JP2005143207A - ステッピングモータ - Google Patents

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Abstract

【課題】薄型で高トルクを発生可能とし、かつ、振動、騒音、回転むらが少なく、組立精度の高いステッピングモータを提供する。
【解決手段】円盤形状の第1のマグネット1及び第2のマグネット8と、第1のマグネットの着磁された面に対向する第1のステータ5と、第1のマグネットを挟んで第1のステータとは反対側でかつ第1のステータと平行な面にある第2のステータ6と、第1のステータ及び第2のステータを励磁する第1のコイル4と、第2のマグネットの着磁された面に対向する第3のステータ11と、第2のマグネットを挟んで第3のステータとは反対側でかつ第3のステータと平行な面にある第4のステータ12と、第3のステータ及び第4のステータを励磁する第2のコイル10と、第1のマグネットと第2のマグネットを所定の間隔をおいて固定するとともに、これらを一体として回転可能に保持する出力軸3とを有する。
【選択図】図1

Description

本発明は、ステッピングモータに関し、特に薄型で高トルクが得られるステッピングモータに関する。
図11は従来のステップモータの一構成例を示す縦断面図であり、図12は図11のステップモータのステータの磁束の状態を模式的に示す部分断面図である。図11において、ステータコイル105が同心状に巻回された2個のボビン101が軸方向に配置され、これらボビン101は2個のステータヨーク106で軸方向から挟持固定され、かつ各ステータヨーク106の内径面にはボビン101の内径面円周方向に沿って交互に配置されるステータ歯106a及び106bが形成されている。2組のケース103のそれぞれにはステータ歯106a又は106bと一体のステータヨーク106が固定されている。こうして励磁用の2個のステータコイル105のそれぞれに対応する2個のステータ102が構成されている。2組のケース103の一方にはフランジ115と軸受け108が固定され、他方のケース103には他の軸受け108が固定されている。ロータ109はロータ軸110に固定されたロータ磁石(ロータマグネット)111から成り、ロータマグネット111は各ステータ102のステータヨーク106と放射状の空隙部を形成している。そして、ロータ軸110は2個の軸受け108の間で回転可能に支持されている。この従来の小型のステップモータでは、ロータ109の外周にケース103、ボビン101、ステータコイル105及びステータヨーク106が同心状に配置されているため、モータの外形寸法が大きくなってしまうという欠点があった。また、ステータコイル105への通電により発生する磁束は図12に示すように主としてステータ歯106aの端面106aとステータ歯106bの端面106bとを通過するため、ロータマグネット111に効果的に作用せず、モータ出力が高くならないという欠点もあった。
上記欠点を解決するものとして、特許文献1に記載されているような構成のモータがある。この提案のモータは、円周方向に等分割して異なる極に交互に着磁された永久磁石からなるロータ(ロータマグネット)を円筒形状に形成し、該ロータの軸方向(モータの軸方向)に第1のコイル、ロータ及び第2のコイルを順に配置し、第1のコイルにより励磁される第1のステータ及び第1の内側磁極部をロータの軸方向一方の外周面及び内周面に対向させ、第2のコイルにより励磁される第2の外側磁極部及び第2の内側磁極部をロータの軸方向他方の外周面及び内周面に対向させるように構成したものであり、ロータ軸である回転軸が円筒形状のマグネットから取り出されている。このような構成のモータとすることにより、出力が高く、モータの外形寸法を小さいものとすることができる。更に、マグネットを薄くすることにより、第1のステータと第1の内側磁極部との間の距離、並びに第2の外側磁極部と第2の内側磁極部との間の距離を小さくすることができ、磁気回路の磁気抵抗を小さくすることができる。そのため、第1のコイル及び第2のコイルに流す電流を少なくしても多くの磁束を発生させることができる。
図13は、上記構成のモータの縦断面図であり、同図において、201はマグネット、202は第1のコイル、203は第2のコイル、204は第1のステータ、204a,204bは第1の外側磁極部、204c,204dは第1の内側磁極部、205は第2のステータ、205a,205bは第2の外側磁極部、205c,205dは第2の内側磁極部である。206は出力軸であり、マグネット201に固着され、これと一体に回転する。この出力軸206は第1のステータ204と第2のステータ205の軸受部204e,205eに回転可能に支持されている。連結リング207は第1のステータ204と第2のステータ205を保持する。
しかし、このような特許文献1に記載されているタイプのモータは、軸方向の長さが長くなってしまう課題を有していた。この課題を解決したものとして、つまり軸方向の長さを短くしたモータとして、例えば特許文献2や特許文献3等で提案されている図14に示すようなものがある。このモータは、複数のコイル301,302,303と円盤形状のマグネット304で構成されるものであり、コイル301〜303は図に示すように薄型コイン形状であり、その軸はマグネット304の軸と平行に配置されている。マグネット304はその円盤の軸方向に着磁されており、該マグネット304の着磁面とコイル301〜303の軸は対向するように配置されている。
また、上記特許文献2や特許文献3と同様、軸方向に短いモータとして例えば特許文献4で提案されている図16に示すようなものがある。この提案のモータは、マグネット305の軸方向に垂直な面が周方向に分割着磁され、該マグネット305を中心に両側に2つのコイル306,307が配置され、マグネット305とコイル306,307を軸方向上下から2つのステータ308,309で挟み込んで構成されている。これによって薄型のステッピングモータとすることができ、カメラの露光量調節装置に組み込み可能になっている。
また、複数のステータ組を積層し、複数のマグネットを1本の軸に連接することにより小径で高トルクを実現するステッピングモータとして、特許文献5がある。
特開平09−331666号公報 特開平7−213041号公報 特開2000−50601号公報 特開平02−058035号公報 特開2001−231240号公報
しかしながら、上記特許文献2及び特許文献3のモータにおいては、コイル301〜303から発生する磁束は図15中の矢印で示すように完全には有効にマグネット304に作用せず、またマグネット304が発生する回転力の中心はモータの外径からLだけ離れた位置となるので、モータの大きさの割には発生するトルクは小さくなってしまう。
また、上記特許文献4においては、以下のような課題を有していた。第1に、1相当たりのマグネット305に対向しているステータ308,309の極歯は全円周の半分程度なのでマグネット305の持つ有効磁束も半分以下程度しか利用できず、効率的とはいえない。第2に、コイル306,307とステータ308,309の接近している部分は上下端でのみなのでコイルの外周への漏れ磁束が多く、効率的とはいえない。第3に、前述のようにマグネット305に対向しているステータ308,309の極歯は全円周の半分程度なのでそれぞれの励磁相について駆動力の発生する範囲も全円周の半分であり、その駆動力が回転力に変換される際、不要な横方向の力が発生しやすく、ステッピングモータとして振動、騒音、回転ムラや位置精度の悪化が懸念される。
