JP2008096000A - ドラム式製氷機における製氷ドラムの製造方法 - Google Patents
ドラム式製氷機における製氷ドラムの製造方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2008096000A JP2008096000A JP2006275705A JP2006275705A JP2008096000A JP 2008096000 A JP2008096000 A JP 2008096000A JP 2006275705 A JP2006275705 A JP 2006275705A JP 2006275705 A JP2006275705 A JP 2006275705A JP 2008096000 A JP2008096000 A JP 2008096000A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- drum
- ice making
- shaft member
- drum body
- shaft
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Shaping Metal By Deep-Drawing, Or The Like (AREA)
Abstract
【課題】製氷ドラムの製造時において、各構成部材の取扱い性を向上する。
【解決手段】製氷ドラム30は、円筒形のドラム本体32と、回転軸42,52を備えた軸部材40,50とから構成される。ドラム本体32および軸部材40,50は、同じ金属材料で夫々形成され、各軸部材40,50を、ドラム本体32の各端面に同軸的に整合させて組付けた後に、ドラム本体32と軸部材40,50との軸心を合わせる芯出し加工が行なわれる。そして、最後に全体として陽極酸化処理が施される。
【選択図】図1
【解決手段】製氷ドラム30は、円筒形のドラム本体32と、回転軸42,52を備えた軸部材40,50とから構成される。ドラム本体32および軸部材40,50は、同じ金属材料で夫々形成され、各軸部材40,50を、ドラム本体32の各端面に同軸的に整合させて組付けた後に、ドラム本体32と軸部材40,50との軸心を合わせる芯出し加工が行なわれる。そして、最後に全体として陽極酸化処理が施される。
【選択図】図1
Description
この発明は、冷媒流通路が形成されたドラム本体と、このドラム本体の両端面に同軸的に整合する軸部材とを組合わせて構成したドラム式製氷機における製氷ドラムの製造方法に関するものである。
多量の氷片を生成する手段として、特許文献1に示すようなドラム式製氷機がある。図7に示すように、ドラム式製氷機11には、製氷水を貯留した製氷タンク12の内部に、円筒状の製氷ドラム14が回転自在に配設されている。そして、ドラム式製氷機11では、圧縮機CM、凝縮器CDおよび膨張弁EV等を冷媒配管20aで接続した冷凍装置20から冷媒を製氷ドラム14の内部に供給して冷却しながら製氷ドラム14を回転することで、その外周面(製氷面)に層状の氷を成長させる。また製氷タンク12には、その刃先を製氷ドラム14の外周面に近接してカッタ29が配設されており、製氷ドラム14の外周面に生成した氷をカッタ29で剥ぎ取り、この剥がれた氷片が貯氷庫(図示せず)に放出される。すなわち製氷ドラム14が、内部を流通する冷媒と外周面とを熱交換して該外周面を冷却する蒸発器と、氷塊を生成するための製氷部としての双方の機能を有している。
図8に示すように、製氷ドラム14は、両端が開放した円筒形のジャケット15の内側に、円柱形の芯材16を同軸的に嵌合して構成される。また、芯材16の各端面には、製氷ドラム14の軸となる回転軸17aを備えた軸部材17が夫々組付けられる。製氷面となるジャケット15としては、熱伝導性に優れたアルミ合金等の金属材料が採用されるのに対し、芯材16としては断熱性を有するプラスチック材料が採用される。そして、軸部材17としては、ジャケット15と異なるステンレス等の金属材料が用いられる。図9に示すように、ジャケット15、芯材16および軸部材17は、別々の工程で夫々形成され、ジャケット15については防食のため陽極酸化処理が施された後、これらの部材15,16,17を互いに組合わせて製氷ドラム14とされる。
特公昭56−18865号公報
