JP2005119518A - 交流電気鉄道の電源設備 - Google Patents

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Masato Ando
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Hitoshi Hayashiya
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啓 町田
Hideo Watanabe
秀夫 渡邉
Yoshinobu Ueda
喜延 植田
Tadashi Shibuya
忠士 渋谷
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Abstract

【課題】中セクションに別電源装置PSを設けた電源設備において、電気車の通過時にエアセクションでのアーク発生を抑制する。
【解決手段】M座電源またはT座電源の電圧/位相に別電源の出力電圧/位相合わせができる電圧/位相合わせ制御機能Aと、M座電源から別電源への電気車の負荷移行、および別電源からT座電源への電気車の負荷移行ができる負荷移行制御機能Cと、別電源の出力電流を抑制できる出力電流抑制制御機能Dとを設け、制御モード判定機能Bにより、電気車が切替セクションを通過するときに、M座電源と、入口側エアセクションと、中セクションと、出口側エアセクションおよびT座電源に対する電気車の走行位置を判定し、この位置判定に応じて電圧/位相合わせ制御と負荷移行制御および出力電流抑制制御を切替える。
【選択図】 図1

Description

本発明は、新幹線などの交流電気鉄道の電源設備に係り、特に電気車が異電源区間を通過するための電源切替セクションに関する。
新幹線などの交流電気鉄道では、3相電力系から単相電力を得るのに、3相電圧不平衡を軽減するため、3相−2相変換器としてスコットトランスを用い、二次側に2つの単相(M座とT座)電源を得ている。他の方式として、ウッドブリッジトランスを用い、二次側に2つの単相(A座とB座)電源を得ている。
このようなトランスを設けた電気鉄道変電所からトロリー線に電力供給するのに、変電所直下およびき電区分所には異電源突き合わせの切替セクションが設けられる。
この切替セクション構成と新幹線のパンタグラフの関係を図11に示す。切替セクションは車両の最大パンタグラフ間隔以上になる距離にした中セクション(一般には1000m)の両端にエアセクション部D1,D2(一般には50m)を設け、エアセクション部D1,D2の両端と中セクション間に開閉器(切替遮断器)SW1,SW2を設けた構成である。なお、両エアセクション部D1,D2と中セクションとの突き合わせ部分は互いにオーバーラップした構造にされる。
この構成により、全車両が中セクション範囲内に到達するまでは、開閉器SW1を閉、開閉器SW2を開としておくことで開閉器SW1側の電源から電力を供給し続け、全車両が中セクションを走行中に開閉器SW1を開、開閉器SW2を閉に切り替えることで開閉器SW2側の電源から電力の供給を開始する。これにより、開閉器の切換時に瞬時停電はあるが連続した電力供給を可能にし、新幹線の運転者は、異電源区間の通過を意識することなく、そのままエアセクション部の走行運転ができる。
上記の切替セクション構成において、切替遮断器SW1,SW2は、電気車の通過の度に電流を遮断しながら開閉動作を行うため、寿命が短く、定期的な設備点検及び設備更新が必要であり、コスト的に大きな負担となっている。
また、切替遮断器の開閉サージは、投入位相等の条件によっては過大な電圧が発生することもあり、切替遮断器の極間短絡事故も起きている。
以上のような課題を解決する方式として、図12に基本構成を示すように、従来の切替遮断器SW1,SW2を省略し、中セクションには電圧と位相を制御した電力を供給できる別電源装置PSを設けた電源設備を提案している(例えば、特許文献1参照)。
この電源設備では、別電源装置PSは電気車が中セクションに進入する前および電気車の全車両が中セクションに進入するまでは「それまで電気車に電力を供給していた電源(M座電源)」と同等の電圧と位相に合わせた制御をし、電気車が中セクションを抜け出す前および電気車の全車両が中セクションを抜け出すまでは「これから電気車に電力を供給する電源(T座電源)」と同等の電圧と位相に合わせた制御をする。
特開2003−205772
前記の特許文献1による切替セクションでは、電気車のパンタグラフが入口側エアセクション部を通過するときに、それまで電気車に電力を供給していた電源側(例えば、図12ではM座電源)の変圧器やき電線路等に蓄えられた電気エネルギーを入口側エアセクションのエアギャップ部で消費することになり、入口側エアセクション部にアークが発生し、入口側エアセクション部を磨耗させる虞れがあった。
同様に、電気車のパンタグラフが出口側エアセクション部を通過するときに、電気車にそれまで電力を供給していた別電源装置PSに出力電流遮断が発生し、その出力変圧器等に蓄えられた電気エネルギーで出口側エアセクション部にアークが発生し、出口側エアセクション部を磨耗させる虞れがあった。
本発明の目的は、上記の課題を解決した交流電気鉄道の電源設備を提供することにある。
(発明の原理的な説明)
本発明の電源設備は、図1に示す基本構成とし、別電源装置PSには、切替セクションを電気車が通過するときに、異電源の電圧/位相に別電源の電圧/位相合わせを行う制御機能Aの他に、電気車が切替セクションを通過するときの電気車位置判定を基に別電源の制御モード切り替えを行う切替機能Bと、別電源と異電源との間の負荷移行制御を行う制御機能C及び別電源の出力電流抑制制御を行う制御機能Dを設けることで、電気車が入口側および出口側エアセクション部を通過するときのアーク発生を抑制する。
ここで、新幹線等の電気車には各種のパンタグラフ構成があるが、基本的には図2に示す3種類に分類することができる。
・『1パンタグラフ方式』電気車のパンタグラフを一個で構成(図2のa)。
