JP3102745U - 車椅子へのステッキの保持装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】車椅子の走行性、操作性、安全性等を維持しつつ、簡便で実用性の高い車椅子へのステッキの保持装置を提供する。
【解決手段】車椅子12の側部に該車椅子の前後方向に長手方向を向けて着脱自在にステッキSを保持するステッキ保持手段28を設けたことを特徴とする車椅子へのステッキの保持装置10(101,102)から構成される。ステッキSの脱着操作が簡単に行えるとともに、車椅子12の構成部材とステッキSとが干渉することなく、良好にステッキSを保持することができる。
【選択図】図1

Description

本考案は、車椅子に乗る際にステッキを保持できる車椅子へのステッキの保持装置に関する。
例えば、高齢者や病弱者、怪我人等で、長距離または長時間の歩行な困難な人の中には、外出の際や長い距離を移動する際には、車椅子を利用して移動し、室内や短い距離の移動の際には、自分の足でステッキで補助しながら歩行する場合が多い。ステッキは、車椅子での移動中には必要としないが、車椅子から降りたらすぐに必要となるために、常時携帯する必要性が高い。従来の車椅子では、乗車中にステッキの置場に困ることが多く、特に、車椅子の乗者自身が手で車輪部を操作する、いわゆる自操式タイプの車椅子の場合には、操作の妨げにもなることから、ステッキを携帯すること自体が困難であった。介護者に車椅子を押してもらう場合でも、乗者はステッキを手で握っておいたり、膝の上に置いておいたりしているが、手で持ったり等しておくのは煩わしいとともに、ステッキを不意に落としてしまったり、走行中に人や物にぶつかったり等の事故を起こす恐れがある等の問題があった。そこで、車椅子乗車中にステッキが邪魔にならないように車椅子に杖入れを取付けることが提案されており、例えば、特開2000−102565号公報に開示されている。特開2000−102565号公報に記載の杖入れでは、上方を開口した箱形状の本体部と、フレームにクランプ状に外装してねじで締めつけ固定されるクランプ部と、を備えており、車椅子の背もたれ後側の下方位置で、車輪内側の後方に突出した棒状部に杖入れを固定している。杖を車椅子に取付ける際には、杖の下端側を杖入れの本体部の箱形の中に入れて、杖の上方側を車椅子の背持たれ側のフレームに固着したベルトで止めておくものであった。
特開2000−102565号公報
特開2000−102565号では、車椅子の座席の後部側に杖入れが設けられているので、ステッキを車椅子に保持させる際又は車椅子から離脱させる際には、車椅子の乗者が後ろ向きの不自然な姿勢で行ったり、いちいち車椅子を降りて後ろに周り込んで行ったり、あるいは、介護者や周りの人等に手助けしてもらわなければならず、簡単にステッキを車椅子に脱着できないので不便なものであった。さらに、車椅子のフレームは丸パイプから構成されているので、杖入れを取付ける際に、クランプ部の上部側に取り付けた箱形状の本体部がその重みでパイプ周りに周方向に回転しやすく、箱形の開口が上を向くように維持した状態でねじ締めして固定しなければならなかった。また、取付け位置が下方位置で車輪に近い位置でもあることから、取付け作業も煩雑で時間がかかるものであるとともに、不要になって取り外すのも面倒であった。また、ステッキを車輪に近接した位置にステッキを縦にした状態で配置させると、ステッキと車輪とが接触しやすく、走行の妨げや事故を起こす可能性が高いものであった。
本考案は、上記従来の課題に鑑みてなされたものであり、その一つの目的は、邪魔になることなく確実にステッキを保持できるとともに、ステッキの着脱が簡単に行える利便性の高い車椅子へのステッキの保持装置を提供することにある。また、他の目的は、取付け構造が簡単でかつ取付け作業も簡単である車椅子へのステッキの保持装置を提供することにある。
