JP2005096724A - 車体傾斜制御方法及び装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 車体傾斜に際して必要な空気の消費流量を減少させる。
【解決手段】 車体22と、この車体22の進行方向前後に配置した台車21間の左右に夫々設けられた4つの空気ばね23a,23bへの給排気により車体22の傾斜制御を行う車体傾斜制御方法である。曲線通過時、進行方向前側に位置する前台車21f或いは進行方向後側に位置する後台車21rの何れか一方の台車上の2つの空気ばね23a,23bを連通させる。
【効果】 見かけ上、車体は3点支持されることになって、空気ばねを連通させない方の台車の空気ばねのみへの空気の給排気で車体は傾斜し、車体傾斜に要する空気の消費流量が減少する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、空気ばねを利用した運転走行中の、特に曲線通過時の車体の傾斜制御方法、及び、この傾斜制御方法を実施する傾斜制御装置に関するものである。
鉄道車両では、曲線通過時、超過遠心力によって乗心地が悪くなる場合がある。特に曲線通過時の速度が高速の場合には、超過遠心力が増大してさらなる乗心地の悪化を招く。そこで、曲線通過時、車体を傾斜させることにより超過遠心力を抑制して乗心地の悪化を防ごうとした車体の傾斜制御が各種開発されている。
例えば図10は空気ばねを使用した車体傾斜制御装置の一例を示した図で、この車体傾斜制御装置は、車体1と台車2の間に配置された左右の空気ばね3a,3bと空気源4の間を2系列の配管9a,9bで接続し、このうちの一方の配管9a途中に高さセンサ10の検出値に基づき空気ばね3a,3bへの空気の給排気を行う給気弁5と排気弁6を、また、他方の配管9b途中に、空気ばね3a,3bの高さを調整する高さ調整弁8をそれぞれ介設すると共に、この高さ調整弁8と空気ばね3a,3bの間に締め切り弁7を介設し、両空気ばね3a,3bを、差圧弁11を介して連通した構成である。
この図10に示した例では、左右の空気ばね3a,3bの差圧がある閾値以上になった時に差圧を解消すべく、左右の空気ばね3a,3bを連通する差圧弁11と直列にノーマルオープンタイプの差圧締め切り弁12を設けたものを示している。そして、上記の車体傾斜制御では、前記締め切り弁7と差圧締め切り弁12は常時は締め切った状態となされ、この締め切り状態で車体1の進行方向前後に配置した台車2の左右の空気ばね3a,3bに空気を給排気して車体1の傾斜を行っていた。
特開平7−81558号公報
しかしながら、上記従来の車体傾斜制御では、車体傾斜に際して車体の進行方向前後に配置した台車の左右の空気ばね全てに給排気する必要があり、車体傾斜に要する空気の消費流量が多くなるので、空気源や空気の供給装置に大容量のものが必要になるという問題があった。また、従来の車体傾斜制御では、空気ばね全てに給気弁や排気弁が必要である。
本発明が解決しようとする問題点は、車体傾斜に要する空気の消費流量が多くなることに起因して、空気源や空気の供給装置に大容量のものが必要になると言う点、及び、空気ばね全てに給気弁や排気弁が必要であるという点である。
本発明の車体傾斜制御方法は、走行中の曲線通過時の車体傾斜に際し、空気の消費流量を減少させるために、進行方向前後に配置された台車のうちの少なくともどちらか一方の台車、例えば後台車の空気ばねを連通し、連通させない他の台車、例えば前台車の2つの空気ばねを給排気することにより車体傾斜を行うようにしたことを最も主要な特徴としている。
そして、上記の本発明方法においては前記連通する2つの空気ばねの高さを中立位置に保つことが望ましい。
また、本発明の車体傾斜制御装置は、車両の進行方向前後の左右に設けられた4つの空気ばねと空気源間を接続する一方の配管途中に高さセンサの検出値に基づき給排気する給気弁及び排気弁を、前記4つの空気ばねと空気源間を接続する他方の配管途中に、これらの空気ばねの高さを調整する高さ調整弁を夫々設けた車体傾斜制御装置であって、
進行方向前側及び後側に位置する台車の左右の空気ばねを夫々連通管で連通させ、この連通管に連通弁を設けると共に、
