JP2005111751A - Ptpシートの製造装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】錠剤の取り出しに支障がないようポケット部のトップの薄膜化を図るとともに、ポケット部の深さに変更が生じる場合であっても困難を伴うことなく対処可能とする。
【解決手段】PTP包装機において包装用フィルム3が加熱軟化された後、ポケット部成形手段13にてポケット部2が成形される。まずポケット部2対応部位の周囲が環状に挟持される。次に、カム機構55により動作する押上部49が包装用フィルム3の裏側の離れた所定位置に停止された状態で、圧縮エアーが表側から吹付けられ、被成形部がポケット部2の突出面側と反対側に引き伸ばされ薄くされる。プラグ48が更に押上げられることで、包装用フィルム3の膨らみ方向が反転させられ、被成形部にポケット部2が成形される。カム機構55はサーボモータ71により駆動され、サーボモータ71は制御手段81によって所定のタイミングで停止制御され、前記所定位置が調整される。
【選択図】 図4

Description

本発明は、ポケット部に錠剤が収容されてなるPTPシートの製造装置に関するものである。
一般に、PTPシート(ブリスターシート)は、例えばPP(ポロプロピレン)よりなり複数のポケット部を備えた包装用フィルムと、ポケット部を塞ぐようにして包装用フィルムに取着されたアルミニウム製のカバーフィルムとを有している。各ポケット部には錠剤が収容されている(例えば、非特許文献1参照)。
従来、PTPシートを製造する装置にあっては、最上流側にロール状の包装用フィルムがセットされ、当該ロール状の包装用フィルムの下流側において、ポケット部が形成される。このポケット部を形成するポケット部形成装置は、包装用フィルムを加熱して軟化させた状態で、当該軟化部位を引き伸ばしてポケット部の形状を成形する(非特許文献1参照)。なお、成形法としては「平板式圧空成形法」、「プラグアシスト圧空成形法」、「ドラム式真空成形法」の他に、「プラグ成形方法」がある。
プラグ成形方法の場合、メス型ブロックと、オス型ブロックとで、フィルムを挟持した状態で、プラグとしての成形凸部を突出させることで、ポケット部の形状を成形する(例えば、特許文献1参照)。
「包装技術」,社団法人日本包装技術協会,昭和61年8月号,第24巻,第8号,p.748−753 特公平6−104333号公報
しかし、上記したプラグ成形方法を用いてポケット部を形成する場合、ポケット部のトップ(天壁部)の肉厚が成形前のフィルムの肉厚とほぼ同じになってしまう傾向にある。そのため、ポケット部に錠剤の収容されたPTPシートから、錠剤を取り出そうとした場合、ポケット部のトップを内側に押し込む際に、該トップの剛性が強すぎて押し込み切れず、錠剤の取り出しに支障が生じるおそれがある。
一方で、プラグ突出の前段階に、成形凸部をポケット部の突出側とは反対側の位置に待機させた状態で高圧気体を被成形部に吹き付けることが考えられる。この吹き付けにより、被成形部がポケット部の突出側と反対側に引き伸ばされて薄くなる。その後、包装用フィルムの裏側から表側に向かって成形凸部が突出させられることで、包装用フィルムの膨らみ方向が反転して、ポケット部が形成されるのである。このように、ポケット部の形成に先だって被成形部が引き伸ばされることから、得られるPTPシートのポケット部のトップの厚さの薄肉化が図られる。上記成形凸部の動作は、一定のストローク間を往復動するものであればよいため、その出没動作を行わせるための機構として、一般的には例えばカム機構が採用される。
ところで、品種の切換が行われ、特に、ポケット部の深さが切換えられる場合に、別の成形凸部に取り替えられる。しかしながら、この場合において、カム機構によるストローク量は常に一定であり、しかも、カムは一定速度で回転させられるため、前記高圧気体吹き付け時における成形凸部の待機位置が適切でない事態が生じてしまうおそれがある。このような事態を回避するためには、カムを、品種に応じた別のものに切換えなければならない等の困難を招くおそれがある。
本発明は、上記各事情に鑑みてなされたものであり、ポケット部に錠剤が収容されているPTPシートにあって、錠剤の取り出しに支障がないようポケット部のトップの薄膜化を図るとともに、ポケット部の深さに変更が生じる場合であっても困難を伴うことなく対処可能なPTPシートの製造装置を提供することを主たる目的の一つとしている。
以下、上記目的等を解決するのに適した各手段につき項分けして説明する。なお、必要に応じて対応する手段に特有の作用効果等を付記する。
手段1.帯状の包装用フィルムに対し、錠剤を収容するためのポケット部を形成する成形手段を具備してなるPTPシートの製造装置であって、
前記成形手段は、前記包装用フィルムのうち少なくとも前記ポケット部に対応する被成形部の周囲を環状又は略環状に挟持可能な挟持機構と、前記包装用フィルムが前記挟持機構にて挟持された状態で、高圧気体を包装用フィルムの表側から吹き付けることで、前記被成形部を前記ポケット部の突出面側と反対側に引き伸ばして薄くするブロー機構と、前記ポケット部を成形するためのポケット成形型と、前記ブロー機構による吹き付けに際しては、少なくとも前記ポケット成形型を前記包装用フィルムの裏側の所定位置に待機させた状態とすることで、前記引き伸ばされる被成形部を支持することとし、その後、前記ポケット成形型を前記包装用フィルムの裏側から表側に向かって突出させることで、包装用フィルムの膨らみ方向を反転させ、ポケット部を成形可能なポケット成形型動作手段とを有し、
かつ、前記ポケット成形型動作手段は、前記ポケット成形型を一定のストローク量出没させるための往復動作機構と、前記往復動作機構を駆動するサーボモータとを備え、さらに、前記サーボモータを制御可能な制御手段を設けたことを特徴とするPTPシートの製造装置。