上記課題を解決するために本考案は、車椅子12の側部に該車椅子の前後方向に長手方向を向けて着脱自在にステッキSを保持するステッキ保持手段28を設けたことを特徴とする車椅子へのステッキの保持装置10(101,102)、10a、10bから構成される。本考案のステッキの保持沿う茶が装着される車椅子としては、例えば自操タイプ、介助タイプ、電動タイプ、その他種々の構成のものでよく、普及しているものでよい。ステッキ保持手段28に保持させるステッキは、例えば、水平に向けた状態や、前方側又は後方側を上げて若干傾斜させた状態でもよく、車椅子の構成部材に応じて適宜設定すると良い。ステッキ保持手段28は、車椅子に固定されても良いが、脱着できる構成とした方が利便性が高く好適である。ステッキ保持装置の装着場所は、例えば、車椅子の側部に設けられている肘掛部、側板、フレームパイプ等の任意の場所でよい。ステッキの保持装置は、基本的には1個でよいが、必要に応じて複数個装着させることとしても良い。
また、ステッキ保持手段28は、車椅子12の肘掛部近辺の該車椅子の構成部材(22、24)に対して着脱自在に装着されステッキ保持部34に連係または一体的に設けられた着脱器30からなることとしてもよい。なお、着脱器のステッキ保持部は、その設定角度が可変設定できるように設けられていてもよい。ステッキ保持部は、例えば、ステッキを孔に嵌合状に挿入させる構成やクランプ状に把持する構成等その他任意の構成でもよい。
また、着脱器30は車椅子12の構成部材(24)に対して上方から下方に向けて該構成部材あるいはその一部を挟装するように嵌合装着されることとしてもよい。着脱器を装着させる車椅子の構成部材としては、例えば、側板、肘掛部、フレームパイプ等でよく、その構成部材に応じて適宜設定すると良い。また、従来からの普及品に広く適用でき、簡単かつ短時間で取付け取り外しを行えるので実用的であり、例えば、病院や業者等からのレンタル品の場合に有効に利用できる。
また、着脱器30のステッキ保持部34は、着脱部本体32に対して枢支されて横軸回りに車椅子12の側部に装着した角度を設定保持させるようにしたこととしてもよい。着脱器は、例えば、ステッキ保持部34を着脱部本体32に対して圧着状に接摺させて、ステッキ保持部が容易に回転しないように設定してもよい。
また、ステッキ保持手段28は、肘掛部22に巻付けられ着脱器30を着脱自在に係止させる係止部48を備えた巻付け部材46を含むこととしてもよい。巻付け部材は、肘掛部を有し、かつ肘掛部の下に巻付け部材を挿入できる間隙がある構成の車椅子であれば、ステッキ保持装置を装着させることができるので、多種の普及している車椅子に対応することができる。
本考案の車椅子へのステッキの保持装置は、車椅子の側部に該車椅子の前後方向に長手方向を向けて着脱自在にステッキを保持するステッキ保持手段を設けた構成であるから、車椅子で移動する際に、車椅子へ保持させたステッキが車輪やサイドブレーキ等の構成部材と干渉しにくいとともに、ステッキが車椅子の周りの人や物にも衝突しにくく、走行性、操作性、安全性等を維持しつつ、良好にステッキを携帯できる。同時に、車椅子の乗者が座ったままの姿勢で自ら簡単にステッキの着脱操作を行うことができるので利便性が高く実用的である。
また、ステッキ保持手段は、車椅子の肘掛部近辺の該車椅子の構成部材に対して着脱自在に装着されステッキ保持部に連係または一体的に設けられた着脱器からなる構成とすることにより、ステッキの保持装置を車椅子に装着させる際に、車椅子の他の構成部材に邪魔されることなく、簡単に装着させることができるとともに、不必要時には簡単に離脱させることができ、部品の点検交換等を含むメンテナンスも簡単に行えて実用性が高い。
また、着脱器は車椅子の構成部材に対して上方から下方に向けて該構成部材あるいはその一部を挟装するように嵌合装着される構成とすることにより、工具等を必要としないで簡単に車椅子へのステッキの保持装置の脱着ができる。さらに、構成を簡単にして低コストで製造できる。
