JP2005090814A - 噴射式製氷機 - Google Patents

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Abstract

【課題】自動搬出することができる小型の氷を効率よく作ることができる製氷機の開発を課題とする。
【解決手段】ダイカスト等で一体成型された金属製氷型46に溝を設けて格子状の樹脂枠48を嵌込むことにより、パッキンを介さずに氷が隣同士繋がることを防止する。さらに金属製氷型46の上面に溝を設けて蓋を置くもしくは貫通孔を設けることで中空空間51を構成することにより、凹状製氷室49と小孔50で繋がり、気体・液体が流動して離氷を促進する構造になる。また、従来の噴射式製氷機では製氷型上部に冷媒配管をロウ付けしていたので、ヒーターを取付けることが困難であったが、本製氷機では金属製氷型46天面がフラットのため、面状ヒーター53の取付けが可能になり、外気温度に左右されない安定した離氷性能を得ることができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、製氷機および製氷装置に関するものである。
近年、食品機器用途の製氷機は透明度が高く、かつ高品質の氷および製氷の効率化が求められている。一方で、製氷の効率化だけでなく、使い手の効率化が求められており、設定した量の氷を自動搬出する装置等が所望されている。
製氷機の一形式として噴射式製氷機がある。 噴射式製氷機は、喫茶店やレストランといった飲食店で使用される場合が多く、一つの氷の大きさは30mm〜40mmの立法体で、一回に製造する氷の数は9〜20個程度であり、透明で硬く透明な氷を生成することが特徴である。また、噴射式製氷機は更にセル方式とオープンセル方式に分類される。両者の違いは、セル方式が製氷型と噴射ノズルが接近しており、オープンセル方式は製氷型と噴射ノズルが一定間隔離れていることが特徴である。
従来技術のセル方式は、例えば特許文献1に開示されたものである。以下図面を参照しながら、上記従来のセル方式製氷機を説明する。
図9は従来のセル方式製氷機の斜視図である。図9において、前記従来のセル方式製氷機は、大きく分類すると下向きに開口部を持つ格子状の凹状製氷室1を複数有する製氷型2、水皿3、水皿3を動作するアクチュエーター(図示せず)、貯氷庫4から構成されている。そして製氷型2は四辺を箱曲げした銅板に短冊状の銅板を格子状に組み合わせることで凹状製氷室1を形成し、さらに製氷型2裏面に蒸発管5をロウ付けして作られており、前期蒸発管5内で冷媒が熱交換を行うことで製氷型2全体が冷却・加熱される。また、各部の隙間はハンダ槽に浸漬することで埋められ、表面は錫メッキが施されている。
一方、水皿3は動力によって製氷時には水平姿勢、離氷時には傾斜姿勢に姿勢変更する。そして製氷時には、水皿3は水平姿勢に維持される。 また、水皿3は給水タンク6、噴射ポンプ7、噴射経路8、各凹状製氷室1中央に対峙するよう配置された噴射ノズル9から構成されている。給水タンク6に貯留された水は、噴射ポンプ7によって噴射経路8を通って噴射ノズル9から噴射され、冷却された凹状製氷室1内に水を吹付けることで冷却・氷結され、氷結しなかった水は戻り穴10および11から給水タンク6に戻され、再び噴射に使用される。この一連の動作を繰返して凹状製氷室1内に氷を生成させ、蒸発管5に設けられた温度検知センサー(図示せず)が所定の温度を検知すると、製氷工程を終了して離氷工程へ移行する。
離氷工程では、アクチュエーター(図示せず)によって水皿3を傾斜させると共に、製氷型2全体をホットガスにより加熱して離氷させる。ところで、水皿3水平時、製氷型2下端と水皿3の噴射ノズル9配置面との隙間は2〜3mm程度で製氷が終了すると隣同士が繋がった氷が生成される。したがって、氷は1つの塊となって製氷型2を離れ、傾斜した水皿3の表面を滑って貯氷庫4に落下し、落下衝撃で氷の接続部分が割れて個々の氷に分割される。
