JPH10133301A - 三色色分解光学系及びそれを用いたフルカラー投射装置 - Google Patents

三色色分解光学系及びそれを用いたフルカラー投射装置

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JPH10133301A
JPH10133301A JP8288547A JP28854796A JPH10133301A JP H10133301 A JPH10133301 A JP H10133301A JP 8288547 A JP8288547 A JP 8288547A JP 28854796 A JP28854796 A JP 28854796A JP H10133301 A JPH10133301 A JP H10133301A
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light
color
optical system
color light
lens
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JP8288547A
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Atsushi Sekine
淳 関根
Tetsuo Hattori
徹夫 服部
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Nikon Corp
Original Assignee
Nikon Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高輝度で、コントラスト低下のない投射像を
確保できるコンパクトな色分解光学系及びそれを用いた
投射型表示装置を提供することにある。 【解決手段】 第1の色光と第2の色光とを反射し、第
3の色光を透過する第1のダイクロイックミラー6と第
3の色光を反射し、第1の色光と第2の色光を透過する
第2のダイクロイックミラー5とをX型に配置したクロ
スダイクロイックミラーと、少なくとも第1の色光を反
射し、第2の色光を透過するダイクロイックミラー9と
を備えた構成とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、三色色分解光学系
並びにその光学系を用いた反射型ライトバルブ用フルカ
ラー投射装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来反射型ライトバルブを使用したフル
カラー投射装置として特開昭63−39294号に記載
された装置が知られている。図5にこの投射装置の構成
図を示し、本図に従って従来例を説明する。まず、21
1は三色色分解光学系であり、第1プリズム211A、
第2プリズム211B、第3プリズム211Cを図示の
ように配置し、第1プリズム211Aの211e面には
青色光を反射し、それより長波長側を透過させるダイク
ロイック薄膜を蒸着する。第1プリズム211Aと第2
プリズム211Aの間には空隔が構成され、又第2プリ
ズム211Bと第3プリズム211Cの間の211f面
には赤色光反射、緑色光透過のダイクロイック薄膜が蒸
着されている。従って、211a面から白色光が入射す
ると、211e面にて反射された青色光は面211aに
て内面全反射され、出射面211bに向かう。面211
fにて反射された赤色光は空隔と接する面で内面全反射
して出射面211cに向かう。面211fを透過した緑
色光は出射面211dに向かう。212、213、21
4は順に青色成分の映像、赤色成分の映像、緑色成分の
表示する2次元の反射型液晶素子(ライトバルブ)であ
る。尚、このライトバルブの構成は、透過型ライトバル
ブの裏面にそれぞれ誘電体による反射層2 15、2
16、217を形成して、反射式ライトバルブとして構
成している。221は偏光ビームスプリッタ(PBS)
であり、色分解光学系211の設定光軸O上に配置され
る。222はコリメーションレンズであり、このコリメ
ーションレンズの焦点上にハロゲンランプ等の白色光源
223を配置する。
【0003】以上の構成で、白色光源223を発した光
束はコリメーションレンズ222へ入射して平行光束と
なり、PBS221の偏光分離部によって反射されたS
偏光が前記色分解光学系に入射される。色分解光学系に
入射した直線偏光光は各色光に分解されて各色光用ライ
トバルブに入射され、各色光の映像信号によって空間変
