JP2004233961A - 投射型表示装置 - Google Patents

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    • H04N9/3141Constructional details thereof
    • H04N9/315Modulator illumination systems

Abstract

【課題】ゴースト像の発生を防止するようにした小型の投射型表示装置を提供する。
【解決手段】断面形状が直角三角形の2つの三角プリズムを偏光分離膜を挟んでそれぞれ接着し、偏光ビームスプリッタ20G〜Rをそれぞれ構成する。直角三角形の直角以外の2つの頂角は、45度未満の頂角α、45度を超える頂角βである。ダイクロイックミラー16RG、16Bによって色分解したR光とG光との混合光およびB光を、それぞれが互いに近づくように反射折り曲げミラー18、17で反射させる。偏光ビームスプリッタ20G〜Rに光源11からの光を入射するとき、偏光ビームスプリッタ20G〜Rの各入射面に対する入射光軸の入射角をθ(図2)とすることにより、偏光ビームスプリッタ20G〜Rの各偏光分離部に対して頂角αと同一角度の入射角で入射させる。偏光ビームスプリッタ20G〜Rに光源からの光を入射する入射面と、ライトバルブ21G〜Rを反射射出する光の光軸とをそれぞれ平行にする。
【選択図】図1


Description

本発明は、複数の反射型ライトバルブを使用した投射型表示装置に関する。
光源からの光を色分解し、色分解後の各色の光を各色光用の反射型ライトバルブにそれぞれ導き、それぞれの反射型ライトバルブで変調された各色の光を合成し、合成光をスクリーンなどに向けて投射する小型の投射型表示装置が知られている(特許文献1参照)。
一般に、ライトバルブは電気書き込み式ライトバルブが用いられている。このライトバルブは、基板上にTFT等の複数の非線形スイッチング素子が画素に対応して設けられている。各TFTは、それぞれ画像信号に応じた電圧を各画素に対応する変調層、すなわち、マトリックス形状に配列された液晶層に対して選択的に印加する。電圧が印加された液晶層は液晶分子の配列が変わり、当該液晶層が位相板の役目を果たすようになる。したがって、ライトバルブに入射された光は、当該液晶層を経由して射出されることにより、入射時の偏光と振動方向が異なる偏光の変調光として射出される。
特開2000−111839号公報
このようなライトバルブは、各画素間の間隙部が格子形状を構成し、入射光に対して回折格子を形成する。このため、変調光は、いわゆる0(ゼロ)次光のみでなく、±1次光、±2次光…の回折光も含めて射出される。前記特許文献1に記載された投射型表示装置では、変調光に含まれる回折光が偏光ビームスプリッタの側面で反射され、スクリーン上の所定画面外の位置に不要な像(ゴースト像)を投射するという問題がある。
請求項1に記載の発明は、光源からの光を複数の色光に色分解する色分解光学系と、色分解光学系によって色分解された各色光毎に配設され、色分解された光を偏光分離部で反射して各色毎に配設される反射型ライトバルブへ射出し、各色の反射型ライトバルブから入射された変調光を偏光分離部を透過させてそれぞれ射出する偏光ビームスプリッタと、各偏光ビームスプリッタから射出された各色の変調光を色合成する色合成光学系と、色合成された光による像を投射する開口絞りを備えた投射光学系とを有する投射型表示装置に適用される。そして、各色毎に配設された偏光ビームスプリッタはそれぞれ、偏光分離部と第1の三角柱プリズムおよび第2の三角柱プリズムを有し、第1の三角柱プリズムの断面形状は、90度の第1頂角、45度より大きい第2頂角、および45度より小さい第3頂角を有する直角三角形であって、偏光分離部は、第1の三角柱プリズムの第1頂角に相対する面と第2の三角柱プリズムの一面とが接合される接合面に設けられており、色分解された光は、第1の三角柱プリズムの第3頂角と相対する面に入射し、第1の三角柱プリズムの入射面への色分解された光の光軸入射角は、第1の三角柱プリズムに入射された光の光軸が偏光分離部に対して第3頂角と同一角度の入射角で入射することを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の投射型表示装置において、第1の三角柱プリズムの第2頂角と接合される第2の三角柱プリズムの頂角を、第1の三角柱プリズムの第3頂角と同一の角度で構成したものである。
請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載の投射型表示装置において、クロスダイクロイックプリズムで色合成光学系を構成したものである。
請求項4に記載の発明は、請求項1または2に記載の投射型表示装置において、色合成光学系は、互いに異なる断面形状を有する第3の三角柱プリズム、第4の三角柱プリズムおよび第5の三角柱プリズムを接着した複合プリズムで構成され、第3の三角柱プリズムおよび第4の三角柱プリズム間に第1のダイクロイック膜が形成され、第4の三角柱プリズムおよび第5の三角柱プリズム間に第2のダイクロイック膜が形成されていることを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、請求項1ないし4のいずれかに記載の投射型表示装置において、複数の色光のうち一方を反射する特性を有する第1のダイクロイックミラー、および他方を反射する特性を有する第2のダイクロイックミラーを互いに直交するように配設したクロスダイクロイックミラーと、クロスダイクロイックミラーによってそれぞれ反射された色光の進行方向をそれぞれ変えるように配設した複数の反射折り曲げミラーとを含むように、色分解光学系を構成したものである。