ところで、ドラム式製氷機11は、製氷ドラム14からカッタ29により氷片を剥ぎ取る構成であり、両者の間隔が適切でないと氷片の剥離不良や製氷ドラム14の傷付き等の問題が生じる。従って、製氷ドラム14とカッタ29との配置関係に高い精度が要求される。前述した如く、製氷ドラム14として各部材15,16,17を組付けた状態では、ジャケット15に陽極酸化処理が既に施されているから、ジャケット15の製氷面等を切削して製氷ドラム14を所定の同軸度とする芯出し処理を行なうことはできない。このため、各部材15,16,17の製造時の段階で、当該各部材15,16,17の寸法精度を高く設定して精密に形成することで、組付けた際に所定の同軸度を満たすように図られている。しかし、各部材15,16,17を高精度にしても、各部材15,16,17を組合わせて構成するため累積公差が生じ、高い同軸度を達成するのが難しい。しかも、各部材15,16,17に高精度が要求されるので、各部材15,16,17が高価になり、また運搬や組付けに際して慎重な取扱いが必要であって、手間がかかる難点もある。一方、製氷ドラム14として各部材15,16,17を組付けた状態で陽極酸化処理を行なうことも考えられるが、ジャケット15以外の他の部材16,17を浸食したり、他の部材16,17に熱負荷がかかって変形等のおそれがあるから、ジャケット15単体でしか陽極酸化処理を行なうことができない。また、ジャケット15に対し、組付け工程前に陽極酸化処理が施されることで、ジャケット15の運搬や組付けに際しては、表面に傷等が付かないようにするために慎重な取扱いが必要となる不都合も招来する。
すなわち本発明は、従来の技術に係るドラム式製氷機における製氷ドラムの製造方法に内在する前記問題に鑑み、これらを好適に解決するべく提案されたものであって、製造時の構成部材の取扱い性を向上し得る製氷ドラムの製造方法を提供することを目的とする。
前記課題を克服し、所期の目的を達成するため、本願の請求項1に係る発明のドラム式製氷機における製氷ドラムの製造方法は、
冷媒流通路が形成されたドラム本体と、このドラム本体の各端面に同軸的に整合する軸部材とを組合わせて構成したドラム式製氷機における製氷ドラムの製造方法であって、
前記ドラム本体および前記軸部材を同じ金属材料で夫々形成し、
前記ドラム本体と前記軸部材とを互いに組付けた後に、全体として陽極酸化処理を施すことを特徴とする。
請求項1に係る発明によれば、ドラム本体および軸部材を、同じ金属材料から形成することで、ドラム本体および軸部材を組付けた状態で陽極酸化処理を行なうことができる。従って、ドラム本体および両軸部材には、陽極酸化処理を予め施す必要がないから、各構成部材の運搬または組付け時の取扱い性が向上する。
冷媒流通路が形成されたドラム本体と、このドラム本体の各端面に同軸的に整合する軸部材とを組合わせて構成したドラム式製氷機における製氷ドラムの製造方法であって、
前記ドラム本体および前記軸部材を同じ金属材料で夫々形成し、
前記ドラム本体と前記軸部材とを互いに組付けた後に、全体として陽極酸化処理を施すことを特徴とする。
請求項1に係る発明によれば、ドラム本体および軸部材を、同じ金属材料から形成することで、ドラム本体および軸部材を組付けた状態で陽極酸化処理を行なうことができる。従って、ドラム本体および両軸部材には、陽極酸化処理を予め施す必要がないから、各構成部材の運搬または組付け時の取扱い性が向上する。
請求項2に係る発明は、前記ドラム本体と前記軸部材とを互いに組付けた後に、陽極酸化処理工程に先立って、該ドラム本体と軸部材との軸心を合わせる芯出し加工を行なうことを要旨とする。
請求項2に係る発明によれば、ドラム本体および軸部材を組付けた後に、芯出し加工を行なうから、各構成部材の組合わせによる累積公差が解消されて、製氷ドラムとして要求される高い寸法精度を達成することができる。また、ドラム本体および軸部材に高い寸法精度が要求されないので、各構成部材のコストを低減することができると共に、高精度品を取扱うように慎重を期する必要もなくなり、運搬または組付け時の取扱い性も向上する。
請求項2に係る発明によれば、ドラム本体および軸部材を組付けた後に、芯出し加工を行なうから、各構成部材の組合わせによる累積公差が解消されて、製氷ドラムとして要求される高い寸法精度を達成することができる。また、ドラム本体および軸部材に高い寸法精度が要求されないので、各構成部材のコストを低減することができると共に、高精度品を取扱うように慎重を期する必要もなくなり、運搬または組付け時の取扱い性も向上する。
本発明に係るドラム式製氷機における製氷ドラムの製造方法によれば、陽極酸化処理をドラム本体と軸部材とを組付けた後に行なうから、製造時の構成部材の取扱い性を向上し得る。
次に、本発明に係るドラム式製氷機における製氷ドラムの製造方法につき、好適な実施例を挙げて、添付図面を参照して以下に説明する。なお、説明の便宜上、図7に示したドラム式製氷機11の構成要素と同一の要素については、同一の符号を使用して詳細な説明は省略する。
