JP2005142203A - 半導体装置およびその製造方法 - Google Patents

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靜憲 大湯
Yoshihiro Takaishi
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    • H01L29/66621Lateral single gate silicon transistors with a gate recessing step, e.g. using local oxidation using etching to form a recess at the gate location

Abstract

【課題】 溝埋め込み型のゲート電極を有するトランジスタを小型化し、溝の底部のコーナー部分の曲率を小さくしつつ、サブスレッショルド係数を小さく抑える。
【解決手段】 p型ウエル層2と、p型チャネルドープ層4と、ソース領域およびドレイン領域となるn型拡散層5とを有する基板に溝埋め込み型のゲート電極3が設けられている。基板とゲート電極3の間に位置するゲート酸化膜6は、ゲート電極3が埋め込まれた溝の底部のコーナー部分のみが部分的に薄く4nmであり、それ以外の部分は厚さ7nmである。
【選択図】図1

Description

本発明は、半導体装置およびその製造方法に関する。
従来のMOS(Metal Oxide Semiconductor)トランジスタは、図49に示すように、基板表面に平行な方向にチャネルを有する構造である。具体的には、p型のウエル層54およびチャネルドープ層55を有する基板表面にゲート酸化膜56が形成され、ゲート電極57が形成され、さらにソース領域およびドレイン領域となるn型拡散層58が形成されている。ソース領域上とドレイン領域上にはコンタクト16がそれぞれ形成されている。こうして、1対の溝型素子分離部1の間にトランジスタ構造が構成されている。このようなトランジスタの高密度化および微細化が進むと、n型拡散層58の横幅の広がりによって、実効的なチャネル長が短くなってしまい、所望のしきい値電圧Vthを得ることが困難になってしまう。
この問題を解決するために、特許文献1,2では、図50に示すように溝埋め込み型のゲート電極59を有するMOSトランジスタが提案されている。この構造によれば、実効的なチャネル長は溝の深さで制御できる。そのため、トランジスタの高密度化および微細化を進めても所望のしきい値電圧Vthを得ることができる。なお、特許文献1では、ソース領域およびドレイン領域となるn型拡散層60とゲート電極59とのゲート耐圧を確保するために、ゲート酸化膜61が、n型拡散層60と接する溝側壁部分において、底面部よりも厚くなっている。また、特許文献2では、溝の底部のコーナー部分における電界集中によるゲート耐圧低下を防止するために、ゲート酸化膜61はコーナー部分のみ厚い構造になっている。
特開平4−306881号公報 特開平8−306904号公報
前記した溝埋め込み型のゲート電極59を有するMOSトランジスタ(図50参照)では、溝の底部のコーナー部分の曲率によってトランジスタ特性が劣化することが指摘されている。これは、コーナー部分の曲率が小さくなると、その部分でゲート電極から受ける電界が弱くなり、サブスレッショルド係数が大きくなってしまうことが原因である。従来、このような溝の底部のコーナー部分におけるサブスレッショルド特性の劣化に対する配慮はなされていない。従って、サブスレッショルド係数が大きくなり、OFF電流を抑制するために必要以上にしきい値電圧Vthを高くする必要がある。このようにしきい値電圧Vthを必要以上に高くすると、ON電流が減少してしまい、動作電圧範囲では十分なON電流を得られないという問題が生じる。
また、このような構造のトランジスタをDRAM(Dynamic Random-Access Memory)のセルトランジスタとして用いると、書き込み特性が劣化するという欠点と、電界起因のリーク電流が増加するという欠点が生じる。その結果、DRAMの情報保持特性が劣化するという欠点が生じる。すなわち、DRAMの微細化が進みセルトランジスタのゲート長が短くなると、OFF電流を抑制するように高いしきい値電圧Vthを維持するために基板濃度が高くなる。基板濃度が高くなると、接合電界が大きくなるため、電界起因の接合リーク電流が増加して情報保持特性が劣化してしまう。このような背景の下で、特許文献1,2では、溝埋め込み型のゲート電極59を有するトランジスタ(図50参照)により実効的なゲート長を長くすることが提案されているが、セルトランジスタについては具体的な提案がなされていなかった。
このような状況で、今後益々半導体装置の微細化を進めると、溝埋め込み型のゲート電極を有するトランジスタでは、溝の底部のコーナー部分の曲率は益々小さくなってしまうことが明白である。そこで、本発明は、溝の底部のコーナー部分の曲率が小さくなっても、これまでと同等のサブスレッショルド係数が得られるトランジスタ構造の半導体装置およびその製造方法を提供することを目的とする。
本発明の第1の特徴は、溝埋め込み型のゲート電極を有するMOS(Metal Oxide Semiconductor)トランジスタ構造を含む半導体装置において、ゲート電極が埋め込まれた溝に設けられているゲート酸化膜は、溝の底部のコーナー部分の厚さが、少なくとも溝の側壁部分の厚さよりも薄いところにある。なお、ゲート酸化膜は、溝の底部のコーナー部分の厚さが他の全ての部分の厚さよりも薄くてもよい。
これらの場合、溝の底部のコーナー部分のゲート酸化膜の厚さをtox(1)[nm]とし、溝の側壁部分のゲート酸化膜の厚さをtox(2)[nm]とし、溝の底部のコーナー部分の曲率半径をR[nm]とすると、tox(1)の上限値は1.6−0.06tox(2)+(R/100)(2.1+0.5tox(2))[nm]であり、下限値は2[nm]であるとよい。
本発明の第1の特徴によると、実効電界の低下とサブスレッショルド係数の増大を抑制でき、ON電流の増加とOFF電流の低下とを両立できる。しかも、ゲート酸化膜のごく一部であるコーナー部分のみが薄く、それを除く部分は十分な厚さを有しているので、ゲート耐圧の低下等のおそれはない。
本発明の第2の特徴は、溝埋め込み型のゲート電極を有するMOS(Metal Oxide Semiconductor)トランジスタ構造を含む半導体装置において、チャネルドープ層は、ゲート電極が埋め込まれた溝の底部のコーナー部分の近傍の濃度が、少なくとも溝の側壁部分の濃度よりも低いところにある。なお、チャネルドープ層は、溝の底部のコーナー部分の近傍の濃度が他の全ての部分の濃度よりも低くてもよい。
これらの場合、溝の底部のコーナー部分の曲率半径をR[nm]とすると、溝の底部のコーナー部分の近傍のチャネルドープ層の濃度の上限値は5x1016[/cm3]であり、その厚さの上限値はR+10[nm]であるとよい。
本発明の第2の特徴によると、反転層が形成されやすくなるのでコーナー部分での実効電界の低下の影響が少なくなり、サブスレッショルド係数の増大を抑制できる。そして、ON電流の増加とOFF電流の低下とを両立できる。
本発明の第3の特徴は、溝埋め込み型のゲート電極を有するMOS(Metal Oxide Semiconductor)トランジスタ構造を含む半導体装置において、ゲート電極が埋め込まれた溝の底部のコーナー部分の近傍に、チャネルドープ層とは異なる導電型の拡散層を有するところにある。
この場合、溝の底部のコーナー部分の曲率半径をR[nm]とすると、拡散層の濃度の上限値は3x1019[/cm3]であり、その下限値はチャネルドープ層の濃度であり、拡散層の厚さの上限値はR[nm]であり、その下限値は10[nm]であるとよい。
本発明の第3の特徴によると、ゲート電圧の影響を受けずに常に反転層が形成された状態になり、コーナー部分でのサブスレッショルド係数の増大が無視できるようになる。それによって、ON電流の増加とOFF電流の低下とを両立できる。
また、本発明では、前記した特徴のうちのいずれか2つまたは3つを任意に組み合わせたMOSトランジスタ構造としてもよい。その場合、さらに大きなON電流の増加およびOFF電流の低下が期待できる。