請求項6に記載の発明は、光源からの光を複数の色光に色分解する色分解光学系と、色分解光学系によって色分解された各色光毎に配設され、色分解された光を偏光分離部で反射して各色毎に配設される反射型ライトバルブへ射出し、各色の反射型ライトバルブから入射された変調光を偏光分離部を透過させてそれぞれ射出する偏光ビームスプリッタと、各偏光ビームスプリッタから射出された各色の変調光を色合成する色合成光学系と、色合成された光による像を投射する開口絞りを備えた投射光学系とを有する投射型表示装置に適用される。そして、各色光毎に配設された偏光ビームスプリッタはそれぞれ、色分解された光の入射面への色分解された光の光軸の入射角を0度と異なる所定の角度とし、各色の反射型ライトバルブからビームスプリッタに入射される変調光の光軸が、色分解光の入射面と平行になるように構成されることを特徴とする。
請求項7に記載の発明は、請求項1ないし6に記載の投射型表示装置において、光源からの光を赤、緑、青の3色の光に分解するように色分解光学系を構成したものである。
請求項8に記載の発明は、光源からの光を偏光ビームスプリッタに入射し、偏光分離部を反射して射出される光を反射型ライトバルブに入射して変調反射される光を偏光ビームスプリッタに入射するとともに、変調光を偏光分離部の透過光として検光して取り出し、投射レンズにて投射する投射型表示装置に適用される。そして、偏光ビームスプリッタは、偏光分離部と第1の三角柱プリズムおよび第2の三角柱プリズムを有し、第1の三角柱プリズムの断面形状は、90度の第1頂角、45度より大きい第2頂角、および45度より小さい第3頂角を有する直角三角形であって、偏光分離部は、第1の三角柱プリズムの第1頂角に相対する面と第2の三角柱プリズムの一面とが接合される接合面に設けられており、光源からの光は、第1の三角柱プリズムの第3頂角と相対する面に入射し、その面に対する入射光軸の入射角は、当該第1の三角柱プリズムに入射した光の光軸が偏光分離部に対して第3頂角と同じ角度の入射角にて入射するように構成されることを特徴とする。
請求項9に記載の発明は、光源からの光を偏光ビームスプリッタに入射し、偏光分離部を反射して射出される光を反射型ライトバルブに入射して変調反射される光を偏光ビームスプリッタに入射するとともに、変調光を偏光分離部の透過光として検光して取り出し、投射レンズにて投射する投射型表示装置に適用される。そして、偏光ビームスプリッタは、偏光分離部を挟んで接着される第1の三角柱プリズムおよび第2の三角柱プリズムで構成され、光源からの光は、第1の三角柱プリズムの第1面に入射光軸の入射角が0度と異なる所定角度で入射され、偏光分離部で反射射出される光は、第1の三角柱プリズムの第2面から出射光軸の出射角が0度で射出されるように構成されることを特徴とする。
請求項10に記載の発明は、請求項9に記載の投射型表示装置において、反射型ライトバルブで変調反射される光は、第1の三角柱プリズムの第2面に入射光軸の入射角が0度で入射され、偏光ビームスプリッタから取り出される検光光は、第2の三角柱プリズムの射出面から出射光軸の出射角が0度で射出されるように構成されることを特徴とする。
本発明によれば、回折光によるゴースト像の発生を防止するようにした小型の投射型表示装置を提供できる。
以下、図面を参照して本発明を実施するための最良の形態について説明する。
(第一の実施形態)
図1は、本発明の第一の実施形態による投射型表示装置の基本構成図である。図1において、投射型表示装置は、光源11と、偏光照明装置10と、ダイクロイックミラー16B,16RGと、反射折り曲げミラー17および18と、ダイクロイックミラー19と、R光用偏光ビームスプリッタ20Rと、G光用偏光ビームスプリッタ20Gと、B光用偏光ビームスプリッタ20Bと、R光用反射型ライトバルブ21Rと、G光用反射型ライトバルブ21Gと、B光用反射型ライトバルブ21Bと、クロスダイクロイックプリズム22と、投射レンズ23とを有する。
光源11は、ランプ11aならびに放物面形状の凹面鏡11bから構成される。光源11から射出された略平行光束は、偏光照明装置10により略単一偏光(紙面に垂直な方向に振動方向を有するS偏光)に変換される。この偏光照明装置10は、第1レンズ板12、第2レンズ板13、偏光変換装置14、ならびにコンデンサレンズ15から構成されている。第1レンズ板12は、複数のレンズが平面的に行列形状に配列されたものである。第2レンズ板13は、第1レンズ板12の各レンズの焦点位置近傍に、それぞれ平面的にレンズを配置したものである。第1レンズ板12は、略平行光束を複数の中間光束に分割する。
偏光変換装置14は、複数の偏光分離膜と、この偏光分離膜と対に平行に配置された反射膜と、所定の射出面に配置された1/2波長位相板とで構成される。偏光変換装置14は、第2レンズ板13から射出される光束について、偏光分離膜を透過するP偏光を1/2波長位相板でS偏光に変換し、射出させる。また、偏光分離膜で反射されるS偏光を隣接する偏光分離膜に入射させ、当該偏光分離膜で反射させてS偏光で射出させる。コンデンサレンズ15は、上記1/2波長位相板および偏光分離膜から射出される上記第1レンズ板12により分割された複数の中間光束の単一偏光の光をライトバルブ上に重畳照明する。これらの構成により、光源11による光源光が単一偏光(本実施の形態ではS偏光)光に変換される。
