JP2005139320A - 水性塗料組成物 - Google Patents

水性塗料組成物 Download PDF

Info

Publication number
JP2005139320A
JP2005139320A JP2003377958A JP2003377958A JP2005139320A JP 2005139320 A JP2005139320 A JP 2005139320A JP 2003377958 A JP2003377958 A JP 2003377958A JP 2003377958 A JP2003377958 A JP 2003377958A JP 2005139320 A JP2005139320 A JP 2005139320A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
weight
component
parts
coating composition
group
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2003377958A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4771652B2 (ja
Inventor
Tetsuya Suzuki
徹也 鈴木
Hiroyoshi Ono
博義 小野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
SK Kaken Co Ltd
Original Assignee
SK Kaken Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by SK Kaken Co Ltd filed Critical SK Kaken Co Ltd
Priority to JP2003377958A priority Critical patent/JP4771652B2/ja
Publication of JP2005139320A publication Critical patent/JP2005139320A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4771652B2 publication Critical patent/JP4771652B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Paints Or Removers (AREA)

Abstract

【課題】水性塗料におけるバインダーとして多層構造型エマルションを採用すれば、各種物性を維持しつつ造膜助剤の添加量を削減することができる。しかし、多層構造型エマルションにおいて粒子の外側を軟らかい構造にすると、経時的に塗料が不安定化しやすくなる。本発明では、塗料中の造膜助剤量を削減することができ、さらには塗料の安定性、形成塗膜の耐汚染性、耐水性等において優れた性能を有する水性塗料を提供する。
【解決手段】最外層にカルボキシル基を有し、かつ最外層を構成する樹脂のガラス転移温度が内層を構成する樹脂のガラス転移温度よりも低い多層構造型合成樹脂エマルション(A)、及びアルカリ金属シリコネート(B)を必須成分とし、(A)成分の樹脂固形分100重量部に対し(B)成分を0.01〜10重量部混合する。
【選択図】なし

