JP2005091968A - クロスダイクロイックプリズム及びそれを用いる投射型表示装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】クロスダイロイックプリズムの構造に起因して発生するG光(緑色光)のゴーストを防止する。
【解決手段】色合成光学系を構成するクロスダイクロイックプリズムは、内部に前記第1色光を反射、第2色光と第3色光を透過する第1ダイクロイック膜9Rと、前記第3色光を反射、第1色光と第2色光を透過する第2ダイクロイック膜9Bとが互いに交差するように配置されるとともに、前記第2ダイクロイック膜は、該第1ダイクロイック膜9Rと前記第2ダイクロイック膜9Bとの交差線上に隙間Dを有し、当該クロスダイクロイックプリズムに入射した前記第2色光が前記隙間にて回折されて発生する回折光が、前記投射レンズの有する開口絞りにてカットされて投射されないか、又は、投射レンズ自体に入射されないように膜厚或いは接着層の厚み等を構成する。
【選択図】図2

Description

本発明は、R(赤)色光、G(緑)色光、B(青)色光用に配置されたライトバルブから射出された各色光のうち、変調光を検光して取り出してから、当該色光毎の光を入射して色合成を実施するクロスダイクロイックプリズム、及びそれを色合成に用いる投射型表示装置に関するものである。
図11に投射型表示装置の従来例の平面構成図を、図12には前記投射型表示装置において色合成光学系として使用しているクロスダイクロイックプリズム109の断面構成図を記載する。
光源101から射出した光源光はB(青)光を反射するダイクロイックミラー102Bと、R(赤)光とG(緑)光を反射するダイクロイックミラー102RGを互いに直交するように配置したクロスダイクロイックミラー102に入射し、互いに反対方向に進行するB光と、R光とG光の混合光に色分解する。
前記B光は偏向ミラー103に入射して進行方向を変えて進行し、B光用偏光ビームスプリッタ106Bに入射、偏光分離部を反射し射出した光をB光用の反射型ライトバルブ107Bに入射させる。前記R光とG光の混合光は偏向ミラー104に入射、進行方向を変えて進行し、G光反射ダイクロイックミラー105に入射して、反射して進行するG光と、透過して進行するR光に色分解し、各色光毎に配置される偏光ビームスプリッタ106G、106Rにそれぞれ入射、偏光分離部を反射し、斜出する光を各色光用の反射型ライトバルブ107G、107Rに入射する。
各色光用の反射型ライトバルブ107B、107G、107Rに入射した各色光は色信号によって変調作用を受け、変調光と非変調光の混合光を反射させて射出し、偏光ビームスプリッタ106B、106G、106Rにそれぞれ入射し、変調光のみ透過する光として検光して取り出される。各検光光は、内部に略直交して配置されたR光反射ダイクロイック膜109RとB光反射ダイクロイック膜109Bを有するクロスダイクロイックプリズム109にそれぞれ異なる入射面から入射し、R光は前記R光反射ダイクロイック膜109Rにて反射、B光はB光反射ダイクロイック膜109Bにて反射、G光は両ダイクロイック膜を透過することによって色合成を達成して合成光を射出し投射レンズ110に入射、図示しないスクリーン上に投射像を投射する。
図12に前記色合成光学系を形成する前記クロスダイクロイックプリズム109の断面構成図を示す。まず、その作製法を説明する。断面形状が同じ4個の直角二等辺三角柱プリズム109−1、109−2、109−3、109−4を用意し、そのうちのプリズム109−1とプリズム109−3の直角頂角を挟む側面の一方にB光反射ダイクロイック膜109Bをそれぞれ形成する。次に、プリズム109−1とプリズム109−2とを、また、プリズム109−3とプリズム109−4とを、ダイクロイック膜形成面と他方のプリズムの側面とが接着されるように、接着剤層109Sを用いて接着し、2つの対プリズムを作製する。
次に、前記2つの対プリズムの直角頂角に相対する斜面を研磨して該斜面の平面性を確保する。そして、プリズム109−1、109−2で形成される対プリズムの研磨面にR光反射ダイクロイック膜109Rを形成し、当該R光反射ダイクロイック膜形成面と、プリズム109−3、109−4とからなる対プリズムの研磨面とを、両対プリズム間のB光ダイクロイック膜が同一平面をなすように接着剤層109Sを用いて接着してクロスダイクロイックプリズム109を形成する。
図12に示すように、図11の基本構成図における説明の入射光は、プリズム109−2からはR光、プリズム109−3からはB光、プリズム109−4からはG光が入射し、プリズム109−1からは合成光が射出する構成となっている。上記構成のクロスダイクロイックプリズムの構成は例えば以下の特許文献に開示されている。
特開平10−311907 特開平10−311908 特開平10−311909 特開平14−189109
従来例に示した投射型表示装置においては、前記構造のクロスダイロイックプリズムの構造に起因してG光のゴースト像が発生することがわかった。本願発明の課題はクロスダイクロイックプリズムの構成に起因するこのG光のゴースト像を防止することである。
