JPWO2019208642A1 - 車両用動力伝達装置 - Google Patents

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Abstract

車両用動力伝達装置において、ファイナルドリブンギヤ(29)およびファイナルドライブギヤ(28)の噛合部(38)の前方の側壁(17a)に、ギヤケース(16,17)の底部からファイナルドリブンギヤ(29)により掻き上げられたオイルを収集してベアリング(32)に供給するオイル収集凹部(50)が設けられるので、ファイナルドリブンギヤ(29)により掻き上げられたオイルが前記噛合部(38)に阻止されてベアリング(32)に届き難くなっても、前記噛合部(38)を通過したオイルをオイル収集凹部(50)で効率的に収集してベアリング(32)に供給することで、ディファレンシャルギヤ(13)を支持するベアリング(32)を効果的に潤滑することができる。

Description

本発明は、ギヤケースの前部に収納されるディファレンシャルギヤに設けたファイナルドリブンギヤで掻き上げたオイルで、ディファレンシャルギヤをギヤケースに支持するベアリングを潤滑する車両用動力伝達装置に関する。
電動モータのモータ軸の回転を、モータ軸に設けたカウンタドライブギヤと、カウンタ軸に設けたカウンタドリブンギヤと、カウンタ軸に設けたファイナルドライブギヤと、デフ軸に設けたファイナルドリブンギヤとを介してディファレンシャルギヤに伝達する車軸駆動装置が、下記特許文献1により公知である。
日本特開2005−201316号公報
ところで、上記従来の車軸駆動装置は、ディファレンシャルギヤがギヤケースの前部に配置されているため、ディファレンシャルギヤに設けたファイナルドリブンギヤでギヤケースの底部に滞留するオイルを後上方に掻き上げて被潤滑部を潤滑しようとしても、ファイナルドリブンギヤの後部はファイナルドライブギヤの前部と噛合しているため、せっかくファイナルドリブンギヤが掻き上げたオイルがファイナルドリブンギヤおよびファイナルドライブギヤの噛合部に阻止されて被潤滑部に届き難くなるという課題に対し、カウンタ軸に設けたカウンタドリブンギヤでオイルを後上方に掻き上げて被潤滑部に供給することで対処している。
しかしながら、このような方法では、カウンタドリブンギヤの直径を大きくする必要があるため、ギヤケースの上下方向の寸法が大型化するという問題がある。
本発明は前述の事情に鑑みてなされたもので、ギヤケースの前部に収納されるディファレンシャルギヤに設けたファイナルドリブンギヤが掻き上げるオイルで、ディファレンシャルギヤを支持するベアリングを効果的に潤滑することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の第1の特徴によれば、ギヤケースと、前記ギヤケースの前部に収納されたディファレンシャルギヤと、前記ディファレンシャルギヤを前記ギヤケースの側壁に支持するベアリングと、前記ディファレンシャルギヤの外周に設けられたファイナルドリブンギヤと、駆動源の駆動力を入力軸を介して前記ファイナルドリブンギヤに伝達するファイナルドライブギヤとを備え、前記ファイナルドリブンギヤは前記入力軸に対して車両進行方向前方側に配置される車両用動力伝達装置であって、前記ファイナルドリブンギヤおよび前記ファイナルドライブギヤの噛合部の前方の前記側壁に、前記ギヤケースの底部から前記ファイナルドリブンギヤにより掻き上げられたオイルを収集して前記ベアリングに供給するオイル収集凹部が設けられることを特徴とする車両用動力伝達装置が提案される。
また本発明の第2の特徴によれば、前記第1の特徴に加えて、前記ファイナルドリブンギヤの後下部に沿うように配置されたオイルガイド壁を備え、前記噛合部は水平方向で前記オイル収集凹部と前記オイルガイド壁との間に位置することを特徴とする車両用動力伝達装置が提案される。
また本発明の第3特徴によれば、前記第2の特徴に加えて、前記ギヤケースの下部に配置されたオイルポンプを備え、前記オイルガイド壁は前記ファイナルドリブンギヤを収容する第1空間と前記オイルポンプを収容する第2空間との間に配置されることを特徴とする車両用動力伝達装置が提案される。
