JP2005139580A - 反応染料インクにより染色するセルロース繊維からなる布帛前処理用の処理液 - Google Patents

反応染料インクにより染色するセルロース繊維からなる布帛前処理用の処理液 Download PDF

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嘉浩 吉村
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Abstract

【課題】セルロース繊維からなる布帛表面に、反応染料インクにより、満足の行ける滲みのない高濃度の鮮やかな色調の染色を施すことができると共に、そのセルロース繊維からなる布帛表面に施す染色濃度の階調を、低濃度から高濃度までの広範囲に亙って思いどおりに具現化できる、セルロース繊維からなる布帛前処理用の処理液を提供する。
【解決手段】セルロース繊維からなる布帛前処理用の処理液を、水溶性高分子を0.1〜20wt%の範囲で含み、非イオン系多価アルコール脂肪酸エステルを主成分としたシリコン系化合物を1〜15wt%の範囲で含み、非イオン性界面活性剤を0.1〜5wt%の範囲で含んだ構成とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、インクジェットプリンタのインクジェットヘッドから噴射させた反応染料インクにより染色するセルロース繊維からなる布帛に、染色インク滲み防止用、染色インク濃度向上用等の前処理を施すのに用いる、セルロース繊維からなる布帛前処理用の処理液に関する。
セルロース繊維からなる布帛に染色を施す方法には、従来周知の捺染技法の他に、近時、インクジェットプリンタによる染色方法が多用されつつある。
このインクジェットプリンタによる染色方法において、そのインクジェットプリンタのインクジェットヘッドから噴射させてセルロース繊維からなる布帛表面に塗布する染色用インクに、反応染料インクを用いる場合には、従来一般に、その布帛表面に反応染料インクを塗布する前に、その布帛に、染色インクが広く滲むのを防いだり、染料インクの発色濃度を向上させたりするための、アルカリ剤等の各種処理剤を含む処理液を含浸させたり塗布したりする、パディング又はオーバーコートと呼ばれる前処理を施している。そして、そのセルロース繊維からなる布帛を、該布帛に含浸又は塗布させた処理液と共に、乾燥させている。
次いで、その各種処理剤が含浸又は塗布されて乾燥されたセルロース繊維からなる布帛表面に向けて、インクジェットプリンタのプラテン上に搭載された布帛上方を前後及び左右方向に相対的に移動させるインクジェットヘッドから反応染料インクを噴射させている。そして、その反応染料インクをセルロース繊維からなる布帛表面に所定パターンに塗布している。
その後、その反応染料インクが塗布さると共に、その各種処理剤が含浸又は塗布されたセルロース繊維からなる布帛を、数100℃の飽和水蒸気中で蒸し処理している。そして、その反応染料インクの反応基を処理液に含まれるアルカリ剤により活性化させて、その反応染料インクを布帛を構成しているセルロース繊維と共有結合させている。そして、その布帛を所定色に染色している。
このようにして、所定色に染色した布帛は、その後、水洗、ソーピング等して、そのセルロース繊維からなる布帛に含浸又は塗布された前記各種処理剤及び未反応染料を布帛から洗い落した後、高温乾燥させて、そのセルロース繊維からなる布帛の一連の染色工程を完了させている。
特開平08−127979号公報 特開2002−115185号公報
しかしながら、上記のようにして、従来汎用の処理液を用いて各種処理剤が含浸又は塗布されて乾燥されたセルロース繊維からなる布帛表面に、インクジェットプリンタのインクジェットヘッドから噴射された反応染料インクにより、染色を施した場合には、その布帛表面の染色濃度が、従来汎用のスクリーン捺染等の捺染技法により染色したものに比べて、淡くなって、見劣りした。そして、そのセルロース繊維からなる布帛表面に満足の行ける高濃度の鮮やかな染色を施すことが、できなかった。
それと共に、そのセルロース繊維からなる布帛表面に施された染色濃度の階調(グラデーション)が、思いどおり具現化されずに、その中間濃度以上に染色された布帛箇所の階調が、高濃度に染色された布帛箇所と近似した見分けのつかないものとなってしまった。
