JP2005140295A - 制御弁の分解方法及びそれに使用する制御弁 - Google Patents

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Abstract

【課題】 弁座を塑性変形させることなく分解することができる制御弁の分解方法及びそれに使用される制御弁を提供すること。
【解決手段】 ボディ1とアクチュエータ部19Aとを複数の連結ネジ21で連結したものであって、アクチュエータ部19Aに摺動可能に保持されたピストンロッド10にダイアフラム7が保持され、ピストンロッド10を押圧バネ13で付勢することによりダイアフラム7をボディ1に内設された弁座5に当接させる制御弁1Aの分解方法において、開弁状態維持手段20でダイアフラム7を弁座5から離間させた状態で保持し、複数の連結部材21を取り外してアクチュエータ部19Aをボディ1から分離する。
【選択図】 図2

Description

本発明は、弁体を弁座に当接又は離間させることにより流体を制御する制御弁の分解方法及びその分解方法に使用する制御弁に関する。
従来より、弁体を弁座に当接又は離間させることにより流体を制御する制御弁としては、例えば、半導体製造装置に設置される薬液弁がある。かかる薬液弁には、例えば、特許文献1に記載されたものがあり、これと基本構造が同様であって公然に実施されている薬液弁の一例を図9、図10、図11に示す。図9は、従来の薬液弁100の断面図である。図10は、従来の薬液弁100の上面図である。図11は、従来の薬液弁100の要部断面側面図である。
薬液弁100は、ボディ101とアクチュエータ部102とを連結ネジ103,103,103,103で連結したものである。ボディ101には、入力ポート104と出力ポート105とを連通させる弁座106が設けられている。アクチュエータ部102には、ピストンロッド107が摺動可能に保持されている。ピストンロッド107は、下端部がボディ101に突き出し、ダイアフラム108が連結されている。アクチュエータ部102には、押圧バネ109が縮設され、ピストンロッド107に弁座106方向の力を常時作用させている。従って、薬液弁100は、操作ポート110に操作流体を供給されない間は、ピストンロッド107が下降してダイアフラム108を弁座106に当接させる。一方、薬液弁100は、操作ポート110に操作流体を供給されると、ピストンロッド107が押圧バネ109に抗して上昇し、ダイアフラム108を弁座106から離間させる。
さて、近年、例えば、半導体製造装置の薬液には研磨剤を混入したものがあり、その薬液を薬液弁100が制御することがある。この場合、研磨剤が弁座106に噛み込むと、閉弁時に噛み込み部分から流体漏れが生じるおそれがある。そのため、薬液弁100は、連結ネジ103を取り外してボディ101からアクチュエータ部102を分離し、ボディ101や弁座106を洗浄するメンテナンスが行われる。メンテナンスが完了すると、薬液弁100は、ボディ101にアクチュエータ部102を載せ、連結ネジ103…をアクチュエータ部102からボディ101へと貫き通して締結することにより、再組み立てされる。
特開2001−153261号公報(段落0002〜0006、第7図。)
しかしながら、従来の制御弁(薬液弁100)は、連結ネジ103…を1本ずつ弛めて分解するときに、アクチュエータ部102をボディ101に押し付ける力が弱くなる。アクチュエータ部102に縮設された押圧バネ109は、連結ネジ103を弛める方向に伸びようとして、ピストンロッド107に与える弾圧力のバランスを崩していた。これに伴って、図12の断面図に示すように、アクチュエータ部102がピストンロッド107とともにボディ101に対して傾いていた。このとき、薬液弁100は、操作ポート110に操作流体を供給されておらず、ダイアフラム108が弁座106に当接している。そのため、アクチュエータ部102が傾くのに従って、ダイアフラム108が弁座106に片当たりし、弁座106を塑性変形させることがあった(A部参照)。弁座106が僅かでも塑性変形すると、全体のシール力の均一性が失われ、塑性変形部分から流体漏れを発生するおそれがあるため、問題である。
