JP2005066211A - 遊技機 - Google Patents
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Abstract
【課題】 単に内部当選役を報知するのではなく、遊技者の遊技への期待感を低下させないような遊技機を提供する。
【解決手段】 遊技機1は、特定の操作態様(「右中左」、「左中右」)と遊技者により操作が行われた操作態様とが異なる回数(ペナルティ回数)を計数する計数手段(図24のステップS128を行う処理)により計数された回数に基づいて、有利な状況の発生に関する条件(補助期間発動回数抽選を行うか否か)又は終了に関する条件(補助期間ゲーム回数として決定される回数の期待値)の少なくともいずれか一方を決定し、かつ、計数手段により計数された回数が大きいほど、遊技者にとって不利な条件を決定する条件決定手段(図21のステップS93などを行う処理)と、所定の条件(黄7連続入賞成立回数が“10”など)を満たした場合に、計数手段により計数された回数を減算する減算手段(図19のステップS72を行う処理)と、を備えた。
【選択図】 図28
【解決手段】 遊技機1は、特定の操作態様(「右中左」、「左中右」)と遊技者により操作が行われた操作態様とが異なる回数(ペナルティ回数)を計数する計数手段(図24のステップS128を行う処理)により計数された回数に基づいて、有利な状況の発生に関する条件(補助期間発動回数抽選を行うか否か)又は終了に関する条件(補助期間ゲーム回数として決定される回数の期待値)の少なくともいずれか一方を決定し、かつ、計数手段により計数された回数が大きいほど、遊技者にとって不利な条件を決定する条件決定手段(図21のステップS93などを行う処理)と、所定の条件(黄7連続入賞成立回数が“10”など)を満たした場合に、計数手段により計数された回数を減算する減算手段(図19のステップS72を行う処理)と、を備えた。
【選択図】 図28
Description
本発明は遊技機に関するものである。
従来、複数種類の図柄が描かれた複数のリールと、各リール上の図柄の一部を遊技者に表示する表示窓とを備え、各リールの回転及び停止が行われた後、表示窓に表示された図柄の組合せにより、入賞の成立・不成立を決定する遊技機が知られている。なかでも、遊技者が任意のタイミングで操作し、各リールの回転を停止できる停止ボタンが設けられたもの、いわゆるパチスロが人気を集めている。
一般的に、この種の遊技機で入賞が成立するためには、ゲーム毎に行われる内部的な抽選により当選(以下、「内部当選」と略記する)し、且つ、内部当選した役(以下、「内部当選役」と略記する)の種類に対応する図柄の組合せが表示窓に表示されることが条件となる。つまり、仮に内部当選しても、遊技者が停止ボタンを適切なタイミングで操作(いわゆる「目押し」)できないと、入賞を成立させることができない(いわゆる「取りこぼし」)。
入賞の中には、遊技者に対して、相対的に大きな利益を与える種類と、相対的に小さな利益を与える種類が有る。相対的に大きな利益を与える入賞の種類としては、ビッグボーナス(以下、「BB」と略記する)やレギュラーボーナス(以下、「RB」と略記する)(以下、総称して「ボーナス」という場合がある)などがあり、相対的に小さな利益を与える入賞の種類としては、小役などがある。
前記遊技機では、目押しを行うことが前提となっているため、目押しができる遊技者と目押しができない遊技者では、獲得できる利益に差が生じることとなる。つまり、目押しができない遊技者は、内部当選役の入賞を成立させることができない場合が多く、目押しができる遊技者と比較して獲得できる利益は少なくなる。
このような問題から、最近では、目押しができない遊技者であっても、興味を持って遊技を行うことができるような遊技機が提案されている(例えば、特許文献1参照)。この種の遊技機では、例えば、特定の内部当選役の入賞成立を許可するための停止ボタンの操作順序(以下、「入賞許可順序」と略記する)を予め用意しておき、特定の内部当選役が決定された後、複数の入賞許可順序の中から1つの入賞許可順序を選択する。そして、所定の開始条件が成立すると、演出画像や音声などにより、選択した入賞許可順序の報知を行う。所定の開始条件としては、例えば、ボーナスゲームの終了や発生抽選の当選などがある。また、通常、入賞許可順序の報知は一定期間(複数ゲームの間)連続して行われる(以下、「補助期間」と略記する)。
前記遊技機では、報知が行われない場合、遊技者は、入賞許可順序を知ることができないので、決定されている特定の内部当選役の入賞を成立させることができない場合がある。一方、報知が行われる場合、遊技者は、報知された入賞許可順序に従って停止ボタンの操作を行うだけで、決定されている特定の内部当選役の入賞成立を確実に実現することができ、補助期間の発生中であれば、多くの利益を獲得することが可能となる。
また、前記遊技機において、新たな遊技性を付加し、更に遊技者の興趣の向上を図ろうとするものが提案されている。このような遊技機の一例として、特定の入賞許可順序以外の順序で停止ボタンの操作を行った場合(操作順序に違反した場合)、遊技者に一定期間不利な状況を発生させるものがある。不利な状況には、例えば、複数ゲームにわたって補助期間の発生抽選を行わないなどといった状況がある。
特開2002−35212号公報
しかしながら、前記従来の遊技機では、操作順序に違反した回数(以下、「ペナルティ回数」と略記する)が多くなると、それだけ長期間にわたって補助期間の発生抽選が行われないこととなる。このため、遊技が変化に乏しいものとなってしまうばかりか、遊技者の獲得可能な利益が減少してしまうため、遊技者の遊技への興趣を低下させてしまうおそれがある。
また、通常、遊技場では、1つの遊技機を複数の人間が入れ替わりで遊技を行うものであるため、前の遊技者のペナルティ回数が残存している場合があった。このような遊技機で遊技を行う場合は、最初から不利な状況で遊技が開始されるため、遊技者にとって酷であった。
本発明は、以上のような問題点に鑑みてなされたものであり、操作順序違反により発生した不利な状況から遊技者を救済し、遊技への興趣が高められるような遊技機を提供することを目的とする。
以上のような目的を達成するために、本発明の遊技機は、以下のようなものを提供する。
(1) 遊技に必要な図柄(例えば、後述の図2の図柄)を変動表示する変動表示手段(例えば、後述のリール3L,3C,3R)と、遊技者により操作が行われる操作手段(例えば、後述の停止ボタン7L,7C,7Rなど)と、内部当選役(例えば、後述の図4の確率抽選テーブルに含まれる情報)を決定する内部当選役決定手段(例えば、後述の図12の主制御回路71、図15のステップS14を行う処理)と、前記内部当選役決定手段の決定結果(例えば、後述の図15のステップS14の確率抽選により決定された内部当選役)と遊技者により操作が行われた前記操作手段の操作態様(例えば、遊技者の操作態様)とに基づいて前記変動表示手段の変動表示動作(例えば、リール3L,3C,3Rの回転)を停止制御する停止制御手段(例えば、後述の主制御回路71、停止テーブル、図15のステップS15、ステップS20、ステップS21を行う処理)と、前記変動表示の停止態様が特定の停止態様{例えば、後述の「黄7の小役」に対応する図柄組合せが有効ラインに沿って並ぶ態様(後述の図3に示す入賞図柄組合せ)}となった場合に、遊技者に所定の遊技価値{例えば、メダル(後述の図3に示す枚数)}を付与する遊技価値付与手段(例えば、後述の主制御回路71及びホッパー40、図16のステップS28を行う処理)と、遊技者にとって有利な状況(例えば、後述の「補助期間」など)を発生させる有利状況発生手段(例えば、後述の主制御回路71、副制御回路72、図21のステップS96、ステップS97、図25のステップS137、ステップS138、図26のステップS158を行う処理など)と、予め定められた前記操作手段の特定の操作態様(例えば、後述の「通常期間」における、報知が行われた場合の操作順序「右中左」、報知が行われない場合の操作順序「左中右」)と遊技者により操作が行われた前記操作手段の操作態様とが異なる回数(例えば、後述のペナルティ回数)を計数する計数手段(例えば、後述の副制御回路72、図24のステップS128を行う処理)と、前記計数手段により計数された回数(例えば、後述のペナルティ回数)に基づいて、前記有利な状況の発生に関する条件(例えば、後述の補助期間発動回数抽選を行うか否か)又は終了に関する条件(例えば、後述の補助期間ゲーム回数として決定される回数の期待値)の少なくともいずれか一方を決定し、かつ、前記計数手段により計数された回数が大きいほど、遊技者にとって不利な条件(例えば、後述の補助期間ゲーム回数として決定される回数の期待値が小さい条件)を決定する条件決定手段(例えば、後述の副制御回路72、図21のステップS93、図25のステップS134、図26のステップS156を行う処理)と、を備え、所定の条件(例えば、後述の黄7連続入賞成立回数が“10”、操作順序連続一致回数が“100”など)を満たした場合に、前記計数手段により計数された回数(例えば、後述のペナルティ回数)を減算(例えば、“1”減算)する減算手段(後述の副制御回路72、図19のステップS72を行う処理など)と、を備えたことを特徴とする遊技機。
(1)の発明によれば、特定の操作態様に違反して不利な状況となっても、所定の条件を満たすことにより、特定の操作態様に違反した回数を減少させることができるので、遊技者に対して不利な状況から脱するための救済措置を与えることが可能となり、遊技への興趣を高めることが可能となる。
(2) (1)に記載の遊技機において、前記所定の条件は、前記変動表示の停止態様が複数のゲームにおいて所定回数(例えば、後述の“10”)連続して特定の停止態様(例えば、後述の「黄7の小役」に対応する図柄組合せが有効ラインに沿って並ぶ態様)となったことであることを特徴とする遊技機。
(2)の発明によれば、変動表示の停止態様を複数のゲームにおいて所定回数連続して特定の停止態様とすること(特定の内部当選役を連続して入賞させること)ができれば、特定の操作態様に違反した回数を減少させることができる。このため、遊技者に対して不利な状況から脱するための救済措置を与えることが可能となり、遊技への興趣を高めることが可能となる。
また、特定の操作態様に違反した回数を減少させる条件が、遊技者の操作結果に基づくものであるため、遊技者に対して遊技への参画感を与えることができ、遊技者の遊技への興趣を高めるのに好適である。
更に、例えば、特定の内部当選役の入賞成立を許可するための入賞許可順序を決定し、決定した入賞許可順序を報知するような遊技機に採用すれば、入賞許可順序に従って停止ボタンの操作を行うだけで、確実に入賞を成立させることができ、操作順序に違反した回数を減少させることを容易とすることができる。これにより、遊技者の遊技への興趣を高めるのに好適な場合がある。
(3) (1)に記載の遊技機において、前記所定の条件は、予め定められた前記操作手段の特定の操作態様(例えば、後述の「通常期間」における、報知が行われた場合の操作順序「右中左」、報知が行われない場合の操作順序「左中右」)と遊技者により操作が行われた前記操作手段の操作態様(例えば、遊技者の操作態様)とが一致すること(例えば、後述の操作順序連続一致回数)が複数のゲームにおいて所定回数(例えば、後述の“100”)連続することであることを特徴とする遊技機。