本発明は、このような課題を解消するためになされたものであって、インクジェットプリンタを用いて反応染料により染色を施すセルロース繊維からなる布帛に前処理を施すための処理液であって、その処理液により前処理されたセルロース繊維からなる布帛表面に、反応染料インクにより、満足の行ける滲みのない高濃度の鮮やかな色調の染色を施すことができると共に、そのセルロース繊維からなる布帛表面に施す染色濃度の階調(グラデーション)を、低濃度から高濃度までの広範囲に亙って思いどおりに具現化できる、反応染料インクにより染色するセルロース繊維からなる布帛前処理用の処理液(以下、処理液という)を提供することを、目的としている。
このような目的を達成するために、本発明の処理液は、
水溶性高分子を0.1〜20wt%の範囲で含み、非イオン系多価アルコール脂肪酸エステルを主成分としたシリコン系化合物を1〜15wt%の範囲で含み、非イオン性界面活性剤を0.1〜5wt%の範囲で含むことを特徴としている。ここで、wt%は、重量%を表している。
本発明の処理液において、前記水溶性高分子は、アルギン酸ナトリウム、カルボキシメチルセルロースナトリウム、カルボキシメチルスターチ及びポリビニルアルコールから選ばれた1つ以上の分子であることを好適とし、前記非イオン系多価アルコール脂肪酸エステルを主成分としたシリコン系化合物は、サンフローレンSN(日華化学株式会社製の処理剤の商品名)であることを好適とし、前記非イオン性界面活性剤は、レピトールG(第一工業製薬株式会社製の処理剤の商品名)であることを好適としている。
本発明の処理液中の水溶性高分子は、基本糊剤として添加されたものであって、セルロース繊維からなる布帛表面に染料インクの受容層を形成すると、考えられる。そして、そのセルロース繊維からなる布帛表面にインクジェットプリンタのインクジェットヘッドから噴射させて塗布した反応染料インクが、そのインク塗布箇所周辺の布帛を構成しているセルロース繊維に広く浸透して、その布帛表面で滲むのを防ぐ作用を持つと、考えられる。そして、そのセルロース繊維からなる布帛表面に滲みのない高濃度で鮮やかな染色を施すことを可能とする作用を持つと、考えられる。
処理液中の水溶性高分子は、その添加量が、0.1wt%よりも低いと、その処理液を用いて前処理されたセルロース繊維からなる布帛表面に塗布された反応染料インクが、その布帛表面で滲むのを的確に防ぐことができないことが、実験により確認された。それと共に、その処理液を用いて前処理されたセルロース繊維からなる布帛が、処理前と同様な柔らかなままの状態となって、その布帛を上下一対の送りローラの間に挟む等してインクジェットプリンタのプラテン上を前後に搬送した際の、布帛の送り精度が低下することが、実験により、確認された。そして、そのプラテン上を前後に搬送される布帛表面に施される染色パターンにずれや歪みが生じてしまうことが、実験により、確認された。
他方、処理液中の水溶性高分子は、その添加量が、20wt%よりも高いと、処理液が非常に高粘度となって、その処理液によりセルロース繊維からなる布帛に前処理を施す作業が困難となったり、その処理液により布帛表面にインク受容層を満遍なく均一に形成することが困難となったりすることが、実験により、確認された。それと共に、染色を施した後のセルロース繊維からなる布帛を洗浄して、その布帛から水溶性高分子からなる基本糊剤を洗い落した際に、その基本糊剤を布帛から確実に洗い落とすことが困難となることが、実験により、確認された。そして、その洗浄後の布帛の風合いが硬くなって、そのセルロース繊維からなる布帛の手触りや肌触りが悪化することが、実験により、確認された。
そのため、本発明の処理液においては、水溶性高分子の添加量を、0.1〜20wt%の範囲に限定している。
本発明の処理液中のサンフローレンSN等の非イオン系多価アルコール脂肪酸エステルを主成分としたシリコン系化合物は、反応染料を布帛を構成しているセルロース繊維に的確に染着させるための染料染着促進剤として添加されたものであって、インクジェットプリンタのインクジェットヘッドから噴射させてセルロース繊維からなる布帛表面に塗布した反応染料インクにより、その布帛表面に高濃度で鮮やかな染色を施すことを可能とする作用を持つと、考えられる。それと共に、そのセルロース繊維からなる布帛表面に施す染色濃度の階調(グラデーション)を、低濃度から高濃度までの広範囲に亙って的確に具現化可能とする作用を持つと、考えられる。
処理液中の非イオン系多価アルコール脂肪酸エステルを主成分としたシリコン系化合物は、その添加量が、1wt%よりも低いと、その処理液を用いて前処理されたセルロース繊維からなる布帛表面に反応染料インクにより高濃度で鮮やかな染色を施すことが困難となることが、実験により、確認された。