前記したいずれかのMOSトランジスタ構造をDRAM(Dynamic Random-Access Memory)のセルトランジスタとして用いてもよい。その場合、書き込み特性と接合リーク電流を改善できるので、良好な情報保持特性が得られる。
本発明の他の特徴は、溝埋め込み型のゲート電極を有するMOS(Metal Oxide Semiconductor)トランジスタ構造を含む半導体装置の製造方法において、ゲート電極を埋め込むための溝を形成する工程と、ゲート酸化膜を、溝の底部のコーナー部分の厚さが溝の他の部分の厚さよりも薄くなるように形成する工程と、溝の表面を熱酸化法により酸化する工程とを含むところにある。
酸化工程は、ドライ酸素雰囲気または3(C22Cl2)+(13/2)O2からなるDCE雰囲気のいずれかで行ってもよい。
これらの製造方法によると、前記したトランジスタ構造を有する半導体装置が容易に製造できる。
本発明によると、溝埋め込み型のゲート電極を有するトランジスタ構造において、溝の底部のコーナー部分(曲率を持つ部分)のゲート絶縁膜を、その他の部分のゲート絶縁膜より薄くすること、また、このコーナー部分の基板濃度を他のチャネル部分より低くすること、あるいは、このコーナー部分にチャネルドープ層と異なる導電型の拡散層を設けることによって、ON電流の増加とOFF電流の低減が両立できる。このトランジスタ構造を、DRAMのセルトランジスタとして用いると、電流駆動能力と情報保持特性が向上する。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
[第1の実施形態]
本発明では、溝埋め込み型のゲート電極を有するトランジスタ(半導体装置)の、溝の底部のコーナー部分(曲率を持つ部分)のゲート絶縁膜を、その他の部分のゲート絶縁膜より薄くしている。図1に、本実施形態の溝埋め込み型のゲート電極を有するn型チャネルMOSトランジスタの断面を示している。まず、その構成について以下に説明する。
(構成)
図1に示す本実施形態のトランジスタは、基板表面の近傍(基板表面から約1μmまでの深さ)にp型のウエル層2を有し、ウエル層2の表面部分に、溝埋め込み型のゲート電極3を有する。ゲート電極3の溝の深さは、基板表面より0.2μmである。また、ウエル層2の表面部分には、p型のチャネルドープ層4と、チャネルドープ層4より浅い部分に位置する、ソース領域およびドレイン領域となるn型の拡散層5を有している。なお、本明細書中では、ウエル層2、チャネルドープ層4、および拡散層5が形成されている部分を基板と呼んでいる。この基板とゲート電極3の間には、所定の膜厚分布を持つゲート酸化膜6が介在している。本実施形態では、ゲート酸化膜6の膜厚分布を以下のように設定している。ゲート酸化膜6の厚さは、ゲート電極3が埋め込まれた溝の底部のコーナー部分を除いては7nmになっている。そして、底部のコーナー部分の曲率半径は50nmであり、その部分のゲート酸化膜6の厚さは4nmになっている。厚さを4nmにした根拠は、後述する本実施形態の動作の説明の中で述べる。
図1に示すn型チャネルMOSトランジスタの製造方法が、図2〜図14に示されている。まず、図2に示すように、公知の方法によって基板に素子分離部用の溝を形成した後、シリコン酸化膜を成膜した。それによって、シリコン酸化物が溝内に埋め込まれて溝型素子分離部1が形成されるとともに、シリコン酸化膜7が基板表面を被覆した。本実施形態では、溝型素子分離部1の深さは280nmである。
その後、図3に示すように、ボロン注入によりp型ウエル層2を形成した。ボロン注入は、例えば、厚さ10nmのシリコン酸化膜7を通して、250keVで1x1013/cm2、150keVで5x1012/cm2、および80keVで3x1012/cm2の条件で実施し、その後、ボロン注入層の損傷回復のために1000℃、30分の熱処理を行なった。次に、シリコン酸化膜7を通して30keVで2x1012/cm2のボロン注入を行って、チャネルドープ層4を形成した。
その後、図4に示すように、シリコン酸化膜7上に50nm厚のシリコン窒化膜8を堆積し、通常のリソグラフィー技術およびドライエッチング技術により、ゲート電極が形成される部分のシリコン窒化膜8およびシリコン酸化膜7を除去した。
次に、シリコン窒化膜8をマスクとするドライエッチング技術によって、シリコン窒化膜8およびシリコン酸化膜7を除去した部分(図4のA部分)の、溝型素子分離部1に埋め込まれているシリコン酸化物を加工した。すなわち、図4に対して垂直な方向の断面図である図5に示すように、溝型素子分離部1に埋め込まれているシリコン酸化物を厚さ70nmだけ残すように、基板表面から210nmの深さまで加工した。その後、図5と同じ方向の断面図である図6に示すように、シリコン窒化膜8およびシリコン酸化膜7を除去した部分(図4のA部分)において、シリコン基板のチャネルドープ層4をドライエッチングにより200nmの深さまで加工した。
ここで、溝型素子分離部1に埋め込まれているシリコン酸化物を先に加工し、溝型素子分離部1に埋め込まれているシリコン酸化物の表面がシリコン基板(チャネルドープ層4)の表面よりも深くなるような加工深さにする理由は、以下の通りである。溝型素子分離部1の溝側面が垂直ではなくテーパを持っているために、仮にチャネルドープ層4を先に加工すると、図7に示すように、溝型素子分離部1に埋め込まれているシリコン酸化膜がマスクとなり、チャネルドープ層4の一部が所望の深さまでエッチングされずに残ってしまう。このような加工形状では、溝埋め込み型のゲート電極を活性領域と素子分離領域とにまたがって形成することが困難になる。また、仮に溝型素子分離部1に埋め込まれているシリコン酸化物の表面がチャネルドープ層4の表面よりも浅くなると、図8に示すように、溝型素子分離部1に埋め込まれているシリコン酸化物がマスクとなり、活性領域と素子分離領域の境界で刃型形状9が生じてしまう。このような刃型形状9の突起部分では、次に行なうゲート酸化において酸化応力が大きくなって絶縁性が劣化してしまい、ゲート耐圧劣化不良を引き起こす。また、刃型形状9の部分がチャネルとなるため、この部分で寄生MOSトランジスタが動作しやすくなり、しきい値電圧Vthの制御が困難になる。以上説明した理由により、溝埋め込み型のゲート電極3を形成する部分は、図4に垂直な方向の断面図である図6と、図4と同方向の断面図である図9とに示す形状に加工される。
次に、図10に示すように、950℃のドライ酸素雰囲気中で熱酸化して、ゲート酸化膜6を形成した。ここで、ゲート電極3を埋め込む溝の側壁の酸化膜厚は7nmであり、溝の底部のコーナー部分の酸化膜厚は4nmである。前記した熱酸化条件では、溝の底面部の酸化膜厚は6.5nmである場合もある。
その後、図11に示すように、リンがドープされた厚さ50nmの多結晶シリコン膜10と、厚さ300nmのタングステンシリサイド膜11を堆積し、公知のエッチバック技術によりこの多結晶シリコン膜10およびタングステンシリサイド膜11を溝に埋め込んだ。このとき、多結晶シリコン膜10およびタングステンシリサイド膜11の露出面は、基板表面より50nm後退させた。
それから、図12に示すように、1000℃のドライ酸素雰囲気中で熱酸化して、多結晶シリコン膜10およびタングステンシリサイド膜11の露出面上にシリコン酸化膜12を形成し、さらに厚さ150nmのシリコン酸化膜13を堆積した。そして、シリコン窒化膜8をストッパーとした公知のCMP(Chemical Mechanical Polishing)法による平坦化技術により、シリコン窒化膜8に挟まれている部分にシリコン酸化膜13を埋め込んだ。その後、ドライエッチング技術により、シリコン酸化膜13を40nm後退させた。
次に、図13に示すように、シリコン窒化膜8を熱燐酸で除去した後、ソース領域およびドレイン領域用の拡散層5を形成するために、リンを30keVで1x1014/cm2だけ注入し、また、砒素を20keVで1x1015/cm2だけ注入した。これらの注入後には、活性化のために1000℃で10秒の熱処理を施した。