偏光照明装置10から射出された光源からの光は、クロスダイクロイックミラーに入射される。クロスダイクロイックミラーは、ダイクロイックミラー16Bと、ダイクロイックミラー16RGとで構成される。ダイクロイックミラー16Bおよびダイクロイックミラー16RGは、それぞれ入射光軸の入射角が45度になるように、互いに直交してX型に配置されている。ダイクロイックミラー16Bは、B(青)光反射特性を有する。一方、ダイクロイックミラー16RGは、R(赤)光ならびにG(緑)光反射特性を有する。クロスダイクロイックミラー(16B,16RG)は、入射された光源光を入射光軸に垂直で互いに反対方向に進行するB光と、R光およびG光の混合光とに色分解する。ここで、光軸とは、光束の中心軸をいう。
色分解されたB光は、入射光軸の入射角が45度未満となるように反射折り曲げミラー17に入射される。反射折り曲げミラー17は、入射されたB光をB光用偏光ビームスプリッタ20Bへ向けて反射する。
R光とG光の混合光は、入射光軸の入射角が45度未満となるように反射折り曲げミラー18に入射される。反射折り曲げミラー18は、入射された混合光をダイクロイックミラー19へ向けて反射する。ダイクロイックミラー19は、混合光の光軸が入射角45度を超える角度で入射されるように斜めに配設されている。ダイクロイックミラー19は、G光を反射するとともにR光を透過する特性を有する。ダイクロイックミラー19は、入射された混合光を、反射G光と透過R光とに色分解する。このように、ダイクロイックミラー16B,16RGおよびダイクロイックミラー19、ならびに反射折り曲げミラー17,18は、光源光をR光、G光、ならびにB光からなる光の3原色の光に色分解する色分解光学系を構成する。
色分解されたG光は、G光用偏光ビームスプリッタ20Gへ向けて進む。また、色分解されたR光は、R光用偏光ビームスプリッタ20Rへ向けて進む。
偏光ビームスプリッタ20Bは、B光の入射面と偏光分離部20B−Pを構成する面、ならびに反射型ライトバルブ21Bと向かい合う面を側面とするプリズム20B−Aと、当該プリズム20B−Aと同形状のプリズム20B−Bとから構成される。
偏光ビームスプリッタ20Gは、G光の入射面と偏光分離部20G−Pを構成する面、ならびに反射型ライトバルブ21Gと向かい合う面を側面とするプリズム20G−Aと、当該プリズム20G−Aと同形状のプリズム20G−Bとから構成される。
偏光ビームスプリッタ20Rは、R光の入射面と偏光分離部20R−Pを構成する面、ならびに反射型ライトバルブ21Rと向かい合う面を側面とするプリズム20R−Aと、当該プリズム20R−Aと同形状のプリズム20R−Bとから構成される。
各色光用偏光ビームスプリッタに入射された各色光は、それぞれ各色光用偏光ビームスプリッタ内の偏光分離部を反射して当該偏光ビームスプリッタから射出するS偏光と、偏光分離部を透過して当該偏光ビームスプリッタから射出するP偏光とに偏光分離される。本実施の形態では、S偏光を反射型ライトバルブに向けて射出する照明光として使用し、P偏光を不要光として廃棄する構成とする。
B光用偏光ビームスプリッタ20Bを射出したB色のS偏光は、反射型ライトバルブ21Bに入射される。G光用偏光ビームスプリッタ20Gを射出したG色のS偏光は、反射型ライトバルブ21Gに入射される。R光用偏光ビームスプリッタ20Rを射出したR色のS偏光は、反射型ライトバルブ21Rに入射される。
ここで、反射型ライトバルブ21B、21Gおよび21Rについて説明する。反射型ライトバルブは、電気書き込み式反射型ライトバルブである。すなわち、シリコン基板上にTFT等の複数の非線形スイッチング素子が画素に対応してそれぞれ設けられ、各TFT上には、画素の形状を定義し、かつ、液晶層に電圧を印加する電極がそれぞれ接続されている。さらに各電極の上には、液晶層が形成されている。これらのTFTは、それぞれ画像信号に応じた電圧を液晶層に対して選択的に印加する。電圧が印加された液晶層は、液晶分子の配列が変わり、当該液晶層が位相板の役目を果たすようになる。
液晶層に電圧を印加する電極は、液晶層側から入射される光を反射する反射板としても機能する。したがって、反射型ライトバルブの電圧が印加されている液晶層の領域に、液晶層の上から入射された偏光光は当該液晶層を経由して反射板に導かれる。反射板で反射された反射光は、再び液晶層を介して射出される。上述したように、電圧が印加された液晶層は位相板として機能するので、反射型ライトバルブから射出される反射光は、入射された偏光と振動方向が異なる偏光の変調光である。一方、反射型ライトバルブの非選択の画素に対応する部分、すなわち、TFTが電圧を印加していない領域の液晶層に入射された偏光は、液晶分子の初期の配向の捻れ構造に従って進行して反射板にて反射される。この反射光は再び捻れ構造に従って逆に進行することより、入射された偏光と振動方向が同じ偏光として射出される。このように、反射型ライトバルブの反射射出光は、変調光であるP偏光と、非変調光であるS偏光とからなる混合光になる。
