JP2005139860A - 目地構造、目地材、目地処理方法及び目地処理装置。 - Google Patents

目地構造、目地材、目地処理方法及び目地処理装置。 Download PDF

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Abstract

【課題】 施工し易く、施工後に直ちに上塗り塗装をすることができ、しかも、寒暖の差によって外壁ボードが膨張収縮し、目地幅が変化しても、表面にクラックの入らない目地構造と、この目地構造に施工するために使用する目地材や目地処理装置と、この目地構造に施工する目地処理方法を提供する。
【解決手段】 複数個の外壁ボード42−1を取り付けた建物における外壁ボード42−1間の目地構造であり、弾性を有するホットメルト接着剤層52を隣接する2個の外壁ボード42−1の側縁部に、この2個の外壁ボード42−1間の目地M(N)を覆った状態に設けた目地構造。
【選択図】 図3

Description

本発明は、複数個の外壁ボードが外壁面に取り付けられた建物における隣接する外壁ボード間の目地構造と、この目地構造に施工するために使用する目地材や目地処理装置と、この目地構造に施工する目地処理方法に関する。
従来の建物の外壁としては、建物の外壁面の全面にモルタル層等を設けた外壁が多かったが、この方法では、現場施工期間が長くなるので、最近では、予め製造されている複数個の外壁ボードを建物の外壁面に並べて取り付けた外壁が多く採用されている。
この方法では、複数個の外壁ボードを取り付けたときに、隣接する2個の外壁ボード間に目地が形成され、この目地を通って雨水等が外壁の内側に浸入して建物に悪影響を及ぼすので、この目地を通して雨水等が浸入しない目地構造にする必要がある。
この雨水等の浸入しない目地構造としては、目地の中にゴム弾性を有する長尺体のガスケットを挿入する構造が多く採用されているが、このガスケットを挿入する構造では、目地が見えて美麗でないので、特許文献1に記載あるように、テープを隣接する2個の外壁ボードの側縁部に、この隣接する2個の外壁ボード間の目地を覆う状態に、差し渡して、接着し、このテープの上からこのテープよりも幅広の寒冷紗を張り、更に、この寒冷紗の上からそれよりも広い面積にわたって弾性シール材を帯状に塗布した構造や、特許文献2に記載あるように、テープ状の基材の両側縁部に粘着剤層を有する外壁ボード継ぎ目処理材を隣接する2個の外壁ボードの側縁部に、この隣接する2個の外壁ボード間の目地を覆った状態に、差し渡し、この粘着剤層を2個の外壁ボードの側縁部にそれぞれ接着して取り付け、この上から弾性パテを塗布した目地構造が最近採用されている。
特公平2−13702号公報 特開平7−119273号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載されている目地構造では、外壁ボードが寒暖の差によって膨張収縮し、目地幅が変動したときに、テープがこの目地の幅の変動に追随する機能を持たないために、一方の外壁ボードから剥離し、その結果、表面にひび割れが発生するという問題がある。
また、通常、この外壁面を美麗にするために、この外壁ボードの表面と目地の表面とに上塗り塗装を施している。このように、上塗り塗装を施すためには、特許文献1に記載されている目地構造では弾性シール材を塗布した後に、また、特許文献2に記載されている目地構造では、弾性パテを塗布した後に、上塗り塗装を施すが、このように上塗り塗装を施すためには、この弾性シール材や弾性パテを乾燥する必要がある。しかし、この弾性シール材や弾性パテを乾燥するのに長時間を要し、施工期間が長くなるという問題がある。
更に、特許文献1の構造に施工する施工方法では、テープを接着し、この上から寒冷紗を張り、この上から弾性シール材を塗布するというように施工工程が3回あるし、また、特許文献2の構造に施工する施工方法では、外壁ボード継ぎ目処理材を貼り付けた後に、弾性パテを塗布するというように、施工工程が2回ある。このように施工工程が複数回あると、施工し難い。
そこで、本発明の目的は、施工し易く、施工後に直ちに上塗り塗装をすることができ、しかも、寒暖の差によって外壁ボードが膨張収縮し、目地幅が変化しても、表面にクラックの入らない目地構造と、この目地構造に施工するために使用する目地材や目地処理装置と、この目地構造に施工する目地処理方法を提供することである。
本発明は上記目的を達成するためになされたものであって、請求項1記載の発明は、複数個の外壁ボードが外壁面に取り付けられた建物における隣接する外壁ボード間の目地構造であって、弾性を有するホットメルト接着剤層が隣接する2個の外壁ボードの側縁部に、この2個の外壁ボード間の目地を覆った状態に、設けられている目地構造を特徴とするものである。
