JP2006101936A - 着脱式肘掛 - Google Patents

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秀昭 有薗
Junichi Abe
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ARIZONO ORTHOPEDIC SUPPLIES CO Ltd
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Abstract

【課題】簡単な構成で既存の車椅子を初めとする各種椅子に容易に装着することができ汎用性に優れ、片麻痺等の疾病のために自力で上肢を保持することが困難な患者の上肢を安定に保持、固定することができ信頼性に優れ、使用者の体格、使い方に合わせて長さや水平面内での取付角度を容易に調整することにより、楽な姿勢で使用することができ、首、肩、腕等の負担や肩関節の拘縮を軽減でき、座位姿勢の改善に有効な汎用性、機能性に優れる着脱式肘掛の提供。
【解決手段】既存の椅子の肘掛又は本体フレームに着脱自在に配設される固定部と、固定部に配設された回動軸と、回動軸に挿通固定され固定部に対し水平面内で回動するアームレスト部と、を備えている。
【選択図】図1

Description

本発明は、車椅子を初めとする各種椅子に装着することにより、片麻痺等の疾病のために自力で上肢を保持することが困難な患者の上肢を保持、固定することが可能な着脱式肘掛に関する。
片麻痺の患者に対し肩関節の脱臼を防止するため、主に三角巾を用いて麻痺側の上肢を首から吊って固定する方法が用いられている。しかし、この方法では肩関節の拘縮(内転、内旋等)が発生し易く、首への負担も大きい。
特に、片麻痺患者の移動手段として多用される車椅子上で、肩関節を支持し、首や肩、腕等の負担軽減を図り、座位姿勢の崩れを防止することが望まれていた。
例えば(特許文献1)には、高齢者などが流し台等で炊事作業をする際、体重の一部が腕や肘に集中的に加重されるのを防ぎ、車椅子の肘掛などに利用できるものとして「使用者の腕を載せる略円弧状のアームレストと、アームレストに一体化されたボールを支持するための孔部を有する逆L字状の支持部材と、支持部材と組合わせて外部のベースに固定するための逆L字状のストッパーとから構成されている自助具」が開示されている。
(特許文献2)には、「アームレストの長方形本体が上下動、水平面内回動可能に装着されてなる回転椅子」が開示されている。
(特許文献3)には、「着脱および上下左右の回動を可能とした車椅子のアームレスト」が開示されている。
特開2001−169969号公報 実開平2−26545号公報 実開平3−47617号公報
しかしながら上記従来の技術では、以下のような課題を有していた。
(1)(特許文献1)の自助具は、車椅子の肘掛としても利用できるが、アームレストが一つのボールで支持されているため、自助具の内転、内旋等が発生し易く、片麻痺の患者の腕を安定して保持する用途には不向きであるという課題を有していた。
(2)(特許文献2)の回転椅子は、アームレストを複数の調整溝が形成された支柱により支持し、調整溝を選択して調整ねじで固定することにより高さ及び角度調整するものであり、支柱が挿通されるアームレスト保持アームを必要とし、既存の車椅子等に着脱することができず、汎用性に欠けるという課題を有していた。
(3)(特許文献3)の車椅子のアームレストは、レバーを操作することにより、ロックを解除してアームレストの着脱および上下左右の回動を行なうものであるが、機構が複雑で既存の車椅子等に取付けることができず、汎用性に欠けるという課題を有していた。また、アームレストの左右の回動は車椅子の側部からの乗り降りのためであり、回動の範囲が車椅子の外側に限定されるため、使用者の腕を体の正面で支持することはできず、片麻痺の患者の腕を安定して保持する用途には不向きであるという課題を有していた。
(4)(特許文献1)乃至(特許文献3)のアームレストは、いずれも寸法が固定されているため、使用者の体格に柔軟に対応することができず、汎用性に欠けるという課題を有していた。
