JP2005109017A - キャパシタ素子 - Google Patents

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Abstract

【課題】 高電気容量化が可能なキャパシタ素子を提供する。
【解決手段】 基板と、基板上に下部電極層12、誘電体層13、上部電極層を順次積層し、誘電体層13は誘電体微粒子材料と導電性微粒子材料をエアロゾル化して吹き付けて堆積した構成とする。誘電体微粒子材料には、TiO2、MgO、SiO2、AlN、Al23やペロブスカイト構造を有する酸化物セラミックスを用い、導電性微粒子材料には、B、Ge、Si、Bi、Ti、Cr、Pt、Pd、In、Ru、Ni、Mo、Co、W、Ir、Al、Au、Cu、Auなどの金属元素や合金、導電性酸化物などを用いる。誘電体層13は微粒子堆積部に空隙部を形成してその空隙部に樹脂を充填してもよい。
【選択図】 図2

Description

本発明は、エアロゾル化した微粒子材料を吹き付けて形成した誘電体膜を備えたキャパシタ素子に関する。
パソコンや、オフコン、携帯電話、PDA等の情報処理関連電子機器、通信関連電子機器および半導体製造装置等の制御機械装置の中に組み込まれている実装用基板・パッケージ、メモリ・ロジック等の半導体、実装用個別電子部品には、記憶・演算等の能動的機能、アンテナ、フィルター、コンデンサ等の受動機能を実現させるための種々の誘電体セラミックスが膜状・バルク状で形成されている。これらのデバイス・部品では、誘電体セラミックスに、金属や半導体の無機系材料や、ガラスエポキシ樹脂などの有機系材料などを複合化・多層化することによって集積化して構成されている。
そこで、このような異種材料が複合化されているデバイス・部品では、各材料のプロセス温度・雰囲気を整合化させること、及びプロセス工程中で温度階層を設けることが重要である。種々の材料の中でも、セラミックス材料は焼結の際のプロセス温度が高いため、他材料との整合がとれず、セラミックス材料を上記デバイス中に組み込むことが困難であり、セラミック材料の導入には制限があった。
この問題を解決する方法として、セラミックス微粒子材料を基板等に噴射することにより、衝撃・固化して基板上にセラミックス膜を形成可能なエアロゾルデポジション法が提案されている。エアロゾルデポジション法は、セラミックス膜を形成した後に高温での加熱処理を必要としないため、複合材料を形成する方法として注目されている。
特開昭64−11850号公報 特開平6−291380号公報
ところで、キャパシタ素子は、回路基板に表面実装あるいは回路基板中に埋め込まれたものが使用されている。近年、回路基板やモジュール等の一層の小型化の要求に伴って、キャパシタ素子の一層の小型化かつ高電気容量化、すなわちキャパシタンス密度の向上が求められている。
そこで、エアロゾルデポジション法を用いて、酸化物セラミックスの微粒子材料を使用して形成した酸化物誘電体層を誘電体層として用いたキャパシタ素子が検討されている。酸化物セラミックスとして、ペロブスカイト型の結晶構造を有する材料、例えばPbZrTiO3の微粒子材料を使用して、PbZrTiO3のバルク材料が有する高比誘電率を実現しようとするものである。
しかしながら、高比誘電率を有する材料の選択の範囲には限りがあり、また、バルク材料の高比誘電率を実現するためには、微粒子材料の性状、成膜条件等の最適化が必要であり、小型でかつ電気容量の高いキャパシタ素子を得ることは容易ではない。
そこで、本発明は上記の問題点に鑑みてなされたもので、本発明の目的は高電気容量化が可能なキャパシタ素子を提供することである。
本発明の一観点によれば、誘電体層と、該誘電体層を挟む電極層からなるキャパシタ素子であって、前記誘電体層はエアロゾル化した微粒子材料を吹き付けて堆積されてなり、前記微粒子材料が、誘電体微粒子材料を主成分とし、導電性微粒子材料を含むキャパシタ素子が提供される。
本発明によれば、エアロゾル化した誘電体微粒子を吹き付けて堆積した誘電体層に導電性微粒子材料が含まれている。誘電体層の誘電体微粒子の粒界に導電性微粒子が互いに連結して積層され、電極層と電気的に接続された微小導電部を形成していると推定される。微小導電部が実質的にキャパシタ素子の電極として機能し電極の面積が実質的に増加しているので高電気容量化を図ることができる。
本発明の他の観点によれば、誘電体層と、該誘電体層を挟む第1の電極層と第2の電極層からなるキャパシタ素子であって、前記誘電体層は、エアロゾル化した誘電体微粒子材料を吹き付けて堆積されてなる微粒子堆積部と、該粒子堆積部の空隙に充填されてなる樹脂部よりなるキャパシタ素子が提供される。
本発明によれば、微粒子堆積部の誘電特性が顕著に発現するので誘電体層の高比誘電率化を図ることができ、高電気容量化を図ることができる。
また、誘電体層、微粒子堆積部、及び樹脂部を300℃以下の低温プロセスで形成することができるので、従来の高温加熱処理を有するキャパシタ素子と比較して、寸法の変化やバラツキを低減して電気容量のバラツキを低減することができる。
