JP2014079180A - 苗移植機 - Google Patents

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Abstract

【課題】施肥装置の施肥量を調節は、従来は施肥伝動機構内のカウンタアームの設置角度を調節し、往復直線運動を行う従動側揺動ロッドの動作量を変更することで行っていた。しかし、メカ的な駆動ロスが生じやすく伝達効率が悪いという問題があった。上記の問題を解決する苗移植機を提供することが、本発明が解決しようとする課題である。
【解決手段】施肥伝動機構(28)に繰出軸(75)の回転速度を調節する施肥回転数調節装置(200)を備え、この施肥回転数調節装置(200)には、駆動非円形ギアと従動非円形ギアとからなる非円形ギア対を設け、これらの非円形ギアの周上の噛合い位置を変更することで、ギア比を変更して繰出軸(75)の回転速度を調節することを特徴とする苗移植機により上記問題を解決した。
【選択図】図11

Description

本発明は、施肥装置を備える苗移植機に関するものである。
先行技術文献1の施肥伝動機構は、植付クラッチケースからの回転運動をクランク機構により駆動側揺動ロッドの往復直線運動に変換した後、カウンタアームの回動運動、従動側揺動ロッドの往復直線運動、繰出入力アームの回動運動と変換し、そして一方向クラッチを用いて回転運動に変換した上で、肥料の繰出部の繰出軸に伝動する。そして肥料の放出量の調節はカウンタアームの設置角度を変更し従動側揺動ロッドの動作量を変更することで行う。従動側揺動ロッドの往復直線運動の動作量を調節すると、一方向クラッチにより駆動する軸の回転数が変更され、これにより繰出軸の回転数を設定する構成である。
特開2006−166820号公報
カウンタアームの設置角度を調節し、往復直線運動を行う従動側揺動ロッドの動作量を変更することは、メカ的な駆動ロスが生じやすく伝達効率が悪いという問題があった。特に施肥量を制限するために繰出軸の回転数を低くした場合に、伝達効率が悪くなるという問題があった。上記の問題を解決する苗移植機を提供することが、本発明が解決しようとする課題である。
本発明は、上記課題を解決すべく次のような技術的手段を講じた。
すなわち、請求項1記載の発明は、走行車体(2)の後方に昇降自在に動作する苗植付装置(4)を備えると共に、走行車体(2)の後上部に植え付けた苗に肥料を供給する施肥装置(5)を備え、エンジン(20)からの外部取出動力を受け、前記苗植付装置(4)及び前記施肥装置(5)への動力を供給する植付クラッチ機構を設けると共に、この植付クラッチ機構と前記施肥装置(5)の間に動力伝達のための施肥伝動機構(28)を備える苗移植機において、この施肥伝動機構(28)が、植付クラッチ機構からの往復回動運動を一方向の回転運動に変換する一方向クラッチを備え、この一方向クラッチからの回転運動を繰出軸(75)に伝動すると共に、前記繰出軸(75)の回転速度を調節する施肥回転数調節装置(200)を備え、この施肥回転数調節装置(200)には、駆動非円形ギアと従動非円形ギアとからなる非円形ギア対を設け、これらの非円形ギアの周上の噛合い位置を変更することで、ギア比を変更して前記往復回動運動の動作量を調節し、繰出軸(75)の回転速度を調節することを特徴とする苗移植機である。
また、請求項2記載の発明は、前記駆動非円形ギアの入力軸(210)と駆動非円形ギアとを結合または分離する駆動力断接クラッチ(211)を設け、この駆動力断接クラッチ(211)が、押圧スプリング(212)を用いて入力軸(210)と駆動非円形ギアとを結合方向に付勢することでこれらを結合すると共に、前記駆動非円形ギアと結合したクラッチ解除アーム(213)を前記押圧スプリング(212)の付勢力以上の力で分離方向に動作させることで、前記駆動力断接クラッチ(211)を切り、前記非円形ギア対の非円形ギア周上の噛合い位置を変更することを特徴とする請求項1記載の苗移植機である。
また、請求項3記載の発明は、前記施肥回転数調節装置(200)で、第一非円形ギア対(201)と第二非円形ギア対(202)とを直列に接続することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の苗移植機である。
また、請求項4記載の発明は、前記第一非円形ギア対(201)の第一従動非円形ギア(201B)と、前記第二非円形ギア対(202)の第二駆動非円形ギア(202A)とを伝動シャフト(214)で結合し、前記駆動力断接クラッチ(211)を第一駆動非円形ギア(201A)及び第二駆動非円形ギア(202A)のいずれにも設けたことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載の苗移植機である。
また、請求項5記載の発明は、前記クラッチ解除アーム(213)を分離方向に動作させたときに、その状態を維持するための固定部材を設けたことを特徴とする請求項2から請求項5のいずれかに記載の苗移植機である。
