JP4644520B2 - 自動製氷機 - Google Patents

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Description

この発明は、製氷部に生成された氷塊を、通電発熱される加熱手段により製氷部から離脱させる自動製氷機に関するものである。
多量の氷塊を自動的に製造する自動製氷機は、圧縮機や凝縮器等を備える冷凍機構から導出した蒸発管を製氷部に配設し、この蒸発管に循環供給される冷媒により冷却される前記製氷部に製氷水を供給して氷塊を生成し、得られた氷塊を剥離して落下放出させるよう構成されている。この自動製氷機は、製氷水を所要量貯留するための製氷水タンクを備え、製氷運転に際してタンク中の製氷水を循環ポンプで圧送して製氷部に供給し、氷結するに至らなかった製氷水は前記タンク中に回収した後に、再び製氷部に向けて送り出すよう構成される。そして、製氷運転が継続して製氷水タンク中の水位が予め設定された所定の下限水位まで減少したことを検出装置が検出すると、製氷部での製氷が完了したものと判断して製氷運転から除氷運転に移行し、冷凍機構の弁切換えにより圧縮機から吐出されるホットガスを前記蒸発管に供給すると共に、外部水道源からの水を製氷部に除氷水として散布供給して、氷塊と氷結面との融解を促進させるようになっている(例えば、特許文献1参照)。
実公平3−17187号公報
しかしながら、前述の如く除氷運転に際してホットガスと除氷水とを併用している自動製氷機では、除氷運転が長くなり、単位時間の製氷能力には限界があった。また除氷水を用いるために消費水量が多くなり、ランニングコストが嵩む難点が指摘される。
そこで、本発明は、前述した従来の技術に内在している前記課題に鑑み、これを好適に解決するべく提案されたものであって、除氷時間を短縮して製氷効率の向上を図ることができ、かつ異常事態に対処し得る自動製氷機を提供することを目的とする。
前記課題を克服し、所期の目的を好適に達成するため、本願の請求項1に係る自動製氷機は、
製氷部に蒸発器と電気的な加熱手段とを備え、前記蒸発器に冷媒を循環供給して前記製氷部を冷却すると共に該製氷部に製氷水を供給することで生成させた氷塊を、除氷時に前記加熱手段を通電発熱させることで融解離脱するよう構成すると共に、
前記加熱手段に接続され、放電することで加熱手段を通電発熱させる充電手段と、
前記加熱手段に流れる電流を測定する電流測定手段と、
除氷時以外に前記電流測定手段が測定した電流値が所定値を超える場合に異常対応処理を行なわせる制御手段とを設けたことを要旨とする。
この構成によれば、除氷時には加熱手段を通電発熱させることで、製氷部と氷塊との氷結面を瞬間的に融解して製氷部から氷塊を離脱させて除氷することができる。すなわち、この構成によれば除氷に要する時間を短縮し得ると共に除氷水を不要とし得る。また、除氷時以外に前記加熱手段に所定値を超える電流が通電された場合は、該加熱手段や充電手段等に不具合が生じている可能性が高いことから、制御手段が異常対応処理を行なわせることで、更なる不具合が起こるのを防止し得る。また、異常対応処理することで不具合がある状態での運転継続を阻止し得るから、エネルギーの浪費を防止し得る利点がある。
請求項2に係る自動製氷機は、製氷部に蒸発器と電気的な加熱手段とを備え、前記蒸発器に冷媒を循環供給して前記製氷部を冷却すると共に該製氷部に製氷水を供給することで生成させた氷塊を、除氷時に前記加熱手段を通電発熱させることで融解離脱するよう構成すると共に、
前記加熱手段に接続され、放電することで加熱手段を通電発熱させる充電手段と、
前記加熱手段に流れる電流を測定する電流測定手段と、
前記制御手段は、前記充電手段の放電時に、前記電流測定手段が測定した電流値が所定範囲外の場合に異常対応処理を行なわせる制御手段とを設けたことを要旨とする。
この構成によれば、除氷時には加熱手段を通電発熱させることで、製氷部と氷塊との氷結面を瞬間的に融解して製氷部から氷塊を離脱させて除氷することができる。すなわち、この構成によれば除氷に要する時間を短縮し得ると共に除氷水を不要とし得る。また、前記充電手段の放電時に電流測定手段が測定した電流値が所定範囲外の場合に、制御手段が異常対応処理を行なわせることで、過大な電流による加熱手段の過剰発熱あるいは加熱手段や加熱手段充電手段等の損傷を防止し得ると共に、過小な電流による加熱手段の発熱不足等の防止することができる。また、異常対応処理することで不具合がある状態での運転継続を阻止し得るから、エネルギーの浪費を防止し得る利点がある。
請求項3に係る自動製氷機は、前記制御手段は、前記充電手段の放電時に、前記電流測定手段が測定した電流値が所定値を超える場合に異常対応処理を行なわせるようになっていることを要旨とする。
前記充電手段の放電時に電流測定手段が測定した電流値が所定値を超える場合に、制御手段が異常対応処理を行なわせることで、前記加熱手段の過剰発熱、および過電流による加熱手段や充電手段等の損傷を防止し得る。また、異常対応処理することで不具合がある状態での運転継続を阻止し得るから、エネルギーの浪費を防止し得る利点がある。
請求項4に係る自動製氷機は、前記制御手段は、前記充電手段の放電時に、前記電流測定手段が測定した電流値が所定値に満たない場合に異常対応処理を行なうようになっていることを要旨とする。
前記充電手段の放電時に電流測定手段が測定した電流値が所定値に満たない場合に、制御手段に異常対応処理を行なわせることで、前記加熱手段の発熱不足により除氷が不完全となるのを防止し得る。また、異常対応処理することで不具合がある状態での運転継続を阻止し得るから、エネルギーの浪費を防止し得る利点がある。
請求項5に係る自動製氷機は、製氷部に蒸発器と電気的な加熱手段とを備え、前記蒸発器に冷媒を循環供給して前記製氷部を冷却すると共に該製氷部に製氷水を供給することで生成させた氷塊を、除氷時に前記加熱手段を通電発熱させることで融解離脱するよう構成すると共に、
前記加熱手段に接続され、放電することで加熱手段を通電発熱させる充電手段と、
前記充電手段の電圧を測定する電圧測定手段と、
前記電圧測定手段が測定した電圧値が所定範囲外の場合に異常対応処理を行なわせる前記制御手段とを設けたことを要旨とする。
この構成によれば、除氷時には加熱手段を通電発熱させることで、製氷部と氷塊との氷結面を瞬間的に融解して製氷部から氷塊を離脱させて除氷することができる。すなわち、この構成によれば除氷に要する時間を短縮し得ると共に除氷水を不要とし得る。また、充電開始時における充電手段の電圧が所定範囲外の場合に、制御手段が異常対応処理を行なわせることで、過大な電圧が印可されることによる充電手段の損傷や、電圧不足による加熱手段の発熱不足が生ずるのを防止し得る。また、異常対応処理することで不具合がある状態での運転継続を阻止し得るから、エネルギーの浪費を防止し得る利点がある。
請求項6に係る自動製氷機は、前記制御手段は、前記充電手段の充電開始時に、前記電圧測定手段が測定した電圧値が所定値を超える場合に異常対応処理を行なわせるようになっていることを要旨とする。
充電開始時における充電手段の電圧が所定値を超える場合に、制御手段が異常対応処理を行なわせることで、加熱手段や充電手段等に過大な電圧が印可されるのを防止し得る。また、異常対応処理することで不具合がある状態での運転継続を阻止し得るから、エネルギーの浪費を防止し得る利点がある。
