JP2005126702A - 粘着シート - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 粘着層を形成した粘着シートであって、前記粘着シートを適宜な被貼着部材と貼着した場合の該粘着層の粘着力が1N/25mm以下であり、更に、該粘着シートを被貼着部材から剥離せしめた際の被貼着部材のヘイズが95%以上であり、更に、前記粘着層の破断伸度が500〜3000%のものである。
【選択図】 図1
Description
Th=Td/Tt[%](Td:散乱光線透過率,Tt:全光線透過率)
温度計、攪拌機、窒素導入管及び還流冷却器を備えた反応器内に、n−ブチルアクリレート(BA)98.5重量部、アクリル酸(AA)1.5重量部、酢酸エチル130重量部を入れ、該反応容器の空気を窒素ガスで置換した後、攪拌下に窒素雰囲気中で、該反応容器を65℃に昇温させ、続いて、酢酸エチル10重量部にアゾビスイソブチロニトリル(AIBN)0.2重量部を溶解させた溶液を添加し、該温度下にて8時間反応させた。その後、該反応容器を75℃に昇温させ、メチルエチルケトン50重量部にアゾビスイソブチロニトリル0.5重量部を溶解させた溶液を1時間かけて滴下し、更に4時間反応させた。反応終了後、反応混合物をトルエンで希釈し、固形分30重量%のアクリル系共重合体溶液を得た。
実験例1において、モノマーとしてBA98.5重量部及びAA1.5重量部を、BA99重量部、AA0.5重量部及び2−ヒドロキシエチルアクリレート(HEA)0.5重量部に変更すると共に、初期酢酸エチル130重量部を150重量部に変更した以外は実験例1と同様にして、アクリル系共重合体溶液を得た。得られたアクリル系共重合体溶液のTgは−56℃、Mw約65万、Mp約64万、Mw/Mn約4.4を有していた。
実験例1において、モノマーとしてBA98.5重量部及びAA1.5重量部を、BA75重量部、メチルアクリレート(MA)24重量部及びAA1重量部に変更する以外は、実験例1と同様にして、アクリル系共重合体溶液を得た。得られたアクリル系共重合体溶液のTgは−39℃、Mw約89万、Mp約94万、Mw/Mn約6.0を有していた。
実験例1において、モノマーとしてBA98.5重量部及びAA1.5重量部を、2−エチルヘキシルアクリレート(EHA)96重量部、AA1重量部及びHEA3重量部に変更すると共に、初期AIBN0.2重量部を酢酸エチル120重量部、トルエン10重量部に変更する以外は、実験例1と同様にして、アクリル系共重合体溶液を得た。得られたアクリル系共重合体溶液のTgは−71℃、Mw約70万、Mp約81万、Mw/Mn約8.6を有していた。
樹脂組成物として、実験例1のアクリル系共重合体溶液100重量部及び多官能型架橋剤としてトリマー構造を有するHMDI系ポリイソシアネート〔商品名:コロネートHX;日本ポリウレタン工業(株)製〕2重量部(カルボキシル基に対し1.6当量)を用い、十分に攪拌した後、乾燥後の粘着剤塗布厚が25μmになるように、離型PETフィルムへの塗布、乾燥を行った。続いて、この離型PETフィルム上に塗布された粘着剤層を100μmPETフィルムに転写し、20℃、65%RHの雰囲気下で7日間養生させて、粘着層を有する粘着シートを得た。
実施例1において、被貼着部材をガラスからMS板に変更して粘着力の測定を行った。得られた結果を図1に示す。
実施例1において、実験例1のアクリル系共重合体溶液を実験例2のアクリル系共重合体溶液に変更すると共に、多官能型架橋剤としてトリマー構造を有するHMDI系ポリイソシアネート2重量部を、ビウレット構造を有するHMDI系ポリイソシアネート(商品名:スミジュールN−75;住化バイエルウレタン(株)製)1重量部(カルボキシル基に対し2当量)に変更する以外は実施例1と同様にして、粘着層を有する粘着シートを得た。得られた粘着シートについて、ガラスに対する粘着力、破断伸度、ヘイズの測定及びクモリ評価,粘着剤粉落ち評価を行った。得られた結果を図1に示す。
実施例1において、多官能型架橋剤としてトリマー構造を有するHMDI系ポリイソシアネート2重量部を、TMPアダクト構造を有するTDI系ポリイソシアネート(商品名:コロネートL45;日本ポリウレタン工業(株)製)0.3重量部(カルボキシル基に対し0.1当量)に変更する以外は、実施例1と同様にして、粘着層を有する粘着シートを得た。得られた粘着シートについて、ガラスに対する粘着力、破断伸度、ヘイズの測定及びクモリ評価,粘着剤粉落ち評価を行った。得られた結果を図1に示す。