そこで、本発明は、上記問題点を解決するためになされたものであり、弁座を塑性変形させることなく分解することができる制御弁の分解方法及びそれに使用される制御弁を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明は以下の構成を有している。
(1)ボディとアクチュエータとを複数の連結ネジで連結したものであって、アクチュエータに摺動可能に保持された主軸に弁体が保持され、主軸を付勢手段で付勢することにより弁体をボディに内設された弁座に当接させる制御弁の分解方法において、弁体を弁座から離間させた状態で保持し、複数の連結部材を取り外してアクチュエータをボディから分離することを特徴とする。
(2)(1)に記載の発明において、主軸に連結され、アクチュエータに形成された穿通孔に摺動可能に貫き通される指示部材と、指示部材に装着され、指示部材をアクチュエータに係止させる係止部材とを有し、主軸を付勢手段に抗して摺動させ、穿通孔から突出した指示部材に係止部材を装着することを特徴とする。
(3)ボディとアクチュエータとを複数の連結ネジで連結したものであって、アクチュエータに摺動可能に保持された主軸に弁体が保持され、主軸を付勢手段で付勢することにより弁体をボディに内設された弁座に当接させる制御弁において、流体を制御していないときに、弁体を弁座から離間させた位置で保持する開弁状態維持手段を有することを特徴とする。
(4)(3)に記載の発明において、開弁状態維持手段は、主軸に連結され、主軸が付勢手段に抗して摺動したときにアクチュエータに形成された穿通孔から外部に突出する指示部材と、指示部材がアクチュエータから外部に突出したときに、指示部材に装着されて指示部材をアクチュエータに係止させる係止部材とを有することを特徴とする。
次に、上記構成を有する発明の作用効果について説明する。
制御弁は、主軸が付勢手段により弁座方向に付勢されているときには、弁体が弁座に当接して流体を遮断する。一方、制御弁は、主軸が付勢手段に抗してアクチュエータ内を摺動すると、弁体が弁座から離間する。かかる制御弁は、次のように分解される。
制御弁は、開弁状態維持手段で弁体を弁座から離間させた位置で保持し、連結ネジを1本ずつ弛めて取り外し、アクチュエータをボディから取り外すことにより、分解される。このとき、連結ネジを弛めるに従って付勢手段が主軸に与える付勢力のバランスが崩れ、アクチュエータがボディに対して傾くことがある。しかし、弁体が弁座から離間しているため、アクチュエータがボディに対して傾いても、弁体が弁座に片当たりせず、弁座を塑性変形させない。よって、本発明によれば、弁座を塑性変形させることなく部品を分解することができる。
また、弁体と一体的に移動する主軸に指示部材を連結し、弁体を弁座から離間させたときに、指示部材がアクチュエータの穿通孔から突出するようにする。そして、アクチュエータから突出した指示部材に係止部材を取り付ける。指示部材は、主軸に作用する付勢手段の付勢力で弁座方向に移動しようとするが、係止部材でアクチュエータに係止されて移動を制限される。そのため、指示部材に連結する主軸及びその主軸に連結する弁体が弁座方向に移動できず、開弁状態が維持される。よって、本発明によれば、開弁時にアクチュエータから突出する指示部材に係止部材を装着するだけで開弁状態を維持できるので、簡単に弁座の塑性変形を防止することができる。
(第1実施の形態)
次に、本発明に係る制御弁の分解方法及びそれに使用する制御弁の第1実施の形態について図面を参照して説明する。図1は、薬液弁1Aの断面図であって、閉弁状態を示す。図2は、薬液弁1Aの断面図であって、開弁状態を示す。
本実施の形態の制御弁は、薬液の流量調整を行う薬液弁1Aであって、例えば、半導体製造装置に設置される。薬液弁1Aは、ボディ2にアクチュエータ部(「アクチュエータ」に相当するもの。)19Aを複数の連結ネジ(「連結部材」に相当するもの。)21で連結したものであり(図10及び図11参照)、アクチュエータ部19Aに内設されるピストンロッド(「主軸」に相当するもの。)10に従ってダイアフラム7を弁座5に当接又は離間させるエアオペレイトバルブである。