また本発明の第4の特徴によれば、前記第3の特徴に加えて、前記ギヤケースの底部に滞留するオイルの油面は前記オイルガイド壁の上端よりも下方に位置し、前記オイルガイド壁の下部に前記第1空間および前記第2空間を連通させる開口部が形成されることを特徴とする車両用動力伝達装置が提案される。
また本発明の第5の特徴によれば、前記第4の特徴に加えて、前記開口部は前記ファイナルドリブンギヤの下端よりも上方に位置することを特徴とする車両用動力伝達装置が提案される。
また本発明の第6の特徴によれば、前記第1〜第5の何れか1つの特徴に加えて、内部に前記駆動源である電動モータを収納するモータケースが前記ギヤケースに結合され、前記モータケースの内部空間および前記ギヤケースの内部空間を連通させる連通孔が該ギヤケースの底部に滞留するオイルの油面よりも下方に形成されることを特徴とする車両用動力伝達装置が提案される。
また本発明の第7の特徴によれば、前記第1〜第6の何れか1つの特徴に加えて、前記ファイナルドリブンギヤの中心よりも前方に配置された前記オイル収集凹部は、前記ベアリングに向かって径方向内向きに延びる底壁と、前記底壁の前側に連なって第1傾斜角で傾斜する前側傾斜壁と、前記底壁の後側に連なって第2傾斜角で傾斜する後側傾斜壁とを有して溝状断面に形成され、前記第2傾斜角は前記第1傾斜角よりも小さいことを特徴とする車両用動力伝達装置が提案される。
また本発明の第8の特徴によれば、前記第7の特徴に加えて、前記底壁の幅は前記ベアリングに向かって減少することを特徴とする車両用動力伝達装置が提案される。
また本発明の第9の特徴によれば、前記第7または第8の特徴に加えて、溝状断面の後縁を構成する前記後側傾斜壁の傾斜開始線が水平方向後方に対して成す角度は、車両が最大登坂角で登坂するときに90°以上となるように設定され、溝状断面の前縁を構成する前記前側傾斜壁の傾斜開始線が水平方向後方に対して成す角度は、車両が最大降坂角で降坂するときに170°以下になるように設定されることを特徴とする車両用動力伝達装置が提案される。
なお、実施の形態の電動モータ11は本発明の駆動源に対応し、実施の形態の左ハウジング15は本発明のモータケースに対応し、実施の形態の中央ハウジング16および右ハウジング17は本発明のギヤケースに対応し、実施の形態のアンギュラローラベアリング32は本発明のベアリングに対応する。
本発明の第1の特徴によれば、車両用動力伝達装置は、ギヤケースと、ギヤケースの前部に収納されたディファレンシャルギヤと、ディファレンシャルギヤをギヤケースの側壁に支持するベアリングと、ディファレンシャルギヤの外周に設けられたファイナルドリブンギヤと、駆動源の駆動力を入力軸を介してファイナルドリブンギヤに伝達するファイナルドライブギヤとを備え、ファイナルドリブンギヤは入力軸に対して車両進行方向前方側に配置される。
ファイナルドリブンギヤおよびファイナルドライブギヤの噛合部の前方の側壁に、ギヤケースの底部からファイナルドリブンギヤにより掻き上げられたオイルを収集してベアリングに供給するオイル収集凹部が設けられるので、ファイナルドリブンギヤにより掻き上げられたオイルがファイナルドリブンギヤおよびファイナルドライブギヤの噛合部に阻止されてベアリングに届き難くなっても、ファイナルドリブンギヤおよびファイナルドライブギヤの噛合部を通過したオイルをオイル収集凹部で効率的に収集してベアリングに供給することで、ベアリングを効果的に潤滑することができる。
また本発明の第2の特徴によれば、ファイナルドリブンギヤの後下部に沿うように配置されたオイルガイド壁を備え、噛合部は水平方向でオイル収集凹部とオイルガイド壁との間に位置するので、ファイナルドリブンギヤが掻き上げたオイルが噛合部に邪魔されてベアリングに届き難くなっても、ファイナルドリブンギヤが掻き上げたオイルをオイルガイド壁に沿って前方に供給し、オイル収集凹部に効率的に供給してベアリングを潤滑することができる。
また本発明の第3の特徴によれば、ギヤケースの下部に配置されたオイルポンプを備え、オイルガイド壁はファイナルドリブンギヤを収容する第1空間とオイルポンプを収容する第2空間との間に配置されるので、オイルガイド壁がバッフルプレートとして機能してディファレンシャルギヤの回転により発生する油面の波立ちを抑制し、オイルポンプがエアを吸入するのを防止することができる。
