JP4764117B2 - 鉄道車両 - Google Patents

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Description

本発明は、鉄道車両に関し、特に、作動時間遅れを発生させるための構成を有する遅延タイプのレベリングバルブを用いてハンチングの回避を可能としつつも、車体の高さや傾斜の調整を迅速に行うことができる鉄道車両に関するものである。
従来の鉄道車両は、例えば特許文献1に記載されるように、台車と、車体と、台車上で車体を支える懸架装置とを備え、懸架装置は、台車と車体との間に位置する空気バネと、空気バネに空気を給排気する1のレベリングバルブと、空気を貯溜する空気元だめとを備える。
そして、台車に対する車体の高さに応じて、レベリングバルブによる空気の給排気が行われることで、台車に対する車体の高さを調整する。
図11は従来の鉄道車両を模式的に示す模式図であり、図11(a)は、鉄道車両の側面図であり、図11(b)は、図11(a)の矢印XIb方向視における鉄道車両の平面図である。また、図12は、台車102上における空気バネ103等の配設位置を模式的に示した従来の鉄道車両100の斜視図である。
図11及び図12に示すように、鉄道車両100は、1の車体101に対して2の台車102が設けられている。台車102は、前台車102aと後台車102bとから構成されると共に、前台車102aには空気バネ103a,103bが、後台車102bには空気バネ103c,103dが、鉄道車両100の幅方向両端にそれぞれ配設されている。なお、各空気バネ103a〜103dは、レベリングバルブ104a〜104dをそれぞれ備えている。
また、車体101は、空気バネ103a〜103dに給気する圧縮空気の空気元だめ105を備えている。
図13は、レベリングバルブ104等を模式的に示す従来の鉄道車両100の側面図である。図13に示すように、レベリングバルブ104は、車体101に支持されると共に、一端が台車に支持される支持柱106及びその支持柱106の他端に連結されるアーム107を介して、台車102に接続されている。車体101の高さ変化や傾斜が発生した場合は、その高さ変化等が支持柱106及びアーム107を介してレベリングバルブ104に伝達され、空気バネ103への空気の給排気が行われる。
例えば、車体101の高さが上昇する方向へ変化した場合には、アーム107が負方向へ下降傾斜されることで、レベリングバルブ104の排気弁が開通されて、空気バネ103から空気が大気中に排気される。これにより、空気ばね103が収縮して、車体101が台車102へ向けて下降する。
一方、車体101の高さが下降する方向へ変化した場合には、アーム107が正方向へ上昇傾斜されることで、レベリングバルブ104の給気弁が開通されて、空気バネ103に空気が給気される。これにより、空気ばね103が膨張して、車体101が台車102から離間する方向へ上昇する。
また、空気バネ103に空気の給排気が行われることで、車体101が台車102に対して下降又は上昇して、アーム107の傾斜角度が下降傾斜又は上昇傾斜から水平に戻されると、レベリングバルブ104の給排気弁が閉塞され、車体101の下降動作又は上昇動作が停止される。
このように、鉄道車両100は、アーム107の傾斜角度、即ち、台車102に対する車体101の高さに応じて、レベリングバルブ104が作動して、空気バネ103の高さを機械的に調整する。
なお、レベリングバルブ104は、一定のタイムラグ(例えば3秒)を与える(作動時間遅れを有する)遅延タイプのレベリングバルブで構成されている。これにより、車体101が瞬間的に振動や傾斜等を起こして空気バネ103の高さが変動した場合でも、空気の給排気がハンチングすることを回避して空気の浪費を防止することができる。
特開2004−243795号公報
しかしながら、上述した従来の鉄道車両では、作動時間遅れを有する遅延タイプのレベリングバルブを介して空気の給排気が行われる構成であるため、車体の高さ変化や傾斜が起きてから空気バネへの空気の給排気が実際に開始されるまでにタイムラグが生じ、空気バネの高さ調整を迅速に行うことができないという問題点があった。
本発明は、上述した問題点を解決するためになされたものであり、作動時間遅れを発生させるための構成を有する遅延タイプのレベリングバルブを用いてハンチングの回避を可能としつつも、車体の高さや傾斜の調整を迅速に行うことができる鉄道車両を提供することを目的としている。
この目的を解決するために請求項1記載の鉄道車両は、台車に載置され車体を支持する空気バネと、前記車体に支持されると共に前記車体の前記台車に対する高さを調整するように前記空気バネに空気を給排気する第1レベリングバルブと、前記台車に支持される第1支持柱と、前記第1レベリングバルブと前記第1支持柱とを連結する第1アームと、前記空気バネに空気を給排気するために前記空気バネと前記第1レベリングバルブとを連結する第1空気管路とを備え、前記第1レベリングバルブが作動時間遅れを発生させるための構成を有する遅延タイプのレベリングバルブで構成されるものであり、更に、前記車体に支持されると共に前記車体の前記台車に対する高さを調整するように前記空気バネに空気を給排気する第2レベリングバルブと、前記台車に支持される第2支持柱と、前記第2レベリングバルブと前記第2支持柱とを連結する第2アームと、前記空気バネに空気を給排気するために前記空気バネと前記第2レベリングバルブとを連結する第2空気管路と、前記第1空気管路に介設されて空気の流れを進止する第1電磁弁と、前記第2空気管路に介設されて空気の流れを進止する第2電磁弁と、前記第1電磁弁及び前記第2電磁弁の開閉動作を制御する制御手段とを備え、前記制御手段は、前記第1電磁弁を開通させると共に前記第2電磁弁を閉塞させる第1非出力手段を備え、前記第1レベリングバルブが空気の給排気を禁止する不感帯にある状態では、前記第2レベリングバルブが前記空気バネに空気を給気する側に配設され、前記制御手段は、前記第1電磁弁を閉塞させると共に前記第2電磁弁を開通させ、前記第1レベリングバルブが空気の給排気を禁止する不感帯にある状態から前記車体の高さを上昇させる第1上昇手段を備えている。
請求項記載の鉄道車両は、請求項記載の鉄道車両において、前記第1レベリングバルブが空気の給排気を禁止する不感帯にある状態において、前記空気バネから空気を排気する側に配設される第3レベリングバルブと、前記台車に支持される第3支持柱と、前記第3レベリングバルブと前記第3支持柱とを連結する第3アームと、前記空気バネに空気を給排気するために前記空気バネと前記第3レベリングバルブとを連結する第3空気管路と、前記第3空気管路に介設されて空気の流れを進止すると共に前記制御手段により開閉動作が制御される第3電磁弁とを備え、前記制御手段は、前記第1電磁弁と前記第3電磁弁とを閉塞させると共に前記第2電磁弁を開通させ、前記第1レベリングバルブが空気の給排気を禁止する不感帯にある状態から前記車体の高さを上昇させる第2上昇手段を備えている。
請求項記載の鉄道車両は、請求項記載の鉄道車両において、前記制御手段は、前記第1電磁弁と前記第2電磁弁とを閉塞させると共に前記第3電磁弁を開通させ、前記第1レベリングバルブが空気の給排気を禁止する不感帯にある状態から前記車体の高さを下降させる第1下降手段を備えている。
請求項記載の鉄道車両は、請求項又はに記載の鉄道車両において、前記制御手段は、前記第1電磁弁と前記第2電磁弁とを開通させると共に前記第3電磁弁を閉塞させ、前記第3レベリングバルブが空気の給排気を禁止する不感帯にある状態から前記車体の高さを上昇させる第3上昇手段を備えている。
請求項記載の鉄道車両は、請求項からのいずれかに記載の鉄道車両において、前記制御手段は、前記第1電磁弁と前記第3電磁弁とを開通させると共に前記第2電磁弁を閉塞させ、前記第2レベリングバルブが空気の給排気を禁止する不感帯にある状態から前記車体の高さを下降させる第2下降手段を備えている。
請求項記載の鉄道車両は、請求項からのいずれかに記載の鉄道車両において、前記制御手段は、前記第1電磁弁を開通させると共に前記第2電磁弁と前記第3電磁弁とを閉塞させる第2非出力手段を備えている。
請求項記載の鉄道車両は、請求項からのいずれかに記載の鉄道車両において、前記第1支持柱と前記第2支持柱と前記第3支持柱とが1の併合支持柱で構成され、前記第1レベリングバルブに連結する前記第1アームと前記第2レベリングバルブに連結する前記第2アームと前記第3レベリングバルブに連結する前記第3アームとが前記併合支持柱に連結されている。
