JP2005118054A - 乗用苗植機 - Google Patents
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Abstract
【課題】 本発明は、なるべく車体幅を狭くしながらも、車体上での作業者の移動が容易で、然も、畦から予備苗載台に苗を載置する作業及び予備苗載台から苗載台に苗を供給する作業が容易に行えるようにすることを課題とする。
【解決手段】 左右前輪15と左右後輪19と前後に長いフレ−ム6とを装備し、該フレ−ム6の上側で且つ座席21の前側及び左右両側部にステップカバー202を備えた乗用走行車体2の後部に、苗載台155の各苗載部に載置した苗を取出して圃場に植え付ける植付装置154を機体左右方向に複数個並設した植付部4を装着した乗用苗植機において、前記ステップカバー202を中央部202bの左右幅より前部202aの左右幅が狭くなる構成とし、前記前部202aの下方に位置する前記フレ−ム6部分から前記前部202aの左右両側位置にある予備苗載台22を支持する構成とした。
【選択図】 図2
【解決手段】 左右前輪15と左右後輪19と前後に長いフレ−ム6とを装備し、該フレ−ム6の上側で且つ座席21の前側及び左右両側部にステップカバー202を備えた乗用走行車体2の後部に、苗載台155の各苗載部に載置した苗を取出して圃場に植え付ける植付装置154を機体左右方向に複数個並設した植付部4を装着した乗用苗植機において、前記ステップカバー202を中央部202bの左右幅より前部202aの左右幅が狭くなる構成とし、前記前部202aの下方に位置する前記フレ−ム6部分から前記前部202aの左右両側位置にある予備苗載台22を支持する構成とした。
【選択図】 図2
Description
本発明は、座席の前側及び左右両側部にステップカバーを備えた乗用苗植機に関するものである。
従来、座席の前側と左右両側にステップカバーを備えた乗用苗植機がある。そして、予備苗載台は、座席の左右両側にあるステップカバーの更に外側に配置されており、作業者はこの予備苗載台に載置された苗を苗載台に供給する構成であった(特許文献1参照。)。
特開昭63−22772号公報
上記従来の乗用苗植機は、予備苗載台が座席の左右両側にあるステップカバーの更に外側に配置されている為に、機体の左右幅のとても広い構成となっていた。また、機体前部から離れた座席の左右両側に予備苗載台を設けたものであるから、機体前部を畦に着けて、畦から予備苗載台に苗を載置する際に作業性が悪いものであった。
そこで、本発明は、なるべく車体幅を狭くしながらも、車体上での作業者の移動が容易で、然も、畦から予備苗載台に苗を載置する作業及び予備苗載台から苗載台に苗を供給する作業が容易に行えるようにすることを課題とする。
本発明は、上記課題を解決するために、左右前輪15と左右後輪19と前後に長いフレ−ム6とを装備し、該フレ−ム6の上側で且つ座席21の前側及び左右両側部にステップカバー202を備えた乗用走行車体2の後部に、苗載台155の各苗載部155aに載置した苗を取出して圃場に植え付ける植付装置154を機体左右方向に複数個並設した植付部4を装着した乗用苗植機において、前記ステップカバー202を中央部202bの左右幅より前部202aの左右幅が狭くなる構成とし、前記前部202aの下方に位置する前記フレ−ム6部分から前記前部202aの左右両側位置にある予備苗載台22を支持する構成とした乗用苗植機としたものである。
従って、左右幅の狭いステップカバー202の前部202aの左右両側位置に予備苗載台22があるので、機体の左右幅を可及的に狭くできる。また、機体前部を畦に着けて、畦から予備苗載台に苗を載置する作業が容易に行える。更に、ステップカバー202の前部202aの下方に位置する前記フレ−ム6部分から前記前部202aの左右両側位置にある予備苗載台22を支持する構成としたので、車体平面視でフレ−ム6から予備苗載台22までの距離が短くなるため、予備苗載台22の支持構造を簡素にできる。
本発明によると、機体の左右幅を可及的に狭くでき、機体のコンパクト化が図れる。また、畦から予備苗載台への苗補給作業性が向上する。更に、予備苗載台22の支持構造を簡素にでき、機体の軽量化ひいてはコストダウンが図れる。
各図は本発明の1実施例をあらわし、この乗用走行車体2は、車体の後部に具備するリンク装置3に6条植の植付部4が装着されているとともに、施肥装置5が設けられ、全体として乗用施肥田植機1として構成されている。