Description

本発明は、水性塗料組成物に関するものである。本発明組成物は、特に内装用塗料として好適に使用することができる。
従来、水性塗料の結合剤としては、各種アクリル系モノマー等のエチレン性不飽和モノマーを乳化重合することにより得られる合成樹脂エマルションが広く用いられている。このような合成樹脂エマルションは、基本的には水を媒体とするものであるが、塗料の結合剤として用いる場合には、十分な造膜性を得るために通常、高沸点の有機溶剤が造膜助剤として添加されている。
近年、環境や健康に対する意識の高まりから、有機溶剤の排出を抑制する動きが活発化している。特に、建築物の室内環境においては、揮発性有機化合物によるシックハウス等が社会的な問題として取り上げられており、水性塗料においても有機溶剤の低減が望まれている。
この要望に応えるために、水性塗料においては、造膜助剤の添加量を削減しつつ、造膜性を確保することが必要となる。一般的に、このような造膜性を確保する手法のひとつとして、合成樹脂エマルションに用いるモノマー成分の種類や比率を調整して樹脂のガラス転移温度を下げる方法が挙げられる。しかし、この手法では、形成される塗膜表面の粘着性が大きくなり、塗膜表面に一旦汚れが付着すると除去しにくくなる、という問題が発生する。
この問題に対し、多層構造型エマルションをバインダーとして採用することが提案されている。多層構造型エマルションの採用によって、造膜助剤の添加量を削減することができ、造膜性と耐汚染性とをある程度両立させることが可能となる。例えば、特許文献1(特開2002−371225号公報)には、外層を構成する樹脂のガラス転移温度を、内層を構成する樹脂のガラス転移温度よりも低く設定した多層構造型エマルションを含む水性塗料組成物が記載されている。
特開2002−371225号公報
しかしながら、多層構造型エマルションにおいて、外層を構成する樹脂のガラス転移温度を低く設計して、エマルション粒子の外側を軟らかい構造にすると、経時的に塗料が不安定化しやすくなる場合がある。その理由は明らかではないが、概ね以下の要因が考えられる。
上記特許文献の如き多層構造型エマルションでは、エマルション粒子の最外層を構成する重合体成分において、2−エチルヘキシルアクリレート、ブチルアクリレート等のモノマー(ソフトモノマー)とともにカルボキシル基含有モノマーを共重合し、さらにアンモニア等の揮発性塩基でカルボキシル基を解離させることによって安定化を図っている。ところが、このようなソフトモノマーは通常、疎水性が大きい。そのため、経時的に揮発性塩基が揮発してしまうと、エマルション粒子表層の親水性が急激に低下し、エマルション粒子が不安定化する。しかも、エマルション粒子表層が軟らかい構造であるため、凝集等が起こりやすくなり、安定性を確保することができなくなるのである。
このような問題点に対し、塗料中の揮発性塩基を増量すれば、ある程度安定性を高めることができる。しかし、塗膜形成時に揮発性塩基の臭気が発生し、室内環境を低下させてしまう。
水酸化ナトリウム等の不揮発性塩基を使用すれば、経時的な安定性は確保できる。しかし、一方で塗膜の耐水性が著しく低下するという問題が生じる。
本発明は、以上のような問題点に鑑みなされたものであり、塗料中の造膜助剤量を削減することができ、さらには、塗料の安定性、形成塗膜の耐汚染性、耐水性等において優れた性能を有する水性塗料を得ることを目的とするものである。
本発明者は、上記目的を達成するため鋭意検討を行なった結果、多層構造型合成樹脂エマルションとアルカリ金属シリコネートとを特定比率で組み合せて使用することに想到し、本発明を完成させるに到った。
すなわち、本発明は以下の特徴を有するものである。
1.最低造膜温度が10℃以下の水性塗料組成物であって、
最外層にカルボキシル基を有し、かつ最外層を構成する樹脂のガラス転移温度が内層を構成する樹脂のガラス転移温度よりも低い多層構造型合成樹脂エマルション(A)、及びアルカリ金属シリコネート(B)を必須成分とし、(A)成分の樹脂固形分100重量部に対し(B)成分を0.01〜10重量部含むことを特徴とする水性塗料組成物。
2.最低造膜温度が10℃以下の水性塗料組成物であって、
最外層にカルボキシル基を有し、かつ最外層を構成する樹脂のガラス転移温度が内層を構成する樹脂のガラス転移温度よりも低い多層構造型合成樹脂エマルション(A)、アルカリ金属シリコネート(B)、及び顔料(C)を必須成分とし、(A)成分の樹脂固形分100重量部に対し(B)成分を0.01〜10重量部、(C)成分を5〜1000重量部含むことを特徴とする水性塗料組成物。
3.塗料中の揮発性有機化合物含有量が5重量%未満であることを特徴とする1.または2.に記載の水性塗料組成物。
本発明によれば、塗料中の造膜助剤量を削減することができ、さらに、塗料の安定性、形成塗膜の耐汚染性、耐水性等において優れた性能が発揮できる水性塗料組成物が得られる。このような水性塗料組成物は、環境対応形の水性塗料として使用することができ、特に建築物の内装用塗料として好適である。
以下、本発明を実施するための最良の形態について説明する。
本発明の水性塗料組成物では、最外層にカルボキシル基を有し、かつ最外層を構成する樹脂のガラス転移温度が内層を構成する樹脂のガラス転移温度よりも低い多層構造型合成樹脂エマルション(以下「(A)成分」という)を結合剤として使用する。
この(A)成分は、最外層と、その内側の少なくとも1種以上の内層によって構成される多層構造型エマルションである。ここで言う内層とは、多層構造型エマルションの最外層部以外の層である。すなわち、(A)成分は、最外層と1種の内層からなる2層構造、最外層と2種の内層からなる3層構造、あるいはさらに複数の内層を有する多層構造のいずれであってもよい。また、(A)成分は、連続的に組成が変化した多層構造を有するものであってもよい。