また、請求項6記載の発明は、前記非円形ギア対のギア比が、この非円形ギア対を構成する駆動非円形ギアの回転角度に比例し、施肥量調節ハンドル(215)により駆動非円形ギアもしくは従動非円形ギアを回転することでギア比を連続的に変化させることを特徴とする請求項1から請求項5に記載の苗移植機である。
また、請求項7記載の発明は、前記非円形ギア対のケース(216)をいずれかのギア軸を中心に回動可能とし、この非円形ギア対を構成する非円形ギア周上のギア噛合い位置を、前記ケース(216)を回動させることによって変更することを特徴とする請求項1から請求項6に記載の苗移植機である。
請求項1記載の発明によれば、施肥回転数調節装置(200)に、駆動非円形ギアと従動非円形ギアとからなる非円形ギア対を設け、この非円形ギアの周上の噛合い位置を変更することで、往復回動運動の動作量の増減を調節し、繰出軸(75)の回転速度を設定することにより、従来の方式と比較して施肥回転数の調節部において伝達効率を高くすることができる。特に回転数が低い場合であってもその効率を維持することができる。また従来の方式や、複数の円形ギアをシフトさせる方式に比較すると施肥回転数調節装置(200)のコンパクト化を図れる。
加えて施肥回転数調節装置(200)の部品点数を削減することができるので、調節作業の能率及びメンテナンス性が向上すると共に、回転数の調節を非円形ギア対のギア比によって決定することになり、繰出軸(75)の回転数の調節精度を向上でき、過剰な肥料供給が防止されて無駄な肥料の消費を抑えることができると共に、肥料不足により作物が生育不良を起こすことを防止できる。
請求項2記載の発明によれば、請求項1記載の発明の効果に加えて、駆動非円形ギア入力軸(210)と駆動非円形ギアとを結合または分離する駆動力断接クラッチ(211)を設け、この駆動力断接クラッチ(211)は、押圧スプリング(212)を用いて入力軸(210)と駆動非円形ギアとを結合方向に付勢することでこれらを結合すると共に、前記駆動非円形ギアと結合したクラッチ解除アーム(213)を押圧スプリング(212)の付勢力以上の力で分離方向に動作させると、前記駆動力断接クラッチ(211)が切れ、前記非円形ギア対のギア噛合い位置を変更できる構成としたことにより、クラッチ解除アーム(213)を引いて駆動力断接クラッチ(211)を切ると、クラッチ解除アーム(213)を回すことで非円形ギアの周上のギア噛合い位置を容易に変更できる。即ち簡易な構成で繰出軸(75)の回転数を調節できることとなり部品点数を削減でき、更に操作性、メンテナンス性が向上する。
請求項3記載の発明によれば、請求項1または請求項2に記載の発明の効果に加えて、施肥回転数調節装置(200)で、第一非円形ギア対(201)と第二非円形ギア対(202)とを直列に接続することにより、二つのギア対のギア比を掛け合わせて繰出軸(75)の回転数を調整でき、施肥量の調節の幅が広がり、より多くの作業条件に対応することが可能となる。また、同じ非円形ギア対を用いることで少ない部品点数でコンパクトに施肥回転数調節装置(200)を構成でき、メンテナンス性が向上する。
請求項4記載の発明によれば、請求項1から請求項3のいずれかに記載の発明の効果に加えて、第一非円形ギア対(201)の第一従動非円形ギア(201B)と、第二非円形ギア対(202)の第二駆動非円形ギア(202A)とを伝動シャフト(214)で結合し、駆動力断接クラッチ(211)を第一駆動非円形ギア(201A)及び第二駆動非円形ギア(202A)のいずれにも設けたことにより、二つのギア対のギア比をそれぞれ調節できるので操作性が向上し、作業能率を上げることができる。
請求項5記載の発明によれば、請求項2から請求項5のいずれかに記載の発明の効果に加えて、クラッチ解除アーム(213)を分離方向に動作させたときに、その状態を維持するための固定部材を設けたことにより、肥料の供給が不要な箇所で植付作業をするときに施肥装置(5)の繰出軸(75)への動力を一括して切断できるので、作業能率が向上すると共に余分な肥料が消費されず肥料の節約を図ることができる。
請求項6記載の発明によれば、請求項1から請求項5のいずれかに記載の発明の効果に加えて、前記非円形ギア対のギア比が、この非円形ギア対を構成する駆動非円形ギアの回転角度に比例し、施肥量調節ハンドル(215)により駆動非円形ギアもしくは従動非円形ギアを回転することでギア比を連続的に変化させる構成であることにより、繰出軸(75)の回転数を高精度に調節でき、圃場に適切な量の肥料を供給することができる。これにより、過剰に肥料が供給されることがなく、肥料過多による生育不良の発生が防止され、作物の収量が多くなると共に品質の低下を防止できる。
請求項7記載の発明によれば、請求項1から請求項6のいずれかに記載の発明の効果に加えて、前記非円形ギア対のケース(216)をいずれかのギア軸を中心に回動可能とし、この非円形ギア対を構成する非円形ギア周上のギア噛合い位置を、ケース(216)を回動させることによって変更することにより、ギア比を変更するための部品を別途設ける必要がなくなり、簡易な構造でギア比を変更できるのでメンテナンス性が向上する。また、ケースの位置により現状のギア比を確認できるので、作業者が施肥量を間違えることがなくなる。

