JP3132749U - 杖ホルダー - Google Patents

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Abstract

【課題】杖を使用する高齢者や身体の不自由な者あるいは病院等でリハビリテーションを必要とする者が、車いすやベッドに腰掛ける際や立ち上る際に、杖を簡単に始末・取り出しできる、構造の簡単な杖ホルダーを提供する。
【解決手段】弾性ゴム製からなり、ホルダー本体21の一方に杖11の胴部を保持する杖保持部を、他方に車いす1の垂直パイプ部材2Aに対する固着部を形成し、杖保持部は、前方に開口して杖の胴部を前方から挿脱自在に保持する左右一対の杖保持片から構成し、前記固着部は、スリットにより左右に分割されてスリットを拡開する方向に弾性変形可能な一対の固着片から構成し、この一対の固着片は、弾性復帰力によって垂直パイプ部材2Aに左右から抱き付いて密着固定する構成とする。固着部を締め付ける締め付けバンドを設ける。
【選択図】図1

Description

本考案は、杖を使用する高齢者や身体の不自由な者あるいは病院等でリハビリテーションを必要とする者が、車いすやベッドに腰掛ける際にあるいはそれらから立ち上る際に、杖を簡単に始末・取り出しできる、杖ホルダーに関するものである。
足腰の弱った高齢者や身体の不自由な者あるいはリハビリテーションを必要とする者が、自宅や病院内を移動したり、外に出かける場合、杖の助けを借りたり、車いすを用いる例が多い。ところが、車いすで移動する場合には、杖の始末に困ることが多い。
例えば、車いすに腰掛けた姿勢で、杖を膝の上に載せながら移動すると、杖が膝の上で安定せず、車いすから床に落ちるおそれがある。高齢者等にとって、車いすに腰掛けた姿勢で、床に落ちた杖を拾うのは、無理な姿勢、動作を強いられることもあり、一苦労である。
また、車いすによる移動だけでなく、自宅や病院のベッドに腰掛けたり、横になる際にも杖の始末に困ることが多く、杖をベッドの脇に立て掛けたままにしておくと、はずみで杖が床に落ちるおそれがある。この場合も、高齢者等にとって、床から杖を拾い上げるには、腰を屈めた無理な姿勢、動作を強いられ、非常に苦労する。
杖ホルダーとして、従来より、トイレや受付デスク等の壁面の適宜位置に支持板部材を接着固定し、支持板部材にC字状弾性係止片部を設置し、杖を前記C字状弾性係止片部に着脱できるようにしたもの(特許文献1)、電動車いすの後部に杖保持装置を設けて、同杖保持装置内に杖を保持できるようにしたもの(特許文献2)が提案されている。
特許公開2004−57422号公報 特許公開平8−112315号公報
しかし、特許文献1の杖ホルダーは、単に壁面付近に杖を保持させることができるに過ぎず、移動する車いすには適用できず、また、特許文献2の電動車いすの杖保持装置の場合は、構造が複雑であって、製造コストの面から言っても、高価な価格帯の電動車いす以外に適用するのは難しいものである。
本考案は前記課題に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、杖を使用する高齢者や身体の不自由な者が、車いすやベッドに腰掛ける際や立ち上る際に、杖を簡単に始末・取り出しできる杖ホルダーを提供することにある。また、、構造が非常に簡単で、車いすやベッドに簡単に取付け・取り外しができ、製造コストの安価な杖ホルダーを提供することにある。さらには、取扱いの安全な杖ホルダーを提供することにある。
前記課題を達成するために、本考案に係る請求項1の杖ホルダーは、弾性ゴム製からなり、ホルダー本体の一方に杖の胴部を保持する杖保持部が、他方に取付け対象の垂直部材に対する固着部がそれぞれ形成され、
前記杖保持部は、前方に開口して杖の胴部を前方から挿脱自在に保持する左右一対の杖保持片から構成され、
前記固着部は、スリットにより左右に分割されてスリットを拡開する方向に弾性変形可能な一対の固着片から構成され、
