JP2005097599A - 蛍光体とその製造方法、および当該蛍光体を用いたプラズマディスプレイパネル - Google Patents
蛍光体とその製造方法、および当該蛍光体を用いたプラズマディスプレイパネル Download PDFInfo
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Abstract
【解決手段】 蛍光体粒子におけるEuの濃度分布が、粒子全体より粒子表面近傍(表面から深さ10nm程度まで)で高く、且つ、蛍光体粒子に含まれる全Euに占める2価Eu率が、蛍光体粒子全体より前記粒子表面近傍で低いEu付活アルカリ土類金属アルミン酸塩蛍光体とする。この蛍光体をプラズマディスプレイパネルの青色蛍光体として用いることで、経時劣化に起因する焼き付き現象を防止する。
【選択図】 図1
Description
青色蛍光体;(Ba、Sr)MgAl10O17:Eu
緑色蛍光体;CeMgAl11O19:EuまたはBaMgAl10O17:Eu、Mn
このような青色蛍光体及び緑色蛍光体が、それぞれ単体で、または他の種類の蛍光体、或いは赤色蛍光体と組み合わせて用いられ、例えば白色発光をなすように調整される。
これらのデバイスでは、蛍光体にバインダーを混合しスラリー化してガラス等の基体に塗布し、その後ベーキングを行って蛍光体層(蛍光体膜)からなる発光スクリーンを形成する。
このような劣化対策としては、例えば特許文献1のように、蛍光体原料に5mol%以下のガドリニウムを添加する方法が提案されている。
また特許文献2では、蛍光体粒子の表面をアルカリ土類金属などの2価金属珪酸塩で被覆する方法が提案されている。さらに特許文献3のように、蛍光体粒子の表面をアンチモン(Sb)の酸化物で被覆する方法も提案されている。
また特許文献3に記載されている方法では、実際にはSbの酸化膜で蛍光体粒子の表面を均一に被覆することが難しい。また、色度変化と発光強度維持率とは互いに相反する関係があるため、当該両者をともに向上させるのは難しいという問題点を有している。
本発明の目的は、波長変換効率を高く維持し、且つ真空紫外光による経時劣化を低減することのできるユーロピウム(Eu)付活蛍光体を提供することにある。
また別の目的として、当該蛍光体の経時劣化に起因する焼き付き現象の発生を防止して、優れた表示性能を備えるプラズマディスプレイパネルを提供することにある。
ここで前記2価Eu率は、粒子全体で60%以上95%以下、表面近傍で4%以上50%以下とすることができる。
このような前記蛍光体としては、Eu付活アルカリ土類金属アルミン酸塩蛍光体とすることができる。
さらに本発明では、前記蛍光体が、当該蛍光体粒子において、その粒子の表面及び近傍のEu平均濃度が、前記粒子全体のEu平均濃度より高い構成とした。
Ba1-XSryEuzMgAl10O17
で示されるEu付活アルカリ土類金属アルミン酸塩蛍光体であって、且つ、蛍光体粒子全体における組成が0.05≦x≦0.40、0≦y≦0.25、0.05≦z≦0.30、x-y≦zであり、前記蛍光体粒子の表面及び表面近傍において、Eu濃度z'が、3z≦z'≦10zであるものとした。
前記蛍光体粒子で、0.15≦x≦0.25、0.05≦y≦0.15、0.05≦z≦0.15、x-y≦zであり、前記表面及び表面近傍でのEu濃度z'が、7z≦z'≦10zとした。
また本発明はEu付活蛍光体の製造方法であって、前記蛍光体の原料混合粉、或いは大気焼成粉を、還元性雰囲気で焼成する第一ステップと、前記第一ステップ中または当該第一ステップ後に、前記蛍光体の原料混合粉あるいは大気焼成粉を不活性雰囲気に置く第二ステップとを経るものとした。
また前記還元性雰囲気は、窒素および水素の混合雰囲気であり、前記不活性雰囲気が窒素雰囲気とすることも可能である。
この知見に基づき、本発明のEu付活蛍光体は上記構成に設定するものである。