本発明は上記従来の課題を解決するもので、簡単な構成で既存の車椅子を初めとする各種椅子に容易に装着することができ汎用性に優れ、片麻痺等の疾病のために自力で上肢を保持することが困難な患者の上肢を安定に保持、固定することができ信頼性に優れ、使用者の体格、使い方に合わせて長さや水平面内での取付角度を容易に調整することにより、楽な姿勢で使用することができ、首、肩、腕等の負担や肩関節の拘縮を軽減でき、座位姿勢の改善に有効な汎用性、機能性に優れる着脱式肘掛を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために本発明の着脱式肘掛は、以下の構成を有している。
本発明の請求項1に記載の着脱式肘掛は、既存の椅子の肘掛又は本体フレームに着脱自在に配設される固定部と、前記固定部に配設された回動軸と、前記回動軸に挿通固定され前記固定部に対し水平面内で回動するアームレスト部と、を備えている構成を有している。
この構成により、以下のような作用を有する。
(1)固定部を有するので、別に固定手段を用意する必要や特別な工具等を使用する必要がなく、既存の椅子の肘掛又は本体フレームに容易に着脱することができる。
(2)アームレスト部が固定部に配設された回動軸に挿通固定されていることにより、アームレスト部を固定部に対し水平面内で回動させることができるので、任意の角度でアームレスト部により使用者の上肢を支持することができ、楽な姿勢で安定に上肢を固定することができる。
(3)固定部に配設された回動軸により、アームレスト部を水平面内で回動させることができるので、椅子に座っている状態では体の正面など任意の角度で上肢を支持することができると共に、立ち上がったり座ったりする時には体の側部で上肢を支持することができ、使用性に優れる。
ここで、固定部としては既存の椅子の肘掛又は本体フレームを両側から挟んで固定するものが好ましい。特に肘掛又は本体フレームの上面及び両側面を覆うように略コ字型に形成されたガイドレールを配設し、ガイドレールの一方の側面から肘掛又は本体フレームの側面に固定板を押し当てるようにねじ止めするものは、固定板とガイドレールの他方の側面との間で肘掛又は本体フレームの両側を挟む際に、面接触させることができ、強固に固定できるので好適に用いられる。また、ガイドレールの幅や高さを肘掛又は本体フレームの幅や高さよりも大き目に形成しておくことにより、寸法の異なる肘掛又は本体フレームに確実に固定することができ、汎用性に優れる。また、アームレスト部の幅を広くすることにより、腋を安定して支持することができる。
尚、固定板をねじ止めする固定ねじは椅子の外側に配設することが好ましい。これにより、介護者等が容易に着脱式肘掛の着脱作業を行なうことができると共に、座部のある内側に固定ねじが突出することがなく、使用者の安全性に優れる。また、固定ねじの頭部には手動で固定ねじを回転させるためのノブを配設することが好ましい。工具を使用することなく容易に着脱することができるからである。
固定部に対し、アームレスト部の向きを180度反転させるだけで右用と左用を兼用することができ、麻痺などの障害があるいずれか一方を選択して使用できる。
固定部を本体フレームに取付ける場合には、既存の肘掛は付けたままでも、取外してもよい。既存の肘掛を着脱することにより、着脱式肘掛の取付高さを調整できる。また、固定部に対しアームレスト部の高さを調整する高さ調整部を備えた場合、使用者の体格に応じてアームレスト部の高さを微調整することができ汎用性に優れる。高さ調整部としては、回動軸に形成した複数の調整溝や調整孔をねじ止めやピン嵌合で固定するものや、ラッチ機構等が好適に用いられる。
回動軸はねじ止め等により機械的に固定してもよいし、摩擦力等によりある程度の負荷がかかるまでは固定角度を維持するように固定してもよい。
アームレスト部は幅方向の中央部を凹ませ両側が若干高くなるように形成することが好ましい。これにより、アームレスト部に載置された肘や腕を安定して支持することができ、上肢に麻痺や筋力低下等があってもずれ落ち難く、信頼性に優れる。
アームレスト部の表面には軟らかいクッションやレザー等を敷設することが好ましい。これにより、長時間使用しても肘や腕に痛みがなく、使用性に優れる。特に肌や衣服等に対する摩擦係数が大きい材質を使用した場合、肘や腕がずれ落ち難く、信頼性を向上できる。
尚、アームレスト部に上肢を固定するための固定バンドを配設した場合、より確実に上肢を保持することができる。固定バンドはバックルや面ファスナー等の固定手段により、容易に着脱することができる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の着脱式肘掛であって、前記アームレスト部の先端側に摺動自在に配設された伸縮部と、前記伸縮部に配設された摺動支持部と、を備えている構成を有している。