請求項記載の鉄道車両は、請求項1からのいずれかに記載の鉄道車両において、軌道上を走行する前記鉄道車両の位置情報を取得する車両位置取得手段と、前記電磁弁の開閉を行う軌道上の地点が予め記憶された記憶手段とを備え、前記制御手段は、前記車両位置取得手段の情報と前記記憶手段の情報とに応じて前記電磁弁を開閉させて前記車体の高さ変化や傾斜を行う。
請求項1記載の鉄道車両によれば、第1レベリングバルブが空気の給排気を禁止する不感帯にある状態では、第2レベリングバルブが空気バネに空気を給気する側、あるいは、空気バネから空気を排気する側に配設されている。
また、空気バネに空気を給排気するために空気バネと第1レベリングバルブとを連結する第1空気管路に空気の流れを進止する第1電磁弁が介設され且つ空気バネと第2レベリングバルブとを連結する第2空気管路に第2電磁弁が介設されている。
つまり、第1レベリングバルブが不感帯にある状態でも、第2レベリングバルブが空気バネに空気を給排気する側に配設されているので、空気の給排気を抑止している第2電磁弁を開通させることによって、空気バネへの空気の給排気を行うことができる。これにより、空気バネの高さ調整を迅速に行うことができる。
また、第1レベリングバルブに作動時間遅れを発生させるための構成を有する遅延タイプのレベリングバルブを用いても、第2レベリングバルブが空気バネに空気を給排気することによって空気バネの高さ調整を行うことができるので、作動時間遅れを発生させるための構成を有する遅延タイプのレベリングバルブを用いてハンチングの回避を可能としつつも、車体の高さ変化や傾斜の調整を迅速に行うことができるという効果がある。
また、一端が台車に連結される第2支持柱と第2支持柱の他端に連結される第2アームとを備えており、第2支持柱の長さを調整することによって第1レベリングバルブが不感帯にある状態と第2レベリングバルブが不感帯にある状態とにおける車体の高さをそれぞれ設定することができるので、第2電磁弁を開通させて行われる車体の高さ変化量を鉄道車両ごとに設定することができるという効果がある。
さらに、従来の鉄道車両では、車体の高さが変化して第1アームが傾斜されなければ空気バネに空気を給排気することができなかったが、本発明によれば、第1電磁弁及び第2電磁弁の開閉動作を制御する制御手段を備えているので、軌道上の勾配が変化する地点や曲線区間を通過する場合のように、予め予測できる車体の高さ変化や傾斜に応じて車体の高さ変化や傾斜の調整を行うことができるという効果がある。
また、請求項1記載の鉄道車両によれば、第1レベリングバルブが空気の給排気を禁止する不感帯にある状態では、第2レベリングバルブが空気バネに空気を給気する側に配設されると共に、制御手段は第1上昇手段を備えている。
つまり、第1レベリングバルブが不感帯にある状態でも、第2レベリングバルブが空気バネに空気を給気する側に配設されているので、空気の給気を抑止している第2電磁弁を開通させることによって、空気バネへの空気の給気を行うことができる。これにより、空気バネの高さ調整を迅速に行うことができる。
また、第1レベリングバルブに作動時間遅れを発生させるための構成を有する遅延タイプのレベリングバルブを用いても、第2レベリングバルブが空気バネに空気を給気することによって空気バネの高さ調整を行うことができるので、作動時間遅れを発生させるための構成を有する遅延タイプのレベリングバルブを用いてハンチングの回避を可能としつつも、車体の高さ変化や傾斜の調整を迅速に行うことができるという効果がある。
また、第1上昇手段は、空気バネに空気の給気が行われることで車体が台車に対して上昇して第2アームの傾斜角度が水平になると、第2レベリングバルブが不感帯にある状態となり、第2レベリングバルブが作動時間遅れを発生させるための構成を有する遅延タイプのレベリングバルブとして働くので、従来の鉄道車両のように車体が瞬間的に振動や傾斜等を起こして空気バネの高さが変動した場合でも、空気の給排気がハンチングすることを回避して空気の浪費を防止することができるという効果がある。
また、請求項1記載の鉄道車両によれば、制御手段は第1非出力手段を備えている。
つまり、第1レベリングバルブが不感帯にある状態では、従来の鉄道車両のように第1レベリングバルブが作動時間遅れを発生させるための構成を有する遅延タイプのレベリングバルブとして働くので、車体が瞬間的に振動や傾斜等を起こして空気バネの高さが変動した場合でも、空気の給排気がハンチングすることを回避して空気の浪費を防止することができるという効果がある。
請求項記載の鉄道車両によれば、請求項記載の鉄道車両の奏する効果に加え、第1レベリングバルブが空気の給排気を禁止する不感帯にある状態において、空気バネから空気を排気する側に配設される第3レベリングバルブと、空気バネに空気を給排気するために空気バネと第3レベリングバルブとを連結する第3空気管路と、第3空気管路に介設されて空気の流れを進止すると共に制御手段により開閉動作が制御される第3電磁弁とを備えている。
つまり、第1レベリングバルブが不感帯にある状態でも、第2レベリングバルブが空気バネに空気を給気する側に配設され且つ第3レベリングバルブが空気バネから空気を排気する側に配設されているので、空気の給気を抑止している第2電磁弁を開通させる又は空気の排気を抑止している第3電磁弁を開通させることによって、空気バネへの空気の給排気を行うことができる。これにより、空気バネの高さ調整を迅速に行うことができる。
また、第1レベリングバルブに作動時間遅れを発生させるための構成を有する遅延タイプのレベリングバルブを用いても、第2レベリングバルブが空気バネに空気を給気する又は第3レベリングバルブが空気バネから空気を排気することによって空気バネの高さ調整を行うことができるので、作動時間遅れを発生させるための構成を有する遅延タイプのレベリングバルブを用いてハンチングの回避を可能としつつも、車体の高さ変化や傾斜の調整を迅速に行うことができるという効果がある。
また、一端が台車に連結される第3支持柱と第3支持柱の他端に連結される第3アームとを備えており、第3支持柱の長さを調整することによって第1レベリングバルブが不感帯にある状態と第3レベリングバルブが不感帯にある状態とにおける車体の高さをそれぞれ設定することができるので、第3電磁弁を開通させて行われる車体の高さ変化量を鉄道車両ごとに設定することができるという効果がある。
さらに、従来の鉄道車両では、車体の高さが変化して第1アームが傾斜されなければ空気バネに空気を給排気することができなかったが、本発明によれば、第1電磁弁と第2電磁弁と第3電磁弁との開閉動作を制御する制御手段を備えているので、軌道上の勾配が変化する地点や曲線区間を通過する場合のように、予め予測できる車体の高さ変化や傾斜に応じて車体の高さ変化や傾斜の調整を行うことができるという効果がある。
また、制御手段は第2上昇手段を備えており、第1レベリングバルブが不感帯にある状態でも、第2レベリングバルブが空気バネに空気を給気する側に配設されて、空気の給気を抑止している第2電磁弁を開通させることによって空気バネの高さ調整を迅速に行うことができる。
また、第1レベリングバルブに作動時間遅れを発生させるための構成を有する遅延タイプのレベリングバルブを用いても、第2レベリングバルブが空気バネに空気を給気することによって空気バネの高さ調整を行うことができるので、作動時間遅れを発生させるための構成を有する遅延タイプのレベリングバルブを用いてハンチングの回避を可能としつつも、車体の高さ変化や傾斜の調整を迅速に行うことができるという効果がある。
さらに、第2上昇手段は、空気バネに空気の給気が行われることで車体が台車に対して上昇して第2アームの傾斜角度が水平になると、第2レベリングバルブが不感帯にある状態となり、第2レベリングバルブが作動時間遅れを発生させるための構成を有する遅延タイプのレベリングバルブとして働くので、従来の鉄道車両のように車体が瞬間的に振動や傾斜等を起こして空気バネの高さが変動した場合でも、空気の給排気がハンチングすることを回避して空気の浪費を防止することができるという効果がある。
請求項記載の鉄道車両によれば、請求項記載の鉄道車両の奏する効果に加え、制御手段は、第1下降手段を備えており、第1レベリングバルブが不感帯にある状態でも、第3レベリングバルブが空気バネから空気を排気する側に配設されて、空気の排気を抑止している第3電磁弁を開通させることによって空気バネの高さ調整を迅速に行うことができる。
また、第1レベリングバルブに作動時間遅れを発生させるための構成を有する遅延タイプのレベリングバルブを用いても、第3レベリングバルブが空気バネから空気を排気することによって空気バネの高さ調整を行うことができるので、作動時間遅れを発生させるための構成を有する遅延タイプのレベリングバルブを用いてハンチングの回避を可能としつつも、車体の高さ変化や傾斜の調整を迅速に行うことができるという効果がある。