走行車体2は、平面視で前後に長い方形のフレーム6を備え、該フレームの中間部後方寄りの位置にエンジン10が、その前方にミッションケース11がそれぞれ配設されている。なお、ミッションケース11は、その後部上面に油圧ポンプ12が一体に組み付けられているとともに、その前部から操向ハンドルを支持するステアリングポスト13が上方に突設されている。そして、ミッションケース11の側方に前輪支持ケース14,14が変向可能に設けられ、その下端部に前輪15,15が軸支されている。また、フレーム6の後端部に突設したローリング軸16にローリング杆17が左右にローリング自在に支持され、その左右両端部に取り付けた後輪支持ケース18,18に後輪19,19が軸支されている。そして、エンジン10の上方部に操縦席21が設置されている。さらに、図1および図2において鎖線で示す如く、予備の苗を載せておく予備苗載台22,22を車体の前部側方に取り付けることもできる。
エンジン出力軸10aに取り出されたエンジン出力はベルト23を介して油圧ポンプ駆動軸12aに伝えられ、さらに該油圧ポンプ駆動軸からベルト24を介してミッション入力軸11aに伝えられる。ベルト24が掛けられているプーリ25,26はベルト溝の幅を調節可能に構成されており、該ベルト溝幅を調節して有効径d1,d2を変えることにより、伝動比を連続的に変化させることができる。すなわち、油圧ポンブ駆動軸12aからミッション入力軸11aへの伝動部がベルト無段変速式の副変速装置Aとして構成されている。この副変速装置Aの操作機構としては、ステアリングポスト13と一体に組み付けた支持ステー30に副変速軸31が水平に支承され、該副変速軸に副変速レバー33と副変速アーム34が固着され、さらに副変速アーム34の先端部に2本のロッド36,37が取り付けられ、これらロッドの下端部に前記プーリ25,26を各々個別に駆動するシフタ38,39が設けられている。このため、1本の副変速レバー33を操作することにより、ベルト24の有効径d1,d2が同時に調節される。
図6はミッションケース11の内部を展開してあらわした図で、ミッション入力軸11aからケーシング40内のクラッチ軸42ヘメインクラッチ43を介して伝動される。メインクラッチ43は周知の多板クラッチで、図中の44はエンジン側の摩擦板、45はミッション側の摩擦板、46は両摩擦板押付け用のスプリング、47,48は切替操作用の固定部材と摺動部材である。前記支持ステー30にクラッチ操作軸50が水平に設けられ、該操作軸に固着したアーム51と摺動部材48から突設するアーム48aとがロッド52で連結されている。また、弓状に湾曲したクラッチ操作杵54が操作軸50に吊られた状態で一体に取り付けられており、該クラッチ操作杆の下端部にクラッチペダル55が設けられている。
前部ケーシング40aの中には、クラッチ軸42、カウンタ軸60、走行一次軸61、走行二次軸62、植付一次軸63、植付二次軸64がそれぞれ平行に支承されている。クラッチ軸42のギヤG1とカウンタ軸60のギヤG2、および前記ギヤG2と走行一次軸61のギヤG3がそれぞれ互いに噛合しており、クラッチ軸42の回転が走行一次軸61に順方向で伝えられる。主変速装置Bとして、走行一次軸61に前記ギヤG3とギヤG4がそれぞれ定位置に嵌着され、走行二次軸62に互いに一体に成形されたギヤG5,G6が軸方向に摺動目在に嵌合している。シフタ66でギヤG5,G6を移動させ、ギヤG4とギヤG5が噛合すると作業速、ギヤG3とギヤG6が噛合すると路上走行速になる。また、植付一次軸63にはギヤG4に常時噛合するギヤG7とバックギヤG8が嵌着されており、ギヤG6をバックギャG8に噛合させると後進速になる。ギヤG5,G6がいずれのギヤとも噛合しない位置が中立になる。また、株間変速装置Gとして、植付一次軸63に互いに一体に成形されたギヤG9,G10が軸方向に摺動自在に嵌合しているとともに、植付二次軸64にギヤG11,G12がそれぞれ取り付けられている。シフタ67でギヤG9,G10を適当に移動させることにより、ギヤG9とギヤG11、ギヤG10とギヤG11、およびギヤG10とギヤG12の3通りの組合せが得られ、3段階の株間切替を行なえる。植付二次軸64からベベルギヤG13,G14を介して植付部伝動軸68に伝動される。
