JP2003207745A - 投射型表示装置、検光色合成光学系、及びクロスダイクロイックプリズム - Google Patents

投射型表示装置、検光色合成光学系、及びクロスダイクロイックプリズム

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JP2003207745A
JP2003207745A JP2002002154A JP2002002154A JP2003207745A JP 2003207745 A JP2003207745 A JP 2003207745A JP 2002002154 A JP2002002154 A JP 2002002154A JP 2002002154 A JP2002002154 A JP 2002002154A JP 2003207745 A JP2003207745 A JP 2003207745A
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triangular prism
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prism
optical system
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Atsushi Sekine
淳 関根
Tetsuo Hattori
徹夫 服部
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Nikon Corp
Original Assignee
Nikon Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ゴースト光の発生を防止した投射型表示装置を
提供する。 【解決手段】光源1、色分解光学系8,9,12、反射
型ライトバルブ14R,14G,14B、偏光ビームス
プリッタ13R,13G,13B、色合成光学系15、
ライトバルブ14R,14G,14Bの開口数を決定す
る開口絞り16cを有する投影光学系16を有する投射
型表示装置において、ライトバルブ14R,14G,1
4Bから投影光学系16までの光路内に、色分解光学系
12からの光で、かつ偏光ビームスプリッタ13Rの入
射面13Rmより入射して、偏光ビームスプリッタ13
R内の偏光分離面13Rpによって反射され、さらに入
射面13Rmで反射された光が、投影光学系16のライ
トバルブ14R,14G,14Bの開口数を決定する開
口絞り16cの開口部を通過することを防止する防止部
材15dを有することを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、投射型表示装置、
検光色合成光学系、及びクロスダイクロイックプリズム
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の投射型表示装置として、本願出願
人による特開2000−111839号公報に開示の投
射型表示装置の構成を説明する。光源からの光は色分解
光学系によってR(赤)光、G(緑)光、及びB(青)
光に色分解される。色分解されたこれらの各色光はそれ
ぞれ、各色光用の偏光ビームスプリッタに入射する。こ
のとき、各色光はそれぞれ各色光用の偏光ビームスプリ
ッタ内の偏光分離部に対して45度未満の入射角度で入
射する。各偏光ビームスプリッタによって偏光分離され
た各色光は、それぞれ各色光用の反射型ライトバルブに
入射する。反射型ライトバルブに入射した各色光は、そ
れぞれ画像信号に応じて変調される。各変調光は、それ
ぞれ偏光ビームスプリッタによって検光された後、色合
成光学系に入射する。色合成光学系に入射した各検光光
は、該色合成光学系によって色合成されて投影光学系を
介してスクリーン上に投影される。
【0003】以上の構成により上記公報に開示の投射型
表示装置は、偏光ビームスプリッタ自身の小型化や投影
光学系の開口数を大きくすること等が可能となる。これ
により、投射型表示装置全体の小型化と投影光の高輝度
化とを図ることができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
の投射型表示装置は、スクリーン上にゴースト像を投影
してしまうという問題がある。
【0005】一般に、反射型ライトバルブによって変調
された変調光を偏光ビームスプリッタによって検光し、
この検光された光を投影光学系によって投影する構成の
投射型表示装置では、投影光学系に入射する検光光のう
ち、該投影光学系を構成する個々のレンズのレンズ表面
で反射された光は、逆行して再び反射型ライトバルブに
入射する。この光は該反射型ライトバルブで反射され、
再び投影光学系に入射する。最終的にこの光は、該投影
光学系によってゴースト像としてスクリーン上に投影さ
れる。このようにして発生するゴースト像を防止するた
めの手段として、偏光ビームスプリッタと投影光学系と
の間の光路内に1/4波長位相板を配置する方法が知ら
れている。
【0006】しかし、斯かる方法では上記従来の投射型
表示装置において発生するゴースト像を防止することは
できなかった。
【0007】そこで本発明は上記問題点に鑑みてなされ
たものであり、ゴースト光の発生を防止した投射型表示
装置、検光色合成光学系、及びクロスダイクロイックプ
リズムを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に請求項1に記載の発明は、照明光を供給する光源と、
前記光源からの光を複数色の光に分解する色分解光学系
と、前記複数色の光に対応して配置された複数の反射型
ライトバルブと、前記色分解光学系からの前記複数色の
光を偏光分離して前記複数の反射型ライトバルブにそれ
ぞれ導き、前記複数の反射型ライトバルブで変調されて
導かれた前記複数色の光を検光する複数の偏光ビームス
プリッタと、前記複数の偏光ビームスプリッタによって
検光された前記複数色の光を色合成する色合成光学系
と、前記複数の反射型ライトバルブの開口数を決定する
開口絞りを有し前記複数の反射型ライトバルブに生成さ
れた像を投影する投影光学系とを有する投射型表示装置
において、前記反射型ライトバルブから前記投影光学系
までの光路内で、前記色分解光学系からの光で、かつ前
記偏光ビームスプリッタの入射面より当該偏光ビームス
プリッタに入射して、前記偏光ビームスプリッタ内の偏
光分離面によって反射され、さらに前記入射面で反射さ
れた光が、前記投影光学系の前記反射型ライトバルブの
開口数を決定する前記開口絞りの開口部を通過すること
を防止する構成としたことを特徴とする投射型表示装置
を提供する。
【0009】また、請求項2に記載の投射型表示装置
は、請求項1に記載の投射型表示装置において、前記色
合成光学系はクロスダイクロイックプリズムからなり、
当該クロスダイクロイックプリズムは、略直角な頂角を
有する第1乃至第4の三角プリズムを前記略直角な頂角
どうしが合うように、前記第1の三角プリズムの頂角を
挟む第1面と前記第2の三角プリズムの頂角を挟む第2
面と、前記第2の三角プリズムの頂角を挟む第1面と前
記第3の三角プリズムの頂角を挟む第2面と、前記第3
の三角プリズムの頂角を挟む第1面と前記第4の三角プ
リズムの頂角を挟む第2面と、前記第4の三角プリズム
の頂角を挟む第1面と前記第1の三角プリズムの頂角を
挟む第2面とを接着し、前記第4の三角プリズムは、当
該第4の三角プリズムの前記略直角な頂角から当該略直
角な頂角に対応する底面までの距離が、他の前記三角プ
リズムの前記略直角な頂角から当該略直角な頂角に対応
する底面までの距離よりも大きく、前記第4の三角プリ
ズムの前記底面が前記投影光学系と対面するように配置
されていることを特徴とする。
