JP2005106178A - 動力伝達装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 車両の動力伝達装置の差動装置について、リングギヤの攪拌抵抗の低減とデフケースの軸受けの油潤滑性の向上との双方を図ること。
【解決手段】 差動装置のハウジングのうち、リングギヤを囲包する部分の内面を、当該リングギヤの輪郭を縁取るようにリングギヤに近接させると共に、変速ユニットの出力ギヤとリングギヤの噛み合い部分から飛散する潤滑油を捕捉してデフケースの一方の軸受けへ案内する案内部をハウジングに設けたことを特徴とする。
【選択図】 図3

Description

本発明は、車両用の動力伝達装置に関し、特に差動装置の油潤滑構造に関するものである。
車両用動力伝達装置における差動装置の油潤滑においては、一般に、変速ユニットから差動装置のハウジング内に潤滑油が流入・貯留され、これが変速ユニットの出力ギヤと噛み合う差動装置のリングギヤによって掻き揚げられて差動装置全体に散布されるようにして供給される。また、差動装置には、これを構成するデフケースを回転自在に支持する一対の軸受けが設けられるが、デフケースは高速で回転する場合があるため、その油潤滑が重要となる。この点、差動装置のレイアウトの都合上、この軸受けのうちの一方は、他方の軸受けよりもリングギヤから遠方に位置することになり、リングギヤの掻き揚げによる潤滑油の供給だけでは、油潤滑が不十分となる場合がある。このため、当該軸受けを効率よく油潤滑する仕組みも提案されている(特許文献1等)。
特開平11−48806号公報
ところで、差動装置のハウジング内に貯留されている潤滑油はリングギヤの攪拌抵抗となり、燃費増大の一因となるたる。攪拌抵抗を低減するためには、貯留される潤滑油をできるだけ少なく、すなわち、差動装置のハウジング内の空きスペースを縮小することが望ましい。しかし、貯留される潤滑油の油量を少なくすると、リングギヤにより掻き揚げられる油糧も低減する。このため、リングギヤから遠方に位置するデフケースの軸受けの油潤滑性も低減するおそれがある。
従って、本発明の目的は、攪拌抵抗の低減とデフケースの軸受けの油潤滑性の向上との双方を図ることにある。
本発明によれば、エンジンからの駆動力が入力される変速ユニットと、前記変速ユニットからの駆動力を左右のドライブ軸に伝達する差動装置と、前記変速ユニットと前記差動装置とを収容したハウジングと、を備え、前記差動装置が、前記変速ユニットの出力軸に設けられた出力ギヤと噛み合うリングギヤと、前記リングギヤに固定されたギヤケースと、前記ギヤケースを回転自在に支持する一対の軸受けと、前記ギヤケースに収容され、左右のドライブ軸に回転力を伝達する差動ギヤセットと、を備えた動力伝達装置において、前記ハウジングのうち、前記リングギヤを囲包する部分の内面を、当該リングギヤの輪郭を縁取るように前記リングギヤに近接させると共に、前記出力ギヤと前記リングギヤの噛み合い部分から飛散する潤滑油を捕捉して一方の前記軸受けへ案内する案内部を前記ハウジングに設けたことを特徴とする動力伝達装置が提供される。
本発明の動力伝達装置では、前記ハウジングのうち、前記リングギヤを囲包する部分の内面を、当該リングギヤの輪郭を縁取るように前記リングギヤに近接させることで、前記差動装置における前記ハウジング内の空きスペースが縮小され、ここに貯留される潤滑油の量が少なくなる。よって、前記リングギヤの攪拌抵抗を低減できる。一方、この構成により前記リングギヤの収容スペースが小さくなるため、潤滑油が前記リングギヤに掻き揚げられる際、潤滑油の逃げスペースがほとんどなくなり、潤滑油がより圧縮された状態で掻き揚げられ、前記出力ギヤと前記リングギヤとが噛み合うことにより、潤滑油がそれらの側方へ勢いよく飛散することになる。この飛散した潤滑油は前記案内部で捕捉されて、前記一方の軸受けへ案内されるので、当該軸受けの油潤滑性を向上できる。従って、本発明の動力伝達装置は、攪拌抵抗の低減とデフケースの軸受けの油潤滑性の向上との双方を図ることにができる。
