JP2005144984A - 輪転印刷機のインキ壷装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 壷ローラの周面に適正な膜厚のインキ被膜を形成するとともに、壷ローラを駆動する回転駆動系への過負荷を防止する。
【解決手段】 壷ローラ1の周面を押圧する中間インキせきの壷押圧部40の壷ローラ1の上流側の端部には、平面視三角形状のインキ振分部41が設けられている。壷押圧部40aの境界部42近傍に位置する部位の幅tは、壷押圧部40の壷ローラ1の回転方向上流側の部位の幅Tよりも小さく形成されている。壷押圧部40aの境界部42近傍に位置する部位は、押圧板30の両側からこの境界部42に向けて細くなるように傾斜した一対の傾斜面42a,42aを有している。
【選択図】 図6

Description

本発明は、輪転印刷機において版面へ供給するインキを蓄えるインキ壷装置に関し、特に互いに対向する一対のインキせきの間に中間インキせきを設けた輪転印刷機のインキ壷装置に関する。
この種の輪転印刷機において、印刷物の仕様によって版の全幅のうちの一部分にしか絵柄のない場合があり、この場合インキ壷全体にインキを入れて行うとインキがむだになるので、絵柄対応部分の両側に中間インキせきを設け、この中間インキせきの内側にのみインキを入れるようにしている。また、版胴の長さ方向に中間インキせきを設け部分的に異なった色のインキを供給するレインボー印刷においては、隣接するインキどうしが混色しないように液密を確実にした中間インキせきを設ける必要がある。従来の中間インキせきは、壷ローラの周面を押圧する壷押圧部と壷ブレードを押圧するブレード押圧部とを有する弾性材によって形成した押圧板を備え、この押圧板を押圧手段によって、壷ローラ側と壷ブレード側に押圧したものがある(例えば、特許文献1参照)。なお、本出願人は、本明細書に記載した先行技術文献情報で特定される先行技術文献以外には、本発明に密接に関連する先行技術文献を出願時までに見付け出すことはできなかった。
特開2002−11851号公報(段落「0023」、図2および図3)
上述した従来の輪転印刷機のインキ壷装置においては、複数個の中間インキせきを設置した場合、押圧板の幅方向において全ての押圧板によって同じようにインキを仕切ろうとすると、押圧手段による押圧力を大きくして各中間インキせき間のばらつきを無くすようにする必要がある。このため、押圧板から壷ローラの周面に過荷重がかかって壷ローラが撓むため、壷ローラの周面に適正な膜厚のインキ被膜を形成することができなかったり、過荷重によって押圧板と壷ローラとの間の接触抵抗が大きくなり、壷ローラの回転駆動系に制動をかけ過負荷になるという問題があった。また、従来の輪転印刷機のインキ壷装置においては、壷押圧部の幅を小さくすると、壷ローラに対して中間インキせきが直交せずに傾いた状態で取り付けられてしまいインキの混色の原因となるため、壷押圧部の幅はある程度大きくする必要があった。壷押圧部の幅を大きくすると、この大きくした全面によって壷ローラの下流側においてインキを切るには、押圧手段による押圧力を大きくする必要があり、上述した同じ問題が発生する。
本発明は上記した従来の問題に鑑みなされたものであり、その目的とするところは、壷ローラの周面に適正な膜厚のインキ被膜を形成するとともに、壷ローラを駆動する回転駆動系への過負荷を防止することにある。
この目的を達成するために、請求項1に係る発明は、回転自在に支持された壷ローラと、この壷ローラに近接する位置に設けられた底板と、この底板に略直交するように設けられ、この底板の幅方向に互いに対向する一対のインキせきとで構成されるインキ壷と、前記一対のインキせき間に設けられ、前記壷ローラの周面と対接する第1の面および前記底板と対接する第2の面とを有する中間インキせきと、前記中間インキせきを前記壷ローラの周面方向と前記底板の対接部方向へ押圧する押圧手段とを備えた輪転印刷機のインキ壷装置において、前記第1の面と前記第2の面との境界部近傍に位置する前記第1の面の部位の前記壷ローラの軸方向長さを、前記第1の面の前記境界部よりも前記壷ローラの回転方向上流側に位置する部位の前記壷ローラの軸方向の長さより短く形成したものである。
請求項2に係る発明は、請求項1に係る発明において、前記第1の面と前記第2の面との境界部は、前記中間インキせきの両側の側面から前記境界部に向けて細くなるように傾斜した一対の傾斜面を有している。