(A)成分では、最外層を構成する樹脂のガラス転移温度(以下「Tg」という)が内層を構成する樹脂のTgよりも低くなるように設定する。このようなTg設定により、十分な造膜性を確保しつつ、耐汚染性を良好なものとすることができる。内層が2種以上である場合、それぞれの内層のTgは、最外層のTgよりも高くなる範囲内で適宜設定すればよいが、最内層のTgが最も高く、かつ外側に向かって順にTgが低くなるように設定することが望ましい。
最外層のTgは、通常−60〜30℃、好ましくは−30〜20℃である。内層のTgは、通常0〜150℃、好ましくは10〜110℃である。また、内層のうち最も低いTgを有する層と、最外層とのTg差は、通常10℃以上、好ましくは20〜100℃である。
各層のTgをこのような範囲内に設定することにより、実用的な造膜性と耐汚染性を得ることが可能となり、特に建築物の内装用塗料として好適な水性塗料組成物を得ることができる。
なお、本発明におけるTgは、Foxの計算式により求められる値である。
(A)成分の最外層にカルボキシル基を生成させるためには、最外層を構成するモノマーとしてカルボキシル基含有モノマーを使用すればよい。カルボキシル基含有モノマーとしては、例えばアクリル酸、メタクリル酸、クロトン酸、マレイン酸またはそのモノアルキルエステル、イタコン酸またはそのモノアルキルエステル、フマル酸またはそのモノアルキルエステル等が挙げられる。このうち、特にアクリル酸、メタクリル酸から選ばれる1種以上が好適である。
カルボキシル基含有モノマーの使用量は、(A)成分を構成する全モノマー量に対し、通常0.1〜40重量%、好ましくは0.5〜20重量%である。
(A)成分においては、各層のTgが上述の条件を満たすように、モノマー成分の種類や比率を適宜選択・調整すればよい。(A)成分において使用可能なモノマーとしては、例えば、メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、イソプロピル(メタ)アクリレート、n−ブチル(メタ)アクリレート、イソブチル(メタ)アクリレート、n−アミル(メタ)アクリレート、イソアミル(メタ)アクリレート、n−ヘキシル(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシル(メタ)アクリレート、オクチル(メタ)アクリレート、デシル(メタ)アクリレート、ドデシル(メタ)アクリレート、オクタデシル(メタ)アクリレート、シクロヘキシル(メタ)アクリレート、フェニル(メタ)アクリレート、ベンジル(メタ)アクリレート等の(メタ)アクリル酸エステル;
N−メチルアミノエチル(メタ)アクリレート、ジメチルアミノエチル(メタ)アクリレート、ジメチルアミノエチルビニルエーテル、N−(2−ジメチルアミノエチル)アクリルアミド、N−(2−ジメチルアミノエチル)メタクリルアミド等のアミノ基含有モノマー;
ビニルピリジン等のピリジン系モノマー;
2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート等の水酸基含有モノマー;
酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル等のビニルエステル系モノマー;
アクリロニトリル、メタアクリロニトリル等のニトリル基含有モノマー;
スチレン、2−メチルスチレン、ビニルトルエン、t−ブチルスチレン、クロルスチレン、ビニルアニソール、ビニルナフタレン、ジビニルベンゼン等の芳香族モノマー;
アクリルアミド、メタクリルアミド、マレイン酸アミド、N−メチロール(メタ)アクリルアミド、ジアセトンアクリルアミド等のアミド基含有モノマー;
グリシジル(メタ)アクリレート、ジグリシジル(メタ)アクリレート、アリルグリシジルエーテル等のエポキシ基含有モノマー;
アクロレイン、ダイアセトン(メタ)アクリルアミド、ビニルメチルケトン、ビニルエチルケトン、ビニルブチルケトン等のカルボニル基含有モノマー;
ビニルトリメトキシシラン、ビニルトリエトキシシラン、γ−(メタ)アクリロイルオキシプロピルトリメトキシシラン、γ−(メタ)アクリロイルオキシプロピルトリエトキシシラン、γ−(メタ)アクリロイルオキシプロピルメチルジメトキシシラン等のアルコキシシリル基含有モノマー;
塩化ビニリデン、フッ化ビニリデン等のハロゲン化ビニリデン系モノマー;
その他、エチレン、プロピレン、イソプレン、ブタジエン、ビニルピロリドン、塩化ビニル、ビニルエーテル、ビニルケトン、ビニルアミド、クロロプレン等が挙げられる。これらは1種または2種以上で使用することができる。また、内層においてカルボキシル基含有モノマーを使用することもできる。
本発明では特に、最外層において、カルボキシル基含有モノマーとともに、長鎖アルキル基を有する(メタ)アクリル酸アルキルエステルの少なくとも1種を共重合した場合に、塗料安定性等の物性面で有利な効果を発揮することができる。長鎖アルキル基を有する(メタ)アクリル酸アルキルエステルとしては、具体的に、炭素数2以上のアルキル基を有するアクリル酸アルキルエステル及び/または炭素数6以上のアルキル基を有するメタアクリル酸アルキルエステル(但し環状構造を有するものを除く)が挙げられる。
(A)成分の製造方法は特に限定されないが、例えば、乳化重合、ソープフリー乳化重合、分散重合、フィード乳化重合、フィード分散重合、シード乳化重合、シード分散重合等を採用することができる。
(A)成分の平均粒子径は、通常0.05〜0.2μm程度である。
本発明では、アルカリ金属シリコネート(以下「(B)成分」という)を必須成分として使用する。このような(B)成分を使用することにより、通常の揮発性塩基または不揮発性塩基のみを使用した場合における、塗料の不安定化、塗料からの臭気発生、形成塗膜の耐水性低下等の諸問題を改善することができる。
本発明における(B)成分は、RaSi(OR)b(OM)cで表される化合物である。[式中、aは0以上の整数(好ましくは1)、bは0以上の整数(好ましくは2)、cは1以上の整数(好ましくは1)であり、a+b+c=4を満たす。Rは同一または異なるものであってよく、炭化水素基を表す。Rは同一または異なるものであってよく、水素原子または炭化水素基を表す。Mは同一または異なるものであってよく、アルカリ金属を表す。]