B光用の反射型ライトバルブ21Bを反射射出したB色光は、偏光ビームスプリッタ20Bに再び入射され、偏光分離部20B−Pを透過するP偏光の変調光と、偏光分離部20B−Pを反射するS偏光の非変調光とに偏光分離される。偏光ビームスプリッタ20Bで反射される非変調光は、光源11の方向に進行して廃棄される。同様に、G光用の反射型ライトバルブ21Gを反射射出したG色光は、偏光ビームスプリッタ20Gに再び入射され、偏光分離部20G−Pを透過するP偏光の変調光と、偏光分離部20G−Pを反射するS偏光の非変調光とに偏光分離される。また、R光用の反射型ライトバルブ21Rを反射射出したR色光は、偏光ビームスプリッタ20Rに再び入射され、偏光分離部20R−Pを透過するP偏光の変調光と、偏光分離部20R−Pを反射するS偏光の非変調光とに偏光分離される。これにより、各色の非変調光が光源11の方向に進行して廃棄される。
B光用の偏光ビームスプリッタ20Bを透過したP偏光(変調光)、すなわち、検光光は、クロスダイクロイックプリズム22に入射される。同様に、G光用の偏光ビームスプリッタ20Gを透過したP偏光(変調光)である検光光、ならびにR光用の偏光ビームスプリッタ20Rを透過したP偏光(変調光)である検光光は、それぞれクロスダイクロイックプリズム22に入射される。
クロスダイクロイックプリズム22は、その内部に、R光反射ダイクロイック膜22RとB光反射ダイクロイック膜22Bとが互いに直交するように配置された複合プリズムである。クロスダイクロイックプリズム22に入射したR色の検光光は、R光反射ダイクロイック膜22Rによって投射レンズ23側に反射される。また、クロスダイクロイックプリズム22に入射したB色の検光光は、B光反射ダイクロイック膜22Bによって投射レンズ23側に反射される。さらに、クロスダイクロイックプリズム22に入射したG色の検光光は、両ダイクロイック膜22R、22Bをそれぞれ透過して投射レンズ23側へ進む。これにより、R色、G色およびB色の検光光は、クロスダイクロイックプリズム22の同一面から色合成された光として射出される。色合成光は、投射レンズ23に入射され、スクリーン(不図示)上にフルカラー像が投射される。このように、クロスダイクロイックプリズム22が色合成光学系を構成する。
投射レンズ23は、クロスダイクロイックプリズム22側に配置される前群レンズ、スクリーン側に配置される後群レンズ、および前群レンズの焦点位置に配置される開口絞りによって、クロスダイクロイックプリズム22側に対してテレセントリックになるように構成されている。なお。投射レンズ23の構成については後述する。開口絞りは、各色用の反射型ライトバルブ21B、21Gおよび21Rそれぞれの射出面の一点から射出される光束の広がり具合(開口数(NA))の大きさを決定するものである。つまり、ライトバルブから射出された光束のうち、開口絞りを通過した光線による像がスクリーン上に投射される。
本発明は、以上の投射型表示装置の基本構成のうち、R光用偏光ビームスプリッタ20R、G光用偏光ビームスプリッタ20G、およびB光用偏光ビームスプリッタ20Bの各形状と、これら各色の偏光ビームスプリッタに対する各色光の入射角に関するものである。
図2は、上述した図1の投射型表示装置の基本構成のうちG色光に係わる偏光ビームスプリッタ20Gおよび反射型ライトバルブ21Gを抜粋して拡大した図である。上述したように、投射レンズ23は前群レンズ23a、後群レンズ23b、および開口絞り23cによって構成される。偏光ビームスプリッタ20GにおけるG色光の入射面を有するプリズム20G−Aの形状は、その断面形状が直角三角形の三角プリズムで構成される。直角三角形(断面形状)の直角である頂角Dを除く2つの頂角は、互いに異なる角度で構成されている。頂角αは45未満の角度を有し、頂角βは45度を超える角度を有する。ただし、α+β=90度である。
偏光ビームスプリッタ20Gは、偏光分離膜を挟んでプリズム20G−Aおよびプリズム20G−Bが接着されている。この接着(接合)部が偏光分離部20G−Pに対応する。プリズム20G−Aと接着されるプリズム20G−Bは、少なくともプリズム20G−Aの頂角βと接着される頂角の角度が、上記プリズム20G−Aの頂角αの角度と等しい。これにより、接着後のG光用偏光ビームスプリッタ20Gの頂角Cは90度になる。プリズム20G−Bの他の2つの頂角の角度は、必ずしもプリズム20G−Aの角度と等しくする必要はないが、本実施の形態ではそれぞれプリズム20G−Aの対応する頂角と同一角度とする。つまり、プリズム20G−Aおよびプリズム20G−Bを同一プリズムで構成し、頂角D=頂角E=90度にするとともに、プリズム20G−Bにおいて、プリズム20G−Aの頂角αと接着される側の頂角の角度をプリズム20G−Aの頂角βの角度と等しくする。この結果、偏光分離部20G−Pを挟んで両プリズム20G−A、20G−Bを接着した偏光ビームスプリッタ20Gの断面形状(偏光分離部20G−Pと直交する面に垂直な断面)は、全ての頂角が90度、すなわち、長方形となる。
偏光ビームスプリッタ20Gのプリズム20G−Aへ入射される光源からの光が色分解光学系で分解されたG色光は、頂角Dおよび頂角βで挟まれた入射面から入射される。この場合の入射光軸の入射角は、0度でない所定の角度θとする。所定角θは、プリズム20G−Aに入射された光が入射屈折してプリズム20G−A内を進み、その光軸が上記頂角αと同一の入射角で偏光分離部20G−Pへ入射される角度とする。これにより、偏光分離部20G−Pで反射される反射光軸の反射角が上記頂角αと等しくなるので、偏光分離部20G−Pによる反射光は、その光軸がプリズム20G−Aの頂角Dおよび頂角αで挟まれた平面から当該平面に垂直に射出される。射出された光は、反射型ライトバルブ21Gに入射される。
