JP2017127266A - 苗移植機 - Google Patents

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Tomohiro Takeyama
智洋 竹山
土井 邦夫
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Abstract

【課題】圃場内に散在する石等の障害物に施肥ノズルが接触した場合、施肥ノズルを介してフロートまで突き上げ力が生じて苗植付け精度に悪影響を及ぼす問題を解消する。
【解決手段】本発明の苗移植機1は、苗植付装置23の下方に調節リンク102を介してフロート32を昇降動可能に配置する。調節リンク102を揺動節の1つとする両てこ機構112を備える。苗植付装置23側に両てこ機構112の固定節114を配置すると共に、フロート32側に両てこ機構112の連接節116を配置する。連接節116には、流動性肥料を地中に供給する第1の施肥ノズル110を姿勢調節可能に取り付ける。
【選択図】図9

Description

本発明は、例えば乗用型田植機のように連続的に苗植え作業を行う苗移植機に係り、より詳しくは、流動性肥料を地中に供給する施肥ノズルを備えた施肥装置の構造に関するものである。
乗用型田植機といった苗移植機の中には、苗植え作業と並行して流動性肥料を施肥ノズルで地中に供給する施肥装置を備えたものがある(例えば特許文献1及び2等参照)。前記従来の構成では、苗植付装置の下方に調節リンクを介して圃場面均平用のフロートを昇降動可能に配置し、フロートに施肥ノズルを取り付けている。
特開平8−130953号公報 特開2003−259711号公報
しかし、前記従来の構成では、昇降動可能なフロート自体に施肥ノズルを直接的に取り付けているから、例えば地中に差し込んだ施肥ノズルを引き摺ることにより圃場から受ける力(抵抗)が施肥ノズルを介してフロートにまで伝達してしまい、苗植付け精度に悪影響を及ぼすという問題があった。
また、施肥ノズルを苗植付装置側に装着し、フロートに連動して施肥ノズルを昇降動させるという構造を採用することも可能ではあるが、連動構造が複雑化してコストが嵩み易いと解される。
本発明は、上記の現状に鑑みてなされたものであり、簡単な構造でありながら、苗植付け精度への悪影響を防止できるようにすることを技術的課題としている。
本発明の第1局面は、苗植付装置の下方に調節リンクを介して圃場面均平用のフロートを昇降動可能に配置している苗移植機において、前記調節リンクを揺動節の1つとする両てこ機構を備え、前記苗植付装置側に前記両てこ機構の固定節を配置すると共に、前記フロート側に前記両てこ機構の連接節を配置し、前記連接節には、流動性肥料を地中に供給する第1の施肥ノズルを姿勢調節可能に取り付けているというものである。
本発明の第2局面は、第1局面の苗移植機において、前記連接節には、前記第1の施肥ノズルとは別に、流動性肥料を地中に供給する第2の施肥ノズルを着脱可能に取り付けているというものである。
本発明の第3局面は、第2局面の苗移植機において、前記第2の施肥ノズルを複数個備え、隣り合う前記第2の施肥ノズル同士を連結杆によって連結しているというものである。
本発明によると、苗植付装置の下方に調節リンクを介して圃場面均平用のフロートを昇降動可能に配置している田植機において、前記調節リンクを揺動節の1つとする両てこ機構を備え、前記苗植付装置側に前記両てこ機構の固定節を配置すると共に、前記フロート側に前記両てこ機構の連接節を配置し、前記連接節には、流動性肥料を地中に供給する第1の施肥ノズルを姿勢調節可能に取り付けているから、前記第1の施肥ノズルを前記フロートに連動して昇降動できるものでありながら、地中に差し込んだ前記第1の施肥ノズルを引き摺ることにより圃場から受ける力(抵抗)が前記フロートにまで直接的に及ぶのを抑制でき、苗植付け精度を良好に維持できる。
本発明の第2局面によると、前記連接節には、前記第1の施肥ノズルとは別に、流動性肥料を地中に供給する第2の施肥ノズルを着脱可能に取り付けているから、構造を複雑化させることなく、前記第1及び第2の施肥ノズルの両方を前記フロートに連動して昇降動できる。また、必要に応じて前記第2の施肥ノズルの有無を選択できる。
本発明の第3局面によると、前記第2の施肥ノズルを複数個備え、隣り合う前記第2の施肥ノズル同士を連結杆によって連結しているから、隣り合う前記第2の施肥ノズルの連結剛性を向上できる。