【0010】また、請求項3に記載の投射型表示装置
は、請求項1に記載の投射型表示装置において、前記複
数の光は、R(赤)光、B(青)光、G(緑)光であ
り、前記色合成光学系は、前記偏光ビームスプリッタに
よって検光されたR光が前記色合成光学系に入射する入
射面と相対する前記色合成光学系の面の近傍、かつ当該
色合成光学系の面に平行に配設されたR光反射ダイクロ
イック膜を有することを特徴とする。
【0011】また、請求項4に記載の発明は、複数色の
光に対応して配置された複数の反射型ライトバルブと、
前記複数の反射型ライトバルブによって変調されて導か
れた前記複数色の光を検光する偏光ビームスプリッタ
と、前記偏光ビームスプリッタによって検光された前記
複数色の光を色合成するクロスダイクロイックプリズム
とを有する検光色合成光学系において、前記クロスダイ
クロイックプリズムは、略直角な頂角を有する第1乃至
第4の三角プリズムを前記頂角どうしが合うように、前
記第1の三角プリズムの頂角を挟む第1面と前記第2の
三角プリズムの頂角を挟む第2面と、前記第2の三角プ
リズムの頂角を挟む第1面と前記第3の三角プリズムの
頂角を挟む第2面と、前記第3の三角プリズムの頂角を
挟む第1面と前記第4の三角プリズムの頂角を挟む第2
面と、前記第4の三角プリズムの頂角を挟む第1面と前
記第1の三角プリズムの頂角を挟む第2面とを接着し、
前記第4の三角プリズムは、当該第4の三角プリズムの
前記略直角な頂角から当該略直角な頂角に対応する底面
までの距離が、他の前記三角プリズムの前記略直角な頂
角から当該略直角な頂角に対応する底面までの距離より
も大きいことを特徴とする検光色合成光学系を提供す
る。
【0012】また、請求項5に記載の検光色合成光学系
は、複数色の光に対応して配置された複数の反射型ライ
トバルブと、前記複数の反射型ライトバルブによって変
調されて導かれた前記複数色の光を検光する偏光ビーム
スプリッタと、前記偏光ビームスプリッタによって検光
された前記複数色の光を色合成するクロスダイクロイッ
クプリズムとを有する検光色合成光学系において、前記
複数色の光は、R(赤)光、B(青)光、G(緑)光で
あり、前記クロスダイクロイックプリズムは、前記偏光
ビームスプリッタによって検光されたR光が前記クロス
ダイクロイックプリズムに入射する入射面と相対する前
記クロスダイクロイックプリズムの面の近傍、かつ当該
クロスダイクロイックプリズムの面に平行に配設された
R光反射ダイクロイック膜を有することを特徴とする。
【0013】また、請求項6に記載の発明は、略直角な
頂角を有する第1乃至第4の三角プリズムを前記頂角ど
うしが合うように、前記第1の三角プリズムの頂角を挟
む第1面と前記第2の三角プリズムの頂角を挟む第2面
と、前記第2の三角プリズムの頂角を挟む第1面と前記
第3の三角プリズムの頂角を挟む第2面と、前記第3の
三角プリズムの頂角を挟む第1面と前記第4の三角プリ
ズムの頂角を挟む第2面と、前記第4の三角プリズムの
頂角を挟む第1面と前記第1の三角プリズムの頂角を挟
む第2面とを接着し、前記第4の三角プリズムは、当該
第4の三角プリズムの前記略直角な頂角から当該略直角
な頂角に対応する底面までの距離が、他の前記三角プリ
ズムの前記略直角な頂角から当該略直角な頂角に対応す
る底面までの距離よりも大きいことを特徴とするクロス
ダイクロイックプリズムを提供する。
【0014】また、請求項7に記載のクロスダイクロイ
ックプリズムは、請求項6に記載のクロスダイクロイッ
クプリズムにおいて、前記第4の三角プリズムの頂角を
挟む第1面にR光反射ダイクロイック膜が形成され、前
記第4の三角プリズムの頂角を挟む第2面にB光反射ダ
イクロイック膜が形成され、前記第1の三角プリズムの
頂角を挟む第1面にB光反射ダイクロイック膜が形成さ
れ、前記第3の三角プリズムの頂角を挟む第2面にR光
反射ダイクロイック膜が形成され、他の前記三角プリズ
ムの頂角を挟む面は接着剤にて接着されていることを特
徴とする。
【0015】また、請求項8に記載の投射型表示装置
は、照明光を供給する光源と、前記光源からの光を複数
色の光に分解する色分解光学系と、前記複数色の光に対
応して配置された複数の反射型ライトバルブと、前記色
分解光学系からの前記複数色の光を偏光分離して前記複
数の反射型ライトバルブにそれぞれ導き、前記複数の反
射型ライトバルブで変調されて導かれた前記複数色の光
を検光する複数の偏光ビームスプリッタと、前記複数の
偏光ビームスプリッタによって検光された前記複数色の
光を色合成する色合成光学系と、前記複数の反射型ライ
トバルブの開口数を決定する開口絞りを有し、前記複数
の反射型ライトバルブに生成された像を投影する投影光
学系とを有する投射型表示装置において、前記偏光ビー
ムスプリッタの少なくとも一つの、前記色分解光学系に
より色分解された対応色光の入射面の端部に、前記投射
レンズの開口絞りによって決定されるライトバルブの開
口数より大きい開口数を有して当該偏光ビームスプリッ
タを経て前記ライトバルブに入射する光線を遮断する遮
光部材を配置することを特徴とする。
【0016】また、請求項9に記載の投射型表示装置
は、請求項8に記載のダイクロイックプリズムにおい
て、前記複数色の光はR(赤)光、B(青)光、G
(緑)光であって、前記遮光部材を形成する偏光ビーム
スプリッタはR光用の偏光ビームスプリッタであること
を特徴とする。
【0017】
【発明の実施の形態】本発明を達成する上で、ゴースト
像の発生の原因を把握することは重要である。従って、
始めにゴースト像について説明する。図6は、ゴースト
像の発生の原因を説明する図である。また図6は、上記
従来の投射型表示装置の偏光ビームスプリッタ、反射型
ライトバルブ、クロスダイクロイックプリズム、投射レ
ンズ、及びスクリーンを示す図である。
【0018】投射レンズ116は、クロスダイクロイッ
クプリズム115側から順に、前側レンズ116aと、
開口絞り116cと、後側レンズ116bとから構成さ
れる。
【0019】反射型ライトバルブ114R,114G,
114Bの液晶面とスクリーンSCとは、投射レンズ1
16に対して共役である。
【0020】反射型ライトバルブ114R,114G,
114B上の一点から射出される光束は、投射レンズ1
16の開口絞り116cによって形成される開口部全体
を通過してスクリーンSC上の共役点に結像される。例
えば、反射型ライトバルブ114G上の点bから射出さ
れる光束は、スクリーンSC上の共役点cに結像され
る。このことから開口絞り116cは、反射型ライトバ
ルブ114R,114G,114B上の一点から射出さ
れる光束の広がり具合(開口数)の大きさを決定してい
るということができる。従って、反射型ライトバルブ1
14R,114G,114B上の一点からある開口数を
有して射出された光束のうち、開口絞り116cによっ
て決定される開口数よりも大きい広がりを有する光は、
投射レンズ116の前側レンズ116aに入射しても、
開口絞り116cを通過することができない。このた
め、この光はスクリーンSC上に投射されることはな
い。
【0021】図6において、一点bから射出されて開口
絞り116cを通過する光の光線図は、反射型ライトバ
ルブ114R,114G,114Bから射出される光束
の開口数(NA)を定義している。従って、反射型ライ
トバルブ114G上の一点bから射出され、開口数NA
である光束よりも小さい傾きを有する光(以下、「開口
数NA以内の光」という)はスクリーンSC上へ投射さ
れ、開口数NAである光束よりも大きい傾きを有する光
(以下、「開口数NA以上の光」という)は開口絞り1
16cを通過することができないため、スクリーンSC
上へ投射されることはない。
【0022】本発明者は、ゴースト像発生の原因の把握