また、上記特許文献5においては、図11に示した一般的なステッピングモータを軸方向に複数個積層したものと考えられるが、ベースとなるユニットは軸方向の高さの薄型化を目指したものではないので、マグネットの外周面に着磁されており、高トルクを得る為には軸方向に長くする必要があり、結果として薄型化が困難な構造である。また、磁束の流れの点でもマグネットの外周面の表面とこれに対向する面にあるステータの間を通過するものであり、マグネットの磁束を十分に利用しているとは言えず、高トルクは得にくい。従って、このユニットを積層しても効率を高くしにくいという課題がある。
上記課題を解決するために、本発明は、円盤形状でその中心軸に対して垂直方向の面が周方向に分割して異なる極に交互に着磁された第1のマグネット及び第2のマグネットと、前記第1のマグネットの着磁された面に対向する第1のステータと、前記第1のマグネットを挟んで前記第1のステータとは反対側でかつ前記第1のステータと平行な面にある第2のステータと、前記第1のマグネットと略同心でかつ前記第1のステータ及び第2のステータに挟まれて配置され、前記第1のステータ及び第2のステータを励磁する第1のコイルと、前記第2のマグネットの着磁された面に対向する第3のステータと、前記第2のマグネットを挟んで前記第3のステータとは反対側でかつ前記第3のステータと平行な面にある第4のステータと、前記第2のマグネットと略同心でかつ前記第3のステータ及び第4のステータに挟まれて配置され、前記第3のステータ及び第4のステータを励磁する第2のコイルと、前記第1のマグネットと前記第2のマグネットを所定の間隔をおいて固定するとともに、これらを一体として回転可能に保持する出力軸とを有するステッピングモータとするものである。
上記構成によれば、第1のコイルへの通電により発生する磁束は、第1のステータと第2のステータの間に位置する第1のマグネットに効果的に作用し、第2のコイルへの通電により発生する磁束は、第3のステータと第4のステータの間に位置する第2のマグネットに効果的に作用するので、第1のマグネットと第2のマグネットが接合された出力軸の回転出力が高くなる。
また、請求項2に記載の発明は、第1ないし第4のステータが第1及び第2のマグネットの着磁極数Pの1/2の数の磁極歯を有し、各磁極歯どうしが前記第1のマグネットを挟んで正対して配置される前記第1及び第2のステータの組み合わせを第1のステータ組、各磁極歯どうしが前記第2のマグネットを挟んで正対して配置される前記第3及び第4のステータの組み合わせを第2のステータ組とすると、前記第1のステータ組と前記第2のステータ組を、磁極歯の設けられた位相を基準に周方向で360°/Pの角度だけずらして組み合わせ、かつ、前記第1のマグネットと前記第2のマグネットを、互いにその着磁位相を360°/2Pの角度だけ周方向にずらして前記出力軸にそれぞれ固定するようにしたステッピングモータとするものである。
上記構成によれば、2相のステッピングモータとして2つの励磁相に対し順次通電の方向を変えて通電位相に応じた位置へ移動するステッピングモータとして構成できる。また、2つのステータ組が接合される部分の第2のステータと第4のステータの磁極歯が周方向の距離が最も離れることになるので、2つの相の間で励磁される極の違いによる相互の磁気干渉が最小となる。従って、この励磁相の構成において最大の磁束の発生、最小の磁気抵抗となり、得られる出力が大きくなる。また、第1のコイル及び第1のマグネットは第1のステータと第2のステータの間に挟まれているので薄型に構成できる。また、第2のコイル及び第2のマグネットは第3のステータと第4のステータの間に挟まれているので薄型に構成できる。
また、請求項3に記載の発明は、第1ないし第4のステータが第1及び第2のマグネットの着磁極数Pの1/2の数の磁極歯をそれぞれ有し、各磁極歯どうしが前記第1のマグネットを挟んで正対して配置される前記第1及び第2のステータの組み合わせを第1のステータ組、各磁極歯どうしが前記第2のマグネットを挟んで正対して配置される前記第3及び第4のステータの組み合わせを第2のステータ組とすると、前記第1のステータ組と前記第2のステータ組を、磁極歯の設けられた位相を基準に360°/2Pの角度だけずらし、かつ、前記第1のマグネットと前記第2のマグネットを、その位相を同一にして前記出力軸にそれぞれ固定するようにした請求項1に記載のステッピングモータとするものである。
また、請求項4に記載の発明は、第1ないし第4のステータが第1及び第2のマグネットの着磁極数Pの1/2の数の磁極歯をそれぞれ有し、各磁極歯どうしが前記第1のマグネットを挟んで正対して配置される前記第1及び第2のステータの組み合わせを第1のステータ組、各磁極歯どうしが前記第2のマグネットを挟んで正対して配置される前記第3及び第4のステータの組み合わせを第2のステータ組とすると、前記第1のステータ組と前記第2のステータ組を、磁極歯の設けられた位相を同一に組み合わせ、かつ、前記第1のマグネットと前記第2のマグネットを、互いにその位相を360°/2Pの角度だけ周方向にずらして前記出力軸にそれぞれ固定したステッピングモータとするものである。
上記請求項3及び4の構成によれば、2相のステッピングモータとして2つの励磁相に対し順次通電の方向を変えて通電位相に応じた位置へ移動するステッピングモータとして構成できる。尚その際には2つのステータ組の位相が同一なので全く同一のステータを使用することができる他、2つのステータ組の間の精度の高い組立ができ、高精度のステッピングモータとなる。
本発明によれば、薄型で高トルクを発生可能とし、かつ、振動、騒音、回転むらが少なく、組立精度の高いステッピングモータを提供できるものである。
以下の実施例1ないし実施例4に示す通りである。
図1ないし図6は本発明の実施例1に係るステッピングモータを示す図であり、そのうち図1はステッピングモータの分解斜視図、図2は図1はステッピングモータの軸方向断面図、図3はマグネットとステータの位相関係を示す側面視の模式図である。
図1ないし図3において、1は円盤形状のマグネットであり、その中心に出力軸3と圧入などで固定する非磁性体の材料でできた圧入部1Aと出力軸3と垂直方向の面に周方向にP分割(Pは偶数であって本実施例ではP=16)してN極とS極に交互に着磁された着磁部からなる。着磁部には1a,1b,1c,1d……という符号をつけている。前記圧入部1Aの内周面は出力軸3に嵌め合う穴であり、その外周面は着磁部の内周と嵌め合う面と、着磁位相を決める為の半円の不図示の突起を有し、さらに出力軸3及び第2のマグネット8との接合の際、2つのマグネットの着磁位相を所定の角度とする為に接合の治具との間でマグネットの着磁位相を所定の角度とすることができる軸方向に突出する円形の突起部1Bを有する。ここではステッピングモータの外側に向いていて、第1のステータ5に対向する面が着磁されていることとし、着磁部1a,1cなどはS極に、1b,1dなどはN極に着磁されており、それ以外の部分も同様である。また、着磁面の裏側には必然的に表側と反対の極が現れている。また第1のマグネットの着磁部は射出成形で形成されたプラスチックマグネットだがコンプレッション成形などで作成したマグネットを接合する方法によって製作してもよい。8は第2のマグネットであり、上記第1のマグネット1と同一部品よりなるものであるので、その詳細は省略する。