走行中に曲線検知装置で検知された曲線の手前で前記連通弁に制御信号を送信し、曲線終了後制御信号を停止させるコントローラを備えさせたことを最も主要な特徴としている。
また、前記連通する2つの空気ばねの高さを中立位置に保つ本発明装置は、
例えば、車両の進行方向前後の左右に設けられた4つの空気ばねのうちの、
進行方向前側に設けられた2つの空気ばねと空気源間を接続する一方の配管途中に、高さセンサの検出値に基づき給排気するそれぞれの空気ばねの給気弁及び排気弁を、また、前記2つの空気ばねと空気源間を接続する他方の配管途中に、これらの空気ばねの高さを調整する高さ調整弁を設け、
また、進行方向後側の左右に設けられた2つの空気ばねを連通管で連通させると共に、これら2つの空気ばねの内のどちらか一方と空気源間を接続する配管途中であって、前記2つの空気ばね間の中央に、この2つの空気ばねの高さを調整する高さ調整弁を設け、
走行中に曲線検知装置で検知された曲線の状況に応じて、前記各弁に制御信号を送信するコントローラを備えたことを最も主要な特徴としている。
本発明は、車体傾斜に際して必要な空気の消費流量を減少させるために、左右に空気ばねを配置した進行方向前後の台車の少なくとも一方、例えば後台車の前記空気ばねを連通させるので、見かけ上、車体は3点支持されることになって、連通させた空気ばね間の空気の移動と、空気ばねを連通させない方の台車の空気ばねのみへの空気の給排気で車体は傾斜し、車体傾斜に要する空気の消費流量が減少する。加えて、本発明では、給気弁や排気弁及び高さセンサの個数を減少することができる。
以下、本発明を実施するための形態について図1〜図9を用いて説明する。
図1は本発明方法の第1の例を説明する図、図2はこの第1の例を実施する本発明に係る車体傾斜制御装置の第1の例の概略構成を説明する斜視図、図3は図2を台車の例えば進行方向前方から見た図である。
図1及び図2において、21は車体22の進行方向前後に配置された台車であり、これら台車21の左右における前記車体22との間に夫々空気ばね23a,23bが配置されている。そして、これら4つの空気ばね23a,23bに給排気することにより車体22の傾斜制御を行うに際し、本発明では、走行中の曲線通過時、例えば進行方向後側に位置する後台車21rの2つの空気ばね23a,23bを連通管24によって連通させることにより傾斜制御することを特徴とするものである。
ここで連通される空気ばねには、その補助空気室も含まれ、空気ばね同士が連通されることは勿論であるが、その補助空気室同士が連通されていても良い。また、走行中とは、運転乗務員が搭乗し、始発駅から終点駅までの間の鉄道が運行されている状態を示し、列車進行中は勿論、駅での停止中や加減速を行っている状態等も含まれる。
このように、曲線通過時、例えば後台車21rの台車上の2つの空気ばね23a,23bを連通させることにより、車体22は見かけ上は後台車21rでは1点、進行方向前側に位置する前台車21fでは2点の計3点で支持されることになる。
かかる3点支持の場合、連通させた後台車21rの2つの空気ばね23a,23b間は空気が自由に移動することになって車体22の傾斜が可能になる。この場合、傾斜に要する供給空気量は不要であり、連通させない側のみ給排気を行えば良いため、傾斜に要する空気量は前後の4つの空気ばね23a,23bに給排気して傾斜させる場合のおよそ1/2で済む。
ところで、上記の例では後台車21rの空気ばね23a,23bを連通させる場合について説明したが、これは前台車21fの空気ばね23a,23bの駆動力が後台車21rの空気ばね23の駆動力よりも大きいため、駆動力が大きい前台車21fの空気ばね23a,23bを給排気させることが望ましいからである。しかし、前台車21fの空気ばね23a,23bを連通させ、後台車21rの空気ばね23a,23bを給排気させても良いことは言うまでもない。
上記第1の本発明に係る車体傾斜方法において、高さ調整弁8と空気ばね23a,23b間にノーマルオープンタイプの締め切り弁7が設けられていても良い。また、カントのある曲線での停車時や、緩和曲線での輪重減少に対処すべく、左右の空気ばね23a,23bを連通する差圧弁11と直列にノーマルオープンタイプの差圧締め切り弁12が設けられても良い。好ましくは、これら締め切り弁のうち少なくとも前台車21fにあるものを全て閉とする。または、前後台車21f,21rにある全ての締め切り弁を閉としても良い。こうすることで、空気消費量を大幅に減らすことが可能となる。
