JP2005096795A - 薄板輸送用コンテナ - Google Patents

Abstract

【課題】複数の寸法規格の薄板（大型テレビ液晶板）を収容自在とすること。
【解決手段】パレット台と、金属製の枠体と、合成発泡樹脂製の溝付き壁面板と、合成樹脂製のストレッチテープとを主たる部材とする薄板輸送用コンテナ。金属製の枠体は、パレット台10に固定されるベース11と該ベースに前後方向に位置変更可能である第２ベース12と、コーナ支柱１３、１３と、コーナ支柱１３Ａ、１３Ａとを含み、ベース11、コーナ支柱１３、１３およびコーナ支柱１３Ａ、１３Ａは伸縮自在に構成して、全高を変更自在とし、枠体は、正面幅は一定であるが、奥行は第２ベース12の移動で変更自在とし、高さはコーナ支柱の伸縮で変更自在として、コンテナに収容する薄板の縦長さおよび横長さを選択可能とする。
【選択図】図１

Description

本願発明は、薄板輸送用コンテナに関する。例えば、大型テレビ用の大型液晶板、大型プラズマテレビの表示板等を収納、輸送するためのコンテナに関するものである。

この種の薄板輸送用コンテナに関して、特開平9-328162号公開特許公報「薄板輸送用コンテナ」（特許文献1）が公知である。

特開平9-328162号公開特許公報

特許文献１（特開平9-328162号）「薄板輸送用コンテナ」は、パレット台と、金属性の枠体と、互いに対向する左右一対の側板と、背面側板と、前面の可動側板と、天板と、底板と、左右一対の側板のそれぞれの内面に固定された溝部材とを主たる部材とし、前記溝部材により互いに隔離されて垂直状態で収容された多数の薄板（大型テレビ液晶板）を、側板と、背面側板と、前面の可動側板と、天板と、底板とで包囲してなるコンテナを開示している。多数の薄板を破損のおそれなく収容できることで、高い保管効率と輸送効率を実現できる、且つ通い箱として反復使用が可能であることの特徴を有している。

側板と、背面側板と、前面の可動側板と、天板と、底板とで包囲して形成される収容空間の形状、容積は一定である。すなわち、コンテナに収容される薄板（大型テレビ液晶板）は、単一寸法のものに限定される問題点がある。

よって、本願発明は、複数の寸法規格の薄板（大型テレビ液晶板）を収容自在とすることを課題とする。

本願第1発明は、薄板輸送用コンテナを、パレット台と、金属製の枠体と、合成発泡樹脂製の溝付き壁面板と、合成樹脂製のストレッチテープとを主たる部材として構成し、前記金属製の枠体は、パレット台10に固定されるベース11と該ベースに前後方向に位置変更可能である第２ベース12と、前記ベース11の正面側の左右コーナに固定自在であるコーナ支柱１３、１３と、前記第２ベース12の背面側の左右コーナに固定自在であるコーナ支柱１３Ａ、１３Ａとを含み、ベース11、コーナ支柱１３、１３およびコーナ支柱１３Ａ、１３Ａは伸縮自在に構成して全高を変更自在とし、枠体は、正面幅は一定であるが、奥行は第２ベース12の移動で変更自在とし、高さはコーナ支柱の伸縮で変更自在として、コンテナに収容する薄板の縦長さおよび横長さを選択可能としたことを特徴とする。

本願第２発明は、第１発明に加えて、前記溝付き壁面板は、前記ベース11の前端部に位置する上向きＬ型板21と、第２ベース12の後端部に位置する平板22と、コーナ支柱１３、１３の上端部に位置する下向きＬ型板２３とで構成して、壁面全高および奥行長を枠体の全高および奥行の変更に対応して変更することを特徴とする。

本願第1発明は、多数の薄板（大型テレビ液晶板、プラズマテレビ表示面等）を収容する薄板輸送用コンテナにおいて、複数の寸法規格の薄板に単一のコンテナで対応できる効果を有する。コンテナの返送時、空荷保管時の容積を縮小して、通い箱として反復使用を容易とする効果を有する。

パレット台と、金属製の枠体と、合成発泡樹脂製の溝付き壁面板と、合成樹脂製のストレッチテープとを主たる部材とし、分離、組立自在とする薄板輸送用コンテナである。
前記金属製の枠体は、パレット台10に固定されるベース11と該ベースに前後方向に位置変更可能である第２ベース12と、前記ベース11の正面側の左右コーナに固定自在であるコーナ支柱１３、１３と、前記第２ベース12の背面側の左右コーナに固定自在であるコーナ支柱１３Ａ、１３Ａとを含み、ベース11、コーナ支柱１３、１３およびコーナ支柱１３Ａ、１３Ａは伸縮自在に構成して全高を変更自在とする。

