JP2005109643A - A/d変換回路、制御装置および絶縁型a/d変換装置 - Google Patents

A/d変換回路、制御装置および絶縁型a/d変換装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 低解像度デジタル化回路(A/D変換器等)を複数組み合せて高解像度のデジタル信号を得る。また、低解像度デジタル化回路を複数組み合せて高解像度のデジタル信号を生成し当該デジタル信号により制御対象を制御する。
【解決手段】 アナログ入力信号(Sa)をM1ビットでデジタル化して出力する第1デジタル化回路11と、第1デジタル化回路による前記アナログ入力信号(Sa)のデジタル化における量子化誤差(ε)を出力する量子化誤差出力回路12と、前記量子化誤差出力回路の出力信号を所定増幅率(A)で増幅して出力する増幅回路13と、増幅回路の出力信号(ε×A)をM2ビットでデジタル化して出力する第2デジタル化回路14と、第1デジタル化回路のデジタル出力値B1と、第2デジタル化回路のデジタル出力値B2とから、デジタル出力値B3を生成するデジタル信号出力回路15とを備えたことを特徴とする。
【選択図】 図1

Description

本発明は、低解像度デジタル化回路(A/D変換器等)を複数組み合せて高解像度のデジタル信号を得ることができるA/D変換回路、低解像度デジタル化回路を複数組み合せて高解像度のデジタル信号を生成し当該デジタル信号により制御対象を制御することができる制御装置、および複数のアナログ信号のA/D変換において相互干渉がない変換処理を行なうことができる絶縁型A/D変換装置に関する。
図1(A)は従来の逐次比較型のA/D変換回路を示す説明図である。図1(A)において、比較回路811は、アナログ入力信号Saと、D/A変換器812が出力する逐次檀家的に変化する電圧とを比較する。D/A変換器812は、制御論理回路813からのデジタル信号により駆動される。比較回路811からの比較信号は逐次比較レジスタ813に出力され、逐次比較レジスタ813は、比較信号を0または1として記憶する。制御論理回路813は、比較回路811からの信号を所定数(たとえば8回)記憶し、これをデジタル出力値Sd(図1(A)では3ビット)として出力するとともに、D/A変換器812に出力する電圧を初期状態に戻す。
図1(B)は従来の並列処理型のA/D変換回路を示す説明図である。図1(B)において、アナログ入力信号Saは、比較回路CMP1〜CMP8により並列的に比較される。比較回路CMP1〜CMP8における各基準電圧は、一定の電圧差を持つようにセットされており、比較回路CMP1〜CMP8は、比較信号を0または1として符号変換回路821に出力する。符号変換回路821は、比較回路CMP1〜CMP8からの出力をデコードし、これを3ビットのデジタル出力値Sdとして出力する。
ところで、近年、電子機器は高性能化しており、音声、画像等のサンプリング等の処理には、より高解像度のA/D変換回路が必要とされるようになっている。しかし、図1(A)の従来の逐次比較型のA/D変換回路では、解像度を高くするためには、比較回路811およびD/A変換器812として精度が高いものが要求される。また、図1(B)の従来の並列処理型のA/D変換回路でも、解像度を高くしたい場合には、比較回路として精度が極めて高いものが要求される。
図2は、図1(A),(B)のA/D変換回路を用いた制御装置の説明図である。図2において、A/D変換回路8311は、デジタル目標値信号Sdtの代りにアナログ目標値信号Satを入力し、デジタル目標値信号を制御回路832に出力する場合に用いられる。A/D変換回路8312は、制御対象834からアナログ信号検出値Sa_dtctを入力し、これをデジタル信号に変換して制御回路832に出力する。制御回路832は、制御用デジタルデータを制御信号生成回路833に出力し、制御信号生成回路833は制御信号Sa_ctrlを制御対象834に出力する。ところで、図2のA/D変換回路でも、図1(A),(B)のA/D変換回路を用いていることから、当該A/D変換回路に用いる比較回路として精度の高いものが要求される。
図3は、従来の絶縁型A/D変換装置の説明図である。図3において、絶縁回路ISa1〜ISa64は、アナログ信号Sa1〜Sa64を相互に絶縁してアナログマルチプレクサ841に送出する。なお、絶縁回路ISa1〜ISa64は、絶縁型DC/DCコンバータからの電源により駆動される。アナログマルチプレクサ841は、絶縁回路ISa1〜ISa64からの信号をA/D変換回路842に出力し、A/D変換回路842は入力信号を6ビットのデジタル信号に変換して出力する。
ところで、絶縁回路ISa1〜ISa64として、たとえば、図4(A)に示す絶縁型変圧器を採用することができるが、絶縁型変圧器はヒステリシスにより、アナログ信号の直線性が悪いという問題がある。また、絶縁回路ISa1〜ISa64として、たとえば、図4(B)に示すフォトカプラを採用することもできるが、温度変化に対する影響が大きいという問題がある。
本発明の目的は、低解像度デジタル化回路(A/D変換器等)を複数組み合せて高解像度のデジタル信号を得ることができるA/D変換回路を提供することにある。
本発明の他の目的は、低解像度デジタル化回路を複数組み合せて高解像度のデジタル信号を生成し当該デジタル信号により制御対象を制御する制御装置を提供することにある。
本発明のさらに他の目的は、複数のアナログ信号を入力して相互干渉なく高精度のA/D変換を行なうことができる絶縁型A/D変換装置を提供することにある。
(1)本発明は、「アナログ入力信号(Sa)をM1ビットでデジタル化して出力する第1デジタル化回路と、前記第1デジタル化回路による前記アナログ入力信号(Sa)のデジタル化における量子化誤差(ε)を出力する量子化誤差出力回路と、前記量子化誤差出力回路の出力信号を所定増幅率(A)で増幅して出力する増幅回路と、前記増幅回路の出力信号(ε×A)をM2ビットでデジタル化して出力する第2デジタル化回路と、前記第1デジタル化回路のデジタル出力値B1と、前記第2デジタル化回路のデジタル出力値B2とから、デジタル出力値B3を生成するデジタル信号出力回路とを備えたことを特徴とするA/D変換回路」を要旨とする。なお、上記の増幅率は任意に設定することができるが、典型的には(3)等に示すように構成することができる。
(2)本発明は、「前記第1デジタル化回路と、前記第2デジタル化回路とがデジタル化共用回路により共用されてなる(a1)に記載のA/D変換回路であって、前記アナログ入力信号(Sa)と、前記増幅回路の出力信号とを切り換えるアナログ切替え器、またはさらに、前記デジタル化共用回路が前記第1デジタル化回路として機能するときと前記第2デジタル化回路として動作するときの出力信号を切り換えるデジタル切替え器を備えたことを特徴とするA/D変換回路」を要旨とする。
(3)本発明は、「前記増幅回路の増幅率が、第1デジタル化回路の動作レンジをx1〔V〕、第2デジタル化回路の動作レンジをx2〔V〕として、
(x2/x1)×2M1、または(x2/x1)×(2M1−1)
であることを特徴とする(1)または(2)に記載のA/D変換回路」を要旨とする。
(4)本発明は、「アナログ入力信号(Sa)をM1ビットでデジタル化して出力する第1デジタル化回路と、前記第1デジタル化回路による前記アナログ入力信号(Sa)のデジタル化における量子化誤差(ε)を所定増幅率で増幅して出力する量子化誤差増幅出力回路と、前記量子化誤差増幅出力回路の出力信号(ε×A)をM2ビットでデジタル化して出力する第2デジタル化回路と、前記第1デジタル化回路のデジタル出力値B1と、前記第2デジタル化回路のデジタル出力値B2とから、デジタル出力値B3を出力するデジタル信号出力回路とを備えたことを特徴とするA/D変換回路」を要旨とする。
(5)本発明は、「前記第1デジタル化回路と、前記第2デジタル化回路とがデジタル化共用回路により共用されてな(4)に記載のA/D変換回路であって、前記アナログ入力信号(Sa)と、前記量子化誤差増幅出力回路の出力信号とを切り換えるアナログ切替え器、またはさらに、前記デジタル化共用回路が前記第1デジタル化回路として機能するときと前記第2デジタル化回路として動作するときの出力信号を切り換えるデジタル切替え器、を備えたことを特徴とするA/D変換回路」を要旨とする。
(6)本発明は、「前記量子化誤差増幅出力回路の増幅率が、第1デジタル化回路の動作レンジをx1〔V〕、第2デジタル化回路の動作レンジをx2〔V〕として、
(x2/x1)×2M1、または(x2/x1)×(2M1−1)
であることを特徴とする(4)または(5)に記載のA/D変換回路」を要旨とする。
(7)本発明は、「(A−1)アナログ入力信号(Sa)をM1ビットでデジタル化して出力する第1デジタル化回路と、前記第1デジタル化回路による前記アナログ入力信号(Sa)のデジタル化における量子化誤差(ε1)を出力する第1量子化誤差出力回路と、前記第1量子化誤差出力回路の出力信号を所定増幅率(A1)で増幅して出力する第1増幅回路と、
(A−2)前記第1増幅回路の出力信号をM2ビットでデジタル化して出力する第2デジタル化回路と、前記第2デジタル化回路による前記第1増幅回路の前記出力信号のデジタル化における量子化誤差(ε2)を出力する第2量子化誤差出力回路と、前記第2量子化誤差出力回路の出力信号を所定増幅率(A2)で増幅して出力する第2増幅回路と、
・・・