請求項7に係る自動製氷機は、前記制御手段は、前記充電手段の放電直前に、前記電圧測定手段が測定した電圧値が所定値に満たない場合にも異常対応処理を行なわせるようになっていることを要旨とする。
放電直前における充電手段の電圧が所定値に満たない場合に、制御手段が異常対応処理を行なわせることで、充電手段を放電したときの加熱手段の発熱不足により除氷が不完全となるのを防止し得る。また、異常対応処理することで不具合がある状態での運転継続を阻止し得るから、エネルギーの浪費を防止し得る利点がある。
請求項8に係る自動製氷機は、前記制御手段は、前記充電手段の放電直前に、前記電圧測定手段が測定した電圧値が所定値を超える場合にも異常対応処理を行なわせるようになっていることを要旨とする。
放電直前における充電手段の電圧が所定値を超える場合に、制御手段が異常対応処理を行なわせることで、充電手段を放電したときの前記加熱手段の過剰発熱、および過電流による加熱手段や充電手段等の損傷を防止し得る。また、異常対応処理することで不具合がある状態での運転継続を阻止し得るから、エネルギーの浪費を防止し得る利点がある。
本発明に係る自動製氷機によれば、除氷時間を短縮して製氷効率の向上を図ることができ、かつ異常事態に対処し得る。
次に、本発明に係る自動製氷機につき、好適な実施例を挙げて、添付図面を参照しながら以下説明する。
図1は、実施例1に係る自動製氷機としての流下式自動製氷機の概略構成を示すものであって、製氷室内に略垂直に配設した製氷板(製氷部)10の裏面に、冷凍機構13から導出して横方向に蛇行する蒸発管(蒸発器)14が密着固定され、製氷運転時に冷媒を循環させて製氷板10を強制冷却するよう構成される。この製氷板10の直下には、除氷運転により該製氷板10から除氷(融解離脱)する氷塊Mを、斜め下方に配設したストッカ16に案内する案内板18が傾斜姿勢で配設されている。なお、この案内板18には多数の通孔(図示せず)が穿設されており、製氷運転に際し前記製氷板10の製氷面(前面)に供給された製氷水が、該案内板18の通孔を介して下方に位置する製氷水タンク20に回収貯留されるようになっている。
前記製氷水タンク20から循環ポンプPMを介して導出した製氷水供給管22は、前記製氷板10の上方に設けた製氷水散布器24に接続している。この製氷水散布器24には多数の散水孔が穿設され、製氷運転時にタンク20からポンプ圧送される製氷水を、前記散水孔から前記製氷板10の氷結温度にまで冷却されている製氷面に散布流下(供給)し、該製氷面に所要形状の氷塊Mを生成するようになっている。なお、図1に示すように前記製氷水タンク20の上方には、外部水源に接続された給水管26が臨んでおり、製氷運転に際して減少する製氷水タンク20内の水量に応じて給水管26のバルブWVを適宜開放し、当該製氷水タンク20に所定量の製氷水を貯留するよう構成される。
図1に示す如く、前記冷凍機構13において、圧縮機CMで圧縮された気化冷媒は、吐出管30を経て凝縮器32で凝縮液化し、膨張弁34で減圧され、前記蒸発管14に流入してここで一挙に膨張して蒸発し、前記製氷板10と熱交換を行なって、該製氷板10を氷点下にまで冷却させる。この蒸発管14で蒸発した気化冷媒は、吸入管36を経て圧縮機CMに帰還するサイクルを反復する。なお、図中の符号FMは、凝縮器32用の冷却ファンを示す。
前記製氷板10は、6個(この数に限定されるものではなく1個以上でよい)の製氷部材11を左右方向に隣接するよう配置されて構成されている。各製氷部材11は、図2または図3に示す如く、上下方向に所定長さで延在して蒸発管14に固定される板状本体11aと、該板状本体11aの幅方向の両側において前方(蒸発管14から離間する方向)に折曲形成された一対の側板11b,11bとから横断面において略コ字状に形成されている。すなわち、前記板状本体11aと側板11b,11bとにより、氷塊Mを生成する製氷領域40が画成される。ここで、前記各製氷部材11は、下方から上方に向かうにつれて前方に所定角度で傾斜するようになっている。また、前記両側板11b,11bは、互いに離間する方向に所定角度だけ傾斜するよう折り曲げられて、各製氷部材11が前記板状本体11aから両側板11b,11bの前端部に向かうにつれて拡開している。更に、板状本体11aと各側板11bとの折曲部位は、所要半径で丸みを帯びた形状に形成されている。
また、前記各製氷部材11は、金属板12a、絶縁層12bおよび金属シートからなる第1〜第6ヒータ(加熱手段)H1〜H6を層状に重ね合わせて構成され、該ヒータH1〜H6が製氷面を形成しており、制御手段CBの制御に基づいて、各ヒータH1〜H6を通電発熱させることで、氷塊Mの氷結面を融解させて自重により落下させるよう構成されている。すなわち、前記製氷板10には、複数のヒータH1〜H6を設けてある。そして、除氷運転に際して第1〜第6ヒータH1〜H6を通電発熱させることで、製氷板10(製氷部材11)と氷塊Mとの氷結面を瞬間的に融解して製氷板10(製氷部材11)から氷塊Mを離脱させて除氷することができ、除氷運転を短縮し得ると共に、除氷水を使用しないことによりランニングコストの低減を図り得る。なお、実施例1では、前記金属板12aとしては、厚さ300μmのステンレス材(SUS304)を採用すると共に、前記絶縁層12bとしては、厚さ25μmの熱融着性のポリイミドフィルムを採用し、前記第1〜第6ヒータH1〜H6としては、厚さ38μmのステンレス材(SUS304)を採用している。そして、図2または図3に示すように、前記蒸発管14に対して前記金属板12a、絶縁層12bおよび第1〜第6ヒータH1〜H6の順となるよう該蒸発管14に各製氷部材11が固定されている。すなわち、製氷運転時には、前記第1〜第6ヒータH1〜H6の表面(製氷面)に氷塊Mが生成されるようになっている。なお、第1〜第6ヒータH1〜H6は、氷塊Mが生成される必要最低限の部位に形成されていればよい。
次に、実施例1に係る流下式自動製氷機の除氷運転制御について説明する。図5は、実施例1に係る流下式自動製氷機の除氷運転制御に係る電気制御回路を示すものであって、除氷運転制御に係る部分について説明し、その他の部分は省略する。
前記制御手段CBには、リレーX2の常閉接点X2−bおよび前記冷凍機構13が直列に接続されると共に、直列接続したリレーX1の常開接点X1−aおよびトランスTRを、該冷凍機構13と並列の関係で接続してある。また前記制御手段CBには、前記常閉接点X2−bおよび冷凍機構13と並列の関係で漏電遮断機ELBが接続されている。そして、トランスTRの2次側に、ダイオードブリッジDBの交流電極を接続して、電源から入力される交流電圧を直流電圧に変換するよう構成されている。また、前記トランスTRおよびダイオードブリッジDBの間には、リアクタLTが直列接続されており、ダイオードブリッジDBの直流電極からの電流の最大値を制限するよう構成される。なお、前記制御手段CBには、リレーX1,X2が接続されており、リレーX1に通電することで常開接点X1−aが閉成されて後述する電気二重層コンデンサ等のキャパシタ(充電手段)CAPに充電を行ない、リレーX2に通電することで、常閉接点X2−bが開放されて前記流下式自動製氷機の作動が停止するようになっている。
また、前記ダイオードブリッジDBの直流電極側には、
(a) 放充電可能な前記キャパシタCAP