図1または図2に示すように、実施例に係る製造方法により得られる製氷ドラム30は、熱伝導性に優れた金属材料から形成された円筒状のドラム本体32と、このドラム本体32の両端面に夫々配設され、ドラム本体32と同一の金属材料から形成した軸部材40,50とから基本的に構成される。ここで、実施例の製氷ドラム30では、各構成部材32,40,50をアルミニウム合金から形成している。また、製氷ドラム30の外周面には、陽極酸化処理(アルマイト処理)により耐食被膜が形成されている。
前記ドラム本体32は、周面に沿って延在すると共に、周方向に所定間隔離間し、ドラム本体32の軸を中心とした円形状に配列された複数の冷媒流通路34と、該ドラム本体の中心部分に軸方向に貫通した中空部36とを備えている(図1参照)。各冷媒流通路34は、ドラム本体32の軸方向に沿って直線的に貫通して、両端面に開口するように形成される一方、冷媒流通路34の内面を画成する内壁部32bの内側に中空部36が設けられ、ドラム本体32は2重管構造となっている。
前記ドラム本体32の各端面における隔壁部32cに対応する部位は、該隔壁部32cの1つおきに凹設され、ドラム本体32の各端面には、隣り合う冷媒流通路34,34の開口同士を2つ一組で接続する連通路38が設けられている(図1および図2参照)。すなわち、ドラム本体32では、両端面において連通路38が周方向に冷媒流通路34の1個分ずれて互い違いに設けられ、連通路38により接続した冷媒流通路34を冷媒が蛇行状に循環するよう構成される(図1参照)。なお、中空部36には、結露や錆びの発生を防止するために断熱材37が充填されている。
前記各軸部材40,50は、ドラム本体32の端面に同軸的に整合する円盤状のカバー部43,53と、このカバー部43,53の軸心に軸方向外側へ向けて突出する回転軸42,52とから基本的に構成される。ここで、実施例では、冷凍装置20に接続する一方の軸部材40および該軸部材40を構成するものに第1を付して、他方の軸部材50および該軸部材50を構成するものに第2を付して区別する。
前記第1軸部材40は、冷凍装置20からの冷媒を冷媒流通路34に導く供給路46と、冷媒流通路34を循環した冷媒を冷凍装置20に返送する返送路47とを備えている。第1軸部材40には、第1カバー部43におけるドラム本体32の端面に接合する内面に、冷媒の流入端となる冷媒流通路34に合わせて供給開口44が開設されると共に、冷媒の流出端となる冷媒流通路34に合わせて返送開口45が開設されている(図1参照)。第1回転軸42には、軸方向に沿って冷媒流通路34を循環した冷媒を冷凍装置20に返送する返送管路47aが中心に画成され、この返送管路47aの外側に冷凍装置20から冷媒を供給する供給管路46aを同軸的に設けた2重管構造となっている。そして、第1カバー部43には、供給開口44と、該カバー部43の内部に臨む供給管路46aの端部とを連通する供給通路46bが半径方向に延在して画成されている(図2参照)。更に、第1カバー部43には、返送開口45と、該カバー部43の内部に臨む返送管路47aの端部とを連通する返送通路47bが半径方向に延在して画成される。このように第1軸部材40では、供給管路46aおよび供給通路46bにより供給路46が構成され、返送管路47aおよび返送通路47bにより返送路47が構成される。
前記第1回転軸42は、製氷タンク12から突出した部位に、第1回転軸42を回転自在に保持するシール部60が設けられ、冷凍装置20の膨張弁EVに接続した冷媒配管20aがシール部60を介して供給管路46aに連通されると共に、圧縮機CMに接続した冷媒配管20aがシール部60を介して返送管路47aに連通されている(図3参照)。シール部60は、無潤滑の冷媒シール62を備え、シール部60と第1回転軸42の供給管路46aとの連通部位は、当該冷媒シール62で封止される。冷媒シール62は、可撓性を有する略U字断面のリング部64と、このリング部64の内側に嵌合して外方へ弾力的に付勢するスプリング部66とから構成される。冷媒シール62では、連通部位を流通する冷媒の圧力をスプリング部66が受けてリング部64を押圧することで、液封することなく高い封止能力を発揮するようになっている。
図2に示すように、実施例のドラム式製氷機10において、製氷ドラム30は、所定量の製氷水を貯留した製氷タンク12の内部に、製氷水に一部を浸漬した状態で、各回転軸42,52が製氷タンク12における相対する壁面に設けた軸受70,70で回転自在に支持されている。ここで、各軸受70としては、軸受内部に固形潤滑剤を封入した滑り軸受が採用されている。このように、軸受70および前述したシール部60に関し潤滑油を用いない構成として、小型化やメンテナンスの手間の軽減が図られている。また、第2軸部材50の第2回転軸52は、製氷タンク12から外側に突出した部位が駆動機構Mに連結され、この駆動機構Mの回転を伝達して製氷ドラム30を回転するよう構成される。