本願発明の投射型表示装置の第1の形態は、光源光からの光を色分解光学系で第1色光、第2色光、第3色光に色分解して、前記各色光毎に配置するライトバルブに入射し、該ライトバルブを射出した各色光を入射し、色合成して投射レンズ側に射出するクロスダイクロイックプリズムにおいて、前記色合成光学系を構成するクロスダイクロイックプリズムは、内部に前記第1色光を反射、第2色光と第3色光を透過する第1ダイクロイック膜と、前記第3色光を反射、第1色光と第2色光を透過する第2ダイクロイック膜とが互いに交差するように配置されるとともに、前記第2ダイクロイック膜は、該第1ダイクロイック膜と前記第2ダイクロイック膜との交差線上に隙間を有し、当該クロスダイクロイックプリズムに入射した前記第2色光が前記隙間にて回折されて発生する回折光が、前記投射レンズの有する開口絞りにてカットされて投射されないか、又は、投射レンズ自体に入射されないことを特徴とするクロスダイクロイックプリズムである。
本願発明の投射型表示装置の第2の形態は、請求項1に記載のクロスダイクロイックプリズムにおいて、前記色合成光学系を構成するクロスダイクロイックプリズムは、内部に前記第1色光を反射、第2色光と第3色光を透過する第1ダイクロイック膜と、前記第3色光を反射、第1色光と第2色光を透過する第2ダイクロイック膜とが互いに交差するように配置されるとともに、前記第2ダイクロイック膜は、該第1ダイクロイック膜と前記第2ダイクロイック膜との交差線上に隙間を有し、前記交差線上の隙間の両側に配置された前記第2ダイクロイック膜の両先端にそれぞれ接し、前記第2色光の光軸に平行な2つの平面が形成する間隔をDとし、前記第2色光の中心波長をλ、前記投射レンズの開口数NAで規定される片側の開き角をφとしたとき、当該Dが
(λ/D)*((λ/D)+2)>sin4φ
を満足することを特徴とするクロスダイクロイックプリズムである。
本願発明の投射型表示装置の第3の形態は、請求項1に記載のクロスダイクロイックプリズムにおいて、当該クロスダイクロイックプリズムは、4個の同じ直角二等辺三角形の断面形状の第1から第4の三角柱プリズムを用意し、第1プリズムと第3プリズムの直角の頂角を挟む一側面に第2ダイクロイック膜を形成し、第1プリズムのダイクロイック膜形成側面と第2プリズムの頂角を挟む一側面とを接着層1を用いて接着し、第3プリズムのダイクロイック膜形成側面と第4プリズムの頂角を挟む一側面とをそれぞれ接着層2を用いて接着して2つの対プリズムを形成し、前記第1プリズムと第2プリズムとからなる対プリズムの直角頂角と相対する斜面に前記第1ダイクロイック膜を形成し、前記第1ダイクロイック膜面と前記第3プリズムと第4プリズムからなる対プリズムの直角頂角と相対する斜面とを、両対プリズム中の両第2ダイクロイック膜が同一平面を構成する様に接着層3を用いて接着して構成されたダイクロイックプリズムであって、前記第1ダイクロイック膜の膜厚をt1、第2ダイクロイック膜厚をt2、前記接着層3の層厚をs1としたとき、D=(s1+t1−t2)/√2で求められるDは、前記第2色光の中心波長をλ、前記投射レンズの開口数NAで規定される片側の開き角をφとしたとき、
(λ/D)*((λ/D)+2)>sin4φ
を満足することを特徴とするクロスダイクロイックプリズムである。
本願発明の投射型表示装置の第4の形態は、請求項1に記載のクロスダイクロイックプリズムにおいて、当該クロスダイクロイックプリズムは、4個の同じ直角二等辺三角形の断面形状の第1から第4の三角柱プリズムを用意し、第1プリズムと第3プリズムの直角の頂角を挟む一側面に第2ダイクロイック膜を形成し、第1プリズムのダイクロイック膜形成側面と第2プリズムの頂角を挟む一側面とを接着層1を用いて接着し、第3プリズムのダイクロイック膜形成側面と第4プリズムの頂角を挟む一側面とを接着層2を用いて接着して2つの対プリズムを形成し、前記第1プリズムと第2プリズムとからなる対プリズムの直角頂角と相対する斜面に前記第1ダイクロイック膜を形成し、前記第1ダイクロイック膜面と前記第3プリズムと第4プリズムからなる対プリズムの直角頂角と相対する斜面とを両対プリズム中の両第2ダイクロイック膜に段差を有するように接着層3を用いて接着して構成されたクロスダイクロイックプリズムであって、前記第1ダイクロイック膜の膜厚をt1、第2ダイクロイック膜厚をt2、前記接着層3の層厚をs1、前記段差をZとしたとき、D=(t1−t2+s1−Z)/√2で求められるDは、前記第2色光の中心波長をλ、前記投射レンズの開口数NAで規定される片側開き角をφとしたとき、
(λ/D)*((λ/D)+2)>sin4φ
を満足し、さらに、前記段差Zは前記第2色光用のライトバルブの画素ピッチをPとしたときにZ√2<1/2Pを満足することを特徴とするクロスダイクロイックプリズムである。
