JP2005112370A - 計量キャップ - Google Patents

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Abstract

【課題】 例えば印字等によって計量目盛を容易かつ精度良く施すことができると共に、施された計量目盛が摩耗するのを確実に回避することのできる計量キャップを提供する。
【解決手段】 容器本体12の口首部11に取り付けられた本体キャップ13に着脱可能に装着される計量キャップ10であって、先端の注ぎ口14を下方に向けて、装着時に本体キャップ13の内側に先端側が上方から挿入配置される液戻し筒部15と、この液戻し筒部15と接続部17を介して接合一体化される液溜め部16とを有しており、液戻し筒部15は接続部17において液溜め部16の内側に配置されると共に、液戻し筒部15の上端周縁部はその少なくとも一部が液溜め部16の内側面に沿って上方に延設して目盛表示片61を形成しており、この目盛表示片61の外周面に計量目盛60aが施されて、計量目盛60aを透明な液溜め部16を介して外側から視認できるようになっている。
【選択図】 図2

Description

本発明は、計量キャップに関し、特に容器本体の口首部又は該口首部に取り付けられた本体キャップに着脱可能に装着される計量キャップに関する。
内容液として例えば液体洗剤、柔軟剤、漂白剤、糊剤等を収容する容器は、これらの内容液を計量しつつ使用される場合があり、計量用のカップ等を別途に用いることが煩わしいことから、キャップとして内容液を計量する機能を備えた計量キャップを、例えば合成樹脂製のボトル容器等の口首部に装着して使用されることになる。計量キャップは、計量目盛を備えていて、内容液の種類や使用量に応じて適量を容易に計量することができるようになっている。また計量目盛は、計量キャップの周壁の外周面に例えばスタンプ印刷を施したり、刻設された凹部にインキを付着させること等によって設けられるのが一般的である。
一方、近年、例えばプラスチック製の容器の再利用を図るために、内溶液の詰め替えや補充を行いつつ、一つの容器を長期に亘って使用する機会が増しており、これに伴って、計量キャップも、容器に対する取り外しや装着を多数回繰り返しつつ、何回も使用されることになる。このため、計量目盛を備える従来の計量キャップによれば、計量目盛が計量キャップの周壁の外周面に施されてていることから、計量キャップの着脱時や使用時に周壁の外周面の計量目盛にも手指が触れることになり、長期に亘って使用されると、摩耗によって計量目盛の印刷が薄くなったり、付着されたインキが剥がれたりすること等によって、内容物の使用量を当該計量目盛を介して正確に計量することが困難になる場合がある。
これに対し、印刷が薄くなったりインキが剥がれたりすることによる計量目盛の摩耗を防止するための手段として、計量目盛を印刷したラベルをインサート成形によりキャップの側周壁の内周面に貼着した注出容器のキャップが開示されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2000−142741号公報
特許文献1に開示されたキャップによれば、計量目盛はキャップの側周壁の内周面に設けられることになり、当該側周壁が介在することによって手指が計量目盛に触れるのを確実に回避できるので、計量目盛の摩耗を効果的に防ぐことが可能であるが、特許文献1に開示されたキャップによれば、インサート成形時に、計量目盛が印刷されたラベルを、巻き付けたり吸着させたりすることによって成形金型に取り付け、当該成形金型を介して計量目盛をキャップの内周面に設けることになるので、成形金型にラベルを精度良く取り付ける必要がある等、印字等をキャップに直接施す場合と比較して、その作業が繁雑になる。
本発明は、例えば印字等によって計量目盛を容易かつ精度良く施すことができると共に、施された計量目盛が摩耗するのを確実に回避することのできる計量キャップを提供することを目的とする。
