JP3176333U - 歩行車 - Google Patents

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Abstract

【課題】この考案は、左右一対の肘掛け台の肘当て部を、ハンドル杆両端の利用者の左右肘部が安定して支持される位置に対して正確且つ確実に取り付けることができ、該肘当て部の着脱が簡単且つ容易に行える歩行車の提供を目的とする。
【解決手段】歩行車1のハンドル部10両端に配置した左右一対の肘掛け台14を、ハンドル部10のハンドル杆11両端に形成したグリップ部11aよりも前方側外面に固定した下側支持部14Aと、下側支持部14Aの外面に取り付けられる上側支持部14Bと、上側支持部14Bの上側に取り付けられる肘当て部14Cとで構成している。上下支持部14A,14Bの対向面に、互いに係合される下側係合部14eと上側係合部14gを設け、該係合部14e,14gの対向面に、上側係合部14gの挿入部14hを下側係合部14eの受け孔14fに挿入した際に係合する凸部14iと凹部14jを設けている。
【選択図】図11

Description

この考案は、例えば歩行困難な身障者や老人の歩行訓練、機能回復、買い物、散歩等に用いられ、シルバーカー又は老人車と呼称されるような歩行車に関する。
従来、上述の歩行車としては、例えば使用者の左右肘部を掛けることができる肘掛け部を備えた歩行車(特許文献1,2参照)が提案されている。
特許文献1には、左右の肘掛け部を、握り部材の両端に固定したサポート部材の上端に取り付け、各サポート部材の下端を、左右に配置した起立フレームの上端に取り付けた取付け具に調節ネジで固定することが記載されている。
また、特許文献2には、肘掛け部の左右一対の肘掛を共通支持台に固定し、共通支持台の下面に連結した挿入ロッド部を側部フレームの支持パイプ部に挿入して、挿入ロッド部を側部フレームの調節ネジで固定することが記載されている。
しかし、特許文献1の肘掛け部は、サポート部材の下端を取付具に挿入して調節ネジで締め付け固定する。また、特許文献2の肘掛け部は、挿入ロッド部を支持パイプ部に挿入して調節ネジで締め付け固定する。このため、肘掛け部を着脱する際、調節ネジを回動操作しなければならず、歩行車のフレームに固定する作業と、該歩行車のフレームから分離する作業とに手間及び時間が掛かるという問題があった。
特許第4454460号公報 特許第4488364号公報
この考案は、左右一対の肘掛け台の肘当て部を、ハンドル杆両端の利用者の左右肘部が安定して支持される位置に対して正確且つ確実に取り付けることができるとともに、該肘当て部の着脱が簡単且つ容易に行える歩行車を提供することを目的とする。
この考案は、前側に配置した左右一対の前側脚部と、後側に配置した左右一対の後側脚部と、該前後脚部の上端側を連結する連結部材と、該前後脚部の下端部に枢着した車輪と、前記連結部材の上方に配置したハンドル部とを、車本体に備えてなる歩行車であって、前記ハンドル部を、前記車本体の前方に向けて張り出す形状に形成したU字状のハンドル杆と、該ハンドル杆の両端に取り付けた左右一対の肘掛け台とで構成し、前記肘掛け台を、前記ハンドル杆の端部側外面に固定される下側支持部と、該下側支持部の外面に取り付けられる上側支持部と、該上側支持部の上面に取り付けられる凹状の肘当て部とで構成し、前記下側支持部と前記上側支持部の対向する部分に、互いに係合される大きさ及び形状に形成した下側取付け部と上側取付け部を設け、前記下側取付け部と前記上側取付け部の対向面に、該上下取付け部を互いに係合した状態に保持する係合保持手段を設けた歩行車であることを特徴とする。
詳述すると、下側支持部と上側支持部を、下側取付け部と上側取付け部が係合される方向に相対移動させ、下側取付け部と上側取付け部を互いに係合するとともに、該上下取付け部の係合状態を係合保持手段にて保持する。これにより、左右の肘当て部を、ハンドル杆両端の利用者の左右肘部が支持される位置に取り付けることができる。
また、係合保持手段による保持を解除して、下側支持部と上側支持部を、下側取付け部と上側取付け部の係合が解かれる方向に相対移動させて分離すれば、左右の肘当て部を、ハンドル杆の両端から簡単に外すことができる。
この結果、左右の肘当て部を、ハンドル杆両端の利用者の左右肘部が安定して支持される位置に対して正確且つ確実に取り付けることができるとともに、該肘当て部の着脱が簡単且つ容易に行える。
この考案の態様として、前記下側取付け部を、前記下側支持部の前記ハンドル杆よりも外側に位置する外向きの面に形成した受け孔で構成し、前記上側取付け部を、前記上側支持部の前記下側支持部の外向きの面と対向する内向きの面に形成した挿入部で構成し、前記受け孔と前記挿入部を、前記外向きの面と前記内向きの面に沿って上下方向に形成するとともに、前記車本体の上下方向に対して挿入が許容される大きさ及び形状に形成することができる。
詳述すると、下側支持部と上側支持部を、車本体の上下方向に相対移動させて挿入部を受け孔に挿入するとともに、該上下支持部を挿入部が受け孔に挿入された状態に前記係合保持手段にて保持することにより、左右の肘当て部を、ハンドル杆両端の利用者の左右肘部が支持される位置に取り付けることができる。
また、係合保持手段による保持を解除して、下側支持部と上側支持部を、挿入部が受け孔から抜き取られる方向に相対移動させて分離すれば、左右の肘当て部を、ハンドル杆の両端から簡単に外すことができる。
この結果、左右の肘当て部を、ハンドル杆両端の利用者の左右肘部が安定して支持される位置に対してガタ付きの無い状態に取り付けることができる。
また、この考案の態様として、前記下側取付け部を、前記下側支持部の前記ハンドル杆よりも外側に位置する外向きの面に突設した軸部で構成し、前記上側取付け部を、前記上側支持部の前記下側支持部の外向きの面と対向する内向きの面に形成した孔部で構成し、前記軸部と前記孔部を、前記車本体の左右方向に対して挿入が許容される大きさ及び形状に形成することができる。
詳述すると、下側支持部と上側支持部を、車本体の左右方向に相対移動させて軸部を孔部に挿入するとともに、該上下支持部を軸部が孔部に挿入された状態に前記係合保持手段にて保持するので、左右の肘当て部を、ハンドル杆両端の利用者の左右肘部が支持される位置に取り付けることができる。
また、係合保持手段による保持を解除して、下側支持部と上側支持部を、軸部が孔部から抜き取られる方向に相対移動させて分離すれば、左右の肘当て部を、ハンドル杆の両端から簡単に外すことができる。
この結果、左右の肘当て部を、ハンドル杆両端の利用者の左右肘部が安定して支持される位置に対してガタ付きの無い状態に取り付けることができる。
また、この考案の態様として、前記下側取付け部を、前記下側支持部の前記ハンドル杆よりも外側に位置する外向きの面に形成した凸状係合部で構成し、前記上側取付け部を、前記上側支持部の前記下側支持部の外向きの面と対向する内向きの面に形成した凹状係合部で構成し、前記凸状係合部と前記凹状係合部を、前記外向きの面と前記内向きの面に沿って前後方向に形成するとともに、前記車本体の前後方向に対して係合が許容される大きさ及び形状に形成することができる。
詳述すると、下側支持部と上側支持部を、車本体の前後方向に相対移動させて凸状係合部と凹状係合部を互いに係合するとともに、該各係合部の係合状態を前記係合保持手段にて保持することにより、左右の肘当て部を、ハンドル杆両端の利用者の左右肘部が支持される位置に取り付けることができる。
また、係合保持手段による保持を解除して、下側支持部と上側支持部を、凸状係合部と凹状係合部の係合が解かれる方向に相対移動させて分離すれば、左右の肘当て部を、ハンドル杆の両端から簡単に外すことができる。
この結果、左右の肘当て部を、ハンドル杆両端の利用者の左右肘部が安定して支持される位置に対してガタ付きの無い状態に取り付けることができる。
また、この考案の態様として、前記下側取付け部を、前記下側支持部の上面側に形成した下側嵌着部で構成し、前記上側取付け部を、前記上側支持部の下面側に形成した上側嵌着部で構成し、前記下側嵌着部と前記上側嵌着部を、前記車本体の上下方向又は前後方向に対して嵌着が許容される大きさ及び形状に形成することができる。
詳述すると、下側支持部と上側支持部を、車本体の上下方向又は前後方向に相対移動させて下側嵌着部と上側嵌着部を互いに嵌着するとともに、上下嵌着部の嵌着状態を前記係合保持手段にて保持するので、左右の肘当て部を、ハンドル杆両端の利用者の左右肘部が支持される位置に取り付けることができる。
一方、係合保持手段による保持を解除して、下側支持部と上側支持部を、下側嵌着部と上側嵌着部の嵌着が解かれる方向に相対移動させて分離すれば、左右の肘当て部を、ハンドル杆の両端から簡単に外すことができる。
この結果、左右の肘当て部を、ハンドル杆両端の利用者の左右肘部が安定して支持される位置に対してガタ付きの無い状態に取り付けることができる。
また、この考案の態様として、前記係合保持手段を、前記下側取付け部と前記上側取付け部の対向面のいずれか一方の面に設けた凸部と、他方の面に設けた前記凸部の係合が許容される凹部とで構成することができる。
詳述すると、凸部と凹部を互いに係合して、上下支持部の上下取付け部を互いに係合した状態を保持するので、左右の肘当て部を、ハンドル杆両端の利用者の左右肘部が支持される位置に規制することができる。一方、凸部と凹部の係合を解除して、下側取付け部と上側取付け部を分離すれば、左右の肘当て部を、ハンドル杆の両端から簡単に外すことができる。
この結果、左右の肘当て部を、ハンドル杆両端の利用者の左右肘部が安定して支持される位置に対して正確且つ確実に取り付けることができる。また、肘当て部の取付け位置が変位することも防止できる。
