JP2005111086A - 遊技機 - Google Patents
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Abstract
【課題】 停止ボタンの操作が遊技者の意図しない操作となることを防止し、遊技への興趣を低下させないような遊技機を提供する。
【解決手段】 停止制御手段が前記変動表示手段の変動表示を停止しない特定期間(例えば、後述の無効期間)に操作手段の操作が行われた場合は、当該操作手段とは別の操作手段の操作に応じた停止指令信号を無効とする無効化手段(例えば、無効延長期間発生部100L,100C,100R、無効化部110L,110C,110R、又は、図18のステップS19A、ステップS21A、ステップS21B、ステップS21Cを行う処理)を備え、前記無効化手段は、前記特定期間に前記操作手段の操作が行われてから当該操作手段の操作が再度行われるまでの期間(例えば、無効延長期間)において、当該操作手段の操作とは別の操作手段の操作に応じた停止指令信号を無効とする。
【選択図】 図4
【解決手段】 停止制御手段が前記変動表示手段の変動表示を停止しない特定期間(例えば、後述の無効期間)に操作手段の操作が行われた場合は、当該操作手段とは別の操作手段の操作に応じた停止指令信号を無効とする無効化手段(例えば、無効延長期間発生部100L,100C,100R、無効化部110L,110C,110R、又は、図18のステップS19A、ステップS21A、ステップS21B、ステップS21Cを行う処理)を備え、前記無効化手段は、前記特定期間に前記操作手段の操作が行われてから当該操作手段の操作が再度行われるまでの期間(例えば、無効延長期間)において、当該操作手段の操作とは別の操作手段の操作に応じた停止指令信号を無効とする。
【選択図】 図4
Description
本発明は遊技機に関するものである。
従来、複数種類の図柄が描かれた複数のリール(例えば、3つ)と、各リール上の図柄の一部を遊技者に表示する表示窓とを備え、各リールの回転及び停止が行われた後、表示窓に表示された図柄の組合せにより、入賞の成立又は不成立を決定する遊技機が知られている。なかでも、遊技者が任意のタイミングで操作し、各リールの回転を停止できる停止ボタン(一般に、各リールに対応する。例えば、3つ)が設けられたもの、いわゆるパチスロが人気を集めている。
一般的に、この種の遊技機では、遊技者は、スタートレバーを操作することにより遊技を開始させる。スタートレバーが操作されると、各リールの回転が開始する。そして、回転を開始した各リールが一定の回転速度(例えば、80回転/分)に達することにより、各停止ボタンは操作を有効に受け付けるようになる(一定の回転速度に達する前の操作は無効とされる)。各停止ボタンが操作を有効とする状態で、遊技者が各停止ボタンのいずれかを操作すると、操作が行われた停止ボタンに対応するリールの回転が停止する。
また、一般に、操作が行われた停止ボタンに対応するリールの回転は、この停止ボタンが操作されてから一定期間(例えば、0.19秒)が経過するまでに停止する。これは、停止ボタンが操作された後に、いつまでもリールが停止しないことがないようにして、回転するリールをある箇所で狙って停止ボタンの操作を行う遊技者に不自然な印象を与えないようにするためである。また、停止操作された停止ボタンに対応するリールが停止して、表示窓に表示される図柄が確定するまでは、その他のリールは停止操作ができないように、停止操作が行われた停止ボタンが操作された後は、上記一定期間(例えば、0.19秒)より長い時間(例えば、0.2秒)、その他のリールに対応する停止ボタンは操作を有効に受け付けずに、無効な操作としている。
このようにして、遊技者は、各停止ボタンを順次操作することにより、全てのリールの回転を停止させる。
全てのリールの回転が停止すると、表示窓に表示された図柄の組合せに応じて入賞の成立又は不成立が判定され、入賞の成立により配当の付与が行われる。これにより、1回のゲームが終了する。
また、一般的に、この種の遊技機で入賞が成立するためには、ゲーム毎に行われる内部的な抽選(例えば、スタートレバーの操作時)に当選(以下、「内部当選」と略記する)し、且つ、内部当選した役(以下、「内部当選役」と略記する)の種類に対応する図柄の組合せが表示窓に表示されることが条件となる。つまり、仮に内部当選しても、遊技者が停止ボタンを適切なタイミングで操作(いわゆる「目押し」)できないと、入賞を成立させることができない(いわゆる「取りこぼし」)。したがって、この種の遊技機では、停止ボタンの(適切なタイミングでの)操作が重要な意味を持つ。
前記遊技機では、目押しを行うことが前提となっているため、目押しができる遊技者と目押しができない遊技者では、獲得できる利益に差が生じることとなる。つまり、目押しができない遊技者は、内部当選役の入賞を成立させることができない場合が多く、目押しができる遊技者と比較して獲得できる利益は少なくなる。
このため、最近では、目押しができない遊技者であっても、興味を持って遊技を行うことができるような、いわゆるアシスト機能付き遊技機が提案されている(例えば、特許文献1参照)。この種の遊技機では、例えば、特定の内部当選役の入賞成立を許可するための停止ボタンの操作態様(例えば、操作順序や操作タイミング)を予め用意しておき、特定の内部当選役が決定された場合、複数の入賞成立を許可する操作態様の中から1つを選択する。そして、所定の開始条件が成立すると、演出画像や音声などにより、選択した入賞成立を許可する操作態様の報知を行う(所定の遊技区間において継続して行うものが一般的)。
前記遊技機では、報知が行われない場合、遊技者は、入賞成立を許可する操作態様を知ることができないので、決定されている特定の内部当選役の入賞を成立させることができない場合がある。一方、報知が行われる場合、遊技者は、報知された入賞成立を許可する操作態様に従って停止ボタンの操作を行うことにより、決定されている特定の内部当選役の入賞成立を確実に実現することができる。
特開2003−24509号公報
しかしながら、このような遊技機では、遊技者が短時間で連続して停止ボタンを操作した場合に問題があった。例えば、最初に操作される停止ボタンの操作が各リールの回転が一定の速度に達する前に行われた場合は、この操作は無効とされるため、この最初に操作される停止ボタンの操作に対応するリールの回転は停止しない。そして、2番目に操作される停止ボタンの操作が、各リールの回転が一定の速度に達した後に行われた場合は、この2番目に操作される停止ボタンの操作が最初に操作される停止ボタンの操作として扱われてしまう。
また、例えば、2番目に操作される停止ボタンの操作が、最初に操作される停止ボタンが操作されてからこの停止ボタンに対応するリールの回転が停止するまでの期間(例えば、0.2秒)に行われた場合、この操作は無効とされるため、この2番目に操作される停止ボタンの操作に対応するリールの回転は停止しない。そして、3番目に操作される停止ボタンの操作が、上記期間(例えば、0.2秒)の後に行われた場合は、この3番目に操作される停止ボタンの操作が2番目に操作される停止ボタンの操作として扱われてしまう。
このように、遊技者は、停止ボタンの操作が無効とされたことを気付かないまま、続けて他の停止ボタンの操作を行ってしまう場合があり、遊技者の意図しない操作態様によりリールの回転が停止されてしまう場合があった。
以上のような問題は、前述のアシスト機能付き遊技機において特に顕著となる。
入賞成立を許可する操作態様の報知が行われた場合に、前述のような問題が生じると、遊技者は報知に従った操作を行ったつもりでも、結果的に報知とは異なる操作態様となってしまい、みすみす入賞の機会を逃してしまうおそれがあった。このことは、遊技者の遊技への興趣を低下させてしまうおそれもある。
また、このような遊技機では、遊技者は報知に従って停止ボタンの操作を行えばよいことから、停止ボタンをごく短時間で操作してしまう場合が多く、前述のような問題が生じる可能性は高い。
本発明は、以上のような問題点に鑑みてなされたものであり、停止ボタンの操作の受け付けが遊技者の意図しないものとなることを防止し、遊技への興趣を低下させないような遊技機を提供することを目的とする。
以上のような目的を達成するために、本発明の遊技機は、以下のようなものを提供する。
(1) 遊技に必要な図柄を複数列に変動表示する変動表示手段(例えば、主制御回路71、リール3L,3C,3R、モータ駆動回路39、ステッピングモータ49L,49C,49R)と、前記複数列の各々に対応して設けられた複数の操作手段(例えば、停止ボタン7L,7C,7R)と、前記複数の操作手段の各々の操作に応じて、停止指令信号を出力する停止指令手段(例えば、リール停止信号回路46)と、前記停止指令手段からの停止指令信号に応じて、前記変動表示手段の変動表示を列毎に停止させる停止制御手段(例えば、主制御回路71、モータ駆動回路39、ステッピングモータ49L,49C,49R、リール位置検出回路50)と、前記停止制御手段が前記変動表示手段の変動表示を停止させない特定期間{例えば、後述の無効期間(リール3L,3C,3Rの回転が開始してから定速回転に達する前までの期間、又は、停止ボタン7L,7C,7Rの操作を行ってから対応するリール3L,3C,3Rの回転が停止するまでの期間)}を設ける期間制御手段(例えば、主制御回路71)と、前記特定期間に前記操作手段の操作が行われた場合は、当該操作手段とは別の操作手段の操作に応じた停止指令信号を無効とする無効化手段(例えば、無効延長期間発生部100L,100C,100R、無効化部110L,110C,110R、又は、図18のステップS19A、ステップS21A、ステップS21B、ステップS21Cを行う処理)と、を備え、前記無効化手段は、前記特定期間に前記操作手段の操作が行われてから当該操作手段の操作が再度行われるまでの期間(例えば、無効延長期間)において、当該操作手段の操作とは別の操作手段の操作に応じた停止指令信号を無効とすることを特徴とする遊技機。
(1)の構成によれば、特定期間に前記操作手段の操作が行われた場合は、当該操作手段とは別の操作手段の操作に応じた停止指令信号を無効とするので、特定期間に行われた停止ボタンの操作以降の他の停止ボタンの操作の受け付けを無効とすることができる。これにより、停止ボタンの操作によるリールの回転の停止が遊技者の意図しないものとなることを防ぐことが可能となる。
また、特定期間に操作が行われた停止ボタンが再操作されるまで、特定期間に行われた停止ボタンの操作以降の他の停止ボタンの操作の受け付けを無効とすることができる。また、遊技者に対して、特定期間に操作が行われた停止ボタンを特定期間外に再操作する機会を与えることができる。これにより、停止ボタンの操作によるリールの回転の停止が遊技者の意図するものとなるように促すことが可能となる。
尚、前記特定期間は、前記変動表示手段の変動表示が開始されてから当該変動表示手段の変動表示速度が一定の速度に達するまでの期間であることとしてもよい。
これによれば、リールの回転が一定の回転速度に達するまでに操作が行われた停止ボタンの操作以降の他の停止ボタンの操作の受け付けを無効とすることができる。
また、前記特定期間は、前記複数の操作手段のうち1の操作手段の操作に応じて前記停止指令手段により停止指令信号が出力されてから、当該停止指令信号に応じて前記停止制御手段により当該操作が行われた操作手段に対応する前記変動表示手段の列の変動表示が停止されるまでの期間であることとしてもよい。
これによれば、停止ボタンの操作が行われてからリールの回転が停止するまでの時間(例えば、“0.19秒”)の間に操作が行われた停止ボタンの操作以降の他の停止ボタンの操作の受け付けを無効とすることができる。
また、前記特定期間は、前記複数の操作手段のうち1の操作手段の操作に応じて前記停止指令手段により停止指令信号が出力されてから、所定時間が経過するまでの期間であることとしてもよい。