手段1によれば、PTPシートの製造に際し、帯状の包装用フィルムの一部に、成形手段によって錠剤収容用のポケット部が形成される。ポケット部の形成に際しては、成形手段の挟持機構によって、包装用フィルムのうち少なくともポケット部に対応する被成形部の周囲が環状又は略環状に挟持される。そして、包装用フィルムが挟持機構にて挟持された状態で、ブロー機構によって、高圧気体が包装用フィルムの表側から吹き付けられる。これにより、被成形部がポケット部の突出面側と反対側に引き伸ばされて薄くなる。このブロー機構による吹き付けに際しては、少なくともポケット成形型が包装用フィルムの裏側の所定位置に待機した状態とされることで、引き伸ばされる被成形部が支持されることとなる。つまり、被成形部は、待機しているポケット成形型に支持されるまで引き伸ばされる。その後、ポケット成形型が包装用フィルムの裏側から表側に向かって突出させられることで、包装用フィルムの膨らみ方向が反転させられ、ポケット部が成形される。このため、得られるPTPシートのポケット部(特にトップ)の厚さの薄肉化が図られる。従って、PTPシートの使用に際し、トップの剛性が強すぎることなく、トップを包装用フィルムの裏側に向かって容易に押し込むことができ、錠剤を比較的簡単に取り出すことができる。また、高圧気体を吹き付けることとしているが、当該高圧気体は包装用フィルムの表側から吹き付けられる。このため、高圧気体に含まれるスラグ、ゴミなどの異物が錠剤の収容されるポケット部の内壁面に付くことがなく、衛生的側面からも優れる。
また、上記ポケット成形型の動作はポケット成形型動作手段によって導出される。ポケット成形型動作手段はサーボモータ及び往復動作機構を備え、サーボモータが往復動作機構を駆動する。基本的には、当該駆動によりポケット成形型が一定のストローク量出没させられる。さらに、制御手段によって前記サーボモータが制御させられる。ここで、ポケット部の深さが異なったものとされる品種切換等があった場合、ポケット成形型が別のものに取り替えられたりするが、この場合であっても、サーボモータが制御されることで、往復動作機構に関し一定速度での動作以外の挙動、例えば所定の位置での停止等を導出することができる。従って、品種毎に、往復動作機構を別のものに取り替えたりするという困難さを招くことなく、上述した薄膜化に関する作用効果等を奏せしめることができる。なお、「往復動作機構」としては、例えばカム機構、ボールねじ機構等が挙げられる。
手段2.帯状の包装用フィルムに対し、錠剤を収容するためのポケット部を形成する成形手段を具備してなるPTPシートの製造装置であって、
前記成形手段は、前記包装用フィルムのうち少なくとも前記ポケット部に対応する被成形部の周囲を環状又は略環状に挟持可能な挟持機構と、前記包装用フィルムが前記挟持機構にて挟持された状態で、高圧気体を包装用フィルムの表側から吹き付けることで、前記被成形部を前記ポケット部の突出面側と反対側に引き伸ばして薄くするブロー機構と、前記被成形部を押圧することでポケット部を成形するためのポケット成形型と、前記ブロー機構による吹き付けに際しては、少なくとも前記ポケット成形型を前記包装用フィルムの裏側の所定位置に待機させた状態とすることで、前記引き伸ばされる被成形部を支持することとし、その後、前記ポケット成形型を前記包装用フィルムの裏側から表側に向かって突出押圧させることで、包装用フィルムの膨らみ方向を反転させ、ポケット部を成形可能なポケット成形型動作手段とを有し、
かつ、前記ポケット成形型動作手段は、前記ポケット成形型を一定のストローク量出没させるための往復動作機構と、前記往復動作機構を駆動するサーボモータとを備え、さらに、前記ポケット成形型を前記包装用フィルムの裏側の所定位置に待機させるべく、所定期間前記サーボモータを停止制御可能な制御手段を設けたことを特徴とするPTPシートの製造装置。
手段2によれば、基本的には、上記手段1と同様の作用効果が奏される。特に、手段2では、制御手段は、所定期間前記サーボモータを停止制御可能となっているため、これにより、往復動作機構が所定期間停止させられ、もって、ポケット成形型を前記包装用フィルムの裏側の所定位置に所定期間待機させることができる。従って、ポケット深さに応じた適切な位置にて事前の吹き付けを行うことができる。換言すれば、薄膜化に際してのポケット成形型による支持位置を自由に制御することができる。その結果、品種の相違にかかわらず、往復動作機構を別のものに取り替えたりする等の困難さを招くことなく、最適な薄膜化を行うことができる。勿論、ポケット部の深さを別のものにする場合以外にも、ニーズに応じた薄膜化調整を行うこともできる。
手段3.帯状の包装用フィルムに対し、錠剤を収容するためのポケット部を形成する成形手段を具備してなるPTPシートの製造装置であって、
前記成形手段は、前記包装用フィルムのうち少なくとも前記ポケット部に対応する被成形部の周囲を環状又は略環状に挟持可能な挟持機構と、前記包装用フィルムが前記挟持機構にて挟持された状態で、高圧気体を包装用フィルムの表側から吹き付けることで、前記被成形部を前記ポケット部の突出面側と反対側に引き伸ばして薄くするブロー機構と、前記被成形部を押圧することでポケット部を成形するためのポケット成形型と、前記ブロー機構による吹き付けに際しては、少なくとも前記ポケット成形型を前記包装用フィルムの裏側の所定位置に待機させた状態とすることで、前記引き伸ばされる被成形部を支持することとし、その後、前記ポケット成形型を前記包装用フィルムの裏側から表側に向かって突出押圧させることで、包装用フィルムの膨らみ方向を反転させ、ポケット部を成形可能なポケット成形型動作手段とを有し、