・『パンタグラフが複数で、この間を接続した方式』電気車のパンタグラフが複数で構成され、それらの間が電気車の内部でケーブルにより接続される(図2のb)。
・『パンタグラフが複数で、この間を非接続にした方式』電気車のパンタグラフが複数で構成され、それらの間が接続されていない(図2のc)。
本発明は、上記のパンタグラフ方式の違いに応じて、別電源装置PSでは電圧/位相合わせ制御と負荷移行制御及び出力電流抑制制御の各機能を切り替えることで、電気車が入口側エアセクションと中セクションおよび出口側エアセクションを通過するときのアーク発生を抑制する。以下、パンタグラフの構成別に図3〜図5で制御手順を説明する。なお、電気車はM座電源から切替セクションを走行してT座電源に進入する場合で説明する。
(A)1パンタグラフ方式の制御手順(図3)
(S1,S2)「電気車が切替セクションの前方を走行しているとき」
電気車が入口側エアセクションに進入する前を制御モード切替機能Bで位置判定し、電圧/位相合わせ制御機能Aで別電源の出力をM座電源と同等の電圧と位相に合わせる制御をする。
なお、電気車が切替セクションの前方に位置することの判定は、例えば、エアセクション入口直近に設置した変流器CTの出力零で判断できる。
(S3,S4)「電気車のパンタグラフが入口側エアセクション部に進入したとき」
電気車のパンタグラフが入口側エアセクションに進入すると、M座電源と別電源が接続状態となり、これを制御モード切替機能Bで位置判定し、負荷移行制御機能Cで別電源の電圧と位相を制御し、M座電源の電流が「零」になるように、つまり、電気車の負荷を中セクションに接続される別電源に移行させる。
この負荷移行制御には、M座電源の位相に対して、別電源の位相を進めたり(電気車が力行時)、または遅らせたりする(電気車が回生時)。
なお、電気車が入口側エアセクションに入ったことの位置判定は、例えば、M座電源と別電源の電圧差と位相差またはエアセクション入口直近に設置した変流器CTの出力等を監視していれば判断できる。すなわち、電圧差と位相差が所定値以下になり、CTに出力が発生した場合に電気車が入口側エアセクションに入ったと判定できる。
(S5,S6)「電気車が入口側エアセクション部を抜け、完全に中セクションに入ったとき」
このときは、パンタグラフによる別電源とM座電源の並列接続が解除され、電気車は中セクションを走行している状態になり、これを制御モード切替機能Bで位置判定し、電圧/位相合わせ制御機能Aで別電源の電圧と位相をT座電源に合わせ、中セクションの電気車に電力を供給すると共に、電気車がT座電源に進入するのに備える。
なお、電気車が完全に中セクションに入ったことの判定は、M座電源と別電源の電圧差と位相差、別電源の出力電流、入口側エアセクション入口直近のCTの出力、または電気車の位置検出装置などから判断できる。
(S7,S8)「電気車が出口側エアセクション部に入ったとき」
このときは、別電源がT座電源と並列接続され、これを制御モード切替機能で位置判定し、負荷移行制御機能で別電源の出力電圧と位相を制御し、電気車が出口側のエアセクションを抜ける前に別電源の出力が所定の電流以下になるようにして、T座電源に負荷を移行する。この負荷移行に代えて、別電源を停止して、中セクション出口側の電源に負荷移行することでもよい。
このときの位置判定には、例えば、別電源とT座電源との電圧差と位相差および出口側エアセクション部入口直近に設けたCTの出力から判別できる。
(S9)「電気車が出口側エアセクションを完全に抜けたとき」
このときは、別電源とT座電源との並列接続が解除されるため、別電源の電流が零になり、これを制御モード切替機能Bで位置判定し、手順(S1)に戻り、別電源は新たな電気車が進行してくる方向のM座電源と同等な電圧と位相に合わせておく。
(B)パンタグラフが複数で、この間を接続した方式の制御手順(図4)
(S11,S12)「電気車が切替セクションの前方を走行しているとき」
電気車の前方パンタグラフが入口側エアセクションに進入する前を制御モード切替機能Bで位置判定し、電圧/位相合わせ制御機能Aで別電源の出力をM座電源と同等の電圧と位相に合わせる制御をする。
(S13〜S18)「電気車のパンタグラフが入口側エアセクション部に進入したとき」
このとき、パンタグラフ間隔がエアセクション距離よりも長い場合はパンタグラフ間隔長の関係で以下の3つのモードが順次発生する。なお、パンタグラフ間隔がエアセクション距離よりも短い場合は1パンタグラフ方式と同様の制御手順になる。
走行モード1「前方パンタグラフのみが入口側エアセクションに入る」
走行モード2「前方パンタグラフが入口側エアセクションを抜け、後方のパンタグラフが入口側エアセクションに到達していない」
走行モード3「後方パンタグラフが入口側エアセクションに入る」
走行モード1及び3は、例えば、入口側エアセクション直近に設けたCTの電流で位置判定ができるため、1パンタグラフ方式と同じ方法で別電源に負荷移行制御する(S13,S14、S17,S18)。
走行モード2は、複数パンタグラフが電気車の内部で接続しているため、入口側エアセクション部の入口直近に設けたCTを介さずに、前方パンタグラフ→電気車内接続ケーブル→後方パタンタグラフでM座電源と別電源が並列に接続される。この状態では前記CTには電流が流れないのでCTの出力を利用した負荷移行制御はできない。
このため、前記電圧差と前記位相差が所定値以下となり前記CTの出力が無いことを条件に、出力電流抑制制御機能Dにより、別電源の出力電流を所定レベル以下に制限する(S15,S16)。この制御で、電気車の負荷はM座電源に再び移行するが、このモード2での別電源の安定性は確保できる。
そして、前記CTに再び電流が流れた時点、すなわちモード3に移った時点で1パンタグラフ方式と同様に負荷移行制御により、別電源に電気車の負荷を移行させ、電気車が入口側エアセクションを抜けるときにはM座電源の電流値を所定以下のレベルにして電気車を通過させることができる。
