JP2005123865A - バッファ回路および表示装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】入力信号INがVSSレベルのとき、貫通電流が流れると、当該貫通電流による電位降下分だけ出力信号の電位が引き下げられるとともに消費電力が大きくなる。
【解決手段】ブートストラップ型バッファ回路10において、入力信号INを逆相遅延波形生成用回路11で位相反転しかつ遅延してMOSトランジスタQp11のゲートに与えるとともに、MOSトランジスタQp13を介してMOSトランジスタQp12のゲートに与え、MOSトランジスタQp11がオン状態のときにMOSトランジスタQp12を完全にオフ状態にすることで、MOSトランジスタQp12に貫通電流が流れないようにする。
【選択図】図1

Description

本発明は、バッファ回路および表示装置に関し、特に絶縁性基板上に単一チャネル(同じ導電型)のトランジスタによって構成されてなるバッファ回路および当該バッファ回路を駆動回路の一部に用いた表示装置に関する。
バッファ回路として、例えばインバータ回路を用いて構成されるものがある。インバータ回路を、単一チャネルのMOSトランジスタ、即ちPチャネルのMOSトランジスタのみあるいはNチャネルのMOSトランジスタのみを用いて構成すると、PチャネルのMOSトランジスタとNチャネルのMOSトランジスタとを1チップ内で組み合わせて構成する場合に比べて、プロセス数が少なくて済むため、生産性や歩留まりの向上を図る上で有利である。
また、PチャネルのMOSトランジスタとNチャネルのMOSトランジスタとを比較すると、NチャネルのMOSトランジスタは、LDD(Lightly Doped Drain)構造によってホットエレクトロン効果を低減するように構成されているため、性能の面では、PチャネルのMOSトランジスタよりも優れている。しかし、逆に、NチャネルのMOSトランジスタの場合、LDD構造を採る分だけプロセス数が増えるため、生産性や歩留まりの面では、PチャネルのMOSトランジスタの方がNチャネルのMOSトランジスタよりも優れている。
図11は、PチャネルのMOSトランジスタのみによって構成されたインバータ回路の基本構成を示す回路図である。本例に係るインバータ回路は、TFT(Thin Film Transistor;薄膜トランジスタ)からなる2つのPチャネルMOSトランジスタQp101,Qp102によって構成されている。一方のMOSトランジスタQp101は、ソースが正側電源VDDに接続されており、ゲートに入力信号INが与えられる。他方のMOSトランジスタQp102は、ゲートとドレインが接続されたダイオード接続となっており、ソースがMOSトランジスタQp101のドレインに、ゲート・ドレインが負側電源VSSにそれぞれ接続されて負荷抵抗としての機能を持つ。そして、MOSトランジスタQp101,Q102のソース・ドレインの接続ノードから出力信号OUTが導出される。
かかる構成のインバータ回路において、MOSトランジスタQp101,Qp102がリークもなく、また閾値電圧Vthも零であるような理想状態の場合、入力信号INのレベルがVDD電位のとき、MOSトランジスタQp101がオフ状態になるため、出力信号OUTのレベルとしてVSS電位が得られる。また、入力信号INのレベルがVSS電位のとき、MOSトランジスタQp101がオン状態になるため、出力信号OUTのレベルとしてVDD電位が得られる。
しかし、絶縁性基板上に形成されるTFTのポリシリコンプロセスまたはアモルファスシリコンプロセスでは、閾値電圧Vthや移動度μ等のトランジスタ特性のバラツキが単結晶プロセスに比べて大きく、加えてトランジスタのオフ電流Ioffも無視できないため、上述したような動作にはならない。すなわち、入力信号INのレベルがVDD電位のとき、MOSトランジスタQp101がオフ状態になり、MOSトランジスタQp102のゲート電位はソースの電位、即ちVSS電位と等しく同電位になっているが、出力信号OUTのレベルはVSS電位とならず、図12に示すように、MOSトランジスタQp102の閾値電圧Vth分だけ高い電位となる。
因みに、ポリシリコンプロセスまたはアモルファスシリコンプロセスによって作成されたPチャネルTFTでは、閾値電圧Vthが−1[V]〜−3[V]程度、移動度μが10〜100[cm2 /V・sec]程度、またオフ電流Ioffが1[pA]〜100[nA]程度ばらつく。したがって、回路設計時には、これらトランジスタ特性のバラツキを考慮する必要がある。
従来、閾値電圧Vthのバラツキに起因する不具合を解消して、入力信号INのレベルがVDD電位時の出力信号OUTのレベルをVSS電位にすることを可能にしたインバータ回路として、いわゆるブートストラップ型インバータ回路がある(例えば、非特許文献1参照)。このブートストラップ型インバータ回路は、図13に示すように、MOSトランジスタQp102のゲートとドレインとの間に、ゲートとドレインが接続されたダイオード接続のPチャネルMOSトランジスタQp103を接続するとともに、MOSトランジスタQp102のソースとゲートとの間に、キャパシタCapを接続した構成となっている。