反射型ライトバルブ21Gを反射射出した光は、上記射出された面(プリズム20−Aの上記頂角Dおよび頂角αで挟まれた平面)から再びプリズム20G−Aへ、その光軸が垂直に入射される。入射光はプリズム20G−A内を進み、その光軸が上記頂角αと同一の入射角で偏光分離部20G−Pへ入射される。上述したように、偏光分離部20G−Pは入射光のうち変調光(P偏光)を透過し、非変調光(S偏光)を反射する。
偏光分離部20G−Pを透過したP偏光の光は、検光光としてプリズム20G−Bに入射され、プリズム20G−B内を進行する。この検光光は、プリズム20G−Bの頂角αおよび頂角Eで挟まれた平面から、当該平面に垂直に射出される。射出光は、投射レンズ23へ向けて進む。このように、反射型ライトバルブ21Gを反射射出する光の光軸は、偏光ビームスプリッタ20Gに対する光源光(G色光)の入射面(頂角Dおよび頂角βで挟まれた平面)と平行になる。なお、偏光分離部20G−Pを反射したS偏光の光は、上述したように廃棄される。
図2の例では、G色光に関する偏光ビームスプリッタ20Gおよび反射型ライトバルブ21Gを用いて説明したが、R色光およびB色光に関してもG色光と同様である。
ここで、反射型ライトバルブから射出される0次光以外の成分について説明する。反射型ライトバルブは、上述したように、画素に対応してマトリックス形状に配置される複数のスイッチング素子に接続されている電極が反射板を兼ねている。反射型ライトバルブに入射された光は、マトリックス形状の反射板によって反射射出される。このライトバルブを入射側から眺めると、各画素の形状を定義する各反射板の間隙部が構成する格子が回折格子を形成する。このため、ライトバルブを反射射出される光はいわゆる0次光のみでなく、±1次光、±2次光…の回折光が反射される。このような回折光は、0次光によって形成される光束の最外縁光より外側に進行する。
図2において、回折光がライトバルブ21Gの一点Aから射出され、偏光ビームスプリッタ20Gのプリズム20G−Aに入射する。入射された回折光はプリズム20G−A内でG色光の入射面(頂角Dおよび頂角βで挟まれた平面)で内面反射されてプリズム20G−A内を進み、偏光分離部20G−Pを介してプリズム20G−Bに入射される。回折光はさらに、プリズム20G−B内を進行し、プリズム20G−Bの頂角αおよび頂角Eで挟まれた平面から射出される(光線A')。
上述したように、内面反射する面(すなわち、G色光の入射面)は、反射型ライトバルブ21Gを反射射出する光(0次光)の光軸と平行に構成しているので、回折光による反射光線A'は、ライトバルブ21Gの液晶面を延長した面の一点Xから進行する光とみなすことができる。光線A'は、投射レンズ23の開口絞り23cによって決定される開口数(NA)よりも0次光の光軸に対する傾きが大きくなるので、投射レンズ23に回折光が入射したとしても上記開口絞り23cによって遮光される。この結果、回折光による像(いわゆるゴースト像)がスクリーン上に投射されることを防止できる。
以上説明した第一の実施形態によれば、次の作用効果が得られる。
(1)断面形状が直角三角形の2つの三角プリズムを偏光分離膜を挟んでそれぞれ接着し、偏光ビームスプリッタ20G、20B、20Rをそれぞれ構成する。直角三角形(断面形状)の直角である頂角を除く2つの頂角は、45度未満の頂角αと、45度を超える頂角βとを有する。そして、偏光ビームスプリッタ20G、20B、20Rに光源からの光を入射する入射面(直角の頂角および頂角βで挟まれた面)、すなわち、ライトバルブ21G、21B、21Rから偏光ビームスプリッタ20G、20B、20Rに入射された回折光が内面反射する面と、ライトバルブ21G、21B、21Rから反射射出されて偏光ビームスプリッタ20G、20B、20Rに再び入射される反射光の光軸とを平行にするように構成した。この結果、上記内面反射した回折光が投射レンズ23の開口絞り23cによって決定される開口数(NA)内の光束とはならないので、回折光によるゴースト像の発生を防止できる。
(2)偏光ビームスプリッタ20G(20B、20R)を構成する2つの三角プリズムを同一のプリズムで構成したので、異なる形状のプリズムを用いる場合に比べて、コストを低減することができる。
(3)ダイクロイックミラー16RGおよび16Bによって色分解したR光とG光との混合光およびB光を、それぞれが互いに近づくように反射折り曲げミラー18、17で反射させるようにした。これにより、偏光ビームスプリッタ20B、20R(20G)をそれぞれクロスダイクロイックプリズム22に近づけて配設できるので、装置の小型化が可能になる。
(4)偏光ビームスプリッタ20G、20B、20Rに光源11からの光を入射するとき、偏光ビームスプリッタ20G、20B、20Rの各入射面に対する入射光軸の入射角をθとすることにより、偏光ビームスプリッタ20G、20B、20Rの各偏光分離部に対して45度より小さい入射角(たとえば、プリズム20G−Aの頂角αと同一角度)で入射させるようにした。この結果、各偏光分離部に対して45度の入射角で入射させる場合に比べて、偏光ビームスプリッタ20G、20B、20Rをそれぞれクロスダイクロイックプリズム22に近づけることができるので、装置の小型化に有効である。さらに、開口数(NA)を大きくとることができるので、明るい投射像を得ることができる。
(第二の実施形態)
図3は、本発明の第二の実施形態による投射型表示装置の平面構成図である。図3において、偏光照明装置10および偏光ビームスプリッタ20間に、時系列色分解光学系24が配設されている。偏光ビームスプリッタ20は、図2の偏光ビームスプリッタ20Gに用いたものと同様である。光源11、偏光照明装置10、偏光ビームスプリッタ20、反射型ライトバルブ21および投射レンズ23は、それぞれ第一の実施形態における図1の構成と同一であるので説明を省略し、第一の実施形態との相違点を中心に説明する。