のためにゴースト像を観察した。始めに、全ての反射型
ライトバルブ114R,114G,114Bをオフ状態
にすることによってスクリーンSCに黒を表示させた。
このとき、スクリーンSC上には赤色のゴースト像が観
察された。このことにより、R光用反射型ライトバルブ
114Rから射出されたR光が何らかの原因によってス
クリーンSC上に投射されていることがわかった。
【0023】さらにこの状態のままで、投射型表示装置
からB光用反射型ライトバルブ114Bを取り外した。
このとき、上述の赤色のゴースト像は発生しなくなっ
た。このことにより、上述の赤色のゴースト像はB光用
反射型ライトバルブ114Bを経由したR光が原因で発
生することがわかった。
【0024】以上の結果に基づき、上述の赤色のゴース
ト像となるゴースト光を光線追跡して見出したゴースト
像の発生原因を以下に説明する。
【0025】ダイクロイックミラー112を透過したR
光は、偏光ビームスプリッタ113Rに入射する。この
R光のうちのS偏光成分は、偏光ビームスプリッタ11
3R内の偏光分離部113Rpで反射される。偏光分離
部113Rpで反射された光の一部は、斜面113Rm
で全反射される。斜面113Rmで全反射された光は、
R光用反射型ライトバルブ114Rの端部aに入射す
る。このようにして端部aに入射した光を光線L1とす
る。ここで光線L1は、R光用反射型ライトバルブ11
4Rに反射されることにより、上記説明にて定義された
開口数NAである光束よりも大きい傾きを有する光、即
ち開口数NA以上の光となる。
【0026】R光用反射型ライトバルブ114Rによっ
て反射された光線L1は、開口数NAである光束よりも
大きい傾きを有しつつ偏光ビームスプリッタ113Rに
入射する。
【0027】光線L1は開口数NA以上の光であるた
め、偏光分離部113Rpに対してその入射角度はより
大きくなる。従って、偏光分離部113Rpの偏光分離
機能は不完全なものとなる。また、R光用反射型ライト
バルブ114Rによる反射によって、光線L1にP偏光
成分が一部混入してしまう。このため、光線L1の一部
は偏光分離部113Rpを透過して進行する。偏光分離
部113Rpを透過した光は、色合成を行うクロスダイ
クロイックプリズム115に入射する。このとき、この
光はB光反射ダイクロイック膜115Bに対して大きい
入射角度で入射する。従って、B光反射ダイクロイック
膜115Bのダイクロイック特性は不完全なものとな
る。このため、B光反射ダイクロイック膜115Bに入
射した光の一部は該B光反射ダイクロイック膜115B
を透過してしまう。そして、B光反射ダイクロイック膜
115Bを透過した光は、クロスダイクロイックプリズ
ム115の合成光射出面115mで全反射される。全反
射された光は、R光反射ダイクロイック膜115Rを透
過して、偏光ビームスプリッタ113Bに入射する。そ
して、偏光ビームスプリッタ113Bに入射した光は、
偏光分離部113Bpを透過してB光用反射型ライトバ
ルブ114Bへ入射する。この光はB光用反射型ライト
バルブ114Bで反射されて再び偏光ビームスプリッタ
113Bへ入射する。偏光ビームスプリッタ113Bに
入射した光は、斜面113Bmで全反射される。ここ
で、この全反射された光は該全反射によって開口数NA
以内の光に変換される。この開口数NA以内の光は、ク
ロスダイクロイックプリズム115に入射する。
【0028】クロスダイクロイックプリズム115に入
射した光のうち、B光反射ダイクロイック膜115Bで
反射される光(図6中実線にて記載の光線)は、R光反
射ダイクロイック膜115Rへ入射する。さらにこの光
のうちのR光反射ダイクロイック膜115Rを透過する
光は、合成光射出面115mから射出され、投射レンズ
116へ入射する。この光は開口数NA以内の光である
ために、開口絞り116cを通過してスクリーンSC上
へ投射され、赤色のゴースト像を形成する。
【0029】一方、クロスダイクロイックプリズム11
5に入射した光のうち、B光反射ダイクロイック膜11
5Bを透過する光L1a(図6中点線にて記載の光線)
は、R光反射ダイクロイック膜115Rへ入射する。こ
の光のうちのR光反射ダイクロイック膜115Rを透過
する光は、偏光ビームスプリッタ113Rへ入射する。
偏光ビームスプリッタ113Rに入射した光は、偏光分
離部113Rpを透過してR光用反射型ライトバルブ1
14Rへ入射する。そしてこの光は、R光用反射型ライ
トバルブ114Rで反射されて再び偏光ビームスプリッ
タ113Rへ入射する。そして偏光ビームスプリッタ1
13Rに入射した光は、偏光分離部113Rpを透過し
てクロスダイクロイックプリズム115へ入射する。ク
ロスダイクロイックプリズム115へ入射した光は、B
光反射ダイクロイック膜115Bを透過してR光反射ダ
イクロイック膜115Rで反射される。この反射された
光は、合成光射出面115mから射出され、投射レンズ
116へ入射する。そしてこの光は開口数NA以内の光
であるために、開口絞り116cを通過してスクリーン
SC上へ投射され、赤色のゴースト像を形成する。
【0030】尚、上述のようにB光反射ダイクロイック
膜115Bを透過する光L1aは、R光反射ダイクロイ
ック膜115Rへ入射する。この光のうちのR光反射ダ
イクロイック膜115Rで反射された光については図示
していない。この光は、偏光ビームスプリッタ113
G、G光用反射型ライトバルブ114G、偏光ビームス
プリッタ113G、クロスダイクロイックプリズム11
5、投射レンズ116の順に各光学素子を経由して、上
述のゴースト像と同様にスクリーンSC上に赤色のゴー
スト像を形成することは言うまでもない。
【0031】(第1実施形態)図1は本発明の第1実施
形態に係る投射型表示装置を示す構成図である。ランプ
と、放物面形状を有する凹面鏡とから構成される光源1
は、略平行光束の光源光を供給する。光源1から射出さ
れた略平行光束は、複数のレンズ素子2aを平面状に配
置した第1レンズ板2に入射する。ここで、複数のレン
ズ素子2aの各形状は、後述の反射型ライトバルブの被
照明部の比例縮小形状である。
【0032】第1レンズ板2のレンズ素子2aの焦点位
置には、個々のレンズ素子2aにそれぞれ対応してレン
ズ素子3aを平面状に配置した第2レンズ板3が配設さ
れている。第1レンズ板2と第2レンズ板3とは、いわ
ゆるフライアイインテグレータを構成する。この構成に
より、レンズ素子2aに入射した光束は、対応するレン
ズ素子3aに集光して該レンズ素子3a上に輝点を形成
する。
【0033】第2レンズ板3の各レンズ素子3a上に形
成された輝点から射出した光は、第2レンズ板3の射出
面側に配置された偏光変換装置4に入射する。偏光変換
装置4は、複数の偏光ビームスプリッタ5と1/2波長
位相板6とから構成される。偏光変換装置4に入射した
光束は、該偏光変換装置4によってS偏光の光に変換さ
れ、コンデンサレンズ7に入射する。コンデンサレンズ
7を経由した光束は、クロスダイクロイックミラー89
に入射する。クロスダイクロイックミラー89は、B光
を反射する特性を有するB光反射ダイクロイックミラー
8と、R光及びG光を反射する特性を有するRG光反射
ダイクロイックミラー9とを互いに直交するように配置
して構成される。
【0034】クロスダイクロイックミラー89に入射し
た光束は、R光とG光の混合光と、B光とに色分解され
る。色分解されたR光とG光の混合光と、B光とは、そ
れぞれ入射光軸と直角方向で、かつ互いに反対方向に進
行する。クロスダイクロイックミラー89で色分解され
た光のうちのB光は、折り曲げミラー10に対して入射
光軸の入射角度が42度で入射する。そしてこのB光
は、該折り曲げミラー10によって偏光ビームスプリッ
タ13Bへ向かって反射される。一方、クロスダイクロ