ボディ2は、耐腐食性などの観点からPTFE(ポリテトラルフオロエチレン)やPFA(四フッ化エチレンパーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体)などのフッ素樹脂をブロック状に成形したものである。ボディ2には、入力ポート3と出力ポート4が形成され、入力ポート3と出力ポート4との間に弁座5が一体成形されている。ボディ2には、シリンダ6Aとカバー8Aが積み重ねられ、4本の連結ネジ21がカバー8Aからシリンダ6A、ボディ2、取付板16へと貫き通され(図10、図11参照。)、ボディ2、シリンダ6A、カバー8A、取付板16を一体化している。これにより、ボディ2にアクチュエータ部19Aが連結されている。
ボディ2とシリンダ6Aとの間には、ダイアフラム7の周縁部7cが狭持されている。ダイアフラム7は、円柱状の弁体部7aに薄膜部7bを介して肉厚の周縁部7cを接続したものであって、弁体部7aが弁座5に当接又は離間するように配設されている。
シリンダ6Aは、中空孔を備える円筒形状に成形されたものであり、カバー8Aとの間にピストン室9が形成されている。ピストン室9は、ピストンロッド10が摺動可能に装填され、一次室9Aと二次室9Bに気密に区画されている。一次室9Aには、シリンダ6Aに開設された操作ポート11が連通している。また、二次室9Bには、カバー8Aに開設された排気ポート12が連通するとともに、押圧バネ(「付勢手段」に相当するもの。)13が縮設され、ピストンロッド10に常時弁座5方向の力を作用させている。ピストンロッド10は、下端部にダイアフラム7が連結し、一次室9Aと二次室9Bの圧力変動によってダイアフラム7に上下方向の駆動力を与える。
ピストンロッド10の上端部には、カバー8Aに貫き通されたインジケータ(「指示部材」に相当するもの。)14Aが螺合され、インジケータ14Aをカバー8Aの穿通孔8aから出し入れするようになっている。インジケータ14Aには、開弁状態維持手段20が設けられている(図2参照)。開弁状態維持手段20は、インジケータ14Aに対して移動方向と直交する方向に貫通孔14aを形成し、カバー8Aから露出した貫通孔14aにピン(「係止部材」に相当するもの。)15を貫き通すよう構成されたものである。ピン15は、カバー8Aに形成された穿通孔8aの直径より長く形成され、両端部がカバー8Aに引っかけられて係止されるようになっている。
このような薬液弁1Aは、図1に示すように、ボディ2の下端面に取付板16が固設されており、取付板16を半導体製造装置にネジ止めし、入力ポート3と出力ポート4に継手17,18を介して配管を接続することにより半導体製造装置に組み付けられる。取付板16や継手17,18は、耐腐食性などの観点よりフッ素樹脂を射出成形で成形されている。
続いて、上記構成を有する薬液弁1Aの動作について説明する。
操作ポート11から一次室9Aに操作流体を供給しない場合には、図1に示すように、ピストンロッド10が押圧バネ13に押し下げられて、ダイアフラム7の弁体部7aを弁座5に当接させる。そのため、入力ポート3に供給された薬液が出力ポート4から出力されない。このとき、インジケータ14Aは、アクチュエータ部19A内に収められている。
一方、操作ポート11から一次室9Aに操作流体を供給する場合には、図2に示すように、ピストンロッド10が押圧バネ13に抗して上昇し、ダイアフラム7の弁体部7aを弁座5から離間させる。そのため、入力ポート3に供給された薬液が弁開度に応じた流量で出力ポート4に出力される。なおこのとき、インジケータ14Aがダイアフラム7の上昇に応じてカバー8Aから突き出すため、作業者はインジケータ14Aの突出量から薬液弁1Aの開弁状態を確認することができる。
ところで、薬液弁1Aが弁の開閉を繰り返して薬液を制御していると、薬液に含まれる異物(ゴミ)が弁座5に噛み込み、閉弁時に異物の噛み込み部分から薬液が漏れるおそれがある。特に、薬液弁1Aが研磨剤などの混入したスラリーを制御する場合には、異物が弁座5に噛み込みやすい。そこで、異物(ゴミ)を取り除いたり、異物の噛み込みがないか点検する必要がある。薬液弁1Aのメンテナンスは、次のように行われる。
先ず、薬液弁1Aを分解する。
具体的には、図1に示すように薬液の供給を停止して、アクチュエータ部19Aの操作ポート11から一次室9Aに操作流体を供給する。一次室9Aの圧力が押圧バネ13の弾圧力に打ち勝つと、図2に示すように、ピストンロッド10が上昇し、ダイアフラム7の弁体部7aが弁座5から離間する。そこで、開弁状態維持手段20によりダイアフラム7の弁体部7aを弁座5から離間した位置で保持する。
