JP2005104536A - 薄型ワンタッチ開閉蓋 - Google Patents

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Abstract

【課題】 解決しようとする問題点は、ばねを収容するために収容空間を必要としてい
て、嵩高くなる点である。
【解決手段】 オーバーキャップ3Aと、このオーバーキャップ3Aにヒンジ6Aを介
して一体に形成された取り出しキャップ4Aと、また、このオーバーキャップ3Aの上面
に設けたロック解除機構5と、直線部7Aの両端に互いに反対方向へ突出する折り曲げ部
7Bを備えて形成された線細工ばね7を備え、この線細工ばね7の前記直線部7Aが前記
ヒンジ6Aに平行な姿勢で、且つ、折り曲げ部7Bの一方が取り出しキャップ4Aに、他
方がオーバーキャップ3Aにそれぞれ係止されて、前記ヒンジ6Aの近傍に配され、取り
出しキャップ4Aでオーバーキャップ3Aを覆った際に、直線部7Aにかかるねじり変形
による反発力により取り出しキャップ4Aに押し開き力が付与されるようにした。
【選択図】 図1

Description

この発明は、薄型ワンタッチ開閉蓋、更に詳しくは、例えばティッシュペーパーやウエ
ットティッシュペーパーの紙箱や軟質材収納容器、コンパクトや化粧用具入れ、その他各
種容器などに装着され、ワンタッチオープン蓋として利用されるもので、基板部に対して
開閉蓋部を弾性材の弾性反発力を利用してワンタッチで開閉できるようにした薄型ワンタ
ッチ開閉蓋に関する。
従来のこの種薄型ワンタッチ開閉蓋としては、例えば、ウエットティッシュペーパーの
収納容器に例をとれば、取り出し口を備えた収納容器の頂面部を構成する基板部と、この
基板部に支点部を介して一体に形成されて前記取り出し口を覆う開閉蓋部からなり、支点
部近傍に樹脂ばねや金属製のコイルばねからなるばね材を配し、その弾性反発力を利用し
て、ワンタッチで開閉蓋部を開閉できるようにしている。
以上の従来構造を更に具体的に説明する。
先ず前者の樹脂ばねを採用したものとしては、支点部の近傍において開閉蓋部に対して
角度をなして開閉蓋部から突出した板状突出片を設け、基板部にスプリング部材を装着し
、開閉蓋部が基板部のウエットティッシュペーパー取り出し口を覆った際に、板状突出片
およびスプリング部材が係合し、且つ変形して開閉蓋部に押し開き力を付与するようにし
ている。
また、後者のコイルばねを採用したものは、支点部の基板部あるいは開閉蓋部の何れか
一方或いは両方にこのコイルばねを収容するための収容空間を設け、ここにコイルばねを
収容している。
しかしながら、両者の構造は、いずれにしてもスプリング部材やコイルばねの収容空間
を必須の要件とするもので、開閉蓋部が嵩高になる。
また、コイルばねの場合は、弾性反発力が強すぎて開閉蓋部を閉める時に強い力が必要
であり、逆に開いた時のスピードや衝撃が強く、柔らかい開閉感を得ることが困難であっ
た。
なお、樹脂ばねを採用した構造としては、図10に示した、単に折り曲げに強い特性を
備えた樹脂板のみを基板部と開閉蓋部との間に配し、開閉蓋部が基板部のウエットティッ
シュペーパー取り出し口を覆った際に、この樹脂板が撓み変形して開閉蓋部に押し開き力
を付与するようにしている構造のものが市販されている。しかし、このものも、樹脂があ
る程度の厚みがないと弾性反発力が発生しないことと、望ましい反発力を得るには、特殊
で高価な樹脂を必要とし、コストアップに繋がる。また、基本的には先に説明した二者と
同様に、樹脂板の曲がりには丸みを帯びるために、収容スペースを必要とすることには変
わりがなく、嵩高くなる問題点を備えている。
特開2001−225880号公報 実開平59−192580号公報
解決しようとする問題点は、ばねを収容するために収容空間を必要としていて、嵩高く
なる点である。
以上の技術的な課題を解決するために、この発明の請求項1記載の薄型ワンタッチ開閉
蓋は、基板部と、この基板部に支点部を介して一体に形成された開閉部と、また、この基