(A−n)前記第(n−1)増幅回路の出力信号をMnビットでデジタル化して出力する第nデジタル化回路と、前記第nデジタル化回路による前記第(n−1)増幅回路の前記出力信号のデジタル化における量子化誤差(εn)を出力する第n量子化誤差出力回路と、前記第n量子化誤差出力回路の出力信号を所定増幅率(An)で増幅して出力する第n増幅回路と、
(B)前記第n量子化誤差増幅出力回路の出力信号(εn×An)をM(n+1)ビットでデジタル化して出力する第(n+1)デジタル化回路と、
(C)前記第1,第2,・・・,第n,第n+1デジタル化回路のデジタル出力値B1,B2,・・・,Bnから、所定ビットのデジタル信号Bqを出力するデジタル信号出力回路と、
を備えたことを特徴とするA/D変換回路」を要旨とする。
(8)本発明は、「前記第1から第nデジタル化回路の少なくとも2つが、デジタル化共用回路により共用されてなる(7)に記載のA/D変換回路であって、
前記アナログ入力信号(Sa)と、前記共用されるデジタル化回路の後段の増幅回路の出力信号とを切り換えるアナログ切替え器、またはさらに、前記デジタル化共用回路が前記共用されるデジタル化回路の何れかの回路として機能するときの出力信号を切り換えるデジタル切替え器とを備えたことを特徴とする(7)に記載のA/D変換回路」を要旨とする。
(9)本発明は、「前記第(k+1)増幅回路(k:1,2,・・・,n−1)の増幅率が、第kデジタル化回路の動作レンジをxk〔V〕、第(k+1)デジタル化回路の動作レンジをx(k+1)〔V〕として、
〔x(k+1)/xk〕×2Mk、または〔x(k+1)/xk〕×(2Mk−1)
であることを特徴とする(7)または(8)に記載のA/D変換回路」を要旨とする。
(10)本発明は、「(A−1)アナログ入力信号(Sa)をM1ビットでデジタル化して出力する第1デジタル化回路と、前記第1デジタル化回路による前記アナログ入力信号(Sa)のデジタル化における量子化誤差(ε1)を増幅して出力する第1量子化誤差増幅出力回路と、
(A−2)第1量子化誤差増幅出力回路の出力信号をM2ビットでデジタル化して出力する第2デジタル化回路と、前記第2デジタル化回路による前記第1量子化誤差増幅出力回路の前記出力信号のデジタル化における量子化誤差(ε2)を所定増幅率(A2)で増幅して出力する第2量子化誤差増幅出力回路と、
・・・
(A−n)前記第(n−1)量子化誤差増幅出力回路の出力信号をMnビットでデジタル化して出力する第nデジタル化回路と、前記第nデジタル化回路による前記第n量子化誤差増幅出力回路の前記出力信号のデジタル化における量子化誤差(εn)を所定増幅率(An)で増幅して出力する第n量子化誤差増幅出力回路と、
(B)前記第n量子化誤差増幅出力回路の出力信号(εn×An)をMn+1ビットでデジタル化して出力する第(n+1)デジタル化回路と、
(C)前記第1,第2,・・・,第nデジタル化回路のデジタル出力値B1,B2,・・・,Bn,B(n+1)とから、所定ビットのデジタル信号Bqを出力するデジタル信号出力回路とを備えたことを特徴とするA/D変換回路」を要旨とする。
(11)本発明は、「前記第1から第nデジタル化回路の少なくとも2つが、デジタル化共用回路により共用されてなる(10)に記載のA/D変換回路であって、
前記アナログ入力信号(Sa)と、前記共用されるデジタル化回路の後段の量子化誤差増幅出力回路の出力信号とを切り換えるアナログ切替え器、またはさらに前記デジタル化共用回路が前記共用されるデジタル化回路の何れかの回路として機能するときの出力信号を切り換えるデジタル切替え器を備えたことを特徴とする(10)に記載のA/D変換回路」を要旨とする。
(12)本発明は、「前記第k量子化誤差増幅出力回路の増幅率が、第kデジタル化回路の動作レンジをxk〔V〕、第(k+1)デジタル化回路の動作レンジをx(k+1)〔V〕として、
〔x(k+1)/xk〕×2Mk、または〔x(k+1)/xk〕×(2Mk−1)
であることを特徴とする(10)または(11)に記載のA/D変換回路」を要旨とする。
(13)本発明は、「前記デジタル信号出力回路の後段にデジタル絶縁回路が設けられていることを特徴とする(1)から(12)の何れかに記載のA/D変換回路」を要旨とする。
(14)本発明は、「デジタル目標値を所定精度のデジタル信号として入力し、当該デジタル信号をアナログ信号に変換して出力するD/A変換回路、
前記D/A変換回路のアナログ出力信号と、制御対象のアナログ出力信号との差分を出力する差分出力回路、
前記差分出力回路の差分出力信号を所定増幅率(A)で増幅して出力する増幅回路、および、
前記増幅回路の出力信号を所定ビットでデジタル化してデジタル出力値を出力するD/A変換回路、
前記各D/A変換回路のデジタル出力値を入力して制御演算を行なう制御演算回路と、
前記制御演算回路のデジタル信号出力値に基づき制御信号を生成してこれを前記制御対象に出力する制御信号生成回路と、
を備えたことを特徴とする制御装置」を要旨とする。
(15)本発明は、「前記制御演算回路は、ある精度のデジタル目標値による制御により、前記制御対象のアナログ出力信号が所定の範囲内となったときは、より高い精度のデジタル目標値による制御に切り替えることを特徴とする(14)に記載の制御装置」を要旨とする。
(16)本発明は、「(A−1)M1ビットのデジタル目標値B1をアナログ変換して出力する第1D/A変換回路、
前記第1D/A変換回路のアナログ出力信号と、制御対象のアナログ出力信号との差分を出力する第1差分出力回路、
前記第1差分出力回路の差分出力信号を所定増幅率(A1)で増幅して出力する第1増幅回路、および、
前記第1増幅回路の出力信号をM2ビットでデジタル化してデジタル出力値B2を出力する第1D/A変換回路、
(A−2)M2ビットのデジタル目標値B2をアナログ変換して出力する第2D/A変換回路、
前記第2D/A変換回路のアナログ出力信号と、前記第1増幅回路のアナログ出力信号との差分を出力する第2差分出力回路、
前記第2差分出力回路の差分出力信号を所定増幅率(A2)で増幅して出力する第2増幅回路、および、
前記第2増幅回路の出力信号をM3ビットでデジタル化してデジタル出力値B3を出力する第2D/A変換回路、
・・・
(A−n)Mnビットのデジタル目標値Bnをアナログ変換して出力する第nD/A変換回路、
前記第nD/A変換回路のアナログ出力信号と、第(n−1)増幅回路のアナログ出力信号との差分を出力する第n差分出力回路、
前記第n差分出力回路の差分出力信号を所定増幅率(An)で増幅して出力する第n増幅回路、
前記第n増幅回路の出力信号をMn+1ビットでデジタル化してデジタル出力値Bn+1を出力する第nD/A変換回路、
(B)前記各D/A変換回路のデジタル出力値B1,B2,・・・,B3を入力して制御演算を行なう制御演算回路、および前記制御演算回路のデジタル信号出力値に基づき制御信号を生成してこれを前記制御対象に出力する制御信号生成回路、
を備えたことを特徴とする制御装置」を要旨とする。
(17)本発明は、「前記第kデジタル化回路、第k差分出力回路、第k増幅回路、および第kD/A変換回路からなる各ユニット(k:1,2,・・・,n)が、一つの、デジタル化回路、差分出力回路、増幅回路、D/A変換回路からなる共用回路により共用されている(16)に記載のA/D変換回路であって、前記アナログ入力信号(Sa)と、前記共用される回路の後段の増幅回路の出力信号とを切り換えるアナログ切替え器を備えたことを特徴とする(16)に記載のA/D変換回路」を要旨とする。
(18)本発明は、「前記デジタル化回路のデータ出力経路にデジタル絶縁回路が設けられていることを特徴とする(14)から(17)に記載の制御装置」を要旨とする。
(19)本発明は、「A/D変換回路と、前記A/D変換回路のデータ出力経路に設けたデジタル絶縁回路とからなる複数の回路セット、および、前記各回路セットからデータ出力信号を入力し、何れかの出力信号を選択出力する選択回路を備えたことを特徴とする絶縁型A/D変換装置」を要旨とする。
(20)本発明は、「前記各A/D変換装置は、絶縁型変圧器から動作電力の供給を受けることを特徴とする(19)に記載の絶縁型A/D変換装置」を要旨とする。
低解像度デジタル化回路(A/D変換器等)を複数組み合せて高解像度のデジタル信号を得ることができるA/D変換回路を提供できる。また、低解像度デジタル化回路を複数組み合せて高解像度のデジタル信号を生成し当該デジタル信号により制御対象を制御することができる制御装置を提供できる。すなわち、本発明のA/D変換回路、制御装置では、低価格のデジタル化回路(低解像度デジタル化回路)を使用することで、低製造コストのA/D変換回路、制御装置を提供できる。
さらに、複数のアナログ信号のA/D変換において相互干渉がない変換処理を行なうことができる絶縁型A/D変換装置を提供できる。本発明のA/D変換回路は、低コストで製造できるので、図3に示したような、絶縁回路の後段に1つのA/D変換回路を配置する構成を採用せずに、各入力にそれぞれA/D変換回路を設け、この後段に絶縁回路を配置する構成を採用した絶縁型A/D変換装置が実現できる。
(a)図5は本発明のA/D変換回路の第1実施形態を示す説明図である。図5において、A/D変換回路1は、第1デジタル化回路11と、量子化誤差出力回路12と、増幅回路13と、第2デジタル化回路14と、デジタル信号出力回路15とからなる。第1デジタル化回路11は、アナログ入力信号SaをM1ビットでデジタル化して出力する。量子化誤差出力回路12は、第1デジタル化回路11によるアナログ入力信号Saのデジタル化における量子化誤差εを出力する。増幅回路13は、量子化誤差出力回路12の出力を所定増幅率Aで増幅して出力する。増幅回路13の増幅率Aは、第1デジタル化回路11の動作レンジをx1〔V〕、第2デジタル化回路の動作レンジをx2〔V〕として、