この一対の固着片は、弾性復帰力によって取付け対象の垂直部材に左右から抱き付いて密着固定される構成である、ことを特徴とする。
本考案の請求項1記載の杖ホルダーによると、取付け対象である車いすやベッドの垂直部材に対し、ホルダー本体を取り付けるには、まず、ホルダー本体の他方の固着部の固着片の先端を左右に弾性変形させて、その間のスリットを拡開し、その状態で、垂直部材を間に挟んでその両側に位置させ、しかる後、弾性復帰力によって、左右の固着片を、垂直部材に対し左右から抱き付かせるようにして密着固定させる。左右の固着片の左右への弾性変形と弾性復帰力を利用して、ホルダー本体を垂直部材に対し簡単に取り付けできる。
杖使用者は、起立状態の杖の胴部をホルダー本体の前方から左右の杖保持片の内側に押し込むことで、杖をホルダー本体に対し簡単に保持させることができる。これにより、杖を使用する高齢者や身体の不自由な者が、車いすやベッドに腰掛ける際や立ち上る際に、手元で、杖を簡単に始末・取り出しできる。
また、上記構造の杖ホルダーは、弾性ゴム製からなるもので、一体構造で実現でき、構造が非常に簡単で、安価な製造コストで提供できる。しかも、ゴム製であるから、金属製などに比べて取扱いが安全であり、手の不自由な者が取り扱い時に怪我をするといった不具合もない。
本考案の請求項2に係る杖ホルダーは、前記一対の固着片が、前記一対の杖保持片の摘み操作により、左右に拡開して、垂直部材の両側に位置可能とするとともに、杖保持片の掴み操作の解除により、垂直部材に抱き付いて密着固定される構成である、ことを特徴とする。
本考案の請求項2記載の杖ホルダーによると、一対の杖保持片の摘み操作および解除操作により、ホルダー本体を取付け対象の垂直部材に対し、より簡単に取り付けることができるし、取り外しも容易である。
本考案の請求項3に係る杖ホルダーは、前記一対の杖保持片の先端を、奥方から前方へ向けて末広がりとなるテーパ形状とし、垂直部材の外径に対し、奥方側が幅狭で、前方側が幅広となる寸法としたことを特徴とする。
本考案の請求項3記載の杖ホルダーによると、前記一対の杖保持片の先端を、奥方から前方へ向けて末広がりとなるテーパ形状としたから、左右の杖保持片を左右に弾性変形させながら、杖の胴部を前方から杖保持片の内側奥方へスムーズに挿通させることができ、力の弱った高齢者等であっても、杖をより簡単かつ確実にホルダー本体に保持させることができる。
本考案の請求項4に係る杖ホルダーは、前記一対の杖保持片に、内周面に沿って溝部を形成したことを特徴とする。
本考案の請求項4記載の杖ホルダーによると、一対の杖保持片を溝部により一部薄肉形成して、杖保持片をより弾性変形しやすくすると共に、杖の胴部が通過する際の摩擦抵抗を減らすことができる。これにより、杖の胴部をよりスムーズに杖保持片内に挿通し、あるいは杖保持片内から取り出しできる。
本考案の請求項5に係る杖ホルダーは、前記一対の固着片の各外面に設けられる面ファスナーと、各面ファスナーに跨って着脱可能に係合する面ファスナーを内面に備えた締め付けバンドとを有することを特徴とする。
本考案の請求項5記載の杖ホルダーによると、着脱可能な締め付けバンドにより固着部を締め付けることで、垂直部材に対する固着部の固着状態をより確実にすることができる。また、締め付けバンドによる固着部の締め付け寸法を調整することで、杖保持片の開口部における幅寸法を調整できる。杖保持片の開口部の幅を調整することにより、杖の胴部の外径サイズの大小に対応して、杖の胴部の挿脱時に理想的な弾性力を確保できる。
本考案の請求項6記載の杖ホルダーは、
弾性ゴム製からなり、ホルダー本体の杖保持部に保持された杖の下端部を支持するホルダー補助具を有し、
このホルダー補助具は、ホルダー補助具の一方にホルダー本体の杖保持部に保持された杖の下端部を載せる皿部が、他方に取付け対象の垂直部材に対する固着部がそれぞれ形成され、