本発明の実施形態にかかる苗移植機の側面図である。 図1の苗移植機の平面図である。 本発明の実施形態にかかる施肥装置の背面図である。 図3の施肥装置の平面図である。 図3の施肥装置の繰出部の側断面図である。 図5の繰出部の後方向からの断面図である。 図3の施肥装置の側面図である。 本発明の第一実施形態にかかる施肥回転数調節装置の側面図である。 本発明の実施形態にかかる非円形ギア対の半径方向からの断面図である。 ギア比ごとの非円形ギア対の回転姿勢を示した説明図である。 本発明の第一実施形態にかかる施肥回転数調節装置の断面図である。 本発明の第二実施形態にかかる施肥伝動機構の背面図である。 本発明の第三実施形態にかかる施肥回転数調節装置の構成図である。 サイドフロートの側面図である。
上記技術思想に基づいて具体的に構成された実施の形態について以下に図面を参照しつ
つ説明する。
本発明の苗移植機は、その側面図および平面図を図1、図2にそれぞれ示すように、左右の前輪10と左右の後輪11とによる走行部および、エンジン20と一体に変速動力を伝動するミッションケース12、左右の前輪10を伝動支持する左右の前輪ファイナルケース13、左右の後輪11を伝動支持する左右の後輪ギアケース18等の伝動部を備えて圃場走行可能に走行車体2を構成し、この走行車体2の後部に昇降リンク機構3によって昇降動作可能に設けられて苗株の植付けを行う苗植付装置4とを備えて構成される。
苗移植機の動力伝達経路は以下のようになる。エンジン20はメインフレーム15の上に搭載されており、該エンジン20の回転動力が、ベルト伝動装置21及び油圧式無段変速装置23を介してミッションケース12に伝達される。ミッションケース12に伝達された回転動力は、該ケース12内のトランスミッションにより変速された後、走行動力と外部取出動力に分離して取り出される。
走行動力は、一部が前輪ファイナルケース13に伝達されて前輪10を駆動すると共に、残りが後輪ギアケース18に伝達されて後輪11を駆動する。左右の前輪ファイナルケース13は、ミッションケース12の側方で左右の前輪10を伝動支持し、左右の後輪ギアケース18は、機体左右側に左右の後輪11を軸着する車軸を機体左右側に突出させて設け、該ミッションケース12から左右それぞれの変速動力を受ける。
作業者は主変速レバー37を操作することで油圧式無段変速装置23を前進9段から中立位置を経て後進6段まで連続的(無段階的)に変速でき、副変速レバー(不図示)を操作することで歯車式変速装置内の周知の副変速装置により「路上走行モード」と「植付作業走行モード」とを変更することができる構成である。
次に外部取出動力は、走行車体2の後部に設けた植付クラッチケース25内部の植付クラッチ機構に伝達され、それから植付伝動軸26によって苗植付装置4へ伝動されるとともに、施肥伝動機構28によって施肥装置5へ伝動される。この苗植付装置4は、機体後部の植付伝動軸26から動力を受ける伝動ケース50を備え、苗載台51に作業者が苗を供給するとともに、植付条別に並列配置した苗植付具52で載置された苗株の圃場への植付けを行う。
上記苗植付装置4の構成は以下のようになる。
本件に示す苗移植機の走行車体2の後方に設けられた苗植付装置4は6条植の構成で、フレームを兼ねる苗植付伝動ケース50、マット苗を載せて左右往復動し苗を一株分ずつ各条の苗取出口51a、…に供給するとともに横一列分の苗を全て苗取出口51a、…に供給すると苗送りベルト51b、…により苗を下方に移送する苗載台51、苗取出口51a、…に供給された苗を圃場に植付ける苗植付具52、…、次工程における機体進路を表土面に線引きする左右一対の線引きマーカ19等を備えている。苗植付装置4の下部には中央にセンターフロート55、その左右両側にサイドフロート56がそれぞれ設けられている。これらフロート55、56を圃場の泥面に接地させた状態で機体を進行させると、フロート55、56が泥面を整地しつつ滑走し、その整地跡に苗植付具52、…により苗が植付けられる。各フロート55、56は圃場表土面の凹凸に応じて前端側が上下動するように回動自在に取り付けられており、植付作業時にはセンターフロート55の前部の上下動が迎角制御センサ(図示せず)により検出され、その検出結果に応じ昇降油圧シリンダ46を制御する油圧バルブを切り替えて苗植付装置4を昇降させることにより、苗の植付深さを常に一定に維持する。苗植付装置4には整地装置の一例であるロータ27(27a,27b)が取り付けられている。また、苗載台51は苗植付装置4の全体を支持する左右方向と上下方向に幅一杯の矩形の支持枠体65の支持ローラ65aをレールとして左右方向にスライドする構成である。