本発明は、容器本体の口首部又は該口首部に取り付けられた本体キャップに着脱可能に装着される計量キャップであって、先端の注ぎ口を下方に向けて、装着時に前記口首部又は前記本体キャップの内側に少なくとも先端側の一部が上方から挿入配置される液戻し筒部と、該液戻し筒部と接続部を介して接合一体化される液溜め部とを有しており、前記液戻し筒部は前記接続部において前記液溜め部の内側に配置されると共に、前記液戻し筒部の上端周縁部はその少なくとも一部が前記液溜め部の内側面に沿って上方に延設して目盛表示片を形成しており、該目盛表示片の外周面に計量目盛が施されて、該計量目盛を透明又は半透明な前記液溜め部を介して外側から視認できるようになっている計量キャップを提供することにより、上記目的を達成したものである。
本発明の計量キャップによれば、例えば印字等によって計量目盛を容易かつ精度良く施すことができると共に、施された計量目盛が摩耗するのを確実に回避することができる。
図1及び図2に示す本発明の好ましい実施形態に係る計量キャップ10は、例えば内容液として液体洗剤や柔軟剤、漂白剤、糊剤等を収容する合成樹脂製のボトル容器の口首部11に着脱可能に装着されると共に、計量目盛60a、60b(図2参照)が設けられていて、適量の液体洗剤等を計量して洗濯機等に投入することのできる機能を備えている。
また、本実施形態によれば、ボトル容器を構成する容器本体12の上端部から突出して設けられた口首部11には、液回収用凹部20を有する本体キャップ13が取り付けられており、この本体キャップ13に螺合装着されることにより、計量キャップ10は、当該本体キャップ13を介して口首部11に着脱可能に装着されることになる。なお、本実施形態によれば、口首部11の内径D1は、例えばφ32.0mmとなっている。
そして、本実施形態の計量キャップ10は、先端の注ぎ口14を下方に向けて、図1に示す装着時に本体キャップ13の内側に少なくとも先端側の一部が上方から挿入配置される液戻し筒部15と、この液戻し筒部15と接続部17を介して接合一体化される液溜め部としての液溜め膨出部16とを有しており、液戻し筒部15は接続部17において液溜め膨出部16の内側に配置されると共に、液戻し筒部15の上端周縁部はその少なくとも一部(本実施形態では全周)が液溜め膨出部16の内側面に沿って上方に延設して目盛表示片61を形成しており、この目盛表示片61の外周面に第1計量目盛(例えば20mL)60aが施されて、この第1計量目盛60aを透明な液溜め膨出部16を介して外側から視認できるようになっている。
また、本実施形態によれば、接続部17を挟んだ目盛表示片61と反対側の部分の液戻し筒部15の外周面にも、第2計量目盛(例えば40mL)60bが施されている。
本実施形態によれば、口首部11に取り付けられる本体キャップ13は、例えば特開2001−139049号公報に記載される本体キャップと略同様の構成を有する、例えば射出成形によって形成された合成樹脂製の公知のものであり、注ぎ口14を下方に向けた状態の計量キャップ10の液戻し筒部15を、上方から挿入配置させることのできる大きさの液回収用凹部20を内側に有している。
また本体キャップ13は、ボトル容器の口首部11の外周面を覆って装着されるスカート壁部22と、スカート壁部22の天井部23から上方に突出してスカート壁部22よりも小さな径で同心状に設けられ、外周面に雄ネジ25が形成された雄ネジ壁部24と、雄ネジ壁部24の下端部から口首部11の内周面に沿うようにして下方に延設されると共に、斜めに傾斜する底面板26を有する椀状の受け皿部27と、この受け皿部27の中央部分から上方に突出して設けられ、液回収用凹部20に液戻し筒部15を挿入配置した計量キャップ10の装着時に、液戻し筒部15を経て計量キャップ10の内側に配置される注出ノズル21とからなる。
スカート壁部22は、その下端部内周面に係合用凹凸部28を有しており、本体キャップ13をボトル容器の口首部11に押し込んで、この係合用凹凸部28を口首部11の基端部外周面に形成した被係合用凹凸部29に係止することにより、本体キャップ13がボトル容器の口首部11に装着固定される。また、雄ネジ壁部24の雄ネジ25には、後述する計量キャップ10のスカート状の接続雌ネジ壁30に形成された雌ネジ31が螺合され、また雄ネジ壁部24は、受け皿部27と共にその内側に液回収用凹部20を形成する。