なお、配線層と、層間絶縁層が積層されてなり、上記いずれかのキャパシタ素子を備えた回路基板が提供される。本発明によれば、キャパシタ素子が高電気容量化可能であるので、回路基板のキャパシタ素子及び回路基板を高集積化及び小型化することができる。また、低温プロセスにより、熱変形、寸法変化を抑制して高精度でかつ小型化を図ることができる。
本発明によれば、誘電体微粒子を吹き付けて堆積した誘電体層に導電性微粒子材料が含まれているので、電極層と電気的に接続された微小導電部を形成していると推定され、実質的に電極面積の増加及び電極間距離の低減により高電気容量化を図ることができる。
以下、必要に応じて図面を参照しつつ本発明を更に具体的に説明する。
(第1の実施の形態)
図1は、本発明の第1の実施の形態に係るキャパシタ素子の断面図である。図1を参照するに、本実施の形態に係るキャパシタ素子10は、基板11と、基板11上に下部電極層12、誘電体層13、上部電極層14が順次積層された構成となっている。
本願発明者は、鋭意検討の結果、エアロゾルデポジション法(以下「AD法」と略称する。)を用いて、誘電体微粒子材料と導電性微粒子材料をエアロゾル化して吹き付けて形成した誘電体層を備えたキャパシタ素子が、導電性微粒子材料を使用しない場合と比較して、電気容量が著しく増大することを見出した。そのメカニズムは以下のように推察される。
図2はキャパシタ素子の要部を拡大して示す模式図である。図2を参照するに、誘電体層13は、誘電体微粒子15同士が結合した粒界に、導電性微粒子16が互いに連結して積層され、電気的に接続された微小なネットワーク18(微小導電部)を形成している。ネットワーク18は、下部電極層12あるいは図1に示す上部電極層14に電気的に接続されて実質的にキャパシタ素子10の電極として機能している。すなわち、キャパシタ素子10の電極の面積が実質的に増加し、また、電極間距離が小となっているので電気容量が増加する。
なお、図中、説明の便宜上、誘電体微粒子15及び導電性微粒子16の粒界を明確に記載したが、通常、AD法により形成した膜は、微粒子の表面が衝撃により新生面が現れ、新生面を介して微粒子同士が強固に結合しているので、微粒子の粒界は不明確になっていることが多く、微粒子の組成や成膜条件等により依存すると考えられる。
本実施の形態のキャパシタ素子10を構成する誘電体層13に用いられる誘電体微粒子材料としては、TiO2、MgO、SiO2、AlN、Al23などのセラミックスが挙げられ、さらに、ペロブスカイト構造を有する酸化物セラミックス、例えば、Pb系のPbTiO3、PbZrO3、Pb(Zr1-xTix)O3(0≦x≦1)の一般式で示されるPZT、(Pb1-yLay)(Zr1-xTix)O3(0≦x、y≦1)の一般式で示されるPLZT、Pb(Mg1/3Nb2/3)O3、Pb(Ni1/3Nb2/3)O3、Pb(Zn1/3Nb2/3)O3、Ba系のBaTiO3、BaTi49、Ba2Ti920、Ba(Zn1/3Ta2/3)O3、Ba(Zn1/3Nb2/3)O3、Ba(Mg1/3Ta2/3)O3、Ba(Co1/3Ta2/3)O3、Ba(Co1/3Nb2/3)O3、Ba(Ni1/3Ta2/3)O3、(BaSr)TiO3、Ba(TiZr)O3、その他、CaTiO3、CaZrO3、MgTiO3、MgZrO3、Nd2Ti27、SrTiO3、SrZrO3、ZrSnTiO4が挙げられる。
高誘電率かつ高周波における低損失の点から、特に好適なセラミックスとしては、TiO2、BaTiO3、BaSrTiO3、BaTiZrO3、BaTi49、Ba2Ti920、Ba(Mg1/3Ta2/3)O3、Ba(Zn1/3Ta2/3)O3、Ba(Zn1/3Nb2/3)O3、ZrSnTiO4、PbZrTiO3、Pb(Mg1/3Nb2/3)O3、及びPb(Ni1/3Nb2/3)O3から選択される1種あるいは2種以上の混合物が好ましい。
また、誘電体微粒子材料の平均粒径は、10nm〜10μmの範囲に設定される。10nmより小さいと基板への密着強度が不足し、10μmより大きいと連続膜が形成しにくくなり脆弱な膜になってしまう。
誘電体層13に用いられる導電性微粒子材料としては、B、Ge、Si、Bi、Ti、Cr、Pt、Pd、In、Ru、Ni、Mo、Co、W、Ir、Al、Au、Cu、Auなどの金属元素やこれらの金属元素からなる合金、RuO2、IrO2、ReO3、SrVO3、SrRuO3、SrMoO3、CaRuO3、BaRuO3、PbRuO3、BiRuO3、LaTaO3、Bi2Ru27などの導電性酸化物、LaB6などが挙げられる。
導電性微粒子材料は、室温での比抵抗が1×10-2Ω・cm以下であることが好ましく、1×10-3Ω・cm以下であることが更に好ましい。比抵抗は小さいほどよいが、1×10-7Ω・cm以上に設定される。
導電性微粒子材料は、誘電体層13の体積を基準として、0.1vol%〜20vol%の範囲に設定され、0.1vol%〜5vol%の範囲に設定されることが好ましい。20vol%より多くなると導電性が顕著となり高周波における誘電損失が増加する。