その後、図14に示すように、厚さ100nmのシリコン酸化膜15を堆積し、公知のフォトリソグラフィー技術とドライエッチング技術を用いて、コンタクト用の穴を開口し、さらに電極配線用の導電膜を堆積し加工して、コンタクト16を形成した。ゲート電極3に導通するコンタクト16は、図14(a)に垂直な方向の断面図である図14(b)に示すように、溝型素子分離部1上に開口を形成し、そこに電極配線用の導電膜を堆積し加工することによって形成した。こうして、図1に示すような溝埋め込み型のゲート電極3を有するn型チャネルMOSトランジスタを作製した。なお、図1においては、簡略化のために、多結晶シリコン膜10とタングステンシリサイド膜11とからなるゲート電極3をまとめて図示している。
(動作)
図1に示す第1の実施形態においては、ゲート酸化膜6の膜厚分布は以下の通りである。すなわち、前記した通り、ゲート電極3が埋め込まれた溝の、底部のコーナー部分を除く部分では、ゲート酸化膜6の厚さを7nmとし、底部のコーナー部分は、その曲率半径が50nmであるので、ゲート酸化膜6の厚さを4nmとしている。その理由について図15を参照して説明する。
図15には、ゲート酸化膜6の厚さをパラメータとして、実効的なチャネル部の電界(実効電界)の、溝の底部のコーナー部分の曲率半径への依存性を示している。なお、ここに示す実効電界は、平坦なチャネル部の電界に対する比として示している。また、図16は、図15と同様にゲート酸化膜6の厚さをパラメータとして、サブスレッショルド係数の曲率半径への依存性を示したものである。
第1の実施形態では、メインのチャネルとなる、底部のコーナー部分を除く部分のゲート酸化膜6の厚さが7nmである。そこで、図15に示されている、ゲート酸化膜の厚さが7nmのときの実効電界と曲率の関係を説明する。曲率半径が100nm以上では、実効電界は平坦部の電界の90%以上であるが、曲率が小さくなると徐々に実効電界が小さくなり、曲率半径が50nmの場合には、実効電界が平坦部の70%程度まで低下してしまう。その結果、図16に示すように、サブスレッショルド係数が大きくなってしまい、例えば平坦部のサブスレッショルド係数が約80mV/dicadeであるのに対して、115mV/dicadeまで大きくなってしまう。通常、実効電界の低下は10%程度まで許容でき、サブスレッショルド係数の増大も10%程度まで許容できる。それ以上に実効電界が低下してサブスレッショルド係数が増大すると、不良デバイスが発生し易くなる。例えば、前記したようにサブスレッショルド係数が増大すると、OFF電流の増大やそれに伴う情報保持特性の劣化などの不良が増加する。それらを考慮すると、前記した通り実効電界の低下とサブスレッショルド係数の増大の許容範囲をいずれも10%以下と設定することが望ましい。
図15,16から明らかなように、実効電界の低下とサブスレッショルド係数の増大を抑制するためには、コーナー部分の曲率半径を大きくすることが望まれる。しかし、コーナー部分の曲率半径が大きくなると、装置の小型化を阻害する要因になり好ましくない。一方、図15,16を参照すると、実効電界の低下とサブスレッショルド係数の増大を抑制するためには、ゲート酸化膜6が薄い方が好ましいことが判る。しかし、ゲート酸化膜6全体を薄くすると、例えば拡散層5とゲート電極3の間のゲート耐圧が低くなる問題が生じる可能性がある。
そこで、本発明では、ゲート酸化膜6のうち、溝の底部のコーナー部分のみを薄くする構成を採用した。図17には、このコーナー部分の曲率半径をパラメータとして、コーナー部分のゲート酸化膜6の厚さと実効電界の関係を示している。この図17から明らかなように、コーナー部分のゲート酸化膜6を薄くすることによって、実効電界の低下を小さく抑えることができる。それに伴ってサブスレッショルド係数の増大も抑制できる。しかも、コーナー部分を除く部分ではゲート酸化膜6は比較的厚いので、ゲート耐圧の低下などの弊害を招くことはない。前記したように、実効電界の低下およびサブスレッショルド係数の増大が10%程度まで許容されることを考慮して設定した、コーナー部分のゲート酸化膜6の厚さの上限値と曲率半径の関係が図18に示されている。なお、図18では、図15および図16と同じように、コーナー部分を除く部分でのゲート酸化膜6の厚さをパラメータとして示している。本実施形態の場合、前記したように平坦部(底部のコーナー部を除く部分)のゲート酸化膜6の厚さは7nmで、曲率半径が50nmであるので、底部のコーナー部分のゲート酸化膜の厚さを約4nm以下にすればよいことが判る。これによって、実効電界を平坦部の90%以上、サブスレッショルド係数を平坦部の110%以下にすることができる。
以上説明したようにゲート酸化膜6の膜厚分布を設定すること、すなわち溝の底部のコーナー部分において部分的にゲート酸化膜6を薄くすることによって、良好な特性が得られる。そして、図15〜18に示されている関係を参照して、様々な構成において実効電界の低下やサブスレッショルド係数の増大を抑える構成にすることができる。例えば、平坦部、すなわち底部のコーナー部分を除く部分でゲート酸化膜6の厚さが7nmである場合には、底部のコーナー部分の曲率半径が30nmであれば、そのコーナー部分のゲート酸化膜6の厚さを3nm以下にすればよく、コーナー部分の曲率半径が80nmであればそのコーナー部分のゲート酸化膜6の厚さを5.5nm以下にすればよい。また、平坦部、すなわち底部のコーナー部分を除く部分のゲート酸化膜6の厚さが5nmである場合には、底部のコーナー部分の曲率半径が50nmであればそのコーナー部分のゲート酸化膜6の厚さを3.6nm以下にすればよく、コーナー部分の曲率半径が30nmであればそのコーナー部分のゲート酸化膜6の厚さを2.7nm以下にすればよい。このようにして、溝の底部のコーナー部分を除く部分のゲート酸化膜の厚さと、コーナー部分の曲率半径とに応じて、そのコーナー部分のゲート酸化膜6の厚さの上限を設定すると好適である。
ここで、図18に示すグラフの直線部分(比例関係の領域)に限定して、溝の底部のコーナー部分のゲート酸化膜6の厚さの上限を定式化すると、以下のようになる。ゲート電極が埋め込まれた溝の底部のコーナー部分のゲート酸化膜6の厚さをtox(1)とし、溝の側壁部分のゲート酸化膜6の厚さをtox(2)とし、コーナー部分の曲率半径をRとすると、tox(1)の上限は、1.6−0.06tox(2)+(R/100)(2.1+0.5tox(2))である。なお、これらの単位はnmである。また、ダイレクトトンネリングによるリーク電流を防止するために、コーナー部分のゲート酸化膜6の厚さの下限は2nmに設定される。
以上の説明では、ゲート絶縁膜としてゲート酸化膜6、すなわちシリコン酸化膜を用いたが、その他のゲート絶縁膜材料を用いる場合にも同様に膜厚分布を規定すればよい。例えば、ゲート絶縁膜材料として、シリコン酸化窒化膜、シリコン窒化膜、またはアルミナ系絶縁膜などが用いられるが、それらの膜厚分布は、誘電率を指標として、シリコン酸化膜容量の分布を絶縁膜容量の分布に置き換えることによって、本発明と同様の効果を得る構成にすることが可能である。また、絶縁膜容量の分布に置き換えて考える場合には、溝の底部のコーナー部分とそれ以外の部分の絶縁膜構成(材料あるいは組成比率)を変えることによって、本発明と同様の効果が得られる構成にすることができることは明白である。
本実施形態では、前記した膜厚分布を得るために、950℃のドライ酸素雰囲気中で熱酸化してゲート酸化膜6を形成しているが、その理由について、酸化条件と膜厚分布の関係を示す表1を用いて以下に説明する。
Figure 2005142203
表1は、ゲート酸化条件と、ゲート電極3を埋め込む溝の側壁部分とコーナー部分と底面部におけるゲート酸化膜6の厚さとの関係を示している。通常、ゲート電極3の酸化は、950℃のウエット雰囲気中で行っているが、コーナー部分を大幅に薄くすることが困難である。そこで、酸化温度は950℃で、DCE(3(C22Cl2)+(13/2)O2)雰囲気中やドライ雰囲気中で酸化を行うと、コーナー部分を例えば4nm以下に薄く形成することができる。本実施形態では、コーナー部分を薄く、底面部を厚くするために、ドライ雰囲気中で酸化を行っている。ドライ雰囲気中で酸化温度を高くするとコーナー部分は徐々に厚くなるため、本実施形態では950℃に設定している。表1に示すように、温度と雰囲気を適切に選択することによって、ゲート電極3を埋め込む溝の側壁部分とコーナー部分と底面部のゲート酸化膜6の厚さの比率を決定できる。
(効果)