2は軸受けであり、出力軸3を滑らかに回転摺動させる為に第1のステータ5に固定され、非磁性材料の含油焼結金属などから作られている。また、スラスト受け面を有し、第1のマグネット1の圧入部とわずかな間隙により対向して出力軸3と第1のマグネット1及び第2のマグネット8の軸方向の位置を決めている。9は軸受けであり、上記軸受け2と同一部品よりなるものであるので、その詳細は省略する。
3は出力軸であり、第1のマグネット1と第2のマグネット8が圧入或いは接着などで固定され、軸受け2と軸受け9により回転可能に支持され、その回転力を出力する非磁性材料の例えばステンレスなどからなる軸である。第1のマグネット1と第2のマグネット8の接合の際、回転方向で360°を着磁極数の2倍で除した角度だけずらして固定される。
4は第1のコイルであり、第1のマグネット1の外側の略同心の位置に配置され、第2のステータ6に固定されている。本実施例1では空心コイルとして製作し、表面に絶縁処理をしている。なお、絶縁材料からなるボビンに導線を巻き線してあっても構わない。10は第2のコイルであり、上記第1のコイル4と同一部品よりなるものであるので、その詳細は省略する。
5は第1のステータであり、軟磁性材料からなる円盤に回転軸に垂直な面に延出する磁極を構成する櫛歯形状の磁極歯5a,5bなどと軸受け2を支持する穴、及び後述の第2のステータ6と磁極歯の位相を合わせる為の突起部が打ち抜きプレス工程などで製作されている。また、内径側には磁極歯の先端をつないだつなぎ部があるが、これは各磁極歯の先端部の変形を防ぐ目的である。なお、上記第1のステータ5の磁極歯の数は、図3から明らかなように第1のマグネット1及び第2のマグネット8の着磁極数の1/2の数具備されている。11は第3のステータであり、上記第1のステータ5と同一部品よりなるものであるので、その詳細は省略する。
6は第2のステータであり、軟磁性材料からなる円盤に回転軸に垂直な面に延出する磁極を構成する櫛歯形状の磁極歯6a,6bなどと出力軸3を貫通させる穴及び第1のステータ5の突起部と磁極歯の位相を合わせる為の切欠き部が打ち抜きプレス、絞り、或いは鍛造工程などで製作され、外周には立壁形状部を有し、第1のステータ5とカシメ工程などで磁極歯の位相を合わせて固定される。この立壁形状部により、第1のステータ5と第2のステータ6は磁気抵抗少なく接続される。また、内径側には磁極歯の先端をつないだつなぎ部があるが、これは各磁極歯の先端部の変形を防ぐ目的である。また、裏面には第2のステータ6と地板7と磁極歯の位相が所定の位相となるように回転方向の位置を決める突起部がある。なお、上記第2のステータ6の磁極歯の数も、図3から明らかなように、第1のマグネット1及び第2のマグネット8の着磁極数の1/2の数具備されている。12は第4のステータであり、上記第3のステータ6と同一部品よりなるものであるので、その詳細は省略する。
7は地板であり、非磁性体材料あるいは磁気抵抗が大きくなる構造からなり、第2のステータ6と第4のステータ12を所定の位相となるように結合する位置決め穴を有しており、ここではその位置決め穴のずれ角度は360°/Pで、22.5°回転した位置になっている。また、第2のステータ6と第4のステータ12の各磁極歯に密接または接着して固定され、これにより各磁極歯の変形を防いでいる。
図2の断面図において、ステッピングモータの上半分に示すように、第1のステータ5と第2のステータ6はその内側に第1のコイル4と第1のマグネット1を上下から挟み込んで、その断面は略コの字形状に組み合わされ、第1のステータ5と第2のステータ6のそれぞれの回転軸である出力軸3に垂直な面どうしの距離は所定の間隔になるように固定される。また、後述するようにそれぞれのステータの磁極歯の位相は第1のマグネット1を挟んで磁極歯どうしが正対する位置になっている。同時に第1のステータ5に固定された軸受け2により、第1のマグネット1の軸方向位置も決められているので、第1のマグネット1と第1のステータ5とのギャップ及び第1のマグネット1と第2のステータ6とのギャップも所定の間隔となっている。従って、第1のコイル4に通電するとその周囲にある第1のステータ5と第2のステータ6は励磁され、その磁極歯部にはN極或いはS極が発生する。それぞれのステータに発生する極は互いに逆である。以上によりステッピングモータの上ユニットが形成されている。
ステッピングモータの下ユニットも上ユニットと同じ部品により構成され、上ユニットとは軸方向を逆にして地板7を境界に両者が接合されている。すなわち、第2のマグネット8は出力軸3に固定され、軸受け9によって図2上、下側への位置規制となる。第3のステータ11と第4のステータ12により第2のコイル10を上下に挟み込んでいる。図3に示すように上ユニットにおいて、第1のステータ5の磁極歯5aには第2のステータ6の磁極歯6aが、第1のステータ5の磁極歯5bには第2のステータ6の磁極歯6bが第1のマグネット1を挟んで正対している。同様に下ユニットには、第3のステータ11の磁極歯11aには第4のステータ12の磁極歯12aが、第3のステータ11の磁極歯11bには第4のステータ12の磁極歯12bが第2のマグネット8を挟んで正対している。さらに、上ユニットと下ユニットは第2のステータ6の磁極歯と第4のステータ12の磁極歯が360°/P、すなわち22.5°ずれるように組まれている。
図3に示すように上ユニットと下ユニットの接合の際、第2のステータ6の磁極歯と第4のステータ12の磁極歯はPHsの角度だけ回転方向にずれている。また、第1のマグネット1と第2のマグネット8の着磁角度の位相はPHmだけずれている。ここで、Oはステータの磁極歯と磁極歯の角度ピッチであり、Mはマグネットの着磁幅の角度である。Lは360×2/Pであり、ここでは45度である。また、Mは360/Pで、ここでは22.5度である。従って、PHsはO/2で22.5度で、PHmはM/2で11.25度である。
図3に示すように、第4のステータ12の磁極歯12aは第2のステータ6の磁極歯6aと6bの円周方向における中間に存在する。従って、2つの励磁相の距離が同じであればこの第4のステータ12の磁極歯12aと第2のステータ6の磁極歯6a及び6bとの距離は最も遠いので、2つのコイルに通電するタイミングによって発生する磁極歯間の磁気干渉に対して最も影響が少ないことがわかる。これにより、この励磁相の構成において最大の磁束の発生、最小の磁気抵抗となり、得られる出力が大きくなる。
ここで、上側ユニットにおける磁気回路について、図2の断面図を参照しながら説明する。