本発明によれば、壷ローラに対して中間インキせきが直交せずに傾いた状態で取り付けられることがないため、インキの混色を防止することができる。幅の小さい境界部によってインキを切ることができるため、壷ローラへの押圧力を小さくすることができ、壷ローラの周面に適正な膜厚のインキ被膜を形成することができるとともに、壷ローラの回転駆動系に過負荷がかかるのを防止することができる。また、インキを切る部位である境界部の幅が小さく形成されていることにより、壷ローラの回転によって壷ローラの周面および底板に対して、境界部がわずかに変形しやすくなるために、壷ローラに対する境界部の密着度が向上する。
以下、本発明の実施の形態を図に基づいて説明する。図1は本発明に係る輪転印刷機におけるインキ壷装置の要部を示す平面図、図2は図1におけるII-II 線断面図、図3は同じく要部を分解して示す斜視図、図4は同じくホルダの斜視図、図5は同じく押圧板を示し、同図(a)は側面図、同図(b)は同図(a)におけるV(b) 矢視図、同図(c)は同図(a)におけるV(c) 矢視図、図6はインキの流れを説明するための壷ローラの正面図である。
図2において、図示しない左右のフレームには、図中矢印A方向に回転するインキ壷ローラ1が軸架されており、その側方にはブレード台2が左右のフレーム側に両端を支持されて架設されている。3はインキ壺ローラ1の軸線方向に分割された多数の壷キーであって、図示を省略したモータを駆動することにより先端がインキ壷ローラ1の周面に対して接近・離間するように調整可能でブレード台2の上端の傾斜面上に載置されている。
4は薄鋼板で形成された底板としての1枚の壷ブレードであって、多数の壷キー3を覆うようにして壷キー3に埋設された永久磁石(図示せず)の磁力によって密着している。図1において、5は左右一対のインキせき(一方のインキせきは図示せず)であって、先端部の内側面がインキ壷ローラ1の両端面に圧接されるようにして、左右のフレーム間に揺動自在に支持された部材(いずれも図示せず)に固定されている。このインキせき5とインキ壷ローラ1の周面と壷ブレード4とによって桶状のインキ壷6が形成される。8はインキ壷6の後部側において左右方向に延在するバーであって、両端部が上述した左右のフレーム間に揺動自在に支持された部材(いずれも図示せず)に固定されている。
図2および図4において、10は略扁平な直方体に形成されたホルダであって、上端と後端に互いに連通する断面コ字状の嵌合溝11が設けられ、下端部には左右方向に貫通した凹部12が設けられており、この凹部12はバー8の断面積よりもやや大きく形成されている。このホルダ10の前端の上部には、非貫通穴からなるばね収納孔13が設けられており、このばね収納孔13の入口部にはねじ部13aが形成され、後端部には小径の挿通孔13bが貫通形成されている。また、ホルダ10の前端の下部には、凹部12にまで貫通するねじ部が形成されたねじ孔14が設けられている。
図2において、15は細長い押圧部材としての作動棒であって、先端部に前記ばね収納孔13の内径よりも僅かに小さい外径のばね受け止め部15aが設けられ、このばね受け止め部15aの後端には挿通孔13bの内径よりも僅かに小さい外径の押圧軸部15bが突設され、作動棒15の前端部には把持部材16が固着されている。17はねじであって、収納孔13のねじ部13aに螺合するねじ部17aが形成され、中心部に前記作動棒15の外径よりもわずかに大きい内径の挿通孔17bが設けられている。
18は押圧手段としての圧縮コイルばねであって、ばね収納孔13内に挿入された作動棒15のばね受け止め部15aと、ねじ部13aにねじ部17aを螺合したねじ17との間に弾装することにより、作動棒15の押圧軸部15bが挿通孔13bからホルダ10の後端から外部に突出する方向に付勢している。19はホルダ10のねじ孔14に螺合され、ホルダ10をバー8に固定する止めねじ、20は止めねじ19に螺合され、止めねじ19の進退を規制するナットである。
図2および図3において、25は中間インキせきであって、作動板26と、この作動板26を挟持する左右一対の挟持板27,28と、作動板26の下面と後端面に対接する調整板29と、この調整板29の下面と後端面に対接する押圧板30とによって構成されている。
作動板26は、前後に延在する水平部26aと、この水平部26aの先端から斜め上方に延設された立ち上げ部26bとによって略くの字状に形成され、水平部26aの前端に略L字状の支承部31が一体に形成されている。支承部31の厚さは、水平部26aの厚さよりも厚く形成することにより段部31aが設けられ、この支承部31は前記ホルダ10の嵌合溝11内に嵌合されるように形成されており、垂直部分の一部には図中右下がりに傾斜するように形成された係合面31bが設けられている。この係合面31bの形成方向は、図2に示すように、壷ブレード4と傾斜面31bを延長させた線とのなす角αが鋭角になるように設けられている。