以上の第1の本発明方法を実施する本発明に係る車体傾斜制御装置の一例をさらに具体的に図2及び図3を用いて説明する。なお、図2及び図3中、図1及び図10と同一部分或いは相当部分は同一符号を付して詳細な説明を省略する。
図2及び図3中、24は例えば前後の台車21f,21rの空気ばね23a,23b間を連通する連通管であり、その途中に連通弁25が設けられ、曲線検知装置(図示省略)からの信号により閉状態から開状態に制御されるようになっている。この曲線検知装置は、一般的に用いられている地上子からの信号と速度センサの信号とから検知するものや、加速度センサ又はジャイロセンサからの信号と速度センサの信号とから検知するもの等を使用する。
なお、図2中の26は、例えば前記曲線検知装置から送られてくる信号に基づき、給気弁5、排気弁6、締め切り弁7、差圧締め切り弁12及び連通弁25にその制御信号を出力するコントローラを示す。
上記第1の例の傾斜制御装置において、例えば図1における紙面右方向に進行する場合の車体傾斜制御では、例えば曲線検知装置から送られてくる信号に基づき、曲線通過中もしくは曲線通過直前に紙面左側の進行方向後側に位置する後台車21rの左右の空気ばね23a,23bを連通する連通管24に設けた連通弁25のみを開状態となすべくコントローラ26から開指令が出力される。そして、紙面右側の進行方向前側に位置する前台車21fの左右の空気ばね23a,23bを連通する連通管24に設けた連通弁25は閉状態のままで、この前台車21fの左右の空気ばね23a,23bに給排気の信号が出力され、最適な傾斜制御がなされながら曲線区間を走行していく。
一方、図1における紙面左方向に進行する場合の車体傾斜制御では、図2に括弧で番号を付したように、紙面右側の進行方向後側に位置する後台車21rの左右の空気ばね23a,23bを連通する連通管24に設けた連通弁25のみを開状態となすべくコントローラ26から開指令が出力される。そして、紙面左側の進行方向前側に位置する前台車21fの左右の空気ばね23a,23bを連通する連通管24に設けた連通弁25は閉状態のままで、この前台車21fの左右の空気ばね23a,23bに給排気の信号が出力される。
かかる制御により上記の第1の本発明による車体傾斜制御方法を実施できる。
なお、走行中かどうかは、走行検知手段(図示省略)により検知される。走行検知手段とは、例えば、運転乗務員が搭乗後、列車番号の設定をして運行設定を行うが、通常、これと連動して運転モニターから信号が発せられるか、または列車番号の設定と連動している電気信号などにより、列車が営業運転に入ったことを示す連動スイッチが入り、走行を検知する。従って、走行中とは、例えば、運転モニターの作動中である場合や、列車番号が設定されてから設定解除がなされるまで等を示す。
上記例の傾斜制御装置を用いた車体傾斜制御においては、その制御時、必要に応じて、締め切り弁7や差圧締め切り弁12は閉状態となすべくコントローラ26から指令が出されていることは言うまでもない。
しかしながら、上述のように車体傾斜を行った場合、左右高さの位置により上限又は下限のストッパーに当たる等の不具合が発生する場合も考えられる。
そこで、このような不具合を発生させず、しかも、構成のより簡素化を図ったものが、図4〜図9に示した第2〜第4の本発明である。以下、これら、第2〜第4の本発明について説明する。
図4は本発明方法の第2の例を説明する図、図5はこの第2の例を実施する本発明に係る車体傾斜制御装置の第2の例の後台車の概略構成図を示す図である。
この第2の本発明では、車両の進行方向前後の左右に設けられた4つの空気ばね23a,23bのうちの、前台車21fに設けられた2つの空気ばね23a,23bと空気源4との間を接続する一方の配管9aの途中に、高さセンサ10の検出値に基づき給排気するそれぞれの空気ばね23a,23bの給気弁5及び排気弁6を設けている。また、これら2つの空気ばね23a,23bと空気源4との間を接続する他方の配管9bの途中に、これらの空気ばね23a,23bの高さを調整する高さ調整弁8と、例えば締め切り弁7を設けている。すなわち、前台車21fの構成は従来の構成と全く同一である。