受け皿部27は、ボトル容器の口首部11の内側に挿入配置される椀状部分であって、これの斜めに傾斜する底面板26には、その最も低い部分に位置して液戻し開口32が形成されている。そして計量キャップ10を再装着した際に、計量キャップ10から液回収用凹部20に回収された余剰液を、この液戻し開口32を介して容器本体12の内部に戻すことができるようになっている。また、底面板26の周縁部分から離れた中央部分には、当該底面板26から雄ネジ壁部24の上方まで突出させて注出ノズル21が設けられている。注出ノズル21は、その基端部において底面板26に開口形成した流出開口33と連通しており、計量キャップ10の注ぎ口14よりも断面形状が小さくなった先端注出口34を介して、計量キャップ10に液体洗剤をスムーズに注出することができるようになっている。
本実施形態によれば、本体キャップ13を介して口首部11に装着される計量キャップ10は、例えば透明な合成樹脂を射出成形することにより、液戻し筒部15を有する下方部材18と、液溜め膨出部16を有する上方部材19とからなる2パーツの2部品として各々成形されることになる(図2参照)。下方部材18及び上方部材19を2部品として成形することにより、接続雌ネジ壁30を連接した液戻し筒部15と、接合スカート部40を連接した液溜め膨出部16とを成形する際に、各々、射出成形時に金型を抜き易い形状を保持することが可能になり、下方部材18及び上方部材19を容易に形成することが可能になる。
また、上述のように別々に形成された下方部材18及び上方部材19は、下方部材18の液戻し筒部15における上端開口を覆うようにしつつ、上方部材19の嵌合凹部52と下方部材18の嵌合凸部53とによる周縁シール接合手段51により下方部材18と上方部材19とを接合一体化することによって、液戻し筒部15と、これの上方に配置される液溜め膨出部16とを備える計量キャップ10が形成されることになる。
下方部材18を構成する液戻し筒部15は、先端部分の最小内径D2が例えばφ26.6mmの略切頭円錐形状の筒状部分である注ぎ口部15aと、この注ぎ口部15aの基端部から接続部17に沿って配置されるスリーブ部15bとからなる。注ぎ口部15aは、接続リング帯44の下面が本体キャップ13の雄ネジ壁部24の上端に当接するまで計量キャップ10を螺合装着した際に、先端の注ぎ口14が受け皿部27の底面板26の近くに配置される長さで設けられている(図1参照)。また、計量キャップ10が本体キャップ13に螺合装着された際に、注ぎ口14の開口周縁部分は、液回収用凹部20の下部において受け皿部27の内周面に形成された当接段差部36と密着当接するようになっており、これによって、収容された液体洗剤等が、液戻し筒部15の外側の液回収用凹部20との間の隙間に回り込むのを防止するシール機能を、効果的に発揮するようになっている。さらに、本実施形態によれば、注ぎ口部15aの外周面には、例えば40mLの内容液を計量させる第2計量目盛60bが、例えば加熱印刷であるいわゆるホットスタンプや、インクジェツト印刷ヘツド、平版・凹版オフセット用ブランケット胴、ゴム版など単色又は多色印字ヘッド等の各種の印刷装置の印字ヘッドを用いて、予め定められた位置に印字されている。なお、UVインキを用いて印字を行えば、耐内容物性に優れることになって、印字された計量目盛60bがさらに消え難くなる。
なお、本実施形態によれば、注ぎ口14の先端の開口周縁部分は、外側に折り返すように湾曲するラッパ口形状を備えている。すなわち、本実施形態によれば、接合一体化される下方部材18及び上方部材19は、上述のように射出成形時に金型を抜き易い形状となっているため、このようなラッパ口形状を注ぎ口14の開口周縁部分に容易に設けることが可能になる。また注ぎ口14の先端の開口周縁部分がラッパ口形状となっていることにより、計量キャップ10から液体洗剤等を注ぎ出した後の開口周縁部分における液切れが確実かつ容易に行われることになり、これによって液体洗剤等の回り込みをさらに効果的に回避することが可能になると共に、周辺部分を汚損することもない。さらに、汚れなどの付着した部分には塗布しやすくなり、必要な箇所に適量塗布することができる。
また、液戻し筒部15の注ぎ口部15aの接続リング帯44に近接する基端部分は、その外周面が、計量キャップ10の装着時に液回収用凹部20の上端部内周面と密着する上方シール面37を構成している。この上方シール面37と接続雌ネジ壁30の内側面との間に本体キャップ13の雄ネジ壁部24の上端部を挟み込みようにしつつ、計量キャップ10が本体キャップ13に装着されることになる。