上記構成のブートストラップ型インバータ回路において、図中、破線で囲った領域部分がブートストラップ回路Xである。このブートストラップ型インバータ回路では、出力信号OUTのレベルの低下に伴い、VSS電位よりもVth分だけ高かったノードNの電位がキャパシタCapによる容量結合によってVSS電位よりも下がるため(ノードNがブートストラップするため)、MOSトランジスタQp102が完全にオン状態となる。その結果、図14から明らかなように、入力信号INのレベルがVDD電位時の出力信号OUTのレベルとしてVSS電位を出力することが可能になる。
原央著、「MOS集積回路の基礎」、近代科学社、p.94−p.96
上記構成のブートストラップ型インバータ回路では、入力信号INのレベルがVSS電位のときに、MOSトランジスタQp101がオン状態になり、出力信号OUTのレベルとしてVDD電位が得られる筈である。ところが、MOSトランジスタQp103がダイオード接続となっていることにより、ノードNの電位がVSS電位+閾値電圧Vthとなるため、MOSトランジスタQp102が完全にオフ状態になり得なく、よってMOSトランジスタQp101およびMOSトランジスタQp102のドレイン−ソース間で貫通電流が流れる。
その結果、図14に示すように、貫通電流による電圧降下分(ΔV)だけ出力信号OUTのレベルが引き下げられるとともに、貫通電流が流れることによって消費電力が大きくなる。この課題については、先述した図11の基本構成のインバータ回路においても、MOSトランジスタQp102がダイオード接続となっているために同様のことが言える。したがって、基本構成のインバータ回路やブートストラップ型インバータ回路を用いてバッファ回路を構成した場合にも、インバータ回路の場合と同様に、貫通電流が流れることによって出力信号OUTのレベルが引き下げられるとともに、消費電力が大きくなるという課題が挙げられる。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであって、その目的とするところは、閾値電圧Vthや移動度μ等のトランジスタ特性のバラツキの影響を受けにくく、かつ負荷抵抗に流れる貫通電流を抑えて低消費電力化を可能にしたバッファ回路および当該バッファ回路を用いた表示装置を提供することにある。
本発明によるバッファ回路は、絶縁性基板上に単一チャネルのトランジスタによって構成されてなるバッファ回路であって、入力信号の位相を反転するとともに、当該入力信号を所定の遅延時間だけ遅延する反転遅延手段と、ソースが第1電源に接続され、前記反転遅延手段を経た前記入力信号がゲートに与えられるとともに、ドレインから出力信号が取り出される第1のトランジスタと、前記第1のトランジスタのドレインと第2電源との間に接続された第2のトランジスタと、前記第2のトランジスタのゲートとソースとの間に接続されたキャパシタと、前記反転遅延手段の入力端と前記第2のトランジスタのゲートとの間に接続され、前記第2電源の電圧がゲートに与えられる第3のトランジスタとを備えた構成となっている。このバッファ回路は、表示エレメントを含む画素が透明な絶縁性基板上に行列状に配置されてなる画素アレイ部と、前記絶縁性基板上に前記画素アレイ部と共に集積され、回路の一部にバッファ回路を含んで前記画素アレイ部の駆動を行う駆動回路とを具備した表示装置において、当該バッファ回路として用いられる。
上記構成のバッファ回路または当該バッファ回路を駆動回路の一部として搭載した表示装置において、入力信号は反転遅延手段で位相が反転されて第1のトランジスタのゲートに与えられるとともに、第3のトランジスタを介して第2のトランジスタのゲートに与えられる。これにより、第1,第2のトランジスタの各ゲートには互いに逆相の信号が与えられることになり、第1のトランジスタがオン状態のときに第2のトランジスタが完全にオフ状態になるため、第2のトランジスタに貫通電流が流れない。したがって、出力信号のレベルが第1電源の電位になる。
その後、反転遅延手段による遅延によって入力信号に対する遅延時間が経過し、第1のトランジスタのゲート電位が閾値電圧Vthを越えると、第1のトランジスタがオフ状態になるため、第1,第2のトランジスタの共通接続ノードの電位が下がる。このとき、第2のトランジスタおよびキャパシタからなるブートストラップ回路は、キャパシタによる容量結合によって第2のトランジスタのゲート電位を下げる(ブートストラップする)。これにより、第2のトランジスタのゲート電位が第2電源の電位よりもさらに下がり/上がり、第2のトランジスタが完全にオン状態になるため、出力信号のレベルが第2電源の電位になる。