また、第1下降手段は、空気バネから空気の排気が行われることで車体が台車に対して下降して第3アームの傾斜角度が水平になると、第3レベリングバルブが不感帯にある状態となり、第3レベリングバルブが作動時間遅れを発生させるための構成を有する遅延タイプのレベリングバルブとして働くので、従来の鉄道車両のように車体が瞬間的に振動や傾斜等を起こして空気バネの高さが変動した場合でも、空気の給排気がハンチングすることを回避して空気の浪費を防止することができるという効果がある。
請求項記載の鉄道車両によれば、請求項又はに記載の鉄道車両の奏する効果に加え、制御手段は第3上昇手段を備えており、第3レベリングバルブが不感帯にある状態でも、第1レベリングバルブと第2レベリングバルブとが空気バネに空気を給気するように付勢されて、空気の給気を抑止している第1電磁弁と第2電磁弁とを開通させることによって、第1レベリングバルブ又は第2レベリングバルブが単独で空気バネに空気を給気する場合に比較して空気流量が倍になるため、空気バネの高さ調整をさらに迅速に行うことができる。
また、第3レベリングバルブに作動時間遅れを発生させるための構成を有する遅延タイプのレベリングバルブを用いても、第1レベリングバルブと第2レベリングバルブとが空気バネに空気を給気することによって空気バネの高さ調整を行うことができるので、作動時間遅れを発生させるための構成を有する遅延タイプのレベリングバルブを用いてハンチングの回避を可能としつつも、車体の高さ変化や傾斜の調整をさらに迅速に行うことができるという効果がある。
請求項記載の鉄道車両によれば、請求項からのいずれかに記載の鉄道車両の奏する効果に加え、制御手段は第2下降手段を備えており、第2レベリングバルブが不感帯にある状態でも、第1レベリングバルブと第3レベリングバルブとが空気バネから空気を排気するように付勢されて、空気の排気を抑止している第1電磁弁と第3電磁弁とを開通させることによって、第1レベリングバルブ又は第3レベリングバルブが単独で空気バネから空気を排気する場合に比較して空気流量が倍になるため、空気バネの高さ調整をさらに迅速に行うことができる。
また、第2レベリングバルブに作動時間遅れを発生させるための構成を有する遅延タイプのレベリングバルブを用いても、第1レベリングバルブと第3レベリングバルブとが空気バネから空気を排気することによって空気バネの高さ調整を行うことができるので、作動時間遅れを発生させるための構成を有する遅延タイプのレベリングバルブを用いてハンチングの回避を可能としつつも、車体の高さ変化や傾斜の調整をさらに迅速に行うことができるという効果がある。
請求項記載の鉄道車両によれば、請求項からのいずれかに記載の鉄道車両の奏する効果に加え、制御手段は第2非出力手段を備えている。
つまり、第1レベリングバルブが不感帯にある状態では、従来の鉄道車両のように第1レベリングバルブが作動時間遅れを発生させるための構成を有する遅延タイプのレベリングバルブとして働くので、車体が瞬間的に振動や傾斜等を起こして空気バネの高さが変動した場合でも、空気の給排気がハンチングすることを回避して空気の浪費を防止することができるという効果がある。
請求項記載の鉄道車両によれば、請求項からのいずれかに記載の鉄道車両の奏する効果に加え、第1支持柱と、第2支持柱と、第3支持柱とが、一端が台車に支持される1の併合支持柱で構成されており、その併合支持柱の他端に連結される第1アームと、第2アームと、第3アームとを備えている。
これにより、車体が水平に支持されるように調整を行う場合には、1の車体に対して、2の台車の幅方向両端に配設された4の空気バネの高さを調整するための4の併合支持柱を、それぞれに対応する第1レベリングバルブが空気の給排気を禁止する不感帯の状態になるように調整するだけで、第2レベリングバルブが不感帯にある状態及び第3レベリングバルブが不感帯にある状態を調整することなく車体が水平に支持されるので、日常点検の作業が容易になるという効果がある。
すなわち、第1支持柱と、第2支持柱と、第3支持柱とを備える場合には、前台車の幅方向両端と後台車の幅方向両端とに配設された4の空気バネの高さを調整する12の支持柱に対して、それぞれのレベリングバルブが不感帯の状態になるように長さを調整しなければ、車体の高さを水平に支持することができないのである。
請求項記載の鉄道車両によれば、請求項1からのいずれかに記載の鉄道車両の奏する効果に加え、車両位置取得手段と記憶手段とを備えており、車両位置取得手段の情報と記憶手段の情報とに応じて電磁弁を適切なタイミングで開閉させることができるので、軌道上の勾配が変化する地点や曲線区間を通過する場合のように、予め予測できる車体の高さ変化や傾斜に応じて望ましい走行状態で鉄道車両を走行させることができるという効果がある。
以下、本発明の好ましい実施の形態について、添付図面を参照して説明する。図1は第1実施の形態における鉄道車両1の側面図であり、図2は図1に示す鉄道車両1の車体2が上昇した場合の鉄道車両1の側面図である。なお、図1及び図2では鉄道車両1が模式的に図示されている。
ここで、第1実施の形態における鉄道車両1は車体2及び台車3の構成と、台車3に対する空気バネ4の配設とについては、図11及び図12に示す従来の鉄道車両(車体101、台車102、空気バネ103)と同様であるためその説明及び図示を省略する。
図1に示すように、第1実施の形態における鉄道車両1は、車体2と、台車3と、台車3に載置され車体1を支持する空気バネ4と、空気バネ4に給気する圧縮空気の空気元だめ5とを備えている。
また、鉄道車両1は、一端が台車3に支持される第1支持柱6と、第1支持柱6の他端に連結される第1アーム7と、車体2に支持されると共に第1アーム7に連結され、第1支持柱6及び第1アーム7を介して台車3に接続される第1レベリングバルブ8と、空気バネ4に空気を給排気するために空気バネ4及び第1レベリングバルブ8を連結する第1空気管路9と、第1空気管路9に介設されて空気の流れを進止する第1電磁弁10とを備えている。
第1レベリングバルブ8は、空気元だめ5に貯溜された圧縮空気が、第1空気管路9を介して空気バネ4に給排気されるように構成されていると共に、空気の給排気を禁止する不感帯と一定の作動時間遅れとを発生させるための構成を有している。なお、第1レベリングバルブ8のさらなる構成については、図3を参照して後に詳細に説明する。
さらに、第1実施の形態における鉄道車両1は、一端が台車3に支持される第2支持柱11と、第2支持柱11の他端に連結される第2アーム12と、車体2に支持されると共に第2アーム12に連結され、第2支持柱11及び第2アーム12を介して台車3に接続される第2レベリングバルブ13と、空気バネ4に空気を給排気するために空気バネ4及び第2レベリングバルブ13を連結する第2空気管路14と、第2空気管路14に介設されて空気の流れを進止する第2電磁弁15とを備えている。
第2レベリングバルブ13は、空気元だめ5に貯溜された圧縮空気が、第2空気管路14を介して空気バネ4に給排気されるように構成されていると共に、空気の給排気を禁止する不感帯と一定の作動時間遅れとを発生させるための構成を有している。なお、第2レベリングバルブ13のさらなる構成については、図3を参照して後に詳細に説明する。
ここで、第2支持柱11は、第1支持柱6の長さよりも長くなるように調整されており、第1アーム7と第2アーム12とは略同一長さで構成されているため、第1アーム7が水平にある状態においては、第2アーム12は正方向へ上昇傾斜されている。
つまり、第1レベリングバルブ8が空気の給排気を禁止する不感帯にある状態においては、第2レベリングバルブ13は空気バネ4に空気を給気する側に配設されている。
なお、第2電磁弁15が第2空気管路14に介設されているため、第2レベリングバルブ13が空気バネ4に空気を給気する側に配設されていても、第2電磁弁15を閉塞することによって第2レベリングバルブ13により空気バネ4に空気が給気されることを抑止できる。
一方、図2に示すように、第2アーム12が水平にある状態においては、第1アーム7は負方向へ下降傾斜されている。
つまり、第2レベリングバルブ13が空気の給排気を禁止する不感帯にある状態においては、第1レベリングバルブ8は空気バネ4から空気を排気するように付勢されている。
なお、第1電磁弁10が第1空気管路9に介設されているため、第1レベリングバルブ8が空気バネ4から空気を排気するように付勢されていても、第1電磁弁10を閉塞することによって第1レベリングバルブ8により空気バネ4から空気が排気されることを抑止できる。