また、着脱器のステッキ保持部は、着脱部本体に対して枢支されて横軸回りに車椅子の側部に装着した角度を設定保持させるようにした構成とすることにより、車椅子へ装着した状態では、ステッキを車椅子の前後方向へ向けた状態で保持し、車椅子の構成部材等に応じて邪魔にならない角度やステッキを着脱しやすい角度へ任意に設定できる。また、着脱器を車椅子から離脱した状態では、着脱器を、例えば、玄関や室内の壁等に固定させた支持金具等に係止させ、幅方向に場所を取らないようにステッキを縦に立てた状態で保持させるようにステッキ保持部の角度を設定することができ、車椅子へのステッキの保持装置を、家庭内でのステッキの保持装置としても利用することができる。
また、ステッキ保持手段は、肘掛部に巻付けられ着脱器を着脱自在に係止させる係止部を備えた巻付け部材を含む構成とすることにより、例えば自操タイプ、介助タイプ、電動タイプ、その他種々の車椅子の構成態様に応じてステッキの保持装置を装着させることができる。また、車椅子へのステッキの保持装置の脱着を簡単に行える。
以下添付図面を参照しつつ本考案の実施の形態について説明する。本考案の車椅子へのステッキの保持装置は、車椅子で移動する際に、車椅子の走行性、操作性、安全性等を損ねることなくステッキを車椅子に保持させることができて、良好にステッキを携帯できるとともに、ステッキの車椅子に対する脱着も簡単にできる簡便なステッキの保持装置である。
図1ないし図4は、本考案の車椅子へのステッキの保持装置の第1の実施の形態を示している。図1において、本実施形態のステッキの保持装置10が取付られる車椅子12は、例えば、主車輪14の径が比較的小さく設定されており、車椅子12の乗者が該主車輪14を直接操作するものではなく、介護者が後ろからハンドル16やレバーブレーキ(図示せず)等を介して操作する、いわゆる介助タイプの車椅子である。図1に示すように、車椅子の座席部18の左右両側部分のフレームパイプ20には肘掛部22が固定され、該肘掛部22の下方側でフレームパイプ20の外側には乗者の衣服の車輪への巻き込みを防止する側板24が固定されており、側板24の上縁側と肘掛部22の間には間隙Hを有している。また、車椅子12の前方側には小車輪26が設けられており、小車輪26と主車輪14の間で主車輪14に近接してサイドブレーキ27が側板下側のフレームパイプに固定されている。なお、車椅子12は、上記のような介助タイプのものに限らず、例えば、車椅子の乗者が自ら主車輪を操作して走行する、いわゆる自操タイプのものや、その他各構成部分が異なる設計のものでも良い。
本実施形態において、車椅子へのステッキの保持装置(以下「ステッキの保持装置」という)10は、車椅子12の側部に該車椅子12の前後方向にステッキの長手方向を向けて着脱自在にステッキSを保持するステッキ保持手段28を有している。図1において、2個のステッキの保持装置10でステッキSの2箇所に係合した状態で保持している。車椅子の前方側に装着されるステッキの保持装置を保持装置101、後方側に装着されるステッキの保持装置を保持装置102とする。
本実施形態において、ステッキ保持手段28は、車椅子12の側板24の上縁側に対して着脱自在に装着される着脱器30からなる。本実施形態では、着脱器30は、図2、図3、図4に示すように、側板24に係合する着脱部本体32と、ステッキSを着脱自在に保持するステッキ保持部34と、を含む。着脱部本体32は、ある程度の深さで車椅子の側板24に差し込まれる下方開口の係合溝部36を有しており、側板24に対して上方から下方に向けて該側板の上縁部を挟装するように嵌合装着する。図において、着脱部本体32は、例えば、断面逆U字状に加工したステンレス等の金属板から形成されており、簡単な構成で側板24への着脱を簡単かつ短時間でできる。また、着脱器30を肘掛部に近い側板の上端側に装着させることから、主車輪14やサイドブレーキ27等の車椅子の他の構成部材に邪魔されることなく、保持装置を簡単に装着作業が行える。