図3に示すように、作動板26の水平部26aと立ち上げ部26bには、5個の挿通孔32が形成されているとともに、5個のねじ孔33が設けられている。この作動板26の立ち上げ部26bの上下および水平部26aの略中央部には上下方向に貫通形成されたねじ孔が設けられ、これらねじ孔には3本の調整ボルト34a,34b,34cが螺合されている。これら3本の調整ボルト34aないし34cのうち、調整ボルト34bの進退方向(図中矢印D方向)は、壷ローラ1の周面と壷キー3が対向する部位B点方向に指向している。挟持板27には作動板26の挿通孔32に対応した5個のねじ孔36が形成され、挟持板28には作動板26の挿通孔32に対応し表面側が座ぐり加工された5個の挿通孔37と、ねじ孔33に対応した5個の挿通孔37が形成されている。
調整板29はばね材からなる薄鋼板によって形成され、前記作動板26の水平部26aの下面に対接する水平部29aと、立ち上げ部26bの後端面に対接する立ち上げ部29bとによって、側面視で略くの字状に折曲形成されている。押圧板30は全体が耐摩耗性を有する弾性材であるポリ塩化ビニール(Polyvinyl Chloride)からなり、上端面が調整板29の水平部29aの下面に対接する水平部39と、前端面が調整板29の立ち上げ部29bの後端面に対接する立ち上げ部40とによって側面視で略くの字状に形成されている。この押圧板30の立ち上げ部40の後端面には、インキ壷ローラ1の周面を押圧する円弧状の第1の面としての壷押圧部40aが形成され、水平部39の下面には、前記ブレード4を押圧する直線状の第2の面としてのブレード押圧部39aが形成されている。
壷押圧部40aの上端部、すなわち壷ローラ1の回転方向上流側には、図5(b)に示すように、平面視三角形状に形成したインキ振分部41が設けられている。壷押圧部40aとブレード押圧部39aとの境界部42には、ブレード押圧部39aから下方に向かって突設された凸部39bが設けられている。壷押圧部40aの境界部42近傍に位置する部位は、平面視において、図5(c)に示すように、先端に向かって漸次幅が狭くなるように形成されている。すなわち、壷押圧部40aの境界部42近傍に位置する部位は、押圧板30の両側からこの境界部42に向けて細くなるように傾斜した一対の傾斜面42a,42aを有しており、この境界部42の先端の幅tは、この境界部42よりも壷ローラ1の回転方向(矢印A方向)上流側に位置する壷押圧部40の壷ローラ1の軸方向の長さTより短く形成されている。また、調整板29の幅と押圧板30の厚さは略同一に形成されるとともに、作動板26の水平部26aと立ち上げ部26bの厚さよりも僅かに小さく形成されている。
次に、このような構成の中間インキせき25をインキ壷6内に組み付ける方法を説明する。
図3に示すように、一方の挟持板28の挿通孔37から挿入した皿ねじ(図示せず)を作動板26の挿通孔32を挿通させ、他方の挟持板27のねじ孔36に螺合させることにより、作動板26を挟み込むようにして一方の挟持板28を他方の挟持板27に固定する。次に、一方の挟持板28の挿通孔38から止めねじ(図示せず)を挿通させ、作動板26のねじ孔33に螺合させることにより、一方の挟持板28に作動板26を固定し、作動板26を両挟持板27,28によって挟持する。
このように、両挟持板27,28によって作動板26が挟持されると、両挟持板27,28間の下部側に空間が設けられ、この空間に調整板29と押圧板30とを順次係入させることにより、作動板26の下面に調整板29を対接させ、調整板29の下面に押圧板30を対接させる。このように組み付けられた中間インキせき25の支承部31を、図2に示すように、ホルダ10の嵌合溝11に嵌合すると、中間インキせき25は嵌合溝11に矢印E−F方向へ移動自在に支承される。
このとき、押圧板30のブレード押圧部39aと壷押圧部40aとが両挟持板27,28の下端と後端からそれぞれ突出した状態になる。また、圧縮コイルばね18の弾発力によって作動棒15が矢印E方向に付勢され、挿通孔13bから突出した押圧軸部15bの先端が支承部31の係合面31bに当接する。ここで、この係合面31bの形成方向が、壷ブレード4と傾斜面31bを延長させた線とのなす角αが鋭角になるように設けられていることにより、押圧板30は図中矢印C方向に押圧される。すなわち、押圧板30は略インキ壷ローラ1の周面と壷キー3とが対向する部位であるB点方向に押圧される。したがって、押圧板30のブレード押圧部39aと壷押圧部40aとが、壷ブレード4とインキ壷ローラ1の周面をそれぞれ押圧するので、ブレード押圧部39aと壷ブレード4および壷押圧部40aとインキ壷ローラ1の周面が密着する。