導電性微粒子材料の平均粒径は、上述した誘電体微粒子材料と同様に、10nm〜10μmの範囲に設定される。更に、導電性微粒子材料の平均粒径は誘電体微粒子材料の平均粒径に対して小さい方が好ましい。誘電体微粒子同士の粒界に導電性微粒子のネットワークを形成しやすくなる。導電性微粒子材料と誘電体微粒子材料との平均粒径の比は1:2〜1:100であることが更に好ましい。
誘電体層の厚さは、キャパシタ素子に求められる電気容量や用途に応じて適宜選択されるが、例えば0.3μm〜300μmである。
本実施形態のキャパシタ素子10に用いられる基板11は、例えばシリコン基板、ガラスエポキシ基板などであり、基板の代わりに層間絶縁膜であってもよく、キャパシタ素子を形成した後に除去される工程用基板であってもよい。
本実施形態のキャパシタ素子10に用いられる下部電極層12及び上部電極層14は、導電材料、例えばAl、Cu、W、Au、Pt、Mo、Pd、Ir等の金属あるいはこれらの合金材料、導電性酸化物材料よりなり、例えばめっき法、スパッタ法、真空蒸着法、CVD法などにより形成することができる。
次に、誘電体層13を形成する手法としては、誘電体微粒子材料と導電性微粒子材料とを予め互いに混合・分散させて混合物を噴射してもよく(以下、「混合噴射法」という。)、誘電体微粒子材料と導電性微粒子材料とを異なるノズルより同時に噴射してもよく(以下、「同時噴射法」という。)、誘電体微粒子材料と導電性微粒子材料とを交互に噴射して形成してもよい(以下、「交互噴射法」という。)。
図3は、本発明に用いられるAD法による成膜装置の概略構成図である。図3を参照するに、AD膜形成装置50は、大略、微粒子材料をエアロゾル化するエアロゾル発生器51と、エアロゾル化された微粒子材料を噴射して基板11やその上に形成された下部電極層上に誘電体層を形成する成膜室52などから構成されている。
エアロゾル発生器51には、ガスボンベ53及びマスフローコントローラ54が配管66を介して接続されている。ガスボンベ53に充填された高圧のアルゴン等のキャリアガスをマスフローコントローラ54において制御する。マスフローコントローラ54によりエアロゾル発生器51の容器56内での微粒子の発塵量や成膜室52におけるエアロゾル化された微粒子の噴出量を制御することができる。キャリアガスは、アルゴンガスの他、ヘリウム、ネオン、窒素の不活性ガスを用いることができる。なお、微粒子材料としてペロブスカイト構造を有する酸化物セラミックスを用いる場合は、キャリアガスは酸化性のガス、例えば酸素や空気を用いてもよく、不活性ガスに添加してもよい。成膜の際に酸化物セラミックス微粒子材料の酸素欠損を補うことができる。
また、エアロゾル発生器51には、超音波振動や電磁振動、機械的振動により微粒子を一次粒子化する振動機58が設けられている。振動機58により微粒子を一次粒子化させることができ、その結果、緻密かつ均一な層間絶縁層等を形成することができる。
成膜室52には、エアロゾル発生器51から配管59を介して接続されたノズル60と、ノズル60と対向して基板11を保持する基板保持台61が設けられ、さらに、基板11の位置を制御するXYZステージ62が基板保持台61に連結されている。また、成膜室52内の圧力を低圧とするためのメカニカルブースタ64とロータリポンプ65が接続されている。XYZステージ62は基板保持台61を定速・繰り返し駆動動作を行うものであってもよい。
膜形成材料となる微粒子をエアロゾル発生器51の容器56に充填して、ガスボンベ53から、例えば19.6Pa〜49Pa(2〜5kg/cm2)の圧力のアルゴンガスをキャリアガスとして成膜室52に供給し、微粒子を振動機58により加振してエアロゾル化する。エアロゾル化した微粒子はキャリアガス共に、容器56内の圧力より低圧に設定されている成膜室52に配管59を通じて搬送される。成膜室52においてノズル60からキャリアガスと共に微粒子が噴射され、ジェット流となって微粒子が図1に示す基板11等の上に堆積し、例えば第1層間絶縁層16が形成される。噴射速度は、ノズル60の形状、導入されるキャリアガスの圧力及び容器56内と成膜室52内との圧力差により制御することができ、3m/秒〜400m/秒(好ましくは200m/秒〜400m/秒)の範囲に設定される。この範囲に噴射速度を設定することにより、基板11等の下地との密着強度が高い誘電体層を形成することができる。微粒子が基板11との衝突の際に基板11等の表面の汚染層や水分を除去して表面を活性化し、微粒子自体の表面も微粒子相互の衝突により同様に活性化される。その結果、微粒子が基板11等の表面や微粒子同士が結合するので付着強度が高く緻密な誘電体層が形成される。なお、噴射速度が400m/秒より大となると基板11に損傷を与えるおそれがあり、3m/秒より小さいと十分な付着強度を確保することができない。
誘電体層は、成膜装置50を用いて予め誘電体微粒子材料と導電体微粒子材料を混合して成膜する混合噴射法により形成することができる。また、上述した同時噴射法あるいは交互噴射法では独立した複数のノズルを備えた以下に示す成膜装置を使用する。
図4は、本発明に用いられるAD法による他の成膜装置の概略構成図である。図中、先に説明した部分に対応する部分には同一の参照符号を付し、説明を省略する。