本願発明の投射型表示装置の第5の形態は、請求項1に記載のクロスダイクロイックプリズムにおいて、当該クロスダイクロイックプリズムは、4個の同じ直角二等辺三角形の断面形状の第1から第4の三角柱プリズムを用意し、第1プリズムと第4プリズムの直角の頂角を挟む一側面に第2ダイクロイック膜を形成し、第1プリズムのダイクロイック膜形成側面と第2プリズムの頂角を挟む一側面とを接着層1を用いて接着し、第4プリズムのダイクロイック膜形成側面と第3プリズムの頂角を挟む一側面とをそれぞれ接着層2を用いて接続して2つの対プリズムを形成し、前記第1プリズムと第2プリズムとからなる対プリズムの直角頂角と相対する斜面に前記第1のダイクロイック膜を形成し、前記第1ダイクロイック膜と前記第3プリズムと第4プリズムからなる対プリズムの直角頂角と相対する斜面とを、前記第1プリズムと前記第3プリズムとが、また前記第2プリズムと前記第4プリズムとが相対するように接着剤層3を用いて接着して構成されたことを特徴とするクロスダイクロイックプリズムである。
本願発明の投射型表示装置の第6の形態は、請求項5に記載の投射型表示装置に使用するクロスダイクロイックプリズムにおいて、前記第1ダイクロイック膜の膜厚をt1、第2ダイクロイック膜厚をt2、前記接着層3の層厚をs1としたとき、前記第1プリズム側面に形成された第2ダイクロイック膜と前記第4プリズム側面に形成された第2ダイクロイック膜とは段差Zを有しており、
D=(t1−t2+s1−Z)/√2で求められるDは、前記第2色光の中心波長をλ、前記投射レンズの開口数NAで規定される片側開き角をφとしたとき、
(λ/D)*((λ/D)+2)>sin4φ
を満足し、さらに、前記段差Zは前記第2色光用のライトバルブの画素ピッチをPとしたとき、
Z√2<1/2P
を満足することを特徴とするクロスダイクロイックプリズムである。
本願発明の投射型表示装置の第7の形態は、前記第1ダイクロイック膜の膜厚は、前記第2ダイクロイック膜の膜厚よりも小であることを特徴とする、請求項1及至請求項6に記載のクロスダイクロイックプリズムである。
本願発明の投射型表示装置の第8の形態は、光源光を色分解光学系で第1色光、第2色光、第3色光に色分解し、前記各色光毎に配置するライトバルブに入射し、射出した各色光をクロスダイクロイックプリズムにて色合成して投射レンズにて投射する構成の投射型表示装置において、前記クロスダイクロイックプリズムに請求項1乃至7いずれか1項に記載のクロスダイクロイックプリズムを用いたことを特徴とする投射型表示装置である。
本発明の投射型表示装置は従来例におけるクロスダイクロイックプリズムを色合成光学系に使用する投射型表示装置で投射されるゴースト像の発生を防止することができ、優れた投射像を投射することが可能となる。
本実施例においてはまず前述の従来例に示したクロスダイクロイックプリズムの構造からゴースト像の発生する原因を追及し、それをここで説明する。
図13には、前記クロスダイクロイックプリズムにより発生するG光のゴースト光G1、G2を図示する。前述のように、三角柱フ゜リス゛ム109−4の入射面から入射するG光は、理想的にはそのまま透過して、三角柱フ゜リス゛ム109−1の射出面から透過してG光の射出光となる。
図示の様に、クロスダイクロイックプリズムの中心部では、R光反射ダイクロイック膜は連続膜であるが、B光反射ダイクロイック膜は間隔dの隙間を有している。ここで、間隔dはG光の光軸に平行な点線かつ記載の紙面に垂直な2平面で定義している。
当該ダイクロイック膜109Bは実質的にはG光を透過する光学特性を有しているが、その透過率はゼロではない。また、間隔dを形成した両ダイクロイック膜のエッジ部分の形状により、G光は、間隔dで図13のクロスダイクロイック膜の紙面に垂直な方向に伸びるスリットを通過することになる。光は、所定の間隔を有するスリットを通過する際には入射光軸に対して両側にθの角度の傾きを有する回折光を発生する。この回折光が前述のゴースト光となって投射像に混入されていることが判明した。
このゴースト像G1、G2が投射されてしまう理由を図14に基づいて説明する。投射レンズ110は開口数NAを有しており、該投射レンズのNAの値に対応して、ライトバルブ107Gの画像形成面の各点から光軸に平行な軸に対する角度Φを有する(頂角2Φの円錐形状の光束)光束が投射レンズ110に入射すれば投射像として投射される構成となっている。
ここで、前述のゴースト像G1、G2をライトバルブ107G上a1、a2からの光線と見なすと、それぞれ当該2点からの前記NAにて決定される円錐形状の光束内に存在する光線となってしまい、投射レンズ110に入射した前記G1、G2ゴースト像が投射されることになる。上記は光軸に平行な光線であってクロスダイクロイックプリズム109の中心部に入射する光線によって、発生するゴースト像を説明したものである。
また、図15はライトバルブ107Gの点b1から射出する頂角2Φの円錐形状の光束の外縁部近くの光線がクロスダイクロイックプリズム109の中央部に入射し、その光線の軸に対して両側にθの角度を有して発生する回折光線G1、G2が発生する様子を記載している。この場合には、回折光線G2は投射レンズ110に入射されても投射レンズの有するNAの有する円錐形状光束の外縁光線よりも傾きが大の光線なので開口絞りによってカットされてゴースト光としての投射はないが、回折光G1は前述と同じ理由からNA内の光線となりゴースト光として投射されてしまう。