次に、実施例に係る製氷ドラムの製造方法について説明する。図4に示すように、ドラム本体32および軸部材40,50の各構成部材が夫々形成される形成工程が先ず行なわれる。ドラム本体32は、アルミニウム合金を押出し成形することで、該ドラム本体32の外形と同時に冷媒流通路34および中空部36が開設され、冷媒流通路34および中空部36を画成する外壁部32a、内壁部32bおよび隔壁部32cが、単一の金属材料で継目なく一体形成される。すなわちドラム本体32は、単一の部品とされる。一方、第1軸部材40および第2軸部材50は、アルミニウム合金を該軸部材40,50の形状に合わせて、押出し成形や切削加工等の適宜方法を用いて形成される。
次に、ドラム本体32と両軸部材40,50とを組付ける組付け工程が行なわれる。第1軸部材40および第2軸部材50は、ドラム本体32の内壁部32bに設けたネジ孔に、カバー部43,53に開設した通孔に挿通したネジを螺合することで対応の端面に夫々組付けられる。この際、製氷ドラム30では、中空部36におけるドラム本体32の端面に開放する開口が、両軸部材40,50のカバー部43,53で夫々塞がれ、中空部36が閉塞した空間とされる。また、ドラム本体32における隔壁部32cの端面を凹設した部位が、各カバー部43,53で塞がれて、ドラム本体32の端面とカバー部43,53との間に連通路38が気密的に画成される。製氷ドラム30では、この連通路38により冷媒流通路34が隣り合うもの同士で一組ずつ連通される。更に製氷ドラム30では、第1軸部材40における第1カバー部43の供給開口44が、冷媒の流入端となる冷媒流通路34の開口に整合されると共に、冷媒の流出端となる冷媒流通路34の開口に返送開口45が整合される。これにより、製氷ドラム30には、冷媒流通路34を直線部分とすると共に連通路38を折返し部分とする蛇行状に冷媒の循環経路が一続きで形成され、供給路46から冷媒が軸方向へ互い違いに流通しつつ周方向の一方へ循環して返送路47に至るよう構成される。
次に、製氷ドラム30に対し、芯出しを行なう芯出し工程に移行する。製氷ドラム30の外周面や両軸部材40,50を切削加工することで、製氷ドラム30(ドラム本体32)の外周面と軸部材40,50における回転軸42,52との関係が所定の同軸度の範囲となるように調整される。そして、芯出し工程を終えた製氷ドラム30は、陽極酸化処理(アルマイト処理)を施すことで、外表面に耐食被膜が形成されて、製氷ドラム30として完成する。
このように、ドラム本体32および両軸部材40,50を、同じアルミニウム合金から形成することで、ドラム本体32および両軸部材40,50を組付けた状態で陽極酸化処理を行なうことができる。従って、ドラム本体32および両軸部材40,50については、運搬または組付け時の取扱い性が向上する。
このような工程を経て得られた製氷ドラム30は、ドラム本体32および軸部材40,50を組付けた後に、芯出し加工を行なうから、各構成部材32,40,50の組合わせによる累積公差が解消されて、製氷ドラム30として要求される高い寸法精度(同軸度)を達成することができる。また、各構成部材32,40,50に高い寸法精度が要求されないので、各構成部材32,40,50のコストを低減することができ、高精度品を取扱うように慎重を期する必要もなくなり、運搬または組付け時の取扱い性も向上する。
(変更例)
(1)図5は、変更例に係る製造方法により得られた製氷ドラム80の一例を示す概略斜視図である。変更例の製氷ドラム80は、両端が開放した円筒体83の内側に、円柱形の芯材84を同軸的に嵌合して構成されたドラム本体82の各端面に、軸部材40,50を夫々配設して構成されている。これら円筒体83,芯材84および軸部材40,50は、アルミニウム合金等の同一の金属材料から形成される。また、芯材84の周面には、溝84aが軸方向に沿って凹設されている。製氷ドラム80は、円筒体83の内周面に芯材84の周面が当接することで、円筒体83の内周面と溝84aを画成する芯材84の壁部とにより、冷媒流通路34がドラム本体82の軸方向に画成される。そして、軸部材40,50をドラム本体82の各端面に配設することで、実施例の如く連通路38により冷媒流通路34が連通され、製氷ドラム80の周方向に冷媒が循環する冷媒経路が設けられる。図6に示すように、円筒体83,芯材84および軸部材40,50は、高い寸法精度で予め形成されて、互いに組付けた後、芯出し工程を経ることなく陽極酸化処理が施される。このように、円筒体83、芯材84および両軸部材40,50を、同じアルミニウム合金から形成して、円筒体83、芯材84および両軸部材40,50を組付けた後に陽極酸化処理を行なうことで、各構成部材83,84,40,50の運搬または組付け時の取扱い性が向上する。ここで、変更例の製氷ドラム80の構成であっても、ドラム本体82と軸部材40,50との芯出し加工を部材を組付けた後に行なってもよい。なお、変更例の製氷ドラム80において、実施例と同様の部材および部位は同一の符号を付して説明を省略する。