苗植付装置4を昇降させる昇降リンク機構3は平行リンク構成であって、1本の上リンク40と左右一対の下リンク41を備えている。これらリンク40,41は、その基部側がメインフレーム15の後端部に立設した背面視門形の後部フレーム42に回動自在に取り付けられ、その先端側に縦リンク43が連結されている。そして、縦リンク43の下端部に苗植付装置4に回転自在に支承された連結軸44が挿入連結され、連結軸44を中心として苗植付装置4がローリング自在に連結されている。メインフレーム15に固着した支持部材と上リンク40に一体形成したスイングアームの先端部との間に昇降油圧シリンダ46が設けられており、該シリンダ46を油圧で伸縮させることにより、上リンク40が上下に回動し、苗植付装置4がほぼ一定姿勢のまま昇降する。なお、後部フレーム42と、上リンク40及び下リンク41との間には昇降検知部材であるポテンショメータを配置し、苗植付装置4の上昇または下降を検知している。
走行車体2の前部左右両側には、補給用の苗を載せておく予備苗載台38が機体よりも側方に張り出す位置と内側に収納した位置とに回動可能に設けられ、それぞれ傾斜支持部材で三段に構成されている。
苗移植機の作業者周辺の構成は以下のようになる。
エンジン20の上部はエンジンカバー30で覆われており、その上に座席31が設置されている。座席31の前方には各種操作機構を内蔵するフロントカバー32があり、その上方に前輪10を操向操作するハンドル34が設けられている。ハンドル34の右側には、主変速レバー37が設けられ、その下方に副変速レバー(不図示)を設けている。エンジンカバー30及びフロントカバー32の下端左右両側は水平状のフロアステップ35になって畦クラッチペダル等が配置されている。フロアステップ35は一部格子状になっており、該ステップ35を歩く作業者の靴についた泥が圃場に落下するようになっている。フロアステップ35上の後部は、後輪フェンダを兼ねるリヤステップ36となっている。
施肥装置5は、走行車体2の後上部に設け、施肥ホッパ60に貯留されている粒状の肥料を繰出部61、…によって一定量ずつ繰り出し、その肥料を施肥ホース62、…でフロート55,56の左右両側に取り付けた施肥ガイド59、…まで導き、施肥ガイド59、…の前側に設けた作溝体63、…によって苗植付条の側部近傍に形成される施肥構内に落とし込むようになっている。ブロア用電動モータ53で駆動するブロア58で発生させたエアが、左右方向に長いエアチャンバ39を経由して施肥ホース62、…に吹き込まれ、施肥ホース62、…内の肥料を風圧で強制的に搬送するようになっている。
施肥装置5について、更に図3と図4により説明する。図3は施肥装置5の背面図であり、肥料回収管85を途中で切断し透視した図としている。図4は施肥ホッパ60を除いた状態の施肥装置5の平面図である。施肥ホッパ60は各条共用で、上部に開閉可能な蓋60aが取り付けられている。施肥ホッパ60の下部は施肥条数分に分岐して漏斗状になっており、その下部が繰出部61、…の上端に接続されている。
施肥装置5は、施肥ホース62、…に接続するエアチャンバ39と合わせて、そのエアチャンバ39と水平面で平行な肥料回収管85を備える。そして左端部に設けた二股状のエア切替管81によりブロア58からのエアがエアチャンバ39もしくは肥料回収管85に吹き込まれる。ブロア58から供給されたエアはエア切替管81に設けたエア切替シャッタ86により切り替える。エア切替シャッタ86はエアチャンバ39と肥料回収管85の間の前後中央部に設け、肥料回収管85の右端部には肥料回収口87を設ける。肥料回収時には、施肥ホッパ60の肥料を後述する肥料排出口83から排出する。排出された肥料は、肥料回収管85をブロア58から吹き出される圧力風によって運ばれ、肥料回収口87から吐出されて回収容器等に回収される。
機体右側にある肥料回収口87の近傍には肥料回収レバー90を設ける。この肥料回収レバー90によりエア切替シャッタ86を、ワイヤーを通して動作させると共に、肥料回収レバー90の回動支点軸と同軸上に設けたシャッタ開閉伝達軸91を動作させる。そしてこのシャッタ開閉伝達軸91により、後述する繰出部61、…にある排出シャッタ84、…を動作させる。肥料回収レバー90を回動操作すると、エア切替シャッタ86が切り替わりブロア58からのエアが肥料回収管85に供給されるようになると共に、排出シャッタ84、…が開き、施肥ホッパ60内の肥料が肥料回収管85に排出される。
繰出部61、…への動力は、まず後述する施肥回転数調節装置200の駆動ギア147と従動ギア148により繰出駆動軸105に伝達され、さらに2条ごとに1組設けられた施肥畦クラッチ106,…を介して、繰出駆動軸105に回転自在に外嵌する筒軸107,…に伝達される。そして、一対の繰出伝動ギアからなる単条クラッチ108を介して、各筒軸107から各条の繰出軸75、…へ伝達される。また、施肥畦クラッチ106、…を操作する畦クラッチレバー110,…は、先端を前方に突出させて上下に回動操作するように設け、各畦クラッチレバー110,…には、施肥畦クラッチ106,…の入・切に連係して前記植付畦クラッチ,…を入・切するためのケーブル120,…を接続している。