(3)の発明によれば、予め定められた特定の操作態様と一致する操作態様で操作を行うこと(操作順序に違反しないこと)ができれば、特定の操作態様に違反した回数を減少させることができる。このため、遊技者に対して不利な状況から脱するための救済措置を与えることが可能となり、遊技への興趣を高めることが可能となる。
また、特定の操作態様に違反した回数を減少させる条件が、特定の操作態様に違反しなかった回数に基づくものであるため、遊技者に対して特定の操作態様に従って操作を行うことを促すことができる。
更に、特定の操作態様に違反した回数を減少させる条件が、遊技者の操作結果に基づくものであるため、遊技者に対して遊技への参画感を与えることができ、遊技者の遊技への興趣を高めるのに好適である。
(4) (1)乃至(3)の何れかに記載の遊技機において、前記遊技者にとって有利な状況は、前記変動表示の停止態様を特定の停止態様(例えば、後述の「黄7の小役」に対応する図柄組合せが有効ラインに沿って並ぶ態様)とするために必要な情報(例えば、後述の黄7入賞許可順序)が報知される遊技区間(例えば、後述の「補助期間」)であることを特徴とする遊技機。
(4)の発明によれば、遊技者は、変動表示の停止態様を特定の停止態様とすること(特定の内部当選役を入賞させること)が可能な情報を知ることができるので、一定の期間中に通常よりも多くの遊技価値を獲得することができるようになり、遊技者の遊技への興趣を高めることができる。
(5) (1)乃至(4)の何れかに記載の遊技機において、前記変動表示の停止態様を特定の停止態様とするために必要な情報は、少なくとも前記操作手段の操作態様の情報(例えば、後述の黄7入賞許可順序)を含むことを特徴とする遊技機。
(5)の発明によれば、操作手段の操作態様の情報を知ることができるので、目押しができない遊技者であっても、報知される操作態様に従って操作を行うことができれば多くの遊技価値を獲得することができるようになり、遊技者の遊技への興趣を高めることができる。
本発明によれば、遊技者に対して不利な状況から脱するための救済措置を与えることが可能となり、遊技への興趣を高めることが可能となる。
図1は、本発明の一実施例の遊技機1の外観を示す斜視図である。遊技機1は、いわゆる「パチスロ機」である。この遊技機1は、コイン、メダル、遊技球又はトークンなどの他、遊技者に付与された、もしくは付与される遊技価値の情報を記憶したカード等の遊技媒体を用いて遊技する遊技機であるが、以下ではメダルを用いるものとして説明する。
遊技機1の全体を形成しているキャビネット2の正面には、略垂直面としてのパネル表示部2aが形成され、その中央には縦長矩形の表示窓4L,4C,4Rが設けられる。表示窓4L,4C,4Rには、入賞ラインとして水平方向にトップライン8b,センターライン8c及びボトムライン8d、斜め方向にクロスアップライン8a及びクロスダウンライン8eが設けられている。これらの入賞ラインは、後述の1−BETスイッチ11、2−BETスイッチ12、最大BETスイッチ13を操作すること、或いはメダル投入口22にメダルを投入することにより、それぞれ1本、3本、5本が有効化される。どの入賞ラインが有効化されたかは、後で説明するBETランプ9a,9b,9cの点灯で表示される。
キャビネット2の内部には、各々の外周面に複数種類の図柄によって構成される図柄列が描かれた3個のリール3L,3C,3R(変動表示手段を構成する)が回転自在に横一列に設けられている。各リール3L,3C,3Rの図柄は表示窓4L,4C,4Rを透して観察できるようになっている。また、各リール3L,3C,3Rは、定速で回転(例えば80回転/分)する。
表示窓4L,4C,4Rの左側には、1−BETランプ9a、2−BETランプ9b、最大BETランプ9c、情報表示部18が設けられる。1−BETランプ9a、2−BETランプ9b及び最大BETランプ9cは、一のゲームを行うために賭けられたメダルの数(以下「BET数」という)に応じて点灯する。ここで、実施例においては、一のゲームは、全てのリール3L,3C,3Rが停止したときに終了する。1−BETランプ9aは、BET数が“1”で1本の入賞ラインが有効化されたときに点灯する。2−BETランプ9bは、BET数が“2”で3本の入賞ラインが有効化されたときに点灯する。最大BETランプ9cは、BET数が“3”で全て(5本)の入賞ラインが有効化されたときに点灯する。情報表示部18は、7セグメントLEDから成り、貯留(クレジット)されているメダルの枚数、入賞成立時のメダルの払出枚数等を表示する。
表示窓4L,4C,4Rの下方には水平面の台座部10が形成され、その台座部10と表示窓4L,4C,4Rとの間には液晶表示装置5が設けられている。この液晶表示装置5の表示画面5aには、例えば、後述の「黄7入賞許可順序」など、遊技に関連する情報が表示される。液晶表示装置5の右側にはメダル投入口22が設けられ、液晶表示装置5の左側には、1−BETスイッチ11、2−BETスイッチ12、及び最大BETスイッチ13が設けられる。1−BETスイッチ11は、1回の押し操作により、クレジットされているメダルのうちの1枚がゲームに賭けられ、2−BETスイッチ12は、1回の押し操作により、クレジットされているメダルのうちの2枚がゲームに賭けられ、最大BETスイッチ13は、1回のゲームに賭けることが可能な最大枚数のメダルが賭けられる。これらのBETスイッチ11〜13を操作することで、前述のとおり、所定の入賞ラインが有効化される。
台座部10の前面部の左寄りには、遊技者がゲームで獲得したメダルのクレジット/払出しを押しボタン操作で切り換えるC/Pスイッチ14が設けられている。このC/Pスイッチ14の切り換えにより、正面下部のメダル払出口15からメダルが払出され、払出されたメダルはメダル受け部16に溜められる。C/Pスイッチ14の右側には、遊技者の操作により上記リール3L,3C,3Rを回転させ、表示窓4L,4C,4R内での図柄の変動表示を開始するためのスタートレバー6が所定の角度範囲で回動自在に取り付けられている。台座部10の前面部中央で、液晶表示装置5の下方位置には、3個のリール3L,3C,3Rの回転をそれぞれ停止させるための3個の停止ボタン(操作手段を構成する)7L,7C,7Rが設けられている。メダル受け部16の上方の左右には、スピーカ21L,21Rが設けられている。
ここで、実施例では、全てのリール3L,3C,3Rが回転しているときに行われるリールの停止操作(停止ボタンの操作)を「第1停止操作」、「第1停止操作」の後に行われる停止操作を「第2停止操作」、「第2停止操作」の後に行われる停止操作を「第3停止操作」という。また、「第1停止操作」として左の停止ボタン7Lを操作することを「順押し」という。「第1停止操作」として中央の停止ボタン7Cを操作することを「中押し」という。「第1停止操作」として右の停止ボタン7Rを操作することを「逆押し」という。
実施例の遊技機1には、3つの停止ボタン7L,7C,7R(操作手段を構成する)が設けられているので、これらの操作順序(操作態様)は“6種類”ある。そこで、これらの操作順序を次のように区別する。左の停止ボタン7Lを「左」、中央の停止ボタン7Cを「中」、右の停止ボタン7Rを「右」と略記する。そして、操作順序を示すとき、各停止ボタン7L,7C,7Rの略を、操作順序された順番などで左から並べることとする。例えば、「第1停止操作」として左の停止ボタン7L、「第2停止操作」として中央の停止ボタン7C、「第3停止操作」として右の停止ボタン7Rが操作されたとき、操作順序を「左中右」と示す。なお、実施例の操作順序には、「左中右」、「左右中」、「中左右」、「中右左」、「右左中」及び「右中左」の“6種類”がある。
図2は、各リール3L,3C,3Rに表わされた複数種類の図柄が21個配列された図柄列を示している。各図柄には“00”〜“20”のコードナンバーが付され、データテーブルとして後述するROM32(図12)に格納(記憶)されている。各リール3L,3C,3R上には、“GOD(図柄91)”、“赤7(図柄92)”、“黄7(図柄93)”、“Replay(図柄94)”、“上ミリ(図柄95)”及び“下ミリ(図柄96)”の図柄で構成される図柄列が表わされている。各リール3L,3C,3Rは、図柄列が図2の矢印方向に移動するように回転駆動される。
図3は、入賞図柄組合せに対応する役及び払出枚数を示す。
「GODの小役」(以下「GOD」と略記する)の入賞は、“GOD−GOD−GOD”が有効ラインに沿って並ぶことにより成立する。「GOD」の入賞が成立することにより“15枚”のメダルが払い出される。
「赤7の小役」(以下「赤7」と略記する)の入賞は、“ANY−ANY−赤7”が有効ラインに沿って並ぶ、すなわち右の表示窓4R内に“赤7”が停止表示することにより成立する。「赤7」の入賞が成立することにより“1枚”のメダルが払い出される。“ANY”は、何の図柄でも良いことを示す。
「再遊技」の入賞は、“Replay−Replay−Replay”が有効ラインに沿って並ぶことにより成立する。「再遊技」の入賞が成立することにより、メダルの自動投入が行われ、遊技者はメダルの投入などを行うことなくその次のゲームを行うことができる。
「なし(ハズレ)」に対応する図柄及び図柄組合として特別なものは設けられていない。内部当選役が「なし(ハズレ)」の場合にも特別な図柄組合せは設けられていないが、停止ボタン7L,7C,7Rの操作態様に応じて内部当選役が「なし(ハズレ)」の場合にのみ停止表示されるリール3L,3C,3Rの停止態様を設けるようにしてもよい。
「黄7の小役」の入賞は、“黄7−黄7−黄7”が有効ラインに沿って並ぶことにより成立する。「黄7の小役」の入賞が成立することにより“15枚”のメダルが払い出される。
「黄7の小役」に内部当選した場合には、「黄7の小役」の入賞成立を許可する停止ボタン7L,7C,7Rの操作順序(以下「黄7入賞許可順序」という)が決定される。具体的には、内部当選役が「黄7の小役」と決定された場合に、“6種類”の操作順序(特定の操作態様)のうちのいずれか一の操作順序が「黄7入賞許可順序」として決定される。各操作順序が選択される確率は、ほぼ等しくなっている(略同一)。
実施例では、「黄7の小役」に内部当選したとき、「黄7入賞許可順序」が報知される期間(以下「補助期間」という)を設けるようにしている。この期間において「黄7の小役」に内部当選したとき、遊技者は、報知に従って停止ボタン7L,7C,7Rを操作することにより、確実にその入賞成立を実現することができる。この補助期間は、基本的に、連続する複数回(実施例では、“10回”、“30回”“100回”又は“300回”)のゲームにより構成される。補助期間は、情報報知に従うことにより「黄7の小役」の入賞成立を実現可能な期間であり、遊技者にとって有利な状況である。補助期間が継続するゲームの回数を、以下「補助期間ゲーム回数」という。また、「補助期間」以外の期間を、以下「通常期間」という。