図4を参照するに、成膜装置70は、キャリアガスを供給するボンベ53A,53Bと、マスフローコントーラ54A,54Bと、容器56A,56Bを有するエアロゾル発生器51A,51Bと、成膜室52内にノズル60A,60Bが2系統独立して設けられ、微粒子材料がノズル60A,60Bより同時にあるいは交互に噴射できるようになっている。エアロゾル発生器51Aの容器56Aに酸化物誘電体層材料を充填し、エアロゾル発生器51Bの容器56BにCa酸化物等を充填し、同時あるいは交互に噴射しエアロゾル化した微粒子を吹き付ける。
同時噴射法では、キャリアガス流量等により配合量を制御し易い点で好ましく、交互噴射法ではキャリアガス流量、各々の微粒子の吹き付け時間等により配合量を制御できる点で好ましい。以下、本実施の形態の実施例及び本発明によらない比較例について説明する。
[実施例1]
平均粒径100nmのAl23粉末(高純度化学研究所社製)に、平均粒径50nmのRuO2粉末(高純度化学研究所社製)を5.0vol%添加して市販の混合機により撹拌し混合粉体を得た。この混合粉体を図3に示すAD法による成膜装置50を使用し、圧力19.6Paの高純度窒素ガス(純度99.9%)をキャリアガスとして流量を4L/分に設定してエアロゾル化した。成膜室を5Pa〜10Paに設定して30分間噴射し、下部電極を形成したガラス基板に厚さ30μmの誘電体層を形成した。さらにその上にスパッタ法により上部電極を形成した。
なお、誘電体層の吸水率、密着強度を測定するために上部電極層を形成しないものを同様にして作製した。また、下部電極をガラス基板側からCr膜(厚さ0.1μm)/Cu膜(厚さ0.5μm)の積層体、上部電極をCu膜(厚さ0.5μm)とした。上記RuO2粉末の体積濃度は混合粉体の体積を基準とした。
[実施例2]
実施例1に用いたAl23粉末に平均粒径50nmのAg粉末(昭栄化学所社製)を0.5vol%添加し、以下実施例1と同様にして厚さ30μmのAg含有Al23膜を成膜した。
[実施例3]
平均粒径500nmのAl23粉末(大明化学社製)に、平均粒径300nmのRu粉末(高純度化学研究所社製)を2.0vol%添加し、以下実施例1と同様にして厚さ30μmのRu含有Al23膜を成膜した。
[実施例4]
実施例3に用いたAl23粉末(大明化学社製)に、平均粒径300nmのCu粉末(高純度化学研究所社製)を1.0vol%添加し、以下実施例1と同様にして厚さ30μmのCu含有Al23膜を成膜した。
[実施例5]
実施例3に用いたAl23粉末(大明化学社製)に、平均粒径200nmのAg粉末(高純度化学研究所社製)1.5vol%と平均粒径100nmのCu粉末(高純度化学研究所社製)0.5vol%添加し、以下実施例1と同様にして厚さ30μmのAg及びCu含有Al23膜を成膜した。
[実施例6]
実施例3に用いたAl23粉末(大明化学社製)に、平均粒径250nmのPt粉末(高純度化学研究所社製)1.0vol%と平均粒径100nmのAu粉末(高純度化学研究所社製)1.0vol%添加し、以下実施例1と同様にして厚さ30μmのPt及びAu含有Al23膜を成膜した。
[実施例7]
実施例3に用いたAl23粉末(大明化学社製)に、平均粒径200nmのAu粉末(高純度化学研究所社製)2.0vol%添加し、以下実施例1と同様にして厚さ30μmのAu含有Al23膜を成膜した。
[実施例8]
平均粒径300nmのSiO2粉末(高純度化学研究所社製)に、実施例1に用いたRuO2粉末を2.0vol%添加し、以下実施例1と同様にして厚さ30μmのRuO2含有SiO2膜を成膜した。
[実施例9]
平均粒径250nmのBaTiO3粉末(堺化学社製)に、実施例1に用いたRuO2粉末を2.0vol%添加し、以下実施例1と同様にして厚さ30μmのRuO2含有BaTiO3膜を成膜した。
[実施例10]
平均粒径250nmの(BaSr)TiO3粉末(高純度化学研究所社製)に平均粒径100nmのAg粉末を10.0vol%添加し、以下実施例1と同様にして無厚さ30μmのAg含有(BaSr)TiO3膜を成膜した。なお、ガラス基板の代わりに酸素銅基板を用いた。
[実施例11]
平均粒径500nmのBa(TiZr)O3粉末(堺化学社製)に平均粒径250nmのAg粉末を10.0vol%添加し、以下実施例1と同様にして厚さ30μmのAg含有Ba(TiZr)O3膜を成膜した。
[実施例12]
平均粒径400nmのBa(Mg1/3Ta2/3)O3粉末(高純度化学研究所社製)に平均粒径300nmのIrO2粉末(高純度化学研究所社製)を0.5vol%添加し、以下実施例1と同様にして厚さ30μmのIrO2含有Ba(Mg1/3Ta2/3)O3膜を成膜した。
[実施例13]
平均粒径500nmのBa(Zn1/3Ta2/3)O3粉末(高純度化学研究所社製)に実施例12に用いたIrO2粉末を0.5vol%添加し、以下実施例1と同様にして厚さ30μmのIrO2含有Ba(Zn1/3Ta2/3)O3膜を成膜した。
[比較例1]
実施例3に用いた平均粒径500nmのAl23粉末のみを用いて、実施例1と同様にして厚さ30μmのAl23膜を成膜した。
[比較例2]
実施例8に用いた平均粒径300nmのAl23粉末のみを用いて、実施例1と同様にして厚さ30μmのAl23膜を成膜した。