板部の上面に設けたロック解除機構と、直線部の両端に互いに反対方向へ突出する折り曲
げ部を備えて形成された線細工ばねを備え、この線細工ばねの前記直線部が前記支点部に
平行な姿勢で、且つ、折り曲げ部の一方が開閉部に、他方が基板部にそれぞれ係止されて
、前記支点部の近傍に配され、開閉部で基板部を覆った際に、直線部にかかるねじり変形
による反発力により開閉部に押し開き力が付与されるようにしたものである。
以上の構成による薄型ワンタッチ開閉蓋においては、まず開閉部で基板部を覆うべく、
この開閉部を支点部を中心にして基板部側に近付けると、線細工ばねのこの開閉部に係止
されている側の折り曲げ部が直線部の軸線を中心にして基板部側に回動され、その結果こ
の直線部にはねじり変形が生じてくる。このねじり変形は、開閉部に押し開き力を付与す
る弾性反力として蓄積される。したがって、次にロック解除機構を操作して開閉部を開放
する際には、この押し開き力によって、開閉部は基板部に対して自動的に開放されること
になる。
したがって、この発明の請求項1記載の薄型ワンタッチ開閉蓋は、以下の効果を奏する

基板部に対する開閉部の開放を、線細工ばねを用い、開閉部で基板部を覆った際に、直
線部にかかるねじり変形による反発力により開閉部に押し開き力が付与されるようにした
ので、樹脂製の板ばね、あるいはコイルばねを採用した従来の構造に比べて、これらばね
の収容スペースを格段に少なくできる。実務的には線材の直径に足る空隙の存在で、充分
に収容、セッティングが可能であるからである。したがって、開閉蓋を格段に薄型、嵩低
く形成することが可能になった。併せて開閉の際、樹脂製の板ばねやコイルばねを用いた
従来構造と違って、適度の望ましい弾性反発力が得られ、開閉部を閉める時にも、また、
開く時にも、ソフトなタッチと穏やかなスピードと衝撃で、柔らかい開閉感を得ることが
可能になった。
また、この発明に係る薄型ワンタッチ開閉蓋は、請求項2に記載されるように、基板部
並びに開閉部には、線細工ばねの折り曲げ部を係止収納する収納部が設けられているとと
もに、この収納部は前記支点部側が開放され、上部には蓋が備わっている構成を採用する
のが望ましい。
線細工ばねの両端折り曲げ部を覆って、高い安全性が保てるからである。
以下、この発明に係る薄型ワンタッチ開閉蓋をウエットティッシュペーパーの収納容器
に適用した場合の実施の形態を図1〜9の記載に基づいて説明する。
本発明の薄型ワンタッチ開閉蓋1は、容器本体2の上面に開口したウエットティッシュ
ペーパーの取り出し口2Aを覆うようにして、この容器本体2の上面に接着など公知の適
宜手段などによって一体的に設けられている。具体的には、基板部3であるオーバーキャ
ップ3Aと、開閉部4である取り出しキャップ4Aと、基板部3の前端側に設けられるロ
ック解除機構5とから構成されている。また、この薄型ワンタッチ開閉蓋1は、例えば硬
質ポリエチレン、ポリプロピレンなどの合成樹脂を素材にして形成されている。
図1〜3、図6に示すように、オーバーキャップ3Aと取り出しキャップ4Aとはそれ
らの後縁に設けられた支点部6としてのヒンジ6Aを介して一体的に連結されている。こ
のヒンジ6Aは、オーバーキャップ3Aと取り出しキャップ4Aとの間にあって薄肉状に
形成され、両者の蝶番構造を形成している。また、このヒンジ6Aに沿って、線細工ばね
7が設けられる。
したがって、取り出しキャップ4Aは、オーバーキャップ3Aのウエットティッシュペ
ーパーの取り出し口3Bを覆うようにこのオーバーキャップ3Aの上側に配置されていて
、オーバーキャップ3Aに設けたウエットティッシュペーパーの取り出し口3Bを覆って
密閉することができる。具体的には、オーバーキャップ3Aには、そのウエットティッシ
ュペーパーの取り出し口3Bを囲む周壁3Cが上方に向けて立設されているとともに、そ
の取り出しキャップ4Aの中央部には、このオーバーキャップ3Aの周壁3Cの外周にす
り合わせるように密接して蓋体周壁4Cが下方に向けて立設されている。なお、オーバー
キャップ3Aのウエットティッシュペーパーの取り出し口3Bは、平面視矩形に形成され