また、この考案の態様として、前記係合保持手段を、前記下側取付け部と前記上側取付け部の対向面のいずれか一方の面に保持した係止体と、他方の面に設けた前記係止体の係合が許容される受け部又は係止孔とで構成し、前記係止体が保持された一方の面に、前記係止体が前記受け部又は係止孔に対して係合される方向に付勢する付勢手段を設けることができる。
詳述すると、係止体と受け部又は係止孔を付勢手段により互いに係合して、上下支持部の上下取付け部を互いに係合した状態を保持するので、左右の肘当て部を、ハンドル杆両端の利用者の左右肘部が支持される位置に規制することができる。
一方、付勢手段に抗して、係止体を受け部又は係止孔から離脱させ、下側取付け部と上側取付け部の係合を解除して分離すれば、左右の肘当て部を、ハンドル杆の両端から簡単に外すことができる。
この結果、左右の肘当て部を、ハンドル杆両端の利用者の左右肘部が安定して支持される位置に対して正確且つ確実に取り付けることができる。また、肘当て部の取付け位置が変位することも防止できる。
また、この考案の態様として、前記係合保持手段を、前記下側取付け部と前記上側取付け部の対向面のいずれか一方の面に設けた係止爪部と、他方の面に設けた前記係止爪部の係止が許容される係止凹部とで構成し、前記係止爪部自体に、前記係止爪部が前記係止凹部に対して係止される方向に付勢する復元力を備えることができる。
詳述すると、係止爪部と係止凹部を、係止爪部自体の復元力により互いに係合して、上下支持部の上下取付け部を互いに係合した状態を保持するので、左右の肘当て部を、ハンドル杆両端の利用者の左右肘部が支持される位置に規制することができる。
また、係止爪部自体の復元力に抗して、係止爪部を係止凹部から離脱させ、下側取付け部と上側取付け部の係合を解除して分離すれば、左右の肘当て部を、ハンドル杆の両端から簡単に外すことができる。
この結果、左右の肘当て部を、ハンドル杆両端の利用者の左右肘部が安定して支持される位置に対して正確且つ確実に取り付けることができる。また、肘当て部の取付け位置が変位することも防止できる。
また、この考案の態様として、前記係合保持手段を、前記軸部の外周面に沿って軸方向に設けた突条部と、前記孔部の内周面に沿って軸方向に設けた前記突条部が係合される溝条部とで構成し、前記軸部の先端に、前記孔部に対して挿入が許容され前記突条部の端面に対して当接される大きさ及び形状に形成したロック部材を軸周りに回動可能に枢着するとともに、該ロック部材の周縁部に、前記突条部の挿入が許容される窓部を形成することができる。
詳述すると、ロック部材を、軸部の軸芯を中心して軸周りに回動操作し、該ロック部材の窓部を、軸部に形成した溝条部の先端と対向する位置に移動させ、窓部と溝条部を軸方向に連通させる。
続いて、下側支持部の下側取付け部と上側支持部の上側取付け部を係合する際、軸部を孔部に対して軸方向に挿入するとともに、孔部に形成した突条部を、ロック部材の窓部から軸部の溝条部に挿入する。
この後、ロック部材を軸周りに回動操作し、該ロック部材の窓部を、軸部に形成した溝条部と連通しない位置に移動させ、窓部がない周縁部を、溝条部の先端と対向する位置に移動して、溝条部に挿入した突条部の先端に係止するとともに、軸部を孔部に挿入された状態に抜止めする。
これにより、上下支持部の上下取付け部を互いに係合した状態に保持するので、左右の肘当て部を、ハンドル杆両端の利用者の左右肘部が支持される位置に規制することができる。
また、ロック部材を回動操作して、該ロック部材の窓部を、軸部の溝条部と対向する位置に移動させ、窓部と溝条部を軸方向に連通させて、ロック部材による突条部の抜止めを解除した後、下側支持部の下側取付け部と上側支持部の上側取付け部を、軸部が孔部から抜き取られる方向に相対移動させて分離する。これにより、左右の肘当て部を、ハンドル杆の両端から簡単に外すことができる。
この結果、左右の肘当て部を、ハンドル杆両端の利用者の左右肘部が安定して支持される位置に対して確実且つ正確に取り付けることができる。また、肘当て部の取付け位置が変位することも防止できる。
また、この考案の態様として、前記係合保持手段を、前記下側取付け部と前記上側取付け部の対向面のいずれか一方の面に設けたマグネットと、他方の面に設けた前記マグネットの吸着が許容される被吸着体とで構成することができる。
詳述すると、マグネットと被吸着体を互いに吸着させて、上下支持部の上下取付け部を互いに係合した状態を保持するので、左右の肘当て部を、ハンドル杆両端の利用者の左右肘部が支持される位置に保持することができる。
一方、上下支持部の上下取付け部を、マグネットと被吸着体の吸着力に抗して分離すれば、左右の肘当て部を、ハンドル杆の両端から簡単に外すことができる。
この結果、左右の肘当て部を、ハンドル杆両端の利用者の左右肘部が安定して支持される位置に対して正確且つ確実に取り付けることができる。
上述のマグネットは、上下支持部の係合状態が保持される磁力に励磁している。また、被吸着体は、例えばマグネットにより吸着可能な金属板、逆磁性のマグネット等で構成することができる。
また、この考案の態様として、前記係合保持手段を、前記下側取付け部と前記上側取付け部の対向面のいずれか一方の面に設けた溝条部と、他方の面に設けた前記溝条部の係合が許容される突条部とで構成し、前記溝条部と前記突条部を、前記上下支持部の対向面に沿って前記車本体の前後方向に設けることができる。
詳述すると、下側支持部と上側支持部を車本体の前後方向に相対移動させて、突条部を溝条部に係合するので、左右の肘当て部を、ハンドル杆両端の利用者の左右肘部が支持される位置に規制することができる。
一方、下側支持部と上側支持部を、突条部が溝条部から抜き取られる方向に相対移動させ、溝条部と突条部の係合を解除して分離すれば、左右の肘当て部を、ハンドル杆の両端から簡単に外すことができる。
この結果、左右の肘当て部を、ハンドル杆両端の利用者の左右肘部が安定して支持される位置に対して正確且つ確実に取り付けることができる。また、肘当て部の取付け位置が変位することも防止できる。
この考案によれば、左右一対の肘掛け台の肘当て部を、ハンドル杆両端の利用者の左右肘部が安定して支持される位置に対して正確且つ確実に取り付けることができ、該肘当て部の着脱が簡単且つ容易に行える。
走行形態の歩行車を前方から見た正面図。 走行形態の歩行車を後方から見た背面図。 走行形態の歩行車を上方から見た平面図。 走行形態の歩行車を下方から見た底面図。 走行形態に変形した歩行車の右側面図。 折畳み形態に変形した歩行車の右側面図。 連結部材の平面図、正面図、底面図。 肘掛け台を取り付けたハンドル部の平面図。 肘掛け台の正面図、背面図、底面図。 上側可動部材の内部構造を説明する横断底面図。 肘当て部の取付け状態と分離状態を説明する側面図。 肘当て部の取付け状態と左右回動状態を説明する幅方向縦断面図。 肘当て部の分離状態を説明する幅方向縦断面図。 ブレーキ杆をフック部材に引っ掛けた状態を説明する側面図。 肘当て部の他の取付け構造を説明する幅方向縦断面図。 図15の肘当て部の分離状態を説明する幅方向縦断面図。 軸部と孔部の他の保持構造を説明する幅方向縦断面図。 図17の肘当て部の分離状態を説明する幅方向縦断面図。 軸部と孔部のその他の保持構造を説明する幅方向縦断面図。 図19の肘当て部の分離状態を説明する幅方向縦断面図。 肘当て部のその他の取付け構造を説明する幅方向縦断面図。 マグネットによるその他の保持構造を説明する幅方向縦断面図。 溝条及び突条の係止部によるその他の保持構造を説明する側面図。 図23の肘当て部の取付け状態を説明する幅方向縦断面図。 肘当て部のその他の取付け構造を説明する側面図。 図25の肘当て部の取付け状態を説明する幅方向縦断面図。 肘当て部を前後着脱するその他の取付け構造を説明する側面図。 図27の肘当て部の前後着脱構造を説明する幅方向縦断面図。 肘当て部の左右位置調節構造を説明する幅方向縦断面図。 肘当て部の左右位置調節構造を説明する横断底面図。 肘当て部の前後位置調節構造を説明する横断底面図。
この考案の一実施形態を以下図面に基づいて詳述する。
図1は走行形態の歩行車1を前方から見た正面図、図2は走行形態の歩行車1を後方から見た背面図、図3は走行形態の歩行車1を上方から見た平面図、図4は走行形態の歩行車1を下方から見た底面図、図5は走行形態に変形した歩行車1の右側面図、図6は折畳み形態に変形した歩行車1の右側面図である。
本実施形態の歩行車1は、手押し操作される車本体2を、走行形態(図5参照)と折畳み形態(図6参照)とに変形自在に設けている。また、車本体2は、走行方向の前側に配置した左右一対の前側脚部3と、後側に配置した左右一対の後側脚部4と、車本体2の両側上部に配置した前後脚部3,4の上端側を連結する連結部材5とを備えている。
前側脚部3は、断面中空丸形状に形成するとともに、下端側を前方に向けて張り出した形状に形成している。また、後側脚部4は、断面中空楕円形状に形成するとともに、側面から見て中央上方から後側斜め下方に向けて滑らかな曲面形状に形成している。
前側脚部3の下端部には、後述する首振り機構8を介して前側車輪6を枢着している。また、後側脚部4の下端部には、後述する制動機構9を介して後側車輪7を枢着している。さらに、連結部材5の上方には、利用者の手で操作されるハンドル部10を配置するとともに、利用者の身長に応じて所望する高さに調節自在に設けている。
左右脚部3,3の間は、該脚部3,3の中央部対向面間に水平架設した前側支持杆3Aで連結している。また、左右脚部4,4の間は、該脚部4,4の中央部対向面間に水平架設した後側支持杆4Aで連結している。
これにより、左右脚部3,3の間及び左右脚部4,4の間を、利用者(老人)の身体幅(肩幅)よりも幅広となる間隔を隔てている。例えば女性用は幅狭サイズに設定し、男性用は幅広サイズに設定する。