ここで、図3を参照して、第1レベリングバルブ8及び第2レベリングバルブ13について詳細に説明する。図3は、第1レベリングバルブ8の断面図である。
なお、第1レベリングバルブ8と第2レベリングバルブ13との構成は同一であるため、ここでは第1レベリングバルブ8の構成を例にとって説明し、第2レベリングバルブ13についてはその説明を省略し、さらに図3を参照してその図示を省略する。
第1レベリングバルブ8は、台車3に対する車体2の高さに応じて空気バネ4への空気の給排気を行うことで、空気バネ4の高さを調整するためのバルブであり、本体16と、主軸17と、給気弁18と、排気弁19と、オイルダンパ20とを主に備えており、給気弁18と排気弁19とは、本体16を貫通すると共に第1空気管路9に連結される通路によって連結されている。
なお、給気弁18及び排気弁19は、バネ(図示せず)の反力により第1空気管路9への通路が閉塞されるように構成されており、吸気弁18及び排気弁19を開通させる場合には、バネに抗する抗力を与えることで開通させる。
さらに、オイルダンパ20は、ピストン21と、ピストン21に連結すると共に逆流防止の機能を有する給入弁22と、ダンパキャップ23とを主に備えており、これらが油中に浸漬されている。
主軸17は、第1支持柱6に回動可能に連結された第1アーム7に取着されている。よって、車体2の高さ変化に追随して第1アーム7の傾斜角度が変化すると、主軸17はその変化に伴って回動される。ただし、主軸17は、第1アーム7に対して正逆のねじりバネを介して取着されており、正逆方向いずれの方向に対しても、ねじりバネの付勢力により中立点に復帰するように構成されている。
また、主軸17の上部には上側突起24が、主軸17の下部には下側突起25が、それぞれ設けられている。これにより、上側突起24が給気弁18又は排気弁19のバネに抗する抗力を与えることで給気弁18又は排気弁19を開閉させると共に、下側突起25がピストン21を左右動させる。
なお、第1レベリングバルブ8は、空気の給排気が禁止される不感帯を設けるために、主軸17が回動しても給気弁18又は排気弁19がすぐに開閉されないように、上側突起24と給気弁18及び排気弁19の間に間隙を有している。これにより、主軸17の一定の回動角度、つまり、車体2の一定の高さ変化に対しても、空気の給排気を禁止することができる。
車体2の高さ変化や傾斜が発生した場合は、その高さ変化等が第1支持柱6及び第1アーム7を介して第1レベリングバルブ8に伝達され、空気バネ4への空気の給排気が行われる。
例えば、車体2の高さが下降する方向へ変化した場合には、図3(a)に示すように、第1アーム7が正方向へ上昇傾斜されることで、ピストン21が図3(a)の右方向へ移動させられると共に、第1レベリングバルブ8の給気弁18が開通され、空気バネ4に空気が給気される。これにより、空気ばね4が膨張して、車体2が台車3から離間する方向へ上昇する。
一方、車体2の高さが上昇する方向へ変化した場合には、図3(b)に示すように、第1アーム7が負方向へ下降傾斜されることで、ピストン21が図3(b)の左方向へ移動させられると共に、第1レベリングバルブ8の排気弁19が開通され、空気バネ4から空気が排気される。これにより、空気ばね4が収縮して車体2が台車3へ向けて下降する。
また、空気バネ4に空気の給排気が行われることで、車体2が台車3に対して上昇又は下降して、第1アーム7の傾斜角度が上昇傾斜又は下降傾斜から水平に戻されると、上側突起24が給気弁18及び排気弁19の間に間隙を有する位置まで戻されると共に給気弁18及び排気弁19のバネも戻されることにより、第1レベリングバルブ8の給気弁18及び排気弁19が閉塞され、車体2の上昇動作又は下降動作が停止される。
また、オイルダンパ20は、第1レベリングバルブ8の給気弁18又は排気弁19が速やかに閉塞されるのに対し、給気弁18又は排気弁19が開通される場合には一定の作動時間遅れを有するように構成されている。
図3(a)に示すように、給気弁18が開通される場合には、第1アーム7が正方向へ上昇傾斜されることで主軸17が回動して、主軸17の下部に設けられた下側突起25がピストン21を図3(a)の右方向へ移動させる。図3(a)において、ピストン21の右側にある給入弁22は、図3(a)の左方向への油の逆流を防止しているため、ピストン21の右側が油圧室となる。
つまり、ダンパキャップ23に設けられた絞り孔26によってダンパの効果を得ることができる。そして、絞り孔26を油が通過する抵抗によって、第1レベリングバルブ8に一定の作動時間遅れを発生させる。
一方、給気弁18が閉塞される場合には、本体16に設けられた逃し孔27によって抵抗なく油が通過するため、ピストン21の移動が抑制されず作動時間遅れは発生しない。
なお、排気弁19が開閉される場合にも、同様の効果が得られる。
この作動時間遅れによって、車体2が瞬間的に振動や傾斜等を起こして空気バネ4の高さが変動した場合でも、空気の給排気がハンチングすることを回避して空気の浪費を防止することができる。
次に、図4を参照して、鉄道車両1の電気的構成について説明する。図4は第1実施の形態における鉄道車両1の電気的構成を示したブロック図である。
制御装置28は、第1電磁弁10及び第2電磁弁15の開閉を制御するための制御装置であり、図4に示すように、CPU29と、ROM30と、RAM31とを備え、これらはバスライン32を介して入出力ポート33に接続されている。また、入出力ポート33には、車両位置取得装置34とアンプ35とが接続されている。
CPU29は、バスライン32により接続された各部を制御する演算装置である。ROM30は、CPU29により実行される制御プログラム(例えば、図5に図示される電磁弁開閉処理のフローチャート)や固定値データ等を格納した書き換え不能な不揮発性のメモリであり、RAM31は、制御プログラムの実行時に各種のワークデータやフラグ等を書き換え可能に記憶するためのメモリである。
車両位置取得装置34は、軌道上を走行する鉄道車両1の位置情報を取得する装置であり、取得情報をCPU29に出力する処理回路(図示せず)を主に備えている。
アンプ35は、入出力ポート33を介してCPU29からの指示を受信すると、指示に応じて第1電磁弁10及び第2電磁弁15への通電の切り替え(オン/オフ)を行う装置である。
なお、ROM30には、電磁弁の開閉を行う軌道上の地点とその地点での出力パターンとが記憶された地点情報30aと、第1非出力パターン30b及び第1上昇パターン30cを含む出力パターンが設定されたテーブルが予め記憶されている。
第1非出力パターン30bは、第1電磁弁10を開通させると共に第2電磁弁15を閉塞させることが記憶された出力パターンである。
また、第1上昇パターン30cは、第1電磁弁10を閉塞させると共に第2電磁弁15を開通させることが記憶された出力パターンである。
CPU29は、地点情報30aに基づいて第1電磁弁10及び第2電磁弁15の開閉が必要と判断した場合に、第1非出力パターン30b及び第1上昇パターン30cを読み出して、読み出した出力パターンに基づいて第1電磁弁10及び第2電磁弁15の制御をアンプ35に指示する。
次に、図5を参照して、制御装置28で実行される処理について説明する。図5は、電磁弁開閉処理を示すフローチャートである。
図5に示す電磁弁開閉処理は、制御装置28の電源が投入されている間、CPU29によって繰り返し実行される処理である。
CPU29は、電磁弁開閉処理に関し、まず、車両位置取得装置34の情報を取得する(S1)。車両位置取得装置34からの情報は、軌道上を走行する鉄道車両1の位置情報である。S1の処理で車両位置取得装置34からの情報が取得されると、地点情報30aの情報を取得する(S2)。地点情報30aからの情報は、電磁弁の開閉を行う軌道上の地点及びその地点での出力パターンである。S2の処理で地点情報30aが取得されると、電磁弁の開閉が必要か否かを判別し(S3)、電磁弁の開閉が必要ないならば(S3:No)、電磁弁を開閉させるためのS4の処理を行わずにS1の処理へ再帰する。
一方、電磁弁の開閉が必要ならば(S3:YES)、S2の処理で取得された地点情報30aに応じた出力パターンに基づき、アンプ35へ出力を指示して、電磁弁を開閉させる(S4)。
ここで、図1及び図2に戻って、S4の処理で第1電磁弁10及び第2電磁弁15への指示がなされ、アンプ35が第1電磁弁10及び第2電磁弁15に通電の切り替え(オン/オフ)を行った場合の鉄道車両1の動作について説明する。
図1に示すように、第1レベリングバルブ8が空気の給排気を禁止する不感帯にある状態では、ROM30に予め記憶された出力パターンのテーブルから、第1非出力パターン30bが選択されている。