インジケータ14Aは、ピストンロッド10の上昇に従ってカバー8Aの穿通孔8aから突出し、貫通孔14aをカバー8Aの外部に露出させるので、ピン15をインジケータ14Aの貫通孔14aに貫き通す。その後、操作流体駆動源と接続する配管を操作ポート11から取り外して、操作ポート11から一次室9Aへの操作流体の供給を停止する。ピストンロッド10は、押圧バネ13に付勢されて下降しようとするが、図3に示すように、ピン15の両端部がカバー8Aに引っかかってインジケータ14Aをアクチュエータ部19Aに係止させ、インジケータ14Aが弁座5方向に移動するのを制限する。これに伴って、インジケータ14Aに螺合するピストンロッド10及びそのピストンロッド10に螺合するダイアフラム7の弁体部7aが弁座5方向の移動を制限され、開弁状態が維持される。
それから、カバー8A、シリンダ6A、ボディ2に貫き通した連結ネジ21を弛めて取り外す。薬液弁1Aは、4本の連結ネジ21…が締結されている間は、押圧バネ13の弾圧力がピストンロッド10に均等に作用している。しかし、図4に示すように、連結ネジ21の一本を弛めると、アクチュエータ部19Aをボディ2に押し付ける力が弱くなる。それに伴って、押圧バネ13が伸びようとするため、ピストンロッド10に作用する弾圧力のバランスが崩れる。しかし、このときはまだ、他の3本の連結ネジ21,21,21がアクチュエータ部19Aとボディ2とを連結しているため、ピストンロッド10に作用する弾圧力のバランスが若干崩れても、アクチュエータ部19Aの傾きが抑えられる。もっとも、連結ネジ21の一本を弛めてアクチュエータ部19Aが若干傾いたとしても、ダイアフラム7の弁体部7aが弁座5から離間している。そのため、ダイアフラム7の弁体部7aが弁座5に片当たりして弁座5を塑性変形させることがない。
その後、図5に示すように、他の連結ネジ21を弛めると、アクチュエータ部19Aをボディ2に押し付ける力が急に弱められる。押圧バネ13は、連結ネジ21を弛めるのに従ってカバー8Aとピストンロッド10との間で伸びようとし、ピストンロッド10に与える弾圧力のバランスが崩れる。アクチュエータ部19Aは、押圧バネ13の弾圧力のアンバランスに応じてピストンロッド10とともにボディ2に対して傾き、ダイアフラム7を弁座5に対して傾かせる。しかしこのとき、ダイアフラム7は、弁体部7aが弁座5から離間している。そのため、ダイアフラム7が弁座5に対して傾いても、ダイアフラム7の弁体部7aが弁座5に片当たりして弁座5を塑性変形させることがない。
全ての連結ネジ21を取り外したら、図6に示すように、ボディ2からアクチュエータ部19Aを取り外して分離する。このとき、ピン15がインジケータ14Aをカバー8Aに係止させてピストンロッド10の移動を制限するので、押圧バネ13がカバー8Aとピストンロッド10との間で圧縮保持される。よって、アクチュエータ部19Aをボディ2から取り外したときに、ピストンロッド10や押圧バネ13などがシリンダ6Aから飛び出してばらばらになることがない。
次に、ボディ2の洗浄や部品の点検などを行う。
アクチュエータ部19Aをボディ2から取り外すと、ダイアフラム7もピストンロッド10と一体的に取り外され、弁座5や流路が露出する。そこで、ボディ2や弁座5に付着した汚れを洗い流したり、シール面のキズなどを点検する。また、例えば、ダイアフラム7が劣化している場合には、新しいダイアフラムに交換する。このとき、アクチュエータ部19Aは、インジケータ14Aの貫通孔14aにピン15が差し込まれ、ピストンロッド10がシリンダ6Aから脱落するのを防止しているので、アクチュエータ部19Aをばらばらにすることなく、ダイアフラム7を交換することができる。
次に、薬液弁1Aを再組み立てする。
ダイアフラム7の周縁部7cを狭持するようにボディ2にアクチュエータ部19Aを載置する。そして、アクチュエータ部19A、ボディ2、取付板16の四隅に連結ネジ21を貫き通して締結し、カバー8A、シリンダ6A、ボディ2、取付板16を連結する。このとき、インジケータ14Aにピン15が貫き通されているので、ピストンロッド10などがシリンダ6Aに保持されてばらばらにならず、部品を再組み立てしやすい。また、ダイアフラム7が弁座5から離間した状態が維持されるため、ピストンロッド10が連結ネジ21を締結するときに傾いても、ダイアフラム7の弁体部7aが弁座5に片当たりして、弁座5を塑性変形させることがない。
