JP2905063B2 - 外装材 - Google Patents

外装材

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JP2905063B2
JP2905063B2 JP5287688A JP28768893A JP2905063B2 JP 2905063 B2 JP2905063 B2 JP 2905063B2 JP 5287688 A JP5287688 A JP 5287688A JP 28768893 A JP28768893 A JP 28768893A JP 2905063 B2 JP2905063 B2 JP 2905063B2
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Japan
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moisture permeability
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decorative
wall
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康光 又木
明 大森
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Kikusui Kagaku Kogyo KK
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Kikusui Kagaku Kogyo KK
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、建築物,構造物の外
壁,床においても利用可能な可撓性のある表装材を貼り
付けて仕上げる際の目地の処理方法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、シート状の表装材としては、古く
は内装用の壁紙があり、外装にも適用できるように工夫
したものが、特開昭59−106660号,特開昭63
−118252号,特開昭63−125332号,特開
平4−76151号に開示されていた。本願出願人にお
いても特開平4−85447号他により種々の表装材を
提案した。
【0003】
【発明の目的】この発明では、このような表装材におい
て、防水機能以外に、透湿性能を加え、建築物室内で発
生した水蒸気あるいは漏水によって生じた躯体内の水蒸
気を排出することにより、壁体内結露の防止,壁体の腐
敗,カビの防止,強度低下あるいは断熱性能低下の防止
をし、併せて表装材自身のフクレ,剥がれを防止するこ
とを目的としている。
【0004】
【発明の構成】この発明の表装材では、表装材の主要構
成要素である化粧材部および基材部に透湿抵抗値におい
10.0m hmmHg/g以下となる素材を積層さ
せたものとしている。以下の文章において、表装材とこ
れを構成する要素について説明する。
【0005】この発明における表装材とは、基本的には
建築物外部にも適用できる耐候性を持つ可撓性を有し
た、従来の内装用壁紙を外部に適用可能とした材料のこ
とを言う。勿論、内部においても適用可能であることは
言うまでもないが、一般的に建築物外部に使用される材
料と建築物内部に使用される材料では、色彩,質感,形
状等の意匠において違いがあることは確かである。そし
て、この発明に言う表装材は建築物の外壁内外表面,間
仕切り,柱,床面,構造物表面に貼り付けて利用され
る。
【0006】表装材の構成は、一般に基材部と化粧材部
を主要な要素としている。基材部は化粧材を支持する為
および下地との密着、そして下地の動きに追従し化粧材
部にかかる力を緩和させることを主な目的としている。
目地部材においては、目地部の防水、下地の動きに追従
することがある。
【0007】この基材部ないし目地部材に用いられる素
材としては、不織布,織物,ガラスクロス,セラミック
ペーパー,合成紙等がある。これらの素材に対して樹脂
補強あるいは塗料ないし目止め材により目止め処理を行
うこともある。この基材部等に通気性をもたせる手段と
しては、芯材である不織布等に、アクリル樹脂あるいは
塩ビ系等の通気性を有する塗料をコーティングする方法
や、通気性のない塗料をコーティング後、芯材を引っ張