としては、例えばメチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、イソブチル基、t−ブチル基、n−ペンチル基、イソペンチル基、ネオペンチル基、t−ペンチル基、n−ヘキシル基、n−ヘプチル基、n−オクチル基、イソオクチル基、2,2,4−トリメチルペンチル基、n−ノニル基、n−デシル基、n−ドデシル基、n−オクタデシル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基、シクロヘプチル基、メチルシクロヘキシル基、フェニル基、ナフチル基、アンスリル基、フェナンスリル基、トリル基、キシリル基、エチルフェニル基、ベンジル基、フェニルエチル基等が挙げられる。このうち、メチル基、エチル基、プロピル基が好ましく、特にメチル基が好ましい。
としては、水素原子の他、Rと同様の基が挙げられる。このうち、水素原子、メチル基、エチル基が好ましく、特に水素原子が好ましい。
Mとしては、Li、Na、K等が挙げられ、特にNaが好ましい。
(B)成分の混合量は、(A)成分の樹脂固形分100重量部に対して、通常0.01〜10重量部、好ましくは0.05〜5重量部、より好ましくは0.1〜3重量部である。このような混合量であれば、塗料の安定性、形成塗膜の耐水性等において十分な効果を得ることができる。また、形成塗膜における汚染除去性を高めることもできる。
塗料の安定性については、常温貯蔵時は勿論、高温貯蔵時、低温貯蔵時の安定性も十分に確保することができる。
(B)成分を(A)成分に混合するタイミングについては、特に限定されず、(A)成分の製造時に混合してもよいし、(A)成分を使用して塗料を製造する時に混合してもよい。
また、本発明の効果を阻害しない範囲内において、(B)成分とともに、通常の塩基性化合物を使用することもできる。このような塩基性化合物としては、例えば、アンモニア、モノエチルアミン、ジエチルアミン、トリエチルアミン、イソプロピルアミン、ジイソプロピルアミン、アミノエタノール、1−アミノ−2−プロパノール、2−アミノ−2−メチル−1−プロパノール、2−(メチルアミノ)−2−メチル−1−プロパノール、N,N−ジメチルエタノールアミン、N−(2−アミノエチル)エタノールアミン、N−メチルエタノールアミン、水酸化ナトリウム等が挙げられる。
本発明の水性塗料組成物では、顔料(以下「(C)成分」という)を混合することにより、様々な色彩を表出することができる。また、艶の程度を調整することもできる。さらに本発明では、このような(C)成分が混合された場合であっても、十分な塗料安定性を確保することができる。
(C)成分としては、一般的に塗料に配合可能なものを使用することができる。例えば、酸化チタン、酸化亜鉛、カーボンブラック、ランプブラック、ボーンブラック、黒鉛、黒色酸化鉄、銅クロムブラック、コバルトブラック、銅マンガン鉄ブラック、べんがら、モリブデートオレンジ、パーマネントレッド、パーマネントカーミン、アントラキノンレッド、ペリレンレッド、キナクリドンレッド、黄色酸化鉄、チタンイエロー、ファーストイエロー、ベンツイミダゾロンイエロー、クロムグリーン、コバルトグリーン、フタロシアニングリーン、群青、紺青、コバルトブルー、フタロシアニンブルー、キナクリドンバイオレット、ジオキサジンバイオレット、重質炭酸カルシウム、沈降性炭酸カルシウム、カオリン、タルク、クレー、陶土、チャイナクレー、硫酸バリウム、炭酸バリウム、珪砂、珪石、珪藻土、酸化アルミニウム、樹脂ビーズ、アルミニウム顔料、パール顔料等が挙げられ、これらの1種または2種以上を使用することができる。
(C)成分の混合量は、(A)成分の樹脂固形分100重量部に対して、通常5〜1000重量部程度である。このような混合量の範囲内で(C)成分を適宜選択し組み合せることによって、実用的な物性を確保しつつ、所望の色相を付与することができる。
形成塗膜における艶の程度は、(C)成分の混合量や、使用する(C)成分の組成、形状、粒子径等を適宜調整することよって設定することができる。艶消しタイプの塗料を得る場合には、(A)成分の樹脂固形分100重量部に対して(C)成分を50〜1000重量部程度(好ましくは100〜500重量部程度)混合すればよい。艶有りタイプの塗料を得る場合には、(A)成分の樹脂固形分100重量部に対して(C)成分を5〜100重量部程度(好ましくは10〜80重量部程度)混合すればよい。
本発明組成物においては、上述の成分の他に通常塗料に使用可能な成分を含むこともできる。このような成分としては、例えば、骨材、繊維、増粘剤、レベリング剤、湿潤剤、可塑剤、凍結防止剤、pH調整剤、防腐剤、防黴剤、防藻剤、抗菌剤、分散剤、消泡剤、吸着剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤、触媒、架橋剤等が挙げられる。
本発明組成物には、必要に応じ、造膜助剤その他の揮発性有機化合物を混合することもできるが、その含有量は塗料中に5重量%未満、さらには1重量%未満とすることが望ましい。本発明組成物では、造膜助剤等の揮発性有機化合物がこのような低含有量であっても、最低造膜温度を10℃以下に設定することができる。
本発明組成物は、主に建築物や土木構造物等の塗装に使用することができ、特に建築物の内装仕上用として好適に用いることができるものである。適用可能な基材としては、例えば、石膏ボード、合板、コンクリート、モルタル、磁器タイル、繊維混入セメント板、セメント珪酸カルシウム板、スラグセメントパーライト板、石綿セメント板、ALC板、サイディング板、押出成形板、鋼板、プラスチック板等が挙げられる。これら基材の表面は、何らかの表面処理(例えば、シーラー、サーフェーサー、フィラー等)が施されたものでもよく、既に塗膜が形成されたものや、既に壁紙が貼り付けられたもの等であってもよい。