ここで本実施形態の効果を図19を参照して説明する。図19には、膜厚が7nmのゲート酸化膜6が全体に均一な厚さである場合が、1点鎖線aと2点鎖線bで示されている。また、ゲート酸化膜6の溝の底部のコーナー部分のみが図18に示す上限よりも厚い場合(膜厚=5nm)が、破線cで示されている。さらに、ゲート酸化膜6のコーナー部分のみが、図17に示す上限よりも薄い場合(膜厚=4nm)が、実線dで示されている。そして、チャネル幅1μm当り10nAのドレイン電流が流れるときのゲート電圧をしきい値電圧と設定する。まず、1点鎖線aで示されている例について考えると、サブスレッショルド係数が大きいためOFF電流が大きい。そこで、2点鎖線bに示すように、OFF電流を低減するためにしきい値電圧を高くすると、ON電流が低下してしまう。すなわち、トランジスタ特性の向上指標であるON電流の増加とOFF電流の低下とを両立できない。また、破線cに示すように、ゲート酸化膜のコーナー部分の膜厚を5nm程度まで薄くすると、OFF電流は低減できる。さらに、本実施形態のようにコーナー部分の膜厚を、図17に示す上限以下の膜厚(4nm)まで薄くすると、実線dに示すように、OFF電流を最も低減でき、ON電流の増加とOFF電流の低下とを両立できる。
[第2の実施形態]
次に、本発明の第2の実施形態について図面を参照して説明する。なお、第1の実施形態と同様の部分については、同一の符号を付与し説明は省略する。
(構成)
本実施形態は、溝埋め込み型のゲート電極を有するトランジスタにおいて、溝の底部のコーナー部分(曲率を持つ部分)のチャネルドープ層の濃度を、その他の部分のチャネルドープ層の濃度よりも低くした構成である。
図20に、本実施形態の溝埋め込み型ゲート電極を有するn型チャネルMOSトランジスタの断面が示されている。基本的な構成は第1の実施形態と同じである。すなわち、基板表面の近傍(基板表面から約1μmまでの深さ)にp型のウエル層2を有し、ウエル層2の表面部分に、溝埋め込み型ゲート電極3を有する。ゲート電極3の溝の深さは、基板表面より0.2μmとする。ウエル層2の表面部分には、深さによって濃度を変えたp型のチャネルドープ層17および18と、チャネルドープ層17,18よりも浅い部分に位置する、ソース領域およびドレイン領域となるn型の拡散層5を有している。なお、p型のチャネルドープ層18の下部のp型層19は、p型のウエル層2の浅い部分のボロンの再分布により形成されている。以下の説明では、ウエル層2(およびp型層19)とチャネルドープ層17および18と拡散層5が形成されている部分を基板と呼ぶ。この基板とゲート電極3の間には、膜厚が7nmで均一なゲート酸化膜6を有している。ゲート電極3が埋め込まれた溝の底部のコーナー部分の曲率半径は50nmである。
p型のチャネルドープ層17および18は、このトランジスタのしきい値電圧を決めるp型のチャネルドープ層17と、溝の底部のコーナー部分を構成し濃度が低いp型のチャネルドープ層18である。本実施形態では、p型のチャネルドープ層17の濃度が3x1017/cm3から1x1017/cm3の範囲であり、p型のチャネルドープ層18の濃度が1x1016/cm3から5x1016/cm3の範囲である。また、p型のチャネルドープ層18の厚さは、溝の底部のコーナー部分の曲率半径より20%厚い60nmである。ここで、p型のチャネルドープ層18の濃度と厚さを前記のように設定した根拠は、後述する本実施形態の動作の説明中に述べる。
図20に示すn型チャネルMOSトランジスタの製造方法は、p型のチャネルドープ層17および18の形成方法(図21参照)とゲート酸化方法(図22参照)を除いては、第1の実施形態と同じなので説明は割愛する。第1の実施形態と同様に溝型素子分離部1を形成した(図2参照)後、p型のウエル層2を形成するために、10nmのシリコン酸化膜7を通して、250keVで1x1013/cm2、150keVで5x1012/cm2、および80keVで3x1012/cm2のボロン注入を実施した(図21参照)。その後、ボロン注入層の損傷回復のために1000℃、30分の熱処理を行なった。次に、シリコン酸化膜7を通して、15keVで2x1012/cm2のボロン注入を行って、チャネルドープ層17を形成した。このボロン注入は比較的浅い分布を持つため、濃度の低いp型のチャネルドープ層18は自動的に形成される。そして、第1の実施形態と同様に図4〜図9に示す工程を経た後、膜厚が7nmで均一なゲート酸化膜6を形成した(図22参照)。ゲート酸化条件は、ドライ酸化雰囲気中で1150℃である。その後、第1の実施形態と同様に図11〜図14に示す工程を経て、図20に示すような溝埋め込み型ゲート電極3を有するn型チャネルMOSトランジスタを作製した。
(動作)
図20に示す第2の実施形態においては、p型のチャネルドープ層17および18の濃度と、p型のチャネルドープ層18の厚さを以下のように規定した。すなわち、p型のチャネルドープ層17の濃度を3x1017/cm3から1x1017/cm3の範囲とし、p型のチャネルドープ層18の濃度を1x1016/cm3から5x1016/cm3の範囲とした。その理由については後述する。p型のチャネルドープ層18の厚さは、溝の底部のコーナー部分の曲率半径よりも20%程度厚い60nmである。それは、溝の底部のコーナー部分(曲率半径=50nm)を全てカバーするためであり、また、溝の加工に伴う深さのばらつきが5nm程度以下であるため、そのばらつきを考慮して確実にコーナー部分をカバーするためである。
図23は、溝の底部のコーナー部分の曲率半径が50nmで、かつゲート酸化膜6の厚さが7nmの場合の、サブスレッショルド係数に対する、底部のコーナー部分の濃度の影響を示している。この図23から判るように、コーナー部分の濃度を低くすると、反転層がより形成されやすくなるので、コーナー部分での実効電界の低下の影響が少なくなる。その結果、サブスレッショルド係数の増大を抑えられる。第1の実施形態と同様に、平坦部のサブスレッショルド係数が80mV/dicadeであれば、コーナー部分におけるサブスレッショルド係数の増大は10%程度まで許容できる。従って図23を参照すると、p型のチャネルドープ層18の濃度は5x1016/cm3以下であればよい。このような濃度の上限は、サブスレッショルド係数の増大の許容範囲に基づいて求められるものであり、この場合、本発明者らはサブスレッショルド係数は10%程度の増大まで許容できると判断した。なお、p型のチャネルドープ層18の濃度の下限は、図23を参照する限り、あえて設定する必要はない。また、しきい値電圧に応じてp型のチャネルドープ層17の濃度を変えるが、コーナー部分のp型のチャネルドープ層18の濃度は、p型のチャネルドープ層17の濃度如何にかかわらず、前記した通り規定される。
本実施形態では、溝の底部のコーナー部分のp型のチャネルドープ層18の濃度を規定したが、反転層を形成するという意味ではコーナー部分をn型層に変えてもよいことは明白である。すなわち、本実施形態には、溝の底部のコーナー部分がp型層の濃度5x1016/cm3以下である構成からn型層である構成まで含まれる。なお、このような考え方で、コーナー部分のみ導電型がn型になるようにn型の拡散層20が形成されている構成は、第3の実施形態(図25参照)として後述する。
(効果)
本実施形態の効果を図24を参照して説明する。図24には、ゲート酸化膜6の厚さが均一で、かつ第1の実施形態のp型のチャネルドープ層を有する場合を1点鎖線aで示し、第2の実施形態の構成の場合を実線bで示している。第1の実施形態のp型のチャネルドープ層を有する場合には、1点鎖線aに示すように、サブスレッショルド係数が大きく、しきい値電圧(ここではチャネル幅が1μm当り10nAのドレイン電流が流れるときのゲート電圧)が同じであると、OFF電流が大きくなってしまう。従って、トランジスタ特性の向上指標であるON電流の増加とOFF電流の低下とを両立できない。しかし、第2の実施形態の場合には、実線bに示すように、OFF電流を低減できており、ON電流の増加とOFF電流の低下とを両立できている。
[第3の実施形態]
次に、本発明の第3の実施形態について図面を参照して説明する。なお、第1,2の実施形態と同様の部分については、同一の符号を付与し説明は省略する。
(構成)