また本発明の第4の特徴によれば、ギヤケースの底部に滞留するオイルの油面はオイルガイド壁の上端よりも下方に位置し、オイルガイド壁の下部に第1収容部および第2収容部を連通させる開口部が形成されるので、オイルガイド壁で仕切られた第1収容部および第2収容部を開口部で連通させ、第1収容部および第2収容部の油面の高さを均等化することができ、しかもオイルが開口部を通過する際にエアを巻き込み難くして泡の発生を防止することができる。
また本発明の第5の特徴によれば、開口部はファイナルドリブンギヤの下端よりも上方に位置するので、ギヤケースの底部を下方に膨らませることなく開口部を形成することが可能となり、ギヤケースの大型化が防止される。
また本発明の第6の特徴によれば、内部に駆動源である電動モータを収納するモータケースがギヤケースに結合され、モータケースの内部空間およびギヤケースの内部空間を連通させる連通孔が該ギヤケースの底部に滞留するオイルの油面よりも下方に形成されるので、ギヤケースの内部空間のオイルが連通孔からモータケースの内部空間に流出しても、オイル収集凹部のオイル収集作用でギヤケース内のオイルでベアリングを確実に潤滑することができる。
また本発明の第7の特徴によれば、ファイナルドリブンギヤの中心よりも前方に配置されたオイル収集凹部は、ベアリングに向かって径方向内向きに延びる底壁と、底壁の前側に連なって第1傾斜角で傾斜する前側傾斜壁と、底壁の後側に連なって第2傾斜角で傾斜する後側傾斜壁とを有して溝状断面に形成され、第2傾斜角は第1傾斜角よりも小さいので、傾斜角の弱い後側傾斜壁でオイルをオイル収集凹部の底壁部に効率的に案内するとともに、そのオイルを傾斜角の強い前側傾斜壁で塞き止めてベアリングに効率的に供給することができる。
また本発明の第8の特徴によれば、底壁の幅はベアリングに向かって減少するので、オイル収集凹部に収集したオイルをベアリングに指向させて効率的に供給することができる。
また本発明の第9の特徴によれば、溝状断面の後縁を構成する後側傾斜壁の傾斜開始線が水平方向後方に対して成す角度は、車両が最大登坂角で登坂するときに90°以上となるように設定され、溝状断面の前縁を構成する前側傾斜壁の傾斜開始線が水平方向後方に対して成す角度は、車両が最大降坂角で降坂するときに170°以下になるように設定されるので、車両の登坂走行時にも降坂走行時にもベアリングにオイルを確実に供給することができる。
図1は自動車のパワーユニットの縦断面図(図2の1−1線断面図)である。(第1の実施の形態) 図2は図1の2−2線矢視図である。(第1の実施の形態) 図3は図1の3−3線矢視図である。(第1の実施の形態) 図4は図3の4−4線拡大断面図である。(第1の実施の形態) 図5は自動車の登坂時および降坂時の作用説明図である。(第1の実施の形態)
11 電動モータ(駆動源)
13 ディファレンシャルギヤ
15 左ハウジング(モータケース)
16 中央ハウジング(ギヤケース)
16b 連通孔
16c オイルガイド壁
17 右ハウジング(ギヤケース)
17a 側壁
20 入力軸
28 ファイナルドライブギヤ
29 ファイナルドリブンギヤ
32 アンギュラローラベアリング(ベアリング)
38 噛合部
45 オイルポンプ
47 第1空間
48 第2空間
49 開口部
50 オイル収集凹部
50a 底壁
50b 前側傾斜壁
50c 後側傾斜壁
50d 前側傾斜壁の傾斜開始線
50e 後側傾斜壁の傾斜開始線
θ1 第1傾斜角
θ2 第2傾斜角
α 後側傾斜壁の傾斜開始線が水平方向後方に対して成す角度
β 前側傾斜壁の傾斜開始線が水平方向後方に対して成す角度
以下、図1〜図5に基づいて本発明の実施の形態を説明する。
第1の実施の形態
図1および図2に示すように、電気自動車のパワーユニットは、内部に電動モータ11、減速機12およびディファレンシャルギヤ13を収納するモータハウジング14を備えており、モータハウジング14は車幅方向に3分割された左ハウジング15、中央ハウジング16および右ハウジング17からなる。左ハウジング15および中央ハウジング16の間には第1収容部43が区画され、中央ハウジング16および右ハウジング17の間には第2収容部44が区画される。
第1収容部43に配置された電動モータ11は、左ハウジング15および中央ハウジング16にそれぞれボールベアリング18,19を介して支持されたモータ軸20と、モータ軸20に固定されたロータ21と、ロータ21の外周を取り囲むように中央ハウジング16に固定されたステータ22とを備える。モータハウジング14の底部にはオイルが貯留されており、そのオイルレベルはOLである。