本発明における弾性を有するホットメルト接着剤層とは、加熱すると軟化し、さらに加熱すると溶融し、接着剤に接している物体に接着し、冷却すると、接着した状態で弾性を有する固体になる接着剤の層であり、この弾性を有するホットメルト接着剤層を隣接する2個の外壁ボードの側縁部に、目地を覆った状態に設けると、外壁ボードの側縁部に強固に接着し、剥がれないし、寒暖の差によって外壁ボードが膨張収縮し、目地の幅が変化しても、弾性を有するホットメルト接着剤層が伸縮して表面にひび割れが発生しないという特徴がある。
かかる弾性を有するホットメルト接着剤層を形成するのに使用される接着剤としは、ゴムと粘着付与剤を主成分とする接着剤で、ゴムの弾性と粘着付与剤の接着性とを合わせ持つものや、アクリル系樹脂のように、樹脂自体弾性を有し、且つ、表面を加熱すると軟化溶融して、接着性を発揮するもの等がある。
この弾性を有するホットメルト接着剤は、建物の外壁ボードに設けられるが、この外壁ボードの表面温度は60℃近傍まで上昇することがあるので、この表面温度に耐えるように軟化開始温度が100℃以上のものが望ましいし、また、屋外に曝されるので、耐候性や、耐水性のよいものが望ましい。
かかる弾性を有するホットメルト接着剤としては、スチレンイソプレン共重合樹脂と石油樹脂を主成分とし、これに、流動パラフィンや酸化防止剤を加えたものや、アクリル系樹脂等を挙げることができる。
請求項2記載の発明は、テープ状の剥離紙の一面に弾性を有するホットメルト接着剤層が設けられている目地材を特徴とするものである。
この請求項2記載の発明の目地材は、隣接する2個の外壁ボードの側縁部に差し渡し、弾性を有するホットメルト接着剤層の両側縁部を外壁ボードの両側縁部に溶融・接着させるように使用するものである。
この際、請求項3記載のように、予め、弾性を有するホットメルト接着剤層表面の全面または両側縁部を加熱溶融していて、この目地材を隣接する2個の外壁ボードの側縁部に、2個の外壁ボード間の目地を覆った状態に、差し渡して、溶融している弾性を有するホットメルト接着剤層表面の両側縁部をそれぞれ隣接する2個の外壁ボードの側縁部に接着させてもよいし、目地材を隣接する2個の外壁ボードの側縁部に、2個の外壁ボード間の目地を覆った状態に差し渡した状態で、剥離紙の上からヒーターやアイロン等で加熱して、弾性を有するホットメルト接着剤を溶融して、弾性を有するホットメルト接着剤層表面の両側縁部をそれぞれ隣接する2個の外壁ボードの側縁部に接着させてもよい。
この目地材の弾性を有するホットメルト接着剤層としては、中央部分を厚くし、両側縁部に行くに従って薄くすると、この目地材を上記のように施工したときに、目地部分の弾性を有するホットメルト接着剤層が厚く、耐水性や耐候性がよいし、両側縁部の弾性を有するホットメルト接着剤層が薄く、その他の部分との間に段差がなく、外壁ボードと目地構造の上に上塗り塗装を施したときに、表面が平滑になり美麗になるので、かかる構造の目地材が好ましい。
請求項3記載の発明は、複数個の外壁ボードが外壁面に取り付けられた建物における隣接する外壁ボード間の目地を処理する目地処理方法であって、請求項2記載の目地材の弾性を有するホットメルト接着剤層の表面を加熱・溶融し、この目地材を隣接する2個の外壁ボードの側縁部に、この2個の外壁ボード間の目地を覆った状態に、差し渡し、溶融している弾性を有するホットメルト接着剤層表面の両側縁部をそれぞれ隣接している2個の外壁ボードの側縁部に接着し、冷却した後に、剥離紙を弾性を有するホットメルト接着剤層から剥がす目地処理方法を特徴とするものである。
請求項4記載の発明は、複数個の外壁ボードが外壁面に取り付けられた建物における隣接する外壁ボード間の目地を処理する目地処理方法であって、加熱・溶融している弾性を有するホットメルト接着剤を隣接する2個の外壁ボードの側縁部と、この2個の隣接する外壁ボード間の目地とに、隙間なく塗布して、弾性を有するホットメルト接着剤層を設ける目地処理方法を特徴とするものである。
この請求項4記載の発明では、加熱・溶融している弾性を有するホットメルト接着剤を隣接する2個の外壁ボードの側縁部と、この2個の隣接する外壁ボード間の目地とに隙間なく塗布するが、この塗布方法は適宜でよい。例えば、溶融している弾性を有するホットメルト接着剤を刷毛やローラー等で塗布してもよいし、エアスプレーやエアレススプレー等で吹き付けて塗布してもよいし、ロールコーター方式やその他の方式で塗布してもよい。
請求項5記載の発明は、加熱手段を有するタンクと、塗布ガンと、この加熱手段を有するタンクと塗布ガンとを連結するチューブと、加熱・溶融している弾性を有するホットメルト接着剤を塗布ガンから噴出させる駆動装置とからなる目地処理装置を特徴とするものである。
この請求項5記載の発明における加熱手段を有するタンクとは、タンクの側壁や底板の中にニクロム線等の加熱手段を設けたタンクでもよいし、容器の内部にヒーターを設けたタンクでもよいし、外部から加熱できるようにしたタンクでもよい。
