JP2005087417A - 車椅子用固定装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】
車椅子の前側をベルト部材を用いることなく、自動的に固定できるようにして取り付け作業の効率を良好にし、かつ軽量化を図った車椅子用固定装置を提供する。
【解決手段】
本発明の車椅子用固定装置は、車両等のフロア面Fに形成され、車椅子の前輪が進入する溝部9に設けられ、車椅子の前輪2を保持するホルダー部材10と、フロア面F内に引き出し可能に収納され、車椅子のフレームに引っ掛けて車椅子を前側に押圧するフック部材12とを有し、車椅子の前輪が、その荷重によりスローププレート13を傾斜させてホルダ部材10の溝部9内に進入されると、自動的に一連の作動によってキャスタストッパ14を立ち上げ、車椅子の前方への移動を防止することができるとともに、キャッチレバーが前輪2のリムに係止することにより車椅子の持ち上がりや左右の移動を阻止することができる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、車椅子用固定装置に関し、特に、車椅子を搬送する車両等に設置され、車両等のフロアに車椅子を固定するのに適合した車椅子用固定装置に関する。
車椅子を自動車等の車両に載せて搬送する場合、通常、車椅子が移動しないように車両のフロアに車椅子を固定する必要がある。従来、車両等に車椅子を固定する場合には、フック部を備えたベルト部材や図28に示す車椅子用固定装置等が用いられる。
図28は、従来の車椅子用固定装置を示す平面図、図29は従来の車椅子用固定装置を用いて車椅子を固定した状態を示す斜視図である。
図29に示すように、従来の車椅子用固定装置100は、車両のフロア面Fに設置された一対のベルト支持部材101、102によって支持されるベルト103と、そのベルト103の両端部に取り付けられ、車椅子のフレームに引っ掛けるフック部104、105と、ベルト103に取り付けられ、ベルト103を増し締めするための増締レバー106と、を有する。
図29に示すように、車椅子を固定する場合、まず、車両のフロア面Fに設置された左右のベルト支持部材107に取り付けられた左右のベルト部材108のフック部108aを車椅子の前部の左右のフレームにそれぞれ引っ掛ける。
次いで、図28に示す車椅子用固定装置100の左右のフック部104、105を車椅子の後部の左右のフレームにそれぞれ引っ掛ける。
最後に、増締レバー106を用いてベルトを増し締めして、ベルトのたわみをとる。
しかし、この車椅子用固定装置100では、増締レバー106がベルト103の中間部に取り付けられているので、締め付けを行いにくい。また、ベルト103はベルト支持部材101、102の中を通って支持されているので、車両の左右の移動に応じて左右に揺れやすく、車椅子が不安定になる。
また、車椅子用固定装置100を使用しないときは、収納箱等に入れて片付けなければならず、使用するときは、収納箱等から取り出さなければならないので、作業が煩雑になる。
さらに、車椅子用固定装置100を車両等のフロア面Fにそのまま放置しておくと、車椅子にぶつかったり、人の足に踏みつけられて、汚れたり破損したりするおそれがある。
そこで、本出願人は、上記の課題を解決するために、特開平11−164851号公報に開示されている車椅子用固定装置を発明した。この従来の車椅子用固定装置は、車椅子に引っ掛けるフック部を備えたベルト部材と、そのベルト部材を引き出し可能に保持し、車両等のフロアの下部に設けられるベルトホルダと、そのベルトホルダに回転可能に取り付けられ、ベルト部材を巻き取る巻取部材と、その巻取部材に取り付けられ、ベルト部材を引き込む方向に付勢する付勢部材と、ベルトホルダに回転可能に取り付けられ、ベルト部材に当接されるベルトストッパと、車両等のフロアに出入可能に取り付けられ、ベルトストッパをベルト部材から離れる方向に移動させるレリーズ部材と、巻取部材の回転軸に取り付けられ、ベルト部材を増し締めするラチェット式の締付レバーを備えた締付部材と、を有する車椅子用固定装置が開示されている。
この車椅子用固定装置によれば、ベルト部材は、付勢部材によって巻き取られる方向に付勢されており、締付部材の締付レバーを何回か持ち上げることにより、左右のベルト部材を同時に増し締めできるので、ベルト部材を車椅子に対して確実に締め付けることができる。また、構成部材のほとんどを、車両等のフロア面の下部に収納できるので、車椅子にぶつかったり、人の足によって踏みつけられたりして、汚れたり破損したりすることがなくなる。さらに、レリーズ部材のレリーズボタンを足で踏めば、ベルト部材を引き出すことができ、レリーズボタンから足を離して、締付部材の締付レバーを何回か持ち上げることにより増し締めできるので、操作が簡単である。
特開平11−164851号公報
しかし、従来の車椅子用固定装置を用いて車椅子を固定する場合、介護者は、車椅子を所定の位置に設置した後、車椅子の前部のフレームに前側のベルト部材を引っ掛けて取り付ける必要がある。その際、車椅子に乗っている障害者等の足元に顔を入れた状態で引っ掛けなければならないので、作業が面倒であり、取り付け作業の効率が悪い。