本発明によれば、第1のトランジスタがオン状態のときに第2のトランジスタが完全にオフ状態になり、当該第2のトランジスタに貫通電流が流れないため、消費電力を低減できるとともに、閾値電圧Vthや移動度μ等のトランジスタ特性のバラツキの影響を受けることなく、出力信号レベルとして第1電源の電位を取り出すことができる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
本発明の一実施形態に係るバッファ回路は、ポリシリコンプロセスまたはアモルファスシリコンプロセスにより、絶縁性基板上に単一チャネルのトランジスタによって構成されてなるバッファ回路であって、入力信号の位相を反転するとともに、当該入力信号を所定の遅延時間だけ遅延する反転遅延手段と、ソースが第1電源に接続され、当該反転遅延手段を経た入力信号がゲートに与えられるとともに、ドレインから出力信号が取り出される第1のトランジスタと、この第1のトランジスタのドレインと第2電源との間に接続された第2のトランジスタと、この第2のトランジスタのゲートとソースとの間に接続されたキャパシタと、上記反転遅延手段の入力端と第2のトランジスタのゲートとの間に接続され、第2電源の電圧がゲートに与えられる第3のトランジスタとを少なくとも備えたことを特徴としている。
(実施例1)
図1は、本発明の実施例1に係るバッファ回路の構成を示す回路図である。本実施例に係るバッファ回路は、ガラス基板等の絶縁性基板上にPチャネルのMOSトランジスタのみによって構成されたブートストラップ型バッファ回路であり、正側電源VDD(以下、VDD電源と記す)を第1電源とし、負側電源VSS(以下、VSS電源と記す)を第2電源としている。
図1に示すように、本実施例に係るバッファ回路10は、反転遅延手段である逆相遅延波形生成用回路11、第1〜第5のPチャネルMOSトランジスタQp11〜Qp15およびキャパシタCapを有する構成となっている。逆相遅延波形生成用回路11は、回路入力端子12から入力される入力信号INの位相を反転するとともに、当該入力信号INを所定の遅延時間dだけ遅延することにより、入力信号INに対して逆相でかつ遅延時間dだけ遅れた波形の信号を生成する。この逆相遅延波形生成用回路11としては、一例として、図13に示す構成のブートストラップ型インバータ回路を用いることができる。
MOSトランジスタQp11は、ソースがVDD電源に接続されており、ゲートに逆相遅延波形生成用回路11を経た信号、即ち入力信号INに対して逆相でかつ遅延時間dだけ遅れた波形の信号が与えられる。MOSトランジスタQp12は、ソースがMOSトランジスタQp11のドレインに、ドレインがVSS電源に接続されて負荷抵抗としての機能を持つ。キャパシタCapは、MOSトランジスタQp12のゲートとソースとの間に接続されており、MOSトランジスタQp12と共にブートストラップ回路14を構成している。
MOSトランジスタQp13は、逆相遅延波形生成用回路11の入力端(回路入力端子12)とMOSトランジスタQp12のゲートとの間に接続されており、ゲートにはVSS電源の電源電圧が与えられる。MOSトランジスタQp14は、ソースおよびゲートがMOSトランジスタQp11のソースおよびゲートにそれぞれ接続されており、ドレインから回路出力端子13を通して出力信号OUTが取り出される。MOSトランジスタQp15は、ゲートおよびドレインがMOSトランジスタQp12のゲートおよびドレインにそれぞれ接続されている。
このように、本実施例に係るバッファ回路10では、MOSトランジスタQp11〜Qp13およびキャパシタCapからなるブートストラップ部に加えて、MOSトランジスタQp14,Qp15からなる出力部を有する構成が採られている。かかる構成を採り、負荷容量の駆動をMOSトランジスタQp14,Qp15に担わせることにより、負荷の駆動に伴う動作の遅れなどの影響がブートストラップ部側に及ばないため、ブートストラップ部での迅速なブートストラップ動作が可能になり、ブートストラップによる電位の確定を素早く行うことができる。
上記構成の実施例1に係るバッファ回路10において、PチャネルMOSトランジスタQp11〜Qp15は、ポリシリコンプロセスまたはアモルファスシリコンプロセスで形成されたTFT(薄膜トランジスタ)である。PチャネルTFTには、ゲート電極がゲート絶縁膜(酸化膜)の下に配置されるボトムゲート構造のものと、ゲート電極がゲート絶縁膜の上に配置されるトップゲート構造のものなどがある。
図2は、ボトムゲート型PチャネルTFTの構造の一例を示す断面図である。図2に示すように、ボトムゲート構造のTFTでは、ガラス基板等の絶縁性基板21の上にゲート電極(Moゲート)22が形成され、その上にゲート絶縁膜23を介してポリシリコン層(または、アモルファスシリコン層)24が形成され、さらにその上に層間絶縁膜25,26が形成されている。また、ゲート電極22の側方のゲート絶縁膜23上には、P+拡散層からなるソース領域27およびドレイン領域28が形成され、これら領域27,28にはAl(アルミニウム)電極29,30が接続されている。