後部ケーシング40bの中にはリヤアクスル70,70とフロントアクスル71,71が支承され、前記走行二次軸62から後輪デフ装置Dを介してリヤアクスル70,70に伝動されるとともに、後輪デフ装置Dから前輪デフ装置Eを介してフロントアクスル71,71に伝動される。後輪デフ装置Dは、走行二次軸62のギヤG15に噛合するギヤG16が外周部に成形された容器73を備え、該容器内の縦軸74に取り付けた一次ベベルギヤG17と左右のリヤアクスル70,70に各別に取り付けた二次ベベルギヤG18,G18とが互いに噛合する状態で収納されており、各アクスルに加わる負荷に応じて当該アクスルに伝動される駆動力が適宜変動するようになっている。前輪デフ装置Eも後輪デフ装置Dと同様の構成で、図中の73は容器、76は縦軸、G19は後輪デフ装置側のギヤ、G20は前輪デフ装置側のギヤ、G21は縦軸76に取り付けたベベルギヤ、G22はフロントアクスル71に取り付けたベベルギヤである。
上記後輪デフ装置Dおよび前輪デフ装置Eにはデフ機能を停止し、左右両アクスルに駆動力が均等に伝動されるようにするデフロック装置77,78が設けられている。このデフロック装置77(78)は、容器73(74)に形成された爪79(80)とアクスルの角捧部70a(71a)に嵌合するデフロック部材81(82)の爪83(84)を咬み合わせて、容器73(74)とアクスル70(71)を互いに固定するようになっている。図7に示す如く、デフロック部材作動用のシャフト85(86)にレバー87(88)が水平に取り付けられ、該レバーの先端部から上向きにデフロックペダル89(90)がのばされている。シャフト85の方がシャフト86よりも上位に設けられており、レバー87の側面にペダル杆89aの端部91が突起状に突出し、これがレバー88の上面に係合しているため、後輪デフロックペダル89を踏むと後輪デフロック装置77と前輪デフロック装置78の両方が作動するようになっている。デフロックペダル89,90は操縦席21の前方下方部に並設されている。
リヤアクスル70,70はべベルギヤG23,G24,…によって前後方向のリヤ出力軸93,93に伝動連結され、さらにこのリヤ出力軸93,93のケーシング外に突出する後輪部に、前記後輪支持ケース18,18に伝動する後輪伝動軸94,94がユニバー一サルジョインド95,95を介して接続されている。
また、リヤアクスル70,70の端部には、該リヤアクスルに取り付けたディスク100,100にプレッシャプレート101,101を押し付けて制動する後輪ブレーキ装置F,Fが設けられている。外周面に軸方向の切欠部102が形成され作動ピン103がプレッシャプレート101と平行に設けられており、常時は作動ピン103の切欠部102がプレッシャプレート101に当接しているが、レバー104で作動ピン103を回転させ、作動ピン103の円周部をプレッシャプレート101に当接させると、プレッシャプレート101がディスク100側に押し付けられブレ一キが作動するようになっている。後輪ブレーキ装置F,Fのブレーキペダル105,105は、前記クラッチ操作軸50と同軸心のブレーキ軸106に、クラッチペダル55と同様に吊られた状態で取り付けられている。
前記植付部伝動軸68は後方に廷ばされ、その後端部に植付クラッチケース110が設けられている。図8に示すように、植付クラッチケース110の内部に、植付部伝動軸68に接涜された一次軸111とPTO軸である二次軸112が互いに平行に支承されている。一次軸111にはギヤG25,G26を有する筒状のギヤ軸115が摺動自在に嵌合しており、角棒部111aに嵌着した爪板116およびギヤ軸115に固着した爪板117を介して一次軸111からギヤ軸115にトルクが伝えられる。常時はスプリング118の作用で両爪板116,117が咬み合っているが、トルクが一定以上になると、スプリング118の力に抗してギヤ軸115が図における右方向に移動して伝動が断たれる。すなわち、負荷が一定以上になると伝動を断つ安全クラッチとして構成されている。
二次軸112には回動自在な筒軸120が遊嵌されており、該筒軸の外周部に、前記ギヤG25,G26に噛合するギヤG27,G28を有するギヤ筒121が軸方向に摺動自在に嵌合している。変速スイッチ123でギヤ筒121を移動させ、ギヤ軸115とギヤ筒120の噛合関係を切り替えることにより変速が行なわれる。ギヤG25とギヤG27が噛合するときは後続伝動が行なわれ、ギヤG26とギヤG28が噛合するときは低速伝動が行なわれる。
筒軸120のトルクは定位置クラッチ板125を介して二次軸112に伝えられる。定位置クラッチ板125は、回転不能かつ摺動自在に二次軸112に嵌合しているとともに、スプリング126によって筒軸120側に付勢されている。作業時は筒軸の爪120aと定位置クラッチ板の爪125aが咬み合っているが、作業を停止すると、クラッチピン127が定位置クラッチ板125のテーパ面に押し付けられ、二次軸112が所定角度で停止される。
また、二次軸112と平行に施肥駆動軸131が設けられ、二次軸112からこの施肥駆動軸131ヘギヤG29,G30,G31を介して伝動される。