本発明のクロスダイクロイックプリズムおよびそれを用いた投射型表示装置を説明する。
図1に本発明のクロスダイクロイックプリズム9を色合成光学系として使用した投射型表示装置の平面構成図を、図2には本発明のクロスダイクロイックプリズム9の断面形状を示す。図1の投射型表示装置の構成は従来例と同じであり、使用する同じ構成部品については同じ部番を記載し、それらの説明はここでは省略する。
本発明のクロスダイクロイックプリズム9の構成は図2に示すように、同じ断面形状の直角2等辺三角柱プリズム9−1、9−2、9−3、9−4を用意し、プリズム9−1とプリズム9−3との、直角を挟む側面の一方に、それぞれ厚みt2を有するB光反射ダイクロイック膜9Bを形成した後、プリズム9−1のダイクロイック膜9Bを形成した面とプリズム9−2のプリズムの直角を挟む位置側面、また、プリズム9−3のダイクロイック膜9Bを形成した面とプリズム9−4のプリズムの直角を挟む位置側面とを、接着しない両者の側面が一平面を構成するように接着する。この際、従来例にて示した厚みよりも小さい厚みs2を有する接着剤層にて接着してそれぞれ対プリズムを形成する。
次に、前記プリズム9−1と9−2とからなる対プリズムの前記接着しない側面からなる平面に厚みt1を有するR光反射ダイクロイック膜9Rを形成し、当該R光反射ダイクロイック膜を形成した平面と他の対プリズムのプリズム9−3、9−4の側面からなる平面とを両対プリズム中の前記ダイクロイック膜9Bが均一平面を構成するように従来例にて示した厚みよりも小さい厚みs1を有する接着剤層を有して接着してクロスダイクロイックプリズム9を構成する。
図1の投射型表示装置に示すようにプリズム9−4にはライトバルブ107Gから射出され偏光ビームスプリッタ106Gにて検光して取りだされたG光が入射する。
図2に示すように、中央部に隙間を有する2枚のダイクロイック膜9Bの中央部の隙間の両先端部のG光の光軸に対して平行で紙面に垂直な平面の構成する間隔はDであるとする。このDの値は従来例に示した同様の間隔dよりもその値が小さいことが重要であり、その値について説明する。
上述のように定義される間隔Dを有するダイクロイック膜9Bに波長λの光が入射したとするとこの間隔によって回折される±の回折光(G1、G2)のG光の光軸に平行な軸に対する回折角θは以下の式(1)に示す関係を有する。
sin2θ=(λ/D)*((λ/D)+2)・・・・・・(1)
上式(1)の導きを以下に記載する。
一般に幅dのスリットに波長λの入射光が入射角θiで入射したとき、当該スリットによる±1次回折光の出射角θmは以下の(1−1)式で表される。
sinθm−sinθi=±λ/d・・・・・・(1−1)
ここで入射するG光の光軸に対する回折光の角度をαとすると、次式(1−2)が成り立つ。
θm=α+θi・・・・・・(1−2)
クロスダイクロイックプリズムの場合は、θi=45度となるので、
sinθm=sin(α+θi)
=sinα cosθi+cosα sinθi
=(sinα+cosα)/√2
となり、これを上式(1−1)に代入すると、
(sinα+cosα)/√2 − 1/√2=±λ/d・・・(1−3)
クロスダイクロイックの場合には、プリズムの正面から見た場合の膜の間隔Dは、
D=d/√2、d=D√2
となるので、上記(1−3)式は
sinα+cosα−1=±λ/D
sinα+cosα=(±λ/D)+1・・・(1−4)
となる。
この両辺を2乗して変形すると、
2sinα cosα=(λ/D)*((λ/D)±2)
よって
sin2α=(λ/D)*((λ/D)±2)・・・(1−5)
本実施例の場合はαをθと定義しているので、式(1−5)は上式(1)を示しているのである。
実施例に戻り、この+1次と−1次の両回折光をライトバルブ107Gの表面上の任意の位置から射出される光線と見なすと、その射出点から射出される円錐状の光束であって投射レンズにより投射像として投射される頂角のなす角度(2φ)と、投射レンズ110の開口数NAと、投射レンズのF値Fには、次式(2)に示す関係が成り立つ。
sinφ=NA=1/(2F)・・・・(2)
これは、前記の開口数を決定しているのは投射レンズ中に配置された不図示の開口絞りであり、前記頂角(2φ)より外側に進行する大きい角度の光線は前記開口絞りによってカットされる構造となっているためである。
前記回折光が投射レンズ110に入射しても投射されないためには、前述の図15に示すNAを構成する円錐形状の外縁の傾きを有する光線がクロスダイクロイックプリズム9の中心部に入射し、当該光線の方向に対して両側に角度θを有して発生進行する回折光の方向を考慮し、この回折光をNAの円錐形状より傾きの大の光線として、開口絞りでカットする。すなわち、図15より、回折角θが前記頂角の2倍以上の角度を有すればよい。従って、