A=(x2/x1)×2M1とすることができる。
第2デジタル化回路14は、増幅回路13の出力ε×AをM2ビットでデジタル化して出力する。デジタル信号出力回路15は、第1デジタル化回路11のデジタル出力値B1と、第2デジタル化回路14のデジタル出力値B2とから、M3ビットのデジタル出力値Sdを生成する。なお、量子化誤差出力回路12および増幅回路13に代えて、増幅機能を備えた量子化誤差出力回路(量子化誤差増幅出力回路)を用いることもできる。
(b)図6は本発明のA/D変換回路の第2実施形態を示す回路図である。図6では、第1デジタル化回路11はM1ビットのA/D変換器であり、このA/D変換器として従来の安価なA/Dコンバータを使用することができる。また、量子化誤差出力回路12は、第1デジタル化回路11からのデジタル信号を入力してこれをアナログ信号に変換するD/A変換器121と、D/A変換器121の出力とアナログ入力信号Saの入力値との差分(すなわち、量子化誤差ε)を出力する差分出力回路122とから構成されている。
増幅回路13の増幅率Aは、第1デジタル化回路11の動作レンジをx1〔V〕、第2デジタル化回路の動作レンジをx2〔V〕とすると、前述したようにたとえば〔x2/x1〕×28となる。第2デジタル化回路14は、M2ビットのA/D変換器である。このA/D変換器も、従来のA/Dコンバータを使用することができる。デジタル信号出力回路15は、第1デジタル化回路11のM1ビットのデジタル出力信号B1と、第2デジタル化回路14のM2ビットのデジタル出力信号B2とから所定ビットのデジタル信号B3を生成し、これをデジタル出力信号Sdとして出力する。
(c)図7は本発明のA/D変換回路の第3実施形態を示す回路図である。図7でも、第2実施形態と同様、第1デジタル化回路11は、M1ビットのA/D変換器であり、このA/D変換器として従来のA/Dコンバータを使用することができる。また、量子化誤差出力回路12は、第1デジタル化回路11からのデジタル信号を入力して、誤差基準電圧指示信号を生成する誤差基準電圧指示回路123と、m個の差分出力回路DIF1,DIF2,・・・,DIFmと、これら差分出力回路の後段に接続されたトランジスタスイッチTr1,Tr2,・・・,Trmとからなる。
差分出力回路DIF1,DIF2,・・・,DIFmは、それぞれアナログ入力信号Saを入力し、入力電圧と基準電圧E1,E2,・・・,Emとの差分をトランジスタスイッチTr1,Tr2,・・・,Trmを介して、後述する増幅回路13に出力する。誤差基準電圧指示回路123は、トランジスタスイッチTr1,Tr2,・・・,Trmの制御端子の何れかにオン信号を出力することができる。すなわち、誤差基準電圧指示回路123は、アナログ入力信号Saの電圧値Vaが、Ek≦Va<Ek−1(k=1,2,・・・,m:ただしE0は、E1より大きい所定の値)となる「k」を検出することができ、トランジスタスイッチTrkの制御端子にオン信号を出力することができる。Em=0〔V〕(グランド電位)とする場合には、図12(A)に示すように差分出力回路DIFmを省略することができる。
増幅回路13の増幅率Aは、第1デジタル化回路11の動作レンジをx1〔V〕、第2デジタル化回路の動作レンジをx2〔V〕とすると、前述したように(x2/x1)×2M1とすることができる。第2デジタル化回路14は、M1ビットのA/D変換器である。このA/D変換器も従来のA/Dコンバータを使用することができる。デジタル信号出力回路15は、第1デジタル化回路11のM2ビットのデジタル出力信号B1と、第2デジタル化回路14のM2ビットのデジタル出力信号B2とから所定ビットのデジタル信号B3を生成し、これをデジタル出力信号Sdとして出力する。
以下、動作レンジを0〜8〔V〕(すなわち、x1=8〔V〕)、m=8として図7のA/D変換回路1の動作を説明する。ここでは、E1=7〔V〕,E2=6〔V〕,・・・,E8=0〔V〕とする。
たとえば、アナログ入力電圧Saが6.9〔V〕の場合、第1デジタル化回路11は、6〔V〕に相当する3ビット換算の値「B1:110」を出力する。また、増幅回路13には、入力電圧Sa(=6.9〔V〕)と、E2(=6.0〔V〕)との差分値ε(=0.9〔V〕)とが入力され、増幅回路13は第2デジタル化回路14に増幅した信号を出力する。
一方、第2デジタル化回路14の動作レンジが0〜8〔V〕(すなわち、x2=8〔V〕)、3ビット出力であるとすると、増幅回路13の増幅率Aは、
A=(x2/x1)×2M1=8
とすることができ、その出力値ε×Aは7.2〔V〕である。したがって、第2デジタル化回路14は、7.2〔V〕に相当する3ビット換算の値「B2:111」を出力する。
デジタル信号出力回路15は、「B1:110」,「B2:111」とから「B3:110111」を生成して出力する。なお、「B3:110111」は、8〔V〕をフルレンジとするとした場合には、7.0〔V〕に相当する。
(d)図8は本発明のA/D変換回路の第4実施形態を示す回路図である。図8では、第1デジタル化回路11は、アナログ入力信号Saの並列処理を行なう、出力側にダイオードD1が逆接続されたm個(一般にはm=2M1)の比較回路CMP11,CMP21,・・・,CMPm1から構成される。比較回路CMP11,CMP21,・・・,CMPm1は、アナログ入力信号Saを(−)端子に、基準電圧E1,E2,・・・,Emを(+)端子にそれぞれ入力し、それぞれの出力端子から、ダイオードD1を介して、後述するトランジスタスイッチTr1,Tr2,・・・,Trmの制御端子にオン・オフ信号を出力する。比較回路CMP11,CMP21,・・・,CMPm1の各基準電圧E1,E2,・・・,Emは、段階的に変化した値(E1>E2>・・・>Em)に設定される。
また、量子化誤差出力回路12は、アナログ入力信号Saと基準電圧E2,・・・,Em,Em+1との差を出力するm個の差分出力回路DIF1,DIF2,・・・,DIFmと、これらの差分出力回路の後段にそれぞれ接続されたトランジスタスイッチTr1,Tr2,・・・,Trmと、出力側にダイオードD2が逆接続されたm個の比較回路CMP12,比較回路CMP22,・・・,CMPm2と、符号化回路111とから構成される。Em+1はEmよりも小さい値に設定する。Em+1=0〔V〕(グランド電位)とする場合には、図12(B)に示すように差分出力回路DIFm、CMPm2、D1、D2を省略することができる。
図8では、差分出力回路DIF1,DIF2,・・・,DIFmは入力信号の差分を等倍で出力するものとする。比較回路CMPk2(k=1,2,・・・,m)は、(+)端子に差分出力回路DIFkの出力電圧を入力し、(−)端子に基準電圧(図8ではゼロ〔V〕)をそれぞれ入力する。また、トランジスタスイッチTrkの制御端子には、比較回路CMPk1の出力信号、および比較回路CMPk2の出力信号がダイオードD1,D2を介してそれぞれ入力される。図8では、増幅回路13には、トランジスタスイッチTrkを介して差分出力回路DIFkの出力端子が接続されている。
図8のA/D変換回路1では、第1デジタル化回路11の符号化回路111を除く部分と、量子化誤差出力回路12とを単一チップとして構成することができる。
以下、動作レンジを0〜8〔V〕(すなわち、x1=8〔V〕)、m=8として図8のA/D変換回路1の動作を説明する。ここでは、E1=8〔V〕,E2=7〔V〕,・・・,E8=1〔V〕とする。
たとえば、アナログ入力電圧Saが6.9〔V〕の場合、コンパレータCMP21,CMP22は何れも正出力となり、Tr2がオンとなる。一方、コンパレータCMP11は正出力であるがCMP12が負出力であるのでTr1はオフとなる。また、コンパレータCMP32,CMP42,・・・,CMP82は正出力であるがCMP31,CMP41,・・・,CMP81が負出力であるのでTr3,Tr4,・・・,Tr8は全てオフとなる。
したがって、符号化回路111は、Hレベルの信号を差分出力回路DIF2のみから入力し(差分出力回路DIF1,DIF3,・・・,DIFmはLレベル)、6〔V〕に相当する3ビット換算の値「B1:110」を出力する。
また、増幅回路13には、入力電圧Sa(=6.9〔V〕)と、E3(=6.0〔V〕)との差分値ε(=0.9〔V〕)とが入力され、増幅回路13は第2デジタル化回路14に増幅した信号を出力する。
一方、第2デジタル化回路14の動作レンジが0〜8〔V〕(すなわち、x2=8〔V〕)、3ビット出力であるとすると、増幅回路13の増幅率Aは、
A=(x2/x1)×2M1=8
となり、その出力値ε×Aは7.2〔V〕である。したがって、第2デジタル化回路14は、7.2〔V〕に相当する3ビット換算の値「B2:111」を出力する。
デジタル信号出力回路15は、「B1:110」,「B2:111」とから「B3:110111」を生成して出力する。なお、「B3:110111」は、8〔V〕をフルレンジとするとした場合には、7.0〔V〕に相当する。
(e)図9は本発明のA/D変換回路の第5実施形態を示す回路図である。図9では、第1デジタル化回路11は、アナログ入力信号Saの並列処理を行なう、出力側にダイオードD1が順接続されたm個(一般にはm=2M1)の比較回路CMP11,CMP21,・・・,CMPm1から構成される。比較回路CMP11,CMP21,・・・,CMPm1は、アナログ入力信号Saを(+)端子に、基準電圧E1,E2,・・・,Emを(−)端子にそれぞれ入力し、出力端子から、ダイオードD1を介して、後述するトランジスタスイッチTr1,Tr2,・・・,Trmの制御端子にオン・オフ信号を出力する。比較回路CMP11,CMP21,・・・,CMPm1の各基準電圧E1,E2,・・・,Emは、段階的に変化した値(E1>E2>・・・>Em)に設定される。