この構成により、請求項1の作用に加え、以下のような作用を有する。
(1)アームレスト部の先端側に摺動自在に配設された伸縮部に摺動支持部が配設されているので、使用者の体格や姿勢に応じて摺動支持部の位置を変更することができ、着脱式肘掛の全長を調整して腕や肘を確実に支持することができる。
ここで、伸縮部は長手方向の一端側がアームレスト部に嵌装され伸縮部全体が摺動するようにしてもよいし、一端がアームレスト部に固定され他端(摺動支持部)側が伸縮(摺動)するようにしてもよい。伸縮部をねじ止めやラッチ機構等により所望の長さに固定できるようにした場合、摺動支持部を確実に位置決め固定することができ、上肢の保持安定性を向上させることができる。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の着脱式肘掛であって、前記アームレスト部及び/又は前記摺動支持部に形成又は配設され前記アームレスト部の回動位置及び/又は前記摺動支持部の伸縮位置を調整するための操作用把持部を備えている構成を有している。
この構成により、請求項1又は2の作用に加え、以下のような作用を有する。
(1)アームレスト部及び/又は摺動支持部に操作用把持部が形成又は配設されているので、操作用把持部を把持して容易にアームレスト部の回動位置及び/又は摺動支持部の伸縮位置を調整することができ、操作性に優れる。
ここで、操作用把持部はアームレスト部及び/又は摺動支持部の先端や上面、側面に配設した環状部材や棒状部材を把持するようにしてもよいし、指の形に合わせて形成した凹部を掌で握るようにしてもよい。また、摺動支持部を円柱状等の握り易い形状に形成するか、摺動支持部の先端裏面側に係止凹部を形成し指の先を引掛けて握るようにすることもできる。
以上のように、本発明の着脱式肘掛によれば、以下のような有利な効果が得られる。
請求項1に記載の発明によれば、以下のような効果を有する。
(1)固定部を有するので、別に固定手段を用意する必要や特別な工具等を使用する必要がなく、既存の椅子の肘掛又は本体フレームに容易に着脱することができる装着性に優れた着脱式肘掛を提供することができる。
(2)アームレスト部が固定部に配設された回動軸に挿通固定されていることにより、アームレスト部を固定部に対し水平面内で回動させることができるので、任意の角度でアームレスト部により使用者の上肢を支持することができ、楽な姿勢で安定に上肢を固定することができる信頼性、機能性に優れた着脱式肘掛を提供することができる。
(3)固定部に配設された回動軸により、アームレスト部を水平面内で回動させることができるので、椅子に座っている状態では体の正面など任意の角度で上肢を支持することができると共に、立ち上がったり座ったりする時には体の側部で上肢を支持することができる使用性、汎用性に優れた着脱式肘掛を提供することができる。
請求項2に記載の発明によれば、請求項1の効果に加え、以下のような効果を有する。
(1)アームレスト部の先端側に摺動自在に配設された伸縮部に摺動支持部が配設されているので、使用者の体格や姿勢に応じて摺動支持部の位置を変更することができ、着脱式肘掛の全長を調整して腕や肘を確実に支持することができる安定性、汎用性に優れた着脱式肘掛を提供することができる。
請求項3に記載の発明によれば、請求項1の効果に加え、以下のような効果を有する。
(1)アームレスト部及び/又は摺動支持部に操作用把持部が形成又は配設されているので、操作用把持部を把持して容易にアームレスト部の回動位置及び/又は摺動支持部の伸縮位置を調整することができる操作性、機能性に優れた着脱式肘掛を提供することができる。
(実施の形態1)
以下、本発明の実施の形態1における着脱式肘掛について、以下図面を参照しながら説明する。
図1(a)は本発明の実施の形態1における着脱式肘掛を示す斜視図であり、図1(b)は本発明の実施の形態1における着脱式肘掛を示す背面図であり、図2(a)は本発明の実施の形態1における着脱式肘掛の伸張状態を示す側面図であり、図2(b)は本発明の実施の形態1における着脱式肘掛の伸張状態を示す裏面側斜視図である。