実施形態における乗用型田植機の左側面図である。 乗用型田植機の平面図である。 エンジン、ミッションケース及びリヤアクスルケース等を示す左側面図である。 エンジン、ミッションケース及びリヤアクスルケース等を示す平面図である。 乗用型田植機の駆動系統図である。 苗植付装置下部の構造を示す平面図である。 隣り合う側条ノズル及び深層ノズルの平面図である。 隣り合う側条ノズル及び深層ノズルを左後方から見た斜視図である。 側条ノズルの左側面図である。 隣り合う側条ノズルを左後方から見た斜視図である。 深層ノズルの左側面図である。 深層ノズルを左後方から見た斜視図である。
以下に、本発明を具体化した実施形態を、6条植え式の乗用型田植機1(以下、単に田植機1という)に適用した場合の図面に基づいて説明する。なお、以下の説明では、走行機体2の進行方向に向かって左側を単に左側と称し、同じく進行方向に向かって右側を単に右側と称する。
まず、図1〜図4を参照しながら、田植機1の概要について説明する。実施形態の田植機1は、走行部としての左右一対の前車輪3及び同じく左右一対の後車輪4によって支持された走行機体2を備えている。走行機体2の前部にはエンジン5が搭載されている。エンジン5からの動力を後方のミッションケース6に伝達して、前車輪3及び後車輪4を駆動させることにより、走行機体2が前後進走行するように構成されている。ミッションケース6の左右側方にフロントアクスルケース7を突出させ、フロントアクスルケース7から左右外向きに延びる前車軸36に前車輪3が舵取り可能に取り付けられている。ミッションケース6の後方に筒状フレーム8を突出させ、筒状フレーム8の後端側にリヤアクスルケース9を固設し、リヤアクスルケース9から左右外向きに延びる後車軸37に後車輪4が取り付けられている。
図1及び図2に示されるように、走行機体2の前部及び中央部の上面側には、オペレータ搭乗用の作業ステップ(車体カバー)10が設けられている。作業ステップ10の前部の上方にはフロントボンネット11が配置され、フロントボンネット11の内部にエンジン5を設置している。作業ステップ10の上面のうちフロントボンネット11の後部側方に、足踏み操作用の走行変速ペダル12が配置されている。詳細は省略するが、実施形態の田植機1は、走行変速ペダル12の踏み込み量に応じた変速電動モータの駆動にて、ミッションケース6の油圧無段変速機40から出力される変速動力を調節するように構成されている。
また、フロントボンネット11の後部上面側にある運転操作部13には、操縦ハンドル14と走行主変速レバー(図示省略)と昇降操作具としての作業レバー16とが設けられている。作業ステップ10の上面のうちフロントボンネット11の後方には、シートフレーム17を介して操縦座席18が配置されている。なお、フロントボンネット11の左右側方には、作業ステップ10を挟んで左右の予備苗載台24が設けられている。
走行機体2の後端部にリンクフレーム19を立設する。リンクフレーム19には、ロワーリンク20及びトップリンク21からなる昇降リンク機構22を介して、8条植え用の苗植付装置23が昇降可能に連結されている。この場合、苗植付装置23の前面側に、ローリング支点軸(図示省略)を介してヒッチブラケット38を設けている。昇降リンク機構22の後部側にヒッチブラケット38を連結することによって、走行機体2の後方に苗植付装置23を昇降動可能に配置している。筒状フレーム8の上面後部に、油圧式の昇降シリンダ39のシリンダ基端側を上下回動可能に支持させる。昇降シリンダ39のロッド先端側はロワーリンク20に連結している。昇降シリンダ39の伸縮動にて昇降リンク機構22を上下回動させる結果、苗植付装置23が昇降動する。なお、苗植付装置23は前記ローリング支点軸回りに回動して左右方向の傾斜姿勢を変更可能に構成している。
オペレータは、作業ステップ10の側方にある乗降ステップ25から作業ステップ10上に搭乗し、運転操作にて圃場内を移動しながら、苗植付装置23を駆動させて圃場に苗を植え付ける苗植え作業(田植え作業)を実行する。なお、苗植え作業中において、苗植付装置23には、予備苗載台24上の苗マットをオペレータが随時補給する。
