JP2004238006A - Ptpシートの製造装置及びポケット部製造装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】PTPシートの製造装置のポケット成形装置6では、メス型の下型41に対し、包装用フィルム部材2Aを挟んで反対側に位置する上型42が、下型41の凹部43内に対してプラグ44を突出させながら圧空エアーを包装用フィルム2に吹き付ける。これにより、包装用フィルム部材2Aの被成形部が伸張させられることによって、ポケット部7が形成される。ストッパ部材53を用いたプラグ突出量調整機構は、プラグ44の突出量を調整可能にしているため、投入される錠剤が別のものに変更されるような場合であっても、適切な肉厚のポケット部7を形成することができる。
【選択図】 図4
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、ポケット部に錠剤が収容されてなるPTPシートの製造装置、及びPTPシートの製造装置において使用されるポケット部製造装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般に、PTPシート(ブリスターシート)は、例えばPP(ポロプロピレン)よりなり複数のポケット部を備えた包装用フィルムと、ポケット部を塞ぐようにして包装用フィルムに取着されたアルミニウム製のカバーフィルムとを有している。各ポケット部には錠剤が収容されている。
【0003】
従来、PTPシートを製造する装置にあっては、最上流側にロール状の包装用フィルムがセットされ、当該ロール状の包装用フィルムの下流側において、ポケット部が形成される。このポケット部を形成するポケット部形成装置は、包装用フィルムが加熱されて軟化した状態で、ポケット部の形状を成形する。例えばプラグアシスト圧空成形方法を用いて成形する場合には、メス型内の包装用フィルムに対して、プラグの出量(アシスト量)を調整しながら圧空エアを吹き付ける(例えば、非特許文献1参照)。
【0004】
ところで、近年、異なる錠剤を収容するため、品種の異なるポケット部をPTPシートを製造する場合であっても、同じ製造装置を用いて行われるようになってきている。これにより、生産設備のコストダウン及び稼働率の向上が図られる。
【0005】
しかしながら、上記したようなプラグアシスト圧空成形方法を用いて、品種の異なるポケット部を形成する場合、品種切り換え毎に、メス型に対して、プラグの出量(アシスト量)を調整する必要がある。これは、プラグアシスト圧空成形方法におけるプラグの出量(アシスト量)が、PTPシートのポケット部の肉厚等の品質に大きく関わるからである。すなわち、プラグの出量(アシスト量)は、ポケット部の大きさ、形、フィルム厚さの種類、成形温度条件等によって一定ではなく、ポケット部の所望の品質を確保するためには、適宜調整する必要があった。
【0006】
そのため、一の従来例としては、ロッドの一部にネジ式のストッパーを取り付け、ネジ式のストッパーの締め付け具合により、プラグの出量(アシスト量)を調整していた。また、他の従来例としては、ロッドに取り付ける調整スペーサを、手作業により変更することにより、メス型に対するプラグの出量(アシスト量)を調整していた。
【0007】
【非特許文献1】
「包装技術」,社団法人日本包装技術協会,昭和61年8月号,第24巻,第8号,p.748−753
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記のようなネジ式のストッパーの場合、異なるポケット部を形成する毎に、ネジ式のストッパーを調整しなければならず、手間を要する欠点があった。かかる手作業によりネジ式のストッパーを調整する場合に、メス型に対するプラグの出量を数値的に把握することは困難であった。更に、人手によりネジ式のストッパーの交換作業をする場合、交換ミスなどが発生する恐れがあった。
【0009】
また、ロッドに取り付ける調整スペーサを変更する場合、調整スペーサの脱着に手間を要していた。
【0010】
本発明は、上記各事情に鑑みてなされたものであり、メス型に対して、離れた位置からプラグを接近させる際のプラグ出量(アシスト量)を調整するときの従来技術の不具合(ネジ式のストッパーの調整の手間、交換ミスの発生、数値的把握の困難性、及び調整スペーサの脱着に要する手間等)を抑制することのできるPTPシートの製造装置を提供することを主たる目的の一つとしている。
【0011】
本発明は、PTPシートに対して離れた位置からプラグを接近させる際のプラグ出量(アシスト量)を調整するときの従来技術の不具合(ネジ式のストッパーの調整の手間、交換ミスの発生、数値的把握の困難性、及び調整スペーサの脱着に要する手間等)を抑制することのできるポケット部形成装置を提供することを他の主たる目的の一つとしている。
【0012】
【課題を解決するための手段及びその効果】
上記の目的を達成するために有効な手段を以下に示す。なお、必要に応じてその作用効果等についても説明する。
【0013】
手段1.帯状の包装用フィルムを移送しつつ、ポケット部に錠剤が収容されてなるPTPシートを製造するための製造装置であって、
前記包装用フィルムに前記ポケット部を形成するポケット部形成手段と、
前記各ポケット部に錠剤を投入するための錠剤投入手段と、
前記ポケット部に錠剤が投入された前記包装用フィルムに対し、前記ポケット部を塞ぐようにしてカバーフィルムを取着する取着手段と、
前記カバーフィルムの取着された前記包装用フィルムからPTPシート単位にその外縁を打抜くシート打抜手段とを備え、
前記ポケット部形成手段は、少なくとも前記ポケット部に対応する部位を加熱する加熱手段と、
前記加熱手段にほぼ連続して又は近接して設けられ、該加熱手段にて加熱された部分をポケット状に成形することでポケット部を形成する成形手段とを具備し、
前記成形手段は、前記ポケット部を形成するための凹部を有するメス型と、前記包装用フィルムを挟んでメス型の反対側に位置しメス型に対して出没可能に設けられたプラグと、前記凹部内に前記プラグを突出させながら高圧気体を前記包装用フィルムに吹き付ける吹付機構と、前記メス型に対し前記プラグの突出量を調整可能とする突出量調整機構とを有することを特徴とするPTPシートの製造装置。
【0014】
手段1によれば、ポケット部形成手段により包装用フィルムにポケット部が形成される。次いで、錠剤投入手段により、各ポケット部に錠剤が投入される。ポケット部に錠剤が投入された包装用フィルムに対し、取着手段では、ポケット部を塞ぐようにしてカバーフィルムが取着される。その後、カバーフィルムの取着された包装用フィルムからPTPシート単位にその外縁が、シート打抜手段で打抜かれることで、PTPシートが得られる。
【0015】
さて、手段1では、ポケット部形成手段において、まず、少なくともポケット部に対応する部位が加熱手段により加熱される。そして、加熱手段にほぼ連続して又は近接して設けられた成形手段により、加熱された部分が次のようにポケット状に成形される。すなわち、成形手段は、突出量調整機構を用いて、メス型に対してプラグの突出量を調整した状態で、包装用フィルムを挟んでメス型の凹部内にプラグを突出させながら、吹付機構を用いて、包装用フィルムに高圧気体を吹き付けてポケット部を形成する。
【0016】