図1及び図2中、1は本発明の実施の形態1における着脱式肘掛、2は既存の車椅子を初めとする各種椅子の肘掛又は本体フレームに着脱式肘掛1を着脱自在に固定する固定部、3は肘掛又は本体フレームの上面及び両側面を覆うように略コ字型に形成されたガイドレール、3aはガイドレール3の内面に貼着されたゴム製等の弾性体で形成された緩衝材、4はガイドレール3の一方の側面から肘掛又は本体フレームの側面に当接される固定板、4aは固定板4の側面に貼着されたゴム製等の弾性体で形成された緩衝材、5は頭部に手廻し用のノブ5aが配設され固定板4をガイドレール3の幅方向に摺動固定する固定ねじ、6は固定部2のガイドレール3に立設された回動軸、7は上面に凹条に形成された支持凹部7aにより使用者の腕や肘を支持する着脱式肘掛1のアームレスト部、7bはアームレスト部7の底部に配設され回動軸6に回動自在に挿通されたアームレスト部7の案内部、7cはアームレスト部7の底部に配設され二本の伸縮部8、8が摺動自在に嵌装された伸縮固定部、8aは二本の伸縮部8、8の間に配設され伸縮部8、8の回動を防止する伸縮案内部、9は伸縮部8、8の先端に配設され主に使用者の掌を支持する摺動支持部、9aは摺動支持部9の上面に凹条に形成された補助凹部である。
尚、本発明の実施の形態1における着脱式肘掛1は左用であるが、固定部2を180度反転させるだけで右用として使用できる。
固定部2に立設した回動軸6にアームレスト部7の案内部7bを挿通することにより、固定部2に対しアームレスト部7を水平面内で回動可能にしている。
ガイドレール3の内面や固定板4の側面に緩衝材3a、4aを貼着することにより、肘掛又は本体フレームを両側から挟んだ際に、肘掛又は本体フレーム表面の凹凸を吸収し確実に固定できると共に、肘掛又は本体フレームを傷つけることがなく、信頼性に優れる。
また、固定板4の側面は上方に向かって拡開するように傾斜させて形成した。これにより、固定部2が肘掛又は本体フレームの上方に抜け難く、着脱式肘掛1の固定を確実にしている。
固定ねじ5の頭部には手廻し用のノブ5aを配設した。これにより、工具等を用いることなく素手で容易に固定ねじ5を回転させることができ、固定板4をガイドレール3の幅方向に摺動させ、ガイドレール3の側部と共に肘掛又は本体フレームを挟んで固定することができる。
二本の伸縮部8、8が伸縮固定部7cに摺動自在に嵌装されているので、使用者や介助者が摺動支持部9を掴んで前後に動かすだけで容易に伸縮部8、8を摺動させることができ、摺動支持部9の位置を調整できる。このとき、二本の伸縮部8、8間に案内部7bが配設されているので、伸縮部8、8を摺動させる際に、伸縮部8、8がアームレスト部7に対し回動するのを防止でき、操作性、信頼性に優れる。
アームレスト部7及び摺動支持部9の上面にそれぞれ凹条の支持凹部7a及び補助凹部9aを形成した。これにより、使用者の腕や肘、掌等を安定して支持することができ、信頼性を向上させている。
また、アームレスト部7及び摺動支持部9の表面には軟らかいクッションやレザー等を敷設した。これにより、長時間使用しても肘や腕に痛みがなく、使用性に優れる。特に肌や衣服等に対する摩擦係数が大きい材質を使用した場合、肘や腕がずれ落ち難く、信頼性を向上できる。
以上のように構成された実施の形態1における着脱式肘掛の使用方法について説明する。
図3(a)は本発明の実施の形態1における着脱式肘掛を車椅子に取付けた状態を示す斜視図であり、図3(b)は本発明の実施の形態1における着脱式肘掛を車椅子に取付けた使用状態を示す斜視図である。
図3中、10は本発明の実施の形態1における着脱式肘掛1が取付けられた車椅子、10aは車椅子10の座部、10bは車椅子10の背もたれ部、10cは車椅子10の車輪部、10dは車椅子10の本体フレーム、10eは本体フレーム10dの上面に配設された車椅子10の肘掛、15は片麻痺患者等の車椅子10の使用者、15aは使用者15の左腕である。
図3(a)において、使用者15の左腕の位置に合わせて着脱式肘掛1のガイドレール3を車椅子10の左側の肘掛10e上に載置する。ノブ5aにより固定ねじ5を締め付け、固定板4の側面を肘掛10eの外側面に当接させる(図1、図2参照)。固定板4と固定板4に対向するガイドレール3の一方の側面とにより、肘掛10eが両側から挟まれ、固定部2が肘掛10eに固定され、着脱式肘掛1の取付けが完了する。
次に、使用者15は図3(a)の状態で座部10aに座り、アームレスト部7の支持凹部7a及び摺動支持部9の補助凹部9a上に左腕15aを載置する。使用者15の左腕15aの位置及び長さに応じて摺動支持部9の位置を調整する。必要に応じて図3(b)に示すようにアームレスト部7を使用者15の体の正面側に回動させ、楽な姿勢で左腕15aを支持する。