第二の実施形態では、複数の色に対応して複数の光学系を備えることなく、同一の光学系を用いて複数の色の光を時分割で投射することにより、スクリーン(不図示)上にフルカラー像を投射する。
時系列色分解光学系24は、ガラス円盤の外周部に当該円周を三等分するようにR光透過フィルタ、G光透過フィルタ、およびB光透過フィルタをそれぞれ形成したものである。時系列色分解光学系24は、光源11からの光が時分割で各フィルタを透過するように、回転軸O’を中心に所定の角速度で回転されている。これにより、偏光照明装置10を射出した光が時系列的に色分解され、偏光ビームスプリッタ20へ入射角θ(θ≠0)で入射される。
時系列的に色分解されたR光、G光、B光(以下、色分解光という)は、偏光ビームスプリッタ20へ、プリズム20Aの頂角Dおよび頂角βで挟まれた入射面から入射される。入射角θは、プリズム20Aに入射された光が入射屈折してプリズム20A内を進み、その光軸が頂角αと同一の入射角で偏光分離部20−Pへ入射される角度とする。これにより、偏光分離部20−Pで反射される反射光軸の反射角が頂角αと等しくなるので、偏光分離部20−Pによる反射光は、その光軸がプリズム20Aの頂角Dおよび頂角αで挟まれた平面から当該平面に垂直に射出される。偏光ビームスプリッタ20から射出された光は、反射型ライトバルブ21に入射される。
反射型ライトバルブ21は、時系列的に入射される色分解光(R光、G光、B光)を各色に対応する色信号で時系列的に変調し、各色の変調光を時系列的に射出する。反射型ライトバルブ21を反射射出した光は、上記射出された面(プリズム20Aの上記頂角Dおよび頂角αで挟まれた平面)から再びプリズム20Aへ、その光軸が垂直に入射される。入射光はプリズム20A内を進み、その光軸が上記頂角αと同一の入射角で偏光分離部20−Pへ入射される。上述したように、偏光分離部20−Pは入射光のうち変調光(P偏光)を透過し、非変調光(S偏光)を反射する。
偏光分離部20−Pを透過したP偏光の光は、検光光としてプリズム20−Bに入射され、プリズム20−B内を進行する。この検光光は、プリズム20−Bの頂角αおよび頂角Eで挟まれた平面から、当該平面に垂直に射出される。偏光ビームスプリッタ20からの射出光は、投射レンズ23によって図示しないスクリーン上に投射される。観察者は、時系列的に投射される各色の像を観察することにより、フルカラーの投射像を観察することができる。
なお、第二の実施形態の投射レンズ23も図2の場合と同様に内部に開口絞りを備えている。したがって、時系列色分解光学系24によって時系列的に色分解を行う構成とする場合でも、第一の実施形態と同様に、反射型ライトバルブ21から射出された回折光であって、偏光ビームスプリッタ20の側面にて反射されたゴースト光をカットすることが可能となり、ゴースト像の発生を防止することができる。
(第三の実施形態)
図4は、第三の実施形態による投射型表示装置の平面構成図である。図4において、図1と同一の構成には図1と同一符号を記して説明を省略する。図1の構成と比較すると、色分解光学系におけるダイクロイックミラーおよび偏向ミラーの配置と、色合成光学系を構成する複合プリズムの構造が異なるので、これらの相違点を中心に説明する。
クロスダイクロイックミラー16は、光源11からの入射光の光軸が投射レンズ23の光軸と非平行になるように配設されている。クロスダイクロイックミラー16は、入射された光をB光と、B光と反対方向に進行するR光およびG光の混合光とに色分解する。色分解されたB光は、偏向ミラー31に対する入射光軸の入射角が、たとえば38度となるように偏向ミラー31に入射される。偏向ミラー31は、入射されたB光を偏向ミラー32へ向けて反射する。偏向ミラー32に対するB光の入射光軸の入射角は、たとえば59度に設定されている。偏向ミラー32はB光を反射し、この反射B光が偏光ビームスプリッタ20Bの入射面に垂直でない角度(たとえば、入射面に対して84度)で入射される。
一方、R光およびG光の混合光は、偏向ミラー33に対する入射光軸の入射角が、たとえば35度となるように偏向ミラー33に入射される。偏向ミラー33は、入射された混合光をG光反射ダイクロイックミラー19へ向けて反射する。G光反射ダイクロイックミラー19に対する混合光の入射光軸の入射角は、45度より大(たとえば、51度)に設定されている。
G光反射ダイクロイックミラー19は、当該ミラー19を反射するG光と、当該ミラー19を透過するR光とに混合光を色分解する。R光およびG光は、偏光ビームスプリッタ20R、20Gのそれぞれの入射面に垂直でない角度(たとえば、入射面に対して84度)で入射される。
各色光用の偏光ビームスプリッタ20B、20R、20Gおよび反射型ライトバルブ21B、21R、21Gは、それぞれ図1(第一の実施形態)と同様である。
複合プリズムは、プリズム部材34、35、および36によって構成される。プリズム部材36は、三角柱プリズムによって構成され、断面形状を構成する三角形の3つの頂角は、50度、105度、および25度である。プリズム部材35は、三角柱プリズムによって構成され、断面形状を構成する三角形の3つの頂角は、45度、65度、および70度である。プリズム部材34は、三角柱プリズムによって構成され、断面形状を構成する三角形の3つの頂角は、90度、45度、および45度である。