(b) 直列接続した第1ヒータH1およびスイッチ素子としてのMOSFET(Metal-Oxide-Semiconductor Field Effect Transistor、以下第1MOS1と云う)
(c) 直列接続した第2ヒータH2およびMOSFET(以下第2MOS2と云う)
(d) 直列接続した第3ヒータH3およびMOSFET(以下第3MOS3と云う)
(e) 直列接続した第4ヒータH4およびMOSFET(以下第4MOS4と云う)
(f) 直列接続した第5ヒータH5およびMOSFET(以下第5MOS5と云う)
(g) 直列接続した第6ヒータH6およびMOSFET(以下第6MOS6と云う)
の夫々が接続されている。なお、前記第1〜第6ヒータH1〜H6の夫々と、ダイオードブリッジDBとの間には、前記制御手段CBに接続されたカレントセンサ(電流測定手段)CSが設けられており、該カレントセンサCSにより第1〜第6ヒータH1〜H6に流れる電流値を検出するようになっている。
また、前記第1〜第6MOS1〜MOS6の夫々は、ソース電極に第1〜第6ヒータH1〜H6が接続され、ドレイン電極に前記ダイオードブリッジDBのプラス電極を接続してある。そして、前記第1〜第6MOS1〜MOS6のゲート電極の夫々を前記制御手段CBに接続するよう構成されている。また、第1〜第6MOS1〜MOS6のゲート電極は、第1〜第6MOS1〜MOS6および対応の第1〜第6ヒータH1〜H6との間の接点「A」に、所要抵抗値の抵抗R1〜R6を介して接続されている。
すなわち、前記制御手段CBが、前記第1〜第6MOS1〜MOS6のゲート電極に電圧を印加することで、対応の第1〜第6MOS1〜MOS6におけるソース電極−ドレイン電極間が導通して前記キャパシタCAPが放電し、導通させた第1〜第6MOS1〜MOS6に対応する第1〜第6ヒータH1〜H6を通電発熱させて、製氷部材11(製氷領域40)から氷塊を落下させるようになっている。なお、前記各製氷部材11は、前記金属板12aと各ヒータH1〜H6との間に絶縁層12bを設けてあるから、所定のヒータH1〜H6に通電した際に、金属板12aや他のヒータH1〜H6に通電されることはない。
ここで、前記制御手段CBは、図4に示すように、流下式自動製氷機の電源投入時における除氷開始時間T1をカウントする初回充電タイマTM1と、2回目以降の除氷サイクル時間T2をカウントする除氷サイクルタイマTM2とを備えている。すなわち、図6に示すように、前記制御手段CBは、流下式自動製氷機の電源投入時には、電源投入してから初回充電タイマTM1がカウントする除氷開始時間T1の経過後に、第1MOS1のゲート電極に電圧を印加してキャパシタCAPを放電させ、第1ヒータH1を通電発熱させて対応の製氷部材11(製氷領域40)の除氷を行なうよう設定されている。そして、前記除氷開始時間T1の経過後、前記除氷サイクル時間T2が経過すると、第2MOS2のゲート電極に電圧を印加してキャパシタCAPを放電させ、これにより第2ヒータH2を通電発熱させて対応の製氷部材11(製氷領域40)の除氷を行なうようになっている。その後は、前記除氷サイクル時間T2が経過する毎に、順次異なる第3〜第6MOS3〜MOS6のゲート電極に電圧を印加してキャパシタCAPを放電させて対応する第3〜第6ヒータH3〜H6を通電発熱して、対応の製氷部材11(製氷領域40)の除氷を行なうよう設定される。これにより、実施例1に係る流下式自動製氷機では、前記製氷部10の製氷部材11(製氷領域40)毎に順に除氷するよう構成されている。
ここで、前記初回充電タイマTM1がカウントする除氷開始時間T1は、前記除氷サイクルタイマTM2がカウントする除氷サイクル時間T2より長く設定される。すなわち、流下式自動製氷機に電源を投入した当初は製氷部材11が充分に冷却されていないため、電源投入から除氷サイクル時間T2が経過した時点では製氷部材11に氷塊Mが生成していない可能性があることから、電源投入時における除氷開始(キャパシタCAPの放電開始)までの時間を長く確保することで、前記製氷部材11(製氷領域40)に氷塊Mが生成していない時点で除氷運転が行なわれるのを防止している。また、氷塊Mが生成していない時点で除氷運転が行なわれないから、エネルギーの浪費を効果的に抑制でき、製氷機のランニングコストの低減を図り得る利点がある。
更に、前記制御手段CBは、キャパシタCAPの放電時間T3をカウントする除氷タイマTM3を備えており、前記除氷開始時間T1が経過してから第1〜第6MOS1〜MOS6のゲート電極に電圧が印加されている時間を測定するようになっている。そして、除氷タイマTM3がタイムアップして前記放電時間T3が経過したときに、ゲート電極への電圧の印加が停止されて、対応の第1〜第6ヒータH1〜H6への通電が遮断されるようになっている。また、前記除氷タイマTM3のカウントが終了すると、前記キャパシタCAPに再度充電するよう構成されている。なお、図6に示すように、除氷サイクル時間T2>放電時間T3となるよう前記除氷サイクルタイマTM2および除氷タイマTM3の設定時間が設定される。
なお、前記制御手段CBは、前記キャパシタCAPの電圧を測定する電圧測定センサ(電圧測定手段)VSや、放電後に第1〜第6ヒータH1〜H6に流れる電流を前記カレントセンサCSで測定するまでの測定時間T4をカウントする電流確認タイマTM4を備えており、キャパシタCAPの放充電に際しての異常や、除氷後の第1〜第6ヒータH1〜H6の通電異常等の作動異常を検出し得るようになっている。
次に、前述した実施例1に係る流下式自動製氷機の制御態様について、図7に示すフローチャート図を用いて説明する。
流下式自動製氷機に電源を投入すると、前記リレーX2の常閉接点X2−bが閉成していることから冷凍機構13に通電されて製氷運転が開始されると共に、前記制御手段CBが起動する。そして、前記制御手段CBが起動すると、前記電圧測定センサVSが前記キャパシタCAPの電圧Vを測定し、該キャパシタCAPの電圧Vが第1の電圧V1より大きいか否かを判別する(ステップS1)。実施例1では、V1=32(V)に設定されており、キャパシタCAPの電圧Vが32(V)より大きい場合には作動異常として検出されて、制御手段CBが異常対応処理を行なうようになっている。具体的には、前記制御手段CBはリレーX2に通電して常閉接点X2−bを開放させて、キャパシタCAPへの充電を停止すると共に、流下式自動製氷機の作動を停止するようになっている(ステップS2)。すなわち、充電回路(トランスTRやリアクタLT)等に異常が発生して、前記キャパシタCAPの電圧が所定値(実施例1では32(V))以上となると、キャパシタCAPへの充電および製氷機を停止して、キャパシタCAPや第1〜第6ヒータH1〜H6、第1〜第6MOS1〜MOS6に過大な電圧が印可されて損傷するのを防止している。また、不具合が生ずる虞のある状態で流下式自動製氷機の運転を継続することはないから、エネルギー浪費を防止する効果も期待できる。
