JP2005116162A - 直列に接続されたメモリ素子のグループを含む磁気メモリデバイス - Google Patents

直列に接続されたメモリ素子のグループを含む磁気メモリデバイス Download PDF

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Abstract

【課題】メモリセル密度を著しく低下させることなしに、抵抗性クロスポイントメモリセルアレイ内の磁気抵抗メモリ素子の抵抗状態を確実に検出すること。
【解決手段】データ記憶デバイス(110)は、抵抗性メモリ素子(114)のクロスポイントアレイ(112)と、複数の遮断素子(120)とを含む。メモリ素子および遮断素子はグループに構成される。各グループは、直列に接続された複数のメモリ素子(114)及び1つの遮断素子(120)を含む。遮断素子(120)を用いて、読出し操作中にスニークパス電流がセンス電流を妨害しないようにする。
【選択図】図2

Description

本発明は、概して直列に接続されたメモリ素子のグループを含む磁気メモリデバイスに関する。
磁気ランダムアクセスメモリ(「MRAM」)は、短期データ記憶および長期データ記憶のために検討されている不揮発性メモリである。MRAMは、DRAM、SRAMおよびフラッシュメモリのような短期メモリよりも消費電力が少ない。MRAMは、ハードドライブのような従来の長期記憶装置よりも非常に(数桁の大きさだけ)速く読出しおよび書込み操作を実行することができる。さらに、MRAMはハードドライブよりもコンパクトであり、消費電力が少ない。また、MRAMは、超高速プロセッサおよびネットワーク機器のような、組込み用途のためにも検討されている。
メモリセル、メモリセルの行に沿って延在するワード線およびメモリセルの列に沿って延在するビット線からなる抵抗性クロスポイントアレイを含むMRAMデバイスについて考えてみる。各メモリセルは、その磁化の向き(平行または反平行)に応じてRparallelまたはRanti−parallelのいずれかの抵抗状態を有する磁気抵抗素子(例えば、スピン依存トンネル接合)を含む。各磁気抵抗素子は、ワード線とビット線との交点に存在する。このアレイ内の磁気抵抗素子は、多くの並列な経路を通じて互いに結合される。1つの交点において見られる抵抗は、他の行および列内の磁気抵抗素子の抵抗と並列なその交点の磁気抵抗素子の抵抗に等しい。
この結合のために、選択された磁気抵抗素子の抵抗状態が検出されている間の読出し操作中に、寄生または「スニークパス」電流が生じる可能性がある。寄生電流は、磁気抵抗素子の抵抗状態のセンシング(検出)を妨害し、抵抗性クロスポイントアレイ内の1つの磁気抵抗素子に関する抵抗状態のセンシングの信頼性をなくす可能性がある。
ダイオードまたはトランジスタのような遮断素子を用いて、スニークパス遮断電流を遮断することができる。例えば、MRAMアレイの各磁気抵抗素子が、遮断素子と直列に接続される。これらの遮断素子は分離および信号強度を改善し、それによりセンシングの信頼性を高めることができる。
しかしながら、遮断素子は、MRAMデバイスの半導体基板内または半導体基板上に形成されるので、かなり大きくなる傾向がある。遮断素子はメモリセルの密度を著しく低下させる可能性があり、それによりMRAMデバイスのサイズとコストが増加する可能性がある。
米国特許第6,576,969号
メモリセル密度を著しく低下させることなく、抵抗性クロスポイントメモリセルアレイ内の磁気抵抗メモリ素子の抵抗状態を確実に検出することが必要とされている。
本発明の一態様によれば、データ記憶デバイスは、抵抗性メモリ素子のクロスポイントアレイと、複数の遮断素子とを含む。メモリ素子および遮断素子はグループに構成される。各グループは、直列に接続された複数のメモリ素子および1つの遮断素子を含む。
本発明の別の態様によれば、直列に接続された磁気抵抗メモリセルのグループの中から選択された1つのメモリセルにおいて読出し操作を実行する方法は、そのグループに第1のセンス電流を流し、第1のセンス電流をサンプリングして、第1のサンプリングされた値を格納し、選択されたメモリセルに書込みを行い、そのグループに第2のセンス電流を流し、第2のセンス電流をサンプリングすることを含む。第2のサンプリングされた値が、格納された値と比較される。
本発明の他の態様および利点は、本発明の原理を一例として示す、添付図面に関連してなされる以下の詳細な説明から明らかになるであろう。