他方、処理液中の非イオン系多価アルコール脂肪酸エステルを主成分としたシリコン系化合物は、その添加量が、15wt%以上になると、その染料染着促進剤としての作用が、飽和状態となって、その処理液を用いて前処理されたセルロース繊維からなる布帛表面に反応染料インクにより施される染色濃度に差が生じなくなることが、実験により、確認された。また、処理液中の非イオン系多価アルコール脂肪酸エステルを主成分としたシリコン系化合物の添加量が、15wt%よりも多くなると、そのシリコン系化合物を処理液中に満遍なく拡散させることが困難となって、そのような処理液を用いて前処理が施されたセルロース繊維からなる布帛表面に反応染料インクにより施す染色パターンにむらが生じてしまうことが、実験により、確認された。
そのため、本発明の処理液においては、非イオン系多価アルコール脂肪酸エステルを主成分としたシリコン系化合物の添加量を、1〜15wt%の範囲に限定している。
本発明の処理液中のレピトールG等の非イオン性界面活性剤は、反応染料を布帛を構成しているセルロース繊維中に深く浸透させるための染料浸透促進剤として添加されたものであって、インクジェットプリンタのインクジェットヘッドから噴射させてセルロース繊維からなる布帛表面に塗布した反応染料インクを、そのインク塗布箇所の布帛を構成しているセルロース繊維中に深く浸透させる作用を持つと、考えられる。そして、インクジェットプリンタのインクジェットヘッドから噴射させてセルロース繊維からなる布帛表面に塗布した反応染料インクにより、その布帛を、その表面のみでなく、その裏側近くまでも、的確に深く染色可能とする作用を持つと、考えられる。それと共に、そのセルロース繊維からなる布帛表面に施す染色濃度の階調(グラデーション)を、低濃度から高濃度までの広範囲に亙って的確に具現化可能とする作用を持つと、考えられる。
処理液中の非イオン性界面活性剤は、その添加量が、0.1wt%よりも低いと、その処理液を用いて前処理されたセルロース繊維からなる布帛表面に反応染料インクにより布帛の奥深くまで達する染色を施すことが困難となることが、実験により、確認された。そして、その布帛裏面側における布帛の染色濃度が、十分に満足の行けるものにならないことが、実験により、確認された。
他方、処理液中の非イオン性界面活性剤は、その添加量が、5wt%よりも高いと、その処理液を用いて前処理されたセルロース繊維からなる布帛表面に反応染料インクにより施される染色が淡くなって、その染色の反射濃度が低下してしまうことが、実験により、確認された。また、そのセルロース繊維からなる布帛表面に施される染色パターンに滲みが生じてしまうことが、実験により、確認された。
そのため、本発明の処理液においては、非イオン性界面活性剤を、0.1〜5wt%の範囲に限定している。
その結果、これらの水溶性高分子、非イオン系多価アルコール脂肪酸エステルを主成分としたシリコン系化合物、非イオン性界面活性剤を、上記の範囲で含む処理液を用いて、反応染料インクにより染色するセルロース繊維からなる布帛に前処理を施せば、その布帛表面にインクジェットプリンタのインクジェットヘッドから噴射させて塗布した反応染料インクにより、そのセルロース繊維からなる布帛表面に、滲みのない高濃度の鮮やかな色調の染色であって、染色濃度の階調(グラデーション)が、低濃度から高濃度までの広範囲に亙って的確に具現化された思いどおりの染色を的確に施すことが可能となると、推測される。
本発明の処理液の具体例としては、アルギン酸ナトリウムを0.1〜20wt%の範囲で含み、サンフローレンSNを約1〜15wt%の範囲で含み、レピトールGを0.1〜5wt%の範囲で含み、ヘキサメタリン酸ナトリウムを0.1〜10wt%の範囲で含み、メタニトロベンゼンスルホン酸ナトリウムを0.1〜10wt%の範囲で含み、無水硫酸ナトリウムを0.1〜10wt%の範囲で含み、炭酸水素ナトリウムを0.1〜10wt%の範囲で含んだものが、好適である。
この処理液中の、アルギン酸ナトリウムは、基本糊剤として添加された水溶性高分子であり、サンフローレンSNは、染料染着促進剤として添加された非イオン系多価アルコール脂肪酸エステルを主成分としたシリコン系化合物であり、レピトールGは、染料浸透促進剤として添加された非イオン性界面活性剤であって、それらの作用は、前述の通りと、考えられる。
それ以外の、処理液中のヘキサメタリン酸ナトリウムは、処理液を軟水化するための軟水化剤として添加されたものであって、布帛を構成しているセルロース繊維から糊剤として添加されたアルギン酸ナトリウム等を的確かつ迅速に除去する促進剤としての作用を持つと、考えられる。
また、処理液中のメタニトロベンゼンスルホン酸ナトリウムは、蒸し処理時の反応染料の還元分解を防ぐ還元防止剤として添加されたものであって、セルロース繊維からなる布帛表面に塗布した反応染料インクが還元分解を起こして、その反応染料インクによりセルロース繊維からなる布帛表面に施す染色の色調が淡くなったり、その染色濃度が低下したり等するのを防ぐ作用を持つと、考えられる。