また、重いベルト部材を用いているので、装置全体の重量が重くなるという課題があった。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、車椅子の前側をベルト部材を用いることなく、自動的に固定できるようにして取り付け作業の効率を良好にし、かつ軽量化を図った車椅子用固定装置を提供することを目的とする。
本発明の車椅子用固定装置は、車両等に車椅子を固定するための車椅子用固定装置であって、前記車両等のフロア面に形成され、前記車椅子の前輪が進入する溝部と、その溝部に設けられ、前記車椅子の前輪を保持するホルダー部材と、前記フロア面内に引き出し可能に収納され、前記車椅子に引っ掛けて前記車椅子を前側に押圧するフックシステム部材とを有する車椅子用固定装置であって、
前記ホルダー部材は、前記車椅子の前輪の進入によって支軸を支点として前側に向かって下り勾配に傾斜するように回動するスローププレートと、前記スローププレートの回動によって、支軸を支点として水平状態から垂直状態に回動して立ち上がり、前輪の進入を阻止するキャスタストッパと、前輪のリムに係止するキャッチレバーを備えたイコライザと、前記イコライザに取り付けられ、車椅子の前輪に当接して移動することにより、前記キャッチレバーを前輪のリムに係止する方向に移動させるスライディングプーラとを有し、
前記フックシステム部材は、ワイヤと、前記ワイヤの先端部に取り付けられ、前記車椅子に引っ掛けるフック部と、前記ワイヤの基端部を巻き取るリール部と、前記リール部に取り付けられ、前記ワイヤを巻き取る方向に付勢する付勢部材と、前記ワイヤを圧着して固定する押圧ローラを備えたワイヤ調整部と、前記押圧ローラをワイヤから離れる方向及びワイヤに接触させる方向に移動させる押圧ローラ移動手段とを有することを特徴とするものである。
前記イコライザは、車椅子の前輪を誘導するリーディングプレートを有し、前記車椅子の前輪を前記リーディングプレートの中心線上に導くように水平方向に移動可能に支持されていてもよい。
前記ワイヤ調整部の押圧ローラをワイヤに接触させる方向に移動させる締付レバーを有してもよい。
前記ワイヤは、第1のワイヤと第2のワイヤとを有し、
前記フック部は、第1のフック部と第2のフック部とを有し、
前記リール部は、第1のリール部と第2のリール部とを有し、
前記付勢部材は、前記第1のリール部に取り付けられ、前記第1のワイヤを巻き取る方向に付勢する第1のリターン付勢部材と、前記第2のリール部に取り付けられ、前記第2のワイヤを巻き取る方向に付勢する第2のリターン付勢部材とを有し、
前記ワイヤ調整部は、前記車椅子の進入方向に対して直交方向に間隔を隔てて配置される第1のワイヤ調整部及び第2のワイヤ調整部と、前記第1のワイヤ調整部及び第2のワイヤ調整部の間の略中央に配置された第3のワイヤ調整部とを有し、
前記第1のワイヤは、前記第1のリール部から前記第3のワイヤ調整部、第1のワイヤ調整部を通って第1のフック部に取り付けられ、
前記第2のワイヤは、前記第2のリール部から、前記第3のワイヤ調整部、第2のワイヤ調整部を通って、前記第2フック部に取り付けられていてもよい。
本発明の車椅子用固定装置によれば、車椅子の前輪が、その荷重によりスローププレートを傾斜させてホルダ部材の溝部内に進入されると、自動的に一連の作動によってキャスタストッパを立ち上げ、車椅子の前方への移動を防止することができるとともに、キャッチレバーが前輪のリムに係止することにより車椅子の持ち上がりや左右の移動を阻止することができる。従って、介護者は、従来のように車椅子の前部のフレームに前側のベルト部材を引っ掛けて取り付ける作業を行う必要がなくなり、取り付け作業の効率が向上する。
また、押圧ローラによってワイヤの引き込みや引き出しを防止しているので、フックシステム部材の作動が安定して確実性が向上する。
また、車椅子の前輪を誘導するイコライザは、水平方向に移動可能に支持されているので、車椅子の前輪をイコライザの中心線上に導くことができる。その結果、種々の寸法に設計された多くの車椅子に対応させることが可能となる。
さらに、フックシステム部材として、軽いワイヤを用いているので、装置全体の軽量化を図ることができる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図1〜図3に示すように、本発明の車椅子用固定装置は、車椅子を搬送するための車両等のフロア面Fに設置され、主に車椅子を固定するために用いられる(車椅子以外の物体を固定するために用いてもよい)。
車椅子は、例えば、車体フレーム1と、車体フレーム1の前側下部に取り付けられた左右一対の前輪(キャスタ車輪)2と、車体フレーム1の後側下部に取り付けられた左右一対の後輪(大輪)3と、車体フレーム1の上部に取り付けられた座席部4と、座席部4の後部に取り付けられた背もたれ部5と、背もたれ部5の上部に取り付けられたハンドグリップ6と、車体フレーム1の前部に取り付けられたフットレストフレーム7と、フットレストフレーム7の先端部に取り付けられた足載せ台8と、を有する(図1に示した車椅子は例示であり、これに限定されるものではない)。