また、後側支持杆4Aの中央部は、前方に向けて張り出す形状に形成しており、後述するハンドル杆11の両端部間に対して利用者の身体を後方より入り込ませることができる。
さらに、後側支持杆4Aの中央部を、利用者の歩行が許容される高さ(足の前後動を妨げない高さ)に架設し、後側支持杆4Aの下方に、利用者の足の歩行動作が許容される空間を確保している。
前側脚部3と後側脚部4の間は、脚部3の前側支持杆3Aより上位中央部に枢着した前側連結杆3Bの遊端と、脚部4の後側支持杆4Aより下位中央部に枢着した後側連結杆4Bの遊端とを連結している。
また、後側連結杆4Bの遊端側には、前側連結杆3Bと後側連結杆4Bとを前後方向Aと平行して直線状態に回動規制するための規制金具4Cを固定している。つまり、車本体2を、図5に示す走行形態に変形した際、規制金具4Cが前側連結杆3Bの遊端側上縁部に当接し、前側脚部3と後側脚部4とを前後方向Aに対して所定角度に開角した角度に回動規制する。
後側支持杆4Aより上位で左右脚部3,4の間には、利用者が着座するための座部2Aを配置している。また、座部2Aの下方には、座部2A全体を支持するU字状の座支持枠2Bを架設している。さらに、座部2Aの下面側前端部には、座支持枠2Bの遊端側を保持する保持部材2Cを固定している。
座支持枠2Bの両端部は、脚部4の後側支持杆4Aより上位中央部に対して前後回動自在に枢着している。また、座支持枠2Bの両側部に枢着した座支持杆2Dの下端は、後側連結杆4Bの規制金具4Cに近い遊端側に連結している。
後側支持杆4Aの前端側は、図5中の実線で示す水平姿勢に回動した座部2Aの下面側後端部に対して当接される高さに形成している。
つまり、歩行車1を走行形態に変形した際、座部2A全体を、座支持枠2Bの遊端側を支点として後方へ回動し、座部2Aの下面側後端部を後側支持杆4Aの前端側に当接する。
これにより、座部2A全体を、利用者の着座が許容される水平姿勢に支持することができる。
座支持枠2Bの遊端側中央部は、保持部材2Cに形成した凹状の受け孔2Caに対して前後回動自在に保持され、座部2A全体を、受け孔2Caにて保持された座支持枠2Bの遊端側を支点として前後回動自在に取り付けている。
座部2Aの下面側両縁部と座支持枠2Bの両側中央部とを連結杆2Dで連結している。また、連結杆2Dよりも前端側に寄った位置で、座部2Aの下面側両縁部よりも内側両側縁部と座支持枠2Bの内側両側中央部とを連結杆2Eで連結している。
すなわち、座部2Aの後端側を上方に引き上げながら前方へ回動して、座部2A全体を斜め下向きとなる姿勢に保持した後、該座部2A全体を保持部材2Cの受け孔2Caに沿って斜め下方に移動させ、座支持枠2Bの遊端側を保持部材2Cの受け孔2Caの後端側に係合する。
これにより、歩行車1の座部2Aが図5中の仮想線で示す斜め下向き姿勢に回動保持されるので、歩行車1を用いて歩行する場合、利用者の身体を、後述するハンドル杆11の両端部間に入り込ませるとともに、該ハンドル杆11の前端側に寄せた状態で歩行することができる。
この結果、利用者の左右肘部を、ハンドル杆11両端に取り付けた後述する左右一対の肘掛け台14に当てて歩行する際、利用者の全体重を歩行車1にて支えることができ、歩行が安定して行える。
また、座部2Aに着座する場合、座部2A全体を斜め上方に引き上げて、座支持枠2Bの遊端側を保持部材2Cの受け孔2Caの前端側に係合した後、座部2A全体を、座支持枠2Bの遊端側を支点として後方へ回動し、該座部2Aの下面側遊端部を後側支持杆4Aの前端側上面に載置する。
これにより、座部2Aが水平に支持されるので、歩行時において利用者が休憩を取る際の椅子として利用することができる。
前側脚部3,3の下端部に設けた首振り機構8は、前側車輪6が枢着された下側支持部材8aの上端部を、前側脚部3の下端部に固定した上側支持部材8bの前方側突出部に対して水平回転可能(略360度)に連結している。
つまり、左右の前側車輪6が独立して水平回動するので、歩行車1を、利用者が望む方向へ手押し操作できる。
後側脚部4,4の下端部に設けた制動機構9は、歩行車1に対して左右対称に設けられているので一方の機構について説明する。
すなわち、後側車輪7の周面に対して圧接される形状に形成した制動部材9aの中間部側面を、後側脚部4の外側下端部に枢着した後側車輪7より上方で、該後側脚部4の外側下端部に対して前後回動可能に枢着している。
制動部材9aの後端側には、後側車輪7の周面に対して径方向に圧接されるL字状の制動片9bを形成している。また、制動部材9aの前端側中央部には、後述するチューブ9dより引き出した線条体9e(ワイヤー)の下端を連結している。
後側脚部4の下端部と制動部材9aの前端部との間には、制動部材9aの前端側を下方に向けて牽引するためのコイルスプリング9cを張架している。そのコイルスプリング9cに蓄積された復元力によって、制動部材9aの制動片9bを後側車輪7の周面に対して離間される方向に付勢している。
上述の線条体9eは、柔軟性を有するチューブ9dに挿入している。そのチューブ9dは、利用者の走行動作や走行補助車1の折畳み動作を妨げないように、車本体2の外側に配索している。
チューブ9dの上端は、後述するブレーキ杆12の基端部に係合している。また、チューブ9dより引き出した線条体9eの上端は、ブレーキレバー13の基端部に連結している。
つまり、コイルスプリング9cの復元力に抗して、後述するブレーキ杆12あるいはブレーキレバー13を引き上げ操作することにより、制動部材9aの制動片9bを下方へ回動し、後側車輪7の周面に対して径方向に押し付ける。その押し付け部分に生じる接触抵抗によって、後側車輪7の回転を低速に制動するか、回転不可に制動する。
また、ブレーキ杆12あるいはブレーキレバー13の引き上げ操作を解除すると、コイルスプリング9cの復元力によって、ブレーキ杆12及びブレーキレバー13が操作前の状態に復帰するとともに、制動部材9aの制動片9bが上方へ回動して、後側車輪7の周面から離間される。
これにより、後側車輪7に対する制動が解除されるので、歩行車1を、利用者の手で望む方向に向けて走行移動することができる。
次に、図7を用いて、上述の前側脚部3と後側脚部4とを連結する連結部材5の構造について説明する。図7[a][b][c]は連結部材5の平面図、正面図、底面図である。
連結部材5は、アルミニウム合金で構成され、図示しない押出し機を用いて図7[c]に示す断面形状に押出し成形している。
連結部材5の前端側と後端側の間に位置する幅方向中央部には、該連結部材5の上端側から下端側に貫通して、ハンドル杆11の両側下面に垂設した支柱17が上下動可能に挿入される筒状の支持孔5aを形成している。
また、車本体2の外側に位置する連結部材5の上端側外面部には、支持孔5aに対して径方向に連通して、調節ネジ5Nを螺合するためのネジ孔5bを幅方向に形成している。
ネジ孔5bに螺合した調節ネジ5Nの先端側は、支持孔5aの内周面より孔中心に向けて突出され、該支持孔5aに挿入した支柱17の孔部17aに対して係合される。
すなわち、支持孔5aの内周側に突出した調節ネジ5Nの先端側を、支柱17の所望する位置に形成した孔部17aに係合して、支持孔5a上端より上方に突出される支柱17の高さを調節する。
これにより、ハンドル部10を、利用者の身長に応じて所望する高さに段階的に伸縮調節することができる。また、ハンドル部10の高さが上下に変位することを確実に防止でき、利用者の身長に応じた高さを維持することができる。
連結部材5の前端側には、前側脚部3の上端側が垂直に挿入及び保持される縦長凹状の前側受け溝5Xを上下方向Cに形成している。また、連結部材5の後端側には、後側脚部4の上端側が垂直に挿入及び保持される縦長凹状の後側受け溝5Yを上下方向Cに形成している。
前側受け溝5Xの両側壁部5Xb間に形成した前側開口部5Xaは、前側脚部3の横幅(外径)よりも幅狭に形成され、該前側受け溝5Xの内部に対して前側脚部3が保持される間隔に開口している。
さらに、前側受け溝5Xには、前側脚部3の上端側が下方から垂直挿入され、前側受け溝5Xの両側壁部5Xbによって、前側脚部3の上端側が垂直に挿入した状態に保持される。
前側受け溝5Xに挿入した前側脚部3の上端側は、前側受け溝5Xの両側壁部5Xb間に挿通した上下2本のリベットXcによって、前側受け溝5Xの両側壁部5Xb間に固定している。また、リベットXcは、前側脚部3の上端側に対して径方向に挿通している。
すなわち、前側脚部3の上端側を、前側受け溝5Xの両側壁部5Xb間に対して前後方向A及び左右方向Bに対して移動不可に固定している。
後側受け溝5Yの両側壁部5Yb間に形成した後側開口部5Yaは、後側脚部4の横幅(或いは外径)よりも幅広に形成され、該後側受け溝5Yの内部及び外部に対して後側脚部4の出し入れが許容され該後側脚部4が前後方向に回動ガイドされる間隔に開口している。
さらに、後側受け溝5Yには、後側脚部4の上端側が後方又は下方から挿入され、後側受け溝5Yの両側壁部5Ybによって、後側脚部4の上端側が垂直に挿入した状態に保持される。
後側受け溝5Yに挿入した後側脚部4の上端側は、後側受け溝5Yの上端側壁部5Yb間に挿通した1本のリベットYcによって、後側受け溝5Yの上端側両側壁部5Yb間の上端側に枢着している。
そのリベットYcを回動中心として、歩行車1の前後方向Aと対応する方向に対して前後回動自在に設けている。
すなわち、歩行車1を、図6に示す折畳み形態に変形すると、後側脚部4は、リベットYcを回動中心として前方へ回動し、連結部材5の後側受け溝5Yに対して挿入及び保持される。
また、歩行車1を、図5に示す走行形態に変形すると、後側脚部4は、リベットYcを回動中心として後方へ回動し、連結部材5の後側受け溝5Yから引き出され、図5中の実線で示す所定角度に開角した角度に回動規制される。