前記固着部は、スリットにより左右に分割されてスリットを拡開する方向に弾性変形可能な一対の固着片から構成され、
この一対の固着片は、弾性復帰力によって取付け対象の垂直部材に左右から抱き付いて密着固定される構成である、ことを特徴とする。
本考案の請求項6記載の杖ホルダーによると、取付け対象が車いすの場合、車いすの垂直部材に対し、ホルダー本体の直下に位置してホルダー補助具を取付け、ホルダー本体に保持させた杖を下から支えることで、杖の保持をより確実なものとする。また、ホルダー補助具は、ホルダー本体と同様に、車いすの垂直部材に対する取付けが簡単であり、また、弾性ゴム製からなるので、構造が非常に簡単で、安価な製造コストで提供できる。
そして、ホルダー本体、ホルダー補助具いずれも、弾性ゴム製からなるので、例えば弾性ゴム製の厚めの板を打ち抜き加工する単純な方法により、それらホルダー本体、ホルダー補助具を製作することができ、従来に比べて、非常に構造が簡単で効果の高い杖ホルダーを安く実現可能である。
本考案の杖ホルダーによると、車いすやベッドなどの垂直部材部分に対し、杖を保持させるホルダー本体を取り付けることで、杖を使用する高齢者や身体の不自由な者あるいは病院等でリハビリテーションを必要とする者が、車いすやベッドに腰掛ける際や立ち上る際に、杖を簡単に始末し、取り出しできるという効果を奏する。また、ホルダー本体は、弾性ゴム製からなるもので、簡単に取付け・取り外しができ、製造コストも安く作れるという優れた効果を奏する。さらに、弾性ゴム製であるから、取扱いに安全で高齢者等に優しいという効果を奏する。
以下、図面を参照して、本考案の第1の実施形態を説明する。図1は本考案に係る杖ホルダーを車いすに取り付けた例を示している。同図において、符号1は車いす、符号20は杖ホルダーである。
まず、車いす1の構造について説明すると、車いす1は、大きく分けて手動式と電動式があるが、図1に示す車いす1は、手動式の例である。車いす1は、主に金属パイプで構成されたフレーム2と、このフレーム2に取り付けられた座席3および背もたれ4と、同じくフレーム2に取り付けられたアームレスト5(肘掛け)およびフットレスト6(足置き)と、フレーム2を安定支持する左右一対の後輪(大車輪)7および前輪(小車輪)8と、手元に位置するブレーキ9とから基本構成されており、手動式の場合、後輪7の両側に手の力を後輪に伝えるハンドリム10が一体に取り付けられている。
杖ホルダー20は、杖11を挿脱自在に保持するもので、図1の例では、車いす1のフレーム2の前部左右いずれかの垂直パイプ部材に取り付けられる。図1の例では、車いす1を正面視して左側の垂直パイプ部材2Aに取り付けられている。
図示例の杖ホルダー20は、垂直パイプ部材2Aの上寄りに取り付けられるホルダー本体21と、垂直パイプ部材2Aの下寄りに取り付けられるホルダー補助具22とから構成されている。ホルダー本体21は、杖11の胴部11aを挿脱自在に保持するもので、ホルダー補助具22は、ホルダー本体21に保持された杖11の下端部11bを下から支えるものである。
ホルダー本体21は、ウレタンゴム等の弾性ゴム製からなるもので、図2に示すように、その一方に杖11の胴部11aを保持する杖保持部23が形成され、他方に車いす1の前記垂直パイプ部材2Aに対する固着部24がそれぞれ形成されている。
杖保持部23は、前方に開口部25を設けて杖11の胴部11aを前方から挿脱自在に保持する左右一対の杖保持片26,26から構成されており、開口部25において、各杖保持片26の先端を、奥方から前方へ向けて末広がりとなるテーパ形状とし、杖11の胴部11aの外径Dに対し、奥方側の幅寸法W1が幅狭で、前方側の幅寸法W2が幅広となる寸法に設定されている(図3(A)参照)。これにより、左右の杖保持片26,26を左右に向けて弾性変形させながら、杖11の胴部11aを前方から杖保持片26,26の内側奥方へスムーズに挿通させることができ、力の弱った高齢者等であっても、杖11をより簡単かつ確実にホルダー本体21に保持させることができるようになっている。