また、処理液中の無水硫酸ナトリウムは、反応染料が布帛を構成しているセルロース繊維に迅速かつ的確に染着するのを助ける染料染着促進剤として添加されたものであって、染料インクによりセルロース繊維からなる布帛表面に高濃度で鮮やかな色調の染色を施すことを可能とする作用を持つと、考えられる。
また、処理液中の炭酸水素ナトリウムは、反応染料を布帛を構成しているセルロース繊維に共有結合させるアルカリ剤として添加されたものであって、反応染料インクによりセルロース繊維からなる布帛表面に染色を施すのに必要不可欠な、必須の処理剤である。
これらの処理液中に添加されるヘキサメタリン酸ナトリウム、メタニトロベンゼンスルホン酸ナトリウム、無水硫酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウムは、それらの添加量が、上記の範囲よりも低いと、それらの各添加処理剤の持つ上記の作用、効果が十分に得られないことが、実験により、確認された。
他方、これらの処理液中に添加されるヘキサメタリン酸ナトリウム、メタニトロベンゼンスルホン酸ナトリウム、無水硫酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウムは、それらの添加量を、上記の範囲以上に高くしても、それらの各添加処理剤の持つ上記の作用、効果が飽和状態となって、染色結果に改善が見られないことが、実験により、確認された。
そのため、本発明の処理液の具体例においては、これらの各処理剤の添加量を、上記の範囲にそれぞれ限定している。
その結果、これらのアルギン酸ナトリウム、サンフローレンSN、レピトールG、ヘキサメタリン酸ナトリウム、メタニトロベンゼンスルホン酸ナトリウム、無水硫酸ナトリウムを、上記の範囲で含んだ処理液を用いて、反応染料インクにより染色するセルロース繊維からなる布帛に前処理を施せば、そのセルロース繊維からなる布帛表面にインクジェットプリンタのインクジェットヘッドから噴射させて塗布した反応染料インクにより、そのセルロース繊維からなる布帛表面に、滲みのない高濃度の鮮やかな色調の染色であって、染色濃度の階調(グラデーション)が、低濃度から高濃度までの広範囲に亙って的確に具現化された染色を安定して的確に施すことが可能となると、推測される。後述の実験によれば、このような処理剤を含んだ処理液は、そのような効果を持つことが、確認された。
以上説明したように、本発明の処理液を用いて、反応染料インクにより染色を施すセルロース繊維からなる布帛に前処理を施せば、その布帛表面に、インクジェットプリンタのインクジェットヘッドから噴射させて塗布した反応染料インクにより、滲みのない高濃度の鮮やかな色調の染色であって、染色濃度の階調(グラデーション)が、低濃度から高濃度までの広範囲に亙って的確に具現化された染色を安定して的確に施すことが可能となる。
次に、本発明の処理液の実施の形態を説明する。
本発明の処理液は、インクジェットプリンタのインクジェットヘッドから噴射させる反応染料インクにより染色するセルロース繊維からなる布帛前処理用の処理液に用いられるものである。
本発明の処理液は、水溶性高分子を、0.1〜20wt%の範囲で含んでいる。水溶性高分子の代表例としては、アルギン酸ナトリウム、カルボキシメチルセルロースナトリウム、カルボキシメチルスターチ及びポリビニルアルコールから選ばれた1つ以上の分子からなるものが好ましい。
水溶性高分子は、基本糊剤として、処理液中の添加されたものであって、セルロース繊維からなる布帛表面に染料インクの受容層を形成するためのものである。この水溶性高分子は、インクジェットプリンタのインクジェットヘッドから噴射させてセルロース繊維からなる布帛表面に塗布した反応染料インクが、そのインク塗布箇所周辺の布帛を構成しているセルロース繊維に広く浸透して、その布帛表面で滲むのを防ぐ作用を持つと、考えられる。
処理液中に水溶性高分子を、0.1〜20wt%の範囲で含ませている理由は、前述の通りである。
また、本発明の処理液は、非イオン系多価アルコール脂肪酸エステルを主成分としたシリコン系化合物を、1〜15wt%の範囲で含んでいる。非イオン系多価アルコール脂肪酸エステルを主成分としたシリコン系化合物の代表例としては、前述のサンフローレンSNが好ましい。