図1及び図2に示すように、苗植付装置23は、エンジン5からミッションケース6を経由した動力が伝達される植付入力ケース26と、植付入力ケース26に連結する6条用3組(2条で1組)の植付伝動ケース27と、各植付伝動ケース27の後端側に設けられた苗植機構28と、6条植え用の苗載台29と、各植付伝動ケース27の下方側に配置された圃場面均平用の複数のフロート32とを備えている。苗植機構28には、1条分2本の植付爪30を有するロータリケース31が2条分設けられている。従って、植付伝動ケース27に2条分のロータリケース31が配置されている。ロータリケース31の一回転によって、2本の植付爪30が各々1株ずつの苗を切り取ってつかみ、フロート32にて整地された圃場面に植え付ける。苗植付装置23の前面側には、圃場面を均す(整地する)整地ロータ85を昇降動可能に設けている。
詳細は後述するが、エンジン5からミッションケース6を経由した動力は、前車輪3及び後車輪4に伝達されるだけでなく、苗植付装置23の植付入力ケース26にも伝達される。この場合、ミッションケース6から苗植付装置23に向かう動力は、リヤアクスルケース9の右側上部に設けられた株間変速ケース75に一旦伝達され、株間変速ケース75から植付入力ケース26に動力伝達される。当該伝達された動力にて、各苗植機構28や苗載台29が駆動する。株間変速ケース75には、植え付けられる苗の株間を例えば疎植、標準植又は密植等に切り換える株間変速機構76と、苗植付装置23への動力伝達を継断する植付クラッチ77とが内蔵されている(図5参照)。
なお、苗植付装置23の左右外側にはサイドマーカ33を備えている。サイドマーカ33は、筋引き用のマーカ輪体34と、マーカ輪体34を回転可能に軸支するマーカアーム35とを有している。各マーカアーム35の基端側が苗植付装置23の左右外側に左右回動可能に軸支されている。サイドマーカ33は、運転操作部13にある作業レバー16の操作に基づき、次工程での基準となる軌跡を圃場面に着地して形成する作業姿勢と、マーカ輪体34を上昇させて圃場面から離間させた非作業姿勢とに回動可能に構成されている。
図3及び図4に示すように、走行機体2は前後に延びる左右一対の機体フレーム50を備えている。各機体フレーム50は前部フレーム51と後部フレーム52とに二分割されている。前部フレーム51の後端部と後部フレーム52の前端部とが左右横長の中間連結フレーム53に溶接固定されている。左右一対の前部フレーム51の前端部は前フレーム54に溶接固定されている。左右一対の後部フレーム52の後端側は後フレーム55に溶接固定されている。前フレーム54、左右両前部フレーム51及び中間連結フレーム53は平面視四角枠状に構成されている。同様に、中間連結フレーム53、左右両後部フレーム52及び後フレーム55も平面視四角枠状に構成されている。
図4に示すように、左右両前部フレーム51の前寄り部位は、前後二本のベースフレーム56によって連結されている。当該各ベースフレーム56の中間部は、左右両前部フレーム51よりも低く位置するようにU字形に折り曲げられた形状に形成されている。各ベースフレーム56の左右端部は、対応する前部フレーム51に溶接固定されている。略平板状のエンジン台57及び複数の防振ゴム(図示省略)を介して、前後両ベースフレーム56にエンジン5が搭載され防振支持されている。後側のベースフレーム56は、後中継ブラケット60を介してミッションケース6の前部に連結されている。
図4から分かるように、左右両前部フレーム51の後寄り部位は、ミッションケース6の左右両側に突出したフロントアクスルケース7に連結されている。中間連結フレーム53の中央側には、側面視で後斜め下向きに延びるU字状フレーム61の左右両端部が溶接固定されている。U字状フレーム61の中間部がミッションケース6とリヤアクスルケース9とをつなぐ筒状フレーム8の中途部に連結されている(図3及び図4参照)。後フレーム55の中間部には、左右二本の縦フレーム62の上端側が溶接固定されている。左右両縦フレーム62の下端側にはリヤアクスル支持プレート63が溶接固定されている。左右のリヤアクスル支持プレート63がリヤアクスルケース9に連結されている。
なお、左側の前部フレーム51に外向き突設されたステップ支持台64の下方に、エンジン5の排気音を低減させるマフラー65が配置されている。エンジン5の左右一側面には、エンジン5の排気系に連通する排気管69が配置されている。排気管69の基端側がエンジン5の各気筒に接続され、排気管69の先端側がマフラー65の排気入口側に接続されている。
図3及び図4に示すように、エンジン5の後方に配置されたミッションケース6の前部には、パワーステアリングユニット66が設けられている。詳細は省略するが、パワーステアリングユニット66の上面に立設されるハンドルポストの内部にハンドル軸が回動可能に配置される。ハンドル軸の上端側に操縦ハンドル14が固定されている。パワーステアリングユニット66の下面側には操舵出力軸(図示省略)が下向きに突出している。当該操舵出力軸には、左右の前車輪3を操舵する操舵杆68(図4参照)がそれぞれ連結されている。