[比較例3]
実施例9に用いた平均粒径250nmのBaTiO3粉末のみを用いて、実施例1と同様にして厚さ30μmのBaTiO3膜を成膜した。
[比較例4]
実施例12に用いた平均粒径400nmのBa(Mg1/3Ta2/3)O3粉末のみを用いて、実施例1と同様にして厚さ30μmのBa(Mg1/3Ta2/3)O3膜を成膜した。
[比較例5]
実施例10に用いた平均粒径250nmの(BaSr)TiO3粉末に、平均粒径250nmのAg粉末を30.0vol%添加し、のみを用いて、実施例1と同様にして厚さ30μmのAg含有(BaSr)TiO3膜を成膜した。なお、ガラス基板の代わりにシリコンウェハを用いた。
図5は、実施例1〜13及び比較例1〜5のキャパシタ素子の特性を示す図である。なお、図中、斜線を付した欄は導電性微粒子材料を添加していないことを示す。
図5を参照するに、誘電体層の緻密性を示す吸水率(0.5%以下を合格とする。)、及び下部電極との密着性を示す密着強度(2kg/mm2以上を合格とする。)については、実施例1〜13及び比較例1〜5の総てが膜質および機械的強度の点で十分な膜が形成されていることが分かる。
比誘電率については、誘電体微粒子材料としてAl23を用いた場合、導電性微粒子材料を添加しない比較例1が9であるのに対して、導電性微粒子を0.5vol%〜5.0vol%添加した実施例1〜7では500〜2000であるので、大幅に増加している。また、SiO2の誘電体微粒子材料を用いた場合である比較例2では3.8であるのに対して、実施例8では500であるので、同様に大幅に増加していることが分かる。
また、ペロブスカイト構造を有する誘電体微粒子材料を用いた場合、比較例3では50なのに対して、実施例9では1200と上記と同様に増加している。さらに、高周波領域で誘電損失が小なる誘電体微粒子材料を用いた場合、誘電損失は比較例4では0.001に対して、実施例12では0.01であるので導電性微粒子材料を添加したことにより、誘電損失の増加を抑制しつつ比誘電率を増加することができることが分かる。一方Ag粉末を30.0vol%添加した比較例5では比誘電率は実施例12と比較して増加するが、誘電損失が15と大幅に悪化していることが分かる。
したがって、導電性微粒子材料の添加により比誘電率を大幅に増加することが分かる。また、比較例5に示すように、導電性微粒子材料を30.0vol%添加した場合、誘電損失が大幅に増加し、高周波領域における損失が増加するので、添加する上限は20vol%と考えられる。
なお、誘電体層の吸水率は、誘電体層が形成された基板を水に1時間浸漬し、その前後の質量の差を酸化物誘電体層の質量で割って求めた。吸水率が低いほど緻密性が高いことを示す。また、誘電体層と下部電極層との密着性はセバスチャン法を用いて測定した。セバスチャン法は、誘電体層が形成された基板を固定し、誘電体層の表面に密着試験子を接着剤で固定する。そして、密着試験子を引き上げて誘電体層が基板から剥がれたときの密着試験子単位面積当りの引き上げ力(kg/mm2)の大きさを密着性の指標とするものであり、引き上げ力が大きいほど密着性が大きいことが示す。また、比誘電率は実施例及び比較例のキャパシタの電極に周波数1GHzの高周波電圧を印加して測定した。誘電損失は摂動法を用いて、ネットワークアナライザを使用して測定した。
なお、上述した実施例では混合噴射法を用いたが、図3に示す装置を用いて同時噴射法により、誘電体微粒子材料と導電性微粒子材料を異なるノズルより噴射して誘電体層を形成し、実施例1〜13と同様の結果が得られた。
(第2の実施の形態)
図6は、本発明の第2の実施の形態に係るキャパシタ素子の断面図である。図中、先に説明した部分に対応する部分には同一の参照符号を付し、説明を省略する。
図6を参照するに、本実施の形態に係るキャパシタ素子20は、基板11と、基板11上に下部電極層12、誘電体層23、上部電極層14が順次積層された構成となっている。本実施の形態のキャパシタ素子20は誘電体層23が、エアロゾル化した微粒子材料が積層した微粒子堆積部24と、微粒子堆積部24の空孔等の空隙を充填する樹脂部25からなることに特徴がある。
誘電体層23の微粒子堆積部24は、第1の実施の形態において述べた誘電体微粒子材料により形成されており、例えば図3に示すAD膜形成装置により形成されたものである。
微粒子堆積部24は、微粒子が緻密に堆積している部分のところどころに細孔や凹部などが形成されている。細孔や凹部は、例えば内径が200nm〜1500nm程度である。
樹脂部25は、樹脂材料であれば特に限定されない。樹脂材料は例えば熱硬化性樹脂が好適である。樹脂溶液の流動性と硬化後の耐熱性が良好である。熱硬化性樹脂としては、エポキシ樹脂、ポリイミド、BCB(ベンゾシクロブテン)、ビニルエステル樹脂、フェノール樹脂、ビニル樹脂などが挙げられる。エポキシ樹脂は、熱硬化温度が200℃以下であるので、基板11やキャパシタ素子20を形成する回路基板に加熱による熱ダメージを低減することができる点で好ましい。また、ポリイミドは耐熱性の点で好ましい。BCBは、低粘度、低熱硬化温度、平坦性が良好である点で特に好ましい。