非イオン系多価アルコール脂肪酸エステルを主成分としたシリコン系化合物は、反応染料を布帛を構成しているセルロース繊維に的確に染着させるための染料染着促進剤として、処理液中に添加されたものである。この非イオン系多価アルコール脂肪酸エステルを主成分としたシリコン系化合物は、インクジェットプリンタのインクジェットヘッドから噴射させてセルロース繊維からなる布帛表面に塗布した反応染料インクにより、その布帛表面に高濃度で鮮やかな染色を施すことを可能とする作用を持つと、考えられる。それと共に、そのセルロース繊維からなる布帛表面に施す染色濃度の階調(グラデーション)を、低濃度から高濃度までの広範囲に亙って的確に具現化可能とする作用を持つと、考えられる。
処理液中に非イオン系多価アルコール脂肪酸エステルを主成分としたシリコン系化合物を、1〜15wt%の範囲で含ませている理由は、前述の通りである。
また、本発明の処理液は、非イオン性界面活性剤を、0.1〜5wt%の範囲で含んでいる。非イオン性界面活性剤の代表例としては、前述のレピトールGが好ましい。
非イオン性界面活性剤は、反応染料を布帛を構成しているセルロース繊維中に深く浸透させるための染料浸透促進剤として、処理液中に添加されたものである。この非イオン性界面活性剤は、インクジェットプリンタのインクジェットヘッドから噴射させてセルロース繊維からなる布帛表面に塗布した反応染料インクを、そのインク塗布箇所の布帛を構成しているセルロース繊維中に深く浸透させる作用を持つと、考えられる。そして、インクジェットプリンタのインクジェットヘッドから噴射させてセルロース繊維からなる布帛表面に塗布した反応染料インクにより、その布帛を、その表面のみでなく、その裏側近くまでをも、的確に深く染色可能とする作用を持つと、考えられる。それと共に、そのセルロース繊維からなる布帛表面に施す染色濃度の階調(グラデーション)を、低濃度から高濃度までの広範囲に亙って的確に具現化可能とする作用を持つと、考えられる。
処理液中に非イオン性界面活性剤を、0.1〜5wt%の範囲で含ませている理由は、前述の通りである。
その結果、これらの水溶性高分子、非イオン系多価アルコール脂肪酸エステルを主成分としたシリコン系化合物、非イオン性界面活性剤を、上記の範囲で含む処理液を用いて、反応染料インクにより染色する前のセルロース繊維からなる布帛に前処理を施せば、その布帛表面にインクジェットプリンタのインクジェットヘッドから噴射させて塗布した反応染料インクにより、そのセルロース繊維からなる布帛表面に、滲みのない高濃度の鮮やかな色調の染色が可能であって、染色濃度の階調(グラデーション)が、低濃度から高濃度までの広範囲に亙って的確に具現化された染色を的確に施すことが可能となると、推測される。
この処理液を用いて、染色前のセルロース繊維からなる布帛を前処理する方法としては、その処理液中に染色前のセルロース繊維からなる布帛を一定時間浸漬して、その布帛中に処理液に含まれる各種処理剤を含浸させた後、そのセルロース繊維からなる布帛を、処理液から取り出して、上下1対の圧延ローラ中を通して、絞り、さらに、そのセルロース繊維からなる布帛を、熱風等により、強制乾燥させる方法が、考えられる。
次に、本発明の処理液の好適な実施例について、説明する。
この実施例の処理液は、アルギン酸ナトリウムを0.1〜20wt%の範囲で含み、サンフローレンSNを約1〜15wt%の範囲で含み、レピトールGを0.1〜5wt%の範囲で含み、ヘキサメタリン酸ナトリウムを0.1〜10wt%の範囲で含み、メタニトロベンゼンスルホン酸ナトリウムを0.1〜10wt%の範囲で含み、無水硫酸ナトリウムを0.1〜10wt%の範囲で含み、炭酸水素ナトリウムを0.1〜10wt%の範囲で含んでおり、その他の部分は、水からなっている。
処理液中に添加処理剤として、アルギン酸ナトリウム、サンフローレンSN、レピトールG、ヘキサメタリン酸ナトリウム、メタニトロベンゼンスルホン酸ナトリウム、無水硫酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウムを、上記の範囲内で含ませている理由は、前述の通りである。
このような種類の処理剤を、上記の範囲で含む処理液を用いて、セルロース繊維からなる布帛に、前処理を施す実験を行ったところ、前述のように、そのセルロース繊維からなる布帛表面にインクジェットプリンタのインクジェットヘッドから噴射させて塗布した反応染料インクにより、そのセルロース繊維からなる布帛表面に、滲みのない高濃度の鮮やかな色調の染色であって、染色濃度の階調(グラデーション)が、低濃度から高濃度までの広範囲に亙って的確に具現化された染色を安定して的確に施すことが可能となることが、確認された。
以下に、その具体的な実験例を、説明する。