このように突出量調整機構により、メス型の凹部内へのプラグの突出量が調整可能となっているため、プラグの出量(アシスト量)を容易に調整でき、例えば適切な肉厚のポケット部を形成するなど、所望の品質のポケット部を包装用フィルムに形成することができる。それにより、ポケット部に投入される錠剤が変更されるような場合であっても、投入される錠剤に応じた、ポケット部にすることができ、ポケット部を錠剤に適合したものとすることができる。この場合、製造装置の変更を伴わないため(同じ製造装置を使用することができるため)、生産設備のコストダウン及び稼働率の向上をも図ることができる。
【0017】
手段2.前記突出量調整機構は、前記プラグの突出量を数値入力により調整可能とする入力装置を備え、入力された数値に基づき前記プラグの突出量を自動調整可能となっていることを特徴とする手段1に記載のPTPシートの製造装置。
【0018】
手段2によれば、入力装置を介して、入力された数値に基づき前記プラグの突出量が自動的に調整される。このため、プラグの突出量の数値的把握が容易になるとともに、ポケット部の深さを変更するのに手間がかかることがなく、より一層の生産性の向上を図ることができる。
【0019】
手段3.前記突出量調整機構は、前記プラグの突出量を調整可能とするストッパ部材を備えることを特徴とする手段1または2に記載のPTPシートの製造装置。
【0020】
手段3によれば、突出量調整機構のストッパ部材により、プラグの突出量が調整される。このようにストッパ部材を用いてプラグの突出量が調整される場合、従来技術の機構と類似する機構となって、ポケット部の深さを変更する機構の変更が少なくなり、製造設備を有効利用することができる。
【0021】
手段4.プラグの移動動作に基づいて、錠剤を収容するためのポケット部を包装用フィルムに形成するポケット部成形手段を具備するPTPシートの製造装置であって、
前記ポケット部成形手段は、前記包装用フィルムに対しプラグを出没させるべく、前記プラグに連結されたロッドを突出させたり、後退させたりできるロッド移動手段と、
前記包装用フィルムに対する前記プラグの突出量を調整するべく、前記ロッドの移動量を調整可能とするロッド移動量調整機構とを具備し、
前記ロッド移動量調整機構は、前記ロッドに取り付けられた当接部と、前記当接部と当接することにより、前記ロッドの移動を止めるストッパ部材と、前記ストッパ部材の前記当接部と当接する位置を段階的に変更する位置変更手段とを備えることを特徴とするPTPシートの製造装置。
【0022】
手段4によれば、ロッド移動量調整機構における位置変更手段が、ロッドの当接部と当接するストッパ部材の位置を段階的に変更することにより、ロッドが停止する位置が変化し、ロッドの移動量が規制される。このようにロッドの移動量を調整した状態で、ロッド移動手段は、プラグに連結されたロッドを突出させたり、後退させるので、プラグの出量(アシスト量)を容易に調整でき、所望の品質のポケット部を包装用フィルムに容易に形成することができる。それにより、ポケット部に投入される錠剤が変更されるような場合であっても、ロッド移動量が調整されて、投入される錠剤に応じたポケット部を形成することができ、ポケット部を錠剤に適合したものとすることができる。
【0023】
また、プラグの出量(アシスト量)を調整する際の従来技術の不具合(例えば、ネジ式のストッパーの調整の手間、交換ミスの発生、締め付け程度の数値的把握の困難性、及び調整スペーサの脱着に要する手間等)を抑制することができる。
【0024】
手段5.プラグの移動動作に基づいて、錠剤を収容するためのポケット部を包装用フィルムに形成するポケット部成形手段を具備するPTPシートの製造装置であって、
前記ポケット部成形手段は、前記包装用フィルムに対しプラグを出没させるべく、前記プラグに連結されたロッドを突出させたり、後退させたりできるロッド移動手段と、
前記ロッド移動手段を介して前記プラグの反対側に設けられ、前記包装用フィルムに対し前記プラグの突出量を調整可能とするように、前記ロッドの移動量を調整可能とするロッド移動量調整機構とを具備し、
前記ロッド移動量調整機構は、前記ロッドに取り付けられた当接部と、前記当接部と当接することにより、前記ロッドの移動を止めるストッパ部材と、前記ストッパ部材の前記当接部と当接する位置を段階的に変更する位置変更手段とを備えることを特徴とするPTPシートの製造装置。
【0025】
手段5によれば、ロッド移動量調整機構における位置変更手段が、ロッドの当接部がストッパ部材と当接する位置を段階的に変更することにより、ロッドが停止する位置が変化し、ロッドの移動量が規制される。このようにロッドの移動量を調整した状態で、ロッド移動手段は、プラグに連結されたロッドを突出させたり、後退させるので、プラグの出量(アシスト量)を容易に調整でき、所望の品質のポケット部を包装用フィルムに容易に形成することができる。それにより、ポケット部に投入される錠剤が変更されるような場合であっても、ロッド移動量が調整されて、投入される錠剤に応じたポケット部を形成することができ、ポケット部を錠剤に適合したものとすることができる。
【0026】
また、プラグの出量(アシスト量)を調整する際の従来技術の不具合(例えばネジ式のストッパーの調整の手間、交換ミスの発生、締め付け程度の数値的把握の困難性、及び調整スペーサの脱着に要する手間等)を抑制することができる。
【0027】
更に、ロッド移動量調整機構は、ロッド移動手段を介して前記プラグの反対側に設けられているので、ロッド移動量調整機構、ロッド移動手段及びプラグが、ほぼ一列状になる。そのため、プラグ及びプラグに連結されたロッドを所定量だけ突出させたり、後退させる機構が簡単な構成となり、PTPシートの製造装置の製造コストの低減化を図ることができる。
【0028】
手段6.前記位置変更手段は、前記ストッパ部材に取り付けられたカムフォロアと、前記カムフォロアを載せるレール部材とを備え、前記レール部材上を前記カムフォロアが相対移動することにより、前記ストッパ部材の前記当接部と当接する位置が段階的に変更可能となっていることを特徴とする手段4または5に記載のPTPシートの製造装置。
【0029】
手段6によれば、カムフォロアがレール部材上を相対移動することにより、位置変更手段はロッドの当接部と当接して停止させるストッパ部材の停止位置を段階的に変化させる。そして、ロッドの停止位置が、カムフォロアのレール部材に対する相対位置に応じて段階的に変更できるため、ロッドに連結されたプラグの停止位置が段階的に変更できる。それにより、プラグの出量(アシスト量)を容易に調整でき、所望の品質のポケット部を包装用フィルムに容易に形成することができる。
【0030】
手段7.前記レール部材は、リング状をなしていることを特徴とする手段6に記載のPTPシートの製造装置。
【0031】
手段7によれば、レール部材がリング状をなしているので、レール部材上を移動するカムフォロアは、レール部材から外れにくく、リング状のレール部材上を安定的に移動することができる。
【0032】
手段8.前記カムフォロアは、前記ストッパ部材に対称的に少なくとも一対取り付けられていることを特徴とする手段6または7に記載のPTPシートの製造装置。
【0033】
手段8によれば、ストッパ部材に取り付けられたカムフォロアは、ストッパ部材に対称的に少なくとも一対取り付けられているので、カムフォロアはリング状のレール部材上を安定的に移動でき、かつ、ストッパ部材の設置状態の安定化を図ることができる。そのため、包装用フィルムに形成されるポケット部の品質が安定化する。
【0034】
手段9.前記レール部材の前記カムフォロアの載置面は、階段状をなしていることを特徴とする手段6乃至8のいずれかに記載のPTPシートの製造装置。