また、請求項5記載の発明における弾性を有する接着剤を噴出させる方法としては、エアスプレー方式でもよいし、エアレススプレー方式でもよいし、その他の方式でもよい。
(作用)
請求項1記載の発明では、複数個の外壁ボードが外壁面に取り付けられた建物における隣接する外壁ボード間の目地構造であって、弾性を有するホットメルト接着剤層が隣接する2個の外壁ボードの側縁部に、この2個の外壁ボード間の目地を覆った状態に、設けられている目地構造であるので、雨水等がこの目地部分に吹き付けても、この弾性を有するホットメルト接着剤層に遮られて目地の中に浸入することができない。
しかも、外壁ボードが寒暖の差によって膨張収縮して目地幅が変化しても、弾性を有するホットメルト接着剤層が伸縮するので、弾性を有するホットメルト接着剤層が外壁ボードから剥離しないし、表面にクラックが発生しない。
そして、この弾性を有するホットメルト接着剤層は一層だけであるので、施工工程を一回にすることができ、従来のように、施工工程を複数回行う必要がなく、施工し易いし、この目地構造にする方法は、弾性を有するホットメルト接着剤を加熱溶融して外壁ボードの側縁部に設け、冷却すると完成するが、この冷却は極めて速く、施工後、直ちに上塗り塗装を施すことができる。
請求項2記載の発明では、テープ状の剥離紙の一面に弾性を有するホットメルト接着剤層が設けられている目地材であるので、この目地材を隣接する2個の外壁ボードの側縁部に差し渡し、弾性を有するホットメルト接着剤の両側縁部を外壁ボードの両側縁部に溶融・接着し、剥離紙を剥がすだけで、請求項1記載の目地構造にすることができる。
このように、この請求項2記載の目地材を1回の施工工程で請求項1記載の目地構造にすることができ、施工し易いし、施工後、直ちに上塗り塗装を施すことができる。
しかも、施工した目地構造は、請求項1記載の目地構造の作用の項で説明したように、防水性がよいし、弾性を有するホットメルト接着剤層が外壁ボードの側縁部に強固に接着していて、外壁ボードが寒暖の差によって膨張収縮し、目地幅が変化しても、弾性を有するホットメルト接着剤層が伸縮して外壁ボードから剥離しないし、表面にクラックが入らない。
請求項3記載の発明では、複数個の外壁ボードが外壁面に取り付けられた建物における隣接する外壁ボード間の目地を処理する目地処理方法であって、請求項2記載の目地材の弾性を有するホットメルト接着剤層の表面を加熱・溶融し、この目地材を隣接する2個の外壁ボードの側縁部に、この2個の外壁ボード間の目地を覆った状態に、差し渡し、溶融している弾性を有するホットメルト接着剤層表面の両側縁部をそれぞれ隣接している2個の外壁ボードの側縁部に接着し、冷却した後に、剥離紙を弾性を有するホットメルト接着剤層から剥がす目地処理方法であるので、この請求項2記載の目地材を1回の施工工程で請求項1記載の目地構造にすることができ、極めて、施工し易いし、施工後に直ちに上塗り塗装を施すことができる。
しかも、施工した目地構造は防水性がよいし、弾性を有するホットメルト接着剤層が外壁ボードの側縁部に強固に接着していて、外壁ボードが寒暖の差によって膨張収縮し、目地の幅が変化しても、弾性を有するホットメルト接着剤層が伸縮して外壁ボードから剥離しないし、表面にクラックが入らない。
請求項4記載の発明では、複数個の外壁ボードが外壁面に取り付けられた建物における隣接する外壁ボード間の目地を処理する目地処理方法であって、加熱・溶融している弾性を有するホットメルト接着剤を隣接する2個の外壁ボードの側縁部と、この2個の隣接する外壁ボード間の目地とに、隙間なく塗布して、弾性を有するホットメルト接着剤層を設ける目地処理方法であるので、加熱・溶融している弾性を有するホットメルト接着剤を適宜方式で塗布すると、この弾性を有するホットメルト接着剤層が隣接する外壁ボードの側縁部に、この隣接する外壁ボード間の目地を覆った状態に、設けられて、請求項1記載の目地構造にすることができる。従って、施工工程が1回となり、極めて簡単に施工できるし、施工後、直ちに上塗り塗装を施すことができる。
しかも、この弾性を有するホットメルト接着剤層が隣接する外壁ボードの側縁部と目地とに隙間なく設けられるので、この目地の防水性がよいし、弾性を有するホットメルト接着剤層が外壁ボードの側縁部に強固に接着していて、外壁ボードが寒暖の差によって膨張収縮し、目地の幅が変化しても、弾性を有するホットメルト接着剤層が伸縮して外壁ボードから剥離しないし、表面にクラックが入らない。
請求項5記載の発明では、加熱手段を有するタンクと、塗布ガンと、この加熱手段を有するタンクと塗布ガンとを連結するチューブと、加熱・溶融している弾性を有するホットメルト接着剤を塗布ガンから噴出させる駆動装置とからなる目地処理装置であるので、加熱手段を有するタンクの中に弾性を有するホットメルト接着剤を入れ、加熱して、タンクの中の弾性を有するホットメルト接着剤を溶融させ、駆動装置を可動させると、この溶融している弾性を有するホットメルト接着剤がチューブの中を通って塗布ガンの先端から噴出する。