次に、図5を参照しながら、田植機1の駆動系統について説明する。エンジン5の出力軸70はエンジン5の左右両側面から外向きに突出している。出力軸70のうちエンジン5左側面から突出した突端部にエンジン出力プーリ72を設け、ミッションケース6から左外側に突出したミッション入力軸71にミッション入力プーリ73を設け、両プーリ72,73に伝達ベルトを巻き掛けている。両プーリ72,73及び伝達ベルトを介して、エンジン5からミッションケース6に動力伝達する。
ミッションケース6内には、油圧ポンプ40a及び油圧モータ40bからなる油圧無段変速機40、遊星歯車装置41、油圧無段変速機40及び遊星歯車装置41を経由した変速動力を複数段に変速する歯車式副変速機構42、遊星歯車装置41から歯車式副変速機構42への動力伝達を継断する主クラッチ43、並びに、歯車式副変速機構42からの出力を制動させる走行ブレーキ44等を備えている。ミッション入力軸71からの動力で油圧ポンプ40aを駆動させ、油圧ポンプ40aから油圧モータ40bに作動油を供給し、油圧モータ40bから変速動力が出力される。油圧モータ40bの変速動力は、遊星歯車装置41及び主クラッチ43を介して歯車式副変速機構42に伝達される。そして、歯車式副変速機構42から、前後車輪3,4と苗植付装置23との二方向に分岐して動力伝達される。
前後車輪3,4に向かう分岐動力の一部は、歯車式副変速機構42から差動歯車機構45を介して、フロントアクスルケース7の前車軸36に伝達され、左右前車輪3を回転駆動させる。前後車輪3,4に向かう分岐動力の残りは、歯車式副変速機構42から、自在継手軸46、リヤアクスルケース9内のリヤ駆動軸47、左右一対の摩擦クラッチ48及び歯車式伝動機構49を介して、リヤアクスルケース9の後車軸37に伝達され、左右後車輪4を回転駆動させる。走行ブレーキ44を作動させた場合は、歯車式副変速機構42からの出力がなくなるので、前後車輪3,4共にブレーキがかかる。また、田植機1を旋回させる場合は、リヤアクスルケース9内の旋回内側の摩擦クラッチ48を切り作動させて旋回内側の後車輪4を自由回転させ、動力伝達される旋回外側の後車輪4の回転駆動によって旋回する。
リヤアクスルケース9内には、整地ロータ85への動力継断用の整地ロータクラッチを有するロータ駆動ユニット86を備えている。歯車式副変速機構42から自在継手軸46に伝達された動力はロータ駆動ユニット86にも分岐して伝達され、ロータ駆動ユニット86から自在継手軸87を介して整地ローラ85に動力伝達される。整地ロータ85の回転駆動によって圃場面が均される。
苗植付装置23に向かう分岐動力は、自在継手軸付きのPTO伝動軸機構74を介して株間変速ケース75に伝達される。株間変速ケース75内には、植え付けられる苗の株間を例えば疎植、標準植又は密植等に切り換える株間変速機構76と、苗植付装置23への動力伝達を継断する植付クラッチ77とを備えている。株間変速ケース75に伝達された動力は、株間変速機構76、植付クラッチ77及び自在継手軸78を介して植付入力ケース26に伝達される。
植付入力ケース26は、苗載台29を横送り移動させる横送り機構79と、苗載台29上の苗マットを縦送り搬送させる縦送り機構80と、植付入力ケース26から各植付伝動ケース27に動力伝達する植付出力軸81とを備えている。植付入力ケース26に伝達された動力によって、横送り機構79及び縦送り機構80が駆動し、苗載台29を連続的に往復で横送り移動させ、苗載台29が往復移動端(往復移動の折返し点)に到達したときに苗載台29上の苗マットを間欠的に縦送り搬送する。植付入力ケース26から植付出力軸81を経由した動力は各植付伝動ケース27に伝達され、各植付伝動ケース27のロータリケース31並びに植付爪30を回転駆動させる。なお、施肥装置を設ける場合は株間変速ケース75から施肥装置に動力伝達される。
次に、従前の図に加えて図6以降も参照しながら、苗植付装置23の下方に装着した施肥装置等の構造について説明する。苗植付装置23は、骨組を構成する左右横長角筒状の植付フレーム100を備えている。植付フレーム100の上部中央側に植付入力ケース26を設けている。植付フレーム100のうち植付入力ケース26を挟んだ左右一方側に横送り機構79を配置し、左右他方側に縦送り機構80を配置している。植付フレーム100の後面側に、ロータリケース31を支持する植付伝動ケース27を後向き片持ち梁状に連結している。植付フレーム100後面のうち左右両側と中央側との計3箇所に植付伝動ケース27を取り付けている。植付伝動ケース27の左右両側に、一方向に回転させるロータリケース31を軸支している。従って、植付伝動ケース27には2条分のロータリケース31を取り付けている。