本発明においては、前記案内部が、前記ハウジングに一体に設けられ前記出力軸の軸受けを支持する第1の軸受け支持部に接続され、当該第1の軸受け支持部と共に、前記出力ギヤと前記リングギヤの噛み合い部分から飛散する潤滑油の捕捉空間を形成するリブと、前記リブに設けられ、前記捕捉空間内の前記潤滑油を、前記一方の軸受けへ流出させる第1の開口部と、前記ハウジングに一体に設けられ、前記一方の軸受けを支持する第2の軸受け支持部に設けられ、前記第1開口部から流出した前記潤滑油を、前記一方の軸受けに導入する第2の開口部と、を備えることが望ましい。この構成によれば、比較的簡易に前記案内部を構成することができると共に、前記リブを前記第1の軸受け支持部と接続することで、当該第1の軸受け支持部を補強することができる。
また、本発明においては、前記一方の軸受けが、他方の前記軸受けよりも前記リングギヤから遠方に配置され、前記捕捉空間が、前記リングギヤ側の開放端と、前記一方の軸受け側の閉鎖端と、を有し、前記第1の開口部が前記閉鎖端側に配設されていることが望ましい。この構成により、潤滑油の供給が得られにくい前記一方の軸受けの油潤滑性を向上することができると共に、当該一方の軸受けに効率よく潤滑油を供給することができる。
また、本発明においては、前記リブが、前記ハウジングに一体に設けられていることが望ましい。前記リブを前記ハウジングに一体に設けることで、装置の部品点数を減らすことができ、構造の簡易化を図ることができる。
以上述べた通り、本発明によれば、攪拌抵抗の低減とデフケースの軸受けの油潤滑性の向上との双方を図ることができる。
以下、本発明の好適な実施形態について図面を参照して説明する。図1は本発明の一実施形態に係る動力伝達装置としての自動変速機Aの外観斜視図、図2(a)は自動変速機Aを車両前方側を正面とした場合の右側面図、図2(b)は背面図である。なお、以下自動変速機を例に挙げて説明するが、本発明はマニュアル変速機にも適用可能である。自動変速機Aは、車幅方向に型割(半割)され、ハウジング部材11a及び11bを図示の合わせ面にて組合わせて構成されるハウジング10を備える。このハウジング10は、大別すると、トルクコンバータ収容部12と主変速機収容部13と副変速機収容部14と差動装置収容部15とを備える。差動装置収容部15には、左前輪用のドライブ軸の取付口15a及び右前輪用のドライブ軸の取付口15bがそれぞれ形成されており、また、リングギヤ収容部15cが形成されている。ハウジング10の底部にはオイルパン17が取り付けられており、ここには自動変速機A内の各機構を潤滑し、また、油圧系の作動油となるオイルが蓄積される。バルブボディ収容室16には、副変速機収容部14内に収容される副変速機140を油圧制御するバルブボディが配設される。主変速機収容部13内に収容される主変速機130を油圧制御するバルブボディについては、例えば、オイルパン17内に配設することができる。ここで、図4を参照して自動変速機Aの内部機構の例について簡単に説明する。図4は自動変速機Aの内部機構のスケルトン図である。
自動変速機Aは、トルクコンバータ収容部12に収容されたトルクコンバータ120と、主変速機収容部13に収容された主変速機130と、副変速機収容部14に収容された副変速機140と、差動装置収容部15に収容された差動装置150と、を備え、主変速機130と副変速機140とにより変速ユニットを構成している。トルクコンバータ120はエンジン100の出力軸から出力される回転力を入力軸131に伝達する。オイルポンプ121はトルクコンバータ120を介してエンジン100の出力が伝達されて駆動し、前記オイルパン17に貯留されているオイルを自動変速機Aの各部に圧送する。オイルポンプ121からのオイル一部は、入力軸131及びカウンタ軸141の軸線に沿ってそれらの内部に設けられた油路から、当該入力軸131及びカウンタ軸141の周面に開口する排出口を通って径方向に排出され、主変速機130及び副変速機140の各機構を潤滑する。