図3は、トップゲート型PチャネルTFTの構造の一例を示す断面図である。図4に示すように、トップゲート構造のTFTでは、ガラス基板等の絶縁性基板31の上にポリシリコン層(または、アモルファスシリコン層)32が形成され、その上にゲート絶縁膜33を介してゲート電極(Moゲート)34が形成され、さらにその上に層間絶縁膜35が形成されている。また、ポリシリコン層32の側方の絶縁性基板31上には、P+拡散層からなるソース領域36およびドレイン領域37が形成され、これら領域36,37にはAl電極38,39が接続されている。
続いて、上記構成の実施例1に係るバッファ回路10の回路動作について、図4のタイミングチャートを用いて説明する。
図4には、入力信号IN、MOSトランジスタQp11,Qp14の各ゲートの共通接続ノードであるノードN11の電位、MOSトランジスタQp12のゲート、キャパシタCapの一端およびMOSトランジスタQp13のドレインの共通接続ノードであるノードN12の電位および出力信号OUTの各波形およびタイミング関係を示している。
入力信号INがVDDレベルである高レベル(以下、“H”レベルと記す)からVSSレベルである低レベル(以下、“L”レベルと記す)に遷移する過渡期では、ノードN11の電位は、逆相遅延波形生成用回路11による反転および遅延によってまだ“L”レベルの状態にある。そして、入力信号INが“L”レベルになる瞬間、具体的には入力信号INがMOSトランジスタQp11の閾値電圧Vth以下になると、MOSトランジスタQp11,Qp12が共にオン状態になる。このとき、MOSトランジスタQp11のドレイン、キャパシタCapの他端およびMOSトランジスタQp12のソースの共通接続ノードであるノードN13の電位は、MOSトランジスタQp11,Qp12の各抵抗値による抵抗分割によって決まる。
ここで、MOSトランジスタQp13は、MOSトランジスタQp12のゲートに、MOSトランジスタQp11のゲート電位(ノードN11の電位)に対して逆相の電位を与えるとともに、回路入力端子12側とノードN12側とを電位的に分離する作用をなしている。このように、MOSトランジスタQp12のゲートに対して、MOSトランジスタQp11のゲート電位と逆相の電位を与えることにより、MOSトランジスタQp11がオン状態のときに、MOSトランジスタQp12が完全にオフ状態になるため、当該MOSトランジスタQp12に貫通電流が流れることはない。ただし、入力信号INが“L”レベルになる瞬間では、MOSトランジスタQp11,Qp12が共にオン状態になるため、この僅かな期間においてのみ貫通電流が流れることになる。
その後、逆相遅延波形生成用回路11による遅延によって入力信号INに対する遅延時間dが経過すると、ノードN11の電位が立ち上がる。そして、ノードN11の電位が閾値電圧Vthを越える(上回る)と、MOSトランジスタQp11,Qp14が共にオフ状態になり、ノードN13の電位が下がる。このとき、MOSトランジスタQp12およびキャパシタからなるブートストラップ回路は、キャパシタCapによる容量結合によってノードN12の電位を下げる(ブートストラップする)ことにより、ノードN12の電位がVSS電位よりもさらに下がる。このことにより、MOSトランジスタQp12およびMOSトランジスタQp15が完全にオン状態になるため、出力信号OUTとしてVSSレベルが取り出される。
続いて、入力信号INが“L”レベルから“H”レベルに遷移すると、ノードN11の電位は、逆相遅延波形生成用回路11による反転および遅延によって入力信号INに対する遅延時間dが経過した時点で“H”レベルから“L”レベルに遷移する。そして、ノードN11の電位が閾値電圧Vth以下になることで、MOSトランジスタQp11,Qp14が共にオン状態になる。また、入力信号INが“H”レベル、即ちVDD電位であることにより、当該VDD電位がMOSトランジスタQp13を介して供給されるため、ノードN12の電位がVDD電位まで上昇する。その結果、MOSトランジスタQp12およびMOSトランジスタQp15が完全にオフ状態となるため、出力信号OUTとしてVDDレベルが取り出される。
上記構成の実施例1に係るバッファ回路10において、出力部のMOSトランジスタQp14,Qp15のトランジスタサイズ、具体的にはチャネル幅/チャネル長について、出力波形の立ち上がりを担うMOSトランジスタQp14に比べて、出力波形の立ち下がりを担うMOSトランジスタQp15の方を大きく設定する。このようなトランジスタサイズの設定により、VDDレベルの出力時に比べて動作が難しいVSSレベルの出力時の動作を確実に行うことができるようになり、その結果、ブートストラップ動作を正常に行うことができる。
(実施例2)