これによれば、停止ボタンの操作が行われてから所定時間(例えば、“0.2秒”)の間に操作が行われた停止ボタンの操作以降の他の停止ボタンの操作の受け付けを無効とすることができる。
(2) (1)に記載の遊技機において、前記無効化手段は、前記特定期間に行われた前記操作手段の操作に応じて、当該操作手段とは別の操作手段の停止指令信号を無効化する無効化信号を出力し、再度行われた当該操作手段の操作に応じて、当該無効化信号の出力を解除する無効期間発生部(例えば、無効延長期間発生部100L,100C,100R)と、前記無効期間発生部により出力された無効化信号に応じて、前記停止指令信号を無効化する無効化部(例えば、無効化部110L,110C,110R)と、を含んで構成されることを特徴とする遊技機。
(2)の構成によれば、(1)の構成に加えて、特定期間に行われた停止ボタンの操作からこの停止ボタンの再操作が行われるまで、特定期間に行われた停止ボタンの操作以降の他の停止ボタンの操作の受け付けを無効とすることができる。
また、遊技者の意図に沿うように停止ボタンの再操作を行う機会を与えることができる。
また、前記無効期間発生部は、前記操作手段の操作に応じたクロックパルス信号(例えば、停止信号)の立ち上がり又は立ち下がりにトリガーされて前記無効化信号を出力するDフリップフロップ(例えば、Dフリップフロップ101L,101C,101R)を含んで構成されることとしてもよい。
これにより、特定期間に操作された停止ボタンの再操作が行われるまで、次以降の他の停止ボタンの操作の受け付けを無効とすることを簡単な構成により実現することができる。
(3) (1)又は(2)に記載の遊技機において、内部当選役を決定する内部当選役決定手段(例えば、主制御回路71)と、前記内部当選役決定手段が特定の役(例えば、黄7の小役)を内部当選役と決定した場合に、前記特定の役の入賞成立を許可する操作態様(例えば、入賞許可順序)を決定する操作態様決定手段と(例えば、主制御回路71、図11のステップS16を行う処理)、前記操作態様決定手段の決定結果を報知する操作態様報知手段(例えば、副制御回路72、液晶表示装置5、スピーカ21L,21R、図13のステップS63を行う処理)と、前記操作態様報知手段により前記操作態様決定手段の決定結果を報知するか否かを決定する報知決定手段(例えば、副制御回路72、図13のステップS62を行う処理)と、を備え、前記停止制御手段は、前記操作態様決定手段の決定結果(例えば、入賞許可順序)及び前記複数の操作手段の操作態様(例えば、停止ボタン7L,7C,7Rの操作順序)に基づいて前記変動表示手段の変動表示を停止制御することを特徴とする遊技機。
(3)の構成によれば、(1)又は(2)の構成に加えて、いわゆるアシスト機能付き遊技機において、特定期間に行われた停止ボタンの操作以降の他の停止ボタンの操作の受け付けを特定期間に操作が行われた停止ボタンが再操作されるまで無効とすることができる。
また、特に、特定の役の入賞成立を許可する操作態様の報知が行われた場合は、停止ボタンの操作が、報知された操作態様とは異なる意図しない操作態様となってしまうことを防止することができる。これにより、入賞が成立する機会を逃してしまうことを防止することができるので、遊技者の遊技への興趣を低下させないようにすることができる。
また、前記特定の役の入賞成立を許可する操作態様は、前記複数の操作手段の操作を行う操作順序であることとしても良い。
これにより、停止ボタンの操作が、報知された操作順序とは異なる意図しない順序となってしまうことを防止することができる。また、入賞が成立する機会を逃してしまうことを防止することができるので、遊技者の遊技への興趣を低下させないようにすることができる。
操作態様報知手段は、所定の遊技区間の間、前記操作態様決定手段の決定結果を報知することとしても良い。
これにより、入賞を成立する機会を増すことができる。また、入賞が成立する機会を逃してしまうことを防止する回数も増え、遊技者の遊技への興趣を低下させないようにするのに好適な場合がある。
また、予め定められた前記操作手段の特定の操作態様(例えば、「左中右」)と遊技者により操作が行われた前記操作手段の操作態様(例えば、停止ボタン7L,7C,7Rの操作順序)とが異なる回数(例えば、ペナルティ回数)を計数する計数手段(例えば、副制御回路72、図16のステップS93を行う処理)を備え、前記報知決定手段は、前記計数手段により計数された回数(例えば、ペナルティ回数カウンタの値)に基づいて、前記操作態様報知手段により前記操作態様決定手段の決定結果を報知するか否かを決定することとしても良い。また、前記報知決定手段は、前記計数手段により計数された回数が少なくとも1回以上である場合に、前記操作態様報知手段により前記操作態様決定手段の決定結果を報知しないと決定することとしても良い。
これにより、停止ボタンの操作が、予め定められた操作態様とは異なる意図しない操作態様となってしまうことを防止することができる。また、特定の役の入賞成立を許可する操作態様の報知が行われないこと(いわゆるペナルティが課されること)を防止することができるので、遊技者の遊技への興趣を低下させないようにすることができる。
(4) (1)から(3)に記載の遊技機において、前記無効化手段は、前記操作態様報知手段により前記操作態様決定手段の決定結果が報知される場合において、前記特定期間に前記操作手段の操作が行われた場合に、前記特定期間に前記操作手段の操作が行われてから当該操作手段の操作が再度行われるまでの期間において、当該操作手段とは別の操作手段の操作に応じた停止指令信号を無効とすることを特徴とする遊技機。
(4)の構成によれば、いわゆるアシスト機能付き遊技機において、特定の役の入賞成立を許可する操作態様の報知が行われる場合にのみ、特定期間に行われた停止ボタンの操作以降の他の停止ボタンの操作の受け付けを特定期間に操作が行われた停止ボタンが再操作されるまで無効とすることができる。これにより、入賞成立が許可された場合にのみ、停止ボタンの操作が、報知された操作態様とは異なる意図しない操作態様となってしまうことを防止することができる。これにより、入賞が成立する機会を逃してしまうことを防止することができるので、遊技者の遊技への興趣を低下させないようにすることができる。
また、前記無効化手段は、前記操作態様報知手段により前記操作態様決定手段の決定結果が報知される所定の遊技区間において、前記特定期間に、前記操作手段の操作が行われた場合に、当該操作手段の操作とは別の操作手段の操作に応じた停止指令信号を一定期間無効とすることとしても良い。
これにより、入賞が成立する機会を逃してしまうことを防止する回数を増やし、遊技者の遊技への興趣を低下させないようにするのに好適な場合がある。
本発明によれば、停止ボタンの操作の受け付けが遊技者の意図しない操作の受け付けとなることを防止し、遊技への興趣を低下させないようにすることが可能となる。
以下、実施例の遊技機について説明する。
図1は、本発明に係る遊技機1の概観を示す斜視図である。尚、この遊技機1では、遊技価値としてメダルが用いられているが、遊技価値はこれに限られるものではなく、コイン、遊技球又はトークンなどの他、遊技者に付与された、又は付与される遊技価値の情報を記憶したカード等も適用可能である。
遊技機1の全体を形成しているキャビネット2の正面(前面ドア)には、略垂直面としてのパネル表示部2aが形成され、その中央には縦長矩形の表示窓4L,4C,4Rが設けられる。
表示窓4L,4C,4Rの後方であって、キャビネット2の内部には、3個のリール3L,3C,3Rが横一列に設けられている。リール3L,3C,3Rの各々の外周面には、複数種類の図柄が描かれている。各リール3L,3C,3Rの図柄は表示窓4L,4C,4Rを透して観察できるようになっている。各リール3L,3C,3Rは、縦方向に一定の速度で回転すること(以下、「定速回転」という)が可能なように構成されている(例えば、80回転/分)。
表示窓4L,4C,4Rの各々には、各リール3L,3C,3Rの外周面に描かれた図柄が上段、中段及び下段に表示され、合計で9つの図柄が表示される。そして、表示窓4L,4C,4Rに表示される9つの図柄について入賞判定の基準となる入賞ラインが設けられる。入賞ラインには、水平方向にトップライン8b,センターライン8c及びボトムライン8d、斜め方向にクロスアップライン8a及びクロスダウンライン8eが設けられている。これらの入賞ラインは、後述の1−BETスイッチ11、2−BETスイッチ12、最大BETスイッチ13を操作すること、或いはメダル投入口22にメダルを投入することにより、それぞれ1本、3本、5本が有効化される。どの入賞ラインが有効化されたかは、後述のBETランプ9a,9b,9cの点灯で表示される。
表示窓4L,4C,4Rの左側には、1−BETランプ9a、2−BETランプ9b、最大BETランプ9c、及び情報表示部18が設けられる。1−BETランプ9a、2−BETランプ9b及び最大BETランプ9cは、1回のゲームを行うために使用されたメダルの数(以下「BET数」と称す)に応じて点灯する。1−BETランプ9aは、BET数が“1”で1本の入賞ラインが有効化された場合に点灯する。2−BETランプ9bは、BET数が“2”で3本の入賞ラインが有効化された場合に点灯する。最大BETランプ9cは、BET数が“3”で全て(5本)の入賞ラインが有効化された場合に点灯する。情報表示部18は、7セグメントLEDから成り、貯留(クレジット)されているメダルの枚数、入賞時のメダルの払出枚数等を表示する。
表示窓4L,4C,4Rの下方には水平面の台座部10が形成され、その台座部10と表示窓4L,4C,4Rとの間には液晶表示装置5が設けられている。この液晶表示装置5の表示画面5aには、遊技に関する演出や広告等の様々な画像が表示される。
液晶表示装置5の右側にはメダル投入口22が設けられている。液晶表示装置5の左側には、1−BETスイッチ11、2−BETスイッチ12、及び最大BETスイッチ13が設けられる。1−BETスイッチ11は、1回の押し操作により、クレジットされているメダルのうちの1枚がゲームに賭けられ、2−BETスイッチ12は、1回の押し操作により、クレジットされているメダルのうちの2枚がゲームに賭けられ、最大BETスイッチ13は、1回の押し操作により、クレジットされているメダルのうち1回のゲームに賭けることが可能な最大枚数のメダルが賭けられる。これらのBETスイッチ11〜13の操作に応じて、所定の入賞ラインが有効化される。
台座部10の前面部の左寄りには、遊技者がゲームで獲得したメダルのクレジット/払出しを押しボタン操作で切り換えるC/Pスイッチ14が設けられている。このC/Pスイッチ14の切り換えにより、正面下部のメダル払出口15からメダルが払出され、払出されたメダルはメダル受け部16に溜められる。メダル受け部16の上方の左右には、スピーカ21L,21Rが設けられている。
C/Pスイッチ14の右側には、スタートレバー6が所定の角度範囲で回動自在に取り付けられている。遊技者によりこのスタートレバー6の操作が行われると、3つのリール3L,3C,3Rを回転させ、図柄の変動表示を開始する。
台座部10の前面部中央で、液晶表示装置5の下方位置には、3個のリール3L,3C,3Rの回転をそれぞれ停止させるための3個の停止ボタン7L,7C,7Rが設けられている。
実施例では、リール3L,3C,3Rが回転を開始してから一定の回転速度(定速回転)に達することにより、停止ボタン7L,7C,7Rの操作を有効に受け付けるようになる。つまり、リール3L,3C,3Rが定速回転に達するまでは、停止ボタン7L,7C,7Rの操作を行ってもリール3L,3C,3Rの回転を停止することができない(停止ボタン7L,7C,7Rの操作の受け付けはリール3L,3C,3Rが定速回転に達するまで無効とされる)。