外周にある第1のコイル4に通電するとその周囲に磁束が発生し、該磁束は第1のコイル4の周囲の第2のステータ6に導かれて出力軸3の中心に向かう。ここで櫛歯形状の磁極歯6a,6bなどが薄い第1のマグネット1に対向しているので、磁束はその反対側の第1のステータ5の櫛歯形状の磁極歯5a,5bに向けて第1のマグネットを通過する。第1のマグネット1が薄いので第1のステータ5と第2のステータ6との距離も小さく、第1のマグネット1と第2のステータ6、及び第1のマグネット1と第1のステータ5との間隔は回転体と固定体の最小限の距離であり、これも短いのでこの部分の磁気損失は小さい。第1のマグネット1を通過した磁束は第1のステータ5に導かれて第1のコイル4の周囲に到達する。各ステータは磁気抵抗少ないSUY(電磁軟鉄)などの軟磁性材料なのでこの部分の磁気損失も小さい。従って、第1のコイル4に流す電流を少なくしても多くの磁束を発生させることができるので、薄型のままで出力が高いことになる。
尚、第1のステータ5、第2のステータ6、第3のステータ11、第4のステータ12の内径側には磁極歯の先端をつないだつなぎ部があるが、これは各磁極歯の先端部の変形を防ぐ目的であってこの部分は第1のマグネット1及び第2のマグネット8の内周部の非磁性体で作られた圧入部1A,8Aに対向しているので、上記磁束の流れに関し漏れ磁束が発生することはない。また、軸受け2及び軸受け9も非磁性材料を用いているので漏れ磁束が発生することはない。また、出力軸3も非磁性材料のステンレスを用いているので漏れ磁束が発生することはない。
下側のユニットについても対称構造なので全く同一の機能を有するものであり、その詳細な説明については省略する。
次に、図3ないし図6を用いて、上記構成におけるステッピングモータの回転駆動について説明する。
図3は上記のようにマグネットとステータの位相関係を示す側面視の模式図であり、図4は図3の状態からコイルへの通電を切り換えてマグネットを11.25度回転させた状態を示す側面視の模式図、図5は図4の状態からコイルへの通電を切り換えてマグネットをさらに11.25度回転させた状態を示す側面視の模式図、図6は図5の状態からコイルへの通電を切り換えてマグネットを更に11.25度回転させた状態を示す側面視の模式図である。
図3の状態は、不図示の第1のコイル4に対して正通電することにより、第1のステータ5の磁極歯5a,5bをN極とし、第2のステータ6の磁極歯6a,6bをS極とし、同時に不図示の第2のコイル10に対して正通電することにより、第3のステータ11の磁極歯11a,11bをS極とし、第4のステータ12の磁極歯12a,12bをN極とした場合を示す。このとき、第1のマグネット1の上面側がS極に着磁された着磁部1a,1cの中心が第1のステータ5の磁極歯5a,5bそれぞれの中心に向かう回転力が発生する(図3の矢印Rの方向)とともに、第2のマグネット8の下面側のS極に着磁された着磁部8a,8cの中心が第3のステータ11の磁極歯11a,11bの中心に向かう回転力が発生し(図3の矢印Rの反対方向)、よって図3の状態で回転方向のバランスを保って静止する。
次に、図3の状態から第1のコイル4への正通電を維持しながら、すなわち第1のステータ5の磁極歯5a,5bをN極とし、第2のステータ6の磁極歯6a,6bをS極としながら、第2のコイル10への通電を逆通電に切り換える。すると、第3のステータ11の磁極歯11a,11bはN極に励磁され、第4のステータ12の磁極歯12a,12bはS極に励磁され、第2のマグネット8は下側面のN極に着磁された着磁部8b,8dが第3のステータ11の磁極歯11a、11bの中心に向かう回転力が発生し、図中矢印R方向に回転を始める。そして、図4に示す状態でバランスを保って静止する。この状態は、図3の状態から該第1のマグネット1及び第2のマグネット8、すなわち出力軸3が矢印R方向に11.25度回転した状態である。
次に、図4の状態から第2のコイル10への逆通電を維持しながら、すなわち第3のステータ11の磁極歯11a,11bをN極とし、第4のステータ12の磁極歯12a,12bをS極としながら、第1のコイル4への通電を逆通電に切り換える。すると、第1のステータ5の磁極歯5a,5bはS極に励磁され、第2のステータ6の磁極歯6a,6bはN極に励磁され、第1のマグネット1は上側面のN極に着磁された着磁部1b,1dが第1のステータ5の磁極歯5a,5bの中心に向かう回転力が発生し、図中矢印R方向に回転を始める。そして、図5に示す状態でバランスを保って静止する。この状態は、図4の状態から該第1のマグネット1及び第2のマグネット8、すなわち出力軸3が矢印R方向に11.25度回転した状態である。
次に、図5の状態から第1のコイル4への逆通電を維持しながら、すなわち第1のステータ5の磁極歯5a,5bをS極とし、第2のステータ6の磁極歯6a,6bをN極としながら、第2のコイル10への通電を正通電に切り換える。すると、第3のステータ11の磁極歯11a,11bはS極に励磁され、第4のステータ12の磁極歯12a,12bはS極に励磁され、第2のマグネット8は下側面のN極に着磁された着磁部8c,8eが第3のステータ11の磁極歯11a,11bの中心に向かう回転力が発生し、図中矢印R方向に回転を始める。そして、図6に示す状態でバランスを保って静止する。この状態は、図5の状態から該第1のマグネット1及び第2のマグネット8、すなわち出力軸3が矢印R方向に11.25度回転した状態である。
上記のように第1のコイル4及び第2のコイル10への通電方向を順次切り換えていくことにより、ロータである第1のマグネット1及び第2のマグネット8、すなわち出力軸3は通電位相に応じた位置へと順次回転することになる。
ここで、このようなマグネットとコイルを上下から挟み込んでさらにこれらを積層して構成した2相のステッピングモータが、小型で扁平でありながら高トルクの得られる高効率なステッピングモータとして好適な構成であることについて述べる。
第1に、円環形状の第1のマグネット1と第2のマグネット8の2つのマグネットを360°をそれらの着磁極数Pの2倍で除した角度(PHm=11.25度)だけずらして出力軸3に固定していることである。第2に、第1のマグネット1及び第2のマグネット8の回転中心である出力軸3に対して垂直方向の面が分割して異なる極に交互に着磁していることである。第3に、第1のマグネット1及び第2のマグネット8の外周面の外側(内側でも良い)に第1のコイル4及び第2のコイル10を同軸上に配置していることである。第4に、第1のコイル4により励磁される第1のステータ5、第2のステータ6、及び第2のコイル10により励磁される第3のステータ11、第4のステータ12をそれぞれ第1のマグネット1及び第2のマグネット8の軸方向と垂直な面即ち円環形状の平面に対向させていることである。第5に、第1のステータ5、第2のステータ6、第3のステータ11、第4のステータ12の各磁極歯を半径方向に延出する櫛歯により構成していることである。第6に、第1のステータ5と第2のステータ6、及び第3のステータ11と第4のステータ12のそれぞれの磁極歯は互いに正対させており、かつ、第2のステータ6と第4のステータ12の磁極歯の位相を360°を着磁極数Pで除した角度(PHs=22.5度)だけずらしてあることである。第7に、軸受け2及び軸受け9及び地板7を非磁性体材料により製作していることである。