また、量子化誤差出力回路12は、アナログ入力信号Saと基準電圧E2,・・・,Em,Em+1との差を出力するm個の差分出力回路DIF1,DIF2,・・・,DIFmと、差分出力回路DIF1,DIF2,・・・,DIFmの出力端子とグランド(ゼロ電位)との間にそれぞれ接続されたトランジスタスイッチTr1,Tr2,・・・,Trmと、出力側にダイオードD2が順接続されたm個の比較回路CMP12,比較回路CMP22,・・・,CMPm2とトランジスタスイッチTr1,Tr2,・・・,Trmの制御端子に接続れた接地抵抗ra1,ra2,・・・,ramと、符号化回路111とから構成される。Em+1はEmよりも小さい値に設定する。Em+1=0〔V〕(グランド電位)とする場合には、図12(C)に示すように差分出力回路DIFmを省略することができる。
図9では、差分出力回路DIF1,DIF2,・・・,DIFmは入力信号の差分を等倍で出力するものとする。比較回路CMPk2(k=1,2,・・・,m)は、(−)端子に差分出力回路DIFkの出力電圧を入力し、(+)端子に基準電圧(図9ではゼロ〔V〕)をそれぞれ入力する。また、トランジスタスイッチTrkの制御端子には、比較回路CMPk1の出力信号、および比較回路CMPk2の出力信号がダイオードD1,D2を介してそれぞれ入力される。
図9では、増幅回路13には、差分出力回路DIFkの出力端子が抵抗rbkを介して接続されている。図9のA/D変換回路1では、第1デジタル化回路11の符号化回路111を除く部分と、量子化誤差出力回路12とを単一チップとして構成することができる。
以下、動作レンジを0〜8〔V〕(すなわち、x1=8〔V〕)、m=8として図9のA/D変換回路1の動作を説明する。ここでは、E1=8〔V〕,E2=7〔V〕,・・・,E8=1〔V〕とする。
たとえば、アナログ入力電圧Saが6.9〔V〕の場合、コンパレータCMP21,CMP22は何れも負出力となり、Tr2がオフとなる。一方、コンパレータCMP11は負出力であるがCMP12が正出力であるのでTr1はオンとなる。また、コンパレータCMP32,CMP42,・・・,CMP82は負出力であるがCMP31,CMP41,・・・,CMP81が正出力であるのでTr3,Tr4,・・・,Tr8は全てオンとなる。
したがって、符号化回路111は、Lレベルの信号を差分出力回路DIF2のみから入力し(差分出力回路DIF1,DIF3,・・・,DIFmはHレベル)、6〔V〕に相当する3ビット換算の値「B1:110」を出力する。
また、増幅回路13には、入力電圧Sa(=6.9〔V〕)と、E3(=6.0〔V〕)との差分値ε(=0.9〔V〕)が、抵抗rb2を介して入力される。他の抵抗rb1,rb3,・・・,rbmを介して入力される値は、トランジスタスイッチTr1,Tr2,・・・,Trmがオンなので、全て0〔V〕となる。
増幅回路13は第2デジタル化回路14に、抵抗rb2を介して入力されたデータのみを増幅した信号を出力する。
一方、第2デジタル化回路14の動作レンジが0〜8〔V〕(すなわち、x2=8〔V〕)、3ビット出力であるとすると、増幅回路13の増幅率Aは、
A=(x2/x1)×2M1=8
となり、その出力値ε×Aは7.2〔V〕である。したがって、第2デジタル化回路14は、7.2〔V〕に相当する3ビット換算の値「B2:111」を出力する。
デジタル信号出力回路15は、「B1:110」,「B2:111」とから「B3:110111」を生成して出力する。なお、「B3:110111」は、8〔V〕をフルレンジとするとした場合には、7.0〔V〕に相当する。
(f)図10は本発明のA/D変換回路の第6実施形態を示す回路図である。図10では、第1デジタル化回路11は、アナログ入力信号Saの並列処理を行なうm個(一般にはm=2M1)の比較回路CMP1,CMP2,・・・,CMPmから構成される。比較回路CMP1,CMP2,・・・,CMPmは、アナログ入力信号Saを(−)端子に、基準電圧E1,E2,・・・,Emを(+)端子にそれぞれ入力し、出力端子から、後述するトランジスタスイッチTr1,Tr2,・・・,Trmの制御端子にオン・オフ信号を出力する。比較回路CMP1,CMP2,・・・,CMPmの各基準電圧E1,E2,・・・,Emは、段階的に変化した値(E1>E2>・・・>Em)に設定される。
また、量子化誤差出力回路12は、アナログ入力信号Saと基準電圧E2,・・・,Em,Em+1との差を出力するm個の差分出力回路DIF1,DIF2,・・・,DIFmと、差分出力回路DIF1,DIF2,・・・,DIFmの出力端子とグランド(ゼロ電位)との間に接続されたツェナーダイオードZD1,ZD2,・・・,ZDmと、差分出力回路DIF1,DIF2,・・・,DIFmの後段にそれぞれ接続されたトランジスタスイッチTr1,Tr2,・・・,Trmと、符号化回路111とから構成される。Em+1はEmよりも小さい値に設定する。Em+1=0〔V〕(グランド電位)とする場合には、図13(A)に示すように差分出力回路DIFmを省略した回路とすることができる。
図10では、差分出力回路DIFk(k=1,2,・・・,m)は入力信号の差分を等倍で出力するものとする。トランジスタスイッチTrkの制御端子には、比較回路CMPkの出力信号が入力される。図10では、増幅回路13には、トランジスタスイッチTrkを介して差分出力回路DIFkの出力端子が接続されている。図10では、トランジスタスイッチTrkの出力端子は抵抗rbkを介して増幅回路13に接続されている。
図10のA/D変換回路1では、第1デジタル化回路11の符号化回路111を除く部分と、量子化誤差出力回路12とを単一チップとして構成することができる。
以下、動作レンジを0〜8〔V〕(すなわち、x1=8〔V〕)、m=8として図10のA/D変換回路1の動作を説明する。ここでは、E1=8〔V〕,E2=7〔V〕,・・・,E8=1〔V〕とする。
たとえば、アナログ入力電圧Saが6.9〔V〕の場合、コンパレータCMP2は正出力となり、Tr2がオンとなる。一方、差分出力回路CMP1が負出力であるのでTr1の入力端子はゼロ電位となる。また、コンパレータCMP3,CMP4,・・・,CMP82は負出力であるのでTr3,Tr4,・・・,Tr8は全てオフとなる。
したがって、符号化回路111は、Hレベルの信号を差分出力回路DIF1,DIF2から入力する(差分出力回路DIF1,DIF3,・・・,DIFmはLレベル)。符号化回路111は、DIF1,DIF2がHレベルであることから、アナログ入力電圧Saは6〔V〕以上、7〔V〕未満であることがわかるので、6〔V〕に相当する3ビット換算の値「B1:110」を出力する。
また、増幅回路13には、抵抗rb2を介して入力電圧Sa(=6.9〔V〕)と、E3(=6.0〔V〕)との差分値ε(=0.9〔V〕)とが入力され、他の入力信号は電気的に絶縁してされているので、増幅回路13は第2デジタル化回路14に増幅した信号を出力する。
一方、第2デジタル化回路14の動作レンジが0〜8〔V〕(すなわち、x2=8〔V〕)、3ビット出力であるとすると、増幅回路13の増幅率Aは、
A=(x2/x1)×2M1=8
となり、その出力値ε×Aは7.2〔V〕である。したがって、第2デジタル化回路14は、7.2〔V〕に相当する3ビット換算の値「B2:111」を出力する。
デジタル信号出力回路15は、「B1:110」,「B2:111」とから「B3:110111」を生成して出力する。なお、「B3:110111」は、8〔V〕をフルレンジとするとした場合には、7.0〔V〕に相当する。
(g)図11は本発明のA/D変換回路の第7実施形態を示す回路図である。図11では、第1デジタル化回路11は、アナログ入力信号Saの並列処理を行なうm個(一般にはm=2M1)の比較回路CMP1,CMP2,・・・,CMPmから構成される。比較回路CMP1,CMP2,・・・,CMPmは、アナログ入力信号Saを(+)端子に、基準電圧E1,E2,・・・,Emを(−)端子にそれぞれ入力し、出力端子から、後述するトランジスタスイッチTr1,Tr2,・・・,Trmの制御端子にオン・オフ信号を出力する。比較回路CMP1,CMP2,・・・,CMPmの各基準電圧E1,E2,・・・,Emは、段階的に変化した値(E1>E2>・・・>Em)に設定される。
また、量子化誤差出力回路12は、アナログ入力信号Saと基準電圧E2,・・・,Em,Em+1との差を出力するm個の差分出力回路DIF1,DIF2,・・・,DIFmと、差分出力回路DIF1,DIF2,・・・,DIFmの出力端子とグランド(ゼロ電位)との間に接続されたツェナーダイオードZD1,ZD2,・・・,ZDmと、差分出力回路DIF1,DIF2,・・・,DIFmの出力端子とグランド(ゼロ電位)との間に接続されたトランジスタスイッチTr1,Tr2,・・・,Trmと、符号化回路111とから構成される。Em+1はEmよりも小さい値に設定する。Em+1=0〔V〕(グランド電位)とする場合には、図13(B)に示すように差分出力回路DIFmを省略することができる。
図11では、差分出力回路DIFk(k=1,2,・・・,m)は入力信号の差分を等倍で出力するものとする。トランジスタスイッチTrkの制御端子には、比較回路CMPkの出力信号が入力される。