(S19,S20)「電気車が入口側エアセクション部を抜け、完全に中セクションに入ったとき」
このときは、1パンタグラフ方式と同様に、電圧/位相合わせ制御機能Aで別電源の電圧と位相をT座電源に合わせ、中セクションの電気車に電力を供給すると共に、電気車がT座電源に進入するのに備える。
(S21〜S26)「電気車のパンタグラフが出口側エアセクション部に進入したとき」
このときは、入口側アエセクションを通過するときと同じような3つのモードが発生する。
走行モード1「前方パンタグラフのみが出口側エアセクション部に入る」
走行モード2「前方パンタグラフが出口側エアセクションを抜け、後方のパンタグラフが出口エアセクションに到達していない」
走行モード3「後方パンタグラフが出口側エアセクション部に入る」
走行モード1及び3は、1パンタグラフ方式と同様の方法で負荷移行制御を行う(S21,S22、S25,S26)。
走行モード2は、複数パンタグラフが電気車の内部で接続しているため、(S15)と同じ理由からCTが検出できない状態で別電源とT座電源が接続状態となっている。
この位置状態は、制御モード切替機能Bが前記電圧差と前記位相差が所定値以下で、前記CTの「零」等の条件から判断し、モード3が終了するまでは出力電流抑制制御機能Dにより別電源の出力電流が所定レベル以下になるように制限する(S23,S24)。なお、別電源をこの検出条件で停止させて負荷を進行方向の中セクション出口の電源に移行することでもよい。
(S27)「電気車が出口側エアセクションを完全に抜けたとき」
このときは、別電源とT座電源との並列接続が解除されるため、別電源の電流が零になり、これを制御モード切替機能Bで位置判定し、手順(S11)に戻り、別電源は新たな電気車が進行してくる方向のM座電源と同等な電圧と位相に合わせておく。
(C)パンタグラフが複数で、この間を非接続した方式の制御手順(図5)
(S31,S32)「電気車が切替セクションの前方を走行しているとき」
電気車の前方パンタグラフが入口側エアセクションに進入する前を制御モード切替機能Bで位置判定し、電圧/位相合わせ制御機能Aで別電源の出力をM座電源と同等の電圧と位相に合わせる制御をする。
(S33〜S38)「電気車のパンタグラフが入口側エアセクション部に進入したとき」
このとき、複数パンタグラフの接続構成と同様に、パンタグラフ間隔長の関係で3つのモードが発生する。そして、走行モード1及び3は、例えば、入口側エアセクション直近に設けたCTの電流で位置判定ができるため、1パンタグラフ方式と同じ方法で別電源に負荷移行制御する(S33,S34、S37,S38)。
走行モード2では、複数パンタグラフが非接続で、前方のパンタグラフが、入口側エアセクション部を抜けた後に、後方のパンタグラフが入口側エアセクション部に入る。このため別電源は、前方パンタグラフが入口側エアセクション部を抜けた後も、後方パンタグラフが入口側エアセクション部に入るための制御が必要になる。
この状態の判定は、複数パンタグラフ接続構成における判定条件にさらに「入口側エアセクションを更に走行する後続車両の有無」を加える。この判定条件は「電気車位置検出装置」や「それまで電気車に電力を供給していた電源の電流の有無」等から判断することができる。
このモード2では別電源の出力をM座電源の電圧と位相に合わせる制御をかける(S35,S36)。これにより前方パンタグラフの負荷は別電源が供給し、後方パンタグラフはM座電源が供給する。このとき、別電源はM座電源の電圧と位相になっているため、後方のパンタグラフは無事に入口側エアセクションに突入することができる。
(S39,S40)「電気車が入口側エアセクション部を抜け、完全に中セクションに入ったとき」
このときは、1パンタグラフ方式と同様に、電圧/位相合わせ制御機能Aで別電源の電圧と位相をT座電源に合わせ、中セクションの電気車に電力を供給すると共に、電気車がT座電源に進入するのに備える。
(S41〜S46)「電気車のパンタグラフが出口側エアセクション部に進入したとき」
このときは、電気車が入口側アエセクションを通過するときと同じように、3つのモードが発生し、前方パンタグラフが出口側エアセクション部を抜けた直後に、後方パンタグラフが出口側エアセクション部に入る。そして、走行モード1及び3は、例えば、出口側エアセクション直近に設けたCTの電流で位置判定ができるため、1パンタグラフ方式と同じ方法で別電源に負荷移行制御する(S41,S42、S45,S46)。
モード2では、電気車位置検出装置や別電源の出力電流等から「中セクションの後続車両の有無」を検出して後続車両がいる場合は別電源の出力を、中セクション出口側の電源に相当する電圧と位相に合うように制御をかける(S43,S44)。
これにより前方パンタグラフの負荷はT座電源が供給し、後方パンタグラフの負荷は別電源が供給し、さらに、別電源はT座電源の電圧と位相になっているため、後方パンタグラフは無事に出口側エアセクションに進入することができる。
(S47)「電気車が完全に出口側エアセクション部を抜けたとき」
このときは別電源とT座電源との並列接続が解除されるため、別電源から供給する電力がなくなる。これにより中セクションの別電源は新たな電気車が進行してくる方向の電源と同等な電圧と位相に合わせる制御に戻る(S31)。
(本発明の構成)
以上の制御機能および制御手順をもつ別電源装置とすることにより、本発明は、パンタグラフ構成の異なる電気車が切替セクションを通過する場合にも、それらに適応したアーク抑制を可能とするもので、以下の構成を特徴とする。
(1)異電源の突き合わせ箇所に、電気車の入口側エアセクションと出口側エアセクションの間に中セクションを有する切替セクションを備え、前記中セクションを走行する電気車に電力を供給できる別電源装置を設けた交流電気鉄道の電源設備において、
前記別電源装置は、
電気車が前記中セクションに進入する前および電気車の全車両が中セクションに進入するまでは、別電源を「それまで電気車に電力を供給していた電源」と同等の電圧と位相に制御し、