使用者15が車椅子10から立ち上がる際には、アームレスト部7を肘掛10e側に回動させることができ(図3(a)参照)、着脱式肘掛1が邪魔になることはない。
尚、本実施の形態では、固定部2を肘掛10eに固定したが、本体フレーム10dに固定してもよい。本体フレーム10dに取付ける場合には、既存の肘掛10eは付けたままでも、取外してもよい。既存の肘掛10eの有無により、着脱式肘掛1の取付高さを調整できる。また、固定部2に対しアームレスト部7の高さを調整する高さ調整部を設けた場合、使用者の体格に応じてアームレスト部7の高さを微調整することができ汎用性に優れる。
また、アームレスト部7に上肢を固定するための固定バンドを配設した場合、より確実に上肢を保持することができる。固定バンドはバックルや面ファスナー等の固定手段により、容易に着脱できるものが操作性に優れ好ましい。
実施の形態1の着脱式肘掛は以上のように構成されているので以下の作用を有する。
(1)固定部2を有するので、別に固定手段を用意する必要や特別な工具等を使用する必要がなく、既存の車椅子10等の肘掛10e又は本体フレーム10dに容易に着脱することができる。
(2)アームレスト部7が固定部2に配設された回動軸6に挿通固定されていることにより、アームレスト部7を固定部2に対し水平面内で回動させることができるので、任意の角度でアームレスト部7により使用者15の上肢を支持することができ、楽な姿勢で安定に上肢を固定することができる。
(3)固定部2に立設された回動軸6により、アームレスト部7を水平面内で回動させることができるので、車椅子10に座っている状態では体の正面など任意の角度で上肢を支持することができると共に、立ち上がったり座ったりする時には体の側部で上肢を支持することができ、使用性に優れる。
(4)固定板4をねじ止めする固定ねじ5を車椅子10の外側に配設することにより、介護者等が容易に着脱式肘掛1の着脱作業を行なうことができると共に、座部10aのある内側に固定ねじ5のノブ5aが突出することがなく、使用者15の安全性に優れる。
(5)固定ねじ5の頭部に手動で固定ねじ5を回転させるためのノブ5aを配設することにより、工具を使用することなく容易に着脱式肘掛1を着脱することができる。
(6)固定部2に対し、アームレスト部7の向きを180度反転させるだけで一つの着脱式肘掛1を右用と左用に兼用することができ、麻痺などの障害があるいずれか一方を選択して使用できる。
(7)アームレスト部7及び摺動支持部9の表面に軟らかいクッションやレザー等を敷設することにより、長時間使用しても肘や腕に痛みがなく、使用性に優れる。特に肌や衣服等に対する摩擦係数が大きい材質を使用した場合、肘や腕がずれ落ち難く、信頼性を向上できる。
(8)アームレスト部7の先端側に摺動自在に配設された伸縮部8に摺動支持部9が配設されているので、使用者15の体格や姿勢に応じて摺動支持部9の位置を変更することができ、着脱式肘掛1の全長を調整して腕や肘を確実に支持することができる。
(実施の形態2)
以下、本発明の実施の形態2における着脱式肘掛について、以下図面を参照しながら説明する。尚、実施の形態1と同様のものには同一の符号を付して説明を省略する。
図4は本発明の実施の形態2における着脱式肘掛の斜視図である。
本発明の実施の形態2における着脱式肘掛1aが実施の形態1と異なるのは、アームレスト部7の側部に固定バンドを取り付けるための取付孔7eを有するバンド取付部7dが配設されている点と、着脱式肘掛1aの摺動支持部9bが掌全体で握り易い略円柱状や角柱状に形成されている点である。
バンド取付部7dの取付孔7eに固定バンドを挿通して取り付けることができる。固定バンドはボタンや面ファスナー等により容易に着脱することができ、確実に使用者の上肢を固定することができ信頼性に優れる。
また、片麻痺等の障害により握力が弱っている使用者15であっても、介助者の手を借りることなく、容易に摺動支持部9bを操作してアームレスト部7の回動位置及び/又は摺動支持部9bの伸縮位置を調整することができる。
実施の形態2の着脱式肘掛は以上のように構成されているので、実施の形態1の作用に加え、以下の作用を有する。
(1)バンド取付部7dの取付孔7eに固定バンドを挿通して取り付けることができ、確実に使用者の上肢を固定することができ信頼性に優れる。
