JP3043043U - 手押し車椅子 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 看護人が手足の不自由な老年者或いは行動の
不便な人を手押し車に移し、或いは移出するとき操作が
容易で且つ、安全であって、且つ、携帯にも便利な手押
し車椅子を提供する。 【解決手段】 フレーム１１、クッション１２及び若干
の足車１３を具備している椅子に一個以上の折畳板２を
装置し、前記折畳板２の一端は前記クッション１２の側
辺に枢軸で接続し、他の一端は上下に回動できる自由端
２１と、老年者或いは行動の不便な人を前記椅子に移し
こみ、又は、移出したい時、前記一個以上の折畳板２を
前記クッション１２と移動位置の間に架設することによ
って便利、且つ、安全に老年者或いは行動の不便な人を
前記椅子に移しこみ、又は移出することができるように
した手押し車椅子を提供する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、手押し車椅子に関するものであり、特に、老年者或いは行動の不便 な人が車椅子に移りこみ、或いは移出することができる手押し車椅子に関するも のである。

【０００２】

【従来の技術】

老年者或いは行動の不便な病人等は常に手押し車椅子を用い、更に、看護の手 助けを必要とする人が多い。

【０００３】 而して、従来の手押し車椅子は椅子の足に足車を取付けて移動に便を来してい るものの、行動が不便な病人及び老年者を手助けして前記手押し車椅子に移し、 或いは移出することが非常に困難であった。例えば、ベッド、便器、車上等から 行動の不便な人を前記手押し車椅子に移す時、先ず、前記行動の不便な人を完全 に助け起こすか、又は抱き上げなければ前記手押し車椅子に移すことができない 。この方法は労力と困難性を伴い、且つ、相当な危険性をおびている。又、前記 手押し車椅子から移出する時も同様である。

【０００４】 故に、或る人は前記行動の不便な人を前記手押し車椅子に移しこみ或いは移出 する時、前記手押し車椅子と移動位置の間に敷き板を置いて、前記行動の不便な 人を手助けして前記手押し車椅子に移しこみ、或いは移出するのに便を来してい る。此の方式は、比較的省力で、且つ、安全ではあるが、前記敷き板は携帯上非 常に不便を来している。

【０００５】

【考案が解決しようとする課題】

本考案が解決しようとする課題は、老年者或いは行動の不便な人を手押し車椅 子に移し、又は移出する時、便利で手助けが容易であり、且つ、安全性が高く携 帯も便利に手押し車椅子を提供することを目的とする。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

本考案は前記目的を達成するために提案せられたものであり、フレーム、クッ ション及び若干の足車を具備している椅子に一個以上の折畳板を装置し、前記折 畳板の一端は前記クッションの側辺に枢軸で接続し、他の一端は上下に回動でき る自由端と、老年者或いは行動の不便な人を前記椅子に移しこみ、又は、移出し たい時、前記一個以上の折畳板を前記クッションと移動位置の間に架設すること によって便利、且つ、安全に老年者或いは行動の不便な人を前記椅子に移しこみ 、又は移出することができるようにした手押し車椅子を提供するものである。

【０００７】

【実施例】

以下、この考案の一実施の形態を図１乃至図６に従って詳述する。各図に示す 如く、本考案の手押し車椅子は、主としてフレーム１１、クッション１２及び底 部に制動できる足車１３を設置している車椅子１に一個以上の折畳板２が装置さ れている。前記一個以上の折畳板２は老年者或いは行動の不便な人を前記手押し 車椅子１に移し、或いは移し出される時、前記車椅子１の前記クッション１２と 移動位置５の間に架設することができるように構成されたものであり、看護者の 作業に便利を与え、且つ、安全に移動させることができるようにしたものである 。

【０００８】 図１乃至図４に示す如く、前記一個以上の折畳板２は夫々前記クッション１２ の両側辺の板状体に前後方向の一端部が枢着され、他端部を自由端２１として上 下動自在に形成されている。これにより前記一個以上の折畳板２は転動すること ができて、前記クッション１２と同一平面を形成した位置に連接することができ る。かくして、老年者或いは行動の不便な人を前記手押し車椅子１に移しこみ、 或いは移し出す時、前記移動位置５に架設することができて、前記クッション１ ２と前記移動位置５の間は前記一個以上の折畳板２の架設によって連続した平面 を形成することができる。又、前記手押し車椅子１を前記移動位置５から離した 時、前記折畳板２は前記クッション１２と略垂直の位置に転動することができて 、携帯が便利となる。更に、前記折畳板２は折畳むことのできる手押し車椅子に 装置することもできる上、前記手押し車椅子の折畳み時にも何らの支障をも来さ ない。

【０００９】 又、前記折畳板２の端面上には弧形面２２が設けられている。該弧形面２２は 該折畳板２の中段位置から前記自由端２１に向って逐次板の厚さを縮小した方式 で設置している。かくして、該折畳板２を前記移動位置５に架設した時、もっと 滑らかに老年者或いは行動の不便な人を気軽に前記折畳板２の上に移すのに供す ることができて、前記手押し車椅子１に移しこむのに便利である。