電気車が前記中セクションを抜け出す前および電気車の全車両が中セクションを抜け出すまでは、別電源を「これから電気車に電力を供給する電源」と同等の電圧と位相に制御する電圧/位相合わせ制御を行い、
電気車のパンタグラフが前記入口側エアセクションに進入し、前記「それまで電気車に電力を供給していた電源」から電気車に供給する電流が遮断されるときに前記入口側エアセクションにアークが発生するのを抑制し、
電気車のパンタグラフが前記出口側エアセクションに進入し、別電源から電気車に供給する電流が遮断されるときに前記出口側エアセクションにアークが発生するのを抑制する、
制御手段を備えたことを特徴とする。
(2)前記制御手段は、
前記「それまで電気車に電力を供給していた電源」または「これから電気車に電力を供給する電源」の電圧/位相に別電源の電圧/位相合わせができる電圧/位相合わせ制御手段と、
前記「それまで電気車に電力を供給していた電源」から別電源への電気車の負荷移行、および別電源から「これから電気車に電力を供給する電源」への電気車の負荷移行ができる負荷移行制御手段と、
別電源の出力電流を抑制できる出力電流抑制制御手段と、
電気車が切替セクションを通過するときに、前記「それまで電気車に電力を供給していた電源」と、前記入口側エアセクションと、中セクションと、出口側エアセクションおよび「これから電気車に電力を供給する電源」に対する電気車の走行位置を判定し、この位置判定に応じて別電源の制御を前記電圧/位相合わせ制御手段と負荷移行制御手段および出力電流抑制制御手段に切替える制御モード切替手段とを備えたことを特徴とする。
(3)前記制御モード切替手段は、
1つのパンタグラフで集電する電気車が前記入口側エアセクションの前方を走行しているとき、前記電圧/位相合わせ制御手段で別電源を「それまで電気車に電力を供給していた電源」と同等の電圧と位相に合わせ、
電気車のパンタグラフが入口側エアセクションに進入したとき、前記負荷移行制御手段で「それまで電気車に電力を供給していた電源」の電流をほぼ零にし、
電気車が入口側エアセクションを抜け、完全に中セクションに入ったとき、前記電圧/位相合わせ制御手段で別電源の電圧と位相を「これから電気車に電力を供給する電源」に合わせ、
電気車が出口側エアセクションに入ったとき、前記負荷移行制御手段で別電源の電流をほぼ零にし、
電気車が出口側エアセクションを完全に抜けたとき、前記電圧/位相合わせ制御手段で別電源を「それまで電気車に電力を供給していた電源」と同等の電圧と位相に戻すことを特徴とする。
(4)前記制御モード切替手段は、
複数のパンタグラフ間を互いに接続して集電する電気車が前記入口側エアセクションの前方を走行しているとき、前記電圧/位相合わせ制御手段で別電源を「それまで電気車に電力を供給していた電源」と同等の電圧と位相に合わせ、
電気車の前方パンタグラフのみが入口側エアセクションに入ったとき、または電気車の後方パンタグラフが入口側エアセクションに入ったとき、前記負荷移行制御手段で「それまで電気車に電力を供給していた電源」の電流をほぼ零にし、
電気車の前方パンタグラフが入口側エアセクションを抜け、後方のパンタグラフが入口側エアセクションに到達していないとき、前記出力電流抑制制御手段により、別電源の出力を所定電流以下に抑制し、
電気車が入口側エアセクション部を抜け、完全に中セクションに入ったとき、前記電圧/位相合わせ制御手段で別電源の電圧と位相を「これから電気車に電力を供給する電源」に合わせ、
電気車のパンタグラフが出口側エアセクションに進入したとき、または電気車の後方パンタグラフが出口側エアセクションに入ったとき、前記負荷移行制御手段で別電源の出力電流をほぼ零にし、
電気車の前方パンタグラフが出口側エアセクションを抜け、後方のパンタグラフが出口側エアセクションに到達していないとき、前記出力電流抑制制御手段により、別電源の出力を所定電流以下に抑制し、
電気車が出口側エアセクションを完全に抜けたとき、前記電圧/位相合わせ制御手段で別電源を「それまで電気車に電力を供給していた電源」と同等の電圧と位相に戻すことを特徴とする。
(5)前記制御モード切替手段は、
複数のパンタグラフ間を互いに非接続で集電する電気車が前記入口側エアセクションの前方を走行しているとき、前記電圧/位相合わせ制御手段で別電源を「それまで電気車に電力を供給していた電源」と同等の電圧と位相に合わせ、
電気車の前方パンタグラフのみが入口側エアセクションに入ったとき、または電気車の後方パンタグラフが入口側エアセクションに入ったとき、前記負荷移行制御手段で「それまで電気車に電力を供給していた電源」の電流をほぼ零にし、
電気車の前方パンタグラフが入口側エアセクションを抜け、後方のパンタグラフが入口側エアセクションに到達していないとき、前記電圧/位相合わせ制御手段により、別電源を「それまで電気車に電力を供給していた電源」と同等の電圧と位相に合わせ、
電気車が入口側エアセクション部を抜け、完全に中セクションに入ったとき、前記電圧/位相合わせ制御手段で別電源の電圧と位相を「これから電気車に電力を供給する電源」に合わせ、
電気車のパンタグラフが出口側エアセクションに進入したとき、または電気車の後方パンタグラフが出口側エアセクションに入ったとき、前記負荷移行制御手段で別電源の出力電流をほぼ零にし、
電気車の前方パンタグラフが出口側エアセクションを抜け、後方のパンタグラフが出口側エアセクションに到達していないとき、前記電圧/位相合わせ制御手段により、別電源を「これから電気車に電力を供給する電源」と同等の電圧と位相に合わせ、
電気車が出口側エアセクションを完全に抜けたとき、前記電圧/位相合わせ制御手段で別電源を「それまで電気車に電力を供給していた電源」と同等の電圧と位相に戻すことを特徴とする。
(6)前記別電源装置は、前記異電源の一方を入力電源とし、前記電圧/位相合わせ制御と負荷移行制御および出力電流抑制制御手段を有して前記中セクションを走行中の電気車に電力を供給できるインバータ電源装置としたことを特徴とする。
