JP2005258058A - 3波長合成デバイスとこれを用いた投写型投影装置 - Google Patents

3波長合成デバイスとこれを用いた投写型投影装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2005258058A
JP2005258058A JP2004069331A JP2004069331A JP2005258058A JP 2005258058 A JP2005258058 A JP 2005258058A JP 2004069331 A JP2004069331 A JP 2004069331A JP 2004069331 A JP2004069331 A JP 2004069331A JP 2005258058 A JP2005258058 A JP 2005258058A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
wavelength
light
prism
thin film
optical thin
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2004069331A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazuyuki Nakasendou
和之 中仙道
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyo Communication Equipment Co Ltd
Original Assignee
Toyo Communication Equipment Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyo Communication Equipment Co Ltd filed Critical Toyo Communication Equipment Co Ltd
Priority to JP2004069331A priority Critical patent/JP2005258058A/ja
Publication of JP2005258058A publication Critical patent/JP2005258058A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Liquid Crystal (AREA)
  • Polarising Elements (AREA)
  • Projection Apparatus (AREA)

Abstract

【課題】液晶プロジェクタ装置に用いるクロスプリズムは厳しい加工精度を必要とするためコスト高となっていた。
【解決手段】2つの直角プリズムを貼り合わせた構造の直方体プリズムと、少なくとも1つの波長板と、第2の光学薄膜とを備えており、
前記第1の直角プリズムの第1の直角面から第1の光線が入射し、第1の直角プリズムの第2の直角面から第2の光線が入射し、前記直方体プリズムの前記第1の直角面と相対向する面に前記波長板と第2の光学薄膜とを順次配列し該第2の光学薄膜の方向から第3の光線が入射したとき、前記直方体プリズムの前記第2の直角面と相対向する面から前記3つの光線を合成した合成光が出射することを特徴とするものである。
【選択図】 図1