また、各杖保持片26には、開口部25の幅狭部から内周面に沿って奥方へ延在する溝部26aが形成されている。これにより、各杖保持片26を溝部26aにより一部薄肉形成して、杖保持片26をより弾性変形しやすくすると共に、杖11の胴部11aが通過する際の摩擦抵抗を減らすことができるように工夫がなされている。
固着部24は、スリット27により左右に分割されてスリット27を左右に拡開する方向に弾性変形可能な一対の固着片28,28から構成されており、この一対の固着片28,28は、弾性復帰力(図3(A)の符号F)によって車いす1の垂直パイプ部材2Aに左右から抱き付いて密着固定されるようになっている。そして、固着部24は、図4(A)に示すように、前記一対の杖保持片26,26の摘み操作により、一対の固着片28,28が、左右に拡開して、垂直部材2Aの両側に位置可能とし、杖保持片26,26の掴み操作の解除により、垂直部材2Aに抱き付いて密着固定されるようになっている。
ホルダー補助具22は、ウレタンゴム等の弾性ゴム製からなるもので、その一方にホルダー本体21に保持された杖11の下端部11bを載せる皿部29が、他方に車いす1の垂直パイプ部材2Aに対する固着部30がそれぞれ形成されている。前記皿部29の上面には、杖11の下端部11bの脱落防止用に凹部29aが形成されている。
前記固着部30は、中央のスリット31により左右に分割されてスリット31を左右に拡開する方向に弾性変形可能な一対の固着片32,32から構成されており、この一対の固着片32,32は、弾性復帰力(図3(B)の符号F)によって車いす1の垂直パイプ部材2Aの下寄りに左右から抱き付いて密着固定される構成とされている。
前記構成の杖ホルダー20は、簡単に取り付けることができる。まず、車いす1の垂直パイプ部材2Aに対し、上寄りにホルダー本体21を取り付ける。杖保持片26,26の摘み操作により、弾性復帰力に抗して、固着部24の固着片28,28の先端を左右に開くように弾性変形させて、その間のスリット27を拡開し、その状態で、左右の固着片28,28を、垂直パイプ部材2Aを間に挟んでその両側に位置させ、しかる後、弾性復帰力によって、左右の固着片28,28を、垂直パイプ部材2Aに対し左右から抱き付かせるようにして密着固定させる。左右の固着片28,28の左右への弾性変形と弾性復帰力を利用して、ホルダー本体21を垂直パイプ部材2Aに対し簡単に取り付けできる。
同様にして、車いす1の垂直パイプ部材2Aに対し、下寄りにホルダー補助具22を取り付ける。ホルダー補助具22は、固着部30の左右の固着片32,32を手で左右に弾性変形させて、スリット31を左右に拡開させ、上記と同様の要領で、左右の固着片32,32を、垂直パイプ部材2Aに対し左右から抱き付かせるようにして密着固定させる。ホルダー補助具22も簡単に取り付けることができる。
後は、杖使用者が、車いす1に腰掛ける際に、杖11の下端部11bをホルダー補助具22の皿部29の凹部29a内に置くと共に、杖11をホルダー本体21に保持させるだけでよく、杖11の始末が右手、左手にかかわらず、利き手の片方で簡単に行える。また、車いす1で移動する際も杖11が邪魔にならず、杖11が床面上に落下することもない。車いす1から立ち上がる際は、手元のホルダー本体21から杖11を軽く取り外すだけでよい。
杖11がホルダー本体21に保持されている姿勢では、垂直パイプ部材2Aに沿った略垂直姿勢のままであるから、車いす1を横方向に折り畳んだ状態においても、杖11が邪魔になることがなく、狭い空間にコンパクトに収容できる。
図5は、本発明の第2の実施形態を示すもので、病院あるいは一般介護用のベッド40に対し、本考案の杖ホルダー50を取り付けて使用する例を示している。図5に示すように、ベッド40は、主に金属パイプで構成されるフレーム41と、フレーム41上に支持されるマットレス42と、フレーム41を床面上に移動可能に支持する四隅の車輪43とから、基本構成されている。