上述の如き基材に本発明組成物を塗付することによって塗膜が得られる。塗付方法としては、公知の方法を採用することができ、例えば、スプレー塗り、ローラー塗り、刷毛塗り等が可能である。建材を工場内で塗装する場合は、ロールコーター、フローコーター等によって塗装することも可能である。
本発明組成物を塗装する際の塗付量は、塗料の種類や用途により適宜選択すればよく、例えばフラットペイントの場合0.1〜0.5kg/m程度となる。塗付時には、水等で希釈することによって、塗料の粘性を適宜調製することもできる。希釈割合は、通常0〜20重量%程度である。
本発明組成物を塗装した後の乾燥は通常、常温で行えばよいが、加熱することも可能である。
以下に実施例を示し、本発明の特徴をより明確にする。
(合成樹脂エマルションの製造)
反応容器に、脱イオン水150重量部、アニオン系乳化剤1.5重量部、ノニオン系乳化剤3.0重量部を仕込み、攪拌及び窒素置換を行いながら70℃まで昇温し、過硫酸アンモニウム0.9重量部を添加した。これに、別途用意した最内層用乳化モノマー(脱イオン水50重量部にアニオン系乳化剤0.5重量部を溶解させた水溶液に、スチレン49重量部、メチルメタクリレート29重量部、2−エチルヘキシルアクリレート25重量部、アクリル酸1.5重量部を乳化分散させたもの)を3時間かけて連続的に滴下した。
次いで、中間層用乳化モノマー(脱イオン水50重量部にアニオン系乳化剤0.5重量部を溶解させた水溶液に、スチレン32重量部、メチルメタクリレート35重量部、2−エチルヘキシルアクリレート53重量部、アクリル酸1.5重量部を乳化分散させたもの)を2時間かけて連続的に滴下し、さらに最外層用乳化モノマー(脱イオン水50重量部にアニオン系乳化剤0.5重量部を溶解させた水溶液に、メチルメタクリレート11重量部、2−エチルヘキシルアクリレート54重量部、アクリル酸4.5重量部、アクリルアミド4.2重量部を乳化分散させたもの)を2時間かけて連続的に滴下した。滴下終了後3時間熟成し、30℃まで冷却した後、10%水酸化ナトリウム水溶液を添加してpHを8に調製することにより、多層構造エマルションを得た。この多層構造エマルションの樹脂固形分は50重量%、Tgは最内層が49℃、中間層が16℃、最外層が−22℃である。
結合剤として上記多層構造エマルションを用い、表1、表2に示す配合によって各原料を常法で均一に混合し、各水性塗料組成物を製造した。なお、塗料の製造において使用した原料は以下の通りである。
・アルカリ金属シリコネート:ナトリウムメチルシリコネート30重量%溶液
・揮発性塩基:25重量%アンモニア水
・不揮発性塩基:水酸化ナトリウム10重量%溶液
・顔料A:酸化チタン70重量%分散液
・顔料B:重質炭酸カルシウム
・顔料C:カーボンブラック24重量%分散液
・顔料D:酸化鉄45重量%分散液
・分散剤:アニオン系分散剤
・増粘剤:ウレタン系増粘剤
・消泡剤:シリコーン系消泡剤
得られた水性塗料組成物について以下の試験を行った。試験結果を表1及び表2に示す。
(1)最低造膜温度
ポリエチレンフィルムに、各水性塗料組成物をウェット膜厚250μmで塗付し、直ちに、−10℃〜40℃の温度勾配を有する金属板上に静置して乾燥させた。このとき、連続塗膜を形成している最低温度を確認した。
(2)貯蔵安定性試験
各水性塗料組成物について、BH型粘度計(回転数20rpm、測定温度23℃)で粘度を測定した後、250ccの容器に密封し、50℃の恒温器で一定期間(30日間)貯蔵した。貯蔵後の塗料を標準状態(温度23℃、湿度50%)で放冷後、粘度をBH型粘度計で測定し、初期粘度に対する変化を調べた。評価基準は以下のとおりである。
◎:粘度変化10%未満
○:粘度変化10%以上30%未満
△:粘度変化30%以上50%未満
×:粘度変化50%以上
(3)低温安定性試験
各水性塗料組成物について、BH型粘度計(回転数20rpm、測定温度23℃)で粘度を測定した後、250ccの容器に密封し、−5℃の恒温器に18時間に入れた後、容器を取り出して室内に6時間放置した。この操作を3回繰り返した後、粘度をBH型粘度計で測定し、初期粘度に対する変化を調べた。評価基準は以下のとおりである。
◎:粘度変化10%未満
○:粘度変化10%以上30%未満
△:粘度変化30%以上50%未満
×:粘度変化50%以上
(4)臭気
各水性塗料組成物から発生する臭気を官能試験により評価した。評価基準は以下のとおりである。
○:臭気をほとんど感じない
×:臭気を著しく感じる
(5)耐水性試験
予めシーラーを塗装した150×60×6mmのスレート板に、各水性塗料組成物を塗付量300g/mでスプレー塗装し、標準状態で14日間養生した。得られた試験体の初期色相(L 、a 、b )を測定した後、試験体を23℃の水に96時間浸漬した。試験体を引きあげて標準状態で2時間放置した後、試験体の色相(L 、a 、b )を測定し、水浸漬前後の色差(△E)を下記式に従って算出した。
<式>△E={(L −L +(a −a +(b −b 0.5
評価基準は以下のとおりである。
○:△E0.5未満
△:△E0.5以上1.0未満
×:△E1.0以上
(6)耐汚染性試験A
予めシーラーを塗装した150×60×6mmのスレート板に、各水性塗料組成物を塗付量300g/mでスプレー塗装し、標準状態で14日間養生した。得られた試験体の塗膜表面に汚れ成分(水性ペン)を付着させ、水を含んだ布で擦った後、汚れ成分の残存の程度を確認した。評価基準は以下のとおりである。
○:汚れが除去された
△:汚れがわずかに残存した
×:汚れが明らかに残存した
(7)耐汚染性試験B
ガラス板に、各水性塗料組成物をウェット膜厚250μmで塗付し、標準状態で14日間養生した。得られた試験体の塗膜表面に汚れ成分(カーボンブラック15重量%水分散液)を滴下し、標準状態で24時間放置した。次いで塗膜表面をスポンジで水洗した後、汚れ成分の残存の程度を確認した。評価基準は以下のとおりである。
○:汚れが除去された
△:汚れがわずかに残存した
×:汚れが明らかに残存した
Figure 2005139320
Figure 2005139320