上記の前台車21fに対して、後台車21rでは、図5に示したように、左右に設けられた2つの空気ばね23a,23bを連通管24で連通させると共に、これら2つの空気ばね23a,23bの内のどちらか一方(図5では23b)と空気源4の間を接続する配管27の途中に、前記2つの空気ばね23a,23b間の中央に設けた、2つの空気ばね23a,23bの高さを調整する高さ調整弁29を設けている。このように、第2の本発明の場合、後台車21rには給気弁5、排気弁6、差圧弁11、高さセンサ10、及び連通弁は一切設置する必要がない。
上記第2の例の傾斜制御装置では、後台車21rの空気ばね23a,23bの高さは、高さ調整弁29によって両空気ばね23a,23b高さの平均の、中立高さ位置に保持されている。
そして、走行中、例えば曲線検知装置から送られてくる信号に基づき、曲線区間を検知し、コントローラ26から前台車21fの左右の空気ばね23a,23bに給排気の信号が出力されると、この前台車21fの左右の空気ばね23a,23bへの給排気量に応じて、後台車21rの左右の空気ばね23a,23bの間では空気が移動して、最適な傾斜制御がなされながら曲線区間を走行していく。
なお、この車体傾斜時、前台車21fの締め切り弁7は閉状態となされていることは言うまでもない。また、図5に想像線で示したように、高さ調整弁29と空気ばね23b間の配管27を、空気ばね12aに繋いでも良い。
図6は本発明方法の第3の例を説明する図、図7はこの第3の例を実施する本発明に係る車体傾斜制御装置の第3の例の後台車の概略構成図を示す図である。
この第3の本発明も、前台車21fの構成は従来の構成と全く同一である。
この前台車21fに対して、後台車21rでは、他方の配管9b系は、図7に示すように、従来の構成と同一である。但し、高さセンサ10は不要である。一方、左右に設けられた2つの空気ばね23a,23bは、その途中に連通弁25を設けた連通管24で連通され、例えば空気ばね23bと空気源4との間を接続する配管27の途中に、前述の第2の本発明と同様、高さ調整弁29で2つの空気ばね23a,23bの高さを調整するようにしている。なお、30は配管27の途中における高さ調整弁29と空気ばね23bの間に設けられた締め切り弁である。また、図7に想像線で示したように、締め切り弁30と空気ばね23b間の配管27を、空気ばね12aに繋いでも良い。このように、第3の本発明でも、後台車21rには、給気弁5や排気弁6は不要である。
この第3の発明では、直線路の走行時、締め切り弁30は閉(ノーマルクローズ)、その他の締め切り弁7は開(ノーマルオープン)、連通弁25は閉(ノーマルクローズ)の状態となすことで、通常の車両と同じ制御状態となる。
一方、走行中、例えば曲線検知装置から送られてくる信号に基づき、曲線区間を検知した場合には、締め切り弁30と連通弁25を開き、その他の締め切り弁7を閉じた状態で、コントローラ26から前台車21fの左右の空気ばね23a,23bに給排気の信号が出力される。
この前台車21fの左右の空気ばね23a,23bへの給排気量に応じて、後台車21rの左右の空気ばね23a,23bの間では空気が移動して、最適な傾斜制御がなされながら曲線区間を走行することになる。
すなわち、この第3の発明では、傾斜制御を行わないときは、後台車21rは、左右の空気ばね23a,23bに設置した高さ調整弁8を使用して空気ばね23a,23bの給排気を行う。一方、傾斜制御時には、両空気ばね23a,23b間に設けた高さ調整弁29を使用して傾斜制御時における中立位置を保つ。
以上の第2及び第3の本発明では、高さ調整弁29により後台車21rにおける空気ばね23a,23b高さの中立位置を保つものであるが、この中立位置は、空気ばね23a又は23bへの強制的な給排気によって保つようにしても良い。これが第4の本発明である。
図8は本発明方法の第4の例を説明する図、図9はこの第4の例を実施する本発明に係る車体傾斜制御装置の第4の例の後台車の概略構成図を示す図である。