図11では、増幅回路13には、差分出力回路DIFkの出力端子が出力端子は抵抗rbkを介して接続されている。
図11のA/D変換回路1では、第1デジタル化回路11の符号化回路111を除く部分と、量子化誤差出力回路12とを単一チップとして構成することができる。
以下、動作レンジを0〜8〔V〕(すなわち、x1=8〔V〕)、m=8として図11のA/D変換回路1の動作を説明する。ここでは、E1=8〔V〕,E2=7〔V〕,・・・,E8=1〔V〕とする。
たとえば、アナログ入力電圧Saが6.9〔V〕の場合、コンパレータCMP2は負出力となり、Tr2がオフとなる。一方、差分出力回路CMP1が負出力であるので、Tr1はオフであり、DIF1の出力は、本来負であるが、ツェナーダイオードZD1により、DIF1の出力は0〔V〕となり、増幅回路13には0〔V〕が入力される。
また、コンパレータCMP3,CMP4,・・・,CMP82は負出力であるのでTr3,Tr4,・・・,Tr8は全てオンとなる。このとき、増幅回路13へは0〔V〕がそれぞれ入力される。つまり、図11のA/D変換回路1では、実質上、差分出力回路DIF2の結果のみが増幅器13に入力される。
したがって、符号化回路111は、Hレベルの信号を差分出力回路DIF1,DIF2から入力する(差分出力回路DIF1,DIF3,・・・,DIFmはLレベル)。符号化回路111は、DIF1,DIF2がHレベルであることから、アナログ入力電圧Saは6〔V〕以上、7〔V〕未満であることがわかるので、6〔V〕に相当する3ビット換算の値「B1:110」を出力する。
また、増幅回路13には、抵抗rb2を介して入力電圧Sa(=6.9〔V〕)と、E3(=6.0〔V〕)との差分値ε(=0.9〔V〕)とが入力され、増幅回路13は第2デジタル化回路14に増幅した信号を出力する。
一方、第2デジタル化回路14の動作レンジが0〜8〔V〕(すなわち、x2=8〔V〕)、3ビット出力であるとすると、増幅回路13の増幅率Aは、
A=(x2/x1)×2M1=8
となり、その出力値ε×Aは7.2〔V〕である。したがって、第2デジタル化回路14は、7.2〔V〕に相当する3ビット換算の値「B2:111」を出力する。
デジタル信号出力回路15は、「B1:110」,「B2:111」とから「B3:110111」を生成して出力する。なお、「B3:110111」は、8〔V〕をフルレンジとするとした場合には、7.0〔V〕に相当する。
上記した実施形態では、基本となる第1デジタル信号から、より解像度が高い第2デジタル信号を生成し、第2デジタル信号から更に解像度が高い第3デジタル信号を生成する。このようにして、順次解像度が高い第nデジタル信号を生成し、これらデジタル信号を合成(結合)してビット数が多いデジタル信号を生成することができる。
(h)図14は本発明のA/D変換回路の第8実施形態を示す説明図である。図14において、A/D変換回路2は、第1デジタル化回路211,第1量子化誤差出力回路221,第1増幅回路231とからなる第1ユニットU1と、第2デジタル化回路212,第2量子化誤差出力回路222,第2増幅回路232とからなる第2ユニットU2と、第3デジタル化回路213,第3量子化誤差出力回路223,第3増幅回路233とからなる第3ユニットU3と、第4デジタル化回路214とからなる。
第1デジタル化回路211は、アナログ入力信号(Sa)をM1ビットでデジタル化して出力する。第1量子化誤差出力回路221は、第1デジタル化回路211によるアナログ入力信号Saのデジタル化における量子化誤差ε1を出力する。第1増幅回路231は、第1量子化誤差出力回路221の出力信号を増幅率A1で増幅して出力する。
第2デジタル化回路212は、第1増幅回路231の出力信号をM2ビットでデジタル化して出力する。第2量子化誤差出力回路222は、第2デジタル化回路212による第1増幅回路の前記出力信号のデジタル化における量子化誤差ε2を出力する。第2増幅回路232は、第2量子化誤差出力回路222の出力信号を増幅率A2で増幅して出力する。
第3デジタル化回路213は、第2増幅回路232の出力信号をM3ビットでデジタル化して出力する。第3量子化誤差出力回路223は、第3デジタル化回路231による第2増幅回路の前記出力信号のデジタル化における量子化誤差ε3を出力する。第3増幅回路233は、第3量子化誤差出力回路232の出力信号を増幅率A3で増幅して出力する。
第4デジタル化回路214は、第3増幅回路233の出力信号ε3×A3をM4ビットでデジタル化して出力する。
デジタル信号出力回路24は、第1,第2,第3,第4デジタル化回路211,212,213,214のデジタル出力値B1,B2,B3,B4から、デジタル出力値Bqを出力する。
なお、第1量子化誤差出力回路221および第1増幅回路231、第2量子化誤差出力回路222および第2増幅回路232、第3量子化誤差出力回路223および第3増幅回路233に代えて、それぞれ増幅機能を備えた第1,第2,第3量子化誤差出力回路(量子化誤差増幅出力回路)を用いることもできる。
図14では、第1,第2,第3,第4デジタル化回路211,212,213,214、第1,第2,第3量子化誤差出力回路221,222,223、第1,第2,第3増幅回路231,232,233を用いてデジタル信号Bqを生成したが、本実施形態では、第1〜第m+1(mは4以上の整数)のデジタル化回路と、第1〜第mの量子化誤差出力回路および増幅回路によりデジタル信号Bqを生成することができることは言うまでもない。
(i)図15は本発明のA/D変換回路の第9実施形態を示す説明図である。第9実施形態では第8実施形態の第1,第2,第3,第4デジタル化回路211,212,213,214を単一のデジタル化共用回路21としてある。
図15において、A/D変換回路2は、デジタル化共用回路21と、第1,第2,第3量子化誤差出力回路221,222,223と、増幅回路231,232,233と、デジタル信号出力回路24と、アナログ信号切替え器25と、サンプルホールド回路260,261,262,263と、デジタル信号切替え器27とからなる。
アナログ信号切替え器25およびデジタル信号切替え器27には制御信号CSが入力されており、アナログ信号切替え器25は、まず制御信号CSに基づきサンプルホールド回路260に保持されたアナログ入力信号Saを入力し、これをデジタル化共用回路21に出力する。
デジタル化共用回路21は、アナログ入力信号SaからM1ビットのデジタル信号B1を生成し、これをデジタル信号切替え器27に出力する。デジタル信号切替え器27は、デジタル信号B1をデジタル信号出力回路24に出力するとともに、第1量子化誤差出力回路221に出力する。デジタル信号出力回路24は、デジタル信号B1を所定レジスタに一時保存する。一方、第1量子化誤差出力回路221は、アナログ入力信号Saとデジタル信号出力回路24からのデジタル信号B1とを入力し、デジタル信号B1の生成における量子化誤差ε1を検出する。増幅回路231は、量子化誤差ε1を増幅率A1で増幅し、ε1×A1としてサンプルホールド回路261に出力する。
つぎに、アナログ信号切替え器25は、制御信号CSに基づきサンプルホールド回路261に保持されたアナログ入力信号(ε1×A1)を入力し、これをデジタル化共用回路21に出力する。デジタル化共用回路21は、アナログ入力信号(ε1×A1)からM2ビットのデジタル信号B2を生成し、これをデジタル信号出力回路24および第2量子化誤差出力回路222に出力する。デジタル信号出力回路24は、デジタル信号B2を所定レジスタに一時保存する。一方、第2量子化誤差出力回路222は、増幅回路231からのアナログ信号とデジタル信号出力回路24からのデジタル信号B2とを入力し、デジタル信号B2の生成における量子化誤差ε2を検出する。増幅回路232は、量子化誤差ε2を増幅率A2で増幅し、ε2×A2としてサンプルホールド回路262に出力する。
以下同様にして、デジタル化共用回路21は、M3ビットのデジタル信号B3を生成し、デジタル信号出力回路24は、デジタル信号B3を所定レジスタに保存する。第3量子化誤差出力回路223が量子化誤差ε3を出力し、増幅回路233はε3を増幅率A3で増幅し、ε3×A3としてサンプルホールド回路263に出力する。
そして、デジタル化共用回路21は、M4ビットのデジタル信号B4を生成し、デジタル信号出力回路24は、デジタル信号B4を所定レジスタに保存する。
デジタル信号出力回路24は、デジタル信号B1,B2,B3,B4から、デジタル出力信号Bqを生成して出力する。
図15では、第1,第2,第3量子化誤差出力回路221,222,223、第1,第2,第3増幅回路231,232,233を用いてデジタル信号Bqを生成したが、本実施形態では、第1〜第m(mは4以上の整数)の量子化誤差出力回路および増幅回路によりデジタル信号Bqを生成することができることは言うまでもない。
(j)図16は本発明のA/D変換回路の第10実施形態を示す説明図である。第10実施形態は第8実施形態の第1,第2,第3,第4デジタル化回路211,212,213,214を単一のデジタル化回路21とし、第1,第2,第3量子化誤差出力回路221,222,223を単一の量子化誤差出力回路22とし、第1,第2,第3増幅回路231,232,233を単一の増幅回路23としてしてある。
すなわち、図16において、A/D変換回路2は、デジタル化共用回路21と、量子化誤差出力回路22と、増幅回路23と、デジタル信号出力回路24と、アナログ信号切替え器25と、サンプルホールド回路260,261とからなる。