第2収容部44に配置された減速機12は、右ハウジング17から右側に突出するモータ軸20の先端に固設された第1減速ギヤ23と、中央ハウジング16および右ハウジング17にそれぞれアンギュラローラベアリング24,25を介して支持された減速軸26と、減速軸26に固設されて第1減速ギヤ23に噛合する第2減速ギヤ27と、減速軸26に固設されたファイナルドライブギヤ28と、ディファレンシャルギヤ13の外周に固設されてファイナルドライブギヤ28に噛合するファイナルドリブンギヤ29とを備える。
第2収容部44に配置されたディファレンシャルギヤ13の外郭を構成するデフケース30は、中央ハウジング16および右ハウジング17にそれぞれアンギュラローラベアリング31,32を介して支持されており、デフケース30から左方向に延びる長い左出力軸33の先端に設けたインボードジョイント34が左ハウジング15から外側に突出し、デフケース30から右方向に延びる短い右出力軸35の先端に設けたインボードジョイント36が右ハウジング17から外側に突出する。左側のインボードジョイント34は、不図示の左ハーフシャフトを介して左後輪に接続され、また左側のインボードジョイント36は、不図示の右ハーフシャフトを介して右後輪に接続される。右端をディファレンシャルギヤ13に支持された左出力軸33の左端は、左ハウジング15にボールベアリング37を介して支持される。
図2から明らかなように、第1収容部43および第2収容部44を区画する中央ハウジング16の側壁16aには、オイルレベルOLよりも低い位置で第1収容部43および第2収容部44を相互に連通させる連通孔16bが形成される。第2収容部44の後下部には、オイルポンプ45およびオイルストレーナ46が上下に重なるように配置されており、ディファレンシャルギヤ13を収納する前側の第1空間47と、オイルポンプ45およびオイルストレーナ46を収納する後側の第2空間48とを仕切るように、ファイナルドリブンギヤ29の外周に沿う円弧状のオイルガイド壁16cが形成される。オイルガイド壁16cの下端の下方には、第1空間47および第2空間48を相互に連通させる開口部49が形成される。
図3は、中央ハウジング16の右側面に結合される右ハウジング17の左側面を示すものであり、右ハウジング17の側壁17aには、ディファレンシャルギヤ13の右側面を覆う円形の凹部17bと、凹部17bの中心に形成されてディファレンシャルギヤ13の右端を支持するアンギュラローラベアリング32が嵌合するベアリング支持孔17cと、凹部17bの一部を溝状に窪ませたオイル収集凹部50とが形成される。オイル収集凹部50は、ディファレンシャルギヤ13の中心から径方向外側に向かって前上方に斜めに延びている。
図3および図4に詳細に示すように、オイル収集凹部50は、平坦な底壁50aと、底壁50aの前端から斜め前方に延びて右ハウジング17の凹部17bの壁面に連なる前側傾斜壁50bと、底壁50aの後端から斜め後方に延びて右ハウジング17の凹部17bの壁面に連なる後側傾斜壁50cとを有して断面溝状に形成される。底壁50aは径方向外側から内側に向かって幅が次第に縮小しており、その径方向内端はベアリング支持孔17cに接続している。
ディファレンシャルギヤ13の軸線に直交する平面(右ハウジング17の割り面)に対する前側傾斜壁50bの傾斜角を第1傾斜角θ1とし、後側傾斜壁50cの傾斜角を第2傾斜角をθ2としたとき、2傾斜角θ2は第1傾斜角θ1よりも小さく設定される。つまり前側傾斜壁50bは右ハウジング17の割り面に対して立っており、後側傾斜壁50cは右ハウジング17の割り面に対して寝ている。
次に、上記構成を備えた本発明の実施の形態の作用を説明する。
モータハウジング14の左ハウジング15および中央ハウジング16間に区画された第1収容部43と、モータハウジング14の中央ハウジング16および右ハウジング17間に区画された第2収容部44とは、中央ハウジング16に形成した連通孔16bで相互に連通するので、第2収容部44に滞留するオイルは第1収容部43に供給されて電動モータ11の潤滑および冷却に供される。