従って、この噴出している溶融している弾性を有するホットメルト接着剤を、隣接する外壁ボードの側縁部と、この2個の隣接する外壁ボード間の目地に設けることにより、請求項1記載の目地構造とすることができる。
このように、施工現場での施工工程がホットメルト接着剤を設けるという1回でよく、極めて簡単に施工できるし、施工後、直ちに上塗り塗装を施すことができる。
以上説明したように、請求項1記載の発明は、複数個の外壁ボードが外壁面に取り付けられた建物における隣接する外壁ボード間の目地構造であって、弾性を有するホットメルト接着剤層が隣接する2個の外壁ボードの側縁部に、この2個の外壁ボード間の目地を覆った状態に、設けられている目地構造であるから、この目地構造は、防水性がよく、外壁ボードが寒暖の差によって膨張収縮して目地幅が変化しても、弾性を有するホットメルト接着剤層が伸縮して、弾性を有する接着剤層が外壁ボードから剥離しないし、表面にクラックが発生しない。しかも、施工工程が一回で施工でき、施工し易いし、施工後、直ちに上塗り塗装を施すことができる。
請求項2記載の発明は、テープ状の剥離紙の一面に弾性を有するホットメルト接着剤層が設けられている目地材であるから、請求項2記載の目地材を1回の施工工程で請求項1記載の目地構造にすることができ、施工し易いし、施工後、直ちに上塗り塗装を施すことができる。
しかも、施工した目地構造は防水性がよいし、外壁ボードが寒暖の差によって膨張収縮し目地幅が変化しても、弾性を有するホットメルト接着剤層が伸縮して、弾性を有する接着剤層が外壁ボードから剥離しないし、表面にクラックが発生しない。
請求項3記載の発明は、複数個の外壁ボードが外壁面に取り付けられた建物における隣接する外壁ボード間の目地を処理する目地処理方法であって、請求項2記載の目地材の弾性を有するホットメルト接着剤層の表面を加熱・溶融し、この目地材を隣接する2個の外壁ボードの側縁部に、この2個の外壁ボード間の目地を覆った状態に、差し渡し、溶融している弾性を有するホットメルト接着剤層表面の両側縁部をそれぞれ隣接している2個の外壁ボードの側縁部に接着し、冷却した後に、剥離紙を弾性を有するホットメルト接着剤層から剥が目地処理方法であるから、この請求項2記載の目地材を1回の施工工程で請求項1記載の目地構造にすることができ、施工し易いし、施工後、直ちに上塗り塗装を施すことができる。しかも、施工した目地構造は防水性がよいし、外壁ボードが寒暖の差によって膨張収縮して目地幅が変化しても、弾性を有するホットメルト接着剤層が伸縮して、弾性を有する接着剤層が外壁ボードから剥離しないし、表面にクラックが発生しない。
請求項4記載の発明は、複数個の外壁ボードが外壁面に取り付けられた建物における隣接する外壁ボード間の目地を処理する目地処理方法であって、加熱・溶融している弾性を有するホットメルト接着剤を隣接する2個の外壁ボードの側縁部と、この2個の隣接する外壁ボード間の目地とに、隙間なく塗布する目地処理方法であるから、施工現場における1回の施工工程で請求項1記載の目地構造とすることができ、簡単に施工できるし、施工後、直ちに上塗り塗装を施すことができる。
また、この弾性を有するホットメルト接着剤層が隙間なく設けられ、この目地の防水性がよいし、外壁ボードが寒暖の差によって膨張収縮して目地幅が変化しても、弾性を有するホットメルト接着剤層が伸縮して、弾性を有する接着剤層が外壁ボードから剥離しないし、表面にクラックが発生しない。
請求項5記載の発明は、加熱手段を有するタンクと、塗布ガンと、この加熱手段を有するタンクと塗布ガンとを連結するチューブと、加熱・溶融している弾性を有するホットメルト接着剤を塗布ガンから噴出させる駆動装置とからなる目地処理装置であるから、加熱手段を有するタンクの中に弾性を有するホットメルト接着剤を入れ、加熱して、タンクの中の弾性を有するホットメルト接着剤を溶融し、駆動装置を可動させると、この溶融している弾性を有するホットメルト接着剤がチューブの中を通って塗布ガンの先端から噴出する。
従って、この噴出している溶融している弾性を有するホットメルト接着剤を、隣接する外壁ボードの側縁部と、この2個の隣接する外壁ボード間の目地に隙間なく設けることにより、請求項1記載の目地構造とすることができ。
このようにして弾性を有するホットメルト接着剤を設ける施工工程はホットメルト接着剤を吹き付けるという1回でよく、施工が簡単であるし、施工後、直ちに上塗り塗装を施すことができる。しかも、施工した目地構造は防水性がよいし、外壁ボードが寒暖の差によって膨張収縮して目地幅が変化しても、弾性を有するホットメルト接着剤層が伸縮して、弾性を有する接着剤層が外壁ボードから剥離しないし、表面にクラックが発生しない。
以下、本発明を実施するための最良の形態を実施例で詳細に説明すると同時に弾性を有するホットメルト接着剤層の評価を行う。