従って、本実施の形態の薬液弁1Aの分解方法は、ダイアフラム7の弁体部7aを弁座5から離間させた状態で保持し、複数の連結部材21を取り外してアクチュエータ部19Aをボディ2から分離するので、弁座5を塑性変形させることなく部品を分解することができる。
特に、ピストンロッド10を押圧バネ13に抗して摺動させ、穿通孔8aから突出したインジケータ14Aにピン15を貫き通すことにより弁開状態を維持するので、簡単に弁座5の塑性変形を防止することができる。しかも、分解時に、操作ポート11に操作流体を供給してダイアフラム7の弁体部7aを弁座5から離間させておく必要がないので、簡単に部品を分解することができる。
また、本実施の形態の薬液弁1Aは、ダイアフラム7の弁体部7aを弁座5から離間させた位置で保持する開弁状態維持手段20を有するので、弁座5を塑性変形させることなく部品を分解することができる。
特に、弁開度維持手段20は、ピストンロッド10に連結され、ピストンロッド10が押圧バネ13に抗して摺動したときにアクチュエータ部19Aに形成された穿通孔8aから外部に突出するインジケータ14Aと、インジケータ14Aがアクチュエータ部19Aから外部に突出したときに、インジケータ14Aの貫通孔14aに貫き通されてインジケータ14Aをアクチュエータ部19Aに係止させるピン15とを有するので、簡単に弁座5の塑性変形を防止することができる。また、従来のインジケータ14Aに貫通孔14aを設けてピン15を貫いただけのコンパクトな構造であるため、製作が容易であり、製造コストを抑えることができる。
(第2実施の形態)
続いて、本発明に係る制御弁の分解方法及びそれに使用する制御弁の第2実施の形態について図面を参照して説明する。図7は、薬液弁1Bの断面図である。図8は、薬液弁1Bの上面図である。
本実施の形態の薬液弁1Bは、基本構造が第1実施の形態の薬液弁1Aと同様であるが、シリンダ6Bとカバー8Bとを固定ネジ30で一体化している点で第1実施の形態の薬液弁1Aと相違する。よって、ここでは、第1実施の形態と異なる構成、作用効果を中心に説明し、第1実施の形態と同様の構成には図面に同一符号を付して適宜説明を省略する。
薬液弁1Bは、シリンダ6Bとカバー8Bとが一対の固定ネジ30,30で連結され、アクチュエータ単体で組み立てることが可能なアクチュエータ組立(「アクチュエータ」に相当するもの。)19Bを構成している。一対の固定ネジ30,30は、インジケータ14Bを挟んで対称位置に設けられている。一対の固定ネジ30を対称配置するのは、シリンダ6Bをカバー8Bに押し付けて保持する力を均一化するためである。固定ネジ30は、シリンダ6Bの下端面(ボディ2に当接する面)からカバー6Bに向かって貫き通されて締結されている。固定ネジ30をシリンダ6Bの下端面側から締結するのは、薬液弁1Bの分解時に連結ネジ21と誤って固定ネジ30を弛めることを回避するとともに、固定ネジ30の螺合面積を広く確保することにより押圧バネ13の弾圧力に抗してシリンダ6Bとカバー8Bとを連結するためである。
こうした薬液弁1Bは、次のようにして分解される。
まず、薬液弁1Bの操作ポート11に操作流体を供給し、ダイアフラム7の弁体部7aを弁座5から離間させる。そして、操作ポート11に操作流体を供給しながら、連結ネジ21を弛めて取り外し、アクチュエータ組立19Bをボディ2から分離する。
このとき、ピストンロッド10の下端面に操作流体の流体圧が作用するため、押圧バネ13が圧縮されてカバー8Bをシリンダ6Bから押し上げようとする。しかし、固定ネジ30がシリンダ6Bとカバー8Bとを連結しているため、薬液弁1Bを分解するときに、アクチュエータ組立19Bがばらばらにならない。
従って、本実施の形態の薬液弁1Bの分解方法によれば、操作ポート11に操作流体を供給することによりダイアフラム7の弁体部7aを弁座5から離間した位置で保持し、連結ネジ21を取り外してアクチュエータ組立19Bをボディ2から取り外すので、弁座5を塑性変形させることなく部品を分解することができる。