(1)図5は、変更例に係る製造方法により得られた製氷ドラム80の一例を示す概略斜視図である。変更例の製氷ドラム80は、両端が開放した円筒体83の内側に、円柱形の芯材84を同軸的に嵌合して構成されたドラム本体82の各端面に、軸部材40,50を夫々配設して構成されている。これら円筒体83,芯材84および軸部材40,50は、アルミニウム合金等の同一の金属材料から形成される。また、芯材84の周面には、溝84aが軸方向に沿って凹設されている。製氷ドラム80は、円筒体83の内周面に芯材84の周面が当接することで、円筒体83の内周面と溝84aを画成する芯材84の壁部とにより、冷媒流通路34がドラム本体82の軸方向に画成される。そして、軸部材40,50をドラム本体82の各端面に配設することで、実施例の如く連通路38により冷媒流通路34が連通され、製氷ドラム80の周方向に冷媒が循環する冷媒経路が設けられる。図6に示すように、円筒体83,芯材84および軸部材40,50は、高い寸法精度で予め形成されて、互いに組付けた後、芯出し工程を経ることなく陽極酸化処理が施される。このように、円筒体83、芯材84および両軸部材40,50を、同じアルミニウム合金から形成して、円筒体83、芯材84および両軸部材40,50を組付けた後に陽極酸化処理を行なうことで、各構成部材83,84,40,50の運搬または組付け時の取扱い性が向上する。ここで、変更例の製氷ドラム80の構成であっても、ドラム本体82と軸部材40,50との芯出し加工を部材を組付けた後に行なってもよい。なお、変更例の製氷ドラム80において、実施例と同様の部材および部位は同一の符号を付して説明を省略する。
(2)実施例の製氷ドラムの製造方法であっても、要求される精度によっては芯出し工程を省略することができる。
(3)実施例では、押出し成形によりドラム本体における円柱状の外形を形成すると共に、冷媒流通路および中空部を設けたが、円柱形状に形成した金属塊に穴加工やワイヤーカット加工を施すことで、ドラム本体を形成してもよい。この場合であっても、ドラム本体の全体が単一の金属材料から構成される。また、ドラム本体を鋳造により形成してもよい。
(4)実施例では、ドラム本体に用いる金属材料としてアルミニウム合金を採用したが、銅やその他の金属の単体または合金を採用することができる。
(3)実施例では、押出し成形によりドラム本体における円柱状の外形を形成すると共に、冷媒流通路および中空部を設けたが、円柱形状に形成した金属塊に穴加工やワイヤーカット加工を施すことで、ドラム本体を形成してもよい。この場合であっても、ドラム本体の全体が単一の金属材料から構成される。また、ドラム本体を鋳造により形成してもよい。
(4)実施例では、ドラム本体に用いる金属材料としてアルミニウム合金を採用したが、銅やその他の金属の単体または合金を採用することができる。
32,82 ドラム本体,34 冷媒流通路,40 第1軸部材(軸部材),
50 第2軸部材(軸部材)
50 第2軸部材(軸部材)
Claims (2)
- 冷媒流通路(34)が形成されたドラム本体(32,82)と、このドラム本体(32,82)の各端面に同軸的に整合する軸部材(40,50)とを組合わせて構成したドラム式製氷機における製氷ドラムの製造方法であって、
前記ドラム本体(32,82)および前記軸部材(40,50)を同じ金属材料で夫々形成し、
前記ドラム本体(32,82)と前記軸部材(40,50)とを互いに組付けた後に、全体として陽極酸化処理を施す