本実施形態は、溝埋め込み型のゲート電極を有するトランジスタにおいて、溝の底部のコーナー部分(曲率を持つ部分)の基板の導電型が、その他の部分のチャネルドープ層の導電型と異なる構成である。
図25に、本実施形態の溝埋め込み型ゲート電極を有するn型チャネルMOSトランジスタの断面が示されている。基本的な構成は第1,2の実施形態と同じである。すなわち、基板表面の近傍(基板表面から約1μmまでの深さ)にp型のウエル層2を有し、ウエル層2の表面部分に、溝埋め込み型のゲート電極3を有する。ゲート電極3の溝の深さは、基板表面より0.2μmとする。ウエル層2の表面部分には、p型のチャネルドープ層4と、チャネルドープ層4よりも浅い部分に位置する、ソース領域およびドレイン領域となるn型の拡散層5を有している。以下の説明では、ウエル層2とチャネルドープ層4と拡散層5が形成されている部分を基板と呼ぶ。この基板とゲート電極3の間には、膜厚が7nmで均一なゲート酸化膜6を有している。ゲート電極3が埋め込まれた溝の底部のコーナー部分の曲率半径は50nmである。そして、本実施形態では、溝の底部のコーナー部分に、n型拡散層20が形成されている。このn型拡散層20の濃度は5x1017/cm3程度であり、n型拡散層20の厚さは10nm程度である。ここで、n型拡散層20の濃度と厚さを前記のように設定した根拠は、後述する本実施形態の動作の説明中に述べる。
図25に示すn型チャネルMOSトランジスタの製造方法は、n型拡散層20の形成方法(図26〜28参照)を除いては、第1の実施形態と同じなので説明は割愛する。第1の実施形態と同様に図2〜図9に示す工程を経た後、膜厚10nmのシリコン酸化膜21を熱酸化法により形成し、さらにスパッタリング法によりシリコン酸化膜22を堆積した(図26参照)。スパッタリング法によれば、溝の側壁部分や底部のコーナー部分においてシリコン酸化膜22の堆積量を少なくし、底面部の平坦部分でのシリコン酸化膜22の堆積量を多くできる。本実施形態では、側壁部分やコーナー部分でのシリコン酸化膜22の厚さが5nm程度であり、底面部の平坦部分でのシリコン酸化膜22の厚さが25nmであった。その結果、底面部の平坦部分でのシリコン酸化膜21および22の厚さの合計は35nmで、コーナー部分でのシリコン酸化膜21および22の厚さの合計は15nmになった。なお、図26〜図28に示す例では、ゲート電極3を埋め込む溝の幅が一定ではなく場所によって異なっている。
次に、図27に示すように、砒素を20keVで1x1012/cm2注入して、溝の底部のコーナー部分の基板にのみ砒素注入層20を形成した。ここで、20keVの砒素注入では、投影飛程が16nm程度で標準偏差が6nmであるので、底面部の平坦部分では厚さ35nmのシリコン酸化膜21および22の下方の基板には殆ど砒素は注入されない。仮にこの部分に砒素が注入されたとしても、その濃度はチャネルドープ層4の濃度の1/10以下であり、しきい値電圧への影響は殆ど無い。また、溝の側壁部分のシリコン酸化膜21および22にも砒素が注入されるが、注入の際の横方向広がりは15nm以下であるので、厚さが15nmのシリコン酸化膜21および22を通して基板に注入されることはない。仮にこの部分に砒素が注入されたとしても、その濃度はチャネルドープ層4の濃度の1/10以下であり、しきい値電圧への影響は殆ど無い。すなわち、砒素は、シリコン酸化膜21および22が比較的薄く注入方向が斜め下向きになるコーナー部のみに比較的高濃度で注入され、砒素注入層20が形成される。
その後、スパッタリング法で堆積したシリコン酸化膜22を選択的に除去し、1000℃、10sの熱処理を行なって砒素注入層20を活性化してn型拡散層20にした。ここで、スパッタリング法で堆積したシリコン酸化膜22が選択的に除去できる理由は、フッ酸系のシリコン酸化膜エッチング液によるエッチング速度が、熱酸化で形成されたシリコン酸化膜21に比べて30倍程度速いからである。そして、膜厚10nmのシリコン酸化膜21を除去し、膜厚が7nmで均一なゲート酸化膜6を形成した(図28参照)。ゲート酸化条件は、ドライ酸化雰囲気中で1150℃である。その後、第1の実施形態と同様に図11〜図14に示す工程を経て、図28に示すような溝埋め込み型ゲート電極3を有するn型チャネルMOSトランジスタを作製した。
(動作)
図25に示す第3の実施形態においては、底部のコーナー部分の基板にのみn型拡散層20が形成されている。これによって、コーナー部分でのサブスレッショルド係数の増大が無視できるようになる。すなわち、n型拡散層20は、ゲート電圧の影響を受けずに常に反転層が形成された状態である。なお、n型拡散層20を形成するための砒素濃度の下限は、p型のチャネルドープ層4の濃度以上にすればよい。また、砒素濃度の上限は無いが、本実施形態で述べたような注入法によりn型拡散層20を形成する場合には、注入損傷の残らない注入量(5x1013/cm2程度以下)にする必要があるため、その濃度は3x1019/cm3以下になる。さらに、n型拡散層20の厚さの下限は、n型チャネルが形成される厚さ程度であればよいので、10nm以上にすることが望ましい。また、この厚さは、チャネル抵抗を低減できるという観点から厚いほど良いが、本実施形態で述べたような注入法によりn型拡散層20を形成する場合には、溝の底部のコーナー部分の曲率半径の値よりも厚くなるとこの構造のトランジスタの実効的なチャネル長が短くなるので、厚さの上限は溝の底部のコーナー部分の曲率半径の値に設定するとよい。
(効果)
本実施形態の効果を図29を用いて説明する。図29には、ゲート酸化膜6の厚さが均一でありn型拡散層20が形成されていない構成の場合を1点鎖線aで示し、n型拡散層20を有する第3の実施形態の構成の場合を実線bで示している。この図29から明らかなように、第3の実施形態の場合には実線bに示すように、OFF電流を低減できており、ON電流の増加とOFF電流の低下とを両立できている。
なお、本実施形態ではn型拡散層20を砒素注入法により形成したが、前記した濃度や厚さを満足できれば、リン注入法によりn型拡散層20を形成してもよい。また、本実施形態はn型チャネルMOSトランジスタについて述べているが、p型チャネルMOSトランジスタの場合には、n型のチャネルドープ層の一部(底コーナー部)にp型拡散層を形成すればよい。
[第4の実施形態]
次に、本発明の第4の実施形態について図面を参照して説明する。なお、第1〜3の実施形態と同様の部分については、同一の符号を付与し説明は省略する。
(構成)
本実施形態は、溝埋め込み型のゲート電極を有するトランジスタにおいて、溝の底部のコーナー部分(曲率を持つ部分)のゲート酸化膜の厚さおよびチャネルドープ層の濃度が、その他の部分のゲート酸化膜の厚さおよびチャネルドープ層の濃度と異なる構成である。そして本実施形態では、このトランジスタがDRAMのセルトランジスタに適用されている。なお、セル部以外の部分のトランジスタは第1の実施形態と第2の実施形態を組み合わせた方法で形成できるので、ここでは、セルトランジスタの構成、動作、および効果について述べる。
図30は、DRAMのセル部断面図を示したものである。基本的なトランジスタの構成は第1〜3の実施形態と同じである。すなわち、基板表面の近傍(基板表面から約1μmまでの深さ)にp型のウエル層25を有し、ウエル層25の表面部分に、溝埋め込み型ゲート電極26を有する。ゲート電極26の溝の深さは、基板表面より0.2μmとする。ウエル層25の表面部分には、p型のチャネルドープ層27と、チャネルドープ層27よりも浅い部分に位置する、ソース領域およびドレイン領域となるn型の拡散層28を有している。以下の説明では、ウエル層25とチャネルドープ層27と拡散層28が形成されている部分を基板と呼ぶ。この基板とゲート電極26の間には、所定の膜厚分布を持つゲート酸化膜29が介在している。本実施形態では、ゲート電極26が埋め込まれた溝は底面が曲率半径40nmの曲面状であり、すなわち、溝の底部は全てコーナー部分であり平坦ではない。そして、本実施形態では、ゲート酸化膜29の膜厚分布を以下のように設定している。ゲート酸化膜29の厚さは、溝のコーナー部分、すなわち底部全体が3.5nmであり、それ以外の部分が7nmである。溝のコーナー部分のゲート酸化膜29の厚さを3.5nmにした根拠は、第1の実施形態にて説明した通りである。また、基板のコーナー部分には、p型チャネルドープ層27の濃度より低い濃度のp型層30が設けられている。本実施形態では、p型チャネルドープ層27の濃度は8x1017/cm3であり、p型層30の濃度は2x1017/cm3である。p型層30の厚さは10nmである。
