JPH04218185A - 回転体を有する遊技装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、複数の回転体の停止位
置の組み合せ態様を競うコインゲーム機に関するもので
ある。

【０００２】

【従来の技術】コインゲームはゲーム媒体としてコイン
の数の増減を競うもので、従来いわゆるスロットマシン
として知られているように複数の回転体の停止位置の組
合せ態様に応じて賞コインを排出するものがあった。こ
の種の従来のコインゲーム機は回転体を手動ハンドルで
回転させるために比較的大がかりになると共に、各回転
体に対する停止機構もかなり大がかりなものである。そ
して全体としてボックス状をなしているため１台のコイ
ンゲーム機が遊技場に占めるスペースも大きく、到底繁
華街の遊技場に多数設置するには適さないものがあった
。

【０００３】このような従来のコインゲーム機の欠点を
解決すべく近来になって、パチンコ機のように機列状に
横一列に配置させて前面から全ての操作ができるような
コインゲーム機が考えられて来ている。このコインゲー
ム機は回転体の駆動を電気的駆動源を用いて電気的制御
の下に行うと共に、回転体の停止も例えばソレノイド等
の電気信号に応答する回転停止手段を用いて行うように
なされている。

【０００４】ところでこのような回転停止手段を駆動さ
せるための停止指令手段としては通常は、押ボタンスイ
ッチ等のように全体の大きさが小形で、操作が比較的簡
易なものを盤面上に各回転体に対応して配列させたもの
が用いられている。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】このようにすると、遊
技者が同時に２以上の停止指令手段を操作してしまうお
それがあり、このようなときに同時に２以上の回転体を
停止させたのではゲームの興趣を殺ぐ結果になる。因み
に従来のスロットマシンにおいては、回転体を１つずつ
停止させて行ったとき順次組立てられて行く数字ないし
記号の態様をいちいち確認しながらゲームを進めるとこ
ろに多大な面白さがあったことは遊技者が一様に感じ取
っていることである。以上の点を考慮して本発明におい
ては、たとえ遊技者が同時に２以上の停止指令手段を操
作したような場合にも、１回の操作で停止する回転体は
１つとなるようにすることにより、従来のコインゲーム
機によって得ることができた主要な興趣を損なうことが
ないようにしたものである。

【０００６】

【課題を解決するための手段】本発明は、上記に鑑み提
案されたもので、回転体を電気的駆動源で駆動すると共
に、上記回転体にそれぞれ設けられた電気信号に応答す
る回転停止手段によって上記各回転体を停止し得るコイ
ンゲーム機において、上記電気的駆動源に動作信号を与
えるスタートスイッチと、上記回転体の回転停止手段に
対応して設けられたストップスイッチと、上記各ストッ
プスイッチに対応して設けられ、スタートスイッチの操
作により回転体が回転することにもとづいて点灯するス
トップランプと、上記各ストップスイッチの出力情報を
単一の時間軸上で択一的に有効化する時系列走査回路と
、を備えたものである。

【０００７】

【作用】ストップスイッチから出力情報が発せられると
、時系列走査回路がストップスイッチからの出力情報を
単一の時間軸上で択一的に有効化する。したがって、複
数のストップスイッチが操作されて複数の出力情報が発
せられたとしても回転停止手段に与えられる停止信号は
１つであり、この停止信号により対応する回転停止手段
が作動していずれか１つの回転体が停止する。また、回
転体が回転することにもとづいて点灯したストップラン
プは、時系列走査回路が択一した停止信号により、停止
した回転体に対応した回転状態表示器のみが消灯する。

【０００８】

【実施例】以下図面について本発明の一例を詳述する。 先ず本発明に依るコインゲーム機は次の構成を有する。 コインゲーム機は、第１図ないし第４図に明らかなよう
に、比較的偏平で前面を開放した箱形のパチンコ機と同
様な機枠１と、この機枠１の前面の一側例えば左側に蝶
番２，２を介して開閉可能に軸着した前面枠３を外形的
な主要素とし、前面枠３には上方部から中央部にかけて
前面プレート４、下方に操作パネル５およびコイン受皿
６がそれぞれ設けられている。前面プレート４は、第４
図で示すように、前面枠３に設けた窓孔の裏面周縁に形
成した段部７内に嵌められ、上下の押え板８，９によっ
て前面枠３の窓孔内に固定されている。なお、押え板８
，９の前面に緩衝材１０を取付け、前面プレート４を保
護するとよい。この前面プレート４は、後述の組合わせ
回転体の停止位置を可視する透明な組合せ表示部１１（
第１図）を有しており、したがって全体をガラス、合成
樹脂等の透明体から構成して必要部分を印刷したり装飾
紙などを粘着するのが好ましい。