かつ、前記ポケット成形型動作手段は、前記ポケット成形型を一定のストローク量出没させるべく所定のカムプロフィールを具備するカム機構と、前記カム機構を駆動するサーボモータとを備え、さらに、前記ポケット成形型を前記包装用フィルムの裏側の所定位置に待機させるべく、所定期間前記サーボモータを停止制御可能な制御手段を設け、該制御手段は、少なくとも前記サーボモータの停止タイミングを制御可能であることを特徴とするPTPシートの製造装置。
手段3によれば、基本的には上記手段1,2と同様の作用効果が奏される。特に、手段3では、カム機構により、ポケット成形型が出没されることとなる。カム機構は、所定のカムプロフィールを具備し、ポケット成形型は、該カムプロフィールに沿った一定のストローク量出没させられる。制御手段は、少なくともサーボモータの停止タイミングをも制御可能であるため、カムの回転を任意の位置で停止させることができ、該停止状態にて、吹き付けを行うことができる。その結果、上述した作用効果がより確実に奏されることとなる。
手段4.少なくとも前記制御手段による前記停止制御に際しては、前記包装用フィルムの面と、待機中の前記ポケット成形型の先端部との距離が、成形されるポケット部の深さよりも短い距離となるよう設定されていることを特徴とする手段2又は3に記載のPTPシートの製造装置。
手段4によれば、少なくとも制御手段による停止制御に際しては、包装用フィルムの面と、待機中のポケット成形型の先端部との距離が、成形されるポケット部の深さよりも短い距離とされる。そのため、品種等が替わって、ポケット部の深さが切り換えられた場合でも、吹き付けに際し、被成形部がポケット部の深さ以上に引き伸ばされてしまうことがない。従って、ポケット部の成形に支障を来すという事態を確実に回避することができる。
手段5.前記ポケット成形型は、品種に応じて交換可能に構成されていることを特徴とする手段1乃至4のいずれかに記載のPTPシートの製造装置。
手段5のように、ポケット成形型が、品種に応じて交換可能に構成されていることで、様々な品種に対応したPTPシートを製造することができる。一方で、ポケット部の深さが別のものに切り替わった場合でも、上記各作用効果が奏されることから、往復動作機構(カム機構)に関しては、別のものに取り替える必要がない。
手段6.前記制御手段は、前記サーボモータの停止期間を制御可能であることを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載のPTPシートの製造装置。
一般に、PTPシートを構成する包装用フィルムにあっては、その品種に応じて、素材が異なっていたり、厚みが異なっていたりする。従って、ポケット部の成形に際しては、包装用フィルムの結晶化、軟化の速度にも相違が存在する。この点、手段6では、制御手段は、サーボモータの停止期間をも制御可能であるため、上記吹き付けに際してのポケット成形型の停止期間を品種に応じた最適なものとすることができる。その結果、今まではできなかった、品種に応じたより適切なポケット部の成形を行うことができる。
手段7.前記成形手段の直上流側に、前記包装用フィルムのうちポケット部に対応する箇所を、前記ポケット部に対応する部位の面積よりも小さい面積で加熱可能な加熱手段を設けたことを特徴とする手段1乃至6のいずれかに記載のPTPシートの製造装置。
手段7によれば、ポケット成形型による成形に先だって、まず、ポケット部に対応する箇所が、ポケット部に対応する部位の面積よりも小さい面積で加熱手段により加熱される。このため、上記吹き付けに際しては、ポケット部のうちのトップに対応する部位がより優先的に引き伸ばされることとなり、より安定的にかつ確実に薄膜化を行うことができる。また、所謂「逆折れ状態」の発生を防止することができる。
手段8.前記高圧気体による包装用フィルムへの吹き付けを、包装用フィルムの裏側から表側に向かって前記ポケット成形型が突出してからも継続するように構成したことを特徴とする手段1乃至7のいずれかに記載のPTPシートの製造装置。
手段8によれば、ポケット成形型が包装用フィルムの裏側から表側に向かって突出してからも、高圧気体が包装用フィルムの表側に吹き付けられるので、包装用フィルムがより確実にポケット成形型に密着して(なじんで)、ポケット成形型の外形に沿った形状になる。そのため、成形されるポケット部の形状の一層の安定化、均質化が図られる。
尚、上記手段に記載のPTPシートに代えて、ブリスターシートとしてもよい。
以下、一実施の形態について、図面を参照しつつ説明する。図1,2に示すように、PTPシート(ブリスターシート)1は、例えばPP(ポロプロピレン)よりなり複数のポケット部2を表側に備えた包装用フィルム3と、ポケット部2を塞ぐようにして包装用フィルム3の裏側に取着されたアルミニウム製のカバーフィルム4とを有している。包装用フィルム3に形成された各ポケット部2には、錠剤5が1つずつ収容されている。本実施の形態では、PTPシート1は、帯状のフィルムとしての包装用フィルム3及び帯状のカバーフィルム4から形成された帯状のPTPフィルム6が打抜かれることで、シート状に製造されている。
次に、上記のように構成されてなるPTPシート1を製造するためのPTP包装機8(PTPシートの製造装置)の概略について図3に基づいて説明する。
帯状の包装用フィルム3は、最上流側においてロール状に巻回されている。包装用フィルム3は上述したようにPP等の比較的硬質で所定の剛性を有する合成樹脂によって構成され(PVC等の他の熱可塑性樹脂材料により構成してもよい)、透明又は半透明を呈している。