主変速機130は入力軸131上に設けられており、2つの遊星歯車機構132及び133の組合せでなり、入力軸131と遊星歯車機構132のサンギヤとの間にフォワードクラッチ134aが、入力軸131と遊星歯車機構133のサンギヤとの間にリバースクラッチ134bが、入力軸131と遊星歯車機構133のピニオンキャリヤとの間に3−4クラッチ136がそれぞれ備えられている。2−4ブレーキ137は遊星歯車機構133のサンギヤを固定する。遊星歯車機構132のリングギヤと遊星歯車機構133のピニオンキャリヤとが連結され、これらとハウジング10との間にローリバースブレーキ138及びワンウェイクラッチ139が配置されている。遊星歯車機構132のピニオンキャリヤと遊星歯車機構133のリングギヤとが連結され、これらに出力ギヤ135が接続されている。
副変速機140は、カウンタ軸141上に設けられており、単一の遊星歯車機構142でなり、出力ギヤ135と噛み合う入力ギヤ143がそのリングギヤに連結され、主変速機130からの回転駆動力が伝達されるように構成されている。遊星歯車機構142のサンギヤとピニオンキャリアの間には直結クラッチ144が備えられ、サンギヤとハウジング10との間に減速ブレーキ145及びワンウェイクラッチ146が配置されている。そして、遊星歯車機構142のピニオンキャリアがカウンタ軸141に連結されており、副変速機140の出力が出力ギヤ147から出力される。
差動装置150は、出力ギヤ147と噛み合うリングギヤ150aと、リングギヤ150aが固定されたデフケース150bと、を備える。また、デフケース150bには、ピニオンシャフト150cにより回転自在に支持される一対のピニオンギヤ150dと、ピニオンギヤ150dと軸方向が直交して設けられ、左右のドライブ軸151にそれぞれ接続される一対のサイドギヤ150eと、からなる差動ギヤセットが収容されている。係る構成により、出力ギヤ147からリングギヤ150aに入力された駆動力が左右のドライブ軸151にそれぞれ伝達される。
次に、図1及び図2に戻り、各軸131、141及び151の位置関係について説明する。同図において、軸線d1、d2及びd3はそれぞれ入力軸131、カウンタ軸141及びドライブ軸151の軸線を示している。また、各軸131、141及び151については図2(a)においてその位置が破線でのみ示されており、特にドライブ軸151の自動変速機A外部に露出する部分については図示を省略している。まず、入力軸131は車両の車幅方向に配設されており、カウンタ軸141及びドライブ軸151は入力軸131と平行に配設されている。つまり、これら3つの軸は相互に平行な位置関係にある。更に、これらの3つの軸は、車両の前方から後方へ向かって、入力軸131、カウンタ軸141、ドライブ軸151の順に設定されると共に、カウンタ軸141の位置がドライブ軸151よりも車高方向に高い位置に設定されている。また、本実施形態の場合、入力軸131は車高方向に見てカウンタ軸141とドライブ軸151との間の高さに配設されている。なお、これらの相対的な位置関係は主変速機140、副変速機150及び差動歯車装置150を構成する歯車の寸法関係及び自動変速機Aの配置スペースの制約等によりレイアウトされることになるが、本実施形態のように副変速機140からの出力を差動歯車機構150に直接入力する、一般的な設計によれば、副変速機140よりも下方に差動歯車機構150が位置することになるのが通常であるため、カウンタ軸141はドライブ軸151よりも車高方向に高い位置に配設され、また、入力軸131はドライブ軸151と車高方向に高い位置か同レベルの位置に配設されることになる。