【0035】
手段9によれば、載置面が階段状をなしているので、レール部材上を移動するカムフォロアは、階段の高さに応じた位置に停止して、ロッドは階段の高さに応じた位置で停止できる。そのため、ロッドに連結されたプラグを段階的に確実に停止でき、包装用フィルムに形成されるポケット部の品質を確実なものとすることができる。
【0036】
手段10.前記載置面は、水平面であることを特徴とする手段9に記載のPTPシートの製造装置。
【0037】
手段10によれば、レール部材の階段部が水平面であるので、カムフォロアがレール部材上を移動して停止する位置は、各階段部の水平な面となる。そのため、カムフォロアを介してストッパ部材にかかる荷重を、階段部の水平面で安定して受けることができ、カムフォロアは安定した位置に停止して、ロッドの停止位置も所定の位置になる。それにより、ロッドに連結されたプラグの停止位置も所定の位置になり、包装用フィルムに形成されるポケット部の品質は安定したものとなる。
【0038】
手段11.前記載置面は、最下段部から最上段部に向かって順番に形成されていることを特徴とする手段9または10に記載のPTPシートの製造装置。
【0039】
手段11によれば、載置面が最下段部から最上段部に向かって順番に形成されているので、レール部材上を順番に移動するカムフォロアは、最下段部から最上段部に向かう階段の所定の高さの位置に停止して、ロッドは階段の所定の高さの位置で停止する。そのため、ロッドに連結されたプラグを所定の高さの位置に確実に停止でき、包装用フィルムに形成されるポケット部の品質を、プラグの高さに対応した安定したものにすることができる。
【0040】
手段12.複数の中央階段部は、最下段部及び最上段部を除く、一定の長さの載置面を有していることを特徴とする手段9乃至11のいずれかに記載のPTPシートの製造装置。
【0041】
手段12によれば、載置面が一定の長さの中央階段部を複数有しているので、カムフォロアは、レール部材上を一定の長さだけ移動することにより、階段部の所定の高さの位置で停止できる。そのため、カムフォロアは、停止した中央階段部の高さの位置に確実に停止でき、包装用フィルムに形成されるポケット部の品質を、カムフォロアの高さに対応した安定したものにすることができる。
【0042】
手段13.前記レール部材の最下段部は、中央階段部の長さより長いことを特徴とする手段9乃至12のいずれかに記載のPTPシートの製造装置。
【0043】
手段13によれば、レール部材の階段部は、最下段部から最上段部に向かって順番に形成され、最下段部の隣が最上段部であるので、カムフォロアが中央階段部の長さより長い最下段部に位置する場合、カムフォロアは最上段部に当接することがない。そのため、カムフォロアは最下段部の位置に確実に停止でき、ロッドに連結されたプラグも最下段部に対応する位置に確実に停止できる。それにより、包装用フィルムに形成されるポケット部の品質を、階段部の最下段部に対応した安定したものとすることができる。
【0044】
手段14.前記レール部材の最上段部は、中央階段部の長さより長いことを特徴とする手段9乃至13のいずれかに記載のPTPシートの製造装置。
【0045】
手段14によれば、レール部材の階段部は、最下段部から最上段部に向かって順番に形成され、レール部材上を移動するカムフォロアが中央階段部の長さより長い最上段部に位置する場合、カムフォロアは最上段部に確実に停止できる。そのため、ロッドに連結されたプラグも最上段部に対応する位置に確実に停止でき、包装用フィルムに形成されるポケット部の品質を、階段部の最上段部に対応した安定したものとすることができる。
【0046】
手段15.前記当接部は、円盤状をなし、前記ストッパ部材の前記当接部を受ける受け部は、円周状をなしていることを特徴とする手段4乃至14のいずれかに記載のPTPシートの製造装置。
【0047】
手段15によれば、円周状をなすストッパ部材の受け部が、ロッドの円盤状の当接部を受けるので、受け部は確実にロッドの当接部を受けることができる。そのため、ロッドの当接部は、ストッパ部材の受け部の位置に確実に停止でき、ロッドに連結されたプラグは、所定の高さの位置に確実に停止できる。このようにプラグは、所定の高さの位置に確実に停止できるので、PTPシートの製造装置により製造されるPTPシートのポケット部の品質を所定のものとすることができる。
【0048】
手段16.前記位置変更手段は、前記ストッパ部材に取り付けられたギヤ部と、そのギヤ部と歯合する駆動用ギヤ部と、その駆動用ギヤ部に取り付けられた駆動用モータとを備え、前記駆動用モータの駆動に基づき前記ストッパ部材を回動させて前記ストッパ部材の位置を変更することを特徴とする手段4乃至15のいずれかに記載のPTPシートの製造装置。
【0049】
手段16によれば、駆動用モータが駆動し、駆動用ギヤがストッパ部材に取り付けられたギヤ部を回動させ、ストッパ部材を回動させることにより、位置変更手段は、人手を要することなく、ストッパ部材の位置を変更することができる。そのため、駆動用モータの駆動により、ストッパ部材に取り付けられたカムフォロアを所定位置に停止し、従来技術において必要であったネジ式のストッパーの調整の手間を不要とし、ロッドに連結されたプラグの停止位置を容易に変更できる。
【0050】
手段17.前記位置変更手段は、前記ストッパ部材の回転量を検出することで、前記ストッパ部材の位置を検出する位置検出部を備えることを特徴とする手段4乃至16のいずれかに記載のPTPシートの製造装置。
【0051】
手段17によれば、位置検出部がストッパ部材の位置を検出するので、その位置検出に基づき、位置変更手段はストッパ部材を所定の位置に停止でき、ロッドに連結されたプラグを所定の位置に停止できる。そのため、プラグを所定の位置に確実に停止でき、包装用フィルムに形成されるポケット部の品質を所定のものとすることができる。
【0052】
手段18.前記ポケット部を形成するための凹部を有するメス型と、前記包装用フィルムを挟んでメス型の反対側に位置しメス型に対して出没可能に設けられたプラグと、前記凹部内に前記プラグを突出させながら前記包装用フィルムに対し高圧気体を吹き付ける吹付機構とを設けたことを特徴とする手段4乃至17のいずれかに記載のPTPシートの製造装置。
【0053】
手段18によれば、プラグが包装用フィルムを挟んでメス型の凹部内に突出しながら、吹付機構が高圧気体を吹き付けてポケット部を形成する。そして、プラグの突出量が調整可能となっているため、ポケット部の肉厚や、深さを変更したポケット部を容易に形成することができる。それにより、ポケット部に投入される錠剤が変更されるような場合であっても、投入される錠剤に応じて、ポケット部を変更することができ、ポケット部を錠剤に適合したものとすることができる。
【0054】
手段19.プラグの移動動作に基づいて、錠剤を収容するためのポケット部を包装用フィルムに形成するポケット部製造装置において、
前記包装用フィルムに対しプラグを出没させるべく、前記プラグに連結されたロッドを突出させたり、後退させたりできるロッド移動手段と、
前記包装用フィルムに対する前記プラグの突出量を調整可能とするように、前記ロッドの移動量を調整可能とするロッド移動量調整機構とを具備し、
前記ロッド移動量調整機構は、前記ロッドに取り付けられた当接部と、前記当接部と当接することにより、前記ロッドの移動を止めるストッパ部材と、前記ストッパ部材の前記当接部と当接する位置を段階的に変更する位置変更手段とを備え、