(2)摺動支持部9bを略円柱状や角柱状に形成することにより、使用者15が掌全体で摺動支持部9bを握ることができ、片麻痺等の障害により握力が弱っている場合で、介助者の手を借りることなく、容易に摺動支持部9bを操作することができ、アームレスト部7の回動位置及び/又は摺動支持部9bの伸縮位置を調整することができる。
(実施の形態3)
以下、本発明の実施の形態3における着脱式肘掛について、以下図面を参照しながら説明する。尚、実施の形態1及び2と同様のものには同一の符号を付して説明を省略する。
図5は本発明の実施の形態3における着脱式肘掛の側面図である。
本発明の実施の形態3における着脱式肘掛1bが実施の形態1及び2と異なるのは、着脱式肘掛1bの摺動支持部9の先端裏面側に使用者15の指15bの先を引掛ける係止凹部9cが形成されている点である。これにより、片麻痺等の障害により握力が弱っている使用者15であっても、介助者の手を借りることなく、容易に摺動支持部9を操作してアームレスト部7の回動位置及び/又は摺動支持部9の伸縮位置を調整することができる。
尚、本実施の形態では、摺動支持部9の先端裏面側に使用者15の指15bの先を引掛ける係止凹部9cを形成したが、係止凹部9cを形成する代りに、アームレスト部7及び/又は摺動支持部9の先端や上面、側面に環状や棒状の操作用把持部を配設してもよい。
実施の形態3の着脱式肘掛は以上のように構成されているので、実施の形態1又は2の作用に加え、以下の作用を有する。
(1)摺動支持部9の先端裏面側に使用者15の指15bの先を引掛ける係止凹部9cが形成されていることにより、片麻痺等の障害により握力が弱っている使用者15であっても、介助者の手を借りることなく、容易に摺動支持部9を操作してアームレスト部7の回動位置及び/又は摺動支持部9の伸縮位置を調整することができる。
本発明は、簡単な構成で既存の車椅子を初めとする各種椅子に容易に装着することができ汎用性に優れ、片麻痺等の疾病のために自力で上肢を保持することが困難な患者の上肢を安定に保持、固定することができ信頼性に優れ、使用者の体格、使い方に合わせて長さや水平面内での取付角度を容易に調整することにより、楽な姿勢で使用することができ、首、肩、腕等の負担や肩関節の拘縮を軽減でき、座位姿勢の改善に有効な汎用性、機能性に優れる着脱式肘掛を提供することができ、特に片麻痺患者の移動手段として多用される車椅子に着脱して好適に使用することができる。
(a)本発明の実施の形態1における着脱式肘掛を示す斜視図 (b)本発明の実施の形態1における着脱式肘掛を示す背面図 (a)本発明の実施の形態1における着脱式肘掛の伸張状態を示す側面図 (b)本発明の実施の形態1における着脱式肘掛の伸張状態を示す裏面側斜視図 (a)本発明の実施の形態1における着脱式肘掛を車椅子に取付けた状態を示す斜視図 (b)本発明の実施の形態1における着脱式肘掛を車椅子に取付けた使用状態を示す斜視図 本発明の実施の形態2における着脱式肘掛の斜視図 本発明の実施の形態3における着脱式肘掛の側面図
符号の説明
1 本発明の実施の形態1における着脱式肘掛
1a 本発明の実施の形態2における着脱式肘掛
1b 本発明の実施の形態3における着脱式肘掛
2 固定部
3 ガイドレール
3a 緩衝材
4 固定板
4a 緩衝材
5 固定ねじ
5a ノブ
6 回動軸
7 アームレスト部
7a 支持凹部
7b 案内部
7c 伸縮固定部
7d バンド取付部
7e 取付孔
8 伸縮部
9、9b 摺動支持部
9a 補助凹部
9c 係止凹部
10 車椅子
10a 座部
10b 背もたれ部
10c 車輪部
10d 本体フレーム
10e 肘掛
15 使用者
15a 左腕
15b 指

Claims (3)

  1. 既存の椅子の肘掛又は本体フレームに着脱自在に配設される固定部と、前記固定部に配設された回動軸と、前記回動軸に挿通固定され前記固定部に対し水平面内で回動するアームレスト部と、を備えていることを特徴とする着脱式肘掛。
  2. 前記アームレスト部の先端側に摺動自在に配設された伸縮部と、前記伸縮部に配設された摺動支持部と、を備えていることを特徴とする請求項1に記載の着脱式肘掛。
  3. 前記アームレスト部及び/又は前記摺動支持部に形成又は配設され前記アームレスト部の回動位置及び/又は前記摺動支持部の伸縮位置を調整するための操作用把持部を備えていることを特徴とする請求項1又は2に記載の着脱式肘掛。

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