このように、作動板26によって押圧板30を押圧するのに、板状部材によって形成された調整板29を介して行ったことにより、押圧板30が均一に押圧されるので、押圧板30が局部的に破壊されるようなことがない。また、調整板29がばね材によって形成されていることにより、押圧板30の局部的な弾性変形を防止することができるので、密着力が全体にわたり均一になる。また、全体の密着力を調整する場合には、図2においてねじ17を回動操作し、ばね収納孔13に対してねじ17の進退量を変えることにより、圧縮コイルばね18の弾発力を変えることができる。圧縮コイルばね18の弾発力を変えることにより、押圧軸部15bの係合面31bへの押圧力が変わるので、全体の密着力が調整でき、調整もねじ17の回動操作だけでできるので容易に行うことができる。
ここで、ブレード押圧部39aと壷ブレード4および壷押圧部40aとインキ壷ローラ1の周面との密着が部分的に充分でない場合には、3本の調整ボルト34aないし34cの螺合量を個別に調整することにより、部分的に密着力を調整することができる。この場合、3本の調整ボルト34aないし34cのうち、進退方向が壷ローラ1の周面と壷キー3が対向する部位B点方向としている調整ボルト34bの螺合量を調整することにより、ブレード押圧部39aとブレード4の密着力および壷押圧部40aとインキ壷ローラ1の周面との密着力を同時に調整することができる。このように、部分的に密着力を調整できることにより部分的なインキの漏出が防止され、インキの消費量を低減させることができるというだけでなく、レインボー印刷等においては印刷の品質が向上する。また、押圧板30が弾性材によって形成されていることにより、3本の調整ボルト34aないし34cによる部分的な調整が行われる際、3本の調整ボルト34aないし34cによって部分的に変形するのが防止される。
また、押圧板30に壷キー3の先端部の上面を押圧する凸部39bが設けられていることにより、この凸部39bと壷キー3の先端部の上面との密着性が向上する。したがって、ブレード押圧部39aと壷キー3との間から壷ローラ1側のインキがブレード押圧部39aとブレード4との間に浸入するようなことが防止できる。このため、次の印刷時に使用するインキが前の印刷インキと混じり合うようなこともなく、また、浸入したインキが固化することにより、壷キー3が動作不良を起こすようなことも防止される。また、押圧板30が耐摩耗性を有する弾性材によって形成されていることにより、壷ローラ1との対接部およびブレード4との対接部における押圧板30の摩耗が低減される。また、壷ローラ1との対接部およびブレード4との対接部における押圧板30の密着性が向上する。
中間インキせき25を取り外す場合には、図2に示すように、把持部16を把持し圧縮コイルばね18の弾発力に抗して作動棒15を図中右方に移動させ、押圧軸部15bによる係合面31bの押圧を解除することにより、ホルダ10から取り外すことができる。このように、中間インキせき25の着脱を工具を必要とせずに、単に作動棒15を圧縮コイルばね18の弾発力に抗して移動させるだけでできるので、中間インキせき25の着脱が容易になる。
また、中間インキせき25の左右方向の位置を調整する場合には、図2において、ナット20による締め付けを緩め、止めねじ19を回転操作し止めねじ19を後退させることにより、バー8に対するホルダ10の固定を解除し、ホルダ10を矢印G−H方向に移動させる。このように、中間インキせき25の左右方向の位置を調整するのに、ナット20による締め付けを緩め、止めねじ19の回転操作を行うだけでよく、このため操作が簡単になる。
ここで、図6を用いてインキ壷ローラ1の周面におけるインキの流れを説明すると、インキせき25の壷押圧部40の上端部、すなわち壷ローラ1の回転方向の上流側に平面視三角形状に形成したインキ振分部41を設けたことにより、このインキ振分部41にインキ溜まりができることなく、左右に振り分けられるので、隣接するインキどうしが混色するようなことがない。また、壷押圧部40aの境界部42よりも壷ローラ1の上流側に位置する部位の幅Tは、壷ローラ1に対して中間インキせき25が直交せずに傾いた状態で取り付けられることがないように大きく形成されているため、インキが混色するのを防止することができる。