走行車体2のカバーは、エンジン10の上部を覆うエンジンカバー200と、ステアリングポスト13の外周部を覆うステアリングポストカバー201と、これらの周囲に拡がるステップカバー202とに分けられる。このうちのステップカバー202は、前部202a、中央部202b、後部202cの順に高くなる段状に成形され、中央部202bの上面は、図面に示すように装着時において車体の左右中央側から左右両側にわたって左右端部の苗載台の前側に至るまで略平坦なステップ面を形成して操縦用のフロアとなり、前部202aの上面は車体の前部から操縦者が乗り込むための通路となっている。また、後部202cは施肥装置5を装着した際に、後記ホッパ180,…からこぼれた肥料が落下してエンジン10、リンク装置3等に付着するのを防止する役目をしている。ステップカバー202は、図3に示すように、車体の左右中心線に沿って分割される左右対称のステップカバー部材202(L),202(R)からなり、それぞれにエンジン10を収容するための凹部205、ステアリングポスト等を収容する凹部206、デフロックペダル89,90を各別に通す切欠部207、および後記施肥フレームの支柱183を通す切欠部208が設けられている。ステップカバー部材202(L),202(R)はフレーム6に設けたステーに固定して組み付けられるが、車体の左右中心線に沿って分割されているので、その組付けに際し、各ステップカバー部材202(L),202(R)を車体の側方からそれぞれ水平にスライドさせて所定の組付位置ヘセットすることができる。なお、ステップカバー202は正確に左右中心線で分割しておかなくてもよく、組付け等に便利なように適当に分割しておげばよい。また、前記予備苗載台22,22は、ステップカバー部材202(L),202(R)を取り外す際、図3において鎖線で示す如く該ステップカバー部材を側方にスライドさせたときに邪魔にならない位置に設けられている。
リンク装置3として、フレーム6の後端部に立設したリンクベース枠140に1本の上リンク141と2本の下リンク141,141が回動自在に支持され、これら上下リンクの後端部に連結枠144が取り付けられている。連結枠144から後方に突設したローリング軸145に植付部4がローリング可能に装着される。リンク装置3の駆動手段である油圧シリンダ147は、基部がフレーム6に枢着され、ピストンロッドの先端部が上リンク141の基部から垂設したスイングアーム148の下端部に連結されている。油圧シリンダ147を伸縮させると、連結枠144が一定姿勢に保持されたまま上下動させられ、これに装着した植付部4が昇降させられる。
植付部4は、前記PTO軸112を介して走行車体2から伝動される伝動ケース150と、該伝動ケースの両側面部に突設した伝動パイプ151,151と、伝動ケース150の中央部および伝動パイプ151,151の両端部から後方に延設した3本のチェンケース152,…とで植付部フレームが構成され、各チェンケース152,…の後端部両側に1組づつ計6組の植付装置154,…が設けられている。植付装置154,…の上方には、前側が上位となるように傾斜させた苗載台155が支持枠157と苗載台支持フレーム158に取り付けたレール159によって左右に滑動自在に支持されている。苗載台155の上面は植付条教分(図示例では6)の苗載部155a,…に仕切られており、各苗載部ごとに苗を下方に送るベルト式の苗送り装置161,…が設けられている。また、苗載台155の下端部には、植付装置154,…に対応する苗取出口162,…が形成された受板83が支持枠157と一体に設けられている。苗載台155が左右に往復動して台上の苗を苗取出口162に順次供給するとともに、植付装置154の一対の植付杆154a,154aが所定の軌跡を描いて閉ループ運動を行ない、前記苗取出口162に供給された苗を交互に挟持して圃場に植え付けてゆくようになっている。苗載台155が左右行程の端部に到達して横1列分の苗を苗取出口162に供給し終えると、苗送り装置161,…が作動して苗を1列分だけ下方に移送する。
これら植付部4の下側には、中央に1個のセンターフロート170と左右一対のサイドフロート171,171が設けられている。各フロート170,171,171の両側部に苗移植用の溝を成形する作溝器172,…が取り付けられている。これらフロートは、チェンケース152,…に取り付けたフロート支持杆173,…の後端部に前部が上下動自在に枢支されている。センターフロート170の前部に上下動検出用の検出ロッド174が取り付けられており、該検出ロッドの検出結果に基づいて前記油圧シリンダ67制御用の油圧バルブ175が駆動される。例えば圃場面が高くなってセンターフロート170が上動すると、油圧シリンダ147が伸びる方向に油圧バルブ175が駆動され、その結果植付部4が上昇する。圃場面が低くなった場合は上記と逆に動作する。