さらに、下方部材18は、液戻し筒部15の注ぎ口部15aの基端部分から外側に張り出して連接する接続リング帯44と、この接続リング帯44の外周縁部から垂下されて液戻し筒部15と同心状に配置され、内周面に雌ネジ31を有するスカート状の接続雌ネジ壁30と、接続雌ネジ壁30の上方に連続して接続リング帯44から突出して配置される、周縁シール接合手段51を構成する環状突条による嵌合凸部53とを有している。この嵌合凸部53は、液溜め膨出部16の嵌合凹部52に、凹凸面を介在させつつ嵌合されて周縁シール接合手段51による接合部17を形成することにより、液戻し筒部15と液溜め膨出部16とが強固に接合一体化されることになる。
そして、本実施形態によれば、図1及び図3に示すように、周縁シール接合手段51による接合部17において、液戻し筒部15の上端部分のスリーブ部15bは、液溜め膨出部16の下端部分の内側に配置されると共に、液戻し筒部16の上端周縁部は液溜め膨出部16の内側面に沿って上方に延設して目盛表示片61を形成している。この目盛表示片61の外周面には、例えば20mLの内容液を計量させる第1計量目盛60aが、例えば加熱印刷であるいわゆるホットスタンプや、インクジェツト印刷ヘツド、平版・凹版オフセット用ブランケット胴、ゴム版など単色又は多色印字ヘッド等の各種の印刷装置の印字ヘッドを用いて、予め定められた位置に印字されている(図2参照)。なお、UVインキを用いて印字を行えば、耐内容物性に優れることになって、印字された計量目盛60aがさらに消え難くなる。また、このようにして目盛表示片60の外周面に施された第1計量目盛60aは、下方部材18と上方部材19とを接合一体化した際に、液溜め膨出部16の下端部内側面によって外側を覆われるようにして配置され、且つ透明な液溜め膨出部16を介して当該第1計量目盛60aを外側から容易に視認することができるようになっている。
さらに、本実施形態によれば、目盛表示片61の内側面には、例えば外周面に印字された第1計量目盛60aの目盛線と合致する位置に、表示片段差部62が設けられている。表示片段差部62が目盛線と同じ高さに設けられていることにより、第1計量目盛60aの目盛線をさらに容易に視認することが可能になると共に、当該目盛線を印字する際の印字位置のずれを、容易に確認することが可能になる。さらにまた、目盛表示片61の上端部外側に突出して、密着環状突部63が設けられており、この密着環状突部63が液溜め膨出部16の内側面に押しつけられるように密着することにより、液溜め膨出部16と目盛表示片61及びスリーブ部15bとの間の隙間に計量される内容液が侵入するのを防止するシール機能が発揮されることになる。
なお、本発明によれば、目盛表示片61の先端の位置を、計量すべき所望の容量の計量線の位置となるように設定して、目盛表示片61の先端を計量目盛りとして用いることができる。この際には、目盛表示片61の先端に例えば有色の印刷を施しておくことにより、当該先端を計量線として容易に視認することが可能になる。また上述のように目盛表示片61の上端部外側に密着環状突部63が設けらていることにより、目盛表示片61の先端をさらに容易に視認することが可能になる。
本実施形態によれば、嵌合凸部53は、その外周面が接続雌ネジ壁30の外周面と連続するように立設しており、これらの連続する外周面によって形成される下方部材18の上部外周面39が、上方部材19の下部に設けられた接合スカート部40の内側に填め込まれることにより、下方部材18と上方部材19とが強固に接合一体化されることになる。また、上部外周面39には、上下方向に延設する帯状係止凸部41が、周方向に間隔をおいて複数設けられている。上方部材19の接合スカート部40の内側面に上下方向に延設して複数設けた帯状係止凹部42(図2参照)を、これらの帯状係止凸部41に各々係止しつつ上方部材19を下方部材18に装着一体化することにより、上方部材19の下方部材18に対する周方向への相対的な回転移動を、効果的に回避することが可能になる。