【０００９】また操作パネル５は、第５図に示すように
、前面枠３裏面下部に横方向に渡架した裏板１２上に設
けられており、その前面には組合わせ回転体の駆動源に
動作信号を与えるスタートスイッチ１３、および組合せ
回転体の停止装置に停止信号を与える複数例えば３個の
ストップスイッチ１４Ａ〜１４Ｃがそれぞれ取り付けら
れている。

【００１０】また各ストップスイッチ１４Ａ〜１４Ｃと
並んだ操作パネル５上位置、例えば上側位置に、各スト
ップスイッチ１４Ａ〜１４Ｃに対応するストップランプ
１５Ａ〜１５Ｃが配設され、スタートスイッチ１４Ａ〜
１４Ｃが操作されて回転体が一斉に回転し始めたときス
トップランプ１５Ａ〜１５Ｃが一斉に点灯し、その後ス
トップスイッチ１４Ａ〜１４Ｃが順次１つづつ操作され
て対応する回転体が停止されたときこれに対応するスト
ップランプ１５Ａ〜１５Ｃが消灯するようにされている
。なお、１５は裏板１２に穿設した配線用の孔である。

【００１１】この実施例の場合スタートスイッチ１３は
、第１図に示す如く、操作感を与えるためレバー１３ａ
を有する回動タイプとしており、これを回動操作すると
スイッチピン１３ｂ　およびスイッチレバー５４ａを介
してマイクロスイッチ５４がオンにされ、駆動モータ３
５が駆動される。このスタート操作は勿論押しボタンス
イッチ等他の任意のスイッチ手段とすることができる。 またストップスイッチ１４Ａ〜１４Ｃとしては、第１２
図に示すように、スプリング１４ａによって盤面Ｂから
前方に弾性的に突出する押ボタン操作子１４ｂと、この
操作子１４ｂから後方に延長する突片１４ｃによって押
ボタン操作子１４ｂが押圧されて後方に摺動したときオ
ン動作するマイクロスイッチ１４ｄとでなる構成のもの
を適用し得る。このストップスイッチ１４Ａ　〜１４Ｃ
としては、第１３図に示すように、押ボタン操作子１４
ｂをカバー１４ｆによってカバーしたものや、かかる押
ボタン式ではなく、タッチ式の構成のものなど他の形式
のものをも広く適用し得る。

【００１２】前面枠３の前面右側には、裏面のコイン誘
導樋１６に連通するコイン投入口１７が設けられており
、誘導樋１６は、投入コインの適否を判定して不良コイ
ンを返却口１８に戻すコインセレクタ１９と、コイン検
出器２０を有している。他方機枠１内には閉じられた前
面枠３の誘導樋１６下端出口に連通するコインレール２
１、コインレール２１を滑落するコインを一時的に貯留
するホッパ２２、およびホッパ２２がコインで満たされ
たときの滑落コインを貯留するタンク２３が配設されて
いる。ホッパ２２の下部にはコイン排出装置２４が設け
られ、ゲーム結果に応じた数のコインをコイン排出口２
５から前面枠受皿６へのコイン出口２６に排出する。

【００１３】なお、前面枠３のコイン返却口１８下方に
設けられた鍵孔２７は、鍵を挿入することにより施錠装
置２８のフック２９を上下動させ、フック２９と機枠１
側の受金具３０とを係脱させて開閉枠３の閉位置への鎖
錠およびその解除を行なう。

【００１４】コインゲーム機の組合せ回転体等の主要機
構は前面枠３の裏面上部に取り付けた支持基板３１にユ
ニット化されて支持されている。次にこれを第６図以下
について説明する。支持基板３１は両側に垂直脚部３２
を有するコ字状に形成され、一方の脚部の先端には軸３
３を介して前面枠３裏面への取付脚３４が取り付けられ
ている。したがって、支持基板３１は軸３３を中心に開
閉できる。