また、他の従来技術のオープンセル方式は、例えば特許文献2に開示されたものである。以下図面を参照しながら、上記従来のセル方式製氷機を説明する。
図10は従来のセル方式製氷機の斜視図である。図10において、前記従来のオープン
セル方式製氷機は下向きに開口部を持つ凹状製氷室21を複数有する製氷部22と、凹状製氷室21に水を噴射する噴射ノズル23、噴射経路24、落下時に氷が滑る傾斜板25、貯氷庫26および製氷部22から滴下する水が貯氷庫26に落下しないように防止するフラップ26、給水タンク27、噴射ポンプ28によって構成されている。そして、製氷部22は、9〜20個程度の一個づつ深絞り加工した凹状製氷室21と蒸発管29をロウ付けして連結することで形成されている。冷媒が蒸発管29で熱交換することにより、製氷部22全体が冷却・加熱される。また、前記製氷部22をトレイ形状に成型され格子状の穴を持つ樹脂枠30に嵌め込んでいる。これにより隣同士の氷が繋がることを防止して、さらに個々の凹状製氷室21と樹脂枠の間にはゴム製のパッキン31が嵌込まれ、水密性が保たれている。
一方、給水タンク27に貯留された水を噴射ポンプ28で加圧して噴射経路24を通って噴射ノズル23から噴射すると、冷却された凹状製氷室21内に水を吹付けて氷結させる。氷結しなかった水は給水タンク27に戻される。この一連の動作の繰返しで凹状製氷室21内に氷が生成し、蒸発管29に設けられた温度検知センサー(図示せず)が所定温度に到達したことを検知すると、製氷を終了して離氷工程に移行する。
離氷工程初期に給水ノズル32から製氷部22に次回製氷分の水が補給される。製氷部22の樹脂枠30はトレイ形状になっており、水抜き孔33から徐々に水が抜けて給水タンク27に滴下するが一時的に満水状態となり、凹状製氷室21に接触して熱交換を促進し、ホットガスによる加熱を併用して離氷させる。その結果、氷は個々に傾斜板25を滑って貯氷庫26に保存される。製氷部22下端とノズル23上端の隙間は50mm以上開いており、製氷が終了しても、前記セル方式のように氷が傾斜板25に凍結することはない。
特許第2588072号公報 特開2001−296079号公報
しかしながら、従来の噴射式製氷機においては、氷搬出は手作業のため、氷サイズが30〜40mmでよいが、氷を自動搬出するためには15〜20mm角程度が最適である。しかし、需要を賄うために、一回の製氷工程で従来の倍以上の個数の氷を製造しなければならない。したがって従来技術の構造では、氷の数だけ部屋を仕切る必要または個々の製氷室を繋げる必要があり、部品数が増加して生産性が悪い上に、寸法精度の確保が困難であった。さらにロウ付けの為に長時間バーナーで母材を炙ることから酸化皮膜が形成されてメッキが付着し難くなり、剥がれ易くなるという欠点があった。
本発明は製氷部を一体成型することにより、寸法精度が高くなり、表面処理にも影響がなくなることで生産性を改善することを目的とする。
また、従来の噴射式装置氷装置においては、製氷型2および製氷部22をホットガスによって加熱して離氷させることが一般的であるが、加熱に時間がかかる上に外気温度によって性能が変動するという欠点があった。
本発明は、製氷型をヒーターで直接加熱することにより、外気温度に左右されず安定した離氷性能で、氷の生産効率を高めることを目的とする。
また、従来の噴射式製氷機においては、製氷型2および製氷部22の最も伝熱性の良い天面にそれぞれ蒸発管5および蒸発管29を載せているのでヒーターを貼付けても密着性が得られないという欠点があった。
本発明は、製氷型天面を構造的にフラットにすることで面状またはブロック状のヒーターを密着させることを目的とする。