本発明によれば、メモリセル密度を著しく低下させることなしに、抵抗性クロスポイントメモリセルアレイ内の磁気抵抗メモリ素子の抵抗状態を確実に検出することが可能になる。
図1を参照する。MRAMデバイス110が、半導体基板116上の磁気メモリ素子114からなる抵抗性クロスポイントアレイ112を含む。メモリ素子114は、トンネル磁気抵抗(TMR)素子のような磁気抵抗素子を含むことができる。比較的少ない数のメモリ素子114が示される。しかしながら、実際には、はるかに多くのメモリ素子114が使用され得る。
各メモリ素子114は、その磁化の向き(平行または反平行)に応じてRparallelまたはRanti−parallelのいずれかの抵抗状態を有する。これらの抵抗状態の値は、アレイ112にわたって変化する。即ち、異なるメモリ素子114は、RparallelおよびRanti−parallelに対して異なる値を有する。
MRAMデバイス110はグループに構成される。各グループは複数のメモリ素子114と、「読出し相互接続」線と呼ばれる導体118と、ダイオードまたはトランジスタのようなスニークパス電流遮断素子120とを含む。各グループにおいて、メモリ素子114および遮断素子120が、読出し相互接続線118によって直列に接続される。一例として、図1はグループ当たり4つのメモリ素子114を示す。
MRAMデバイス110は、アレイ112の行に沿って延在する読出しワード線126と、アレイ112の列に沿って延在する読出しビット線128とを含む。読出しワード線126は読出しビット線128に直交する。アレイ112内のメモリ素子114の行毎に1つの読出しワード線126が存在し、グループの列毎に1つの読出しビット線128が存在する。各グループは、読出しワード線126と読出しビット線128との間に電気的に接続される。
MRAMデバイス110はさらに、アレイ112の行に沿って(読出しワード線126の上に)延在する書込みワード線122と、アレイ112の列に沿って延在する書込みビット線124とを備える。書込みワード線122は、書込みビット線124に直交する。アレイ112の行毎に1つの書込みワード線122が存在することができ、アレイ112の列毎に1つの書込みビット線124が存在することができる。各メモリ素子114は、書込みワード線122と書込みビット線124との交点に配置される。
図2を参照すると、図2にはアレイ112の行が示されており、遮断素子120がダイオード120として示される。ダイオード120(例えば、薄膜ダイオード)および読出しワード線126は、基板116上に形成されることができ、読出し/書込み回路が基板116内に形成され得る。読出し/書込み回路は、デコードビット線選択スイッチ130と、データバス132と、センス増幅器(SA)134と、I/Oレジスタ136とを含む。読出し/書込み回路は、書込み線122および124のための電流源および選択ロジックのような、図示されない他の素子も含む。
読出しビット線128および書込みビット線124は、読出しワード線126の上に形成される。位置関係、即ち上または下は、これらの線118および122〜128が製造される順序を指している(例えば、書込みビット線124および読出しビット線128は読出しワード線126の後に形成される)。
読出し相互接続線118は不連続な部分に形成される。図2は、各読出し相互接続線118が、4つのメモリ素子114および1つのダイオード120を直列に接続する3つの下側部分および2つの上側部分を有することを示す。読出し相互接続線118の下側部分は、書込みビット線124および読出しビット線128の上に形成される。メモリ素子114は下側部分の上に形成され、読出し相互接続線118の上側部分はメモリ素子114上に形成される。各読出し相互接続線118の一端は、コンタクトを介して読出しビット線128に接続される。各読出し相互接続線118の他端は、第1のバイア138を介してダイオード120のアノードに接続される。
ダイオード120のカソードは、第2のバイア140を介して読出しワード線126に接続される。各読出しビット線128は、第3のバイア142および選択スイッチ130によってデータバス132に結合される。バイアは、エッチングステップと、それを金属で満たした後の平坦化ステップとによって形成され得る。