キャパシタCAPの電圧Vが第1の電圧V1以下の場合には、前記電圧測定センサVSで測定されたキャパシタCAPの電圧Vが第2の電圧V2より小さいか否かを判別する(ステップS3)。実施例1では、V2=28(V)に設定されており、キャパシタCAPの電圧Vが28(V)以上の場合には、制御手段CBがリレーX1に通電して前記常開接点X1−aを閉成させ、キャパシタCAPへの充電を開始するようになっている(ステップS4)。なお、ステップS3において、キャパシタCAPの電圧Vが28(V)より小さい場合には、制御手段CBがキャパシタCAPの電圧Vが第3の電圧V3より大きいか否かを確認するよう設定されている(ステップS5)。実施例1では、V3=30(V)に設定されており、キャパシタCAPの電圧Vが30(V)以下の場合には、前述と同様に、常開接点X1−aを閉成させてキャパシタCAPに充電する(ステップS4)。一方、キャパシタCAPの電圧Vが30(V)より大きい場合には、キャパシタCAPへの充電を行なわないよう設定されている。すなわち、実施例1では、キャパシタCAPの電圧Vが28(V)≦V≦30(V)の範囲となるまで充電を行なうようになっている。
キャパシタCAPの充電が終了すると、制御手段CBが初回充電(電源投入当初)か否かを判別し(ステップS6)、初回充電の場合には前記初回充電タイマTM1がタイムアップしたか(電源投入から除氷開始時間T1が経過したか)を判別する(ステップS7)。実施例1では、T1=15(min)に設定されている。ここで、除氷開始時間T1が経過していない場合には、前記カレントセンサCSが前記第1〜第6ヒータH1〜H6に流れる電流の電流値I(すなわち、キャパシタCAPの放電電流)を測定し、該電流値Iが第1の電流値I1より大きいか否かを確認する(ステップS8)。実施例1では、I1=30(A)に設定されており、カレントセンサCSの電流値Iが30(A)より大きい場合には作動異常として検出されて、制御手段CBが異常対応処理を行なうようになっている。具体的には、前記制御手段CBはリレーX2に通電して常閉接点X2−bを開放させて、キャパシタCAPへの充電を停止すると共に、流下式自動製氷機の作動を停止させるようになっている(ステップS9)。すなわち、実施例1に係る流下式自動製氷機では、除氷運転時以外では、前記第1〜第6MOS1〜MOS6のゲート電極に電圧を印可していないから、第1〜第6ヒータH1〜H6に電流が流れることはなく、カレントセンサCSの電流値Iが30(A)より大きくなると、第1〜第6ヒータH1〜H6や第1〜第6MOS1〜MOS6に不具合が生じている可能性が高い。従って、除氷運転時以外に第1〜第6ヒータH1〜H6の何れかに所定値(実施例1では30(A))より大きな電流が流れた場合には、キャパシタCAPへの充電および製氷機を停止して、その他の第1〜第6ヒータH1〜H6や第1〜第6MOS1〜MOS6の故障の誘発を防止するようになっている。また、不具合が生ずる虞のある状態で流下式自動製氷機の運転を継続することはないから、エネルギー浪費を防止する効果も期待できる。一方、カレントセンサCSの電流値Iが30(A)以下の場合には、前記ステップS1に進み、前述と同様の制御(ステップS1〜7)が行なわれる。
すなわち、前記初回充電タイマTM1がカウントする除氷開始時間T1が経過するまでの間、前記キャパシタCAPの電圧Vを28〜30(V)の範囲に保持するよう充電している。そして、ステップS7において前記除氷開始時間T1が経過したと判断されると、前記除氷サイクルタイマTM2または除氷タイマTM3がタイムアップしたか(除氷開始時間T1が経過してから除氷サイクル時間T2または放電時間T3が経過したか)を判別する(ステップS10,S11)。なお、実施例1では、T2=5(min)、T3=1.4(sec)に設定されている。ここで、前記初回充電時においては除氷開始時間T1が経過した地点では、前記除氷サイクルタイマTM2および除氷タイマTM3がタイムアップしていないから、ステップS12に進む。
ステップS12では、前記電圧測定センサVSがキャパシタCAPの電圧Vを改めて測定したか否かを確認し、キャパシタCAPの電圧Vを測定していない場合には、該キャパシタCAPの電圧Vが第4の電圧V4より小さいか否かを確認する(ステップS13)。実施例1では、V4=27(V)に設定されており、キャパシタCAPの電圧Vが27(V)より小さい場合には作動異常として検出されて、制御手段CBが異常対応処理を行なうようになっている。具体的には、前記制御手段CBはリレーX2に通電して常閉接点X2−bを開放させて、キャパシタCAPへの充電を停止すると共に、流下式自動製氷機の作動を停止させるようになっている(ステップS14)。すなわち、前記キャパシタCAPの放電直前の電圧が所定値(実施例1では27(V))より小さい場合には、キャパシタCAPを放電して前記第1〜第6ヒータH1〜H6を通電発熱させたとしても充分な発熱量が得られないことから、製氷部材11から氷塊Mが確実に除氷されない虞があり、製氷部材11に氷塊Mが残った場合にはその状態で次の製氷が行なわれることとなる。このため、実施例1では、キャパシタCAPに所定値(27(V))以上の電圧Vを保持させたもとで放電を行なわせ、確実に製氷部材11から氷塊Mを除氷させるよう構成されている。また、製氷部材11から氷塊Mが確実に除氷されない可能性がある状態で流下式自動製氷機の運転を継続することはないから、エネルギー浪費を防止する効果も期待できる。
すなわち、キャパシタCAPの電圧Vが27(V)以上の場合には、前記制御手段CBは、第1ヒータH1に対応する第1MOS1のゲート電極に対して電圧を印加して、該第1MOS1のソース電極−ドレイン電極間を導通させ、キャパシタCAPを放電させる(ステップS15)。これにより、前記第1ヒータH1が通電発熱して、該第1ヒータH1に対応する製氷部材11(製氷領域40)の氷塊Mを落下させる。
次いで、第1ヒータH1に通電後(キャパシタCAPの放電後)に前記電流確認タイマTM4がタイムアップしたか(測定時間T4が経過したか)否かを判別する(ステップS16)。なお、実施例1では、T4=0.2(sec)に設定されており、前記電流確認タイマTM4がカウントアップしていない場合には、前記ステップS10に進んで、前述と同様の制御(ステップS11〜S15)が行なわれる。一方、前記電流確認タイマTM4がカウントアップした場合には、キャパシタCAPの放電後に前記カレントセンサCSにより第1ヒータH1に流れる電流値Iを測定したか否かを判別し(ステップS17)、すでに測定している場合には、前記ステップS10に進んで、前述と同様の制御(ステップS11〜S16)が行なわれる。
前記カレントセンサCSの電流値Iを測定していない場合には、カレントセンサCSで測定し、その電流値Iが第2の電流値I2より大きいか否かを確認する(ステップS18)。実施例1では、I2=160(A)に設定されており、カレントセンサCSの電流値Iが160(A)より大きい場合には作動異常として検出されて、制御手段CBが異常対応処理を行なうようになっている。具体的には、制御手段CBはリレーX2に通電して常閉接点X2−bを開放させ、流下式自動製氷機を停止させるようになっている(ステップS20)。すなわち、除氷時に前記第1ヒータH1に通電された電流の電流値が所定値(実施例1では160(A)より大きくなる(過電流が流れる)と、該第1ヒータH1が損傷している可能性があり、また製氷部材11が過剰に加熱されて次回製氷時に氷塊Mが生成しない不具合が生ずる虞があることから、第1ヒータH1に通電される電流の電流値を160(A)以下に保持したもとで除氷を行なうよう構成されている。また、不具合が生ずる虞のある状態で流下式自動製氷機の運転を継続することはないから、エネルギー浪費を防止する効果も期待できる。