本発明の車椅子用固定装置は、車両等のフロア面Fに形成され、車椅子の前輪2が進入する溝部9と、その溝部9に設けられ、車椅子の前輪2を保持するホルダー部材10と、フロア面Fの開口部11から引き出し可能に収納され、車椅子に引っ掛けて車椅子を前側に押圧するフックシステム部材12とを有する。
ホルダー部材10は、車椅子の前輪2の進入によって前側に向かって下り勾配に傾斜するように回動するスローププレート13と、スローププレート13の回動によって、水平状態から垂直状態に回動して立ち上がり、前輪2の進入を阻止するキャスタストッパ14と、前輪2のリムに係止するキャッチレバー15を備えたイコライザ16(図9参照)と、イコライザ16に取り付けられ、車椅子の前輪2の進入によってキャッチレバー15を前輪2のリムに係止する方向に移動させるスライディングプーラ17とを有する。
図4及び図5に示すように、溝部9の底部には、ガイドレール18に沿って長手方向に移動可能なスライディング部材19が設けられている。スライディング部材19の前側端部及び後側端部には、第1のブラケット19a及び第2のブラケット19bがそれぞれ設けられている。なお、図5(B)は、図5(A)のb−b線断面図である。
スローププレート13は、図6(A)乃至(C)に示すように全体が平板状に形成された平板部13aと、平板部13aの基端側(後側)の両端部には、溝部9の両壁面に回動可能に取り付けられる支軸部13bが形成されている。また、スローププレート13の先端側の両端部には断面略コ字状に折れ曲がった折曲部13cがそれぞれ形成され、平板部13aの延長部にはマグネット取付面13eが突出し、マグネット13dが取り付けられている。
キャスタストッパ14は、図7(A)及び(B)に示すように、全体が平板状に形成された平板部14aと、平板部14aの両端部に垂直方向に延びて形成された端板部14bとから形成されている。キャスタストッパ14の先端部14dの裏面は、スローププレート13のマグネット13dに吸着される(図4(A)参照)。キャスタストッパ14の端板部には、図7(A)に示すように、略T字状の切り欠き部14cがやや傾斜して形成されている。
溝部9の前側端部にはキャスタストッパ14を回動可能に支持するストッパベース部材20(図8参照)が設けられている。図4(A)及び(B)に示すように、キャスタストッパ14の端板部14bの切り欠き部14cには、ストッパベース部材20の支軸20aが挿入され、キャスタストッパ14は、支軸20aを支点として水平状態と垂直状態との間を回動する。
ストッパベース部材20の前側(図4では左側)側面には、キャスタストッパ14の下部に当接する第1の当接片20b及び断面略L字状の第2の当接片20cが設けられ、第1の当接片20b及び第2の当接片20cによってキャスタストッパ14を垂直状態に維持することができる。
スライディング部材19の第2のブラケット19bとスローププレート13の折曲部13cとの間には第1の連結杆21が回動可能に取り付けられている。また、スライディング部材19の第1のブラケット19aとキャスタストッパ14の端板部14bとの間には第2の連結杆22が回動可能に取り付けられている。
車椅子の前輪2の進入によってスローププレート13は、前側に向かって下り勾配に傾斜し、第1の連結杆21の反時計方向(図4(A)の矢印方向)の回動によってスライディング部材19が後側に移動する。このスライディング部材19の移動によって、第2の連結杆22が後側に移動し、キャスタストッパ14の基端部が支軸20aを支点として反時計方向(図4(A)の矢印方向)に回動し、キャスタストッパ14は、水平状態から垂直状態にほぼ立ち上がり、最後は車椅子の前輪2によって押されて完全に垂直になり、前輪2の前進を阻止する(図4(B)参照)。
イコライザ16は、図9〜図11に示すように、フロア面FのアッパープレートF1に取り付けられた受け金具23によって移動可能に支持された平板状のベースプレート24と、ベースプレート24の下部に設けられ、車椅子の前輪2を導くためのリーディングプレート25と、フロア面FのアッパープレートF1の下部に設けられた支軸となるボルト状シャフト30a及びナット30を支点として水平方向に回動可能なキャッチレバー15と、ベースプレート24の下部に取り付けられたスライドレール26(図10参照)内で車椅子の前輪2に押されて移動するスライディングプーラ17と、スライディングプーラ17とキャッチレバー15の先端部とに枢着されたプルリンク27と、プルリンク27とリーディングプレート25の後側との間に取り付けられ、キャッチレバー15による係止状態を解除する方向、すなわち、後側(図9では下側)方向に付勢するスプリング等の第1の付勢部材28が取り付けられている。
フロア面FのアッパープレートF1の下部とベースプレート24の両端部との間には、イコライザ16を通常時の位置に復帰させるためにV字状のスプリング等の第2の付勢部材29が取り付けられている。
