JP3525920B2 - 乗用苗植機 - Google Patents

乗用苗植機

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JP3525920B2
JP3525920B2 JP2001305235A JP2001305235A JP3525920B2 JP 3525920 B2 JP3525920 B2 JP 3525920B2 JP 2001305235 A JP2001305235 A JP 2001305235A JP 2001305235 A JP2001305235 A JP 2001305235A JP 3525920 B2 JP3525920 B2 JP 3525920B2
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shaft
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mounting table
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塩崎  孝秀
清家  理伯
神谷  寿
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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、座席の前側及び左
右両側部にステップカバーを備えた乗用苗植機に関する
ものである。 【0002】 【従来の技術】従来、特開昭63−22772号公報に
示されるように、座席の前側と左右両側にステップカバ
ーを備えた乗用苗植機がある。そして、予備苗載台は、
座席の左右両側にあるステップカバーの更に外側に配置
されており、作業者はこの予備苗載台に載置された苗を
苗載台に供給する構成であった。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】上記従来の乗用苗植機
は、予備苗載台が座席の左右両側にあるステップカバー
の更に外側に配置されている為に、機体の左右幅のとて
も広い構成となっていた。また、機体前部から離れた座
席の左右両側に予備苗載台を設けたものであるから、機
体前部を畦に着けて、畦から予備苗載台に苗を載置する
際に作業性が悪いものであった。 【0004】そこで、本発明は、なるべく車体幅を狭く
しながらも、車体上での作業者の移動が容易で、然も、
畦から予備苗載台に苗を載置する作業及び予備苗載台か
ら苗載台に苗を供給する作業が容易に行えるようにする
ことを課題とする。 【0005】 【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するために、左右前輪15と左右後輪19を装備し座
席21の前側及び左右両側部にステップカバー202を
備えた乗用走行車体2の後部に、機体左右方向に複数の
苗載部155aを並設して構成した苗載台155と該苗
載台155を左右に摺動可能に支持するレ−ル159と
を設けて、苗載台155の左右往復動により苗が順次供
給される苗取出口162と該苗取出口162に供給され
た苗を取出して圃場に植え付ける植付装置154とを
載台155の各苗載部155aに対応して機体左右方向
に複数個並設した植付部4を装着した乗用苗植機におい
て、ステップカバー202の前部202aは、その左右
幅が車体平面視で左右前輪15の位置よりも左右幅が狭
く、ステップカバー202は、車体平面視で左右前輪1
5の上部位置で前部202aの幅狭部より後側部分とな
る中央部202bの左右幅が段状に広くなり、ステップ
カバー202前部202aの左右両側位置に予備苗載台
22を配置すると共に、ステップカバー202の中央部
202bには、座席21前側部から左右側部に至る略平
坦なステップ面が構成されたことを特徴とする乗用苗植
機としたものである。 【0006】従って、左右前輪15と左右後輪19を装
備し座席21の前側及び左右両側部にステップカバー2
02を備えた乗用走行車体2の後部に、機体左右方向に