補助期間の発動(発生)条件(複数のゲームにわたり操作順序の報知が行われうる条件)は、「GOD」の入賞が成立すること(後述の図25のステップS132の判別が“YES”)、又は補助期間発動回数が“1”以上の状況において補助期間の発動に当選すること(後述の図20のステップS82の判別が“YES”)である。補助期間発動回数は、複数のゲームにより構成される補助期間が発動しうる回数である。補助期間の発動回数の決定は、「赤7」の入賞が成立すること(後述の図26のステップS151の判別が“YES”)、又は「なし(ハズレ)」に内部当選し、所定の抽選に当選すること(後述の図26のステップS155の判別が“YES”)を契機として行われる。ここで、通常期間において「補助期間発動回数」が“1”以上である期間を、以下「潜伏期間」という。
「通常期間」では、「黄7の小役」に内部当選し、「黄7入賞許可順序」として「左中右」が選択され、後述の図11(1)に示すテーブルに基づく抽選に当選した場合、又は内部当選役の決定において「黄7の小役」(黄7入賞許可順序が「左中右」)以外が決定され、後述の図11(2)に示すテーブルに基づく抽選に当選した場合に、操作順序として「右中左」の報知が行われる。
「通常期間」において、操作順序の報知が行われないゲームにおいて操作順序が「左中右」(特定の操作態様)でない場合、又は操作順序の報知が行われたゲームにおいて操作順序が「右中左」(特定の操作態様)でない場合には、ペナルティ回数に“1”が加算される(後述の図24のステップS128)。ペナルティ回数は、補助期間ゲーム回数の決定に用いられる(後述の図21のステップS93、図25のステップS134)。基本的に、ペナルティ回数が大きいほど、決定される補助期間ゲーム回数が小さくなるようになっている。ペナルティ回数に“1”が加算されるような停止ボタンの操作を、以下「違反操作」という。
また、「通常期間」において、操作順序の報知が行われないゲームにおいて操作順序が「左中右」でない場合、又は操作順序の報知が行われたゲームにおいて操作順序が「右中左」でない場合には、ペナルティ回数に“1”が加算されるとともに、ペナルティゲーム回数が“5”にセットされる(後述の図24のステップS129)。ペナルティゲーム回数が“1”以上である場合、「GOD」の入賞が成立しても補助期間は発生しない(後述の図25のステップS131の判別が“YES”)。また、「赤7」の入賞が成立するなどしても補助期間の発動回数の決定(抽選)が行われない(図26のステップS156の判別が“YES”)。ペナルティゲーム回数が“1”以上である期間を、以下「ペナルティ期間」という。
ここで、「通常期間」における操作順序の報知には、「黄7の小役」の入賞が不成立となる操作順序(入賞成立が許可されない操作順序)の報知が含まれる。従って、「補助期間」の発生を考慮しない「通常期間」中のみにおける「出玉率」の期待値は、「違反操作」を行う場合のほうが「違反操作」を行わない場合と比べて高い。これに対し、「補助期間」の発生を考慮すると、「違反操作」を行わない場合の「出玉率」の期待値は、「違反操作」を行う場合のものと比べて高くなるように構成されている。このため、遊技者は、「違反操作」を行わないように注意して遊技を進めるようになる。また、「通常期間」における「出玉率」を、報知を行わない場合と比べて低くすることができる。
また、前述のペナルティ回数は、所定条件が成立することにより減算されるようになっている。所定条件の1つとして、「通常期間」又は「補助期間」において「黄7の小役」の入賞を連続して成立させた回数を示す「黄7連続入賞成立回数」が“10回”に達した場合(図28のステップS171で“YES”)がある。また、所定条件の1つとして、「通常期間」において、複数ゲームの間、連続して違反操作を行わなかった回数を示す「操作順序連続一致回数」が“100回”に達した場合(図28のステップS174で“YES”)がある。「操作順序連続一致回数」は、操作順序の報知が行われないゲームにおいて操作順序が「左中右」(特定の操作態様)であった場合(図24のステップS125で“YES”)、又は操作順序の報知が行われたゲームにおいて操作順序が「右中左」(特定の操作態様)である場合(図24のステップS126で“YES”)に、加算されることとなる(図24のステップS127)。このように、遊技者に対して、遊技者の操作次第でペナルティ回数が減算される機会を与えることにより、遊技者に不利な状況から脱する救済措置を与えることとしている。更に、実施例では、前述のように遊技者の操作によらない条件として、補助期間が発動した場合(図21のステップS91で“YES”、図25のステップS132で“YES”)にも、ペナルティ回数が減算されることとしている。
次に、図4を参照して、BET数が“3”の場合に内部当選役を決定する際(後述の図15のステップS14)に使用する確率抽選テーブルを示す。この確率抽選テーブルでは、「黄7の小役」に内部当選する確率が最も高くなるように構成されている。「黄7の小役」に内部当選する確率は、“13451/16384”である。
次に、図5を参照して、黄7入賞許可順序抽選テーブルについて説明する。このテーブルは、「黄7の小役」に内部当選した場合に、「黄7入賞許可順序」を決定するために使用される(後述の図15のステップS16)。各操作順序が「黄7入賞許可順序」として選択(決定)される確率は、“42/256”又は“43/256”であり、ほぼ等しい(略同一)。
次に、図6〜図8を参照して、「黄7の小役」に内部当選した場合に使用される停止テーブルについて説明する。
「停止テーブル」には、各リール3L,3C,3Rの「停止操作位置」と「停止制御位置」とが示されている。「停止操作位置」は、各リール3L,3C,3Rに対応して設けられた停止ボタン7L,7C,7Rが操作されたとき、センターライン8cに位置していた図柄(具体的には、図柄の中心がセンターライン8cの上方に位置し、その中心がセンターライン8cの位置に最も近い図柄)のコードナンバーを表わす。「停止制御位置」とは、停止操作が行われたリールが停止したとき、センターライン8cの位置に停止表示される図柄のコードナンバーを表わす。ここで、実施例では、いわゆる「滑りコマ数」を最大“4コマ”としている。例えば、右のリール3Rの回転中において、コードナンバー“11”の“GOD”がセンターライン8cの位置に到達したとき、停止ボタン7Rが操作された場合、コードナンバー“07”の“GOD”をセンターライン8cの位置に停止表示するように右のリール3Rを停止制御することができる。
ここで、各停止テーブルは、複数の停止テーブルの集合である停止テーブル群に含まれる。停止テーブル群は、基本的に内部当選役及びストップ用セレクトデータに対応して設けられている。ストップ用セレクトデータは、停止テーブル群の選択などに用いられる。
図6は、黄7入賞成立停止テーブルを示す。このテーブルは、「黄7の小役」に内部当選した場合に、停止ボタンの操作タイミングに応じて“黄7−黄7−黄7”がボトムライン8dに沿って並び、「黄7の小役」の入賞が成立するようにリールを停止制御する際に使用される。具体的には、遊技者の停止ボタンの操作順序が「黄7入賞許可順序」と一致する場合に使用される。
図6において、左のリール3Lの「停止制御位置」は、コードナンバー“00”,“05”,“09”,“13”又は“17”のいずれかである。図2に示す図柄列において、これらに対応する図柄の1つ下の図柄は、“黄7”である。
図6において、中央のリール3Cの「停止制御位置」は、コードナンバー“02”,“07”,“11”,“15”又は“19”のいずれかである。図2に示す図柄列において、これらに対応する図柄の1つ下の図柄は、“黄7”である。
図6において、右のリール3Rの「停止制御位置」は、コードナンバー“00”,“04”,“07”,“11”,“14”又は“18”のいずれかである。図2に示す図柄列において、これらに対応する図柄の1つ下の図柄は、“黄7”である。
以上のように、図6に示す黄7入賞成立停止テーブルが各リール3L,3C,3Rの停止制御に使用された場合には、ボトムライン8dの位置に“黄7−黄7−黄7”が並んで停止表示され、「黄7の小役」の入賞が成立する。
図7は、黄7順押し・中押し入賞不成立停止テーブルを示す。このテーブルは、「黄7の小役」に内部当選した後、“黄7−黄7−黄7”が有効ラインに沿って並ばないように(「黄7の小役」の入賞が不成立となるように)リールを停止制御する際に使用される。ここで、左のリール3L及び中央のリール3Cの停止操作位置に対する停止制御位置は、図6に示すものと同じである。
図7において、右のリール3Rの「停止制御位置」は、コードナンバー“03”,“06”,“10”,“13”,“17”又は“20”のいずれかである。図2に示す図柄列において、これらに対応する図柄の1つ下の図柄は、“GOD”である。
以上のように、図7に示す黄7順押し・中押し入賞不成立停止テーブルが各リール3L,3C,3Rの停止制御に使用された場合には、ボトムライン8dに沿って“黄7−黄7−GOD”が並び、「黄7の小役」の入賞が不成立となる。
図8は、黄7逆押し入賞不成立停止テーブルを示す。このテーブルは、「黄7の小役」に内部当選した後、“黄7−黄7−黄7”が有効ラインに沿って並ばないように(「黄7の小役」の入賞が不成立となるように)リールを停止制御する際に使用される。ここで、中央のリール3C及び右のリール3Rの停止操作位置に対する停止制御位置は、図6に示すものと同じである。
図8において、左のリール3Lの「停止制御位置」は、コードナンバー“04”,“08”,“12”,“16”又は“20”のいずれかである。図2に示す図柄列において、これらに対応する図柄の1つ下の図柄は、“GOD”である。
以上のように、図8に示す黄7逆押し入賞不成立停止テーブルが各リール3L,3C,3Rの停止制御に使用された場合には、ボトムライン8dに沿って“GOD−黄7−黄7”が並び、「黄7の小役」の入賞が不成立となる。
図9は、補助期間の発動回数の決定及び発動の決定に用いるテーブルを示す。
図9(1)は、補助期間発動回数決定テーブルを示す。このテーブルでは、補助期間の発動回数である“1回”、“2回”、“5回”、“10回”及び“30回”に当選となる乱数範囲が定められている。この補助期間発動回数決定テーブルは、後述の図26のステップS157で使用される。
図9(2)は、補助期間発動抽選テーブルを示す。このテーブルでは、補助期間の「発動」及び「潜伏」に当選となる乱数範囲が定められている。補助期間の「発動」に当選した場合には、そのゲームにおいて「補助期間」が発動する。他方、「潜伏」に当選した場合には、「潜伏期間」が発生又は継続することとなる。この補助期間発動抽選テーブルは、後述の図20のステップS83で使用される。
図10は、補助期間ゲーム回数決定テーブルを示す。ここで、「補助期間ゲーム回数」は、補助期間の発動時に決定される(後述の図21のステップS93、図25のステップS134)。「GOD」の入賞成立を契機として発動する補助期間の「補助期間ゲーム回数」は、「“300回”又は“100回”」のいずれかが選択される。また、補助期間発動回数が“1”以上である場合に行われる補助期間発動抽選に当選することを契機として発動する補助期間の「補助期間ゲーム回数」は、「“30回”又は“10回”」のいずれかが選択される。