、したがって、両周壁3C、4Cも共に矩形形状を呈し、両周壁3C、4Cは相似形を呈
する。
ロック解除機構5は、図4に示すように、オーバーキャップ3Aの上面から起立した支
持脚5Aと、この支持脚5Aよりも内側に突出した取り出しキャップ4Aの前端部に設け
たフック4Dと係合する係合片5Bと、前記支持脚5Aよりも外側に突出する操作片5C
とから構成され、操作板5Cを下方に押圧することにより、支持脚5Aを支点に回動させ
てフック4Dの係合を解除するようになっている。なお、このロック解除機構5は、以上
の構造に限定されるものではなく、例えば公知の各種の構造を採用できることは言うまで
もない。
線細工ばね7は、図5(A)に示すように、直線部7Aの両端に互いに反対方向へ突出
する折り曲げ部7Bを備えて形成されている。図6に示すように、この線細工ばね7の前
記直線部7Aが前記ヒンジ6Aに平行な姿勢で、且つ、折り曲げ部7Bの一方が取り出し
キャップ4Aに、他方7Bがオーバーキャップ3Aにそれぞれ係止されて、前記ヒンジ6
Aの近傍に配され、取り出しキャップ4Aでオーバーキャップ3Aのウエットティッシュ
ペーパーの取り出し口3Bを覆った際に、直線部7Aにかかるねじり変形による反発力に
より取り出しキャップ4Aに押し開き力が付与されるように構成されている〔図5(B)
参照〕。
この線細工ばね7の線径は、直径0.3〜0.7mmが望ましい。また、耐久性を付与
するために、形状を成形した後に、200〜250°Cの温度領域でテンパー処理を行い
、形状を固定させる。更に、ばね性を保持するために、0.3%未満の少量のC(カーボ
ン)を含ませるのが望ましい。更に、材質的には、錆の発生を防ぐ上からも、ステンレス
系のSUS304やSUS316などを採用するのが望ましい。
線細工ばね7の前記両端の折り曲げ部7Bは、図5(A)に示するように、直線部7A
から一度直角に折り曲げ、その後略30〜45度の角度で折り曲げて略V字状に形作られ
ているが、必ずしもこの形状に限定されるものではなく、例えば矩形状、円形状、楕円状
、三角形状等種々の形状が採用される。また、必要に応じて、単に直線部7Aから一度直
角に折り曲げるのみの形状も採用できる。
そして、この線細工ばね7は、オーバーキャップ3A側と取り出しキャップ4A側とに
設けられたばね端(折り曲げ部)固定手段8によって、この薄型ワンタッチ開閉蓋1に装
着される。
具体的には、図6、7に示すように、オーバーキャップ3Aの後端側、つまりはヒンジ
6Aの近傍の上面と、取り出しキャップ4Aの後端側、つまりはヒンジ6Aの近傍の下面
に、それぞれ左右に線細工ばね7の折り曲げ部7Bを収容できるに足る横幅を隔てて、し
かもこの折り曲げ部7Bの線径を収容するに足る上下寸法を備えた一対の立ち上げ片8A
を立設し、この一対の立ち上げ片8Aで仕切られた部位をばね端収容部8Bとする。そし
て、両立ち上げ片8Aの一方の上端からは、折り曲げ可能な、強度弱点部である切溝8C
を介して線細工ばね7の跳ね上がりを未然に防止する保護カバー8Dを一体に連設してあ
る。更に、他方の立ち上げ片8Aの上端には、対向する立ち上げ片8A側に突出する係合
鍔8Eが一体に設けられていて、保護カバー8Dを切溝8Cから折り曲げて、その遊端8
Fを前記係合鍔8E下に押し込み係合させて、このばね端収容部8Bの上方を閉鎖し、も
ってばね端を固定する。
ただし、取り出しキャップ4A側では、線細工ばね7の直線部7Aがオーバーキャップ
3A側に位置するために、取り出しキャップ4Aの開閉には隙間が必要となる。したがっ
て、オーバーキャップ3A側では、殆ど隙間のない状態で折り曲げ部7Bを固定する寸法
設定がなされるのが望ましいが、取り出しキャップ4A側では、折り曲げ部7Bがばね端
収容部8Bから離脱しない範囲で、左右、上下共に少し余裕のある寸法設定がなされてい
る。
また、この線細工ばね7の装着に当たっては、位置決め手段9が設けられていて、簡便
な装着を可能にしている。
具体的には、図6、7に示すように、オーバーキャップ3A側の前記ばね端収容部8B