【００１５】支持基板３１の裏面中央には回転軸をコ字
状空間に突出させた電気的駆動源３５が支持され、回転
軸には３個のベルト溝３６を有するプーリ３７が固定さ
れている。この３つのベルト溝３６は前面枠３と平行な
円板状の３個の回転体３８Ａ，３８Ｂ，３８Ｃと対応さ
せたもので、各ベルト溝３６と回転体３８Ａ，３８Ｂ，
３８Ｃの軸３９Ａ〜３９Ｃに設けたプーリ４０Ａ〜４０
Ｃとの間には、それぞれドライブベルト４１Ａ〜４１Ｃ
が張設されている。軸３９Ａ〜３９Ｃは支持基板３１に
立設支持したもので、上記組合わせ回転体３８Ａ〜３８
Ｃと同軸にストッパプレート４２Ａ〜４２Ｃを有してお
り、このストッパプレート４２Ａ〜４２Ｃは支持基板３
１に設けた係止レバー装置４３Ａ〜４３Ｃとともに停止
装置４４Ａ〜４４Ｃを構成し、同時にセンサー４５Ａ〜
４５Ｃとともに停止位置を検出する検出装置４６Ａ〜４
６Ｃを構成している。

【００１６】いま説明を簡単にするため組合せ回転体３
８Ａ〜３８Ｃ上に表示される記号Ｓの数が第８図のよう
に８個（４５°間隔）であると仮定すると、上記ストッ
パプレート４２Ａ〜４２Ｃの外周に形成される爪４７も
第９図のように等角度間隔で８個設けられており、この
爪４７に対し係止レバー装置４３Ａ〜４３Ｃのレバー４
８Ａ〜４８Ｃがソレノイド４９Ａ〜４９Ｃは励磁、消磁
により係脱される。この実施例の場合ソレノイド４９Ａ
〜４９Ｃはコイン投入検出器２０のコイン検出信号によ
り励磁されてレバー４８Ａ〜４８Ｃと爪４７との係合を
解き、回転体３８Ａ〜３８Ｃの回転を可能とする。そし
てストップスイッチ１４Ａ〜１４Ｃの操作によりソレノ
イド４９Ａ〜４９Ｃが消磁されるとレバー４８Ａ〜４８
Ｃを爪４７のいずれかに係合させて回転体３８Ａ〜３８
Ｃを停止させる。かくして回転体３８Ａ〜３８Ｃの停止
時に、その表面の記号Ｓが組合せ表示部１１の窓１１ａ
に合致するようになされている。

【００１７】これに対して検出装置４６Ａ〜４６Ｃは、
第９図及び第１０図に示すように、ストッパプレート４
２Ａ〜４２Ｃの爪４７に対応する角度位置に内外３列の
環状の検出穴穿設トラック５０を設定し、ストッパプレ
ート４２Ａ〜４２Ｃの表裏に各検出穴穿設トラック５０
に対応させて発光素子５１および受光素子５２を配設し
て構成されている。そして各検出穴穿設トラック５０に
は零ないし３個の検出穴５３を穿設態様が異なるように
穿設している（第９図）。したがって、３個の受光素子
５２のオンオフおよびその組合せにより組合せ回転体３
８の停止位置をデイジタル符号として検出することがで
きる。

【００１８】以上の構成からなるコインゲーム機は、コ
イン投入口１７からコインを投入するとこれをコイン検
出器２０が検出し、スタートスイッチ１３による駆動源
３５への通電を可能とする。駆動源３５が駆動されると
、プーリ３７、ドライブベルト４１Ａ〜４１Ｃ、プーリ
４０Ａ〜４０Ｃを介して組合せ回転体３８Ａ〜３８Ｃお
よびストッパプレート４２Ａ〜４２Ｃが同時に回転し、
したがって前面プレート４の組合せ表示部１１の窓１１
ａからは回転移動する組合せ回転体３８Ａ〜３８Ｃの表
面の記号Ｓが可視できる。このときストップスイッチ１
４Ａ〜１４Ｃ上部のストップランプ１５Ａ〜１５Ｃはす
べて点灯し（点滅するようにしても良い）、組合せ回転
体３８Ａ〜３８Ｃが回転中であることを表示する。 遊技者がその後ストップスイッチ１４Ａ，１４Ｂ，１４
Ｃをその順序で押すと、例えばコイン検出信号により励
磁されていた係止レバー４３Ａ〜４３Ｃのソレノイド４
９Ａ〜４９Ｃが消磁され、レバー４８Ａ〜４８Ｃがスト
ッパプレート４２Ａ〜４２Ｃのいずれかの爪４７と係合
して組合せ回転体３８Ａ〜３８Ｃの回転を止める。この
回転体３８Ａ〜３８Ｃ停止位置は組合せ表示部１１によ
り可視でき、同時にストッパプレート４２Ａ〜４２Ｃの
検出穴５３およびセンサ４５Ａ〜４５Ｃの発光素子５１
と受光素子５２（検出装置４６Ａ〜４６Ｃ）がその停止
位置を検出する。