また、実施例では、1つの停止ボタン7L,7C,7Rの操作を行ってから“0.2秒”が経過することにより、次の停止ボタン7L,7C,7Rの操作を有効に受け付けるようになる。これは、停止ボタンが操作された後に、いつまでもリールが停止しないことがないようにして、回転するリールをある箇所で狙って停止ボタン操作を行う遊技者に不自然な印象を与えないようにするためである(また、遊技機規則には、リールの回転は、停止ボタンの操作が行われてから“0.19秒”以内に停止させることを定めた記載がある)。また、停止操作された停止ボタン(例えば、停止ボタン7L)に対応するリール(例えば、リール3L)が停止して、表示窓(例えば、表示窓4L)に表示される図柄が確定するまでは、その他のリール(例えば、リール3C,3R)は停止操作ができないように、停止操作が行われた停止ボタン(例えば、停止ボタン7L)が操作された後は、上記一定期間(例えば、0.19秒)より長い時間(例えば、0.2秒)、その他のリール(例えば、リール3C,3R)に対応する停止ボタン(例えば、停止ボタン7C,7R)は操作を有効に受け付けずに、無効な操作としている。
図2は、遊技機1における遊技処理動作を制御する主制御回路71と、主制御回路71に電気的に接続する周辺装置(アクチュエータ)と、主制御回路71から送信される制御指令に基づいて液晶表示装置5及びスピーカ21L,21Rを制御する副制御回路72とを含む回路構成を示す。
主制御回路71は、回路基板上に配置されたマイクロコンピュータ30を主たる構成要素とし、これに乱数サンプリングのための回路を加えて構成されている。マイクロコンピュータ30は、予め設定されたプログラム(例えば、後述の図10〜図12)に従って制御動作を行うCPU31と、記憶手段であるROM32及びRAM33を含む。
CPU31には、基準クロックパルスを発生するクロックパルス発生回路34及び分周器35と、サンプリングされる乱数を発生する乱数発生器36及びサンプリング回路37とが接続されている。なお、乱数サンプリングのための手段として、マイクロコンピュータ30内で、すなわちCPU31の動作プログラム上で乱数サンプリングを実行するように構成してもよい。その場合、乱数発生器36及びサンプリング回路37は省略可能であり、或いは、乱数サンプリング動作のバックアップ用として残しておくことも可能である。
マイクロコンピュータ30のROM32には、入賞判定、メダルの払い出しなどに使用されるテーブル、スタートレバー6を操作する毎に行われる乱数サンプリングの判定に用いられる確率抽選テーブル(例えば、後述の図9(2))、黄7入賞許可順序決定テーブル(例えば、後述の図9(3))、停止ボタンの操作に応じてリールの停止態様を決定するための停止テーブル群などの各種テーブル、副制御回路72へ送信するための各種制御指令(コマンド)等が格納されている。
また、RAM33には、プログラム(例えば、後述の図10〜図12)を実行する際に必要となる各種のカウンタやフラグなど、種々の情報が一時的に格納される。
図2の回路において、マイクロコンピュータ30からの制御信号により動作が制御される主要なアクチュエータとしては、BETランプ(1−BETランプ9a、2−BETランプ9b、最大BETランプ9c)と、情報表示部18と、メダルを収納し、ホッパー駆動回路41の命令により所定枚数のメダルを払出すホッパー(払出しのための駆動部を含む)40と、リール3L,3C,3Rを回転駆動するステッピングモータ49L,49C,49Rとがある。
更に、ステッピングモータ49L,49C,49Rを駆動制御するモータ駆動回路39、ホッパー40を駆動制御するホッパー駆動回路41、BETランプ9a,9b,9cを駆動制御するランプ駆動回路45、及び情報表示部18を駆動制御する表示部駆動回路48がCPU31の出力部に接続されている。これらの駆動回路は、それぞれCPU31から出力される駆動指令などの制御信号を受けて、各アクチュエータの動作を制御する。
また、マイクロコンピュータ30が制御指令を発生するために必要な入力信号を発生する主な入力信号発生手段としては、スタートスイッチ6S、1−BETスイッチ11、2−BETスイッチ12、最大BETスイッチ13、C/Pスイッチ14、メダルセンサ22S、リール停止信号回路46(後述の図4)、リール位置検出回路50、払出完了信号回路51がある。
スタートスイッチ6Sは、スタートレバー6の操作を検出する。
リール位置検出回路50は、リール回転センサ(図示せず)からの出力パルス信号を受けて各リール3L,3C,3Rの回転位置を検出する。リール回転センサは各リール3L,3C,3Rが一回転する毎にリセットパルスを発生する。リール回転センサから出力されるリセットパルスはリール位置検出回路50を介してCPU31に与えられる。
一般に、リール3L,3C,3Rの回転速度が定速回転となり、最初にリセットパルスが発生したときにインデックスがCPU31により検知される。CPU31によりインデックスが検知された後は、CPU31により各停止ボタン7L,7C,7Rの操作が有効なものとして扱われる。このため、リール3L,3C,3Rを停止させることが可能となる。
リール停止信号回路46(後述の図4)は、各停止ボタン7L,7C,7Rの操作に応じて停止信号を出力する。実施例では、CPU31は、停止ボタン7L,7C,7Rの操作が有効となったとき(リール3L,3C,3Rが定速回転に達した場合、1つの停止ボタン7L,7C,7Rの操作が行われてから“0.2”秒が経過した場合)は、リール停止信号回路46に対して有効信号を出力する。
また、実施例では、リール停止信号回路46(後述の図4)は、停止ボタン7L,7C,7Rの操作の受け付けが無効である場合(リール3L,3C,3Rが定速回転に達する前、1つの停止ボタン7L,7C,7Rが操作されてから“0.2”秒が経過する前)に、何れかの停止ボタン7L,7C,7Rが操作された場合は、操作された停止ボタン7L,7C,7Rの操作以外の停止ボタン7L,7C,7Rの操作の受け付けを、無効とされた停止ボタン7L,7C,7Rが再操作されるまでの間、無効とするように構成されている。リール停止信号回路46の回路構成及びその動作については、図4〜図7を参照して後述する。
ここで、リール3L,3C,3Rが定速回転に達するまでの期間、及び、1つの停止ボタン7L,7C,7Rの操作が行われてから“0.2”秒が経過するまでの期間を、以下「無効期間」という。また、この無効期間において、停止ボタン7L,7C,7Rの操作が行われた場合に、操作が行われた停止ボタン7L,7C,7R以外の停止ボタン7L,7C,7Rの操作の受け付けを無効とする期間(無効期間に操作された停止ボタン7L,7C,7Rが再操作されるまで)を、「無効延長期間」という。
図2の回路において、乱数発生器36は、一定の数値範囲に属する乱数を発生し、サンプリング回路37は、スタートレバー6が操作された後の適宜のタイミングで1個の乱数をサンプリングする。こうしてサンプリングされた乱数及びROM32内に格納されている確率抽選テーブル(例えば、図9(2))に基づいて、内部当選役が決定される。
リール3L,3C,3Rの回転が開始された後、ステッピングモータ49L,49C,49Rの各々に供給される駆動パルスの数が計数され、その計数値はRAM33の所定エリアに書き込まれる。リール3L,3C,3Rからは一回転毎にリセットパルスが得られ、これらのパルスはリール位置検出回路50を介してCPU31に入力される。こうして得られたリセットパルスにより、RAM33で計数されている駆動パルスの計数値が“0”にクリアされる。これにより、RAM33内には、各リール3L,3C,3Rについて一回転の範囲内における回転位置に対応した計数値が格納される。
上記のようなリール3L,3C,3Rの回転位置とリール外周面上に描かれた図柄とを対応づけるために、図柄テーブル(例えば図8の図柄配列を示す情報)が、ROM32内に格納されている。この図柄テーブルでは、前述したリセットパルスが発生する回転位置を基準として、各リール3L,3C,3Rの一定の回転ピッチ毎に順次付与されるコードナンバーと、それぞれのコードナンバー毎に対応して設けられた図柄を示す図柄コードとが対応づけられている。
更に、ROM32内には、入賞図柄組合せテーブル(例えば、図9(1))が格納されている。この入賞図柄組合せテーブルでは、入賞となる図柄の組合せと、入賞のメダル配当枚数と、その入賞を表わす入賞判定コードとが対応づけられている。上記の入賞図柄組合せテーブルは、左のリール3L,中央のリール3C,右のリール3Rの停止制御時、及び全てのリール3L,3C,3R停止後の入賞確認を行うときに参照される。
上記乱数サンプリングに基づく抽選処理により内部当選した場合には、CPU31は、遊技者が停止ボタン7L,7C,7Rを操作したタイミングでリール停止信号回路46から送られる操作信号、及び選択された停止テーブルに基づいて、リール3L,3C,3Rを停止制御する信号をモータ駆動回路39に送る。
内部当選した役の入賞成立を示す停止態様となれば、CPU31は、払出し指令信号をホッパー駆動回路41に供給してホッパー40から所定個数のメダルの払出しを行う。その際、メダル検出部40Sは、ホッパー40から払出されるメダルの枚数を計数し、その計数値が指定された数に達した時に、メダル払出完了信号がCPU31に入力される。これにより、CPU31は、ホッパー駆動回路41を介してホッパー40の駆動を停止し、メダル払出処理を終了する。
図3は、副制御回路72の構成を示す。副制御回路72は、主制御回路71からの制御指令(コマンド)に基づいて液晶表示装置5の表示制御及びスピーカ21L,21Rからの音の出力制御を行う。この副制御回路72は、主制御回路71を構成する回路基板とは別の回路基板上に構成され、マイクロコンピュータ(以下「サブマイクロコンピュータ」という)73を主たる構成要素とし、液晶表示装置5の表示制御手段としての画像制御回路81、スピーカ21L,21Rにより出音される音を制御する音源IC78、及び増幅器としてのパワーアンプ79で構成されている。
サブマイクロコンピュータ73は、主制御回路71から送信された制御指令に従って制御動作を行うサブCPU74と、記憶手段としてのプログラムROM75と、ワークRAM76とを含む。副制御回路72は、クロックパルス発生回路、分周器、乱数発生器及びサンプリング回路を備えていないが、サブCPU74の動作プログラム上で乱数サンプリングを実行するように構成されている。この乱数サンプリングにより、補助期間の発動等が決定される。プログラムROM75は、サブCPU74で実行する制御プログラム(図13〜図16)、制御プログラムを実行する際に使用する各種テーブル(補助期間発動抽選テーブルなど)などを格納する。ワークRAM76は、上記制御プログラムをサブCPU74で実行するときの一時記憶手段として構成される。ワークRAM76には、後述の補助期間ゲーム回数カウンタ、ペナルティ回数カウンタなどの各種カウンタ、各種フラグなどが格納される。
画像制御回路81は、画像制御CPU82、画像制御ワークRAM83、画像制御プログラムROM84、画像ROM86、ビデオRAM87及び画像制御IC88で構成される。画像制御CPU82は、サブマイクロコンピュータ73で設定されたパラメータに基づき、画像制御プログラムROM84内に格納する画像制御プログラムに従って液晶表示装置5での表示内容を決定する。画像制御プログラムROM84は、液晶表示装置5での表示に関する画像制御プログラムや各種選択テーブルを格納する。画像制御ワークRAM83は、上記画像制御プログラムを画像制御CPU82で実行するときの一時記憶手段として構成される。画像制御IC88は、画像制御CPU82で決定された表示内容に応じた画像を形成し、液晶表示装置5に出力する。画像ROM86は、画像を形成するためのドットデータを格納する。ビデオRAM87は、画像制御IC88で画像を形成するときの一時記憶手段として構成される。
次に、図4を参照して、リール停止信号回路46の回路構成の具体例について説明する。