調され、偏光方向を90度変換させて反射され、光路を
逆行して色合成され、前記入射面211Aから射出し、
前記偏光方向が変換された成分のみがPBS221を透
過して、投射レンズ224にてスクリーン225上に投
射される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来例に示し
た投射装置においては以下の問題があった。白色光源を
偏光分離するPBSは、偏光分離しなければならない波
長領域が白色光であるために全波長に対して偏光分離を
達成しなければならないが、全波長域にて良好な偏光分
離を行うことは実際的には不可能である。このために、
ある波長域においては投射像のコントラストが劣化する
という問題である。
【0005】更に、従来例においては、光源光をPBS
にて偏光分離し、該分離光の一方を色分離、及び色合成
をし、該合成光をPBSにて検光するという構成として
いるために、三色分離、合成用のプリズム中において偏
光面が回転してしまい、投射像のコントラストが劣化す
るという問題がある。プリズム中で偏光面が回転しない
ようにするためには、プリズムを構成する光学ガラスの
複屈折(歪)を極力抑えることが必要であるが、このた
めには材料のコスト上昇を避けることは出来なかった。
その上、この材料を使用したとしても、複屈折を完全に
ゼロにすることはできず、この結果投射像のコントラス
トの低下を生じていた。
【0006】本発明の目的は、高輝度で、コントラスト
低下のない投射像を確保できるコンパクトな色分解光学
系及びそれを用いた投射型表示装置を提供することにあ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】第1の態様として、第1
の色光と第2の色光とを反射し、第3の色光を透過する
第1のダイクロイックミラーと第3の色光を反射し、第
1の色光と第2の色光を透過する第2のダイクロイック
ミラーとをX型に配置したクロスダイクロイックミラー
と、少なくとも第1の色光を反射し、第2の色光を透過
するダイクロイックミラーとを備えた構成とした。
【0008】第2の態様として、光源光を出射する光源
と、前記光源光を第1、第2、及び第3の各色光に色分
解する三色分解光学系と、前記三色分解光学系によって
分解された前記第1、第2及び第3の各色光の各々を偏
光分離する偏光分離光学系と、前記偏光分離光学系によ
って偏光分離された各色光の一方の偏光光を変調させる
各色光用の反射型ライトバルブと、前記反射型ライトバ
ルブからの各色から射出される射出光を検光する各色光
毎の光学系と、前記検光された各色光を合成する色合成
光学系と、前記合成光を投射する投射レンズとを有し、
前記三色分解光学系は、請求項1記載の三色分解光学系
を用いた構成とした。
【0009】第3の態様として、第2の態様に付け加
え、前記偏光分離光学系並びに前記検光光学系は各色毎
に設けられた偏光ビームスプリッタにて兼用することと
した。第4の態様として、第2ならびに第3の態様に付
け加え、光源から第1、第2及び第3の各色光用ライト
バルブまでの光路長が各々等しいこととした。第5の態
様として、第2、第3ならびに第4の態様に付け加え、
前記偏光分離光学系並びに検光光学系を兼用する第1、
第2及び第3の各色光用偏光ビームスプリッタ並びに第
1、第2及び第3の各色光用ライトバルブが前記投射レ
ンズの開口絞りによって定まる主光線がテレセントリッ
クな特性を有する位置に配置した構成とした。
【0010】第6の態様として、第2〜第5の態様に付
け加え、前記光源と前記三色分解光学系の間にはフライ
アイインテグレータが配置した構成とした。
【0011】
【発明の実施の形態】
(本発明の実施の形態)図1は本発明の実施の形態を示
す三色分解光学系並びにそれを用いたフルカラー投射装
置の基本構成図であり、これより説明する。図示しない
ランプ並びに当該ランプの背面に配置された放物面形状
の凹面鏡から構成される光源から射出されたR(赤)色
光、G(緑)色光、B(青)色光を含む光源光は折り曲
げミラー3にて光軸の方向を直角に変えて進行し、B色
光反射のダイクロイックミラー5とR色光並びにG色光
反射のダイクロイックミラー6がX型に配置されたクロ
スダイクロイックミラーに入射される。当該ミラーによ
って互いに反対方向で、入射方向に対して直角な方向
に、B色光並びにR色光、G色光混合光を当該クロスダ
イクロイックミラーから射出する。色分離されたB色光
は折り曲げミラー8によって光軸の方向を直角に変えて
進行し、B色光用偏光ビームスプリッタ(PBS)11