図13(A)はキャッチレバー15を示す平面図、(B)はその正面図、(C)はその側面図である。図13(A)〜(C)に示すように、キャッチレバー15の先端部には第2のピン15aが設けられている。また、キャッチレバー15の基端部には、ベースプレート24に回動可能に支持するボルト状シャフト30a及びナット30が挿入される第2の挿入孔15bが形成されている。
図14(A)はスライドレール26を示す平面図、(B)はその正面図、(C)はその側面図である。図14(A)〜(C)に示すように、スライドレール26の後側端部には、キャッチレバー15に取り付けられた第2のピン15aが移動するための切欠き部26aが長手方向に形成されている。
図15(A)はプルリンク27を示す平面図、(B)はその側面図である。図15(A)及び(B)に示すように、第2の連結杆22の前側には第1のピン27aが設けられ、その後側にはキャッチレバー15の第2のピン15aが挿入される第1の挿入孔27bが形成されている。
図16(A)はスライディングプーラ17を示す平面図、(B)はその側面図である。図16(A)及び(B)に示すように、スライディングプーラ17は、一対の凸状の摺動部17aと、摺動部17aの先端部から後側に向かった傾斜して形成され、車輪の前輪2に当接する当接部17bとを有する。スライディングプーラ17の摺動部17aには、プルリンク27に形成された第1のピン27aが挿入される第3の挿入孔17cが形成されている。
図17は、フックシステム部材全体の構成を概略的に示す平面図である。
フックシステム部材12は、フロア面FのロアプレートF2面上に設置され、第1のワイヤ31及び第2のワイヤ32と、第1のワイヤ31の先端部に取り付けられ、車椅子の一方の後輪側フレームに引っ掛ける第1のフック部33と、第2のワイヤ32の先端部に取り付けられ、車椅子の他方の後輪側フレームに引っ掛ける第2のフック部34と、第1のワイヤ31の基端部を巻き取る第1のリール部35と、第2のワイヤ32の基端部を巻き取る第2のリール部36と、第1のリール部35に取り付けられ、第1のワイヤ31を巻き取る方向に付勢するスプリング等の第1のリターン付勢部材37と、第2のリール部36に取り付けられ、第2のワイヤ32を巻き取る方向に付勢するスプリング等の第2のリターン付勢部材38とを有する。
第1のフック部33及び第2のフック部34は、図20(B)に示すように、開口部11内に取り付けられたフック引掛用バー84に引っ掛けて保持される。
第1のフック部33と第1のリール部35との間には、第1のワイヤ31の進行を制御するために、第1の滑車39、第2の滑車40及び第3の滑車41がそれぞれ配置されている。
第2のフック部34と第2のリール部36との間には、第2のワイヤ32の進行を制御するために、第4の滑車42、第5の滑車43及び第6の滑車44がそれぞれ配置されている。
第1のフック部33と第1の滑車39との間には、第1のワイヤ31の引き出しを調整する第1のワイヤ調整部45が設けられている。
第2のフック部34と第4の滑車42との間には、第2のワイヤ32の引き出しを調整する第2のワイヤ調整部46が設けられている。
第2の滑車40及び第5の滑車43と第3の滑車41及び第6の滑車44との間には、第3のワイヤ調整部47が設けられている。
第1のワイヤ調整部45及び第2のワイヤ調整部46は、図20(A)に示すように、フロア面FのロアプレートF2に固定されて、アッパープレートF1との間に設けられた中空の第1のハウジング48を有する。第1のハウジング48の内部には、上面をワイヤが通過する第1のガイド板49と、第1のガイド板49上の第1(又は)第2ワイヤ31(32)を下側に押圧する第1の押圧ローラ50と、第1の押圧ローラ50の上部に当接される第1の当接板51と、枠状に形成され、その中に第1の押圧ローラ50を入れて、その移動を制御する第1のローラコントロールボックス52と、第1のローラコントロールボックス52に固定して取り付けられた第1の接続杆53と、第1の接続杆53の先端部に枢着され、第1のハウジング48に形成された切欠き部48aから外部に出ている第2の接続杆54と、第1のハウジング48内に設けられた仕切り部48bと第1のローラコントロールボックス52との間に取り付けられ、第1のローラコントロールボックス52を後側(図20(A)では右側)に付勢する第1のスプリング55とを有する。
第1の当接板51は、前側(図20(A)では左側)に向かって上方に傾斜して配置されている。
第1のワイヤ調整部45の第2の接続杆54の先端部と第2のワイヤ調整部46の第2の接続杆54の先端部とは第3のワイヤ56を介してV字状に接続されている(図17参照)。第3のワイヤ56の中間部(V字の先端部)は、後述するレリーズキッキング57に連結されているデルリンベアリング58を通り、デルリンベアリング58の移動によって、2つの第2の接続杆54が連動するように構成されている。
図21(A)及び(B)に示すように、第1の接続杆53と第2の接続杆54とは第1のピン54aを介して回動可能に接続されている。また、第2の接続杆54に形成された取付穴54bに第3のワイヤ56を通してスリーブ56aによって輪状に締め付けて接続されている。