一方、電流値Iが第2の電流値I2以下の場合には、電流値Iが第3の電流値I3より小さいか否かを確認する(ステップS19)。実施例1では、I3=50(A)に設定されており、カレントセンサCSの電流値Iが50(A)より小さい場合には作動異常として検出されて、前述と同様に制御手段CBが異常対応処理を行なうようになっている。具体的には、制御手段CBがリレーX2に通電して常閉接点X2−bを開放させ、流下式自動製氷機を停止させるようになっている(ステップS20)。すなわち、第1ヒータH1に通電された電流の電流値が所定値(実施例1では50(A))より小さい場合は、該第1ヒータH1が充分に発熱せず、対応する製氷部材11から氷塊Mが確実に除氷されない虞があり、製氷部材11に氷塊Mが残った場合には、その状態で次の製氷が行なわれることとなる。このため、実施例1では、第1ヒータH1に所定値(50(A))以上の電流値Iで通電して、確実に製氷部材11から氷塊Mを除氷させるよう構成されている。また、製氷部材11から氷塊Mが確実に除氷されない可能性がある状態で除氷運転が行なわれることはないから、エネルギー浪費を防止する効果も期待できる。このように、実施例1では、カレントセンサCSの電流値Iが50(A)≦I≦160(A)の範囲にない場合に作動異常として検出される。そして、カレントセンサCSの電流値Iが50(A)≦I≦160(A)の範囲ある場合には、前記ステップS10に進む。
ここで、前記ステップS16,S17,S19からステップS10に戻った際に、前記除氷タイマTM3がタイムアップしている(放電時間T3が経過している)と、前記ステップS11から前記ステップS8に進んで、カレントセンサCSの電流値I>I1か否かを確認し、ステップS1に戻る。すなわち、キャパシタCAPの放電が終了すると、該キャパシタCAPに対して充電が行なわれて、次の放電に備えるようになっている。この場合には、初回充電でないから、前記ステップS6からステップS10に直接進み、前記除氷サイクルタイマTM2がタイムアップするまで、前記キャパシタCAPの電圧Vを28(V)≦V≦30(V)の範囲に保持するよう充電する。
その後、前記除氷サイクルタイマTM2がタイムアップする(除氷サイクル時間T2が経過する)と、前記制御手段CBは、除氷サイクルタイマTM2、除氷タイマTM3および電流確認タイマTM4をリセットして再スタートさせると共に、除氷するヒータを第1ヒータH1から第2ヒータH2に切替えて(ステップS21)、再びステップS8に戻る。ここで除氷サイクルタイマTM2および除氷タイマTM3をリセットしたから、その後はステップS11からステップS12に進んで、前述と同様の制御(ステップS12〜S20)が行なわれる。すなわち、前記ステップS21で通電するヒータを第2ヒータH2に切替えたから、ステップS15では前記制御手段CBが第2ヒータH2に対応する第2MOS2のゲート電極に電圧を印加して、該第2ヒータH2を通電発熱させて除氷が行なわれる。このように、実施例1の流下式自動製氷機では、キャパシタCAPの放電時に電流を通電させるヒータを、第1ヒータH1、第2ヒータH2、・・・第6ヒータH6の順で順次切替え、切替えたヒータH1〜H6に対応する第1〜第6MOS1〜MOS6のゲート電極に電圧を印加することで、製氷板10に設けた製氷部材11(製氷領域40)単位毎に除氷が行なわれる。
すなわち、前記第1〜第6ヒータH1〜H6を通電発熱させるに際して、キャパシタCAPの充電および放電を行なったときに、(i) 除氷時以外にカレントセンサCSが測定した電流値が所定値を超える場合、(ii) キャパシタCAPの放電時に、カレントセンサCSが測定した電流値が所定値を超える場合、(iii) キャパシタCAPの放電時に、カレントセンサCSが測定した電流値が所定値に満たない場合、(iv) 電圧測定センサVSが測定したキャパシタCAPの充電開始時(あるいは充電時)の電圧が所定値を超える場合、(v) 電圧測定センサVSが測定したキャパシタCAPの放電直前の電圧が所定値に満たない場合の何れかに該当する場合には、キャパシタCAPへの充電を停止すると共に、流下式自動製氷機の作動を停止させるようになっている。このため、実施例1では、前記(i)〜(v)の場合に生ずる不具合の発生を防止して、確実な除氷運転を行ない得る。
実施例1の流下式自動製氷機の電源投入時においては、前記除氷サイクルタイマTM2がカウントする除氷サイクル時間T2より、前記初回充電タイマTM1がカウントする除氷開始時間T1を長く設定し、該除氷開始時間T1の経過後にキャパシタCAPの放電を行なうようにしたことで、製氷部材11(製氷領域40)に氷塊Mが生成していない時点で除氷運転が行なわれるのを防止し得る。従って、初回から前記ストッカ16に氷塊Mを貯氷し得ると共に、エネルギーの浪費を効果的に抑制でき、製氷機のランニングコストの低減を図り得る利点がある。また、流下式自動製氷機に電源投入した2回目以降の製氷運転では、前回の製氷運転時に製氷部材11は充分に冷却されているから、該製氷部材11(製氷領域40)には、除氷した後に氷塊Mの生成に要する所定の製氷時間(実施例2で云う第2の製氷時間TI2に同じ)の経過により、所定の大きさの氷塊Mが生成する。従って、{(除氷サイクル時間T2)×6(製氷部材11の数)}を前記所定の製氷時間と同等に設定し、一定のタイミング(除氷サイクル時間T2)で第1〜第6ヒータH1〜H6に順次通電することで連続的に除氷することができ、効率的に氷塊Mを除氷し得る。
なお、前記除氷開始時間T1を{(除氷サイクル時間T2)×6(製氷部材11の数)}より長くすれば、初回から完全な氷塊Mを生成できるが、その場合は、初回の氷塊Mの除氷を開始するまでの時間が長くなるため、除氷開始時間T1を{(除氷サイクル時間T2)×6(製氷部材11の数)}/2程度とすることがよい。この場合は、初回から所定回数までの除氷においては完全な氷塊Mは得られないが、食品等の保冷用あるいは氷蓄熱式システム等に用いる氷塊Mを製造する装置であれば問題とならない。
また、前記製氷板10を独立した複数の製氷部材11から構成し、夫々の製氷部材11に製氷領域40を画成すると共に、製氷領域40(製氷部材11)毎に独立して第1〜第6ヒータH1〜H6を設けたことで、製氷運転により、全ての製氷部材11に一度に氷塊Mを生成した場合でも、特定の製氷領域40(製氷部材11)に氷結した氷塊Mだけを除氷させることが可能となる。すなわち、所定製氷領域40に対応するヒータH1〜H6のみに通電して発熱させて氷塊Mを離脱させ、その後に順次別の製氷領域40に対応するヒータH1〜H6に通電するようにしたことで、1つの製氷領域40から氷塊Mを除氷させるのに要する熱量を抑制し得る。このため、第1〜第6ヒータH1〜H6や配線等の部品に特別な耐熱性が要求されることはなく、製氷機のコストを低減し得る。更に、各ヒータH1〜H6に通電して発熱させて氷塊Mを除氷させることで、除氷運転を短縮し得ると共に除氷水が不要となるから、ランニングコストを低減し得ると共に、単位時間当たりの氷塊Mの製造量を増大させることができ、製氷機の製氷能力を向上させ得る利点がある。また、前記第1〜第6ヒータH1〜H6上に直接氷塊Mを生成させるようにしたことで、該第1〜第6ヒータH1〜H6を通電発熱させた際に氷塊Mを短時間で除氷することが可能となる。