次に、図8を用いて、上述の歩行車1を走行操作するハンドル部10の構造について説明する。図8は肘掛け台14を取り付けたハンドル部10の平面図である。
なお、肘掛け台14を除くハンドル部10の左側面図は、右側面図と対称にあらわれるので、左側面図を省略する。
ハンドル部10は、前方に向けて張り出す形状に形成したU字状のハンドル杆11と、ハンドル杆11の前側下部に配置したU字状のブレーキ杆12と、ハンドル杆11の後側下部に配置した左右一対のブレーキレバー13と、ハンドル杆11の両端側外面に取り付けた左右一対の肘掛け台14と、ハンドル杆11の前端側中央部に取り付けたフック部材30とで構成している。
ハンドル杆11及びブレーキ杆12は、歩行車1の前方に向けてU字状に張り出した形状に形成している。また、肘掛け台14及びフック部材30が取り付けられる部分を除いたハンドル杆11の外周面は、柔軟性を有するウレタン樹脂で被覆している。
また、ハンドル杆11の両端部に形成したグリップ部11aは、該ハンドル杆11の両端部外周面に、利用者の手で把持しやすい大きさ及び形状に形成したウレタン樹脂を装着して構成している。
ハンドル杆11の両端部間は、利用者の身体(胴部)よりも幅広となる間隔に離間している。すなわち、利用者が座部2Aに着座する際、ハンドル杆11の両端部間に対して利用者の身体(胴部)を入り込ませる動作が許容される。
また、ハンドル杆11の中央部は、利用者が座部2Aに着座した際、利用者の背部を凭れさせるための背凭れ部としての構造を備えている。
次に、図9〜図13を用いて、上述の肘掛け台14の取付け構造について説明する。
図9[a]は肘掛け台14の正面図、図9[b]は肘掛け台14の背面図、図9[c]は肘掛け台14の底面図、図10は上側可動部材14Mの内部構造を説明する横断底面図、図11[a]は肘当て部14Cの分離状態を説明する側面図、図11[b]は肘当て部14Cの取付け状態を説明する側面図、図12は肘当て部14Cの取付け状態及び左右回動状態を説明する幅方向縦断面図、図13は肘当て部14Cの分離状態を説明する幅方向縦断面図である。
肘掛け台14は、ハンドル杆11のグリップ部11aよりも前方側端部外面に固定した下側支持部14Aと、下側支持部14Aの外面に取り付けられる上側支持部14Bと、上側支持部14Bの上面に取り付けられる凹状の肘当て部14Cとで構成している。
下側支持部14Aは、車本体2の側部に位置するハンドル杆11のグリップ部11aよりも前方側外周面に固定している。また、下側支持部14Aの下部には、ブレーキ杆12及びブレーキレバー13が支持されたブレーキ支持部14dを形成している。
ブレーキ支持部14dの前側端部には、ブレーキ杆12の基端部を上下回動自在に枢着している。また、ブレーキ支持部14dの後側端部には、ブレーキレバー13の基端部を上下回動自在に枢着している。
さらに、車本体2の側部に位置するブレーキ支持部14dの外側中央面、すなわち、ハンドル杆11よりも外側に位置するブレーキ支持部14dの外向きの面には、上方から見て横断面四角形状の下側係合部14eを形成している。
下側係合部14eは、ブレーキ支持部14dの外向きの面に沿って上下方向Cに形成している。また、下側係合部14eの上端側中央部には、後述する上側係合部14gの挿入部14hの挿入が許容される上方から見て四角形の受け孔14fを上下方向Cに貫通して形成している。
また、下側支持部14A(ブレーキ支持部14d)の下端側中央部に形成した孔部14daには、中空断面形状に形成した丸形状の支柱17の上端部を挿入して、リベット5Xcにて固定している(図12参照)。
これにより、支柱17を、下側支持部14Aの下端部に対して歩行車1の後側斜め上方から前側斜め下方に向けて傾いた角度に垂設している。
下側支持部14Aの下端部より下方に露出した支柱17の外周面には、丸形状の孔部17aを支柱17の径方向に貫通して形成するとともに、該支柱17の長手方向に対して所定間隔を隔てて複数配列している。また、下側支持部14Aに垂設した支柱17は、連結部材5の支持孔5aに対して上下動可能に挿入している。
つまり、ハンドル杆11を把持して、支柱17全長を支持孔5aに沿って上下動するとともに、連結部材5の上端側外面に取り付けた調節ネジ5Nを、支柱17に形成した所望する位置の孔部17aに係合して、支持孔5a上端より上方に突出される支柱17の高さを調節する。
これにより、ハンドル部10を、利用者の身長に応じて所望する高さに伸縮調節することができる。
上側支持部14Bは、肘当て部14Cの下面に固定した上側可動部材14Mと、上側可動部材14Mの一側端部に連結した下側連結部材14Nとで構成している。
車本体2の外側に位置する上側可動部材14M(後述する下側部材16)の下面側基端部には、下側連結部材14Nの上端部を、支持軸14Pにて左右回動自在に連結している。
また、支持軸14Pに装着した捩り型のスプリング14Sは、肘当て部14Cを、図12中の実線で示す水平姿勢から同図中の仮想線で示す起立姿勢に起立する方向に向けて回動付勢している。
上側可動部材14M(後述する下側部材16)の下面側遊端部には、肘当て部14Cを水平姿勢に倒伏した際、その水平姿勢に倒伏した状態に固定するための肘当てロック調整部60を備えている(図12中の実線参照)。
肘当てロック調整部60は、ブレーキ支持部14dの段部14d1に対して車本体2の内側から係合されるロックピン61と、ロックピン61を段部14d1に対して係合される方向に付勢するコイルスプリング62と、ロックピン61及びコイルスプリング62を収容するピン収容部63と、ロックピン61を段部14d1に対する係合が解除される方向に引っ張り操作するための操作部64と、段部14d1に対するロックピン61の係合力を微調整するための調整ネジ65とで構成している。
ピン収容部63は、下側部材16の下面側遊端部に対して該下側部材16の下面側基端部に向けて固定している。また、ピン収容部63には、ロックピン61及びコイルスプリング62の収容が許容されるピン受け孔63aを、下側部材16の下面側基端部に向けて開口している。
ロックピン61は、ピン収容部63のピン受け孔63aに対して摺動可能に収容及び保持するとともに、ピン受け孔63a内に装填したコイルスプリング62の復元力により、ピン受け孔63aの一端側開口部より突出される方向に付勢している。
また、ロックピン61のピン受け孔63aより突出した先端は、ブレーキ支持部14dの段部14d1に対して係合される爪形状に形成するとともに、車本体2の内側斜め下方から外側斜め上方に向けて傾斜するテーパー面に形成している。
なお、段部14d1は、ブレーキ支持部14dの上端側中央部よりも車本体2の内側に寄った上部周面に形成している。
ロックピン61の先端と反対側の基端には、上述の操作部64を調整ネジ65にて固定している。また、調整ネジ65を回動操作することにより、段部14d1に対するロックピン61の係合力と、操作部64を操作する際の引っ張り力とを微調整することができる。
次に、肘当てロック調整部60により肘当て部14Cを水平姿勢に倒伏した状態に固定するための操作方法について説明する。
先ず、肘当て部14Cを起立姿勢に起立する場合、肘当てロック調整部60の操作部64を指で摘んだ後、ロックピン61を、コイルスプリング62に抗して車本体2の内側に向けて引っ張り操作し、ロックピン61の先端を、ブレーキ支持部14dの段部14d1から離脱させる。
これにより、肘当て部14Cは、スプリング14Sに蓄積された復元力によって、図12中の実線で示す水平姿勢から同図中の仮想線で示す起立姿勢に起立する方向に向けて回動される。
また、肘当て部14Cを起立姿勢に回動した際、上側可動部材14M(下側部材16)の下面側縁部に、下側連結部材14Nの上端側縁部が当接するので、肘当て部14Cがハンドル杆11の外側に回動した起立姿勢に回動規制することができる。
次に、肘当て部14Cを水平姿勢に倒伏する場合、肘当て部14Cの遊端側肘当て面を、車本体2の外側から内側に向けて手で押すことにより、肘当て部14Cを、スプリング14Sに抗して、図12中の仮想線で示す起立姿勢から同図中の実線で示す水平姿勢に倒伏する方向に向けて回動することができる。
肘当て部14Cを水平姿勢に倒伏する途中において、ピン収容部63のピン受け孔63aより突出するロックピン61の先端は、ブレーキ支持部14dの上部周面に対して車本体2の内側から当接される。その当接時に生じる反力によって、ロックピン61が、コイルスプリング62に抗してピン収容部63のピン受け孔63aに対して収容される方向に押し戻される。
肘当て部14Cを、図12中の実線で示す水平姿勢に倒伏して、ロックピン61がブレーキ支持部14dの段部14d1に対して係合される位置まで押し下げた際、ロックピン61は、コイルスプリング62に蓄積された復元力によってブレーキ支持部14dの段部14d1に対して係合される。
これにより、肘当て部14Cは、利用者の左右肘部が安定して支持される水平姿勢に固定される。
また、肘当て部14Cを水平姿勢に倒伏した際、上側可動部材14Mの下面側凹面部が、下側連結部材14Nの上端側外周面に当接されるので、肘当て部14Cをハンドル杆11上に回動した水平姿勢に回動規制することができる。
この結果、利用者の左右肘部を支えるのに必要な強度が得られるとともに、左右の肘部を安定して支えることができる。
肘当て部14Cは、利用者の肘部が当てやすく、該肘部が安定した状態に受け止められる大きさ及び形状に柔軟性を有するウレタン樹脂で形成している。また、肘部が当てられる上面側肘当て面は、中央部から両側部に向けて徐々に高くなる滑らか凹状曲面に形成している。
これにより、利用者の肘部を肘当て部14Cに当てた際、利用者の肘部が肘当て部14Cの上面側肘当て面にホールドされ、利用者の肘部が肘当て部14Cからズレ落ちることを防止できる。