PTP包装機8においては、ロール状に巻回された包装用フィルム3が移送されるようになっており、包装用フィルム3移送経路に沿って、加熱手段12とポケット成形手段13とが順に並設されている。これら加熱手段12及び成形手段としてのポケット成形手段13によってポケット部形成装置14が構成されている。そして、加熱手段12によって包装用フィルム3が部分的に加熱されて、該包装用フィルム3が比較的柔軟になった状態において、ポケット成形手段13によって包装用フィルム3の被成形部にポケット部2が成形される。なお、このポケット部2の成形は、包装用フィルム3の間欠移送動作間のインターバルの際に行われる。
ポケット部2が形成された包装用フィルム3の移送経路に沿って、ポケット部2に錠剤5を自動的に充填する錠剤投入装置(錠剤投入手段を構成する)16、検査装置17、フィルム受けロール18が配設されている。錠剤投入装置16は、所定間隔毎にシャッタを開くことで錠剤5を自由落下させるものであり、このシャッタ開放動作に伴って各ポケット部2に錠剤5が投入される。
検査装置17は、錠剤5が各ポケット部2に確実に充填されているか否か、また錠剤5の異常の有無、異物混入の有無等の検査を行うためのものである。該検査装置17は、ポケット部2の開口側からの検査を行う。
一方、帯状に形成されたカバーフィルム4は、最上流側においてロール状に巻回されている。ロール状に巻回されたカバーフィルム4の引出し端は、前記フィルム受けロール18の方へと案内されている。フィルム受けロール18には、加熱ロール19が圧接可能となっており、両ロール18,19間に包装用フィルム3及びカバーフィルム4が送り込まれるようになっている。そして、包装用フィルム3及びカバーフィルム4が、両ロール18,19間を加熱圧接状態で通過することで、包装用フィルム3の裏側にカバーフィルム4が貼着され、これにより、錠剤5が各ポケット部2に充填されたPTPフィルム6が製造される。本実施の形態では、フィルム受けロール18及び加熱ロール19によって取着手段が構成されている。
フィルム受けロール18の下流ではPTPフィルム6移送経路に沿って、錠剤5等の異常の有無、異物混入の有無等の検査を行うための検査装置21が配設されている。この検査装置21はポケット部2の突出面側からの検査を行うものである。従って、前記検査装置17による検査とも相俟って、PTPフィルム6の表裏両面側からの検査を実行することができるようになっている。なお、各検査装置17,21によって不良品判定された場合、その不良品判定となったPTPシートは、図示しない不良シート排出機構によって別途排出される。
検査装置21の下流ではPTPフィルム6移送経路に沿って、スリット成形装置22、刻印装置23及びシート打抜装置24が順に配設されている。スリット成形装置22は、PTPフィルム6の所定位置にスリットを形成する機能を有する。刻印装置23はPTPフィルム6の所定位置にロットナンバー等の識別情報を示す刻印を付す機能を有する。シート打抜装置24は、PTPフィルム6をPTPシート1単位に打抜く機能を有する。
前記シート打抜装置24の下流側には、シート打抜装置24から落下する端材25を貯留するためのスクラップ用ホッパ26が設けられている。また、シート打抜装置24の下側には、打抜かれたPTPシート1を移送するためのコンベア28が設けられており、該PTPシート1は完成品用ホッパ29に移送されるようになっている。
尚、包装用フィルム3やPTPフィルム6は、複数のロールを介して移送されるようになっている。これらロールのうち、ポケット部2の膨らみ側に面するロール18,31,32,33,34,35(図3参照)は、表面に包装用フィルム3やPTPフィルム6のポケット部2の形状に対応した凹部の形成されたポケット送りロールとなっている。前記フィルム受けロール18を例にとると、包装用フィルム3の移送方向における、フィルム受けロール18の外周に対する凹部の形成間隔とPTPフィルム6に対するポケット部2の形成間隔とは、同等になっている。フィルム受けロール18が、ポケット部2を凹部に収容しながら回転駆動されることで、ポケット部2が潰されること無く、包装用フィルム3等の移送が行われる(他の送りロール31,32,33,34,35についても同様)。
PTP包装機8の概略は以上のとおりであるが、以下においては図4に基づき、ポケット部形成装置14の構成について、より具体的に説明する。上述したように、ポケット部形成装置14は、上流側(図の右側)に設けられた加熱手段12と、下流側に設けられたポケット成形手段13とを備えている。
加熱手段12は、上部ヒータプレート37及び下部ヒータプレート38並びに両ヒータプレート37,38を加熱するための図示しないヒータを備えている。両ヒータプレート37,38は、包装用フィルム3を上下から挟むようにして相対向した状態で相対移動可能に設けられており、ポケット部2に対応する位置において複数の突出部39,40をそれぞれ備えている。そして、加熱手段12においては、間欠的に移送された包装用フィルム3が、両ヒータプレート37,38の突出部39,40同士の接触によって部分的に(スポット的に)加熱され、該加熱部分が軟化状態となるよう構成されている。ただし、突出部39,40はポケット部2の外周形状よりも一回り小さく形成されている。このため、包装用フィルム3は、ポケット部2に対応する部位の面積(A2)よりも小さい面積(A1)で部分的に加熱されるようになっている(図8(b)参照)。これは、後に詳述するが、より確実にポケット部2のトップの薄膜化を図るとともに、包装用フィルム3の膨らみ方向を反転させる際に生じうる、ポケット部2に対応する部位の周辺の逆折れ状態(図8(a)参照)、すなわち包装用フィルム3の裏側に環状に尖った部分Z1が形成されるのを防止するためである。
ポケット成形手段13は、第1の型としての下型41及び第2の型としての上型42を備えている。本実施の形態では、かかる下型41及び上型42によって挟持機構が構成されている。固定状態にある支持台43上には、筒状の下型チャンバ44が固定されており、該下型チャンバ44上に前記下型41が固定されている。かかる下型41には、ポケット部2の位置に対応する位置に複数の孔45が形成されている。