補助期間ゲーム回数決定テーブルでは、「ペナルティ回数」に応じて「補助期間ゲーム回数」として「“30回”、“300回”」又は「“10回”、“100回”」の各々に当選となる乱数範囲、及びその選択確率が示されている。「ペナルティ回数」が“0”の場合には、必ず“30回”又は“300回”のいずれかが選択される。また、基本的に「ペナルティ回数」が大きくなるほど、“30回”又は“300回”のいずれかが選択される確率が低くなり(補助期間ゲーム回数として決定される回数の期待値が低くなり)、遊技者にとって不利になる。ここで、ペナルティ回数に対応して補助期間ゲーム回数毎に示された乱数範囲は、有利な状況の終了に関する条件に含まれる。また、「ペナルティ回数」が“10以上”の場合には、「30回、300回」又は「10回、100回」の各々の選択確率が変化することはない。すなわち、ペナルティ回数が“10回”(所定回数)と比べて大きい場合には、“10回”として補助期間の発生に関する条件を決定する。なお、所定回数は、“10回”に限られず、任意の回数を用いることができる。
ここで、「ペナルティ回数」に基づく「補助期間ゲーム回数」の決定が行われた後、基本的に「ペナルティ回数」が“1”減算される(後述の図21のステップS94、図25のステップS135)。
図11は、報知決定テーブルを示す。このテーブルは、「通常期間」において操作順序として「右中左」の報知を行うか否かの決定に用いられる。
図11(1)は、右中左報知決定テーブルAを示す。このテーブルは、「通常期間」において内部当選役として「黄7の小役」が決定され、許可順序として「左中右」が決定された場合に使用される。このような場合、操作順序として「右中左」が報知される確率は、“80/128”である。
図11(2)は、右中左報知決定テーブルBを示す。このテーブルは、「通常期間」において「黄7の小役」に内部当選しなかった場合、又は「黄7の小役」に内部当選し、許可順序として「左中右」が決定されなかった場合に使用される。このような場合、操作順序として「右中左」が報知される確率は、“16/128”である。
図12は、遊技機1における遊技処理動作を制御する主制御回路71と、主制御回路71に電気的に接続する周辺装置(アクチュエータ)と、主制御回路71から送信される制御指令に基づいて液晶表示装置5及びスピーカ21L,21Rを制御する副制御回路72とを含む回路構成を示す。
主制御回路71は、回路基板上に配置されたマイクロコンピュータ30を主たる構成要素とし、これに乱数サンプリングのための回路を加えて構成されている。マイクロコンピュータ30は、予め設定されたプログラム(後述の図14〜図21)に従って制御動作を行うCPU31と、記憶手段であるROM32及びRAM33を含む。
CPU31には、基準クロックパルスを発生するクロックパルス発生回路34及び分周器35と、サンプリングされる乱数を発生する乱数発生器36及びサンプリング回路37とが接続されている。なお、乱数サンプリングのための手段として、マイクロコンピュータ30内で、すなわちCPU31の動作プログラム上で乱数サンプリングを実行するように構成してもよい。その場合、乱数発生器36及びサンプリング回路37は省略可能であり、或いは、乱数サンプリング動作のバックアップ用として残しておくことも可能である。
マイクロコンピュータ30のROM32には、スタートレバー6を操作(スタート操作)する毎に行われる乱数サンプリングの判定に用いられる確率抽選テーブル、停止ボタンの操作に応じてリールの停止態様を決定するための停止テーブル群、副制御回路72へ送信するための各種制御指令(コマンド)等が格納されている。このコマンドには、「デモ表示コマンド」、「スタートコマンド」、「全リール停止コマンド」、「入賞役コマンド」等がある。これらのコマンドについては後で説明する。なお、副制御回路72が主制御回路71へコマンド、情報等を入力することはなく、主制御回路71から副制御回路72への一方向で通信が行われる。RAM33には、種々の情報が格納される。
図12の回路において、マイクロコンピュータ30からの制御信号により動作が制御される主要なアクチュエータとしては、BETランプ(1−BETランプ9a、2−BETランプ9b、最大BETランプ9c)と、情報表示部18と、メダルを収納し、ホッパー駆動回路41の命令により所定枚数のメダルを払出すホッパー(払出しのための駆動部を含む)40(遊技価値付与手段を構成する)と、リール3L,3C,3Rを回転駆動するステッピングモータ49L,49C,49Rとがある。
更に、ステッピングモータ49L,49C,49Rを駆動制御するモータ駆動回路39、ホッパー40を駆動制御するホッパー駆動回路41、BETランプ9a,9b,9cを駆動制御するランプ駆動回路45、及び情報表示部18を駆動制御する表示部駆動回路48がCPU31の出力部に接続されている。これらの駆動回路は、それぞれCPU31から出力される駆動指令などの制御信号を受けて、各アクチュエータの動作を制御する。
また、マイクロコンピュータ30が制御指令を発生するために必要な入力信号を発生する主な入力信号発生手段としては、スタートスイッチ6S、1−BETスイッチ11、2−BETスイッチ12、最大BETスイッチ13、C/Pスイッチ14、メダルセンサ22S、リール停止信号回路46、リール位置検出回路50、払出完了信号回路51がある。
スタートスイッチ6Sは、スタートレバー6の操作を検出する。メダルセンサ22Sは、メダル投入口22に投入されたメダルを検出する。リール停止信号回路46は、各停止ボタン7L,7C,7Rの操作に応じて停止信号を発生する。リール位置検出回路50は、リール回転センサからのパルス信号を受けて各リール3L,3C,3Rの位置を検出するための信号をCPU31へ供給する。払出完了信号回路51は、メダル検出部40Sの計数値(ホッパー40から払出されたメダルの枚数)が指定された枚数データに達した時、メダル払出完了を検知するための信号を発生する。
図12の回路において、乱数発生器36は、一定の数値範囲に属する乱数を発生し、サンプリング回路37は、スタートレバー6が操作された後の適宜のタイミングで1個の乱数をサンプリングする。こうしてサンプリングされた乱数及びROM32内に格納されている確率抽選テーブルに基づいて、内部当選役が決定される。
リール3L,3C,3Rの回転が開始された後、ステッピングモータ49L,49C,49Rの各々に供給される駆動パルスの数が計数され、その計数値はRAM33の所定エリアに書き込まれる。リール3L,3C,3Rからは一回転毎にリセットパルスが得られ、これらのパルスはリール位置検出回路50を介してCPU31に入力される。こうして得られたリセットパルスにより、RAM33で計数されている駆動パルスの計数値が“0”にクリアされる。これにより、RAM33内には、各リール3L,3C,3Rについて一回転の範囲内における回転位置に対応した計数値が格納される。
上記のようなリール3L,3C,3Rの回転位置とリール外周面上に描かれた図柄とを対応づけるために、図柄テーブルが、ROM32内に格納されている。この図柄テーブルでは、前述したリセットパルスが発生する回転位置を基準として、各リール3L,3C,3Rの一定の回転ピッチ毎に順次付与されるコードナンバーと、それぞれのコードナンバー毎に対応して設けられた図柄を示す図柄コードとが対応づけられている。
更に、ROM32内には、入賞図柄組合せテーブルが格納されている。この入賞図柄組合せテーブルでは、入賞となる図柄の組合せと、入賞のメダル配当枚数と、その入賞を表わす入賞判定コードとが対応づけられている。上記の入賞図柄組合せテーブルは、左のリール3L,中央のリール3C,右のリール3Rの停止制御時、及び全リール停止後の入賞確認を行うときに参照される。
上記乱数サンプリングに基づく抽選処理(確率抽選処理)により内部当選した場合には、CPU31は、遊技者が停止ボタン7L,7C,7Rを操作したタイミングでリール停止信号回路46から送られる操作信号、及び選択された「停止テーブル」に基づいて、リール3L,3C,3Rを停止制御する信号をモータ駆動回路39に送る。
内部当選した役の入賞成立を示す停止態様となれば、CPU31は、払出し指令信号をホッパー駆動回路41に供給してホッパー40から所定個数のメダルの払出しを行う。その際、メダル検出部40Sは、ホッパー40から払出されるメダルの枚数を計数し、その計数値が指定された数に達した時に、メダル払出完了信号がCPU31に入力される。これにより、CPU31は、ホッパー駆動回路41を介してホッパー40の駆動を停止し、「メダル払出処理」を終了する。
図13は、副制御回路72の構成を示す。副制御回路72は、主制御回路71からの制御指令(コマンド)に基づいて液晶表示装置5の表示制御及びスピーカ21L,21Rからの音の出力制御を行う。この副制御回路72は、主制御回路71を構成する回路基板とは別の回路基板上に構成され、マイクロコンピュータ(以下「サブマイクロコンピュータ」という)73を主たる構成要素とし、液晶表示装置5の表示制御手段としての画像制御回路81、スピーカ21L,21Rにより出音される音を制御する音源IC78、及び増幅器としてのパワーアンプ79で構成されている。
サブマイクロコンピュータ73は、主制御回路71から送信された制御指令に従って制御動作を行うサブCPU74と、記憶手段としてのプログラムROM75と、ワークRAM76とを含む。副制御回路72は、クロックパルス発生回路、分周器、乱数発生器及びサンプリング回路を備えていないが、サブCPU74の動作プログラム上で乱数サンプリングを実行するように構成されている。この乱数サンプリングにより、補助期間の発動等が決定される。プログラムROM75は、サブCPU74で実行する制御プログラムを格納する。ワークRAM76は、上記制御プログラムをサブCPU74で実行するときの一時記憶手段として構成される。
画像制御回路81は、画像制御CPU82、画像制御ワークRAM83、画像制御プログラムROM84、画像ROM86、ビデオRAM87及び画像制御IC88で構成される。画像制御CPU82は、サブマイクロコンピュータ73で設定されたパラメータに基づき、画像制御プログラムROM84内に格納する画像制御プログラムに従って液晶表示装置5での表示内容を決定する。画像制御プログラムROM84は、液晶表示装置5での表示に関する画像制御プログラムや各種選択テーブルを格納する。画像制御ワークRAM83は、上記画像制御プログラムを画像制御CPU82で実行するときの一時記憶手段として構成される。画像制御IC88は、画像制御CPU82で決定された表示内容に応じた画像を形成し、液晶表示装置5に出力する。画像ROM86は、画像を形成するためのドットデータを格納する。ビデオRAM87は、画像制御IC88で画像を形成するときの一時記憶手段として構成される。
次に、図14〜図16に示す主制御回路用メインフローチャートを参照して、主制御回路71のCPU31の制御動作について説明する。