この実験例では、処理液に、アルギン酸ナトリウムを2wt%含み、サンフローレンSNを5wt%含み、レピトールGを0.5wt%含み、ヘキサメタリン酸ナトリウムを1wt%含み、メタニトロベンゼンスルホン酸ナトリウムを1.5wt%含み、無水硫酸ナトリウムを3wt%含み、炭酸水素ナトリウムを3wt%含み、その他の84wt%の部分が、水からなる、本発明の処理液を用いた。
反応染料インクには、株式会社ミマキエンジニアリング製のSPC−0291xx、SPC−0270xxの反応染料インク(xxは、マゼンタ、シアン、イエロー等の色名が記載された箇所を示す)を用いた。
前処理を施すセルロース繊維からなる布帛には、綿100%のセルロース繊維素材からなる、平織り布であって、質量が114g/mであり、糸の太さが、縦糸が119dtexで、横糸が135dtexであり、糸密度が、縦糸が50本/cmで、横糸が38本/cmであるセルロース繊維からなる布帛を用いた。
上記反応染色インクをインクジェットヘッドから噴射させて上記セルロース繊維からなる布帛表面に塗布するインクジェットプリンタには、株式会社ミマキエンジニアリング製のTX−1600S、TX2−1600を用いた。
セルロース繊維からなる布帛の前処理は、前述のようにして、セルロース繊維からなる布帛を上記処理液中に一定時間浸漬した後、そのセルロース繊維からなる布帛を、処理液から取り出して、絞り、さらに、そのセルロース繊維からなる布帛を、熱風により、強制乾燥させることにより、行った。
すると、図1及び図2のグラフに示すような染色結果が得られた。
図1及び図2のグラフ中の、実線は、本発明の上記処理液を用いて前処理を施した上記セルロース繊維からなる布帛表面に、上記インクジェットプリンタを用いて、上記反応染料インクにより染色を施した場合の実験例を示している。それに対して、図1及び図2のグラフ中の、破線は、従来汎用の処理液を用いて前処理を施した上記セルロース繊維からなる布帛表面に、上記インクジェットプリンタを用いて、上記反応染料インクにより染色を施した場合の比較例を示している。
図1及び図2のグラフの横軸は、インクジェットプリンタによる反応染料インクの印字濃度(即ち、塗布濃度のことであって、プリンタのインクジェットヘッドから噴射させた反応染料インクを、セルロース繊維からなる布帛表面に単位面積当りドット状に着弾させる、反応染料インクのドット数)%を表し、図1及び図2のグラフの縦軸は、綿白布と染色布との色差ΔEab(みかけの染色濃度に対応する)を表していて、数値が高い程、染色濃度が高いことを表している。
図1に示したグラフの実験例では、株式会社ミマキエンジニアリング製のマゼンタ(赤)色の上記反応染料インクを用いた。
この図1に示したグラフの実験例において、従来汎用の処理液を用いたものでは、インクジェットプリンタによる反応染料インクの印字濃度が約60%以上に達した以降で、セルロース繊維からなる布帛表面に施された染色濃度が飽和状態となっている。それに対して、本発明の処理液を用いたものでは、反応染料インクの印字濃度を約60%以上とした以降も、セルロース繊維からなる布帛表面の染色濃度が飽和せずに、印字濃度に比例して、そのセルロース繊維からなる布帛表面に施された染色濃度がほぼリニア状に上昇している。この結果から、本発明の処理液を用いてセルロース繊維からなる布帛に前処理を施せば、従来汎用の処理液を用いて同じセルロース繊維からなる布帛に前処理を施した場合に比べて、そのセルロース繊維からなる布帛表面に反応染料インクにより施す染色の階調(グラデーション)を、大幅に向上させることが可能となる、ことが判る。
この図1に示したグラフの実験例において、従来汎用の処理液には、明成化学工業株式会社製のレジオンJKC−5(商品名)を用いた。
図2に示したグラフの実験例では、株式会社ミマキエンジニアリング製のシアン(青)色の上記反応染料インクを用いた。
この図2示したグラフの実験例において、本発明の上記処理液を用いたものは、従来汎用の処理液を用いたものに比べて、インクジェットプリンタによる反応染料インクの印字濃度に拘わりなく、そのセルロース繊維からなる布帛表面に施された染色濃度が大幅に向上している。この結果から、本発明の処理液を用いてセルロース繊維からなる布帛に前処理を施せば、従来汎用の処理液を用いて同じセルロース繊維からなる布帛に前処理を施した場合に比べて、そのセルロース繊維からなる布帛表面に反応染料インクにより施す染色濃度を、大幅に向上させることが可能となる、ことが判る。
この図2に示したグラフの実験例において、従来汎用の処理液には、アルギン酸ナトリウムを2wt%含み、メタニトロベンゼンスルホン酸ナトリウムを1.5wt%含み、炭酸水素ナトリウムを3wt%含み、その他の93.5wt%の部分が、水からなる、処理液を用いた。