第2の接続杆54の中間部には、切欠き部48aに差し込まれた第2の接続杆54を支持するために一対の第3のピン54cが取り付けられている。一対の第3のピン54cの間は、所定の隙間(遊び)が形成されているため、第2の接続杆54は、規制されることなくスムーズに動作することができる。
第3のワイヤ調整部47は、図23(A)に示すように、フロア面FのアッパープレートF1とロアプレートF2との間に設けられ、水平方向に移動可能な中空の第2のハウジング59を有する。第2のハウジング59の内部には、上面をワイヤが通過する第2のガイド板60と、第2のガイド板60上のワイヤを下側に押圧する第2の押圧ローラ61と、第2の押圧ローラ61の上部に当接する第2の当接板62と、枠状に形成され、その中に第2の押圧ローラ61を入れて、その移動を制御する第2のローラコントロールボックス63と、第2のローラコントロールボックス63に固定して取り付けられた接続杆64と、第2のハウジング59内に設けられた仕切り部59aと第2のローラコントロールボックス63との間に取り付けられ、第2のローラコントロールボックス63を前側(図23(A)では左側)に付勢する第2のスプリング65とを有する。
第2の当接板62は、後側に向かって上方に傾斜して配置されている。
図18(B)に示すように、接続杆64の端部は第4のワイヤ91が取り付けられ、その第4のワイヤ91の先端部は、デルリンベアリング58に取り付けられている。
第2のハウジング59の前側(図23(A)では左側)端部から突出して形成された平板部59bは、ロアプレートF2面上に設置された2個(一対)のスライドガイド85によって水平方向に摺動可能に支持されている。スライドガイド85は、取付具85aによってロアプレートF2上に固定されている。
また、第2のハウジング59内には、後述する図24に示す締付レバー67に当接される当接バー86が設けられているので、締付レバー67を上方向に持ち上げられると、第2のハウジング59が後側に水平方向に移動される。
図23(A)乃至(C)に示すように、第2のハウジング59の底部には、ロアプレートF2に固定されたガイドピン87が挿入されるガイド孔88が形成され、第2のハウジング59の水平方向の移動の振れを規制する。また、第2のハウジング59の平板部59b上に取り付けられた第1のピン89aとロアプレートF2上に取り付けられた第2のピン89bとの間には、後側に移動した第2のハウジング59を前側に戻すためのリターンスプリング89が取り付けられている。また、ロアプレートF2上には、第2のハウジング59の前側への移動を停止させるストッパー90が設けられている。
図18(A)はレリーズキッキング57を示す側面図、図19はその正面図である。
図18(A)及び図19に示すように、レリーズキッキング57は、フロア面FのロアプレートF2に取り付けられた本体74と、本体74の底部に設けられた支軸69を支点として回動可能に取り付けられた一対のキッキングレバー70と、キッキングレバー70の上部に設けられたキッキングプレート71と、一対のキッキングレバー70の間を水平方向に貫通する貫通シャフト72と、一端にデルリンベアリング58が取り付けられ、他端に貫通シャフト72が前側に当接しているプルレバー73と、貫通シャフト72の両端部と本体74の底部との間に取り付けられ、貫通シャフト72を前側方向に回動させるように付勢するスプリング75とを有する。
レリーズキッキング57のキッキングプレート71を足で踏んで、キッキングレバー70を後側(図18(A)では右側)に回動させると、プルレバー73が後側に移動され、それによって、デルリンベアリング58が後側に移動される。
このデルリンベアリング58の移動によって、前述した第1のワイヤ調整部45及び第2のワイヤ調整部46の第1のローラコントロールボックス52及び第1の押圧ローラ50が前側に移動する。すなわち、図21(A)の状態から図22(A)の状態になる。また、第3のワイヤ調整部47(図23参照)の第2のローラコントロールボックス63及び第2の押圧ローラ61が後側に移動する。これらの移動によって、第2の押圧ローラ61によるロックが解除され、第1のワイヤ31及び第2のワイヤ32の引き出しが可能となる。
図24(A)は締付レバー67を示す側面図、(B)はその正面図である。
図24(A)及び(B)に示すように、締付レバー67は、略く字状に形成されている。締付レバー67の先端部は下方に湾曲して形成され、その基端部は、前述した当接バー86に後方よりフリーの状態で当接される。
締付レバー67は、アッパープレートF1に懸垂状に設置され、断面略凹状のブラケット76に設けられた支軸76aに回動可能に取り付けられている。
また、締付レバー67は、アッパープレートF1の下部に設けられたレバー用支持部材77に載置される。これは、締付レバー67を上方より足で踏まれた時にアッパープレートF1と同じ高さまで締付レバー67が下がり、足及び部材の損傷を防ぐように考慮されている。その時、締付レバー67の基端部は当接バー86に当接されているだけなので、締付レバー67の下方への踏み付けに対しては全くフリーの状態であるので、第3のワイヤ調整部47には何ら影響を与えず、移動することはない。
図25(A)はレバー用支持部材77を示す正面図、(B)はその平面図である。