なお、肘当て部14Cを、例えばウレタン樹脂等のクッション材の外面に、柔軟性を有するカバーを被覆して構成するもよい。
車本体2の側部に位置する下側連結部材14Nの下端側、すなわち、ブレーキ支持部14dの外向きの面と対応する下側連結部材14Nの内向き側端部には、側面から見て上下逆L字形状の上側係合部14gを上下方向Cに形成している。
上側係合部14gの下端側には、ブレーキ支持部14dの外向きの面に沿って下側係合部14eの受け孔14fに挿入される下方から見て横断面四角形状の挿入部14hを上下方向Cに形成している。また、挿入部14hは、受け孔14fに対して上下方向Cに挿入が許容される大きさ及び形状、長さに形成している。
すなわち、利用者の左右肘部を、左右一対の肘掛け台14の肘当て部14Cに当てる場合、下側連結部材14Nの上側係合部14gの挿入部14hを、ブレーキ支持部14dの下側係合部14eの受け孔14fに上方から挿入して、上側支持部14Bを下側支持部14Aに取り付ける(図11〜図13参照)。
これにより、利用者の左右肘部を、ハンドル杆11の両端に取り付けた左右一対の肘掛け台14の肘当て部14Cに当てて身体を支えるので、利用者の足や腰等に与える負担を軽減することができる。
また、肘当て部14Cの取付け位置が、車本体2の前後方向Aや左右方向Bに変位することを防止でき、利用者の左右肘部を安定して支えることができる。
また、利用者が歩行車1の座部2Aに腰掛ける際、左右の肘当て部14Cを、上側支持部14Bと下側支持部14Aの枢着部を中心として、ハンドル杆11の外側へ回動し、図12中の仮想線で示す起立姿勢に回動規制する。
これにより、利用者が座部2Aに腰掛ける際、左右の肘当て部14Cが邪魔になることがなく、腰掛けたり、立ち上がったりする動作が何等支障なく行える。
さらに、下側係合部14eの受け孔14fの内向き側中央面には、滑らかな凸面形状の凸部14iを内側に向けて突設している。また、受け孔14fの内側中央面と対向する上側係合部14gの挿入部14hの外向き側中央面には、上述の凸部14iの係合が許容される滑らかな凹面形状の凹部14jを形成している。
つまり、左右一対の肘掛け台14の肘当て部14Cを、ハンドル杆11の両端に取り付ける際、上側支持部14Bに設けた上側係合部14gの挿入部14hを、下側支持部14Aに設けた下側係合部14eの受け孔14fに上方から挿入するとともに、受け孔14fの凸部14iと挿入部14hの凹部14jを互いに係合して、挿入部14hを受け孔14fに挿入された状態に保持する。
これにより、左右の肘当て部14Cを、ハンドル杆11の両端に固定した下側支持部14Aに取り付けた状態を維持することができる(図11[b]、図12参照)。
また、左右一対の肘掛け台14の肘当て部14Cを、ハンドル杆11の両端から外す際、凸部14iと凹部14jの係合を解除しつつ、肘当て部14Cの全体を上方に持ち上げて、上側係合部14gの挿入部14hを、下側係合部14eの受け孔14fから抜き取る。
これにより、左右の肘当て部14Cを、ハンドル杆11の両端から簡単に外すことができる(図11[a]、図13参照)。
前述の上側可動部材14Mは、肘当て部14Cの下面側に固定した板状の上側部材15と、該上側部材15の下面側に配置した下側部材16とで構成している。
上側部材15及び下側部材16は、車本体2の内側に位置する部材15,16の前側角隅部を1本の支軸18にて水平回動自在に連結している。また、車本体2の外側に位置する上側部材15の後側角隅部に垂設したガイド軸19を、下側部材16の後側角隅部に形成した支軸18を中心とする円弧状のガイド孔20に挿通している。
車本体2の内側に位置する部材15,16の後側角隅部間には、肘掛け台14の角度を調節するための角度調節レバー23を水平回動自在に取り付けている。
角度調節レバー23は、円弧状のガイド孔22が形成された基端部を、下側部材16の後側外壁部に形成した開口部16aより該下側部材16内に挿入するとともに、該基端部のガイド孔22に、上側部材15の後側角隅部に垂設したガイド軸21を挿通して、ガイド軸21を中心として水平回動自在に枢着している。
開口部16aより外側に突出した角度調節レバー23の遊端側には、該角度調節レバー23を回動操作するためのハンドル部23bを形成している。また、角度調節レバー23の前側端部には、開口部16aの前側内壁部と対向して凸部23aを突出している。
その凸部23aと対向する開口部16aの前側内壁部には、凸部23aが係合される凹部16bを、支軸18を中心とする円周上に2箇所形成している。また、2箇所の凹部16bは、支軸18を中心として10度ずつ変位した角度位置に配置している。
さらに、角度調節レバー23は、ガイド軸21に巻回したコイルバネ24の復元力によって、角度調節レバー23の凸部23aが開口部16aの凹部16b対して係合される方向に回動付勢している。
肘掛け台14の角度を可変調節する場合、角度調節レバー23のハンドル部23bを指先で摘んだ後、支軸18を中心として、コイルバネ24の復元力に抗して後方側に向けて回動操作し、角度調節レバー23の凸部23aを下側部材16の凹部16bから抜き取る。
これにより、肘掛け台14の固定が解除され、支軸18を中心として、図8及び図10の実線で示す角度あるいは仮想線で示す角度に回動することができ、利用者の左右肘部を掛けるのに適した角度に回動調節できる。
次に、肘掛け台14の角度を固定する場合、角度調節レバー23のハンドル部23bから指先を離すと、角度調節レバー23が、支軸18を中心として、コイルバネ24の復元力によって前方側に向けて回動操作し、角度調節レバー23の凸部23aが開口部16aの凹部16bに係合する。
すなわち、角度調節レバー23の凸部23aを下側部材16の内側凹部16b又は外側凹部16bのいずれか一方に係合することにより、左右の肘掛け台14を、内向き角度と外向き角度の2段階に角度θを可変調節することができる。
また、左右の肘掛け台14の開角間隔は、例えば43.7cmの幅狭角度と、49.2cmの幅広角度とに可変調節することができる。
この結果、左右の肘掛け台14を、利用者の左右肘部を掛けるのに適した角度に水平回動調節することができる。
次に、図14を用いて、上述のハンドル杆11に取り付けたフック部材30の構造について説明する。図14[a]はブレーキ杆12をフック部材30の最上段に引っ掛けた状態の側面図、図14[b]はブレーキ杆12をフック部材30の中段に引っ掛けた状態の側面図、図14[c]はブレーキ杆12をフック部材30の最下段に引っ掛けた状態の側面図である。
フック部材30は、ハンドル杆11の中央部外周面に対して前後回動自在に取り付けられるフック本体30aと、フック本体30aの遊端側に取り付けられブレーキ杆12の遊端側を規制する杆掛け部材31と、該フック本体30aの遊端側に対して杆掛け部材31を固定するネジ部材32とで構成している。
フック本体30aの基端側には、ハンドル杆11の中央部外周面に対して係止される側面から見てC字状の係止部30bを形成している。
フック本体30aの基端側から遊端側に至る部分には、ブレーキ杆12の遊端側が引っ掛けられる杆掛け部30c,30dと杆掛け部材31とを設けている。
フック本体30aの遊端側には、側面から見てU字状の杆掛け部30cを形成している。また、杆掛け部30cより上位でフック本体30aの基端側に寄った部分には、ブレーキ杆12の遊端側が上段位置に規制される杆掛け部30dを形成している。
杆掛け部30cの内側対向面は、ブレーキ杆12の遊端側の引っ掛けが許容される間隔に隔てられ、フック本体30aの基端側に向けて開放している。
また、杆掛け部30cの内側対向面は、杆掛け部材31の保持が許容される間隔を隔てて平行に形成するとともに、該杆掛け部材31の両端面に形成した凸部31eが係止される凹部30eを、フック本体30aの基端側と遊端側とに寄って該フック本体30aの長手方向に対して所定間隔を隔てて設定した上下位置に2箇所形成している。
次に、ブレーキ杆12をフック部材30に引っ掛けて、歩行車1に対して制動を掛ける方法を説明する。
先ず、ブレーキ杆12をフック部材30の杆掛け部30dに引っ掛ける場合、ブレーキ杆12の遊端側を図14[a]に示す位置より上方に引き上げた後、フック部材30をブレーキ杆12の遊端側が係止される位置に回動する。
この状態で、ブレーキ杆12の遊端側をフック部材30の杆掛け部30dに引っ掛けると、該ブレーキ杆12が図14[a]に示す上段位置の引き上げ角度に回動規制され、チューブ9dの上端より引き出される線条体9eの引き出し量が最長となる。
これにより、制動機構9のコイルスプリング9cに蓄積される復元力が最大となるので、後側車輪7に付与される制動力を最も強くすることができる。
この結果、歩行車1が完全に走行停止させておくことができる。また、歩行車1を停車した場所が傾斜していても、走行停止した状態を維持することが可能である。
次に、ブレーキ杆12の遊端側を杆掛け部30cに引っ掛ける場合、予めネジ部材32による杆掛け部材31の固定を解除し、杆掛け部材31を、フック本体30aの杆掛け部30cから抜き取っておく。
この場合、ブレーキ杆12の遊端側を杆掛け部30cに引っ掛けて、該ブレーキ杆12を図14[c]に示す下段位置の引き上げ角度に回動規制した際、制動機構9のコイルスプリング9cに蓄積された復元力によって、線条体9eがチューブ9d内に収容され、チューブ9dの上端より引き出される線条体9eの引き出し量が最短となる。
これにより、コイルスプリング9cに蓄積される復元力が最小となるので、後側車輪7に付与される制動力を、歩行能力が低い利用者に応じて最も弱い状態に調節することができる。
この結果、歩行車1を利用者の歩行能力に応じた速度で移動することが可能で、車自体が勝手に移動しない程度に制動を掛けることができる。