初めに、CPU31は、遊技開始時の初期化を行う(ステップS1)。具体的には、RAM33の記憶内容の初期化、通信データの初期化等を行う。続いてゲーム終了時のRAM33の所定の記憶内容を消去する(ステップS2)。具体的には、前回のゲームに使用されたRAM33の書き込み可能エリアのデータの消去、RAM33の書き込みエリアへの次のゲームに必要なパラメータの書き込み、次のゲームのシーケンスプログラムの開始アドレスの指定等を行う。次に、前回のゲーム終了後、すなわち全リール3L,3C,3R停止後から“30秒”経過したか否かを判別する(ステップS3)。この判別が“YES”のときは、ステップS4に移り、“NO”のときは、ステップS5に移る。ステップS4では、副制御回路72に対し、「デモ画像」の表示を要求する「デモ表示コマンド」を送信し、ステップS5に移る。
ステップS5では、CPU31は、メダルの自動投入の要求があるか、すなわち前回のゲームで再遊技の入賞が成立したか否かを判別する。この判別が“YES”のときは、投入要求分のメダルを自動投入し(ステップS6)、ステップS8に移る。ステップS5の判別が“NO”のときは、メダルセンサ22S又はBETスイッチ11〜13からの入力があるか否かを判別する(ステップS7)。この判別が“YES”のときは、ステップS8に移り、“NO”のときは、ステップS3に移る。
ステップS8では、CPU31は、スタートレバー6の操作に基づくスタートスイッチ6Sからの入力があるか否かを判別する。この判別が“YES”のときは、ステップS9に移り、“NO”のときは、ステップS8を繰り返す。ステップS9では、前回のゲームが開始してから“4.1秒”経過しているか否かを判別する。この判別が“YES”のときはステップS11に移り、“NO”のときはステップS10に移る。ステップS10では、「ゲーム開始待ち時間消化処理」を行う。具体的には、前回のゲームが開始してから“4.1秒”経過するまでの間、遊技者のゲームを開始する操作に基づく入力を無効にする処理を行う。
ステップS11では、CPU31は、リールの回転処理を行い(ステップS11)、抽選用の乱数を抽出し(ステップS12)、1ゲーム監視用タイマをセットする(ステップS13)。ステップS12の処理で抽出した乱数は、後で説明する確率抽選処理において使用される。ステップS13の処理の1ゲーム監視用タイマには、遊技者の停止ボタン7L,7C,7Rの停止操作によらずに自動的にリール3L,3C,3Rを停止させるための自動停止タイマが含まれる。
次に、図15のステップS14では、内部当選役を決定するための確率抽選処理を行い、ステップS15に移る。ステップS15では、ストップ用セレクトデータを選択し、内部当選役に応じて停止テーブル群選択処理を行い、ステップS16に移る。ステップS16では、内部当選役が「黄7の小役」である場合には、「黄7入賞許可順序」を決定するための黄7入賞許可順序決定処理を行い、ステップS17に移る。ステップS17では、ゲーム開始時のコマンド送信処理を行う。具体的には、内部当選役(なし(ハズレ)を含む)の情報、黄7入賞許可順序の情報などを含む「スタートコマンド」を副制御回路72へ送信する。スタートコマンドには、内部当選役、黄7入賞許可順序などの情報が含まれる。
次に、CPU31は、停止ボタンが“オン”であるかどうかを判別する(ステップS18)。具体的には、いずれかの停止ボタンが操作されたかどうかを判別する。この判別が“YES”のときは、ステップS20に移り、“NO”のときは、ステップS19に移る。ステップS19では、自動停止タイマの値が“0”であるか否かを判別し、この判別が“YES”のときは、ステップS20に移り、“NO”のときは、ステップS18に移る。
ステップS20では、CPU31は、滑りコマ数を決定するための滑りコマ数決定処理(後述の図17)を行う。続いて、決定した滑りコマ数分、対応するリールを回転させた後、停止させる(ステップS21)。次に、全てのリールが停止したかどうかを判別する(ステップS22)。この判別が“YES”のときは、ステップS23に移り、“NO”のときは、ステップS18に移る。ステップS23では、遊技者による停止ボタンの操作順序の情報を含む全リール停止コマンドを副制御回路72へ送信し、図16のステップS24に移る。
図16のステップS24では、CPU31は入賞検索を行う。入賞検索とは、表示窓4L,4C,4Rの図柄の停止態様に基づいて入賞役(入賞が成立した役)を識別するための入賞フラグをセットすることである。具体的には、センターライン8cに沿って並ぶ図柄のコードナンバー及び入賞判定テーブルに基づいて入賞役を識別する。続いて、入賞フラグが正常であるか否かを判別する(ステップS25)。この判別が“NO”のときはイリーガルエラーの表示を行う(ステップS26)。この場合、遊技は中止となる。ステップS25の判別が“YES”のときは、入賞役コマンドを副制御回路72へ送信し(ステップS27)、ステップS28に移る。入賞役コマンドは、入賞検索の結果、すなわち入賞の成否及び入賞が成立した役の種類などの情報を副制御回路72へ送信する。ステップS28では、入賞役に応じてメダルのクレジット又は払出しを行い、図14のステップS2に移る。
次に、図17を参照して、滑りコマ数決定処理について説明する。
初めに、CPU31は、内部当選役が「黄7の小役」であるか否かを判別する(ステップS31)。この判別が“YES”のときは、ステップS32に移り、“NO”のときは、ステップS33に移る。ステップS32では、図18を参照して後述する黄7用滑りコマ数決定処理を行い、図15のステップS21に移る。
ステップS33では、内部当選役、停止操作位置などに基づいて滑りコマ数を決定し、図15のステップS21に移る。
次に、図18を参照して、黄7用滑りコマ数決定処理について説明する。
初めに、CPU31は、図15のステップS18の停止操作(停止ボタンの操作)が第1停止操作であるか否かを判別する(ステップS41)。この判別が“YES”のときは、ステップS42に移り、“NO”のときは、ステップS47に移る。ステップS42では、図15のステップS16で決定した黄7入賞許可順序及び第1停止操作が行われた停止ボタンに基づいて、「黄7の小役」の入賞成立の可能性があるかどうかを判別する。例えば、黄7入賞許可順序として「左中右」が選択されている場合、第1停止操作として左の停止ボタン7Lが操作された場合には、ステップS42の判別は、“YES”となる。他方、第1停止操作として中央又は右の停止ボタン7C、7Rが操作された場合には、ステップS42の判別は、“NO”となる。ステップS42の判別が“YES”のときは、ステップS43に移り、“NO”のときは、ステップS44に移る。
ステップS43では、黄7入賞成立停止テーブル(図6)、操作された停止ボタンに対応するリール、及び停止操作位置に基づいて滑りコマ数を決定する。例えば、左の停止ボタン7Lが操作され、停止操作位置が“04”であるとき、滑りコマ数は、“4”と決定される。ここで、黄7入賞成立停止テーブルを使用して停止制御を行うのは、ステップS42の判別が“YES”であり、黄7の小役の入賞成立の可能性があるためである。なお、黄7の小役の入賞の成否が確定するのは、第2停止操作が行われたときである。従って、ステップS43の後、黄7入賞不成立用の停止テーブル(図7、図8)が使用される場合がある。続いて、図15のステップS21に移る。
ステップS44では、第1停止操作により、順押し又は中押しが行われたかどうかを判別する。この判別が“YES”のときは、ステップS45に移り、“NO”のときは、ステップS46に移る。ステップS45では、黄7順押し・中押し入賞不成立停止テーブル(図7)、操作された停止ボタンに対応するリール、及び停止操作位置に基づいて滑りコマ数を決定し、図15のステップS21に移る。ステップS46では、黄7逆押し入賞不成立停止テーブル(図8)、操作された停止ボタンに対応するリール、及び停止操作位置に基づいて滑りコマ数を決定し、図15のステップS21に移る。
図15のステップS18の操作が第1停止操作でない場合(ステップS41の判別が“NO”)、すなわち第2又は第3停止操作の場合には、ステップS47において、「黄7の小役」の入賞成立が確定しているかどうかを判別する。「黄7の小役」の入賞成立が確定している場合とは、ステップS42の判別が“YES”であり、且つ黄7入賞許可順序が「左中右」、「右中左」で、第2停止操作として中央の停止ボタン7Cが操作された場合、黄7入賞許可順序が「左右中」、「中右左」で、第2停止操作として右の停止ボタン7Rが操作された場合、又は黄7入賞許可順序が「中左右」、「右左中」で、第2停止操作として左の停止ボタン7Lが操作された場合である。ステップS47の判別が“YES”のときは、ステップS43に移り、“NO”のときは、ステップS44に移る。
ここで、詳しくは後述するが、連続する“10回”のゲームの夫々において「黄7の小役」の入賞が成立したことによりペナルティ回数の減算が行なわれる。この決定は、副制御回路72が行うものである。主制御回路71では、「黄7」の入賞が連続しているか否かに拘らず、「黄7」に内部当選した場合に図21に示す処理を行うようにしている。
次に、図19に示す副制御回路用メインフローチャートを参照して、副制御回路72のサブCPU74の制御動作について説明する。
初めに、サブCPU74は、スタートコマンドを受信したか否かを判別する(ステップS61)。スタートコマンドには、内部当選役、黄7入賞許可順序などの情報が含まれる。この判別が“YES”のときは、ステップS62に移り、“NO”のときは、ステップS61を繰り返す。ステップS62では、図20を参照して後述する補助期間発動抽選処理を行い、ステップS63に移る。ステップS63では、図21を参照して後述する補助期間ゲーム回数決定処理を行い、ステップS64に移る。ステップS64では、図22を参照して後述する補助期間実行処理を行い、ステップS65に移る。ステップS65では、図23を参照して後述する右中左報知処理を行い、ステップS66に移る。
ステップS66では、全リール停止コマンドを受信したか否かを判別する。全リール停止コマンドには、遊技者による停止ボタンの操作順序の情報などが含まれる。この判別が“YES”のときは、ステップS67に移り、“NO”のときは、ステップS66を繰り返す。ステップS67では、図24を参照して後述する操作順序違反処理を行い、ステップS68に移る。
ステップS68では、入賞役コマンドを受信したか否かを判別する。入賞役コマンドには、入賞の成否及び入賞が成立した役の種類などの情報が含まれる。この判別が“YES”のときは、ステップS69に移り、“NO”のときは、ステップS68を繰り返す。ステップS69では、図25を参照して後述するGOD成立用補助期間関連処理を行い、ステップS70に移る。ステップS70では、図26を参照して後述する通常用補助期間関連処理を行い、ステップS71に移る。ステップS71では、図27を参照して後述する黄7連続入賞成立判定処理を行い、ステップS72に移る。ステップS72では、図28を参照して後述するペナルティ回数減算処理を行い、ステップS61に移る。
次に、図20を参照して、図19のステップS62で行われる補助期間発動抽選処理について説明する。