植付フレーム100の下方側には、左右方向に延びる植深さ調節用のフロート支点軸101を回動可能に配置している。実施形態では、植付伝動ケース27群の前部下面側にフロート支点軸101を回動可能に取り付けている。フロート支点軸101のうち各植付伝動ケース27との対応箇所に、後向きに延びる調節リンク102の基端側を溶接固定している。各植付伝動ケース27の下方に配置したフロート32の上面にブラケット台103を取り付けている。各調節リンク102の先端側は、対応するフロート27のブラケット台103に左右横向きの枢着ピン軸104で回動可能に枢着している。フロート支点軸101を軸心線回りに回動させることによって、調節リンク102を介してフロート32が昇降動し、苗の基準植深さが調節される。なお、植付フレーム100は、リンク機構を介して各フロート32の前部側を吊り下げ状態で支持している。
植付フレーム100の下方側には、ペースト状又は液状肥料等の流動性肥料を地中に供給する第1の施肥ノズルとしての側条ノズル110を植付条数に合わせて配置している(実施形態では6条分)。実施形態では、1条分のロータリケース31に対して1つの側条ノズル110を配置している。従って、植付伝動ケース27を挟んで左右両側に2条分の側条ノズル110を配置している。隣り合うフロート32の間(隣り合う植付条の間)と、左右フロート32の左右外側とには、流動性肥料を地中に供給する第2の施肥ノズルとしての深層ノズル130を配置している。実施形態は6条植えの田植機1であり植付伝動ケース27が3本あるため、隣り合う植付伝動ケース27の中間位置である2箇所と、左右の植付伝動ケース27の更に左右外側の2箇所との計4箇所に、深層ノズル130を配置している。
この場合、走行機体2前部(前部フレーム51)の左右両側に、ペースト状又は液状肥料等の流動性肥料を貯留する施肥タンク105を搭載している(図1及び図2参照)。各ノズル110,130の前端側に設けたジョイント部111,131に、施肥ホース及び施肥ポンプ(共に図示省略)を介して、左右の施肥タンク105を接続している。施肥ポンプの駆動によって、左右の施肥タンク105内の流動性肥料を施肥ホース経由で各ノズル110,130に供給し、各ノズル110,130から地中に放出するように構成している。
植付条毎の側条ノズル110はいずれも基本的に同様な構造である。そして、各植付伝動ケースを挟んで左右両側にある側条ノズル110同士は左右対称な構造関係にある。そこで、最も左端に位置する側条ノズル110を代表例として、以下に説明する。
植付伝動ケース27の左方前部には、調節リンク102を揺動節の1つとする両てこ機構112を配置している。この場合、側面視で調節リンク102の上方に、もう1つの揺動節を構成する上揺動リンク113を配置している。上揺動リンク113の前端側は、植付フレーム100の後面側に固定した固定ブラケット台114に、左右横向きの枢着ピン115で回動可能に枢着している。上揺動リンク113の後端側には、両てこ機構112の連接節を構成する側面視略C字状の連接アーム116の上端側を、左右横向きの枢着ピン117で回動可能に枢着している。連接アーム116の下端側は、フロート32側の枢着ピン軸104に回動可能に枢支している。そして、連接アーム116に、左右横向きのノズル回動軸118を介して、側条ノズル110の前後中途部を姿勢調節可能(上下揺動可能)に取り付けている。
従って、実施形態の両てこ機構112は、2つの枢着ピン115,117、フロート支点軸101及び枢着ピン軸104を回動支点とし、固定ブラケット台114を固定節とし、上揺動リンク113及び調節リンク102を揺動節とし、更に連接アーム116を連接節とした構造になっている。両てこ機構112の存在によって、側条ノズル110はフロート32の昇降動に連動して昇降動することが可能になっている。
上記の構成によると、側条ノズル110をフロート32に連動して昇降動できるものでありながら、地中に差し込んだ側条ノズル110を引き摺ることにより圃場から受ける力(抵抗)がフロート32にまで直接的に及ぶのを抑制できる。このため、苗植付け精度を良好に維持できる。