アナログ信号切替え器25には制御信号CSが入力されており、アナログ信号切替え器25は、まずこの制御信号CSに基づきサンプルホールド回路260に保持されたアナログ入力信号Saを入力し、これをデジタル化共用回路21に出力する。デジタル化共用回路21は、アナログ入力信号SaからM1ビットのデジタル信号B1を生成し、これをデジタル信号出力回路24に出力する。デジタル信号出力回路24は、前述の制御信号CSを入力しており、デジタル信号B1を所定レジスタに一時保存する。
量子化誤差出力回路22は、アナログ入力信号Saと量子化誤差出力回路22のデジタル信号B1とを入力し、デジタル信号B1の生成における量子化誤差ε1を検出する。増幅回路23は量子化誤差ε1を増幅率Aで増幅し、ε1×Aとしてサンプルホールド回路261に出力する。
つぎに、アナログ信号切替え器25は、制御信号CSに基づきサンプルホールド回路261に保持されたアナログ入力信号(ε1×A)を入力し、これをデジタル化共用回路21に出力する。デジタル化共用回路21は、アナログ入力信号(ε1×A)からM2ビットのデジタル信号B2を生成し、これをデジタル信号出力回路24に出力する。デジタル信号出力回路24は、前述の制御信号CSを入力しており、デジタル信号B2を所定レジスタに一時保存する。
以下同様にして、デジタル信号B2の生成における量子化誤差ε2×Aからデジタル信号B3を生成し、これをデジタル信号出力回路24の所定レジスタに一時保存し、デジタル信号B3の生成における量子化誤差ε3×Aからデジタル信号B4を生成し、これをデジタル信号出力回路24の所定レジスタに一時保存する。
デジタル信号出力回路24は、デジタル信号B1,B2,B3,B4から、デジタル出力信号Bqを生成して出力する。
もちろん、本実施形態では、デジタル信号を4つ以上(すなわち、B1,B2,B3,B4,・・・,Bm)用いてデジタル出力信号Bqを生成することもできることは言うまでもない。
(k)図17は本発明の制御装置の第1実施形態を示す説明図である。図17において、制御装置3は、D/A変換器31と、サンプルホールド回路321と、差分出力回路33と、増幅回路341,342と、アナログマルチプレクサ35と、A/D変換器36と、制御演算回路37と、制御信号生成回路38からなるもので、制御対象39を制御している。
D/A変換器31は、制御演算回路37からデジタル目標値信号Stgtを入力し、これをアナログ信号に変換して差分出力回路33の一方の入力端子に出力する。また、制御対象39からのアナログ信号Saはサンプルホールド回路321に保持される。サンプルホールド回路321は、保持したアナログ値を差分出力回路33の他方の入力端子に出力する。差分出力回路33は、差分をアナログマルチプレクサ35に出力する。なお、アナログマルチプレクサ35は制御演算回路37により制御される。
初期状態では、制御演算回路37は、目標値信号として、精度が低いデジタル目標値Stgt1を出力しており、差分出力回路33は、デジタル目標値Stgt1に対応するアナログ信号と制御対象39からのアナログ信号Saとの差分を出力する。たとえば、デジタル目標値が、「011010110」である場合には、Stgt1は、「011000000」である。
アナログマルチプレクサ35は増幅器が接続されない端子から差分値を出力し、A/D変換器36はこの差分値をNビットのデジタル信号に変換して、制御演算回路37に出力する。制御演算回路37は当該差分値がゼロとなるようなデジタル値を制御信号生成回路38に出力し、御信号生成回路38は所定の操作信号Scを制御対象39に出力する。
制御演算回路37は、差分値がゼロに近くなると、増幅器341からの信号がA/D変換器36に入力されるようにアナログマルチプレクサ35を切り替える。制御演算回路37は、目標値信号として、精度がStgt1より高いデジタル目標値Stgt2を出力する。デジタル目標値が、上述した「011010110」である場合には、Stgt2は、「011010000」である。これにより、A/D変換器36が出力する差分値は増幅され、A/D変換器36はこの増幅した差分値をデジタル信号に変換して、制御演算回路37に出力する。
同様に、制御演算回路37は、増幅した差分値がゼロに近くなると、増幅器342からの信号がA/D変換器36に入力されるようにアナログマルチプレクサ35を切り替える。これにより、A/D変換器36が出力する差分値はさらに増幅され、A/D変換器36はこの増幅した差分値をデジタル信号B3に変換して、制御演算回路37に出力する。
(l)図18は本発明の制御装置の第2実施形態を示す説明図である。図18において、制御装置3は、複数のDC/DC信号変換ユニット(DDC1,DDC2,・・・,DDCn)と、制御演算回路37と、制御信号生成回路38とからなる。
ユニットDDC1,DDC2,・・・,DDCnは、D/A変換器31と、サンプルホールド回路32と、差分出力回路33と、増幅回路34(増幅率A1,A2,・・・,An)と、A/D変換器36とからなる。また、制御演算回路37は、目標値制御回路371と、主制御回路372と、デジタル目標信号出力回路P0,P2,・・・,Pn−1とから構成されている。
第2実施形態では、目標値をT1T2T3・・・Tnのデジタル値で設定できる。まず、目標値制御回路371はユニットDDC1に目標値T1を出力する。ユニットDDC1に入力された目標値T1はD/A変換器31によりアナログ信号に変換される。差分出力回路33は、制御対象39からのアナログ信号Saと、目標値T1に相当するアナログ信号との差分値を生成する。この差分値は、増幅回路34により増幅率A1で増幅された後、A/D変換器36によりデジタル信号に変換され主制御回路372に出力され、主制御回路372は、この差分値を上記差分値が0となるようなデジタル信号を制御信号生成回路38に送出する。
上記の差分値が所定範囲内となったときは目標値制御回路371は、ユニットDDC2に目標値T2を出力する。ユニットDDC2に入力された目標値T2はD/A変換器31によりアナログ信号に変換される。差分出力回路33は、ユニットDDC1の増幅回路34からのアナログ信号と、目標値T2に相当するアナログ信号との差分値を生成する。この差分値は、増幅回路34により増幅率A2で増幅された後、A/D変換器36によりデジタル信号に変換され主制御回路372に出力され、主制御回路372は、上記差分値が0となるように制御対象39を制御する。
以下、同様にしてユニットDDCk−1の差分値増幅回路34の差分値が所定範囲内となったとき、ユニットDDCk(k=3,・・・,n)の差分値に基づいて制御対象39の制御を行なう。
たとえば、n=3である場合(すなわち、DC/DC信号変換ユニットがDDC1,DDC2,・・・,DDC3の3つからなる場合)において、T1=010,T2=110,T3=001であるとする。制御対象39からのアナログ信号SaとT1=010に相当するアナログ値(DDC1のD/A変換器31の出力)との差分値が、図19(a)の所定範囲(F1で示す範囲)に入ったときには、主制御回路372は当該差分値が、T2=110に近づくように制御対象39を制御する。
この制御の結果、DDC1の増幅器34からのアナログ値とT2=110に相当するアナログ値(DDC2のD/A変換器31の出力)との差分値が図19(b)所定範囲(F2で示す範囲)に入ったときには、主制御回路372は当該差分値が、T3=001に近づくように制御対象39を制御する(図19(c)参照)。
目標値がわかっていれば、最適なT1,T2,・・・,Tnを予め決定することができる。図20(A)は、n=3のときのT1,T2,T3の決定例を示している。目標値が「010110001」である場合、T3は「001」である(図20(A)(a)参照)。T2は、9ビットのうち中位3ビットおよび上位3ビットからなるビット列を参照して決定される。T2は、T3が「010110xxx」である場合に、「xxx」の値に応じて決定される。「xxx」がたとえば「110」であるときには、T2は「111」とされるが、ここでは「xxx」は「001」であるので、T2は「110」である(図20(A)(b),(c)参照)。
また、上位3ビットはT3が「010yyyxxx」である場合に、「yyy」の値に応じて決定される。「yyy」がたとえば「001」であるときには、T2は「010」とされるが、ここでは「yyy」は「110」であるので、T1は「011」である(図20(A)(d)参照)。
図20(B)は、制御に際してT1,T2,T3による制御の説明図である。まず、図20(B)(a)に示すように、まず、T1による制御、すなわち実際値(黒丸で示す)が「011000000」に近づくような制御が行なわれる(図20(B)(a)参照)。実際値が、T2により制御可能な範囲内となると(図20(B)(b)参照)、T2による制御、すなわち、実際値が「010110」に近づくような制御がなされる(図20(B)(c)参照)。
この後、実際値が、T3により制御可能な範囲内となると「010110001」に近づくような制御がなされる(図20(B)(d)参照)。
(m)図21は本発明の制御装置の第3実施形態を示す説明図である。図21においては、制御装置3は、DC/DC信号変換装置DDCと、制御演算回路37と、制御信号生成回路38とからなる。DC/DC信号変換装置DDCは、単一であり、図18におけるDDC1,DDC2,・・・,DDCnとして機能する。