初めに、サブCPU74は、補助期間ゲーム回数が“1”以上であるか否か、すなわち「補助期間」であるか否かを判別する(ステップS81)。この判別が“NO”のとき、すなわち「通常期間」であるときは、ステップS82に移る。ステップS81の判別が“YES”のとき、すなわち「補助期間」であるときは、図19のステップS63に移る。ステップS82では、補助期間発動回数が“1”以上であるか否かを判別する。この判別が“YES”のとき、すなわち「潜伏期間」であるときは、ステップS83に移り、“NO”のときは、図19のステップS63に移る。ステップS83では、補助期間発動抽選を行う。具体的には、図9(2)の補助期間発動抽選テーブル及び乱数値に基づいて補助期間を発動させるか否かを決定する。続いて、図19のステップS63に移る。
次に、図21を参照して、図19のステップS63で行われる補助期間ゲーム回数決定処理について説明する。
初めに、サブCPU74は、図20のステップS83の補助期間発動抽選処理で「発動」に当選したか否かを判別する(ステップS91)。この判別が“YES”のときは、ステップS92に移り、“NO”のときは、図19のステップS64に移る。ステップS92では、ペナルティ回数が“1”以上であるか否かを判別する。この判別が“YES”のときは、ステップS93に移り、“NO”のときは、ステップS96に移る。
ステップS93では、ペナルティ回数、補助期間ゲーム回数決定テーブル(図10)、及び乱数値に基づいて補助期間ゲーム回数を決定し、ステップS94に移る。ステップS94では、ペナルティ回数から“1”を減算する。すなわち、ペナルティ回数は、「補助期間」が発動することにより、“1”減算される。
次に、補助期間ゲーム回数として“30”に当選したか否かを判別する(ステップS95)。この判別が“YES”のときは、ステップS96に移り、“NO”のときは、ステップS97に移る。ステップS96では、補助期間ゲーム回数として“30”をセットし、ステップS98に移る。ステップS97では、補助期間ゲーム回数として“10”をセットし、ステップS98に移る。ステップS98では、補助期間発動回数を“1”減算し、図19のステップS64に移る。
次に、図22を参照して、図19のステップS64で行われる補助期間実行処理について説明する。
初めに、サブCPU74は、補助期間ゲーム回数が“1”以上であるか否か、すなわち「補助期間」であるか否かを判別する(ステップS101)。この判別が“YES”のときは、ステップS102に移り、“NO”のときは、図19のステップS65に移る。ステップS102では、「黄7の小役」に内部当選したか否かを判別する。この判別が“YES”のときは、ステップS103に移り、“NO”のときは、ステップS104に移る。ステップS103では、「黄7入賞許可順序」を報知するように液晶表示装置5を制御し、ステップS104に移る。すなわち、スタートコマンドに含まれる黄7入賞許可順序の情報に基づいて、液晶表示装置5を制御する。ステップS104では、補助期間ゲーム回数を“1”減算し、ステップS105に移る。
ステップS105では、補助期間ゲーム回数は“0”であるか否か、すなわち「補助期間」を終了し、「通常期間」に移行するか否かを判別する。この判別が“YES”のときは、ステップS106に移り、“NO”のときは、図19のステップS65に移る。
ステップS106では、操作順序連続一致回数を“0”に更新し、図19のステップS65に移る。操作順序連続一致回数は、「補助期間」の終了から次の「補助期間」の発生までの間、すなわち「通常期間」において複数ゲームの間連続して違反操作が行われなかった回数を示す情報である。この処理を行うことにより、操作順序連続一致回数の情報が“0”に更新(クリア)され、再び「通常期間」において複数ゲームの間連続して違反操作が行われなかった回数のカウントが開始される。
次に、図23を参照して、図19のステップS65で行われる右中左報知処理について説明する。
初めに、サブCPU74は、補助期間ゲーム回数が“1”以上であるか否かを判別する(ステップS111)。この判別が“YES”、すなわち「補助期間」のときは、図19のステップS66に移り、“NO”のときは、すなわち「通常期間」のときは、ステップS112に移る。ステップS112では、「黄7の小役」に内部当選したか否かを判別する。すなわち、スタートコマンドに含まれる内部当選役の情報が「黄7の小役」の情報であるか否かを判別する。この判別が“YES”のときは、ステップS113に移り、“NO”のときは、ステップS115に移る。ステップS113では、黄7入賞許可順序が「左中右」であるか否かを判別する。すなわち、スタートコマンドに含まれる黄7入賞許可順序の情報が「左中右」の情報であるか否かを判別する。この判別が“YES”のときは、ステップS114に移り、“NO”のときは、ステップS115に移る。
ステップS114では、「右中左」の操作順序の報知を行うか否かを右中左報知決定テーブルA{図11(1)}に基づいて抽選により決定し、ステップS116に移る。ステップS115では、「右中左」の操作順序の報知を行うか否かを右中左報知決定テーブルB{図11(2)}に基づいて抽選により決定し、ステップS116に移る。ステップS116では、「右中左」の操作順序の報知に当選したか否かを判別する。この判別が“YES”のときは、ステップS117に移り、“NO”のときは、図19のステップS66に移る。ステップS117では、操作順序として「右中左」を報知するように液晶表示装置5を制御し、図19のステップS66に移る。
次に、図24を参照して、図19のステップS67で行われる操作順序違反処理について説明する。
初めに、サブCPU74は、ペナルティゲーム回数が“1”以上であるか否か、すなわち「ペナルティ期間」であるか否かを判別する(ステップS121)。この判別が“YES”のときは、ステップS122に移り、“NO”のときは、ステップS123に移る。ステップS122では、ペナルティゲーム回数を“1”減算し、ステップS123に移る。ステップS123では、補助期間ゲーム回数が“0”であるか否か、すなわち「通常期間」であるか否かを判別する。この判別が“YES”のときは、ステップS124に移り、“NO”のとき(「補助期間」であるとき)は、図19のステップS68に移る。ステップS124では、操作順序として「右中左」の報知が行われたか否かを判別する。この判別が“NO”のときは、ステップS125に移り、“YES”のときは、ステップS126に移る。
ステップS125では(操作順序として「右中左」の報知が行われなかった場合)、遊技者による操作順序が「左中右」(報知なしの場合の操作順序)であるか否かを判別する。すなわち、全リール停止コマンドに含まれる遊技者の操作順序の情報が、「左中右」の操作順序を示す情報であるか否かを判別する。この判別が“YES”のとき{操作順序と一致した(操作違反ではない)とき}は、ステップS127に移り、“NO”のとき(操作違反であるとき)は、ステップS128に移る。
一方、ステップS126では(操作順序として「右中左」の報知が行われた場合)、遊技者による操作順序が「右中左」(報知に従った操作順序)であるか否かを判別する。すなわち、全リール停止コマンドに含まれる遊技者の操作順序の情報が、「右中左」の操作順序を示す情報であるか否かを判別する。この判別が“YES”のとき{操作違反と一致した(操作違反ではない)とき}は、ステップS127に移り、“NO”のとき(操作違反であるとき)は、ステップS128に移る。
ステップS127では(ステップS125又はステップS126で操作順序と一致した(操作違反ではない)と判別された場合)、操作順序連続一致回数に“1”を加算し、図19のステップS68に移る。
ステップS128では(ステップS125又はステップS126で操作違反であると判別された場合)、ペナルティ回数に“1”を加算し、ステップS129に移る。ステップS129では、ペナルティゲーム回数を“5”にセットし、ステップS130に移る。ステップS130では、操作順序連続一致回数に“0”に更新し、図19のステップS68に移る。この処理を行うことにより、このゲームまでの操作順序連続一致回数の計数が終了され、次のゲームから再び操作順序連続一致回数の計数が開始される。
次に、図25を参照して、図19のステップS69で行われるGOD成立用補助期間関連処理について説明する。
初めに、サブCPU74は、ペナルティゲーム回数が“1”以上であるか、すなわち「ペナルティ期間」であるか否かを判別する(ステップS131)。この判別が“YES”のときは、図19のステップS70に移り、“NO”のときは、ステップS132に移る。ステップS132では、「GOD」の入賞が成立したか否かを判別する。すなわち、入賞役コマンドに含まれる情報が「GOD」の入賞成立を示す情報であるか否かを判別する。この判別が“YES”のときは、ステップS133に移り、“NO”のときは、図19のステップS70に移る。ステップS133では、ペナルティ回数が“1”以上であるか否かを判別する。この判別が“YES”のときは、ステップS134に移り、“NO”のときは、ステップS137に移る。ステップS134では、ペナルティ回数及び補助期間ゲーム回数決定テーブル(図10)に基づいて補助期間ゲーム回数を決定し、ステップS135に移る。
ステップS135では、ペナルティ回数から“1”を減算する。すなわち、ペナルティ回数は、「補助期間」が発動することにより、“1”減算される。次に、補助期間ゲーム回数として“300回”に当選したか否かを判別する(ステップS136)。この判別が“YES”のときは、ステップS137に移り、“NO”のときは、ステップS138に移る。ステップS137では、補助期間ゲーム回数を“300回”とし、図19のステップS70に移る。ステップS138では、補助期間ゲーム回数を“100回”とし、図19のステップS70に移る。ここで、ステップS132〜ステップS138の処理は、「通常期間」及び「補助期間」のいずれの場合にも行われうる。「補助期間」においてステップS137又はステップS138が行われた場合には、その補助期間ゲーム回数に“300”又は“100”が加算される(いわゆる「上乗せ」)。
次に、図26を参照して、図19のステップS70で行われる通常用補助期間関連処理について説明する。
初めに、サブCPU74は、「赤7」の入賞が成立したか否かを判別する(ステップS151)。すなわち、入賞役コマンドに含まれる情報が「赤7の小役」の入賞成立を示す情報であるか否かを判別する。この判別が“YES”のときは、ステップS156に移り、“NO”のときは、ステップS152に移る。
ステップS152では、入賞が無いか否かを判別する。すなわち、入賞役コマンドに含まれる情報が入賞不成立を示す情報であるか否かを判別する。この判別が“YES”のときは、ステップS153に移り、“NO”のときは、図19のステップS71に移る。
ステップS153では、今回のゲームの内部当選役が「なし(ハズレ)」であるか否かを判別する。すなわち、スタートコマンドに含まれる内部当選役の情報が「なし(ハズレ)」を示す情報であるか否かを判別する。この判別が“YES”のときは、ステップS154に移り、“NO”のときは、図19のステップS71に移る。
ステップS154では、“1”以上の値を補助期間発動回数に加算するか否か(補助期間発動回数抽選を行うか否か)を乱数抽選に基づいて決定(補助期間発動回数抽選を行うことに当選する確率は“1/128”)し、ステップS155に移る。ステップS155では、ステップS154の抽選に当選したか否かを判別する。この判別が“YES”のときは、ステップS156に移り、“NO”のときは、図19のステップS71に移る。