枠体は、正面幅は一定であるが、奥行は第２ベース12の移動で変更自在とする。
前記第２ベース12の後部に、三角コーナパットを取付け自在とする。
前記溝付き壁面板は、
前記ベース11の前端部に位置する上向きＬ型板21と、第２ベース12の後端部に位置する平板22と、コーナ支柱１３、１３の上端部に位置する下向きＬ型板２３とで構成することで、壁面全高および奥行長を、枠体の全高および奥行の変更に対応する。

前記溝付き壁面板は、枠体の全高および奥行の変更に対応して、補助平板24を追加自在とする。

以下、図面を参照して実施例にもとづいて本願発明を詳細に説明する。

図１ないし図４を参照して、本発明の薄板輸送用コンテナは、パレット台10と、金属性の枠体1と、溝付き壁面板２と、ストレッチテープ３と、三角コーナパット４とを主たる部材とする。

枠体１は、図１および図５を参照して、パレット台10に固定されるベース11、第２ベース12、前面側のコーナ支柱13、13、背面側のコーナ支柱13Ａ、13Ａを一体化して構成し、正面幅は一定であるが、奥行は第２ベース12の移動で変更自在とする。
第２ベース（平型治具）１２には、後述する三角コーナパット４を取付け自在とする。
さらに、実施例においては、Ｌ型ブラケット14,14および平パット押え金具17を追加している。

つぎに、枠体１の各部品の相互固定部品および相互組立方法を説明する。
枠体１は、図５を参照して、パレット台10に固定されるベース11のレール11ａ、11ａ、11ｂ、11ｂにガイドされて第２ベース12を前後動自在に、第２ベース12を第１ベースと一体化して枠体水平底面部を構成する。

ベース11のガイド12ａ、12ａに挿入自在とするＬ型アングル14,14を設け、Ｌ型アングル14,14をベース11に着脱自在とする。
ベース11の前方側の左右コーナ部分に図４のａ図に示す支柱支え金具17,17を溶着することにより、支柱13、13の下端をベース11に係止自在として、支柱13,13をベース11に着脱自在とする。

第２ベース12の後方側の左右コーナ部分に、前記支柱支え金具15,15と同様の、支柱支え金具15Ａ,15Ａを溶着することにより、支柱13Ａ、13Ａの下端を第２ベース12に係止自在として、支柱13,13をベース11に着脱自在とする。

支柱13、13、13Ａ、13Ａは、図５に示すごとく、伸縮構造として全長を選択自在とする。
支柱13、13、13Ａ、13ＡおよびＬ型アングル14,14により、枠体垂直側面部を構成する。

かくして、ベース11、コーナ支柱13,13およびコーナ支柱13A,13Aを一体化し、正面幅は一定であるが、奥行は第２ベース15の移動で変更自在とする構成とする。

支柱13、13、13Ａ、13Ａの上端は、図６(ａ)に示すごとく、蓋18のコーナと係止自在とする。支柱13、13の下端は、図６(ｂ)に示すごとく、ベース11のコーナと係止自在とする。

つぎに、溝付き壁面板２を説明する。
前記溝付き壁面板２は、ベース11の前端部に位置する上向きＬ型板21と、第２ベース12の後端部に位置する平板22と、コーナ支柱13、13の上端部に位置する下向きＬ型板23と、
コーナ支柱13A、13Aの上端部に位置する下向きＬ型板24と第２ベース12の後端部に位置する平板25とで構成する。

なお、枠体の全高および奥行の変更に対応して、補助平板26を追加自在とする。平板25は、平板25は、平パット押さえ板15により前方へ押圧する。支柱13、13、13Ａ、13ＡおよびＬ型アングル14,14により、枠体垂直側面部を構成する。

前記溝付き壁面板２は、図８および図９を参照して、内面側に多数の溝27が形成され、収納すべき薄板Ｍを所定間隔で保持する緩衝部材として機能することは、前述の公知の薄板輸送用コンテナと同様であり、多数の薄板（大型テレビ液晶板Ｍを垂直状態で互いに離別させ且つ接近させて収容可能とする。

三角コーナパット４は、断面直角三角形の三角柱形状とする発泡合成樹脂成型品で、垂直面41と底面42と傾斜面43のそれぞれ四角形の面と、直角三角形の左右側面を有する。垂直延長部44を垂直面41の上方に延長形成する。
底面42を第２ベース11に固定自在とする。

底面42奥行Ｌ1および垂直面７１の高さＨを大小異にする二種[図７（ａ）の三角コーナパット４Ａと、図７（ｂ）の三角コーナパット４Ｂ]とする。なお幅Ｌ２は一定とする。