書込みワード線122は、読出し相互接続線118の上側部分の上に形成される。書込みワード線122は、読出し相互接続線118から電気的に絶縁される。書込みビット線124は、読出し相互接続線118、ならびに読出し線126および128から電気的に絶縁される。これらの線118と122〜128との間の隙間は、堆積される酸化ケイ素のような絶縁体で満たされ得る。また、メモリ素子114間の隙間も、堆積される酸化ケイ素のような絶縁体で満たされることができる。
書込み操作中に書込み線122および124が扱う電流よりも、読出し操作中に読出し相互接続線118が扱う電流のほうが少ないので、読出し相互接続線118は書込み線122および124よりも薄くすることができる。さらに、薄い読出し相互接続線によって、書込み線122および124がメモリ素子114の近くに配置されることが可能になる。良好な磁気結合を得るために、書込み線122および124は、メモリ素子114のできる限り近くに配置される。
センス増幅器134の数は、グループの数と1:1の対応を有することができる(即ち、各グループは1つのセンス増幅器134に結合される)。代替案では、多数のグループが、それよりも少ない数のセンス増幅器134に結合されてもよい。例えば、(図2に示されるように)多数のグループが1つのセンス増幅器134へと多重化される。
実際には、読出し/書込み回路は、読出し回路、および独立して機能する別個の書込み回路とすることができる。書込みのみの動作の場合、書込み回路のみが起動され得る。自己参照する多数サンプリング読出し動作の場合、読出しおよび書込み回路が共に動作することができる。
ここで図3を参照すると、図3には、選択されたメモリ素子114での書込み操作が示される。書込み操作の最初に、読出し/書込み回路が、選択されたメモリ素子114のアドレスを受信する。読出し/書込み回路はそのアドレスをデコードし、書込みワード線122および書込みビット線124を選択し(ステップ310)、選択された書込みワード線122および書込みビット線124に書込み電流を供給する(ステップ312)。書込み電流によって、選択された書込みワード線122およびビット線124の周りに外部磁界が生じる。これらの磁界を組み合わせて、選択されたメモリ素子114の磁化の向きが定められる。線122または124のうちの一方の書込み電流の方向は、この選択されたメモリ素子114に格納される論理値を決定することができる。例えば、選択された書込みワード線122の+Iの書込み電流、および選択された書込みビット線124の+Iの書込み電流によって、選択されたメモリ素子114の磁化の向きが平行(論理「0」)になるのに対して、選択された書込みワード線122の+Iの書込み電流、および選択された書込みビット線124の−Iの書込み電流によって、選択されたメモリ素子114の磁化の向きが反平行(論理「1」)になる。I/Oレジスタ136に格納された値(即ち、選択されたメモリ素子114に書き込まれるべき値)が、電流の方向を決定する。
ここで図4を参照すると、図4には、選択されたメモリ素子114での読出し操作が示される。読出し/書込み回路が、選択されたメモリ素子114のアドレスを受信し、そのアドレスをデコードして、読出しワード線126および読出しビット線128を選択し、選択されたメモリ素子114を含むグループにセンス電流が流れるようにする(ステップ410)。さらに、センス電流を妨害しないように、選択されていない読出しワード線126に接続されたダイオード120によって、スニークパス電流が遮断される(ステップ410)。
図5に示されるように、センス増幅器134が、選択された読出しビット線128に電位(VSENSE)を印加し、選択された読出しワード線126が基準電位に設定される。さらに、選択されていない全ての読出し線が電位Vに設定される。ただし、Vは、選択されていない読出しワード線126に接続されたダイオード120に逆バイアスをかけるためにVSENSEに等しいか、またはそれより大きい。この結果、センス電流(ISENSE)は、選択されたグループのメモリ素子セルおよび直列ダイオードのみに流れ、一方、選択されていないグループ内の電流は遮断される(i=0)。スニークパス電流がセンス電流を妨害しないので、センシングの信頼性が高められる。しかしながら、1つのダイオード120が複数のメモリ素子114に共通であるので、メモリセル密度は低下しない。
図4を参照すると、センス増幅器134が、センス電流をサンプリングし、サンプリングされた値を格納する(ステップ412)。センス電流は、4つのメモリ素子114およびダイオード120の直列抵抗に比例する。