複数の苗載部155aを並設して構成した苗載台155
と該苗載台155を左右に摺動可能に支持するレ−ル1
59とを設けて、苗載台155の左右往復動により苗が
順次供給される苗取出口162と該苗取出口162に供
給された苗を取出して圃場に植え付ける植付装置154
とを苗載台155の各苗載部155aに対応して機体左
右方向に複数個並設した植付部4を装着した乗用苗植機
において、ステップカバー202の前部202aは、そ
の左右幅が車体平面視で左右前輪15の位置よりも左右
幅が狭く、ステップカバー202は、車体平面視で左右
前輪15の上部位置で前部202aの幅狭部より後側部
分となる中央部202bの左右幅が段状に広くなり、ス
テップカバー202前部202aの左右両側位置に予備
苗載台22を配置すると共に、ステップカバー202の
中央部202bには、座席21前側部から左右側部に至
略平坦なステップ面が構成されているので、左右前輪
15の上部位置で左右両側前部の幅狭部から左右両側後
部の幅広部に段状に広くなっていることから、左右前輪
15の前端部上にはステップは無くて、作業者は左右前
輪15の前端部の角度変化を見ながら機体を操縦するこ
とができ、良好な操縦が行なえて作業性が良い。また、
ステップカバー202の中央部202bは、左右幅の広
い左右前輪15よりも更に広幅で、略平坦なステップ面
座席21前側部から左右側部にわたって構成している
から、作業者はステップカバー202上を自由に移動で
きて、然も、左右最外側の苗載部155aに対する苗補
給等の作業を容易に行うことができる。 【0007】また、ステップカバー202の前部202
aは、その左右幅が車体平面視で左右前輪15の位置よ
りも左右幅が狭く、ステップカバー202の中央部20
2bは、その左右幅が前部202aよりも広く、ステッ
プカバー202は、車体平面視で左右前輪15の上部位
置で前部202aの幅狭部より後側部分となる中央部2
02bの左右幅が段状に広くなりステップカバー20
2前部202aの左右両側位置に予備苗載台22を配置
していることから、左右幅が狭いステップカバー202
の前部202aの左右両側位置に予備苗載台22を配置
することにより機体の左右幅を可及的に狭い構成にで
き、然も、予備苗載台22は機体の前端部近くに位置す
る為に、機体前部を畦に着けて、畦から予備苗載台22
に苗を載置する作業性がとても容易に且つ能率良く行な
える。 【0008】 【発明の効果】従って、本発明によると、可及的に車体
左右幅を狭く構成して、然も、車体上のステップカバー
202での作業者の移動が容易に行なえて、畦から予備
苗載台22に苗を載置する作業及び予備苗載台22から
苗載台155に苗を供給する作業が能率良く行え、更
に、作業者は左右前輪15の前端部の角度変化を見なが
ら機体を操縦することができて良好な操縦が行なえ、従
来例の課題を良好に解消することができる。 【0009】 【発明の実施の形態】各図は本発明の1実施例をあらわ
し、この乗用走行車体2は、車体の後部に具備するリン
ク装置3に6条植の植付部4が装着されているととも
に、施肥装置5が設けられ、全体として乗用施肥田植機
1として構成されている。 【0010】走行車体2は、平面視で前後に長い方形の
フレーム6を備え、該フレームの中間部後方寄りの位置
にエンジン10が、その前方にミッションケース11が
それぞれ配設されている。なお、ミッションケース11
は、その後部上面に油圧ポンプ12が一体に組み付けら
れているとともに、その前部から操向ハンドルを支持す
るステアリングポスト13が上方に突設されている。そ
して、ミッションケース11の側方に前輪支持ケース1
4,14が変向可能に設けられ、その下端部に前輪1
5,15が軸支されている。また、フレーム6の後端部
に突設したローリング軸16にローリング杆17が左右
にローリング自在に支持され、その左右両端部に取り付
けた後輪支持ケース18,18に後輪19,19が軸支
されている。そして、エンジン10の上方部に操縦席2
1が設置されている。さらに、図1および図2において