り、塗料に微細な欠陥を作る方法がある。
【0008】化粧材部は、建築用仕上げ塗材のうち、少
なくとも透湿性と防水性を機能として有するものを塗装
あるいは成形することにより形成される。透湿性能を表
す数値としては、透湿抵抗値において10.0m hm
mHg/g以下であり、防水性能を表す数値では、JI
S A6910にある透水性試験において0.5ml以
下をその目安としている。また、この他の性能として、
塗材の塗膜が伸長性を有していると、基材部を含めて下
地の動きに対する追従性能が向上する。
【0009】さて、透湿性を有する仕上げ塗材である
が、市販品においては、アイカ工業(株)製の商品名
「ジョリパット600」,エスケー化研(株)製の商品
名「ツーキソフト」あるいは「ダンツーコート」,関西
ペイント(株)製の商品名「アレステリア」,スズカフ
ァイン(株)製の商品名「コキューソフト」あるいは
「コキューダンセイ」,神東塗料(株)製の商品名「ム
キテックス」等々がある。これらの商品は、一枚の塗膜
層あるいは数枚の塗膜層が透湿性と伸長性を有するもの
である。一般的にこれら塗材は、樹脂成分に透湿性およ
び伸長性を有する樹脂を選択したものであり、代表的な
例はシリコン系,アクリル−シリコン系,アクリル−シ
リカ−シリコン系の樹脂である。また、これらの樹脂を
混合させたり、従来からある樹脂に珪酸質系結合材を混
合して用いられることもある。更に、上記の市販商品は
ゆず肌ないし凹凸模様の形状を有したものが、そのほと
んどであるが、透湿性のある樹脂を結合剤にして、砂壁
状あるいは石材調の仕上げ塗材を作ることもできる。
【0010】基材部上への化粧材部の複合化について
は、二者を透湿性を阻害しない形で貼り合わせたり、基
材部上への塗装によってなすことができる。
【0011】表装材の形状の例を図面とともに説明す
る。図1は、特開平4−85447号において例示した
形の表装材である。矩形の化粧材部に対してこの裏面全
部と化粧材部の隣接する二辺に目地あるいは重ね代とな
る部分に基材部を設けたものとなっている。図2は、矩
形の基材部に対して、同一平面位置において化粧材部を
重ねたものである。図3は、図2の形状を持つ表装材に
対して、更にL字状に幅のある目地部ないし重ね代部を
貼り合わせたものである。尚、図2の表装材では突き付
けで壁面等に貼り付けた際にも目地ができるように、化
粧材部の枠部分に段を設けるようにしている。
【0012】表装材を壁面等に貼り付ける場合には、三
つの方法が例示できる。一つは図2にあるような表装材
を目地を設けあるいは目地を取らず貼り付けてゆく方法
である。二つ目は、図2にあるような表装材を貼り付け
るのであるが、表装材を壁面等に貼り付ける前に目地部
分に目地となるシートを貼り付け、その後矩形の表装材
を貼り付けるものである。この例については先に出願し
た特開平5−209453号においても施工方法を説明
している。三つ目の方法は、図1あるいは図3に例示さ
れる表装材を所望の目地幅を取りながら壁面等に貼り付
けるものである。この例についての施工方法は先に例示
した特開平4−85447号においても説明がある。以
上の例において、表装材の固定は接着剤を用いている
が、他の方法である釘打ち,ビス止め等も、表装材の意
匠,形状および下地の種類,状況次第において利用可能
である。
【0013】表装材を壁面等に接着させる接着剤には、
合成ゴム系,アクリルゴム系,酢酸ビニル系,ポリマー
セメント系等の各種の接着剤が使用できる。しかし、表
装材による仕上げ面に透湿性を確保する目的がある場合
においては、透湿性のあるポリマーセメント系の接着剤
を用いることや、樹脂,ゴム系の接着剤においては部分
接着の例である点接着,線接着にすることにより透湿性
が得られる。
【0014】表装材を貼り付けた後、目地部にシーリン
グ材を詰めることになるが、充填方法としては、コーキ
ングガンあるいはコテを用い、スラリーあるいはペース
ト状のシーリング材を詰める。充填後、必要があれば表
面をコテ,ヘラにより押さえて平坦あるいはU字状とす
る。
【0015】
【実施例】実施例では、下記に示す組成の組み合わせに
なる表装材を作成し、これをテスト施工した。
【0016】実施例1では、図1の形状を有する表装材
を作成した。基材部にはポリエステル製不織布の両面に
濃灰色のアクリル系合成樹脂エマルションペイントをナ
イフコーターによりコーティングしたシートを用いた。