第1非出力パターン30bは、上述したように、第1電磁弁10を開通させると共に第2電磁弁15を閉塞させることが記憶された出力パターンである。
これにより、第1レベリングバルブ8が不感帯にある状態では、従来の鉄道車両のように第1レベリングバルブが台車3に対する車体2の高さに応じて空気バネ4への空気の給排気を行うことによって、空気バネ4の高さを調整することができる。
また、第1レベリングバルブ8は、作動時間遅れを発生させるための構成を有する遅延タイプのレベリングバルブであるため、車体2が瞬間的に振動や傾斜等を起こして空気バネ4の高さが変動した場合でも、空気の給排気がハンチングすることを回避して空気の浪費を防止することができる。
次に、図2に示すように、図1の状態から車体2の台車3に対する高さを迅速に離間する方向へ上昇させる場合には、ROM30に予め記憶された出力パターンのテーブルから、第1上昇パターン30cが選択される。
第1上昇パターン30cは、上述したように、第1電磁弁10を閉塞させると共に第2電磁弁15を開通させることが記憶された出力パターンである。
これにより、第1レベリングバルブ8が不感帯にある状態でも、第2レベリングバルブ13が空気バネ4に空気を給気する側に配設されているため、空気の給気を抑止している第2電磁弁15を開通させることによって、空気バネ4への空気の給気を行うことができると共に、空気バネ4の高さ調整を迅速に行うことができる。
また、第1レベリングバルブ8に作動時間遅れを発生させるための構成を有する遅延タイプのレベリングバルブを用いても、第2レベリングバルブ13が空気バネ4に空気を給気することによって空気バネ4の高さ調整を行うことができるため、第1レベリングバルブ8に作動時間遅れを発生させるための構成を有する遅延タイプのレベリングバルブを用いると共に第1非出力パターン30bが選択されている状態において、ハンチングの回避を可能としつつも、車体2の高さ変化や傾斜の調整を迅速に行うことができる。
また、第1上昇パターン30cにより、空気バネ4に空気の給気が行われることで車体2が台車3に対して上昇して第2アーム12の傾斜角度が水平になると、第2レベリングバルブ13が不感帯にある状態となり、従来の鉄道車両のように第2レベリングバルブ13が台車3に対する車体2の高さに応じて空気バネ4への空気の給排気を行うことによって、空気バネ4の高さを調整することができる。
また、第2レベリングバルブ13は、作動時間遅れを発生させるための構成を有する遅延タイプのレベリングバルブであるため、車体2が瞬間的に振動や傾斜等を起こして空気バネ4の高さが変動した場合でも、空気の給排気がハンチングすることを回避して空気の浪費を防止することができる。
さらに、図1に示すように、図2の状態から車体2を台車3に向けて迅速に下降させる場合には、ROM30に予め記憶された出力パターンのテーブルから、第1非出力パターン30bが選択される。
これにより、第2レベリングバルブ13が不感帯にある状態でも、第1レベリングバルブ8が空気バネ4から空気を排気するように付勢されているため、空気の排気を抑止している第1電磁弁10を開通させることによって、空気バネ4から空気の排気を行うことができると共に、空気バネ4の高さ調整を迅速に行うことができる。
また、第2レベリングバルブ13に作動時間遅れを発生させるための構成を有する遅延タイプのレベリングバルブを用いても、第1レベリングバルブ8が空気バネ4から空気を排気することによって空気バネ4の高さ調整を行うことができるため、第2レベリングバルブ13に作動時間遅れを発生させるための構成を有する遅延タイプのレベリングバルブを用いると共に第1上昇パターン30cが選択されている状態において、ハンチングの回避を可能としつつも、車体2の高さ変化や傾斜の調整を迅速に行うことができる。
上述のように、従来の鉄道車両では、車体2の高さが変化して第1アーム7が傾斜されなければ空気バネ4に空気を給排気することができなかったが、第1実施の形態における鉄道車両1によれば、第1電磁弁10及び第2電磁弁15の開閉動作を制御する制御装置28を備えているため、軌道上の勾配が変化する地点や曲線区間を通過する場合のように、予め予測できる車体2の高さ変化や傾斜に応じて車体2の高さ変化や傾斜の調整を行うことができる。
また、車両位置取得装置34の情報とROM30に予め記憶された地点情報30aとに応じて第1電磁弁10及び第2電磁弁15を適切なタイミングで開閉させるため、軌道上の勾配が変化する地点や曲線区間を通過する場合のように、予め予測できる車体の高さ変化や傾斜に応じて望ましい走行状態で鉄道車両1を走行させることができる。
なお、第2支持柱11の長さを調整することによって第1レベリングバルブ8が不感帯にある状態と第2レベリングバルブ13が不感帯にある状態とにおける車体2の高さをそれぞれ設定することができるため、第2電磁弁15を開通させて行われる車体2の高さ変化量を鉄道車両ごとに設定することができる。
次に、図6から図8を参照して、第2実施の形態における鉄道車両50について説明する。第1実施の形態における鉄道車両1は、2のレベリングバルブにより構成されていたが、第2実施の形態における鉄道車両50は、第3レベリングバルブ51を追加した3のレベリングバルブにより構成されている。
なお、第2実施の形態における鉄道車両50は車体2及び台車3の構成と、台車3に対する空気バネ4の配設とについては、図11及び図12に示す従来の鉄道車両(車体101、台車102、空気バネ103)と同様であるためその説明及び図示を省略する。また、第1実施の形態と同一の部分については、同一の符号を付してその説明を省略する。
図6は第2実施の形態における鉄道車両50の側面図であり、図7は図6に示す鉄道車両50の車体2が上昇した場合の鉄道車両50の側面図であり、図8は図6に示す鉄道車両50の車体2が下降した場合の鉄道車両50の側面図である。なお、図6から図8では鉄道車両50が模式的に図示されている。
図6に示すように、第実施の形態における鉄道車両50は、第実施の形態における鉄道車両1に対して、さらに、一端が台車3に支持される第3支持柱52と、第3支持柱52の他端に連結される第3アーム53と、車体2に支持されると共に第3アーム53に連結され、第3支持柱52及び第3アーム53を介して台車3に接続される第3レベリングバルブ51と、空気バネ4に空気を給排気するために空気バネ4及び第3レベリングバルブ51を連結する第3空気管路54と、第3空気管路54に介設されて空気の流れを進止する第3電磁弁55とを備えている。
第3レベリングバルブ51は、空気元だめ5に貯溜された圧縮空気が、第3空気管路54を介して空気バネ4に給排気されるように構成されていると共に、空気の給排気を禁止する不感帯と一定の作動時間遅れとを発生させるための構成を有している。なお、第3レベリングバルブ51のさらなる構成については、図3を参照して既に詳細に説明した、第1レベリングバルブ8及び第2レベリングバルブ13の構成と同一であるためその説明及び図示を省略する。
ここで、第3支持柱52は、第1支持柱6の長さよりも短くなるように調整されており、第1アーム7と第3アーム53とは略同一長さで構成されているため、第1アーム7が水平にある状態においては、第3アーム53は負方向へ下降傾斜されている。
つまり、第1レベリングバルブ8が空気の給排気を禁止する不感帯にある状態においては、第2レベリングバルブ13は空気バネ4に空気を給気する側に配設されており且つ第3レベリングバルブ51は空気バネ4から空気を排気する側に配設されている。
なお、第2電磁弁15が第2空気管路14に介設されているため、第2レベリングバルブ13が空気バネ4に空気を給気する側に配設されていても、第2電磁弁15を閉塞することによって第2レベリングバルブ13により空気バネ4に空気が給気されることを抑止できると共に、第3電磁弁55が第3空気管路54に介設されているため、第3レベリングバルブ51が空気バネ4から空気を排気する側に配設されていても、第3電磁弁55を閉塞することによって第3レベリングバルブ51により空気バネ4から空気が排気されることを抑止できる。
また、図7に示すように、第2アーム12が水平にある状態においても、第3アーム53は負方向へ下降傾斜されている。
つまり、第2レベリングバルブ13が空気の給排気を禁止する不感帯にある状態においては、第1レベリングバルブ8は空気バネ4から空気を排気するように付勢されており且つ第3レベリングバルブ51は空気バネ4から空気を排気するように付勢されている。