【００１０】 此の外、本考案の手押し車椅子１は、その両側に二つの肘掛け３を設けている 。この肘掛け３は上下に回動できる方式で、別々に前記手押し車椅子の前記クッ ション１２の両側辺に前記肘掛け３の端部３１を前記クッション１２の上方の適 当な高さ位置に枢軸で前記フレーム１１に接続し、他の一端部３２は上下に特定 角度回動できるように形成されている。よって、使用者が前記手押し車椅子１に 座った時肘掛けに供し、又、使用者、即ち、行動の不便な人を前記手押し車椅子 １へ移しこみたい時、或いは移し出したい時には前記肘掛け３の端部３２を上方 へ所定角度だけ押し開き、そして、行動の不便な人の移動に便をもたらすように 構成されている。

【００１１】 本考案の手押し車椅子は前記クッション１２の側辺に上下に所定角度回動でき る前記折畳板２を利用して、行動の不便な人を移動したい時、前記移動位置５に 前記折畳板２を架設し、前記移動位置５と前記クッション１２を接続した延長面 を形成して看護者の該手押し車椅子の操作に便宜を付与し、看護される行動の不 便な人も前記折畳板２の支障によってより安全に移動することができる。

【００１２】 図５及び図６に示しているのは、本考案の他の実施の態様を示す。之は前記一 個以上の折畳板２ａを枢軸で接続する方式で二個の折畳板を連接し、且つ、前記 二個の折畳板の外側折畳板は前記内側折畳板と平行な位置に転動できるように設 置されている。よって前記一個以上の折畳板２ａは必要に応じて延伸して前記手 押し車椅子１と図４に示す前記移動位置５の間に跨がって設置することができる 。又、前記一個以上の折畳板２ａを折畳む時、前記クッション１２の上面方向に 回動し、更に、固定部品を利用して前記一個以上の折畳板２ａを前記クッション と略垂直を呈した位置に固定する。かくして、前記一個以上の折畳板２ａを折畳 んだ後、肘掛けとして使用することができる。

【００１３】

【考案の効果】

本考案の手押し車椅子は使用上便利で安全性が高く、且つ、携帯にも不便を来 さない等の効果を奏するものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の手押し車椅子の斜視図。

【図２】図１の正面図。

【図３】図２の側面図。

【図４】本考案の手押し車椅子の使用状況を示す斜視
図。

【図５】本考案の他の実施の形態を示し、その正面図。

【図６】図５の手押し車椅子の折畳板を折畳んだ状態を
示す正面図。

【符号の説明】

１ 手押し車椅子 ２ 折畳板 ３ 肘掛け ５ 移動位置 １１ フレーム １２ クッション １３ 足車 ２１ 自由端 ２２ 弧形面 ３１，３２ 端部

Claims (6)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 手押し車椅子であって、該手押し車椅子
   はフレームに椅子を取付け、更に、該椅子上にクッショ
   ンを配設すると共に該椅子の底部に足車が設けられてお
   り、一端は前記椅子上のクッション側辺に枢軸で接続さ
   れ、他端は自由に所定角度で回動できるように形成され
   て成る一個以上の折畳板とを有し、老年者或いは行動の
   不便な人を椅子へ移りこませ、或いは移出させたい時、
   前記折畳板を回動して前記椅子上のクッションと移動位
   置間に架設させることができて、看護者に便利を与え、
   且つ、安全な方式で老人或いは行動の不便な人を前記椅
   子へ移りこませ、或いは移出することができるように構
   成されて成る手押し車椅子。
2. 【請求項２】 前記クッションの両側辺上方の適当な高
   さの位置に夫々肘掛けが枢着されており、行動の不便な
   人が前記車椅子に移りこみ或いは移り出る時に便を来す
   ために前記肘掛けを移動することができるようにしたこ
   とを特徴とする請求項１記載の手押し車椅子。
3. 【請求項３】 前記肘掛けは上下に所定角度で回動する
   ことができるように構成されたことを特徴とする請求項
   ２記載の手押し車椅子。
4. 【請求項４】 前記一個以上の折畳板は夫々前記クッシ
   ョンの両側に枢軸で接続している板状体を有して成る請
   求項１記載の手押し車椅子。
5. 【請求項５】 前記一個以上の折畳板は上向きに回動し
   て前記クッションに固定することができるようになって
   いて、肘掛けとして使用することができるように構成さ
   れたことを特徴とする請求項１記載の手押し車椅子。
6. 【請求項６】 前記一個以上の折畳板の上端面は更に前
   記一個以上の折畳板の自由端方向に向って逐次板の厚さ
   を縮小した弧形面として設置することができ、かくして
   前記一個以上の折畳板を前記移動位置に架設した時、老
   年者或いは行動の不便な人をしてより滑らかに前記車椅
   子に移りこむことができるようにしたことを特徴とする
   請求項１記載の手押し車椅子。