施肥装置5は、肥料を貯蔵するホッパ180と、該ホッパ内の肥料を下方に繰り出す繰出器181と、該繰出器から繰り出された肥料を前記作溝器172によって成形された移植溝に導く施肥パイプ182とを備えている。ホッパ180は隣接する2条ごとに共用されており、各々1つのホッパ180と2つの繰出器181,181とからなる計3組の本体部が、支柱183,183によってリンクベース枠60に支持された角型パイプ製の施肥フレーム184に取り付けられ、側面視で操縦席21と苗載台155の間隔部に配置されている。各繰出器181,…内の繰出ロール181a,…は前記施肥駆動軸131より伝動される繰出ロール駆動軸185によって駆動される。また、エンジンルーム内にブロワ187が設けられ、このブロワ187と施肥フレーム184の中空部とエアパイプ188で接涜されているとともに、施肥パイプ182,…の始端部が施肥フレーム184の中空部に開口させて取り付けられている。このようにして、エンジンルーム内の温風を施肥パイプ182,…に供給することにより、施肥パイプ内における肥料の流通が良好となるとともに、肥料が施肥パイプ内で固化するのを防止する効果がある。
そして、特に、左右前輪15は、植付部4の機体左右方向に並設した中央部の4つの植付装置154よりも外側方の前方に位置させて設け、ステップカバー202の前部は、その左右幅が車体平面視で左右前輪15の位置よりも左右幅が狭く、ステップカバー202の後部は、その左右幅が前部よりも広く、且つ、車体平面視で左右前輪15の上部位置で前部の幅狭部から後部の幅広部に段状に広くなり、ステップカバー202後方に位置する苗載台155の左右最外側の苗載部155aの前方に位置する部位に略平坦なステップ面が構成されているので、左右前輪15の上部位置で左右両側前部の幅狭部から左右両側後部の幅広部に段状に広くなっていることから、左右前輪15の前端部上にはステップは無くて、作業者は左右前輪15の前端部の角度変化を見ながら機体を操縦することができ、良好な操縦が行なえて作業性が良い。また、ステップカバー202の後部は、左右幅の広い左右前輪15よりも更に広幅で、且つ、苗載台155の左右最外側の苗載部155aの前方に位置する部位には略平坦なステップ面がある構成となるから、作業者はステップカバー202上を自由に移動できて、然も、左右最外側の苗載部155aに対する苗補給等の作業を容易に行うことができる。
また、ステップカバー202の前部は、その左右幅が車体平面視で左右前輪15の位置よりも左右幅が狭く、ステップカバー202の後部は、その左右幅が前部よりも広く、且つ、車体平面視で左右前輪15の上部位置で前部の幅狭部から後部の幅広部に段状に広くなり、該広くなった段状部よりも前方のステップカバー202前部の左右両側位置に予備苗載台22を配置していることから、左右幅が狭いステップカバー202の前部の左右両側位置に予備苗載台22を配置することにより機体の左右幅を可及的に狭い構成にでき、然も、予備苗載台22は機体の前端部近くに位置する為に、機体前部を畦に着けて、畦から予備苗載台22に苗を載置する作業性がとても容易に且つ能率良く行なえる。
1:乗用施肥田植機、2:乗用走行車体、4:植付部、6:フレ−ム、15:左右前輪、19:左右後輪、21:座席(操縦席)、22:予備苗載台、154:植付装置、155:苗載台、155a:苗載部、202:ステップカバー、202a:ステップカバーの前部、202b:ステップカバーの中央部
Claims (1)
- 左右前輪(15)と左右後輪(19)と前後に長いフレ−ム(6)とを装備し、該フレ−ム(6)の上側で且つ座席(21)の前側及び左右両側部にステップカバー(202)を備えた乗用走行車体(2)の後部に、苗載台(155)の各苗載部(155a)に載置した苗を取出して圃場に植え付ける植付装置(154)を機体左右方向に複数個並設した植付部(4)を装着した乗用苗植機において、前記ステップカバー(202)を中央部(202b)の左右幅より前部(202a)の左右幅が狭くなる構成とし、前記前部(202a)の下方に位置する前記フレ−ム(6)部分から前記前部(202a)の左右両側位置にある予備苗載台(22)を支持する構成とした乗用苗植機。
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