ステッキ保持部34は、着脱器30においてステッキSを着脱自在に保持する直接の係合部分である。上記のように車椅子12の側部側に該車椅子の前後方向に長手方向を向けてステッキSを保持することにより、車椅子の乗者が座席部18に座った姿勢で横に手を伸ばすだけでステッキの着脱操作を簡単に行えるとともに、ステッキSを縦に立てた状態で保持させる場合のように、ステッキが車椅子の主車輪や小車輪、サイドブレーキ等の構成部材にステッキSが接触、干渉等をすることがなく、走行、操作等の妨げになることがなく、安全にステッキを携帯しながら車椅子による移動ができる。図2、図3に示すように、ステッキ保持部34は、着脱部本体32の横方向に突設状に連係接続されており、ステッキを側板に沿って保持する。本実施形態では、ステッキ保持部34は、例えば、硬質合成樹脂からなり、縦断面円弧状でステッキの周面側に嵌着状に係合する一部切欠き円筒状体から設けられている。ステッキ保持部34は、縦断面円弧状の円弧先端縁側を挿入開口部40として、略中心部の中空部42へ向けてステッキSを押し込み動作させると、該円弧端側が押し広げられてステッキを中空部42へ貫通し、該円弧端が弾性的に形状復元してステッキ保持部がステッキを嵌着状に係合する。したがって、簡単な構造でしかも簡単な操作でステッキを脱着することができる。本実施形態において、ステッキ保持部34は、着脱部本体32の側部にピン部材38を介して枢支連結されており、ステッキ保持部34をピン部材回りに回動するように設けられている。本実施形態では、走行中にステッキ保持部が回転してステッキが不安定になるのを防止するために、2個のステッキの保持装置101、102を装着させる態様とし、ステッキの2点を支持して安定して保持できるようにしている。ステッキの保持装置10は、後述するように、1個だけでステッキ保持部の軸回り角度を設定保持させるようにしてもよい。
図5は、第1実施形態における着脱器30の変形実施形態を示しており、図5において、着脱器30(ステッキ保持装置10)は1個のみ車椅子の側板24に装着されており、図5(a)に示すように、ステッキ保持部34は、着脱器30の車椅子装着状態で、横軸(ピン部材38)回りに車椅子の側部に装着した角度を設定保持するようになっている。着脱器30は、例えば、図5(b)に示すように、ステッキ保持部34と着脱部本体32との接触面積を広くとり、圧着状に接摺させながら枢支連結しておくことで、接触面の摩擦力によりステッキ保持部34を任意に設定した角度で保持できる。これにより、ステッキSを車椅子12の前後方向に向けて、邪魔にならない好適な角度、例えば、略水平状や若干傾斜させた角度で設定してその角度の保持状態を維持する。
一方で、図6に示すように、着脱器30は車椅子に対して着脱自在であり、ステッキ保持部34が着脱部本体32に対してピン部材回りに回転できることから、車椅子から離脱した着脱器30を、壁WにステッキSを縦に立てた状態で保持できるように利用することもできる。ステッキ保持部34を横断面で円弧状になるように着脱部本体32に対して90度回転させた着脱器30を、例えば、壁Wにねじ等を介して固定される支持金具44に係止させ、幅方向に場所を取らないようにステッキSを縦に立てた状態で保持させることができる。これにより、着脱器30すなわち車椅子へのステッキの保持装置10を、家庭内でのステッキの保持装置としても利用することができる。なお、ステッキ保持部は任意の構成でよく、一部切欠き円筒体に限らず、矩形筒体、立体異形体等その他ステッキを挿入する開口部と中空部とを有するものでもよい。