一方、連接アーム116と側条ノズル110との間には、上下方向に高さ調節可能な高さ調節部材120を設けている。実施形態では、連接アーム116を挟んで植付伝動アーム27と反対側の側部に、縦長ロッド121を配置している。縦長ロッド121の下端側は、ノズル回動軸118と一体回転するフランジ部119に取り付けている。縦長ロッド121の上下中途部には、縦長ロッド121に沿って上下スライド可能なホルダブラケット122を被嵌している。ホルダブラケット122は、連接アーム116に左右外向きに突設した位置決めピン123に下向き抜け不能に係合させている。縦長ロッド121の上端側には抜け止めワッシャ124を取り付けている。
縦長ロッド121のうちホルダブラケット122と抜け止めワッシャ124との間には、圧縮バネ125を被嵌している。圧縮バネ125の弾性力は、ホルダブラケット122を下向きに押圧付勢し、抜け止めワッシャ124を介して縦長ロッド121を上向きに押圧付勢している。連接アーム116の位置決めピン123に対するホルダブラケット122の係合姿勢を変更することによって、側条ノズル110の回動姿勢(地中への入り込み深さ、回動角度と言ってもよい)を調節できる。
図11及び図12に示すように、両てこ機構112の連接アーム116には、左右横長の中継パイプ132の基端側をボルト及びナットで着脱可能に連結している。中継パイプ132の先端側には張り出しブラケット133を固着している。張り出しブラケット133の前後中途部に、左右横向きのノズル回動軸134を介して、深層ノズル130の前後中途部を姿勢調節可能に取り付けている。すなわち、連接アーム116には、側条ノズル110とは別に、深層ノズル130を着脱可能に取り付けている。深層ノズル130の前部側にはバネ鋼製の深さ調節レバー135を取り付けている。深さ調節レバー135に突設した調節ピン136を張り出しブラケット133の後部側に形成した複数の係合穴137のいずれかに係合させることによって、深層ノズル130の回動姿勢(地中への入り込み深さ)を調節できる。中継パイプ132の基端側のボルト及びナットを取り外せば、深層ノズル130は簡単に取り外せる。上記の構成を採用すると、構造を複雑化させることなく、側条ノズル110及び深層ノズル130の両方をフロート32に連動して昇降動できる。また、必要に応じて深層ノズル130の有無を選択できる。
図6〜図8に示すように、植付伝動ケース27を挟んで左右両側に位置する深層ノズル130同士は、植付伝動ケース27の上方に跨って位置する連結杆140によって連結している。このため、隣り合う深層ノズル130の連結剛性を向上できる。
本発明は、前述の実施形態に限らず、様々な態様に具体化できる。例えば本発明は乗用型田植機に適用するに限らず、野菜移植機等の各種苗移植機にも適用可能である。各部の構成は図示の実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変更が可能である。
1 乗用型田植機
2 走行機体
26 植付入力ケース
27 植付伝動ケース
31 ロータリケース
32 フロート
100 植付フレーム
101 フロート支点軸(回動支点)
102 調節リンク(揺動節)
103 ブラケット台
104 枢着ピン軸(回動支点)
105 施肥タンク
110 側条ノズル
112 両てこ機構
113 上揺動リンク(揺動節)
114 固定ブラケット台(固定節)
115,117 枢着ピン(回動支点)
116 連接アーム(連接節)
118 ノズル回動軸
119 フランジ部
130 深層ノズル
140 連結杆

Claims (3)

  1. 苗植付装置の下方に調節リンクを介して圃場面均平用のフロートを昇降動可能に配置している苗移植機において、
    前記調節リンクを揺動節の1つとする両てこ機構を備え、前記苗植付装置側に前記両てこ機構の固定節を配置すると共に、前記フロート側に前記両てこ機構の連接節を配置し、
    前記連接節には、流動性肥料を地中に供給する第1の施肥ノズルを姿勢調節可能に取り付けている、
    苗移植機。
  2. 前記連接節には、前記第1の施肥ノズルとは別に、流動性肥料を地中に供給する第2の施肥ノズルを着脱可能に取り付けている、
    請求項1に記載の苗移植機。
  3. 前記第2の施肥ノズルを複数個備え、隣り合う前記第2の施肥ノズル同士を連結杆によって連結している、
    請求項2に記載の苗移植機。

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