上方部材19は、その胴部の内径D3が例えばφ36.0mmとなった略有底円筒形状を備える液溜め膨出部16と、図1に示す装着時において、液溜め膨出部16の下端部に設けらた嵌合凹部52を構成する外側の環状突壁52aから連続して下方に垂下されて当該環状突壁52aの略全周に亘って設けられた、液溜め膨出部16よりも内径を僅かに拡径させて延設された接合スカート部40とからなる。
液溜め膨出部16は、主として計量される液体洗剤等を貯留する部分であって、その内径D3が、液戻し筒部15の注ぎ口部15aの内径D2よりも大きくなっており、且つ上方から見て本体キャップ13のスカート壁部22によって囲まれる領域内に納まる大きさの外径となるように形成されている。また、液溜め膨出部16は、接続部17の接続リング帯44からの高さHが例えば32.0mmとなっており、当該高さHが液溜め膨出部16の内径D3よりも小さくなった、扁平で安定した外観形状を有している。さらに、液溜め膨出部16には、その外周面に、計量キャップ10の着脱操作の際のすべり止め用のローレット加工64が施されていると共に、目盛表示片61に描かれた第1計量目盛60aを覆う部分の液溜め膨出部16は、ローレット加工64が施されることなくその内側面及び外側面が双方共に平滑面となっていて、液溜め膨出部16の外側から第1計量目盛60aを明瞭に視認できるようになっている。
本実施形態によれば、目盛表示片61と重なり合う液溜め膨出部16の下端部分の内側面には、上方部材19と下方部材18とが接合一体化された際に第1計量目盛60aの目盛線及び表示片段差部62と合致する高さ位置に、膨出部段差部65が設けられている。膨出部段差部65が目盛線と同じ高さに設けられていることにより、第1計量目盛60aの目盛線をさらに容易に視認することが可能になる。また液溜め膨出部16の外周面に施されたローレット加工64は、その下端が、上方部材19と下方部材18とが接合一体化された際に目盛表示片61の先端と合致する位置にしか形成されておらず、これによって、目盛表示片61の先端を計量線とした場合に、ローレット加工64の下端の境界線を介して、目盛表示片61による計量線をさらに容易に視認することが可能になる。さらに、目盛表示片61と重なる部分にはローレット加工64が施されていないことにより、当該重なる部分の液溜め膨出部16の肉厚を実質的に厚くして、上方部材19と下方部材18との接合強度を高めることが可能になる。
液溜め膨出部16の下端部に設けられて、下方部材18の嵌合凸部53と共に周縁シール接合手段51を構成する嵌合凹部52は、当該下端部において外側の環状突壁52aと内側の環状突壁52bとの間に挟まれた凹状部分として形成されている。ここで、内側の環状突壁52bは、液溜め膨出部16と略同径で下方に延設する環状突壁であり、外側の環状突条52aは、内側の環状突壁52bとの間に例えば1.5mm程度の間隔をおいて、内側の環状突壁52bよりも径の大きな同心状に配置されて下方に延設する環状突壁である。そして、上方部材19によって下方部材18の上端開口を覆うようにして液溜め膨出部16を液戻し筒部15に接合一体化する際に、嵌合凸部53は、一対の環状突壁52a,52bの間を押し広げるようにしつつ嵌合凹部52に密着嵌合することにより、強固なシール性能を発揮する周縁シール接合手段51が得られることになる。
接合スカート部40は、液溜め膨出部16の下方に配置されて下方部材18の上部外周面39を内挿嵌合するスカート状の部分であって、帯状係止凸部41を帯状係止凹部42に係止しつつ上部外周面39を内側に填め込むようにして、下方部材18と上方部材19とを接合一体化させる。また接合スカート部40の下端内側面には、下端固定リブ43が内側に突出して設けられており、接合スカート部40の下端開口の弾性変形を介して、填め込まれた下方部材18の接続雌ネジ壁30の下端縁部にこの下端固定リブ43を係止固定することにより、嵌合凹部52に嵌合凸部53を密着嵌合させた状態で、上方部材19と下方部材18とが強固に接合一体化されることになる。