車両の走行に伴って第2収容部44に滞留するオイル油面が変動すると、第2収容部44の前側の第1空間47および第2空間48のオイルは開口部49を通して行き来することで、第1空間47および後側の第2空間48のオイルレベルOLを均一化することができる。このとき、開口部49はオイルレベルOLよりもずっと低い位置にあるので、オイルが開口部49を通過する際にエアを巻き込み難くして泡の発生を防止することができる。しかも開口部49はファイナルドリブンギヤ29の下端よりも上方に位置するので、中央ハウジング16の底部を下方に膨らませることなく開口部49を形成することが可能となり、モータハウジング14の大型化が防止される。
またオイルポンプ45を収容する第1空間47とファイナルドリブンギヤ29を収容する第2空間48との間に配置されるオイルガイド壁16cはバッフルプレートとして機能し、ディファレンシャルギヤ13の回転により発生する油面の波立ちを抑制し、オイルポンプ45がエアを吸入するのを防止することができる。
さらにファイナルドリブンギヤ29の後下部に沿うようにオイルガイド壁16cを配置したことで、ファイナルドリブンギヤ29が掻き上げたオイルをオイルガイド壁16cに沿って前方に供給し、右ハウジング17の側壁17aのオイル収集凹部50に供給することができる。
オイル収集凹部50の後側傾斜壁50cの第2傾斜角θ2は小さいため、オイルは後側傾斜壁50cにスムーズに案内されて底壁50aに達し、そこで大きい第1傾斜角θ1を有する前側傾斜壁50bに塞き止められることで、底壁50aに沿って径方向内側に流れ、ベアリング支持孔17cを通過してディファレンシャルギヤ13の右端部を右ハウジング17に支持するアンギュラローラベアリング32を潤滑する。このとき、オイル収集凹部50の底壁50aの幅はアンギュラローラベアリング32に向かって減少するので、オイル収集凹部50で収集したオイルをアンギュラローラベアリング32に指向させて効率的に供給することができる。
ディファレンシャルギヤ13はモータハウジング14の前部に配置されており、ファイナルドリブンギヤ29がオイルガイド壁16cに沿って掻き上げるオイルがアンギュラローラベアリング32に供給される経路には、ファイナルドライブギヤ28およびファイナルドリブンギヤ29の噛合部38(図2参照)が位置するため、その噛合部38によってオイルの供給が阻害されてしまい、オイル収集凹部50にオイルが届き難くなる可能性がある。
しかしながら、本実施の形態によれば、オイル収集凹部50によってオイルを積極的に収集してアンギュラローラベアリング32に供給するので、ファイナルドライブギヤ28およびファイナルドリブンギヤ29の噛合部38によってオイルの供給が阻害されても、それを補ってアンギュラローラベアリング32に必要な量のオイルを供給することができる。
またモータハウジング14の第1収容部43および第2収容部44はオイルレベルOLよりも低い連通孔16bで連通しており、電動モータ11を潤滑・冷却するために第2収容部44のオイルが第1収容部43に流出し、第2収容部44のオイル量が減少しても、オイル収集凹部50によるオイルの収集効果により、補ってオイル量の減少をアンギュラローラベアリング32に必要な量のオイルを供給することができる。
図5(A)は、車両が想定される最大登坂角δで登坂するときの状態を示している。この場合、モータハウジング14は前上がりに傾斜するため、オイル収集凹部50の後側傾斜壁50cの後縁である傾斜開始線50eも後方に傾斜するが、その傾斜開始線50eが水平方向後方と成す角度αは90°以上に設定される。これにより、車両が想定される最大登坂角δで登坂する場合であっても、重力で下向きに付勢されるオイルをオイル収集凹部50に確実に導入することができる。
図5(B)は、車両が想定される最大降坂角δで降坂するときの状態を示している。この場合、モータハウジング14は前下がりに傾斜するため、オイル収集凹部50の前側傾斜壁50bの前縁である傾斜開始線50dも前方に傾斜するが、その傾斜開始線50dが水平方向後方と成す角度βは170°以下に設定される。これにより、車両が想定される最大降坂角δで降坂する場合であっても、オイル収集凹部50の前側傾斜壁50bがアンギュラローラベアリング32に向かって10゜以上の下り傾斜になり、オイル収集凹部50に収集したオイルをスムーズにアンギュラローラベアリング32に供給することができる。
以上、本発明の実施の形態を説明したが、本発明はその要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更を行うことが可能である。