図4に示す如く、リール停止信号回路46は、3つの停止ボタン7L,7C,7Rに対応して設けられた、無効延長期間発生部100L,100C,100Rと、無効化部110L,110C,110Rと、を含んで構成される。
ここで、実施例では、停止ボタン7Lに対応する無効延長期間発生部100L及び無効化部110Lを、以下「L系統」という。同様に、停止ボタン7Cに対応する無効延長期間発生部100C及び無効化部110Cを、以下「C系統」といい、停止ボタン7Rに対応する無効延長期間発生部100R及び無効化部110Rを、以下「R系統」という。
無効延長期間発生部100Lは、停止ボタン7Lの出力をCK端子の入力とし、主制御回路71からの有効/無効信号の出力をD端子の入力とするDフリップフロップ101Lを含んで構成される。
無効延長期間発生部100Cは、停止ボタン7Cの出力をCK端子の入力とし、主制御回路71からの有効/無効信号の出力をD端子の入力とするDフリップフロップ101Cを含んで構成される。
無効延長期間発生部100Rは、停止ボタン7Rの出力をCK端子の入力とし、主制御回路71からの有効/無効信号の出力をD端子の入力とするDフリップフロップ101Rを含んで構成される。
また、無効化部110Lは、停止ボタン7Lの出力を入力とし、C系統のDフリップフロップ101CのQ端子の出力を入力とし、及び、R系統のDフリップフロップ101RのQ端子の出力を入力とするAND回路111Lを含んで構成される。また、AND回路111Lの出力端は、停止ボタン7Lの出力として主制御回路71に接続されている。
無効化部110Cは、停止ボタン7Cの出力を入力とし、L系統のDフリップフロップ101LのQ端子の出力を入力とし、及び、R系統のDフリップフロップ101RのQ端子の出力を入力とするAND回路111Cを含んで構成される。また、AND回路111Cの出力端は、停止ボタン7Cの出力として主制御回路71に接続されている。
無効化部110Rは、停止ボタン7Rの出力を入力とし、L系統のDフリップフロップ101LのQ端子の出力を入力とし、及び、C系統のDフリップフロップ101CのQ端子の出力を入力とするAND回路111Rを含んで構成される。また、AND回路111Rの出力端は、停止ボタン7Rの出力として主制御回路71に接続されている。
次に、図5〜図7を参照して、図4に示したリール停止信号回路46の動作について説明する。
図5は、停止ボタン7L,7C,7Rの全てが有効期間に操作された場合のリール停止信号回路46の動作を示すタイミングチャートである。また、図5では、停止ボタン7L,7C,7Rの操作の順序が左の停止ボタン7L、中央の停止ボタン7C、右の停止ボタン7Rの順に操作された場合(いわゆる「順押し」)を示す。
主制御回路71は、リール3L,3C,3Rの回転が定速回転に達したと判別すると、有効/無効信号をローレベル(「L」、以下略)からハイレベル(「H」、以下略)へ立ち上げる。有効/無効信号がローレベルからハイレベルへ立ち上げられると{図5(1)の(t1)}、Dフリップフロップ101L,101C,101RのD端子の入力は、ハイレベルとなる。
ここで、1番目の操作として、停止ボタン7Lが操作されると{図5(1)の(a)}、停止ボタン7Lの停止信号がAND回路111Lに入力され、そのまま主制御回路71に出力されることとなる{図5(3)の(a)}。これにより、主制御回路71は、停止ボタン7Lに対応するリール3Lの回転を停止制御する。
一方、1番目の操作として、停止ボタン7Lが操作されると、Dフリップフロップ101LのQ端子にはクロックが入力され、Q端子の出力は、ハイレベルが維持される{図5の(2)}。ここで、Dフリップフロップ101LのQ端子の出力は、他の系統のAND回路111C,111Rの入力端子に入力されるため、AND回路111C,111Rの入力は、停止ボタン7C,7Rからの入力を除いて、ハイレベルが維持される。つまり、L系統以外の系統のAND回路111C,111Rは開かれた状態となる。
また、図5に示すように、2番目の操作として、停止ボタン7Cが有効期間において行われた場合{図5(1)の(b)}は、停止ボタン7Cの停止信号がAND回路111Cに入力され、そのまま主制御回路71に出力されることとなる{図5(3)の(b)}。これにより、主制御回路71は、停止ボタン7Cに対応するリール3Cの回転を停止制御する。同様に、図5に示すように、3番目の操作として、停止ボタン7Rが有効期間において行われた場合{図5(1)の(c)}は、停止ボタン7Rの停止信号がAND回路111Rに入力され、そのまま主制御回路71に出力されることとなる{図5(3)の(c)}。これにより、主制御回路71は、停止ボタン7Rに対応するリール3Rの回転を停止制御する。
また、2番目の操作として停止ボタン7C又は3番目の操作として停止ボタン7Rの操作が行われた場合は、Dフリップフロップ101C,101RのQ端子にはクロックが入力され、Q端子の出力は、ハイレベルが維持される{図5の(2)}。これにより、他の系統のAND回路111L,111C,111Rは開かれた状態となる。
このように、有効期間に停止ボタン3L,3C,3Rの操作が行われた場合は、Dフリップフロップ101L,101C,101RのQ端子の出力は、ハイレベルが維持される{図5の(2)}。これにより、AND回路111L,111C,111Rは開かれた状態となり、主制御回路71に停止信号が出力され、主制御回路71において、リール3L,3C,3Rの回転が停止制御される。
また、主制御回路71は、停止ボタン7L,7C,7Rの停止信号の出力を検知すると、有効/無効信号をハイレベルからローレベルに立ち下げる(t2、t4、t6)。そして、停止ボタン7L,7C,7Rに対応するリール3L,3C,3Rの回転を停止した後(実施例では、“0.2秒”経過後)、有効/無効信号をローレベルからハイレベルに立ち上げる(t3、t5)。
図6は、1番目の操作として、停止ボタン7Lが無効期間に操作された場合のリール停止信号回路46の動作を示すタイミングチャートである。また、図6では、停止ボタン7L,7C,7Rの操作の順序が「順押し」の場合を示す。
主制御回路71は、リール3L,3C,3Rの回転が定速回転に達していないと判別した場合、有効/無効信号のローレベルからハイレベルへの立ち上げは行われない。有効/無効信号がローレベルに立ち下げられた状態では{図6(1)の(t1)以前}、Dフリップフロップ101L,101C,101RのD端子の入力は、ローレベルとなる。
ここで、1番目の操作として、停止ボタン7Lの操作が行われると{図6(1)の(a)}、Dフリップフロップ101LのQ端子にはクロックが入力され、Q端子の出力は、ローレベルに反転する(無効延長期間の発生){図6の(2)}。ここで、Dフリップフロップ101LのQ端子の出力は、他の系統のAND回路111C,111Rの入力端子に入力されるため、AND回路111C,111Rの入力の少なくとも1つは、ローレベルが維持される。つまり、他の系統のAND回路111C,111Rは閉じられる。
続けて、無効延長期間T1の間に、2番目の操作として、停止ボタン7Cの操作が行われると{図6(1)の(b)}、停止ボタン7Cの停止信号がAND回路111Cに入力される。しかし、AND回路111Cは、L系統のDフリップフロップ101LのQ端子の出力がローレベルに維持されているため、閉じられた状態にある。このため、停止ボタン7Cの入力信号は、主制御回路71に出力されず{図6(3)の(b)}、主制御回路71により停止ボタン7Cに対応するリール3Cの回転が停止制御されることはない。
また、続けて、無効延長期間T1の間に、3番目の操作として、停止ボタン7Rの操作が行われると{図6(1)の(c)}、停止ボタン7Rの停止信号がAND回路111Rに入力される。しかし、AND回路111Rは、L系統のDフリップフロップ101LのQ端子の出力がローレベルに維持されているため、閉じられた状態にある。このため、停止ボタン7Rの入力信号は、主制御回路71に出力されず{図6(3)の(c)}、主制御回路71により停止ボタン7Rに対応するリール3Rの回転が停止制御されることはない。
このように、1番目の操作として、停止ボタン7Lの操作が無効期間に行われた場合は、AND回路111C,111Rの少なくとも1つの入力は、ローレベルが維持され、他の系統のAND回路111C,111Rは閉じられた状態となる。このため、2番目に操作された停止ボタン7C,3番目に操作された停止ボタン7Rの停止信号は、AND回路111C,111Rから主制御回路71に出力されない。この結果、停止ボタン7Cに対応するリール3C,停止ボタン7Rに対応する3Rの回転が停止制御されない。
また、主制御回路71は、リール3L,3C,3Rの回転が定速回転に達したと判別すると、有効/無効信号をローレベルからハイレベルへ立ち上げる。有効/無効信号がローレベルからハイレベルへ立ち上げられると{図6(1)の(t1)}、Dフリップフロップ101L,101C,101RのD端子の入力は、ハイレベルとなる。
ここで(無効期間外で)、1番目に操作された停止ボタン7Lの再操作が行われると{図6(1)の(d)}、停止ボタン7Lの停止信号がAND回路111Lに入力され、そのまま主制御回路71に出力されることとなる{図6(3)の(d)}。これにより、主制御回路71は、停止ボタン7Lに対応するリール3Lの回転を停止制御する。
一方、1番目に操作された停止ボタン7Lの再操作が行われると、Dフリップフロップ101LのQ端子にはクロックが入力され、Q端子の出力は、ハイレベルが維持される(無効延長期間T1の終了){図6の(2)}。ここで、Dフリップフロップ101LのQ端子の出力は、他の系統のAND回路111C,111Rの入力端子に入力されるため、AND回路111C,111Rの入力は、ハイレベルが維持される。つまり、L系統以外の系統のAND回路111C,111Rは開かれた状態となる。また、この状態で、2番目に操作された停止ボタン7C又は3番目に操作された停止ボタン7Rが操作されると、停止信号が主制御回路71に出力される。これにより、主制御回路71は、停止ボタン7Cに対応するリール3C,停止ボタン7Rに対応するリール3Rの回転を停止制御する(図5に示す動作と同様の動作となるため説明を省略する)。
このように、無効期間に1番目の操作として行われた停止ボタン7Lの操作が無効期間外に再操作された場合は、AND回路111C,111Rの入力は、ハイレベルに反転し、他の系統のAND回路111C,111Rは開かれた状態となる。このため、再操作された停止ボタン7C,再操作された停止ボタン7Rの出力は、AND回路111C,111Rから主制御回路71に出力される。この結果、停止ボタン7Cに対応するリール3C,停止ボタン7Rに対応するリール3Rの回転が停止制御される。
図7は、2番目の操作として、停止ボタン7Cが無効期間に操作された場合のリール停止信号回路46の動作を示すタイミングチャートである。また、図7では、停止ボタン7L,7C,7Rの操作の順序が「順押し」の場合を示す。
図7において、1番目の操作である停止ボタン7Lの操作は、リール3L,3C,3Rが定速回転に達した後の有効期間に行われている。この場合の回路動作は、前述の図5と同様であるため説明を省略する。
停止ボタン7Lの停止信号が主制御回路71へ出力されると、主制御回路71は、有効/無効信号をハイレベルからローレベルへ立ち下げる{図7(1)の(t2)}。この場合、Dフリップフロップ101L,101C,101RのD端子の入力は、ローレベルとなる。
ここで、2番目の操作として、停止ボタン7Cが操作されると{図7(1)の(b)}、Dフリップフロップ101CのQ端子にはクロックが入力され、Q端子の出力は、ローレベルに反転する(無効延長期間T2の発生){図7の(2)}。ここで、Dフリップフロップ101CのQ端子の出力は、他の系統のAND回路111L,111Rの入力端子に入力されるため、AND回路111L,111Rの入力の少なくとも1つは、ローレベルが維持される。つまり、他の系統のAND回路111L,111Rは閉じられた状態となる。