図5は、本発明の実施例2に係るバッファ回路の構成を示す回路図である。本実施例に係るバッファ回路は、ガラス基板等の絶縁性基板上にNチャネルのMOSトランジスタのみによって構成されたブートストラップ型バッファ回路であり、負側電源VSS(以下、VSS電源と記す)を第1電源とし、正側電源VDD(以下、VDD電源と記す)を第2電源としている。
図5に示すように、本実施例に係るブートストラップ型インバータ回路40は、反転遅延手段である逆相遅延波形生成用回路41、第1〜第5のNチャネルMOSトランジスタQn11〜Qn15およびキャパシタCapを有する構成となっている。逆相遅延波形生成用回路41は、回路入力端子42から入力される入力信号INの位相を反転するとともに、当該入力信号INを所定の遅延時間dだけ遅延することにより、入力信号INに対して逆相でかつ遅延時間dだけ遅れた波形の信号を生成する。
MOSトランジスタQn11は、ソースがVSS電源に接続されており、ゲートに逆相遅延波形生成用回路41を経た信号、即ち入力信号INに対して逆相でかつ遅延時間dだけ遅れた波形の信号が与えられる。MOSトランジスタQn12は、ソースがMOSトランジスタQn11のドレインに、ドレインがVDD電源に接続されて負荷抵抗としての機能を持つ。キャパシタCapは、MOSトランジスタQn12のゲートとソースとの間に接続されており、MOSトランジスタQn12と共にブートストラップ回路44を構成している。
MOSトランジスタQn13は、逆相遅延波形生成用回路41の入力端(回路入力端子42)とMOSトランジスタQn12のゲートとの間に接続されており、ゲートにはVDD電源の電源電圧が与えられる。MOSトランジスタQn14は、ソースおよびゲートがMOSトランジスタQn11のソースおよびゲートにそれぞれ接続されており、ドレインから回路出力端子43を通して出力信号OUTが取り出される。MOSトランジスタQn15は、ゲートおよびドレインがMOSトランジスタQn12のゲートおよびドレインにそれぞれ接続されている。
上記構成のブートストラップ型バッファ回路40において、NチャネルMOSトランジスタQn11〜Qn15は、ポリシリコンプロセスまたはアモルファスシリコンプロセスで形成されたTFTである。NチャネルTFTにもPチャネルTFTと同様に、ボトムゲート構造のものとトップゲート構造のものなどがあり、基本的に同じ構造となっている。すなわち、PチャネルTFTの構造を示す図2および図3において、ソース領域27,36およびドレイン領域28,37のP+ 拡散層をN+ 拡散層にしたものがNチャネルTFTの構造となる。
実施例2に係るブートストラップ型バッファ回路40は、実施例1に係るブートストラップ型バッファ回路10とは、図5と図1の対比から明らかなように、MOSトランジスタの導電型および第1,第2電源の極性を逆にしただけの違いであり、基本的には同じ構成となっており、また回路動作および作用効果も基本的に同じである。なお、出力部のMOSトランジスタQn14,Qn15のトランジスタサイズについては、出力波形の立ち下がりを担うMOSトランジスタQn14に比べて、出力波形の立ち上がりを担うMOSトランジスタQn15の方を大きく設定することで、ブートストラップ動作を正常に行うことができる。
図6に、入力信号IN、MOSトランジスタQn11,Qn14の各ゲートの共通接続ノードであるノードN21の電位、MOSトランジスタQn12のゲート、キャパシタCapの一端およびMOSトランジスタQn13のドレインの共通接続ノードであるノードN22の電位および出力信号OUTの各波形およびタイミング関係を示している。
上述したように、ブートストラップ型バッファ回路10/40において、入力信号INを逆相遅延波形生成用回路11/41で位相反転しかつ遅延してMOSトランジスタQp11/Qn11のゲートに与えるとともに、MOSトランジスタQp13/Qn13を介してMOSトランジスタQp12/Qn12のゲートに与えることにより、MOSトランジスタQp11/Qn11がオン状態のときにMOSトランジスタQp12/Qn12が完全にオフ状態になり、MOSトランジスタQp12/Qn12には貫通電流が流れないため、消費電力で低減できるとともに、閾値電圧Vthや移動度μ等のトランジスタ特性のバラツキの影響を受けることなく、出力信号OUTのレベルとして第1電源の電位(VDD電位/VSS電位)を取り出すことができる。
また、逆相遅延波形生成用回路11/41での所定の遅延時間dの遅延により、MOSトランジスタQp12/Qn12およびキャパシタCapからなるブートストラップ回路14/44によってノードN12/N22の電位を第2電源の電位(VSS電位/VDD電位)よりも下げる/上げるためのブートストラップの動作時間を確保することができ、このブートストラップによってMOSトランジスタQp12/Qn12,Qp15/Qn15が完全にオン状態になるため、出力信号OUTのレベルとして第2電源の電位(VSS電位/VDD電位)を取り出すことができる。しかも、図4に示すように、リーク電流の影響による欠落のある不完全な波形の入力信号INが入力されたとしても、ブートストラップ回路14/44によるノードN12/N22の電位のブートストラップによって波形の欠落部分を補正し、欠落のない波形の出力信号OUTに波形整形できる。