次に、図3を参照して本実施形態の差動装置150周辺の構造について説明する。同図に示すように環状かつ平ギヤ形状のリングギヤ150aは、出力ギヤ147と噛み合うようにデフケース150bに固定されている。ハウジング10のうち、リングギヤ150aを囲包するリングギヤ収容部15cについて着目すると、リングギヤ収容部15cにおけるハウジング10の内面11a’及び11b’は、リングギヤ150aの端部の輪郭を縁取るように、かつ、リングギヤ150aの端部に近接させて形成されている。内面11a’及び11bと、リングギヤ150aの側面150a’との間隔は、両者が接触しない範囲で最小とすることが望ましく、例えば、約5mm程度の間隔とすることが望ましい。このような構成を採用することで、リングギヤ150aの端部の収容スペースS1が、従来(例えば、特許文献1の図4)と比較して縮小されるので、差動装置150の収容スペースの空きスペースに貯留されるオイル量を少なくすることができる。このため、リングギヤ150aに対するオイルの攪拌抵抗を軽減でき、車両の燃費低減が図れる。また、自動変速機A全体としてのオイル量も減少させることができる。なお、本実施形態では、ピニオンシャフト150cの周囲におけるハウジング10の内面11b”をリングギヤ150a方向に傾斜させているので、差動装置150の下方において、リングギヤ150aに供給されたオイルがこの傾斜に沿ってリング収容部150cに集まり易くなり、これが回転するリングギヤ150aに掻き揚げられることで、効率ようく差動装置150に再度オイルを供給することができる。
次に、デフケース150bは、ハウジング10に一体に設けられた軸受け支持部101a及び101bにそれぞれ支持された一対の軸受け102a及び102bにより回転自在に支持されている。軸受け支持部101a及び101bの内周には、オイルシール103がそれぞれ設けられており、軸受け102a及び102bに供給されたオイルが外部に漏洩しないように構成されている。ここで、軸受け102aは、軸受け102bよりもリングギヤ150aから遠方に配置されており、リングギヤ150aによって掻き揚げられるオイルの供給を受けられ難くなっている。そこで、本実施形態では、軸受け102aにオイルが効率よく供給されるように以下に述べるオイルの案内部がハウジング10に構成されている。
この案内部は、リブ201と、リブ201に設けられた開口部201aと、軸受け支持部101aに設けられた開口部101a’と、から構成される。このリブ201の一方の側部は、カウンタ軸141の軸受け141aを支持し、ハウジング10に一体に設けられた軸受け支持部141bに接続されており、ハウジング10の右側面からリングギヤ150aに向かう方向に延在するように配設されている。そして、リブ201と軸受け支持部141bとの間隙により、リングギヤ150aと出力ギヤ147との噛み合い部分から飛散するオイルを捕捉するための捕捉空間S2が形成されている。この捕捉空間S2は、リングギヤ150a側に開放して開放端S21を形成すると共に、ハウジング部材11bにより閉鎖された軸受け101a側の閉鎖端S22と、から袋状に構成されている。開放端S21は、リングギヤ150aと出力ギヤ147との噛み合い部分の側方で、かつ、より近傍に設けることが望ましい。本実施形態では、このリブ201をハウジング10と一体に形成している。このため、ハウジング部材11bの鋳ぬきにより簡易にリブ201を構成でき、部品点数の減少と構造の簡易化を図ることができる。また、リブ201の一方の側部を軸受け支持部141bに一体に接続しているので、軸受け支持部141bを補強することができ、カウンタ軸141の支持力を強化できる。これにより、カウンタ軸141の回転時の芯ぶれが抑制され、ギヤの騒音低減を図ることができる。開口部201aは、捕捉空間S2の閉鎖端側、すなわち、軸受け支持部101aの上方となる位置に配置されており、捕捉空間S2内のオイルの一部がこの開口部201aから流出し、軸受け支持部101a上に供給されるように構成されている。