なお、接合スカート部40の下端固定リブ43を接続雌ネジ壁30の下端縁部に係止固定することによる上方部材19と下方部材18との接合一体化は、その係合を強固にしたり、係止させた後に固着する等によって、接合一体化された状態が外れないようにすることもできるが、計量キャップ10を容器本体12に装着した後も、当該係止状態を着脱可能に解除すると共に液溜め膨出部16を取り外して、接続部17の上方を開放可能にすることもできる。これによって、容器本体12の内部に収容された内溶液が減少した場合に、計量キャップ10を取り付けたままの状態で接続部17の上方から内溶液を容易に補充することが可能になり、且つ接続部17による補充口の内径が、容器本体12の口首部11の内径D1よりも大きくなって、このような補充作業をよりスムーズに行うことが可能になる。
そして、上記構成を有する本実施形態の計量キャップ10によれば、例えばホットスタンプ等による印字によって第1計量目盛60aを容易かつ精度良く施すことができると共に、施された第1計量目盛60aが摩耗するのを確実に回避することができる。すなわち、本実施形態によれば、液戻し筒部15を有する下方部材18と液溜め膨出部16を有する上方部材19とを、接続部17を介して接合一体化するのに先立って、第1計量目盛60aを、液戻し筒部15の上端周縁部から上方に延設する目盛表示片61に対してこれの外周面に印字することが可能なので、当該目盛表示片61の内径が液戻し筒部15の注ぎ口14の内径よりも大きい場合であっても、また印字される位置が接続部17に近接する部分であっても、注ぎ口14とは反対側の開口からホットスタンプ用抑え治具を挿入しつつ支持させて、印字作業を容易且つ精度良く行うことができる。また、目盛表示片61に印字された第1計量目盛60aは、液戻し筒部15と液溜め膨出部16とが接合一体化されて計量キャップ10が形成された際には、目盛表示片61と密着する液溜め膨出部16の内側面によって外側が覆われることにより強固に防護されるので、計量キャップ10の着脱時や使用時に第1計量目盛60aに手指が触れるの確実に遮断して、第1計量目盛60aが傷や擦れ等によって摩耗するのを効果的に回避することが可能になる。
また、本実施形態によれば、液戻し筒部15の目盛表示片61に施された第1計量目盛60aに加えて、液戻し筒部15の注ぎ口部15aの外周面には、例えば40mLの内容液を計量させる第2計量目盛60bが施されているが、このような第2計量目盛60bの印字も、例えば注ぎ口14とは反対側の開口からホットスタンプ用抑え治具を挿入しつつ容易且つ精度良く行うことができると共に、第1計量目盛60a及び第2計量目盛60bの双方が、一部品である液戻し筒部15(下方部材18)に対して施されていることにより、複数の計量目盛を別部品に施す場合に用いる位置決め組込み機等の特別の装置を要することなく、双方の第1計量目盛60a,60bを、互いの位置関係を考慮しつつ所定の位置に容易且つ精度良く施すことが可能になる。なお、第2計量目盛60bは、液戻し筒部15の注ぎ口部15aの外周面に覆われることなく表出していることになるが、注ぎ口部15aの外周面は、本来手指が触れられる部分ではないと共に、計量キャップ10の本体キャップ13への装着時には、周囲が本体キャップ13によってカバーされることになって、第2計量目盛60bの摩耗が回避されることになる。
さらに、本実施形態によれば、液戻し筒部15の上端周縁部から上方に延設する目盛表示片61は、液溜め膨出部16の下端部内側面と接触して、当該内側面に沿って相当の長さで設けられることになるので、液溜め膨出部16の下端部を内側から効果的に支持することになり、液戻し筒部15と液溜め膨出部16とが接合一体化した状態を補強して、例えば液溜め膨出部16に横方向の荷重が加わった際に、下方部材18と上方部材19とが外れ易くなるのを、効果的に回避することが可能になる。
なお、本発明は上記実施形態に限定されることなく種々の変更が可能である。例えば、本発明の計量キャップは、本体キャップを介して容器本体の口首部に装着されるものである必要は必ずしもなく、容器本体の口首部に直接装着されるものであっても良い。また計量キャップの液戻し筒部や液溜め部は円形断面のものである必要は必ずしもなく、雄ネジや雌ネジを介して本体キャップ等に螺合装着されるものである必要は必ずしもない。さらに、容器本体に収容される内容液は、液体洗剤、柔軟剤、糊剤等の他、計量を必要とするその他の種々の液体製品であっても良い。
また、液戻し筒部の上端周縁部から上方に延設する目盛表示片は、当該上端周縁部の全周に設けられる必要は必ずしもなく、液溜め部の外側から視認できる部位において、その一部に又は断続的に設けられていても良い。さらにまた、液溜め部は注ぎ口よりも内径の大きな膨出部である必要は必ずしもなく、注ぎ口と同径やこれよりも小さい内径の液溜め部であっても良い。