なお、第1電磁弁10が第1空気管路9に介設されているため、第1レベリングバルブ8が空気バネ4から空気を排気するように付勢されていても、第1電磁弁10を閉塞することによって第1レベリングバルブ8により空気バネ4から空気が排気されることを抑止できると共に、第3電磁弁55が第3空気管路54に介設されているため、第3レベリングバルブ51が空気バネ4から空気を排気するように付勢されていても、第3電磁弁55を閉塞することによって第3レベリングバルブ51により空気バネ4から空気が排気されることを抑止できる。
さらに、図8に示すように、第3アーム53が水平にある状態においては、第1アーム7は正方向へ上昇傾斜され且つ第2アーム12は正方向へ上昇傾斜されている。
つまり、第3レベリングバルブ51が空気の給排気を禁止する不感帯にある状態においては、第1レベリングバルブ8は空気バネ4に空気を給気するように付勢されており且つ第2レベリングバルブ13は空気バネ4に空気を給気するように付勢されている。
なお、第1電磁弁10が第1空気管路9に介設されているため、第1レベリングバルブ8が空気バネ4に空気を給気するように付勢されていても、第1電磁弁10を閉塞することによって第1レベリングバルブ8により空気バネ4に空気が給気されることを抑止できると共に、第2電磁弁15が第2空気管路14に介設されているため、第2レベリングバルブ13が空気バネ4に空気を給気するように付勢されていても、第2電磁弁15を閉塞することによって第2レベリングバルブ13により空気バネ4に空気が給気されることを抑止できる。
次に、図9を参照して、鉄道車両50の電気的構成について説明する。図9は第2実施の形態における鉄道車両50の電気的構成を示したブロック図である。
なお、第2実施の形態における鉄道車両50の制御装置56の構成については、第1実施の形態における鉄道車両1の制御装置28の構成に対し、さらに、第3電磁弁の開閉を制御させる構成を追加したのみであるため、同一の部分については、同一の符号を付してその説明を省略する。
制御装置56は、第1電磁弁10と第2電磁弁15と第3電磁弁55との開閉を制御するための制御装置であり、図9に示すように、CPU29と、ROM57と、RAM31とを備え、これらはバスライン32を介して入出力ポート33に接続されている。また、入出力ポート33には、車両位置取得装置34とアンプ35とが接続されている。
車両位置取得装置34は、軌道上を走行する鉄道車両50の位置情報を取得する装置であり、取得情報をCPU29に出力する処理回路(図示せず)を主に備えている。
アンプ35は、入出力ポート33を介してCPU29からの指示を受信すると、指示に応じて第1電磁弁10と、第2電磁弁15と、第3電磁弁55とへの通電の切り替え(オン/オフ)を行う装置である。
なお、ROM57には、電磁弁の開閉を行う軌道上の地点情報57aと、第2非出力パターン57bと、第2上昇パターン57cと、第1下降パターン57dと、第3上昇パターン57eと、第2下降パターン57fとを含む出力パターンが設定されたテーブルが予め記憶されている。
第2非出力パターン57bは、第1電磁弁10を開通させると共に第2電磁弁15と第3電磁弁55とを閉塞させることが記憶された出力パターンである。
また、第2上昇パターン57cは、第1電磁弁10と第3電磁弁55とを閉塞させると共に第2電磁弁15を開通させることが記憶された出力パターンである。
第1下降パターン57dは、第1電磁弁10と第2電磁弁15とを閉塞させると共に第3電磁弁55を開通させることが記憶された出力パターンである。
また、第3上昇パターン57eは、第1電磁弁10と第2電磁弁15とを開通させると共に第3電磁弁55を閉塞させることが記憶された出力パターンである。
さらに、第2下降パターン57fは、第1電磁弁10と第3電磁弁55とを開通させると共に第2電磁弁15を閉塞させることが記憶された出力パターンである。
CPU29は、地点情報57aに基づいて第1電磁弁10と、第2電磁弁15と、第3電磁弁55との開閉が必要と判断した場合に、第2非出力パターン57bと、第2上昇パターン57cと、第1下降パターン57dと、第3上昇パターン57eと、第2下降パターン57fとを読み出して、読み出した出力パターンに基づいて第1電磁弁10と、第2電磁弁15と、第3電磁弁55との制御をアンプ35に指示する。
なお、第2実施の形態における鉄道車両50の制御装置56で実行される処理については、図5に示す第1実施の形態における鉄道車両1の制御装置28で実行される処理と同様であるためその説明及び図示を省略する。
ここで、図6から図8に戻って、アンプ35が第1電磁弁10と、第2電磁弁15と、第3電磁弁55とに通電の切り替え(オン/オフ)を行った場合の鉄道車両50の動作について説明する。
図6に示すように、第1レベリングバルブ8が空気の給排気を禁止する不感帯にある状態では、ROM57に予め記憶された出力パターンのテーブルから、第2非出力パターン57bが選択されている。
第2非出力パターン57bは、上述したように、第1電磁弁10を開通させると共に第2電磁弁15と第3電磁弁55とを閉塞させることが記憶された出力パターンである。
これにより、第1レベリングバルブ8が不感帯にある状態では、従来の鉄道車両のように第1レベリングバルブが台車3に対する車体2の高さに応じて空気バネ4への空気の給排気を行うことによって、空気バネ4の高さを調整することができる。
また、第1レベリングバルブ8は、作動時間遅れを発生させるための構成を有する遅延タイプのレベリングバルブであるため、車体2が瞬間的に振動や傾斜等を起こして空気バネ4の高さが変動した場合でも、空気の給排気がハンチングすることを回避して空気の浪費を防止することができる。
次に、図7に示すように、図6の状態から車体2の台車3に対する高さを迅速に離間する方向へ上昇させる場合には、ROM57に予め記憶された出力パターンのテーブルから、第2上昇パターン57cが選択される。
第2上昇パターン57cは、上述したように、第1電磁弁10と第3電磁弁55とを閉塞させると共に第2電磁弁15を開通させることが記憶された出力パターンである。
これにより、第1レベリングバルブ8が不感帯にある状態でも、第2レベリングバルブ13が空気バネ4に空気を給気する側に配設されているため、空気の給気を抑止している第2電磁弁15を開通させることによって、空気バネ4への空気の給気を行うことができると共に、空気バネ4の高さ調整を迅速に行うことができる。
また、第1レベリングバルブ8に作動時間遅れを発生させるための構成を有する遅延タイプのレベリングバルブを用いても、第2レベリングバルブ13が空気バネ4に空気を給気することによって空気バネ4の高さ調整を行うことができるため、第1レベリングバルブ8に作動時間遅れを発生させるための構成を有する遅延タイプのレベリングバルブを用いると共に第2非出力パターン57bが選択されている状態において、ハンチングの回避を可能としつつも、車体2の高さ変化や傾斜の調整を迅速に行うことができる。
また、第2上昇パターン57cにより、空気バネ4に空気の給気が行われることで車体2が台車3に対して上昇して第2アーム12の傾斜角度が水平になると、第2レベリングバルブ13が不感帯にある状態となり、従来の鉄道車両のように第2レベリングバルブ13が台車3に対する車体2の高さに応じて空気バネ4への空気の給排気を行うことによって、空気バネ4の高さを調整することができる。
また、第2レベリングバルブ13は、作動時間遅れを発生させるための構成を有する遅延タイプのレベリングバルブであるため、車体2が瞬間的に振動や傾斜等を起こして空気バネ4の高さが変動した場合でも、空気の給排気がハンチングすることを回避して空気の浪費を防止することができる。
さらに、図6に示すように、図7の状態から車体2を台車3に向けて迅速に下降させる場合には、ROM57に予め記憶された出力パターンのテーブルから、第2非出力パターン57bが選択される。
これにより、第2レベリングバルブ13が不感帯にある状態でも、第1レベリングバルブ8が空気バネ4から空気を排気するように付勢されているため、空気の排気を抑止している第1電磁弁10を開通させることによって、空気バネ4から空気の排気を行うことができると共に、空気バネ4の高さ調整を迅速に行うことができる。
また、第2レベリングバルブ13に作動時間遅れを発生させるための構成を有する遅延タイプのレベリングバルブを用いても、第1レベリングバルブ8が空気バネ4から空気を排気することによって空気バネ4の高さ調整を行うことができるため、第2レベリングバルブ13に作動時間遅れを発生させるための構成を有する遅延タイプのレベリングバルブを用いると共に第2上昇パターン57cが選択されている状態において、ハンチングの回避を可能としつつも、車体2の高さ変化や傾斜の調整を迅速に行うことができる。
ここで、車体2を台車3に向けて迅速に下降させる場合には、ROM57に予め記憶された出力パターンのテーブルから、第2下降パターン57fが選択されてもよい。