図25(A)及び(B)に示すように、レバー用支持部材77は、アッパープレートF1の下部に取付具78aを介して取り付けられた凹状のレバー支持台78と、そのレバー支持台78に対して垂直方向に移動可能に設けられた2本のロッド79と、そのロッド79の上部に取り付けられ、締付レバー67を支持する支持プレート80と、支持プレート80とレバー支持台78の底部との間に取り付けられ、支持プレート80を上方向に付勢するスプリング81とを有する。レバー支持台78の底部には、ロッド79をガイドするガイド部82が設けられている。ロッド82の底部には、ロッド82の上方向への移動を規制するプッシュナット83が取り付けられている。
次に、本発明の車椅子用固定装置を用いて車椅子を固定する場合について説明する。
まず、車椅子の前輪2がスローププレート13の位置まで進入すると(図4(A)参照)、前輪2の荷重によってスローププレート13は、前側に向かって下り勾配に傾斜する(図4(B)参照)。
このスローププレート13の傾斜に応じて、スライディング部材19が後側に移動する。この移動によって、キャスタストッパ14の基端部が支軸20aを支点として反時計方向に回動し、キャスタストッパ14は、水平状態から垂直状態に立ち上がる。これによって、車椅子の前進を阻止することができる。
一方、図11に示すスライディングプーラ17は、車椅子の前輪2に押されて前側に移動し、同時にプルリンク27が前側に移動する。このプルリンク27の移動により、一対のキャッチレバー15が図12(A)の傾斜状態から図12(B)の水平状態に移動し、キャッチレバー15の先端部が前輪2のリムに当接する。これによって、車椅子の持ち上がりや左右の移動を阻止することができる。
次いで、キッキングプレート71を足で踏み、第1の押圧ローラ50及び第2の押圧ローラ61によるワイヤの圧着を解放し、フックシステム部材12の左右の第1のフック部33及び第2のフック部34を引き出して、車椅子の後部の左右のフレームにそれぞれ引っ掛ける。
キッキングプレート71から足を離すと、第1のワイヤ31及び第2のワイヤ32は、第1のリターン付勢部材37及び第2のリターン付勢部材38によって巻き取り方向に付勢され、かつ、第1の押圧ローラ50及び第2の押圧ローラ61が第1のワイヤ31及び第2のワイヤ32をそれぞれ圧着するので、ワイヤの引き出し方向の移動が阻止される。
最後に、締付レバー67を持ち上げるとワイヤを第2の押圧ローラ61によって押圧したままの状態で、第2のハウジング59が後側に移動し、締付レバー67を離すと、リターンスプリング89によって元に戻る。締付レバー67で後方に漕いだ時は、ワイヤを送りリターンスプリング89で戻るときは、ワイヤが第2の押圧ローラ61から外れる。その時、第1及び第2のワイヤ調整部45,46は、ワイヤの引き出しを阻止する方向に働くので、締付レバー67を何度が持ち上げて増し締めをして、ワイヤのたるみを左右同時に取る。
以上により、車椅子の固定作業が完了する。
次に、本発明の車椅子用固定装置による車椅子の固定を解除する場合について説明する。
まず、キッキングプレート71を足で踏み、第1の押圧ローラ50及び第2の押圧ローラ61によるワイヤの圧着を解放する。
次いで、左右のフック部33,34を車椅子の後部のフレームから取り外すと、第1のリターン付勢部材37及び第2のリターン付勢部材38の付勢力により第1のワイヤ31及び第2のワイヤ32が第1のリール部35及び第2のリール部36に引き込まれ、第1のフック部33及び第2のフック部34は、アッパープレートF1の開口部11内に保持される。
キッキングプレート71から足を離すと、第1の押圧ローラ50及び第2の押圧ローラ61が第1のワイヤ31及び第2のワイヤ32をそれぞれ圧着するので、ワイヤの引き込みが完了した後は、引き出し方向の移動が阻止される。
次いで、車椅子のハンドグリップ6(図1参照)を用いて車椅子を後退させる。その際、イコライザ16の第1の付勢部材28の付勢力により、キャッチレバー15は、前輪2のリムへの係止状態を解除する方向に移動し、同時に、スライディングプーラ17も後側に移動する。
キャッチレバー15による係止状態が解除されることにより、車椅子の固定は完全に解除され、車椅子を後退させることができる。
一方、図26に示すように、車椅子のさらなる後退により、車椅子のフットレストフレーム7の下部がキャスタストッパ14の平板部14aを押圧して、キャスタストッパ14を水平状態に回動させる。このキャスタストッパ14の回動により、スライディング部材19が前側に移動し、これによってスローププレート13が上方に回動し、キャスタストッパ14の先端部14dの裏面が、スローププレート13のマグネット13dに吸着される。
なお、キャスタストッパ14は当接片20bに当接し、先端部14dがアッパープレートF1の上に乗るので、水平状態を維持する。
次に、イコライザ16の作動について説明する。一般に、車椅子の一対の前輪2の左右の幅は、利用者の体格等に応じて設計されているので、種々の寸法に設計される。従って、車椅子の前輪2がイコライザ16のリーディングプレート25の中心線上に進入してくるとは限らない。本発明のイコライザ16は、水平方向に移動可能であるので、車椅子の前輪2をイコライザ16のリーディングプレート25の中心線上に導くことができる。