図1〜図5は本発明をユニット建物に適用した一実施例であって、図1はユニット建物を示す斜視図、図2は建物ユニットを示す一部切欠斜視図、図3は2個の外壁ボード間の目地部分(図1のA部分と図2のB部分)の断面を示す断面図、図4(a)は目地材を示す斜視図、(b)は(a)のC−C線における断面図、図5は目地を外壁ボードに取り付けている状態を示す斜視図である。
図1〜図5において、Hはユニット建物であり、このユニット建物Hは、図1に示すように、基礎9の上に9個の建物ユニット1が据え付けられて1階が形成され、この1階の建物ユニット1の上に9個の建物ユニットが据え付けられて2階が形成され、この2階の建物ユニット1の上に複数個の屋根ユニット2(境界の線を省略)が取り付けられたものである。
このユニット建物Hを構成する建物ユニット1は、図2に示すように、床パネル3と、この床パネル3の周囲に立設された複数個の壁パネル4と、この複数個の壁パネル4の上端に取り付けられた複数個の壁パネル4を連結する継なぎ材15とからなる。
床パネル3は、木製の枠31と、この枠31の上面に取り付けられたパーチクルボードの床ボード32とからなる。
壁パネル4は、木製の枠41と、この枠41の片面または両面に取り付けられた壁ボード42とからなる。
この際、壁パネル4の一面が外壁である場合には、壁ボード42に硬質木片セメント板の外壁ボード42−1が使用され、間仕切り壁や内壁である場合には、壁ボード42に石膏ボードの内壁ボード42−2が使用される。
5は目地材であり、この目地材5は、図4に示すように、幅が略120mmのテープ状の剥離紙51と、このテープ状の剥離紙51の一面に設けられた幅が略100mmの弾性を有する弾性を有するホットメルト接着剤層52とからなる。
この弾性を有するホットメルト接着剤層52は中央部分の厚みが略1mmと高く、左右にゆくに従って次第に低くなっている。
この弾性を有するホットメルト接着剤層52に使用される接着剤は、スチレン・イソプレン共重合体樹脂が33.0重量部、石油樹脂(粘着付与剤)60.5重量部、流動パラフィン6.0重量部、酸化防止剤0.5重量部とからなる。
そして、この目地材5は次に示すように使用する。
即ち、弾性を有するホットメルト接着剤層52の表面を加熱・溶融し、この目地材5を隣接する2個の外壁ボード42−1の側縁部に、この2個の外壁ボード42間の目地を覆った状態に、差し渡し、溶融している弾性を有するホットメルト接着剤層52表面の両側縁部をそれぞれ隣接する外壁ボード42−1の側縁部に接着し、冷却した後に、剥離紙51を弾性を有するホットメルト接着剤層52から剥がす。
この目地材5をこのように使用すると、この建物ユニット1の2個の隣接する外壁ボード42−1の目地部分(図2のN部分)や、ユニット建物Hの隣接する建物ユニット1の外壁ボード42−1の目地部分(図1のM部分)に、図3に示すように、弾性を有するホットメルト接着剤層52が、この2個の外壁ボード42−1間の目地を覆った状態に、設けられる。
なお、図2のN部分では、隣接する2個の外壁ボード42−1が突き合わされていて、この間の隙間は略0であるが、図1のM部分では若干(通常1〜3mm)の隙間がある。
屋根ユニット2は従来と略同じであるので、説明を省略する。
次に、このユニット建物Hの施工方法及び作用について説明する。
先ず、床パネル3と壁パネル4を製造する。
次に、床パネル3の周囲に壁パネル4を立設する。
この際、壁パネル4の一面が外壁ボード42−1である場合には、隣接する2個の外壁ボード42−1間に形成されている目地に目地材5を取り付ける。
この目地材5を取り付ける施工方法及び作用について詳細に説明する。
先ず、目地材5の先端部分の弾性を有するホットメルト接着剤層52の表面をヒーター99から吹き出る熱風で加熱して、溶融し、直ちに、目地材5を隣接する2個の外壁ボード42−1の側縁部に、この2個の外壁ボード42−1間の目地Nを覆った状態に、差し渡し、この溶融している弾性を有するホットメルト接着剤層52表面を隣接する2個の外壁ボード42−1の側縁部に接着する。
すると、接着すると略同時に、この溶融している弾性を有するホットメルト接着剤層52表面が冷却し、外壁ボード42−1に強固に接着する。
次に、図5に示すように、弾性を有するホットメルト接着剤層52の表面をヒーター99で加熱・溶融しながら、目地Nに沿って、目地材5を隣接する2個の外壁ボード42−1の側縁部に、この2個の外壁ボード42−1間の目地を覆った状態に、差し渡し、溶融している弾性を有するホットメルト接着剤層52表面を隣接する2個の外壁ボード42−1の側縁部に次々に接着する。
すると、接着と略同時に、この溶融している弾性を有するホットメルト接着剤層52が冷却し、弾性を有するホットメルト接着剤層52が外壁ボード42−1に強固に接着する。
その後、剥離紙51を弾性を有するホットメルト接着剤層52から剥がすと目地処理が終了する。
また、屋根パネル2を製造する。