(7)前記別電源装置は、前記両方の異電源からそれぞれ電圧変成した出力を得る一対のトランスを設け、出力電圧と位相および電流を制御できる別電源の出力を前記トランスと直列接続し、これらトランスの出力と別電源の出力の合成出力を前記中セクションに供給することを特徴とする。
(8)前記別電源装置は、前記異電源の一方を電源として充電しておく大容量キャパシタを直流電源とし、前記電圧と位相および電流を制御して前記中セクションを走行中の電気車に電力を供給できるインバータ電源装置としたことを特徴とする。
(9)前記別電源装置は、電気車の上り方面と下り方面の両切替セクションに対して個別に電力を供給できる一対のインバータ本体とその制御回路と、前記異電源の一方を電源として前記インバータ本体に直流電力を供給できる1台のコンバータとしたことを特徴とする。
(10)前記切替セクションは、電気車の進行状態に応じて両異電源と前記中セクション間を接続できる一対のバックアップ用切替遮断器を設けたことを特徴とする。
以上のとおり、本発明によれば、中セクションに電力を供給できる別電源装置を設け、この別電源装置の電圧制御と位相制御により、電気車が切替セクションを通過する際に必要な電力を供給ができ、更に負荷移行制御等の機能で電気車がエアセクション部を走行中に進行方向の電源に負荷移行ができるため、従来の切替遮断器SW1,SW2による寿命、点検と設備更新、コスト、開閉サージの課題や、特開2003−205772におけるアーク発生でエアセクション部が磨耗する問題を解決できる。
(実施形態1)
図1の別電源装置PSとして、別電源をインバータ電源装置とした場合の実施形態を図6に示す。なお、セクションで突き合わせるトロリー線の異電源はM座電源とT座電源とする。
インバータ電源装置は、IGBT等の半導体スイッチとフライホイールダイオードからなるアームの単相ブリッジ接続で、電圧形のインバータ部1とコンバータ部2で構成する。そのスイッチのゲート制御によってコンバータ2から供給される直流電力を電圧と位相を制御した単相交流に変換し、この出力を出力トランス3を介して中セクションに供給する。コンバータ2はT座電源側から交流電力を取り込む場合を示すがM座電源側から電力を取り込むことでもよい。
電圧変成器PT1はM座電源の電圧と位相を検出し、変流器CT1は入口側エアセクション直近に設けられてM座電源の電流検出およびこの電流の有無による電気車の位置判定に利用する。電圧変成器PT2はT座電源の電圧と位相を検出し、変流器CT2は出口側エアセクションの直近で中セクション側に設けられてインバータ部1の電流検出および電気車の位置判定に利用する。
インバータ部1の制御回路4は、演算制御回路4A、制御モード切替回路4B、電圧/位相合わせ制御回路4C、負荷移行制御回路4D、出力電流抑制制御回路4E、インバータ出力制御回路4Fで構成する。これらの制御回路は以下の制御機能を設ける。
演算制御回路4Aは、M座側とT座側の電圧、インバータ部1の出力電圧/電流及び入口・出口側のエアセクション直近に設けたCTの出力等から、インバータ部1を電圧/位相合わせ制御、負荷移行制御、出力電流抑制制御するために必要な切替セクション側の電圧、位相、電流を求める。
制御モード切替回路4Bは、図1の制御モード切替機能Bに相当し、M座側とT座側の電圧、インバータ部1の出力電圧/電流及び入口・出口側のエアセクション直近に設けたCTの出力等から電気車の走行位置を判断して、必要な制御モード(電圧/位相合わせ制御、負荷移行制御、出力電流抑制制御)を切替える。
電圧/位相合わせ制御回路4Cは、図1の電圧/位相合わせ制御機能Aに相当し、演算制御回路4Aに得るM座電源またはT座電源の電圧と位相の検出信号で、インバータ1の交流出力がこれらの電圧と位相指令に合うような制御信号を出力する。
負荷移行制御回路4Dは、図1の負荷移行制御機能Cに相当し、演算制御回路4Aに得るエアセクション部の負荷電流を検出信号とし、この電流が進行方向の電源に移行するように、インバータ部1の交流出力の電圧と位相の制御を行う。
出力電流抑制制御回路4Eは、図1の出力電流抑制制御機能Dに相当し、演算制御回路4Aにエアセクション部の負荷電流検出ができないとき(電気車の複数パンタグラフがアエセクションを跨いだ走行状態で、入口・出口側のエアセクション直近に設けたCTの出力が検出できないとき)、インバータ部1の出力を安定させるよう出力電流抑制(リミッタ)制御をする。
インバータ出力制御回路4Fは、制御モード切替回路4Bの位置検出信号に従って制御回路4C〜4Eの出力を選択し、この選択出力に従ってインバータ部1のスイッチング素子のゲート制御出力を得る。
以上の構成による別電源装置の制御を説明する。なお、電気車は、複数のパンタグラフ構成とし、パンタグラフ間が電気車側で接続された場合で説明する。
まず、電気車がM座電源から電力供給されて中セクションに進入するときには、制御回路4は、インバータ部1の電圧/位相をM座電源のそれに合わせておく。この制御には、制御モード切替回路4Bは電圧/位相合わせ制御回路4Cの選択指令を発生しておき、演算制御回路4AによりM座電源の位相と電圧を検出し、電圧/位相合わせ制御回路4Cではこれら検出信号に合わせた電圧と位相をもつインバータ出力信号を発生し、インバータ出力制御回路4Fによるインバータ部1の電圧/位相制御でなされる。
次に、電気車が入口側エアセクションを通過するときには、制御回路4は前記のモード1では電気車の負荷電流を別電源装置PSに移行制御し、モード2ではインバータ部1の出力電流抑制制御をし、モード3では再び負荷移行制御を行う。この制御には、制御モード切替回路4Bは入口側エアセクションと電気車のパンタグラフ位置の移行に応じて、負荷移行制御回路4Dと出力電流抑制制御回路4Eの切替指令を発生する。
次に、電気車が完全に中セクションに入ったとき(電気車の最後尾のパンタグラフが中セクションに入ったとき)、制御回路4は、インバータ部1の出力をT座電源側の電圧と位相に合わせる制御を行い、電気車が出口側のエアセクションに到達する前に、この制御を完了させておく。この制御には、電圧/位相合わせ制御回路4Cによる制御でなされる。
