JPH0543687Y2 - - Google Patents

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JPH0543687Y2
JPH0543687Y2 JP529190U JP529190U JPH0543687Y2 JP H0543687 Y2 JPH0543687 Y2 JP H0543687Y2 JP 529190 U JP529190 U JP 529190U JP 529190 U JP529190 U JP 529190U JP H0543687 Y2 JPH0543687 Y2 JP H0543687Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は、化粧料が充填された中皿を、枠体
を備えた容器本体内に着脱自在に収容することの
できるコンパクトに関するものである。
〔従来の技術〕
一般に、化粧用のコンパクトは、容器本体と蓋
体とからなる外容器の内部に、化粧料が充填され
た中皿を収容するようになつている。ところが、
最近では、中皿を外容器に着脱自在に収容するこ
とのできるコンパクトが考案されている。このコ
ンパクトの一例として、実開昭61−64808号公報
に示されるようなものがある。このコンパクト
は、第4図および第5図に示すように、上部が開
口した浅箱状の容器本体1と、中皿5を着脱自在
に取り付ける上下可動性の細板状連結部3と、上
記容器本体1を蓋する蓋体2と、着脱自在の中皿
5を備え、上記上下可動性の細板状連結部3に蟻
溝7を横長に設け、コンパクトの横方向から中皿
5のカール部6を上記蟻溝7にスライド嵌合する
ようになつている。これにより、中皿5は細板状
連結部3と一体となり上下に移動可能となる。
〔考案が解決しようとする課題〕
しかしながら、上記のコンパクトでは、中皿5
を細板状連結部3に取り付ける場合、蟻溝7とカ
ール部6とを蟻溝7の長手方向の端部において正
確に位置合わせして結合させなければならない。
この位置合わせに際しては、側方から、蟻溝7の
一端に視点を側方から合わせると、カール部6が
中皿5の縁部5aに隠れ見えず、逆にカール部6
に視点を合わせると、蟻溝7に視点が合わないと
いう不都合があり、いずれか一方に視点を合わ
せ、他方を勘で嵌合しなければならないという難
点がある。したがつて、勘のにぶい人には、特に
この位置合わせが容易でなく、使い勝手が悪くな
つている。
この考案は、このような事情に鑑みなされたも
ので、容器本体内に対する中皿の着脱の容易なコ
ンパクトの提供をその目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
上記の目的を達成するため、この考案のコンパ
クトは、上部が開放した略浅箱状の容器本体と、
上記容器本体内の周壁面に沿つて取り付けられる
枠体と、この枠体内に着脱自在に取り付けられ外
周上部にフランジ部が形成された中皿を備えたコ
ンパクトであつて、上記容器本体の後部壁面と枠
体の後部壁面とで作られる間〓に、長板状の板バ
ネを容器本体の後部内壁面に沿つて配設し、その
両端を半円状に屈曲した状態で容器本体の後部両
角部内壁面に部分的に圧接し、上記板バネの中央
部に対応する枠体の部分を切欠いて貫通長穴に形
成し、上記中皿の外周壁に上記貫通長穴に嵌合し
てその貫通長穴内に位置する板バネの中央部に圧
接する突条を一体的に形成したという構成をと
る。
〔作用〕
すなわち、この考案のコンパクトでは、中皿1
0の取り付けは、中皿10の外周壁に設けられた
突条12を、枠体15の貫通長穴17内に位置す
る板バネ16の中央部に圧接して板バネ16をわ
ん曲させ、その状態で中皿10を容器本体13内
に収容し、板バネ16の復元力で固定するという
ことにより行われる。また、中皿10の取り外し
は、中皿10の外周上部に形成されたフランジ部
11と枠体15との間に手指を挿入して中皿10
を上方に持ち上げることにより、簡単に行うこと
ができる。
つぎに、この考案を実施例にもとづいて詳しく
説明する。
〔実施例〕
第1図は、この考案の一実施例の薄肉金属製の
コンパクトを示している。図において、13は上
面が開放した略浅箱状の容器本体で、薄肉金属プ
レス加工により形成されている。14は上記容器
本体13の上面を蓋する蓋体で同じく薄肉金属プ
レス加工によつて形成されており、裏面に鏡23
が貼着されている。15は枠体で、上記容器本体
13の内周壁面に沿つて抜け落ち不能状態で取り
付けられる。この枠体15は前後に2分割され、
前部が化粧用具収容枠部20bに、後部が中皿収
容枠部20aになつている。この枠体15も薄肉
金属プレス加工により形成されており、その開口
縁部はプレス加工に可能な程度のアール状に形成
されている。また、10は上記枠体15の中皿収
容枠部20aと容器本体13の底面とでつくられ
る空間内に着脱自在に取り付けられるプレス加工
製の薄肉金属製の中皿10である。この中皿10
は、縁部が、外方向延長部を下方に折曲しさらに
内方向に折曲することによりフランジ部11に形
成されている。そして、フランジ部11の一辺側
において、その一部を外方に延長し管状に巻いて
カール状の突条12が形成されている。上記枠体
15の化粧用具収容枠部20bと容器本体13の
底面とでつくられる空間内には化粧用具(図示せ
ず)が収容される。そして、この空間における容
器本体13の底面の部分には、パフ等の化粧用具
のむれを防止するための複数の通気孔21が形成
されている。16は板バネで、上記容器本体13
の後部内壁面と上記枠体15の後部外壁面とで作
られる間〓に収められている。この板バネ16は