溝付き壁面２は、特許文献1の公知技術と同様に、多数の薄板（大型テレビ液晶板Ｍを垂直状態で互いに離別させ且つ接近させて収容可能とする。

図10は、本発明の薄板輸送用コンテナが、複数規格寸法の薄板Ｍを収容できることを示し、高さＨ1、Ｈ2、Ｈ3、幅Ｌ1、Ｌ2、Ｌ3を選択可能とすることを示している。

図11は、横Ｌ3、縦Ｈ1の薄板Ｍａを収容する場合を示し、図12は、横Ｌ1、縦Ｈ3の薄板Ｍｂを収容する場合を示すものである。

本願発明は、多数の薄板（大型テレビ液晶板）の保管、輸送用のコンテナとして、商品、部品の輸送産業の発展に貢献するものである。

本願発明の実施例を示す薄板輸送用コンテナの枠体の斜視図。 同じく枠体と壁面板とを一体化して示す斜視図。 同じく左側面図。 同じく正面図。 枠体の分解斜視図。 コーナ支柱と蓋、ベースとの連結構造を示す斜視図で、ａ図はコーナ支柱の上端部と蓋18と係止構造を示し、ｂ図はコーナ支柱の下端部とベース11との係止構造を示す。 三角コーナパットの斜視図で、ａ図は高さを最大とすし、ｂ図は高さを最小とする。 壁面板による薄板Ｍの収容状態を示す平面図。 同じく側面図。 多数の寸法規格の薄板Ｍの説明図。 薄板の収容状態を説明し、薄板は高さを最大とする。ａ図は正面図、ｂ図は側面図、ｃ図は縦断面図。 薄板の収容状態を説明し、薄板は幅を最大とする。ａ図は正面図、ｂ図は側面図、ｃ図は縦断面図。

符号の説明

１ 金属性の枠体
２ 溝付き壁面板
３ ストレッチテープ
４ 三角コーナパット
10 パレット台
11 ベース
12 第２ベース
13 コーナ支柱
14 Ｌ型アングル
15 平パット押え金具
17 支柱支え金具
18 蓋
21 上向きＬ型板
22 平板
23、24 下向きＬ型板
25 平板
26 補助平板
27 溝
Ｍ 薄板

Claims (4)

1. パレット台と、金属製の枠体と、合成発泡樹脂製の溝付き壁面板と、合成樹脂製のストレッチテープとを主たる部材とする薄板輸送用コンテナであって、
   前記金属製の枠体は、パレット台10に固定されるベース11と該ベースに前後方向に位置変更可能である第２ベース12と、前記ベース11の正面側の左右コーナに固定自在であるコーナ支柱１３、１３と、前記第２ベース12の背面側の左右コーナに固定自在であるコーナ支柱１３Ａ、１３Ａとを含み、ベース11、コーナ支柱１３、１３およびコーナ支柱１３Ａ、１３Ａは伸縮自在に構成して全高を変更自在とし、
   枠体は、正面幅は一定であるが、奥行は第２ベース12の移動で変更自在とし、高さはコーナ支柱の伸縮で変更自在として、コンテナに収容する薄板の縦長さおよび横長さを選択可能としたことを特徴とする薄板輸送用コンテナ。
2. 前記第２ベース12の後部に、三角コーナパットを取付け自在としたことを特徴とする、請求項１に記載する薄板輸送用コンテナ。
3. パレット台と、金属製の枠体と、合成発泡樹脂製の溝付き壁面板と、合成樹脂製のストレッチテープとを主たる部材とする薄板輸送用コンテナであって、
   前記金属製の枠体は、
   パレット台10に固定されるベース11と該ベースに前後方向に位置変更可能である第２ベース12と、前記ベース11の正面側の左右コーナに固定自在であるコーナ支柱１３、１３と、前記第２ベース12の背面側の左右コーナに固定自在であるコーナ支柱１３Ａ、１３Ａとを含み、ベース11、コーナ支柱１３、１３およびコーナ支柱１３Ａ、１３Ａは伸縮自在に構成して全高を変更自在とし、
   枠体は、正面幅は一定であるが、奥行は第２ベース12の移動で変更自在とし、高さはコーナ支柱の伸縮で変更自在として、コンテナに収容する薄板の縦長さおよび横長さを選択可能とし、
   前記溝付き壁面板は、
   前記ベース11の前端部に位置する上向きＬ型板21と、第２ベース12の後端部に位置する平板22と、コーナ支柱１３、１３の上端部に位置する下向きＬ型板２３とで構成して、壁面全高および奥行長を枠体の全高および奥行の変更に対応して変更することを特徴とする薄板輸送用コンテナ。
4. 前記溝付き壁面板は、
   枠体の全高および奥行の変更に対応して、補助平板24を追加自在としたことを特徴とする請求項３に記載する薄板輸送用コンテナ。
   
   

Images