Claims (3)

  1. 最低造膜温度が10℃以下の水性塗料組成物であって、
    最外層にカルボキシル基を有し、かつ最外層を構成する樹脂のガラス転移温度が内層を構成する樹脂のガラス転移温度よりも低い多層構造型合成樹脂エマルション(A)、及びアルカリ金属シリコネート(B)を必須成分とし、(A)成分の樹脂固形分100重量部に対し(B)成分を0.01〜10重量部含むことを特徴とする水性塗料組成物。
  2. 最低造膜温度が10℃以下の水性塗料組成物であって、
    最外層にカルボキシル基を有し、かつ最外層を構成する樹脂のガラス転移温度が内層を構成する樹脂のガラス転移温度よりも低い多層構造型合成樹脂エマルション(A)、アルカリ金属シリコネート(B)、及び顔料(C)を必須成分とし、(A)成分の樹脂固形分100重量部に対し(B)成分を0.01〜10重量部、(C)成分を5〜1000重量部含むことを特徴とする水性塗料組成物。
  3. 塗料中の揮発性有機化合物含有量が5重量%未満であることを特徴とする請求項1または2に記載の水性塗料組成物。
JP2003377958A 2003-11-07 2003-11-07 水性塗料組成物 Expired - Fee Related JP4771652B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003377958A JP4771652B2 (ja) 2003-11-07 2003-11-07 水性塗料組成物