また、本発明のEu付活蛍光体を例えばPDPの青色蛍光体層に用いれば、長時間駆動を行っても良好な発色を維持して得ることができるので、的確な色バランスを保ち、上記焼き付き現象の発生を抑制して、優れた表示性能のPDPを実現することが可能である。
このような構成のEu付活アルカリ土類金属アルミン酸塩蛍光体によれば、従来に比べて波長変換効率を高く維持し、且つ経時劣化を低減することができる。
<アルカリ土類アルミン酸塩蛍光体粒子の構成>
ここでは本発明の実施の形態1であるEu付活蛍光体の構成例について説明する。図1は、本実施の形態1のEu付活蛍光体粒子の構成を示す模式的な断面図である。
この蛍光体粒子はEu付活蛍光体の一例であるアルカリ土類アルミン酸塩蛍光体(青色蛍光体)であって、以下の組成を有している。
Ba1-XSryEuzMgAl10O17:Eu
(ただし、x=0.20、y=0.10、z=0.10)
さらに、当該蛍光体粒子の構成は図1に示すように、粒子の表面及び表面近傍のEu濃度(表面Eu濃度)が、粒子全体のEu濃度(バルクEu濃度)より高く調整されている。これに加え、蛍光体粒子中の全Euに占める2価Eu率について、粒子の表面及び表面近傍の2価Eu率(表面2価Eu率)が、粒子全体の2価Eu率(バルク2価Eu率)よりも低くなるように調整された特徴を持つ。
このような理由によって、上記構成を有する本実施の形態1の蛍光体粒子では、その表面及び表面近傍の2価Eu率が低く設定されており、これとは相対的に3価Euが表面に多く存在することになる。
以上の構成を持つ本実施の形態1の蛍光体粒子によれば、比較的高濃度の3価Euが、蛍光体粒子表面近傍からの酸素抜け(組成中に含まれる酸素原子の脱落のこと)を抑制する効果が期待される。この効果により、本発明の蛍光体粒子では表面近傍における蛍光体組成を従来に比べて良好に維持できるため、波長変換効率を高く維持したまま、熱による経時劣化および真空紫外光による経時劣化の抑制が可能であり、蛍光体の性能向上が図られる。本実施の形態1の蛍光体粒子の具体的な効果を示すデータについては後述する。
具体的には、Sr量yを多くすると色度yが大きくなり、輝度を向上させることができるが、色再現範囲は狭くなる。さらに、Eu量zを増やすと発光強度は高くなるが、熱劣化し易くなる。この特性変化を目安に組成を考慮すればよい。
例えば、組成がBa1-XSryEuzMgAl10O17
(粒子全体で、0.05≦x≦0.40、0≦y≦0.25、0.05≦z≦0.30、x-y≦zであり、前記表面近傍でのEu濃度z'が、3z≦z'≦10z)
で表されるものを用いると、青色から若干緑色を帯びた発色範囲の調整に適当なアルカリ土類アルミン酸塩蛍光体が得られる。
また、例えば組成がBa1-XSryEuzMgAl10O17
(粒子全体で、0.15≦x≦0.25、0.05≦y≦0.15、0.05≦z≦0.15、x-y≦zであり、前記表面近傍でのEu濃度z'が、7z≦z'≦10z)
で表されるものを用いると、特にPDP用に好適なアルカリ土類アルミン酸塩青色蛍光体が得られる。
2.実施の形態2
<本発明のアルミン酸塩蛍光体の製造方法について>
本実施の形態2では、本発明のアルカリ土類アルミン酸塩蛍光体の製造方法の一例を説明する。
(材料の準備)
アルミニウム源となる材料として、高純度(純度99%以上)の水酸化アルミニウム、硝酸アルミニウム、ハロゲン化アルミニウム等の、焼成によりアルミナになるアルミニウム化合物を用いることができる。また、直接高純度(純度99%以上)のアルミナ(結晶形はαアルミナでも中間アルミナでもよい)を用いることもできる。
カルシウム源となる材料として、高純度(純度99%以上)の水酸化カルシウム、炭酸カルシウム、硝酸カルシウム、ハロゲン化カルシウム、シュウ酸カルシウム等の、焼成により酸化カルシウムになるカルシウム化合物を用いることができる。また、直接高純度(純度99%以上)の酸化カルシウムを用いることもできる。