イックミラー89で色分解された光のうちのR光とG光
の混合光は、折り曲げミラー11に対して入射光軸の入
射角度が42度で入射する。そしてこの混合光は、該折
り曲げミラー11によってG光を反射する特性を有する
G光反射ダイクロイックミラー12へ向かって反射され
る。さらにこの混合光は、G光反射ダイクロイックミラ
ー12に対して入射光軸の入射角度が51度で入射す
る。G光反射ダイクロイックミラー12に入射した混合
光は、該G光反射ダイクロイックミラー12によってR
光とG光とに色分解される。
【0035】色分解されたR光,G光,B光は、各色光
毎に対応して配置された偏光ビームスプリッタ13R,
13G,13Bへ斜面13Rm,13Gm,13Bmよ
りそれぞれ入射する。尚、R光,G光,B光は、偏光ビ
ームスプリッタ13R,13G,13Bの斜面13R
m,13Gm,13Bmと、偏光分離部13Rp,13
Gp,13Bpに対する入射光軸の入射角度が、それぞ
れ直角と、45度未満の角度(42度)である。
【0036】各偏光分離部13Rp,13Gp,13B
pによって反射されたR光のS偏光成分、G光のS偏光
成分、及びB光のS偏光成分は、それぞれ偏光ビームス
プリッタ13R,13G,13Bの射出面近傍に配置さ
れた反射型ライトバルブ14R,14G,14Bに垂直
に入射する。
【0037】ここで、本実施形態に係る投射型表示装置
において使用される偏光ビームスプリッタ13R,13
G,13Bについて説明する。偏光ビームスプリッタ1
3R,13G,13Bは、それぞれ三角プリズム部材1
3R−A,13G−A,13B−Aと、三角プリズム部
材13R−B,13G−B,13B−Bと、両三角プリ
ズム部材間に形成される偏光分離部13Rp,13G
p,13Bpとからなる。三角プリズム部材13R−
A,13G−A,13B−Aは、1つの頂角が96度
で、他の2つの頂角が42度である鈍角三角柱プリズム
である。また、三角プリズム部材13R−B,13G−
B,13B−Bは、直角二等辺三角柱プリズムである。
【0038】さらに、両プリズム部材を構成するガラス
硝材は、光弾性係数の絶対値が通過する光の波長に対し
て1.5×10-8cm2/N以下の値を有し、屈折率が
1.85であるものを使用している。これは、偏光ビー
ムスプリッタ13R,13G,13Bを通過する偏光光
の偏光状態の変化を最小にするためである。
【0039】さらに、本実施形態に係る投射型表示装置
において使用される反射型ライトバルブ14R、14
G、14Bについて説明する。各反射型ライトバルブ1
4R、14G、14Bは、複数の画素が所定のピッチで
行列状に形成された電気書き込み式反射型ライトバルブ
である。複数の画素のうち、各色光の画像信号によって
選択された画素のみがTFT等の非線形素子によってス
イッチングされる。このスイッチングによって、画素を
構成する変調層である液晶層に電圧を印加させ、該液晶
層を位相板層として機能させる。これにより、反射型ラ
イトバルブに入射したS偏光の光は、振動方向の異なる
P偏光の光に変えて変調光として射出される。また、反
射型ライトバルブの非選択の画素に対応する箇所に入射
したS偏光の光は、S偏光の状態を維持したまま非変調
光として射出される。
【0040】以上のような構成の反射型ライトバルブ1
4R、14G、14Bによって変調、反射された光は、
それぞれ偏光ビームスプリッタ13R、13G、13B
に入射する。偏光ビームスプリッタ13R、13G、1
3Bに入射した光のうち、変調光であるR光のP偏光成
分、G光のP偏光成分、及びB光のP偏光成分は、それ
ぞれ偏光分離部13Rp,13Gp,13Bpを透過す
る。言い換えれば、R光のP偏光成分、G光のP偏光成
分、及びB光のP偏光成分は、それぞれ偏光ビームスプ
リッタ13R、13G、13Bによって検光される。そ
してこれらの検光光は、それぞれ異なる入射面よりクロ
スダイクロイックプリズム15に入射する。尚、クロス
ダイクロイックプリズム15の詳細な構成については後
述する。
【0041】偏光ビームスプリッタ13Rを射出し、第
3プリズム15cよりクロスダイクロイックプリズム1
5に入射したR光は、R光反射ダイクロイック膜15R
によって反射される。R光反射ダイクロイック膜15R
で反射されたR光は、第4プリズム15dの合成光射出
面(底面)15d−3より投射レンズ16へ向かって射
出される。
【0042】偏光ビームスプリッタ13Bを射出し、第
1プリズム15aよりクロスダイクロイックプリズム1
5に入射したB光は、B光反射ダイクロイック膜15B
によって反射される。B光反射ダイクロイック膜15B
で反射されたB光は、第4プリズム15dの合成光射出
面(底面)15d−3より投射レンズ16へ向かって射
出される。
【0043】偏光ビームスプリッタ13Gを射出し、第
2プリズム15bよりクロスダイクロイックプリズム1
5に入射したG光は、R光反射ダイクロイック膜15R
とB光反射ダイクロイック膜15Bとを透過する。両ダ
イクロイック膜15R,15Bを透過したG光は、第4
プリズム15dの合成光射出面(底面)15d−3より
投射レンズ16へ向かって射出される。
【0044】クロスダイクロイックプリズム15の第4
プリズム15dから射出したR光、G光、及びB光の合
成光は、投射レンズ16へ入射する。投射レンズ16
は、前側レンズ16aと、後側レンズ16bと、両レン
ズ16a,16bの間に配置された開口絞り16cとか
ら構成される。そして、投射レンズ16に入射した合成
光は、該投射レンズ16によってスクリーンSC上にフ
ルカラー像として投射される。
【0045】次に、本実施形態に係る投射型表示装置に
おいて最も特徴的な部分であるクロスダイクロイックプ
リズムについて説明する。図2は、本実施形態に係る投
射型表示装置において使用されるクロスダイクロイック
プリズム15の構成を示す断面拡大図である。クロスダ
イクロイックプリズム15は、第1プリズム15aと、
第2プリズム15bと、第3プリズム15cと、第4プ
リズム15dとの4つの三角プリズム部材からなる。こ
れらの三角プリズム部材はそれぞれ、略直角な頂角を有
し、断面形状が直角二等辺三角形である直角二等辺三角
柱プリズムである。クロスダイクロイックプリズム15
は、これらの三角プリズム部材にダイクロイック膜を形
成して接合した複合プリズム部材である。
【0046】次に、各プリズム15a,15b,15
c,15dに形成されるダイクロイック膜について説明
する。第3プリズム15cの第2斜面15c−2と、第
4プリズム15dの第1斜面15d−1には、R光反射
ダイクロイック膜15Rが形成されている。また、第1
プリズム15aの第1斜面15a−1と、第4プリズム
15dの第2斜面15d−2には、B光反射ダイクロイ
ック膜15Bが形成されている。尚、他の斜面にはダイ
クロイック膜は形成されていない。
【0047】上記膜構成の下、本実施形態のクロスダイ
クロイックプリズム15は、第1プリズム15aの第1
斜面15a−1と第2プリズム15bの第2斜面15b
−2とを、第2プリズム15bの第1斜面15b−1と
第3プリズム15cの第2斜面15c−2とを、第3プ
リズム15cの第1斜面15c−1と第4プリズム15
dの第2斜面15d−2とを、第4プリズム15dの第
1斜面15d−1と第1プリズム15aの第2斜面15
a−2とをそれぞれ接着剤にて接着した構成である。
【0048】さらに本実施形態のクロスダイクロイック
プリズム15において、R光反射ダイクロイック膜15
Rは、第3プリズム15cの第1斜面15c−1と第4
プリズム15dの第2斜面15d−2との間の接着剤層
の側面Sにも形成されている。このため、斜面15d−
1上に形成されたR光反射ダイクロイック膜15Rと、
斜面15c−2上に形成されたR光反射ダイクロイック