次に、杆掛け部材31を、フック本体30aの杆掛け部30c内に嵌め込み、該杆掛け部30c内の上段側凹部30eに係止してネジ部材32で固定した後、ブレーキ杆12の遊端側を杆掛け部30c内の杆掛け部材31に引っ掛けると、該ブレーキ杆12が図14[b]に示す中段位置の引き上げ角度に回動規制され、チューブ9dの上端より引き出される線条体9eの引き出し量が上述の最長よりも短く、最短よりも長い中程度の長さとなる。
これにより、制動機構9のコイルスプリング9cに蓄積される復元力が上述の最大よりも弱くなるので、後側車輪7に付与される制動力を、歩行能力が中程度の利用者に応じた状態に調節することができる。
この結果、歩行車1を、歩行能力が中程度の利用者に応じた速度で走行移動することができる。
次に、杆掛け部材31を、杆掛け部30c内の下段側凹部30eに係止してネジ部材32で固定した場合、ブレーキ杆12の遊端側を杆掛け部30c内の杆掛け部材31上に引っ掛けると、該ブレーキ杆12が図14[b]に示す中段位置よりも低い位置の引き上げ角度に回動規制され、チューブ9dの上端より引き出される線条体9eの引き出し量が上述の中程度よりも短くなる。
これにより、制動機構9のコイルスプリング9cに蓄積される復元力が上述の中程度よりも弱くなるので、後側車輪7に付与される制動力を、歩行能力が中程度以下の利用者に応じた状態に弱くすることができる。
この結果、歩行車1を、歩行能力が中程度以下の利用者に応じた速度で走行移動することができる。
次に、フック部材30による制動を解除する場合、制動機構9のコイルスプリング9cに抗して、ブレーキ杆12の遊端側を上方へ引き上げ、フック部材30の杆掛け部30cから抜き取った後、フック部材30を前方へ回動してロック解除する。
すると、ブレーキ杆12が、線条体9e及びチューブ9dを介して、コイルスプリング9cに蓄積された復元力によって制動状態から制動解除状態へ回動するとともに、制動部材9aの制動片9bが上方へ回動して、後側車輪7の周面から離間される。
これにより、後側車輪7に対する制動が解除され、フリー回転可能な状態となるので、歩行車1を、利用者の手で軽く押すだけで走行移動することができる。
以上のように、上側支持部14Bに設けた上側係合部14gの挿入部14hを、下側支持部14Aに設けた下側係合部14eの受け孔14fに上方から挿入し、受け孔14fの凸部14iと挿入部14hの凹部14jを互いに係合して、挿入部14hを受け孔14fに挿入された状態に保持する。これにより、左右の肘当て部14Cを、ハンドル杆11両端の利用者の左右肘部が支持される位置に規制することができる。
また、凸部14iと凹部14jの係合を解除しつつ、肘当て部14Cの全体を上方に持ち上げて、上側係合部14gの挿入部14hを、下側係合部14eの受け孔14fから抜き取ることにより、左右の肘当て部14Cを、ハンドル杆11の両端から簡単に外すことができる。
この結果、左右一対の肘掛け台14の肘当て部14Cを、ハンドル杆11両端の利用者の左右肘部が安定して支持される位置に対して正確且つ確実に取り付けることができるとともに、該肘当て部14Cの着脱が簡単且つ容易に行える。
また、左右の肘当て部14Cを、例えば利用者の肩幅や体型等に応じて、利用者の左右肘部が安定して支持される大きさ及び形状に形成した肘当て部14Cに着脱交換することもできる。
次に、図15〜図31を用いて、肘当て部14Cの他の取付け構成について説明する。なお、上記実施形態と同一の構成部分は、同一の符号を記してその詳細な説明を省略する。
先ず、図15、図16を用いて、下側支持部14Aと上側支持部14Bの他の取付け構造について説明する。図15は肘当て部14Cの他の取付け構造を説明する幅方向縦断面図、図16は図15の肘当て部14Cの分離状態を説明する幅方向縦断面図である。
下側支持部14Aのブレーキ支持部14dの外向きの面、すなわち、ハンドル杆11よりも外側に位置するブレーキ支持部14dの外向きの中央面には、後述する孔部14lに対して挿入される軸部14kを車本体2の左右方向Bに突設している。
上側支持部14Bの下側連結部材14Nの内向きの面、すなわち、下側支持部14Aの外向きの面と対向する下側連結部材14Nの内向きの面には、軸部14kの挿入が許容される孔部14lを車本体2の左右方向Bに貫通して開口している。
軸部14kの外周面と対向する孔部14lの内周面には、軸部14kの軸方向と直交する方向にコイルスプリング14mで付勢されたピン型(又はボール型)の係止体14nを出没自在に保持している。また、係止体14nと対向する位置の軸部14kの外周面には、係止体14nが係合される凹状の受け部14oを形成している。
詳述すると、上側支持部14Bと下側支持部14Aを図16中矢印で示す左右方向Bに相対移動させ、軸部14kを孔部14lに挿入する。また、孔部14l側に保持した係止体14nを、軸部14k側に設けた受け部14oに係合して、軸部14kを孔部14lに挿入された状態に抜止めする。
これにより、左右の肘当て部14Cを、ハンドル杆11両端の利用者の左右肘部が支持される位置に規制することができる。
一方、コイルスプリング14mに抗して、係止体14nを受け部14oから離脱させるとともに、上側支持部14Bと下側支持部14Aを、軸部14kが孔部14lから抜き取られる方向に相対移動させて分離すれば、左右の肘当て部14Cを、ハンドル杆11の両端から簡単に外すことができる。
この結果、左右の肘当て部14Cを、ハンドル杆11両端の利用者の左右肘部が安定して支持される位置に対して正確且つ確実に取り付けることができる。また、肘当て部14Cの取付け位置が変位することも防止でき、前記実施形態と略同等の作用及び効果を奏することができる。
次に、図17、図18を用いて、上述の係止体14nと受け部14oに代わる他の保持構造について説明する。図17は軸部14kと孔部14lの他の保持構造を説明する幅方向縦断面図、図18は図17の肘当て部14Cの分離状態を説明する幅方向縦断面図である。
軸部14kの外周面と対向する孔部14lの内周面に、後述する係止凹部14qに対して係止される方向に復元力を備えた板バネ状の係止爪部14pを配置している。また、係止爪部14pと対向する位置の軸部14kの外周面に、係止爪部14pが係止される係止凹部14qを形成している。
詳述すると、上側支持部14Bと下側支持部14Aを図18中矢印で示す左右方向Bに相対移動させ、軸部14kを孔部14lに挿入するとともに、孔部14l側に配置した係止爪部14pを、軸部14k側に設けた係止凹部14qに係止して、軸部14kを孔部14lに挿入された状態に抜止めする。
これにより、左右の肘当て部14Cを、ハンドル杆11両端の利用者の左右肘部が支持される位置に規制することができる。
一方、係止爪部14pの復元力に抗して、該係止爪部14pを係止凹部14qから離脱させるとともに、上側支持部14Bと下側支持部14Aを、軸部14kが孔部14lから抜き取られる方向に相対移動させて分離すれば、左右の肘当て部14Cを、ハンドル杆11の両端から簡単に外すことができる。
この結果、左右の肘当て部14Cを、ハンドル杆11両端の利用者の左右肘部が安定して支持される位置に対して正確且つ確実に取り付けることができる。また、肘当て部14Cの取付け位置が変位することも防止できるので、前記実施形態と略同等の作用及び効果を奏することができる。
次に、図19、図20を用いて、上述の係止体14nと受け部14oに代わるその他の保持構造の例について説明する。図19は軸部14kと孔部14lのその他の保持構造を説明する幅方向縦断面図、図20は図19の肘当て部14Cの分離状態を説明する幅方向縦断面図である。
軸部14kの外周面と対向する孔部14lの内周面に、後述する溝条部14sが係合される突条部14rを軸部14kの軸方向と平行して形成している。また、溝条部14sと対向する位置の軸部14kの外周面に、突条部14rが係合される溝条部14sを軸部14kの軸方向と平行して形成している。
軸部14kの孔部14lに挿入される挿入側先端部には、孔部14lに対して挿入が許容され、突条部14rの軸方向端面に対して当接される大きさ及び形状に形成したロック部材14tを回動操作可能に枢着している。
また、ロック部材14tの周縁部には、突条部14rの挿入が許容される窓部14uを切欠き形成している。
詳述すると、ロック部材14tを、軸部14kの軸芯を中心して軸周り(矢印方向)に回動操作し、該ロック部材14tの窓部14uを、軸部14kの溝条部14sの端面と対向する位置に移動させ、窓部14uと溝条部14sを軸方向に連通させる。
続いて、上側支持部14Bと下側支持部14Aを図20中矢印で示す左右方向Bに相対移動させ、軸部14kを孔部14lに挿入するとともに、孔部14lに形成した突条部14rを、ロック部材14tの窓部14uから軸部14kの溝条部14sに挿入する。
この後、ロック部材14tを軸周りに回動操作し、該ロック部材14tの窓部14uを、軸部14kの溝条部14sと連通しない位置に偏心させ、窓部14uがない周縁部を、溝条部14sの端面と対向する位置に移動して、溝条部14sに挿入した突条部14rの端面に対向することにより、軸部14kを孔部14lに挿入された状態に抜止めする。
これにより、左右の肘当て部14Cを、ハンドル杆11両端の利用者の左右肘部が支持される位置に規制することができる。
また、ロック部材14tを回動操作して、該ロック部材14tの窓部14uを、軸部14kの溝条部14sと対向する位置に移動させ、窓部14uと溝条部14sを軸方向に連通させて、ロック部材14tによる突条部14rの抜止めを解除する。
この後、上側支持部14Bと下側支持部14Aを、軸部14kが孔部14lから抜き取られる方向に相対移動させて分離すれば、左右の肘当て部14Cを、ハンドル杆11の両端から簡単に外すことができる。