プリズム部材34および35は、プリズム部材34における2つの45度の頂角に挟まれる面と、プリズム部材35における70度および45度の頂角に挟まれる面とが、その間にR光反射ダイクロイック膜を形成して接着されている。プリズム部材35および36は、プリズム部材35における70度および65度の頂角に挟まれる面と、プリズム部材36における105度および25度の頂角に挟まれる面とが、その間にB光反射ダイクロイック膜を形成して接着されている。
偏光ビームスプリッタ20Bから射出されるB色の検光光(P偏光)は、複合プリズムを構成するプリズム部材36に入射される。偏光ビームスプリッタ20Rから射出されるR色の検光光(P偏光)は、複合プリズムを構成するプリズム部材35に入射される。偏光ビームスプリッタ20Gから射出されるG色の検光光(P偏光)は、複合プリズムを構成するプリズム部材34に入射される。
プリズム部材36に入射されたB光は、プリズム部材36内を進行して面36−aにて全反射(内面反射)され、プリズム部材36内をさらに進む。そして、B光反射ダイクロイック膜にて反射され、面36−aから投射レンズ23へ向けて射出される。
プリズム部材35に入射されたR光は、プリズム部材35内を進行してR光反射ダイクロイック膜にて反射され、プリズム部材35内をさらに進む。そして、B光反射ダイクロイック膜およびプリズム部材36をそれぞれ透過し、プリズム部材36の面36−aから投射レンズ23へ向けて射出される。
プリズム部材34に入射されたG光は、プリズム部材34内を進行してR光反射ダイクロイック膜を透過し、プリズム部材35、B光反射ダイクロイック膜およびプリズム部材36をそれぞれ透過し、プリズム部材36の面36−aから投射レンズ23へ向けて射出される。
以上説明したように、B色、R色、およびG色の検光光は、プリズム部材36の同一面36−aから色合成された光として射出される。色合成光は、投射レンズ23に入射され、スクリーン(不図示)上にフルカラー像が投射される。このように、複合プリズム(プリズム部材34、35、および36)が色合成光学系を構成する。
上述した色分解光学系(ダイクロイックミラー16と19、および偏向ミラー31〜33)の配置は、プリズム部材34〜36による色合成光学系を使用する際に、色分解後のライトバルブまでの光路長を各色間で同じにするように構成されている。上述した入射角等の数値は、その一例を示したものである。
以上説明したように第三の実施形態においても、第一の実施形態と同様に、ゴースト光によるゴースト像の投射を抑えた投射型表示装置を提供することが可能となる。
特許請求の範囲における各構成要素と、発明を実施するための最良の形態における各構成要素との対応について説明する。色分解光学系は、たとえば、ダイクロイックミラー16B,16RG、19、ならびに反射折り曲げミラー17,18によって構成される。色合成光学系は、たとえば、クロスダイクロイックプリズム22によって構成される。第1の三角柱プリズムは、たとえば、プリズム20G−Aによって構成される。第2の三角柱プリズムは、たとえば、プリズム20G−Bによって構成される。第3の三角柱プリズムは、たとえば、プリズム部材34によって構成される。第4の三角柱プリズムは、たとえば、プリズム部材35によって構成される。第5の三角柱プリズムは、たとえば、プリズム部材36によって構成される。第1のダイクロイック膜は、たとえば、R光反射ダイクロイック膜が対応する。第2のダイクロイック膜は、たとえば、B光反射ダイクロイック膜が対応する。なお、本発明の特徴的な機能を損なわない限り、各構成要素は上記構成に限定されるものではない。
本発明の第一の実施形態による投射型表示装置の基本構成図である。 G色光に関する偏光ビームスプリッタおよび反射型ライトバルブを拡大した図である。 本発明の第二の実施形態による投射型表示装置の平面構成図である。 本発明の第三の実施形態による投射型表示装置の平面構成図である。
符号の説明
11…光源
16B、16RG、19…ダイクロイックミラー
17、18、31〜33…反射折り曲げミラー(偏向ミラー)
20R、20G、20B、20…偏光ビームスプリッタ
20R−A、20R−B、20G−A、20G−B、20B−A、20B−B、20A,20B…偏光ビームスプリッタを構成するプリズム
21R、21G、21B、21…反射型ライトバルブ
22…クロスダイクロイックプリズム
23…投射レンズ
23a…前群レンズ
23b…後群レンズ
23c…開口絞り
24…時系列色分解光学系
34〜36…プリズム部材

Claims (10)

  1. 光源からの光を複数の色光に色分解する色分解光学系と、
    前記色分解光学系によって色分解された各色光毎に配設され、前記色分解された光を偏光分離部で反射して各色毎に配設される反射型ライトバルブへ射出し、前記各色の反射型ライトバルブから入射された変調光を前記偏光分離部を透過させてそれぞれ射出する偏光ビームスプリッタと、
    前記各偏光ビームスプリッタから射出された前記各色の変調光を色合成する色合成光学系と、
    前記色合成された光による像を投射する開口絞りを備えた投射光学系とを有する投射型表示装置において、
    前記各色毎に配設された偏光ビームスプリッタはそれぞれ、
    前記偏光分離部と第1の三角柱プリズムおよび第2の三角柱プリズムを有し、
    前記第1の三角柱プリズムの断面形状は、90度の第1頂角、45度より大きい第2頂角、および45度より小さい第3頂角を有する直角三角形であって、