本考案の杖ホルダー50は、ホルダー本体51から構成され、ベッド40のフレーム41の足元側の垂直パイプ部材41Aに対してホルダー本体51が取り付けられている。ホルダー本体51は、前記と同じく、ウレタンゴム等の弾性ゴム製からなるもので、図6に示すように、その一方に杖11の胴部11aを保持する杖保持部52が、他方にベッド40の前記垂直パイプ部材41Aに対する固着部53がそれぞれ形成されている。
杖保持部52は、図2に示すホルダー本体21と同じく、左右一対の杖保持片54,54から構成されている。各杖保持片54には,内周面に沿って奥方へ延在する溝部54aが形成されている。ベッド40の垂直パイプ部材41Aは、図7に示すように、左右に細長い扁平形の断面形状をしており、その結果、ホルダー本体51の固着部53は、その固着片55,55の内面形状が垂直パイプ部材41Aの外面形状に合致する形状とされている。
本考案の杖ホルダー50の取り付け方法は、前記した車いす1の垂直パイプ部材2Aに対する取付け方法と同様であるので、その説明は省略する。
杖使用者は、ベッド40に腰掛けたり横になる際に、杖11をベッド40の脇のホルダー本体51に保持させて杖11を始末でき、また、ベッド40から立ち上がる際には、ホルダー本体51に保持させた杖11をさっと取り出すことができる。
図8および図9は、本考案の第3の実施形態を示すもので、ホルダー本体21の固着部24の各固着片28の外面にゴム系粘着剤を塗布してその上に面ファスナー50が取付固定されており、各面ファスナー50,50に跨って、面ファスナー51を内面に備えた締め付けバンド52を着脱可能に取付固定するようにしたものである。前者の面ファスナー50には多数のループ部が形成され、後者の締め付けバンド52側の面ファスナー51には多数のフック部が形成されている。フック部が前記ループ部に係合することで、面ファスナー50、51同士を互いに着脱可能に係合できるようになっている。
これにより、面ファスナー50、51同士の係合により、締め付けバンド52で固着部24を締め付け、あるいは、締め付けバンド52の締め付け力の調整によって杖保持部23の開口部25の幅狭部における幅寸法を調整できるようになっている。
例えば、杖11の胴部11aの外径サイズが18mm、22mmの複数サイズあると仮定すると、図9(A)に示すように、垂直部材2Aに対し固着片26,26を左右から締め付けながらも、スリット27の幅を若干残した状態で、締め付けバンド52を固着片28,28の外面に取り付け固定する。これにより、杖保持片26,26の開口部25の幅狭部における幅寸法W1を例えば17mmと狭く設定し、18mmサイズの杖11に対応することができる。
一方、図9(B)に示すように、スリット27の幅を残さないようにして垂直部材2Aに対し固着片26,26を左右から強く締め付けて、締め付けバンド52を固着片28,28の外面に取り付け固定すると、杖保持片26,26の開口部25の幅狭部における幅寸法W1を例えば、20mmと広く設定し、22mmサイズの杖11に対応することができる。このように、杖11の胴部11aの外径サイズに応じて杖保持片26,26の開口部25の幅狭部における幅寸法W1を適宜設定することにより、杖11の胴部11aが開口部25を通過する際の杖保持片26の理想的な弾性力を確保することができる。
本考案の杖ホルダーは、車いすやベッドのフレームである垂直部材に対し取り付けて使用され、杖の始末や取り出しに利用される。また、車いすやベッドだけでなく、取付け可能な部材があれば幅広く利用でき、例えば、乗用自動車の後部や前部に取り付けて、自動車に乗り降りする際の杖の始末や取り出しにも利用可能である。