ことを特徴とするドラム式製氷機における製氷ドラムの製造方法。 - 前記ドラム本体(32,82)と前記軸部材(40,50)とを互いに組付けた後に、陽極酸化処理工程に先立って、該ドラム本体(32)と軸部材(40,50)との軸心を合わせる芯出し加工を行なう請求項1記載のドラム式製氷機における製氷ドラムの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006275705A JP2008096000A (ja) | 2006-10-06 | 2006-10-06 | ドラム式製氷機における製氷ドラムの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006275705A JP2008096000A (ja) | 2006-10-06 | 2006-10-06 | ドラム式製氷機における製氷ドラムの製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2008096000A true JP2008096000A (ja) | 2008-04-24 |
Family
ID=39379029
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2006275705A Pending JP2008096000A (ja) | 2006-10-06 | 2006-10-06 | ドラム式製氷機における製氷ドラムの製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2008096000A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011122764A (ja) * | 2009-12-10 | 2011-06-23 | Hoshizaki Electric Co Ltd | ドラム式製氷機 |
CN107664369A (zh) * | 2016-07-31 | 2018-02-06 | 广州中臣碧阳船舶科技有限公司 | 一种多通道卧式海水片冰蒸发器 |
KR102100129B1 (ko) * | 2019-06-17 | 2020-04-13 | 윤중식 | 냉각 드럼 |
CN111059814A (zh) * | 2018-10-16 | 2020-04-24 | 青岛海尔股份有限公司 | 一种旋转离心式制冰机构及冰箱 |
Citations (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS63153379A (ja) * | 1986-10-22 | 1988-06-25 | キング−シーリー サーモス カンパニー | 氷及び類似製品の製造装置 |
JPH0829032A (ja) * | 1994-07-19 | 1996-02-02 | Hiroshi Matsuda | 製氷装置 |
JPH10205943A (ja) * | 1997-01-20 | 1998-08-04 | Mitsubishi Materials Corp | 製氷皿 |
JP2000508755A (ja) * | 1996-04-19 | 2000-07-11 | サンウェル エンジニアリング カンパニー リミテッド | 製氷機および熱交換器 |
JP2005090814A (ja) * | 2003-09-16 | 2005-04-07 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 噴射式製氷機 |
JP2005345535A (ja) * | 2004-05-31 | 2005-12-15 | Kyocera Mita Corp | 電子写真装置におけるベルト駆動用ローラの製造方法と該ベルト駆動用ローラを用いた電子写真装置におけるベルト駆動装置 |
-
2006
- 2006-10-06 JP JP2006275705A patent/JP2008096000A/ja active Pending
Patent Citations (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS63153379A (ja) * | 1986-10-22 | 1988-06-25 | キング−シーリー サーモス カンパニー | 氷及び類似製品の製造装置 |
JPH0829032A (ja) * | 1994-07-19 | 1996-02-02 | Hiroshi Matsuda | 製氷装置 |
JP2000508755A (ja) * | 1996-04-19 | 2000-07-11 | サンウェル エンジニアリング カンパニー リミテッド | 製氷機および熱交換器 |
JPH10205943A (ja) * | 1997-01-20 | 1998-08-04 | Mitsubishi Materials Corp | 製氷皿 |