のヒンジ6A側に、線細工ばね7の線径と略同じ寸法の間隔を隔てて左右一対の突起9A
が突設され、両突起9Aの間に形成される規制スリット9Bによって、この線細工ばね7
の左右設置位置規制が行われるように構成されている。したがって、先ず、片方の折り曲
げ部7Aをオーバーキャップ3A側のばね端収容部8Bに収めながら、この線細工ばね7
の直線部7Aに至る部位をこの規制スリット9Bに嵌入することによって、線細工ばね7
の左右位置は自ずと決まり、したがって、他方の折り曲げ部7Bを取り出しキャップ4A
側のばね端収容部8Bに簡便に収めることができ、もって、線細工ばね7の装着を簡便に
行える。
更に、この位置決め手段9には、より正確に装着できるようにするために、図6、7に
示すように、オーバーキャップ3Aの上面で、このオーバーキャップ3A側の側と取り出
しキャップ4A側の前記ばね端収容部8Bとの中間位置に、ヒンジ6Aに沿わせて、前方
側が開放されていて、入口部の開口上下寸法が線細工ばね7の直径よりもやや短く設定さ
れ、この線細工ばね7の直線部7Aを無理嵌めして収めるようにした押さえ突条9Cが設
けられている。
線細工ばね7の装着がより簡便、且つ、正確になり、併せて、不用意に離脱するおそれ
をうまく防止してくれる上で有効である。
薄型ワンタッチ開閉蓋1を容器本体2の上面に設けるに当たっては、図1〜2、図4に
示すように、容器本体2の側壁(前壁)2Bとオーバーキャップ3Aとの前縁3Dとが同
一ライン上にあることが望ましい。取り出しキャップ4Aを開放すべくロック解除機構5
の操作板5Cを押し下げた時に、この容器本体2の鉛直な前壁2Bがこの押圧力に対抗し
、容器本体2にこの薄型ワンタッチ開閉蓋1が沈み込んだりするおそれを少なくしてくれ
るからである。
また、前記オーバーキャップ3Aの周壁3Cと取り出しキャップ4Aの蓋体周壁4Cと
は、図3、図8に示すように、少なくとも互いの摺接面が、5から10度、好ましくは7
度の傾斜角を持って嵌合するように構成されている。つまり、オーバーキャップ3Aの周
壁3Cの上端の径(口径)と取り出しキャップ4Aの蓋体周壁4Cの下端の径(口径)と
の間に、多少の寸法差Lを設けるようにしてある。図例では、オーバーキャップ3Aの周
壁3Cの上端の径のほうがより小径であるようにし、相互の嵌合初期において、取り出し
キャップ4Aの蓋体周壁4Cの下端の径(口径)との間に隙間が形成されるように構成し
てある。
その理由は、経年の使用により、ヒンジ6Aの折れ曲がり位置が不用意に変化するよう
なことがあったとしても、取り出しキャップ4Aによってオーバーキャップ3Aのウエッ
トティッシュペーパーの取り出し口3Bを閉鎖する際、その閉鎖初期にあって、オーバー
キャップ3Aの周壁3Cと取り出しキャップ4Aの蓋体周壁4Cとの嵌合がスムーズに行
えるためであり、また、相互の閉め合わせが自動的に最適な状態となるからである。
更に、オーバーキャップ3Aの裏面には、図9に示すように、少なくともその前側と左
右両側との周縁近傍に、多数のリブ10が設けられている。
オーバーキャップ3A、ひいては薄型ワンタッチ開閉蓋1のそりを防止するためであり
、また、ホットメルトなどの接着剤でこの薄型ワンタッチ開閉蓋1を容器本体2の上面に
接着する際の接合力を保持する上で有効な手段であるからである。
なお、リブ10を設けるに当たっては、薄型ワンタッチ開閉蓋1のそりが発生し難い構
造を意図することが肝要であることはいうまでもない。更に、図1に示すように、取り出
しキャップ4Aをオーバーキャップ3Aに対するヒンジ接続部分、図中3Eで示される部
位にも、リブ10A(想像線で示す)を設けることが望ましい。この部位が、膨らんだり
、また、ピッチ(長さ)が変わったりすると、オーバーキャップ3Aとの嵌合に影響を及
ぼすおそれがあるので、これを未然に防止するためである。リブ10Aを設けるに当たっ
ては、高さを充分に考慮し、取り出しキャップ4Aの開閉、特に閉止の時にこれを阻害し
ないような寸法設定が肝要である。
以上のように構成された本発明に係る薄型ワンタッチ開閉蓋1にあっては、図1、図2