θ>2φ ・・・・・・(3)
上記(3)式の両辺を2倍して、sinをとると上式(1)より次式(4)となる。
sin2θ=(λ/D)*((λ/D)+2)>sin4φ ・・・・・・(4)
上式(4)よりゴースト光を投射しないために、Dが次式(5)を満足する必要がある。
(λ/D)*((λ/D)+2)>sin4φ・・・・(5)
ここで例えば、投射レンズのFはF=2.8、λとしてはG光の中心波長0.55μm(550nm)であるとすると、(2)式からφは10.287度となるので、(5)式に代入すると
D<1.9μm
となる。
次に前記接着剤層s1の厚みについて言及する。図3には図2のクロスダイクロイックプリズム9の中央部の拡大構成図を記載する。この図より、前記Dの値は次式(6)式にてダイクロイック膜9Rの膜厚t1、9Bの膜厚t2と、接着剤層厚s1を用いて求めることができる。
D=(s1+t1−t2)/√2・・・・(6)
例えばダイクロイック膜9Rとダイクロイック膜9Bの膜厚が略一致している場合には(6)式に前記Dの値を代入してs1が以下のように求まる。
s1<2.7μm
このように、接着層s1の厚みを所定の値よりも小さい値とすることによって、Dの値を小さく抑えることができ、間隔Dのスリットを通過した光の回折光の回折角を投射レンズの絞りで規定されるNAよりも大きくすることによって、回折光によるゴーストの発生を防ぐことができる。また、接着層s1の厚みを更に小さくすることによって、間隔Dのスリットを通過した光の回折光の回折角を投射レンズに入射しない大きさまで広げることができることは言うまでもない。このような接着層s1は、例えば、接着剤の粘度を小さく抑えること、また、接着時に2つの被接着部材に大きな圧力を加えること等によって達成できる。
なお、式(6)から理解できるように、Dを小さい値にするために、t2をt1より大とすればよいことが判明した。すなわち、中心部に隙間を形成する膜の膜厚を、もう一方の連続膜の膜厚よりも大とすればよいことが判明した。
以上を満足するクロスダイクロイックプリズム9を投射型表示装置にて色合成光学系に使用すれば、当該クロスダイクロイックプリズムの中央部のダイクロイックプリズム9Bの隙間に起因する回折光が投射レンズに入射して、内部の開口絞りにカットされ投射像として投射することはない。また、さらに大きい回折角の回折光とすることができれば投射レンズ自体に入射することさえも防止でき、良好な投射像を投射することが可能となる。
前実施例におけるクロスダイクロイックプリズム9においては使用する接着剤層の層厚s1の値を小さくすることによってダイクロイック膜の中心部における隙間Dの値を小さくし、当該部によって発生する回折光によるゴースト光の回折角度を大とすることにより、投射レンズに入射しても投射されることのない投射型表示装置とすることにした。本実施例においては、前記隙間Dの値を小さくするのに、空間を形成するダイクロイック膜に空間の前後で段差を形成することにより本発明を構成することとするものである。
図4に本発明のダイクロイックプリズム9の断面構成図を示す。図4のダイクロイックプリズム9は、プリズム9−1とプリズム9−2、プリズム9−3とプリズム9−4とからなるそれぞれの対プリズムが、層厚t2のB光反射ダイクロイックプリズム9Rと層厚s2の接着剤層を内部に有し、両対プリズムを層厚t1の連続の平面ダイクロイック膜9Rと層厚s1の接着剤層を挟んで構成され、プリズム9−1と9−2からなる対プリズム中のダイクロイック膜9Bと、プリズム9−3と9−4からなる対プリズム中のダイクロイック膜9Bとは、段差Zを有して配置されている。
前記図4に示す構成のクロスダイクロイックプリズム9の中央部の拡大構成を図5に示す。前述の定義によるダイクロイック膜9Bの略中央部における前実施例と同じ定義による隙間Dの値は次式(9)にて求められる。
D=(t1−t2+s1−Z)/√2・・・・・(9)
(9)式を変型すると次式となる。
Z=t1−t2+s1−D√2・・・・・(10)
上式(9)によるDは(5)式を満足しなくてならないことは言うまでもない。
但し、本実施形態においては、前述のダイクロイック膜9Bの段差の量Zが大の場合投射画像において当該膜によって反射するB光に起因する二重像が発生してしまう。実施例では、段差を形成したダイクロイック膜9BはB(青)光反射特性を有しているので、当該膜に反射されるB光用ライトバルブ107Bから射出される検光光はその段差Zによって、投射像にずれ像を形成する。そのずれ量を、ライトバルブ107B上における二重像のずれ量として換算すると、図6の説明図からZ√2となる。このずれ量がライトバルブの画素ピッチPよりも大であれば投射像にて一画素より大のB光の二重像が投射されることになり投射像として問題を有する。即ち、前記Z√2の値はライトバルブ上の画素ピッチをPとするとPよりも小である必要がある。即ち次式(11)を満たす必要がある。
Z√2<P・・・・・(11)
前記Z√2の値がライトバルブ上の画素ピッチPの1/2よりも小であれば、さらに良好な画像を投射することができる。すなわち、次式を満足すればよい。