また、薬液弁1Bは、固定ネジ30でシリンダ6Bとカバー8Bとを連結し、操作ポート11に操作流体を供給することによりダイアフラム7を弁座5から離間させた位置で保持するので、第1実施の形態の薬液弁1Aより装置サイズが大型になるものの、弁座5を塑性変形させることなく部品を分解することができる。
尚、以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明は、上記実施の形態に限定されることなく、色々な応用が可能である。
(1)例えば、上記第1実施の形態では、開弁状態維持手段20はインジケータ14Aにピン15を挿し通すよう構成した。それに対して、インジケータ14Aに枝やEリングを装着して、カバー8Aに係止させるようにしてもよい。また、インジケータ14Aの上端部外周面に雄ネジを形成し、内周に雌ネジを形成されたナットをインジケータ14Aに螺合するようにしてもよい。
(2)例えば、上記第1,第2実施の形態では、制御弁として半導体製造装置に使用される薬液弁1A,1Bを説明したが、制御弁の使用用途はこれに限定されない。
本発明の第1実施の形態に係り、薬液弁の断面図であって、閉弁状態を示す。 同じく、薬液弁の断面図であって、操作流体を供給したピン挿入前の状態を示す。 同じく、薬液弁の断面図であって、操作流体を供給していないピン挿入後の状態を示す。 同じく、薬液弁の断面図であって、連結ネジの1本を弛めた状態を示す。 同じく、薬液弁の断面図であって、他の連結ネジを弛めた状態を示す。 同じく、薬液弁の断面図であって、アクチュエータ部をボディから分離した状態を示す。 本発明の第2実施の形態に係り、薬液弁の断面図である。 同じく、薬液弁の上面図である。 従来の薬液弁の断面図である。 従来の薬液弁の上面図である。 従来の薬液弁の要部断面側面図である。 従来の薬液弁の断面図であって、連結ネジを弛めた状態を示す。
符号の説明
1A 薬液弁
1B 薬液弁
2 ボディ
5 弁座
7 ダイアフラム
8a 穿通孔
10 ピストンロッド
14A インジケータ
15 ピン
19A アクチュエータ部
19B アクチュエータ組立
20 開弁状態維持手段
21 連結ネジ
30 固定ネジ

Claims (4)

  1. ボディとアクチュエータとを複数の連結ネジで連結したものであって、前記アクチュエータに摺動可能に保持された主軸に弁体が保持され、前記主軸を付勢手段で付勢することにより前記弁体を前記ボディに内設された弁座に当接させる制御弁の分解方法において、
    前記弁体を前記弁座から離間させた状態で保持し、前記複数の連結部材を取り外して前記アクチュエータを前記ボディから分離することを特徴とする制御弁の分解方法。
  2. 請求項1に記載する制御弁の分解方法において、
    前記主軸に連結され、前記アクチュエータに形成された穿通孔に摺動可能に貫き通される指示部材と、
    前記指示部材に装着され、前記指示部材を前記アクチュエータに係止させる係止部材とを有し、
    前記主軸を前記付勢手段に抗して摺動させ、前記穿通孔から突出した前記指示部材に前記係止部材を装着することを特徴とする制御弁の分解方法。
  3. ボディとアクチュエータとを複数の連結ネジで連結したものであって、前記アクチュエータに摺動可能に保持された主軸に弁体が保持され、前記主軸を付勢手段で付勢することにより前記弁体を前記ボディに内設された弁座に当接させる制御弁において、
    流体を制御していないときに、前記弁体を前記弁座から離間させた位置で保持する開弁状態維持手段を有することを特徴とする制御弁。
  4. 請求項3に記載する制御弁において、
    前記開弁状態維持手段は、
    前記主軸に連結され、前記主軸が前記付勢手段に抗して摺動したときに前記アクチュエータに形成された穿通孔から外部に突出する指示部材と、
    前記指示部材が前記アクチュエータから外部に突出したときに、前記指示部材に装着されて前記指示部材を前記アクチュエータに係止させる係止部材とを有することを特徴とする制御弁。
JP2003379592A 2003-11-10 2003-11-10 ダイヤフラム弁の分解方法及びそれに使用するダイヤフラム弁 Expired - Fee Related JP4178095B2 (ja)

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