この第4の本発明も、前台車21fの構成は従来の構成と全く同一である。
この前台車21fに対して、後台車21rでは、図9に示すように、他方の配管9b系は、従来の構成と同一である。また、一方の配管9a系も、左右の空気ばね23a,23bの両方に接続せずに、どちらか一方の空気ばね23bにのみ連通させている点のみが相違するだけである。そして、左右に設けられた2つの空気ばね23a,23bは、その途中に連通弁25を設けた連通管24で連通され、2つの空気ばね23a,23bの高さを高さセンサ10の検出値に基づき前記一方の空気ばね23bにのみ連通させた一方の配管9aを介して給排気することで調整するようにしている。このように、第4の本発明では、後台車21rには、給気弁5や排気弁6は一方の空気ばね23bに設置するだけでよくなる。なお、図9では高さセンサ10は両側に設けたものを示しているが、2つの空気ばね23a,23bの中央に1個設置するだけでも良い。また、図9に想像線で示したように、排気弁6と空気ばね23b間の配管27を、空気ばね12aに繋いでも良い。
この第4の発明では、走行中、例えば曲線検知装置から送られてくる信号に基づき、曲線区間を検知した場合には、連通弁25を開き、締め切り弁7を閉じた状態で、コントローラ26から前台車21fの左右の空気ばね23a,23bに給排気の信号が出力される。
この前台車21fの左右の空気ばね23a,23bへの給排気量に応じて、後台車21rの左右の空気ばね23a,23bの間では空気が移動して、最適な傾斜制御がなされながら曲線区間を走行することになる。
すなわち、この第4の発明では、傾斜制御時には、一方の空気ばね23bに空気源4から空気を給排気することで傾斜制御時における中立位置を保つのである。
本発明の車体傾斜制御装置は上記の各例に限るものではなく、各請求項に記載の技術的思想の範囲において自由に変更可能である。
また、本発明の車体傾斜制御装置において、締め切り弁7や差圧締め切り弁12は必ずしも必要ではなく、また、高さセンサ10は高さ調整弁8と一体型のものを使用したものでも良い。
本発明は、車体傾斜に際して必要な空気の消費流量を減少できるので、空気源や空気の供給機構を小容量化でき、鉄道車両の小型化が必要な用途に適用できる。
本発明方法の第1の例を説明する図である。 本発明に係る車体傾斜制御装置の第1の例の概略構成を説明する斜視図である。 図2を台車の例えば進行方向前方から見た図である。 本発明方法の第2の例を説明する図である。 本発明に係る車体傾斜制御装置の第2の例の後台車の概略構成を説明する図である。 本発明方法の第3の例を説明する図である。 本発明に係る車体傾斜制御装置の第3の例の後台車の概略構成を説明する図である。 本発明方法の第4の例を説明する図である。 本発明に係る車体傾斜制御装置の第4の例の後台車の概略構成を説明する図である。 従来の車体傾斜制御装置の一例を示す構成図である。
符号の説明
4 空気源
5 給気弁
6 排気弁
7 締め切り弁
8 高さ調整弁
9a,9b 配管
10 高さセンサ
11 差圧弁
21f 前台車
21r 後台車
22 車体
23a,23b 空気ばね
24 連通管
25 連通弁
26 コントローラ
27 配管
29 高さ調整弁
30 締め切り弁

Claims (12)

  1. 車体と、この車体の進行方向前後に配置した台車間の左右に夫々設けられた4つの空気ばねへの給排気により車体の傾斜制御を行う車体傾斜制御方法であって、
    曲線通過時、進行方向前側に位置する前台車或いは進行方向後側に位置する後台車の何れか一方の台車上の2つの空気ばねを連通させることを特徴とする車体傾斜制御方法。
  2. 前記2つの空気ばねの連通時、連通させない他の台車上の2つの空気ばねを給排気することを特徴とする請求項1記載の車体傾斜制御方法。
  3. 前記後台車の2つの空気ばねを連通させ、前記前台車上の2つの空気ばねを給排気することを特徴とする請求項2記載の車体傾斜制御方法。
  4. 曲線通過時、
    空気ばねと空気源を接続する配管途中に設けられた高さ調整弁と前記空気ばね間に設けられた締め切り弁を閉状態となすことを特徴とする請求項1〜3の何れか記載の車体傾斜制御方法。