施肥装置5の繰出部61の構成を図5、図6に示す。図5は図3の施肥装置5の繰出部を側面から見た側断面図、図6は後方向からの図5のS−S断面図である。繰出部61は、施肥ホッパ60内の肥料を下方に繰り出す2個の繰出ロール73A、73Bを内蔵している。これらの繰出ロール73A、73Bは、外周部に溝状の凹部74、…が形成された回転体で、左右方向に設けた共通の繰出軸75の角軸部75a(図示例は四角軸)にそれぞれ一体回転するように嵌合している。繰出ロール73A、73Bが図5の矢印方向に回転することにより、施肥ホッパ60から落下供給される肥料が凹部74に収容されて下方に繰り出される。両繰出ロール73A、73Bにより繰り出された肥料は、下端の吐出口61aから吐出される。
繰出ロール73A、73Bの凹部の数は6個であり、両者の凹部の位相を異ならせている。このため、両繰出ロール73A、73Bの凹部が交互に肥料を繰り出すこととなり、吐出口61aから吐出される肥料の量が時間的に均等化されている。いずれかの繰出ロール73A又は73Bを繰出軸75から外して位相を適当に変更して付け直すことにより、両繰出ロール73A、73Bの凹部の位相を等しくすることもできる。これで、圃場に点状に肥料を散布する場合に適用可能となる。
また、繰出部61の内部には、凹部74が下方に移動する側(前側)の繰出ロール73の外周面に摺接するブラシ76が着脱自在に設けられている。このブラシ76によって繰出ロール73A、73Bの凹部74に肥料が摺り切り状態で収容され、凹部74に収容される肥料の量を一定に保つ。
ブラシ76の上側には、繰出ロール73A、73Bの上方に突出して施肥ホッパ60から繰出部61に肥料が落下供給されないようにする繰出停止シャッタ77が設けられている。繰出停止シャッタ77は、繰出部ケース78のスライド支持部79にスライド自在に支持されていて、ケース外の前端部に形成された把手77aをつかんでスライドさせるようになっている。
また、繰出部ケース78の背面部には、肥料ホッパ内の肥料を取り出すための肥料排出口83を形成する。この肥料排出口83には、上端側を支点にして開閉自在な排出シャッタ84が取り付け、各肥料排出口83は繰出部61の後方に設けた肥料回収管85に接続されている。
排出シャッタ84の開閉は、シャッタ開閉伝動軸91に設けた開閉ギア93が排出シャッタ84の回動軸84aに取り付けた半円形ギア94を駆動することにより行う。なお、両ギア93、94の噛み合いを外さないように、半円形ギア94の端部には当該ギア94の歯よりも径の大きいストッパ部94aを形成している。
次に、本発明にかかる第一実施形態の施肥回転数調節装置200について図7から図11により説明する。図7には図3の施肥装置の側面図を、図8には第一実施形態にかかる施肥回転数調節装置部分の拡大側面図を、図9には図8の施肥回転数調節装置200を構成する非円形ギア対の半径方向からの断面図を、図10にはギア比ごとの非円形ギア対の回転姿勢を示した説明図を、図11には、2組の非円形ギア対を備えた、本発明の第一実施形態にかかる施肥回転数調節装置200の断面図を示す。図11はそれぞれのギア対の噛み合い状態がわかる方向の断面図の組み合わせとなる。
施肥伝動機構28は繰出軸75を一方向に駆動し、肥料を圃場へ供給する機能を有すると共に、繰出軸75の設定回転数を変更することで肥料の繰出量を変更可能とする機能を有する。二つ目の機能を司るのが施肥回転数調節装置200である。第一実施形態にかかる施肥伝動機構28は左から数えて第4条と第5条の肥料の繰出部61の間に配置している。
まず、植付クラッチケース25からの回転出力により、繰出軸75を駆動する方法について説明する。植付クラッチケース25の後面から突出するクランクアーム131と駆動側揺動ロッド132とがクランク機構を形成し、クランクアーム131が回転運動をすることにより駆動側揺動ロッド132が上下方向の往復直線運動を行う。次にこの往復直線運動により、施肥回転数調節装置200の入力軸210と結合した繰出入力アーム135が往復回動運動を行う。この時の往復回動運動は、入力軸210を中心としてプラスマイナス15度前後のストロークを有する回動運動である。
そして施肥回転数調節装置200を通して、往復回動運動のストロークを増減させ、その増減された往復回動運動が、一方向クラッチを通して一方向クラッチ軸を一方向に回転させる。一方向クラッチ軸は駆動ギア147と一体となっており、この駆動ギア147と対となっている従動ギア148や繰出駆動軸105等を介して繰出部61の繰出軸75を回転させる。
施肥回転数調節装置200は基部フレーム151に固定され、基部フレーム151に設けたカウンタ支点軸165は、補強部材167により機体に支持されることで剛性を保つ構成としている。