ステップS156では、ペナルティゲーム回数が“1”以上であるか、すなわち「ペナルティ期間」であるか否かを判別する。この判別が“YES”のときは、図19のステップS71に移り、“NO”のときは、ステップS157に移る。ステップS157では、補助期間発動回数決定テーブル{図9(1)}に基づいて補助期間発動回数を抽選により決定し、ステップS158に移る。ステップS158では、決定した回数を補助期間発動回数に加算し、図19のステップS71に移る。
次に、図27を参照して、図19のステップS71で行われる黄7連続入賞成立判定処理について説明する。
初めに、サブCPU74は、「黄7」の入賞が成立したか否かを判別する(ステップS161)。すなわち、入賞役コマンドに含まれる情報が「黄7の小役」の入賞成立を示す情報であるか否かを判別する。この判別が“YES”のときは、ステップS162に移り、“NO”のときは、ステップS163に移る。
ステップS162(黄7の入賞が成立した場合)では、黄7連続入賞成立回数に“1”を加算し、図19のステップS61に移る。黄7連続入賞成立回数は、「通常期間」又は「補助期間」において「黄7の小役」の入賞を連続して成立させた回数を示す情報である。「補助期間」では、「黄7の小役」の入賞成立を許可するための黄7入賞許可順序が報知されるため、遊技者は報知された黄7入賞許可順序に従って操作を行いさえすれば、容易に「黄7の小役」の入賞を連続して成立させることができる。このため、この処理では、「補助期間」であれば、黄7連続入賞成立回数が累積的に加算される可能性が高まる。尚、「通常期間」で「黄7の小役」を入賞させた直後に、「補助期間」に移行した場合は、黄7連続入賞成立回数は継続して加算されるようになっている。つまり、「通常期間」と「補助期間」とを跨いで「黄7の小役」の入賞が連続して成立した場合であっても、黄7連続入賞成立回数は加算されるようになっている。
一方、ステップS163(黄7の入賞が成立しなかった場合)では、黄7連続入賞成立回数を“0”に更新し、図19のステップS61に移る。この処理を行うことにより、このゲームまでの黄7連続入賞成立回数の計数が終了され、次のゲームから再び黄7連続入賞成立回数の計数が開始される。
次に、図28を参照して、図19のステップS72で行われるペナルティ回数減算処理について説明する。
初めに、サブCPU74は、黄7連続入賞成立回数が“10”であるか否かを判別する(ステップS171)。すなわち、図27のステップS162で加算した黄7連続入賞成立回数の情報が“10”を示す情報であるか否かを判別する。この判別が“YES”のときは、ステップS172に移り、“NO”のときは、ステップS174に移る。
ステップS172(黄7連続入賞成立回数が“10”である場合)では、ペナルティ回数を“1”減算する。この処理を行うことにより、「黄7の小役」の入賞が10ゲーム連続して成立するごとに、ペナルティ回数が1回減算されるようになる。
次に、黄7連続入賞成立回数を“0”に更新する(ステップS173)。この処理を行うことにより、このゲームまでの黄7連続入賞成立回数の計数が終了され、次のゲームから再び黄7連続入賞成立回数の計数が開始される。
次に、操作順序連続一致回数は“100”であるか否かを判別する(ステップS174)。すなわち、図24のステップS127で加算した操作順序連続一致回数の情報が“100”を示す情報であるか否かを判別する。この判別が“YES”のときは、ステップS175に移り、“NO”のときは、図19のステップS61に移る。
ステップS175(操作順序連続一致回数が“100”である場合)では、ペナルティ回数を“1”減算する。この処理を行うことにより、「通常期間」において、遊技者によって規定の操作順序に従った操作が100ゲーム連続して行われるごとに、ペナルティ回数が1回減算されるようになる。規定の操作順序は、前述したように、操作順序の報知が行われない場合は「左中右」であり、操作順序(「右中左」)の報知が行われた場合は「右中左」である。
次に、操作順序連続一致回数を“0”に更新し(ステップS176)、図19のステップS61に移る。この処理を行うことにより、このゲームまでの操作順序連続一致回数の計数が終了され、次のゲームから再び操作順序連続一致回数の計数が開始される。
以上、図28に示したようなペナルティ回数を減算する処理を行うことにより、遊技者に対して、遊技者に不利な状況から脱するための救済措置を与えることができ、遊技者の遊技への興趣を維持させることができる。
また、救済措置を与えるための条件として複数の条件を設けることにより、遊技者の遊技への興趣の向上を図ることとしている。
実施例では、条件の1つを、「黄7の小役」の入賞を10ゲーム連続して成立させることとしている。すなわち、遊技者は、「黄7の小役」の入賞を連続して入賞させることができれば、ペナルティ回数を減算させることができるようになる。これにより、遊技者に対して、決定された黄7の小役の入賞許可順序と一致する操作順序で停止ボタン7L,7C,7Rの操作を行うことを要求するので、条件の達成に遊技者の操作を介入させることとなり、遊技者の遊技への参画感を高めることができる。また、遊技者に対して、入賞成立の達成感とともに、ペナルティ回数を減算させたという達成感を与えることができ、遊技者の遊技への興趣を高めるのに好適な場合がある。
また、実施例における「黄7の小役」のように、「補助期間」において入賞許可順序が報知されるような役に適用することにより、遊技者は、報知された入賞許可順序に従った操作を行うだけで確実に入賞を成立させることができ、ペナルティ回数を容易に減少させることができるので、遊技者の遊技への興趣を高めるのにより好適な場合がある。
また、実施例では、条件の1つを、「通常期間」において、遊技者によって規定の操作順序に従った操作が100ゲーム連続して行われることとしている。すなわち、遊技者は、規定の操作順序に従った操作を連続して行うことができれば、ペナルティ回数を減算させることができるようになる。これにより、遊技者に対して規定の操作順序で操作を行うように促すことができる。また、遊技者に対して、規定の操作順序で停止ボタン7L,7C,7Rの操作を行うことを要求するので、条件の達成に遊技者の操作を介入させることとなり、遊技者の遊技への参画感を高めることができる。
更に、実施例では、条件の1つを、「補助期間」が発動したこととしている。すなわち、「補助期間」を発動させることができれば、ペナルティ回数を減算させることができるようになる。これにより、遊技者に有利な状況の発生とともに、遊技者に不利な状況から脱する機会が与えられるので、有利な状況の発生に対する遊技者の期待感をさらに高めることができる。
以上、実施例について説明したが、本発明はこれに限られるものではない。
すなわち、遊技機1は、遊技に必要な図柄(図2の図柄)を変動表示する変動表示手段(例えば、リール3L,3C,3R)と、遊技者により操作が行われる操作手段(例えば、停止ボタン7L,7C,7Rなど)と、内部当選役(例えば、図4の確率抽選テーブルに含まれる情報)を決定する内部当選役決定手段(例えば、図12の主制御回路71、図15のステップS14を行う処理)と、前記内部当選役決定手段の決定結果(例えば、図15のステップS14の確率抽選により決定された内部当選役)と遊技者により操作が行われた前記操作手段の操作態様(例えば、遊技者の操作態様)とに基づいて前記変動表示手段の変動表示動作(例えば、リール3L,3C,3Rの回転)を停止制御する停止制御手段(例えば、主制御回路71、停止テーブル、図15のステップS15、ステップS20、ステップS21を行う処理)と、前記変動表示の停止態様が特定の停止態様{例えば、「黄7の小役」に対応する図柄組合せが有効ラインに沿って並ぶ態様(図3に示す入賞図柄組合せ)}となった場合に、遊技者に所定の遊技価値{例えば、メダル(図3に示す枚数)}を付与する遊技価値付与手段(例えば、主制御回路71及びホッパー40)と、遊技者にとって有利な状況(例えば、「補助期間」など)を発生させる有利状況発生手段(例えば、主制御回路71、副制御回路72、図21のステップS96、ステップS97、図25のステップS137、ステップS138、図26のステップS158を行う処理など)と、予め定められた前記操作手段の特定の操作態様(例えば、「通常期間」における、報知が行われた場合の操作順序「右中左」、報知が行われない場合の操作順序「左中右」)と遊技者により操作が行われた前記操作手段の操作態様とが異なる回数(例えば、ペナルティ回数)を計数する計数手段(例えば、副制御回路72、図24のステップS128を行う処理)と、前記計数手段により計数された回数(例えば、ペナルティ回数)に基づいて、前記有利な状況の発生に関する条件(例えば、後述の補助期間発動回数抽選を行うか否か)又は終了に関する条件(例えば、補助期間ゲーム回数として決定される回数の期待値)の少なくともいずれか一方を決定し、かつ、前記計数手段により計数された回数が大きいほど、遊技者にとって不利な条件(例えば、補助期間ゲーム回数として決定される回数の期待値が小さい条件)を決定する条件決定手段(例えば、副制御回路72、図21のステップS93、図25のステップS134、図26のステップS156を行う処理)と、を備え、所定の条件(例えば、黄7連続入賞成立回数が“10”、操作順序連続一致回数が“100”など)を満たした場合に、前記計数手段により計数された回数(例えば、ペナルティ回数)を減算(例えば、“1”減算)する減算手段(副制御回路72、図19のステップS72を行う処理など)と、を備えたことを特徴とするが、変動表示手段、操作手段、内部当選役決定手段、停止制御手段、遊技価値付与手段、有利状況発生手段、計数手段、条件決定手段、減算手段等の具体的な構成については、任意に変更可能である。
また、実施例において使用した乱数値、乱数範囲、ペナルティ回数の情報、黄7連続入賞成立回数、操作順序連続一致回数の情報などの具体的な数値などは一例にすぎず、任意に変更可能である。
実施例では、操作手段の操作態様として“6種類”の操作順序を採用するようにしているが、これに限られるものではない。例えば、「順押し」、「中押し」、及び「逆押し」の“3種類”の操作順序を採用することもできる。
また、停止ボタン(操作手段)の操作態様として「操作順序」を採用するようにしているが、これに限られるものではない。例えば、「操作タイミング」、「操作順序」と「操作タイミング」との組合せ、所定の時点(例えば、スタートレバー6の操作時)から操作手段が操作されるまでの時間などを採用することもできる。
また、操作手段として停止ボタン7L,7C,7Rを採用するようにしているが、これに限られるものではない。例えば、操作手段としてスタートレバー6を採用し、その操作態様として「操作方向」、「操作回数」、「操作時間」等を用いることもできる。
実施例では、内部当選役決定手段の決定結果として、図2の確率抽選テーブルに含まれる“5種類”の内部当選役を採用するようにしているが、これに限られるものではない。例えば、実施例では、BB、RB、シングルボーナスなどを設けていないが、これらを設けるようにすることもできる。