【００１９】このようにして遊技者が３個のストップス
イッチ１４Ａ〜１４Ｃをすべて押圧操作して３個の組合
わせ回転体３８Ａ〜３８Ｃを停止させるとゲームは終了
する。そしてこのとき組合せ表示部１１から可視できる
組合わせ回転体３８Ａ〜３８Ｃ表面の記号Ｓの組合わせ
が、予め定めた組合せ（例えば水平線１１ｂまたは傾斜
線１１ｃ上の窓１１ａに同じ記号が表示される場合）で
あると、この停止位置を検出する検出装置４６Ａ〜４６
Ｃおよびその制御装置がコイン排出装置２４を動作させ
、組合せに応じた数のコインをコイン受皿６に排出させ
得る。なお、この実施例では駆動源３５の回転中に組合
せ回転体３８Ａ〜３８Ｃの回転を停止させると、ドライ
ブベルト４１Ａ〜４１Ｃとプーリ３７または４０Ａ〜４
０Ｃとが滑るようになっている。このためプーリ３７お
よび（または）４０Ａ〜４０Ｃは低摩擦性の材料から構
成するのがよい。またストップスイッチ１４Ａ〜１４Ｃ
を押すと対応するストップランプ１５Ａ〜１５Ｃは消え
、組合せ回転体３８Ａ〜３８Ｃの停止操作の終了を知ら
せる。

【００２０】以上の制御は支持基板３１の裏面に添設し
た制御基板５５（第２図）の制御装置によって行われる
。上述のようにスタートスイッチ１３を操作して回転体
３８Ａ　〜３８Ｃ　が回転している状態において、遊技
者がストップスイッチ１４Ａ　，１４Ｂ　，１４Ｃ　を
順次１つづつ操作すればその順序で回転体３８Ａ，３８
Ｂ，３８Ｃが停止するが、遊技者が誤って同時に２以上
のストップスイッチを操作してもそのうちの１つに対応
する回転体を停止させるために、ストップスイッチの出
力情報を時間軸上で択一的に有効化するための時系列走
査回路７０を設けている。

【００２１】上記時系列走査回路７０は、例えば第１４
図に示すように、パルス発振器７１の出力を繰り返しカ
ウントする３進カウンタでなるスキャンカウンタ７２を
有し、発振器７１の出力パルスをカウントするごとに第
１〜第３のストップスイッチ１４Ａ〜１４Ｃに対するゲ
ート回路７３Ａ　〜７３Ｃ　にゲート信号Ｇ．Ａ〜Ｇ．
Ｃとして送出する。ゲート回路７３Ａ〜７３Ｃはアンド
回路でなり、その出力を第１〜第３の回転体３８Ａ〜３
８Ｃに対する停止信号ＳＴ．Ａ〜ＳＴ．Ｃとして送出し
、これにより制御装置を介してソレノイド４９Ａ〜４９
Ｃを消磁してストッププレート４２Ａ〜４２Ｃに停止を
かけさせると共に、対応するストップランプ１５Ａ〜１
５Ｃのみを消灯させる。

【００２２】一方、ゲート回路７３Ａ〜７３Ｃの出力は
３入力オアゲート７４を介してスキャンカウンタ７２に
対するスキャン停止信号Ｓ．Ｃとして与えられ、かくし
てゲート回路７３Ａ〜７３Ｃのいずれかに出力が得られ
ている間スキャンカウンタ７２のカウント動作を停止さ
せるようになされている。