Bに入射される。R色光、G色光混合光は折り曲げミラ
ー9によって光軸を直角に変えて進行し、前記ダイクロ
ミラー5と平行に配置されたG色光反射ダイクロイック
ミラー9に入射し、R色光を入射軸と同じ方向に透過進
行させてPBS11Rに入射させる。ダイクロイックミ
ラー9を反射したG色光はPBS11Gに入射させる。
以上光源光はダイクロイックミラー5、6からなるクロ
スダイクロイックミラーとダイクロイックミラー9から
構成される三色分解光学系によってR光、G光、B光に
分解され、各色光毎に配置されたR,G,Bの各々の色
光用PBS11R,11G,11Bに入射される。各色
光用PBSに入射した各色光は当該PBSの偏光分離膜
によって偏光分離され、その内の反射されたS偏光のみ
各色光用反射型ライトバルブ12R、12G、12Bに
入射される。尚、透過したP偏光は各色光とも廃棄され
る。 本実施の形態においては、光源からクロスダイク
ロイックミラー6並びにダイクロイックミラー9を経由
して各色光用ライトバルブまでの光路長は各色光におい
て全て同じである。
【0012】ここで反射型ライトバルブ、特に本実施の
形態において採用した電気書き込み反射型ライトバルブ
について図4を用いて説明する。図4はその断面構造図
を示しており、光入射方向から、透明ガラス基板30
1、透明ITO電極302、液晶配向膜303、TN液
晶層304、液晶配向膜305、電極306、電極とT
FT接続金属307、TFTドレイン312、TFTゲ
ート310、TFTソース311、TFT絶縁体31
3、シリコン基板314にて構成される。ゲート310
に電圧が印加されることにより、TFTがスイッチング
され、ドレインを経由して電極306と対向電極302
間に電圧が印加され、その箇所の液晶分子は発生した電
界により互いに平行に配列することとなり、入射偏光光
は該液晶間隔が1/4波長板として作用するために円偏
光となり金属電極に入射し、該電極によって反射され再
度液晶を通過する際に円偏光から、入射光と90度位相
のずれた直線偏光となって出射されることとなる。ゲー
トに印加されないときはTFTはスイッチングされない
ために電極306と対向電極302間に電界は発生せ
ず、液晶分子は互いに直角方向の配向膜303、305
に倣って配向されており、入射光はこの液晶分子に倣っ
て旋光されて入射し、金属電極306に反射され、再度
液晶分子のねじれに倣って再度旋光され、入射偏光と同
じ振動方向の直線偏光光で出射する。このように選択さ
れた箇所のみ、入射光の偏光と90度位相のずれた偏光
光を出射することができる。この構造のライトバルブの
場合、TFTは電極の下部に配置するができるために、
電極の面積を大きくとれることができ、開口率を格段に
大きくすることができる。
【0013】以上が電気書き込み反射型ライトバルブの
機能であり、基本的に電気的に選択した箇所の、反射出
射光の偏光を入射光とは位相の異なる偏光に変換させる
機能を有する。各色光用ライトバルブ12R、12G、
12Bを射出した各色信号によって受けた変調光を含む
光は、再度各色光用PBS11R、11G、11Bに入
射され各色光用PBSの偏光分離膜にて変調光のみ検光
され、当該光のみ透過して進行し、色合成光学系を形成
するダイクロイックプリズム13に入射される。ダイク
ロイックプリズム13は4個の直角二等辺三角柱プリズ
ムの側面にR光反射ダイクロイック膜13R又はB光反
射ダイクロイック膜13Bを形成して貼りあわあせ、各
ダイクロイック膜がX型に配置されたように形成したプ
リズムである。図に示すようにR光用PBS11Rを射
出したR光検光光は当該ダイクロイックプリズムのR光
反射ダイクロイック膜13Rに反射されて光軸を直角に
変えて進行し、プリズムを射出する。同様にPBS11
Bを射出したB光検光光は当該ダイクロイックプリズム
13のB光反射ダイクロイック膜13Bによって反射、
光軸を直角に変えて、プリズムを射出する。G光用PB
Sを射出したG光検光光はダイクロイックプリズム13
に入射して、ダイクロイック膜13Bおよびに13Rを
透過してそのままの光軸で進行、射出する。以上により
ダイクロイックプリズム13にて三色合成が達成され、
投射レンズに入射する合成光はスクリーン上に投射され
る。
【0014】本実施の形態では、R、G、B色光の各色
光毎に光源から各色光用のライトバルブまでの各々の光
路長を同じにする配置とし、更に色分離された色毎に単
独のPBSにて偏光分離が行われ、各色光の偏光分離さ
れた一方の偏光がライトバルブに入射されて変調され、