前記位置変更手段は、前記ストッパ部材に取り付けられたギヤ部と、そのギヤ部と歯合する駆動用ギヤ部と、その駆動用ギヤ部に取り付けられた駆動用モータと、前記ストッパ部材に取り付けられたカムフォロアと、前記カムフォロアを載せるレール部材とを備え、前記駆動用モータの駆動に基づき前記ストッパ部材を回動させて前記ストッパ部材の位置を変更させ、前記カムフォロアが前記レール部材上を移動することにより、前記ストッパ部材の前記当接部と当接する位置を段階的に変更可能にすることを特徴とするポケット部製造装置。
【0055】
手段19によれば、ロッド移動量調整機構における位置変更手段が、当接部と当接するストッパ部材の位置を段階的に変更することにより、ロッドの当接部が当接して停止させるストッパ部材の位置が変化し、ロッドの移動量を規制する。その際、位置変更手段の駆動用モータが駆動し、駆動用ギヤがストッパ部材に取り付けられたギヤ部を回動させ、ストッパ部材を回動させることにより、人手を要することなく、ストッパ部材の停止位置を変更することができる。このように位置変更手段が、ストッパ部材に取り付けられたカムフォロアを所定位置に停止することにより、人手を要することなく、ロッドに連結されたプラグの停止位置を変更できる。
【0056】
そして、ロッドの移動量を調整した状態で、ロッド移動手段は、プラグに連結されたロッドを突出させたり、後退させることにより、包装用フィルムに対しプラグを出没させて、包装用フィルムに対しポケット部を形成することができる。それにより、プラグの出量(アシスト量)を容易に調整でき、投入される錠剤が変更されるような場合であっても、投入される錠剤に応じたポケット部にすることができ、ポケット部を錠剤に適合したものとすることができる。
【0057】
また、包装用フィルムに対し離れた位置からプラグを接近させる距離を変更する際の従来技術の不具合(例えば、ネジ式のストッパーの調整の手間、交換ミスの発生、締め付け程度の数値的把握の困難性、及び調整スペーサの脱着に要する手間等)を抑制することができる。
【0058】
手段20.前記位置変更手段は、前記ストッパ部材に取り付けられたギヤ部と、そのギヤ部と歯合する位置検出部とを備え、当該位置検出部が前記ギヤ部の回動に基づき前記ストッパ部材の位置を検出することを特徴とする手段19に記載のポケット部製造装置。
【0059】
手段20によれば、ストッパ部材の位置検出部が、ギヤ部の回動に基づきストッパ部材の位置を検出する。それにより、位置変更手段は、ストッパ部材の位置検出に基づき回動するストッパ部材を所定の位置に停止でき、ロッドに連結されたプラグを所定の位置に停止できる。そのため、プラグを所定の位置に確実に停止でき、包装用フィルムに形成されるポケット部の深さも所定のものとなり、PTPシートの製造装置により製造されるPTPシートのポケット部の深さが安定なものとなる。
【0060】
尚、上記手段に記載のPTPシートに代えて、ブリスターシートとしてもよい。
【0061】
【発明の実施の形態】
以下、一実施の形態について、図1乃至図7を参照しつつ説明する。
【0062】
まず、図1,2に基づいて、PTPシート28の構成について説明する。PTPシート(ブリスターシート)28は、例えばPP(ポロプロピレン)よりなり複数のポケット部7を備えた包装用フィルム部材2Aと、ポケット部7を塞ぐようにして包装用フィルム部材2Aに取着されたアルミニウム製のフィルムよりなるカバーフィルム部材13Aとを有している。また、各ポケット部7には内容物としての錠剤Zが1つずつ収容されている。
【0063】
本実施の形態では、PTPシート28は、帯状のフィルムとしての包装用フィルム部材2A及び帯状のカバーフィルム部材13Aから形成された帯状のPTPフィルムが打抜かれることで、シート状に製造されている。
【0064】
PTPシート28の包装用フィルム部材2Aには、2つのポケット部7が含まれるようにペア小片34に切り離すことができるように複数の切離用スリット35が形成されている。なお、PTPシート28の端部にはロットナンバー等の識別情報が刻印されたタグ部38が付設されている。
【0065】
次に、図3に基づいて、上記PTPシート28を製造するための製造装置1の概略について説明する。
【0066】
帯状の包装用フィルム2は、上記包装用フィルム部材2Aを構成するためのものであって、最上流側においてロール状に巻回されている。該包装用フィルム2は、上述したようにPP等の比較的硬質で所定の剛性を有する合成樹脂によって構成され(PVC等の他の熱可塑性樹脂材料により構成してもよい)、透明又は半透明を呈している。
【0067】
ロール状に巻回された包装用フィルム2の引出し端側は、ガイドロール3に案内されている。包装用フィルム2は、ガイドロール3の下流側において間欠送りロール4に掛装されている。間欠送りロール4は、間欠的に回転するモータM1に連結されているため、包装用フィルム2を間欠的に搬送する。ガイドロール3と間欠送りロール4との間における包装用フィルム2搬送経路に沿って、加熱手段としての加熱装置5と成形手段としてのポケット成形装置6とが順に並設されている。かかる加熱装置5とポケット形成装置6とでポケット部形成手段が構成され、該ポケット部形成手段は包装用フィルム2の所定の位置に複数のポケット部7を正確に形成する機能を有する。このポケット部7の成形は、間欠送りロール4による包装用フィルム2の搬送動作間のインターバルの際に行われる。
【0068】
間欠送りロール4から送り出された包装用フィルム2は、テンションロール8、ガイドロール9及び連続送りロール10の順に掛装されている。連続送りロール10は、一定回転するモータM2に連結されているため、包装用フィルム2を連続的に且つ一定速度で搬送する。テンションロール8は、包装用フィルム2を弾性力によって緊張する側へ引っ張った状態とされており、前記間欠送りロール4と連続送りロール10との搬送動作の相違による包装用フィルム2の撓みを防止して包装用フィルム2を常時緊張状態に保持する。
【0069】
ガイドロール9と連続送りロール10との間における包装用フィルム2移送経路に沿って、ポケット部7に錠剤Zを自動的に充填する錠剤投入手段としての錠剤投入装置11が配設されている。錠剤投入装置11から自然落下により供給される錠剤Zは、ポケット部7の深さが錠剤Zの厚みと略等しくなっていることから、一錠毎各ポケット部7に投入される。
【0070】
錠剤投入装置11と連続送りロール10との間における包装用フィルム2移送経路に沿って、錠剤Zが各ポケット部7に確実に充填されているか否か、また錠剤Zの異常の有無、異物混入の有無等の検査を行うための検査装置12が配設されている。この検査装置12はポケット部7の開口側からの検査を行うものである。
【0071】
帯状に形成された上述したカバーフィルム部材13Aを構成するためのカバーフィルム13は、最上流側においてロール状に巻回されている。カバーフィルム13は、ここではアルミニウム製のものを使用している。勿論、カバーフィルム13が不用意に破封されてしまうのを防止するべく、他の素材を採用してもよい。
【0072】
ロール状に巻回されたカバーフィルム13の引出し端は、ガイドロール14に案内されている。前記連続送りロール10にはヒータを有するシールロール15が圧接されており、両ロール10,15間にカバーフィルム13が送り込まれている。本実施の形態では、これら両ロール10,15によって、取着手段が構成されている。これら両ロール10,15によって、包装用フィルム2に対し、カバーフィルム13が加熱接着(取着)され、これにより、錠剤Zが各ポケット部7に充填されたPTPフィルム16が製造される。