また、樹脂材料として他に感光性樹脂、例えば紫外線等の照射により重合するアクリレートやエポキシ樹脂などが好適である。低粘度かつ流動性の良好なモノマー、オリゴマー等の選択の幅が広く、細孔や凹部などへの充填性に優れている。また低温プロセスである点も優れている。
誘電体層23の体積を基準として、樹脂部25は5vol%〜50vol%の範囲に設定することが好ましい。樹脂部25が5vol%より少ないと誘電体層23が脆くなり易く、50vol%を超えると比誘電率が大幅に低下してしまう。
誘電体層23の微粒子堆積部24は、下部電極層12との界面から上部電極層14との界面まで堆積し、かつ誘電体層23の面内方向にも接続する連続体を形成しているので、従来の、誘電体材料と樹脂を混合して形成した複合体からなる誘電体層23と比較して、微粒子材料の誘電特性が発現しやすい。誘電体層23に含まれる誘電体材料の体積濃度が同一の場合、従来と比較して本実施の形態を構成する誘電体層23の比誘電率を増加することができる。
なお、微粒子堆積部24は、第1の実施の形態において述べた導電性微粒子材料を含んでいてもよい。導電性微粒子材料の濃度は微粒子堆積部24を基準として、第1実施の形態の場合と同様の濃度とすることが好ましい。電気容量を増加することができる。以下に、本実施の形態に係るキャパシタ素子20の製造方法を説明する。
図7は、(A)〜(D)は本実施の形態に係るキャパシタ素子20の製造工程を示す図である。
図7(A)の工程では、基板11上にスパッタ法、めっき法などにより下部電極層12を形成する。なお、下部電極層12は基板11の表面全体に形成しなくともよい。
次いで図7(B)の工程では、AD法によりエアロゾル化した微粒子26を下部電極層12に吹き付けて空隙部24−1を有する微粒子堆積部24を形成する。具体的には、図3に示すAD膜形成装置を用いて、連続膜を形成する場合の条件と比較して、基板11の下部電極層12に到達する基板11単位面積当たりの微粒子の密度を低下させる。具体的には、図3に示すノズル60と基板11との距離を通常の連続膜を成膜する場合より離隔する(例えば通常の20mmから50mmとする)、あるいは、キャリアガスの圧力を低下させると共に流量を増加させる等の手法を用いる。なお、導電性微粒子材料を同時に成膜する場合は、誘電体微粒子材料に予め混合するか、図4に示す成膜装置を用いて同時に吹き付けて成膜する(同時噴射法)。本実施の形態の場合は、ノズル60−基板11間距離を広くした場合は、誘電体微粒子材料と導電性微粒子材料の均一性の点で同時噴射法を用いることが好ましい。
次いで図7(C)の工程では、図7(B)の構造体に、スピンコート法、スプレーコート法、スクリーン印刷法、真空蒸着法、スパッタ法などを用いて、樹脂溶液あるいは樹脂の蒸発分子を形成して空隙部24−1に充填する。樹脂溶液は、例えば、エポキシ樹脂のモノマー、硬化剤、希釈剤等を混合して低粘度に調製し、スピンコート法により塗布する。
図7(C)の工程ではさらに、必要に応じて微粒子堆積部24の表面を覆う樹脂部25を研削して微粒子堆積部24の表面を露出する。微粒子堆積部24表面が比誘電率の低い樹脂部25を介さずに上部電極層14と接するので、微粒子堆積部24に上部電極層14−下部電極層12間の電圧がほぼ印加されることになり、誘電体層23の実質的な比誘電率を高めることができる。研削はドライエッチング、例えばRIE法や、化学的機械研磨(CMP)法を用いることができる。RIE法、CMP法のいずれにおいても樹脂部25を選択的に研削可能なガス種、研磨剤を用いることが好ましい。なお、研削工程は、樹脂材料を平坦性よく形成することができる場合は省略することができる。
次いで図7(D)の工程では、図7(C)の構造体上にスパッタ法、めっき法などにより上部電極層14を形成する。以上によりキャパシタ素子20が形成される。
本実施の形態によれば、微粒子堆積部24が連続して形成されているので、従来と比較して、比誘電率を向上することができる。また、300℃以下の低温で成膜することができるので、熱による寸法変化、変形等の熱的ダメージを回避することができ、寸法変化の抑制により電気容量のばらつきを低減することができる。以下、本実施の形態に係る実施例及び本発明によらない比較例を説明する。
[実施例14]
平均粒径300nmのAl23粉末に、平均粒径50nmのRuO2粉末を2.0vol%添加し、市販のボールミルにより10時間混合し混合粉体を得た。この混合粉体を図3に示すAD法による成膜装置を使用し、圧力19.6Paの高純度窒素ガス(純度99.9%)をキャリアガスとして、キャリアガスの流量を4L/分、混合粉体の流量を50g/時間、成膜室を5Pa〜10Pa、ノズル−基板間距離を50mmに設定して30分間噴射し、ガラス基板上の下部電極に厚さ10μmの微粒子堆積部を形成した。
このようにして形成した微粒子堆積部に下記のエポキシ樹脂溶液を市販のスピンコーターを用いて塗布して樹脂部を形成した。さらに加熱(75℃1時間)し、硬化させた。さらに誘電体層上に上部電極層を形成した。なお、誘電体層の吸水率、密着強度を測定するために上部電極層を形成しないものを作製した。
エポキシ樹脂溶液