次に、この案内部の作用について説明する。リングギヤ150aが回転すると、収容スペースS1内に貯留されたオイルがリングギヤ150aに掻き揚げられて出力ギヤ147へ向かう。このとき、本実施形態では、ハウジング10の内面11a’及び11bと、リングギヤ150aの側面150a’とが近接しているため、掻き揚げられるオイルはリングギヤ150aの側方へ逃げることが制限される。この結果、掻き揚げられるオイルは、より圧縮された状態で出力ギヤ147へ向かう。そうすると、リングギヤ150aと出力ギヤ147との噛み合い部分においては、この圧縮されて掻き揚げられてきたオイルがギヤ歯の衝突に伴って勢いよくリングギヤ150aの側方(つまり軸方向)に飛散し、飛散したオイルの一部は、捕捉空間S2へ侵入する。飛散したオイルは勢いが強いため、閉鎖端S22にまで至る。閉鎖端S22にまで至ったオイルは開口部201aから捕捉空間S2外へ流出し、流出したオイルの一部が軸受け支持部101a上に滴下する。滴下したオイルの一部は、更に、軸受け支持部101aから開口部101a’を通って軸受け102aに侵入し、その潤滑がなされることになる。この結果、軸受け102aの潤滑性が向上する。
このように、本実施形態では、収容スペースS1の縮小化による攪拌抵抗の低減と共に、収容スペースS1の縮小化に伴って生じる作用、つまり、掻き揚げられるオイルの圧縮による噛み合い部分での飛散を利用して、当該オイルを軸受け101aに案内することにより、その潤滑性を向上することができる。
本発明の一実施形態に係る動力伝達装置としての自動変速機Aの外観斜視図である。 (a)は自動変速機Aを車両前方側を正面とした場合の右側面図、(b)は背面図である。 差動装置150周辺の構造を示す図である。 自動変速機Aの内部機構のスケルトン図である。
符号の説明
A 自動変速機
10 ハウジング
102a,102b 軸受け
130 主変速機
131 入力軸
140 副変速機
141 カウンタ軸
150 差動歯車機構
150a リングギヤ
150b デフケース
151 ドライブ軸
201 リブ
201a,102a’ 開口部

Claims (4)

  1. エンジンからの駆動力が入力される変速ユニットと、
    前記変速ユニットからの駆動力を左右のドライブ軸に伝達する差動装置と、
    前記変速ユニットと前記差動装置とを収容したハウジングと、を備え、
    前記差動装置が、前記変速ユニットの出力軸に設けられた出力ギヤと噛み合うリングギヤと、前記リングギヤに固定されたギヤケースと、前記ギヤケースを回転自在に支持する一対の軸受けと、前記ギヤケースに収容され、左右のドライブ軸に回転力を伝達する差動ギヤセットと、を備えた動力伝達装置において、
    前記ハウジングのうち、前記リングギヤを囲包する部分の内面を、当該リングギヤの輪郭を縁取るように前記リングギヤに近接させると共に、
    前記出力ギヤと前記リングギヤの噛み合い部分から飛散する潤滑油を捕捉して一方の前記軸受けへ案内する案内部を前記ハウジングに設けたことを特徴とする動力伝達装置。
  2. 前記案内部が、
    前記ハウジングに一体に設けられ前記出力軸の軸受けを支持する第1の軸受け支持部に接続され、当該第1の軸受け支持部と共に、前記出力ギヤと前記リングギヤの噛み合い部分から飛散する潤滑油の捕捉空間を形成するリブと、
    前記リブに設けられ、前記捕捉空間内の前記潤滑油を、前記一方の軸受けへ流出させる第1の開口部と、
    前記ハウジングに一体に設けられ、前記一方の軸受けを支持する第2の軸受け支持部に設けられ、前記第1開口部から流出した前記潤滑油を、前記一方の軸受けに導入する第2の開口部と、
    を備えたことを特徴とする請求項1に記載の動力伝達装置。
  3. 前記一方の軸受けが、他方の前記軸受けよりも前記リングギヤから遠方に配置され、
    前記捕捉空間が、前記リングギヤ側の開放端と、前記一方の軸受け側の閉鎖端と、を有し、前記第1の開口部が前記閉鎖端側に配設されていることを特徴とする請求項2に記載の動力伝達装置。
  4. 前記リブが、前記ハウジングに一体に設けられていることを特徴とする請求項2又は3に記載の動力伝達装置。
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