このようにして製造した建物ユニット1、屋根パネル2を施工現場に運搬する。
施工現場では、予め設けられている基礎9の上に9個の建物ユニット1を据え付けて1階を形成し、この1階の建物ユニット1の上に9個の建物ユニット1を据え付けて2階を形成し、この2階の建物ユニット1の上に屋根ユニット1の上に複数個の屋根パネル2を取り付ける。
すると、隣接する建物ユニット1の2個の外壁ボード42−1の間には2〜4mmの隙間が形成される。
次に、この建物ユニット1の間に形成すされる外壁ボード42−1間の2〜4mmの隙間である目地Mに目地材5を取り付け目地処理を施す。
この目地処理方法は、既に説明した建物ユニット1の外壁ボード42−1の目地Nを処理する処理方法と同じであるので説明を省略する。
このように目地Mと目地Nを処理すると、目地材5は、テープ状の剥離紙51と、この剥離紙51の一面に設けられた弾性を有するホットメルト接着剤層52とからなり、この目地材5を隣接する2個の外壁ボード42−1の側縁部に差し渡し、弾性を有するホットメルト接着剤52の両側縁部を外壁ボードの両側縁部に溶融・接着し、剥離紙51を剥がすだけで、雨水等が浸入しない目地構造にすることができる。
このように、目地材5を1回の施工工程で施工することができ、極めて、施工し易いし、施工後に直ちに上塗り塗装を施すことができる状態になる。
その後、外壁ボード42−1や目地M、Nの上に上塗り塗装を施したり、種々な仕上げを行うト、ユニット建物Hが完成する。
このようにして完成したユニット建物Hの隣接する外壁ボード42−1間では、弾性を有するホットメルト接着剤層52が隣接する2個の外壁ボード42−1の側縁部に、この2個の外壁ボード42−1間の目地を覆った状態に、設けられているので、雨水等がこの目地部分に吹き付けても、この弾性を有するホットメルト接着剤層52に遮られて目地の中に浸入しない。
しかも、施工した目地構造は、弾性を有するホットメルト接着剤層52が外壁ボード42−1の側縁部に強固に接着していて、外壁ボード42−1が寒暖の差によって膨張収縮し、目地M、Nの幅が変化しても、弾性を有するホットメルト接着剤層52が伸縮して外壁ボード42−1から剥離しないし、表面にクラックが入らない。
図6及び図7は本発明の他の実施例であって、図6は目地処理装置を示す模式図、図7は弾性を有するホットメルト接着剤を塗布している状態を示す斜視図である。
この図6及び図7に示す実施例2を図1〜図5に示す実施例と比較すると、弾性を有するホットメルト接着剤層52aを設ける施工方法が異なるだけであるので、この弾性を有するホットメルト接着剤層52aを設ける施工方法を説明し、その他の説明を省略する。
図6及び図7において、7aは目地処理装置であって、この目地処理装置7aは、図6に示すように、タンク71aと、塗布ガン72aと、チューブ73aと、駆動装置74aとからなる。
タンク71aは容器711aと蓋712aとからなり、この容器711aの壁内と底板内には、ヒーターが設けられていて、容器711a内に入れた弾性を有するホットメルト接着剤を加熱・溶融することができるようになっている。
塗布ガン72aはエアレススプレー方式の塗布ガンである。
チューブ73aは、タンク71aと塗布ガン72aとを連結するものであって、タンク71a内の溶融している弾性を有するホットメルト接着剤がこのチューブ73aを通って塗布ガン72aに送られるのである。なお、このチューブ73aの壁内にもヒーターが設けられていて、この中の溶融している弾性を有するホットメルト接着剤が冷却しないようになっている。
駆動装置74aは、タンク71a内に高圧の空気を圧入するコンプレッサーであり、この駆動装置74aが可動すると、タンク71a内が高圧になり、この圧力によって自動的に、タンク71aの中の溶融している弾性を有するホットメルト接着剤がチューブ73aを通って塗布ガン72aに送られ、この塗布ガン72aの引き金を引くと、塗布ガン72aの先端から弾性を有するホットメルト接着剤が噴出するようになっている。
8aは断面L字形の棒状体からなる定規治具であり、この定規治具8aは、設けようとする弾性を有するホットメルト接着剤層52aの側方に取り付けられて、塗布ガン72aから噴出しする弾性を有するホットメルト接着剤層52aが所定の場所以外に付着しないようにするものである。
次に、この目地処理装置7aを使用して弾性を有するホットメルト接着剤層52aを設ける施工方法及び作用について説明する。
先ず、図7に示すように、2個の定規治具8aを外壁ボードの目地Ma(Na)から所定距離隔てた位置に押し当て、外壁ボード42a−1に釘で取り付ける。
一方、タンク71aの中に、実施例1で使用した弾性を有するホットメルト接着剤と同じものを、入れ、蓋72aをして、加熱し、弾性を有するホットメルト接着剤を溶融しておく。