Z√2<1/2P・・・・・(12)
以上の条件を満足するクロスダイクロイックプリズム9を投射型表示装置にて色合成光学系に使用すれば、当該クロスダイクロイックプリズムの中央部のダイクロイックプリズム9Bの隙間に起因する回折光が投射レンズに入射しても、内部の開口絞りにカットされ投射像として投射することはない。また、さらに大きい回折角の回折光とすることができれば投射レンズ自体に入射することさえ防止でき、良好な投射像を投射することが可能となる。
本実施例のクロスダイクロイックプリズム9の断面構成を図7に示す。前述の実施例1、2におけるクロスダイクロイックプリズムにおいては、図2、図4に示すように中央部において間隔を有するB光反射ダイクロイック膜9Bは、プリズム9−1とプリズム9−3の側面にそれぞれ形成した構成となっている。これに対して、本実施例におけるB光反射ダイクロイック膜9Bはプリズム9−1とプリズム9−4の直角の頂角を挟む一側面にそれぞれ層厚t2を有して形成する構成とし、プリズム9−1とプリズム9−2とを、またプリズム9−3とプリズム9−4とをそれぞれ接着剤にて接着して2つの対プリズムとし、プリズム9−1とプリズム9−2との対プリズムに層厚t1のR光反射ダイクロイック膜9Rを形成し、2つの対プリズム同士を層厚s1の接着剤にて、プリズム9−1とプリズム9−3との、プリズム9−2とプリズム9−4とのそれぞれの直角の頂角を挟む一側面同士が相対するように、且つプリズム9−2とプリズム9−4の側面が略平面となるように接着してクロスダイクロイックプリズム9を形成する。その断面構造の中心部の拡大構成図を図8に示す。
本実施例のクロスダイクロイックプリズム9の構成においては、ダイクロイック膜9Bに中央部に、段差Zが接着剤層厚s2に起因して形成される。
図8の構成図から、ダイクロイック膜9Bの中心部の隙間Dは上記と同じく(9)式にて求められる。
本構造においては段差Dはダイクロイック膜9Bと隣接する層厚s2の接着剤層と略同じ厚さになるので上記Dの量はt1−t2の値と、接着剤層の厚みの差s1−s2の値によって決定される。この両者の差を有効に用いれば前記Dの値を実質的にゼロまたは負の値にすることが可能である。しかし、この場合にも、段差Zによる二重像の問題を解決することが必要である。この段差量Zは前述の様に接着剤層厚s2と略一致するのであり、これによって決定される二重像の問題は前述のようであって、式(11)または式(12)のZをs2に置き換えた式を満たす必要がある。つまり、接着剤層s2√2をライトバルブ上の画素ピッチPまたはピッチの1/2の大きさよりも薄くする必要がある。また、式(9)から、ダイクロイック膜厚t1とt2が略等しい場合には、s2の量をs1と量と等しくするか、大とすればDをゼロまたはそれ以下にすることが可能である。
以上を満足するクロスダイクロイックプリズム9を投射型表示装置にて色合成光学系に使用すれば、当該クロスダイクロイックプリズムの中央部のダイクロイックプリズム9Bの隙間に起因する回折光が投射レンズに入射して、内部の開口絞りにカットされ投射像として投射することはない。また、さらに大きい回折角の回折光とすることができれば投射レンズ自体に入射することさえ防止でき、良好な投射像を投射することが可能となる。
図9に本実施例のクロスダイクロイックプリズム9の断面構成図を示す。本実施例のクロスダイクロイックプリズム9は前実施例と同様であるが、2つの対プリズムをプリズム9−2とプリズム9−4の側面に段差を有して構成される。その断面構造の中心部の拡大構成図を図10に示す。
図10の構成図から、ダイクロイック膜9Bの中心部の間隔Dは上式と同様に(9)式にて求められる。
本実施例においても、中央に隙間を有するダイクロイック膜の中央に隙間を介して段差を生じさせるので、図10にて記載のダイクロイック膜9Bの段差Dを二重像が投射されないよう、(11)式または(12)式を満たすように設定する必要がある。
以上を満足するクロスダイクロイックプリズム9を投射型表示装置にて色合成光学系に使用すれば、当該クロスダイクロイックプリズムの中央部のダイクロイックプリズム9Bの隙間に起因する回折光が投射レンズに入射して、内部の開口絞りにカットされ投射像として投射することはない。また、さらに大きい回折角の回折光とすることができれば投射レンズ自体に入射することさえ防止でき、良好な投射像を投射することが可能となる。
以上説明実施例における本発明のクロスダイクロイックプリズムにおいては略中央部において隙間Dを有するダイクロイック膜はB光反射ダイクロイック膜であるが、この構造を有するダイクロイック膜に限定はなく、他色光の例えばR光反射ダイクロイック膜を中央部にて隙間を有する構成に、他色光反射例えばB光反射ダイクロイック膜を連続平面膜にて形成する構成とした場合にも、本願発明を適用できることは言うまでもない。