本発明の請求項1に記載の発明は、噴射式製氷機を改良するものであり、一体成型された製氷部は複数の凹状製氷室を有する。そして冷却した凹状製氷室に水を噴射することで凹状製氷室内に氷を生成する。
本発明の製氷機では、製氷部は複数の凹状製氷室が一体形成されており、そのため凹状製氷室の形状すなわち氷形状が比較的自由な形状にできるほか、一体成型により寸法精度が高められ、生産性が向上する。
また請求項2に記載の発明は、一体成型された製氷部にU字断面状の溝を設けて、冷媒配管を圧入、または製氷部と冷媒配管の隙間に溶材を介して固定することにより密着度が高く、熱伝導性を高めることを特徴とする請求項1に記載の噴射式製氷機である。
本発明の噴射式製氷機では、熱伝導性が良化し、製氷・離氷の効率が高く、円滑である。
さらに請求項3に記載の発明は、製氷部に溝加工を施してその溝部に保持部材を勘合し、パッキンを介さずに取付けられていることを特徴とする請求項2に記載の噴射式製氷機である。
そのため本発明の噴射式製氷機は、隣同士の製氷室間水密性の確保が容易である。
さらに請求項4に記載の発明は、製氷部の凹状製氷室上部に冷媒配管を配し、さらに凹状製氷室上方かつ並んだ冷媒配管の中間に中空空間を構成し、前記中空空間と凹状製氷室が貫通した小孔を適宜配置することで、気体・液体が流動させることを特徴とする請求項2または請求項3に記載の噴射式製氷機である。
凹状製氷室上部が一体または別部材を使用した上で中空空間になっており、その中空空間と凹状製氷室の間が小孔で貫通している。これにより、気体・液体の流動が可能となり、離氷時に凹状製氷室内部が負圧になることを回避して、氷の落下を促進する。
さらに請求項5に記載の発明は、製氷部の凹状製氷室上方かつ並んだ冷媒配管の中間位置に中空空間を構成し、さらに中空空間両端または片側または途中適宜に配置された製氷部下部に通じる開口部が設けられていることを特徴とする請求項4記載の噴射式製氷機である。
凹状製氷室内部には離氷時に負圧になって氷の落下を妨げないように空気孔を設けているが、製氷中にはその孔から吹付けられた水がでてくる可能性がある。そのため空気孔より出た水を排出する溝を形成し、その溝に水が滞留しない様、排水穴を溝の両端または溝内部にドレン孔を適宜配置することにより水が残留することを抑制する。
また請求項6に記載の発明は、溝に蓋をするもしくは貫通孔を開けることで製氷部上方がフラット形状になり、そのフラット面に面状ヒーターを貼付けることを特徴とする請求項4または5のいずれかに記載の製氷機である。
上面がフラットな形状になることで従来取付けが困難であったヒーターを使用できるようになった。本発明の製氷機についても、時間がかかる離氷を改良するものであり、数百
ワット相当のヒーターを貼付けることにより短時間かつ均一な温度上昇が可能となり氷は速やかに凹状製氷室を離れる。
また、請求項7に記載の発明は、製氷部上方がフラットまたは凹凸形状であり、その上面に密着する形状のブロックヒーターを密着させて固定することを特徴とする請求項4または5のいずれかに記載の製氷機である。
本発明の製氷機についても、請求項6に記載の内容と同等の効果を狙ったものであり、数百ワット相当のヒーターを密着固定させることにより短時間かつ均一な温度上昇が可能となり氷は速やかに凹状製氷室を離れる。
また請求項8に記載の発明は、製氷部を形成する際、ヒーターも同時にインサート成型することを特徴とする請求項4または5のいずれかに記載の製氷である。
本発明の製氷機についても、請求項6および7に記載の内容と同等の効果を狙ったものであり、数百ワット相当のヒーターを一体でインサート成型するにより、さらに効果的な熱伝導性が得られ、短時間かつ均一な温度上昇が可能となり氷は速やかに凹状製氷室を離れる。
さらに請求項9に記載の発明は、離氷を冷媒回路短絡によるホットガスにて行うことを特徴とする請求項4または5のいずれかに記載の製氷機である。