また、上記の構造ゆえ、第1のコイル4への通電により発生する磁束は第1のステータ5と第2のステータ6との間にある第1のマグネット1を横切るので効果的に作用する。また、第2のコイル10への通電により発生する磁束は第3のステータ11と第4のステータ12との間にある第2のマグネット8を横切るので効果的に作用する。また、第1のステータ5、第2のステータ6、第3のステータ11、第4のステータ12は全て半径方向に延出する櫛歯形状により構成されるため、軸方向へ延出して構成されるものに比べて軸方向に関する寸法は小さく構成できる。また、マグネットとコイルが概略同じ高さの空間に配置されているので、マグネットとコイルを軸方向に重ねる方式に比べて軸方向に関する寸法は小さく構成できる。
また、2つの励磁相の接合している面にあるステータの磁極歯が最も離れている(例えば磁極歯6aと6bの中間に磁極歯12aを配置する構成)ので磁極歯間の干渉が少なく、最大の磁束の発生、最小の磁気抵抗となり、得られる出力が大きくなる。また、第1のコイル4と第2のコイル10の2つのコイルによる2相ステッピングモータなので制御が容易で駆動用の電気回路を単純化できる。また、各ステータは全円周に渡って均等なピッチで磁極歯を備えているのでマグネットと対向する面積も大きくすることができ、マグネットの磁束が最大限に利用可能である。また、マグネット、ステータの近傍にある軸受けや板が全て非磁性体材料でできているので、マグネット、ステータの間の磁気回路からの漏れ磁束が少なく効率の低下がない。また、1つの励磁相について1組のステータを有し、その磁極歯はマグネットを上下方向から挟んで全円周に配置され、駆動力が発生する位置(マグネットと磁極歯が対向している位置)も全周に渡っているので駆動力が回転トルクに変換される際に不要な横方向の力が発生しにくく、ステッピングモータとして振動、騒音、回転ムラが起きにくい。これにより、停止位置精度の良いステッピングモータとなる。
さらに、本実施例1ではマグネットとステータとコイルという電磁駆動装置の最小限の要素に出力軸と軸受けとスペーサー(地板7)を追加した構成なので部品点数が少なく、かつ、それぞれが単純で製作しやすい平板形状なので製作コストが安い。更に、さらなる高トルクを得る為に2相のステッピングモータをさらに軸方向に積層する方法においても、ベースとなるユニットとして効率の高い本実施例の構成を採用することにより効率の高いまま、高トルクを得ることができるのは容易に考えられる。
図7は本発明の実施例2に係わるステッピングモータのマグネットとステータの位相関係を示す側面視の模式図である。
本発明の実施例2に係わるステッピングモータは、上記実施例1のステッピングモータとは、第1ステータ22と第2ステータ23の組と第3のステータ26と第4のステータ27の組において、2つの組の間の磁極歯の位相を360°を着磁極数P(=16)の2倍で除した角度PHsだけずらし、かつ、第1のマグネット21と第2のマグネット25を出力軸に接合する際の着磁部の位相を同一にした点が異なる。従って、この位相以外の部分は全て共通なのでその構成及び動作の説明については省略する。
図7に示すように、上ユニットと下ユニットの接合の際、第2のステータ23の磁極歯23a,23b……と第4のステータ27の磁極歯27a,27b……はPHsの角度だけ回転方向にずれている。また、第1のマグネット21と第2のマグネット25の着磁角度の位相は同一にしてある。ここで、Oはステータの磁極歯と磁極歯の角度ピッチであり、Mはマグネットの着磁幅の角度である。Oは実施例1と同様、360×2/Pであり、ここでは45度である。また、Mは360/Pで、ここでは22.5度である。従って、PHsはO/4で、11.25度である。なお、24は地板である。
本実施例2のように、2つのマグネットを同じ位相で1本の出力軸3に接合するので、軸と各々のマグネットの位置決めの部分が容易に構成でき、製造上も不良が発生しにくいという利点がある。詳しくは、例えばマグネットの着磁位相は圧入部の外周にある半円形突起により決定する。そして圧入部の軸と垂直面にある円径の突起を位置決めとして接合治具にセットする。その際、第1のマグネット21と第2のマグネット25のそれぞれの圧入部の突起を接合治具の同一の溝に合わせてセットし、その後、出力軸3を圧入部の穴に挿入して接合する。すなわち、同一の溝に圧入部の円形の突起をセットするので、2つのマグネット21,25は精度が高く同一の着磁位相として出力軸3に接合することができる。
上記のようなマグネットとコイルを図2と同様に上下から挟み込んでさらにこれらを積層して構成した2相のステッピングモータが、小型で扁平でありながら高トルクの得られる高効率なステッピングモータとして好適な構成であることについて述べる。
第1に、円環形状の第1のマグネット21と第2のマグネット25の2つのマグネットを同一の着磁位相で出力軸3に固定していることである。第2に、第1のマグネット21及び第2のマグネット25の回転中心である出力軸3に対して垂直方向の面が分割して異なる極に交互に着磁していることである。第3に、第1のマグネット21及び第2のマグネット25の外周面の外側に不図示の第1のコイル及び不図示の第2のコイルを同軸上に配置していることである。第4に、不図示の第1のコイルにより励磁される第1のステータ22、第2のステータ23及び不図示の第2のコイルにより励磁される第3のステータ26、第4のステータ27をそれぞれ第1のマグネット21及び第2のマグネット25の軸方向と垂直な面即ち円環形状の平面に対向させていることである。第5に、第1のステータ22、第2のステータ23、第3のステータ26、第4のステータ27の各磁極歯を半径方向に延出する櫛歯により構成していることである。第6に、第1のステータ22と第2のステータ23、及び第3のステータ26と第4のステータ27のそれぞれの磁極歯は互いに正対させており、かつ、第2のステータ23と第4のステータ27の磁極歯の位相を、360°を第1及び第2のマグネット21,25の着磁極数の2倍で除した角度だけずらして組んであることである。
また、上記の構造ゆえ、2つのマグネットの着磁位相を完全に一致させることができ、この接合ずれによる回転位置精度の低下を防ぐことができる。不図示の第1のコイルへの通電により発生する磁束は第1のステータ22と第2のステータ23との間にある第1のマグネット21を横切るので効果的に作用する。また、不図示の第2のコイルへの通電により発生する磁束は第3のステータ27と第4のステータ26との間にある第2のマグネット25を横切るので効果的に作用する。また、第1のステータ22、第2のステータ23、第3のステータ26、第4のステータ27は全て半径方向に延出する櫛歯形状により構成されるため、軸方向へ延出して構成されるものに比べて軸方向に関する寸法は小さく構成できる。また、不図示の第1のコイルと不図示の第2のコイルの2つのコイルによる2相ステッピングモータなので制御が容易で駆動用の電気回路を単純化できる。
さらに、各ステータは全円周に渡って均等なピッチで磁極歯を備えているのでマグネットと対向する面積も大きくすることができ、該マグネットの磁束が最大限に利用可能である。更に、1つの励磁相について1組のステータを有し、その磁極歯はマグネットを上下方向から挟んで全円周に配置され、駆動力が発生する位置(マグネットと磁極歯が対向している位置)も全周に渡っているので駆動力が回転トルクに変換される際に不要な横方向の力が発生しにくく、ステッピングモータとして振動、騒音、回転ムラが起きにくい。これにより、停止位置精度の良いステッピングモータとなる。