実施例1において、実験例1のアクリル系共重合体溶液を実験例3のアクリル系共重合体溶液に変更すると共に、多官能型架橋剤としてトリマー構造を有するHMDI系ポリイソシアネート2重量部を、0.3重量部(カルボキシル基に対し0.4当量)に変更する以外は実施例1と同様にして、粘着層を有する粘着シートを得た。得られた粘着シートについて、ガラスに対する粘着力、破断伸度、ヘイズの測定及びクモリ評価,粘着剤粉落ち評価を行った。得られた結果を図1に示す。
実施例1において、実験例1のアクリル系共重合体溶液を実験例4のアクリル系共重合体溶液に変更すると共に、多官能型架橋剤としてトリマー構造を有するHMDI系ポリイソシアネート2重量部を、5重量部(カルボキシル基に対し6当量)に変更する以外は実施例1と同様にして、粘着層を有する粘着シートを得た。得られた粘着シートについて、ガラスに対する粘着力、破断伸度、ヘイズの測定及びクモリ評価,粘着剤粉落ち評価を行った。得られた結果を図1に示す。
△:クモリが僅かに観察できる
×:クモリが観察できる
また、粘着剤粉落ち評価とは、粘着シートをNTカッターにてカットした端部を指先で擦った際の粘着剤粉の有無を目視にて観察した際、以下の基準に基づいて行った評価である。
△:粘着剤粉が僅かに観察できる
×:粘着剤粉が観察できる
以上の実験結果から、設計通りの粘着力、破断伸度、ヘイズが得られたことが確認でき、更に、この得られた粘着シートを粘着層を介してガラスに貼着した後、このガラスから引き剥がす際に粘着剤粉が生ぜず、しかも、引き剥がした後ガラスに糊残りが生ぜず、極めて良好に引き剥がしが行えることが確認できた。
Claims (10)
- 粘着層を形成した粘着シートであって、前記粘着シートを適宜な被貼着部材と貼着した場合の該粘着層の粘着力が1N/25mm以下であり、更に、該粘着シートを被貼着部材から剥離せしめた際の被貼着部材のヘイズが95%以上であり、更に、前記粘着層の破断伸度が500〜3000%であることを特徴とする粘着シート。
- 請求項1記載の粘着シートにおいて、粘着層を構成する樹脂組成物として、アクリル系共重合体と多官能型架橋剤とから成るものが採用されていることを特徴とする粘着シート。
- 請求項2記載の粘着シートにおいて、アクリル系共重合体は、共重合成分としてカルボキシル基,水酸基若しくはアミド基を含有する不飽和モノマーを少なくとも1種以上含有し、且つ、この不飽和モノマーの含有量が、アクリル系共重合体全体の2.5重量%以下に設定されていることを特徴とする粘着シート。
- 請求項2,3のいずれか1項に記載の粘着シートにおいて、粘着層を構成する樹脂組成物として、アルキル基の炭素数が4〜9のアクリル酸アルキルエステル(a)を67.5〜99.5重量%、前記(a)成分と共重合可能なカルボキシル基を含有する不飽和モノマー(b)を0.5〜2.5重量%、前記(a)成分と共重合可能な水酸基若しくはアミド基を含有する不飽和モノマー(c)を0〜0.5重量%及び前記(a)成分と共重合可能な不飽和モノマー(d)を0〜30重量%含有するガラス転移温度(Tg)が−45℃以下のアクリル系共重合体(A)並びに前記(b)成分と反応し得る多官能型架橋剤(B)を配合したものが採用されていることを特徴とする粘着シート。
- 請求項4記載の粘着シートにおいて、多官能型架橋剤として、ポリヘキサメチレンジイソシアネート,キシリレンジイソシアネート若しくは水添キシリレンジイソシアネートまたはこれらの変性体が採用されていることを特徴とする粘着シート。
- 請求項2〜5のいずれか1項に記載の粘着シートにおいて、粘着層を構成する樹脂組成物として、GPCによるポリスチレン換算分子量であるピークトップ分子量(Mp)が30万〜100万、重量平均分子量(Mw)が30万〜100万及び該Mwと数平均分子量(Mn)との比である分子量分布(Mw/Mn)が2.0〜7.0に設定されているものが採用されていることを特徴とする粘着シート。
- 請求項2〜6のいずれか1項に記載の粘着シートにおいて、前記多官能型架橋剤の添加量が、アクリル系共重合体中のカルボキシル基を含有する不飽和モノマー(b)1当量に対し、0.2〜10当量に設定されていることを特徴とする粘着シート。
- 請求項1〜7のいずれか1項に記載の粘着シートにおいて、粘着層が、表面平滑な基材,フィルム状部材が積層された基材若しくはスクリーン機能を有する基材に形成されていることを特徴とする粘着シート。
- 請求項8記載の粘着シートにおいて、基材として、厚さが25μm〜300μmのものが採用されていることを特徴とする粘着シート。
- 請求項1〜9のいずれか1項に記載の粘着シートにおいて、被貼着部材は透明な板状部材若しくは透明なフィルム状部材であることを特徴とする粘着シート。
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