Eu源となる材料として、高純度(純度99%以上)の水酸化ユーロピウム、炭酸ユーロピウム、硝酸ユーロピウム、ハロゲン化ユーロピウム、シュウ酸ユーロピウム等の、焼成により酸化ユーロピウムになるユーロピウム化合物を用いることができる。また、直接高純度(純度99%以上)の酸化ユーロピウムを用いることもできる。
(材料の混合)
以上の各材料を用意したのち、各材料の配合を行う。具体的な配合例としては以下の組み合わせを挙げることができる。この配合例は、
Ba1-XSryEuzMgAl10O17:Eu
(ただし、x=0.20、y=0.10、z=0.10)
の組成を持つアルミン酸塩蛍光体を形成するためのものであって、勿論、各材料の配合比率を変えることによって、上記以外の組成のEu付活蛍光体の作製も可能である。
BaCO3 0.80mol
SrCO3 0.10mol
Eu2O3 0.05mol
MgCO3 1.00mol
Al2O3 5.00mol
各材料の混合には、工業的に通常用いられるV型混合機、撹拌機等を用いることが可能であるほか、粉砕機能を有したボールミル、振動ミル、ジェットミル等も用いることができる。なお、混合に先立ち、蛍光体材料の混合粉を秤量して確認することが望ましい。
(焼成工程について)
次に、上記混合粉について焼成工程を行う。
ここで実施の形態2の製造方法は、上記混合粉の焼成工程の降温時に水素の供給を停止させ、不活性ガス雰囲気(一例として窒素のみを含む雰囲気)とする点において、従来法と異なる特徴を持つ。
ここで図2は、焼成炉の温度プロファイル例である。図中、時間tは、降温開始時刻からの経過時間を示す。
なお本実施の形態2では、焼成温度1500℃、焼成時間4時間に設定する例について説明したが、当然ながら焼成温度、焼成時間等は原料の粒径や使用するフラックス(例えばAlF3)の量、原料アルミナの結晶性により最適値を合わせるために適宜調整が必要であることは言うまでもない。
これにより本発明の粒子状のアルカリ土類金属アルミン酸塩蛍光体が製造される。
<蛍光体組成の測定方法について>
ここでは本発明の蛍光体粒子の構成を実際に確認する具体的な手法について説明する。
本発明の蛍光体(Ba、Sr)MgAl10O17:Euでは図3(a)に示すように、Eu3d5/2ピークに関して、2価Euに起因する結合エネルギー1124eV付近のピークと、3価Euに起因する1132eV付近のピークが明瞭に区別できる。その強度比(すなわち図中に示される各ピークの面積比)から、蛍光体粒子表面に含まれる全Euに占める2価Eu率が算出できる。したがって、XPSにより表面2価Eu率が測定できる。但しこのとき、1137eV付近に現れるBa3p1/2のピークを混同しないように注意すべきである。
図3(b)に示すように、2価Eu(Eu(II))の吸収は、6970eV付近に現れ、3価Eu(Eu(III))の吸収は、6980eV付近に現れる。これら2つのピークの強度比(ピークの面積比で表される)から、2価Eu率を求める。
なお、バルク2価Eu率を測定する他の方法としては、試料を酸またはアルカリ溶液に溶解させ、酸化還元滴定により求める方法がある。さらに、2価Euと3価Euの磁化率の差を利用する方法も考えられる。
<発光強度維持率について>
本実施の形態2の方法で実際に製造したアルカリ土類金属アルミン酸塩蛍光体について、その性能測定を行った。測定方法には上記XPSとXANESをそれぞれ使用した。
表1に、時間(窒素+水素雰囲気で最高温度からの降温時における還元焼成時間)tと、作製された蛍光体粒子のバルクEu濃度、表面Eu濃度、バルク2価Eu率、表面2価Eu率、および波長146nmの真空紫外光(VUV)励起による蛍光体粒子の発光強度Y/yの初期(照射開始時)、真空紫外光100時間照射後の発光強度Y/yの値、さらに照射前後の発光強度維持率Y/y(%)との関係をそれぞれ示す。
ただし、Yおよびyは国際照明委員会XYZ表色系における輝度Yと色度yであり、Y/yは相対値である。また時間tが10時間のデータは比較例のものに相当する。