図7に、トランジスタ特性(例えば、閾値電圧Vthおよびオン電流Ion)のバラツキ量に対する出力信号OUTの電位の変化について、図13に示した従来例に係るブートストラップ型インバータ回路(図面上では、従来回路と記す)と本実施形態に係るブートストラップ型バッファ回路(図面上では、発明回路と記す)とを比較して示す。図7において、縦軸は出力信号OUTの電位(出力電位)を、横軸はトランジスタ特性(閾値電圧Vth/オン電流Ion)のバラツキ量をそれぞれ表している。この比較結果から明らかなように、本実施形態に係るバッファ回路によれば、従来例に係るインバータ回路に比べて、トランジスタ特性のバラツキ量によらず、出力信号OUTの電位が大きく、かつ安定で常に一定であることが分かる。
図8に、消費電力について、図13に示した従来例に係るブートストラップ型インバータ回路(図面上では、従来回路と記す)と本実施形態に係るブートストラップ型バッファ回路((図面上では、発明回路と記す)とを比較して示す。この比較結果から明らかなように、本実施形態に係るブートストラップ型バッファ回路の方が、従来例に係るブートストラップ型インバータ回路に比べて、消費電力を約1/10程度に低減できることが分かる。
[適用例]
以上説明した本実施形態に係るブートストラップ型バッファ回路は、例えば、液晶表示装置やEL(electroluminescence) あるいはLED(Light Emitting Diode)表示装置に代表されるパネル型表示装置において、その駆動回路の一部として用いることができる。ただし、この適用例は一例に過ぎず、本発明によるバッファ回路はこの適用例に限られるものではなく、一般的なバッファ回路として広く用いることができる。
図9は、本発明の適用例に係る例えばアクティブマトリクス型液晶表示装置の構成の概略を示すブロック図である。
図9に示すように、本発明の適用例に係るアクティブマトリクス型液晶表示装置は、画素51が行列状に多数配置されてなる画素アレイ部52と、この画素アレイ部52の各画素51を行単位で順次選択する垂直駆動回路53と、この垂直駆動回路53によって選択された行の各画素に映像信号を書き込む水平駆動回路54とを少なくとも有する構成となっている。垂直駆動回路53および水平駆動回路54は、画素アレイ部52と共に表示パネル55上に集積されて当該画素アレイ部52を駆動する駆動回路を構成している。
表示パネル55には、垂直スタートパルスVST、垂直クロックパルスVCK,xVCKおよび水平スタートパルスHST、水平クロックパルスHCK,xHCKがパネル外部から入力される。垂直スタートパルスVSTおよび水平スタートパルスHSTは、レベルシフト(L/S)回路群56およびインバータ回路群57を経た後、垂直駆動回路53および水平駆動回路54に与えられる。垂直クロックパルスVCK,xVCKおよび水平クロックパルスHCK,xHCKは、レベルシフト回路群56およびインバータ回路群57を経た後、バッファ回路58,59およびバッファ回路60,61を介して直接垂直駆動回路53および水平駆動回路54に与えられる。
レベルシフト回路群56は、低電圧振幅の垂直スタートパルスVST、垂直クロックパルスVCK,xVCKおよび水平スタートパルスHST、水平クロックパルスHCK,xHCKの各々を、高電圧振幅のパルス信号にレベルシフト(レベル変換)する。このレベルシフト回路群56、インバータ回路群57およびバッファ回路58〜61も、垂直駆動回路53および水平駆動回路54と共に、画素アレイ部52を駆動する駆動回路を構成している。
なお、本例では、垂直スタートパルスVST、垂直クロックパルスVCK,xVCKおよび水平スタートパルスHST、水平クロックパルスHCK,xHCKを表示パネル55の外部から入力する構成としているが、これらの各種のタイミングパルスを生成するタイミングジェネレータを表示パネル55上に集積し、垂直スタートパルスVSTおよび水平スタートパルスHSTについては当該タイミングジェネレータから垂直駆動回路53および水平駆動回路54に直接に与え、垂直クロックパルスVCK,xVCKおよび水平クロックパルスHCK,xHCKについてはバッファ回路58〜61を介して垂直駆動回路53および水平駆動回路54に与える構成を採ることも可能である。
表示パネル55は、画素アレイ部52において、2枚の透明な絶縁性基板(例えば、ガラス基板)の一方の基板に、画素アレイ部52の行数m分の走査線62(62−1〜62−m)と列数n分の信号線63(63−1〜63−n)とがマトリクス状に配線されるとともに、所定の間隙をもって対向配置された他方の基板との間に液晶層が保持され、例えばその裏面側にバックライトが配置された構造となっている。そして、走査線62とゲート線63との交点部分に画素51が配されることになる。