支持台43には、複数の挿通孔が形成されており、該挿通孔にはベアリング機構を介して棒状のスライダ46が上下動可能に挿通されている。スライダ46は、往復動作機構を構成するカム機構55によって所定のストローク間を上下動可能となっている。スライダ46の上端には、プレート47が固定されているとともに、該プレート47上には、ポケット成形型としてのプラグ48が載置固定されている。該プラグ48は、前記孔45に挿通可能でかつ上方へ延びる押上部49を有している。該押上部49の先端形状は、前記ポケット部2の形状とほぼ同等となっている。従って、プラグ48の押上部49は、カム機構55の駆動によるスライダ46の上下動に対応して、所定のストローク間を上下動可能となっている。カム機構55は、所定のカムプロフィール(例えば図10(a)参照)を有する図示しないカムと、スライダ46側に連結された図示しないカムフォロアとからなる。また、本実施形態におけるカムは、サーボモータ71により駆動されるようになっている。さらに、サーボモータ71は、制御装置81により制御されるようになっている。
併せて、本実施の形態では、プラグ48は着脱可能となっており、品種等に応じて適宜別のプラグに変更可能となっている。この点については後述する。
なお、前記スライダ46及びプレート47には、冷却水(又は温水)の循環を許容するべく水循環路50が形成されている。これにより、プラグ48、特に押上部49の表面温度にばらつきが生じるのが間接的に規制されるようになっている。
一方、包装用フィルム3の上方には、上板51が上下動可能に設けられており、固定状態にある下型41に対し、上型42が接離可能に配置されている。この上板51の下面にはプレート52が固定されており、該プレート52に前記上型42が固定されている。かかる上型42にも、前記下型41と同様の孔53が形成されている。この孔53は、プラグ48の最大突出量よりも長く形成されている。換言すれば、プラグ48の押上部49の最大上死点が孔53よりも上に位置しないように設定されている。さらに、前記上板51及びプレート52には、高圧気体としての圧縮エアーを孔53に供給可能なエア供給路54が形成されている。
そして、包装用フィルム3にポケット部2を成形するに際しては、該エア供給路54を通って、例えば0.1MPa〜0.3MPa程度の圧縮エアー(高圧気体)がポケット部2の表側(上側)から吹き付けられる。それにより、包装用フィルム3の被成形部は、一旦、ポケット部2の突出面側(上側)と反対側(下側)に引き伸ばされて薄肉化が図られるようになっている。本実施形態では、エア供給路54及びそこから孔53に供給される圧縮エアー等により、ブロー機構が構成されている。
ここで、所定の深さのポケット部2を包装用フィルム3に形成する場合について、図9に示すタイミングチャート等を参照しながら、具体的に説明する。
最初、プラグ48の押上部49は、図4に示すように、包装用フィルム3の裏側(下側)の離れた位置(スタンバイ位置)に配置された状態にあって、かつ、固定状態にある下型41に対し、上型42が上方に離れて配置されている。そして、図9に示す時刻T0において、カム機構55の駆動によるスライダ46の上方向への移動により、プラグ48が、上方に向かって移動開始される。また、時刻T1において、固定状態の下型41から離れている上型42が、下方に向かって移動開始される。
そして、時刻T2において、上方へ移動されていたプラグ48が、その押上部49が、所定高さまで達した時点で一旦停止させられる。すなわち、プラグ48の押上部49が、図7(a)に示すように、包装用フィルム3の裏側から所定距離だけ離れた支持位置にて待機させられる。本実施形態における所定距離は、成形されるポケット部2の深さよりも短い距離に相当する。また、時刻T3において、固定状態にある下型41に対し、包装用フィルム3が挟まれるようにして上型42が当接する。このとき、包装用フィルム3のうち、ポケット部に対応する被成形部の周囲が環状に、下型41及び上型42で挟持されることとなる。
そして、時刻T4において、包装用フィルム3の表側(上側)から圧縮エアーの吹き付けが開始される。すると、包装用フィルム3の被成形部は、ポケット部2の突出面側(上側)とは反対側(下側)に引き伸ばされて薄くなる。このとき、図7(b)に示すように、プラグ48の押上部49により、下方側に膨らみ引き伸ばされた部位が支えられる。このため、プラグ48の押上部49の位置によって、包装用フィルム3の引き伸ばされる量が制限されることとなる。
より具体的に説明すると、包装用フィルム3の通常の厚さが、例えば300マイクロメートルの場合、上記吹き付けにより、ポケット部2のトップが例えば120〜150マイクロメートル程度まで薄くなる。つまり、包装用フィルム3に形成されるポケット部2のトップは、通常の(当初)包装用フィルム3の厚さに比べて、半分程度またはそれ以下の厚さまで薄くなる。
このように包装用フィルム3の被成形部が薄くなった状態で、時刻T5において、プラグ48の押上部49が、再度上方へ移動開始させられる。そして、図7(c)及び図6に示すように、包装用フィルム3の裏側から表側に向かって、プラグ48の押上部49を突出させる。これにより薄くなった被成形部の膨らみ方向が反転する。そして、時刻T6において、プラグ48が最大上死点に到達した時点で、その移動が停止させられる。その後、時刻T7において、圧縮エアーの包装用フィルム3の表側(上側)からの吹き付けが停止させられる。このプラグ48の停止状態は、時刻T8まで続く。このようにして包装用フィルム3の被成形部の膨らみ方向が反転して、所定の深さを有するポケット部2が形成される。