膜15Rとは、第3プリズム15cと第4プリズム15
dとの間の接着剤層において連続した構成となってい
る。尚、斯かるR光反射ダイクロイック膜15Rの構成
のためにB光反射ダイクロイック膜15Bは、第1プリ
ズム15aと第4プリズム15dとの間の接着剤層(第
2プリズム15bと第3プリズム15cとの間の接着剤
層)の厚み分だけ途切れる構成である。さらに、各斜面
に形成されたR光反射ダイクロイック膜15RとB光反
射ダイクロイック膜15Bは、それぞれ同一平面上に形
成されている。以上の構成により、クロスダイクロイッ
クプリズム15の各ダイクロイック膜15R,15B交
差部分におけるダイクロイック膜の分断による不具合
を、最小限に抑えることが可能である。
【0049】また本実施形態のクロスダイクロイックプ
リズム15は、第1,第2,第3プリズム15a,15
b,15cは、それぞれ同じ直角二等辺三角柱プリズム
である。これに対し、投射レンズ16側に配置される第
4プリズム15dは直角二等辺三角柱プリズムである
が、他の3つのプリズムに比して大きさが異なる。第4
プリズム15dにおいて、略直角である頂角Pから、該
頂角Pと相対する底面15d−3までの長さは、他の3
つのプリズムのそれよりも大きく構成されている。
【0050】以上のような第4プリズム15dのみ大き
さの異なる4つの直角二等辺三角柱プリズムを接合した
場合、第4プリズム15dのはみ出し部分(図2中点線
にて記載の部分)Hがはみ出てしまう。本実施形態のク
ロスダイクロイックプリズム15は、斯かるはみ出し部
分Hをカットし、断面形状が略長方形である直方体とし
ている。このため、厳密には第4プリズム15dは、は
み出し部分Hをカットした断面形状が五角形の五角柱プ
リズムであるが、本明細書において直角二等辺三角柱プ
リズムとして説明している。
【0051】次に、本実施形態に係る投射型表示装置
が、従来の投射型表示装置において発生するゴースト像
を防止することができる理由を図3に基づいて説明す
る。図3は、図1に示した本実施形態に係る投射型表示
装置におけるゴースト像に関連する部分の構成図であ
り、他の部分の記載は省略してある。
【0052】ダイクロイックミラー12を透過したR光
のうちの光線L2は、図6においてゴースト像の原因と
なる光として説明した光線L1と同じ光線である。光線
L2は、斜面13Rmの端部から偏光ビームスプリッタ
13Rへ入射する。そしてこの光は、偏光分離部13R
pで反射され、斜面13Rmで全反射されて偏光ビーム
スプリッタ13Rを射出する。偏光ビームスプリッタ1
3Rを射出した光は、該偏光ビームスプリッタ13Rの
射出面近傍に配置されたR光用反射型ライトバルブ14
Rの端部に入射する。この光は、R光用反射型ライトバ
ルブ14Rで反射され、再び偏光ビームスプリッタ13
Rに入射する。偏光ビームスプリッタ13Rに入射した
光は、偏光分離部13Rpを透過して該偏光ビームスプ
リッタ13Rを射出し、第3プリズム15cからクロス
ダイクロイックプリズム15へ入射する。尚、R光用反
射型ライトバルブ14Rで反射される光線L2は、光線
1と同様、反射型ライトバルブ上の一点から射出され、
投射レンズ16の開口絞り16cによって決定された開
口数NAである光束よりも大きい傾きを有する光(開口
数NA以上の光)である。
【0053】クロスダイクロイックプリズム15に入射
した光線L2は、B光反射ダイクロイック膜15Bを透
過して、合成光射出面(底面)15d−3で全反射され
る。ここで、本実施形態のクロスダイクロイックプリズ
ム15の第4プリズム15dは、頂角Pと底面15d−
3との長さが従来の投射型表示装置のクロスダイクロイ
ックプリズムのそれよりも大きい。このため、合成光射
出面15d−3にて全反射される箇所が、投射レンズ1
6により近い位置となる。
【0054】そして、光線L2は合成光射出面15d−
3で全反射された後、クロスダイクロイックプリズム1
5を射出し、偏光ビームスプリッタ13Bに入射する。
この光は、偏光分離部13Bpを透過し、偏光ビームス
プリッタ13Bを射出する。偏光ビームスプリッタ13
Bを射出した光は、B光用反射型ライトバルブ14Bの
投射レンズ16により近い位置へ入射する。B光用反射
型ライトバルブ14Bによって反射された光は、再び偏
光ビームスプリッタ13Bに入射する。この光は、従来
の投射型表示装置と異なり、斜面13Bmで全反射され
ずに直接偏光分離部13Bpを透過して偏光ビームスプ
リッタ13Bを射出する。この全反射作用を受けない光
は、再びクロスダイクロイックプリズム15に入射す
る。ここで、このクロスダイクロイックプリズム15に
入射した光は、上述の開口数NA以上の光のままであ
る。
【0055】斯かるクロスダイクロイックプリズム15
に入射した開口数NA以上の光のうち、B光反射ダイク
ロイック膜15Bで反射される光(図3中実線にて記載
の光線)は、R光反射ダイクロイック膜15Rに入射す
る。さらに、R光反射ダイクロイック膜15Rに入射し
た光のうちの当該R光反射ダイクロイック膜15Rを透
過する光は、合成光射出面15d−3より射出され、投
射レンズ16へ入射する。この光は、開口数NA以上の
光であるために、開口絞り16cによってカットされ
る。従って、この光はスクリーンSC上へ投射されるこ
とがない。
【0056】一方、クロスダイクロイックプリズム15
に入射した開口数NA以上の光のうち、B光反射ダイク
ロイック膜15Bを透過する光(図3中点線にて記載の
光線)は、第1プリズム15bの底面15b−3で全反
射される。この全反射された光は、R光反射ダイクロイ
ック膜15Rを透過して、クロスダイクロイックプリズ
ム15から射出される。クロスダイクロイックプリズム
15を射出した光は、偏光ビームスプリッタ13Rへ入
射し、偏光分離部13Rpを透過する。偏光分離部13
Rpを透過した光は、偏光ビームスプリッタ13Rを射
出し、R光用反射型ライトバルブ14Rで反射され、再
び偏光ビームスプリッタ13Rに入射する。この光は、
偏光ビームスプリッタ13Rの斜面13Rnで全反射さ
れて、該偏光ビームスプリッタ13Rを射出する。偏光
ビームスプリッタ13Rを射出した光は、クロスダイク
ロイックプリズム15に入射し、B光反射ダイクロイッ
ク膜15Bを透過し、R光反射ダイクロイック膜15R
へ入射する。この光は、R光反射ダイクロイック膜15
Rによって反射され、合成光射出面15d−3より射出
され、投射レンズ16へ入射する。この光は、開口数N
A以上の光であるために、開口絞り16cによってカッ
トされる。従って、この光はスクリーンSC上へ投射さ
れることがない。
【0057】以上のように、本実施形態に係る投射型表
示装置は、クロスダイクロイックプリズム15を構成す
る4つのプリズム部材のうち、投射レンズ16側へ配置
され、合成光を射出するプリズム部材、即ち第4プリズ
ム15dの頂角Pから合成光射出面(底面)15d−3
までの長さを他のプリズムのそれよりも大きく構成して
いる。従って、合成光射出面15d−3の位置は、投射
レンズ16側へより近づくこととなる。これにより、該
合成光射出面15d−3にて全反射するゴースト光とな
る光は、投射レンズ16内の開口絞り16cによってカ
ットされるようになり、スクリーンSC上にゴースト像
を投射することを防止できる。
【0058】尚、上述のように本実施形態に係る投射型
表示装置は、クロスダイクロイックプリズム15の合成
光を射出する第4プリズム15dの大きさを実質的に変
更することによって上記効果を奏するものである。しか
しこれに限られず、従来の投射型表示装置において示し
た4つの同形状のプリズム部材から構成される断面形状
が正方形であるクロスダイクロイックプリズムの合成光
射出面に、接着剤に留意して所定の厚みを有する板状の
プリズム等の光学部材を貼り合わせ、かつ貼り合せ部分