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003377958A JP4771652B2 (ja) 2003-11-07 2003-11-07 水性塗料組成物

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005139320A true JP2005139320A (ja) 2005-06-02
JP4771652B2 JP4771652B2 (ja) 2011-09-14

Family

ID=34688504

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003377958A Expired - Fee Related JP4771652B2 (ja) 2003-11-07 2003-11-07 水性塗料組成物

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4771652B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005139321A (ja) * 2003-11-07 2005-06-02 Sk Kaken Co Ltd 水性塗料組成物
JP2015504398A (ja) * 2011-10-05 2015-02-12 ソルヴェイ(ソシエテ アノニム) 沈降炭酸カルシウム粒子及びその使用
US10988627B2 (en) 2016-02-26 2021-04-27 Brillux Gmbh & Co. Kg Dispersion paint

Citations (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4012355A (en) * 1973-12-26 1977-03-15 The Dow Chemical Company Composition useful in preventing environmental erosion containing film forming organic polymer and silicone
JPS5925870A (ja) * 1982-05-03 1984-02-09 ローヌ―プーラン・スペシリアテ・シミーク 防水組成物、その製造方法および種々の表面の防水保護に使用する方法
JPS59140378A (ja) * 1983-01-28 1984-08-11 I Raiteingu Syst:Kk 保護被膜の製造方法
JPH04270110A (ja) * 1990-08-10 1992-09-25 British Petroleum Co Plc:The 発泡性組成物
JPH04335050A (ja) * 1990-12-21 1992-11-24 Rhone Poulenc Chim ビニルポリマーの再分散性粉末
JPH06240174A (ja) * 1993-02-12 1994-08-30 Asahi Kagaku Kogyo Kk 膜形成用塗布液および塗料組成物
JP2000095979A (ja) * 1998-09-21 2000-04-04 Kansai Paint Co Ltd 室内汚染対策用水性塗料
JP2000109833A (ja) * 1998-09-29 2000-04-18 Wacker Chemie Gmbh 土壌物質を固化及び疎水性化する方法
JP2003020438A (ja) * 2001-07-10 2003-01-24 Dainippon Toryo Co Ltd 水性エマルション塗料
JP2003082288A (ja) * 2001-09-17 2003-03-19 Dainippon Ink & Chem Inc 壁紙用防汚コート剤組成物
JP2003183394A (ja) * 2001-12-17 2003-07-03 Shin Etsu Chem Co Ltd 線状オルガノシロキサンポリマーの製造方法
JP2005139321A (ja) * 2003-11-07 2005-06-02 Sk Kaken Co Ltd 水性塗料組成物