尚、本実施形態では、上記圧縮エアーの吹き付けが時刻T7まで継続される。つまり、プラグ48の押上部49が、少なくとも包装用フィルム3の裏側から表側に向かって突出する間(時刻T5〜時刻T6)のみならず、押上部49が停止してからも圧縮エアーが包装用フィルム3に吹き付けられることになる。このため、引き伸ばされた包装用フィルム3が押上部49により確実に密着して、より確実に押上部49の外形に沿った形状になる。勿論、プラグ48の突出に際しては、吹き付けを停止することとしても差し支えない。
その後、時刻T8において、プラグ48の押上部49の下方への移動が開始させられるとともに、固定状態にある下型41に対し、上型42の上方への移動が開始させられる。そして、時刻T9において、プラグ48の押上部49が初期位置(すなわち、スタンバイ位置)に停止する。時刻T10において、上型42が初期位置に停止し、固定状態にある下型41から、上型42が完全に離れる。このようにポケット部2の成形が完了する。
さて、上記プラグ48の動作を導出するための機構としてカム機構55が採用されている点については既に述べた。ここで、本実施形態におけるさらなる特徴点について説明する。本実施形態におけるカム機構55のカムとしては、例えば図10(a)に示すようなカムプロフィール(本来カムは回転体であるが、図では、便宜上プロフィールが直線的に表されている)を有しており、かかる構成の下、所定のストローク量STだけプラグ48の上下動が可能となっている。
ここで、当該カムを一定速度で回転させた場合、スタンバイ位置から所定高さH1だけ上昇したところ、及び、さらにそこから所定高さH2だけ上昇したところで、上下動作が行われない区間が存在する。そのため、所定高さH1に相当するところで、ブローによる引き伸ばしを行い(図9のタイミングチャートでは時刻T2〜T5)、その後、さらに所定高さH2だけ上昇したところで、ポケット部2の形成(反転)を行う(図9のタイミングチャートでは時刻T6〜T8)こととすれば、カムを一定速度で回転させればよい。
但し、これは、図10(b)に示すように、深さD1のポケット部2を形成するためのプラグ48を採用したような場合であって、かつ、その場合のブロー時の支持位置も一義的なものに限定される。
この点、本実施形態では、カム機構55をサーボモータ71で駆動する構成を採用するとともに、サーボモータ71が制御装置81により制御可能となっている。従って、カムが、スタンバイ位置から所定高さH1だけ上昇し、さらにそこから所定高さH2だけ上昇する途中の過程における所定位置で停止させることで、各種深さのポケット部2に対応することができる。
例えば、前記深さD1よりも小さい深さD2を有するポケット部2を形成しようとした場合、カム機構55によるストローク量STは一定であるため、図10(c)に示すように深さD1のポケット部2を形成する場合よりもスタンバイ位置が低いプラグ48を用意する必要がある(但し、図では、カムプロフィールに合わせるべく、便宜上図10(b)と同じ高さにプラグ48を記載している)。
ここで、新たに深さD2用のプラグ48を採用した場合には、包装用フィルム3の基準面よりもかなり下にスタンバイ位置があるため、そこから前記所定高さH1だけ上昇したところでは、押上部49の上端は前記基準面よりもかなり低い位置となってしまう。従って、この時点で吹き付けを開始したのでは、予定した深さD2よりも大きく引き伸ばされてしまう(図中符号L)。それ故、このような不具合を回避するためには、カムそのものを別のものに取り替えざるを得ない。そこで、本実施形態では、上記所定高さH1だけ上昇したところでは吹き付けを行うことなく、そこから幾分上昇したところ(図10(a)のポイントP)で、制御装置81がサーボモータ71を一時的に所定期間停止制御する。そして、該停止制御とともに、圧縮エアーの吹き付けを行うのである。そうすれば、押上部49の上端と包装用フィルム3基準面との距離が、ポケット部2の深さD2よりも幾分短いところで吹き付けを行うことができ、より好適な薄膜化を行うことができるのである。
なお、本実施形態における制御装置81は、そのときどきの条件に応じて、サーボモータ71の停止タイミング、停止期間、駆動速度等を制御可能である。
以上詳述したように、本実施の形態では、下型41と上型42とで包装用フィルム3のうちポケット部2に対応する部位の周囲が環状に挟持された状態で、カム機構55の駆動により、プラグ48がスタンバイ位置から所定量だけ押し上げられたところで、押上部49が包装用フィルム2の下方側の所定位置に停止させられる。この状態で、圧縮エアーが包装用フィルム3の表側から吹き付けられて、被成形部がポケット部2の突出面側と反対側に引き伸ばされて薄くさせられる。その後、カム機構55のさらなる駆動によりプラグ48の押上部49が押し上げられて、包装用フィルム3の膨らみ方向が反転させられ、ポケット部2が成形される。このため、得られるPTPシート1のポケット部2のトップの厚さの薄肉化が図られる。従って、PTPシート1の使用に際し、ポケット部2のトップの剛性が強すぎることなく、トップを包装用フィルム3の裏側に向かって容易に押し込むことができ、錠剤5を簡単に取り出すことができる。つまり、錠剤5の取り出しに支障が生じることが起こりにくい。
また、圧縮エアーは包装用フィルム3の表側から吹き付けられるため、圧縮エアーに含まれるスラグ、ゴミなどが錠剤5の収容されるポケット部2の内壁面に付くことがなく、衛生的側面からも優れる。
さらに、ポケット部2に対応する部位の面積よりも小さい面積で加熱されるので、包装用フィルム3の膨らみ方向が反転させられる際に、ポケット部周辺部位の逆折れ状態、すなわち包装用フィルム3の裏側に環状に尖った部分が形成される事態が抑制され、ポケット部形成工程から、錠剤投入工程へと円滑に移行させることができる。