すなわち、図27(A)に示すように、前輪2がリーディングプレート25の中心線よりも左側から進入してきた場合、イコライザ16は、図27(B)に示すように、左側に移動するので、車椅子の前輪2をイコライザ16のリーディングプレート25の中心線上に導くことができる。また、図27(C)に示すように、前輪2がリーディングプレート25の中心線よりも右側から進入してきた場合、イコライザ16は、図27(D)に示すように、右側に移動するので、車椅子の前輪2をイコライザ16のリーディングプレート25の中心線上に導くことができる。なお、車椅子の前輪2が後退した後は、イコライザ16は、第2の付勢部材29(図9参照)により元の位置に戻る。
本発明の車椅子用固定装置によれば、車椅子の前輪2は、その荷重によりスローププレート13を傾斜させてホルダ部材の溝部9内に進入され、自動的に一連の作動によってキャスタストッパ14を立ち上げ、車椅子の前方への移動を防止することができるとともに、キャッチレバー15が前輪2のリムに係止することにより車椅子の持ち上がりや左右の移動を阻止することができる。従って、介護者は、従来のように車椅子の前部のフレームに前側のベルト部材を引っ掛けて取り付ける作業を行う必要がなくなり、取り付け作業の効率が向上する。
また、押圧ローラ50、61によってワイヤの引き込みや引き出しを防止しているので、作動が安定して確実性が向上する。
また、車椅子の前輪2を誘導するイコライザ16は、水平方向に移動可能であるので、車椅子の前輪2をイコライザ16の中心線上に導くことができる。その結果、種々の寸法に設計された多くの車椅子に対応させることが可能となる。
さらに、フックシステム部材12として、軽いワイヤ31,32を用いているので、装置全体の軽量化を図ることができる。
本発明は、上記実施の形態に限定されることはなく、特許請求の範囲に記載された技術的事項の範囲内において、種々の変更が可能である。
本発明は、車椅子を搬送する車両等に設置され、車両等のフロアに車椅子を固定するのに適合した車椅子用固定装置として、産業上利用することができる。
本発明の実施の形態に係る車椅子用固定装置により車椅子を固定している状態を示す斜視図である。
本発明の実施の形態に係る車椅子用固定装置に車椅子を進入させている状態を示す斜視図である。
本発明の実施の形態に係る車椅子用固定装置を概略的に示す平面図である。
(A)及び(B)は、ホルダ部材の内部構成及びその動作を概略的に示す説明図である。
(A)はスライディング部材を示す平面図、(B)は(A)のb−b線断面図である。
(A)はスローププレートを示す側面図、(B)はその平面図、(C)はその正面図である。
(A)はキャスタストッパを示す側面図、(B)はその平面図である。
(A)はストッパベース部材を示す側面図、(b)はその正面図である。
イコライザの構成を示す平面図である。
イコライザの構成を示す正面図である。
イコライザの構成を示す側面図である。
(A)及び(B)はイコライザの動作を説明するための説明図である。
(A)はキャッチレバーを示す平面図、(B)はその正面図、(C)はその側面図である。
(A)はスライドレールを示す平面図、(B)はその正面図、(C)はその側面図である。
(A)はプルリンクを示す平面図、(B)はその側面図である。
(A)はスライディングプーラを示す平面図、(B)はその側面図である。
フックシステム部材の構成を示す平面図である。
(A)はレリーズキッキングを示す側面図、(B)は第4のワイヤ、デルリンベアリング及び接続杆を概略的に示す説明図である。
レリーズキッキングを示す正面図である。
(A)は第1及び第2のワイヤ調整部の内部を示す側面図、(B)はフック引掛用バーにフック部が引掛けられて収納されている状態を示す側面図である。
(A)は第1及び第2のワイヤ調整部の動作を示す平面図、(B)は第2の接続杆を示す正面図である。
(A)は、第1及び第2のワイヤ調整部の動作を示す平面図、(B)はその側面図である。
(A)は第3のワイヤ調整部の内部を示す側面図、(B)及び(C)は第2のハウジングの移動を説明するための説明図である。
(A)は締付レバーを示す側面図、(B)はその正面図である。
(A)はレバー用支持部材を示す正面図、(B)はその平面図である。
車椅子を引き出す際のキャスタストッパの動作を説明するための説明図である。
(A)〜(D)はイコライザの作動について説明するための説明図である。
従来の車椅子用固定装置を示す平面図である。
従来の車椅子用固定装置を用いて車椅子を固定した状態を示す斜視図である。
符号の説明
F:フロア面
1:車体フレーム
2:前輪
3:後輪
4:座席部
5:背もたれ部
6:ハンドグリップ
7:フットレストフレーム
8:足載せ台
9:溝部
10:ホルダー部材
11:開口部
12:フックシステム部材
13:スローププレート
14:キャスタストッパ
15:キャッチレバー
16:イコライザ
17:スライディングプーラ
18:ガイドレール
19:スライディング部材