さらに、クロスダイクロイックプリズムの構造として、互いに直交する両ダイクロイック膜である例えばR光反射ダイクロイック膜とB光反射ダイクロイック膜とを両膜とも中央部にて隙間を有する構成とする場合にも両膜の構成する隙間に関してもそれぞれ上述の隙間Dの満たす条件を形成する必要があることはいうまでもない。
上記説明の投射型表示装置において使用するライトバルブは反射型ライトバルブであったが、本発明に係るクロスダイクロイックプリズムを色合成光学系に使用する投射型表示装置はこれに限定されず、色分解光学系によってR光、G光、B光に色分解して各色光毎に配置された透過型ライトバルブにそれぞれ入射、射出された変調光を色合成して投射レンズにて投射する投射型表示装置の色合成光学系に本発明を適用しても同様の効果を奏する投射型表示装置を提供することが可能となる。
本発明のクロスダイクロイックプリズムを色合成に使用すれば、当該クロスダイクロイックプリズムを透過する色光による回折光からなるゴースト光を投射することが無くなり良好な投射像を投射する投射型表示装置を提供することができるため、産業上の利用性は大である。
本発明の投射型表示装置の基本平面構成図 第1実施例における本発明のクロスダイクロイックプリズムの断面構成図。 第1実施例における本発明のクロスダイクロイックプリズムの中央部の拡大構成図。 第2実施例における本発明のクロスダイクロイックプリズムの断面構成図。 第2実施例における本発明のクロスダイクロイックプリズムの中央部の拡大構成図。 第2実施例のクロスダイクロイックプリズムの段差を有するダイクロイック膜の段差による二重像発生の説明図。 第3実施例における本発明のクロスダイクロイックプリズムの断面構成図。 第3実施例における本発明のクロスダイクロイックプリズムの中央部の拡大構成図。 第4実施例における本発明のクロスダイクロイックプリズムの断面構成図。 第3実施例における本発明のクロスダイクロイックプリズムの中央部の拡大構成図。 従来例の投射型表示装置の基本平面構成図 従来例のクロスダイクロイックプリズムの断面構成図。 従来例のクロスダイクロイックプリズムにて発生するゴースト像の原因となる回折光発生説明図。 従来例のクロスダイクロイックプリズムにて発生するゴースト像の投射の説明図。 従来例のクロスダイクロイックプリズムにて発生するゴースト像の投射の説明図。
符号の説明
9 クロスダイクロイックプリズム
9B B光反射ダイクロイック膜
9R B光反射ダイクロイック膜
9−1、9−2、9−3、9−4 二等辺直角三角柱プリズム
101 光源
102 クロスダイクロイックミラー
103、104 偏向ミラー
105 ダイクロイックミラー
106R、106G、106B 偏光ビームスプリッタ
107R、107G、107B 反射型ライトバルブ
110 投射レンズ

Claims (8)

  1. 光源光からの光を色分解光学系で第1色光、第2色光、第3色光に色分解して、前記各色光毎に配置するライトバルブに入射し、該ライトバルブを射出した各色光を入射し、色合成して投射レンズ側に射出するクロスダイクロイックプリズムにおいて、
    前記色合成光学系を構成するクロスダイクロイックプリズムは、内部に前記第1色光を反射、第2色光と第3色光を透過する第1ダイクロイック膜と、前記第3色光を反射、第1色光と第2色光を透過する第2ダイクロイック膜とが互いに交差するように配置されるとともに、前記第2ダイクロイック膜は、該第1ダイクロイック膜と前記第2ダイクロイック膜との交差線上に隙間を有し、
    当該クロスダイクロイックプリズムに入射した前記第2色光が前記隙間にて回折されて発生する回折光が、前記投射レンズの有する開口絞りにてカットされて投射されないか、又は、投射レンズ自体に入射されないことを特徴とするクロスダイクロイックプリズム。
  2. 請求項1に記載のクロスダイクロイックプリズムにおいて、
    前記色合成光学系を構成するクロスダイクロイックプリズムは、内部に前記第1色光を反射、第2色光と第3色光を透過する第1ダイクロイック膜と、前記第3色光を反射、第1色光と第2色光を透過する第2ダイクロイック膜とが互いに交差するように配置されるとともに、前記第2ダイクロイック膜は、該第1ダイクロイック膜と前記第2ダイクロイック膜との交差線上に隙間を有し、
    前記交差線上の隙間の両側に配置された前記第2ダイクロイック膜の両先端にそれぞれ接し、前記第2色光の光軸に平行な2つの平面が形成する間隔をDとし、前記第2色光の中心波長をλ、前記投射レンズの開口数NAで規定される片側の開き角をφとしたとき、当該Dが
    (λ/D)*((λ/D)+2)>sin4φ
    を満足することを特徴とするクロスダイクロイックプリズム。
  3. 請求項1に記載のクロスダイクロイックプリズムにおいて、