次に第一実施形態にかかる施肥回転数調節装置200の構成について図11により説明する。施肥回転数調節装置200は、二つの非円形ギア対を有する。二つの非円形ギア対のうち動力供給源である植付クラッチに近い側を第一非円形ギア対201、遠い側を第二非円形ギア対202とする。そしてそれぞれのギア対において、同じように植付クラッチに近い側の非円形ギアを駆動非円形ギア201A、202B、遠い側を従動非円形ギア201B、202Bとする。二つの非円形ギア対は、それぞれギア対ごとにケース216に収納し、本実施形態においては、第一非円形ギア対201と第二非円形ギア対202を直列に接続する。直列に接続するとは、それぞれのギア対におけるギア比を掛け合わせたものが、全体のギア比となる接続を意味する。接続方法としては、第一従動非円形ギア201Bと、第二駆動非円形ギア202Aとを伝動シャフト214で結合する。即ち第一非円形ギア対201の出力軸が第二非円形ギア対202の入力軸を兼用する構成とする。そして駆動力断接クラッチ211をいずれの駆動非円形ギア201A、201Bにも設ける。
第一非円形ギア対201の構成及び作用について図9及び図10により説明する。第一非円形ギア対201の入力軸210は、一方の端部を繰出入力アーム135とボルトにより結合し、他方の端部を駆動力断接クラッチ211により第一駆動非円形ギア201Aと結合または分離する構成とする。第一駆動非円形ギア201Aを中心として入力軸210とは反対側にある押圧スプリング212の押圧力が、駆動力断接クラッチ211の結合方向に付勢すると第一駆動非円形ギア201Aと入力軸210とは結合し、一体として回転する。第一非円形ギア201にクラッチ解除アーム213が固定されており、そのクラッチ解除アーム213を駆動力断接クラッチ211が分離する方向、即ち図9の左方向に動作させると、駆動力断接クラッチ211が切れる。クラッチ解除アーム213を図9の左方向に一定距離動作させると、駆動力断接クラッチ211が切れるが、第一非円形ギア対201は噛合ったままの状態となる。
第一駆動非円形ギア201A及び第一従動非円形ギア201Bはともに、異なるピッチ円を複数持つ非円形ギアである。第一実施形態においては3つの異なるピッチ円を備え、円周を3等分し、それぞれの円周上に異なるピッチ円を有する。図10には異なるピッチ円で非円形ギア対が噛合う状況を示す。図10においてはそれぞれの非円形ギアのピッチ円を実線で、中心線及び中間の大きさのピッチ円を一点鎖線で、大きいピッチ円及び小さいピッチ円を破線で示している。第一駆動非円形ギア201Aを構成するピッチ円のうちピッチ円半径の小さいものからA1、A2、A3とし、同様に第一従動非円形ギア201BにおいてはB1、B2、B3とする。(a)図では、A1とB3が噛合った状態であり、(b)図は(a)図の状態から各非円形ギアが120度ずつ回転しA2とB2が噛合った状態、(c)図は更に120度回転してA3とB1が噛合った状態である。
例えばA2及びB2を基準として、A1、B1をその0.9倍、A3、B3をその1.1倍のピッチ円とすると、(a)図のギア比は(b)図のギア比の1.1/0.9で1.22・・倍、(c)図のギア比は(b)図のギア比の0.9/1.1で0.81・・倍となる。即ち(b)図の状態の第一非円形ギア対201の入力軸210の往復回動運動のストロークが、(a)図においては1.22・・倍のストロークとなり一方向クラッチ軸の回転数が上がり、(c)図においては0.81・・倍となり一方向クラッチ軸の回転数が下がる。これにより施肥装置5の繰出軸75の回転数が変更できる。
クラッチ解除アーム213により駆動力断接クラッチ211を切ると、第一駆動非円形ギア201Aと入力軸210とが独立して回転するようになり、第一駆動非円形ギア201Aとクラッチ解除アーム213とが固定されているので、クラッチ解除アーム213を回転させることにより(a)図の状態から、(b)図または(c)図の状態に変更することができる。
第一実施形態にかかる非円形ギアは焼結で製作し、そのモジュールは2前後である。ピッチ円の種類が3種類など少ない場合はインボリュート曲線による歯型形状であることが望ましいが、これに限定されるものではない。またインボリュート曲線でない場合の歯厚は歯ごとの干渉を生じないように通常よりも小さいことが望ましい。また「円」とは、ある点からの距離が等しい点の集合でできる曲線をいうので、非円形ギアには、円形ギアで回転軸の軸芯が偏芯しているものを含む。
図11の第一実施形態にかかる施肥回転数調節装置200においてギア比を変更する場合、第一非円形ギア対201と第二非円形ギア対202とが直列に接続しているので、第一非円形ギア対201の駆動力断接クラッチ211を切ると、第一及び第二非円形ギア対201,202の両方のギア比を変更するようになる。これに対し、それぞれのギア対において独立してギア比を変更する場合は、第二駆動非円形ギア202Aにある駆動力断接クラッチ211を切ることで、それぞれ独立してギア比を変更することができる。
また、クラッチ解除アーム213を分離方向に動作させたときに、その状態を維持するための固定部材を設ける(不図示)。例えばクラッチ解除アーム213の半径方向に孔を設け、そこに軸を挿入してクラッチ解除アーム213が元の位置に戻ることを防止できる構成とする。