図8は本発明の実施例3に係わるステッピングモータの構成要素であるマグネットとステータの位相関係を示す側面視の模式図である。
本発明の実施例3に係わるステッピングモータは、上記実施例1のステッピングモータとは、第1ステータ32と第2ステータ33の組と第3のステータ36と第4のステータ37の組において、2つの組の間の磁極歯の位相を同一にして、かつ第1のマグネット31と第2のマグネット35を出力軸3に接合する際の着磁部の位相を360°を着磁極数P(=16)の2倍で除した角度PHmだけずらした点が異なる。従って、この位相以外の部分は全て共通なのでその構成及び動作の説明については省略する。
図8に示すように、上ユニットと下ユニットの接合の際、第2のステータ33の磁極歯33a,33b……と第4のステータ37の磁極歯37a,37b……は同一位相になっている。また、第1のマグネット31と第2のマグネット35の着磁角度の位相は360°を着磁極数の2倍で除した角度だけずらしてある。ここで、Oはステータの磁極歯と磁極歯の角度ピッチであり、Mはマグネットの着磁幅の角度である。Oは実施例1と同様360×2/Pであり、ここでは45度である。また、Mは360/Pで、ここでは22.5度である。従って、PHmはO/4で、11.25度である。
上記のようなマグネットとコイルを上下から図2と同様に挟み込んでさらにこれらを積層して構成した2相のステッピングモータが、小型で扁平でありながら高トルクの得られる高効率なステッピングモータとして好適な構成であることについて述べる。
第1に、円環形状の第1のマグネット31と第2のマグネット35の2つのマグネットを、360度をそれらの着磁極数の2倍で除した角度だけ位相をずらして出力軸に固定していることである。第2に、第1のマグネット31及び第2のマグネッ35の回転中心である軸に対して垂直方向の面が分割して異なる極に交互に着磁していることである。第3に、第1のマグネット31及び第2のマグネット35の外周面の外側に不図示の第1のコイル及び不図示の第2のコイルを同軸上に配置していることである。第4に、不図示の第1のコイルにより励磁される第1のステータ32、第2のステータ33及び不図示の第2のコイルにより励磁される第3のステータ36、第4のステータ37をそれぞれ第1のマグネット31及び第2のマグネット35の軸方向と垂直な面即ち円環形状の平面に対向させていることである。第5に、第1のステータ32、第2のステータ33、第3のステータ36、第4のステータ37の各磁極歯を半径方向に延出する櫛歯により構成していることであり、第6に、第1のステータ32と第2のステータ33、及び第3のステータ36と第4のステータ37のそれぞれの磁極歯は互いに正対させており、かつ、第2のステータ33と第4のステータ37の磁極歯の位相を同一としていることである。
上記第2のステータ33と第4のステータ37の位相を同一に組み合わせることにより、これらステータの製造上、全く同一のプレス型が使用できるという利点がある。例えばステータの磁極歯の裏側に互いに嵌め合い可能な位置決め突起をプレス加工することができ、この突起を地板34に設けた同一の穴に挿入することで磁極歯の位相は完全に同一に上下のステータ組を組み合わせることができる。
また、上記の構造ゆえ、不図示の第1のコイルへの通電により発生する磁束は第1のステータ32と第2のステータ33との間にある第1のマグネット31を横切るので効果的に作用する。また、第2のコイルへの通電により発生する磁束は第3のステータ36と第4のステータ37との間にある第2のマグネット35を横切るので効果的に作用する。また、第1のステータ32、第2のステータ33、第3のステータ36、第4のステータ37は全て半径方向に延出する櫛歯形状により構成されるため、軸方向へ延出して構成されるものに比べて軸方向に関する寸法は小さく構成できる。
さらに、不図示の第1のコイルと不図示の第2のコイルの2つのコイルによる2相ステッピングモータなので制御が容易で、駆動用の電気回路が単純化できる。更に、各ステータは全円周に渡って均等なピッチで磁極歯を備えているのでマグネットと対向する面積も大きくすることができ、該マグネットの磁束が最大限に利用可能である。また、1つの励磁相について1組のステータを有し、その磁極歯はマグネットを上下方向から挟んで全円周に配置され、駆動力が発生する位置(マグネットと磁極歯が対向している位置)も全周に渡っているので駆動力が回転トルクに変換される際に不要な横方向の力が発生しにくく、ステッピングモータとして振動、騒音、回転ムラが起きにくい。これにより、停止位置精度の良いステッピングモータとなる。
図9及び図10は本発明の実施例4に係わるステッピングモータを示す図であり、上記実施例1で説明したステッピングモータのコイルの配置が異なる他の例を示すもので、図9はコイルの配置の異なる構成のステッピングモータの分解斜視図、図10はその軸方向断面図である。なお、動作の説明は実施例1と同様なので省略する。
図9及び図10において、51は円盤形状のマグネットであり、上記実施例1及び2と同様に、その中心軸と垂直方向の面に周方向にP分割(Pは偶数であって本実施例4ではP=16)してN極とS極に交互に着磁された着磁部からなる。また、着磁面の裏側には必然的に表側と反対の極が現れている。その外周には着磁位相を決める突起がある。また、第1のマグネット51は射出成形で形成されたプラスチックマグネットだがコンプレッション成形などで作成したマグネットでもよく、その際は割れやすい為に圧入部は別部品で組み立てることが望ましい。58は第2のマグネットであり、第1のマグネット51と同一部品を用いているので、その詳細は省略する。
52は軸受けであり、後述のロータ53の出力軸53aを滑らかに回転摺動させる為に第2のステータ56に固定され、例えば非磁性材料の含油焼結金属などから作られている。また、スラスト受け面を有し、後述のロータ53の円盤部53bとわずかな間隙により対向して該ロータ53の軸方向位置を決めている。59は軸受けであり、軸受け52と同一部品を用いているので、その詳細は省略する。53は出力軸53aと円盤部53bよりなるロータであり、第1のマグネット51と第2のマグネット58をその外輪部の上下にある切欠き部により着磁位相を決め、圧入或いは接着などで固定され、軸受け52と軸受け59により回転可能に支持され、その回転力を出力するステンレス材料などからなる。54は第1のコイル&ボビンであり、第1のマグネット51の内側の略同心の位置に配置され、第2のステータ56に固定されている。その外径は第1のマグネット51の内径より小さく、ロータ53の回転の際に干渉しない程度の隙間を有している。本実施例4では絶縁材料からなるボビンに導線を巻き線してある。60は第2のコイル&ボビンであり、第1のコイル&ボビン54と同一部品を用いているので、その詳細は省略する。
55は第1のステータであり、軟磁性材料からなる円盤に出力軸53aに垂直な面に延出する磁極を構成する櫛歯形状と軸受け52を支持する穴が打ち抜きプレス工程などで製作されている。61は第3のステータであり、第1のステータ55と同一部品を用いているので、その詳細は省略する。56は第2のステータであり、軟磁性材料からなる円盤に出力軸53aに垂直な面に延出する磁極を構成する櫛歯形状と出力軸を貫通させる穴及び第2のステータ56との回転方向を決める回転止めの切欠きとケース57の位相を決める為の突起を打ち抜きプレス工程などで製作され、内周には絞り工程などで製作した立壁円筒形状部を有し、その先端には回転方向の位相決めの突起があり、第1のステータ55と磁極歯の位相を合わせて固定される。この立壁円筒形状部により、第1のステータ55と第2のステータ56は磁気抵抗少なく接続される。62は第4のステータであり、第2のステータ56と同一部品を用いているので、その詳細は省略する。