図3に示したグラフの実験例は、図1及び図2に示したグラフの実験例とは、異なり、サンフローレンSNを含まない本発明の上記処理液に近い構成の処理液を用いて、上記セルロース繊維からなる布帛に前処理を施した場合と、サンフローレンSNを含んだ本発明の上記処理液を用いて、上記セルロース繊維からなる布帛に前処理を施した場合との、比較実験例を示している。
図3のグラフの横軸は、インクジェットプリンタによる反応染料インクの印字濃度(即ち、塗布濃度のことであって、インクジェットヘッドから噴射させた反応染料インクを、セルロース繊維からなる布帛表面に単位面積当りドット状に着弾させる、反応染料インクのドット数)%を表し、図3のグラフの縦軸は、綿白布と染色布との色差ΔEab(みかけの染色濃度に対応する)を表していて、数値が高い程、染色濃度が高いことを表している。
また、図3のグラフ中の破線は、サンフローレンSNを含まない本発明の上記処理液に近い構成の処理液を用いて、上記セルロース繊維からなる布帛に前処理を施した場合の実験例を示している。それに対して、図3のグラフ中の実線は、サンフローレンSNを含んだ本発明の上記処理液を用いて、上記セルロース繊維からなる布帛に前処理を施した場合の実験例を示している。
この実験例では、そのいずれの場合においても、株式会社ミマキエンジニアリング製のシアン(青)色の上記反応染料インクを用いた。
この図3示したグラフの実験例において、サンフローレンSNを含んだ処理液を用いたものは、サンフローレンSNを含まない処理液を用いたものに比べて、そのセルロース繊維からなる布帛表面に施した染色濃度が、インクジェットプリンタによる反応染料インクの低濃度から高濃度までのほぼ全域の印字濃度において大幅に向上している。この結果から、サンフローレンSNを含んだ処理液を用いてセルロース繊維からなる布帛に前処理を施せば、サンフローレンSNを含まない処理液を用いてセルロース繊維からなる布帛に前処理を施した場合に比べて、そのセルロース繊維からなる布帛表面に反応染料インクにより施す染色濃度を、大幅に向上させることが可能となることが、判る。
換言すれば、サンフローレンSNを含んだ処理液を用いてセルロース繊維からなる布帛に前処理を施せば、そのセルロース繊維からなる布帛表面に反応染料インクにより滲みのない高濃度で鮮明な染色を施すことが、可能となることが、判る。
実験によれば、セルロース繊維からなる布帛表面に施す染色に滲みが発生しないインクジェットプリンタによる反応染料インクの印字濃度の最高値は、サンフローレンSNを含まない処理液を用いて前処理を施したセルロース繊維からなる布帛では、約135%であったのに対して、サンフローレンSNを含んだ処理液を用いて前処理を施したセルロース繊維からなる布帛では、約170%に向上した。このことからも、サンフローレンSNを含んだ処理液を用いてセルロース繊維からなる布帛に前処理を施せば、そのセルロース繊維からなる布帛表面に反応染料インクにより滲みのない高濃度で鮮明な染色を施すことが、可能となることが、判る。
図4に示したグラフの実験例も、図1及び図2に示した実験例とは、異なり、レピトールGを含まない本発明の上記処理液に近い構成の処理液を用いて、セルロース繊維からなる布帛に前処理を施した場合と、レピトールGを含んだ本発明の上記処理液を用いて、セルロース繊維からなる布帛に前処理を施した場合との、比較実験例を示している。
図4のグラフの横軸は、インクジェットプリンタによる反応染料インクの印字濃度(即ち、塗布濃度のことであって、インクジェットヘッドから噴射させた反応染料インクを、セルロース繊維からなる布帛表面に単位面積当りドット状に着弾させる、反応染料インクのドット数)%を表し、図4のグラフの縦軸は、綿白布と染色布との色差ΔEab(みかけの染色濃度に対応する)を表していて、数値が高い程、染色濃度が高いことを表している。
また、図4のグラフ中の破線は、レピトールGを含まない本発明の上記処理液に近い構成の処理液を用いて、セルロース繊維からなる布帛に前処理を施した場合の実験例を示している。それに対して、図4のグラフ中の実線は、レピトールGを含んだ本発明の上記構成の処理液を用いて、セルロース繊維からなる布帛に前処理を施した場合の実験例を示している。
この実験例では、いずれ場合においても、株式会社ミマキエンジニアリング製のシアン(青)色の上記反応染料インクを用いた。