この結果、左右一対の肘掛け台14の肘当て部14Cを、ハンドル杆11両端の利用者の左右肘部が安定して支持される位置に対して正確且つ確実に取り付けることができる。また、肘当て部14Cの取付け位置が変位することも防止できるので、前記実施形態と略同等の作用及び効果を奏することができる。
次に、図21を用いて、下側支持部14Aと上側支持部14Bのその他の取付け構造について説明する。図21は肘当て部14Cのその他の取付け構造のその他の例を説明する幅方向縦断面図である。
下側支持部14Aのブレーキ支持部14dの上側外面には、後述する上側嵌着部50Bの嵌着が許容される前方から見て断面半円形状の下側嵌着部50Aを形成している。
下側嵌着部50Aと対向する下側連結部材14Nの下側外面には、前方から見て下面側が開放された断面C字形状の上側嵌着部50Bを形成している。
また、下側嵌着部50Aと上側嵌着部50Bの対向面には、車本体2の左右方向Bに対して互いに係止される凸状係止部51aと凹状係止部51bを形成している。
詳述すると、下側支持部14Aと上側支持部14Bを図21中矢印で示す上下方向Cに相対移動させ、下側嵌着部50Aと上側嵌着部50Bを互いに嵌着するとともに、凸状係止部51aと凹状係止部51bを互いに係合して、上側支持部14Bを下側支持部14Aに取り付けた状態に保持する。
これにより、左右の肘当て部14Cを、ハンドル杆11両端の利用者の左右肘部が支持される位置に規制することができる。
一方、凸状係止部51aと凹状係止部51bの係合を解除して、下側支持部14Aを上側支持部14Bから分離すれば、左右の肘当て部14Cを、ハンドル杆11の両端から簡単に外すことができる。
この結果、左右一対の肘掛け台14の肘当て部14Cを、ハンドル杆11両端の利用者の左右肘部が安定して支持される位置に対して正確且つ確実に取り付けることができる。また、肘当て部14Cの取付け位置が変位することも防止できるので、前記実施形態と略同等の作用及び効果を奏することができる。
次に、図22を用いて、上述の凸状係止部51aと凹状係止部51bに代わるその他の保持構造について説明する。図22はマグネット52aによるその他の保持構造を説明する幅方向縦断面図である。
下側嵌着部50Aと上側嵌着部50Bの対向面に、上下嵌着部50A,50B嵌着状態を保持する磁力に励磁したマグネット52aと、該マグネット52aにより吸着可能な被吸着体52b(例えば金属板、逆磁性のマグネット等)を付設している。
詳述すると、下側嵌着部50Aと上側嵌着部50Bを互いに嵌着した際、マグネット52aと被吸着体52bを互いに吸着させて、その吸着力により上側支持部14Bを下側支持部14Aに取り付けた状態に保持するので、左右の肘当て部14Cを、ハンドル杆11両端の利用者の左右肘部が支持される位置に規制することができる。
一方、マグネット52aと被吸着体52bの吸着力に抗して、下側嵌着部50Aと上側嵌着部50Bを分離すれば、左右の肘当て部14Cを、ハンドル杆11の両端から簡単に外すことができるので、前記実施形態と略同等の作用及び効果を奏することができる。
次に、図23、図24を用いて、上述の凸状係止部51aと凹状係止部51bに代わるその他の保持構造について説明する。図23は溝条係止部53aと突条係止部53bによるその他の保持構造を説明する側面図、図24は肘当て部14Cの取付け状態と分離状態を説明する幅方向縦断面図である。
下側嵌着部50Aの外側両側下縁部には、後述する突条係止部53bの係止が許容される溝条係止部53aを車本体2の前後方向Aに形成している。また、上側嵌着部50Bの内側両側下縁部には、溝条係止部53aに対して係止される突条係止部53bを車本体2の前後方向Bに形成している。
詳述すると、下側支持部14Aと上側支持部14Bを図23中矢印で示す上下方向Cに相対移動させ、上側嵌着部50Bの両側下縁部を外側に向けて拡張しながら下側嵌着部50Aの外面に嵌着するとともに、溝条係止部53aと突条係止部53bを互いに係合して、上側支持部14Bを下側支持部14Aに取り付けた状態に保持する。
これにより、左右の肘当て部14Cを、ハンドル杆11両端の利用者の左右肘部が支持される位置に規制することができる。
一方、溝条係止部53aと突条係止部53bの係合を解除して、上側支持部14Bと下側支持部14Aを上下方向Cに分離すれば、左右の肘当て部14Cを、ハンドル杆11の両端から簡単に外すことができる。
この結果、左右一対の肘掛け台14の肘当て部14Cを、ハンドル杆11両端の利用者の左右肘部が安定して支持される位置に対して正確且つ確実に取り付けることができるとともに、肘当て部14Cの着脱が簡単且つ容易に行えるので、前記実施形態と略同等の作用及び効果を奏することができる。
また、左右一対の肘当て部14Cの取付け位置が、車本体2の前後方向Aや左右方向B、上下方向Cに変位することも防止でき、利用者の左右肘部を安定して支えることができる。
次に、図25、図26を用いて、下側支持部14Aと上側支持部14Bのその他の取付け構造について説明する。図25は肘当て部14Cのその他の取付け構造の説明する側面図、図26は図25の肘当て部14Cの取付け状態を説明する幅方向縦断面図である。
下側嵌着部50Aの溝条部54aを、下側支持部14Aのブレーキ支持部14dの後端に達する長さに形成するとともに、溝条部54aの後端を、ハンドル杆11の端部と一致する方向に向けて開口している。
詳述すると、下側支持部14Aと上側支持部14Bを図25中矢印で示す前後方向Aに相対移動させながら、突条部54bを溝条部54aに対して後方(図中右側)から前方(図中左側)に向けて前後方向Aにスライド係合する。
かつ、嵌着部50A,50Bの対向面に形成した凸状係止部51aと凹状係止部51bを互いに係合して、上側支持部14Bを下側支持部14Aに取り付けた状態に保持する。これにより、左右の肘当て部14Cを、ハンドル杆11両端の利用者の左右肘部が支持される位置に規制することができる。
一方、凸状係止部51aと凹状係止部51bの係合を解除して、上側支持部14Bと下側支持部14Aを、突条部54bが溝条部54aから抜き取られる方向に相対移動させて分離すれば、左右の肘当て部14Cを、ハンドル杆11の両端から簡単に外すことができる。
この結果、左右の肘当て部14Cを、ハンドル杆11両端の利用者の左右肘部が安定して支持される位置に対して正確且つ確実に取り付けることができるとともに、肘当て部14Cの着脱が簡単且つ容易に行えるので、前記実施形態と略同等の作用及び効果を奏することができる。
また、肘当て部14Cの取付け位置が、車本体2の前後方向Aや左右方向B、上下方向Cに変位することも防止でき、利用者の左右肘部を安定して支えることができる。
次に、図27、図28を用いて、肘当て部14Cを前後着脱自在に設けたその他の取付け構造について説明する。図27は肘当て部14Cを前後着脱するその他の取付け構造を説明する側面図、図28は図27の肘当て部14Cの前後着脱構造を説明する幅方向縦断面図である。
下側支持部14Aのブレーキ支持部14dの外向き側中央面には、後述する凹状係合部43の係合が許容される前方から見て縦断面T形状の凸状係合部42を、該ブレーキ支持部14dの外向き側中央面に沿って前後方向Aに形成している。
上側支持部14Bの下側連結部材14Nの下端側には、凸状係合部42に対して係合が許容される大きさ及び形状に形成した凹状係合部43を前後方向Aに形成している。また、凹状係合部43の凸状係合部42と対向する面には、上側係合部42の外面に対して係合が許容されるアリ溝43bを形成している。
凸状係合部42の外向き側中央面には、後述する係止孔43aに対して係合する方向にコイルスプリング42bで付勢されたピン型の係止体42aを出没自在に保持している。また、係止体42aと対向する位置の凹状係合部43の内向き側中央面には、上述の係止体42aの係合が許容される係止孔43aを厚み方向に貫通して形成している。
詳述すると、下側支持部14Aと上側支持部14Bを図27中矢印で示す前後方向Aに相対移動させながら、凹状係合部43を凸状係合部42に対して後方(図中右側)から前方(図中左側)に向けて前後方向Aにスライド係合する。
かつ、係合部42,43の対向面に形成した係止体42aを係止孔43aに係合して、上側支持部14Bを下側支持部14Aに取り付けた状態に保持する。
これにより、左右の肘当て部14Cを、ハンドル杆11の両端に対して確実に取り付けることができる。また、係止体42aと係止孔43aを係合することによって、肘当て部14Cの取付け位置が、車本体2の前後方向Aや左右方向B、上下方向Cに変位することを防止できるとともに、該肘当て部14Cがハンドル杆11の端部から脱落することも防止できる。
一方、コイルスプリング42bに抗して、係止体42aと係止孔43aの係合を解除し、下側支持部14Aと上側支持部14Bを、凸状係合部42が凹状係合部43から抜き取られる方向に相対移動させて分離すれば、左右の肘当て部14Cを、ハンドル杆11の両端から簡単に外すことができる。
この結果、左右の肘当て部14Cを、ハンドル杆11両端の利用者の左右肘部が安定して支持される位置に対して正確且つ確実に取り付けることができる。また、肘当て部14Cの取付け位置が変位することも防止できるので、前記実施形態と略同等の作用及び効果を奏することができる。
次に、図29、図30を用いて、肘当て部14Cの位置を左右調節自在に設けた取付け構造のその他の例を説明する。図29は肘当て部14Cの左右位置調節構造を説明する幅方向縦断面図、図30は図29の肘当て部14Cの左右位置調節構造を説明する横断底面図である。
上側支持部14Bと肘当て部14Cの対向面間には、肘当て部14Cを、車本体2の図中矢印で示す左右方向Bに向けて移動調節するための左右位置調節部15Xを設けている。