57はケースであり、非磁性体材料あるいは磁気抵抗が大きくなる構造からなり、その両端には第2のステータ56と第4のステータ62を所定の位相となるように結合する位相決めとなる切欠き部を有している。
図10の断面図において、ステッピングモータの上半分に示すように第1のステータ55と第2のステータ56はその内側の内周部に第1のコイル&ボビン54と第1のマグネット51を上下から挟み込んで、その断面は略コの字形状に組み合わされ、第1のステータ55と第2のステータ56のそれぞれの出力軸53に垂直な面どうしの距離は所定の間隔になるように固定される。また、それぞれのステータの磁極歯の位相は第1のマグネット51を挟んで磁極歯どうしが正対する位置になっている。同時に第1のステータ55に固定された軸受け52により、第1のマグネット1の軸方向位置も決められているので第1のマグネット1と第1のステータ5とのギャップ及び第1のマグネット1と第2のステータ6とのギャップも所定の間隔となっている。従って、第1のコイル&ボビン54に通電するとその周囲にある第1のステータ55と第2のステータ56は励磁され、その磁極歯部にはN極或いはS極が発生する。それぞれのステータに発生する極は互いに逆である。
次に、ロータ53の円盤部53bを挟んで反対側には、図10に示したようにステッピングモータの上側と線対称の配置がなされ、すなわち、第2のマグネット58と第2のコイル&ボビン60を上下から挟み込む第3のステータ61と第4のステータ62が軸受け59と同心に配置され、ケース57に固定されている。詳細な説明は省略する。
ここで、上側ユニットにおける磁気回路について、図10の断面図を参照しながら説明する。
内周にある第1のコイル54に通電するとその周囲に磁束が発生し、該第1のコイル54の周囲の第2のステータ56に導かれて外周側に向かう。ここで第2のステータ56の不図示の櫛歯形状の磁極歯が薄い第1のマグネット51に対向し、その反対側の第1のステータ55の不図示の櫛歯形状の磁極歯に向けて第1のマグネット51を通過する。第1のマグネット51は薄いので第1のステータ55と第2のステータ56との距離も小さく、第1のマグネット51と第2のステータ56、及び第1のマグネット51と第1のステータ55との間隔は回転体と固定体の最小限の距離であり、これも短いのでこの部分の磁気損失は小さい。第1のマグネット51を通過した磁束は第1のステータ55に導かれて第1のコイル54の周囲に到達する。第1のステータ55と第2のステータ56は内周部の円筒形上部で接続されているので磁気回路は閉じており、漏れ磁束が発生することもない。また、ロータ53は非磁性体材料なのでこれによる漏れ磁束もない。各ステータは磁気抵抗少ないSUYなどの軟磁性材料なのでこの部分の磁気損失も小さい。従って、コイルに流す電流を少なくしても多くの磁束を発生させることができるので薄型のままで出力が高いことになる。下側のユニットについても対称構造なので全く同一の機能があるので説明を省略する。
次に、本実施例4において、具体的な組立順の一例を示す。
1)軸受け52に第2のステータ56、第1のコイル&ボビン54の順に挿入、固定する。
2)上記ユニットをロータ53の上側から挿入する。ロータ53とは回転可能である。
3)ロータ53の外輪部上側に第1のマグネット51を固定する。
4)第1のステータ55を第2のステータ56及び軸受け52と固定する。
5)ケース57を第1のステータ55と固定する。
上記1)〜5)において、軸受け52、第1及び第2のステータ55,56、第1のコイル&ボビン54、ケース57は一体となっており、ロータ53及び第1のマグネット51とは相互に回転可能、かつ、軸方向にもそれぞれのステータとマグネットの所定のギャップの分だけ可動である。
6)軸受け59に第4のステータ62、第2のコイル&ボビン60の順に挿入し、固定する。
7)上記ユニットをロータ53の下側から挿入する。ロータ53とは回転可能である。
8)ロータ53の外輪部下側に第2のマグネット58を固定する。
9)第3のステータ61を第4のステータ62及び軸受け59及びケース57と固定する。
上記6)から9)によりケース57に軸受け59、第3及び第4のステータ61,62、第2のコイル&ボビン60、ケース57が一体となって固定されており、結果として、1)から9)によってケース57に固定された各ステータに対し、ロータ53に固定された第1及び第2のマグネット51,58はそれぞれ所定のギャップを有しながら回転可能に組み合わされている。
次に、各ステータの磁極歯の位相に関して説明する。
第1のステータ55と第2のステータ56の極歯の位相は同一であり、第3のステータ61と第4のステータ62の磁極歯の位相も同一である。ここでは上記実施例1〜3と同様に2つのステータ組と二つのマグネットの間に組み合わせがあり、実施例1〜3と同様それぞれのメリットがある。従って、その詳細な説明は省略する。
次に、本実施例4が薄型でありながら高トルクが発生する高効率ステッピングモータである理由について説明すると、本実施例4においてはマグネットをステッピングモータの最外径側に配置しているので、直径が大きいマグネットとすることができる。よって、同じ電磁力の発生によってもマグネットを内径側に配置した場合に比べてより大きいトルクが得られる。また、コイルを内径側に配置したので外形側に配置した場合に比べて導線の直径及び巻線のターン数が同じの場合、導線の長さが短いので総抵抗値は小さくなる。すなわち、同じ抵抗値であればより細い導線を使用することができ、コイルにはより多くのターン数が得られ、結果としてより大きい磁束の発生が可能となり、高トルクのステッピングモータとすることができる。
ここで、上記のようなマグネットとコイルを上下から挟み込んでさらにこれらを積層して構成した2相のステッピングモータが小型で扁平でありながら高トルクの得られる高効率なステッピングモータとして好適な構成であることについて述べる。
第1に、円環形状の第1のマグネット51と第2のマグネット58の2つのマグネットを、360度をそれらの着磁極数の2倍で除した角度だけ位相をずらしてロータ53に固定していることである。第2に、第1のマグネット51及び第2のマグネット58の回転中心である軸に対して垂直方向の面が分割して異なる極に交互に着磁していることである。第3に、第1のマグネット51及び第2のマグネット58の内周面の内側(外周面の外側でも良い)に第1のコイルを同軸上に配置していることである。第4に、第1のコイルにより励磁される第1のステータ55、第2のステータ56、第3のステータ61、第4のステータ62をそれぞれ第1のマグネット51及び第2のマグネット58の軸方向と垂直な面即ち円環形状の平面に対向させていることである。第5に、第1のステータ55、第2のステータ56、第3のステータ61、第4のステータ62の各磁極歯を半径方向に延出する櫛歯により構成していることである。第6に、第1のステータ55と第2のステータ56、及び第3のステータ61と第4のステータ62のそれぞれの磁極歯は互いに正対させており、かつ、第2のステータ56と第4のステータ62のそれぞれの磁極歯の位相を同一にしてあることである。