図30に示すDRAMの製造方法について、図31〜図43を参照して説明する。まず、図31に示すように、公知の方法によりシリコン酸化膜が埋め込まれた溝型素子分離24を形成する。本実施形態では、溝型素子分離部24の深さは280nmである。その後、ボロン注入によりp型ウエル層25を形成した。ボロン注入は、例えば、厚さ10nmのシリコン酸化膜31を通して、250keVで1x1013/cm2、150keVで5x1012/cm2、および80keVで3x1012/cm2の条件で実施した。その後、ボロン注入層の損傷回復のために1000℃、30分の熱処理を行なった。次に、シリコン酸化膜31を通して30keVで1x1013/cm2のボロン注入を行って、チャネルドープ層27を形成した。
その後、図32に示すように、シリコン酸化膜31上に厚さ50nmのシリコン窒化膜32を堆積した後、通常のリソグラフィー技術およびドライエッチング技術により、ゲート電極26が形成される部分のシリコン窒化膜32を除去した。そして、第1の実施形態と同様に図5〜図9に示す工程によって、ゲート電極26を埋め込むための溝を形成した。この溝は、幅が狭いため、前記の通り、底面が曲率半径40nmの曲面状であり、すなわち、溝の底部は全てコーナー部分である(図33参照)。
次に、図34に示すように、950℃のDCE雰囲気中で熱酸化して、シリコン酸化膜33を形成した。シリコン酸化膜33は、溝の側壁部分では15nmであり、コーナー部では7nmである。ここで、砒素を10keVで1x1012/cm2だけ注入して、溝のコーナー部分においてチャネルドープ層27のボロン濃度8x1017/cm3でn型砒素濃度6x1017/cm3とした。その結果、コーナー部分のp型層30の濃度が2x1017/cm3となった。なお、第3の実施形態で説明したように、溝の側壁部分では基板に砒素は殆ど注入されない。
それから、950℃、10sの熱処理を行った後、シリコン酸化膜33を除去し、さらに950℃のDCE雰囲気中で熱酸化してゲート酸化膜29を形成した(図35参照)。前記した通り、ゲート酸化膜29の厚さは、溝の側壁部分では7nmであり、底部のコーナー部分では3.5nmである。そして、図36に示すように、リンがドープされた厚さ20nmの多結晶シリコン膜36と、厚さ20nmのタングステンシリサイド膜37を堆積し、公知のエッチバック技術によりこの多結晶シリコン膜36およびタングステンシリサイド膜37を溝に埋め込んだ。このとき、多結晶シリコン膜36およびタングステンシリサイド膜37の露出面は、基板表面より50nm後退させた。
その後、図37に示すように、1000℃のドライ酸素雰囲気中で熱酸化して、多結晶シリコン膜36およびタングステンシリサイド膜37の露出面上にシリコン酸化膜38を形成し、図38に示すように、厚さ150nmのシリコン酸化膜39を堆積した。そして、シリコン窒化膜32をストッパーとした公知のCMP法による平坦化技術により、シリコン窒化膜32に挟まれている部分にシリコン酸化膜39を埋め込んだ。その後、ドライエッチング技術により、シリコン酸化膜39を40nm後退させた。
次に、図39に示すように、シリコン窒化膜32を熱燐酸で除去した後、ソース領域およびドレイン領域用の拡散層28を形成するために、リンを30keVで2x1013/cm2だけ注入し、また、砒素を20keVで1x1013/cm2だけ注入した。これらの注入後には、活性化のために1000℃で10秒の熱処理を施した。
その後、図40に示すように、厚さ100nmのシリコン酸化膜41を堆積し、公知のフォトリソグラフィー技術とドライエッチング技術を用いて、コンタクト用の穴を開口し、さらに多結晶シリコンの堆積とエッチバックを行って、開口部に多結晶シリコンプラグ42を形成した。
続いて、図41に示すように、厚さ50nmのシリコン酸化膜43を堆積してコンタクト用の穴を形成し、厚さ10nmの窒化チタン膜をバリア膜として用いて厚さ50nmのタングステン膜からなるビット線44を形成した。そして、図42に示すように、厚さ100nmのシリコン酸化膜45を堆積した後、キャパシタ下地電極への接続用の多結晶シリコンプラグ46を形成した。なお、前記した多結晶シリコンには、全て1x1020/cm3以上のリンが導入されている。さらに、公知のDRAMキャパシタ形成プロセスを用いて、図30に示すように、キャパシタ下地電極47、キャパシタ絶縁膜48、および上部電極49を作製して、セルを完成させた。なお、図30においては、簡略化のために、多結晶シリコン膜36とタングステンシリサイド膜37とからなるゲート電極26をまとめて図示している。
(動作)
図30を参照して、本発明の第4の実施形態であるセルの動作を説明する。まず、情報の書き込みについて説明する。
p型ウエル層25およびp型チャネルドープ層27の電位は−0.7Vに、キャパシタの上部電極49の電位は0.9Vに設定する。情報の書き込みは、例えば右側のセルのゲート電極26(以下「ワード線26」と呼ぶ)の電位を3.5Vにした状態で、図示しないセンスアンプに接続されているビット線44の電位を0.9Vから1.8Vに変化させて行う。その結果、セルトランジスタ動作により右側のキャパシタ下地電極47の電位も0.9Vから1.8Vに変化する。これによって、右側のキャパシタには、high情報の電荷が蓄積される。その後、右側のワード線26の電圧を0Vにして情報を保持する。
また、左側のセルのワード線26を3.5Vにした状態で、図示しないセンスアンプに接続されているビット線44の電位を0.9Vから0Vに変化させると、セルトランジスタ動作により左側のキャパシタ下地電極47の電位も0.9Vから0Vに変化する。これによって、左側のキャパシタには、low情報の電荷が蓄積される。その後、左側のワード線26の電圧を0Vにして情報を保持する。これによって、右側のセルにはhigh情報が保持され、左側のセルにはlow情報が保持される。
通常、n型拡散層28とp型チャネルドープ層27で構成されるpn接合にはリーク電流があるため、また、キャパシタ絶縁膜48にもリーク電流があるため、前記した通り保持される情報をリフレッシュする動作が必要である。その動作について次に説明する。
図示しないセンスアンプに接続されているビット線44の電位を0.9Vにした状態で、右側のワード線26の電位を0Vから3.5Vに変化させる。これを情報の読み出しと呼ぶ。その結果、右側のキャパシタに蓄積された電荷量とリーク電流によって失われた電荷量の差に相当する電荷量だけ、ビット線44の電位が0.9Vより高い方にシフトする。その振幅をセンスアンプが増幅することによって、ビット線44の電位は1.8Vになる。その結果、右側のセルのキャパシタ下地電極47の電位が1.8Vになり、書き込み時のhigh情報が復活する。その後、右側のワード線26の電圧を0Vにして情報を保持する。詳述しないが、左側のセルのlow情報についても同様のリフレッシュ動作が行われる。
(効果)
前記したDRAM動作において、セルトランジスタとして重要な特性は、情報の書き込みおよび読出しの際の電流駆動能力である。この電流駆動能力が無いと、キャパシタに十分な情報を書き込むことや、キャパシタから十分な情報を読み出すことができなくなる。通常、このような電流駆動能力は、図43に示すようなドレイン電流−ゲート電圧特性から考察できる。図43には、第4の実施形態のセルトランジスタの室温におけるドレイン電流−ゲート電圧特性を点線cで示している。比較のために、ゲート酸化膜29の厚さが均一でありコーナー部に低濃度p型層30が存在しない構成の場合を実線aで、第4の実施形態と同様なゲート酸化膜29を有しているがコーナー部に低濃度p型層30が存在しない構成の場合を1点鎖線bで示している。ここでは、一般的な規格に則ってOFF電流が85℃動作で1fA以下になるようにしきい値電圧を設定している。前記した第1の実施形態や第2の実施形態で説明したのと同様に、第4の実施形態ではサブスレッショルド係数が小さくなるため、図43からわかるように最もしきい値電圧が低く、最もON電流が大きい。従って、第4の実施形態によれば、十分な電流駆動能力が得られる。