また、本実施の形態では、プラグ48を上下動させる手段として、カム機構55のみならず、サーボモータ71及び制御装置81を設けることとしている。そして、制御装置81により制御されるサーボモータ71によって、カム機構55の動作が制御される。ここで、ポケット部2の深さが異なったものとされるような品種切換等があった場合、プラグ48が別のものに取り替えられたりするケースがあるが、この場合であっても、サーボモータ71が制御されることで、カム機構55に関し一定速度での動作以外の挙動、より具体的には所定の位置での停止を導出することができ、該停止中に圧縮エアーの吹き付けを行うことができる。従って、品種毎に、カム機構55を別のものに取り替えたりするという困難さを招くことなく、上述した薄膜化に関する作用効果等を奏せしめることができる。勿論、プラグ48に関し、カムプロフィールに拘泥されることなく任意の位置で停止制御できることから、ポケット部2の深さを別のものにする場合以外にも、圧縮エアー吹き付け時における支持位置を自在に調整することもできる。その結果、ニーズに応じた最適な薄膜化調整を行うこともできる。
また、一般に、PTPシート1を構成する包装用フィルム3にあっては、その品種に応じて、素材が異なっていたり、厚みが異なっていたりする。従って、ポケット部2の成形に際しては、包装用フィルム3の結晶化、軟化の速度にも相違が存在する。この点、本実施形態では、制御装置81は、サーボモータ71(ひいてはプラグ48)の停止タイミングを制御可能であるのみならず、サーボモータ71の停止期間をも制御可能である。従って、上記圧縮エアーの吹き付けに際してのプラグ48の停止期間を品種に応じた最適なものとすることができる。また、その後の押し上げ速度等の調整も可能である。その結果、今まではできなかった、品種に応じたより適切なポケット部2の成形を行うことができる。
なお、本実施形態では、プラグ48が包装用フィルム3の裏側から表側に向かって突出してからも、圧縮エアーが包装用フィルム3の表側に吹き付けられるので、包装用フィルム3がより確実にプラグ48(押上部49)に密着して(なじんで)、より円滑に押上部49の外形に沿った形状になる。そのため、成形されるポケット部2の形状の一層の安定化、均質化が図られる。
尚、上述した実施の形態の記載内容に限定されることなく、例えば次のように実施してもよい。
(a)上記実施形態ではプラグ48が着脱自在となっているが、プラグの押上部49のみが着脱自在となっていてもよい。また、プラグ48が着脱不能となっていてもよい。
(b)上記実施形態では、カム機構55によりプラグ48等を上下動させるよう構成されているが、他の往復動作機構を用いても差し支えない。例えば、ボールねじ機構等を採用してもよい。
(c)上記実施形態における水循環路50や、エア供給路54等を省略した構成を採用してもよい。
(d)上記実施形態では特に言及していないが、サーボモータ71、制御装置81を採用していることから、状況に応じて停止制御のみならず、速度制御、或いは逆回転制御を行うこととしてもよい。
例えば、包装用フィルム3の終端縁と、次の包装用フィルム3の始端縁とは、テープ等で繋ぎ合わされて、PTPシート1の連続的な生産が行われるのが一般的である。この場合において、当該繋ぎ目部分に関し、一般のポケット部2と同様の深さのポケット部2を形成しようとすると、テープが突き破れてしまう等の不具合が懸念される。一方で、何らポケット部を形成しないとすると、上記各ロール18,31,32,33,34,35の凹部に収容されず、引っかかりがなくなるため、包装用フィルム3等の適切な移送が損なわれるおそれがある。この点、当該繋ぎ目部分に関しては、一般のポケット部2よりも低いポケットが形成された時点で、プラグ48の上昇を停止させ、その後、カムを逆回転させることでも可能である。この場合、比較的小さなポケット部を形成することができ、上述したような不具合を防止することができる。
(a)はPTPシートを、(b)はPTPフィルムを示す斜視図である。 PTPシートを示す部分拡大断面図である。 PTP包装機の概略構成を説明するための模式図である。 一実施の形態におけるポケット部形成装置を説明する断面図である。 成形装置における作用を説明するための断面図である。 成形装置における作用を説明するための断面図である。 ポケット部の形成動作を拡大して説明する図であって、(a)は上型と下型とで包装用フィルムを挟持した状態、(b)は(a)の状態から逆ブローをした状態、(c)は下型のプラグの押上部が包装用フィルムの軟化部分に対して突出した状態を示す。 (a)は軟化部分の膨らみ方向が反転し、ポケット部に対応する部位の周辺に逆折れ状態が発生している状態を示す断面図であり、(b)は加熱面積をポケット部に対応する部位の面積よりも小さくした態様を示す状態を示す模式図である。 ポケット部の形成動作を説明するためのタイミングチャートである。 (a)はカムプロフィールの一例を示す模式図であり、(b)は深さD1のポケット部を形成する場合の一例を、(c)は深さD2のポケット部を形成する場合の一例をそれぞれ示す模式図である。
符号の説明
1…PTPシート、2…ポケット部、3…包装用フィルム、5…錠剤、8…PTPシートの製造装置としてのPTP包装機、12…加熱手段、13…成形手段としてのポケット成形手段、14…ポケット部形成装置、41…挟持機構を構成する下型、42…挟持機構を構成する上型、48…ポケット成形型としてのプラグ、49…押上部、54…ブロー機構を構成するエア供給路、55…往復動作機構を構成するカム機構、71…サーボモータ、81…制御装置。

Claims (8)

  1. 帯状の包装用フィルムに対し、錠剤を収容するためのポケット部を形成する成形手段を具備してなるPTPシートの製造装置であって、