当該変調光が各色毎のPBSにて検光されて三色合成光
学系にて色合成されて投射レンズにて投射する構成とし
た。このような配置構成とすることにより、各色光用ラ
イトバルブから射出された光を各PBSにて検光された
光は、たとえ三色合成光学系内部にて偏光方向の回転等
を起こして、当該合成光学系を射出した合成系の偏光が
乱れていても、投射レンズにて投射される投射像にコン
トラストのムラは発生しないという大なる効果を有す
る。
【0015】更に、前記のように各色光用ライトバルブ
までの光路長を光源より同じ距離とした配置したため
に、一光色のみリレー光学系で光路長を伸ばす必要もな
く、投射装置の小型化が可能となった。図2には図1に
示す基本構成に基づいた投射装置の照明光学系等の光学
系を記載した形態であり、これについて説明する。1は
光源を示しており、当該光源1はランプと凹面鏡である
放物面鏡とから構成される。ランプから射出された光源
光は放物面鏡に反射されて略平行光束となって射出さ
れ、第1レンズ板2に入射される。第1レンズ板2は光
源光入射面側には複数個(本実施の形態においては5×
6個)の微小なレンズから形成されているレンズマトリ
クスを有し、入射面の反対側面は単一球面に形成されて
いる。レンズマトリクスの個々の微小レンズ形状は入射
面は所定の球面であり、且つその対角寸法の比はライト
バルブの対角寸法の比と同じに設定してある。各レンズ
マトリクスに入射した略平行光の光源光は折り曲げミラ
ー3を経由して第2レンズ板4のレンズマトリクス上に
集光される。つまり、第1レンズ板上のレンズマトリク
スの焦点距離の位置に第2レンズ板を配置する。この構
成により、第1レンズ板上のレンズマトリクスによる個
々のランプ像が対応する第2レンズ上のレンズマトリク
ス上に形成される。尚、レンズ板2上のレンズマトリク
スは第1レンズのレンズマトリクスの行と列を一致させ
て配列してある。第2レンズ板上のレンズマトリクスを
構成する個々の微小レンズは対応する第1レンズ板上の
レンズマトリクスの個々の微小レンズ上の光点をライト
バルブ上に結像させる機能を有し、第2レンズ板上の個
々の微小レンズそれぞれによってライトバルブ上に重畳
させることとなる。即ち、第1レンズ板上のレンズマト
リクスを構成する個々の微小レンズ入射面は光源とし
て、対応する第2レンズ板のレンズマトリクスの個々の
微小レンズによってライトバルブ上に臨界照明される。
更に、上記のように第2レンズ上のそれぞれの微小レン
ズによって重畳されるために、ライトバルブ上の照明の
均一性を向上させることができる。
【0016】図2に示す、ランプから射出される光線は
放物面鏡にて略平行な2光線であって、光軸の両側にて
第1レンズ板上のレンズマトリクスの1個の微小レンズ
の幅を持って当該レンズに入射するとする。前記の説明
によって両光線は第2レンズ板状の前記第1レンズ上の
前記レンズと対応するレンズマトリクス上の微小レンズ
に集光される。当該レンズを透過した両光線は所定の広
がりを持って進行し、ダイクロイックミラー6によって
R光とG光を含んだ光が分解されて反射し、同じ広がり
を持って折り曲げミラー7を経由して、G光反射ダイク
ロイックミラー9にてそのまま透過するR光と、反射す
るG光とに色分解される。R光はフィールドレンズ10
Rにて光軸に平行な光になってPBS11Rに入射す
る。ダイクロイックミラー9にて反射されたG光はフィ
ールドレンズ10Gにて光軸に平行な光線になり、PB
S11Gに入射される。ダイクロイックミラー5によっ
て反射されたB光は所定の広がり角をもって進行し、折
り曲げミラー8にて反射されて進行し、フィールドレン
ズ10Bにて光軸に平行な光に変えて進行し、PBS1
1Bに入射される。PBSに入射した各色光は各光用P
BSの偏光分離部によって偏光分離され、反射光は光軸
に平行に進行して各色光用ライトバルブに入射され、各
色光の色信号によって変調を受けて、当該ライトバルブ
から、同様に光軸に平行に射出され、各色光用PBSに
て検光作用を受けて、変調光のみ透過、射出させる。各
色光の射出光はフィールドレンズ15R、15G、15
Bによって光軸に対して収束するように進行し、三色合
成光学系であるクロスダイクロイックプリズム13にて
合成されて、当該ダイクロイックプリズムを集光光で進
行して投射レンズに入射され、当該投射レンズ14の開
口絞り14aにて交差する。 以上のように両光線は投
射レンズ14の開口絞り14aの中央を通過することか
ら、いわゆる主光線であったことが理解できる。つま