Description

本発明は、互いに異なる波長を有する3つの光線を合成して単一方向へ出射する3波長合成デバイス、特に光の三原色(RGB)に対応した3つの光線を合成する3波長合成デバイスと、これを用いて構成した投写型投影装置に関するものである。
投写型投影装置として液晶プロジェクタ装置が知られている。現在、液晶プロジェクタ装置は企業用から一般家庭用まで幅広く用途が広がっている。それに伴い、液晶プロジェクタ市場においては装置の小型化、低価格化に対する要求が高まってきている。
図13(a)は、従来の一般的な液晶プロジェクタ装置の概略構成図を示すものであり、白色光を出射する光源1と、該光源1から出射された白色光を光の三原色(RGB)に分離する為のダイクロイックミラー2,3と、分離したRGB各光線を所定の光路に導くためのミラー4,5,6と、RGB各光線を変調する為の液晶パネル7,8,9と、液晶パネル7,8,9,を介して入射されたRGB各光線を合成した合成光を単一方向へ出射するクロスプリズム10と、該クロスプリズム10より出射した合成光をスクリーン11に拡大投影する為のレンズ12とを備えている。
従来の液晶プロジェクタ装置の基本動作については、例えば「高輝度XGA型液晶プロジェクタ」Fujitsu General Technical Journal/1999.No.2/金森他などにて詳細に記述されているので、ここでは簡単にその概要を説明するに留める。
光源1から図中左方に出射された白色光は、ダイクロイックミラー2に入射し、ダイクロイックミラー2に於いてはB(Blue)成分光が反射して図中上方に光路が曲げられ、R(Red)成分光とG(Green)成分光は共に透過してそのまま図中左方へ直進する。
ダイクロイックミラー2を透過した光は、ダイクロイックミラー3に入射し、ダイクロイックミラー3に於いてはG成分光が反射して図中上方に光路が曲げられ、R成分光は透過してそのまま図中左方へ直進する。
そして、B成分光はミラー4にて反射されて液晶パネル7へ導かれ、G成分光はそのまま液晶パネル8へ導かれ、R成分光はミラー5,6にて反射されて液晶パネル9へ導かれれることとなる。
RGB各光線はそれぞれ各液晶パネルで変調され、変調されたRGB各光線がキュービック状のクロスプリズム10の3面にそれぞれ入射される。
クロスプリズム10にてRGB各光線は合成されて図中上方へと出射され、レンズ12によって拡大されてスクリーン11上に映像を結ぶことになる。
この方式の液晶プロジェクタ装置に於いてはクロスプリズム10が性能を左右するキーデバイスと言える。
図14はクロスプリズムの構成と動作原理を説明する図であって、同図(a)に示すように、クロスプリズムは断面形状が二等辺直角三角形を呈する4つの直角プリズム13,14,15,16を、各直角部分同士がそれぞれ向かい合うように接合した構造を有するものである。
直角プリズム14、15と直角プリズム16、13とが対向する接合面には、ダイクロイック膜17が形成されている。一方、直角プリズム15、16と直角プリズム14、13とが対向する接合面には、 ダイクロイック膜18が上記ダイクロイック膜17と直交するように形成されている。
図2(b)は各ダイクロイック膜の特性と総合的な特性を示すものであり、ダイクロイック膜17は、B成分光(S偏光波)を反射しG成分光(P偏光波)及びR成分光(S偏光波)を透過する反射・透過特性を有し、一方、ダイクロイック膜18は、B成分光を反射しG成分光及びB成分光を透過する反射・透過特性を有するものとして形成されている。
「高輝度XGA型液晶プロジェクタ」Fujitsu General Technical Journal/1999.No.2 P9-P14/金森他
しかし、このような従来の液晶プロジェクタ51は、三原色光を合成するためのクロスプリズム10のダイクロイック膜17、18が、それぞれ2つの直角プリズムに跨って形成される構造であるため、クロスプリズム10の製造が極めて煩雑となる。
すなわち、ダイクロイック膜17、18が形成される面の直角プリズムどうしの接合精度が悪いと、ダイクロイック膜の中心の直角プリズムどうしの貼り合わせ線がスクリーン画像に現われてしまうことになる。
また、個々の直角プリズム単体の加工精度が悪く、各々の接合後、結果的にダイクロイック膜17、18の形成面の傾斜角度及び平面度等の精度が悪くなってしまった場合には、画像の歪みや色ずれの発生を招くことになる。
したがって、クロスプリズム10は、直角プリズム単体の加工精度並びに直角プリズム接合後のダイクロイック膜形成面の平面度等の精度としては、数μmオーダの高い精度が要求され製造が極めて困難であった。
また、このダイクロイック膜を形成する場合において、直角プリズムどうしの接合部分にダイクロイック膜の未コート部分ができないようにコーティングを行う必要があり、この処理工程の管理が困難であった。
例えば、特開2001−343508号公報に示したような手法によりクロスプリズムを量産することも可能となったが、上述の問題点を根本的に解消することは難しく歩留まりが著しく悪いため低価格化の要求に応えることができなかった。
こうした不具合を解決するべく、特開2002−365412号公報或いは特開2000−180614号公報には接合部分の加工精度がさほど問題とならないような構造を備えた三原色光の合成プリズムが提案されている。
図13(b)は特開2000−180614号公報に開示された三原色光合成プリズム19を用いた液晶プロジェクタ装置の概略構成図である。尚、同図(a)と同様の機能を呈する部分については同じ符号を付してある。
この液晶プロジェクタ装置に用いられている三原色光合成プリズム19は、1つの大きな直角プリズムと、この大きなプリズムの半分の大きさの2つの直角プリズムとを接合したものである。接合面にはRGB各成分光に対する所定の反射・透過特性を有するダイクロイック膜を形成することにより、3つの光線の合成を実現している。
そして、この三原色光合成プリズムは一つの平面と2つの直角部分を突き合わせた構造をとっているので、図1(a)に比べて加工精度を必要としないメリットがある。
しかしながら、図1(a)と(b)を比べれば明らかなように大きさが4倍になってしまう為、近年の小型化、軽量化の要求に反することとなる。
また、そのため、光を三原色に分離する為のダイクロイックミラーや光を導くためのミラーの配置を移動せざるを得ず、従来の装置にそのまま置き換えて使用することは不可能と言える。
詳細な説明は省略するが、特開2002−365412号公報に開示されたものに関しても同様に、加工精度の制約は緩和されるものの小型化、軽量化に反し、単純な置き換えも不可能であるという欠点を抱えているのである。
特開2002−365412号公報 特開2000−180614号公報 特開2001−343508号公報
本発明は、上述した従来の三原色光合成プリズムとこれを用いた液晶プロジェクタ装置の不具合を解消するためになされたものであり、以下の構成を有する。
請求項1に係る3波長合成デバイスは、入射する互いに波長の異なる3つの光線を合成して単一方向へ出射する3波長合成デバイスであって、
第1の直角プリズムと第2の直角プリズムとを第1の光学薄膜を介して双方の斜面同士を貼り合わせた構造の直方体プリズムと、波長板と第2の光学薄膜とを順次配列したものとを備えており、
前記第1の光学薄膜は、長波長光線を反射すると共に、中間波長光線と短波長光線に対してはP偏光波を透過しS偏光波を反射する機能を有し、前記第2の光学薄膜は、短波長光線を反射し長波長光線を透過する機能を有しており、
前記波長板は、短波長光線に対して1/4波長板として機能するものであることを特徴とするものである。
請求項2に係る3波長合成デバイスは、請求項1に記載の3波長合成デバイスにおいて、第1の直角プリズムの第1の直角面から短波長光線のP偏光波が入射し、第1の直角プリズムの第2の直角面から中間波長光線が入射し、前記直方体プリズムの前記第1の直角面と相対向する面に前記波長板と第2の光学薄膜とを順次配置し第2の光学薄膜から長波長光線が入射したとき、前記直方体プリズムの前記第2の直角面と相対向する面から合成光が出射することを特徴とするものである。
請求項3に係る3波長合成デバイスは、入射する互いに波長の異なる3つの光線を合成して単一方向へ出射する3波長合成デバイスであって、
第1の直角プリズムと第2の直角プリズムとを第1の光学薄膜を介して双方の斜面同士を貼り合わせた構造の直方体プリズムと、波長板と第2の光学薄膜とを順次配列したものとを備えており、
前記第1の光学薄膜は、3つの光線の何れに対してもP偏光波を透過しS偏光波を反射する機能を有し、前記第2の光学薄膜は、短波長光線を反射し長波長光線を透過する機能を有しており、
前記波長板は、短波長光線に対しては1/4波長板として、長波長光線に対しては1/2波長板として機能するものであることを特徴とするものである。
請求項4に係る3波長合成デバイスは、請求項3に記載の3波長合成デバイスにおいて、第1の直角プリズムの第1の直角面から短波長光線のP偏光波が入射し、第1の直角プリズムの第2の直角面から中間波長光線のP偏光波が入射し、前記直方体プリズムの前記第1の直角面と相対向する面に前記波長板と第2の光学薄膜とを順次配置し該第2の光学薄膜から長波長光線のP偏光波が入射したとき、前記直方体プリズムの前記第2の直角面と相対向する面から合成光が出射することを特徴とするものである。
請求項5に係る3波長合成デバイスは、入射する互いに波長の異なる3つの光線を合成して単一方向へ出射する3波長合成デバイスであって、
第1の直角プリズムと第2の直角プリズムとを第1の光学薄膜を介して双方の斜面同士を貼り合わせた構造の直方体プリズムと、第1の波長板と第2の光学薄膜と第2の波長板と順次配列したものを備えており、
前記第1の光学薄膜は、3つの光線すべてに対してP偏光波を透過しS偏光波を反射する機能を有し、前記第2の光学薄膜は、短波長光線を反射し長波長光線を透過する機能を有しており、
前記第1の波長板は、長波長光線と短波長光線のいずれに対しても1/4波長板として機能するものであり、前記第2の波長板は、長波長光線に対して1/4波長板として機能するものであることを特徴とするものである。
請求項6に係る3波長合成デバイスは、請求項5に記載の3波長合成デバイスに於いて、第1の直角プリズムの第1の直角面から短波長光線のP偏光波が入射し、第1の直角プリズムの第2の直角面から中間波長光線のP偏光波が入射し、前記直方体プリズムの前記第1の直角面と相対向する面に前記第1の波長板と第2の光学薄膜と第2の波長板とを順次配置し該第1の波長板から長波長光線のP偏光波が入射したとき、前記直方体プリズムの前記第2の直角面と相対向する面から合成光が出射することを特徴とするものである。
請求項7に係る3波長合成デバイスは、請求項5又は6に記載の3波長合成デバイスに於いて、第2の光学薄膜を挟んで、前記第1の波長板と第2の波長板とを接合一体化したことを特徴とするものである。
請求項8に係る3波長合成デバイスは、入射する互いに波長の異なる3つの光線を合成して単一方向へ出射する3波長合成デバイスであって、
第1の直角プリズムと第2の直角プリズムとを第1の光学薄膜を介して双方の斜面同士を貼り合わせた構造の直方体プリズムと、波長板と第2の光学薄膜とを順次配列したものを備えており、
前記第1の光学薄膜は、短波長光線を反射すると共に、中間波長光線と長波長光線に対してP偏光波を透過しS偏光波を反射する機能を有し、前記第2の光学薄膜は、短波長光線を透過し長波長光線を反射する機能を有しており、
前記波長板は、長波長光線に対して1/4波長板として機能するものであることを特徴とするものである。
請求項9に係る3波長合成デバイスは、請求項8に記載の3波長合成デバイスにおいて第1の直角プリズムの第1の直角面から長波長光線のP偏光波が入射し、第1の直角プリズムの第2の直角面から中間波長光線のP偏光波が入射し、前記直方体プリズムの前記第1の直角面と相対向する面に前記波長板と第2の光学薄膜とを順次配列し該第2の光学薄膜から短波長光線が入射したとき、前記直方体プリズムの前記第2の直角面と相対向する面から合成光が出射することを特徴とするものである。
請求項10に係る3波長合成デバイスは、入射する互いに波長の異なる3つの光線を合成して単一方向へ出射する3波長合成デバイスであって、
第1の直角プリズムと第2の直角プリズムとを第1の光学薄膜を介して双方の斜面同士を貼り合わせた構造の直方体プリズムと、一方の主表面に第2の光学薄膜を配置した波長板とを備えており、
前記第1の光学薄膜は、短波長光線を反射すると共に、中間波長光線と長波長光線に対してP偏光波を透過しS偏光波を反射する機能を有し、前記第2の光学薄膜は、短波長光線と中間波長光線を透過し長波長光線を反射する機能を有しており、
前記波長板は、前記波長板は、長波長光線に対して1/4波長板として機能し、中間波長光線に対して1/2波長板として機能するものであることを特徴とするものである。
請求項11に係る3波長合成デバイスは、請求項10に記載の3波長合成デバイスに於いて、第1の直角プリズムの第1の直角面から長波長光線のS偏光波が入射し、第1の直角プリズムの第2の直角面に前記波長板と第2の光学薄膜とを順次配列し該第2の光学薄膜から中間波長光線のS偏光波が入射し、前記直方体プリズムの前記第1の直角面と相対向する面に短波長光線のS偏光波が入射したとき、前記直方体プリズムの前記第2の直角面と相対向する面から合成光が出射することを特徴とするものである。
請求項12に係る3波長合成デバイスは、入射する互いに波長の異なる3つの光線を合成して単一方向へ出射する3波長合成デバイスであって、
第1の直角プリズムと第2の直角プリズムとを第1の光学薄膜を介して双方の斜面同士を貼り合わせた構造の直方体プリズムと、第1の波長板と第2の光学薄膜と第2の波長板と順次配列したものを備えており、
前記第1の光学薄膜は、短波長光線を反射すると共に、中間波長光線と長波長光線のP偏光波を透過しS偏光波を反射する機能を有し、前記第2の光学薄膜は、長波長光線を反射すると共に短波長光線と中間波長光線を透過する機能を有しており、
前記第1の波長板は、長波長光線と中間波長光線のいずれに対しても1/4波長板として機能し、前記第2の波長板は、中間波長光線に対して1/4波長板として機能することを特徴とするものである。
請求項13に係る3波長合成デバイスは、請求項12に記載の3波長合成デバイスにおいて、第1の直角プリズムの第1の直角面から長波長光線のS偏光波が入射し、第1の直角プリズムの第2の直角面に前記第1の波長板と第2の光学薄膜と第2の波長板とを順次配列し該第2の波長板から中間波長光線のS偏光波が入射し、前記直方体プリズムの前記第1の直角面と相対向する面に短波長光線のS偏光波が入射したとき、前記直方体プリズムの前記第2の直角面と相対向する面から合成光が出射することを特徴とするものである。
請求項14に係る3波長合成デバイスは、入射する互いに波長の異なる3つの光線を合成して単一方向へ出射する3波長合成デバイスであって、
第1の直角プリズムと第2の直角プリズムとを第1の光学薄膜を介して双方の斜面同士を貼り合わせた構造の直方体プリズムと、波長板と第2の光学薄膜とを順次配置したものとを備えており、
前記第1の光学薄膜は、長波長光線を反射すると共に、短波長光線と中間波長光線に対してP偏光波を透過しS偏光波を反射する機能を有し、前記第2の光学薄膜は、長波長光線と中間波長光線を透過し短波長光線を反射する機能を有しており、
前記波長板は、短波長光線に対して1/4波長板として機能するものであることを特徴とするものである。
請求項15に係る3波長合成デバイスは、請求項14に記載の3波長合成デバイスに於いて、前記第1の直角プリズムの第1の直角面から短波長光線のS偏光波が入射し、第1の直角プリズムの第2の直角面に前記波長板と第2の光学薄膜とを順次配列し該第2の光学薄膜から中間波長光線のS偏光波が入射し、前記直方体プリズムの前記第1の直角面と相対向する面に長波長光線のS偏光波が入射したとき、前記直方体プリズムの前記第2の直角面と相対向する面から合成光が出射することを特徴とするものである。
請求項16に係る3波長合成デバイスは、請求項1乃至15のいずれかに記載の3波長合成デバイスに於いて、前記直方体プリズムと波長板とを接着し一体化したことを特徴とするものである。
請求項17に係る3波長合成デバイスは、請求項1乃至16のいずれかに記載の3波長合成デバイスにおいて、3つの光線は光の三原色(RGB)光であり、短波長光線が青色(B)成分光に、中間波長光線が緑色(G)成分光に、長波長光線が赤色(R)成分光にそれぞれ対応していることを特徴とするものである。
請求項18に係る3波長合成デバイスは、入射する互いに波長の異なる3つの光線を合成して単一方向へ出射する3波長合成デバイスであって、
第1の直角プリズムと第2の直角プリズムとを第1の光学薄膜を介して双方の斜面同士を貼り合わせた構造の直方体プリズムと、少なくとも1つの波長板と、第2の光学薄膜とを備えており、
前記第1の直角プリズムの第1の直角面から第1の光線が入射し、第1の直角プリズムの第2の直角面から第2の光線が入射し、前記直方体プリズムの前記第1の直角面と相対向する面に前記波長板と第2の光学薄膜とを順次配列し該第2の光学薄膜の方向から第3の光線が入射したとき、前記直方体プリズムの前記第2の直角面と相対向する面から前記3つの光線を合成した合成光が出射することを特徴とするものである。
入射する互いに波長の異なる3つの光線を合成して単一方向へ出射する3波長合成デバイスであって、
第1の直角プリズムと第2の直角プリズムとを第1の光学薄膜を介して双方の斜面同士を貼り合わせた構造の直方体プリズムと、少なくとも1つの波長板と、第2の光学薄膜とを備えており、
前記第1の直角プリズムの第1の直角面から第1の光線が入射し、第1の直角プリズムの第2の直角面に前記波長板と第2の光学薄膜とを順次配列し該第2の光学薄膜の方向から第2の光線が入射し、前記直方体プリズムの前記第1の直角面と相対向する面から第3の光線が入射したとき、前記直方体プリズムの前記第2の直角面と相対向する面から前記3つの光線を合成した合成光が出射することを特徴とするものである。
請求項20に係る3波長合成デバイスは、請求項1乃至19のいずれかに記載の3波長合成デバイスを用いた投写型投影装置であって、
光源と、該光源より出射した光を赤色成分光と緑色成分光と青色成分光の3つの光成分に分離する光分離手段と、分離された各光成分を前記3波長合成デバイスの各入射面方向に導く為の光誘導手段と、前記3波長合成デバイスの各入射面の手前に配置された液晶パネルと、3波長合成デバイスから出射する合成光を拡大して投射する為のレンズとを備えたことを特徴とするものである。
本発明の3波長合成デバイスは、2つの直角プリズムを貼り合わせた直方体プリズムと板状の波長板を用いて構成するものであるため、直角部の突き合わせ構造を必要とせず、貼り合わせ箇所は何れも平坦面同士であり、平坦面の加工精度のみを管理すれば良いため従来のクロスプリズムに比べて製造が極めて容易であり、歩留まり率が大幅に向上するので低価格化に著しい効果を奏する。
しかも、クロスプリズムと実質的に同等の大きさが実現できるため小型化、軽量化の要求にも充分応えることが可能となる。
更に、クロスプリズムを用いた液晶プロジェクタ装置に適用する際も、大きさが同等であり、光の入射方向も互換性が維持できるのでそのまま置き換え可能であり、液晶プロジェクタ装置側の設計変更も不要であるという大きな利点がある。
以下、本発明を図面に図示した実施の形態例に基づいて詳細に説明する。
尚、以下の説明に於いては、本発明に係る3波長合成デバイスを液晶プロジェクタ装置に用いる光の三原色合成プリズムに適用したものを好適な実施形態例として示しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、互いに波長の異なる3つの光線を合成し出射する場面に適用し得るものであることを付言する。
(第1の実施形態例)
図1は本発明に係る3波長合成デバイスの第1の実施形態例として三原色合成プリズムに適用した場合の構成と動作原理を説明する為の図面であって、同図(a)は構成と光線の光路を、同図(b)は三原色合成プリズムを構成する光学薄膜の特性を示す図である。
同図(a)に示すように、三原色合成プリズム19は、第1の直角プリズム20と第2の直角プリズム21とを第1の光学薄膜22(CoatA)を介して双方の斜面同士を貼り合わせた構造の直方体プリズム23と、波長板24と第2の光学薄膜25(CoatB)とを順次配列したものとを備えている。
この例では波長板24の一方の主表面に第2の光学薄膜25を成膜しており、直方体プリズム23と波長板24の他方の主表面とを接着して一体化している。
尚、本明細書の実施形態例では、直角プリズムとして断面形状が直角二等辺三角形をしたものを用いており、この三角形の斜辺に対応する面を「斜面」、直角に接する2辺に対応する面を「直角面」とそれぞれ称することとする。
このような構成の三原色合成プリズム19に対して、第1の直角プリズム20の第1の直角面26から短波長光線として青色(B)成分光のP偏光波が入射し、第1の直角プリズム20の第2の直角面27から中間波長光線として緑色(G)成分光が入射し、前記直方体プリズム23の前記第1の直角面26と相対向する面28側については前記第2の光学薄膜25から波長板24を介して長波長光線として赤色(R)成分光が入射したとき、前記直方体プリズム23の前記第2の直角面27と相対向する面から合成(RGB)光が出射するように動作する。
図2は、三原色合成プリズム19を用いて液晶プロジェクタ装置を構成した時の概略構成図であり、従来の液晶プロジェクタ装置を示す図13(a)と同じ構成については同じ符号を付してある。2つの図面を比較すれば明らかなように従来のクロスプリズム10を本発明に係る三原色合成プリズム19に単純に置き換えることが可能であり、装置の大型化を招来することはない。もちろん、他の光学系を変更する必要もなく容易に液晶プロジェクタ装置を実現することができる。
この三原色合成プリズムが、このように動作するためには、各光学薄膜と波長板を以下のように適切に設定すればよい。
先ず、第1の光学薄膜22は図1(b)の上段グラフに示すように、R成分光を反射すると共に、G成分光とB成分光に対してはP偏光波を透過しS偏光波を反射する特性を有する膜とすれば良く、前記第2の光学薄膜25は図1(b)の下段グラフに示すように、B成分光を反射しR成分光を透過する特性を有する膜とすれば良い。また、波長板24は、B成分光に対して1/4波長板として機能するよう構成すればよい。
これにより、図中右側から第1の直角面26に入射したB成分光のP偏光波は、第1の光学薄膜22をそのまま通過して波長板24に達する。波長板24はB成分光に対して1/4波長板として機能するからB成分光は波長板24を透過して第2の光学薄膜25に到達した時点で位相が90゜回転して円偏光となる。第2の光学薄膜25は偏光によらずB成分光を反射するのでB成分光は第2の光学薄膜25にて反射して再び波長板24を透過して直方体プリズム23の面28に達する。この時点で更に位相が90゜回転するためS偏光波になる。B成分光のS偏光波は第1の光学薄膜22で反射されるため、ここで光路が図中上方に曲げられて直方体プリズム23の面29より出射することになる。
また、図中下側から第2の直角面27に入射したG成分光のP偏光波は、第1の光学薄膜22をそのまま通過して直方体プリズム23の面29より出射することになる。
更に、図中左側から入射したR成分光は第2の光学薄膜25を透過して波長板24に達する。R成分光は波長板24により位相が所定の角度だけ回転することになる。第1の光学薄膜22は偏光によらずR成分光を反射するので、R成分光はここで光路が図中上方に曲げられて直方体プリズム23の面29より出射することになる。
つまり、前記直方体プリズム23の面29から合成(RGB)光が出射するように動作する。
尚、第1の光学薄膜22はP偏光波の透過・反射特性をR成分とG成分の間の波長で急峻な特性を必要とするため、多層膜の層数がやや多くなるという問題はあるもののシミュレーションにより実現可能であることを確認している。第2の光学薄膜25については実現に格別の困難は無い。
図3は波長板24を水晶基板2枚を貼り合わせて構成した場合の位相差波長依存性をシミュレーションしたものを示す図であり、B成分光の位相を往復で180゜回転するものを実現できることが確認できた。ちなみにこの設計例では波長板の板厚は0.5mm程度と極めて薄く作成することができ、大型化を招来するものでは無いことが判明した。
尚、水晶基板2枚を貼り合わせた構造の波長板に関してはWO03/091768に詳しく開示されているのでこれ以上の説明は省略する。
以上説明したように、この三原色合成プリズムは2つの直角プリズムを貼り合わせた直方体プリズムと薄肉の板状の波長板を用いて構成するものであるため、貼り合わせ箇所は何れも平坦面同士であり、平坦面の加工精度のみを管理すれば良いため従来のクロスプリズムに比べて製造が極めて容易であり、歩留まり率が大幅に向上するので低価格化に著しい効果を奏する。
しかも、クロスプリズムと実質的に同等の大きさが実現できるため大型化を招来することもなく、単純な構成であるため小型化、軽量化の期待にも充分応えることが可能となる。
更に、クロスプリズムを用いた液晶プロジェクタ装置に適用する際も、大きさが同等であり、光の入射方向も互換性が維持できるのでそのまま置き換え可能であり、液晶プロジェクタ装置側の設計変更も不要であるという大きな利点がある。
(第2の実施形態例)
図4は本発明に係る三原色合成プリズムの第2の実施形態例を示す図面であって、同図(a)は構成と光線の光路を、同図(b)は三原色合成プリズムを構成する光学薄膜の特性を示す図である。
同図(a)に示すように、この三原色合成プリズム30は、図1の第1の実施形態例として示した三原色合成プリズム19と基本的な構成はほぼ同一であり、両者の主な違いは、光学薄膜22及び波長板24の光学的な機能が異なる点と、それに伴い入射するR成分光がP偏光波に限定される点である。
明細書が煩雑となるのを避けるため、その違いのみを説明することとする。
この三原色合成プリズムが、動作するためには、各光学薄膜と波長板を以下のように適切に設定すればよい。
先ず、第1の光学薄膜22は図4(b)の上段グラフに示すように、RGB全ての成分光に対してP偏光波を透過しS偏光波を反射する特性を有する膜とすれば良い。また、波長板24は、B成分光に対して1/4波長板として、R成分光に対しては1/2波長板として機能するよう構成すればよい。
第1の光学薄膜22については、第1の実施形態例のように急峻な特性を必要としないため比較的実現が容易と言える。
一方、波長板24は、2つの異なる成分光に対して別々の位相回転をもたらすようにするため、例えば、特開2001−344800号公報、特開平10−214431号公報といった文献に開示されたような手法で設計すればよい。図5はこれら周知の手法で設計した波長板の特性をシミュレーションにより求めたグラフであり、実線はP偏光波を波長板24に入射したとき透過したS偏光波の光量を測定したものであり、点線はP偏光波を波長板24に入射し対向面で反射したP偏光波の光量を測定したものであって、B成分光に対しては往復で180゜位相回転し、R成分光に対しては片道で180゜位相回転することことが読み取れるから、B成分光に対して1/4波長板として、R成分光に対しては1/2波長板として機能することが確認できる。
(第3の実施形態例)
図6は本発明に係る三原色合成プリズムの第3の実施形態例を示す図面であって、同図(a)は構成と光線の光路を、同図(b)は三原色合成プリズムを構成する光学薄膜の特性を示す図である。
同図(a)に示すように、この三原色合成プリズム31は、図1の第1の実施形態例として示した三原色合成プリズム19と基本的な構成はほぼ同一であり、両者の主な違いは、光学薄膜22の特性が異なる及び波長板の数が2枚になる点と、それらに伴い入射するR成分光がP偏光波に限定される点である。
明細書が煩雑となるのを避けるため、その違いのみを説明することとする。
この三原色合成プリズムが、動作するためには、光学薄膜と波長板を以下のように適切に設定すればよい。
先ず、第1の光学薄膜22は図6(b)の上段グラフに示すように、RGB全ての成分光に対してP偏光波を透過しS偏光波を反射する特性を有する膜とすれば良い。
また、波長板は、第1の波長板32と第2の波長板33の2つを用いるものであって、直方体プリズム23から第1の波長板32、第2の光学薄膜25、第2の波長板33の順番で配列されており、この例では互いに接合されて一体化している。
ここで、第1の波長板32はR成分光とB成分光のいずれに対しても1/4波長板として機能するものであり、前記第2の波長板は、R成分光に対して1/4波長板として機能するものである。
第1の波長板32は、広帯域で1/4波長板として機能しなければならないが周知の手法により設計可能であり、図7に示すような特性を実現することができる。
(第4の実施形態例)
図8は本発明に係る三原色合成プリズムの第4の実施形態例を示す図面であって、同図(a)は構成と光線の光路を、同図(b)は三原色合成プリズムを構成する光学薄膜の特性を示す図である。
同図(a)に示すように、この三原色合成プリズム34は、図1の第1の実施形態例として示した三原色合成プリズム19と基本的な構成はほぼ同一であり、両者の主な違いは、光学薄膜22,25及び波長板24の光学的な機能が異なる点と、それに伴い入射するR成分光とB成分光の入射方向が逆になった点と、R成分光がP偏光波に限定され、B成分光の偏光が不問となった点である。
明細書が煩雑となるのを避けるため、その違いのみを説明することとする。
この三原色合成プリズムが、動作するためには、各光学薄膜と波長板を以下のように適切に設定すればよい。
先ず、第1の光学薄膜22は図8(b)の上段グラフに示すように、B成分光を反射し、R成分光とG成分光に対してはP偏光波を透過しS偏光波を反射する特性を有する膜とすれば良い。また、第2の光学薄膜25は図8(b)の下段グラフに示すように、B成分光を透過し、R成分光を反射する特性を有する膜とすれば良い。
波長板24は、R成分光に対して1/4波長板として機能するよう構成すればよい。
図9は周知の手法で設計した波長板の特性をシミュレーションにより求めたグラフであり、R成分光に対して1/4波長板として機能するものが実現できることを確認した。
(第5の実施形態例)
図10は本発明に係る三原色合成プリズムの第5の実施形態例を示す図面であって、同図(a)は構成と光線の光路を、同図(b)は三原色合成プリズムを構成する光学薄膜の特性を示す図である。
同図(a)に示すように、三原色合成プリズム35は、図1の第1の実施形態例として示した三原色合成プリズム19と基本的な構成は類似しているが、直方体プリズム23と波長板24と第2の光学薄膜25との位置関係が異なり、また、波長板24の特性も異なるため光路も若干異なっている。
第1の直角プリズム20の第1の直角面26からR成分光のS偏光波が入射し、第1の直角プリズム20の第2の直角面27については前記第2の光学薄膜25から波長板24を介してG成分光のS偏光波が入射し、前記直方体プリズム23の前記第1の直角面26と相対向する面28からB成分光のS偏光波が入射したとき、前記直方体プリズム23の前記第2の直角面27と相対向する面29から合成(RGB)光が出射するように動作する。
この三原色合成プリズムが、このように動作するためには、各光学薄膜と波長板を以下のように適切に設定すればよい。
先ず、第1の光学薄膜22は図10(b)の上段グラフに示すように、B成分光を反射すると共に、G成分光とR成分光に対してはP偏光波を透過しS偏光波を反射する特性を有する膜とすれば良く、前記第2の光学薄膜25は図10(b)の下段グラフに示すように、B成分光及びG成分光を透過しR成分光を反射する特性を有する膜とすれば良い。また、波長板24は、R成分光に対して1/4波長板として機能し、G成分光に対して1/2波長板として機能するよう構成すればよい。
これにより、図中右側から第1の直角面26に入射したR成分光のS偏光波は、第1の光学薄膜22反射して光路が図中下方に曲げられ波長板24に達する。波長板24はR成分光に対して1/4波長板として機能するからR成分光は波長板24を透過して第2の光学薄膜25に到達した時点で位相が90゜回転して円偏光となる。第2の光学薄膜25は偏光によらずR成分光を反射するのでR成分光は第2の光学薄膜25にて反射して再び波長板24を透過して直方体プリズム23の面27に達する。その時点で更に位相が90゜回転するためP偏光波になる。R成分光のP偏光波は第1の光学薄膜22を透過するため直方体プリズム23の面29より出射することになる。
また、図中下側から入射したG成分光のS偏光波は第2の光学薄膜25を透過して波長板24に達する。波長板24を透過することにより位相が180゜だけ回転しG成分光はP偏光波となる。G成分光のP偏光波は第1の光学薄膜22をそのまま通過して直方体プリズム23の面29より出射することになる。
更に、図中左側から直方体プリズム23の面28に入射したB成分光のS偏光波は第1の光学薄膜22にて反射するので、B成分光は光路がここで図中上方に曲げられて直方体プリズム23の面29より出射することになる。
つまり、前記直方体プリズム23の面29から合成(RGB)光が出射するように動作する。
(第6の実施形態例)
図11は本発明に係る三原色合成プリズムの第6の実施形態例を示す図面であって、同図(a)は構成と光線の光路を、同図(b)は三原色合成プリズムを構成する光学薄膜の特性を示す図である。
同図(a)に示すように、三原色合成プリズム36は、図10の第5の実施形態例として示した三原色合成プリズム35と基本的な構成は類似しているが、波長板24の構成と特性が異なる。
この三原色合成プリズムが、動作するためには、各光学薄膜と波長板を以下のように適切に設定すればよい。
先ず、第1の光学薄膜22と、前記第2の光学薄膜25は図11(b)のグラフに示すように図10のものと同様の特性を有する膜とすれば良い。
一方、波長板は、第1の波長板37と第2の波長板38の間に第2の光学薄膜25を挟んだ構成となっている。
第1の波長板37はR成分光とG成分光のいずれに対しても1/4波長板として機能し、前記第2の波長板はG成分光に対して1/4波長板として機能するものとすればよい。
(第7の実施形態例)
図12は本発明に係る三原色合成プリズムの第7の実施形態例を示す図面であって、同図(a)は構成と光線の光路を、同図(b)は三原色合成プリズムを構成する光学薄膜の特性を示す図である。
同図(a)に示すように、三原色合成プリズム39は、図10の第5の実施形態例として示した三原色合成プリズム35と基本的な構成は類似しているが、光学薄膜22,25の特性が異なり、波長板24の特性が異なる。
この三原色合成プリズムが、動作するためには、各光学薄膜と波長板を以下のように適切に設定すればよい。
先ず、第1の光学薄膜22は図12(b)の上段グラフに示すように、R成分光を反射すると共に、G成分光とR成分光に対してはP偏光波を透過しS偏光波を反射する特性を有する膜とすれば良く、前記第2の光学薄膜25は図12(b)の下段グラフに示すように、R成分光及びG成分光を透過しB成分光を反射する特性を有する膜とすれば良い。また、波長板24は、B成分光に対して1/4波長板として機能し、G成分光に対して1/2波長板として機能するよう構成すればよい。
本発明に係る三原色合成プリズムの構成と動作原理を説明する図である。 三原色合成プリズム用いた液晶プロジェクタ装置の概略構成図である。 波長板の位相差波長依存性をシミュレーションした図である。 (a)及び(b)は三原色合成プリズムの第2の実施形態例を示す図である。 波長板の特性をシミュレーションにより求めたグラフである。 (a)及び(b)は三原色合成プリズムの第3の実施形態例を示す図である。 波長板の特性をシミュレーションにより求めたグラフである。 (a)及び(b)は三原色合成プリズムの第4の実施形態例を示す図である。 波長板の特性をシミュレーションにより求めたグラフである。 (a)及び(b)は三原色合成プリズムの第5の実施形態例を示す図である。 (a)及び(b)は三原色合成プリズムの第6の実施形態例を示す図である。 (a)及び(b)は三原色合成プリズムの第7の実施形態例を示す図である。 (a)及び(b)は従来の液晶プロジェクタ装置の概略構成図である。 クロスプリズムの構成と動作原理を説明する図である。
符号の説明
19、30,31、34、35、36、39・・・三原色合成プリズム、20・・・第1の直角プリズム、21・・・第2の直角プリズム、22・・・第1の光学薄膜、23・・・直方体プリズム、24・・・波長板、25・・・第2の光学薄膜、32,37・・・第1の波長板、33,38・・・第2の波長板

Claims (20)

  1. 入射する互いに波長の異なる3つの光線を合成して単一方向へ出射する3波長合成デバイスであって、
    第1の直角プリズムと第2の直角プリズムとを第1の光学薄膜を介して双方の斜面同士を貼り合わせた構造の直方体プリズムと、波長板と第2の光学薄膜とを順次配列したものとを備えており、
    前記第1の光学薄膜は、長波長光線を反射すると共に、中間波長光線と短波長光線に対してはP偏光波を透過しS偏光波を反射する機能を有し、前記第2の光学薄膜は、短波長光線を反射し長波長光線を透過する機能を有しており、
    前記波長板は、短波長光線に対して1/4波長板として機能するものであることを特徴とする3波長合成デバイス。
  2. 前記第1の直角プリズムの第1の直角面から短波長光線のP偏光波が入射し、第1の直角プリズムの第2の直角面から中間波長光線が入射し、前記直方体プリズムの前記第1の直角面と相対向する面に前記波長板と第2の光学薄膜とを順次配置し第2の光学薄膜から長波長光線が入射したとき、前記直方体プリズムの前記第2の直角面と相対向する面から合成光が出射することを特徴とする請求項1に記載の3波長合成デバイス。
  3. 入射する互いに波長の異なる3つの光線を合成して単一方向へ出射する3波長合成デバイスであって、
    第1の直角プリズムと第2の直角プリズムとを第1の光学薄膜を介して双方の斜面同士を貼り合わせた構造の直方体プリズムと、波長板と第2の光学薄膜とを順次配列したものとを備えており、
    前記第1の光学薄膜は、3つの光線の何れに対してもP偏光波を透過しS偏光波を反射する機能を有し、前記第2の光学薄膜は、短波長光線を反射し長波長光線を透過する機能を有しており、
    前記波長板は、短波長光線に対しては1/4波長板として、長波長光線に対しては1/2波長板として機能するものであることを特徴とする3波長合成デバイス。
  4. 前記第1の直角プリズムの第1の直角面から短波長光線のP偏光波が入射し、第1の直角プリズムの第2の直角面から中間波長光線のP偏光波が入射し、前記直方体プリズムの前記第1の直角面と相対向する面に前記波長板と第2の光学薄膜とを順次配置し該第2の光学薄膜から長波長光線のP偏光波が入射したとき、前記直方体プリズムの前記第2の直角面と相対向する面から合成光が出射することを特徴とする請求項3に記載の3波長合成デバイス。
  5. 入射する互いに波長の異なる3つの光線を合成して単一方向へ出射する3波長合成デバイスであって、
    第1の直角プリズムと第2の直角プリズムとを第1の光学薄膜を介して双方の斜面同士を貼り合わせた構造の直方体プリズムと、第1の波長板と第2の光学薄膜と第2の波長板と順次配列したものを備えており、
    前記第1の光学薄膜は、3つの光線すべてに対してP偏光波を透過しS偏光波を反射する機能を有し、前記第2の光学薄膜は、短波長光線を反射し長波長光線を透過する機能を有しており、
    前記第1の波長板は、長波長光線と短波長光線のいずれに対しても1/4波長板として機能するものであり、前記第2の波長板は、長波長光線に対して1/4波長板として機能するものであることを特徴とする3波長合成デバイス。
  6. 前記第1の直角プリズムの第1の直角面から短波長光線のP偏光波が入射し、第1の直角プリズムの第2の直角面から中間波長光線のP偏光波が入射し、前記直方体プリズムの前記第1の直角面と相対向する面に前記第1の波長板と第2の光学薄膜と第2の波長板とを順次配置し該第1の波長板から長波長光線のP偏光波が入射したとき、前記直方体プリズムの前記第2の直角面と相対向する面から合成光が出射することを特徴とする請求項5に記載の3波長合成デバイス。
  7. 前記第2の光学薄膜を挟んで、前記第1の波長板と第2の波長板とを接合一体化したことを特徴とする請求項5又は6に記載の3波長合成デバイス。
  8. 入射する互いに波長の異なる3つの光線を合成して単一方向へ出射する3波長合成デバイスであって、
    第1の直角プリズムと第2の直角プリズムとを第1の光学薄膜を介して双方の斜面同士を貼り合わせた構造の直方体プリズムと、波長板と第2の光学薄膜とを順次配列したものを備えており、
    前記第1の光学薄膜は、短波長光線を反射すると共に、中間波長光線と長波長光線に対してP偏光波を透過しS偏光波を反射する機能を有し、前記第2の光学薄膜は、短波長光線を透過し長波長光線を反射する機能を有しており、
    前記波長板は、長波長光線に対して1/4波長板として機能するものであることを特徴とする3波長合成デバイス。
  9. 前記第1の直角プリズムの第1の直角面から長波長光線のP偏光波が入射し、第1の直角プリズムの第2の直角面から中間波長光線のP偏光波が入射し、前記直方体プリズムの前記第1の直角面と相対向する面に前記波長板と第2の光学薄膜とを順次配列し該第2の光学薄膜から短波長光線が入射したとき、前記直方体プリズムの前記第2の直角面と相対向する面から合成光が出射することを特徴とする請求項8に記載の3波長合成デバイス。
  10. 入射する互いに波長の異なる3つの光線を合成して単一方向へ出射する3波長合成デバイスであって、
    第1の直角プリズムと第2の直角プリズムとを第1の光学薄膜を介して双方の斜面同士を貼り合わせた構造の直方体プリズムと、一方の主表面に第2の光学薄膜を配置した波長板とを備えており、
    前記第1の光学薄膜は、短波長光線を反射すると共に、中間波長光線と長波長光線に対してP偏光波を透過しS偏光波を反射する機能を有し、前記第2の光学薄膜は、短波長光線と中間波長光線を透過し長波長光線を反射する機能を有しており、
    前記波長板は、長波長光線に対して1/4波長板として機能し、中間波長光線に対して1/2波長板として機能するものであることを特徴とする3波長合成デバイス。
  11. 前記第1の直角プリズムの第1の直角面から長波長光線のS偏光波が入射し、第1の直角プリズムの第2の直角面に前記波長板と第2の光学薄膜とを順次配列し該第2の光学薄膜から中間波長光線のS偏光波が入射し、前記直方体プリズムの前記第1の直角面と相対向する面に短波長光線のS偏光波が入射したとき、前記直方体プリズムの前記第2の直角面と相対向する面から合成光が出射することを特徴とする請求項10に記載の3波長合成デバイス。
  12. 入射する互いに波長の異なる3つの光線を合成して単一方向へ出射する3波長合成デバイスであって、
    第1の直角プリズムと第2の直角プリズムとを第1の光学薄膜を介して双方の斜面同士を貼り合わせた構造の直方体プリズムと、第1の波長板と第2の光学薄膜と第2の波長板と順次配列したものを備えており、
    前記第1の光学薄膜は、短波長光線を反射すると共に、中間波長光線と長波長光線のP偏光波を透過しS偏光波を反射する機能を有し、前記第2の光学薄膜は、長波長光線を反射すると共に短波長光線と中間波長光線を透過する機能を有しており、
    前記第1の波長板は、長波長光線と中間波長光線のいずれに対しても1/4波長板として機能し、前記第2の波長板は、中間波長光線に対して1/4波長板として機能することを特徴とする3波長合成デバイス。
  13. 前記第1の直角プリズムの第1の直角面から長波長光線のS偏光波が入射し、第1の直角プリズムの第2の直角面に前記第1の波長板と第2の光学薄膜と第2の波長板とを順次配列し該第2の波長板から中間波長光線のS偏光波が入射し、前記直方体プリズムの前記第1の直角面と相対向する面に短波長光線のS偏光波が入射したとき、前記直方体プリズムの前記第2の直角面と相対向する面から合成光が出射することを特徴とする請求項12に記載の3波長合成デバイス。
  14. 入射する互いに波長の異なる3つの光線を合成して単一方向へ出射する3波長合成デバイスであって、
    第1の直角プリズムと第2の直角プリズムとを第1の光学薄膜を介して双方の斜面同士を貼り合わせた構造の直方体プリズムと、波長板と第2の光学薄膜とを順次配置したものとを備えており、
    前記第1の光学薄膜は、長波長光線を反射すると共に、短波長光線と中間波長光線に対してP偏光波を透過しS偏光波を反射する機能を有し、前記第2の光学薄膜は、長波長光線と中間波長光線を透過し短波長光線を反射する機能を有しており、
    前記波長板は、短波長光線に対して1/4波長板として機能するものであることを特徴とする3波長合成デバイス。
  15. 前記第1の直角プリズムの第1の直角面から短波長光線のS偏光波が入射し、第1の直角プリズムの第2の直角面に前記波長板と第2の光学薄膜とを順次配列し該第2の光学薄膜から中間波長光線のS偏光波が入射し、前記直方体プリズムの前記第1の直角面と相対向する面に長波長光線のS偏光波が入射したとき、前記直方体プリズムの前記第2の直角面と相対向する面から合成光が出射することを特徴とする請求項14に記載の3波長合成デバイス。
  16. 前記直方体プリズムと波長板とを接着し一体化したことを特徴とする請求項1乃至15のいずれかに記載の3波長合成デバイス。
  17. 前記3つの光線は光の三原色(RGB)光であり、短波長光線が青色(B)成分光に、中間波長光線が緑色(G)成分光に、長波長光線が赤色(R)成分光にそれぞれ対応していることを特徴とする請求項1乃至16のいずれかに記載の3波長合成デバイス。
  18. 入射する互いに波長の異なる3つの光線を合成して単一方向へ出射する3波長合成デバイスであって、
    第1の直角プリズムと第2の直角プリズムとを第1の光学薄膜を介して双方の斜面同士を貼り合わせた構造の直方体プリズムと、少なくとも1つの波長板と、第2の光学薄膜とを備えており、
    前記第1の直角プリズムの第1の直角面から第1の光線が入射し、第1の直角プリズムの第2の直角面から第2の光線が入射し、前記直方体プリズムの前記第1の直角面と相対向する面に前記波長板と第2の光学薄膜とを順次配列し該第2の光学薄膜の方向から第3の光線が入射したとき、前記直方体プリズムの前記第2の直角面と相対向する面から前記3つの光線を合成した合成光が出射することを特徴とする3波長合成デバイス。
  19. 入射する互いに波長の異なる3つの光線を合成して単一方向へ出射する3波長合成デバイスであって、
    第1の直角プリズムと第2の直角プリズムとを第1の光学薄膜を介して双方の斜面同士を貼り合わせた構造の直方体プリズムと、少なくとも1つの波長板と、第2の光学薄膜とを備えており、
    前記第1の直角プリズムの第1の直角面から第1の光線が入射し、第1の直角プリズムの第2の直角面に前記波長板と第2の光学薄膜とを順次配列し該第2の光学薄膜の方向から第2の光線が入射し、前記直方体プリズムの前記第1の直角面と相対向する面から第3の光線が入射したとき、前記直方体プリズムの前記第2の直角面と相対向する面から前記3つの光線を合成した合成光が出射することを特徴とする3波長合成デバイス。
  20. 請求項1乃至19のいずれかに記載の3波長合成デバイスを用いた投写型投影装置であって、
    光源と、該光源より出射した光を赤色成分光と緑色成分光と青色成分光の3つの光成分に分離する光分離手段と、分離された各光成分を前記3波長合成デバイスの各入射面方向に導く為の光誘導手段と、前記3波長合成デバイスの各入射面の手前に配置された液晶パネルと、3波長合成デバイスから出射する合成光を拡大して投射する為のレンズとを備えた投写型投影装置。