【0073】
連続送りロール10から送り出されたPTPフィルム16は、テンションロール17及び間欠送りロール18の順に掛装されている。間欠送りロール18は、間欠的に回転するモータM3に連結されているため、PTPフィルム16を間欠的に搬送する。テンションロール17は、PTPフィルム16を弾性力によって緊張する側へ引っ張った状態とされており、前記連続送りロール10と間欠送りロール18との搬送動作の相違によるPTPフィルム16の撓みを防止してPTPフィルム16を常時緊張状態に保持する。
【0074】
連続送りロール10とテンションロール17との間におけるPTPフィルム16移送経路に沿って、錠剤Zの異常の有無、異物混入の有無等の検査を行うための検査装置19が配設されている。この検査装置19はポケット部7の突出面側からの検査を行うものである。従って、前記検査装置12による検査と相俟って、PTPフィルム16の表裏両面側からの検査を実行することができるようになっている。なお、各検査装置12,19によって不良品判定された場合、その不良品判定となったPTPシートは、図示しない不良シート排出機構によって別途排出される。
【0075】
テンションロール17と間欠送りロール18との位置関係によって、両ロール17,18間におけるPTPフィルム16移送経路は、上下方向に延びている。間欠送りロール18から送り出されたPTPフィルム16は、テンションロール21及び間欠送りロール22の順に掛装されている。間欠送りロール22は、間欠的に回転するモータM4に連結されているため、PTPフィルム16を間欠的に搬送する。テンションロール21は、PTPフィルム16を弾性力によって緊張する側へ引っ張った状態とされており、特段の事情がない限り、前記間欠送りロール18,22間でのPTPフィルム16の撓みを防止する。
【0076】
間欠送りロール18とテンションロール21との間におけるPTPフィルム16移送経路に沿って、スリット成形装置23と、刻印装置24とが順に配設されている。スリット成形装置23は、切離用スリット形成手段を構成し、PTPフィルム16の所定位置に前記切離用スリット35を形成する機能を有する。また、刻印装置24はPTPフィルム16の所定位置(例えばタグ部)に刻印を付す機能を有する。
【0077】
間欠送りロール22から送り出されたPTPフィルム16は、その下流側においてテンションロール25及び連続送りロール26の順に掛装されている。間欠送りロール22とテンションロール25との間におけるPTPフィルム16移送経路に沿って、シート打抜手段としてのシート打抜装置27が配設されている。
【0078】
シート打抜装置27は、固定型71と可動型72とを備えている。可動型72には駆動・伝達機構73が連結され、固定型71に近接した作業位置と、固定型71から離間した待機位置とに切換駆動される。駆動・伝達機構73はモータ、流体圧シリンダ、カム伝達機構等の適宜のものを使用することができる。可動型72には、一対の打抜刃が幅方向に並んだ状態で突設されている。各打抜刃はPTPシート28の外形に沿った枠状(略矩形状)に形成されている。一方、固定型71には、前記打抜刃と対応して一対の打抜孔が貫通形成されている。可動型72の面からの各打抜刃の突出量は均一であり、可動型72の作業位置への移動に伴って一度に全ての打抜刃によってPTPフィルム16をPTPシート28単位に打抜くようになっている。
【0079】
シート打抜装置27によって打抜かれたPTPシート28は、取出しコンベア29によって搬送され、完成品用ホッパ30に一旦貯留される。
【0080】
前記連続送りロール26の下流側には、裁断装置31が配設されている。そして、シート打抜装置27による打抜き後に帯状に残った残材部(スクラップ部)を構成する不要フィルム部32は、前記テンションロール25及び連続送りロール26に案内された後、裁断装置31に導かれる。なお、前記連続送りロール26には従動ロールが圧接されており、該連続送りロール26が前記不要フィルム部32を挟持しながら搬送動作を行う。裁断装置31では、不要フィルム部32を所定寸法に裁断しスクラップ処理する機能を有する。このスクラップはスクラップ用ホッパ33に貯留された後、別途廃棄処理される。
【0081】
なお、前記各送りロール4,10,18,22等は、そのロール表面とポケット部7とが対向する位置関係となっているが、各送りロール4,10,18,22等の表面には、ポケット部7が収容される凹部が形成されているため、ポケット部7が潰れてしまうことがない。また、ポケット部7が各送りロール4,10,18,22等の各凹部に収容されながら送り動作が行われることで、間欠送り動作や連続送り動作が確実に行われる。
【0082】
PTPシートの製造装置1の概略は以上のとおりであるが、以下においては、ポケット成形装置6の構成についてより具体的に説明する。
【0083】
図4に示すように、ポケット成形装置6は、メス型としての下型41及びオス型としての上型42を備えている。下型41は、包装用フィルム2にポケット部7を形成するための凹部43を複数個(図4では便宜上3個のみ記載)有する。
【0084】
上型42は、下型41の凹部43側に突き出る複数個のプラグ44(図4では3個記載)と、プラグ44の上下動を許容する複数の孔部42aとを有しており、後述する態様により、プラグ44を下型41に対して出没可能に設けている。その上型42は、高圧気体としての圧空エアーを包装用フィルム2に吹き付ける吹付機構としての圧空エアー供給路45を備えている。そして、圧空エアー供給路45を通る圧縮エアーは、孔部42aを介して、下型41の凹部43の方へ導かれるようになっている。
【0085】
更に、上型42及び下型41の間に包装用フィルム2を挟んだ状態で、プラグ44は、孔部42aを介して、対応する凹部43内に突出させたり、その凹部43から後退させたりすることができるように以下の様に構成されている。
【0086】
すなわち、プラグ44は、圧空エアー供給路45の上方に位置するプラグ取付部材46に取り付けられている。プラグ取付部材46は、上下方向に延びるロッドとしてのシリンダロッド47の下端部に固設されている。シリンダロッド47の上方部は、フレーム48上に取り付けられた軸受け部材49を介して、ロッド移動手段としてのシリンダ50に装着されている。シリンダ50は、シリンダ50の側方に取り付けられた2本のエアー配管51を通ったエアーでもって、成形の度にシリンダロッド47を上下動させるように構成されている。
【0087】
従って、シリンダ50がシリンダロッド47を上下動させることにより、プラグ取付部材46を上下動させ、プラグ取付部材46に取り付けられたプラグ44を孔部42aを介して、下型41の凹部43に対し出没可能にする。そして、プラグ44を凹部43内に突出させながら圧空エアーを包装用フィルム2に吹き付けることにより、包装用フィルム2にポケット部7を形成することができる。
【0088】
シリンダ50の上方には、支持板52が支柱S1を介して取り付けられ、支持板52上には、プラグ突出量調整機構の一部を構成するストッパ部材53が取り付けられている。プラグ突出量調整機構は、プラグ44を凹部43内に突出させる際、ストッパ部材53を用いて、凹部43に対するプラグ44の突出量を調整して、包装用フィルム2に対する押圧力によるアシスト量を変更するためのものである。つまり、ポケット部7に投入される錠剤Zの大きさ若しくはポケット部7の深さが変更されるような場合、あるいは、ポケット部7の肉厚が変更されるような場合において、プラグ突出量調整機構によりプラグ44の突出量が適正な位置に調整される。