鎖線で示す如く、予備の苗を載せておく予備苗載台2
2,22を車体の前部側方に取り付けることもできる。 【0011】エンジン出力軸10aに取り出されたエン
ジン出力はベルト23を介して油圧ポンプ駆動軸12a
に伝えられ、さらに該油圧ポンプ駆動軸からベルト24
を介してミッション入力軸11aに伝えられる。ベルト
24が掛けられているプーリ25,26はベルト溝の幅
を調節可能に構成されており、該ベルト溝幅を調節して
有効径d1,d2を変えることにより、伝動比を連続的
に変化させることができる。すなわち、油圧ポンブ駆動
軸12aからミッション入力軸11aへの伝動部がベル
ト無段変速式の副変速装置Aとして構成されている。こ
の副変速装置Aの操作機構としては、ステアリングポス
ト13と一体に組み付けた支持ステー30に副変速軸3
1が水平に支承され、該副変速軸に副変速レバー33と
副変速アーム34が固着され、さらに副変速アーム34
の先端部に2本のロッド36,37が取り付けられ、こ
れらロッドの下端部に前記プーリ25,26を各々個別
に駆動するシフタ38,39が設けられている。このた
め、1本の副変速レバー33を操作することにより、ベ
ルト24の有効径d1,d2が同時に調節される。 【0012】図6はミッションケース11の内部を展開
してあらわした図で、ミッション入力軸11aからケー
シング40内のクラッチ軸42ヘメインクラッチ43を
介して伝動される。メインクラッチ43は周知の多板ク
ラッチで、図中の44はエンジン側の摩擦板、45はミ
ッション側の摩擦板、46は両摩擦板押付け用のスプリ
ング、47,48は切替操作用の固定部材と摺動部材で
ある。前記支持ステー30にクラッチ操作軸50が水平
に設けられ、該操作軸に固着したアーム51と摺動部材
48から突設するアーム48aとがロッド52で連結さ
れている。また、弓状に湾曲したクラッチ操作杵54が
操作軸50に吊られた状態で一体に取り付けられてお
り、該クラッチ操作杆の下端部にクラッチペダル55が
設けられている。 【0013】前部ケーシング40aの中には、クラッチ
軸42、カウンタ軸60、走行一次軸61、走行二次軸
62、植付一次軸63、植付二次軸64がそれぞれ平行
に支承されている。クラッチ軸42のギヤG1とカウン
タ軸60のギヤG2、および前記ギヤG2と走行一次軸
61のギヤG3がそれぞれ互いに噛合しており、クラッ
チ軸42の回転が走行一次軸61に順方向で伝えられ
る。主変速装置Bとして、走行一次軸61に前記ギヤG
3とギヤG4がそれぞれ定位置に嵌着され、走行二次軸
62に互いに一体に成形されたギヤG5,G6が軸方向
に摺動目在に嵌合している。シフタ66でギヤG5,G
6を移動させ、ギヤG4とギヤG5が噛合すると作業
速、ギヤG3とギヤG6が噛合すると路上走行速にな
る。また、植付一次軸63にはギヤG4に常時噛合する
ギヤG7とバックギヤG8が嵌着されており、ギヤG6
をバックギャG8に噛合させると後進速になる。ギヤG
5,G6がいずれのギヤとも噛合しない位置が中立にな
る。また、株間変速装置Gとして、植付一次軸63に互
いに一体に成形されたギヤG9,G10が軸方向に摺動
自在に嵌合しているとともに、植付二次軸64にギヤG
11,G12がそれぞれ取り付けられている。シフタ6
7でギヤG9,G10を適当に移動させることにより、
ギヤG9とギヤG11、ギヤG10とギヤG11、およ
びギヤG10とギヤG12の3通りの組合せが得られ、
3段階の株間切替を行なえる。植付二次軸64からベベ
ルギヤG13,G14を介して植付部伝動軸68に伝動
される。 【0014】後部ケーシング40bの中にはリヤアクス
ル70,70とフロントアクスル71,71が支承さ
れ、前記走行二次軸62から後輪デフ装置Dを介してリ
ヤアクスル70,70に伝動されるとともに、後輪デフ
装置Dから前輪デフ装置Eを介してフロントアクスル7
1,71に伝動される。後輪デフ装置Dは、走行二次軸
62のギヤG15に噛合するギヤG16が外周部に成形
された容器73を備え、該容器内の縦軸74に取り付け
た一次ベベルギヤG17と左右のリヤアクスル70,7