続けて、無効延長期間T2の間に、3番目の操作として、停止ボタン7Rの操作が行われると{図7(1)の(c)}、停止信号がAND回路111Rに入力される。しかし、AND回路111Rは、C系統のDフリップフロップ101CのQ端子の出力がローレベルに維持されているため、閉じられた状態にある。このため、停止ボタン7Rの停止信号は、主制御回路71に出力されず{図7(3)の(c)}、主制御回路71により停止ボタン7Rに対応するリール3Rの回転が停止制御されることはない。
このように、2番目の操作として、停止ボタン7Cの操作が無効期間(t2〜t3)に行われた場合は、AND回路111L,111Rの入力の少なくとも1つは、ローレベルが維持され、他の系統のAND回路111L,111Rは閉じられた状態となる。このため、停止ボタン7Rの停止信号は、AND回路111Rから主制御回路71に出力されない。この結果、停止ボタン7Rに対応するリール3Rの回転が停止制御されない。
また、主制御回路71は、停止ボタン7Cに対応するリール3Cの回転を停止した後(実施例では、“0.2秒”経過後)、有効/無効信号をローレベルからハイレベルに立ち上げる{図7の(1)の(t3)}。有効/無効信号がローレベルからハイレベルへ立ち上げられると、Dフリップフロップ101L,101C,101RのD端子の入力は、ハイレベルとなる。
ここで(無効期間外で)、2番目に操作された停止ボタン7Cの再操作が行われると{図7(1)の(d)}、停止ボタン7Cの停止信号が主制御回路71に出力されることとなる{図7(3)の(d)}。これにより、主制御回路71は、停止ボタン7Cに対応するリール3Cの回転を停止制御する。
一方、2番目に操作された停止ボタン7Cの再操作が行われると、Dフリップフロップ101CのQ端子にはクロックが入力され、Q端子の出力は、ハイレベルに反転する(無効延長期間T2の終了){図7の(2)}。ここで、Dフリップフロップ101CのQ端子の出力は、他の系統のAND回路111L,111Rの入力端子に入力されるため、AND回路111L,111Rの入力は、ハイレベルが維持される。つまり、AND回路111L,111Rは開かれた状態となる。この状態で、3番目に操作された停止ボタン7Rが再操作されると、停止信号が主制御回路71に出力される。これにより、主制御回路71は、停止ボタン7Rに対応するリール3Rの回転を停止制御する(図5に示す動作と同様の動作となるため説明を省略する)。
このように、無効期間に2番目の操作として行われた停止ボタン7Cが無効期間外に再操作された場合は、AND回路111L,111Rの入力は、ハイレベルに反転し、他の系統のAND回路111L,111Rは開かれた状態となる。このため、再操作された停止ボタン7Rの出力は、AND回路111Rから主制御回路71に出力される。この結果、停止ボタン7Rに対応するリール3Rの回転が停止制御される。
図8は、各リール3L,3C,3Rに表わされた複数種類の図柄が21個配列された図柄列を示している。各図柄には“00”〜“20”のコードナンバーが付され、データテーブルとして前述のROM32(図2)に格納(記憶)されている。各リール3L,3C,3R上には、“GOD(図柄91)”、“赤7(図柄92)”、“黄7(図柄93)”、“Replay(図柄94)”、“上ミリ(図柄95)”及び“下ミリ(図柄96)”の図柄で構成される図柄列が表わされている。各リール3L,3C,3Rは、図柄列が図8の矢印方向に移動するように回転駆動される。
図9(1)は、入賞図柄組合せに対応する役及び払出枚数を示す。
「GODの小役」(以下「GOD」と略記する)の入賞は、“GOD−GOD−GOD”が有効ラインに沿って並ぶことにより成立する。「GOD」の入賞が成立することにより“15枚”のメダルが払い出される。
「赤7の小役」(以下「赤7」と略記する)の入賞は、“ANY−ANY−赤7”が有効ラインに沿って並ぶ、すなわち右の表示窓4R内に“赤7”が停止表示することにより成立する。「赤7」の入賞が成立することにより“1枚”のメダルが払い出される。“ANY”は、何の図柄でも良いことを示す。
「再遊技」の入賞は、“Replay−Replay−Replay”が有効ラインに沿って並ぶことにより成立する。「再遊技」の入賞が成立することにより、メダルの自動投入が行われ、遊技者はメダルの投入などを行うことなくその次のゲームを行うことができる。
「黄7の小役」の入賞は、“黄7−黄7−黄7”が有効ラインに沿って並ぶことにより成立する。「黄7の小役」の入賞が成立することにより“15枚”のメダルが払い出される。
次に、図9(2)を参照して、BET数が“3”の場合に内部当選役を決定する際に使用する確率抽選テーブルを示す。この確率抽選テーブルでは、「黄7の小役」に内部当選する確率が最も高くなるように構成されている。「黄7の小役」に内部当選する確率は、“13451/16384”である。
次に、図9(3)を参照して、黄7入賞許可順序抽選テーブルについて説明する。このテーブルは、「黄7の小役」に内部当選した場合に、「黄7入賞許可順序」を決定するために使用される。
実施例では、「黄7の小役」に内部当選した場合には、「黄7の小役」の入賞成立を許可する停止ボタン7L,7C,7Rの操作順序(以下「黄7入賞許可順序」という)が決定される。具体的には、内部当選役が「黄7の小役」と決定された場合に、“6種類”の操作順序(特定の操作態様)のうちのいずれか一の操作順序が「黄7入賞許可順序」として決定される。各操作順序が選択される確率は、ほぼ等しくなっている(略同一)。
ここで、実施例では、全てのリール3L,3C,3Rが回転しているときに行われるリールの停止操作(停止ボタンの操作)を「第1停止操作」、「第1停止操作」の後に行われる停止操作を「第2停止操作」、「第2停止操作」の後に行われる停止操作を「第3停止操作」という。また、「第1停止操作」として左の停止ボタン7Lを操作することを「順押し」という。「第1停止操作」として中央の停止ボタン7Cを操作することを「中押し」という。「第1停止操作」として右の停止ボタン7Rを操作することを「逆押し」という。
実施例の遊技機1には、3つの停止ボタン7L,7C,7Rが設けられているので、これらの操作順序(操作態様)は“6種類”ある。そこで、これらの操作順序を次のように区別する。左の停止ボタン7Lを「左」、中央の停止ボタン7Cを「中」、右の停止ボタン7Rを「右」と略記する。そして、操作順序を示すとき、各停止ボタン7L,7C,7Rの略を、操作順序された順番などで左から並べることとする。例えば、「第1停止操作」として左の停止ボタン7L、「第2停止操作」として中央の停止ボタン7C、「第3停止操作」として右の停止ボタン7Rが操作されたとき、操作順序を「左中右」と示す。なお、実施例の操作順序には、「左中右」、「左右中」、「中左右」、「中右左」、「右左中」及び「右中左」の“6種類”がある。
また、「黄7の小役」に内部当選したとき、「黄7入賞許可順序」が報知される期間(以下「補助期間」という)を設けるようにしている。この期間において「黄7の小役」に内部当選したとき、遊技者は、報知に従って停止ボタン7L,7C,7Rを操作することにより、確実にその入賞成立を実現することができる。この補助期間は、基本的に、連続する複数回(実施例では“30回”)のゲームにより構成される。補助期間は、情報報知に従うことにより「黄7の小役」の入賞成立を実現可能な期間であり、遊技者にとって有利な状況である。補助期間が継続するゲームの回数を、以下「補助期間ゲーム回数」という。また、「補助期間」以外の期間を、以下「通常期間」という。
また、補助期間の発動(発生)条件(複数のゲームにわたり操作順序の報知が行われうる条件)は、補助期間の発動抽選に当選すること、「GOD」の入賞が成立すること、及び、「赤7」の入賞が成立することである。
また、「通常期間」において、操作順序が「左中右」(特定の操作態様)でない場合は、ペナルティ回数に“1”が加算される。ペナルティ回数が“1”以上の場合は、補助期間の発動抽選が行われない。ペナルティ回数に“1”が加算されるような停止ボタンの操作を、以下「違反操作」という。ペナルティ回数が“1”以上である期間を、以下「ペナルティ期間」という。
次に、図10〜図12に示す主制御回路用メインフローチャートを参照して、主制御回路71のCPU31の制御動作について説明する。
初めに、CPU31は、遊技開始時の初期化を行う(ステップS1)。具体的には、RAM33の記憶内容の初期化、通信データの初期化等を行う。続いてゲーム終了時のRAM33の所定の記憶内容を消去する(ステップS2)。具体的には、前回のゲームに使用されたRAM33の書き込み可能エリアのデータの消去、RAM33の書き込みエリアへの次のゲームに必要なパラメータの書き込み、次のゲームのシーケンスプログラムの開始アドレスの指定等を行う。次に、前回のゲーム終了後、すなわち全リール3L,3C,3R停止後から“30秒”経過したか否かを判別する(ステップS3)。この判別が“YES”の場合は、ステップS4に移り、“NO”の場合は、ステップS5に移る。ステップS4では、副制御回路72に対し、「デモ画像」の表示を要求する「デモ表示コマンド」を送信し、ステップS5に移る。
ステップS5では、CPU31は、メダルの自動投入の要求があるか、すなわち前回のゲームで再遊技の入賞が成立したか否かを判別する。この判別が“YES”の場合は、投入要求分のメダルを自動投入し(ステップS6)、ステップS8に移る。ステップS5の判別が“NO”の場合は、メダルセンサ22S又はBETスイッチ11〜13からの入力があるか否かを判別する(ステップS7)。この判別が“YES”の場合は、ステップS8に移り、“NO”の場合は、ステップS3に移る。
ステップS8では、CPU31は、スタートレバー6の操作に基づくスタートスイッチ6Sからの入力があるか否かを判別する。この判別が“YES”の場合は、ステップS9に移り、“NO”の場合は、ステップS8を繰り返す。ステップS9では、前回のゲームが開始してから“4.1秒”経過しているか否かを判別する。この判別が“YES”の場合はステップS11に移り、“NO”の場合はステップS10に移る。ステップS10では、「ゲーム開始待ち時間消化処理」を行う。具体的には、前回のゲームが開始してから“4.1秒”経過するまでの間、遊技者のゲームを開始する操作に基づく入力を無効にする処理を行う。
次に、CPU31は、リールの回転処理を行い(ステップS11)、抽選用の乱数を抽出し(ステップS12)、1ゲーム監視用タイマをセットする(ステップS13)。ステップS12の処理で抽出した乱数は、後で説明する確率抽選処理において使用される。ステップS13の処理の1ゲーム監視用タイマには、遊技者の停止ボタン7L,7C,7Rの停止操作によらずに自動的にリール3L,3C,3Rを停止させるための自動停止タイマが含まれる。
次に、図11のステップS14では、内部当選役を決定するための確率抽選処理を行い、ステップS15に移る。ステップS15では、ストップ用セレクトデータを選択し、内部当選役に応じて停止テーブル群選択処理を行う。
ここで、停止テーブル群とは、停止テーブルの集合を示し、リール3L,3C,3Rの停止制御の際に選択されるものである。選択される停止テーブル群の内容は、基本的に、遊技状態及び内部当選役毎に変化しうるものである。例えば、内部当選役が「再遊技」である場合は、「再遊技入賞成立可能停止テーブル群」が選択され、停止ボタン7L,7C,7Rの操作によって黄7の入賞を成立させること可能となる。また、例えば内部当選役がなし(ハズレ)の場合は、いずれの役の入賞も成立しない「入賞不成立停止テーブル群」が選択される。実施例では、内部当選役が「黄7の小役」である場合は、「黄7入賞成立可能停止テーブル群」と「黄7入賞不成立停止テーブル群」が選択される。「黄7の小役」の入賞の成否は、停止操作順序によって決定されるからである。