この図4示したグラフの実験例において、レピトールGを含んだ処理液を用いたものは、レピトールGを含まない処理液を用いたものに比べて、そのセルロース繊維からなる布帛表面に施した染色濃度(染着量)が、インクジェットプリンタによる反応染料インクの低濃度から高濃度までのほぼ全域の印字濃度において若干上昇している。この結果から、レピトールGを含んだ処理液を用いてセルロース繊維からなる布帛に前処理を施せば、レピトールGを含まない処理液を用いてセルロース繊維からなる布帛に前処理を施した場合に比べて、そのセルロース繊維からなる布帛表面に塗布された反応染料インクが布帛を構成しているセルロース繊維に的確に深く浸透して、その布帛表面に反応染料インクより施される染色濃度が若干上昇することが、判る。
換言すれば、レピトールGを含んだ処理液を用いてセルロース繊維からなる布帛に前処理を施せば、そのセルロース繊維からなる布帛に、その表面のみでなく、その裏側近くまでも、染色を深く施すことが、可能となることが、判る。
実験によれば、セルロース繊維からなる布帛表面に施す染色に滲みが発生しないインクジェットプリンタによる反応染料インクの印字濃度の最高値は、レピトールGを含まない処理液を用いて前処理を施したセルロース繊維からなる布帛では、約170%であった。それに対して、レピトールGを含んだ処理液を用いて前処理を施したセルロース繊維からなる布帛では、約155%まで低下した。このことからも、レピトールGを含んだ処理液を用いて、セルロース繊維からなる布帛に前処理を施せば、そのセルロース繊維からなる布帛表面にインクジェットヘッドから噴射させて塗布した反応染料インクを、その布帛を構成しているセルロース繊維の奥深くまで浸透させて、そのセルロース繊維からなる布帛に、その表面のみでなく、その裏側近くまでも、染色を的確に深く施すことが可能となることが、判る。
本発明のセルロース繊維からなる布帛前処理用の処理液は、セルロース繊維からなる布帛表面に、インクジェットプリンタのインクジェットヘッドから噴射させる反応染料インクにより、スクリーン捺染等と同様な、階調が明確に具現化された、高濃度、高彩色の絵図又は/及び文字等のパターン染色を施そうとする場合に、広く有効利用可能である。
本発明の処理液と従来汎用の処理液とを用いてセルロース繊維からなる布帛表面に染色を施した場合の比較実験例を示すグラフである。 本発明の処理液と従来汎用の処理液とを用いてセルロース繊維からなる布帛表面に染色を施した場合の比較実験例を示すグラフである。 本発明のサンフローレンSNを含む処理液とサンフローレンSNを含まない処理液とを用いてセルロース繊維からなる布帛表面に染色を施した場合の比較実験例を示すグラフである。 本発明のレピトールGを含む処理液とレピトールGを含まない処理液とを用いてセルロース繊維からなる布帛表面に染色を施した場合の比較実験例を示すグラフである。

Claims (5)

  1. インクジェットプリンタのインクジェットヘッドから噴射させる反応染料インクにより染色するセルロース繊維からなる布帛前処理用の処理液であって、
    水溶性高分子を0.1〜20wt%の範囲で含み、非イオン系多価アルコール脂肪酸エステルを主成分としたシリコン系化合物を1〜15wt%の範囲で含み、非イオン性界面活性剤を0.1〜5wt%の範囲で含むことを特徴とする、反応染料インクにより染色するセルロース繊維からなる布帛前処理用の処理液。
  2. 前記水溶性高分子が、アルギン酸ナトリウム、カルボキシメチルセルロースナトリウム、カルボキシメチルスターチ及びポリビニルアルコールから選ばれた1つ以上の分子であることを特徴とする請求項1記載の反応染料インクにより染色するセルロース繊維からなる布帛前処理用の処理液。
  3. 前記非イオン系多価アルコール脂肪酸エステルを主成分としたシリコン系化合物が、サンフローレンSNであることを特徴とする請求項1又は2記載の反応染料インクにより染色するセルロース繊維からなる布帛前処理用の処理液。
  4. 前記非イオン性界面活性剤が、レピトールGであることを特徴とする請求項1、2又は3記載の反応染料インクにより染色するセルロース繊維からなる布帛前処理用の処理液。
  5. インクジェットプリンタのインクジェットヘッドから噴射させる反応染料インクにより染色するセルロース繊維からなる布帛前処理用の処理液であって、
    アルギン酸ナトリウムを0.1〜20wt%の範囲で含み、サンフローレンSNを約1〜15wt%の範囲で含み、レピトールGを0.1〜5wt%の範囲で含み、ヘキサメタリン酸ナトリウムを0.1〜10wt%の範囲で含み、メタニトロベンゼンスルホン酸ナトリウムを0.1〜10wt%の範囲で含み、無水硫酸ナトリウムを0.1〜10wt%の範囲で含み、炭酸水素ナトリウムを0.1〜10wt%の範囲で含むことを特徴とする、反応染料インクにより染色するセルロース繊維からなる布帛前処理用の処理液。
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