画素51は、図9から明らかなように、ゲートが走査線62に接続され、ソースが信号線63に接続された薄膜トランジスタからなる画素トランジスタTFTと、この画素トランジスタTFTのドレインに画素電極が接続された液晶セルLCと、画素トランジスタTFTのドレインに一方の電極が接続された保持容量CSとを有す構成となっている。ここでは、液晶セルLCは、画素トランジスタTFTで形成される画素電極とこれに対向して形成される対向電極との間で発生する容量を意味する。液晶セルLCの対向電極は、例えば保持容量CSの他方の電極と共にコモン線64に接続されている。
図10は、垂直駆動回路53の具体的な構成の一例を示すブロック図である。図10から明らかなように、垂直駆動回路53はシフトレジスタ71などによって構成され、垂直スタートパルスVSTが与えられると、当該垂直スタートパルスVSTを垂直クロックパルスVCKに同期して順次シフトし、画素アレイ部52の各画素51を行単位で順次選択するための垂直走査パルスφV1〜φVmを各段から出力する。垂直走査パルスφV1〜φVmは、バッファ回路72−1〜72−mを介して画素アレイ部52の走査線62−1〜62−mに与えられる。
水平駆動回路54も、少なくともシフトレジスタを有する構成となっている。この水平駆動回路54において、シフトレジスタは水平スタートパルスHSTが与えられると、当該水平スタートパルスHSTを水平クロックパルスHCKに同期して順次シフトし、各段から順次サンプリングパルスを出力する。そして、水平駆動回路54では、このサンプリングパルスを用いて表示パネル55の外部から供給される映像信号をサンプリングし、垂直駆動回路53によって選択された行の各画素51に対して点順次で、あるいは線順次で書き込む動作が行われる。
上記構成の液晶表示装置において、例えば、表示パネル55の外部から入力される垂直クロックパルスVCK,xVCKおよび水平クロックパルスHCK,xHCKを垂直駆動回路53および水平駆動回路54に与えるバッファ回路58〜61や、垂直走査パルスφV1〜φVmを走査線62−1〜62−mに与えるバッファ回路72−1〜72−mとして、先述した実施形態に係るブートストラップ型バッファ回路が用いられる。
バッファ回路58〜61は、垂直画素数分の転送段数を有するシフトレジスタや、水平画素数分の転送段数を有するシフトレジスタにクロックパルスを供給するクロックラインを駆動する必要があるため駆動能力が要求される。同様に、バッファ回路72−1〜72−mは、水平画素数分の画素に各々接続された走査線62−1〜62−mを駆動する必要があるため駆動能力が要求される。
本実施形態に係るブートストラップ型バッファ回路は、先述したように、出力するパルス信号の高レベル、低レベルとしてVDD電位、VSS電位を出力できるとともに、回路に流れる貫通電流を最小限に抑えることができる低消費電力のバッファ回路である。したがって、本実施形態に係るブートストラップ型バッファ回路を、バッファ回路58〜61やバッファ回路72−1〜72−mとして用いることにより、垂直駆動回路53におけるシフトレジスタ71の動作や、走査線62−1〜62−mの駆動を確実に行うことができるとともに、少ない消費電力で駆動することができるため本液晶表示装置の低消費電力化を図ることができる。
なお、本適用例では、本実施形態に係るブートストラップ型バッファ回路を、バッファ回路58〜61やバッファ回路72−1〜72−mとして用いる場合を例に挙げて説明したが、この適用例は一例に過ぎず、表示パネル55上に画素アレイ部52と共に集積される駆動回路がその一部にバッファ回路を含む場合に、当該バッファ回路として用いることが可能である。
また、本適用例では、画素51の表示エレメントとして液晶セルを用いた液晶表示装置に適用した場合を例に挙げて説明したが、この適用例に限られるものではなく、画素51の表示エレメントとして例えばEL素子を用いたEL表示装置など、他のアクティブマトリクス型表示装置にも同様に適用可能である。
先述した実施形態に係るバッファ回路を駆動回路の一部として用いた液晶表示装置に代表される表示装置は、携帯電話、PDA(Personal Digital Assistants)、ノートPC(Personal Computer)などの画面表示部として搭載して用いることができる。