その後、読出し/書込み回路は、選択されたメモリ素子114への書込み操作を実行する。この書込み操作は、選択されたメモリ素子114を既知の抵抗状態に設定する(ステップ414)。書込み操作は、図3に示されるように実行され得る。
再度、センス電流が、選択されたメモリ素子114を含むグループに流れるようにされる。そして再び、選択されていない読出しワード線126に接続されたダイオード120によって、スニークパス電流が遮断される。
センス増幅器134は、センス電流をサンプリングして、第2のサンプリングされた値を格納された値と比較する(ステップ418)。その比較は、選択されたメモリセルに当初に格納されていた論理値を示す。第2のサンプリングされた値および格納された値が概ね同じである場合には、元の論理値は、ステップ414において選択されたメモリセルに書き込まれた論理値と同じである。第2のサンプリングされた値および格納された値が、選択されたメモリ素子114の抵抗状態の変化を示す量だけ異なる場合には、元の論理値は、ステップ414において選択されたメモリ素子414に書き込まれた論理値の補数である。
センス増幅器134の出力はI/Oレジスタ136に与えられる。したがって、I/Oレジスタは読み出された値を格納する。
読出し操作は、選択されたメモリ素子114の元の論理値が上書きされるという点で破壊的である。変更される場合には、元の値は別の書込み操作によって復元される(ステップ420)。
かくして、破壊的読出し操作中に、選択されたグループ内の1つのメモリ素子のみが、場合によっては抵抗状態を変化させる。選択されたグループ内の選択されていないセルは、抵抗状態を変更せず、読出し操作の多数のサンプリング中にコモンモード抵抗として取り扱われる。
破壊的読出し操作は、自己参照するという利点を有する。即ち、選択されたメモリ素子114の抵抗状態がRparallelであるか、またはRanti−parallelであるかを判定するために、外部の基準は不要である。破壊的読出し操作は自己参照するので、選択されたメモリセルの抵抗状態を単にセンシングし、センシングされた状態を基準信号と比較することに比べて、信頼性が高く、簡単である。大きなクロスポイント抵抗性アレイのための基準信号を生成することは複雑になるであろう。アレイにわたるメモリセル抵抗には著しい変動が生じる可能性がある。結果として、1つのグループのメモリセルによって用いられる基準信号は、別のグループのメモリセルには利用できないかもしれない。
本発明の別の利点は、短絡に対する耐性である。1つのメモリ素子114が短絡される場合には(例えば、製造時の欠陥による)、そのグループ内の短絡された素子114は利用できないことになるが、そのグループ内の他のメモリ素子114は依然として利用することができる。遮断素子120および利用可能なメモリ素子114の両端に生じる電圧降下が大きくなると、センス電流も大きくなる。しかしながら、読出し/書込み回路は、センス電流の絶対値ではなく、センス電流の変化を求めるので、読出し操作はいずれによっても影響を受けない。
ステップ410および416の間に各データ記憶グループに印加される読出しセンス電圧は、部分的には、グループ内のメモリ素子114の数によって決定される。各メモリ素子114の両端に生じる電圧降下は、最適にすることができる。最適な読出しセンス電圧は、センス増幅器134からの最も大きい信号を生成するためにメモリ素子114の両端に印加される電圧である(印加される電圧が増加すると、メモリ素子114の抵抗比が減少し、印加される電圧が増加すると、信号電流が増加する)。あるグループ内のメモリ素子114の数が増加すると、最適な読出しセンス電圧を維持しながら、そのグループに印加されることができる電圧が増加するので、これはさらに別の利点を提供する。あるグループが十分な数のメモリ素子114を含む場合には、ステップ410および416の間に、VDDがそのグループに印加されることができる。さらなる利点として、ステップ410および416のために、低い電圧を生成するための追加の電源は必要ない。
図6を参照すると、図6には、典型的な磁気抵抗素子114、即ちスピン依存トンネル(「SDT」)接合が示される。SDT接合は、絶縁性トンネル障壁616によって分離される強磁性自由層612および強磁性基準層614を含む。読出し相互接続線118の上側部分は、強磁性層612または614のうちの1つと接触し、読出し相互接続線118の下側部分は、2つの強磁性層612または614のうちの他方と接触する。基準層614は、自由層612の上または下のいずれかに存在することができる。一例として、図6は、自由層612の下にある基準層614を示す。