【0089】
ストッパ部材53は、略円筒状の外形形状をなし、筒状内部に空間53aを有している(図5参照)。このストッパ部材53は、その空間53aにおいて、シリンダロッド47の上方部が貫通して上下動することを許容する。そして、シリンダロッド47の上端部には、当接部としての円盤部47aが設けられており、ストッパ部材53の上端部には、円周状の受け部53bが設けられている。そのため、シリンダロッド47が上下動した際に、円周状の受け部53bが円盤部47aと当接することにより、シリンダロッド47の下方への移動を止めることができる。また、円盤部47aの上方には、シリンダロッド47の上方への移動を止めるための、戻り用ストッパ部材54が支柱S2を介して取り付けられている。この場合、戻り用ストッパ部材54は固定した位置にあるので、シリンダロッド47の上下動は、シリンダロッド47の円盤部47aが当接する、円周状の受け部53aと戻り用ストッパ部材54との間で規制される。
【0090】
支持板52上には、シリンダロッド47の円盤部47aと当接するストッパ部材53の位置を段階的に変更するための、位置変更手段としてのリング状のレール部材55が設けられている。このリング状のレール部材55は、精密加工により成形され、図6に示すように最下段部X1から最上段部X2に向かって高さが異なる階段部55aをリングの中心軸に対し線対称に形成している。また、円筒状のストッパ部材53の側方部には、一対のカムフォロア56が取り付けられており、カムフォロア56がレール部材55の階段部55a上に載ることになる。
【0091】
この場合、ストッパ部材53がいかなる角度であっても、の一対のカムフォロア56が同じ高さの階段部55a上に載置されることとなる(図4及び図5では1個のカムフォロアのみを記載している)。これにより、カムフォロア56がリング状のレール部材55上の階段部55aを安定的に移動でき、かつ、ストッパ部材53の設置状態の安定化(傾動防止)が図られている。
【0092】
また、レール部材55の階段部55aは、リング状に最下段部X1から最上段部X2に向かって順番に上る15段の中央階段部X3を線対称に備えている。そして、カムフォロア54がレール部材55上の階段部55aを最下段部X1から最上段部X2に向かって中央階段部X3上を移動することにより、シリンダロッド47の円盤部47aと当接して停止させるストッパ部材53の高さが段階的に上がることになる。
【0093】
この場合、レール部材55の各階段部55aは全て水平面からなる。そして、カムフォロア56がレール部材55を移動して停止する位置は、各階段部55aのほぼ中央である。このため、ストッパ部材53からの荷重が階段部55aの水平面で安定して受けることができる。従って、ストッパ部材53は所定の高さで安定して停止させられる。
【0094】
また、レール部材55の階段部X3は、最下段部X1及び最上段部X2を除き、一定の長さの複数(15段)の中央階段部X3を有している。そのため、レール部材55上をカムフォロア56が、一定の長さだけ移動すると、レール部材55上の所定の高さの位置で停止し、ストッパ部材53全体の高さが段階的に上がることになる。そして、階段部55aの段差分だけ、カムフォロア56の高さが上がり、ストッパ部材53全体の位置が段階的に上がるため、精密加工されたレール部材55の加工精度に対応した精度で、ストッパ部材53の高さ位置、ひいてはシリンダロッド47の移動量を調整することができる。
【0095】
尚、レール部材55の最下段部X1は、各中央階段部X3の長さより長く設定されている。このようにした理由は、図7に示すように、レール部材55の階段部55aは、最下段部X1から最上段部X2に向かって順番に形成され、最下段部X1の隣が最上段部X2であるので、カムフォロア56が最下段部X1に位置する場合、隣の最上段部X2に当接することがないようにするためである。
【0096】
また、レール部材55の最上段部X2は、各中央階段部X3の長さより長く設定されている。このようにした理由は、レール部材55上を移動するカムフォロア56が最上段部X2に位置する場合、最上段部X2は中央階段部X3の長さより長く、カムフォロア56は最上段部X2に確実に停止できるようにするためである。
【0097】
また、ストッパ部材53のカムフォロア56の上方には、位置変更手段としてのギヤ部58が取り付けられている。そのギヤ部58の側方には、ギヤ部58と歯合する位置変更手段としての駆動用ギヤ部59が設けられている。その駆動用ギヤ部59の下方には、位置変更手段としての駆動用モータ60が設けられ、駆動用モータ60の駆動軸60aが駆動用ギヤ部59を回動するように取り付けられている。そのため、駆動用モータ60の駆動軸60aの回転が、駆動用ギヤ部59及びギヤ部58に伝達され、ストッパ部材53が回動させられる。この回動に伴い、レール部材55上におけるストッパ部材53のカムフォロア56の位置が変更させられる。
【0098】
そして、ストッパ部材53のギヤ部58が所定量だけ回動させられると、駆動用モータ60のブレーキ動作により、ストッパ部材53がその位置で停止させられる。このようにストッパ部材53のカムフォロア56の位置が変更させられることでストッパ部材53の高さ位置が調整されてシリンダロッド47の移動量を調整することができる。このため、ストッパの調整に際しての人手による手間を不要とし、シリンダロッド47に連結されたプラグ取付部材46及びプラグ44の停止位置を調整できる。
【0099】
また、図5に示すように、ストッパ部材53のギヤ部58の側方には、そのギヤ部58と歯合するストッパ部材53の位置検出部としてのエンコーダ61が設けられている。エンコーダ61は、ギヤ部58の回動に基づきストッパ部材53の位置を検出する。そして、エンコーダ61の出力信号は、制御装置62に入力され、その制御装置62は駆動用モータ60の駆動を制御することができる。そのため、エンコーダ61によるストッパ部材53の位置検出に基づき、制御装置62が駆動用モータ60の駆動を制御することにより、ストッパ部材53のカムフォロア56をレール部材55上における所定の位置に停止でき、シリンダロッド47に連結されたプラグ取付部材46及びプラグ44を所定の位置に停止できる。
【0100】
また、制御装置62は、プラグ44の突出量を数値入力により調整可能とする入力装置63に接続されている。この場合、入力装置63は数値入力可能な制御パネル(図示せず)を備えている。そのため、作業者は、製造装置1の動作停止時に、ポケット部7に投入される錠剤Zの大きさに応じた数値を、入力装置63に入力する。そして、入力装置63に入力された数値に基づき、制御装置62が駆動用モータ60の駆動を制御する結果、駆動用モータ60の駆動軸60aの回転が、駆動用ギヤ部59及びギヤ部58に伝達される。これにより、ストッパ部材53が所定量だけ回動されられ、レール部材55上におけるストッパ部材53のカムフォロア56の位置が変更させられる。
【0101】
それゆえ、入力装置63に入力された数値に基づき、制御装置62がシリンダロッド47に連結されたプラグ取付部材46及びプラグ44を所定の位置に停止でき、プラグ44の突出量を自動的に調整できる。その結果、プラグ44の突出量の数値的把握が容易になるとともに、ポケット部7の深さを変更する手間が不要となり、ポケット部7の深さ変更の自動化の要望に応えることができる。