施肥回転数調節装置200に、駆動非円形ギアと従動非円形ギアとからなる非円形ギア対を設け、この非円形ギアの周上の噛合い位置を変更することで、往復回動運動の動作量の増減を調節し、繰出軸61の回転速度を設定することにより、従来の方式と比較して施肥回転数の調節部における伝達効率を高くすることができる。特に回転数が低い場合であってもその効率を維持することができる。また従来の方式や、複数の円形ギアをシフトさせる方式に比較すると施肥回転数調節装置200のコンパクト化を図れる。
加えて施肥回転数調節装置200の部品点数を削減することができるので、調節作業の能率及びメンテナンス性が向上すると共に、回転数の調節を非円形ギア対のギア比によって決定することになり、繰出軸75の回転数の調節精度を向上でき、過剰な肥料供給が防止されて無駄な肥料の消費を抑えることができると共に、肥料不足により作物が生育不良を起こすことを防止できる。
またクラッチ解除アーム213を引いて駆動力断接クラッチ211を切ると、クラッチ解除アーム213を回すことで非円形ギアの周上のギア噛合い位置を容易に変更できる。即ち簡易な構成で繰出軸75の回転数を調節できることとなり部品点数を削減でき、更に操作性、メンテナンス性が向上する。
施肥回転数調節装置200で、第一非円形ギア対201と第二非円形ギア対202とを直列に接続することにより、二つのギア対のギア比を掛け合わせて繰出軸75の回転数を調整でき、施肥量の調節の幅が広がり、より多くの作業条件に対応することが可能となる。また、同じ非円形ギア対を用いることで少ない部品点数でコンパクトに施肥回転数調節装置200を構成でき、メンテナンス性が向上する。
第一従動非円形ギア201Bと、第二駆動非円形ギア202Aとを伝動シャフト214で結合し、駆動力断接クラッチ211を第一駆動非円形ギア201A及び第二駆動非円形ギア202Aのいずれにも設けたことにより、二つのギア対のギア比をそれぞれ調節できるので操作性が向上し、作業能率を上げることができる。
クラッチ解除アーム213を分離方向に動作させたときに、その状態を維持するための固定部材を設けたことにより、肥料の供給が不要な箇所で植付作業をするときに施肥装置5の繰出軸75への動力を一括して切断できるので、作業能率が向上すると共に余分な肥料が消費されず肥料の節約を図ることができる。
図12には本発明の第二実施形態にかかる施肥伝動機構28を後方から見た図を示す。第一実施形態における施肥回転数調節装置200との違いは、第一非円形ギア対201と第二非円形ギア対202との間に距離を置き、第二非円形ギア対202を施肥装置5の右端部に設置した点である。第一非円形ギア対201は第一実施形態とほぼ同じ位置に設置し、第二非円形ギア対202は施肥装置5の右端に設置し、第二従動非円形ギア202Bと繰出駆動軸105とを直結する。第一非円形ギア201対と第二非円形ギア対202とは、ユニバーサルジョイントを用いて回動運動を伝達する。
第二非円形ギア対202を施肥装置5の端部に設置することで、苗移植機の使用者が容易にギア比の調節をできる。また、第二従動非円形ギア202Bと繰出駆動軸105とを直結することにより、施肥伝動機構28全体の剛性を上げることができる。
図13には本発明の第三実施形態にかかる施肥回転数調節装置200を後方から見た構成図を示す。第一実施形態の施肥回転数調節装置200と同様、二組の非円形ギア対201、202を有する点等は共通するが、以下の点で相違する。まず第一実施形態の非円形ギアは3つの異なるピッチ円を備えて、段階的にそのピッチ円が変化する構成であったが、第三実施形態の非円形ギアでは、ピッチ円の大きさが非円形ギアの回転角度に比例して変化する構成としている。
次にピッチ円の大きさが非円形ギアの回転角度に比例して変化しているので、非円形ギアの周上の噛み合い位置を施肥量調節ハンドル215で変更する構成とする。
更に、第一実施形態では非円形ギアをクラッチ解除アーム213を回転させることで、非円形ギアの周上の噛み合い位置を変更していたが、第三実施形態では第一駆動非円形ギア201Aと、第二従動非円形ギア202Bをフレーム等に回動不可能なように固定し、ケース216をそれらのギア軸を中心に回動可能として回転させることで非円形ギアの周上の噛み合い位置を変更している。
非円形ギア対のギア比が、この非円形ギア対を構成する駆動非円形ギアの回転角度に比例し、施肥量調節ハンドル215により駆動非円形ギア及び、または従動非円形ギアを回転することでギア比を連続的に変化させる構成であることにより、繰出軸75の回転数を高精度に調節でき、圃場に適切な量の肥料を供給することができる。これにより、過剰に肥料が供給されることがなく、肥料過多による生育不良の発生が防止され、作物の収量が多くなると共に品質の低下を防止できる。
非円形ギア対のケース216をいずれかのギア軸を中心に回動可能とし、この非円形ギア対を構成する非円形ギア周上のギア噛合い位置を、ケース216を回動させることによって変更することにより、ギア比を変更するための部品を別途設ける必要がなくなり、簡易な構造でギア比を変更できるのでメンテナンス性が向上する。また、ケースの位置により現状のギア比を確認できるので、作業者が施肥量を間違えることがなくなる。