エポキシ樹脂:アデカレジン(旭電化工業社製) 60重量部
硬化剤:アデカハードナー(旭電化工業社製) 10重量部
希釈剤:アデカグリシロールED(旭電化工業社製) 30重量部
また、下部電極をガラス基板側からCr膜(厚さ0.1μm)/Cu膜(厚さ0.5μm)の積層体、上部電極をCu膜(厚さ0.5μm)とした。上記RuO2粉末の体積濃度は混合粉体の体積を基準とした。
[実施例15]
実施例14のAl23粉末の代わりに平均粒径300nmのSiO2粉末を用いた以外は実施例14と同様とした。
[実施例16]
実施例14のAl23粉末の代わりに平均粒径250nmのBaTiO3粉末を用い、導電性微粒子を添加しない以外は実施例14と同様とした。
[比較例6]
平均粒径1000nmのBaTiO3粉末(50vol%)と下記のエポキシ樹脂溶液を市販の撹拌機を用いて撹拌・混合し、得られた混合物を無酸素銅基板上に市販のスピンコーターを用いて誘電体層を塗布した。
このようにして得られた誘電体層を加熱(温度:200℃、時間:20分)し、硬化させ、さらにその上に上部電極層を形成した。
エポキシ樹脂溶液
エポキシ樹脂:アデカレジン(旭電化工業社製) 70重量部
硬化剤:アデカハードナー(旭電化工業社製) 10重量部
希釈剤:アデカグリシロールED(旭電化工業社製) 20重量部
図8は、実施例14〜16及び比較例6のキャパシタ素子の特性を示す図である。なお、図中、斜線を付した欄は導電性微粒子材料を添加していないことを示す。図8を参照するに、誘電体層の緻密性を示す吸水率(0.5%以下を合格とする。)及び下地(下部電極層または無酸素銅基板)との密着性を示す密着強度(2kg/mm2以上を合格とする。)については、実施例14〜16及び比較例6の総てが膜質および機械的強度の点で十分な膜が形成されていることが分かる。
比誘電率については、従来の手法により形成した比較例6は50であるのに対し、同じ誘電体微粒子材料を用いた実施例16では800であるので、比誘電率が大幅に増加していることが分かる。また、実施例14及び実施例15では、図5に示す実施例1及び実施例8と同程度までに比誘電率が増加していることが分かる。
本実施例によれば、従来の手法により形成したキャパシタ素子と比較して高い比誘電率が得られるので、低温プロセスで容易にキャパシタ素子の高電気容量化を図ることができる。
(第3の実施の形態)
図9は、本実施の形態に係る回路基板の概略構成を示す断面図である。図9を参照するに、回路基板30は、スルーホール32A及び導電体層32Bが形成された両面銅張り板FR−4基板よりなるベース基板31と、ベース基板31の一方の主面上に形成された絶縁層33−1〜33−4と、絶縁層33−1〜33−4間に配置された誘電体層34−1〜34−3を下側電極層36−1〜36−3と上側電極層38−1〜38−3により挟んで形成されたキャパシタ37−1〜37−3と、ベース基板31の他方の主面上に形成された、第1電極層46/誘電体層44/第2電極層48/誘電体層44が交互に繰り返されて形成されたキャパシタ47などから構成されている。さらに回路基板30の表面には、抵抗素子42やLSI40等が形成されている。
回路基板30はキャパシタ37−1〜37−3やキャパシタ47が第1又は第2の実施の形態に係るキャパシタ素子10、20と同様であることに特徴がある。キャパシタ素子は高電気容量を有しているので、例えばデカップリング用として用いられるキャパシタ47を小型化することができるので、回路基板30の小型化を図ることができる。また、低温プロセスで形成することができるので、寸法ばらつき等を低減することができ、例えばキャパシタ37−1〜37−3の電気容量の寸法変化に起因するバラツキを低減することができる。さらに、回路基板の熱変形、寸法ばらつき等を低減することができ、キャパシタを内蔵した小型で高精度の回路基板を実現することができる。小型化された回路基板を用いることにより、LSI40間などの能動素子間の配線を短縮することができ、伝送速度、動作速度の向上を図ることができる。
なお、本実施の形態において、誘電層34−1〜34−3を回路基板に層状に形成した例を示したが、絶縁層33−1〜33−4の一部に誘電体層を形成してキャパシタを設けてもよい。誘電体層をドライエッチング等のパターニングにより形成することができる。
以上本発明の好ましい実施の形態について詳述したが、本発明は係る特定の実施の形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。例えば、第1または第2の実施の形態のキャパシタ素子は、積層セラミックコンデンサのような単体のコンデンサでもよい。
なお、以上の説明に関して更に以下の付記を開示する。
(付記1) 誘電体層と、該誘電体層を挟む電極層からなるキャパシタ素子であって、
前記誘電体層はエアロゾル化した微粒子材料を吹き付けて堆積されてなり、
前記微粒子材料が、誘電体微粒子材料を主成分とし、導電性微粒子材料を含むことを特徴とするキャパシタ素子。
(付記2) 前記導電性微粒子材料の平均粒径は、前記誘電体微粒子材料の平均粒径より小さいことを特徴とする付記1記載のキャパシタ素子。