また、DRAMの情報保持特性で問題となるのは、high情報の書き込み特性と接合リーク電流である。図44は、high情報の書き込み特性を示しており、図43と同様に、第4の実施形態のセルトランジスタを点線c、ゲート酸化膜29の厚さが均一でありコーナー部に低濃度p型層30が存在しない構成の場合を実線aで、第4の実施形態と同様なゲート酸化膜29を有しているがコーナー部に低濃度p型層30が存在しない構成の場合を1点鎖線bで示している。点線cで示す第4の実施形態によれば、書き込み開始から5ns経過した時点で95%程度書き込めているが、他の例では85%以下である。また、図43に示されているとおり、第4の実施形態によるとしきい値電圧を低くできるので、その分p型チャネルドープ層27の濃度を低減できる。その結果、前記したpn接合の空乏層中の電界強度を小さくできる。この電界強度を小さくできれば、電界加速されている接合リーク電流を低減できるので、情報保持特性が向上する。
以上のように、第4の実施形態によれば、high情報の書き込み特性と接合リーク電流を改善できるので、良好な情報保持特性のセルを提供できる。
[第5の実施形態]
次に、本発明の第5の実施形態について図面を参照して説明する。なお、第1〜4の実施形態と同様の部分については、同一の符号を付与し説明は省略する。
(構成)
本実施形態は、溝埋め込み型のゲート電極を有するトランジスタにおいて、溝の底部のコーナー部分(曲率を持つ部分)のゲート酸化膜の厚さおよび基板の導電型が、その他の部分のゲート酸化膜の厚さおよび基板の導電型と異なる構成である。そして本実施形態では、このトランジスタがDRAMのセルトランジスタに適用されている。なお、セル部以外の部分のトランジスタは第1の実施形態と第3の実施形態を組み合わせた方法で形成できるので、ここでは、セルトランジスタの構成、動作、および効果について述べる。
図45は、DRAMのセル部断面図を示したものである。本実施形態の構成は、p型のチャネルドープ層27と、溝の底部のコーナー部分の基板導電型層(n型層50)と、ビット線44に接続されている拡散層51および52を除いて、第4の実施形態と同じであ。本実施形態では、p型のチャネルドープ層27の濃度が第4の実施形態の70%程度の濃度であり、溝の底部のコーナー部分にn型層50が設けられてその濃度が6x1017/cm3になっている。また、ビット線44に接続されているp型拡散層51は、p型のチャネルドープ層27の濃度が小さい分だけしきい値電圧が低下するので、その低下分を補うような濃度になっている。そして、p型拡散層51の濃度はn型拡散層28の濃度とほぼ同等になるため、ビット線44側の接合がオフセット構造になる危険性がある。そこで、本実施形態では、p型拡散層51のp型濃度の上昇分だけ濃度の高いn型拡散層52が形成されている。本実施形態では、p型チャネルドープ層27の濃度は6x1017/cm3であり、ビット線44に接続されているp型拡散層51の濃度は1x1018/cm3であり、n型拡散層28の濃度は2x1018/cm3である。そして、n型層50の濃度は6x1017/cm3であり、その厚さは20nmである。
図45に示すセル構造を実現するための製造方法について説明する。本実施形態の製造方法は、第4の実施形態の製造方法と以下の点についてのみ相違する。それ以外の工程については、前記した第4の実施形態の製造方法と同じであってよいので、説明は省略する。本実施形態では、図31に示すのと同様なp型のチャネルドープ層27を形成する工程において、ボロン注入のドーズ量を7x1012/cm2にした。また、図34に示すのと同様な工程において、砒素注入のドーズ量を2x1012/cm2にして、底部のコーナー部分のn型層50を形成する。そして、図39と同様な工程の後に、図46に示すように、ビット線44に接続されるn型拡散層28(図面中央部の拡散層28)より広い開口部をもったレジスト膜53を形成して、ボロンを25keVで5x1012/cm2だけ注入し、さらにリンを20keVで5x1012/cm2だけ注入した。このボロン注入層が図45に示すp型拡散層51となり、リン注入層が図45に示すn型拡散層52になる。こうして、ビット線44に接続されているp型拡散層51およびn型拡散層52を形成した後、第4の実施形態と同様に前記した図40〜42に示す工程を行って、図45に示す構造を作製した。
(動作)
ここでは詳述しないが、本実施形態のDRAMセルの動作は、前記した第4の実施形態と同じであり、溝の底部のコーナー部分のn型層50の役割は、前記した第3の実施形態と同じである。
(効果)
第4の実施形態で説明した通り、DRAM動作において情報の書き込みおよび読出しの際の電流駆動能力が重要である。この電流駆動能力を示唆するドレイン電流−ゲート電圧特性を図47に示している。第5の実施形態のセルトランジスタの室温におけるドレイン電流−ゲート電圧特性を点線cで示し、比較のために、ゲート酸化膜29の厚さが均一でありコーナー部にn型層50が存在しない構成の場合を実線aで、第4の実施形態と同様なゲート酸化膜29を有しているがコーナー部にn型層50が存在しない構成の場合を1点鎖線bで示している。ここでは、一般的な規格に則ってOFF電流が85℃動作で1fA以下になるようにしきい値電圧を設定している。第5の実施形態でも、第4の実施形態と同様にサブスレッショルド係数が小さくなるため、最もしきい値電圧が低く、最もON電流が大きい。従って、第5の実施形態によれば、十分な電流駆動能力が得られる。
また、図48に、high情報の書き込み特性が示されており、図47と同様に、第5の実施形態のセルトランジスタを点線c、ゲート酸化膜29の厚さが均一でありコーナー部にn型層50が存在しない構成の場合を実線aで、第4の実施形態と同様なゲート酸化膜29を有しているがコーナー部にn型層50が存在しない構成の場合を1点鎖線bで示している。点線cで示す第5の実施形態によれば、書き込み開始から5ns経過した時点で95%程度書き込めているが、他の例では85%以下である。また、図47に示されているとおり、第5の実施形態によるとしきい値電圧を低くでき、p型チャネルドープ層27の濃度を低減できるので、pn接合の空乏層中の電界強度を小さくできる。それによって、電界加速されている接合リーク電流を低減できるので、情報保持特性が向上する。
さらに、本実施形態では、ビット線44に接続されているp型拡散層51およびn型拡散層52が形成されており、これらがキャパシタ側の接合を構成するため、p型チャネルドープ層27の濃度を第4の実施形態より下げることができ、その部分の接合電界を小さくできる。その結果、本実施形態では、しきい値電圧が低いのに加えてp型チャネルドープ層27の濃度が低いため、第4の実施形態よりも電界加速されている接合リーク電流を低減でき、情報保持特性がさらに向上する。なお、溝埋め込み型のゲート電極を有するトランジスタ構造は、本実施形態のように、ソース・ドレイン接合がキャパシタ側とビット線側で異なる構造を実現するのに都合が良い。その理由は、p型拡散層51およびn型拡散層52を形成するための注入工程で用いられるレジスト膜が、ほぼ平坦な表面で露光および現像できるからである。
以上のように、第5の実施形態によれば、high情報の書き込み特性と接合リーク電流を改善できるので、良好な情報保持特性のセルを提供できる。