において全反射が起こらないように作製したクロスダイ
クロイックプリズムを使用することもできる。斯かる構
成によって、合成光射出面におけるゴーストとなる光の
全反射の位置を投射レンズにより近い位置とすることが
できるため、上記効果と同様の効果を奏することが可能
となる。
【0059】さらに好ましくは、上記板状の光学部材と
クロスダイクロイックプリズムとの貼り合せ面に1/4
波長位相板を有する構成、又は上記板状の光学部材が1
/4波長位相板を有する構成とすることが望ましい。斯
かる構成とすることにより、クロスダイクロイックプリ
ズムの合成光射出面より射出される合成光は、1/4波
長位相板によって偏光方向が45度回転して投射レンズ
に入射する。投射レンズに入射した光のうち、該投射レ
ンズ表面等で反射された光は、再び1/4波長位相板を
透過することによって偏光方向がさらに45度回転され
る。従って、この光は、合成光射出面から射出した際よ
りも偏光方向が90度回転したこととなる。このため、
この光は、クロスダイクロイックプリズムを経由して、
偏光ビームスプリッタに入射した際、偏光分離部を透過
することができなくなる。従ってこの光は、偏光分離部
で反射されて光学系の外へ排除される。以上より、投射
レンズ表面等で反射された光が、反射型ライトバルブま
で到達して該反射型ライトバルブで反射され、再び投射
レンズに入射してゴースト像として投影されることを防
止することができる。
【0060】尚、上述のように本実施形態に係る投射型
表示装置は、クロスダイクロイックプリズム15の合成
光を射出する第4プリズム15dのみを大きくする構成
であるが、これに限られず、第1,2,3プリズム15
a,15b,15cを第4プリズムと同様に大きくする
構成としてもよい。また、B光用偏光ビームスプリッタ
13Bを大きくする構成としてもよい。上述のように、
従来の投射型表示装置では、B光用偏光ビームスプリッ
タ113Bの斜面113Bmでゴースト光となる光が全
反射して開口数NA以内の光に変換され、ゴースト光と
して投射されていた。しかし、上記構成とすることによ
って、本実施形態に係る投射型表示装置と同様、B光用
偏光ビームスプリッタ13Bの斜面13Bmでの全反射
を防止することができ、ゴースト像の発生を防止するこ
とができる。
【0061】(第2実施形態)図4は本発明の第2実施
形態に係る投射型表示装置を示す構成図である。尚、上
記第1実施形態に係る投射型表示装置と同様の構成であ
る部分には同じ符号を付して重複する説明を省略し、特
徴的な部分について説明する。
【0062】上記第1実施形態と同様に、クロスダイク
ロイックミラー89、G光反射ダイクロイックミラー1
2によって色分解されたR光、G光、及びB光は、光源
1側より順に、それぞれ偏光ビームスプリッタ13R,
13G,13Bと、各色光用反射型ライトバルブ14
R,14G,14Bと、偏光ビームスプリッタ13R,
13G,13Bとを経由する。
【0063】偏光ビームスプリッタ13Rを射出してク
ロスダイクロイックプリズム25に入射したR光は、R
光反射ダイクロイック膜25Rによって反射される。R
光反射ダイクロイック膜25Rで反射されたR光は、投
射レンズ16へ向かってクロスダイクロイックプリズム
25から射出される。
【0064】偏光ビームスプリッタ13Bを射出してク
ロスダイクロイックプリズム25に入射したB光は、B
光反射ダイクロイック膜25Bによって反射される。B
光反射ダイクロイック膜25Bで反射されたB光は、投
射レンズ16へ向かってクロスダイクロイックプリズム
25から射出される。
【0065】偏光ビームスプリッタ13Gを射出してク
ロスダイクロイックプリズム25に入射したG光は、R
光反射ダイクロイック膜25RとB光反射ダイクロイッ
ク膜25Bとを透過する。両ダイクロイック膜25R,
25Bを透過したG光は、投射レンズ16へ向かってク
ロスダイクロイックプリズム25から射出される。
【0066】クロスダイクロイックプリズム25から射
出されたR光、G光、及びB光の合成光は、投射レンズ
16へ入射する。そして、投射レンズ16へ入射した合
成光は、該投射レンズ16によってスクリーンSC上に
フルカラー像として投射される。
【0067】次に、本実施形態に係る投射型表示装置に
おいて最も特徴的な部分であるクロスダイクロイックプ
リズム25について説明する。本実施形態に係る投射型
表示装置において使用されるクロスダイクロイックプリ
ズム25は、第1プリズム25aと、第2プリズム25
bと、第3プリズム25cと、第4プリズム25dとの
4つの三角プリズム部材からなる。これらの三角プリズ
ム部材はそれぞれ、略直角な頂角を有し、断面形状が直
角二等辺三角形である直角二等辺三角柱プリズムであ
る。
【0068】また第1実施形態のクロスダイクロイック
プリズム15と異なり、各プリズム25a,25b,2
5c,25dは、それぞれ同じ直角二等辺三角柱プリズ
ムであり、大きさが同じものを用いている。斯かる構成
のプリズム25a,25b,25c,25dの斜面は、
上記第1実施形態のクロスダイクロイックプリズム25
と同様に、R光、B光反射ダイクロイック膜25R,2
5Bが形成され、接着剤にて接着されている。従って、
クロスダイクロイックプリズム25の断面形状は、略正
方形となる。
【0069】さらにクロスダイクロイックプリズム25
において、B光の入射面、即ち第1プリズム25aの底
面25a−3はR光を反射する特性を有するR光反射ダ
イクロイック膜17が形成されている。
【0070】次に、本実施形態に係る投射型表示装置
が、従来の投射型表示装置において発生するゴースト像
を防止することができる理由を図5に基づいて説明す
る。図5は、図4に示した本実施形態に係る投射型表示
装置におけるゴースト像に関連する部分の構成図であ
り、他の部分の記載は省略してある。
【0071】ダイクロイックミラー12を透過したR光
のうちの光線L3は、図6においてゴースト光の原因と
なる光として説明した光線L1と同じ光線である。光線
L3は、斜面13Rmの端部から偏光ビームスプリッタ
13Rへ入射する。そしてこの光は、偏光分離部13R
pで反射され、斜面13Rmで全反射されて偏光ビーム
スプリッタ13Rを射出する。偏光ビームスプリッタ1
3Rを射出した光は、該偏光ビームスプリッタ13Rの
射出面近傍に配置されたR光用反射型ライトバルブ14
Rの端部に入射する。この光は、R光用反射型ライトバ
ルブ14Rで反射され、再び偏光ビームスプリッタ13
Rに入射する。偏光ビームスプリッタ13Rに入射した
光は、偏光分離部13Rpを透過して該偏光ビームスプ
リッタ13Rを射出し、第3プリズム25cからクロス
ダイクロイックプリズム25へ入射する。尚、R光用反
射型ライトバルブ14Rで反射される光線L3は、光線
1と同様、反射型ライトバルブ上の一点から射出され、
投射レンズ16の開口絞り16cによって決定された開
口数NAである光束よりも大きい傾きを有する光(開口
数NA以上の光)である。
【0072】クロスダイクロイックプリズム25に入射
した光線L3は、B光反射ダイクロイック膜25Bを透
過して、合成光射出面(底面)25d−3で全反射され
る。そして、全反射された光線L3は、R光反射ダイク
ロイック膜25Rを透過してR光反射ダイクロイック膜
17へ入射する。この光線L3は、R光反射ダイクロイ
ック膜17によって反射されて再びR光反射ダイクロイ
ック膜25Rへ入射する。
【0073】R光反射ダイクロイック膜25Rへ入射し
た光のうち、該R光反射ダイクロイック膜25で反射さ
れる光(図5中実線にて記載の光線)は、B光反射ダイ
クロイック膜25Bを透過してクロスダイクロイックプ
リズム25を射出する。クロスダイクロイックプリズム
25を射出した光は、偏光ビームスプリッタ13Gへ入