また、除氷運転時には、前記各ヒータH1〜H6を瞬間的に発熱させて、氷塊Mにおける各ヒータH1〜H6との界面のみを融解するようにしたから、除氷時において氷塊Mの内部温度を低いまま製氷領域40から短時間で離脱し得る。従って、氷塊Mを低温のままストッカ16に貯氷することが可能である。ちなみに、除氷時間が長時間掛かると、氷塊Mにおける第1〜第6ヒータH1〜H6との界面以外の部位も融解し、ストッカ16内で再氷結して変形した氷塊Mが形成される畏れもあるが、実施例1の流下式自動製氷機では氷塊Mの界面のみが融解するから、このような不具合が生ずるのは防止される。
ところで、前述のように、氷塊Mの内部温度が低いまま製氷領域40から離脱した場合には、製氷部材11(ヒータH1〜H6)の表面から一旦離脱した氷塊Mが、その落下途中で製氷部材11(ヒータH1〜H6)の表面に再氷結する可能性がある。そこで、実施例1の流下式自動製氷機では、各製氷部材11を下方から上方に向かうにつれて前方に向けて傾斜するよう配置してあるから、製氷部材11(ヒータH1〜H6)の表面から一旦離脱した氷塊Mは、落下するにつれて製氷部材11から離間することになり、再び製氷部材11(ヒータH1〜H6)の表面に氷結するのは防止される。また、前記各製氷部材11における前記両側板11b,11bを、前方に向かうにつれて離間するよう構成してあるから、氷塊Mは、落下するにつれて両側板11b,11bからも離間し、該氷塊Mが側板11b,11bに氷結するのも防止し得る。更に、側板11b,11bの板状本体11aとの折曲部位を、丸みを帯びた形状に形成したことで、氷塊Mの界面が融解した際に、該氷塊Mを製氷部材11(ヒータH1〜H6)の表面から速やかに離脱させることができる。
次に、実施例2に係る自動製氷機について説明する。なお、実施例2に係る自動製氷機の構成は、前述した実施例1に係る流下式自動製氷機の構成と基本的に同一であって、流下式自動製氷機の制御態様の一部が異なっている。そこで、実施例2においては、実施例1の流下式自動製氷機と同一の部材については同一の符号を付して、異なる部分についてのみ説明する。
流下式自動製氷機に電源を投入した初回の製氷運転に際し、製氷部材11は充分に冷却されていないため、所定の大きさの氷塊Mが生成されるまでに要する製氷時間(第1の製氷時間)TI1は、2回目以降の製氷運転での所定の製氷時間(第2の製氷時間)TI2より長くなる。なお、前記第1の製氷時間TI1とは、流下式自動製氷機に電源を投入した当初に製氷部材11に所定の大きさの氷塊Mが生成するのに要する時間を意味し、前記第2の製氷時間TI2とは、初回の除氷が行なわれた以降に製氷部材11に所定の大きさの氷塊Mが生成するのに要する時間を意味している。そこで、実施例2に係る流下式自動製氷機は、前記初回充電タイマTM1がカウントする除氷開始時間T1を、通常(2回目以降)の製氷に要する第2の製氷時間TI2より長く設定してある。具体的には、実施例1と同様に前記第2の製氷時間TI2として{(除氷サイクル時間T2)×6(製氷部材11の数)}=30(min)に設定した場合には、前記除氷開始時間T1≧第1の製氷時間TI1>30(min)に設定される。すなわち、流下式自動製氷機の電源投入時における除氷開始(キャパシタCAPの放電)までの時間T1を、氷塊Mが製氷部材11に生成するのに要する時間TI1より長く設定することで、前記製氷部材11(製氷領域40)に所定の大きさの氷塊Mが生成した後に除氷運転を行ない得るようになっている。なお、流下式自動製氷機に電源投入した2回目以降の製氷運転では、前回の製氷運転時に製氷部材11は充分に冷却されているから、該製氷部材11(製氷領域40)には第2の製氷時間TI2の経過により所定の大きさの氷塊Mが生成される。従って、第1〜第6ヒータH1〜H6の夫々は、一旦除氷を行なった後は、第2の製氷時間TI2が経過した後に同じ第1〜第6ヒータH1〜H6に通電されるよう制御される。換言すると、前記第1〜第6ヒータH1〜H6の夫々は、2回目以降の除氷に際しては、対応する製氷部材11に所定の大きさの氷塊Mが生成する{(除氷サイクル時間T2)×6(製氷部材11の数)}≧第2の製氷時間TI2が経過した後に、キャパシタCAPを放電させて通電するようになっている。
このように構成した場合であっても、前述した(i)〜(v)の場合に生ずる不具合の発生を防止して、確実な除氷運転を行ない得る。また、除氷運転に際して第1〜第6ヒータH1〜H6を通電発熱させることで、製氷板10(製氷部材11)と氷塊Mとの氷結面を瞬間的に融解して製氷板10(製氷部材11)から氷塊Mを離脱させて除氷することができ、除氷運転を短縮し得ると共に、除氷水を使用しないことによりランニングコストの低減を図り得る。また、流下式自動製氷機の電源投入時においては、通常の製氷に要する第2の製氷時間TI2より前記初回充電タイマTM1がカウントする除氷開始時間T1を長く設定し、該除氷開始時間T1の経過後にキャパシタCAPの放電を行なうようにしたことで、製氷部材11(製氷領域40)に所定の大きさの氷塊Mが生成していない時点で除氷運転が行なわれるのを防止し得る。従って、初回から前記ストッカ16に所定の大きさの氷塊Mを貯氷し得ると共に、エネルギーの浪費を効果的に抑制でき、製氷機のランニングコストの低減を図り得る利点がある。また、ストッカ16に略均一な大きさの氷塊Mが貯氷されるから、当該氷塊Mを飲料の冷却用として好適に使用し得る利点もある。また、{(除氷サイクル時間T2)×6(製氷部材11の数)}を前記第2の製氷時間TI2と同等に設定したことで、一定のタイミング(除氷サイクル時間T2)で第1〜第6ヒータH1〜H6に順次通電することで連続的に除氷することができ、製氷効率の向上を図り得る。
次に、実施例3に係る自動製氷機について説明する。なお、実施例3に係る自動製氷機の構成は、前述した実施例1に係る流下式自動製氷機の構成と基本的に同一であって、流下式自動製氷機の制御態様の一部が異なっている。そこで、実施例3においては、実施例1の流下式自動製氷機と同一の部材については同一の符号を付して、異なる部分についてのみ説明する。
図8に示すように、実施例3に係る流下式自動製氷機は、実施例1に係る流下式自動製氷機とステップS1〜ステップS13までの制御は同一である。実施例3に係る流下式自動製氷機では、ステップS13において、前記電圧測定センサVSが測定したキャパシタCAPの電圧Vが第4の電圧V4(27(V))より小さい場合には、制御手段CBに設けたカウンタPの値を1加算し(ステップS22)、その後に該カウンタPの値が「2」となっているか否かを判定するようになっている(ステップS23)。ここで、カウンタPの値が「2」でない場合にはステップS13に戻り、カウンタPの値が「2」の場合にはステップS14に進む。すなわち、電圧測定センサVSが測定したキャパシタCAPの電圧Vが第4の電圧V4(27(V))より小さいものと2回連続で判定された場合に、前記ステップS14に進んで、制御手段CBが異常対応処理を行なうようになっている。具体的には、実施例1と同様に、制御手段CBがリレーX2に通電して常閉接点X2−bを開放させて、キャパシタCAPへの充電を停止すると共に、流下式自動製氷機の作動を停止させる。