本発明の第1の実施形態のトランジスタ構造を示す断面図である。 本発明の第1の実施形態の製造方法を工程順に説明する断面図である。 本発明の第1の実施形態の製造方法を工程順に説明する断面図である。 本発明の第1の実施形態の製造方法を工程順に説明する断面図である。 本発明の第1の実施形態の製造方法を工程順に説明する、図2〜4とは垂直な方向の断面図である。 本発明の第1の実施形態の製造方法を工程順に説明する、図2〜4とは垂直な方向の断面図である。 本発明の第1の実施形態の製造方法を説明するための、図2〜4とは垂直な方向の断面図である。 本発明の第1の実施形態の製造方法を説明するための、図2〜4とは垂直な方向の断面図である。 本発明の第1の実施形態の製造方法を工程順に説明する断面図である。 本発明の第1の実施形態の製造方法を工程順に説明する断面図である。 本発明の第1の実施形態の製造方法を工程順に説明する断面図である。 本発明の第1の実施形態の製造方法を工程順に説明する断面図である。 本発明の第1の実施形態の製造方法を工程順に説明する断面図である。 (a)は本発明の第1の実施形態の製造方法を工程順に説明する断面図、(b)は(a)とは垂直な方向の断面図である。 本発明の第1の実施形態における、実効電界と溝の底部のコーナー部分の曲率半径との関係を示す図である。 本発明の第1の実施形態における、サブスレッショルド係数と溝の底部のコーナー部分の曲率半径との関係を示す図である。 本発明の第1の実施形態における、実効電界と溝の底部のコーナー部分のゲート酸化膜の厚さとの関係を示す図である。 本発明の第1の実施形態における、溝の底部のコーナー部分のゲート酸化膜の厚さと曲率半径との関係を示す図である。 本発明の第1の実施形態における、ドレイン電流とゲート電圧の関係を示す図である。 本発明の第2の実施形態のトランジスタ構造を示す断面図である。 本発明の第2の実施形態の製造方法の一部を工程順に説明する断面図である。 本発明の第2の実施形態の製造方法の一部を工程順に説明する断面図である。 本発明の第2の実施形態における、サブスレッショルド係数と溝の底部のコーナー部分のp型濃度との関係を示す図である。 本発明の第2の実施形態における、ドレイン電流とゲート電圧の関係を示す図である。 本発明の第3の実施形態のトランジスタ構造を示す断面図である。 本発明の第3の実施形態の製造方法の一部を工程順に説明する断面図である。 本発明の第3の実施形態の製造方法の一部を工程順に説明する断面図である。 本発明の第3の実施形態の製造方法の一部を工程順に説明する断面図である。 本発明の第3の実施形態における、ドレイン電流とゲート電圧の関係を示す図である。 本発明の第4の実施形態のトランジスタ構造を示す断面図である。 本発明の第4の実施形態の製造方法を工程順に説明する断面図である。 本発明の第4の実施形態の製造方法を工程順に説明する断面図である。 本発明の第4の実施形態の製造方法を工程順に説明する断面図である。 本発明の第4の実施形態の製造方法を工程順に説明する断面図である。 本発明の第4の実施形態の製造方法を工程順に説明する断面図である。 本発明の第4の実施形態の製造方法を工程順に説明する断面図である。 本発明の第4の実施形態の製造方法を工程順に説明する断面図である。 本発明の第4の実施形態の製造方法を工程順に説明する断面図である。 本発明の第4の実施形態の製造方法を工程順に説明する断面図である。 本発明の第4の実施形態の製造方法を工程順に説明する断面図である。 本発明の第4の実施形態の製造方法を工程順に説明する断面図である。 本発明の第4の実施形態の製造方法を工程順に説明する断面図である。 本発明の第4の実施形態における、ドレイン電流とゲート電圧の関係を示す図である。 本発明の第4の実施形態における書込み特性を示す図である。 本発明の第5の実施形態のトランジスタ構造を示す断面図である。 本発明の第5の実施形態の製造方法の一部を説明する断面図である。 本発明の第5の実施形態における、ドレイン電流とゲート電圧の関係を示す図である。 本発明の第5の実施形態における書込み特性を示す図である。 従来のMOSトランジスタ構造を示す断面図である。 従来の溝埋め込み型のゲート電極を有するMOSトランジスタ構造を示す断面図である。
符号の説明
1 溝型素子分離部
2 ウエル層
3 溝埋め込み型のゲート電極
4 チャネルドープ層
5 ソース領域およびドレイン領域となる拡散層
6 ゲート酸化膜
7 シリコン酸化膜
8 シリコン窒化膜
9 刃型形状
10 多結晶シリコン膜
11 タングステンシリサイド膜
12,13,15 シリコン酸化膜
16 コンタクト16
17 チャネルドープ層
18 低濃度のチャネルドープ層
19 p型層
20 n型拡散層
21,22 シリコン酸化膜
24 溝型素子分離部
25 ウエル層
26 溝埋め込み型のゲート電極
27 チャネルドープ層
28 ソース領域およびドレイン領域となる拡散層
29 ゲート酸化膜
30 低濃度のp型層
31,33 シリコン酸化膜
32 シリコン窒化膜
36 多結晶シリコン膜
37 タングステンシリサイド膜
38,39,41,43,45 シリコン酸化膜
42,46 多結晶シリコンプラグ
44 ビット線
47 キャパシタ下地電極
48 キャパシタ絶縁膜
49 上部電極
50 n型層
51 p型拡散層
52 高濃度のn型拡散層
53 レジスト膜


Claims (13)

  1. 溝埋め込み型のゲート電極を有するMOS(Metal Oxide Semiconductor)トランジスタ構造を含む半導体装置において、
    前記ゲート電極が埋め込まれた溝に設けられているゲート酸化膜は、前記溝の底部のコーナー部分の厚さが、少なくとも前記溝の側壁部分の厚さよりも薄いことを特徴とする半導体装置。
  2. 前記ゲート酸化膜は、前記溝の底部のコーナー部分の厚さが他の全ての部分の厚さよりも薄い、請求項1に記載の半導体装置。
  3. 前記溝の底部のコーナー部分の前記ゲート酸化膜の厚さをtox(1)[nm]とし、前記溝の側壁部分の前記ゲート酸化膜の厚さをtox(2)[nm]とし、前記溝の底部のコーナー部分の曲率半径をR[nm]とすると、tox(1)の上限値は1.6−0.06tox(2)+(R/100)(2.1+0.5tox(2))[nm]であり、下限値は2[nm]である、請求項1または2に記載の半導体装置。
  4. 溝埋め込み型のゲート電極を有するMOS(Metal Oxide Semiconductor)トランジスタ構造を含む半導体装置において、
    チャネルドープ層は、前記ゲート電極が埋め込まれた溝の底部のコーナー部分の近傍の濃度が、少なくとも前記溝の側壁部分の濃度よりも低いことを特徴とする半導体装置。
  5. チャネルドープ層は、前記溝の底部のコーナー部分の近傍の濃度が、少なくとも前記溝の側壁部分の濃度よりも低い、請求項1〜3のいずれか1項に記載の半導体装置。
  6. 前記チャネルドープ層は、前記溝の底部のコーナー部分の濃度が他の全ての部分の濃度よりも低い、請求項4または5に記載の半導体装置。
  7. 前記溝の底部のコーナー部分の曲率半径をR[nm]とすると、前記溝の底部のコーナー部分の近傍のチャネルドープ層の濃度の上限値は5x1016[/cm3]であり、その厚さの上限値はR+10[nm]である、請求項4〜6のいずれか1項に記載の半導体装置。
  8. 溝埋め込み型のゲート電極を有するMOS(Metal Oxide Semiconductor)トランジスタ構造を含む半導体装置において、
    前記ゲート電極が埋め込まれた溝の底部のコーナー部分の近傍に、チャネルドープ層とは異なる導電型の拡散層を有することを特徴とする半導体装置。
  9. 前記溝の底部のコーナー部分の近傍に、チャネルドープ層とは異なる導電型の拡散層を有する、請求項1〜7のいずれか1項に記載の半導体装置。
  10. 前記溝の底部のコーナー部分の曲率半径をR[nm]とすると、前記拡散層の濃度の上限値は3x1019[/cm3]であり、その下限値は前記チャネルドープ層の濃度であり、前記拡散層の厚さの上限値はR[nm]であり、その下限値は10[nm]である、請求項8または9に記載の半導体装置。
  11. 前記MOSトランジスタ構造がDRAM(Dynamic Random-Access Memory)のセルトランジスタとして用いられる、請求項1〜10のいずれか1項に記載の半導体装置。
  12. 溝埋め込み型のゲート電極を有するMOS(Metal Oxide Semiconductor)トランジスタ構造を含む半導体装置の製造方法において、
    前記ゲート電極を埋め込むための溝を形成する工程と、
    ゲート酸化膜を、前記溝の底部のコーナー部分の厚さが前記溝の他の部分の厚さよりも薄くなるように形成する工程と、
    溝の表面を熱酸化法により酸化する工程とを含むことを特徴とする半導体装置の製造方法。
  13. 前記酸化工程は、ドライ酸素雰囲気または3(C22Cl2)+(13/2)O2からなるDCE雰囲気のいずれかで行う、請求項12に記載の半導体装置の製造方法。
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