左右位置調節部15Xは、上側部材15を、肘当て部14Cに固定した上側可動体15aと、下側連結部材14Nに連結した下側可動体15bとに分割するとともに、該可動体15a,15bを、下側可動体15bの揺動側中央面に形成した横長のガイド孔15cを介して、調節ネジ15d及びナット15eにて左右方向Bに対して移動可能に連結している。
これにより、左右の肘当て部14Cを、例えば利用者の肩幅や体型等に応じて、該利用者の左右肘部が安定して支持される最適な左右位置に移動調節することができる。
次に、図31を用いて、肘当て部14Cの位置を前後調節自在に設けた取付け構造のその他の例を説明する。図31は肘当て部14Cの前後位置調節構造を説明する横断底面図である。
上側支持部14Bと肘当て部14Cの対向面間には、肘当て部14Cを、車本体2の図中矢印で示す前後方向Aに向けて移動調節するための前後位置調節部15Yを設けている。
前後位置調節部15Yは、上側部材15の上側可動体15aと下側可動体15bとを、下側可動体15bの揺動側中央面に形成した縦長のガイド孔15cを介して、調節ネジ15d及びナット15eにて前後方向Aに対して移動可能に連結している。
これにより、左右の肘当て部14Cを、利用者の左右肘部が安定して支持される最適な前後位置に移動調節することができる。
この結果、肘当て部14Cを、例えば利用者の肩幅や体型等に応じて取り替えなくても、肘当て部14Cの位置を前後方向Aや左右方向Bに移動調節するだけで、利用者の左右肘部を安定して支持することができる。
また、左右位置調節部15Xと前後位置調節部15Yを併用することにより、左右の肘当て部14Cを、利用者の左右肘部が安定して支持される最適な左右位置及び前後位置に移動調節することができる。
なお、調節ネジ15d及びナット15eの代わりに、例えば調節レバーの回動操作によって、肘当て部14Cを前後方向Aや左右方向Bに対して段階的に移動調節可能に設けてもよい。
この考案の構成と、前記実施形態との対応において、
この考案の下側取付け部は、実施形態の下側係合部14eと、受け孔14fと、軸部14kと、凸状係合部42と、下側嵌着部50Aに対応し、
以下同様に、
上側取付け部は、上側係合部14gと、挿入部14hと、孔部14lと、凹状係合部43と、上側嵌着部50Bに対応し、
係合保持手段は、受け孔14fと挿入部14h、係止体14nと受け部14o、係止爪部14pと係止凹部14q、突条部14rと溝条部14s、係止体42aと係止孔43a、凸状係合部42と凹状係合部43、凸状係止部51aと凹状係止部51b、マグネット52aと被吸着体52b、溝条係止部53aと突条係止部53b、溝条部54aと突条部54bに対応し、
凸部は、凸部14iと、凸状係止部51aに対応し、
凹部は、凹部14jと、凹状係止部51bに対応し、
付勢手段は、コイルスプリング14mと対応するも、
この考案は、上述の実施形態の構成のみに限定されるものではなく、請求項に示される技術思想に基づいて応用することができ、多くの実施の形態を得ることができる。
前記実施形態の下側係合部14eの受け孔14fと上側係合部14gの挿入部14hの対向面に、上下係合部14e,14gを係合状態に保持する磁力に励磁したマグネットと、該マグネットにより吸着可能な被吸着体(例えば金属板、逆磁性のマグネット等)を付設して、上下係合部14e,14gの係合状態を、マグネットと被吸着体の吸着力により保持してもよい。
また、図15、図16に示す係止体14nと受け部14o、又は、図17、図18に示す係止爪部14pと係止凹部14qを、前記実施形態の下側係合部14eと上側係合部14gの対向面に設けてもよい。
1…歩行車
2…車本体
2A…座部
3…前側脚部
4…後側脚部
5…連結部材
6…前側車輪
7…後側車輪
8…首振り機構
9…制動機構
10…ハンドル部
11…ハンドル杆
14…肘掛け台
14A…下側支持部
14B…上側支持部
14C…肘当て部
14d…ブレーキ支持部
14e…下側係合部
14f…受け孔
14g…上側係合部
14h…挿入部
14i…凸部
14j…凹部
14k…軸部
14l…孔部
14m…コイルスプリング
14n…係止体
14o…受け部
14p…係止爪部
14q…係止凹部
14r…突条部
14s…溝条部
14t…ロック部材
14u…窓部
17…支柱
17a…孔部
42…凸状係合部
42a…係止体
42b…コイルスプリング
43…凹状係合部
43a…係止孔
43b…アリ溝
50A…下側嵌着部
50B…上側嵌着部
51a…凸状係止部
51b…凹状係止部
52a…マグネット
52b…被吸着体
53a…溝条係止部
53b…突条係止部
54a…溝条部
54b…突条部

Claims (11)

  1. 前側に配置した左右一対の前側脚部と、後側に配置した左右一対の後側脚部と、該前後脚部の上端側を連結する連結部材と、該前後脚部の下端部に枢着した車輪と、前記連結部材の上方に配置したハンドル部とを、車本体に備えてなる歩行車であって、
    前記ハンドル部を、
    前記車本体の前方に向けて張り出す形状に形成したU字状のハンドル杆と、該ハンドル杆の両端に取り付けた左右一対の肘掛け台とで構成し、
    前記肘掛け台を、
    前記ハンドル杆の端部側外面に固定される下側支持部と、該下側支持部の外面に取り付けられる上側支持部と、該上側支持部の上面に取り付けられる凹状の肘当て部とで構成し、
    前記下側支持部と前記上側支持部の対向する部分に、互いに係合される大きさ及び形状に形成した下側取付け部と上側取付け部を設け、
    前記下側取付け部と前記上側取付け部の対向面に、該上下取付け部を互いに係合した状態に保持する係合保持手段を設けた
    歩行車。
  2. 前記下側取付け部を、
    前記下側支持部の前記ハンドル杆よりも外側に位置する外向きの面に形成した受け孔で構成し、
    前記上側取付け部を、
    前記上側支持部の前記下側支持部の外向きの面と対向する内向きの面に形成した挿入部で構成し、
    前記受け孔と前記挿入部を、前記外向きの面と前記内向きの面に沿って上下方向に形成するとともに、前記車本体の上下方向に対して挿入が許容される大きさ及び形状に形成した
    請求項1に記載の歩行車。
  3. 前記下側取付け部を、
    前記下側支持部の前記ハンドル杆よりも外側に位置する外向きの面に突設した軸部で構成し、
    前記上側取付け部を、
    前記上側支持部の前記下側支持部の外向きの面と対向する内向きの面に形成した孔部で構成し、
    前記軸部と前記孔部を、前記車本体の左右方向に対して挿入が許容される大きさ及び形状に形成した
    請求項1に記載の歩行車。
  4. 前記下側取付け部を、
    前記下側支持部の前記ハンドル杆よりも外側に位置する外向きの面に形成した凸状係合部で構成し、
    前記上側取付け部を、
    前記上側支持部の前記下側支持部の外向きの面と対向する内向きの面に形成した凹状係合部で構成し、
    前記凸状係合部と前記凹状係合部を、前記外向きの面と前記内向きの面に沿って前後方向に形成するとともに、前記車本体の前後方向に対して係合が許容される大きさ及び形状に形成した
    請求項1に記載の歩行車。
  5. 前記下側取付け部を、
    前記下側支持部の上面側に形成した下側嵌着部で構成し、
    前記上側取付け部を、
    前記上側支持部の下面側に形成した上側嵌着部で構成し、
    前記下側嵌着部と前記上側嵌着部を、前記車本体の上下方向又は前後方向に対して嵌着が許容される大きさ及び形状に形成した
    請求項1に記載の歩行車。
  6. 前記係合保持手段を、
    前記下側取付け部と前記上側取付け部の対向面のいずれか一方の面に設けた凸部と、他方の面に設けた前記凸部の係合が許容される凹部とで構成した
    請求項1〜5のいずれか一つに記載の歩行車。
  7. 前記係合保持手段を、
    前記下側取付け部と前記上側取付け部の対向面のいずれか一方の面に保持した係止体と、他方の面に設けた前記係止体の係合が許容される受け部又は係止孔とで構成し、
    前記係止体が保持された一方の面に、前記係止体が前記受け部又は係止孔に対して係合される方向に付勢する付勢手段を設けた
    請求項1〜5のいずれか一つに記載の歩行車。
  8. 前記係合保持手段を、
    前記下側取付け部と前記上側取付け部の対向面のいずれか一方の面に設けた係止爪部と、他方の面に設けた前記係止爪部の係止が許容される係止凹部とで構成し、
    前記係止爪部自体に、前記係止爪部が前記係止凹部に対して係止される方向に付勢する復元力を備えた
    請求項1〜5のいずれか一つに記載の歩行車。
  9. 前記係合保持手段を、
    前記軸部の外周面に沿って軸方向に設けた突条部と、前記孔部の内周面に沿って軸方向に設けた前記突条部が係合される溝条部とで構成し、
    前記軸部の先端に、前記孔部に対して挿入が許容され前記突条部の端面に対して当接される大きさ及び形状に形成したロック部材を軸周りに回動可能に枢着するとともに、該ロック部材の周縁部に、前記突条部の挿入が許容される窓部を形成した
    請求項3に記載の歩行車。
  10. 前記係合保持手段を、
    前記下側取付け部と前記上側取付け部の対向面のいずれか一方の面に設けたマグネットと、他方の面に設けた前記マグネットの吸着が許容される被吸着体とで構成した
    請求項1〜5のいずれか一つに記載の歩行車。
  11. 前記係合保持手段を、
    前記下側取付け部と前記上側取付け部の対向面のいずれか一方の面に設けた溝条部と、他方の面に設けた前記溝条部の係合が許容される突条部とで構成し、
    前記溝条部と前記突条部を、前記上下支持部の対向面に沿って前記車本体の前後方向に設けた
    請求項1〜5のいずれか一つに記載の歩行車。
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