次に、電気車が出口側エアセクションを通過するときには、制御回路4は、前記のモード1では電気車の負荷電流をインバータ部1に移行制御し、モード2ではインバータ部1の出力電流抑制制御をし、モード3では再び負荷移行制御を行う。この制御には、制御モード切替回路4Bは入口側エアセクションと電気車のパンタグラフ位置の移行に応じて、負荷移行制御回路4Dと出力電流抑制制御回路4Eの切替指令を発生する。
次に、電気車が出口側エアセクションを完全に抜けたとき(電気車の最後尾のパンタグラフが中セクションを抜けたとき)、制御回路4は、次の電気車の進入に備えて、インバータ部1の電圧/位相をM座電源の電圧と位相に合わせる制御を行う。この制御には、電圧/位相合わせ制御回路4Cの選択とその制御でなされる。
以上の制御機能により、電気車が完全に中セクションに入るとき、および電気車が完全に中セクションから抜け出るときに、すなわち、電気車の最後尾パンタグラフが入口側エアセクションを抜けるとき、および出口側エアセクションを抜けるときに、電気車の負荷電流は進行方向の電源に移っているため、電気車が通過するときにエアセクション部にアークが発生するのを抑制でき、エアセクションの劣化を防止できる。
同様に、電気車のパンタグラフ構成が複数パンタグラフでその間を非接続としたもの、または1パンタグラフ構成の場合は前記の図5または図3の制御手順により、エアセクション部にアークが発生するのを抑制でき、エアセクションの劣化を防止できる。
なお、電気車が中セクションに入って、出口側のエアセクションに到達するまでのインバータ部の電圧/位相合わせ制御は、電気車のモータ制御装置との兼ね合いで急激に制御すると互いに干渉しあうため、電気車が完全に中セクションに入って、出口側のエアセクションに達するまでの時間から割り出して1秒程度で徐々に変化させるのが好ましい。
(実施形態2)
本実施形態は、図6の別電源として、インバータ電源装置とトランスを用いた場合を図7の(a)に示す。
インバータ電源装置11は、図6の場合と同様の構成要素(1,2,4)を有して単相出力を得、出力トランス12の二次側に出力する。トランス13はM座電源を一次入力とし、二次側にM座電源と同じ位相で電圧変成した出力を得る。同様に、トランス14はT座電源を一次入力とし、二次側にT座電源と同じ位相で電圧変成した出力を得る。各トランス12〜14の二次出力は直列接続で合成して中セクションへ電力を供給する。
この構成において、トランス13と14の二次出力には、それぞれM座電源とT座電源とは異相で電圧値が1/√2のものを得る。これにより、これらの合成出力には、図7の(b)に示すように、直交するM座電圧とT座電圧に対して電気角45度の電圧Vmtを得ることができる。
一方、インバータ電源装置11は、M座電源またはT座電源の電圧を基準位相とし、制御指令で電圧が零から1/√2、位相が零から180度制御できる出力Vinvを得る。
この出力Vinvをトランス12に得ることで、トランス12〜14の合成出力は、図7の(b)に示すように、上記のVmtとVinvとの合成になる。これにより、Vinvの出力の電圧と位相を制御することで合成電圧(Vmt+Vinv)のベクトル軌跡はM座電源からT座電源に相当する電圧と位相に制御する事ができる。同様に、電圧と位相制御による負荷移行制御と出力電流抑制制御ができる。
本実施形態は、実施形態1と同様の作用効果を得ることができる他、中セクションへ供給する電力のうち、インバータ電源装置の出力容量を実施形態1のそれよりも少なくすることができ、インバータ電源装置の小型化、コストダウン、信頼性向上を図ることができる。
(実施形態3)
本実施形態は、図6の別電源装置PSとして、インバータ電源装置と大容量キャパシタを用いた場合の実施形態を図8に示す。
インバータ電源装置は、図6の場合と同様にインバータ本体1とコンバータ2や制御回路4などの構成要素(1〜4)を有し、電気車の進行状態に合わせて、M座電源とT座電源の電圧と位相に合わせた単相出力を中セクションに供給、および負荷移行制御、出力電流抑制制御をする。大容量キャパシタ15は、電解コンデンサまたは電気二重層キャパシタなど、電気車の走行に必要な電力程度の直流電力を放電できる容量を有し、インバータ本体1に対してコンバータ2と併用して直流電力を供給する。
本実施形態によれば、インバータ電源装置から中セクションを通して電気車に電力を供給するとき、その電力の大部分を大容量キャパシタ14の放電で賄うことができる。そして、電気車が中セクションを抜け出した後には、コンバータ2から大容量キャパシタ14に小電流で充電しておくことができる。
そして、インバータ電源装置が中セクションに電力を供給する時間は短時間(一般には数秒)になるため、その直流電源として大容量キャパシタ14を利用することで、コンバータ2の容量を小さく、かつ安価にできる。
なお、本実施形態の構成は、図7に示すインバータ電源装置11に適用することができる。
(実施形態4)
本実施形態は、図6の別電源装置PSとして、電気車の上り方面と下り方面の2種系統のき電構成に適用するためのインバータ電源装置の実施形態を図9に示す。
図9に示すインバータ電源装置は、上り方面のき電線と下り方面のき電線に対して、それぞれ出力トランス3A,3Bと、インバータ本体1A,1Bおよび制御回路4a,4bを設け、コンバータ2は上り方面のT座を電源として両インバータ本体1A,1Bに直流電力を供給する共用方式とする。
本実施形態において、インバータ本体1A,1Bの制御は前記までの実施形態と同様にされ、制御回路4a,4bによる電圧/位相制御、負荷移行制御および出力電流抑制制御をして中セクションを通過する電気車に必要な電力を供給する。
本実施形態のメリットは、コンバータ2の容量が増加する可能性があるが、その台数を半減させることができる、容量増加に対しては、数秒間の短時間定格のため、さらに上下両方面に電気車が位置する可能性が少ないため、コストアップや寸法等にあまり影響を及ぼすことはない。