本発明の製氷機では、一体成型の製氷部と従来の離氷方式である冷媒回路短絡によるホットガス方式を組み合わせたものであるが、離氷性はヒーター方式より劣るが、部品点数が減り、構成が簡素である。
以上説明した様に、請求項1に記載の製氷機では、製氷部は複数の凹状製氷室が一体形成されており、そのため凹状製氷室の形状すなわち氷形状が比較的自由に選択できるほか、一体成型により精度が高くなり、生産性が良くなる。
また請求項2に記載の製氷機では、製氷部にU字断面状の溝を設けて製氷部を冷却する冷媒配管を圧入する、または冷媒配管を製氷部にハンダを介して密着させることにより、熱伝導性を高めることができる。
さらに請求項3に記載の製氷機では、隣同士の製氷室間の水密性確保が容易である。
さらに請求項4に記載の製氷機では、凹状製氷室内部には離氷時に負圧になって氷の落下を妨げないように空気孔を設けて、空気孔に大気圧が掛かる構成となり、離氷を促進することができる。
また請求項5に記載の発明は、凹状製氷室内部には離氷時に負圧になって氷の落下を妨げないように空気孔を設けているが、製氷中にはその孔から吹付けられた水がでてくる可能性がある。そのため空気孔より出た水を排出する溝を形成し、その溝に水が滞留しない様、排水穴を溝の両端または溝内部に適宜配置することにより水が残留することを防止する。
また請求項6に記載の製氷機では、時間がかかる離氷を改良するものであり、数百ワット相当のヒーターを貼付けることにより短時間かつ均一な温度上昇が可能となり氷は速やかに凹状製氷室を離れることができる。
また請求項7に記載の製氷機では、請求項6に記載の内容と同等の効果を狙ったものであり、数百ワット相当のヒーターを密着固定させることにより短時間かつ均一な温度上昇が可能となり氷は速やかに凹状製氷室を離れることができる。
また請求項8に記載の製氷機では、請求項6および7に記載の内容と同等の効果を狙ったものであり、数百ワット相当のヒーターを一体でインサート成型するにより、さらに効果的な熱伝導性が得られ、短時間かつ均一な温度上昇が可能となり氷は速やかに凹状製氷室を離れることができる。
さらに請求項9に記載の製氷機では、一体成型の製氷部と従来の離氷方式である冷媒回路短絡によるホットガス方式を組み合わせたものであるが、離氷性はヒーター方式より劣るが、部品点数が減り、構成を簡素にすることができる。
以下、本発明による噴射式製氷機の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、従来と同一構成については、同一符号を付して詳細な説明を省略する。
(実施の形態1)
図4は、本発明の実施形態1の製氷機の斜視図である。図1は同実施の形態の製氷機のX−X線断面図である。図2は同実施の形態の製氷機のY−Y線断面図である。図3は同実施の形態の製氷機の平面図である。
本実施例に示す製氷機は、従来のオープンセル方式の製氷型とセル方式の水皿機構を組合わせた構造となっている。これは、本実施例が氷の自動搬出用途を前提にしているためである。設定量の氷を自動搬出する場合、融解した氷と新しい氷を混合して搬出するため、氷サイズができるだけ均一な方が搬出は安定し、また、氷サイズのバラツキが大きいと、1個の氷が搬出される場合と搬出されない場合で誤差が大きくなるため、氷サイズは15〜20mm角が最適である。しかし、氷サイズが小さいため、従来のオープンセル方式のように氷が滑る傾斜面を固定にして噴射ノズルを配置すると噴射した水が傾斜面によって干渉される恐れがあるため、従来のセル方式のように水皿の姿勢変化によって噴射の安定を図ることが目的である。一方、従来のセル方式の場合、離氷を促進させるために隣同士の氷を連結させて塊状態で落下させ、落下衝撃で氷を割っている。例えば従来の噴射式製氷機のように手で掬ってグラスに入れる用途の場合、氷が割れずに2,3個繋がっていても何ら影響がないが、自動搬出用途の場合、氷を自動搬出するために氷が割れずに2,3個繋がっていると搬出不良に繋がるため、オープンセル方式のように氷が繋がらず個々に落下させる方式が向いている。なお、本実施例はカ自動搬出用途を前提にした一例であり、特に用途および使用方法を限定するものではなく、従来のセル方式、オープンセル方式をそのまま採用しても両方式を組合わせて使用しても何ら問題がない。