一方、1回目に測定したキャパシタCAPの電圧Vが第4の電圧V4(27(V))より小さい場合でも、2回目に測定したキャパシタCAPの電圧Vが第4の電圧V4より大きい場合には、前記ステップS15に進んで、前記制御手段CBにより、第1〜第6ヒータH1〜H6に対応する第1〜第6MOS1〜MOS6のゲート電極に対して電圧を印加し、該第1〜第6MOS1〜MOS6のソース電極−ドレイン電極間を導通させ、キャパシタCAPを放電させるよう構成されている。すなわち、前記電圧測定センサVSが測定したキャパシタCAPの電圧Vが第4の電圧V4より小さいか否かを複数回確認することで、正常であるにも拘わらず電圧測定センサVSが測定したキャパシタCAPの電圧Vが第4の電圧V4(27(V))より小さいものと誤測定した場合であっても、キャパシタCAPへの充電や、流下式自動製氷機の作動を停止させないから、製氷効率の低下を防止し得ると共に、流下式自動製氷機の作動および停止の繰り返しによるエネルギーの浪費を抑制可能である。
また、実施例3に係る流下式自動製氷機では、ステップS15において前記キャパシタCAPを放電させると、実施例1に係る流下式自動製氷機とステップS16〜ステップS19まで同一の制御が行なわれる。ステップS19において、前記カレントセンサCSが測定した電流値Iが第3の電流値I3(50(A))より小さい場合には、制御手段CBに設けたカウンタQの値を1加算し(ステップS24)、その後に該カウンタQの値が「2」となっているか否かを判定するようになっている(ステップS25)。ここで、カウンタQの値が「2」でない場合にはステップS19に戻り、カウンタQの値が「2」の場合にはステップS20に進む。すなわち、カレントセンサCSが測定した電流値Iが第3の電流値I3(50(A))より小さいものと2回連続で判定された場合に、前記ステップS20に進んで、制御手段CBが異常対応処理を行なうようになっている。具体的には、制御手段CBがリレーX2に通電して常閉接点X2−bを開放させて、キャパシタCAPへの充電を停止すると共に、流下式自動製氷機の作動を停止させるようになっている。
一方、1回目に測定したカレントセンサCSの電流値Iが第3の電流値3(50(A))より小さい場合でも、2回目に測定したカレントセンサCSの電流値Iが第3の電流値I3(50(A))より大きい場合には、前記ステップS10に進むようになっている。すなわち、前記カレントセンサCSが測定した電流値Iが第3の電流値I3より小さいか否かを複数回確認することで、正常であるにも拘わらずカレントセンサCSが測定した電流値Iが第3の電流値I3(50(A))より小さいものと誤測定した場合であっても、キャパシタCAPへの充電や、流下式自動製氷機の作動を停止させないから、製氷効率の低下や、流下式自動製氷機の作動および停止の繰り返しによるエネルギーの浪費を防止し得る。
なお、キャパシタCAPの電圧Vが第4の電圧V4(27(V))より小さい場合、あるいはカレントセンサCSが測定した電流値Iが第3の電流値I3(50(A))より小さい場合に、直ぐにキャパシタCAPへの充電や、流下式自動製氷機の作動を停止させないとしても、何れの場合であっても許容値(すなわち、第4の電圧V4および第3の電流値I3)を下回った状態のため、ヒータH1〜H6やキャパシタCAP、MOSMOS1〜MOS6等の故障を誘発しないから、不都合を生じない。また、この実施例では、キャパシタCAPの電圧Vが第4の電圧V4(27(V))より小さいか否か、およびカレントセンサCSが測定した電流値Iが第3の電流値I3(50(A))より小さいか否かを2回測定して確認するようにしたが3回以上測定して確認するよう構成することも可能である。具体的には、ステップS23でカウンタPの値と照合する値を変更することで、キャパシタCAPの電圧Vが第4の電圧V4より小さいものとして任意の回数だけ連続して判定された場合に限り、制御手段CBが異常対応処理を行なうようにし得ると共に、ステップS25でカウンタQの値と照合する値を変更することで、カレントセンサCSの電流値Iが第3の電流値I3より小さいものとして任意の回数だけ連続して判定された場合に限り、制御手段CBが異常対応処理を行なうようにすることができる。
次に、実施例4に係る自動製氷機について説明する。なお、実施例4に係る自動製氷機の構成は、前述した実施例1に係る流下式自動製氷機の構成と基本的に同一であるから、実施例1の流下式自動製氷機と同一の部材については同一の符号を付して、異なる部分についてのみ説明する。
図9は、実施例4に係る流下式自動製氷機の除氷運転制御に係る電気制御回路を示す電気制御回路である。図9に示すように、実施例4では、直列接続した前記リレーX2の常開接点X2−aおよび所定値の抵抗R7を、前記ダイオードブリッジDBのプラス電極−マイナス電極間に前記キャパシタCAPと並列関係で接続している。従って、実施例4に係る流下式自動製氷機では、図7において、ステップS1,S8,S13,S18,S19からステップS2,S9,S14,S20に進み、制御手段CBがリレーX2に通電した場合に、前記常閉接点X2−bが開放されて、キャパシタCAPへの充電および流下式自動製氷機の作動を停止すると共に、前記常開接点X2−aが閉成してキャパシタCAPを放電させて抵抗R7に通電させるようになっている。
すなわち、前述した(i)〜(v)の何れかに該当する場合に、キャパシタCAPが放電することで、ヒータH1〜H6やキャパシタCAP、MOSMOS1〜MOS6等の損傷を防止することができる。また、流下式自動製氷機に不具合が生じたときに、キャパシタCAPを自動的に放電させるようにしたことで、作業者が点検・修理作業を行なうに際し、手作業によりキャパシタCAPを放電する必要がないから、点検・修理作業の作業性の向上に寄与し得る。
〔実施例の変更例〕
なお、本発明に係る自動製氷機としては、前述した実施例のものに限られるものではなく、種々の変更が可能である。
実施例では、前述した(i)〜(v)の何れかに該当した場合の異常対応処理として、充電手段への充電を停止すると共に、自動製氷機の作動を停止させるようにしたがこれに限られるものではなく、例えばブザーやランプ等の報知手段を作動させるようにしてもよい。また、異常対応処理として、これらの手段を複数組合せることも可能である。
実施例では、制御手段が異常対応処理を行なわせる条件として、(i)〜(v)の条件を設定しているが、これに限らず、(i)〜(v)の何れか1つの条件だけを採用してもよく、また複数条件を組合せて採用するようにしてもよい。更に、充電手段の放電直前に電圧測定手段が測定した電圧値が所定値を超える場合に異常対応処理を行なわせるよう構成することも可能である。この場合には、放電直前における充電手段の電圧が所定値を超える場合に、制御手段が異常対応処理を行なわせることで、充電手段を放電したときの前記加熱手段の過剰発熱、および過電流による加熱手段や充電手段等の損傷を防止し得ると共に、異常対応処理することで不具合がある状態での運転継続を阻止し得るから、エネルギーの浪費を防止し得る利点がある。
実施例では、1つの製氷部材から氷塊を離脱させた後に、次の製氷部材から氷塊を離脱させるよう構成したが、複数の製氷部材を1つの製氷領域の単位として、この単位毎に氷塊を離脱させるようにすることも可能である。
実施例では、製氷領域毎に配設した加熱手段の通電および通電停止を個別に制御するようにしたが、該加熱手段を所要のグループ単位毎に通電および通電停止の制御を行なうことで、その通電制御のなされた加熱手段に対応する製氷領域の氷塊を融解離脱させることもできる。具体的には、複数のMOSFETのゲート電極に電圧を印加することで、充電手段を放電させた際に対応する複数の加熱手段を通電発熱させることができる。