0に各別に取り付けた二次ベベルギヤG18,G18と
が互いに噛合する状態で収納されており、各アクスルに
加わる負荷に応じて当該アクスルに伝動される駆動力が
適宜変動するようになっている。前輪デフ装置Eも後輪
デフ装置Dと同様の構成で、図中の73は容器、76は
縦軸、G19は後輪デフ装置側のギヤ、G20は前輪デ
フ装置側のギヤ、G21は縦軸76に取り付けたベベル
ギヤ、G22はフロントアクスル71に取り付けたベベ
ルギヤである。 【0015】上記後輪デフ装置Dおよび前輪デフ装置E
にはデフ機能を停止し、左右両アクスルに駆動力が均等
に伝動されるようにするデフロック装置77,78が設
けられている。このデフロック装置77(78)は、容
器73(74)に形成された爪79(80)とアクスル
の角捧部70a(71a)に嵌合するデフロック部材8
1(82)の爪83(84)を咬み合わせて、容器73
(74)とアクスル70(71)を互いに固定するよう
になっている。図7に示す如く、デフロック部材作動用
のシャフト85(86)にレバー87(88)が水平に
取り付けられ、該レバーの先端部から上向きにデフロッ
クペダル89(90)がのばされている。シャフト85
の方がシャフト86よりも上位に設けられており、レバ
ー87の側面にペダル杆89aの端部91が突起状に突
出し、これがレバー88の上面に係合しているため、後
輪デフロックペダル89を踏むと後輪デフロック装置7
7と前輪デフロック装置78の両方が作動するようにな
っている。デフロックペダル89,90は操縦席21の
前方下方部に並設されている。 【0016】リヤアクスル70,70はべベルギヤG2
3,G24,…によって前後方向のリヤ出力軸93,9
3に伝動連結され、さらにこのリヤ出力軸93,93の
ケーシング外に突出する後輪部に、前記後輪支持ケース
18,18に伝動する後輪伝動軸94,94がユニバー
一サルジョインド95,95を介して接続されている。 【0017】また、リヤアクスル70,70の端部に
は、該リヤアクスルに取り付けたディスク100,10
0にプレッシャプレート101,101を押し付けて制
動する後輪ブレーキ装置F,Fが設けられている。外周
面に軸方向の切欠部102が形成され作動ピン103が
プレッシャプレート101と平行に設けられており、常
時は作動ピン103の切欠部102がプレッシャプレー
ト101に当接しているが、レバー104で作動ピン1
03を回転させ、作動ピン103の円周部をプレッシャ
プレート101に当接させると、プレッシャプレート1
01がディスク100側に押し付けられブレ一キが作動
するようになっている。後輪ブレーキ装置F,Fのブレ
ーキペダル105,105は、前記クラッチ操作軸50
と同軸心のブレーキ軸106に、クラッチペダル55と
同様に吊られた状態で取り付けられている。 【0018】前記植付部伝動軸68は後方に廷ばされ、
その後端部に植付クラッチケース110が設けられてい
る。図8に示すように、植付クラッチケース110の内
部に、植付部伝動軸68に接涜された一次軸111とP
TO軸である二次軸112が互いに平行に支承されてい
る。一次軸111にはギヤG25,G26を有する筒状
のギヤ軸115が摺動自在に嵌合しており、角棒部11
1aに嵌着した爪板116およびギヤ軸115に固着し
た爪板117を介して一次軸111からギヤ軸115に
トルクが伝えられる。常時はスプリング118の作用で
両爪板116,117が咬み合っているが、トルクが一
定以上になると、スプリング118の力に抗してギヤ軸
115が図における右方向に移動して伝動が断たれる。
すなわち、負荷が一定以上になると伝動を断つ安全クラ
ッチとして構成されている。 【0019】二次軸112には回動自在な筒軸120が
遊嵌されており、該筒軸の外周部に、前記ギヤG25,
G26に噛合するギヤG27,G28を有するギヤ筒1
21が軸方向に摺動自在に嵌合している。変速スイッチ
123でギヤ筒121を移動させ、ギヤ軸115とギヤ
筒120の噛合関係を切り替えることにより変速が行な
われる。ギヤG25とギヤG27が噛合するときは後続