第2下降パターン57fは、上述したように、第1電磁弁10と第3電磁弁55とを開通させると共に第2電磁弁15を閉塞させることが記憶された出力パターンである。
これにより、第2レベリングバルブ13が不感帯にある状態でも、第1レベリングバルブ8が空気バネ4から空気を排気するように付勢され且つ第3レベリングバルブ51が空気バネ4から空気を排気するように付勢されているため、空気の排気を抑止している第1電磁弁10及び第3電磁弁55を開通させることによって、空気バネ4から空気の排気を行うことができると共に、第1レベリングバルブ8又は第3レベリングバルブ51が単独で空気バネ4から空気を排気する場合に比較して排気される空気流量が倍になるため、空気バネ4の高さ調整をさらに迅速に行うことができる。
さらに、図8に示すように、図6の状態から車体2を台車3に向けて迅速に下降させる場合には、ROM57に予め記憶された出力パターンのテーブルから、第1下降パターン57dが選択される。
第1下降パターン57dは、上述したように、第1電磁弁10と第2電磁弁15とを閉塞させると共に第3電磁弁55を開通させることが記憶された出力パターンである。
これにより、第1レベリングバルブ8が不感帯にある状態でも、第3レベリングバルブ51が空気バネ4から空気を排気する側に配設されているため、空気の排気を抑止している第3電磁弁55を開通させることによって、空気バネ4から空気の排気を行うことができると共に、空気バネ4の高さ調整を迅速に行うことができる。
また、第1レベリングバルブ8に作動時間遅れを発生させるための構成を有する遅延タイプのレベリングバルブを用いても、第3レベリングバルブ51が空気バネ4から空気を排気することによって空気バネ4の高さ調整を行うことができるため、第1レベリングバルブ8に作動時間遅れを発生させるための構成を有する遅延タイプのレベリングバルブを用いると共に第2非出力パターン57bが選択されている状態において、ハンチングの回避を可能としつつも、車体2の高さ変化や傾斜の調整を迅速に行うことができる。
また、第1下降パターン57dにより、空気バネ4から空気の排気が行われることで車体2が台車3に対して下降して第3アーム53の傾斜角度が水平になると、第3レベリングバルブ51が不感帯にある状態となり、従来の鉄道車両のように第3レベリングバルブ51が台車3に対する車体2の高さに応じて空気バネ4への空気の給排気を行うことによって、空気バネ4の高さを調整することができる。
また、第3レベリングバルブ51は、作動時間遅れを発生させるための構成を有する遅延タイプのレベリングバルブであるため、車体2が瞬間的に振動や傾斜等を起こして空気バネ4の高さが変動した場合でも、空気の給排気がハンチングすることを回避して空気の浪費を防止することができる。
さらに、図6に示すように、図8の状態から車体2の台車3に対する高さを迅速に離間する方向へ上昇させる場合には、ROM57に予め記憶された出力パターンのテーブルから、第2非出力パターン57bが選択される。
これにより、第3レベリングバルブ51が不感帯にある状態でも、第1レベリングバルブ8が空気バネ4に空気を給気するように付勢されているため、空気の給気を抑止している第1電磁弁10を開通させることによって、空気バネ4に空気の給気を行うことができると共に、空気バネ4の高さ調整を迅速に行うことができる。
また、第3レベリングバルブ51に作動時間遅れを発生させるための構成を有する遅延タイプのレベリングバルブを用いても、第1レベリングバルブ8が空気バネ4に空気を給気することによって空気バネ4の高さ調整を行うことができるため、第3レベリングバルブ51に作動時間遅れを発生させるための構成を有する遅延タイプのレベリングバルブを用いると共に第1下降パターン57dが選択されている状態においてハンチングの回避を可能としつつも、車体2の高さ変化や傾斜の調整を迅速に行うことができる。
ここで、車体2を台車3に向けて迅速に上昇させる場合には、ROM57に予め記憶された出力パターンのテーブルから、第3上昇パターン57eが選択されてもよい。
第3上昇パターン57eは、上述したように、第1電磁弁10と第2電磁弁15とを開通させると共に第3電磁弁55を閉塞させることが記憶された出力パターンである。
これにより、第3レベリングバルブ51が不感帯にある状態でも、第1レベリングバルブ8が空気バネ4に空気を給気するように付勢され且つ第2レベリングバルブ13が空気バネ4に空気を給気するように付勢されているため、空気の給気を抑止している第1電磁弁10及び第2電磁弁15を開通させることによって、空気バネ4に空気の給気を行うことができると共に、第1レベリングバルブ8又は第2レベリングバルブ13が単独で空気バネ4に空気を給気する場合に比較して給気される空気流量が倍になるため、空気バネ4の高さ調整をさらに迅速に行うことができる。
上述のように、従来の鉄道車両では、車体2の高さが変化して第1アーム7が傾斜されなければ空気バネ4に空気を給排気することができなかったが、第2実施の形態における鉄道車両50によれば、第1電磁弁10と、第2電磁弁15と、第3電磁弁55との開閉動作を制御する制御装置56を備えているため、軌道上の勾配が変化する地点や曲線区間を通過する場合のように、予め予測できる車体2の高さ変化や傾斜に応じて車体2の高さ変化や傾斜の調整を行うことができる。
また、車両位置取得装置34の情報とROM57に予め記憶された地点情報57aとに応じて第1電磁弁10と、第2電磁弁15と、第3電磁弁55とを適切なタイミングで開閉させるため、軌道上の勾配が変化する地点や曲線区間を通過する場合のように、予め予測できる車体の高さ変化や傾斜に応じて望ましい走行状態で鉄道車両50を走行させることができる。
なお、第2支持柱11及び第3支持柱52の長さを調整することによって第1レベリングバルブ8が不感帯にある状態と、第2レベリングバルブ13が不感帯にある状態と、第3レベリングバルブ51が不感帯にある状態とにおける車体2の高さをそれぞれ設定することができるため、第2電磁弁15及び第3電磁弁55を開通させて行われる車体2の高さ変化量を鉄道車両ごとに設定することができる。
次に、図10を参照して、第3実施の形態における鉄道車両について説明する。第2実施の形態における鉄道車両50は、第1アーム7に連結される第1支持柱6と、第2アーム12に連結される第2支持柱11と、第3アーム53に連結される第3支持柱52とが、それぞれ台車3に支持されるように構成されていたが、第3実施の形態における鉄道車両は、第1支持柱6と、第2支持柱11と、第3支持柱52とが1の併合支持柱70で構成されている。
なお、第3実施の形態における鉄道車両は車体2及び台車3の構成と、台車3に対する空気バネ4の配設とについては、図11及び図12に示す従来の鉄道車両(車体101、台車102、空気バネ103)と同様であるためその説明及び図示を省略する。また、第2実施の形態における鉄道車両50と同一の部分については、同一の符号を付してその説明及び図示を省略する。
図10は、併合支持柱70に連結された第1アーム7及び第1レベリングバルブ8と、第2アーム12及び第2レベリングバルブ13と、第3アーム53及び第3レベリングバルブ51との側面図である。
図10に示すように、第3実施の形態における鉄道車両は、第2実施の形態における鉄道車両50に対して、第1支持柱6と、第2支持柱11と、第3支持柱52とが1の併合支持柱70で構成されている。
ここで、一端が台車3に支持される併合支持柱70は、第1アーム7と、第2アーム12と、第3アーム53とが略同一長さで構成されているため、併合支持柱70に連結される第1アーム7が水平にある状態においては、第2アーム12が正方向へ上昇傾斜されると共に、第3アーム53が負方向へ下降傾斜されている。
これにより、第3実施の形態における鉄道車両は、第2実施の形態における鉄道車両50と同様な効果を奏することができる。
さらに、車体2が水平に支持されるように調整を行う場合には、1の車体2に対して、2の台車3の幅方向両端に配設された4の空気バネ4の高さを調整するための4の併合支持柱70を、それぞれに対応する第1レベリングバルブ8が空気の給排気を禁止する不感帯の状態になるように調整するだけで、第2レベリングバルブ13が不感帯にある状態及び第3レベリングバルブ51が不感帯にある状態を調整することなく車体が水平に支持されるので、日常点検の作業が容易になる。
以上、実施の形態に基づき本発明を説明したが、本発明は上記実施の形態に何ら限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々の改良変更が可能であることは容易に推察できるものである。