JP2005090814A (ja) * | 2003-09-16 | 2005-04-07 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 噴射式製氷機 |
JP2005345535A (ja) * | 2004-05-31 | 2005-12-15 | Kyocera Mita Corp | 電子写真装置におけるベルト駆動用ローラの製造方法と該ベルト駆動用ローラを用いた電子写真装置におけるベルト駆動装置 |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011122764A (ja) * | 2009-12-10 | 2011-06-23 | Hoshizaki Electric Co Ltd | ドラム式製氷機 |
CN107664369A (zh) * | 2016-07-31 | 2018-02-06 | 广州中臣碧阳船舶科技有限公司 | 一种多通道卧式海水片冰蒸发器 |
CN111059814A (zh) * | 2018-10-16 | 2020-04-24 | 青岛海尔股份有限公司 | 一种旋转离心式制冰机构及冰箱 |
KR102100129B1 (ko) * | 2019-06-17 | 2020-04-13 | 윤중식 | 냉각 드럼 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US5799726A (en) | Refrigerated mixing chamber and method for making same | |
JP4648470B2 (ja) | 電動機冷却装置 | |
US6382930B1 (en) | Screw vacuum pump provided with rotors | |
JP2008096000A (ja) | ドラム式製氷機における製氷ドラムの製造方法 | |
US20120313465A1 (en) | Electric drive unit | |
JP2008082356A (ja) | 静圧気体軸受 | |
JP2010221360A (ja) | 工作機械 | |
EP1647740A1 (en) | Cooling device for ball screw assembly | |
US20230291269A1 (en) | Electric drive unit and vehicle comprising a corresponding electric drive unit | |
JP2009002257A (ja) | シングルスクリュー圧縮機およびその組立方法 | |
KR101503010B1 (ko) | 고속 고주파 스핀들 | |
US7988408B2 (en) | Two-piece bearing housing for a centrifugal pump | |
JPH02277983A (ja) | キャンド内接ギヤポンプ | |
WO2016136043A1 (ja) | 圧縮機システム | |
JP3448732B2 (ja) | 送りねじの冷却装置 | |
KR102532652B1 (ko) | 모터 하우징 | |
JPWO2018116912A1 (ja) | 回転式圧縮機および冷凍サイクル装置 | |
JPH0210856Y2 (ja) | ||
JP5615487B2 (ja) | 水潤滑スクリュー圧縮機用ロータ及びこれを用いた水潤滑スクリュー圧縮機 | |
US20100322541A1 (en) | Sealed bearing | |
JP2022120971A (ja) | 外接ギヤポンプのギヤ軸受構造 | |
JP7117161B2 (ja) | 制御弁 | |
JP6774909B2 (ja) | 回転電機 | |
JP5262805B2 (ja) | ボールねじ装置 | |
JP4994321B2 (ja) | オーガ式製氷機 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Effective date: 20090904 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 |
|
A977 | Report on retrieval |
Effective date: 20110602 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Effective date: 20110614 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20111018 |