伝動が行なわれ、ギヤG26とギヤG28が噛合すると
きは低速伝動が行なわれる。 【0020】筒軸120のトルクは定位置クラッチ板1
25を介して二次軸112に伝えられる。定位置クラッ
チ板125は、回転不能かつ摺動自在に二次軸112に
嵌合しているとともに、スプリング126によって筒軸
120側に付勢されている。作業時は筒軸の爪120a
と定位置クラッチ板の爪125aが咬み合っているが、
作業を停止すると、クラッチピン127が定位置クラッ
チ板125のテーパ面に押し付けられ、二次軸112が
所定角度で停止される。 【0021】また、二次軸112と平行に施肥駆動軸1
31が設けられ、二次軸112からこの施肥駆動軸13
1ヘギヤG29,G30,G31を介して伝動される。
走行車体2のカバーは、エンジン10の上部を覆うエン
ジンカバー200と、ステアリングポスト13の外周部
を覆うステアリングポストカバー201と、これらの周
囲に拡がるステップカバー202とに分けられる。この
うちのステップカバー202は、前部202a、中央部
202b、後部202cの順に高くなる段状に成形さ
れ、中央部202bの上面は、図面に示すように装着時
において車体の左右中央側から左右両側にわたって左右
端部の苗載台の前側に至るまで略平坦なステップ面を形
成して操縦用のフロアとなり、前部202aの上面は車
体の前部から操縦者が乗り込むための通路となってい
る。また、後部202cは施肥装置5を装着した際に、
後記ホッパ180,…からこぼれた肥料が落下してエン
ジン10、リンク装置3等に付着するのを防止する役目
をしている。ステップカバー202は、図3に示すよう
に、車体の左右中心線に沿って分割される左右対称のス
テップカバー部材202(L),202(R)からな
り、それぞれにエンジン10を収容するための凹部20
5、ステアリングポスト等を収容する凹部206、デフ
ロックペダル89,90を各別に通す切欠部207、お
よび後記施肥フレームの支柱183を通す切欠部208
が設けられている。ステップカバー部材202(L),
202(R)はフレーム6に設けたステーに固定して組
み付けられるが、車体の左右中心線に沿って分割されて
いるので、その組付けに際し、各ステップカバー部材2
02(L),202(R)を車体の側方からそれぞれ水
平にスライドさせて所定の組付位置ヘセットすることが
できる。なお、ステップカバー202は正確に左右中心
線で分割しておかなくてもよく、組付け等に便利なよう
に適当に分割しておげばよい。また、前記予備苗載台2
2,22は、ステップカバー部材202(L),202
(R)を取り外す際、図3において鎖線で示す如く該ス
テップカバー部材を側方にスライドさせたときに邪魔に
ならない位置に設けられている。 【0022】リンク装置3として、フレーム6の後端部
に立設したリンクベース枠140に1本の上リンク14
1と2本の下リンク141,141が回動自在に支持さ
れ、これら上下リンクの後端部に連結枠144が取り付
けられている。連結枠144から後方に突設したローリ
ング軸145に植付部4がローリング可能に装着され
る。リンク装置3の駆動手段である油圧シリンダ147
は、基部がフレーム6に枢着され、ピストンロッドの先
端部が上リンク141の基部から垂設したスイングアー
ム148の下端部に連結されている。油圧シリンダ14
7を伸縮させると、連結枠144が一定姿勢に保持され
たまま上下動させられ、これに装着した植付部4が昇降
させられる。 【0023】植付部4は、前記PTO軸112を介して
走行車体2から伝動される伝動ケース150と、該伝動
ケースの両側面部に突設した伝動パイプ151,151
と、伝動ケース150の中央部および伝動パイプ15
1,151の両端部から後方に延設した3本のチェンケ
ース152,…とで植付部フレームが構成され、各チェ
ンケース152,…の後端部両側に1組づつ計6組の植
付装置154,…が設けられている。植付装置154,
…の上方には、前側が上位となるように傾斜させた苗載
台155が支持枠157と苗載台支持フレーム158に