20:ストッパベース部材
21:第1の連結杆
22:第2の連結杆
23:受け金具
24:ベースプレート
25:リーディングプレート
26:スライドレール
27:プルリンク
28:第1の付勢部材
29:第2の付勢部材
30:ナット
31:第1のワイヤ
32:第2のワイヤ
33:第1のフック部
34:第2のフック部
35:第1のリール部
36:第2のリール部
37:第1のリターン付勢部材
38:第2のリターン付勢部材
39:第1の滑車
40:第2の滑車
41:第3の滑車
42:第4の滑車
43:第5の滑車
44:第6の滑車
45:第1のワイヤ調整部
46:第2のワイヤ調整部
47:第3のワイヤ調整部
48:第1のハウジング
49:第1のガイド板
50:第1の押圧ローラ
51:第1の当接板
52:第1のローラコントロールボックス
53:第1の接続杆
54:第2の接続杆
55:第1のスプリング
56:第3のワイヤ
57:レリーズキッキング
58:デルリンベアリング
59:第2のハウジング
60:第2のガイド板
61:第2の押圧ローラ
62:第2の当接板
63:第2のローラコントロールボックス
64:接続杆
65:第2のスプリング
66:デルリンベアリング
67:締付レバー
68:ロッド
69:支軸
70:キッキングレバー
71:キッキングプレート
72:貫通シャフト
73:プルレバー
74:本体
75:スプリング
76:ブラケット
77:レバー用支持部材
78:レバー支持台
79:ロッド
80:支持プレート
81:スプリング
82:ガイド部
83:プッシュナット
84:フック引掛用バー
85:スライドガイド
86:当接バー
87:ガイドボルト
88:ガイド孔
89:リターンスプリング
90:ストッパー
91:第4のワイヤ

Claims (4)

  1. 車両等に車椅子を固定するための車椅子用固定装置であって、前記車両等のフロア面に形成され、前記車椅子の前輪が進入する溝部と、その溝部に設けられ、前記車椅子の前輪を保持するホルダー部材と、前記フロア面内に引き出し可能に収納され、前記車椅子に引っ掛けて前記車椅子を前側に押圧するフックシステム部材とを有する車椅子用固定装置であって、
    前記ホルダー部材は、前記車椅子の前輪の進入によって支軸を支点として前側に向かって下り勾配に傾斜するように回動するスローププレートと、前記スローププレートの回動によって、支軸を支点として水平状態から垂直状態に回動して立ち上がり、前輪の進入を阻止するキャスタストッパと、前輪のリムに係止するキャッチレバーを備えたイコライザと、前記イコライザに取り付けられ、車椅子の前輪に当接して移動することにより、前記キャッチレバーを前輪のリムに係止する方向に移動させるスライディングプーラとを有し、
    前記フックシステム部材は、ワイヤと、前記ワイヤの先端部に取り付けられ、前記車椅子に引っ掛けるフック部と、前記ワイヤの基端部を巻き取るリール部と、前記リール部に取り付けられ、前記ワイヤを巻き取る方向に付勢する付勢部材と、前記ワイヤを圧着して固定する押圧ローラを備えたワイヤ調整部と、前記押圧ローラをワイヤから離れる方向及びワイヤに接触させる方向に移動させる押圧ローラ移動手段とを有する、
    ことを特徴とする車椅子用固定装置。
  2. 前記イコライザは、車椅子の前輪を誘導するリーディングプレートを有し、前記車椅子の前輪を前記リーディングプレートの中心線上に導くように水平方向に移動可能に支持されていることを特徴とする請求項1に記載の車椅子用固定装置。
  3. 前記ワイヤ調整部の押圧ローラをワイヤに接触させる方向に移
    動させる締付レバーを有することを特徴とする請求項1又は2に記載の車椅子用固定装置。
  4. 前記ワイヤは、第1のワイヤと第2のワイヤとを有し、
    前記フック部は、第1のフック部と第2のフック部とを有し、
    前記リール部は、第1のリール部と第2のリール部とを有し、
    前記付勢部材は、前記第1のリール部に取り付けられ、前記第1のワイヤを巻き取る方向に付勢する第1のリターン付勢部材と、前記第2のリール部に取り付けられ、前記第2のワイヤを巻き取る方向に付勢する第2のリターン付勢部材とを有し、
    前記ワイヤ調整部は、前記車椅子の進入方向に対して直交方向に間隔を隔てて配置される第1のワイヤ調整部及び第2のワイヤ調整部と、前記第1のワイヤ調整部及び第2のワイヤ調整部の間の略中央に配置された第3のワイヤ調整部とを有し、
    前記第1のワイヤは、前記第1のリール部から前記第3のワイヤ調整部、第1のワイヤ調整部を通って第1のフック部に取り付けられ、
    前記第2のワイヤは、前記第2のリール部から、前記第3のワイヤ調整部、第2のワイヤ調整部を通って、前記第2フック部に取り付けられている、
    ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1つの項に記載の車椅子用固定装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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