    前記成形手段は、
    前記包装用フィルムのうち少なくとも前記ポケット部に対応する被成形部の周囲を環状又は略環状に挟持可能な挟持機構と、
    前記包装用フィルムが前記挟持機構にて挟持された状態で、高圧気体を包装用フィルムの表側から吹き付けることで、前記被成形部を前記ポケット部の突出面側と反対側に引き伸ばして薄くするブロー機構と、
    前記ポケット部を成形するためのポケット成形型と、
    前記ブロー機構による吹き付けに際しては、少なくとも前記ポケット成形型を前記包装用フィルムの裏側の所定位置に待機させた状態とすることで、前記引き伸ばされる被成形部を支持することとし、その後、前記ポケット成形型を前記包装用フィルムの裏側から表側に向かって突出させることで、包装用フィルムの膨らみ方向を反転させ、ポケット部を成形可能なポケット成形型動作手段とを有し、
    かつ、前記ポケット成形型動作手段は、前記ポケット成形型を一定のストローク量出没させるための往復動作機構と、
    前記往復動作機構を駆動するサーボモータとを備え、
    さらに、前記サーボモータを制御可能な制御手段を設けたことを特徴とするPTPシートの製造装置。
  2. 帯状の包装用フィルムに対し、錠剤を収容するためのポケット部を形成する成形手段を具備してなるPTPシートの製造装置であって、
    前記成形手段は、
    前記包装用フィルムのうち少なくとも前記ポケット部に対応する被成形部の周囲を環状又は略環状に挟持可能な挟持機構と、
    前記包装用フィルムが前記挟持機構にて挟持された状態で、高圧気体を包装用フィルムの表側から吹き付けることで、前記被成形部を前記ポケット部の突出面側と反対側に引き伸ばして薄くするブロー機構と、
    前記被成形部を押圧することでポケット部を成形するためのポケット成形型と、
    前記ブロー機構による吹き付けに際しては、少なくとも前記ポケット成形型を前記包装用フィルムの裏側の所定位置に待機させた状態とすることで、前記引き伸ばされる被成形部を支持することとし、その後、前記ポケット成形型を前記包装用フィルムの裏側から表側に向かって突出押圧させることで、包装用フィルムの膨らみ方向を反転させ、ポケット部を成形可能なポケット成形型動作手段とを有し、
    かつ、前記ポケット成形型動作手段は、前記ポケット成形型を一定のストローク量出没させるための往復動作機構と、
    前記往復動作機構を駆動するサーボモータとを備え、
    さらに、前記ポケット成形型を前記包装用フィルムの裏側の所定位置に待機させるべく、所定期間前記サーボモータを停止制御可能な制御手段を設けたことを特徴とするPTPシートの製造装置。
  3. 帯状の包装用フィルムに対し、錠剤を収容するためのポケット部を形成する成形手段を具備してなるPTPシートの製造装置であって、
    前記成形手段は、
    前記包装用フィルムのうち少なくとも前記ポケット部に対応する被成形部の周囲を環状又は略環状に挟持可能な挟持機構と、
    前記包装用フィルムが前記挟持機構にて挟持された状態で、高圧気体を包装用フィルムの表側から吹き付けることで、前記被成形部を前記ポケット部の突出面側と反対側に引き伸ばして薄くするブロー機構と、
    前記被成形部を押圧することでポケット部を成形するためのポケット成形型と、
    前記ブロー機構による吹き付けに際しては、少なくとも前記ポケット成形型を前記包装用フィルムの裏側の所定位置に待機させた状態とすることで、前記引き伸ばされる被成形部を支持することとし、その後、前記ポケット成形型を前記包装用フィルムの裏側から表側に向かって突出押圧させることで、包装用フィルムの膨らみ方向を反転させ、ポケット部を成形可能なポケット成形型動作手段とを有し、
    かつ、前記ポケット成形型動作手段は、前記ポケット成形型を一定のストローク量出没させるべく所定のカムプロフィールを具備するカム機構と、
    前記カム機構を駆動するサーボモータとを備え、
    さらに、前記ポケット成形型を前記包装用フィルムの裏側の所定位置に待機させるべく、所定期間前記サーボモータを停止制御可能な制御手段を設け、該制御手段は、少なくとも前記サーボモータの停止タイミングを制御可能であることを特徴とするPTPシートの製造装置。
  4. 少なくとも前記制御手段による前記停止制御に際しては、前記包装用フィルムの面と、待機中の前記ポケット成形型の先端部との距離が、成形されるポケット部の深さよりも短い距離となるよう設定されていることを特徴とする請求項2又は3に記載のPTPシートの製造装置。
  5. 前記ポケット成形型は、品種に応じて交換可能に構成されていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載のPTPシートの製造装置。
  6. 前記制御手段は、前記サーボモータの停止期間を制御可能であることを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載のPTPシートの製造装置。
  7. 前記成形手段の直上流側に、前記包装用フィルムのうちポケット部に対応する箇所を、前記ポケット部に対応する部位の面積よりも小さい面積で加熱可能な加熱手段を設けたことを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載のPTPシートの製造装置。
  8. 前記高圧気体による包装用フィルムへの吹き付けを、包装用フィルムの裏側から表側に向かって前記ポケット成形型が突出してからも継続するように構成したことを特徴とする請求項1乃至7のいずれかに記載のPTPシートの製造装置。
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