【００２３】第１４図に示す時系列走査回路７０におい
て、回転体３８Ａ〜３８Ｃが回転している状態ではスキ
ャンカウンタ７２にはスキャン停止信号Ｓ．Ｃが与えら
れていないので、スキャンカウンタ７２はカウント動作
を続け、これによりゲート回路７３Ａ，７３Ｂ，７３Ｃ
はその順序でサイクリックに順次開いて行く。この状態
において、ストップスイッチ１４Ａ〜１４Ｃのうち１つ
、例えば第１のストップスイッチ１４Ａが操作されれば
、対応するゲート回路７３Ａから第１の回転体３８Ａに
対する停止信号ＳＴ．Ａが送出される。この停止信号Ｓ
Ｔ．Ａはオア回路７４を介してスキャンカウンタ７２に
対してスキャン停止信号Ｓ．Ｃとして与えられることに
より、スキャンカウンタ７２がカウント動作を停止し、
かくしてその後第１のストップスイッチ１４Ａを操作し
たままその他のストップスイッチを操作したとしても、
他の回転体に対する停止信号が送出されない。かくして
ストップスイッチ１４Ａ〜１４Ｃのうち１つが操作され
たとき、これに対応する回転体のみに停止信号が送出さ
れる。

【００２４】これに対して上述のように回転体３８Ａ〜
３８Ｃが回転している状態で２以上のストップスイッチ
、例えば第１及び第２のストプスイッチ１４Ａ及び１４
Ｂが同時に操作されると、第１にスキャンカウンタ７２
が第１のストップスイッチ１４Ａのゲート回路７３Ａを
スキャンしていればこのゲート回路７３Ａから停止信号
ＳＴ．Ａが送出される。このとき第２のストップスイッ
チ１４Ｂのゲート回路７３Ｂにはゲート信号Ｇ．Ｂが与
えられていないので、この第２のゲート回路７３Ｂから
停止信号ＳＴ．Ｂは送出されない。このように第１のゲ
ート回路７３Ａから停止信号ＳＴ．Ａが得られると、上
述の場合と同様にしてスキャンカウンタ７２はカウント
動作を停止し、以後この状態を保持する。

【００２５】これに対して第２にスキャンカウンタ７２
が第２のストップスイッチ１４Ｂのゲート回路７３Ｂを
スキャンしていれば、同様にして第２のゲート回路７３
Ｂのみから第２の回転体３８Ｂに対する停止信号ＳＴ．
Ｂが送出される。

【００２６】第３にスキャンカウンタ７２が第３のスト
ップスイッチ１４Ｃのゲート回路７３Ｃをスキャンして
いれば、第１及び第２ゲート回路７３Ａ及び７３Ｂはい
ずれも開いていないので、第１及び第２の回転体３８Ａ
及び３８Ｂに対する停止信号ＳＴ．Ａ及びＳＴ．Ｂは直
ちに送出されない。

【００２７】しかし、やがてスキャンカウンタ７２が発
振器７１の次のパルスをカウントすると、第１のストッ
プスイッチ１４Ａのゲート回路７３Ａに対するゲート信
号Ｇ．Ａが送出されることになる。従ってこのとき第１
の回転体３８Ａに対する停止信号ＳＴ．Ａが送出され、
この状態が保持される。

【００２８】以上は２つのストップスイッチを同時に操
作した場合について述べたが、３つのストップスイッチ
１４Ａ〜１４Ｃを同時に操作した場合にも同じようにし
て１つのストップスイッチに対する回転体に対してだけ
時系列的に停止信号が送出される。

【００２９】

【発明の効果】上述の如く本発明に依れば、同時に２以
上のストップスイッチが操作されて２以上の出力情報が
全く同時に発せられた場合にも、時系列走査回路が単一
の時間軸上で択一的に有効化するので、同時に操作され
たストップスイッチのうち必ずどれか１つのストップス
イッチに対応する回転体の回転停止手段に停止信号を与
えて対応する回転体の回転を必ず停止することができる
。したがって、遊技者が複数のストップスイッチを同時
に操作しても複数の回転体の回転が一緒に停止してしま
うことを回避してゲームを確実に進行させ、ゲーム機と
しての健全性を確保することができる。また、複数のス
トップスイッチを同時に操作した場合にいずれの回転体
も停止しないことがあった従来のゲーム機に比較すると
、ストップスイッチを操作すれば必ずどれか１つの回転
体が停止するという停止動作の確実性によって、遊技者
に焦燥感を与えることもなくなり、より高い興趣を得る
ことができて合理的な遊技内容を提供できる。