に示す取り出しキャップ4Aの開蓋状態から、これをヒンジ6Aを支点にして閉じようと
すると、線細工ばね7のこの取り出しキャップ4Aに係止されている側の折り曲げ部7B
が直線部7Aの軸線を中心にしてオーバーキャップ3A側に回動される。その結果この直
線部7Aにはねじり変形が生じてくる。このねじり変形は、取り出しキャップ4Aに押し
開き力を付与する弾性反力として、この線細工ばね7に蓄積される。したがって、次にロ
ック解除機構5を操作して取り出しキャップ4Aを開放する際には、この押し開き力によ
って、取り出しキャップ4Aはオーバーキャップ3Aに対して自動的に開放されることに
なる。
したがって、樹脂製の板ばね、あるいはコイルばねを採用した従来の構造に比べて、こ
れらばねの収容スペースを格段に少なくできる。実務的には線細工ばね7を構成する線材
の直径に足る空隙の存在で、充分に収容、セッティングが可能になり、薄型ワンタッチ開
閉蓋1を格段に薄型、嵩低く形成することが可能になった。併せて開閉の際、樹脂製の板
ばねやコイルばねを用いた従来構造と違って、適度の望ましい弾性反発力が得られ、取り
出しキャップ4Aを閉める時にも、また、開く時にも、ソフトなタッチと穏やかなスピー
ドと衝撃で、柔らかい開閉感を得ることが可能になった。
尚、図6、図7中11はオーバーキャップ3Aのヒンジ6A近傍に突設した位置決め突
起で、前記押さえ突条9Cの左右斜め前方にあって、この押さえ突条9Cと前記線細工ば
ね7の線径と略同じ寸法前側に位置させて設けてある。押さえ突条9Cとの協働作用によ
って線細工ばね7の、特に直線部7Aの位置決めが正確に保たれる上で有効である。
以上に示したこの本発明に係る薄型ワンタッチ開閉蓋は、単にウエットティッシュペー
パー収納紙容器に適用されるに止まらず、軟質材収納容器にも適用できることは言うまで
もない。更に、格段に薄型で提供できることから、コンパクトや化粧用具入れ、その他各
種容器など、ワンタッチの開閉を必要としながらコンパクト化が難しかった分野への展開
も可能になる。
この発明に係る薄型ワンタッチ開閉蓋をウエットティッシュ容器本体に装着した実施の形態を、取り出しキャップを180度開いた状態にして示す平面図である。 図1の一部切欠き側面図である。 ヒンジ部分の拡大断面図である。 ロック解除機構の説明断面図である。 この発明に係る薄型ワンタッチ開閉蓋に用いられる線細工ばねの作用を示し、(A)は無負荷状態の平面図、(B)はねじり変形力が負荷された状態の平面図である。 線細工ばねの装着状態を示す要部の拡大平面図である。 図6の正面図である。 オーバーキャップと取り出しキャップの嵌合構造を示す要部の拡大断面図である。 オーバーキャップの背面図である。 従来構造の一例を示す説明図である。
符号の説明
1…薄型ワンタッチ開閉蓋
2…容器本体
3…基板部
3A…オーバーキャップ
4…開閉蓋
4A…取り出しキャップ
5…ロック解除機構
6…支点部
6A…ヒンジ
7…線細工ばね
7A…直線部
7B…折り曲げ部
8B…ばね端収容部
8D…保護カバー

Claims (2)

  1. 基板部と、この基板部に支点部を介して一体に形成された開閉部と、また、この基板部
    の上面に設けたロック解除機構と、直線部の両端に互いに反対方向へ突出する折り曲げ部
    を備えて形成された線細工ばねを備え、この線細工ばねの前記直線部が前記支点部に平行
    な姿勢で、且つ、折り曲げ部の一方が開閉部に、他方が基板部にそれぞれ係止されて、前
    記支点部の近傍に配され、開閉部で基板部を覆った際に、直線部にかかるねじり変形によ
    る反発力により開閉部に押し開き力が付与されるようにしたことを特徴とする薄型ワンタ
    ッチ開閉蓋。
  2. 基板部並びに開閉部には、線細工ばねの折り曲げ部を係止収納する収納部が設けられて
    いるとともに、この収納部は前記支点部側が開放され、上部には蓋が備わっている請求項
    1記載の薄型ワンタッチ開閉蓋。
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