本考案の杖ホルダーを車いすの垂直パイプ部材に対して取り付けた例を示す斜視図である。 図1に示す杖ホルダーを構成するホルダー本体とホルダー補助具を示す斜視図である。 (A)はホルダー本体を車いすの垂直パイプ部材に取り付けて、杖を保持させた状態を示す平面図、(B)はホルダー補助具を車いすの垂直パイプ部材に取り付けて、杖の下端部を支持する状態を示す平面図である。 (A)はホルダー本体の杖保持片を摘んで固着片を左右に開き、垂直パイプ部材に抱き付かせようとする状態を示す平面図、(B)はホルダー補助具の固着片を左右に開き、垂直パイプ部材に抱き付かせようとする状態を示す平面図である。 本考案の杖ホルダーをベッドの垂直パイプ部材に対して取り付けた例を示す斜視図である。 図5に示すベッド用のホルダー本体を示す斜視図である。 ホルダー本体をベッドの垂直パイプ部材に取り付けて、杖を保持させた状態を示す平面図である。 ホルダー本体の固着部を締め付ける締め付けバンドを設ける例を示す要部斜視図である。 (A)は締め付けバンドを用いて杖保持片の開口部を狭く設定する例を示す平面図、(B)は同締め付けバンドを用いて杖保持片の開口部を広く設定する例を示す平面図である。
符号の説明
1 車いす
2,41 フレーム
2A,41A 垂直パイプ部材
3 座席
4 背もたれ
5 アームレスト
6 フットレスト
7 後輪
8 前輪
9 ブレーキ
10 ハンドリム
11 杖
11a 杖の胴部
11b 杖の先端部
20、50 杖ホルダー
21,51 ホルダー本体
22 ホルダー補助具
23,52 杖保持部
24,30,53 固着部
25 開口部
26,54 杖保持片
26a,54a 溝部
27,31 スリット
28,32,55 固着片
29 皿部
29a 凹部
40 ベッド
42 マットレス
43 車輪
50,51 面ファスナー
52 締め付けバンド

Claims (6)

  1. 弾性ゴム製からなり、ホルダー本体の一方に杖の胴部を保持する杖保持部が、他方に取付け対象の垂直部材に対する固着部がそれぞれ形成され、
    前記杖保持部は、前方に開口して杖の胴部を前方から挿脱自在に保持する左右一対の杖保持片から構成され、
    前記固着部は、スリットにより左右に分割されてスリットを拡開する方向に弾性変形可能な一対の固着片から構成され、
    この一対の固着片は、弾性復帰力によって取付け対象の垂直部材に左右から抱き付いて密着固定される構成である、ことを特徴とする杖ホルダー。
  2. 前記一対の固着片は、前記一対の杖保持片の摘み操作により、左右に拡開して、垂直部材の両側に位置可能とするとともに、杖保持片の掴み操作の解除により、垂直部材に抱き付いて密着固定される構成である、ことを特徴とする請求項1記載の杖ホルダー。
  3. 前記一対の杖保持片の先端は、奥方から前方へ向けて末広がりとなるテーパ形状とされ、垂直部材の外径に対し、奥方側が幅狭で、前方側が幅広となる寸法とされている、ことを特徴とする請求項1または請求項2記載の杖ホルダー。
  4. 前記一対の杖保持片に、内周面に沿って溝部が形成されている、ことを特徴とする請求項1ないし請求項3記載の杖ホルダー。
  5. 前記一対の固着片の各外面に設けられる面ファスナーと、各面ファスナーに跨って着脱可能に係合する面ファスナーを内面に備えた締め付けバンドとを有する、ことを特徴とする請求項1ないし請求項4記載の杖ホルダー。
  6. 弾性ゴム製からなり、ホルダー本体の杖保持部に保持された杖の下端部を支持するホルダー補助具を有し、
    このホルダー補助具は、ホルダー補助具の一方にホルダー本体の杖保持部に保持された杖の下端部を載せる皿部が、他方に取付け対象の垂直部材に対する固着部がそれぞれ形成され、
    前記固着部は、スリットにより左右に分割されてスリットを拡開する方向に弾性変形可能な一対の固着片から構成され、
    この一対の固着片は、弾性復帰力によって取付け対象の垂直部材に左右から抱き付いて密着固定される構成である、ことを特徴とする請求項1ないし請求項5記載の杖ホルダー。
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