図14には、別実施形態にかかるサイドフロート56の側面図を示す。別実施形態にかかるサイドフロート56にはフレームとの結合部にスペーサ230を設ける構成とする。圃場が通常よりも軟質である場合、前輪10及び後輪11は通常よりも沈み込むため、フロートが圃場を押圧する力が強くなり、サイドフロート56の外側に圃場の土が押し出され、圃場の平坦化が適切に行われないという問題があった。そこで圃場の状況に応じてサイドフロート56をフレームに近づけることができるようにサイドフロート56とフレームとの間にスペーサ230を設けた。
1 苗移植機
2 走行車体
4 苗植付装置
5 施肥装置
20 エンジン
28 施肥伝動機構
61 繰出部
75 繰出軸
200 施肥回転数調節装置
201 第一非円形ギア対
201B 第一従動非円形ギア
202 第二非円形ギア対
202A 第二駆動非円形ギア
210 入力軸
211 駆動力断接クラッチ
212 押圧スプリング
213 クラッチ解除アーム
214 伝動シャフト
215 施肥量調節ハンドル
216 ケース

Claims (7)

  1. 走行車体(2)の後方に昇降自在に動作する苗植付装置(4)を備えると共に、
    走行車体(2)の後上部に植え付けた苗に肥料を供給する施肥装置(5)を備え、
    エンジン(20)からの外部取出動力を受け、前記苗植付装置(4)及び前記施肥装置(5)への動力を供給する植付クラッチ機構を設けると共に、
    この植付クラッチ機構と前記施肥装置(5)の間に動力伝達のための施肥伝動機構(28)を備える苗移植機において、
    この施肥伝動機構(28)が、植付クラッチ機構からの往復回動運動を一方向の回転運動に変換する一方向クラッチを備え、この一方向クラッチからの回転運動を繰出軸(75)に伝動すると共に、
    前記繰出軸(75)の回転速度を調節する施肥回転数調節装置(200)を備え、
    この施肥回転数調節装置(200)には、駆動非円形ギアと従動非円形ギアとからなる非円形ギア対を設け、
    これらの非円形ギアの周上の噛合い位置を変更することで、ギア比を変更して前記往復回動運動の動作量を調節し、
    繰出軸(75)の回転速度を調節することを特徴とする苗移植機。
  2. 前記駆動非円形ギアの入力軸(210)と駆動非円形ギアとを結合または分離する駆動力断接クラッチ(211)を設け、
    この駆動力断接クラッチ(211)が、押圧スプリング(212)を用いて入力軸(210)と駆動非円形ギアとを結合方向に付勢することでこれらを結合すると共に、
    前記駆動非円形ギアと結合したクラッチ解除アーム(213)を前記押圧スプリング(212)の付勢力以上の力で分離方向に動作させることで、
    前記駆動力断接クラッチ(211)を切り、前記非円形ギア対の非円形ギア周上の噛合い位置を変更することを特徴とする請求項1記載の苗移植機。
  3. 前記施肥回転数調節装置(200)で、第一非円形ギア対(201)と第二非円形ギア対(202)とを直列に接続することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の苗移植機。
  4. 前記第一非円形ギア対(201)の第一従動非円形ギア(201B)と、
    前記第二非円形ギア対(202)の第二駆動非円形ギア(202A)とを伝動シャフト(214)で結合し、
    前記駆動力断接クラッチ(211)を第一駆動非円形ギア(201A)及び第二駆動非円形ギア(202A)のいずれにも設けたことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載の苗移植機。
  5. 前記クラッチ解除アーム(213)を分離方向に動作させたときに、
    その状態を維持するための固定部材を設けたことを特徴とする請求項2から請求項5のいずれかに記載の苗移植機。
  6. 前記非円形ギア対のギア比が、この非円形ギア対を構成する駆動非円形ギアの回転角度に比例し、
    施肥量調節ハンドル(215)により駆動非円形ギアもしくは従動非円形ギアを回転することでギア比を連続的に変化させることを特徴とする請求項1から請求項5に記載の苗移植機。
  7. 前記非円形ギア対のケース(216)をいずれかのギア軸を中心に回動可能とし、
    この非円形ギア対を構成する非円形ギア周上のギア噛合い位置を、
    前記ケース(216)を回動させることによって変更することを特徴とする請求項1から請求項6に記載の苗移植機。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN106818001A (zh) * 2017-03-01 2017-06-13 黑龙江龙格优农业机械有限公司 侧深施肥机
CN111418319A (zh) * 2020-05-11 2020-07-17 西安鸣士机电开发有限公司 一种精准施肥装置及其施肥方法

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