3.実施の形態3
本実施の形態3では、上記実施の形態2とは別例のアルカリ土類アルミン酸塩蛍光体の製造方法を説明する。
次に、700℃で数時間熱処理する。熱処理時の雰囲気は、窒素ガス雰囲気などの不活性雰囲気とする。
このような方法によっても、本発明の蛍光体を形成することが可能である。
<発光強度維持率について>
本実施の形態3の方法で製造した蛍光体についてのEu濃度及び性能測定を行った。Eu濃度測定方法には上記XPSとXANESを使用した。
s=20の場合、表面Eu濃度は0.40(但しAlを10molとして規格化)となり、バルクEu濃度0.10の4倍となった。このときバルク2価Eu率は81%、表面2価Eu率は49%となった。
また熱処理雰囲気は、窒素ガス雰囲気を用いる例を示したが、これ以外のガス、例えばアルゴンガス等の希ガスを雰囲気に利用してもよい。
また2価Eu率としては、バルク2価Eu率が60%以上95%以下、表面2価Eu率が4%以上50%以下が望ましい。
<焼成工程時の雰囲気について>
前述した製造方法例では、還元性雰囲気での焼成工程の降温時に水素の供給を停止する方法、或いは還元焼成後に不活性ガス雰囲気で再度熱処理する方法に関して記述した。しかし本発明のEu付活蛍光体は、このような実施の形態2および3のいずれかのみの方法で製造するものに限定されず、結果的にEu付活蛍光体の粒子のEu濃度において、表面Eu濃度がバルクEu濃度より高く、且つ、2価Eu率について、表面2価Eu率が、バルク2価Eu率よりも低いものが得られれば、どのような製造方法を採用してもよい。
4.実施の形態4
図4は、本発明の実施の形態4に係る交流面放電型プラズマディスプレイパネル10(以下単に「PDP10」という)の主要構成を示す部分的な拡大断面図である。
図4に示すように、PDP10の構成は互いに主面を対向させて配設されたフロントパネル20およびバックパネル26に大別される。
フロントパネル20の基板となるフロントパネルガラス21には、その片面に厚さ0.1μm、幅150μmの帯状の透明電極220(230)と、これに厚さ7μm、幅95μmのバスライン221(231)が重ねられてなる一対の表示電極22(23)(X電極23、Y電極22)が、y方向を長手方向としてx方向に複数対にわたり並設されている(23、230は図面奥側に位置するため不図示)。
複数対の表示電極22、23を配設したフロントパネルガラス21の表面には、前記複数対の表示電極22、23を覆うように厚さ約30μmの誘電体層24がコートされている。さらに、この誘電体層24の上に厚さ約1.0μmの保護層25が積層されている。
隣り合う2つの隔壁30の側面とその間の誘電体膜29の面上には、赤色(R)、緑色(G)、青色(B)の何れかに対応する蛍光体層31〜33が形成されている。これらのRGB各蛍光体層31〜33はy方向に繰り返し配列される。
このような構成を有するPDP10では、その駆動時にはまず前記パネル駆動回路によって、特定のアドレス電極28と、特定のX電極23にパルス電圧を印加し、アドレス放電を発生させる。そして当該アドレス放電後に、一対の表示電極22、23間に交互にパルス電圧を印加し、維持放電させることによって、放電空間34中に短波長の紫外線(波長約147nmを中心波長とする共鳴線)を発生させる。この紫外線照射により蛍光体層31〜33に含まれる蛍光体が可視光発光し、画像表示がなされる。
青色蛍光体;Ba1-XSryEuzMgAl10O17
(但し、蛍光体粒子全体で、0.15≦x≦0.25、0.05≦y≦0.15、0.05≦z≦0.15、x-y≦zであり、蛍光体粒子表面及び表面近傍でのEu濃度z'が、7z≦z'≦10zである)
このような組成からなるアルミン酸塩蛍光体は、実施の形態1〜3で説明したものと同様の蛍光体粒子を用いている。この蛍光体粒子を用いた蛍光体インクによって、次の方法例で蛍光体層が形成される。