り、前記投射レンズの開口絞りによって決定される主光
線は各色光ともライトバルブ並びにPBSにおいては光
軸に平行となり、いわゆる主光線がテレセントリック特
性を維持していることが理解できる。また、前記照明光
学系は第1レンズ板上のレンズマトリクス表面を個々の
光源として、第2レンズ板上のレンズマトリクスを構成
する微小レンズによりライトバルブ上にテレセントリッ
クな臨界照明を達成している。
【0017】各色光用ライトバルブから射出された主光
線は、各色光用PBSを光軸に平行を維持して透過し、
フィールドレンズ13R、13G、13Bによって集光
光線となり、ダイクロイックプリズム13を経由して投
射レンズ14の開口絞り14aの中心にて交差する。こ
れまでは主光線の説明であったが、第1レンズ板のレン
ズマトリクスによって形成されるサブビームはこれのみ
にとどまらない。例えば図示する第1レンズ板の縁側の
微小レンズに入射する光線(左縁のみを点線で示す)を
考えてみる。主光線と同様に第1レンズ板2の縁側のレ
ンズに光軸に対して略平行に入射された光線は両レンズ
によってそれぞれサブビームが形成され、対応する第2
レンズ板4上のレンズ上に集光される。そして各色光用
ライトバルブ上に重畳されて照明される。ライトバルブ
を反射した両光線はダイクロイックミラーを経由して投
射レンズ14の開口絞り14aの図に示すところの両端
部に集光される。
【0018】以上の構成によれば、前記のように各色光
用ライトバルブ並びに各色光用PBSは主光線が光軸に
平行な、即ち主光線がテレセントリックな特性を維持し
た位置に配置されることとなる。従って、ライトバルブ
の液晶層への主光線の入射角度に起因する特性によるコ
ントラストのばらつきが発生することはなく、更にPB
Sの偏光分離膜の同様な特性によるコントラストのばら
つきを発生させることもない。
【0019】図3は図1の基本構成を維持した構成の投
射装置であって、図2に示す投射装置のおけるフィール
ドレンズ15R、15B、15Gを採用しない投射装置
の例である。本図においては光線は主光線のみの図示と
した。図3に示す投射装置における投射レンズ14’
は、開口絞り14’aよりも合成用偏光ビームスプリッ
タ側に位置するレンズ群の後側焦点(開口絞り側を後側
とする)位置に開口絞り14’aを配置する構成であ
る。この開口絞りによって投射装置の光学系の主光線が
定まり、合成用偏光ビームスプリッタと投射レンズとの
間において主光線が光軸と平行になる。すなわち、この
投射レンズ系14’は合成用偏光ビームスプリッタ13
側にテレセントリックな光学系となっている。言い換え
ると、投射レンズの入射瞳は無限位置に設定されている
ことになる。
【0020】光源1から射出した略平行光は第1レンズ
板にて該レンズ板上の微小レンズの数だけのサブビーム
に分割され、個々のサブビームは対応する第2レンズ板
の微小レンズ上に集光される。言い換えると第2レンズ
板の微小レンズは対応する第1レンズ板の微小レンズ上
によって形成された光点をライトバルブ上に臨界照明す
る。 その際、ダイクロイックミラー5、ダイクロイッ
クミラー6及びダイクロイックミラー9における三色分
解光学系としての機能は前記説明と同じである。更に、
各色光用PBSに入射直前に配置したフィールドレンズ
10R、10B、10Gの機能も前記のとおりであり、
これ以降は主光線が光軸に平行になっている。つまり、
各色光用PBS並びにライトバルブ及びダイクロイック
プリズム13は、主光線がテレセントリックな特性を維
持する位置に配置されることになる。但し、図2に示す
場合と比較するとフィールドレンズが不要となるがダイ
クロイックプリズム自体の大きさが大となる。
【0021】このように本発明の実施例の図3のような
光学配置構成とした投射装置は、図2の光学配置場合に
比較し、PBS並びにライトバルブの主光線の入射角に
依存する特性から発生するコントラストのムラの発生を
なくすことができ、さらに合成光学系としてのダイクロ
イックプリズムのダイクロイック膜13R、並びに13
Bの主光線の入射角に依存する反射特性に起因するカラ
ーシェーディングをなくすことができる効果を有する。
【0022】尚、本発明の実施の形態の投射装置におい
ては、光源に使用した凹面鏡は第1レンズ板に略平行光
で入射させる点から放物面鏡としたが、この構成に限定
する必要はない。例えば楕円鏡にて集光光束として凹レ
ンズによる整形光学系を用いて略平行光束を形成しても
良いことは言うまでもない。又、照明光学系としていわ
ゆるフライアイインテグレータを使用したが、他に例え