DC/DC信号変換装置DDCは、D/A変換器31と、サンプルホールド回路321,322と、差分出力回路33と、増幅回路34と、アナログマルチプレクサ35と、A/D変換器36とからなる。また、制御演算回路37は、目標値制御回路371と、差分値発生回路372と、制御データ生成回路373と、デジタル目標信号出力回路Pとから構成されている。
第3実施形態では、目標値をデジタル値で設定でき、まず、目標値制御回路371はDC/DC信号変換装置DDCに目標値T1を出力する。DC/DC信号変換装置DDCに入力された目標値T1はD/A変換器31によりアナログ信号に変換される。アナログマルチプレクサ35は、制御対象39からのアナログ信号Saを入力するように設定され、差分出力回路33は、制御対象39からのアナログ信号Saと、目標値T1に相当するアナログ信号との差分値を生成する。この差分値は、増幅回路34により増幅率Aで増幅された後、A/D変換器36によりデジタル信号に変換され主制御回路372に出力され、主制御回路372は、上記差分値が0となるように制御対象39を制御する。
上記の差分値が0に近づいたときは目標値制御回路371は、デジタル目標信号出力回路Pに目標値T2をセットし、デジタル目標信号出力回路PはDC/DC信号変換装置DDCにB2を出力する。DC/DC信号変換装置DDCに入力された目標値T2はD/A変換器31によりアナログ信号に変換される。アナログマルチプレクサ35は、サンプルホールド回路322に保持された差分値が差分出力回路33に出力されるようにセットされており、差分出力回路33は、目標値B2に相当するアナログ値と目標値B1の量子化における差分値との差分を出力する。
この差分値は、増幅回路34により増幅率Aで増幅された後、A/D変換器36によりデジタル信号に変換され差分値発生回路372に出力され、差分値発生回路372は、この差分値を制御データ発生回路373に出力する。差分値発生回路372は、上記差分値が0となるように制御対象39を制御する。以下、同様にしてT3,T4,・・・が0となるような制御がなされる。
(m)図22は本発明の制御装置の第4実施形態を示す説明図である。図22において、制御装置3は、r個の差分データ生成ユニットDGU1,DGU2,・・・,DGUrと、制御演算回路37と、制御信号生成回路38とから構成されている。
差分データ生成ユニットDGU1,DGU2,・・・,DGUrは、相互に独立しており、制御対象39からSas1,Sas2,・・・,Sasrを入力するとともに、目標値Sdt1,Sdt2,・・・,Sdtrを入力して、第1,第2,第3実施形態で説明した制御を行なうことができる。
たとえば、差分データ生成ユニットDGU1,DGU2,・・・,DGUrは、それぞれ、図17の制御装置3の複数のDC/DC信号変換ユニット(DDC1,DDC2,・・・,DDCn)、あるいは図21のDC/DC信号変換装置DDCにより構成することができる。
(n)図23は本発明の制御装置の第4実施形態を示す説明図である。図23では、1つの差分データ生成ユニットDGUで複数の差分データ生成ユニットを共用している。
(o)図24は本発明の絶縁型A/D変換装置5を示している。図24では、アナログ信号Sa1,Sa2,Sa3,Sa4を入力する、(a)〜(j)に示したA/D変換回路511,512,513,514と、アイソレータI1,I2,I3,I4と、デジタル信号マルチプレクサ52とからなる。各A/D変換回路への電源回路は、絶縁型DC/DCコンバータにより絶縁されている。
A/D変換回路511,512,513,514として、第1〜第10実施形態のA/D変換回路を用いることで、従来の絶縁型A/D変換装置と比べて十分に低コストの絶縁型A/D変換装置の実現が可能となる。なお、図24では、A/D変換回路を4段にして構成したが5段以上にして構成することができることは言うまでもない。
(A)は従来の逐次比較型のA/D変換回路を示す説明図、(B)は従来の並列処理型のA/D変換回路を示す説明図である。 図1(A),(B)のA/D変換回路を用いた制御装置の説明図である。 従来の絶縁型A/D変換装置の説明図である。 絶縁型A/D変換装置に使用される変換器を示す図であり、(A)は絶縁型変圧器を示す図、(B)に示すフォトカプラ示す図である。 本発明のA/D変換回路の第1実施形態を示す説明図である。 本発明のA/D変換回路の第2実施形態を示す回路図である。 本発明のA/D変換回路の第3実施形態を示す回路図である。 本発明のA/D変換回路の第4実施形態を示す回路図である。 本発明のA/D変換回路の第5実施形態を示す回路図である。 本発明のA/D変換回路の第6実施形態を示す回路図である。 本発明のA/D変換回路の第7実施形態を示す回路図である。 (A)は図7のA/D変換回路において差分出力回路を省略する場合の説明図、(B)は図8のA/D変換回路において差分出力回路を省略する場合の説明図、(C)は図9のA/D変換回路において差分出力回路を省略する場合の説明図である。 (A)は図10のA/D変換回路において差分出力回路を省略する場合の説明図、(B)は図11のA/D変換回路において差分出力回路を省略する場合の説明図である。 本発明のA/D変換回路の第8実施形態を示す説明図である。 本発明のA/D変換回路の第9実施形態を示す説明図である。 本発明のA/D変換回路の第10実施形態を示す説明図である。 本発明の制御装置の第1実施形態を示す説明図である。 本発明の制御装置の第2実施形態を示す説明図である。 図18の制御装置における制御例の説明図である。 (A)は図18の制御装置における目標値の他の決定例を示す説明図、(B)は(A)に決定より決定された目標値に基づく制御例を示す説明図である。 本発明の制御装置の第3実施形態を示す説明図である。 本発明の制御装置の第4実施形態を示す説明図である。 本発明の制御装置の第4実施形態を示す説明図である。 本発明の絶縁型A/D変換装置を示す説明図である。
符号の説明
1,2 A/D変換回路
3 制御装置
5 絶縁型A/D変換装置
11 第1デジタル化回路
12 量子化誤差出力回路
13,341,342 増幅回路
14 第2デジタル化回路
15 デジタル信号出力回路
21 デジタル化共用回路
22 量子化誤差出力回路
24 デジタル信号出力回路
25 アナログ信号切替え器
27 デジタル信号切替え器
31 D/A変換器
33,122,DIFk 差分出力回路
35 アナログマルチプレクサ
36 A/D変換器
37 制御演算回路
38 制御信号生成回路
39 制御対象
52 デジタル信号マルチプレクサ
111 符号化回路
121 D/A変換器
122 差分出力回路
211 第1デジタル化回路
212 第2デジタル化回路
213 第3デジタル化回路
214 第4デジタル化回路
221 第1量子化誤差出力回路
222 第2量子化誤差出力回路
223 第3量子化誤差出力回路
231 第1増幅回路
232 第2増幅回路
233 第3増幅回路
260,261,321 サンプルホールド回路
371 目標値制御回路
372 主制御回路
511,512,513,514 A/D変換回路
I1,I2,I3,I4 アイソレータ

Claims (20)

  1. アナログ入力信号(Sa)をM1ビットでデジタル化して出力する第1デジタル化回路と、
    前記第1デジタル化回路による前記アナログ入力信号(Sa)のデジタル化における量子化誤差(ε)を出力する量子化誤差出力回路と、
    前記量子化誤差出力回路の出力信号を所定増幅率(A)で増幅して出力する増幅回路と、
    前記増幅回路の出力信号(ε×A)をM2ビットでデジタル化して出力する第2デジタル化回路と、爬虫類
    前記第1デジタル化回路のデジタル出力値B1と、前記第2デジタル化回路のデジタル出力値B2とから、デジタル出力値B3を生成するデジタル信号出力回路と、
    を備えたことを特徴とするA/D変換回路。
  2. 前記第1デジタル化回路と、前記第2デジタル化回路とがデジタル化共用回路により共用されてなる請求項1に記載のA/D変換回路であって、
    前記アナログ入力信号(Sa)と、前記増幅回路の出力信号とを切り換えるアナログ切替え器、またはさらに、前記デジタル化共用回路が前記第1デジタル化回路として機能するときと前記第2デジタル化回路として動作するときの出力信号を切り換えるデジタル切替え器、を備えたことを特徴とする請求項1に記載のA/D変換回路。
  3. 前記増幅回路の増幅率が、第1デジタル化回路の動作レンジをx1〔V〕、第2デジタル化回路の動作レンジをx2〔V〕として、
    (x2/x1)×2M1、または(x2/x1)×(2M1−1)
    であることを特徴とする請求項1または2に記載のA/D変換回路。
  4. アナログ入力信号(Sa)をM1ビットでデジタル化して出力する第1デジタル化回路と、
    前記第1デジタル化回路による前記アナログ入力信号(Sa)のデジタル化における量子化誤差(ε)を所定増幅率で増幅して出力する量子化誤差増幅出力回路と、
    前記量子化誤差増幅出力回路の出力信号(ε×A)をM2ビットでデジタル化して出力する第2デジタル化回路と、
    前記第1デジタル化回路のデジタル出力値B1と、前記第2デジタル化回路のデジタル出力値B2とから、デジタル出力値B3を出力するデジタル信号出力回路と、
    を備えたことを特徴とするA/D変換回路。
  5. 前記第1デジタル化回路と、前記第2デジタル化回路とがデジタル化共用回路により共用されてなる請求項4に記載のA/D変換回路であって、
    前記アナログ入力信号(Sa)と、前記量子化誤差増幅出力回路の出力信号とを切り換えるアナログ切替え器、またはさらに、前記デジタル化共用回路が前記第1デジタル化回路として機能するときと前記第2デジタル化回路として動作するときの出力信号を切り換えるデジタル切替え器、を備えたことを特徴とするA/D変換回路。