  5. 曲線通過時、
    前記締め切り弁と、
    左右の空気ばねを接続する配管途中に設けられた前記前台車又は前記後台車のうちの少なくとも他方の台車上の差圧締め切り弁とを閉状態となすことを特徴とする請求項4記載の車体傾斜制御方法。
  6. 前記後台車の連通する空気ばねの高さを中立位置に保つことを特徴とする請求項3記載の車体傾斜制御方法。
  7. 前記連通する2つの空気ばねの中央に配置した高さ調整弁により前記2つの空気ばねの高さを平均の中立位置に保つことを特徴とする請求項6記載の車体傾斜制御方法。
  8. 前記連通する2つの空気ばねの何れか一方への空気の給排気により、前記2つの空気ばねの高さを平均の中立位置に保つことを特徴とする請求項6記載の車体傾斜制御方法。
  9. 車両の進行方向前後の左右に設けられた4つの空気ばねと空気源間を接続する一方の配管途中に給気弁及び排気弁を、前記4つの空気ばねと空気源間を接続する他方の配管途中に、これらの空気ばねの高さを調整する高さ調整弁を夫々設けた車体傾斜制御装置であって、
    進行方向前側及び後側に位置する台車の左右の空気ばねを夫々連通管で連通させ、この連通管に連通弁を設けると共に、
    走行中に曲線検知装置で検知された曲線の手前で前記連通弁に制御信号を送信し、曲線終了後、制御信号を停止させるコントローラを備えさせたことを特徴とする車体傾斜制御装置。
  10. 車両の進行方向前後の左右に設けられた4つの空気ばねのうちの、
    進行方向前側に設けられた2つの空気ばねと空気源間を接続する一方の配管途中に、それぞれの空気ばねの給気弁及び排気弁を、また、前記2つの空気ばねと空気源間を接続する他方の配管途中に、これらの空気ばねの高さを調整する高さ調整弁を設け、
    また、進行方向後側の左右に設けられた2つの空気ばねを連通管で連通させると共に、これら2つの空気ばねの内のどちらか一方と空気源間を接続する配管途中であって、前記2つの空気ばね間の中央に、この2つの空気ばねの高さを調整する高さ調整弁を設け、
    走行中に曲線検知装置で検知された曲線の状況に応じて、前記各弁に制御信号を送信するコントローラを備えたことを特徴とする車体傾斜制御装置。
  11. 車両の進行方向前後の左右に設けられた4つの空気ばねのうちの、
    進行方向前側に設けられた2つの空気ばねと空気源間を接続する一方の配管途中に、それぞれの空気ばねの給気弁及び排気弁を、また、前記2つの空気ばねと空気源間を接続する他方の配管途中に、これらの空気ばねの高さを調整する高さ調整弁を設け、
    また、進行方向後側の左右に設けられた2つの空気ばねと空気源間を接続する他方の配管途中に、これらの空気ばねの高さを調整する高さ調整弁及び締め切り弁を設けると共に、前記2つの空気ばねを、途中に連通弁を設けた連通管で連通させ、かつ、これら2つの空気ばねのどちらか一方と空気源間を接続する配管途中であって、前記2つの空気ばね間の中央に、この2つの空気ばねの高さを調整する高さ調整弁と締め切り弁を設け、
    走行中に曲線検知装置で検知された曲線の状況に応じて前記各弁に制御信号を送信するコントローラを備えさせたことを特徴とする車体傾斜制御装置。
  12. 車両の進行方向前後の左右に設けられた4つの空気ばねのうちの、
    進行方向前側に設けられた2つの空気ばねと空気源間を接続する一方の配管途中に、それぞれの空気ばねの給気弁及び排気弁を、また、前記2つの空気ばねと空気源間を接続する他方の配管途中に、これらの空気ばねの高さを調整する高さ調整弁を設け、
    また、進行方向後側の左右に設けられた2つの空気ばねと空気源間を接続する他方の配管途中に、これらの空気ばねの高さを調整する高さ調整弁及び締め切り弁を設けると共に、前記2つの空気ばねを、途中に連通弁を設けた連通管で連通させ、かつ、これら2つの空気ばねのどちらか一方と空気源間を接続する配管途中に、給気弁及び排気弁を設け、
    走行中に曲線検知装置で検知された曲線の状況に応じて前記各弁に制御信号を送信するコントローラを備えさせたことを特徴とする車体傾斜制御装置。
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