Patent Citations (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4012355A (en) * 1973-12-26 1977-03-15 The Dow Chemical Company Composition useful in preventing environmental erosion containing film forming organic polymer and silicone
JPS5925870A (ja) * 1982-05-03 1984-02-09 ローヌ―プーラン・スペシリアテ・シミーク 防水組成物、その製造方法および種々の表面の防水保護に使用する方法
JPS59140378A (ja) * 1983-01-28 1984-08-11 I Raiteingu Syst:Kk 保護被膜の製造方法
JPH04270110A (ja) * 1990-08-10 1992-09-25 British Petroleum Co Plc:The 発泡性組成物
JPH04335050A (ja) * 1990-12-21 1992-11-24 Rhone Poulenc Chim ビニルポリマーの再分散性粉末
JPH06240174A (ja) * 1993-02-12 1994-08-30 Asahi Kagaku Kogyo Kk 膜形成用塗布液および塗料組成物
JP2000095979A (ja) * 1998-09-21 2000-04-04 Kansai Paint Co Ltd 室内汚染対策用水性塗料
JP2000109833A (ja) * 1998-09-29 2000-04-18 Wacker Chemie Gmbh 土壌物質を固化及び疎水性化する方法
JP2003020438A (ja) * 2001-07-10 2003-01-24 Dainippon Toryo Co Ltd 水性エマルション塗料
JP2003082288A (ja) * 2001-09-17 2003-03-19 Dainippon Ink & Chem Inc 壁紙用防汚コート剤組成物
JP2003183394A (ja) * 2001-12-17 2003-07-03 Shin Etsu Chem Co Ltd 線状オルガノシロキサンポリマーの製造方法
JP2005139321A (ja) * 2003-11-07 2005-06-02 Sk Kaken Co Ltd 水性塗料組成物

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005139321A (ja) * 2003-11-07 2005-06-02 Sk Kaken Co Ltd 水性塗料組成物
JP2015504398A (ja) * 2011-10-05 2015-02-12 ソルヴェイ(ソシエテ アノニム) 沈降炭酸カルシウム粒子及びその使用
US10040694B2 (en) 2011-10-05 2018-08-07 Imerys Sa Precipitated calcium carbonate particles and use thereof
US10988627B2 (en) 2016-02-26 2021-04-27 Brillux Gmbh & Co. Kg Dispersion paint

Also Published As

Publication number Publication date
JP4771652B2 (ja) 2011-09-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4562388B2 (ja) 水性塗料組成物
JP5147096B2 (ja) 多彩模様塗料組成物
JP7367162B2 (ja) 水性被覆材
JP5374014B2 (ja) 水性塗料組成物
JP5219110B2 (ja) 水性塗料組成物
JP4301802B2 (ja) 多彩模様塗料組成物
JP4771652B2 (ja) 水性塗料組成物
JP4846255B2 (ja) 水性塗料
JP4771653B2 (ja) 水性塗料組成物
JP4370760B2 (ja) 速乾型水性被覆剤
JP2018127535A (ja) 外壁に意匠性を付与する水系塗材組成物
JP2008136997A (ja) 塗装方法
JP5325377B2 (ja) 水性塗料組成物
JP5099995B2 (ja) エマルションの製造方法、ならびに、そのエマルションを用いた塗料
JP5048941B2 (ja) エマルションの製造方法及びそれを用いた塗料
JP5072409B2 (ja) 水性塗材
JP4846256B2 (ja) 水性塗料組成物
JP5398876B2 (ja) エマルションの製造方法、ならびに、そのエマルションを用いた塗料
JP5219136B2 (ja) 水性被覆材
JP7422201B2 (ja) 水性被覆材
JP4637471B2 (ja) 水性塗料組成物
JP7161425B2 (ja) 被膜形成方法
JP2006068671A (ja) セメント質基材の塗装方法
JP4751034B2 (ja) 水分散性樹脂、及び水性塗料組成物
JP2010159408A (ja) 水性被覆材

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060920

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100412

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100419

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100902

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20101030

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110603

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110621

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140701

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4771652

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees