JP2005091605A - 定着装置及び定着方法並びに画像形成装置 - Google Patents

定着装置及び定着方法並びに画像形成装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 ローラ対へのトナー移行(記録紙裏面から加圧ローラへの移行、加圧ローラから定着ローラへの移行)現象を低減あるいは防止できる定着装置を提供する。
【解決手段】 トナー画像面に接する定着ローラ131(第1圧接部材)とトナー画像面の反対側の面に接する加圧ローラ132(第2圧接部材)とを有し、上記定着ローラ131と加圧ローラ132とが圧接する定着ニップ部Y(圧接領域)を、未定着のトナー画像が形成された記録紙P(記録材)が通過することにより、上記トナー画像を記録紙Pに定着する定着装置23であって、加圧ローラ132の表面温度が、定着ローラ131の低温オフセット発生境界温度Thcおよび/または定着ローラ131の高温オフセット発生境界温度Thhで規定される温度範囲になるようにヒータランプ134〜136(加熱手段)を制御する制御回路150(制御手段)とを備えている。
【選択図】 図1

Description

本発明は、例えば、乾式電子写真機器における定着装置及び定着方法に関する。
複写機、プリンタ等の電子写真機器に用いられる代表的な加熱装置の一種である定着装置は、一般的に、互いに圧接されたローラ対(定着ローラおよび加圧ローラ)を有し、定着方式として、トナー画像面側に接する定着ローラの内部に配置されたハロゲンヒータ等の加熱手段により定着ローラを所定の温度(定着温度)に加熱した後、未定着トナー画像が形成された記録紙を該定着ローラと加圧ローラの圧接部(定着ニップ部)に通過させて、熱と圧力によってトナー画像の定着を行う熱ローラ定着方式が採用されている。
このような定着装置においては、溶融したトナー等の一部が定着ローラに付着する現象が発生するため、通常、定着ローラに付着したトナーを除去するためにクリーニングローラが設けられている。
ところで、上記クリーニングローラは、定着ローラに付着したトナーを除去するために、通常、定着ローラに直接接触して設けられている。このため、定着ローラの表面温度の上昇に伴ってクリーニングローラの表面温度が上昇し、定着ローラ表面から取り除いたトナーがクリーニングローラ表面で再度溶融する。この結果、クリーニングローラ表面にトナーが付着した状態となり、定着ローラ表面のクリーニングを充分に行なうことができないという問題が生じる。
また、定着ローラにクリーニングローラが直接接触しているので、定着ローラの昇温時に、該定着ローラ表面からクリーニングローラに熱が移動するようになり、定着ローラに加えるべき熱量が増大し消費電力が増加したり、ウオームアップ時間が長くなったりする等の問題が生じる。
そこで、定着ローラの熱負荷を低減し、低消費電力化を図るべく、定着ローラに付着したトナーを加圧ローラに移し、定着ローラより温度の低い加圧ローラに直接接触して設けられたクリーニングローラによって加圧ローラ上のトナーを回収する構成が提案されている。(例えば、特許文献1参照)。
特開2003−162171号公報(公開日:2003年6月6日)
しかしながら上記の構成では、クリーニング手段が加圧ローラ側にしかないために、クリーニング手段のトナー汚れが顕著でクリーニング手段のライフが短く、頻繁にクリーニング手段を交換しなければならないことから、メンテナンス性が悪いといった問題があった。
また、クリーニング手段で完全にクリーニングしきれなかったトナーが、再度、加圧ローラ側から定着ローラ側に移行し、記録紙画像面側のトナー汚れを発生してしまうといった課題もある。
特に、転写ローラ、転写ベルト等の接触方式の転写手段を有する画像形成装置においては、連続通紙時の紙間で、感光体上のかぶりトナーにより転写手段が汚れ、その結果、紙の裏面にかぶりトナーが付着し、転写手段より下流側にある定着装置において加圧ローラが顕著に汚れてしまうことがわかった。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、不要なトナー移行現象(記録紙裏面から加圧ローラへの移行、加圧ローラから定着ローラへの移行)を低減あるいは防止することで、記録紙にトナー汚れが発生するおそれが少なく、かつメンテナンス性に優れた定着装置を提供することにある。
本発明に係る定着装置は、上記課題を解決するために、トナー画像面に接する第1圧接部材とトナー画像面の反対側の面に接する第2圧接部材とを有し、上記第1圧接部材と第2圧接部材とが圧接する圧接領域を、トナー定着温度に加熱した状態で、未定着のトナー画像が形成された記録材が通過することにより、上記トナー画像を記録材に定着する定着装置であって、上記第1圧接部材および上記第2圧接部材を加熱する加熱手段と、上記第2圧接部材の表面温度が、上記第1圧接部材の低温オフセット発生境界温度および/または上記第1圧接部材の高温オフセット発生境界温度で規定される温度範囲になるように上記加熱手段を制御する制御手段とを備えていることを特徴としている。
また、本発明に係る定着装置においては、上記制御手段は、上記第2圧接部材の表面温度をTp(°C)、上記第1圧接部材の低温オフセット発生境界温度をThc(°C)として、上記Tpが、Tp≧0.669Thc+53.4を満たすように上記加熱手段を制御することが好ましい。
また、本発明に係る定着装置においては、上記制御手段は、上記第2圧接部材の表面温度をTp(°C)、上記第1圧接部材の表面温度をTh(°C)、上記第1圧接部材の高温オフセット発生境界温度をThh(°C)として、上記Tpが、Tp≦1.552Thh−Thを満たすように上記加熱手段を制御することが好ましい。
また、本発明に係る定着装置においては、上記制御手段は、上記第2圧接部材の表面温度をTp(°C)、上記第1圧接部材の表面温度をTh(°C)、上記第1圧接部材の低温オフセット発生境界温度をThc(°C)、上記第1圧接部材の高温オフセット発生境界温度をThh(°C)として、上記Tpが、0.669Thc+53.4≦Tp≦1.552Thh−Thを満たすように上記加熱手段を制御することを特徴としている。
また、本発明に係る定着装置においては、上記第2圧接部材の表面をクリーニングするクリーニング手段が設けられていることが好ましい。
また、本発明に係る定着装置においては、上記加熱手段は、上記第2圧接部材表面近傍を直接加熱する外部加熱手段を含んでいることが好ましい。
また、本発明に係る定着装置においては、上記外部加熱手段は、第2圧接部材表面に当接された外部加熱ローラであることが好ましい。
また、本発明に係る定着装置においては、上記制御手段は、記録材のサイズに応じて、上記外部加熱ローラの温度を制御することが好ましい。
また、本発明に係る定着装置においては、上記外部加熱手段は、上記第2圧接部材表面近傍を誘導加熱する誘導加熱手段であることが好ましい。
また、本発明に係る定着方法は、上記課題を解決するために、トナー画像面に接する第1圧接部材とトナー画像面の反対側の面に接する第2圧接部材とが圧接して形成され、トナー定着温度に加熱された状態の圧接領域に、未定着のトナー画像が形成された記録材が通過することにより、上記トナー画像を記録材に定着する定着方法において、上記第1圧接部材と第2圧接部材とを定着可能状態にするためのステップとして、上記第1圧接部材を昇温し、第1圧接部材が所定の温度よりも低い第1温度に達した後、該第1圧接部材によって第2圧接部材を昇温する第1ステップと、第1圧接部材が所定の温度よりも高い第2温度に達した後、上記第2圧接部材を外部から加熱すると略同時に、上記圧接領域に記録材を送り始める第2ステップとを含むことを特徴としている。
また、本発明に係る定着方法は、上記課題を解決するために、トナー画像面に接する第1圧接部材とトナー画像面の反対側の面に接し且つ外部加熱手段により加熱可能な第2圧接部材とが圧接して形成され、トナー定着温度に加熱された状態の圧接領域に、未定着のトナー画像が形成された記録材が通過することにより、上記トナー画像を記録材に定着する定着方法において、上記定着完了後の第1圧接部材及び第2圧接部材に付着したトナーをクリーニングするステップとして、上記第1圧接部材の温度を降温する第1ステップと、
上記外部加熱手段の温度を、記録材通過時の温度より低い温度に維持する第2ステップとを含むことを特徴としている。
また、本発明に係る画像形成装置は、未定着トナーが表面に形成される感光体と、上記感光体と接触し、未定着トナー画像を感光体から記録紙へ転写する転写手段と、上記転写手段によって記録材上に転写された未定着トナー画像を定着する定着手段とを備えた画像形成装置であって、上記定着手段に、請求項1記載の定着装置が用いられていることを特徴としている。
本発明の定着装置は、以上のように、上記第1圧接部材および上記第2圧接部材を加熱する加熱手段と、上記第2圧接部材の表面温度が、上記第1圧接部材の低温オフセット発生境界温度および/または上記第1圧接部材の高温オフセット発生境界温度で規定される温度範囲になるように上記加熱手段を制御する制御手段とを備えている。
ここで、第1圧接部材の低温オフセットとは、第1圧接部材の表面温度がトナー定着温度に対して低すぎるために、記録材表面(画像面)側のトナーが第1圧接部材に移行(オフセット)する現象である。
また、第1圧接部材の高温オフセットとは、第1圧接部材の表面温度がトナー定着温度に対して高すぎるために、記録材表面(画像面)側のトナーが第1圧接部材に移行(オフセット)する現象である。
また、上記第1圧接部材の低温オフセット発生境界温度とは、低温オフセットが発生し始める時の第1圧接部材の表面温度である。上記第1圧接部材の高温オフセット発生境界温度とは、高温オフセットが発生し始める時の第1圧接部材の表面温度である。
上記構成は、従来より問題とされてきた、第1圧接部材の表面温度に起因して発生する記録紙表面から第1圧接部材(定着ローラ)へのトナー移行現象(低温オフセット、高温オフセット)のメカニズム(発生の際のトナー温度等)を利用して、第2圧接部材(加圧ローラ)についてのトナー移行現象(記録材裏面に付着したトナーの第2圧接部材への移行現象)や第2圧接部材(加圧ローラ)に付着したトナーの第1圧接部材への移行現象を抑制するものである。
具体的には、上記制御手段によって、上記第2圧接部材の表面温度が、上記第1圧接部材の低温オフセット発生境界温度および/または上記第1圧接部材の高温オフセット発生境界温度で規定される温度範囲になるように上記加熱手段を制御する。
これにより、上記したように、記録材裏面からの第2圧接部材へのトナー移行現象(記録材(記録紙)裏面からのトナー移行現象)や第2圧接部材からの第1圧接部材へのトナー移行現象(第2圧接部材(加圧ローラ)からのトナー移行現象)を抑制することができる。
この結果、第1圧接部材(定着ローラ)、第2圧接部材(加圧ローラ)の一対のローラにおけるトナー汚れを低減でき、記録材のトナー汚れの発生のおそれが少なく、且つ、トナー汚れに対するメンテナンス頻度の少ない定着装置を提供することができる。
また、上記定着装置においては、以上のように、上記制御手段は、上記第2圧接部材の表面温度をTp(°C)、上記第1圧接部材の低温オフセット発生境界温度をThc(°C)として、上記Tpが、Tp≧0.669Thc+53.4を満たすように上記加熱手段を制御していることが好ましい。
上記構成のように、第2圧接部材の表面温度を、第1圧接部材の低温オフセット発生境界温度によって決定される上記の温度(0.669Thc+53.4)以上に制御することによって、記録材裏面に付着したトナーが第2圧接部材に移行する現象(記録材裏面からのトナー移行現象)を抑制できる。
また、上記定着装置においては、以上のように、上記制御手段は、上記第2圧接部材の表面温度をTp(°C)、上記第1圧接部材の表面温度をTh(°C)、上記第1圧接部材の高温オフセット発生境界温度をThh(°C)として、上記Tpが、Tp≦1.552Thh−Thを満たすように上記加熱手段を制御していることが好ましい。
上記構成のように、第2圧接部材の表面温度を、高温オフセット発生境界温度および第1圧接部材の表面温度によって決定される上記の温度(1.552Thh−Th)以下に制御することによって、第2圧接部材表面に付着したトナーの第1圧接部材への移行現象(第2圧接部材からのトナー移行現象)を抑制することができる。
また、上記定着装置においては、以上のように、上記制御手段は、上記第2圧接部材の表面温度をTp(°C)、上記第1圧接部材の表面温度をTh(°C)、上記第1圧接部材の低温オフセット発生境界温度をThc(°C)、上記第1圧接部材の高温オフセット発生境界温度をThh(°C)として、上記Tpが、0.669Thc+53.4≦Tp≦1.552Thh−Thを満たすように上記加熱手段を制御していることが好ましい。
上記構成のように、第2圧接部材の表面温度を、低温および高温オフセット発生境界温度並びに第1圧接部材の表面温度によって決定される上記の範囲に制御することによって、上記記録材裏面からのトナー移行現象および第2圧接部材からのトナー移行現象の双方を抑制することができる。
また、上記定着装置においては、以上のように、上記第2圧接部材の表面をクリーニングするクリーニング手段が設けられていることが好ましい。
上記構成によれば、前述のように記録材裏面から第2圧接部材へのトナー移行、あるいは第2圧接部材から第1圧接部材へのトナー移行が低減されており、第2圧接部材に設けられたクリーニング手段で十分なクリーニング効果を得ることができる。これにより、第1圧接部材側にクリーニング手段を設ける必要がなくなる。このため、従来のように、第2圧接部材(加圧ローラ)より高温であることが必要な第1圧接部材(定着ローラ)に接触してクリーニング手段を設ける必要がなくなるので、ウオームアップ時間の短縮や低消費電力化が可能となる。
また、上記定着装置においては、以上のように、上記加熱手段は、上記第2圧接部材表面近傍を直接加熱するような外部加熱手段を含んでいることが好ましい。
上記構成によれば、第2圧接部材の内部に熱源を設ける構成に比較して、第2圧接部材表面を素早く昇温させることができ、第2圧接部材表面の正確な温度制御が可能となる。
また、上記定着装置においては、以上のように、上記外部加熱手段は、第2圧接部材表面に当接された外部加熱ローラであることが好ましい。
上記構成によれば、第2圧接部材における記録材が当接しない部分の熱は上記外部加熱ローラを介して記録材が当接する部分に移動する(熱均一化効果)。
これにより、第2圧接部材における記録材が当接しない部分が高温になりすぎるのを防止でき、第2圧接部材の温度を所定の温度以下に制御することが容易となる。
また、上記定着装置においては、以上のように、上記制御手段が記録材のサイズに応じて、外部加熱ローラの温度を制御することが好ましい。
上記構成によれば、特に、記録材のサイズが小さい場合に、上記の熱均一化効果と相まって、第2圧接部材における記録材が当接しない部分が高温になりすぎるのを防止でき、第2圧接部材の温度を所定の温度以下に制御することが容易となる。
また、上記定着装置においては、以上のように、上記外部加熱手段が上記第2圧接部材表面近傍を誘導加熱する誘導加熱手段であることが好ましい。
上記構成によれば、第2圧接部材表面を効率的により素早く昇温させることができ、第2圧接部材表面の温度制御の精度をより一層高めることができる。
また、本発明のトナー定着方法は、以上のように、上記第1圧接部材と第2圧接部材とを定着可能状態にするためのステップとして、上記第1圧接部材を昇温し、第1圧接部材が所定の温度よりも低い第1温度に達した後、該第1圧接部材によって第2圧接部材を昇温する第1ステップと、第1圧接部材が所定の温度よりも高い第2温度に達した後、上記第2圧接部材を外部から加熱すると略同時に、上記圧接領域に記録材を送り始める第2ステップとを含んでいる。
上記定着方法によれば、第1圧接部材を第1温度に昇温した後、該第1圧接部材によって(例えば、第1圧接部材からの伝熱によって)第2圧接部材を昇温する。
さらに、第2圧接部材が第2温度に達した後、上記記録材を圧接領域に送り始めるのとほぼ同時に第2圧接部材を外部過熱手段により昇温させる。これにより、第2圧接部材の表面温度を過上昇させることなく、該第2圧接部材の表面温度を容易に所定の温度以下に制御することができる。
この結果、定着可能状態にする際(ウオームアップ時)に、第2圧接部材に付着したトナーが第1圧接部材へ移行することを抑制できる。
また、本発明のトナー定着方法は、以上のように、上記定着完了後の第1圧接部材及び第2圧接部材に付着したトナーをクリーニングするステップとして、上記第1圧接部材の温度を降温する第1ステップと、上記外部加熱手段の温度を、記録材通過時の温度より低い温度に維持する第2ステップとを含んでいる。

上記定着方法によれば、第1圧接部材の温度を低下させた状態で、第2圧接部材を加熱する外部加熱手段の温度を、記録材通過時の温度より低く維持しているので、第2圧接部材の表面温度が上昇しすぎることがなく、該第2圧接部材の表面温度を容易に所定の温度以下に制御することができる。
これにより、第2圧接部材に付着したトナーの第1圧接部材への移行現象を発生させることなく、第2圧接部材を確実にクリーニングすることができる。
また、未定着トナーが表面に形成される感光体と、上記感光体と接触し、未定着トナー画像を感光体から記録紙へ転写する転写手段と、上記転写手段によって記録材上に転写された未定着トナー画像を定着する定着手段とを備え画像形成装置の上記定着手段に、上述した定着装置を用いてもよい。
この場合、上記のような画像形成装置では、転写手段表面に付着したトナー(かぶりトナー)によって記録材裏面にトナー汚れが発生しやすいので、上記定着装置を適用することで、不要なトナーの移行現象(記録材裏面からのトナー移行や加圧ローラからのトナー移行現象)を抑制することができ、形成される画像の品位を向上させることができる。
本発明の実施の一形態について図1〜図25(a)(b)に基づいて説明すれば、以下の通りである。
(定着装置の構成)
まず、本実施の形態に係る定着装置の構成について図1を用いて説明する。
図1は、本実施の形態に係る定着装置23の要部の構成を断面を用いて示す説明図である。なお、上記定着装置23が適用される複写機の構成、機能等の説明は後に詳述する。
同図に示すように、本定着装置23は、定着ローラ(第1圧接部材)131、加圧ローラ(第2圧接部材)132、外部加熱ローラ(外部加熱手段)133、ヒータランプ134、135、136、温度センサ137、138、139、クリーニングローラ(クリーニング手段)140、温度制御回路(温度制御手段)150を備えている。
ここで、外部加熱ローラ133は加圧ローラ132の加熱手段である。ヒータランプ(加熱手段)134および135は定着ローラ131を加熱するための熱源であり、ヒータランプ136は外部加熱ローラ133を加熱するための熱源である。また、温度センサ137および138は定着ローラ131の温度を、温度センサ139は外部加熱ローラ133の温度を検出するためのものである。
以下にこれら各部を詳細に説明する。
まず、ヒータランプ134および135はハロゲンヒータからなり、定着ローラ131の内部に配置されている。ヒータランプ136もハロゲンヒータからなり、外部加熱ローラ133の内部に配置されている。そして、温度制御回路からヒータランプ134〜136に通電することによって、所定の発熱分布でヒータランプ134〜136が発光し、赤外線が放射され、定着ローラ131および外部加熱ローラ133の内周面が加熱される。
定着ローラ131は、ヒータランプ134、135により所定の温度(例えば、200°C)に加熱され、この熱によって定着装置の定着ニップ部Y(圧接領域)を通過する未定着トナー画像が形成された記録紙(記録材)Pを加熱する。
定着ローラ131は、その本体である芯金131aと、離型層131bとを備えている。離型層131bは、芯金131aの外周表面に形成され、記録紙P上のトナーTが定着ローラ131にオフセットするのを防止する。
芯金131aには、たとえば、鉄、ステンレス鋼、アルミニウム、銅等の金属あるいはそれらの合金等が用いられる。本実施の形態では、芯金131aに直径40mmの鉄(STKM)製芯金を用い、低熱容量化を図るべく、その肉厚を1.3mmとしている。
離型層131bには、PFA(テトラフルオロエチレンとペルフルオロアルキルビニルエーテルとの共重合体)やPTFE(ポリテトラフルオロエチレン)等のフッ素樹脂、シリコーンゴム、フッ素ゴム等が適している。本実施の形態では、離型層131bとしてPFAとPTFEのブレンドしたものを厚さ25μmに塗布焼成して形成したものを用いている。
加圧ローラ132は、鉄鋼、ステンレス鋼、アルミニウム等の芯金132aの外周表面にシリコーンゴム等からなる耐熱弾性材層132bを有するように構成されている。なお、耐熱弾性材層132bの表面には、定着ローラ131の場合と同様のフッ素樹脂による離型層132cが形成されていてもよい。
本実施の形態の加圧ローラ132は、直径40mmのステンレス製の芯金132a上に、厚さ6mmのシリコーンゴム(ゴム硬度JIS−A 50°)からなる耐熱弾性材層132bと該耐熱弾性材層132b表面に設けられた厚さ50μmのPFAチューブからなる離型層132cとを備えたものである。そして、該加圧ローラ132は、図示しないばね等の加圧部材により定着ローラ131に76kgf(745N)の力で圧接されており、これにより、定着ローラ131との間に幅が約6mmの定着ニップ部Yが形成される。
外部加熱ローラ133は、内部に加熱源としてのヒータランプ136を有し、加圧ローラ132に対し、定着ニップ部Yの上流側に設けられて、所定の押圧力をもって圧接するようになっている。そして、加圧ローラ132との間に加熱ニップ部Zが形成されている。
外部加熱ローラ133は、中空円筒状の芯材133aの上に耐熱離型層133bを備えた構成である。芯材133aはアルミニウムや鉄系材料等からなり、また耐熱離型層133bには耐熱性と離型性に優れた合成樹脂材料、例えばシリコンゴムやフッ素ゴム等のエラストマー、またはPFA、PTFE等のフッ素樹脂が用いられる。なお、本実施の形態では離型層133bを構成する離型材として、PFAとPTFEをブレンドしたものを25μmの厚さに塗布焼成したものを用いた。
クリーニングローラ140は、加圧ローラ132に付着したトナーや紙粉等を除去し、加圧ローラ132の汚れを防止するためのものである。すなわち、加圧ローラ132に回転に従動して回転するように加熱ニップ部Zの上流側に軸支され、所定の押圧力をもって加圧ローラ132に圧接されている。該クリーニングローラ140にはアルミニウムや鉄系材料等からなる円筒状の金属製芯材が用いられる。本実施の形態では、より熱伝導性に優れるアルミニウム系材料を用いている。
定着ローラ131の周面にはその温度を検知するためのサーミスタ137、138が配設され、同様に外部加熱ローラ133の周面にもその温度を検知するためのサーミスタ139が配設されており、各ローラの表面温度を検出するようになっている。そして、各サーミスタ137〜139により検出された温度データに基づいて、温度制御回路150が各ローラ131〜133の温度が所定の温度となるようヒータランプ134〜136への通電を制御する。
なお、本実施の形態では、ヒータランプ134、135の定格出力はトータルで950Wとし、ヒータランプ136の定格出力を200Wとした。
このように、温度制御回路150によって定着ローラ131および加圧ローラ132が所定の温度に制御され(特に加圧ローラ132の温度制御については以下に詳述する)、その状態において、定着ニップ部Yに所定の定着速度及び複写速度で未定着トナー画像が形成された記録紙Pが搬送され、熱と圧力により未定着トナー画像の定着が行われる。
(温度制御回路による加圧ローラの温度制御)
以下に、記録紙裏面に付着したトナーTの加圧ローラ132への移行現象および加圧ローラ132表面に付着したトナーTの定着ローラ131への移行現象を防止するための、加圧ローラ132の温度制御について、図1〜図11および図15を用いて説明する。
はじめに、記録紙裏面に付着したトナーTの加圧ローラ132への移行現象の防止について、図1〜図7および図15を用いて説明する。
本実施の形態では、後述するように、転写ユニット26(図20参照)に転写ベルトを用いた接触方式を採用している。このように、接触方式の転写手段を用いた場合、従来技術においては、連続通紙時の紙間で感光体上のかぶりトナーTによって転写ベルトが汚れ、その結果、記録紙Pの裏面にかぶりトナーTが付着し、該トナーTによって転写ベルトの下流側に配置された定着装置23の加圧ローラ132が顕著に汚れてしまうおそれがあった。
この記録紙裏面に付着したトナーTが加圧ローラ132へ移行する現象は、加圧ローラ132の温度が定着ローラ131の温度に比べかなり低い温度であることに鑑みると、定着装置23で一般的に問題となる低温オフセット現象(定着ローラ131の温度が低すぎるために、記録紙P表面(画像面)側のトナーTが定着ローラ131にオフセットする現象)と同種の現象ではないかと考えられる。
そこで、まず、加圧ローラ132の温度と、記録紙裏面に付着したトナーTの加圧ローラ132への移行量との関係を検討するべく、以下に示す実験を行った。図15は、この実験に用いた定着装置23(装置1〜3)の説明である。
当該実験には、図15に示す、装置1(定着速度;365mm/s、定着ローラ径;φ40、定着ローラ芯金材質;STKM、定着ローラ芯金肉厚
;1.3mm、加圧ローラ径;φ40、加圧ローラゴム層;シリコンソリッド
定着ニップ幅;6mm)、装置2(定着速度;225mm/s、定着ローラ径;φ35、定着ローラ芯金材質;STKM、定着ローラ芯金肉厚;0.4mm、加圧ローラ径;φ35、加圧ローラゴム層;シリコンスポンジ、定着ニップ幅;4mm)、装置3(定着速度;122mm/s、定着ローラ径;φ25、定着ローラ芯金材質;アルミニウム、定着ローラ芯金肉厚;1mm、加圧ローラ径;φ25、加圧ローラゴム層;シリコンスポンジ、定着ニップ幅;2mm)の3種類の定着装置23を用意し、定着ローラ131の温度を200°Cで一定とし、外部加熱ローラ133によって加圧ローラ132の温度を所定の温度に制御した状態で記録紙Pを300枚連続通紙した。
そして、通紙後の加圧ローラ132及び外部加熱ローラ133に付着したトナーTをメンディングテープで採取し、目視による比較を行った。なお、トナーTがクリーニングローラ140に付着すると、付着力が強くメンディングテープでは採取できないことから、クリーニングローラ140をはずした状態で実験を行った。
この実験結果を図2(a)〜(c)に示す。図2(a)〜(c)はそれぞれ、装置1〜3における各ローラ(定着ローラ131・外部加熱ローラ133・加圧ローラ132)の温度(°C)とトナーTの移行状態との関係(目視による比較)を示したものである。ここで定着ローラ131の温度は200°Cで一定とし、加圧ローラ132の温度を、装置1(図2(a))では99°C〜136°C、装置2(同図(b))では102°C〜138°C、装置3(同図(c))では105°C〜141°Cとした。
同図(a)〜(c)より、加圧ローラ132の温度が上記のような低温域である場合には、定着装置23の種類に関わらず、加圧ローラ132の温度が高くなる程記録紙裏面に付着したトナーTの加圧ローラ132への移行量は減少し、加圧ローラ132の温度が130°C以上になると、すべての装置についてトナーTの移行がほぼなくなることがわかる。
次に、加圧ローラ132への移行発生時の記録紙裏面のトナー温度に着目し、定着ローラ131および加圧ローラ132の温度(°C)と定着ニップ部Y通過直後の記録紙裏面のトナー温度(以下、記録紙裏面のトナー温度とする)(°C)との関係を検討した。
定着ニップ部Y通過直後のトナー温度は、実際に赤外線放射温度計を用いて実験により計測することも可能であるが、ここではより簡単に求めるために、1次元の熱伝導解析を用いたシミュレーションを行った。
ここでは、上記3種類の定着装置23(装置1〜3)の定着ニップ部Yに関して、裏面にトナー層を有する記録紙Pが通紙された状態を1次元モデルでモデル化し、定着ローラ131および加圧ローラ132の温度(°C)と記録紙裏面のトナー温度(°C)との関係を解析した。
この解析結果を図3(a)〜(c)に示す。同図(a)〜(c)は、それぞれ装置1〜3において、定着ローラ131の温度が190°C、200°C、210°Cの各場合につき、加圧ローラ132温度を100〜140(°C)に変化させたときの、該加圧ローラ132の温度(°C)と記録紙裏面のトナー温度(°C)との関係を示すものである。
同図(a)〜(c)に示すように、加圧ローラ132の温度をx、記録紙裏面のトナー温度をyとすると、装置1に関して、xとyとの関係は、
y=0.445x+41.3
と近似することができ、同様に、装置2に関して、
y=0.420x+44.6
と近似することができ、また、装置3に関して、
y=0.449x+40.6
と近似することができる。
このように、記録紙裏面のトナー温度は、ほぼ定着ローラ131の温度に関わりなく、加圧ローラ132の温度と線形の関係になることがわかる。また、定着装置の種類(装置1〜3)に関係なく、近似直線はほぼ一致することがわかる。
そこで、3種類の定着装置における結果をひとまとめにした結果を図4に示す。図4は、装置の種類、定着ローラ131の温度を特定することなく、加圧ローラ132の温度を100〜140(°C)に変化させたときの、加圧ローラ132の温度(°C)と記録紙裏面のトナー温度(°C)との関係(近似直線)を示すものである。
図4より、加圧ローラ132の温度をTp、記録紙裏面のトナー温度をTt1として、
Tt1=0.438Tp+42.2 (1)
で近似できることがわかる。このように、記録紙裏面のトナー温度Tt1が加圧ローラ132の温度Tpだけで表せるのは、加圧ローラ132側からの熱は直接、記録紙裏面に付着したトナー層に伝わるのに対し、定着ローラ131側からの熱は記録紙Pを介して記録紙裏面に付着したトナー層に伝わることから、トナーTの昇温に対する寄与率が加圧ローラ132に比べてはるかに小さいためである。
そして、図2(a)〜(c)より加圧ローラ132の温度Tpが130°Cの時に加圧ローラ132へのオフセット(記録紙裏面に付着したトナーTの加圧ローラ132への移行)が発生し始めることから、加圧ローラ132へのオフセット発生開始時のトナー温度は、式(1)より、99.1°Cとなることがわかる。
次に、定着ローラ131の温度と低温オフセット現象(記録紙Pの表面から定着ローラ131へのオフセット)との関係を検討するべく、以下の実験を行った。
実験方法としては、外部加熱ローラ133用のヒータランプ136をOFFとし、定着ローラ131の温度を所定の温度(200°C〜110°Cまで10°C間隔の温度)にした状態で空転を行い、加圧ローラ132の温度が安定した時点で、用紙の先端に黒帯状の未定着画像を形成した坪量75gの記録紙Pを通紙し、低温オフセットが発生するかどうかを調べた。
この実験結果を図5(a)〜(c)に示す。図5(a)〜(c)はそれぞれ、装置1〜3における加圧ローラ132および定着ローラ131の温度(°C)と低温オフセットの発生との関係を示したものである。ここで定着ローラ131の温度を110〜200°Cとし、これに対応して加圧ローラ132の温度を100°C〜185°Cとした。
同図(a)〜(c)より、定着装置23の種類に関わらず、定着ローラ131の温度が130°Cまでは低温オフセットは発生しないが、120°C以下になると低温オフセットが発生することがわかる。
次に、低温オフセット発生時の記録紙表面のトナー温度に着目し、定着ローラ131および加圧ローラ132の温度と、定着ニップ部Y通過直後の記録紙表面(画像面)側のトナー温度(以下、記録紙表面のトナー温度とする)との関係を検討した。
なお、この記録紙表面(画像面側)のトナー温度については、1次元の熱伝導解析を用いてシミュレーションを行った。
この結果を図6に示す。図6(a)〜(c)は、それぞれ装置1〜3において、加圧ローラ132の温度が110°C、120°C、130°Cの各場合につき、定着ローラ131の温度を120〜150(°C)に変化させたときの、該定着ローラ131の温度(°C)と記録紙表面のトナー温度(°C)との関係を示すものである。
同図(a)〜(c)に示すように、定着ローラ131の温度をx、記録紙表面のトナー温度をyとすると、装置1に関して、xとyとの関係は、
y=0.304x+63.6
と近似することができ、同様に、装置2に関して、
y=0.280x+67.6
と近似することができ、また、装置3に関して、
y=0.293x+65.6
と近似することができる。
このように、記録紙表面のトナー温度は、ほぼ加圧ローラ132の温度には関係なく、定着ローラ131の温度と線形の関係になることがわかる。また、定着装置23の種類に関係なく、近似直線はほぼ一致することがわかる。
そこで、3種類の定着装置における結果をひとまとめにした結果を図7に示す。図7は、装置の種類、加圧ローラ132の温度を特定することなく、定着ローラ131の温度を120〜150(°C)に変化させたときの、該定着ローラ131の温度(°C)と記録紙表面のトナー温度(°C)との関係(近似直線)を示すものである。
同図より、定着ローラ131の温度をTh、(定着ニップ部Y通過直後の)記録紙表面(画像面)側のトナー温度をTt2として、
Tt2=0.293Th+65.6 (2)
で近似できることがわかる。
このように、記録紙表面のトナー温度が定着ローラ131の温度Thだけで表せるのは、定着ローラ131側からの熱は直接記録紙画像面側のトナー層に伝わるのに対し、加圧ローラ132側からの熱は記録紙Pを介して画像面側のトナー層に伝わることから、トナーTの昇温に対する寄与率が定着ローラ131に比べてはるかに小さいためである。
そして、図5(a)〜(c)より定着ローラ131の温度Thが120°Cの時に定着ローラ131への低温オフセットが発生し始めることから、上記低温オフセット発生開始時の記録紙表面のトナー温度は、式(2)より、100.8°となることがわかる。
これは、加圧ローラ132へのトナー移行発生開始時のトナー温度(99.1°C)とほぼ一致することから、記録紙裏面に付着したトナーTの加圧ローラ132への移行現象は、加圧ローラ132への一種の低温オフセット現象であるということができる。
以上の検討結果から、記録紙裏面に付着したトナーTの加圧ローラ132への移行現象を防止するには、(定着ニップ部Y通過直後の)記録紙裏面のトナー温度が低温オフセットの発生しない温度以上になるよう、加圧ローラ132の温度を設定すればよいことになる。
すなわち、低温オフセットが発生し始める時の定着ローラ131の温度(定着ローラ131の低温オフセット発生境界温度)をThcとすれば、(2)式より、低温オフセット発生開始時の記録紙表面のトナー温度(低温オフセット開始時トナー温度)Tt2’は、
Tt2’=0.293Thc+65.6 (3)
となる。
ここで、記録紙裏面に付着したトナーTの加圧ローラ132への移行現象は、加圧ローラ132への一種の低温オフセット現象であるということができることに鑑みれば、
加圧ローラ132への移行開始時の記録紙裏面のトナー温度Tt1’と低温オフセット開始時の記録紙表面のトナー温度Tt2’との間には、
Tt1’=Tt2’ (4)

の関係があると考えることができ、
さらに、加圧ローラ132へのトナー移行発生開始時の加圧ローラ132の温度をTp’とすれば
式(4)(1)(3)より
Tt1’=0.438Tp’+42.2=0.293Thc+65.6
∴Tp’=0.669Thc+53.4 (5)
となる。
これにより、記録紙裏面に付着したトナーTの加圧ローラ132への移行現象を防止するには、加圧ローラ132の温度Tpを
∴Tp≧0.669Thc+53.4 (6)
となるように制御すればよいことになる。
なお、本実施の形態における、定着ローラ131の低温オフセット発生境界温度Thcは、図5(a)〜(c)において、定着ローラ131の温度が130°Cでは低温オフセットが発生せず、120°Cで発生する結果となっていることに鑑み、120°Cと130°Cの間の125°Cとすればよい。
次いで、加圧ローラ132表面に付着したトナーTの定着ローラ131への移行現象の防止について、図8(a)〜(c)〜図11および図15を用いて説明する。
本実施の形態のように、加圧ローラ132側にのみクリーニングローラ140を設けた場合、従来においては、クリーニングローラ140で完全にクリーニングしきれなかった加圧ローラ132表面のトナーTが、再度、加圧ローラ132側から定着ローラ131側に移行し、記録紙画像面側のトナー汚れを引き起こしてしまうおそれがあった。
この加圧ローラ132表面に付着したトナーTの定着ローラ131への移行現象は、該現象が加圧ローラ132が定着ローラ131の温度に近い高温状態になったときに発生することから、定着装置で一般的に問題となる高温オフセット現象(定着ローラ131の温度が高すぎるために、記録紙表面(画像面)側のトナーが定着ローラ131にオフセットする現象)と同種の現象ではないかと考えられる。
そこで、まず、加圧ローラ132および定着ローラ131の温度と、加圧ローラ132表面に付着したトナーTの定着ローラ131への移行量との関係を検討するべく、以下に示す実験を行った。
実験には、図15に示す3種類の定着装置23(装置1〜3)を用い、まず定着ローラ131の温度を200°Cに制御し、外部加熱ローラ133用のヒータランプ136をOFFした状態で、記録紙Pを300枚連続通紙し、加圧ローラ132及び外部加熱ローラ133表面に強制的にトナー汚れを発生させた。その後、定着ローラ131の温度を所定の温度に制御した状態で外部加熱ローラ133用のヒータランプ136をONすると同時に定着装置23を空転させることで加圧ローラ132の温度を昇温させ、外部加熱ローラ133および加圧ローラ132に付着したトナーTが定着ローラ131にオフセットする瞬間の加圧ローラ132の温度を測定した。なお、本実験では、クリーニングローラ140をはずした状態で実験を行った。
さらに、前述の1次元熱伝導解析により、外部加熱ローラ133および加圧ローラ132に付着したトナーTが定着ローラ131にオフセットする瞬間における定着ニップ部Y出口でのトナー温度も計算した。
この実験結果を図8(a)〜(c)に示す。同図(a)〜(c)はそれぞれ装置1〜3についての、外部加熱ローラ133および加圧ローラ132に付着したトナーTが定着ローラ131に移行する瞬間における、定着ローラ131および加圧ローラ132の温度(°C)並びに定着ニップ部Y出口でのトナー温度(°C)である。
同図(a)〜(c)より、定着装置23の種類や定着ローラ131の温度、加圧ローラ132の温度に関係なく、定着ニップ部Y出口でのトナー温度がおおよそ190°Cの場合に、加圧ローラ132側から定着ローラ131側へのトナーTの移行が発生することがわかる。
また同図(a)〜(c)より、定着ニップ部Y出口でのトナー温度をTt3、定着ローラ131の温度をTh、加圧ローラ132の温度をTpとすると、
Tt3=(Th+Tp)/2 (7)
で近似できることがわかる。これは、定着ニップ部Yに記録紙Pが存在しないため、定着ローラ131側からの熱も加圧ローラ132側からの熱も、直接トナー層(加圧ローラ132等に付着したトナーT)に伝わるためである。
次に、定着ローラ131および加圧ローラ132の温度と、高温オフセット現象(記録紙表面から定着ローラ131へのオフセット)との関係について検討した。
実験方法としては、外部加熱ローラ用ヒータランプをOFFとし、定着ローラ131の温度を所定の温度(220°C〜260°Cまで10°C間隔の温度)にした状態で空転を行い、加圧ローラ132の温度が飽和した時点で、用紙の先端に黒帯状の未定着画像を形成した坪量75gの記録紙を通紙し、高温オフセットが発生するかどうかを調べた。
さらに、前述した1次元熱伝導解析により、各実験条件における定着ニップ部Y通過直後の記録紙表面のトナー温度を計算した。
この結果を図9(a)〜(c)に示す。同図(a)〜(c)はそれぞれ、装置1〜3における、加圧ローラ132および定着ローラ131の温度(°C)と高温オフセットの発生の有無と記録紙表面のトナー温度(°C)との関係を示したものである。ここで定着ローラ131の温度は上記のように220〜260°Cとした。
同図(a)〜(c)より、定着装置23の種類に関係なく、定着ローラ131の温度が240°Cまでは高温オフセットは発生しないが、250°C以上になると高温オフセットが発生することがわかる。
次に、図9(a)〜(c)の結果をもとに、定着ローラ131の温度Thと(定着ニップ部Y通過直後の)記録紙表面のトナー温度Tt4との関係を調べた。
この結果を図10(a)〜(c)に示す。同図(a)〜(c)は、それぞれ装置1〜3において、定着ローラ131の温度Thを220〜260(°C)に変化させたときの、該定着ローラ131の温度Th(°C)と記録紙表面のトナー温度Tt4(°C)との関係を示すものである。
同図(a)〜(c)に示すように、定着ローラ131の温度Thをx、記録紙表面のトナー温度Tt4をyとすると、装置1に関して、xとyとの関係は、
y=0.767x
と近似することができ、同様に、装置2に関して、
y=0.786x
と近似することができ、また、装置3に関して、
y=0.777x
と近似することができる。
このように、記録紙表面のトナー温度Tt4は、定着ローラ131の温度Thと線形の関係になることがわかる。また、定着装置23の種類に関係なく、近似直線はほぼ一致することがわかる。
そこで、3種類の定着装置23における結果をひとまとめにした結果を図11に示す。同図は、装置の種類、加圧ローラ132の温度を特定することなく、定着ローラ131の温度Thを220〜260(°C)と変化させたときの、該定着ローラ131の温度Th(°C)と記録紙表面のトナー温度Tt4(°C)との関係(近似直線)を示すものである。
図11より、定着ローラ131の温度Thと記録紙表面のトナー温度をTt4とは、
Tt4=0.776Th (8)
で近似できることがわかる。
そして、図9(a)〜(c)より定着ローラ131の温度Thが250°Cの時に定着ローラ131への高温オフセットが発生し始めることから、上記高温オフセットの発生開始時の記録紙表面のトナー温度は、式(8)より、194°Cとなることがわかる。
これは、加圧ローラ132に付着したトナーTが定着ローラ131にオフセットする時のトナー温度(190°C、図8(a)〜(c)参照)とほぼ一致することから、加圧ローラ132に付着したトナーTの定着ローラ131への移行現象は、一種の高温オフセット現象であるということができる。
以上の検討結果から、加圧ローラ132表面に付着したトナーTの定着ローラ131への移行現象を防止するには、(定着ニップ部Y通過直後の)加圧ローラ132表面に付着したトナーTの温度が高温オフセットの発生しない温度以下となるよう、加圧ローラ132の温度を設定すればよいことになる。
すなわち、高温オフセット発生開始時の定着ローラ131の温度(定着ローラ131の高温オフセット発生境界温度)をThhとすれば、(8)式より、高温オフセット発生開始時の記録紙表面側のトナー温度(高温オフセット開始時のトナー温度)Tt4’
は、
Tt4’=0.776Thh (9)
となる。
ここで、加圧ローラ132に付着したトナーTの定着ローラ131への移行現象は、一種の高温オフセット現象であるといえることに鑑みれば、
加圧ローラ132から定着ローラ131への移行開始時のトナー温度Tt3’と高温オフセット開始時のトナー温度Tt4’との間には、
Tt3’=Tt4’ (10)
の関係があると考えることができ、
さらに、加圧ローラ132に付着したトナーTの定着ローラ131への移行開始時の加圧ローラ132の温度をTp’とすれば
式(10)(7)(9)より
Tt3’=(Th+Tp’)/2=0.776Thh
∴Tp’=1.552Thh−Th (11)
となり、これにより、加圧ローラ132表面に付着したトナーTの定着ローラ131への移行現象を防止するには、加圧ローラ132の温度Tpを
∴Tp≦1.552Thh−Th (12)
となるように制御すればよいことになる。
なお、本実施の形態における、定着ローラ131の高温オフセット発生境界温度Thhは、図9(a)〜(c)において、定着ローラ131の温度が240°Cでは高温オフセットが発生せず、250°Cで発生する結果となっていることに鑑み、240°Cと250°Cの間の245°Cとすればよい。
以上から、記録紙裏面に付着したトナーTの加圧ローラ132への移行現象を防ぐとともに、加圧ローラ132表面に付着したトナーTの定着ローラ131への移行現象を防ぐためには、式(6)(12)から、加圧ローラ132の温度Tp(°C)を
0.669Thc+53.4≦Tp≦1.552Thh−Th (13)
(Thcは定着ローラ131の低温オフセット発生境界温度(低温オフセット発生開始時の定着ローラ131の温度)(°C)、Thhは定着ローラ131の高温オフセット発生境界温度(高温オフセット発生開始時の定着ローラ131の温度)(°C)、Thは定着ローラ131の温度(°C))
となるように制御すればよいことになる。
(定着装置の制御シーケンス)
次に、加圧ローラ132の温度を上記のような所定範囲に制御するための定着装置の制御シーケンスを図12(a)(b)および図25(a)(b)を用いて説明する。
まず、ウオームアップ時及びスリープ復帰時における最適な制御シーケンスについて検討した。
ウオームアップ時及びスリープモードからの復帰時においては、記録紙の通紙が行われないため、加圧ローラ132の温度が上がりすぎ、加圧ローラ132に付着したトナーTが定着ローラ131に移行し、ウオームアップ完了直後の1枚目の記録紙において、画像面側にトナー汚れが発生する懸念がある。
特に加圧ローラ132は外部加熱ローラ133等の外部加熱手段による加熱作用により、急速に加熱され表面温度が上昇してしまう。
従来、ウオームアップ時及びスリープ復帰時においては、より短い時間で定着可能温度への復帰を完了させるため、図25(a)・(b)に示す制御シーケンスを用いることが普通である。ここで、図25(a)・(b)は従来の制御シーケンスを示しており、(a)は定着装置の駆動開始時からの時間経過と各ローラ(定着ローラ131・加圧ローラ132・外部加熱ローラ133)温度との関係を、(b)は各シーケンスにおける定着ローラ131および外部加熱ローラ133の状態を示している。
同図(a)・(b)に示すように、従来の制御シーケンスは、
1)各ローラが停止した状態で、外部加熱ローラ133に比べて熱容量が大きく昇温の遅い定着ローラ131の熱源をONし、定着ローラ131の昇温を行う(A−1)。
2)定着ローラ131が所定の温度(ここでは150°C)に達した後、各ローラの回転駆動を開始し、定着ローラ131からの伝熱により加圧ローラ132を昇温させる(A−2)。
3)定着ローラ131が制御温度(ここでは200°C)に復帰した後、外部加熱ローラ133の熱源をONし、外部加熱ローラ133を昇温させる(A−3)。
4)外部加熱ローラ133が制御温度(ここでは200°C)に復帰した後、記録紙Pの通紙を開始する(B)。
ものである。
しかしながら、このような制御シーケンスでウオームアップやスリープ復帰を行った場合、図25(a)・(b)に示すように、外部加熱ローラ133の熱源がONしたとき(A−3)の加圧ローラ132の昇温速度が速すぎるために、加圧ローラ132の温度Tpを式(12)を満たすように制御するのが困難となる。
すなわち、本実施の形態では、図5(a)〜(c)や図9(a)〜(c)に示したように、低温オフセット発生境界温度Thcが125°C、高温オフセット発生境界温度Thhが245°Cであるので、通紙開始時における定着ローラ131の温度Thを200°Cとすると、式(13)から
0.669Thc+53.4=137(加圧ローラ132の温度Tpの下限)
0.552Thh−Th=180(加圧ローラ132の温度Tpの上限)
となるが、上記従来の制御シーケンスによると通紙開始直前の加圧ローラ132の温度Tpは182°Cとなってしまうことから、加圧ローラ132にトナーTが付着していた場合、トナーTが定着ローラ131側に移行し、通紙開始1枚目の記録紙の画像面側を汚してしまう。
反面、これを防止するために、例えば、加圧ローラ132に応答性の良い温度センサ等を設けると、構造や制御シーケンスが複雑となり、コストアップを招来してしまう。
そこで、本実施の形態の定着装置23においては、図12(a)・(b)に示す制御シーケンスを行っている。ここで、図12(a)・(b)は本実施の形態における制御シーケンスを示しており、(a)は定着装置23の駆動開始時からの時間経過と各ローラ(定着ローラ131・加圧ローラ132・外部加熱ローラ133)温度との関係を、(b)は各シーケンスにおける定着ローラ131および外部加熱ローラ133の状態を示している。
同図12(a)・(b)に示すように、
1)まず各ローラが停止した状態で、外部加熱ローラ133に比べて熱容量が大きく昇温の遅い定着ローラ131の熱源をONし、定着ローラ131の昇温を行う(A−1)。
2)定着ローラ131が所定の温度(ここでは150°C)に達した後、定着装置23の回転駆動を開始し、定着ローラ131からの伝熱により加圧ローラ132を昇温させる(A−2)。
3)定着ローラ131が制御温度(ここでは200°C)に復帰した後、外部加熱ローラ133の熱源をONすると同時に記録紙Pの通紙を開始する(B)。
すなわち、従来、ウオームアップの段階で外部加熱ローラ133の熱源をONし(A−3)、外部加熱ローラ133が制御温度に復帰した後に通紙を開始していたが、本実施の形態では、ウオームアップの段階では外部加熱ローラ133の熱源をOFFとし、該電源をONすると同時に通紙を開始するものである。
上記のような制御シーケンスを取ることで、外部加熱ローラ133がONされた後通紙開始までに加圧ローラ132が急速に昇温することを避けることができ、通紙開始直前の加圧ローラ132の温度Tpが165°C(<180°C)となることから、加圧ローラ132から定着ローラ131へのトナーTの移行を防止できる。(図12(a)・図25(a)におけるウオームアップ開始後80〜100秒の加圧ローラ132の温度変化を比較参照のこと)
一方、図12(a)より、通紙中(B)においても、加圧ローラ132の温度は137°C〜180°Cの間に収まっていることから、記録紙裏面に付着したトナーTが加圧ローラ132へオフセットしたり、記録紙間において加圧ローラ132に付着したトナーTが定着ローラ131へ移行したりする不具合を防止することができる。
(通紙終了後の後回転時)
次に、通紙終了後の後回転時における最適なシーケンスについて検討した。
通紙中、加圧ローラ132を最適な温度に制御したとしても、環境条件や記録紙Pの初期温度、湿度等のばらつき、加圧ローラ132表面の経時変化等により、若干トナーTで汚れる可能性がある。
そこで後回転時に、加圧ローラ132に付着したトナーが、加圧ローラ132側に設けたクリーニングローラ140によりクリーニングされるようなシーケンスを設けることが望ましい。
クリーニングローラ140によるクリーニング効果は、トナーTが十分溶融しているほど高く、トナーが凝集固化してしまうと低下してしまうことから、本実施の形態におけるクリーニングローラ140としては、図1に示すように、外部加熱ローラ133の下流側で加圧ローラ132表面に当接するように配置されている。
これにより、加圧ローラ132表面に付着したトナーTが外部加熱ローラ133によって加熱されるため、クリーニングローラ140によるクリーニング効果が高まる。
また、加圧ローラ132に付着したトナーTは外部加熱ローラ133にも付着、堆積することがあり、この外部加熱ローラ133に付着したトナーTが加圧ローラ132に再転移する場合があるが、本実施の形態においてはクリーニングローラ140が外部加熱ローラ133の下流側に設けられているため、このようなトナーTをクリーニングローラ140にて回収できる。したがって、外部加熱ローラ133から加圧ローラ132に再移行したトナーTが記録紙裏面を汚すことを防止できる。
なお、後回転時にクリーニングローラ140によって加圧ローラ132に付着したトナーTのクリーニングを効果的に行うために、従来は図25(b)のCに示すように、定着ローラ131及び外部加熱ローラ133の温度を通紙時と同じ温度(ここでは200°C)に制御し、これによって加圧ローラ132の表面に付着したトナーTを加熱溶融し、回収していた。
しかしながら、この従来のクリーニングシーケンスでは、図25(a)のCに示すように、後回転時の加圧ローラ132の温度が183°Cとなり、定着ローラ131への移行開始温度である180°C以上に昇温してしまう。すなわち、クリーニングローラ140によって1回でクリーニングし切れなかった場合には、残留トナーが定着ローラ131側へ移行し、次のジョブの1枚目で画像面側にトナー汚れが発生するおそれがある。
そこで、本実施の形態における後回転時のクリーニングシーケンスにおいては、図12(a)・(b)に示すように、定着ローラ131の熱源はOFFにし、外部加熱ローラ133は180°Cの温度制御に切り替えて、約5〜10秒間、空転によるクリーニングを行う。
この場合の加圧ローラ132の温度は約171°C(図12(a)のC参照)となり、また定着ローラ131の温度も200°Cから降下するため、定着ローラ131へのトナー移行を効果的に防止することができる。加えて、外部加熱ローラ133は約180°C(図12(a)のC参照)に維持され、加圧ローラ132表面に付着したトナーTを十分加熱溶融することができるため、クリーニングローラ140によるクリーニング効果も十分保持できる。
(小サイズ紙通紙時)
次に、小サイズ紙通紙時の制御方法について検討した。
従来の一般的な定着装置は、例えば、A4サイズやB5サイズの記録紙の縦方向通紙やはがきや封筒等、定着ローラ131の幅に比べて幅の小さい記録紙を連続で通紙した場合、記録紙幅よりも外側における定着ローラ131の温度および加圧ローラ132の温度が異常に昇温してしまういわゆる非通紙部異常昇温が問題となる。
本実施の形態の定着装置23においても、小サイズ紙の連続通紙による非通紙部昇温が生じた場合、定着ローラ131みならず、加圧ローラ132の非通紙部が異常に昇温してしまい、加圧ローラ132の温度を、記録紙裏面から加圧ローラ132へのトナー移行あるいは加圧ローラ132から定着ローラ131へのトナー移行が発生しない温度、すなわち(12)式の範囲に制御するのが困難となる。
そこで、小サイズ紙の中でも非通紙部昇温に関して最も条件の厳しいB5サイズの記録紙Pを40枚/分の通紙速度で連続100枚通紙したときの定着ローラ131および加圧ローラ132の温度について実験により測定を行った。該実験には、
比較例Xとして、外部加熱ローラ133もクリーニングローラ140も備えていない定着装置を用い、
比較例Yとして、外部加熱ローラ133及びクリーニングローラ140を備え、通紙中、外部加熱ローラ133を200°Cに制御する定着装置を用い、
本実施の形態として、外部加熱ローラ133及びクリーニングローラ140を備え、通紙中は外部加熱ローラ133の熱源(ヒータランプ)をOFFするような定着装置23を用い、
比較例X・Yおよび本実施の形態について検討を行った。この結果を図13(a)〜(c)、図14に示す。ここで、図13(a)は、本実施の形態における、記録紙Pの長手方向の位置(中心ラインを0とする)とその位置に接するローラ(定着ローラ131および加圧ローラ132)温度との関係を示す。
なお、同図(b)(c)はそれぞれ比較例X・比較例Yのものである。また図14は、比較例X・Yおよび本実施の形態における、各条件およびトナー移行の発生の有無をまとめたものである。
図13(b)に示すように、比較例Xでは、外部加熱ローラ133による加圧ローラ132の加熱作用がないため、通紙部においては加圧ローラ温度が131.2°Cまでしか昇温せず、その結果、記録紙裏面に付着したトナーTの加圧ローラへの移行現象が発生する。
また、非通紙部においては、非通紙部異常昇温により、加圧ローラ温度が194.8°Cまで昇温するため、加圧ローラ132に付着したトナーTの定着ローラ131への移行現象が発生する。
比較例Yにおいては、外部加熱ローラ133による加圧ローラ132の加熱作用が働くため、通紙部においては加圧ローラ132の温度が153.9°Cまで昇温するため、記録紙裏面に付着したトナーTが加圧ローラ132に移行することはない。
また、非通紙部においては、外部加熱ローラ132及びクリーニングローラ140による熱均一化作用(熱伝導性のよいアルミ製の外部加熱ローラ133及びクリーニングローラ140により、加圧ローラ132の非通紙部における熱が外部加熱ローラ133並びにクリーニングローラ140を介して通紙部に移動することで、加圧ローラ132の温度ムラが解消される方向に作用する。)により、比較例Xに比べると非通紙部昇温は抑制されるものの、外部加熱ローラ133から熱が供給されることから、加圧ローラ132の非通紙部温度は181.1°Cまで昇温し、その結果、加圧ローラ132に付着したトナーTの定着ローラ131への移行現象が発生する。
そこで、本実施の形態においては、図13(a)に示すように、通紙中、外部加熱ローラ133の熱源(ヒータランプ136)をOFFし、外部加熱ローラ133から加圧ローラ132への熱供給を停止することで、加圧ローラ132の非通紙部昇温を166.3°Cに抑制している。これにより、小サイズ紙連続通紙時においても、加圧ローラ132に付着したトナーの定着ローラ131への移行を防止することができる。
また、小サイズ紙の場合は、普通サイズ紙に比べ、一般的に通紙速度が遅いことから、外部加熱ローラ133の熱源をOFFしても、図13(a)に示すように、通紙部における加圧ローラ132の温度は138.3°Cに維持されることから、記録紙裏面に付着したトナーTの加圧ローラ132への移行も防止することができる。
なお、本実施の形態では外部加熱ローラ133の熱源(ヒータランプ136)を完全にOFFしたが、この場合、外部加熱ローラ133の温度は加圧ローラ132からの熱供給により150°Cに維持され、加圧ローラ132の温度は166.3°Cである。(図13(a)・(b)参照)
したがって、小サイズ紙通紙時においては、例えば外部加熱ローラ133への供給電力を低減するなどして熱源(ヒータランプ136)はONのまま外部加熱ローラ133を200°Cから降温させ、加圧ローラ132の温度を普通サイズ紙通紙時の制御温度よりも低く、オフセットの発生しない温度(この場合175.4°C以下)に制御しても良い。
なお、本実施の形態の定着装置23は、上記したような構成(図1参照)に限定されない。例えば、図16に示すような構成であってもよい。これを以下に説明する。
なお、定着ローラ131については上記の構成と同じであるため、ここでは説明を省略する。また、同じ機能を有する部材には同一の符号を付している。
本構成の定着装置23は、図16に示すように、定着ローラ131(第1圧接部材)、加圧ローラ132(第2圧接部材)、誘導加熱コイル(外部熱源)141、定着ローラ用熱源であるヒータランプ134・135、定着ローラ131の温度を検出する温度センサ137・138、加圧ローラ132の温度を検出する温度センサ139、クリーニングローラ140、制御回路(図示せず)、および誘導加熱コイル駆動電源(図示せず)を備えている。
ヒータランプ134・135はハロゲンヒータからなり、定着ローラ131内部に配置されている。そして、制御回路からヒータランプに通電することにより、所定の発熱分布でヒータランプが発光し、赤外線が放射される。これにより、定着ローラ131の内周面が加熱される。なお、ヒータランプ134・135の定格出力はトータルで950Wである。
加圧ローラ132は、鉄鋼、ステンレス鋼、アルミニウム等の芯金132aの外周表面にシリコーンゴム等の耐熱弾性材層132b、さらにその外側に発熱層132d、そして最外層に離型層132cが設けられた4層構造となっている。
ここでは、アルミニウム、鉄もしくはステンレス等の金属からなる(誘導加熱による発熱を防止するため、アルミニウムがより望ましい)直径40mmの芯金132a上に厚さ6mmの発泡シリコーンゴムからなる耐熱弾性体層132bが形成されている。
また、発熱層132dは、誘導加熱作用により発熱する発熱体であり、表面温度の立ち上がり時間を短縮するために、その肉厚は、40μm〜50μmと薄肉化されている。
また、発熱層132dは誘導加熱されるものであるから、その材質には、鉄やSUS430ステンレス材等、磁性を有する導電性部材が用いられる。ただし、これらに限定されるものではなく、特に比透磁率が高ければ、珪素鋼板や電磁鋼板、ニッケル鋼等であってもよい。ここでは、電鋳法により作製した厚さ40μmのニッケルを使用している。
なお、非磁性体であっても、SUS304ステンレス材など抵抗値の高い材料は、誘導加熱が可能であるため、発熱層132dに使用可能である。さらに、非磁性のベース部材(例えば、セラミックなど)であっても、比透磁率の高い前記材料が導電性を有するように配置されているような構成であれば、同様に使用可能である。また、発熱量を増大させるために、発熱層を複数の材料からなる層で構成しても良い。
また、発熱層132d表面(外周面)には、ニップ部Yで加熱され粘度が低下したトナーTが加圧ローラ132に付着するのを防止するために、離型層132cが被覆されている。該離型層132cにはPTFE(ポリテトラフルオロエチレン)やPFA(テトラフルオロエチレンとペルフルオロアルキルビニルエーテルとの共重合体)等のフッ素樹脂、あるいはシリコンゴムやフッ素ゴムやフロロシリコンゴム等の弾性体が用いられる。なお、これらの樹脂や弾性体が複数積層されていてもよい。
加圧ローラ132は、図示しないばね等の加圧部材により定着ローラ131に274Nの力で圧接され、これにより、定着ローラ131との間に幅約7mmの定着ニップ部Yが形成されるよう構成されている。
また、加圧ローラ132の外周部の少なくとも一部には、加圧ローラ132の誘導加熱手段として誘導コイル141が設けられている。
誘導コイル141を加圧ローラ132の外周部を取り囲むように曲率をもって配置することで、誘導コイル141の中心側に磁束が集中し、渦電流の発生量が多くなる。この結果、加圧ローラ132の表面温度をすばやく立ち上げることができる。
誘導コイル141の材質としては、ここでは、耐熱性を考慮してアルミニウム単線で表面に絶縁層(例えば、酸化膜)のあるものを使用しているが、銅線もしくは銅ベースの複合部材線であっても良いし、リッツ線(エナメル線等を撚り線にしたもの)であってもよい。何れの線材を使用しても、コイルでのジュール損を抑えるため、誘導コイル141の全抵抗値は0.5Ω以下(望ましくは0.1Ω以下)が好ましい。また、記録紙Pのサイズに応じて、誘導コイル141を複数個配置しても良い。
誘導コイル141には励磁回路(図示せず)より高周波電流が流され、これによって生じる交番磁界により加圧ローラ132が誘導加熱される。
定着ローラ131の周面には温度検知手段としてのサーミスタ137・138が配設され、また、加圧ローラ132の周面には同じく温度検知手段としてサーミスタ139が配設されており、各ローラの表面温度を検出するようになっている。
そして、各サーミスタ137〜139により検出された温度データに基づいて、温度制御手段(図示せず)が各ローラ温度が所定の温度となるようヒータランプ134・135および誘導加熱コイル141への通電を制御する。
本構成によれば、加圧ローラ132のより広い範囲を効率よく加熱できることから、外部加熱ローラ133を用いる構成に比べ、加圧ローラ132の表面をより急速に加熱できる。よって、加圧ローラ132の温度制御の精度をより一層高めることができる。さらに、加圧ローラ132と誘導コイル141とを非接触で配置できるため、誘導コイル141がトナーTや紙粉等で汚れる心配もない。
(画像形成装置の構成について)
以下に、上記の定着装置23が適用される、画像形成装置(複写機)について、図17〜図24を用いてその構成、機能を説明する。
図17は、画像形成装置を外側から見た構成を示す斜視図であり、図18は、画像形成装置の内部の構成を示す図である。また、図20は、画像形成装置を外側から見た構成を示す斜視図である。
図17・図18に示すように、画像形成装置は、原稿画像読取装置11、画像記録装置12、記録材供給装置13、後処理装置14、外部記録材供給装置15を備えている。なお、上述した定着装置23(図20参照)は、後述するように、画像記録装置12に備えられている。
画像形成部である画像記録装置12と、記録材供給部である記録材供給装置13とにより、デジタルプリンタなどの画像形成装置本体を構成する。この画像形成装置本体には、図18に示すように、記録材供給装置13から画像記録装置12を経て記録材排出部16まで記録材を搬送する搬送部17が配されている。また、画像形成装置本体に、画像読取装置である原稿画像読取装置11をさらに備えることにより、デジタル複写機やファクシミリ装置などを構成することができる。
画像形成装置の動作について、以下に説明する。ここで、図19は、原稿画像読取装置11の構成を示す。
まず、原稿画像読取装置11が原稿を読み取って画像データを取得し、画像データを画像記録装置12に出力する。画像記録装置12は、入力された画像データに適切な画像処理を施す。
一方、記録材供給装置13からは、印刷用紙およびOHP(Over Head Projector)シートなどのシート状の記録材(記録紙)が1枚ずつ分離して搬出され、搬送部17によって画像記録装置12に搬送される。
そして、画像記録装置12により、画像データに基づく画像が記録材に形成(印刷)される。画像が印刷された記録材は、搬送部17によって記録材排出部16まで搬送されて装置外部に排出される。
また、原稿画像読取装置11には、図19に示すように、原稿供給部もしくは原稿回収部である原稿トレイ18が取り付けられている。
この原稿トレイ18が原稿供給部として働く場合は、複数ページからなる一連の原稿を原稿トレイ18に載置する。この場合、原稿トレイ18は、載置された原稿を1枚ずつ分離して連続的に読取部に供給することができる。
一方、原稿トレイ18が原稿回収部として働く場合は、連続的に排出される読み取り済み原稿を、原稿トレイ18で受けて保持する。
なお、読み取った一連の原稿を複数部印刷する場合に、印刷された記録材を記録材排出部16に排出すると、同じページが印刷された記録材が連続して排出されるなど混合されてしまうため、印刷後にユーザが記録材を分別しなければならない。
そこで、図18に示すように、画像形成装置本体に後処理装置14を取り付けることにより、例えば、記録材が混合しないように複数の排出トレイに区別して排出することが可能となっている。また、画像形成装置本体と後処理装置14とは所定の距離を隔てて設置されており、画像形成装置本体と後処理装置14との間には空間が形成される。
なお、画像形成装置本体と後処理装置14とは外部搬送部19によって接続されており、画像が印刷された記録材は、搬送部17から外部搬送部19を経て後処理装置14まで搬送される。
また、省エネルギー化および低コスト化などの観点から、印刷用紙などの記録材では、その両面に画像を印刷する機能が求められている。この機能は、片面に画像が印刷された記録材を、その表裏を反転させて再び画像記録装置12に搬送する両面印刷用搬送部21によって実現可能となっている。
片面に印刷された記録材は、記録材排出部16にも後処理装置14にも搬送されず、両面印刷用搬送部21で表裏が反転されて、再び画像記録装置12の後述する電子写真プロセス部に搬送される。画像記録装置12は、画像が印刷されていない面に画像を印刷することで両面印刷が可能となる。
さらに、記録材供給装置13に保持可能な種類または数量を越える記録材を供給したい場合は、機能拡張用の周辺装置として外部記録材供給装置15を画像形成装置本体に取り付け、所望の種類および数量の記録材を外部記録材供給装置15に収容することで供給可能となっている。
次に、画像形成装置を構成する各装置および部位について詳細に説明する。
図20は、画像記録装置12の構成を示す図である。同図に示すように、画像記録装置12の略中央左側には、感光体ドラム22を中心とする電子写真プロセス部が配置されている。
電子写真プロセス部は、感光体ドラム22を中心としてその周囲に、感光体ドラム22表面を均一に帯電させる帯電ユニット31と、均一に帯電された感光体ドラム22に光像を走査して静電潜像を書き込む光走査ユニット24と、光走査ユニット24によって書き込まれた静電潜像を現像剤により現像する現像ユニット25と、感光体ドラム22表面に記録現像された画像を記録材に転写する転写ユニット26と、感光体ドラム22表面に残留した現像剤を除去して感光体ドラム22に新たな画像を記録することを可能とするクリーニングユニット27等などが順次配置されている。
電子写真プロセス部(像転写装置)の上方には、定着装置23が配置されており、転写ユニット26によって画像が転写された記録材を順次受け入れ、記録材に転写された現像剤(トナーT)を加熱定着する。
画像が印刷された記録材は、印刷面を下に向けた状態(フェイスダウン)で画像記録装置12上部の記録材排出部16から排出される。なお、このクリーニングユニット27により除去された残留現像剤は回収され、現像ユニット25の現像剤供給部25aに戻されて再利用される。
画像記録装置12の下部には、記録材を収容する記録材供給部20が装置内に内装されて配置されている。記録材供給部20は、記録材を1枚ずつ分離して電子写真プロセス部に供給する。
搬送部17は、複数のローラおよびガイドからなり、記録材は、記録材供給部20から、ローラ間、ガイド間および感光体ドラム22と転写ユニット26との間などで規定される第1の搬送経路を通り、画像が印刷された後、ローラ間、ガイド間および定着装置23のローラ間などで規定される第2の搬送経路を通って記録材排出部16に排出される。
なお、この記録材供給部20に記録材をセットする場合は、画像記録装置12の搬送方向に直交する方向、即ち、前面側方向に記録材収容トレイを引き出して記録材の補給、あるいは記録材の交換などを行う。
また、画像記録装置12の下面には、増設ユニットの記録材供給装置13から送られてくる記録材を受け入れ、感光体ドラム22と転写ユニット26との間に向かって順次供給するための記録材受け入れ部32が設けられている。
さらに、光走査ユニット24周辺の空隙部には、電子写真プロセス部をコントロールするプロセスコントロールユニット(PCU)基板、装置外部からの画像データを受け入れるインターフェイス基板、インターフェイス基板から受け入れられた画像データおよび原稿画像読取装置11が読み取った画像データに対して所定の画像処理を施し、光走査ユニットにより画像として走査記録させるためのイメージコントロールユニット(ICU)基板、そして、これら各種基板、ならびにユニットに対して電力を供給する電源ユニット等が配置されている。
なお、画像記録装置12単体でもインターフェイス基板を介してパーソナルコンピュータなどの外部機器と接続し、外部機器からの画像データを記録材に形成するプリンタとして動作させることが可能である。
上記の説明においては、画像記録装置12内に内装された記録材供給部20は1つとして説明しているが、これに限定されるものではなく、例えば、それ以上の記録材供給部を装置内に内装することも可能である。
図21は、増設ユニットの記録材供給装置13の構成を示す断面図である。記録材供給装置13は、記録材供給部20だけでは記録材の数量が不足する場合などに画像記録装置12の一部として増設することができる。
記録材供給装置13は、記録材供給部20に収容される記録材よりも大きなサイズの記録材を収容することも可能であり、収容されている記録材を1枚ずつ分離して、記録材供給装置13上面に設けられた記録材排出部33に向かって搬出する。
記録材供給装置13において、トレイは、記録材収容トレイ34a〜34cの3段からなり、積層された記録材収容トレイ34a〜34cの中から所望する記録材を収容した記録材収容トレイを、PCUなどが制御して選択的に動作させ、収容されている記録材を分離搬出する。
搬出された記録材は、記録材排出部33から画像記録装置12の下部に設けられた記録材受け入れ部32を通って電子写真プロセス部へと至る。なお、記録材供給装置13に記録材をセットする場合は、記録材供給装置13の前面側方向に記録材収容トレイ34a〜34cのいずれかを引き出して記録材の補給、あるいは記録材の交換などを行うものである。
上記の説明では3つの記録材収容トレイ34a〜34cが積層された場合について説明しているが、積層するトレイのかすは、例えば、少なくとも1つ、もしくは3つ以上とすることができる。
なお、記録材供給装置13の下面には、複数の車輪35…が設けられており、増設時などに容易に記録材供給装置13を含む画像形成装置本体が移動可能となっている。また、ストッパ36によって設置場所に固定することも可能である。
図22は、外部記録材供給装置15の構成を示す図である。外部記録材供給装置15は、画像記録装置12が備える記録材供給装置13に収容可能な種類および数量を越える記録材を収容することが可能であると共に、収容されている記録材を1枚ずつ分離して、装置右側面上部に設けられた記録材排出部37に向かって搬出する。
記録材排出部37から搬出された記録材は、画像記録装置12の左側面下部に設けられた外部記録材受け入れ部38(図20参照)へと受け渡される。
外部記録材供給装置15に記録材をセットする場合は、外部記録材供給装置15の上部に形成された図17に示す補給口151から記録材の補給、あるいは記録材の交換などを行う。また、補給口151には開閉可能な蓋152が設けられ、補給あるいは交換などの場合以外では、補給口が閉じられている構成にしてもよい。
なお、外部記録材供給装置15の下面には、複数の車輪39…が設けられており、増設時などに容易に移動可能となっている。また、ストッパによって設置場所に固定することも可能である。
図23は、後処理装置14の構成を示す図である。同図に示すように、後処理装置14は、画像形成装置本体と所定の距離を隔てて設置される。後処理装置14と画像形成装置本体とは、外部搬送部19によって接続されており、画像形成装置本体によって画像が印刷された記録材は、外部搬送部19を経て後処理装置14に搬送される。
なお、外部搬送部19の一端は、図18に示すように、画像記録装置12の外部排出部212と接続し、他端は、後処理装置14の記録材受け入れ部41と接続している。
後処理装置14は、図23に示すように、搬送された記録材を排出トレイ42あるいは排出トレイ43に選択的に排出可能なソート搬送部44を有している。ソート搬送部44は、複数のローラ45…、ガイドおよび搬送方向切換ガイド46からなり、搬送方向切換ガイド46を制御することによって排出先を切り換えることができる。ユーザは、記録材の排出先として排出トレイ42・43のいずれかを選択することが可能で、画像が印刷された記録材を区別して排出することができる。
なお、後処理としては、上述のようなソータ処理以外に、所定枚数の記録材に対してステープル処理を施したり、B4,A3サイズなどの印刷用紙を紙折りしたり、記録材にファイリング用の穴をあけたりする後処理を施すことも可能である。
また、後処理装置14の下面には、車輪48が設けられており、容易に移動させることが可能である。
なお、外部搬送部19の構成としては特に限定されるものではなく、外部搬送部19が後処理装置14に備えられ、外部搬送部19と画像記録装置12とが着脱可能に構成されていてもよいし、外部搬送部19と後処理装置14および画像形成装置本体20とが、着脱可能に構成されていてもよい。
図19は、原稿画像読取装置11の構成を示す図である。原稿画像読取装置11は、シート状の原稿を自動原稿供給装置(ADF)により自動的に供給して1枚ずつ順次露光走査し、原稿を読み取る自動読み取りモードと、ブック状の原稿、もしくはADFによる自動供給が不可能なシート状の原稿を手動操作によりセットして原稿を読み取る手動読み取りモードとで動作可能である。
自動もしくは手動によって読取部である透明な原稿読取台49上にセットされた原稿の画像は、露光走査して光電変換素子上に結像され、電気的信号に変換されて画像データを取得する。取得した画像データは、画像記録装置12との接続部を介して出力される。
また、両面原稿を読み取る場合、原稿搬送経路に沿って原稿を搬送する過程において、原稿の両面から原稿画像を同時に走査して読み取ることが可能である。
原稿の下面の読み取りについては、原稿台下面を走査する移動走査露光光学系が、原稿搬送経路の所定の位置に停止した状態でCCDまで光像を導き、原稿画像を読み取る構成となっている。また、原稿の上面の読み取りについては、原稿搬送経路の上方に位置し、原稿を露光する光源、光像を光電変換素子まで導く光学レンズ、光像を画像データに変換する光電変換素子などから一体的に構成される密着センサ(CIS)が配置されている。
両面原稿の読み取りが選択されると、原稿供給部111にセットされた原稿が順次搬送され、搬送に伴って両面の画像がほぼ同時に読み取られる。
原稿画像読取装置11には、原稿トレイ18が取り付けられている。原稿トレイ18、読み取り前の原稿を供給する場合、もしくは読み取り済みの原稿を受ける場合に使用する。原稿を供給する場合、原稿トレイ18に読み取り前の原稿を載置すると、ADFの取り込み部が原稿を取り込み、原稿読取台49に搬送する。読み取られた原稿は、原稿排出部によって、装置外に排出される。原稿を受ける場合、原稿供給部111に原稿を載置すると、ADFの取り込み部が原稿を取り込み、原稿読取台49に搬送する。読み取られた原稿は、原稿排出部によって、原稿トレイ18に排出される。
図24は、両面印刷用搬送装置21の構成を示す図である。両面印刷用搬送装置21は、両面印刷用搬送部を有し、図20に示した画像記録装置12の左側面に取り付けられる。
両面印刷用搬送部は、複数のローラ210…を備え、定着装置23から排出された記録材を、画像記録装置上部の排出部16を用いてスイッチバック搬送する。即ち、記録材の表裏を反転し、再度、画像記録装置12の電子写真プロセス部の感光体ドラム22と転写装置26との間に向かって記録材を供給することができる。
なお、画像形成装置12において、装置上部の排出部16に向かって記録材を排出する搬送経路において印刷された記録材をスイッチバック搬送することにより、図23に示す後処理装置14や図24に示す両面印刷用装置21に記録材を導くことが可能となる。
なお、上記定着装置23においては、クリーニング手段(クリーニングローラ140)は、外部加熱手段(外部加熱ローラ133)による加熱領域の下流側に設置されていることが好ましい。
上記の構成であれば、加圧ローラ132表面が外部加熱ローラ133により加熱された後にクリーニングされることになるため、クリーニング時の加圧ローラ132に付着したトナー温度が高く、クリーニングローラ140よるクリーニング効果が向上する。また、万一定着ローラ131に付着したトナーTが加圧ローラ132表面に再度移行した場合でも、下流側のクリーニングローラ140でクリーニングされることから、記録紙Pを汚すことはない。
なお、ウオームアップ時或いはスリープモードから定着可能状態に復帰させるときのシーケンスにおいては、
1)定着ローラ131の熱源をONにし、定着ローラ131を昇温させる第1のステップ、
2)定着ローラ131が所定の温度に達した後、定着装置23の回転駆動を開始し、定着ローラ131からの伝熱により加圧ローラ132を昇温させる第2のステップ、
3)定着ローラ131が制御温度に復帰した後、加圧ローラ132の熱源をONするのとほぼ同時に記録紙Pの通紙を開始する第3のステップ、
からなるようなものであってもよい。
また、通紙終了後の後回転シーケンスにおいては、
1)定着ローラ131の熱源をOFFにし、定着ローラ131の温度を降温させる第1のステップ、
2)加圧ローラ132を所定の温度に制御した状態で、所定の時間、空転させる第2のステップ、
3)上記所定の空転後、加圧ローラ132の熱源をOFFするとともに、空転を停止する第3のステップ、
からなるものであってもよい。
実施の形態の定着装置の構成を断面を用いて示す説明図である。 (a)〜(c)は本実施の形態に係る各装置における、各ローラの温度(°C)とトナーのオフセット状態との関係を示す説明図である。 (a)〜(c)は、上記各装置における、加圧ローラの温度(°C)と記録紙裏面のトナー温度(°C)との関係を示す説明図である。 本実施の形態における、加圧ローラの温度(°C)と記録紙裏面のトナー温度(°C)との関係を示す説明図である。 (a)〜(c)は、各装置における、加圧ローラおよび定着ローラの温度(°C)と低温オフセットの発生との関係を示す説明図である。 (a)〜(c)は、上記各装置における、定着ローラの温度(低温域)(°C)と記録紙表面のトナー温度(°C)との関係を示す説明図である。 本実施の形態における、定着ローラの温度(低温域)(°C)と記録紙表面のトナー温度(°C)との関係を示す説明図である。 (a)〜(c)は、上記各装置における、加圧ローラに付着したトナーTが定着ローラにオフセットする瞬間における、定着ローラおよび加圧ローラの温度(°C)並びに定着ニップ部Y出口でのトナー温度(°C)を示す説明図である。 (a)〜(c)は上記各装置における、加圧ローラおよび定着ローラの温度(°C)と高温オフセットの発生の有無と記録紙表面のトナー温度(°C)との関係を示す説明図である。 (a)〜(c)は、上記各装置における、定着ローラの温度(高温域)(°C)と記録紙表面のトナー温度(°C)との関係を示す説明図である。 本実施の形態における、定着ローラの温度(高温域)(°C)と記録紙表面のトナー温度(°C)との関係を示す説明図である。 (a)は、本実施の形態における、ウオームアップおよびスリープ復帰時の制御シーケンスであり、定着装置の駆動開始時からの時間経過と各ローラ温度との関係を示す説明図、 (b)は、(a)記載の各シーケンスにおける定着ローラおよび外部加熱ローラの状態を示す説明図である。 (a)は、本実施の形態における、記録紙の長手方向の位置とその位置に接する各ローラ温度との関係を示す説明図である。 (b)・(c)は、それぞれ比較例X・Yにおける、記録紙の長手方向の位置とその位置に接する各ローラ温度との関係を示す説明図である。 比較例X・Yおよび本実施の形態における各条件およびオフセットの発生の有無をまとめた説明図である。 実施の形態に用いた定着装置の種類を示す説明図である。 実施の形態の定着装置の他の構成を断面を用いて示す説明図である。 図1に示す定着装置を備えた画像形成装置の斜視図である。 上記画像形成装置の内部の構成を示す図である。 上記画像形成装置における原稿画像読取装置の構成を示す図である。 (a)は、上記画像形成装置における画像記録装置の構成を示す図であり、 (b)は、(a)における転写ユニットを示す拡大図である。 上記画像形成装置における記録材供給装置の構成を示す図である。 上記画像形成装置における外部記録材供給装置の構成を示す図である。 上記画像形成装置における後処理装置の構成を示す図である。 上記画像形成装置における両面印刷用搬送部の構成を示す図である。 (a)は、従来のウオームアップおよびスリープ復帰時の制御シーケンスであり、定着装置の駆動開始時からの時間経過と各ローラ温度との関係を示す説明図、 (b)は、(a)記載のシーケンスにおける定着ローラおよび外部加熱ローラの状態を示す説明図である。
符号の説明
23 定着装置
131 定着ローラ(第1圧接部材)
132 加圧ローラ(第2圧接部材)
133 外部加熱ローラ(加熱手段・外部加熱手段)
134・135 ヒータランプ(加熱手段)
140 クリーニングローラ(クリーニング手段)
141 誘導加熱コイルユニット(誘導加熱手段)
150 温度制御回路(温度制御手段)
Tp 定着ローラ(第1圧接部材)の表面温度
Th 加圧ローラ(第2圧接部材)の表面温度
Thc 定着ローラ(第1圧接部材)の低温オフセットの発生境界温度
Thh 定着ローラ(第1圧接部材)の高温オフセットの発生境界温度
Y 定着ニップ部(圧接領域)
P 記録紙(記録材)
T トナー

Claims (12)

  1. トナー画像面に接する第1圧接部材とトナー画像面の反対側の面に接する第2圧接部材とを有し、
    上記第1圧接部材と第2圧接部材とが圧接する圧接領域を、トナー定着温度に加熱した状態で、未定着のトナー画像が形成された記録材が通過することにより、上記トナー画像を記録材に定着する定着装置であって、
    上記第1圧接部材および上記第2圧接部材を加熱する加熱手段と、
    上記第2圧接部材の表面温度が、上記第1圧接部材の低温オフセット発生境界温度および/または上記第1圧接部材の高温オフセット発生境界温度で規定される温度範囲になるように上記加熱手段を制御する制御手段とを備えていることを特徴とする定着装置。
  2. 上記制御手段は、
    上記第2圧接部材の表面温度をTp(°C)、
    上記第1圧接部材の低温オフセット発生境界温度をThc(°C)として、
    上記Tpが、
    Tp≧0.669Thc+53.4
    を満たすように上記加熱手段を制御することを特徴とする請求項1記載の定着装置。
  3. 上記制御手段は、
    上記第2圧接部材の表面温度をTp(°C)、
    上記第1圧接部材の表面温度をTh(°C)、
    上記第1圧接部材の高温オフセット発生境界温度をThh(°C)として、
    上記Tpが、
    Tp≦1.552Thh−Th
    を満たすように上記加熱手段を制御することを特徴とする請求項1記載の定着装置。
  4. 上記制御手段は、
    上記第2圧接部材の表面温度をTp(°C)、
    上記第1圧接部材の表面温度をTh(°C)、
    上記第1圧接部材の低温オフセット発生境界温度をThc(°C)、
    上記第1圧接部材の高温オフセット発生境界温度をThh(°C)として、
    上記Tpが、
    0.669Thc+53.4≦Tp≦1.552Thh−Th
    を満たすように上記加熱手段を制御することを特徴とする請求項1記載の定着装置。
  5. 上記第2圧接部材の表面をクリーニングするクリーニング手段が設けられていることを特徴とする請求項1記載の定着装置。
  6. 上記加熱手段は、上記第2圧接部材表面近傍を直接加熱する外部加熱手段を含んでいることを特徴とする請求項1記載の定着装置。
  7. 上記外部加熱手段は、第2圧接部材表面に当接された外部加熱ローラであることを特徴とする請求項6記載の定着装置。
  8. 上記制御手段は、記録材のサイズに応じて、外部加熱ローラの温度を制御することを特徴とする請求項7記載の定着装置。
  9. 上記外部加熱手段は、上記第2圧接部材表面近傍を誘導加熱する誘導加熱手段であることを特徴とする請求項6記載の定着装置。
  10. トナー画像面に接する第1圧接部材とトナー画像面の反対側の面に接する第2圧接部材とが圧接して形成され、トナー定着温度に加熱された状態の圧接領域に、未定着のトナー画像が形成された記録材が通過することにより、上記トナー画像を記録材に定着する定着方法において、
    上記第1圧接部材と第2圧接部材とを定着可能状態にするためのステップとして、
    上記第1圧接部材を昇温し、第1圧接部材が所定の温度よりも低い第1温度に達した後、該第1圧接部材によって第2圧接部材を昇温する第1ステップと、
    第1圧接部材が所定の温度よりも高い第2温度に達した後、上記第2圧接部材を外部から加熱すると略同時に、上記圧接領域に記録材を送り始める第2ステップとを含むことを特徴とする定着方法。
  11. トナー画像面に接する第1圧接部材とトナー画像面の反対側の面に接し且つ外部加熱手段により加熱可能な第2圧接部材とが圧接して形成され、トナー定着温度に加熱された状態の圧接領域に、未定着のトナー画像が形成された記録材が通過することにより、上記トナー画像を記録材に定着する定着方法において、
    上記定着完了後の第1圧接部材及び第2圧接部材に付着したトナーをクリーニングするステップとして、
    上記第1圧接部材の温度を降温する第1ステップと、
    上記外部加熱手段の温度を、記録材通過時の温度より低い温度に維持する第2ステップとを含むことを特徴とする定着方法。
  12. 未定着トナーが表面に形成される感光体と、
    上記感光体と接触し、未定着トナー画像を感光体から記録紙へ転写する転写手段と、
    上記転写手段によって記録材上に転写された未定着トナー画像を定着する定着手段とを備えた画像形成装置であって、
    上記定着手段に、請求項1記載の定着装置が用いられていることを特徴とする画像形成装置。
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