自由層612は、選択された書込みワード線およびビット線122および124の周りの磁界にさらされるときに、自由層612の平面内の2つの方向のうちのいずれかに向けられることができる磁化ベクトル(M1)を有する。基準層614は、基準層614の平面内に存在する磁化ベクトルを有する。
絶縁性トンネル障壁616によって、自由層612と基準層614との間に量子力学的トンネル効果が生じるようになる。このトンネル現象は電子スピンに依存し、SDT接合の抵抗が、その磁化の向きの関数になる。SDT接合の抵抗は、自由層612および基準層614の磁化ベクトルが同じ方向を指す場合には(即ち、SDT接合が平行な磁化の向きを有する場合には)、第1の値(Rparallel)であり、その磁化ベクトルが反対の方向を指す場合には(即ち、SDT接合が反平行な磁化の向きを有する場合には)、その抵抗は第2の値(Ranti−parallel)である。
基準層614は、ピン留めされるか、または(磁気的に)軟らかくてもよい。ピン留めされた基準層では、その磁化は、ワード線122および124の周りの磁界にさらされるときでも回転しないように(例えば、AFピンニング層によって)固定される。軟らかい基準層は、自由層612の保磁力よりもはるかに低い保磁力を有する。軟らかい基準層の磁化ベクトルは、ワード線122および124の周りの磁界にさらされるときに、基準層の平面内の2つの方向のうちのいずれかに向けられることができる。読出し操作中に、ワード線122または124のいずれかを用いて、軟らかい基準層の磁化ベクトルの向きを定める外部磁界を生成することができる。軟らかい基準層を有する磁気抵抗素子は、譲受人の特許文献1(「Magneto-resistive device having soft reference layer」)においてさらに詳細に説明される。
本発明は、スニークパス電流を遮断するためのダイオードには限定されない。他のタイプの遮断素子を用いることもできる。例えば、ダイオードの代わりにトランジスタを用いることもできる。さらに、遮断素子は、基板上ではなく、基板内に形成されてもよい。
図7を参照すると、図7には、遮断デバイスがダイオードではなくてトランジスタ120’であり、制御線712がトランジスタ120’をオンおよびオフに切り換えるために設けられている点を除いて、図2に示された構成と本質的に同じ構成を有するMRAMデバイス710が示される。選択されたグループ内のトランジスタ120’がオンされ、選択されたグループにセンス電流が流れるようになり、選択されていないグループ内のトランジスタ120’がオフされて、選択されていないグループにスニークパス電流が流れるのを防止する。
読出しおよび書込み操作が、一度に1つの選択されたメモリ素子に実行されるように上述されてきたが、本発明はそのように限定されない。読出しおよび書込み操作は、同時に多数の選択されたメモリ素子に実行され得る。
グループ当たりのメモリ素子114の数は、4つに限定されない。1つのグループ内の直列のメモリ素子の数は、センス増幅器134の信号対雑音比(SNR)によって決定され得る。1つのグループ内のメモリ素子114の数が増えると、センス増幅器134からの信号が小さくなるであろう。また、1つのグループ内のメモリ素子114の数は、読出しビット線126に印加される電圧によっても制限される可能性がある。読出し電圧を大きくすることにより、グループにさらに多くのメモリ素子114が追加されることが可能になる。最大ビット線読出し電圧への制限は、処理技術の電圧限界によって支配される。例えば、VDDが2〜3.3Vに制限され、順方向ダイオード電圧が0.7Vであり、トンネル接合センス電圧が400mVである、0.1μmまたは0.25μmのCMOS技術の場合、1つのグループ内の最適な数は2から8の間で変わる。
グループは1つの遮断デバイスに限定されない。グループ当たり多数の遮断デバイスを用いることができる。
本発明は、ランダムアクセスメモリにも、TMRデバイスにも限定されない。代わりに、メモリ素子は巨大磁気抵抗(GMR)デバイスとすることもできる。
メモリ素子は磁気抵抗素子にも限定されない。例えば、本発明によるメモリデバイスは、限定はしないが、相変化素子、プログラマブルメタライゼーションセルメモリまたはアンチヒューズライトワンスメモリのような抵抗性メモリ素子のクロスポイントアレイを含むことができる。