ばロッドインテグレータを使用して照明を実施してもよ
い。
【0023】
【発明の効果】以上、本発明によれば、各色光用ライト
バルブから射出された光を各PBSにて検光された光
は、たとえ三色合成光学系内部にて偏光方向の回転等を
起こして、当該合成光学系を射出した合成系の偏光が乱
れていても、コントラストのばらつきを生ぜず、高輝度
な投射像が得ることができる。その上、投射装置の小型
化が可能となった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態を示す基本構成図。
【図2】本発明の実施の形態の基本構成を使用した投射
装置の光線図。
【図3】本発明の実施の形態の基本構成を使用した投射
装置の他の例の光線図。
【図4】反射型ライトバルブの断面構造図
【図5】従来例を示す投射装置
【符号の説明】
1 光源 2 第1レンズ板 3 折り曲げミラー 4 第2レンズ板 5 B光反射ダイクロイックミラー 6 G光、R光反射ダイクロイックミラー 7、8 折り曲げミラー 9 G光反射ダイクロイックミラー 10R、10G、10B フィールドレンズ 11R、11G、11B PBS 12R、12G、12B 反射型ライトバルブ 13 クロスダイクロイックプリズム 14、14’ 投射レンズ 14a、14a’ 開口絞り

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の色光と第2の色光とを反射し、第
    3の色光を透過する第1のダイクロイックミラーと第3
    の色光を反射し、第1の色光と第2の色光を透過する第
    2のダイクロイックミラーとをX型に配置したクロスダ
    イクロイックミラーと、少なくとも第1の色光を反射
    し、第2の色光を透過するダイクロイックミラーとを備
    えたことを特徴とした三色分解光学系。
  2. 【請求項2】 光源光を出射する光源と、 前記光源光を第1、第2、及び第3の各色光に色分解す
    る三色分解光学系と、 前記三色分解光学系によって分解された前記第1、第2
    及び第3の各色光の各々を偏光分離する偏光分離光学系
    と、 前記偏光分離光学系によって偏光分離された各色光の一
    方の偏光光を変調させる各色光用の反射型ライトバルブ
    と、 前記反射型ライトバルブからの各色から射出される射出
    光を検光する各色光毎の光学系と、 前記検光された各色光を合成する色合成光学系と、 前記合成光を投射する投射レンズとを有する投射装置に
    おいて、 前記三色分解光学系は、請求項1記載の三色分解光学系
    を用いたことを特徴としたフルカラー投射装置。
  3. 【請求項3】 前記偏光分離光学系並びに前記検光光学
    系は各色毎に設けられた偏光ビームスプリッタにて兼用
    することを特徴とする請求項2記載のフルカラー投射装
    置。
  4. 【請求項4】 光源から第1、第2及び第3の各色光用
    ライトバルブまでの光路長が各々等しいことを特徴とす
    る請求項2ならびに請求項3に記載のフルカラー投射装
    置。
  5. 【請求項5】 前記偏光分離光学系並びに検光光学系を
    兼用する第1、第2及び第3の各色光用偏光ビームスプ
    リッタ並びに第1、第2及び第3の各色光用ライトバル
    ブが前記投射レンズの開口絞りによって定まる主光線が
    テレセントリックな特性を有する位置に配置したことを
    特徴とする請求項2、3及び4記載のフルカラー投射装
    置。
  6. 【請求項6】 前記光源と前記三色分解光学系の間には
    フライアイインテグレータが配置したことを特徴とする
    請求項2〜5記載のフルカラー投射装置。
JP8288547A 1996-08-12 1996-10-30 三色色分解光学系及びそれを用いたフルカラー投射装置 Pending JPH10133301A (ja)

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JP2004078159A (ja) * 2002-06-20 2004-03-11 Fuji Photo Optical Co Ltd 投写型表示装置
US6844979B2 (en) 2002-06-12 2005-01-18 Nikon Corporation Projection display apparatus

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