次に本実施形態に係る車椅子へのステッキの保持装置の作用について説明する。図1、図4に示すように、ステッキの保持装置は、2個のステッキの保持装置101、102を用いて、着脱器30のステッキ保持部34側を車椅子12の外側に向けて車椅子の側板24の上縁側に前後にある程度離隔させて装着させる。この際、各ステッキの保持装置101、102は着脱部本体32を介して側板24に対して上方から下方ヘ向けた差し込み動作だけで嵌着させることができるので、簡単な作業で確実にステッキの保持装置を車椅子に取付けることができる。車椅子を利用する際には、持っているステッキSをその長手方向が車椅子の前後方向に向けてステッキ保持部34に保持させる。ステッキは車椅子の側部の側板の上縁部で肘掛部に近接した位置で保持されるので、車椅子の乗者は座った姿勢で自ら簡単にステッキSを着脱操作することができる。車椅子の乗車中では、上記のようにステッキが車椅子の側部に沿った状態でステッキの長手方向が車椅子の前後方向に向いているので、ステッキが車輪やサイドブレーキ等の構成部材と干渉しにくいとともに、ステッキが車椅子の周りの人や物にも衝突しにくく、走行性、操作性、安全性等を維持しつつ、良好にステッキを携帯しながら車椅子による移動を行える。また、車椅子を降りる際には、ステッキSをステッキ保持部34から離脱させて、すぐにステッキを利用できる。また、図6に示すように、ステッキの保持装置101(102)を車椅子から離脱して、ステッキ保持部34を着脱部本体32に対して90度回動させ、例えば、室内や玄関等の壁Wに取り付けた支持金具44に係止させることにより、ステッキSを縦に立てた状態で壁に保持でき、場所をとることなく室内でのステッキ保持手段としても利用できる。
次に、図7ないし図9に基づいて本考案の車椅子へのステッキの保持装置の第2の実施形態について説明するが、上記実施形態と同一部材には同一符号を付し、その詳細な説明を省略する。本実施形態において、ステッキの保持装置10aを装着させる車椅子12aは、図7に示すように、主車輪14aの径が大きく設定されており、主に乗者自身が主車輪14のハンドリング(図示せず)を介して操作する、いわゆる自操タイプの車椅子である。図6において、側板24は座席部18の左右のフレームパイプ20の内側(座席側)に固定されている。また、肘掛部22と側板24の上縁部と間に間隙Hが設けられている。
本実施形態において、ステッキの保持装置10aは、上記実施形態とは車椅子への装着構成が異なっている。本実施形態では、ステッキ保持手段28aは、図7、図9に示すように、上記実施形態と同じ構成の着脱器30と、肘掛部22に巻付けられ着脱器30を着脱自在に係止させる係止部48を備えた巻付け部材46と、を含む。すなわち、側板24に着脱器30を装着させる上記実施形態とは異なり、肘掛部22に巻付ける巻付け部材46を介して着脱器30を装着させる。このように、車椅子の他の構成部材と干渉しにくい位置である肘掛部の横に装着させることから、例えば、図7のような、側板24がフレームパイプ20の内側に固定されているものや、主車輪の径が大きく設定されている自操タイプの車椅子で、着脱器を側板24に装着するとそれらの車椅子の構成部材とステッキとが干渉してステッキを保持させることができない場合等に有効である。なお、図7においては、ステッキの安定支持のために2個のステッキ保持装置10a1、10a2を装着する場合を示しているが、図5に示す着脱器30を用いてステッキ保持装置1個のみを装着する態様でもよい。
図8、図9に示すように、巻付け部材46は、例えば、強度があって可撓性のある皮、布、合成樹脂等その他の素材からなる帯状部材で形成されており、両端側には巻付け状態を維持するための接続手段としての面ファスナ50、52が設けられている。なお、接続手段は、ボタン、ホック、バックル等その他任意のものでもよい。巻付け部材46の巻付け外面側の中間位置には、係止部48が設けられている。本実施形態では、係止部48は、小幅の横長矩形片からなりその長さ方向を巻付け部材46の幅に合わせた状態で両端側を固定して係止部を形成している。巻付け部材46を肘掛部22に巻付け装着した状態で、着脱器30の逆U字状の着脱部本体32を、係止部48に上方から係止させて車椅子にステッキ保持装置を装着する。巻付け部材46の肘掛部22への脱着及び着脱器30の係止部48への脱着は共に簡単であるので、車椅子へのステッキの保持装置10aの脱着を簡単に行える。また、本実施形態においても、図1に示したような車椅子の構成にも装着できる。