停止テーブル群を構成する停止テーブルには、各リール3L,3C,3Rの停止操作位置と、停止制御位置と、が関連付けられて記憶されている。停止操作位置は、各リール3L,3C,3Rに対応して設けられたストップボタン7L,7C,7Rが操作された場合に、所定の入賞ライン(例えばセンターライン8c)に位置していた図柄のコードナンバーを表わす。停止制御位置とは、停止操作が行われたリールが停止したとき、所定の入賞ラインに停止表示される図柄のコードナンバーを表わす。ここで、実施例では、ストップボタン7L,7C,7Rが操作された後、リール3L,3C,3Rが停止するまでの間に移動した図柄の数(以下、「滑りコマ数」という)を最大“4コマ”としている。例えば、右リール3Rの回転中において、コードナンバー“09”の“赤7(図柄92)”がセンターライン8cの位置に到達したとき、ストップボタン7Rが操作された場合、コードナンバー“05”の“黄7(図柄93)”をセンターライン8cの位置に停止表示するように右リール3Rを停止制御することができる。滑りコマ数は、ストップボタン7L,7C,7Rが操作されたとき、所定の入賞ラインに位置していた図柄のコードナンバーと、実際にリール3L,3C,3Rが停止したときに、その入賞ラインに停止した図柄のコードナンバーとの差の絶対値により表される。
次に、内部当選役が「黄7の小役」である場合には、「黄7入賞許可順序」を決定するための黄7入賞許可順序決定処理を行う(ステップS16)。続いて、ゲーム開始時のコマンド送信処理を行う(ステップS17)。具体的には、内部当選役の情報、黄7入賞許可順序の情報などを含む「スタートコマンド」を副制御回路72へ送信する。
次に、CPU31は、停止ボタンが“オン”であるかどうかを判別する(ステップS18)。具体的には、リール停止信号回路46からいずれかの停止ボタン7L,7C,7Rの停止信号が出力されたか否かを判別する。この判別が“YES”の場合は、ステップS19に移り、“NO”の場合は、ステップS18を繰り返す。
ステップS19では、CPU31は、無効期間中に停止ボタンの操作が行われたか否かを判別する。この処理で判別する無効期間は、リール3L,3C,3Rの回転が開始されてから定速回転に達するまでの期間、又は、停止ボタン7L,7C,7Rの何れかが操作されてから対応するリール3L,3C,3Rの回転が停止するまで(タイマにより“0.2秒”の経過を検知するまで)の期間である。この判別が“YES”、すなわち、無効期間中に停止ボタン7L,7C,7Rの操作が行われたと判別した場合は、ステップS18に移る。また、この判別が“NO”、すなわち、無効期間外(有効期間中)に停止ボタン7L,7C,7Rの操作が行われたと判別した場合は、ステップS20に移る。
また、ステップS19の処理において、リール3L,3C,3Rの回転が開始されてから定速回転に達するまでの期間に、例えば、停止ボタン7Lの操作が行われた場合は、リール停止信号回路46は前述の図6に示すように動作する。これにより、リール3L,3C,3Rが定速回転に達する前に行われた停止ボタン7Lの操作の受け付けが主制御回路71において無効として扱われるとともに(ステップS19で“NO”)、リール停止信号回路46(無効延長期間発生部100L、無効化部110L)において、停止ボタン7Lの再操作が行われるまでの期間、停止ボタン7C,7Rの操作の受け付けが無効化される。
尚、CPU31は、リール3L,3C,3Rが定速回転となった場合は、リール停止信号回路46に対して有効/無効信号をローレベルからハイレベルに立ち上げる(無効期間の終了)。
また、ステップS19の処理において、例えば、停止ボタン7Lが操作されてから対応するリール3Lの回転が停止するまで(タイマにより“0.2秒”の経過を検知するまで)の期間に、停止ボタン7Cの操作が行われた場合は、リール停止信号回路46は前述の図7に示すように動作する。これにより、“0.2秒”の期間に行われた停止ボタン7Cの操作の受け付けが主制御回路71において無効として扱われるとともに(ステップS19で“NO”)、リール停止信号回路46(無効延長期間発生部100C、無効化部110C)において、停止ボタン7Cの再操作が行われるまでの期間、停止ボタン7Rの操作の受け付けが無効化される。
尚、CPU31は、ステップS19の処理において、無効期間外(有効期間中)に停止ボタン7L,7C,7Rの操作が行われたと判別した場合は、リール停止信号回路46に対して有効/無効信号をハイレベルからローレベルに立ち下げる(無効期間の発生)。
ステップS20では、CPU31は、滑りコマ数を決定するための滑りコマ数決定処理を行う。この処理では、内部当選役、前述の停止操作位置などに基づいて滑りコマ数を決定する。
この滑りコマ数決定処理では、内部当選役が「黄7の小役」である場合は、ステップS16で決定した「黄7入賞許可順序」及び第1停止操作が行われた停止ボタン7L,7C,7Rに基づいて、「黄7の小役」の入賞成立の可能性があるかどうかを判別する。例えば、黄7入賞許可順序として「左中右」が選択されている場合、第1停止操作として左の停止ボタン7Lが操作されたか否かを判別する。「黄7の小役」の入賞成立の可能性がある場合は、黄7入賞成立停止テーブル、操作された停止ボタン7L,7C,7Rに対応するリー3L,3C,3R、及び停止操作位置に基づいて滑りコマ数を決定する。ここで、黄7入賞成立停止テーブルを使用して停止制御を行うのは、黄7の小役の入賞成立の可能性があるためである。なお、黄7の小役の入賞の成否が確定するのは、第2停止操作が行われたときである。従って、第2停止操作又は第3停止操作において、黄7入賞不成立停止テーブルが使用される場合がある。すなわち、第1停止操作、第2停止操作、又は第3停止操作では、入賞許可順序に基づいて、入賞の成否を判定し、黄7入賞成立停止テーブル又は黄7入賞不成立停止テーブルの何れか、操作された停止ボタン7L,7C,7Rに対応するリー3L,3C,3R、及び停止操作位置に基づいて滑りコマ数を決定する。
次に、決定した滑りコマ数分、対応するリールを回転させた後、停止させる(ステップS21)。尚、CPU31は、リールを停止させた場合(“0.2秒”経過後)、リール停止信号回路46に対して有効/無効信号をローレベルからハイレベルに立ち上げる(無効期間の終了)。また、CPU31は、3つ目のリールを停止させた場合は、有効/無効信号をローレベルからハイレベルに立ち上げない。これにより、次のゲームにおいて、リールが定速回転に達するまで有効/無効信号がローレベルで維持される(無効期間の継続)。
次に、全てのリールが停止したかどうかを判別する(ステップS22)。この判別が“YES”の場合は、ステップS23に移り、“NO”の場合は、ステップS18に移る。ステップS23では、遊技者による停止ボタン7L,7C,7Rの操作順序の情報を含む全リール停止コマンドを副制御回路72へ送信し、図12のステップS24に移る。
図12のステップS24では、CPU31は入賞検索を行う。入賞検索とは、表示窓4L,4C,4Rの図柄の停止態様に基づいて入賞役(入賞が成立した役)を識別するための入賞フラグをセットすることである。具体的には、センターライン8cに沿って並ぶ図柄のコードナンバー及び入賞判定テーブルに基づいて入賞役を識別する。続いて、入賞フラグが正常であるか否かを判別する(ステップS25)。この判別が“NO”の場合はイリーガルエラーの表示を行う(ステップS26)。この場合、遊技は中止となる。ステップS25の判別が“YES”の場合は、入賞役コマンドを副制御回路72へ送信し(ステップS27)、ステップS28に移る。入賞役コマンドは、入賞検索の結果、すなわち入賞の成否及び入賞が成立した役の種類などの情報を副制御回路72へ送信する。ステップS28では、入賞役に応じてメダルのクレジット又は払出しを行い、図10のステップS2に移る。
次に、図13に示す副制御回路用メインフローチャートを参照して、副制御回路72のサブCPU74の制御動作について説明する。
初めに、サブCPU74は、スタートコマンドを受信したか否かを判別する(ステップS61)。スタートコマンドには、内部当選役、黄7入賞許可順序などの情報が含まれる。この判別が“YES”の場合は、ステップS62に移り、“NO”の場合は、ステップS61を繰り返す。ステップS62では、後述する補助期間発動抽選処理(図14)を行い、ステップS63に移る。ステップS63では、後述する補助期間実行処理(図15)を行い、ステップS64に移る。ステップS64では、全リール停止コマンドを受信したか否かを判別する。全リール停止コマンドには、遊技者による停止ボタン7L,7C,7Rの操作順序の情報などが含まれる。この判別が“YES”の場合は、ステップS65に移り、“NO”の場合は、ステップS64を繰り返す。ステップS65では、後述する操作順序違反処理を行い(図16)、ステップS61に移る。
次に、図14を参照して、補助期間発動抽選処理について説明する。
初めに、サブCPU74は、補助期間ゲーム回数カウンタの値が“1”以上であるか否か、すなわち「補助期間」であるか否かを判別する(ステップS71)。この判別が“NO”の場合、すなわち「通常期間」である場合は、ステップS72に移り、“YES”の場合、すなわち「補助期間」である場合は、図13のステップS63に移る。ステップS72では、ペナルティ回数カウンタの値が“1”以上であるか否かを判別する。この判別が“YES”の場合、すなわち「ペナルティ期間」である場合は、ステップS76に移り、ペナルティ回数を“1”減算し、図13のステップS63に移る。“NO”の場合は、ステップS73に移る。ステップS73では、補助期間発動抽選を行う。具体的には、図示しない補助期間発動抽選テーブル及び乱数値に基づいて補助期間を発動させるか否かを決定する。この抽選処理では、“86/256”の確率で発動に当選する。続いて、発動に当選したか否かを判別する(ステップS74)。この判別が“YES”の場合は、ステップS75に移り、“NO”の場合は、図13のステップS63に移る。ステップS75では、補助期間ゲーム回数カウンタに“30”をセットし、図13のステップS63に移る。
次に、図15を参照して、補助期間実行処理について説明する。
初めに、サブCPU74は、補助期間ゲーム回数カウンタの値が“1”以上であるか否か、すなわち「補助期間」であるか否かを判別する(ステップS81)。この判別が“YES”の場合は、ステップS82に移り、“NO”の場合は、図13のステップS64に移る。ステップS82では、「黄7の小役」に内部当選したか否かを判別する。この判別が“YES”の場合は、ステップS83に移り、“NO”の場合は、ステップS84に移る。ステップS83では、「黄7入賞許可順序」を報知するように液晶表示装置5を制御し、ステップS84に移る。すなわち、スタートコマンドに含まれる黄7入賞許可順序の情報に基づいて、液晶表示装置5を制御する。ステップS84では、補助期間ゲーム回数カウンタの値を“1”減算し、図13のステップS64に移る。
次に、図16を参照して、操作順序違反処理について説明する。
初めに、サブCPU74は、補助期間ゲーム回数カウンタの値が“0”であるか否か、すなわち「通常期間」であるか否かを判別する(ステップS91)。この判別が“YES”の場合は、ステップS92に移り、“NO”の場合(「補助期間」である場合)は、図13のステップS61に移る。ステップS92では、遊技者による操作順序が「左中右」であるか否かを判別する。すなわち、全リール停止コマンドに含まれる遊技者の操作順序の情報が、「左中右」の操作順序を示す情報であるか否かを判別する。この判別が“YES”の場合(操作違反でない場合)は、図13のステップS61に移り、“NO”の場合(操作違反である場合)は、ステップS93に移る。ステップS93では、ペナルティ回数カウンタの値に“1”を加算し、図13のステップS61に移る。
以上、実施例1の遊技機について説明した。