各図において、貯氷庫41を内蔵する断熱容器42および断熱蓋43で構成され、断熱容器42内部に製氷部44および水タンク部材45が構成されている。
順次説明すると、製氷部44は一体成型された金属製氷型46と冷媒配管47およびホルダー兼縁切りの樹脂枠48で構成されており、金属製氷型46の下側に凹状製氷室49が30〜50個程度形成されている。
金属製氷型46の部材は、アルミや銅および真鍮等の熱伝導率が高い金属素材をダイカストまたは鋳造または鍛造或いは削出し等により一体成形したものである。すなわち金属製氷型46は、セルとも称されるものであり、凹状製氷室49は一端が開口し、開口側を
下にして配置されている。そして本実施形態に特有の構成として、一体成型により隣同士の製氷室の間隔が狭くなり、比較的小さな氷の生成を可能とする他、半球形状や略立方体等、形状の自由度が高くなる。ただし凹状製氷室49には僅かに抜き勾配が設けられている。さらに金属製氷型46はアルマイトやメッキや塗装といった防錆処理を施すことにより、耐食性を向上させている。
また凹状製氷室48の奥部には図6の様に小孔50が設けられている。小孔50は、離氷の際に空気抜き孔として機能するものである。さらに、小孔50上方は溝形状にて別部材で蓋がなされているか、または貫通孔によって中空空間51が構成されており、さらに中空空間51の両端または片側或いは途中に適宜設けられた穴が下面の開口部52と連結されている。この形状により空気抜き小孔50より出た水が開口部52から排出されるほか、離氷時には大気圧がかかり、離氷が促進される。
また、金属製氷型46の凹状製氷室49上部にU字断面状の溝が形成され、そこに冷媒配管47が密着されている。冷媒配管を一体で形成し、溝に合わせて圧入して嵌込み密着させている。
なお、製氷部44天面はフラットな形状となっており、面状ヒーター53を貼付け、離氷を行う。但し、ヒーターは薄い面状ヒーター53に限定せず、アルミブロックヒーター等のフラット型または凹凸形状で製氷部材と密着させることができるヒーターまたは、金属製氷型46鋳造時シーズヒーターを一体成型することによる埋込みヒーターで代用することも可能である。これらヒーターによる離氷方式はホットガスによる離氷方式と比較して外気温度に左右されず、安定した性能を維持することができ、コンプレッサー連続運転による負荷を低減させることができ、また、広範囲にわたる均一な加熱ができる。さらにホットガス運転時にある不快な高周波音をカットすることができる上、ヒーターのon−offで比較的自由に温度の調節をすることができる。
さらにオープンセル方式の場合、凹部製氷室の間には格子状の溝を形成しており、その溝に相対する樹脂枠48を嵌め合わせる。この樹脂枠48は成長した氷が互いに繋がることを防ぐための縁切りである。通常、金属製氷型46と樹脂枠48の間にパッキンが介在するが、縁切りを金属製氷型46にまで埋没させることおよび本実施の形態では、ヒーターによる離氷を行うため、水を貯留する必要がなくなり、パッキンの介在が不要となる。但し、セル方式の場合、この樹脂枠48は必ずしも必要ではない。
次に図5から7までは本実施形態の製氷機の動作手順について示す。製氷の過程は大きく分類して給水・製氷・排水・離氷の4工程があり、順を追って説明する。
図5は給水工程について示した図で、リザーバタンク54の水を給水ポンプ55水タンク部材45に上部水位センサー56が一定の水位を検知するまで給水を行い、製氷工程へ移行する。なお、上部水位センサー56が検知する「一定の水位」とは具体的には一回の製氷に要する水量を水タンク部材に溜めた場合の水位である。