このような方法で本発明の蛍光体粒子を用いて製造されたPDP10では、優れた表示性能を発揮することができる。すなわち、従来に比べて発光強度維持率が高い実施の形態1〜3に記載のいずれかのEu付活蛍光体を青色蛍光体層に用いることで、長時間駆動を行っても従来に比べて良好な発色を得ることが可能である。これにより、当初の各色蛍光体による色バランスが駆動時間に伴って崩れてしまい、あたかも画面が焼き付いたように特定の色残像(青色配合を損なった画像)が表示されたままになる焼き付き現象の発生を抑制して、優れた表示性能を持つPDPが実現されることとなる。
ここで図5は、従来例として、実施の形態2における還元雰囲気での焼成工程時間t=10の蛍光体を使用し(常温)、本発明として還元雰囲気での焼成工程時間t=0の蛍光体を使用した例の特性を示すグラフである。このとき、パネルは青色1色固定表示とした。発光強度維持率は任意単位で示している。
また、別の実験により、本発明の色度の変化は従来と差がなく、良好であることが確認されている。
20 フロントパネル
21 フロントパネルガラス
22、23 表示電極
24 誘電体層
26 バックパネル
28 アドレス電極
31、32、33 蛍光体層
38 放電空間
Claims (12)
- Euに付活される蛍光体であって、
当該蛍光体粒子において、その粒子表面および表面近傍における2価Eu率が、前記蛍光体粒子全体の2価Eu率よりも低い構成であることを特徴とする蛍光体。 - 2価Eu率が、粒子全体で60%以上95%以下、表面近傍で4%以上50%以下であることを特徴とする請求項1に記載の蛍光体。
- さらに2価Eu率が、粒子全体で60%以上80%以下、表面近傍で4%以上15%以下であることを特徴とする請求項2に記載の蛍光体。
- 前記蛍光体は、Eu付活アルカリ土類金属アルミン酸塩蛍光体であることを特徴とする請求項1に記載の蛍光体。
- 前記蛍光体は、当該蛍光体粒子において、その粒子の表面及び近傍のEu平均濃度が、前記粒子全体のEu平均濃度より高い構成であることを特徴とする請求項1に記載の蛍光体。
- 前記蛍光体は、その組成が
Ba1-XSryEuzMgAl10O17
で示されるEu付活アルカリ土類金属アルミン酸塩蛍光体であって、且つ、
蛍光体粒子全体における組成が0.05≦x≦0.40、0≦y≦0.25、0.05≦z≦0.30、x-y≦zであり、
前記蛍光体粒子の表面及び表面近傍において、Eu濃度z'が、3z≦z'≦10zであることを特徴とする請求項5に記載の蛍光体。 - さらに前記Eu付活アルカリ土類金属アルミン酸塩蛍光体では、
前記蛍光体粒子で、0.15≦x≦0.25、0.05≦y≦0.15、0.05≦z≦0.15、x-y≦zであり、
前記表面及び表面近傍でのEu濃度z'が、7z≦z'≦10zであることを特徴とする請求項6に記載の蛍光体。 - 請求項1に記載の前記蛍光体を青色蛍光体として備えることを特徴とするプラズマディスプレイパネル。
- 請求項1に記載の前記蛍光体の原料混合粉、或いは大気焼成粉を、還元性雰囲気で焼成する第一ステップと、
前記第一ステップ後に、前記蛍光体の原料混合粉あるいは大気焼成粉を不活性雰囲気に置く第二ステップと
を含む焼成工程を経るEu付活蛍光体の製造方法。 - 前記焼成工程では、さらに、
第二ステップの後に、前記蛍光体の原料混合粉、或いは大気焼成粉を、再び還元性雰囲気で焼成する第三ステップを経ることを特徴とする請求項9に記載のEu付活蛍光体の製造方法。 - 前記焼成工程における降温時に、前記第二ステップを行うことを特徴とする請求項9に記載のEu付活蛍光体の製造方法。
- 前記還元性雰囲気は、窒素および水素の混合雰囲気であり、前記不活性雰囲気が窒素雰囲気であることを特徴とする請求項9に記載のEu付活蛍光体の製造方法。
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