実施例1では、図4に示すように、リール停止信号回路46を無効延長期間発生部100L,100C,100Rと、無効化部110L,110C,110Rとを含んだ構成とするので、無効期間に停止ボタン7L,7C,7Rの操作が行われた場合に、無効期間に操作が行われた停止ボタン7L,7C,7Rの操作以降の他の停止ボタン7L,7C,7Rの操作の受け付けを無効とすることができる。
これにより、遊技者が停止ボタン7L,7C,7Rの操作を短期間で連続して行った場合に、停止ボタンの操作が無効とされたことを気付かないまま、続けて次の停止ボタンの操作を行ってしまうことが防止され、停止ボタンの操作によるリールの回転の停止が遊技者の意図しないものとなることを防止することが可能となる。
また、実施例1では、無効期間に操作が行われた停止ボタン7L,7C,7Rの操作の受け付けを無効とするとともに、再操作する機会(操作を再受け付けする機会)を与えるようにするので(図11のステップS19で“YES”)、遊技者に対して、遊技者の意図するものとなるように停止ボタンの操作を行うことを促すことが可能となる。
また、実施例1では、リール停止信号回路46を図4に示すような構成とするので、無効期間に何れかの停止ボタン7L,7C,7Rが操作された場合、無効期間に操作が行われた停止ボタン7L,7C,7Rの操作以降の他の停止ボタン7L,7C,7Rの操作の受け付けを無効とすることができる。
また、無効期間に操作が行われた停止ボタン7L,7C,7Rの再操作が無効期間外に行われることにより、残りの停止ボタン7L,7C,7Rの操作を行うこと(操作を受け付けること)が可能なようにすることができる。これにより、遊技者に対して、遊技者の意図に沿うように停止ボタン7L,7C,7Rの再操作を行う機会(操作を再受け付けする機会)を与えることができる。
また、図4に示すように、無効延長期間発生部100L,100C,100RをDフリップフロップ101L,101C,101Rを含んだ構成とするので、無効期間に操作が行われた停止ボタン7L,7C,7Rの操作以降の他の停止ボタン7L,7C,7Rの操作の受け付けを無効とすることを簡単な構成により実現できる。また、無効期間に操作が行われた停止ボタン7L,7C,7Rの再操作が無効期間外に行われることにより、残りの停止ボタン7L,7C,7Rの再操作を行うこと(操作を受け付けること)を簡単な構成により実現できる。
また、実施例1では、図13に示すように、遊技機1は、特定の役が内部当選役として決定された場合に、入賞許可順序を決定し、これを報知する補助期間を発生させるので、補助期間が発動している場合において、無効期間に停止ボタンの操作を行ってしまうことによって、報知された操作態様とは異なる意図しない操作態様となってしまうことを防止することができる。これにより、入賞が成立する機会を逃してしまうことを防止することができるので、遊技者の遊技への興趣を低下させないようにすることができる。
また、無効延長期間終了後に、停止ボタン7L,7C,7Rの再操作を行う機会(操作を再受け付けする機会)を与えることができるので、入賞が成立する操作順序で操作を行うように促し、遊技者の期待感を維持することができる。
また、実施例1では、図13に示すように、入賞許可順序の報知が行われない通常期間において、予め定められた特定の操作順序に違反した場合は、遊技者に不利となるようなペナルティを課すので、無効期間に停止ボタンの操作を行ってしまうことによって、予め定められた特定の操作態様とは異なる意図しない操作態様となってしまうことを防止することができる。これにより、遊技者に不利となる遊技になってしまう(ペナルティが課される)ことを防止することができるので、遊技者の遊技への興趣を低下させないようにすることができる。
また、無効延長期間終了後に、停止ボタン7L,7C,7Rの再操作を行う機会(操作を再受け付けする機会)を与えることができるので、予め定められた特定の操作順序で操作を行うように促し、遊技者の期待感を維持することができる。
次に、図17を参照して、実施例2の遊技機について説明する。
実施例2の遊技機の概観構成、主制御回路の構成、副制御回路の構成、メインフローチャートなどは、基本的に実施例1のものと同じである。ただし、実施例2のリール停止信号回路46の回路構成は、実施例1のものと異なる構成となっている。具体的には、実施例2では、補助期間が発動している場合にのみ、無効期間に行われた停止ボタン7L,7C,7Rの操作以降の他の停止ボタン7L,7C,7Rの操作の受け付けを一定期間無効とし、補助期間が発動していない場合には(通常期間の場合には)、無効期間に停止ボタン7L,7C,7Rの操作が行われても、無効期間に行われた停止ボタン7L,7C,7Rの操作以降の他の停止ボタン7L,7C,7Rの操作の受け付けを無効とはしないような構成となっている。
図17を参照して、実施例2のリール停止信号回路46の回路構成の具体例について説明する。
図17に示す如く、リール停止信号回路46は、3つの停止ボタン7L,7C,7Rに対応して設けられた、無効延長期間発生部100L,100C,100Rと、無効化部110L,110C,110Rと、無効化選択部120L,120C,120Rと、を含んで構成される。
ここで、実施例2では、無効延長期間発生部100L,100C,100Rと無効化部110L,110C,110Rの構成は、実施例1と同様であるため、説明を省略する。
無効化選択部120Lは、停止ボタン7Lの出力をIN1の入力とし、AND回路111Lの出力をIN2の入力とし、及び、副制御回路72からの補助期間/通常期間信号の出力をCSの入力とし、IN1又はIN2のどちらを主制御回路71に出力するかを副制御回路72の補助期間/通常期間信号に応じて選択するチップセレクト回路121Lを含んで構成する。
無効化選択部120Cは、停止ボタン7Cの出力をIN1の入力とし、AND回路111Cの出力をIN2の入力とし、及び、副制御回路72からの補助期間/通常期間信号の出力をCSの入力とし、IN1又はIN2のどちらを主制御回路71に出力するかを副制御回路72の補助期間/通常期間信号に応じて選択するチップセレクト回路121Cを含んで構成する。
無効化選択部120Rは、停止ボタン7Rの出力をIN1の入力とし、AND回路111Rの出力をIN2の入力とし、及び、副制御回路72からの補助期間/通常期間信号の出力をCSの入力とし、IN1又はIN2のどちらを主制御回路71に出力するかを副制御回路72の補助期間/通常期間信号に応じて選択するチップセレクト回路121Rを含んで構成する。
次に、図17に示す実施例2のリール停止信号回路46の動作について説明する。
図17に示す実施例2のリール停止信号回路46の動作のうち、無効延長期間発生部100L,100C,100Rと無効化部110L,110C,110Rの動作については、実施例1と同様であるため、説明を省略する。以下では、無効化選択部120L,120C,120Rの動作について説明する。
無効化選択部120L,120C,120Rのチップセレクト回路121L,121C,121Rは、副制御回路72の補助期間/通常期間信号に応じて、IN1(AND回路111L,111C,111Rからの入力)又はIN2(停止ボタン7L,7C,7Rからの入力)のいずれかを指定する。そして、指定した一方の入力を主制御回路71に出力する。
副制御回路72は、補助期間が発動された場合、すなわち、補助期間ゲーム回数カウンタに“30”がセットされた場合(図14のステップS75)に、リール停止信号回路46に出力する補助期間/通常期間信号をローレベルからハイレベルに立ち上げる。補助期間/通常期間信号は、前述の補助期間ゲーム回数カウンタの値が“0”となるまで、ハイレベルが維持される。
チップセレクト回路121L,121C,121Rは、副制御回路72により補助期間/通常期間信号がハイレベルに立ち上がり、CSに入力されると、IN2を指定する。IN2が指定されることにより、AND回路111L,111C,111Rの出力が主制御回路71に出力される。これにより、補助期間が発動している場合は、無効期間に操作が行われた停止ボタン7L,7C,7Rの操作以降の他の停止ボタン7L,7C,7Rの操作の受け付けが無効とされる。また、無効期間に操作が行われた停止ボタン7L,7C,7Rの再操作が行われることにより、他の停止ボタン7L,7C,7Rの操作の受け付けの無効化が解除される。
また、副制御回路72は、補助期間が終了された場合、すなわち、補助期間ゲーム回数カウンタの値が“0”に更新された場合(図15のステップS84)、リール停止信号回路46に出力する補助期間/通常期間信号をハイレベルからローレベルに立ち下げる。補助期間/通常期間信号は、補助期間ゲーム回数カウンタに“30”がセットされるまで、ローレベルが維持される。
チップセレクト回路121L,121C,121Rは、副制御回路72により補助期間/通常期間信号がローレベルに立ち下がり、CSに入力されると、IN1を指定する。IN1が指定されることにより、停止ボタン7L,7C,7Rの停止信号がそのまま主制御回路71に出力される。これにより、補助期間が発動していない場合(通常期間)は、無効期間に操作が行われた停止ボタン7L,7C,7Rの操作以降の他の停止ボタン7L,7C,7Rの操作の受け付けが無効とされないようになる。
以上、実施例2について説明した。
実施例2では、図17に示すように、リール停止信号回路46を無効化選択部120L,120C,120Rを含んで構成するので、補助期間中にのみ、無効期間に行われた停止ボタン7L,7C,7Rの操作以降の他の停止ボタン7L,7C,7Rの操作の受け付けを無効とすることができる。これにより、入賞許可順序が報知された場合にのみ、停止ボタン7L,7C,7Rの操作が、報知された入賞許可順序とは異なる意図しない操作順序となってしまうことを防止することができる。これにより、入賞が成立する機会を逃してしまうことを防止することができるので、遊技者の入賞成立の期待感を維持し、遊技者の遊技への興趣を低下させないようにすることができる。
次に、図18を参照して、実施例3の遊技機1について説明する。
実施例1及び実施例2の遊技機1では、無効期間に操作された停止ボタン7L,7C,7Rの操作以降の他の停止ボタン7L,7C,7Rの操作の受け付けを無効期間に操作された停止ボタン7L,7C,7Rが再操作されるまで無効とする場合をハード的に(回路構成などにより)実現する場合を採用したが、実施例3では、ソフト的に(プログラムなどにより)実現する場合を採用する。実施例3の遊技機の概観構成、主制御回路の構成、副制御回路の構成などは、基本的に実施例1のものと同じである。ただし、実施例3では、リール停止信号回路46の回路構成は、図4に示した構成を採用しない。また、実施例3では、実施例1の図11に示したメインフローチャートの代わりに、図18に示すメインフローチャートを採用する。
以下、実施例3の遊技機1の主制御回路71の動作について説明する。
図18は、図10に続くメインフローチャートである。図18に示すステップ番号は、基本的に図11と同様の処理となる部分を同様のステップ番号で示している。以下では、図11と異なる処理についての説明を行う。
ステップS14〜ステップS18の処理は、実施例1と同様であるため説明を省略する。
ステップS18の判別が“YES”の場合(即ち、停止ボタン7L,7C,7Rの何れかが操作されたと判別された場合)は、CPU31は、操作された停止ボタン7L,7C,7Rが無効化されているか否か、即ち無効化対象の停止ボタン7L,7C,7Rであるか否かを判別する(ステップS18A)。ここで、無効化対象の停止ボタン7L,7C,7Rとは、停止ボタン7L,7C,7Rの何れかが無効期間に操作された場合(後述のステップS19で“YES”)、この無効期間に操作された停止ボタン7L,7C,7R以外の停止ボタン7L,7C,7Rを指す。この判別が“YES”の場合、即ち無効化対象の停止ボタン7L,7C,7Rであると判別した場合は、リール3L,3C,3Rの停止制御を行わず、ステップS18へ移り、“NO”の場合、即ち無効化対象の停止ボタン7L,7C,7Rではないと判別した場合は、ステップS18Bへ移る。