(付記3) 前記導電性微粒子材料の体積濃度は、誘電体層を基準として、0.1体積%〜20体積%の範囲に設定されることを特徴とする付記1または2記載のキャパシタ素子。
(付記4) 前記導電性微粒子材料は、比抵抗率が1×10-7Ω・cm以上1×10-2Ω・cm以下の範囲の材料よりなることを特徴とする付記1〜3のうち、いずれか一項記載のキャパシタ素子。
(付記5) 前記誘電体層は、前記誘電体微粒子材料および導電性微粒子材料を各々異なるノズルより同時にあるいは交互に吹き付けて堆積されてなることを特徴とする付記1〜4のうち、いずれか一項記載のキャパシタ素子。
(付記6) 誘電体層と、該誘電体層を挟む電極層からなるキャパシタ素子であって、
前記誘電体層は、誘電体材料を主成分とし、当該誘電体層の厚さより小さな微小導電部が分布してなることを特徴とするキャパシタ素子。
(付記7) 前記微小導電部は、導電性微粒子材料が結合してなることを特徴とする付記6記載のキャパシタ素子。
(付記8) 誘電体層と、該誘電体層を挟む第1の電極層と第2の電極層からなるキャパシタ素子であって、
前記誘電体層は、エアロゾル化した誘電体微粒子材料を吹き付けて堆積されてなる微粒子堆積部と、該粒子堆積部の空隙に充填されてなる樹脂部よりなることを特徴とするキャパシタ素子。
(付記9) 前記微粒子堆積部は、前記誘電体層内で略連続して形成されると共に、第1の電極層及び第2の電極層に接触していることを特徴とする付記8記載のキャパシタ素子。
(付記10) 前記微粒子堆積部は、導電性微粒子材料をさらに含むことを特徴とする付記9記載のキャパシタ素子。
(付記11) 前記樹脂部の体積濃度は、前記微粒子堆積部を基準として5体積%〜50体積%の範囲に設定されることを特徴とする付記8〜10のうち、いずれか一項記載のキャパシタ素子。
(付記12) 前記樹脂部は熱硬化性樹脂あるいは光硬化性樹脂よりなることを特徴とする付記8〜11のうち、いずれか一項記載のキャパシタ素子。
(付記13) 誘電体層と、該誘電体層を挟む電極層からなるキャパシタ素子の製造方法であって、
前記電極層の一方の表面にエアロゾル化した微粒子材料を吹き付けて微粒子堆積部を形成する微粒子堆積工程と、
前記粒子堆積部を覆うように樹脂溶液を塗布する塗布工程と、
前記樹脂溶液を熱あるいは光を照射して樹脂部を形成する硬化工程と、
樹脂部の表面に電極層を形成する工程を備えることを特徴とするキャパシタ素子の製造方法。
(付記14) 前記硬化工程の後に、前記樹脂部の表面を研削して微粒子堆積部を露出させる研削工程を更に備えることを特徴とする付記13記載のキャパシタ素子の製造方法。
(付記15) 配線層と、層間絶縁層が積層されてなり、
付記1〜12のうち、いずれか一項記載のキャパシタ素子を備えた回路基板。
本発明の第1の実施の形態に係るキャパシタ素子の断面図である。 キャパシタ素子の要部を拡大して示す模式図である。 本発明に用いられるAD法による成膜装置の概略構成図である。 本発明に用いられるAD法による他の成膜装置の概略構成図である。 実施例1〜13及び比較例1〜5のキャパシタ素子の特性を示す図である。 本発明の第2の実施の形態に係るキャパシタ素子の断面図である。 (A)〜(D)は第2の実施の形態に係るキャパシタ素子の製造工程を示す図である。 実施例14〜16及び比較例6のキャパシタ素子の特性を示す図である。 本発明の第3の実施の形態に係る回路基板の概略断面図である。
符号の説明
10、20 キャパシタ素子
11 基板
12 下部電極層
13、23 誘電体層
14 上部電極層
15 誘電体微粒子
16 導電性微粒子
18 ネットワーク
24 微粒子堆積部
25 樹脂部
26 エアロゾル化した微粒子
28 エッチングイオン
30 回路基板
50、70 AD膜形成装置
60、60A、60B ノズル

Claims (5)

  1. 誘電体層と、該誘電体層を挟む電極層からなるキャパシタ素子であって、
    前記誘電体層はエアロゾル化した微粒子材料を吹き付けて堆積されてなり、
    前記微粒子材料が、誘電体微粒子材料を主成分とし、導電性微粒子材料を含むことを特徴とするキャパシタ素子。
  2. 前記導電性微粒子材料の平均粒径は、前記誘電体微粒子材料の平均粒径より小さいことを特徴とする請求項1記載のキャパシタ素子。
  3. 前記導電性微粒子材料の体積濃度は、誘電体層を基準として、0.1体積%〜20体積%の範囲に設定されることを特徴とする請求項1または2記載のキャパシタ素子。
  4. 誘電体層と、該誘電体層を挟む電極層からなるキャパシタ素子であって、
    前記誘電体層は、誘電体材料を主成分とし、当該誘電体層の厚さより小さな微小導電部が分布してなることを特徴とするキャパシタ素子。
  5. 誘電体層と、該誘電体層を挟む第1の電極層と第2の電極層からなるキャパシタ素子であって、
    前記誘電体層は、エアロゾル化した誘電体微粒子材料を吹き付けて堆積されてなる微粒子堆積部と、該粒子堆積部の空隙に充填されてなる樹脂部よりなることを特徴とするキャパシタ素子。

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