このシート上に塗装させない部分を養生して下記表1の
配合1による仕上げ塗材を約3kg/mの所要量にお
いて塗装した。表装材の寸法は化粧材部の面積が60c
m×45cmであり、重ね代部分の幅を3cmとした。
この表装材の基材部および化粧材部の透湿抵抗値は、
1.5mhmmHg/gおよび1.2mhmmHg
/gであり、全体としては2.7mhmmHg/gで
あった。
【0017】
【表1】 配合1 シリコン系合成樹脂エマルション(N.V=55%) 25重量部 着色細骨材(茶色:白色=5:55) 60重量部 増粘剤等の添加剤 5重量部 水 10重量部 計 100重量部
【0018】実施例2では、図2の形状を有する表装材
を作成した。基材部にはビニロン製不織布の表装材裏面
側にスチレン−アクリル系合成樹脂エマルションペイン
トをナイフコーターによりコーティングしたシートを用
いた。このシート上に菊水化学工業(株)製の商品名
「透湿弾性タイルプライマー」および「透湿弾性タイル
・S」をエアレススプレーとリシンガンを用い、所要量
0.21kg/mおよび1.0kg/mにより塗装
した。表装材の化粧材部の寸法は45cm×30cmと
した。この表装材の基材部および化粧材部の透湿抵抗値
は、1.5mhmmHg/gおよび7.5mhmm
Hg/gであり、全体としては9.0mhmmHg/
gであった。
【0019】作成した表装材の透湿効果の確認は次のよ
うに行った。まず、下地となる躯体にRC構造の貯水槽
の外壁に仕上げを行った。尚、貯水槽の内側には通常防
水層を設けるのであるが、実施例,比較例における試験
では、防水層なしの状態にてテストを行った。表装材の
接着は、ポリマーセメント系の接着剤,菊水化学工業
(株)製のMAボンドC(商品名)を利用して貼り付け
た。尚、目地としての隙間を縦横5mmづつ設け、図2
の形状の表装材では、目地部分にアクリルシリコン系の
シーリング材をコーキングガンにより充填した。
【0020】比較例では、上記実施例と同じ下地に対し
て非加硫ゴム系のシート防水材をエポキシ樹脂系の接着
剤を用い、継ぎ目部分は5mmの間隔を開け貼り付け
た。また、シート同士の目地部分にはブチルゴム系のシ
ーリング材をコーキングガンを用いて充填させた。
【0021】上記の実施例,比較例の施工を行った貯水
槽に、水が入った状態において6カ月間外観を観察した
ところ、実施例1,同2においては異常が生じなかった
ものの、比較例では30日間経過後よりフクレが見ら
れ、48日後にはシートとシーリング材の隙間の一部に
より漏水が発生した。
【0022】
【発明の効果】この発明の表装材を採用することにより
次の効果が得られる。まず、施工直後における表装材を
貼り付けている接着剤の乾燥,硬化を速やかに得ること
ができる。また、建築物室内における多量の水蒸気発生
あるいは防水の不具合による漏水により壁体内の水蒸気
圧が高くなった場合も、これを容易に排出させることが
可能となり、壁体内結露の防止,壁内のカビの防止,腐
敗,腐食の防止,これらから来る強度低下の防止をなす
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】表装材の形状の例を示す平面図と側面図。図1
は表装の化粧材部の隣接二辺に目地ないし重ね代部を持
つもの。
【図2】図1と同じく表装材の形状の例を示す平面図と
側面図。表装材が目地ないし重ね代部を持たない場合の
例。
【図3】表装材の形状の例を示す平面図,正面図,側面
図。図1と外観的には同じであるが、基材部における目
地ないし重ね代部を概ねL字状の幅のあるシートを貼り
付けて構成したもの。
【符号の説明】
1 化粧材部 2 基材部

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 建築物の外壁内外表面,間仕切り,柱,
    床面等へ適用可能な可撓性を有する概ね矩形の表装材に
    おいて、その主要な構成が化粧材部および基材部を積層
    させたものであり、それぞれの層が透湿抵抗値において
    10.0mhmmHg/g以下であることを特徴とす
    る表装材。
JP5287688A 1993-10-22 1993-10-22 外装材 Expired - Lifetime JP2905063B2 (ja)

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