次に、駆動装置74aを可動させると、タンク71a内の気圧が3kg/cm2 となり、この圧力によってタンク71a内の溶融している弾性を有するホットメルト接着剤がチューブ73aの中に押し出される。
そして、塗布ガン72aの吐出口を目地Ma(Na)に向けて、引き金を引くと、弾性を有するホットメルト接着剤が噴出し、目地Ma(Na)の中に注入すると同時に、目地Ma(Na)から出て両側の外壁ボード42a−1に付着する。この状態で塗布ガン72aを定規治具8aに沿って下方に動かして行く。
そして、未だ軟化状態にある間に、ヘラで中央部分を厚く、両側にゆくに従って薄い平滑面にならすと、弾性を有するホットメルト接着剤層52aとなる。
最後に、冷却後に定規治具8aを外す
このように、溶融している弾性を有するホットメルト接着剤を、隣接する外壁ボード42a−1の側縁部と、この2個の隣接する外壁ボード42a−1間の目地Ma(Na)に隙間なく塗布するだけで、弾性を有するホットメルト接着剤層52aを有する目地構造となる。従って、施工工程が弾性を有するホットメルト接着剤層52aを設けるという1回でよく、施工が簡単である。
その後、この外壁ボード42a−1とホットメルト接着剤層52aの上に上塗り塗装を施すと、美麗な外壁が完成する。
なお、ホットメルト接着剤は塗布されると直ぐに冷却し固体となるので、施工後、直ちに上塗り塗装を施すことができる。
このようにして完成した外壁では、加熱・溶融している弾性を有するホットメルト接着剤が隣接する2個の外壁ボード42a−1の側縁部と、この2個の隣接する外壁ボード42a−1間の目地とに、隙間なく塗布されていて、防水性のよい目地構造である。
また、弾性を有するホットメルト接着剤層52aは、弾性があるので、外壁ボードが寒暖の差によって膨張収縮して、目地Ma(Na)幅が変化しても、弾性を有するホットメルト接着剤層52aが伸縮して、外壁ボード42a−1から剥離しないし、表面にクラックが入らない。
(評価)
この実施例に使用した弾性を有するホットメルト接着剤層の評価を行うために次に示す測定方法で測定した。
・90°ピール付着力の測定
図8(a)に示すように幅が略50mmのアルミテープ81bの表面に弾性を有するホットメルト接着剤層(厚み略1.0mm)52bを設けた試験片8bを製造し、この試験片8bの弾性を有するホットメルト接着剤層52bをシーラー下地塗装を施した硬質木片セメント板である外壁ボード42b−1の表面に接着し、この試験片8bを、図8(b)に示すように、90°の方向(矢印方向)に引っ張り速度5mm/minで引っ張って、90°ピール付着力を測定した。
比較のために、従来の目地構造に使用している厚み略1mmのテープ状の合成ゴムに粘着剤層を設けた目地用のテープ(幅が略50mm)を上記と同様な方法で、90°ピール付着力を測定した。
結果を表1に示す。
・180°ピール付着力の測定
90°ピール付着力の測定に使用した同じ種類のアルミテープ81cと弾性を有するホットメルト接着剤層52cとからなる試験片8cをシーラー下地塗装を施した硬質木片セメント板である外壁ボード42c−1の表面に接着し、この試験片8bを、図9に示すように、180°の方向(矢印方向)に引っ張り速度5mm/minで引っ張って、180°ピール付着力を測定した。
比較のために、従来の目地構造に使用している厚み略1mmのテープ状の合成ゴムに粘着剤層を設けた目地用のテープ(幅が略50mm)を上記と同様な方法で、180°ピール付着力を測定した。
結果を表1に示す。
・剪断付着力の測定
図10に示すように縦が略50mm、横が50mmのアルミテープ81dの表面に弾性を有するホットメルト接着剤層(厚み略1.0mm)52dを設けた試験片8dを製造する。
そして、2枚のシーラー下地塗装を施した硬質木片セメント板(縦50mm×横50mm)である外壁ボード42d−1を突き合わせ、この2枚の外壁ボード42d−1の表面の突き合わせた側縁部に、この試験片8dの弾性を有するホットメルト接着剤層52dを、突き合わせた線を略中央にして差し渡して接着し、この外壁ボード42d−1を、両側方向(矢印方向)に引っ張り速度5mm/minで引っ張って、剪断付着力を測定した。
比較のために、従来の目地構造に使用している厚み略1mmのテープ状の合成ゴムに粘着剤層を設けた目地用のテープ(幅が略50mm)の剪断付着力を同様な方法で測定した。
結果を表1に示す。
・面付着力の測定
図11に示すように、シーラー下地塗装を施した硬質木片セメント板である外壁ボード42e−1に弾性を有するホットメルト接着剤層52eを設け(厚み略1mm)、このホットメルト接着剤層52eの表面に縦が略50mm、横が略50mmの引っ張り試験用治具85eをエポキシ接着剤で接着し、この引っ張り試験用治具85eを、上方向(矢印方向)に引っ張り速度2mm/minで引っ張って、面付着力を測定した。
比較のために、従来の目地構造に使用している厚み略1mmのテープ状の合成ゴムに粘着剤層を設けた目地用のテープ(幅が略50mm)の面付着力を同様な方法で測定した。