なお、コンバータ2の電源は、片方面のき電異常も有り得るため、切換スイッチ等によってき電線切換え可能としておくのが好ましい。
また、本実施形態において、インバータ電源装置の構成として、実施形態2または実施形態3の構成を適用できる。
(変形例1)
以上までの実施形態においては、従来の切替遮断器SW1,SW2を省いた構成を示すが、電気鉄道が公共設備になるため、別電源装置PSに不具合が発生したときに電気鉄道の停電と同様の運行不能を起こす虞れがある。この別電源装置PSの機能喪失時の対策として、図10に示すように、切替セクションには別電源装置PSに加えて、バックアップ用の切替遮断器SW1,SW2を設けておくこと、もしくは既存の切替セクションの切替遮断器SW1,SW2を撤去することなく残しておくことにより、別電源装置PSの不具合時に切替遮断器SW1,SW2による電源切替えを可能にする。
この場合、切替遮断器SW1,SW2は、バックアップ用のため、その開閉制御の頻度は極めて小さくなることから、その寿命や開閉サージ等が問題となることはほとんどない。
(変形例1A)
図10において、主回路構成を切替遮断器SW1,SW2と中セクション電源のハイブリッド方式にして遮断器は従来と同じ動作をさせ(但し、SW1,SW2の切替時間は従来の300msより長く1秒程度にする)、中セクションの別電源装置は図6等の制御機能をもたせると、遮断器は中セクションの別電源装置の電圧/位相合わせ制御により、セクション突入時の投入電流が発生する問題が無くなり、中セクションの負荷移行制御機能で、負荷電流を遮断することが無いため、遮断器の寿命上の問題が解決できる。
更に、中セクションの別電源は電気車が入口側エアセクション部に突入したときから、出口側の遮断器が投入するまでの極単時間の容量とすることができる。
(変形例2)
以上までの実施形態において、電気車がき電線に対して回生制動する機能構成で、上記のバックアップ用の切替遮断器SW1,SW2を設けない切替セクション構成では、電気車が中セクションを通過中に制動運転すると、短時間ではあるがその回生電力を別電源装置が吸収する必要がある。この対策として、インバータ部の直流側に発電制動用の抵抗器とその投入スイッチを設けること、または大容量キャパシタ14の充電電力とすること、もしくはコンバータ2に双方向電力変換機能を設けて回生電力をき電線側に回生する構成とすることができる。
本発明の基本構成図。 本発明におけるセクション切り替えと電気車のパンタグラフの種類の関係図。 本発明の制御手順(1パンタグラフ)。 本発明の制御手順(複数パンタグラフが接続)。 本発明の制御手順(複数パンタグラフが非接続)。 本発明の実施形態1を示す構成図。 本発明の実施形態2を示す構成図。 本発明の実施形態3を示す構成図。 本発明の実施形態4を示す構成図。 本発明の実施形態5を示す構成図。 現在の新幹線用の切替セクションの構成図。 従来の電源設備の基本構成図。
符号の説明
PS 別電源装置
SW1,SW2 切替遮断器
1,1A,1B インバータ本体
2 コンバータ
4 制御回路
4A 演算制御回路
4B 制御モード切替回路
4C 電圧/位相合わせ制御回路
4D 負荷移行制御回路
4E 出力電流抑制制御回路
4F インバータ出力制御回路
11 インバータ電源装置
12〜14 トランス
15 大容量キャパシタ

Claims (10)

  1. 異電源の突き合わせ箇所に、電気車の入口側エアセクションと出口側エアセクションの間に中セクションを有する切替セクションを備え、前記中セクションを走行する電気車に電力を供給できる別電源装置を設けた交流電気鉄道の電源設備において、
    前記別電源装置は、
    電気車が前記中セクションに進入する前および電気車の全車両が中セクションに進入するまでは、別電源を「それまで電気車に電力を供給していた電源」と同等の電圧と位相に制御し、
    電気車が前記中セクションを抜け出す前および電気車の全車両が中セクションを抜け出すまでは、別電源を「これから電気車に電力を供給する電源」と同等の電圧と位相に制御する電圧/位相合わせ制御を行い、
    電気車のパンタグラフが前記入口側エアセクションに進入し、前記「それまで電気車に電力を供給していた電源」から電気車に供給する電流が遮断されるときに前記入口側エアセクションにアークが発生するのを抑制し、
    電気車のパンタグラフが前記出口側エアセクションに進入し、別電源から電気車に供給する電流が遮断されるときに前記出口側エアセクションにアークが発生するのを抑制する、
    制御手段を備えたことを特徴とする交流電気鉄道の電源設備。
  2. 前記制御手段は、
    前記「それまで電気車に電力を供給していた電源」または「これから電気車に電力を供給する電源」の電圧/位相に別電源の電圧/位相合わせができる電圧/位相合わせ制御手段と、
    前記「それまで電気車に電力を供給していた電源」から別電源への電気車の負荷移行、および別電源から「これから電気車に電力を供給する電源」への電気車の負荷移行ができる負荷移行制御手段と、
    別電源の出力電流を抑制できる出力電流抑制制御手段と、
    電気車が切替セクションを通過するときに、前記「それまで電気車に電力を供給していた電源」と、前記入口側エアセクションと、中セクションと、出口側エアセクションおよび「これから電気車に電力を供給する電源」に対する電気車の走行位置を判定し、この位置判定に応じて別電源の制御を前記電圧/位相合わせ制御手段と負荷移行制御手段および出力電流抑制制御手段に切替える制御モード切替手段とを備えたことを特徴とする請求項1に記載の交流電気鉄道の電源設備。
  3. 前記制御モード切替手段は、
    1つのパンタグラフで集電する電気車が前記入口側エアセクションの前方を走行しているとき、前記電圧/位相合わせ制御手段で別電源を「それまで電気車に電力を供給していた電源」と同等の電圧と位相に合わせ、
    電気車のパンタグラフが入口側エアセクションに進入したとき、前記負荷移行制御手段で「それまで電気車に電力を供給していた電源」の電流をほぼ零にし、