射する。この光は、偏光分離部13Gpを透過した後、
斜面13Gmで全反射される。全反射された光は、偏光
ビームスプリッタ13Gを射出してG光用反射型ライト
バルブ14Gへ入射する。G光用反射型ライトバルブ1
4Gに反射された光は斜面13Gmで反射されたことに
よって開口数NA以上の光となって進行する。そしてこ
の光は、再び偏光ビームスプリッタ13Gに入射する。
偏光ビームスプリッタ13Gに入射した光は、偏光分離
部13Gpを透過して該偏光ビームスプリッタ13Gを
射出する。偏光ビームスプリッタ13Gを射出した光
は、クロスダイクロイックプリズム25に入射し、B光
反射ダイクロイック膜25Bを透過する。この光は、R
光反射ダイクロイック膜17で反射され、R光反射ダイ
クロイック膜25Rを透過した後、合成光射出面25d
−3より投射レンズ16へ向けて射出される。投射レン
ズ16へ入射した光は、開口絞り16cによってカット
されるため、スクリーンSC上へ投射されることがな
い。
【0074】一方、R光反射ダイクロイック膜25Rへ
入射した光のうち、該R光反射ダイクロイック膜25を
透過した光(図5中点線にて記載の光線)は、B光反射
ダイクロイック膜25Bに入射する。B光反射ダイクロ
イック膜25Bに入射した光のうち、該B光反射ダイク
ロイック膜25Bで反射された光は、合成光射出面25
d−3より投射レンズ16へ向けて射出される。投射レ
ンズ16へ入射した光は、開口絞り16cによってカッ
トされるため、スクリーンSC上へ投射されることがな
い。また、B光反射ダイクロイック膜25Bに入射した
光のうち、該B光反射ダイクロイック膜25Bを透過し
た光は、図示のように光学系の外へ排除されるため、投
射レンズ16に入射することがない。従って、この光は
スクリーンSC上へ投射されることがない。
【0075】以上のように、本実施形態に係る投射型表
示装置は、クロスダイクロイックプリズム25のB光入
射面15a−3にR光反射ダイクロイック膜17を設け
ている。従って、従来の投射型表示装置においてB光用
反射型ライトバルブ14Bで反射して、ゴースト光とな
っていた光が、B光反射型ライトバルブ14Bに入射す
ることなく開口絞り16cによってカットされるように
なり、スクリーンSC上にゴースト像を投射することを
防止できる。尚、上述のような本実施形態のクロスダイ
クロイックプリズム25の構成に限られず、例えば、偏
光ビームスプリッタ13Bのクロスダイクロイックプリ
ズム25と相対する面13mにR光反射ダイクロイック
膜を設ける構成とすることもできる。また、偏光ビーム
スプリッタ13Bとクロスダイクロイックプリズム25
との間の光路内に、B光入射面15a−3又は面13m
と平行に、R光反射ダイクロイック膜を有するダイクロ
イックミラーを配置する構成とすることもできる。斯か
る構成とすることによっても上記効果を奏することが可
能となる。
【0076】(第3の実施形態)図7には本発明の投射
型表示装置の第3の実施形態の構成図を、図8には本実
施形態にて使用する偏光ビームスプリッタの斜視構成図
を示す。本実施形態における、投射型表示装置の基本構
成は図6に示す従来例の投射型表示装置と同じである。
本実施形態においては、従来例にて示したゴーストの原
因となる光線L1(本実施形態においては当該光線をL
4とする)をそもそもR光用13R偏光ビームスプリッ
タに入射させないようにする事にある。そのために、図
7において示すように、偏光ビームスプリッタ13Rの
色分解光学系によるR光の入射面13Rmの端部に、前
記L4光線の当該偏光ビームスプリッタ13Rへの入射
を遮断する遮光部材31をその入射面に配置する。図8
は遮光部材31を配置した偏光ビームスプリッタ13R
を示す。遮光部材31は黒色表面処理を施した金属板、
黒色プラスチック板等を接着剤にて偏光ビームスプリッ
タ13Rの端に固着させることにより形成される。この
遮光部材を配置させることにより、図7の構成図にて示
すように、L4光線の入射を防止することができ、当該
光線を原因とするゴースト像の形成を防ぐことができ
る。なお、遮光部材は本実施形態では、前述のように黒
色板部材を前記位置に形成したが、他の方法として、黒
色塗料を同様形状に形成しても良い。色も、黒色に限定
されるものではなく、金属等の反射板、散乱板を配置し
ても偏光ビームスプリッタ13RへのL4光線の入射を
阻止できるので同様の効果を奏することが可能となる。
【0077】
【発明の効果】本発明により、ゴースト光の発生を防止
した投射型表示装置、検光・色合成光学系、及びクロス
ダイクロイックプリズムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る投射型表示装置の
構成図である。
【図2】第1実施形態に係る投射型表示装置において使
用するクロスダイクロイックプリズムの断面構成図であ
る。
【図3】第1実施形態に係る投射型表示装置がゴースト
像を防止することが可能であることを説明する図。
【図4】本発明の第2実施形態に係る投射型表示装置の
構成図である。
【図5】第2実施形態に係る投射型表示装置において使
用するクロスダイクロイックプリズムの断面構成図であ
る。
【図6】従来の投射型表示装置において発生するゴース
ト光の発生の原因を説明する図である。
【図7】本発明の第3の実施形態に係る投射型表示装置
の構成図。
【図8】第3の実施形態にて使用する偏光ビームスプリ
ッタの斜視構成図。
【符号の説明】
1 光源 2 第1レンズ板 3 第2レンズ板 4,5 偏光ビームスプリッタ 6 1/2波長位相板 7 コンデンサレンズ 8,9,12 ダイクロイックミラー 10,11 折り曲げミラー 13R,13G,13B 偏光ビームスプリッタ 14R,14G,14B 反射型ライトバルブ 15,25 クロスダイクロイックプリズム 16,116 投射レンズ 16a,116a 前群レンズ 16b,116b 後群レンズ 16c,116c 開口絞り 17 R光反射ダイクロイック膜 31 遮光部材 35 クロスダイクロイックプリズム
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04N 5/74 H04N 5/74 A 9/31 9/31 C Fターム(参考) 2H099 AA12 BA09 CA02 CA08 DA05 5C058 AB06 BA33 EA11 EA26 5C060 BA03 BA09 BC05 DA05 HC25 JA21 JB06

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】照明光を供給する光源と、 前記光源からの光を複数色の光に分解する色分解光学系
    と、 前記複数色の光に対応して配置された複数の反射型ライ
    トバルブと、 前記色分解光学系からの前記複数色の光を偏光分離して
    前記複数の反射型ライトバルブにそれぞれ導き、前記複
    数の反射型ライトバルブで変調されて導かれた前記複数
    色の光を検光する複数の偏光ビームスプリッタと、 前記複数の偏光ビームスプリッタによって検光された前
    記複数色の光を色合成する色合成光学系と、 前記複数の反射型ライトバルブの開口数を決定する開口
    絞りを有し前記複数の反射型ライトバルブに生成された
    像を投影する投影光学系とを有する投射型表示装置にお
    いて、 前記反射型ライトバルブから前記投影光学系までの光路
    内で、前記色分解光学系からの光で、かつ前記偏光ビー
    ムスプリッタの入射面より当該偏光ビームスプリッタに
    入射して、前記偏光ビームスプリッタ内の偏光分離面に
    よって反射され、さらに前記入射面で反射された光が、
    前記投影光学系の前記反射型ライトバルブの開口数を決