【００３０】また、本発明に係るコインゲーム機は、ス
タートスイッチの操作により回転体が回転することにも
とづいて点灯するストップランプを備えており、このス
トップランプは、時系列走査回路からの停止信号により
停止した回転体に対応するものだけが消灯する。したが
って、複数のストップスイッチを同時に操作してどの回
転体が停止するか解らなくても、斯かる同時操作により
いずれか１つの回転体が停止したとき、この停止した回
転体だけをストップランプの消灯によって確認すること
ができる。このため、技術介入の一手段として意図的に
複数のストップスイッチを同時に操作した場合、例えば
回転体の『目』を揃えることを目的として２つのストッ
プスイッチを同時に操作した場合であっても、ストップ
ランプの消灯により択一的に有効化されて停止した回転
体を視認することができ、これにより次に操作すべきス
トップスイッチ（停止しなかった回転体に対応するスト
ップスイッチ）を確実に把握することができる。

【００３１】また、本発明は、ストップスイッチからの
出力情報を時系列走査回路が単一の時間軸上で択一的に
有効化するので、ストップスイッチが操作されて出力情
報が発せられた時から時系列走査回路が停止信号を発す
るまでの所要時間に走査にもとづく僅かなバラツキが生
じる。したがって、遊技者が回転体の回転を見ながら特
定の位置で回転体を停止させるべくタイミングを計りな
がらストップスイッチを操作（所謂『出目』を狙ってス
トップスイッチを操作）したとしても、上記した所要時
間の僅かなバラツキにより狙い目を適度に外すことがで
きる。しかも、時系列走査回路による所要時間のバラツ
キは、時系列走査回路の電気的な走査によるものである
から遊技者に悟られる程大きくはなく、微少である。し
たがって、遊技者が『出目』を狙ってストップスイッチ
を操作して外れてもその外れ方が微妙なので、却ってこ
れにより遊技者のゲーム意欲をそそることができる。こ
の様に、所要時間のバラツキにより狙いを外したとして
もゲームの興趣を減殺することはない。この様に、所要
時間にバラツキを設けたことによりゲームの興趣を高揚
させることができるとともに、遊技者の利益と遊技店と
の利益のバランスを採ることができ、熟練した者だけで
なく初心者であっても利益を獲得できるチャンスが与え
られて公平なゲームを楽しませることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】コインゲーム機の正面図である。

【図２】コインゲーム機の側面図である。

【図３】前面枠を開いた状態におけるコインゲーム機の
斜視図である。

【図４】前面枠に体する前面プレートの取付状態を示す
斜視図である。

【図５】図４のＶーＶ線に沿った断面図である。

【図６】組み合せ回転体等を支持した支持基板の斜視図
である。

【図７】支持基板の断面図である。

【図８】組合わせ回転体の正面図である。

【図９】ストッパプレートの正面図である。

【図１０】検出装置の平面図である。

【図１１】スタートハンドルとスタートスイッチの斜視
図である。

【図１２】スタートスイッチの断面図である。

【図１３】スタートスイッチの断面図である。

【図１４】ブロック配線図である。

【符号の説明】

１４　　ストップスイッチ ３５　　電気的駆動源 ３８　　回転体 ４４　　停止装置 ７０　　時系列走査回路

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】　　回転体を電気的駆動源で駆動すると共
   に、上記回転体にそれぞれ設けられた電気信号に応答す
   る回転停止手段によって上記各回転体を停止し得るコイ
   ンゲーム機において、上記電気的駆動源に動作信号を与
   えるスタートスイッチと、上記回転体の回転停止手段に
   対応して設けられたストップスイッチと、上記各ストッ
   プスイッチに対応して設けられ、スタートスイッチの操
   作により回転体が回転することにもとづいて点灯するス
   トップランプと、上記各ストップスイッチの出力情報を
   単一の時間軸上で択一的に有効化する時系列走査回路と
   、を備え、上記時系列走査回路により有効化されたスト
   ップスイッチからの停止信号により、回転停止手段を作
   動させて対応する回転体の回転を停止すると共に、当該
   停止した回転体に対応するストップランプのみを消灯し
   て、停止状態が視認できるようにしたことを特徴とする
   回転体を有するコインゲーム機。