本実施形態においても、上記実施形態同様に、簡単にステッキの着脱ができ、ステッキを保持させた際にステッキが車椅子の構成部材と干渉しにくいとともに車椅子の回りの人や物にも衝突しにくく、走行性、操作性、安全性等を維持して、良好にステッキを携帯しながら車椅子による移動を行える等の作用効果を奏し得る。加えて、車椅子の構成が、例えば、側板がフレームパイプの内側に固定されている場合や、主車輪の径が大きく設定されている自操タイプの場合等に有効であり、車椅子の態様に応じてステッキの保持装置を装着することができる。
また、図10は、ステッキの保持装置の変形実施形態を示している。図10において、ステッキの保持装置10bは、車椅子の構成部材への装着手段が異なっており、ステッキ保持手段28bは、断面円弧状のステッキ保持部34を肘掛部22に巻付けられる帯状部材54に直接接続した構成となっている。帯状部材54の両端側には巻付け状態を維持するための接続手段としての面ファスナ56、57が設けられている。この変形実施形態においても、上記実施形態同様に、車椅子へ簡単にステッキの着脱ができるとともに、車椅子の走行性、操作性、安全性等を維持しつつ、良好にステッキを保持できる等の作用効果を有する。この図10のステッキの保持装置10bにおいては、部品点数が少なくてすみ、例えば、図1、図7に示す車椅子のように、肘掛部22を有し、かつ肘掛部22の下に巻付け部材を挿入できる間隙Hがある構成の車椅子であれば、巻付け部材54を肘掛部22に巻付けするだけで簡単に装着できる。
以上説明した本考案の車椅子へのステッキの保持装置は、上記した実施の形態にのみ限定されるものではなく、実用新案登録請求の範囲に記載した考案の本質を逸脱しない範囲の変形も本考案に含まれる。例えば、着脱器30の着脱部本体とステッキ保持部34とは、一体的に設けられていても良い。
第1の実施形態に係る車椅子へのステッキの保持装置の車椅子装着状態の説明図である。 図1のステッキの保持装置の斜視説明図である。 図1のステッキの保持装置の縦断面説明図である。 図1のステッキの保持装置の車椅子の側板への装着説明図である。 着脱器の変形実施形態の説明図である。 図1のステッキの保持装置を壁に取り付ける際の説明図である。 第2の実施形態に係る車椅子へのステッキの保持装置の車椅子装着状態の説明図である。 巻付け部材の側面図である。 図7のステッキの保持装置の装着説明図である。 車椅子へのステッキの保持装置の変形実施形態の側面図である。
符号の説明
10、10a、10b ステッキの保持装置
12、12a 車椅子
28、28a、28b ステッキ保持手段
30 着脱器
32 着脱部本体
34 ステッキ保持部
46 巻付け部材
48 係止部

Claims (5)

  1. 車椅子の側部に該車椅子の前後方向に長手方向を向けて着脱自在にステッキを保持するステッキ保持手段を設けたことを特徴とする車椅子へのステッキの保持装置。
  2. ステッキ保持手段は、車椅子の肘掛部近辺の該車椅子の構成部材に対して着脱自在に装着されステッキ保持部に連係または一体的に設けられた着脱器からなる請求項1記載の車椅子へのステッキの保持装置。
  3. 着脱器は車椅子の構成部材に対して上方から下方に向けて該構成部材あるいはその一部を挟装するように嵌合装着されることを特徴とする請求項2記載の車椅子へのステッキの保持装置。
  4. 着脱器のステッキ保持部は、着脱部本体に対して枢支されて横軸回りに車椅子の側部に装着した角度を設定保持させるようにした請求項2または3記載の車椅子へのステッキの保持装置。
  5. ステッキ保持手段は、肘掛部に巻付けられ着脱器を着脱自在に係止させる係止部を備えた巻付け部材を含むことを特徴とする請求項2ないし4のいずれかに記載の車椅子へのステッキの保持装置。
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