    当該クロスダイクロイックプリズムは、4個の同じ直角二等辺三角形の断面形状の第1から第4の三角柱プリズムを用意し、第1プリズムと第3プリズムの直角の頂角を挟む一側面に第2ダイクロイック膜を形成し、第1プリズムのダイクロイック膜形成側面と第2プリズムの頂角を挟む一側面とを接着層1を用いて接着し、第3プリズムのダイクロイック膜形成側面と第4プリズムの頂角を挟む一側面とをそれぞれ接着層2を用いて接着して2つの対プリズムを形成し、前記第1プリズムと第2プリズムとからなる対プリズムの直角頂角と相対する斜面に前記第1ダイクロイック膜を形成し、前記第1ダイクロイック膜面と、前記第3プリズムと第4プリズムからなる対プリズムの直角頂角と相対する斜面とを、両対プリズム中の両第2ダイクロイック膜が同一平面を構成する様に接着層3を用いて接着して構成されたダイクロイックプリズムであって、
    前記第1ダイクロイック膜の膜厚をt1、第2ダイクロイック膜厚をt2、前記接着層3の層厚をs1としたとき、D=(s1+t1−t2)/√2で求められるDは、前記第2色光の中心波長をλ、前記投射レンズの開口数NAで規定される片側の開き角をφとしたとき、
    (λ/D)*((λ/D)+2)>sin4φ
    を満足することを特徴とするクロスダイクロイックプリズム。
  4. 請求項1に記載のクロスダイクロイックプリズムにおいて、
    当該クロスダイクロイックプリズムは、4個の同じ直角二等辺三角形の断面形状の第1から第4の三角柱プリズムを用意し、第1プリズムと第3プリズムの直角の頂角を挟む一側面に第2ダイクロイック膜を形成し、第1プリズムのダイクロイック膜形成側面と第2プリズムの頂角を挟む一側面とを接着層1を用いて接着し、第3プリズムのダイクロイック膜形成側面と第4プリズムの頂角を挟む一側面とを接着層2を用いて接着して2つの対プリズムを形成し、
    前記第1プリズムと第2プリズムとからなる対プリズムの直角頂角と相対する斜面に前記第1ダイクロイック膜を形成し、前記第1ダイクロイック膜面と前記第3プリズムと第4プリズムからなる対プリズムの直角頂角と相対する斜面とを両対プリズム中の両第2ダイクロイック膜に段差を有するように接着層3を用いて接着して構成されたクロスダイクロイックプリズムであって、
    前記第1ダイクロイック膜の膜厚をt1、第2ダイクロイック膜厚をt2、前記接着層3の層厚をs1、前記段差をZとしたとき、D=(t1−t2+s1−Z)/√2で求められるDは、前記第2色光の中心波長をλ、前記投射レンズの開口数NAで規定される片側開き角をφとしたとき、
    (λ/D)*((λ/D)+2)>sin4φ
    を満足し、
    さらに、前記段差Zは前記第2色光用のライトバルブの画素ピッチをPとしたときにZ√2<1/2Pを満足することを特徴とするクロスダイクロイックプリズム。
  5. 請求項1に記載のクロスダイクロイックプリズムにおいて、
    当該クロスダイクロイックプリズムは、4個の同じ直角二等辺三角形の断面形状の第1から第4の三角柱プリズムを用意し、第1プリズムと第4プリズムの直角の頂角を挟む一側面に第2ダイクロイック膜を形成し、第1プリズムのダイクロイック膜形成側面と第2プリズムの頂角を挟む一側面とを接着層1を用いて接着し、第4プリズムのダイクロイック膜形成側面と第3プリズムの頂角を挟む一側面とをそれぞれ接着層2を用いて接続して2つの対プリズムを形成し、
    前記第1プリズムと第2プリズムとからなる対プリズムの直角頂角と相対する斜面に前記第1のダイクロイック膜を形成し、前記第1ダイクロイック膜と前記第3プリズムと第4プリズムからなる対プリズムの直角頂角と相対する斜面とを、前記第1プリズムと前記第3プリズムとが、また前記第2プリズムと前記第4プリズムとが相対するように接着剤層3を用いて接着して構成されたことを特徴とするクロスダイクロイックプリズム。
  6. 請求項5に記載の投射型表示装置に使用するクロスダイクロイックプリズムにおいて、
    前記第1ダイクロイック膜の膜厚をt1、第2ダイクロイック膜厚をt2、前記接着層3の層厚をs1としたとき、
    前記第1プリズム側面に形成された第2ダイクロイック膜と前記第4プリズム側面に形成された第2ダイクロイック膜とは段差Zを有しており、
    D=(t1−t2+s1−Z)/√2で求められるDは、前記第2色光の中心波長をλ、前記投射レンズの開口数NAで規定される片側開き角をφとしたとき、
    (λ/D)*((λ/D)+2)>sin4φ
    を満足し、さらに、前記段差Zは前記第2色光用のライトバルブの画素ピッチをPとしたとき、
    Z√2<1/2P
    を満足することを特徴とするクロスダイクロイックプリズム。
  7. 前記第1ダイクロイック膜の膜厚は、前記第2ダイクロイック膜の膜厚よりも小であることを特徴とする、請求項1及至請求項6に記載のクロスダイクロイックプリズム。
  8. 光源光を色分解光学系で第1色光、第2色光、第3色光に色分解し、前記各色光毎に配置するライトバルブに入射し、射出した各色光をクロスダイクロイックプリズムにて色合成して投射レンズにて投射する構成の投射型表示装置において、前記クロスダイクロイックプリズムに請求項1乃至7いずれか1項に記載のクロスダイクロイックプリズムを用いたことを特徴とする投射型表示装置。
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