本発明は、上記に説明され、図示された特定の実施形態に限定されない。代わりに、本発明は、添付の特許請求の範囲にしたがって解釈される。
本発明の一実施形態によるデータ記憶デバイスの図である。 本発明の一実施形態によるデータ記憶デバイスの行の図である。 本発明の一実施形態によるデータ記憶デバイス内の選択されたメモリセルに書込み操作を実行する方法の図である。 本発明の一実施形態による選択されたメモリセルに破壊的な読出し操作を実行する図である。 検出動作中にデバイスに流れる電流の図である。 トンネル磁気抵抗素子の図である。 本発明の一実施形態によるデータ記憶デバイスの行の図である。
符号の説明
110 MRAMデバイス
112 抵抗性クロスポイントアレイ
114 磁気メモリ素子
116 半導体基板
118 読出し相互接続線
120 スニークパス電流遮断素子
122 書込みワード線
124 書込みビット線
126 読出しワード線
128 読出しビット線
130 デコードビット線選択スイッチ
134 センス増幅器
136 I/Oレジスタ
612 強磁性自由層
614 強磁性基準層
616 絶縁性トンネル障壁

Claims (10)

  1. データ記憶デバイス(110)であって、
    抵抗性メモリ素子(114)のクロスポイントアレイ(112)および複数の遮断素子(120)を含み、前記メモリ素子(114)および前記遮断素子がグループに構成され、各グループが、直列に接続された複数のメモリ素子および1つの遮断素子を含む、データ記憶デバイス。
  2. 前記メモリ素子(114)が磁気抵抗素子(612〜616)を含む、請求項1に記載のデータ記憶デバイス。
  3. 基板(116)をさらに含み、前記遮断素子(120)が前記基板(116)上に形成される、請求項1に記載のデータ記憶デバイス。
  4. 前記グループのそれぞれが、前記メモリ素子(114)および前記遮断素子(120)を直列に接続するための不連続な導体(118)を含む、請求項1に記載のデータ記憶デバイス。
  5. 複数の第1の読出し線(126)および第2の読出し線(128)をさらに含み、前記第1の読出し線(126)が前記第2の読出し線(128)に直交し、前記グループのそれぞれが、前記第1の読出し線(126)のうちの1つと前記第2の読出し線(128)のうちの1つとの間に接続される、請求項4に記載のデータ記憶デバイス。
  6. 選択されたメモリ素子での読出し操作中に、選択された第1の読出し線(126)に第1の電位(VSENSE)を印加し、選択された第2の読出し線(128)に第2の電位(GND)を印加するための回路(130、134、136)をさらに含み、前記第1の電位と前記第2の電位との差により、センス電流(ISENSE)が前記選択されたメモリ素子(114)を含むグループに流れる、請求項5に記載のデータ記憶デバイス。
  7. 前記回路(130、134、136)が読出し操作中に、選択されていない第1の読出し線(126)に第3の電位(V)も印加し、その第3の電位(V)が前記第1の電位(VSENSE)および前記第2の電位(GND)に等しいか、またはそれらより大きく、それによりスニークパス電流が遮断される、請求項6に記載のデータ記憶デバイス。
  8. 前記第1の電位および前記第2の電位のうちの一方が、VDDである、請求項7に記載のデータ記憶デバイス。
  9. 複数の第1の書込み線(122)および第2の書込み線(124)をさらに含み、前記第1の書込み線(122)が前記第2の書込み線(124)に直交し、各メモリ素子(114)が前記第1の書込み線と前記第2の書込み線の交点にある、請求項6に記載のデータ記憶デバイス。
  10. 選択されたグループの選択されたメモリ素子(114)に格納された論理値を判定するための回路(130、132、134)をさらに含み、その回路が、センス電流(ISENSE)を前記選択されたグループに流し(410)、そのセンス電流(ISENSE)をサンプリングして、サンプリングされた値を格納し(412)、前記選択されたグループ内の前記選択されたメモリ素子(114)に論理値を書き込み(414)、センス電流(ISENSE)を前記選択されたグループに流し(416)、そのセンス電流をサンプリングし、第2のサンプリングされた値を前記格納された値と比較する(418)、請求項1に記載のデータ記憶デバイス。
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