実施例では、充電手段として、電気二重層コンデンサを用いた例を示したが、これに限定されるものではなく、所要に応じて放充電をなし得るものであれば従来公知の各種手段を採用可能である。
実施例では、リアクタを設けることで、充電手段への充電電流の最大値を制限するよう構成したが、キャパシタを配設することでも同様の作用効果を得ることができる。また、リアクタやキャパシタの取付位置としては、実施例のようにトランスの2次側に限られるものではなく、トランスの1次側であってもよい。
実施例では、交流電源を定電圧定電流の直流電流に変換する手段として、トランス、リアクタおよびダイオードブリッジを用いたが、これに限定されるものでなく、例えばスイッチングレギュレータやその他従来公知の各種手段を採用可能である。そして、定電流のスイッチングレギュレータを採用した場合には、充電時間の全般に亘って充電手段への充電電流が一定となるから、充電時間の短縮を図り得る利点がある。また、定電圧のスイッチングレギュレータを採用した場合には、所定電圧以上の電圧で充電されることはない。
実施例では製氷部として複数の製氷部材から構成し、各製氷部材に製氷領域を画成するようにしたが、図10(a)に示すように、単一の板部材からなる製氷部10を複数回折り曲げ形成することで複数の製氷領域40を設けるようにしたり、図10(b)に示すように、板部材からなる製氷部10に複数の壁部材38を幅方向に離間して平行に立設することで複数の製氷領域40を設けて、各製氷領域40に独立して加熱手段H1〜H6を設けるようにしてもよい。
実施例では、製氷部を所定角度だけ前方に傾斜するよう構成したが、垂直となるよう製氷部を配設することも可能である。この場合には、加熱手段に通電する時間を長く設定して、一旦製氷部から離脱した氷塊が落下途中で製氷部に再び氷結しないようにすればよい。また、同様の理由により、製氷部における板状本体と側板とが前端部に向かうにつれて拡開する構成、および板状本体と側板との折曲部位を所要半径で丸みを帯びた形状に形成する構成に限られるものではない。
実施例では、自動製氷機として流下式自動製氷機を挙げたが、これに限られるものではなく、製氷部に画成した製氷小室に製氷水を供給して氷塊を形成するタイプのものであってもよく、製氷部に複数の製氷領域を設けると共に、加熱手段を各製氷領域に独立して設けるよう構成すれば、従来公知の各種自動製氷機を採用し得る。
本発明の実施例に係る流下式自動製氷機の概略構成図である。 実施例に係る流下式自動製氷機の製氷部を示す縦断側面図である。 実施例に係る流下式自動製氷機の製氷部を示す横断平面図である。 実施例に係る流下式自動製氷機の制御手段を示すブロック図である。 実施例1または2に係る流下式自動製氷機の除氷運転制御に係る電気制御回路を示す概略回路図である。 実施例に係る流下式自動製氷機のキャパシタの充電・放電を概略で示すタイムチャート図である。 実施例1、2または4に係る流下式自動製氷機の除氷運転制御に係るフローチャート図である。 実施例3に係る流下式自動製氷機の除氷運転制御に係るフローチャート図である。 実施例4に係る流下式自動製氷機の除氷運転制御に係る電気制御回路を示す概略回路図である。 変更例に係る流下式自動製氷機の製氷部を示す横断平面図であって、(a)は単一の板部材からなる製氷部を複数回折り曲げ形成して複数の製氷領域を画成したものを示し、(b)は板部材に壁部材を立設して複数の製氷領域を画成したものを示す。
符号の説明
10 製氷板(製氷部),14 蒸発管(蒸発器),CAP キャパシタ(充電手段)
CB 制御手段,CS カレントセンサ(電流測定手段)
1〜H6 第1〜第6ヒータ(加熱手段),M 氷塊,VS 電圧測定手段

Claims (8)

  1. 製氷部(10)に蒸発器(14)と電気的な加熱手段(H1〜H6)とを備え、前記蒸発器(14)に冷媒を循環供給して前記製氷部(10)を冷却すると共に該製氷部(10)に製氷水を供給することで生成させた氷塊(M)を、除氷時に前記加熱手段(H1〜H6)を通電発熱させることで融解離脱するよう構成すると共に、
    前記加熱手段(H1〜H6)に接続され、放電することで加熱手段(H1〜H6)を通電発熱させる充電手段(CAP)と、
    前記加熱手段(H1〜H6)に流れる電流を測定する電流測定手段(CS)と、
    除氷時以外に前記電流測定手段(CS)が測定した電流値が所定値を超える場合に異常対応処理を行なわせる制御手段(CB)とを設けた
    ことを特徴とする自動製氷機。
  2. 製氷部(10)に蒸発器(14)と電気的な加熱手段(H1〜H6)とを備え、前記蒸発器(14)に冷媒を循環供給して前記製氷部(10)を冷却すると共に該製氷部(10)に製氷水を供給することで生成させた氷塊(M)を、除氷時に前記加熱手段(H1〜H6)を通電発熱させることで融解離脱するよう構成すると共に、
    前記加熱手段(H1〜H6)に接続され、放電することで加熱手段(H1〜H6)を通電発熱させる充電手段(CAP)と、
    前記加熱手段(H1〜H6)に流れる電流を測定する電流測定手段(CS)と、
    前記制御手段(CB)は、前記充電手段(CAP)の放電時に、前記電流測定手段(CS)が測定した電流値が所定範囲外の場合に異常対応処理を行なわせる制御手段(CB)とを設けた
    ことを特徴とする自動製氷機。
  3. 前記制御手段(CB)は、前記充電手段(CAP)の放電時に、前記電流測定手段(CS)が測定した電流値が所定値を超える場合に異常対応処理を行なわせるようになっている請求項2記載の自動製氷機。
  4. 前記制御手段(CB)は、前記充電手段(CAP)の放電時に、前記電流測定手段(CS)が測定した電流値が所定値に満たない場合に異常対応処理を行なわせるようになっている請求項2または3記載の自動製氷機。
  5. 製氷部(10)に蒸発器(14)と電気的な加熱手段(H1〜H6)とを備え、前記蒸発器(14)に冷媒を循環供給して前記製氷部(10)を冷却すると共に該製氷部(10)に製氷水を供給することで生成させた氷塊(M)を、除氷時に前記加熱手段(H1〜H6)を通電発熱させることで融解離脱するよう構成すると共に、
    前記加熱手段(H1〜H6)に接続され、放電することで加熱手段(H1〜H6)を通電発熱させる充電手段(CAP)と、
    前記充電手段(CAP)の電圧を測定する電圧測定手段(VS)と、
    前記電圧測定手段(VS)が測定した電圧値が所定範囲外の場合に異常対応処理を行なわせる前記制御手段(CB)とを設けた
    ことを特徴とする自動製氷機。
  6. 前記制御手段(CB)は、前記充電手段(CAP)の充電開始時に、前記電圧測定手段(VS)が測定した電圧値が所定値を超える場合に異常対応処理を行なわせるようになっている請求項5記載の自動製氷機。
  7. 前記制御手段(CB)は、前記充電手段(CAP)の放電直前に、前記電圧測定手段(VS)が測定した電圧値が所定値に満たない場合にも異常対応処理を行なわせるようになっている請求項5または6記載の自動製氷機。
  8. 前記制御手段(CB)は、前記充電手段(CAP)の放電直前に、前記電圧測定手段(VS)が測定した電圧値が所定値を超える場合にも異常対応処理を行なわせるようになっている請求項5〜7の何れかに記載の自動製氷機。
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