例えば、本発明のベアリングは実施の形態のアンギュラローラベアリング32に限定されず、任意の種類のベアリングであっても良い。
また本発明の駆動源は実施の形態の電動モータ11に限定されず、エンジンのような他種の駆動源であっても良い。

Claims (9)

  1. ギヤケース(16,17)と、前記ギヤケース(16,17)の前部に収納されたディファレンシャルギヤ(13)と、前記ディファレンシャルギヤ(13)を前記ギヤケース(16,17)の側壁(17a)に支持するベアリング(32)と、前記ディファレンシャルギヤ(13)の外周に設けられたファイナルドリブンギヤ(29)と、駆動源(11)の駆動力を入力軸(20)を介して前記ファイナルドリブンギヤ(29)に伝達するファイナルドライブギヤ(28)とを備え、前記ファイナルドリブンギヤ(29)は前記入力軸(20)に対して車両進行方向前方側に配置される車両用動力伝達装置であって、
    前記ファイナルドリブンギヤ(29)および前記ファイナルドライブギヤ(28)の噛合部(38)の前方の前記側壁(17a)に、前記ギヤケース(16,17)の底部から前記ファイナルドリブンギヤ(29)により掻き上げられたオイルを収集して前記ベアリング(32)に供給するオイル収集凹部(50)が設けられることを特徴とする車両用動力伝達装置。
  2. 前記ファイナルドリブンギヤ(29)の後下部に沿うように配置されたオイルガイド壁(16c)を備え、前記噛合部(38)は水平方向で前記オイル収集凹部(50)と前記オイルガイド壁(16c)との間に位置することを特徴とする、請求項1に記載の車両用動力伝達装置。
  3. 前記ギヤケース(16,17)の下部に配置されたオイルポンプ(45)を備え、前記オイルガイド壁(16c)は前記ファイナルドリブンギヤ(29)を収容する第1空間(47)と前記オイルポンプ(45)を収容する第2空間(48)との間に配置されることを特徴とする、請求項2に記載の車両用動力伝達装置。
  4. 前記ギヤケース(16,17)の底部に滞留するオイルの油面は前記オイルガイド壁(16c)の上端よりも下方に位置し、前記オイルガイド壁(16c)の下部に前記第1空間(47)および前記第2空間(48)を連通させる開口部(49)が形成されることを特徴とする、請求項3に記載の車両用動力伝達装置。
  5. 前記開口部(49)は前記ファイナルドリブンギヤ(29)の下端よりも上方に位置することを特徴とする、請求項4に記載の車両用動力伝達装置。
  6. 内部に前記駆動源である電動モータ(11)を収納するモータケース(15)が前記ギヤケース(16,17)に結合され、前記モータケース(15)の内部空間および前記ギヤケース(16,17)の内部空間を連通させる連通孔(16b)が該ギヤケース(16,17)の底部に滞留するオイルの油面よりも下方に形成されることを特徴とする、請求項1〜請求項5の何れか1項に記載の車両用動力伝達装置。
  7. 前記ファイナルドリブンギヤ(29)の中心よりも前方に配置された前記オイル収集凹部(50)は、前記ベアリング(32)に向かって径方向内向きに延びる底壁(50a)と、前記底壁(50a)の前側に連なって第1傾斜角(θ1)で傾斜する前側傾斜壁(50b)と、前記底壁(50a)の後側に連なって第2傾斜角(θ2)で傾斜する後側傾斜壁(50c)とを有して溝状断面に形成され、前記第2傾斜角(θ2)は前記第1傾斜角(θ1)よりも小さいことを特徴とする、請求項1〜請求項6の何れか1項に記載の車両用動力伝達装置。
  8. 前記底壁(50a)の幅は前記ベアリング(32)に向かって減少することを特徴とする、請求項7に記載の車両用動力伝達装置。
  9. 溝状断面の後縁を構成する前記後側傾斜壁(50c)の傾斜開始線(50e)が水平方向後方に対して成す角度(α)は、車両が最大登坂角で登坂するときに90°以上となるように設定され、溝状断面の前縁を構成する前記前側傾斜壁(50b)の傾斜開始線(50d)が水平方向後方に対して成す角度(β)は、車両が最大降坂角で降坂するときに170°以下になるように設定されることを特徴とする、請求項7または請求項8に記載の車両用動力伝達装置。
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