    前記偏光分離部は、前記第1の三角柱プリズムの前記第1頂角に相対する面と前記第2の三角柱プリズムの一面とが接合される接合面に設けられており、
    前記色分解された光は、前記第1の三角柱プリズムの前記第3頂角と相対する面に入射し、
    前記第1の三角柱プリズムの入射面への前記色分解された光の光軸入射角は、前記第1の三角柱プリズムに入射された光の光軸が前記偏光分離部に対して前記第3頂角と同一角度の入射角で入射することを特徴とする投射型表示装置。
  2. 請求項1に記載の投射型表示装置において、
    前記第1の三角柱プリズムの前記第2頂角と接合される前記第2の三角柱プリズムの頂角は、前記第1の三角柱プリズムの前記第3頂角と同一の角度であることを特徴とする投射型表示装置。
  3. 請求項1または2に記載の投射型表示装置において、
    前記色合成光学系は、クロスダイクロイックプリズムで構成されることを特徴とする投射型表示装置。
  4. 請求項1または2に記載の投射型表示装置において、
    前記色合成光学系は、互いに異なる断面形状を有する第3の三角柱プリズム、第4の三角柱プリズムおよび第5の三角柱プリズムを接着した複合プリズムで構成され、前記第3の三角柱プリズムおよび前記第4の三角柱プリズム間に第1のダイクロイック膜が形成され、前記第4の三角柱プリズムおよび前記第5の三角柱プリズム間に第2のダイクロイック膜が形成されていることを特徴とする投射型表示装置。
  5. 請求項1ないし4のいずれかに記載の投射型表示装置において、
    前記色分解光学系は、前記複数の色光のうち一方を反射する特性を有する第1のダイクロイックミラー、および他方を反射する特性を有する第2のダイクロイックミラーを互いに直交するように配設したクロスダイクロイックミラーと、
    前記クロスダイクロイックミラーによってそれぞれ反射された色光の進行方向をそれぞれ変えるように配設した複数の反射折り曲げミラーとを含むことを特徴とする投射型表示装置。
  6. 光源からの光を複数の色光に色分解する色分解光学系と、
    前記色分解光学系によって色分解された各色光毎に配設され、前記色分解された光を偏光分離部で反射して各色毎に配設される反射型ライトバルブへ射出し、前記各色の反射型ライトバルブから入射された変調光を前記偏光分離部を透過させてそれぞれ射出する偏光ビームスプリッタと、
    前記各偏光ビームスプリッタから射出された前記各色の変調光を色合成する色合成光学系と、前記色合成された光による像を投射する開口絞りを備えた投射光学系とを有する投射型表示装置において、
    前記各色光毎に配設された偏光ビームスプリッタはそれぞれ、
    前記色分解された光の入射面への前記色分解された光の光軸の入射角を0度と異なる所定の角度とし、
    前記各色の反射型ライトバルブから前記ビームスプリッタに入射される前記変調光の光軸が、前記色分解光の入射面と平行になるように構成されることを特徴とする投射型表示装置。
  7. 請求項1ないし6に記載の投射型表示装置において、
    前記色分解光学系は、前記光源からの光を赤、緑、青の3色の光に分解することを特徴とする投射型表示装置。
  8. 光源からの光を偏光ビームスプリッタに入射し、偏光分離部を反射して射出される光を反射型ライトバルブに入射して変調反射される光を前記偏光ビームスプリッタに入射するとともに、変調光を前記偏光分離部の透過光として検光して取り出し、投射レンズにて投射する投射型表示装置において、
    前記偏光ビームスプリッタは、前記偏光分離部と第1の三角柱プリズムおよび第2の三角柱プリズムを有し、
    前記第1の三角柱プリズムの断面形状は、90度の第1頂角、45度より大きい第2頂角、および45度より小さい第3頂角を有する直角三角形であって、
    前記偏光分離部は、前記第1の三角柱プリズムの前記第1頂角に相対する面と前記第2の三角柱プリズムの一面とが接合される接合面に設けられており、
    前記光源からの光は、前記第1の三角柱プリズムの前記第3頂角と相対する面に入射し、その面に対する入射光軸の入射角は、当該第1の三角柱プリズムに入射した光の光軸が偏光分離部に対して前記第3頂角と同じ角度の入射角にて入射するように構成されることを特徴とする投射型表示装置。
  9. 光源からの光を偏光ビームスプリッタに入射し、偏光分離部を反射して射出される光を反射型ライトバルブに入射して変調反射される光を前記偏光ビームスプリッタに入射するとともに、変調光を前記偏光分離部の透過光として検光して取り出し、投射レンズにて投射する投射型表示装置において、
    前記偏光ビームスプリッタは、前記偏光分離部を挟んで接着される第1の三角柱プリズムおよび第2の三角柱プリズムで構成され、
    前記光源からの光は、前記第1の三角柱プリズムの第1面に入射光軸の入射角が0度と異なる所定角度で入射され、前記偏光分離部で反射射出される光は、前記第1の三角柱プリズムの第2面から出射光軸の出射角が0度で射出されるように構成されることを特徴とする投射型表示装置。
  10. 請求項9に記載の投射型表示装置において、
    前記反射型ライトバルブで変調反射される光は、前記第1の三角柱プリズムの第2面に入射光軸の入射角が0度で入射され、前記偏光ビームスプリッタから取り出される検光光は、前記第2の三角柱プリズムの射出面から出射光軸の出射角が0度で射出されるように構成されることを特徴とする投射型表示装置。
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