図6は製氷工程について示した図で、リンク(図示せず)が駆動し、可動水皿57が水平位置に保持される。製氷部44の冷媒配管47に冷媒ガスを流し、凹状製氷室49を冷却する。水タンク部材45内の噴射ポンプ58を起動し、可動水皿57表面にはノズルとして機能する小孔59が設けられているので、水は、図3の様に上部に吹き上がる。ここで前記した様にノズルとして機能する小孔59は面状に分布し、製氷部44の凹状製氷室49に相対する位置にある。すなわちノズルとして機能する小孔59の真上の位置に各凹状製氷室49の中心がある。そのため小孔59から噴出する噴水は、凹状の凹状製氷室49に入る。そして前記した様に凹状製氷室49は冷却されているから、凹状製氷室49の
内壁に付着した水は、瞬時に凍結し、凹状製氷室49の内壁に付着する。そして時間の経過と共に氷が成長してゆく。
また凍結しなかった水は落下し、傾斜部材60を流れ、図9に示すようにいずれかの水抜き孔61,62或いは傾斜部材60の先端部分から水タンク部材45に回収される。
そして水タンク部材45内に入った水は、再度噴射ポンプ58で加圧されて循環する。
こうして水を循環して凹状製氷室49の内壁に向かって水を吹付け続けると、氷が次第に成長し、遂には凹状製氷室49の内部の略全域に氷ができる。氷ができたことを直接的、あるいは間接的に検知すると、冷却を停止する。
ここで本実施形態では、氷の成長具合を温度センサー及び下部水位センサー63の検知水位を併用して検出している。すなわち凹状製氷室49又はこの近傍に温度センサー(図示せず)を設け、当該温度センサーによって凹状製氷室49の温度を監視する。そして当該温度センサーが所定温度に到達するか下部水位検知センサー63が一定水位以下を検知すると、凹状製氷室49の氷が成長したと判断して次工程へと進む。
なお、本実施形態では温度センサーと下部水位センサー63を併用して氷の成長を検知することとしたが、温度センサー(図示せず)だけ、或いは下部水位センサー63のみで氷成長を検知し、次工程に移行してもよい。
図7は排水工程について示した図で、排水は水タンク部材45下部にある排水バルブ64の開放により行う。
本実施形態では、再度の製氷工程では、全てリザーバタンク54の水を使用することとしたものである。水タンク部材45内に残留する水はリザーバタンク54に戻され、リザーバタンク54内の水と混合して希釈される。
ちなみに排水工程は製氷都度必ず必要な工程ではない。本製氷方式は塩素分やミネラル等の不純物濃度が凝縮されて高まり、この水を再度製氷に使用すると、氷が白濁するのでより透明な氷を所望する場合は、製氷都度排水を実施することが好ましい。しかしながら、排水口を持たずバケツ等で排水を受けている場合、排水量を低減しなければならない。したがって、数回に1回程度の排水を行うことにより、排水量を低減させることができ、なおかつ氷は適度な透明度を保つことができる。また、排水ではなく水タンク部材にオーバーフローを設け、大量の新しい水で希釈する方法等も一般に浸透している。
図8は離氷工程について示した図で、リンク(図示せず)が駆動し、可動水皿が傾斜状態となる。面状ヒーター53に通電されて、氷結した凹状製氷室49が加熱され、その結果、凹状製氷室49の内面側の氷が僅かに溶け、氷は凹状製氷室49を離れる。なお本実施形態の製氷機では、凹状製氷室49の奥に空気抜き用の小孔50が設けられているので、離氷に際して凹状製氷室49内に大気圧がかかることにより、離氷が促進される。ヒーターによる加熱により、氷は円滑に凹状製氷室49を離れる。氷は貯氷庫41に収納される。
なお可動水皿57と下部の水タンク部材45との間には隙間があるが、氷はこの隙間よりも十分に大きいので氷が水タンク部材45内側に落ち込むことはない。