上記間〓内において、第2図に示すように、容器
本体13の後部内壁面に沿つて配設されている。
そして、その板バネ16の両端は、それぞれ屈曲
折目から半円状に屈曲した状態で上記容器本体1
3の後部内壁面の角部近傍部分と側部内壁面の角
部近傍部分とに圧接している。この両端半円状屈
曲部の角部近傍部分に対する圧接により、板バネ
16はその中央部16aが手前に付勢され、かつ
全体が図示の状態で固定される。そして、上記板
バネ16の中央部16aに対応する枠体15の部
分が切欠かれて貫通長穴17に形成されている。
したがつて、この貫通長穴17の奥には上記板バ
ネ16の中央部16aが位置していて貫通長穴1
7から見えている。上記中皿10は、収容された
状態では、第3図のように、突条12を上記貫通
長穴17内に位置決めして板バネ16の中央部1
6aに圧接させて板バネ16をたわませ、その弾
性反発力によつて抜け止め固定される。この時、
中皿10のフランジ部11の裏面は図示のよう
に、枠体15の上面に当接し中皿10のがたつき
を防止する。19は中皿10の取り外し時に、フ
ランジ部11に指をかけやすいように設けられた
凹部で、枠体15の化粧用具収容枠部20bと中
皿収容枠部20aとの境界部の略中央に形成され
ている。
上記のように枠体15が取着された容器本体1
3と蓋体14とからなる外容器に、中皿10を収
容する場合、中皿10の突条12を上記貫通長穴
17と向き合うように、位置させ、その状態で、
中皿10を奥方向に押圧する。これにより、中皿
収容枠部20aの内部底面および左右側面がガイ
ド面となり、中皿10がその突条12を貫通長穴
17に嵌合して板バネ16の中央部16aをわん
曲させながら適正位置に自動的に収まる。中皿1
0の取り外しは、枠体15の壁部19の凹部19
aに手指を挿入し、中皿10のフランジ部11を
上方に押し上げることにより行うことができる。
〔考案の効果〕
以上のように、この考案のコンパクトは、浅箱
状の容器本体に枠体を取り付け、容器本体の後部
内壁面と枠体の後部外壁面とでつくられる空間に
板バネを配設して板バネの中央部に対応する枠体
の部分に貫通長穴を設け、中皿の突条を貫通長穴
内に位置決めして板バネに圧接させ中皿を着脱自
在に固定するようにしている。したがつて、中皿
を取り付けるときには、上記枠体の左右両壁面が
中皿の両側面のガイドとなるとともに、容器本体
の底面が中皿の底面のガイドとなることから、中
皿の単に押すだけで適正位置に取り付けることが
できる。このとき、中皿の突条が自動的に枠体の
貫通長穴に位置決めされ板バネに圧接しそのばね
力で中皿が固定される。このように、この考案で
は、貫通長穴に中皿の突条を勘で嵌合させなくと
も、自動的に中皿の突条が貫通長穴に嵌合され中
皿が自動的に固定される。また、中皿の突条が貫
通長穴内の板バネの中央部と広い面積にわたつて
圧接した状態となつているため、中皿が容器本体
内にしつかりと固定される。その結果、携帯時等
に、コンパクトが揺れた状態になつても、中皿が
がたつくことがない。また、貫通長穴が大きく、
これに嵌合する中皿の突条も大きいことから、こ
れらに多少の寸法誤差があつてもそれを吸収する
ことができる。また、板バネも大きくできること
から、押し代に幅ができ、それによつて突条の突
出量のばらつきも吸収でき、不良の発生率の低減
を実現できる。また、上記板バネが両端の半円状
屈曲によつて容器本体に固定された状態となるこ
とから、コンパクト容器の組立て時に、板バネ取
り付け後、枠体を取り付けるまでの間に、板バネ
を仮止めする等の手間が不要になる。なお、化粧
用のパフ等を収容する部分の底部に多数の通気孔
を形成すると、蓋体を閉じていてもその通気孔に
よりパフ等のむれを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案の一実施例を示す斜視図、第
2図は上記実施例の外容器の分解斜視図、第3図
は上記実施例を説明する断面図、第4図は従来例
を示す分解斜視図、第5図は上記従来例の縦断面
図である。 10……中皿、11……フランジ部、12……
突条、13……容器本体、15……枠体、16…
…板バネ、16a……中央部、17……貫通長
穴、18……後部内壁面。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 上部が開放した略浅箱状の容器本体13と、
    上記容器本体13内の周壁面に沿つて取り付け
    られる枠体15と、この枠体15内に着脱自在
    に取り付けられ外周上部にフランジ部11が形
    成された中皿10を備えたコンパクトであつ
    て、上記容器本体13の後部壁面と枠体15の
    後部壁面とで作られる間〓に、長板状の板バネ
    16を容器本体13の後部内壁面18に沿つて
    配設し、その両端を半円状に屈曲した状態で容
    器本体13の後部両角部内壁面に部分的に圧接
    し、上記板バネ16の中央部16aに対応する
    枠体15の部分を切欠いて貫通長穴17に形成
    し、上記中皿10の外周壁に上記貫通長穴17
    に嵌合してその貫通長穴17内に位置する板バ
    ネ16の中央部16aに圧接する突条12を一
    体的に形成したことを特徴とするコンパクト容
    器。 (2) 前記枠体15が中皿収容部20aと化粧具収
    容部20bとを備え、上記化粧具収容部20b
    に対応する容器本体13の底面に複数の通気孔
    21を形成した請求項(1)記載のコンパクト容
    器。
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