結果を表1に示す。
Figure 2005139860
・熱老化試験
図12に示すように縦が略50mm、横が略50mmの2枚のシーラー下地塗装を施した硬質木片セメント板(縦50mm×横50mm)である外壁ボードを突き合わせ、この外壁ボードの突き合わせ部分に弾性を有するホットメルト接着剤層を、幅が略10mm、中央部の高さが略1mm、両側縁に行くに従って低くした状態に、設けて試験片を製造した。
比較のために、現在、目地構造に使用している厚み略1mmのテープ状の合成ゴムに粘着剤層を設けた目地用のテープを、目地部に接着し、この上から弾性シール材を塗布した比較試験片を製造した。
この試験片と比較試験片を温度50℃、湿度95%の雰囲気と、温度60℃、湿度95%の雰囲気と、温度80℃、湿度95%の雰囲気の中にそれぞれ14日、28日、56日、70日の間放置した後に試験片を取り出す。
そして、測定温度−5℃の雰囲気の中で、両側の硬質木片セメント板を引っ張り速度5mm/minで両側方向(矢印方向)に引っ張ったときに、試験片が剥がれるまでの伸びを測定した。
結果を表2に示す。
Figure 2005139860
表1、2から判断すると、90°ピール付着力、18°ピール付着力、剪断付着力、面付着力、伸び量のいずれも、従来の目地用のテープと同等であることが判る。
この実施例では、ユニット建物の目地構造、この目地構造にする目地処理方法及び目地処理装置について説明したが、その他の建物の目地構造にも応用できる。
また、弾性を有するホットメルト接着剤層として、スチレンイソプレン共重合体と石油樹脂を主成分とした接着剤層について説明したが、その他のホットメルト接着剤であってもよい。
また、弾性を有するホットメルト接着剤層を設ける手段として、目地材を使用する手段と塗装手段について説明したが、その他の手段でもよい。
実施例1のユニット建物を示す斜視図である。 実施例1の建物ユニットを示す一部切欠斜視図である。 実施例1の2個の外壁ボード間の目地部分(図1のA部分と図2のB部分)の断面を示す断面図である。 (a)は実施例1の目地材を示す斜視図、(b)は(a)のC−C線における断面図である。 実施例1の目地を外壁ボードに取り付けている状態を示す斜視図である。 実施例2の目地処理装置を示す模式図である。 実施例2の弾性を有するホットメルト接着剤を塗布している状態を示す斜視図である。 (a)は目地材の評価に使用する試験片を示す斜視図、(b)は目地材の90°ピール付着力の試験方法を示す斜視図である。 目地材の180°ピール付着力の試験方法を示す斜視図である。 目地材の剪断付着力の試験方法を示す斜視図である。 目地材の面付着力の試験方法を示す斜視図である。 目地材の熱老化試験に使用する試験片を示す斜視図である。
符号の説明
42−1、42a−1 外壁ボード
5 目地材
51 剥離紙
52、52a 弾性を有するホットメルト接着剤層
7a 目地処理装置
71a タンク
72a 塗布ガン
73a チューブ
74a 駆動装置
M、Ma 建物ユニットの外壁ボード間の目地
N、Na 建物ユニット間の外壁ボード間の目地

Claims (5)

  1. 複数個の外壁ボードが外壁面に取り付けられた建物における隣接する外壁ボード間の目地構造であって、弾性を有するホットメルト接着剤層が、隣接する2個の外壁ボードの側縁部に、この2個の外壁ボード間の目地を覆った状態に、設けられていることを特徴とする目地構造。
  2. テープ状の剥離紙の一面に弾性を有するホットメルト接着剤層が設けられていることを特徴とする目地材。
  3. 複数個の外壁ボードが外壁面に取り付けられた建物における隣接する外壁ボード間の目地を処理する目地処理方法であって、請求項2記載の目地材の弾性を有するホットメルト接着剤層の表面を加熱・溶融し、この目地材を隣接する2個の外壁ボードの側縁部に、この2個の外壁ボード間の目地を覆った状態に、差し渡し、溶融している弾性を有するホットメルト接着剤層表面の両側縁部をそれぞれ隣接している2個の外壁ボードの側縁部に接着し、冷却した後に、剥離紙を弾性を有するホットメルト接着剤層から剥がすことを特徴とする目地処理方法。
  4. 複数個の外壁ボードが外壁面に取り付けられた建物における隣接する外壁ボード間の目地を処理する目地処理方法であって、加熱・溶融している弾性を有するホットメルト接着剤を隣接する2個の外壁ボードの側縁部と、この2個の隣接する外壁ボード間の目地とに、隙間なく塗布して、弾性を有するホットメルト接着剤層を設けることを特徴とする目地処理方法。
  5. 加熱手段を有するタンクと、塗布ガンと、この加熱手段を有するタンクと塗布ガンとを連結するチューブと、加熱・溶融している弾性を有するホットメルト接着剤を塗布ガンから噴出させる駆動装置とからなることを特徴とする目地処理装置。
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