    定する前記開口絞りの開口部を通過することを防止する
    構成としたことを特徴とする投射型表示装置。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の投射型表示装置におい
    て、 前記色合成光学系はクロスダイクロイックプリズムから
    なり、 当該クロスダイクロイックプリズムは、略直角な頂角を
    有する第1乃至第4の三角プリズムを前記略直角な頂角
    どうしが合うように、 前記第1の三角プリズムの頂角を挟む第1面と前記第2
    の三角プリズムの頂角を挟む第2面と、 前記第2の三角プリズムの頂角を挟む第1面と前記第3
    の三角プリズムの頂角を挟む第2面と、 前記第3の三角プリズムの頂角を挟む第1面と前記第4
    の三角プリズムの頂角を挟む第2面と、 前記第4の三角プリズムの頂角を挟む第1面と前記第1
    の三角プリズムの頂角を挟む第2面とを接着し、 前記第4の三角プリズムは、当該第4の三角プリズムの
    前記略直角な頂角から当該略直角な頂角に対応する底面
    までの距離が、他の前記三角プリズムの前記略直角な頂
    角から当該略直角な頂角に対応する底面までの距離より
    も大きく、前記第4の三角プリズムの前記底面が前記投
    影光学系と対面するように配置されていることを特徴と
    する投射型表示装置。
  3. 【請求項3】請求項1に記載の投射型表示装置におい
    て、 前記複数の光は、R(赤)光、B(青)光、G(緑)光
    であり、 前記色合成光学系は、前記偏光ビームスプリッタによっ
    て検光されたR光が前記色合成光学系に入射する入射面
    と相対する前記色合成光学系の面の近傍、かつ当該色合
    成光学系の面に平行に配設されたR光反射ダイクロイッ
    ク膜を有することを特徴とする投射型表示装置。
  4. 【請求項4】複数色の光に対応して配置された複数の反
    射型ライトバルブと、 前記複数の反射型ライトバルブによって変調されて導か
    れた前記複数色の光を検光する偏光ビームスプリッタ
    と、 前記偏光ビームスプリッタによって検光された前記複数
    色の光を色合成するクロスダイクロイックプリズムとを
    有する検光色合成光学系において、 前記クロスダイクロイックプリズムは、略直角な頂角を
    有する第1乃至第4の三角プリズムを前記頂角どうしが
    合うように、 前記第1の三角プリズムの頂角を挟む第1面と前記第2
    の三角プリズムの頂角を挟む第2面と、 前記第2の三角プリズムの頂角を挟む第1面と前記第3
    の三角プリズムの頂角を挟む第2面と、 前記第3の三角プリズムの頂角を挟む第1面と前記第4
    の三角プリズムの頂角を挟む第2面と、 前記第4の三角プリズムの頂角を挟む第1面と前記第1
    の三角プリズムの頂角を挟む第2面とを接着し、 前記第4の三角プリズムは、当該第4の三角プリズムの
    前記略直角な頂角から当該略直角な頂角に対応する底面
    までの距離が、他の前記三角プリズムの前記略直角な頂
    角から当該略直角な頂角に対応する底面までの距離より
    も大きいことを特徴とする検光色合成光学系。
  5. 【請求項5】複数色の光に対応して配置された複数の反
    射型ライトバルブと、 前記複数の反射型ライトバルブによって変調されて導か
    れた前記複数色の光を検光する偏光ビームスプリッタ
    と、 前記偏光ビームスプリッタによって検光された前記複数
    色の光を色合成するクロスダイクロイックプリズムとを
    有する検光色合成光学系において、 前記複数色の光は、R(赤)光、B(青)光、G(緑)
    光であり、 前記クロスダイクロイックプリズムは、前記偏光ビーム
    スプリッタによって検光されたR光が前記クロスダイク
    ロイックプリズムに入射する入射面と相対する前記クロ
    スダイクロイックプリズムの面の近傍、かつ当該クロス
    ダイクロイックプリズムの面に平行に配設されたR光反
    射ダイクロイック膜を有することを特徴とする検光色合
    成光学系。
  6. 【請求項6】略直角な頂角を有する第1乃至第4の三角
    プリズムを前記頂角どうしが合うように、 前記第1の三角プリズムの頂角を挟む第1面と前記第2
    の三角プリズムの頂角を挟む第2面と、 前記第2の三角プリズムの頂角を挟む第1面と前記第3
    の三角プリズムの頂角を挟む第2面と、 前記第3の三角プリズムの頂角を挟む第1面と前記第4
    の三角プリズムの頂角を挟む第2面と、 前記第4の三角プリズムの頂角を挟む第1面と前記第1
    の三角プリズムの頂角を挟む第2面とを接着し、 前記第4の三角プリズムは、当該第4の三角プリズムの
    前記略直角な頂角から当該略直角な頂角に対応する底面
    までの距離が、他の前記三角プリズムの前記略直角な頂
    角から当該略直角な頂角に対応する底面までの距離より
    も大きいことを特徴とするクロスダイクロイックプリズ
    ム。
  7. 【請求項7】請求項6に記載のクロスダイクロイックプ
    リズムにおいて、 前記第4の三角プリズムの頂角を挟む第1面にR光反射
    ダイクロイック膜が形成され、 前記第4の三角プリズムの頂角を挟む第2面にB光反射
    ダイクロイック膜が形成され、 前記第1の三角プリズムの頂角を挟む第1面にB光反射
    ダイクロイック膜が形成され、 前記第3の三角プリズムの頂角を挟む第2面にR光反射
    ダイクロイック膜が形成され、 他の前記三角プリズムの頂角を挟む面は接着剤にて接着
    されていることを特徴とするクロスダイクロイックプリ
    ズム。
  8. 【請求項8】照明光を供給する光源と、 前記光源からの光を複数色の光に分解する色分解光学系
    と、 前記複数色の光に対応して配置された複数の反射型ライ
    トバルブと、 前記色分解光学系からの前記複数色の光を偏光分離して
    前記複数の反射型ライトバルブにそれぞれ導き、前記複
    数の反射型ライトバルブで変調されて導かれた前記複数
    色の光を検光する複数の偏光ビームスプリッタと、 前記複数の偏光ビームスプリッタによって検光された前
    記複数色の光を色合成する色合成光学系と、 前記複数の反射型ライトバルブの開口数を決定する開口
    絞りを有し、前記複数の反射型ライトバルブに生成され
    た像を投影する投影光学系とを有する投射型表示装置に
    おいて、 前記偏光ビームスプリッタの少なくとも一つの、前記色
    分解光学系により色分解された対応色光の入射面の端部
    に、前記投射レンズの開口絞りによって決定されるライ
    トバルブの開口数より大きい開口数を有して当該偏光ビ
    ームスプリッタを経て前記ライトバルブに入射する光線
    を遮断する遮光部材を配置することを特徴とする投射型
    表示装置。
  9. 【請求項9】前記複数色の光はR(赤)光、B(青)
    光、G(緑)光であって、前記遮光部材を形成する偏光
    ビームスプリッタはR光用の偏光ビームスプリッタであ
    ることを特徴とする請求項8に記載の投射型表示装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019028367A (ja) * 2017-08-02 2019-02-21 日本電気株式会社 光学素子及びその製造方法
CN114019684A (zh) * 2018-06-29 2022-02-08 精工爱普生株式会社 头部佩戴型显示装置

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