ステップS18Bでは、CPU31は、操作された停止ボタン7L,7C,7Rが他の停止ボタン7L,7C,7Rを無効化する起因となる停止ボタン7L,7C,7Rであるか否か、即ち無効期間に操作された停止ボタン7L,7C,7Rの再操作であるか否かを判別する。この判別が“YES”の場合、即ち無効期間に操作された停止ボタン7L,7C,7Rの再操作であると判別した場合は、ステップS18Cに移り、無効化の解除を行い、ステップS18に移る。他方、“NO”の場合、即ち無効期間に操作された停止ボタン7L,7C,7Rの再操作ではないと判別した場合はステップS19に移る。
ステップS19では、CPU31は、停止ボタン7L,7C,7Rの操作が無効期間に行われたものであるか否かを判別する。この判別が“YES”の場合、即ち停止ボタン7L,7C,7Rの操作が無効期間に行われたものであると判別した場合は、ステップS19Aに移り、他の停止ボタン7L,7C,7Rの操作の無効化を開始し、ステップS18に移る。他方、“NO”の場合、即ち停止ボタン7L,7C,7Rの操作が無効期間に行われたものではないと判別した場合は、ステップS20に移り、滑りコマ数決定処理を行う。
ステップS20〜ステップS23の処理は、実施例1と同様であるため説明を省略する。
以上、実施例3について説明した。
実施例3では、実施例1のようなリール停止信号回路46を設けるかわりに、図18に示すように主制御回路71を動作させるので、実施例1と同様の効果を奏することができる。
つまり、無効期間に停止ボタン7L,7C,7Rの操作が行われた場合(ステップS19又はステップS21Aで“YES”)に、無効期間に操作が行われた停止ボタン7L,7C,7Rの操作以降の他の停止ボタン7L,7C,7Rの操作を無効とすることができる(ステップS21B又はステップS21C)。
これにより、無効期間に停止ボタン7L,7C,7Rの操作が行われた場合に、無効期間に行われた停止ボタン7L,7C,7Rの操作以降の他の停止ボタン7L,7C,7Rの操作の受け付けを無効とすることができる。
また、遊技者が停止ボタン7L,7C,7Rの操作を短期間で連続して行った場合に、停止ボタンの操作の受け付けが無効とされたことを気付かないまま、続けて次の停止ボタンの操作を行ってしまうことが防止され、停止ボタンの操作によるリール3L,3C,3Rの回転の停止が遊技者の意図しないものとなることを防止することが可能となる。
また、実施例3では、ステップS21B又はステップS21Cの処理を行うので、無効期間に何れかの停止ボタン7L,7C,7Rが操作されてからこの無効期間に操作された停止ボタン7L,7C,7Rが再操作されるまでの期間(無効延長期間)、無効期間に操作が行われた停止ボタン7L,7C,7Rの操作以降の他の停止ボタン7L,7C,7Rの操作の受け付けを無効とすることができる。
また、無効期間に操作された停止ボタン7L,7C,7Rが無効期間外に再操作されることにより、再操作された停止ボタン7L,7C,7Rに対応するリール3L,3C,3Rの停止制御が行われるとともに(ステップS20、ステップS21)、他の停止ボタン7L,7C,7Rの操作の受け付けを有効とすることができる(ステップS22で“NO”)。これにより、遊技者に対して、遊技者の意図に沿うように停止ボタン7L,7C,7Rの再操作を行う機会を与えることができる。
以上、実施例について説明したが、本発明はこれに限られるものではない。
すなわち、遊技機1は、遊技に必要な図柄を複数列に変動表示する変動表示手段(例えば、主制御回路71、リール3L,3C,3R、モータ駆動回路39、ステッピングモータ49L,49C,49R)と、前記複数列の各々に対応して設けられた複数の操作手段(例えば、停止ボタン7L,7C,7R)と、前記複数の操作手段の各々の操作に応じて、停止指令信号を出力する停止指令手段(例えば、リール停止信号回路46)と、前記停止指令手段からの停止指令信号に応じて、前記変動表示手段の変動表示を列毎に停止させる停止制御手段(例えば、主制御回路71、モータ駆動回路39、ステッピングモータ49L,49C,49R、リール位置検出回路50)と、前記停止制御手段が前記変動表示手段の変動表示を停止させない特定期間{例えば、後述の無効期間(リール3L,3C,3Rの回転が開始してから定速回転に達する前までの期間、又は、停止ボタン7L,7C,7Rの操作を行ってから対応するリール3L,3C,3Rの回転が停止するまでの期間)}を設ける期間制御手段(例えば、主制御回路71)と、前記特定期間に前記操作手段の操作が行われた場合は、当該操作手段とは別の操作手段の操作に応じた停止指令信号を無効とする無効化手段(例えば、無効延長期間発生部100L,100C,100R、無効化部110L,110C,110R、又は、図18のステップS19A、ステップS21A、ステップS21B、ステップS21Cを行う処理)と、を備え、前記無効化手段は、前記特定期間に前記操作手段の操作が行われてから当該操作手段の操作が再度行われるまでの期間(例えば、無効延長期間)において、当該操作手段の操作とは別の操作手段の操作に応じた停止指令信号を無効とすることを特徴とするが、変動表示手段、操作手段、停止指令手段、停止制御手段、期間制御手段、無効化手段等の具体的な構成については、任意に変更可能である。
また、実施例において採用した無効期間などの具体的な数値などは一例にすぎず、任意に変更可能である。
また、変動表示手段として、実施例では、リール3L,3C,3Rを採用しているが、これに限られるものではない、表示画面に、リール3L,3C,3Rを画像で擬似的に表示し、これを変動表示させる表示装置などを採用することもできる。
また、操作手段として停止ボタン7L,7C,7Rを採用するようにしているが、これに限られるものではない。例えば、操作手段としてスタートレバー6を採用することもできる。また、その操作態様として「操作方向」、「操作回数」、「操作時間」等を用いることもできる。
また、停止指令手段として、実施例では、リール停止信号回路46を採用し、リール停止信号回路46は、無効延長期間発生部100L,100C,100Rと、無効化部110L,110C,110Rと、無効化選択部120L,120C,120Rと、を含んで構成されるとしたが、これに限られるものではない。リール停止信号回路46は、少なくとも、停止ボタン7L,7C,7Rの操作を検知し、停止指令信号を出力するものであれば良い。リール停止信号回路46と、無効延長期間発生部100L,100C,100R、無効化部110L,110C,110R、及び無効化選択部120L,120C,120Rと、を別構成とすることもできる。
また、期間制御手段が設ける特定期間として、実施例では無効期間を採用し、この無効期間を、リール3L,3C,3Rの回転が開始されてから定速回転に達するまでの期間、又は、停止ボタン7L,7C,7Rの何れかが操作されてから対応するリール3L,3C,3Rの回転が停止するまでの期間を採用しているが、これに限られるものではない。停止ボタン7L,7C,7Rの操作が無効とされる(対応するリール3L,3C,3Rが停止されない)期間であればよい。
また、無効化手段として、実施例では、無効延長期間発生部100L,100C,100R、無効化部110L,110C,110Rを含んで構成される図4又は図17に示すような回路、又は、図18に示すように動作するプログラムなどを採用することとしたが、これに限られるものではない。特定期間に操作手段の操作が行われた場合は、当該操作手段の操作とは別の操作手段の操作に応じた停止指令信号を無効とすることができる構成であれば、如何なる回路又プログラムであっても良い。また、ハード的な構成であっても良いし、ソフト的な構成であっても良い。
また、遊技機として、実施例では、いわゆるアシスト機能付きの遊技機を採用しているが、これに限られるものではない。例えば、ボーナス(例えば、BB、RB、SBなど)に内部当選した回数を蓄積し、所定条件の成立によりボーナスの入賞成立を許可するいわゆるストック機能付きの遊技機、内部当選役が連続して特定の内部当選役(例えば、小役、SBなど)として決定される確率が高確率となる、いわゆる集中機能付きの遊技機などを採用することとしてもよい。また、特殊な機能を有する必要はなく、複数の操作手段を有し、複数の操作手段について連続的な操作を行う場合がある遊技機であれば如何なる遊技機であっても良い。
また、実施例の遊技機1のようなスロットマシンの他、パチンコ遊技機等の他の遊技機にも本発明を適用できる。さらに、上述の遊技機1での動作を家庭用ゲーム機用として擬似的に実行するようなゲームプログラムにおいても、本発明を適用してゲームを実行することができる。その場合、ゲームプログラムを記録する記録媒体は、CD−ROM、FD(フレキシブルディスク)、その他任意の記録媒体を利用できる。
1 遊技機
3L,3C,3R リール
6 スタートレバー
7L,7C,7R 停止ボタン
30 マイクロコンピュータ
31 CPU
32 ROM
33 RAM
46 リール停止信号回路
71 主制御回路
72 副制御回路
100 無効延長期間発生部
110 無効化部
120 無効化選択部
3L,3C,3R リール
6 スタートレバー
7L,7C,7R 停止ボタン
30 マイクロコンピュータ
31 CPU
32 ROM
33 RAM
46 リール停止信号回路
71 主制御回路
72 副制御回路
100 無効延長期間発生部
110 無効化部
120 無効化選択部
Claims (4)
- 遊技に必要な図柄を複数列に変動表示する変動表示手段と、
前記複数列の各々に対応して設けられた複数の操作手段と、
前記複数の操作手段の各々の操作に応じて、停止指令信号を出力する停止指令手段と、
前記停止指令手段からの停止指令信号に応じて、前記変動表示手段の変動表示を列毎に停止させる停止制御手段と、
前記停止制御手段が前記変動表示手段の変動表示を停止させない特定期間を設ける期間制御手段と、
前記特定期間に、前記操作手段の操作が行われた場合は、当該操作手段とは別の操作手段の操作に応じた停止指令信号を無効とする無効化手段と、を備え、
前記無効化手段は、前記特定期間に前記操作手段の操作が行われてから当該操作手段の操作が再度行われるまでの期間において、当該操作手段の操作とは別の操作手段の操作に応じた停止指令信号を無効とすることを特徴とする遊技機。 - 請求項1に記載の遊技機において、
前記無効化手段は、前記特定期間に行われた前記操作手段の操作に応じて、当該操作手段とは別の操作手段の停止指令信号を無効化する無効化信号を出力し、再度行われた当該操作手段の操作に応じて、当該無効化信号の出力を解除する無効期間発生部と、
前記無効期間発生部により出力された無効化信号に応じて、前記停止指令信号を無効化する無効化部と、を含んで構成されることを特徴とする遊技機。 - 請求項1又は2に記載の遊技機において、
内部当選役を決定する内部当選役決定手段と、
前記内部当選役決定手段が特定の役を内部当選役と決定した場合に、前記特定の役の入賞成立を許可する操作態様を決定する操作態様決定手段と、
前記操作態様決定手段の決定結果を報知する操作態様報知手段と、
前記操作態様報知手段により前記操作態様決定手段の決定結果を報知するか否かを決定する報知決定手段と、を備え、
前記停止制御手段は、前記操作態様決定手段の決定結果及び前記複数の操作手段の操作態様に基づいて前記変動表示手段の変動表示を停止制御することを特徴とする遊技機。 - 請求項1から3に記載の遊技機において、
前記無効化手段は、前記操作態様報知手段により前記操作態様決定手段の決定結果が報知される場合において、前記特定期間に前記操作手段の操作が行われた場合に、前記特定期間に前記操作手段の操作が行われてから当該操作手段の操作が再度行われるまでの期間において、当該操作手段とは別の操作手段の操作に応じた停止指令信号を無効とすることを特徴とする遊技機。
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