一方、壷押圧部40aの境界部42近傍に位置する部位の幅tは、壷押圧部40aの境界部42よりも壷ローラ1の上流側に位置する部位の幅Tよりも小さく形成されているために、押圧板30による壷ローラ1への押圧力を大きくすることなくこの境界部42においてインキを切ることができる。すなわち、一対の傾斜面42a,42aが設けられた境界部42は、壷押圧部40の壷ローラ1の回転方向最下流側に位置しているため、一対の傾斜面42a,42aによって、境界部42の壷ローラ1の回転方向下流側に位置する部位に、隣接するインキ間にインキが存在しない幅tに形成された帯状部分45が設けられることにより、隣接するインキ間の仕切が確実に行えるのでインキの混色を防止することができる。
このように、押圧板30による壷ローラ1への押圧力を大きくする必要がないから、壷ローラ1のたわみ量を低減することができ、壷ローラ1の周面に適正な膜厚のインキ被膜43を形成することができる。また、インキを切る部位である境界部42の幅tが小さく形成されていることにより、壷ローラ3の回転によって壷ローラ3の周面および底板に対して、境界部42がわずかに変形しやすくなるために、壷ローラ3に対する境界部42の密着度が向上する。
また、押圧板30による壷ローラ1への押圧力を小さくすることができることにより、押圧板30によって壷ローラ1に過荷重がかからないから、壷ローラ1の回転駆動系に過負荷がかかるのを防止することができる。また、押圧板30による壷ローラ1への押圧力を小さくすることができることにより、壷押圧部40の両側部44と壷ローラ1との間に薄いインキ被膜が形成されるため、これが潤滑剤として機能する。したがって、壷ローラ1の周面と壷押圧部40との間の接触抵抗を小さくすることができるから、壷ローラ1を駆動する駆動源を小さくすることもできる。
また、押圧板30による壷ローラ1への押圧力を小さくすることができることにより、圧縮コイルばね18の付勢力を小さくすることができるから、組付け時における部品どうしの片当たり等の影響を低減でき、複数個の中間インキせき25の壷ローラ1への対接状態のばらつきの調整作業も軽減することができる。また、境界部42の幅tを小さくしたことにより、インキの仕切幅も狭くなるため、インキ装置の振りローラの揺動量も小さくすることができるので、混色を防止することができる。
なお、境界部42の幅tを小さくするのに傾斜面42a,42aを設けたが、境界部42の先端部を凸状に形成してもよく、要は境界部42の幅tを小さくできる形状であればよい。
本発明に係る輪転印刷機におけるインキ壷装置の要部を示す平面図である。 図1におけるII-II 線断面図である。 本発明に係る輪転印刷機におけるインキ壷装置の要部を分解して示す斜視図である。 本発明に係る輪転印刷機におけるインキ壷装置のホルダの斜視図である。 本発明に係る輪転印刷機におけるインキ壷装置の押圧板を示し、同図(a)は側面図、同図(b)は同図(a)におけるV(b) 矢視図、同図(c)は同図(a)におけるV(c) 矢視図である。 本発明に係る輪転印刷機におけるインキ壷装置におけるインキの流れを説明するための壷ローラの正面図である。
符号の説明
1…壷ローラ、4…壷ブレード、10…ホルダ、18…圧縮コイルばね、25…中間インキせき、26…作動板、29…調整板、30…押圧板、34…調整ボルト、39a…ブレード押圧部、39b…凸部、40a…壷押圧部、41…インキ振分部、42…境界部、42a…傾斜面、43…インキ被膜。

Claims (2)

  1. 回転自在に支持された壷ローラと、
    この壷ローラに近接する位置に設けられた底板と、
    この底板に略直交するように設けられ、この底板の幅方向に互いに対向する一対のインキせきとで構成されるインキ壷と、
    前記一対のインキせき間に設けられ、前記壷ローラの周面と対接する第1の面および前記底板と対接する第2の面とを有する中間インキせきと、
    前記中間インキせきを前記壷ローラの周面方向と前記底板の対接部方向へ押圧する押圧手段とを備えた輪転印刷機のインキ壷装置において、
    前記第1の面と前記第2の面との境界部近傍に位置する前記第1の面の部位の前記壷ローラの軸方向長さを、前記第1の面の前記境界部よりも前記壷ローラの回転方向上流側に位置する部位の前記壷ローラの軸方向の長さより短く形成したことを特徴とする輪転印刷機のインキ壷装置。
  2. 請求項1記載の輪転印刷機のインキ壷装置において、
    前記第1の面と前記第2の面との境界部は、前記中間インキせきの両側の側面から前記境界部に向けて細くなるように傾斜した一対の傾斜面を有していることを特徴とする輪転印刷機のインキ壷装置。
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