取り付けたレール159によって左右に滑動自在に支持
されている。苗載台155の上面は植付条教分(図示例
では6)の苗載部155a,…に仕切られており、各苗
載部ごとに苗を下方に送るベルト式の苗送り装置16
1,…が設けられている。また、苗載台155の下端部
には、植付装置154,…に対応する苗取出口162,
…が形成された受板83が支持枠157と一体に設けら
れている。苗載台155が左右に往復動して台上の苗を
苗取出口162に順次供給するとともに、植付装置15
4の一対の植付杆154a,154aが所定の軌跡を描
いて閉ループ運動を行ない、前記苗取出口162に供給
された苗を交互に挟持して圃場に植え付けてゆくように
なっている。苗載台155が左右行程の端部に到達して
横1列分の苗を苗取出口162に供給し終えると、苗送
り装置161,…が作動して苗を1列分だけ下方に移送
する。 【0024】これら植付部4の下側には、中央に1個の
センターフロート170と左右一対のサイドフロート1
71,171が設けられている。各フロート170,1
71,171の両側部に苗移植用の溝を成形する作溝器
172,…が取り付けられている。これらフロートは、
チェンケース152,…に取り付けたフロート支持杆1
73,…の後端部に前部が上下動自在に枢支されてい
る。センターフロート170の前部に上下動検出用の検
出ロッド174が取り付けられており、該検出ロッドの
検出結果に基づいて前記油圧シリンダ67制御用の油圧
バルブ175が駆動される。例えば圃場面が高くなって
センターフロート170が上動すると、油圧シリンダ1
47が伸びる方向に油圧バルブ175が駆動され、その
結果植付部4が上昇する。圃場面が低くなった場合は上
記と逆に動作する。 【0025】施肥装置5は、肥料を貯蔵するホッパ18
0と、該ホッパ内の肥料を下方に繰り出す繰出器181
と、該繰出器から繰り出された肥料を前記作溝器172
によって成形された移植溝に導く施肥パイプ182とを
備えている。ホッパ180は隣接する2条ごとに共用さ
れており、各々1つのホッパ180と2つの繰出器18
1,181とからなる計3組の本体部が、支柱183,
183によってリンクベース枠60に支持された角型パ
イプ製の施肥フレーム184に取り付けられ、側面視で
操縦席21と苗載台155の間隔部に配置されている。
各繰出器181,…内の繰出ロール181a,…は前記
施肥駆動軸131より伝動される繰出ロール駆動軸18
5によって駆動される。また、エンジンルーム内にブロ
ワ187が設けられ、このブロワ187と施肥フレーム
184の中空部とエアパイプ188で接涜されていると
ともに、施肥パイプ182,…の始端部が施肥フレーム
184の中空部に開口させて取り付けられている。この
ようにして、エンジンルーム内の温風を施肥パイプ18
2,…に供給することにより、施肥パイプ内における肥
料の流通が良好となるとともに、肥料が施肥パイプ内で
固化するのを防止する効果がある。 【0026】そして、特に、左右前輪15は、植付部4
の機体左右方向に並設した中央部の4つの植付装置15
4よりも外側方の前方に位置させて設け、ステップカバ
ー202の前部は、その左右幅が車体平面視で左右前輪
15の位置よりも左右幅が狭く、ステップカバー202
の後部は、その左右幅が前部よりも広く、且つ、車体平
面視で左右前輪15の上部位置で前部の幅狭部から後部
の幅広部に段状に広くなり、ステップカバー202後方
に位置する苗載台155の左右最外側の苗載部155a
の前方に位置する部位に略平坦なステップ面が構成され
ているので、左右前輪15の上部位置で左右両側前部の
幅狭部から左右両側後部の幅広部に段状に広くなってい
ることから、左右前輪15の前端部上にはステップは無
くて、作業者は左右前輪15の前端部の角度変化を見な
がら機体を操縦することができ、良好な操縦が行なえて
作業性が良い。また、ステップカバー202の後部は、
左右幅の広い左右前輪15よりも更に広幅で、且つ、苗
載台155の左右最外側の苗載部155aの前方に位置
する部位には略平坦なステップ面がある構成となるか