そして、目盛表示片の外周面に施される計量目盛は、印字によるものである必要は必ずしもなく、例えば目盛を印刷したラベルを貼着するものであっても良い。また、例えば目盛表示片に着色等を施すことによって目盛表示片自体の外周面を液溜め部の外側から容易に視認できるようにして、当該目盛表示片に計量目盛としての機能を持たせるようにすることもできる。さらに、液戻し筒部を有色部分とすることにより、計量目盛の視認のし易さを向上させることができる。さらにまた、液溜め部は、透明であることが好ましいが、印字等による目盛線や内容液のメニスカスが視認可能な範囲で、半透明のものであっても良い。
また、本発明によれば、液戻し筒部と液溜め部とは、互いに独立した2部品として形成される必要は必ずしもなく、例えばヒンジ接合部等を介して連結する上方部材と下方部材とからなる1部品の部材として形成しても良い。例えば図4に示すように、液溜め膨出部16を有する上方部材19を、ヒンジ接合部50を介して液戻し筒部15を有する下方部材18と連結し、ヒンジ接合部50が開いた状態で成形した後に、例えば上方部材19をンジ接合部50を中心に回動して、液戻し筒部15を有する下方部材18と接合一体化されるものであっても良い。ここで、ヒンジ接合部50は、例えば液戻し筒部15を有する下方部材18と、液溜め膨出部16を有する上方部材19とを、射出成形によって形成する際に、例えば接合スカート部40を設けない部分において、下方部材18の周縁部と上方部材19の周縁部とを周方向の幅が例えば1.5〜5mm程度の帯状部分54で連結接合すると共に、この帯状部分54の中央に半切れ線等による折れ癖線を形成し、この折れ癖線を中心に、上方部材19を下方部材18に対して回動できるようにすることによって構成されている。
本発明の一実施形態に係る計量キャップを説明する、容器本体の口首部への装着状態を示す断面図である。 本発明の一実施形態に係る計量キャップを説明する、下方部材の左半分の部分のみを側面図として示す分解側断面図である。 目盛表示片が上方に延設する部分及び接続を拡大して示す断面図である。 本発明の計量キャップの他の実施態様を説明する、下方部材の左半分の部分のみを側面図として示す断面図である。
符号の説明
10 計量キャップ
11 口首部
12 容器本体
13 本体キャップ
14 注ぎ口
15 液戻し筒部
16 液溜め膨出部(液溜め部)
17 接続部
18 下方部材
19 上方部材
30 接続雌ネジ壁
40 接合スカート部
44 接続リング帯
50 ヒンジ接合部
51 周縁シール接合手段
60a 第1計量目盛
60b 第2計量目盛
61 目盛表示片
62 表示片段差部
63 密着環状突部
64 ローレット加工
65 膨出部段差部

Claims (5)

  1. 容器本体の口首部又は該口首部に取り付けられた本体キャップに着脱可能に装着される計量キャップであって、
    先端の注ぎ口を下方に向けて、装着時に前記口首部又は前記本体キャップの内側に少なくとも先端側の一部が上方から挿入配置される液戻し筒部と、該液戻し筒部と接続部を介して接合一体化される液溜め部とを有しており、
    前記液戻し筒部は前記接続部において前記液溜め部の内側に配置されると共に、前記液戻し筒部の上端周縁部はその少なくとも一部が前記液溜め部の内側面に沿って上方に延設して目盛表示片を形成しており、
    該目盛表示片の外周面に計量目盛が施されて、該計量目盛を透明又は半透明な前記液溜め部を介して外側から視認できるようになっている計量キャップ。
  2. 前記接続部を挟んだ前記目盛表示片と反対側の下方部分の前記液戻し筒部の外周面にも計量目盛が施されている請求項1に記載の計量キャップ。
  3. 前記計量目盛が印字によるものである請求項1又は2に記載の計量キャップ。
  4. 前記目盛表示片の先端が計量目盛となっている請求項1又は2に記載の計量キャップ。
  5. 前記液戻し筒部が有色部分となっている請求項1〜4のいずれかに記載の計量キャップ。
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