    電気車が入口側エアセクションを抜け、完全に中セクションに入ったとき、前記電圧/位相合わせ制御手段で別電源の電圧と位相を「これから電気車に電力を供給する電源」に合わせ、
    電気車が出口側エアセクションに入ったとき、前記負荷移行制御手段で別電源の電流をほぼ零にし、
    電気車が出口側エアセクションを完全に抜けたとき、前記電圧/位相合わせ制御手段で別電源を「それまで電気車に電力を供給していた電源」と同等の電圧と位相に戻すことを特徴とする請求項2に記載の交流電気鉄道の電源設備。
  4. 前記制御モード切替手段は、
    複数のパンタグラフ間を互いに接続して集電する電気車が前記入口側エアセクションの前方を走行しているとき、前記電圧/位相合わせ制御手段で別電源を「それまで電気車に電力を供給していた電源」と同等の電圧と位相に合わせ、
    電気車の前方パンタグラフのみが入口側エアセクションに入ったとき、または電気車の後方パンタグラフが入口側エアセクションに入ったとき、前記負荷移行制御手段で「それまで電気車に電力を供給していた電源」の電流をほぼ零にし、
    電気車の前方パンタグラフが入口側エアセクションを抜け、後方のパンタグラフが入口側エアセクションに到達していないとき、前記出力電流抑制制御手段により、別電源の出力を所定電流以下に抑制し、
    電気車が入口側エアセクション部を抜け、完全に中セクションに入ったとき、前記電圧/位相合わせ制御手段で別電源の電圧と位相を「これから電気車に電力を供給する電源」に合わせ、
    電気車のパンタグラフが出口側エアセクションに進入したとき、または電気車の後方パンタグラフが出口側エアセクションに入ったとき、前記負荷移行制御手段で別電源の出力電流をほぼ零にし、
    電気車の前方パンタグラフが出口側エアセクションを抜け、後方のパンタグラフが出口側エアセクションに到達していないとき、前記出力電流抑制制御手段により、別電源の出力を所定電流以下に抑制し、
    電気車が出口側エアセクションを完全に抜けたとき、前記電圧/位相合わせ制御手段で別電源を「それまで電気車に電力を供給していた電源」と同等の電圧と位相に戻すことを特徴とする請求項2に記載の交流電気鉄道の電源設備。
  5. 前記制御モード切替手段は、
    複数のパンタグラフ間を互いに非接続で集電する電気車が前記入口側エアセクションの前方を走行しているとき、前記電圧/位相合わせ制御手段で別電源を「それまで電気車に電力を供給していた電源」と同等の電圧と位相に合わせ、
    電気車の前方パンタグラフのみが入口側エアセクションに入ったとき、または電気車の後方パンタグラフが入口側エアセクションに入ったとき、前記負荷移行制御手段で「それまで電気車に電力を供給していた電源」の電流をほぼ零にし、
    電気車の前方パンタグラフが入口側エアセクションを抜け、後方のパンタグラフが入口側エアセクションに到達していないとき、前記電圧/位相合わせ制御手段により、別電源を「それまで電気車に電力を供給していた電源」と同等の電圧と位相に合わせ、
    電気車が入口側エアセクション部を抜け、完全に中セクションに入ったとき、前記電圧/位相合わせ制御手段で別電源の電圧と位相を「これから電気車に電力を供給する電源」に合わせ、
    電気車のパンタグラフが出口側エアセクションに進入したとき、または電気車の後方パンタグラフが出口側エアセクションに入ったとき、前記負荷移行制御手段で別電源の出力電流をほぼ零にし、
    電気車の前方パンタグラフが出口側エアセクションを抜け、後方のパンタグラフが出口側エアセクションに到達していないとき、前記電圧/位相合わせ制御手段により、別電源を「これから電気車に電力を供給する電源」と同等の電圧と位相に合わせ、
    電気車が出口側エアセクションを完全に抜けたとき、前記電圧/位相合わせ制御手段で別電源を「それまで電気車に電力を供給していた電源」と同等の電圧と位相に戻すことを特徴とする請求項2に記載の交流電気鉄道の電源設備。
  6. 前記別電源装置は、前記異電源の一方を入力電源とし、前記電圧/位相合わせ制御と負荷移行制御および出力電流抑制制御手段を有して前記中セクションを走行中の電気車に電力を供給できるインバータ電源装置としたことを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の交流電気鉄道の電源設備。
  7. 前記別電源装置は、前記両方の異電源からそれぞれ電圧変成した出力を得る一対のトランスを設け、出力電圧と位相および電流を制御できる別電源の出力を前記トランスと直列接続し、これらトランスの出力と別電源の出力の合成出力を前記中セクションに供給することを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の交流電気鉄道の電源設備。
  8. 前記別電源装置は、前記異電源の一方を電源として充電しておく大容量キャパシタを直流電源とし、前記電圧と位相および電流を制御して前記中セクションを走行中の電気車に電力を供給できるインバータ電源装置としたことを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の交流電気鉄道の電源設備。
  9. 前記別電源装置は、電気車の上り方面と下り方面の両切替セクションに対して個別に電力を供給できる一対のインバータ本体とその制御回路と、前記異電源の一方を電源として前記インバータ本体に直流電力を供給できる1台のコンバータとしたことを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項に記載の交流電気鉄道の電源設備。
  10. 前記切替セクションは、電気車の進行状態に応じて両異電源と前記中セクション間を接続できる一対のバックアップ用切替遮断器を設けたことを特徴とする請求項1〜9のいずれか1項に記載の交流電気鉄道の電源設備。
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