JP2004069331A 2004-03-11 2004-03-11 3波長合成デバイスとこれを用いた投写型投影装置 Withdrawn JP2005258058A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004069331A JP2005258058A (ja) 2004-03-11 2004-03-11 3波長合成デバイスとこれを用いた投写型投影装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004069331A JP2005258058A (ja) 2004-03-11 2004-03-11 3波長合成デバイスとこれを用いた投写型投影装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2005258058A true JP2005258058A (ja) 2005-09-22

Family

ID=35083828

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004069331A Withdrawn JP2005258058A (ja) 2004-03-11 2004-03-11 3波長合成デバイスとこれを用いた投写型投影装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2005258058A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2007123032A1 (ja) * 2006-04-19 2007-11-01 Ulvac, Inc. 縦型基板搬送装置および成膜装置
CN110308555A (zh) * 2018-03-20 2019-10-08 精工爱普生株式会社 虚像显示装置
CN113433785A (zh) * 2021-06-22 2021-09-24 歌尔光学科技有限公司 一种增强投影画面亮度的系统

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2007123032A1 (ja) * 2006-04-19 2007-11-01 Ulvac, Inc. 縦型基板搬送装置および成膜装置
CN110308555A (zh) * 2018-03-20 2019-10-08 精工爱普生株式会社 虚像显示装置
CN110308555B (zh) * 2018-03-20 2023-07-11 精工爱普生株式会社 虚像显示装置
CN113433785A (zh) * 2021-06-22 2021-09-24 歌尔光学科技有限公司 一种增强投影画面亮度的系统
CN113433785B (zh) * 2021-06-22 2023-01-24 歌尔光学科技有限公司 一种增强投影画面亮度的系统

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6678015B2 (en) Color separating/synthesizing apparatus
TWI432874B (zh) 投影式液晶顯示器及補償板
JP2006003384A (ja) 偏光ビームスプリッタ、及び液晶プロジェクタ装置
JPH03217814A (ja) 液晶プロジェクター
WO2001025838A1 (fr) Projecteur a reflexion a cristaux liquides
JP2002182307A (ja) 投射型表示装置
US6646690B1 (en) Arrangement of λ/2 retardation plate in projector
JP2008070690A (ja) 波長板、及びプロジェクタ
US20020089679A1 (en) Color separating/synthesizing apparatus
JP4520943B2 (ja) 複合プリズムおよび光源ユニット
JP2005258058A (ja) 3波長合成デバイスとこれを用いた投写型投影装置
JP2009103863A (ja) 位相差板及びプロジェクタ
JP4513321B2 (ja) 色分解合成光学系
JP5109762B2 (ja) 積層位相差板、偏光変換素子及び投射型映像装置
JP2004233931A (ja) 色合成光学系
JPH10319344A (ja) 投写型表示装置
JP2009128568A (ja) 偏光変換素子及びプロジェクタ
WO2023058587A1 (ja) 光源装置、及び投写型映像表示装置
JP2001281614A (ja) 液晶プロジェクタ装置
JP4193385B2 (ja) プロジェクタ
JP5104338B2 (ja) プロジェクタ
WO2019188010A1 (ja) 光学素子、偏光変換素子、画像表示装置及び光学素子の製造方法
JPH11271671A (ja) 投影光学系
US20050128368A1 (en) Liquid crystal projector
JP2002196118A (ja) 光学素子およびプロジェクタ

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070110

RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20070110

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20070402

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20091127

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100216

A761 Written withdrawal of application

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761

Effective date: 20100407