本発明の実施例1に係るバッファ回路の構成を示す回路図である。 ボトムゲート型PチャネルTFTの構造の一例を示す断面図である。 トップゲート型PチャネルTFTの構造の一例を示す断面図である。 実施例1に係るバッファ回路の各部の信号の波形およびタイミング関係を示すタイミングチャートである。 本発明の実施例2に係るバッファ回路の構成を示す回路図である。 実施例2に係るバッファ回路の各部の信号の波形およびタイミング関係を示すタイミングチャートである。 トランジスタ特性のバラツキ量に対する出力電位の変化について従来回路と発明回路とを比較して示した図である。 消費電力について従来回路と発明回路とを比較して示した図である。 本発明の適用例に係るアクティブマトリクス型液晶表示装置の構成の概略を示すブロック図である。 垂直駆動回路の具体的な構成の一例を示すブロック図である。 PチャネルのMOSトランジスタのみによって構成されたインバータ回路の基本構成を示す回路図である。 基本構成のインバータ回路の動作説明に供する波形図である。 従来例に係るブートストラップ型インバータ回路の構成例を示す回路図である。 従来例に係るブートストラップ型インバータ回路の動作説明に供する波形図である。
符号の説明
10,40…ブートストラップ型バッファ回路、11,41…逆相遅延波形生成用回路、12,42…回路入力端子、13,43…回路出力端子、14,44…ブートストラップ回路、51…画素、52…画素アレイ部、53…垂直駆動回路、54…水平駆動回路、55…表示パネル

Claims (10)

  1. 絶縁性基板上に単一チャネルのトランジスタによって構成されてなるバッファ回路であって、
    入力信号の位相を反転するとともに、当該入力信号を所定の遅延時間だけ遅延する反転遅延手段と、
    ソースが第1電源に接続され、前記反転遅延手段を経た前記入力信号がゲートに与えられるとともに、ドレインから出力信号が取り出される第1のトランジスタと、
    前記第1のトランジスタのドレインと第2電源との間に接続された第2のトランジスタと、
    前記第2のトランジスタのゲートとソースとの間に接続されたキャパシタと、
    前記反転遅延手段の入力端と前記第2のトランジスタのゲートとの間に接続され、前記第2電源の電圧がゲートに与えられる第3のトランジスタと
    を備えたことを特徴とするバッファ回路。
  2. 前記第1〜第3のトランジスタが薄膜トランジスタである
    ことを特徴とする請求項1記載のバッファ回路。
  3. 前記第1のトランジスタのゲートおよびソースに、ゲートおよびソースがそれぞれ接続され、ドレインから出力信号が取り出される第4のトランジスタと、
    前記第4のトランジスタのドレインにソースが接続されるとともに、前記第2のトランジスタのゲートおよびドレインに、ゲートおよびドレインがそれぞれ接続された第5のトランジスタとをさらに備えた
    ことを特徴とする請求項1記載のバッファ回路。
  4. 前記第4,第5のトランジスタが薄膜トランジスタである
    ことを特徴とする請求項3記載のバッファ回路。
  5. 前記第5のトランジスタは、前記第4のトランジスタに比べてトランジスタサイズが大きい
    ことを特徴とする請求項3記載のバッファ回路。
  6. 表示エレメントを含む画素が透明な絶縁性基板上に行列状に配置されてなる画素アレイ部と、
    前記絶縁性基板上に前記画素アレイ部と共に集積され、回路の一部にバッファ回路を含んで前記画素アレイ部の駆動を行う駆動回路とを具備した表示装置であって、
    前記バッファ回路は、前記絶縁性基板上に単一チャネルのトランジスタによって構成されてなり、
    入力信号の位相を反転するとともに、当該入力信号を所定の遅延時間だけ遅延する反転遅延手段と、
    ソースが第1電源に接続され、前記反転遅延手段を経た前記入力信号がゲートに与えられるとともに、ドレインから出力信号が取り出される第1のトランジスタと、
    前記第1のトランジスタのドレインと第2電源との間に接続された第2のトランジスタと、
    前記第2のトランジスタのゲートとソースとの間に接続されたキャパシタと、
    前記反転遅延手段の入力端と前記第2のトランジスタのゲートとの間に接続され、前記第2電源の電圧がゲートに与えられる第3のトランジスタとを備えた
    ことを特徴とする表示装置。
  7. 前記第1〜第3のトランジスタが薄膜トランジスタである
    ことを特徴とする請求項6記載の表示装置。
  8. 前記バッファ回路は、
    前記第1のトランジスタのゲートおよびソースに、ゲートおよびソースがそれぞれ接続され、ドレインから出力信号が取り出される第4のトランジスタと、
    前記第4のトランジスタのドレインにソースが接続されるとともに、前記第2のトランジスタのゲートおよびドレインに、ゲートおよびドレインがそれぞれ接続された第5のトランジスタとをさらに備えた
    ことを特徴とする請求項6記載の表示装置。
  9. 前記第4,第5のトランジスタが薄膜トランジスタである
    ことを特徴とする請求項8記載の表示装置。
  10. 前記第5のトランジスタは、前記第4のトランジスタに比べてトランジスタサイズが大きい
    ことを特徴とする請求項8記載の表示装置。
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