例えば、鉄道車両が軌道上の曲線区間を通過する場合に、遠心力により車体の重心が台車の中立直上から曲線の外側へ移動してしまい、車体が台車に対して左右変位を起こすことを防止するために、本発明を実施してもよい。
つまり、車体と台車とに対して支持されると共に車体に対して水平に配設された空気シリンダと、一端が台車に支持されると共に車体に対して水平に配設された連結棒と、車体に支持されると共に連結棒に連結され、連結棒を介して台車に接続される2のレベリングバルブと、空気シリンダに空気を給排気するために空気シリンダのヘッド側室又はロッド側室とレベリングバルブとを連結する2の空気管路と、それぞれの空気管路に介設されて空気の流れを進止する2の電磁弁と、電磁弁の開閉を制御する制御装置とを備えており、2のレベリングバルブが、空気管路を介して空気シリンダのヘッド側室及びロッド側室に空気を給排気することで空気シリンダ内のピストンを左右動させて、車体の重心を台車の中立直上に復帰させることができるように構成する。
なお、2のレベリングバルブは、予め空気シリンダのヘッド側室及びロッド側室に空気を給気する側に配設されている。
しかし、空気の流れを進止する2の電磁弁がそれぞれの空気管路に介設されているため、電磁弁を閉塞することによってレベリングバルブにより空気シリンダに空気が給気されることを抑止できる。
ここで、車体の重心を迅速に台車の中立直上に復帰させる場合には、制御装置によって2の電磁弁の開閉動作を制御させることで、車体の重心を台車の中立直上に復帰させて、車体が台車に対して左右変位を起こすことを防止する。
また、制御装置によって2の電磁弁の開閉動作を制御させることで、車体をホームに近接させてバリアフリーを行ったり、すれ違う鉄道車両から車体を離間させて乗車時の不快感を低減したり、分岐器通過前にストッパから車体を離間させてストッパへの干渉による衝撃を緩和することができる。
本発明の第1実施の形態における鉄道車両の側面図である。 図1に示す鉄道車両の車体が上昇した場合の鉄道車両の側面図である。 第1レベリングバルブの断面図である。 鉄道車両の電気的構成を示したブロック図である。 電磁弁開閉処理を示すフローチャートである。 本発明の第2実施の形態における鉄道車両の側面図である。 図6に示す鉄道車両の車体が上昇した場合の鉄道車両の側面図である。 図6に示す鉄道車両の車体が下降した場合の鉄道車両の側面図である。 鉄道車両の電気的構成を示したブロック図である。 併合支持柱に連結された第1アーム及び第1レベリングバルブと、第2アーム及び第2レベリングバルブと、第3アーム及び第3レベリングバルブとの側面図である。 従来の鉄道車両を模式的に示す模式図であり、(a)は、鉄道車両の側面図であり、(b)は、(a)の矢印XIb方向視における鉄道車両の平面図である。 台車上における空気バネ等の配設位置を模式的に示した従来の鉄道車両の斜視図である。 レベリングバルブ等を模式的に示す従来の鉄道車両の側面図である。
1,50 鉄道車両
2 車体
3 台車
4 空気バネ
6 第1支持柱
7 第1アーム
8 第1レベリングバルブ
9 第1空気管路
10 第1電磁弁
11 第2支持柱
12 第2アーム
13 第2レベリングバルブ
14 第2空気管路
15 第2電磁弁
28,56 制御装置(制御手段)
30,57 ROM(記憶手段)
30a 地点情報(電磁弁の開閉を行う軌道上の地点)
30b 第1非出力パターン(第1非出力手段)
30c 第1上昇パターン(第1上昇手段)
34 車両位置取得装置(車両位置取得手段)
51 第3レベリングバルブ
52 第3支持柱
53 第3アーム
54 第3空気管路
55 第3電磁弁
57a 地点情報(電磁弁の開閉を行う軌道上の地点)
57b 第2非出力パターン(第2非出力手段)
57c 第2上昇パターン(第2上昇手段)
57d 第1下降パターン(第1下降手段)
57e 第3上昇パターン(第3上昇手段)
57f 第2下降パターン(第2下降手段)
70 併合支持柱

Claims (8)

  1. 台車に載置され車体を支持する空気バネと、前記車体に支持されると共に前記車体の前記台車に対する高さを調整するように前記空気バネに空気を給排気する第1レベリングバルブと、前記台車に支持される第1支持柱と、前記第1レベリングバルブと前記第1支持柱とを連結する第1アームと、前記空気バネに空気を給排気するために前記空気バネと前記第1レベリングバルブとを連結する第1空気管路とを備え、前記第1レベリングバルブが作動時間遅れを発生させるための構成を有する遅延タイプのレベリングバルブで構成される鉄道車両において、
    前記車体に支持されると共に前記車体の前記台車に対する高さを調整するように前記空気バネに空気を給排気する第2レベリングバルブと、
    前記台車に支持される第2支持柱と、
    前記第2レベリングバルブと前記第2支持柱とを連結する第2アームと、
    前記空気バネに空気を給排気するために前記空気バネと前記第2レベリングバルブとを連結する第2空気管路と、
    前記第1空気管路に介設されて空気の流れを進止する第1電磁弁と、
    前記第2空気管路に介設されて空気の流れを進止する第2電磁弁と、
    前記第1電磁弁及び前記第2電磁弁の開閉動作を制御する制御手段とを備え
    前記制御手段は、前記第1電磁弁を開通させると共に前記第2電磁弁を閉塞させる第1非出力手段を備え、
    前記第1レベリングバルブが空気の給排気を禁止する不感帯にある状態では、前記第2レベリングバルブが前記空気バネに空気を給気する側に配設され、
    前記制御手段は、前記第1電磁弁を閉塞させると共に前記第2電磁弁を開通させ、前記第1レベリングバルブが空気の給排気を禁止する不感帯にある状態から前記車体の高さを上昇させる第1上昇手段を備えていることを特徴とする鉄道車両。
  2. 前記第1レベリングバルブが空気の給排気を禁止する不感帯にある状態において、前記空気バネから空気を排気する側に配設される第3レベリングバルブと、
    前記台車に支持される第3支持柱と、
    前記第3レベリングバルブと前記第3支持柱とを連結する第3アームと、
    前記空気バネに空気を給排気するために前記空気バネと前記第3レベリングバルブとを連結する第3空気管路と、
    前記第3空気管路に介設されて空気の流れを進止すると共に前記制御手段により開閉動作が制御される第3電磁弁とを備え、
    前記制御手段は、前記第1電磁弁と前記第3電磁弁とを閉塞させると共に前記第2電磁弁を開通させ、前記第1レベリングバルブが空気の給排気を禁止する不感帯にある状態から前記車体の高さを上昇させる第2上昇手段を備えていることを特徴とする請求項記載の鉄道車両。
  3. 前記制御手段は、前記第1電磁弁と前記第2電磁弁とを閉塞させると共に前記第3電磁弁を開通させ、前記第1レベリングバルブが空気の給排気を禁止する不感帯にある状態から前記車体の高さを下降させる第1下降手段を備えていることを特徴とする請求項記載の鉄道車両。
  4. 前記制御手段は、前記第1電磁弁と前記第2電磁弁とを開通させると共に前記第3電磁弁を閉塞させ、前記第3レベリングバルブが空気の給排気を禁止する不感帯にある状態から前記車体の高さを上昇させる第3上昇手段を備えていることを特徴とする請求項又はに記載の鉄道車両。
  5. 前記制御手段は、前記第1電磁弁と前記第3電磁弁とを開通させると共に前記第2電磁弁を閉塞させ、前記第2レベリングバルブが空気の給排気を禁止する不感帯にある状態から前記車体の高さを下降させる第2下降手段を備えていることを特徴とする請求項からのいずれかに記載の鉄道車両。
  6. 前記制御手段は、前記第1電磁弁を開通させると共に前記第2電磁弁と前記第3電磁弁とを閉塞させる第2非出力手段を備えていることを特徴とする請求項からのいずれかに記載の鉄道車両。
  7. 前記第1支持柱と、前記第2支持柱と、前記第3支持柱とが1の併合支持柱で構成され、前記第1レベリングバルブに連結する前記第1アームと、前記第2レベリングバルブに連結する前記第2アームと、前記第3レベリングバルブに連結する前記第3アームとが前記併合支持柱に連結されていることを特徴とする請求項からのいずれかに記載の鉄道車両。
  8. 軌道上を走行する前記鉄道車両の位置情報を取得する車両位置取得手段と、
    前記電磁弁の開閉を行う軌道上の地点が予め記憶された記憶手段とを備え、
    前記制御手段は、前記車両位置取得手段の情報と前記記憶手段の情報とに応じて前記電磁弁を開閉させて前記車体の高さ変化や傾斜の調整を行うことを特徴とする請求項1からのいずれかに記載の鉄道車両。
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