また、上記の構造ゆえ、第1のコイル&ボビンへの通電により発生する磁束は第1のステータ55と第2のステータ56との間にある第1のマグネット51を横切るので効果的に作用する。また、第2のコイル&ボビンへの通電により発生する磁束は第3のステータ61と第4のステータ62との間にある第2のマグネット58を横切るので効果的に作用する。また、第1のステータ55、第2のステータ56、第3のステータ61、第4のステータ62は全て半径方向に延出する櫛歯形状により構成されるため、軸方向へ延出して構成されるものに比べて軸方向に関する寸法は小さく構成できる。
さらに、本実施例4では第1のマグネット51は外径側に、第1のコイル&ボビンを第1のマグネット51の内周側に配置したので、直径の大きい第1のマグネット51に発生するトルクはより大きくなり、直径の小さい第1のコイル&ボビンはよりターン数の大きい巻線を行うことができるので総合してより高トルクを得ることができる。
以上の実施例1ないし実施例4の構成のステッピングモータとすることにより、該ステッピングモータを薄型に構成することができると共に高トルクを発生可能とし、かつ、組立性が良く、安価で製造できるようにすることである。さらに、高トルクだけでなく振動、騒音、回転ムラが少なく、停止位置精度の良い高機能のステッピングモータとすることができる。
本発明のステッピングモータは、薄型で高トルクを発生可能とするとともに、振動、騒音、回転むらが少なく、組立精度の高いといった効果を有し、光量調節装置やカメラ等の駆動源として有用である。
本発明の実施例1に係わるステッピングモータの分解斜視図である。 図1のステッピングモータの軸方向の断面図である。 図1のステッピングモータのマグネットとステータの位相関係を示す側面視の模式図である。 図3の状態からコイルへの通電を切り換えてマグネットを11.25度回転させた状態を示す側面視の模式図である。 図4の状態からコイルへの通電を切り換えてマグネットを11.25度回転させた状態を示す側面視の模式図である。 図5の状態からコイルへの通電を切り換えてマグネットを11.25度回転させた状態を示す側面視の模式図である。 本発明の実施例2に係わるステッピングモータのマグネットとステータの位相関係を示す側面視の模式図である。 本発明の実施例3に係わるステッピングモータのマグネットとステータの位相関係を示す側面視の模式図である。 本発明の実施例4に係わるステッピングモータの分解斜視図である。 図9のステッピングモータの軸方向の断面図である。 従来のステッピングモータの軸方向の断面図である。 図11のステッピングモータのステータの磁束の状態を模式的に示す部分断面図である。 従来の中実円筒形状のステッピングモータの他の構造例を示す模式的断面図である。 従来の薄型コイン形状のモータの構成図である。 図14に示すモータの磁束の様子を示す断面図である。 従来の薄型露光調整装置を示す斜視図である。
符号の説明
1 第1のマグネット
2 軸受け
3 出力軸
4 第1のコイル
5 第1のステータ
6 第2のステータ
7,24 地板
8 第2のマグネット
9 軸受け
10 第2のコイル
11 第3のステータ
12 第4のステータ
51 第1のマグネット
52 軸受け
53 ロータ
54 第1のコイル
55 第1のステータ
56 第2のステータ
57 ケース
58 第2のマグネット
59 軸受け
60 第2のコイル
61 第3のステータ
62 第4のステータ

Claims (4)

  1. 円盤形状でその中心軸に対して垂直方向の面が周方向に分割して異なる極に交互に着磁された第1のマグネット及び第2のマグネットと、前記第1のマグネットの着磁された面に対向する第1のステータと、前記第1のマグネットを挟んで前記第1のステータとは反対側でかつ前記第1のステータと平行な面にある第2のステータと、前記第1のマグネットと略同心でかつ前記第1のステータ及び第2のステータに挟まれて配置され、前記第1のステータ及び第2のステータを励磁する第1のコイルと、前記第2のマグネットの着磁された面に対向する第3のステータと、前記第2のマグネットを挟んで前記第3のステータとは反対側でかつ前記第3のステータと平行な面にある第4のステータと、前記第2のマグネットと略同心でかつ前記第3のステータ及び第4のステータに挟まれて配置され、前記第3のステータ及び第4のステータを励磁する第2のコイルと、前記第1のマグネットと前記第2のマグネットを所定の間隔をおいて固定するとともに、これらを一体として回転可能に保持する出力軸とを有するステッピングモータ。
  2. 前記第1ないし第4のステータは、前記第1及び第2のマグネットの着磁極数Pの1/2の数の磁極歯をそれぞれ有し、
    各磁極歯どうしが前記第1のマグネットを挟んで正対して配置される前記第1及び第2のステータの組み合わせを第1のステータ組、各磁極歯どうしが前記第2のマグネットを挟んで正対して配置される前記第3及び第4のステータの組み合わせを第2のステータ組とすると、前記第1のステータ組と前記第2のステータ組を、磁極歯の設けられた位相を基準に周方向で360°/Pの角度だけずらして組み合わせ、かつ、前記第1のマグネットと前記第2のマグネットを、互いにその着磁位相を360°/2Pの角度だけ周方向にずらして前記出力軸にそれぞれ固定するようにしたことを特徴とする請求項1に記載のステッピングモータ。
  3. 前記第1ないし第4のステータは、前記第1及び第2のマグネットの着磁極数Pの1/2の数の磁極歯をそれぞれ有し、
    各磁極歯どうしが前記第1のマグネットを挟んで正対して配置される前記第1及び第2のステータの組み合わせを第1のステータ組、各磁極歯どうしが前記第2のマグネットを挟んで正対して配置される前記第3及び第4のステータの組み合わせを第2のステータ組とすると、前記第1のステータ組と前記第2のステータ組を、磁極歯の設けられた位相を基準に360°/2Pの角度だけずらし、かつ、前記第1のマグネットと前記第2のマグネットを、その位相を同一にして前記出力軸にそれぞれ固定するようにしたことを特徴とする請求項1に記載のステッピングモータ。
  4. 前記第1ないし第4のステータは、前記第1及び第2のマグネットの着磁極数Pの1/2の数の磁極歯をそれぞれ有し、
    各磁極歯どうしが前記第1のマグネットを挟んで正対して配置される前記第1及び第2のステータの組み合わせを第1のステータ組、各磁極歯どうしが前記第2のマグネットを挟んで正対して配置される前記第3及び第4のステータの組み合わせを第2のステータ組とすると、前記第1のステータ組と前記第2のステータ組を、磁極歯の設けられた位相を同一に組み合わせ、かつ、前記第1のマグネットと前記第2のマグネットを、互いにその位相を360°/2Pの角度だけ周方向にずらして前記出力軸にそれぞれ固定したことを特徴とする請求項1に記載のステッピングモータ。
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