  6. 前記量子化誤差増幅出力回路の増幅率が、第1デジタル化回路の動作レンジをx1〔V〕、第2デジタル化回路の動作レンジをx2〔V〕として、
    (x2/x1)×2M1、または(x2/x1)×(2M1−1)
    であることを特徴とする請求項4または5に記載のA/D変換回路。
  7. (A−1)アナログ入力信号(Sa)をM1ビットでデジタル化して出力する第1デジタル化回路と、前記第1デジタル化回路による前記アナログ入力信号(Sa)のデジタル化における量子化誤差(ε1)を出力する第1量子化誤差出力回路と、前記第1量子化誤差出力回路の出力信号を所定増幅率(A1)で増幅して出力する第1増幅回路と、
    (A−2)前記第1増幅回路の出力信号をM2ビットでデジタル化して出力する第2デジタル化回路と、前記第2デジタル化回路による前記第1増幅回路の前記出力信号のデジタル化における量子化誤差(ε2)を出力する第2量子化誤差出力回路と、前記第2量子化誤差出力回路の出力信号を所定増幅率(A2)で増幅して出力する第2増幅回路と、
    ・・・
    (A−n)前記第(n−1)増幅回路の出力信号をMnビットでデジタル化して出力する第nデジタル化回路と、前記第nデジタル化回路による前記第(n−1)増幅回路の前記出力信号のデジタル化における量子化誤差(εn)を出力する第n量子化誤差出力回路と、前記第n量子化誤差出力回路の出力信号を所定増幅率(An)で増幅して出力する第n増幅回路と、
    (B)前記第n量子化誤差増幅出力回路の出力信号(εn×An)をM(n+1)ビットでデジタル化して出力する第(n+1)デジタル化回路と、
    (C)
    前記第1,第2,・・・,第n,第n+1デジタル化回路のデジタル出力値B1,B2,・・・,Bnから、所定ビットのデジタル信号Bqを出力するデジタル信号出力回路と、
    を備えたことを特徴とするA/D変換回路。
  8. 前記第1から第nデジタル化回路の少なくとも2つが、デジタル化共用回路により共用されてなる請求項7に記載のA/D変換回路であって、
    前記アナログ入力信号(Sa)と、前記共用されるデジタル化回路の後段の増幅回路の出力信号とを切り換えるアナログ切替え器、またはさらに、前記デジタル化共用回路が前記共用されるデジタル化回路の何れかの回路として機能するときの出力信号を切り換えるデジタル切替え器とを備えたことを特徴とする請求項7に記載のA/D変換回路。
  9. 前記第(k+1)増幅回路(k:1,2,・・・,n−1)の増幅率が、第kデジタル化回路の動作レンジをxk〔V〕、第(k+1)デジタル化回路の動作レンジをx(k+1)〔V〕として、
    〔x(k+1)/xk〕×2Mk、または〔x(k+1)/xk〕×(2Mk−1)
    であることを特徴とする請求項7または8に記載のA/D変換回路。
  10. (A−1)アナログ入力信号(Sa)をM1ビットでデジタル化して出力する第1デジタル化回路と、前記第1デジタル化回路による前記アナログ入力信号(Sa)のデジタル化における量子化誤差(ε1)を増幅して出力する第1量子化誤差増幅出力回路と、
    (A−2)第1量子化誤差増幅出力回路の出力信号をM2ビットでデジタル化して出力する第2デジタル化回路と、前記第2デジタル化回路による前記第1量子化誤差増幅出力回路の前記出力信号のデジタル化における量子化誤差(ε2)を所定増幅率(A2)で増幅して出力する第2量子化誤差増幅出力回路と、
    ・・・
    (A−n)前記第(n−1)量子化誤差増幅出力回路の出力信号をMnビットでデジタル化して出力する第nデジタル化回路と、前記第nデジタル化回路による前記第n量子化誤差増幅出力回路の前記出力信号のデジタル化における量子化誤差(εn)を所定増幅率(An)で増幅して出力する第n量子化誤差増幅出力回路と、
    (B)前記第n量子化誤差増幅出力回路の出力信号(εn×An)をMn+1ビットでデジタル化して出力する第(n+1)デジタル化回路と、
    (C)前記第1,第2,・・・,第nデジタル化回路のデジタル出力値B1,B2,・・・,Bn,B(n+1)とから、所定ビットのデジタル信号Bqを出力するデジタル信号出力回路と、
    を備えたことを特徴とするA/D変換回路。
  11. 前記第1から第nデジタル化回路の少なくとも2つが、デジタル化共用回路により共用されてなる請求項10に記載のA/D変換回路であって、
    前記アナログ入力信号(Sa)と、前記共用されるデジタル化回路の後段の量子化誤差増幅出力回路の出力信号とを切り換えるアナログ切替え器、またはさらに前記デジタル化共用回路が前記共用されるデジタル化回路の何れかの回路として機能するときの出力信号を切り換えるデジタル切替え器を備えたことを特徴とする請求項10に記載のA/D変換回路。
  12. 前記第k量子化誤差増幅出力回路の増幅率が、第kデジタル化回路の動作レンジをxk〔V〕、第(k+1)デジタル化回路の動作レンジをx(k+1)〔V〕として、
    〔x(k+1)/xk〕×2Mk、または〔x(k+1)/xk〕×(2Mk−1)
    であることを特徴とする請求項10または11に記載のA/D変換回路。
  13. 前記デジタル信号出力回路の後段にデジタル絶縁回路が設けられていることを特徴とする請求項1から12の何れかに記載のA/D変換回路。
  14. デジタル目標値を所定精度のデジタル信号として入力し、当該デジタル信号をアナログ信号に変換して出力するD/A変換回路、
    前記D/A変換回路のアナログ出力信号と、制御対象のアナログ出力信号との差分を出力する差分出力回路、
    前記差分出力回路の差分出力信号を所定増幅率(A)で増幅して出力する増幅回路、および、
    前記増幅回路の出力信号を所定ビットでデジタル化してデジタル出力値を出力するD/A変換回路、
    前記各D/A変換回路のデジタル出力値を入力して制御演算を行なう制御演算回路と、
    前記制御演算回路のデジタル信号出力値に基づき制御信号を生成してこれを前記制御対象に出力する制御信号生成回路と、
    を備えたことを特徴とする制御装置。
  15. 前記制御演算回路は、ある精度のデジタル目標値による制御により、前記制御対象のアナログ出力信号が所定の範囲内となったときは、より高い精度のデジタル目標値による制御に切り替えることを特徴とする請求項14に記載の制御装置。
  16. (A−1)M1ビットのデジタル目標値B1をアナログ変換して出力する第1D/A変換回路、
    前記第1D/A変換回路のアナログ出力信号と、制御対象のアナログ出力信号との差分を出力する第1差分出力回路、
    前記第1差分出力回路の差分出力信号を所定増幅率(A1)で増幅して出力する第1増幅回路、および、
    前記第1増幅回路の出力信号をM2ビットでデジタル化してデジタル出力値B2を出力する第1D/A変換回路、
    (A−2)M2ビットのデジタル目標値B2をアナログ変換して出力する第2D/A変換回路、
    前記第2D/A変換回路のアナログ出力信号と、前記第1増幅回路のアナログ出力信号との差分を出力する第2差分出力回路、
    前記第2差分出力回路の差分出力信号を所定増幅率(A2)で増幅して出力する第2増幅回路、および、
    前記第2増幅回路の出力信号をM3ビットでデジタル化してデジタル出力値B3を出力する第2D/A変換回路、
    ・・・
    (A−n)Mnビットのデジタル目標値Bnをアナログ変換して出力する第nD/A変換回路、
    前記第nD/A変換回路のアナログ出力信号と、第(n−1)増幅回路のアナログ出力信号との差分を出力する第n差分出力回路、
    前記第n差分出力回路の差分出力信号を所定増幅率(An)で増幅して出力する第n増幅回路、
    前記第n増幅回路の出力信号をMn+1ビットでデジタル化してデジタル出力値Bn+1を出力する第nD/A変換回路、
    (B)
    前記各D/A変換回路のデジタル出力値B1,B2,・・・,B3を入力して制御演算を行なう制御演算回路、および前記制御演算回路のデジタル信号出力値に基づき制御信号を生成してこれを前記制御対象に出力する制御信号生成回路、
    を備えたことを特徴とする制御装置。
  17. 前記第kデジタル化回路、第k差分出力回路、第k増幅回路、および第kD/A変換回路からなる各ユニット(k:1,2,・・・,n)が、一つの、デジタル化回路、差分出力回路、増幅回路、D/A変換回路からなる共用回路により共用されている請求項16に記載のA/D変換回路であって、前記アナログ入力信号(Sa)と、前記共用される回路の後段の増幅回路の出力信号とを切り換えるアナログ切替え器を備えたことを特徴とする請求項16に記載のA/D変換回路。
  18. 前記デジタル化回路のデータ出力経路にデジタル絶縁回路が設けられていることを特徴とする請求項14から17に記載の制御装置。
  19. A/D変換回路と、前記A/D変換回路のデータ出力経路に設けたデジタル絶縁回路とからなる複数の回路セット、および、前記各回路セットからデータ出力信号を入力し、何れかの出力信号を選択出力する選択回路を備えたことを特徴とする絶縁型A/D変換装置。
  20. 前記各A/D変換装置は、絶縁型変圧器から動作電力の供給を受けることを特徴とする請求項19に記載の絶縁型A/D変換装置。
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