実施例では、有利状況発生手段により発生される遊技者にとって有利な状況として、変動表示の停止態様を特定の停止態様とするために必要な情報が報知される遊技区間(補助期間)を採用しているが、これに限られるものではない。例えば、一又は複数の遊技単位の間、遊技者に有利な状況が発生する状況であれば任意の状況を採用することができる。例えば、相対的に継続するゲーム回数が多い、BB(いわゆるスーパービッグを含む)、RB、SB等のボーナスゲーム。特別役入賞成立可能回数情報記憶手段により遊技者に相対的に大きな利益を与える特別役(例えば、ボーナス)の入賞成立が実現可能な回数の情報(例えば、ボーナス持越数)が記憶されている状況(ボーナス内部当選状態)。特別役入賞成立許可手段により、入賞成立が実現可能な回数の情報に基づいて特別役の入賞成立が許可された状況{例えば、いわゆる高確率再遊技期間(FT)終了後の通常確率再遊技期間(非FT)}。内部当選役決定手段の決定結果が連続して特定の決定結果(例えば、小役、SB)となる確率が高確率である状況(例えば、いわゆる集中状態)。内部当選役決定手段の決定結果が連続して特定の決定結果(例えば、小役、SB)となる確率が高確率である状況(例えば、いわゆる集中状態)に移行する確率が高確率である状況(例えば、いわゆる高確率移行抽選状態)。また、前記有利な状況に関する、発生判定、継続判定、発生、継続、又は、遊技者にとって不利な状況の終了(例えば、いわゆる高確率再遊技期間の終了)などを採用することもできる。
また、実施例では、変動表示の停止態様を特定の停止態様とするために必要な情報が報知される遊技区間(補助期間)では、操作手段の操作態様の情報(黄7入賞許可順序)が報知されることとしたが、これに限られるものではない。例えば、「黄7の小役」の入賞を成立させるための黄7入賞許可順序のほか、「再遊技」の入賞を成立させるための再遊技入賞許可順序など、他の内部当選役の入賞を成立させるための入賞許可順序を報知することもできる。また、変動表示の停止態様が特定の停止態様(例えば、黄7の小役の入賞成立を示す態様)となることを許可する操作手段の操作態様として、一の操作態様(例えば、黄7入賞許可順序)を決定することとした(操作態様決定手段)が、これに限られるものではない。例えば、“2”以上の操作態様を特定の停止態様となることを許可する操作態様として決定することもできる。このような場合、各操作態様が所定の停止態様となることを許可する操作態様として決定される確率が略同一となるようにするのが好ましい。また、有効ラインに沿って並ぶことを許可された図柄組合せなどを報知することにより、間接的に操作態様を報知することもできる。
実施例では、計数手段は、通常期間において、操作順序の報知が行われない場合に遊技者による停止ボタン7L,7C,7Rの操作順序が「左中右」(特定の操作順序)と異なる場合、又は、操作順序の報知が行われた場合に遊技者による停止ボタン7L,7C,7Rの操作順序が「右中左」(特定の操作順序)と異なる場合に、ペナルティ回数を計数することとしているが、これに限られるものではない。例えば、補助期間において、入賞許可順序の報知が行われた場合に遊技者による停止ボタン7L,7C,7Rの操作順序が入賞許可順序と異なる場合に、計数することとしても良い。また、前記報知が行われない場合には、計数を行わないようにしても良い。特定の操作順序を予め決定し、この特定の操作順序と遊技者による停止ボタン7L,7C,7Rの操作順序が異なる場合に計数すれば良い。
実施例では、ペナルティ回数(計数手段により計数された回数)に基づいて補助期間(遊技区間)の補助期間ゲーム回数を決定するための条件{図10において参照する情報(乱数範囲)}を決定するようにしているが、これに限られるものではない。例えば、補助期間の発生に関する条件、上記条件とは別の終了に関する条件、或いはそれらの組合せを決定することもできる。
例えば、補助期間の発生又は発動回数の決定のために乱数抽選を行うとともに、その発生又は発動回数の抽選に用いる複数の抽選テーブル(各々当選する確率が異なるテーブル)を設け、「発生に関する条件」として上記決定に用いる抽選テーブルを採用することもできる。この場合、ペナルティ回数が大きいほど、発生する確率が低い抽選テーブル、或いは決定される発動回数の期待値が小さい抽選テーブルを用いる確率が高くなるように構成することもできる。また、ペナルティ回数が大きいほど、決定されるペナルティゲーム回数の期待値を高くすることもできる。
また、例えば、補助期間の終了条件として、「補助期間が発生してから所定時間経過すること」、或いは「所定の終了抽選に当選すること」などを採用することもできる。前記所定時間の決定、或いは前記終了抽選に用いる複数の抽選テーブル(決定される所定時間の期待値が異なるテーブル、或いは当選する確率が異なるテーブル)を設け、「終了に関する条件」として前記決定に用いる抽選テーブルを採用することもできる。この場合、ペナルティ回数が大きいほど、遊技者に不利な抽選テーブルを用いる確率を高くするようにしてもよい。例えば、ペナルティ回数が大きいほど、所定回数の期待値が低い抽選テーブル、所定時間の期待値が短い抽選テーブル、終了に当選する確率が高い抽選テーブルを用いる確率が高くなるように構成することもできる。
また、実施例では、減算手段が、計数手段により計数された回数を減算する条件として、変動表示の停止態様が複数のゲームにおいて所定回数(例えば、後述の“10”)連続して特定の停止態様(例えば、「黄7の小役」に対応する図柄組合せが有効ラインに沿って並ぶ態様)となったこと、又は、予め定められた前記操作手段の特定の操作態様(例えば、「通常期間」における報知が行われた場合の操作順序「右中左」、報知が行われない場合の操作順序「左中右」)と遊技者により操作が行われた前記操作手段の操作態様(例えば、遊技者の操作態様)とが一致すること(例えば、操作順序連続一致回数)が複数のゲームにおいて所定回数(例えば、“100”)連続することを採用するが、これに限られるものではない。所定回数連続させる特定の停止態様は、「黄7の小役」に対応する図柄組合せのほか、「再遊技」に対応する図柄組合せ、「赤7の小役」に対応する図柄組合せなど、任意の内部当選役に対応する図柄組合せを採用できる。また、減算手段が減算を行う条件となる数値(“10”、“100”など)は任意に変更可能である。この数値を多く設定すれば、遊技者にとって不利となり、少なく設定すれば、遊技者にとって有利とすることができる。また、減算手段が減算する値(実施例では“1”)も任意に変更可能である。この数値を多く設定すれば、遊技者にとって有利とし、少なく設定すれば、遊技者にとって不利とすることができる。また、減算手段は、所定の条件が成立することにより、一定の値(“1”)を減算することとしたが、例えば1回目の減算よりも2回目の減算の方が減算する値を多くするというように、減算する値を変化させてもよい。更に、所定の条件を満たした場合に、減算回数決定手段により減算手段が減算する回数を複数の減算回数から選択するようにしても良い。この場合は、減算回数を決定するためのテーブルを使用した抽選処理を採用することができる。更に、例えば、所定の条件として、内部当選役決定手段の決定結果が複数のゲームにおいて所定回数連続して特定の決定結果となったことなどを採用することもできる。この場合は、必ずしも内部当選役の入賞を成立させる必要がないため、遊技者に有利となる場合があり、遊技への興趣を高めるのに好適な場合がある。更にまた、「所定回数のゲームが行われること」、「特定の役に所定回数内部当選すること」、「特定の役の入賞が所定回数成立すること」、「操作違反となった操作を行ってから所定時間経過すること」、或いは「所定の減算抽選に当選すること」などを採用することができる。このとき、特定の状況に限る場合(例えば「通常期間」、「補助期間」)であっても、特定の状況に限らない場合(複数の遊技状況を跨ぐ場合)であっても良い。以上のように構成しても、遊技者が特定の操作態様に違反して不利な状況となっても、所定の条件を満たすことにより、特定の操作態様に違反した回数を減少させることができるので、遊技者に対して不利な状況から脱するための救済措置を与えることが可能となり、遊技への興趣を高めることが可能となる。また、前記変形例を採用することにより、遊技者の遊技への興趣を高めるのにより好適となる場合がある。
また、実施例の遊技機1のようなスロットマシンの他、パチンコ遊技機等の他の遊技機にも本発明を適用できる。さらに、上述の遊技機1での動作を家庭用ゲーム機用として擬似的に実行するようなゲームプログラムにおいても、本発明を適用してゲームを実行することができる。その場合、ゲームプログラムを記録する記録媒体は、CD−ROM、FD(フレキシブルディスク)、その他任意の記録媒体を利用できる。
1 遊技機
2 キャビネット
3L,3C,3R リール
6 スタートレバー
7L,7C,7R 停止ボタン
30 マイクロコンピュータ
31 CPU
32 ROM
33 RAM
71 主制御回路
72 副制御回路
2 キャビネット
3L,3C,3R リール
6 スタートレバー
7L,7C,7R 停止ボタン
30 マイクロコンピュータ
31 CPU
32 ROM
33 RAM
71 主制御回路
72 副制御回路
Claims (5)
- 遊技に必要な図柄を変動表示する変動表示手段と、
遊技者により操作が行われる操作手段と、
内部当選役を決定する内部当選役決定手段と、
前記内部当選役決定手段の決定結果と遊技者により操作が行われた前記操作手段の操作態様とに基づいて前記変動表示手段の変動表示動作を停止制御する停止制御手段と、
前記変動表示の停止態様が特定の停止態様となった場合に、遊技者に所定の遊技価値を付与する遊技価値付与手段と、
遊技者にとって有利な状況を発生させる有利状況発生手段と、
予め定められた前記操作手段の特定の操作態様と遊技者により操作が行われた前記操作手段の操作態様とが異なる回数を計数する計数手段と、
前記計数手段により計数された回数に基づいて、前記有利な状況の発生に関する条件又は終了に関する条件の少なくともいずれか一方を決定し、かつ、前記計数手段により計数された回数が大きいほど、遊技者にとって不利な条件を決定する条件決定手段と、を備え、
所定の条件を満たした場合に、前記計数手段により計数された回数を減算する減算手段と、を備えたことを特徴とする遊技機。 - 請求項1に記載の遊技機において、
前記所定の条件は、前記変動表示の停止態様が複数のゲームにおいて所定回数連続して特定の停止態様となったことであることを特徴とする遊技機。 - 請求項1に記載の遊技機において、
前記所定の条件は、予め定められた前記操作手段の特定の操作態様と遊技者により操作が行われた前記操作手段の操作態様とが一致することが複数のゲームにおいて所定回数連続することであることを特徴とする遊技機。 - 請求項1乃至3の何れかに記載の遊技機において、
前記遊技者にとって有利な状況は、前記変動表示の停止態様を特定の停止態様とするために必要な情報が報知される遊技区間であることを特徴とする遊技機。 - 請求項1乃至4の何れかに記載の遊技機において、
前記変動表示の停止態様を特定の停止態様とするために必要な情報は、少なくとも前記操作手段の操作態様の情報を含むことを特徴とする遊技機。
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