【0102】
この場合、シリンダロッド47の移動量を調整するための移動量調整機構は、シリンダ50を介して、プラグ取付部材46及びプラグ44の反対側に設けられている。そのため、シリンダロッド47の移動量調整機構、シリンダ50及びプラグ取付部材46及びプラグ44がほぼ一列状になり、プラグ44及びプラグ44に連結されたシリンダロッド47を所定量だけ突出させたり、後退させる機構が比較的簡単な構成となる。
【0103】
さて、以上のように構成された製造装置1によって、図1、2に示したPTPシート28を製造する手順について、主要な工程を中心として説明する。
【0104】
初めに、包装用フィルム2は、ポケット成形工程を経る。かかるポケット成形工程では、上述した加熱装置5及びポケット形成装置6が使用される。そして、包装用フィルム2が加熱装置5に移送される。そこで、包装用フィルム2は、加熱されている上加熱板及び下加熱板で圧接加熱され、かかる圧接された部分が可塑化(軟化)させられることとなる。
【0105】
次に、部分的に可塑化(軟化)させられた包装用フィルム2が、ポケット形成装置6に移送され、所定位置で停止させられる。ポケット形成装置6は、プラグ44の突出を許容するとともに圧空エアーの吹き付けを許容する上型42と、かかるプラグ44に対応する凹部43を有する下型41との間に、包装用フィルム2で挟んだ状態で、プラグ44を押し下げるとともに圧空エアーの吹き付けることで、軟化部分が伸張された包装用フィルム2にポケット部7を成形する。
【0106】
続いて、包装用フィルム2は、前記錠剤投入装置11を使用する錠剤投入工程へと供され、錠剤投入装置11によってポケット部7に錠剤Zが充填される。錠剤Zが充填された包装用フィルム2は、前記連続送りロール10及びシールロール15を使用する取付工程に供され、ここでカバーフィルム13が取着される。これにより、前記PTPフィルム16が構成される。
【0107】
以上のようにして構成されたPTPフィルム16は、次に、スリット成形工程を経る。かかるスリット成形工程では上述したスリット成形装置23が使用される。すなわち、間欠移送されるPTPフィルム16が所定位置で停止させられる。さて、スリット成形工程が終了すると、刻印工程へ移行する。この刻印工程では、刻印装置24が使用される。即ち、刻印装置24の可動型が待機位置から作業位置へと移動するのに伴って、タグ部38に対応する位置にロットナンバー等の識別情報が刻印される。
【0108】
刻印工程が終了すると、シート打抜工程へ移行する。シート打抜工程では、シート打抜装置27が使用される。即ち、シート打抜装置27の可動型72が待機位置から作業位置へと移動することにより、各打抜刃がPTPフィルム16を打抜く。その結果、PTPシート28がPTPフィルム16から分離される。以上のようにして、図1、2に示したとおりのPTPシート28を得ることができる。
【0109】
以上詳述したように、本実施の形態では、ポケット形成装置6のメス型の下型41に対し、包装用フィルム部材2Aを挟んで反対側に位置する上型42は、下型41の凹部43内に対してプラグ44を突出させながら圧空エアーを包装用フィルム2に吹き付ける。これにより、包装用フィルム部材2Aの被成形部が伸張させられ、ポケット部7が形成される。本実施の形態では、ストッパ部材43を用いたプラグ突出量調整機構によって、プラグ44の突出量が調整可能となっている。このため、当該突出量を調整することによって、ポケット部7の深さ変更、ポケット部7の肉厚の変更等に対応することができる。
【0110】
また、この場合、製造装置の変更を伴わないため、つまり同じPTP包装機を使用することができるため、生産設備のコストダウン及び稼働率の向上をも図ることができる。
【0111】
さらに、本実施の形態では、プラグ44が着脱可能となっており、適宜別のプラグに変更することができる。このため、ポケット部7の深さのみならず、ポケット部7の形状についても、何ら困難性を伴うことなく変更することができる。従って、様々なニーズに応じたPTPシート1を製造することができる。
【0112】
尚、上述した実施の形態の記載内容に限定されることなく、例えば次のように実施してもよい。
【0113】
(a)上記実施の形態では、シリンダによりプラグ44等を上下動させるよう構成されているが、カム機構等、他のアクチュエータを用いても差し支えない。
【0114】
(b)上記実施の形態では、プラグアシスト圧空成形法が採用されている場合について具体化しているが、必ずしもその成形法に限られるものではない。
【0115】
(c)上記実施の形態では、ストッパ部材に設けられたカムフォロアの個数は2個であったが、それ以外に例えば1個であってもよいし、3個以上であってもよい。
【0116】
(d)PTPシート単位のポケット部7の配列や、個数も上記実施の形態の態様(2列、10個)に何ら限定されるものではなく、例えば3列12個のポケット部を有するタイプをはじめ、様々な配列、個数からなるPTPシートを採用することができる。勿論、1つのシート小片に包含されるポケット部の数も何ら限定されるものではない。
【0117】
(e)上記実施の形態では、固定されたレール部材上をカムフォロアが移動する構成であったが、他の実施形態として、固定されたカムフォロアに対して、レール部材が相対的に移動する構成を採用してもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施の形態に係るPTPシートを示す平面図である。
【図2】PTPシートの構成を示す部分断面図である。
【図3】PTPシートの製造装置の全体構成を示す概略図である。
【図4】成形装置を説明するための正面図である。
【図5】成形装置の一部を説明するための斜視図である。
【図6】成形装置に用いられるレール部材を拡大して示す斜視図である。
【図7】成形装置に用いられるレール部材とカムフォロアとの関係を示す正面図である。
【符号の説明】
1…製造装置、2…包装用フィルム、2A…包装用フィルム部材、5…ポケット部形成手段を構成する加熱装置、6…ポケット部形成手段を構成するポケット成形装置、7…ポケット部、10…取付手段を構成する連続送りロール、11…錠剤投入手段としての錠剤投入装置、13…カバーフィルム、15…取付手段を構成するシールロール、16…PTPフィルム、23…切離用スリット形成手段としてのスリット成形装置、27…シート打抜手段としてのシート打抜装置、28…PTPシート、41…メス型としての下型、42…オス型としての上型、43…凹部、44…プラグ、45…吹付機構としての圧空エアー供給路、46…プラグ取付部材、47…ロッドとしてのシリンダロッド、47a…当接部としての円盤部、50…ロッド移動手段としてのシリンダ、53…プラグ突出量調整機構の一部を構成するストッパ部材、53b…受け部、54…スリット加熱手段としてのスリット加熱部、55…位置変更手段としてのレール部材、55a…階段部、X1…最下段部、X2…最上段部、X3…中央階段部、56…カムフォロア、58…位置変更手段としてのギヤ部、59…位置変更手段としての駆動用ギヤ部、60…位置変更手段としての駆動用モータ、61…位置検出部としてのエンコーダ、62…制御装置、63…入力装置、Z…錠剤。
Claims (20)
- 帯状の包装用フィルムを移送しつつ、ポケット部に錠剤が収容されてなるPTPシートを製造するための製造装置であって、