そして一連の製氷過程を終了すると、氷が貯氷庫41にいっぱいになるまでこれらの工程を繰返し、満氷検知手段(図示せず)により、一連の製氷過程を終了する。
以上のように本発明の噴射式製氷機は、生産性を高め、かつ氷形状を比較的自由に選択でき、業務用製氷機などの技術分野に有効に適用できる。
本発明の実施の形態1による噴射式製氷機の要部断面図 同実施の形態の噴射式製氷機の要部断面図 同実施の形態の噴射式製氷機の平面図 同実施の形態の噴射式製氷機の斜視図 同実施の形態の噴射式製氷機の給水工程の動作を示す正面図 同実施の形態の噴射式製氷機の製氷工程の動作を示す正面図 同実施の形態の噴射式製氷機の排水工程の動作を示す正面図 同実施の形態の噴射式製氷機の離氷工程の動作を示す正面図 従来のセル方式製氷機の斜視図 従来のオープンセル方式製氷機の斜視図
符号の説明
1 凹状製氷室
2 製氷型
3 水皿
4 貯氷庫
5 蒸発管
6 給水タンク
7 噴射ポンプ
8 噴射経路
9 噴射ノズル
10 戻り穴
11 戻り穴
21 凹状製氷室
22 製氷部
23 噴射ノズル
24 噴射経路
25 傾斜板
26 貯氷庫
27 給水タンク
28 噴射ポンプ
29 蒸発管
30 樹脂枠
31 パッキン
32 給水ノズル
33 水抜き孔
41 貯氷庫
42 断熱容器
43 断熱蓋
44 製氷部
45 水タンク部材
46 金属製氷型
47 冷媒配管
48 樹脂枠
49 凹状製氷室
50 小孔
51 中空空間
52 開口部
53 面状ヒーター
54 リザーバタンク
55 給水ポンプ
56 上部水位センサー
57 可動水皿
58 噴射ポンプ
59 小孔
60 傾斜部材
61 水抜き孔
62 水抜き孔
63 下部水位センサー
64 排水バルブ

Claims (9)

  1. 一体成型された複数の凹状製氷室を有する製氷部と凹状製氷室を冷却する冷凍機と凹状製氷室に水を噴射する給水手段からなり、給水手段によって前記複数の凹状製氷室内において水を吹付けて凍結させ、前記凹状製氷室に氷を生成することを特徴とする噴射式製氷機。
  2. 一体成型された製氷部に設けたU字断面状の溝に冷媒配管を圧入、または前記U字断面状の溝と前記冷媒配管の隙間を、溶材を介して密着させることを特徴とする請求項1に記載の噴射式製氷機。
  3. 一体成型された製氷部に格子状の溝加工を施して前記溝部に相対する格子状の樹脂部材を勘合したことを特徴とする請求項2に記載の噴射式製氷機。
  4. 製氷部の凹状製氷室上部に冷媒配管を配し、さらに凹状製氷室上方かつ並んだ冷媒配管の中間に中空空間を構成し、前記中空空間と凹状製氷室の間に貫通した小孔を適宜配置して気体・液体が流動させることを特徴とする請求項2または請求項3に記載の噴射式製氷機。
  5. 製氷部の凹状製氷室上部に冷媒配管を配し、さらに凹状製氷室上方かつ並んだ冷媒配管の中間に中空空間を構成し、前記中空空間の両端または片側または途中に適宜に配置された製氷部下部に通じる開口部が設けられていることを特徴とする請求項4に記載の噴射式製氷機。
  6. 製氷部上方がフラット形状であり、そのフラット面に面状ヒーターを密着させて離氷を行うことを特徴とする請求項4または5のいずれかに記載の噴射式製氷機。
  7. 製氷部上方がフラットまたは凹凸形状であり、その上面に密着する形状のブロックヒーターを密着させて離氷を行うことを特徴とする請求項4または5のいずれかに記載の噴射式製氷機。
  8. 製氷部に冷媒配管とパイプヒーターをインサート成型して離氷を行うことを特徴とする請求項4または5のいずれかに記載の噴射式製氷機。
  9. 離氷を冷媒回路短絡によるホットガスにて行うことを特徴とする請求項4または5のいずれかに記載の噴射式製氷機。
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