ら、作業者はステップカバー202上を自由に移動でき
て、然も、左右最外側の苗載部155aに対する苗補給
等の作業を容易に行うことができる。 【0027】また、ステップカバー202の前部は、そ
の左右幅が車体平面視で左右前輪15の位置よりも左右
幅が狭く、ステップカバー202の後部は、その左右幅
が前部よりも広く、且つ、車体平面視で左右前輪15の
上部位置で前部の幅狭部から後部の幅広部に段状に広く
なり、該広くなった段状部よりも前方のステップカバー
202前部の左右両側位置に予備苗載台22を配置して
いることから、左右幅が狭いステップカバー202の前
部の左右両側位置に予備苗載台22を配置することによ
り機体の左右幅を可及的に狭い構成にでき、然も、予備
苗載台22は機体の前端部近くに位置する為に、機体前
部を畦に着けて、畦から予備苗載台22に苗を載置する
作業性がとても容易に且つ能率良く行なえる。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明の1実施例である乗用施肥田植機の平面
図である。 【図2】本発明の1実施例である乗用施肥田植機の側面
図である。 【図3】ステップカバーの平面図である。 【図4】要部の側面図である。 【図5】要部の正面図である。 【図6】ミッションケースの展開断面図である。 【図7】デフロック装置操作部の斜視図である。 【図8】植付クラッチケースの断面図である。 【符号の説明】 1:乗用施肥田植機 2:乗用走行車体 4:植付部 15:左右前輪 19:左右後輪 21:座席(操縦席) 22:予備苗載台 154:植付装置 155:苗載台 155a:苗載部159:レ−ル 162:苗取出口 202:ステップカバー 202a:ステップカバーの前部202b :ステップカバーの中央部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 神谷 寿 愛媛県伊予郡砥部町八倉1番地 井関農 機株式会社 技術部内 (72)発明者 野村 勝 愛媛県伊予郡砥部町八倉1番地 井関農 機株式会社 技術部内 (56)参考文献 実開 昭62−38725(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B62D 25/22

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 左右前輪15と左右後輪19を装備し座
    席21の前側及び左右両側部にステップカバー202を
    備えた乗用走行車体2の後部に、機体左右方向に複数の
    苗載部155aを並設して構成した苗載台155と該苗
    載台155を左右に摺動可能に支持するレ−ル159と
    を設けて、苗載台155の左右往復動により苗が順次供
    給される苗取出口162と該苗取出口162に供給され
    た苗を取出して圃場に植え付ける植付装置154とを
    載台155の各苗載部155aに対応して機体左右方向
    に複数個並設した植付部4を装着した乗用苗植機におい
    て、ステップカバー202の前部202aは、その左右
    幅が車体平面視で左右前輪15の位置よりも左右幅が狭
    く、ステップカバー202は、車体平面視で左右前輪1
    5の上部位置で前部202aの幅狭部より後側部分とな
    る中央部202bの左右幅が段状に広くなり、ステップ
    カバー202前部202aの左右両側位置に予備苗載台
    22を配置すると共に、ステップカバー202の中央部
    202bには、座席21前側部から左右側部に至る略平
    坦なステップ面が構成されたことを特徴とする乗用苗植
    機。
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CN104012227B (zh) * 2014-06-09 2016-02-03 安徽省锦禾农业装备有限责任公司 一种错台式宽窄株距插秧机及其控制方法

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