前記包装用フィルムに前記ポケット部を形成するポケット部形成手段と、
前記各ポケット部に錠剤を投入するための錠剤投入手段と、
前記ポケット部に錠剤が投入された前記包装用フィルムに対し、前記ポケット部を塞ぐようにしてカバーフィルムを取着する取着手段と、
前記カバーフィルムの取着された前記包装用フィルムからPTPシート単位にその外縁を打抜くシート打抜手段とを備え、
前記ポケット部形成手段は、少なくとも前記ポケット部に対応する部位を加熱する加熱手段と、
前記加熱手段にほぼ連続して又は近接して設けられ、該加熱手段にて加熱された部分をポケット状に成形することでポケット部を形成する成形手段とを具備し、
前記成形手段は、前記ポケット部を形成するための凹部を有するメス型と、前記包装用フィルムを挟んでメス型の反対側に位置しメス型に対して出没可能に設けられたプラグと、前記凹部内に前記プラグを突出させながら高圧気体を前記包装用フィルムに吹き付ける吹付機構と、前記メス型に対し前記プラグの突出量を調整可能とする突出量調整機構とを有することを特徴とするPTPシートの製造装置。 - 前記突出量調整機構は、前記プラグの突出量を数値入力により調整可能とする入力装置を備え、入力された数値に基づき前記プラグの突出量を自動調整可能となっていることを特徴とする請求項1に記載のPTPシートの製造装置。
- 前記突出量調整機構は、前記プラグの突出量を調整可能とするストッパ部材を備えることを特徴とする請求項1または2に記載のPTPシートの製造装置。
- プラグの移動動作に基づいて、錠剤を収容するためのポケット部を包装用フィルムに形成するポケット部成形手段を具備するPTPシートの製造装置であって、
前記ポケット部成形手段は、前記包装用フィルムに対しプラグを出没させるべく、前記プラグに連結されたロッドを突出させたり、後退させたりできるロッド移動手段と、
前記包装用フィルムに対する前記プラグの突出量を調整するべく、前記ロッドの移動量を調整可能とするロッド移動量調整機構とを具備し、
前記ロッド移動量調整機構は、前記ロッドに取り付けられた当接部と、前記当接部と当接することにより、前記ロッドの移動を止めるストッパ部材と、前記ストッパ部材の前記当接部と当接する位置を段階的に変更する位置変更手段とを備えることを特徴とするPTPシートの製造装置。 - プラグの移動動作に基づいて、錠剤を収容するためのポケット部を包装用フィルムに形成するポケット部成形手段を具備するPTPシートの製造装置であって、
前記ポケット部成形手段は、前記包装用フィルムに対しプラグを出没させるべく、前記プラグに連結されたロッドを突出させたり、後退させたりできるロッド移動手段と、
前記ロッド移動手段を介して前記プラグの反対側に設けられ、前記包装用フィルムに対し前記プラグの突出量を調整可能とするように、前記ロッドの移動量を調整可能とするロッド移動量調整機構とを具備し、
前記ロッド移動量調整機構は、前記ロッドに取り付けられた当接部と、前記当接部と当接することにより、前記ロッドの移動を止めるストッパ部材と、前記ストッパ部材の前記当接部と当接する位置を段階的に変更する位置変更手段とを備えることを特徴とするPTPシートの製造装置。 - 前記位置変更手段は、前記ストッパ部材に取り付けられたカムフォロアと、前記カムフォロアを載せるレール部材とを備え、前記レール部材上を前記カムフォロアが相対移動することにより、前記ストッパ部材の前記当接部と当接する位置が段階的に変更可能となっていることを特徴とする請求項4または5に記載のPTPシートの製造装置。
- 前記レール部材は、リング状をなしていることを特徴とする請求項6に記載のPTPシートの製造装置。
- 前記カムフォロアは、前記ストッパ部材に対称的に少なくとも一対取り付けられていることを特徴とする請求項6または7に記載のPTPシートの製造装置。
- 前記レール部材の前記カムフォロアの載置面は、階段状をなしていることを特徴とする請求項6乃至8のいずれかに記載のPTPシートの製造装置。
- 前記載置面は、水平面であることを特徴とする請求項9に記載のPTPシートの製造装置。
- 前記載置面は、最下段部から最上段部に向かって順番に形成されていることを特徴とする請求項9または10に記載のPTPシートの製造装置。
- 複数の中央階段部は、最下段部及び最上段部を除く、一定の長さの載置面を有していることを特徴とする請求項9乃至11のいずれかに記載のPTPシートの製造装置。
- 前記レール部材の最下段部は、中央階段部の長さより長いことを特徴とする請求項9乃至12のいずれかに記載のPTPシートの製造装置。
- 前記レール部材の最上段部は、中央階段部の長さより長いことを特徴とする請求項9乃至13のいずれかに記載のPTPシートの製造装置。
- 前記当接部は、円盤状をなし、前記ストッパ部材の前記当接部を受ける受け部は、円周状をなしていることを特徴とする請求項4乃至14のいずれかに記載のPTPシートの製造装置。
- 前記位置変更手段は、前記ストッパ部材に取り付けられたギヤ部と、そのギヤ部と歯合する駆動用ギヤ部と、その駆動用ギヤ部に取り付けられた駆動用モータとを備え、前記駆動用モータの駆動に基づき前記ストッパ部材を回動させて前記ストッパ部材の位置を変更することを特徴とする請求項4乃至15のいずれかに記載のPTPシートの製造装置。
- 前記位置変更手段は、前記ストッパ部材の回転量を検出することで、前記ストッパ部材の位置を検出する位置検出部を備えることを特徴とする請求項4乃至16のいずれかに記載のPTPシートの製造装置。
- 前記ポケット部を形成するための凹部を有するメス型と、前記包装用フィルムを挟んでメス型の反対側に位置しメス型に対して出没可能に設けられたプラグと、前記凹部内に前記プラグを突出させながら前記包装用フィルムに対し高圧気体を吹き付ける吹付機構とを設けたことを特徴とする請求項4乃至17のいずれかに記載のPTPシートの製造装置。
- プラグの移動動作に基づいて、錠剤を収容するためのポケット部を包装用フィルムに形成するポケット部製造装置において、
前記包装用フィルムに対しプラグを出没させるべく、前記プラグに連結されたロッドを突出させたり、後退させたりできるロッド移動手段と、
前記包装用フィルムに対する前記プラグの突出量を調整可能とするように、前記ロッドの移動量を調整可能とするロッド移動量調整機構とを具備し、
前記ロッド移動量調整機構は、前記ロッドに取り付けられた当接部と、前記当接部と当接することにより、前記ロッドの移動を止めるストッパ部材と、前記ストッパ部材の前記当接部と当接する位置を段階的に変更する位置変更手段とを備え、
前記位置変更手段は、前記ストッパ部材に取り付けられたギヤ部と、そのギヤ部と歯合する駆動用ギヤ部と、その駆動用ギヤ部に取り付けられた駆動用モータと、前記ストッパ部材に取り付けられたカムフォロアと、前記カムフォロアを載せるレール部材とを備え、前記駆動用モータの駆動に基づき前記ストッパ部材を回動させて前記ストッパ部材の位置を変更させ、前記カムフォロアが前記レール部材上を移動することにより、前記ストッパ部材の前記当接部と当接する位置を段階的に変更可能にすることを特徴とするポケット部製造装置。 - 前記位置変更手段は、前記ストッパ部材に取り付けられたギヤ部と、そのギヤ部と歯合する位置検出部とを備え、当該位置検出部が前記ギヤ部の回動に基づき前記ストッパ部材の位置を検出することを特徴とする請求項19に記載のポケット部製造装置。
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