JP2005081795A - 相変化型光情報記録媒体とその製造方法 - Google Patents

相変化型光情報記録媒体とその製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2005081795A
JP2005081795A JP2003319425A JP2003319425A JP2005081795A JP 2005081795 A JP2005081795 A JP 2005081795A JP 2003319425 A JP2003319425 A JP 2003319425A JP 2003319425 A JP2003319425 A JP 2003319425A JP 2005081795 A JP2005081795 A JP 2005081795A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
phase change
layer
recording medium
optical information
recording
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2003319425A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4184203B2 (ja
Inventor
Masaru Magai
勝 真貝
Kazunori Ito
和典 伊藤
Masato Harigai
眞人 針谷
Hiroko Tashiro
浩子 田代
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ricoh Co Ltd filed Critical Ricoh Co Ltd
Priority to JP2003319425A priority Critical patent/JP4184203B2/ja
Publication of JP2005081795A publication Critical patent/JP2005081795A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4184203B2 publication Critical patent/JP4184203B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Thermal Transfer Or Thermal Recording In General (AREA)
  • Optical Record Carriers And Manufacture Thereof (AREA)
  • Manufacturing Optical Record Carriers (AREA)

Abstract

【課題】 保存安定性に優れ、DVD−ROMと同容量以上の高密度記録が可能であると共に、10m/s以上の高線速記録が安定して実現でき、更には、反射率が高くかつ均一であり、常に同一の特性が得られる相変化型光情報記録媒体とその製造方法の提供。
【解決手段】 透明基板上に少なくとも第一誘電体層、記録層、第二誘電体層、反射層をこの順で積層すると共に、記録層に光エネルギーを加えることにより非晶質状態と結晶状態との間の相変化を可逆的に行なわせることができる書き換え可能な相変化型光情報記録媒体であって、記録層が、組成式GaαSbβ(α、βは原子%、α+β=100、11≦α≦13)で表される合金を主成分とする相変化記録材料からなり、記録線速14〜30m/sで記録できることを特徴とする相変化型光情報記録媒体。
【選択図】 図1

Description

本発明は、記録層に光エネルギーを加えることにより非晶質状態と結晶状態との間の相変化を可逆的に行なわせることができる書き換え可能な相変化型光情報記録媒体及びその製造方法に関するものであり、更に詳しくは、保存安定性に優れ、DVD−ROMと同容量以上の高密度記録が可能であると共に、14〜30m/sの高線速記録が安定して行える相変化型光情報記録媒体とその製造方法に関するものである。
近年、書き換え可能な光情報記録媒体として、非晶質相と結晶相の可逆的相変化を利用した相変化型光情報記録媒体が急速に普及してきた。CD(Compact Disc)系ではCD−RWがパーソナルコンピュータに標準搭載されるまでになった。更に、CD−RWより高速・高密度記録が実現できるDVD(Digital Versatile Disc)系ではDVD+RW、DVD−RW、DVD−RAMのそれぞれの規格が、主に映像用光記録媒体として、また、パーソナル・コンピュターのストレージとして普及するに至っている。
これらの光情報記録媒体の構成は、透明基板上に誘電体層/記録層/誘電体層/反射層/耐環境保護層という基本構成になっている。CD系とDVD系の違いは、用いる半導体レーザーの波長やそのレーザー・スポット径の違い及び使用する透明基板の厚みであるが、原理的にはレーザー光により相変化記録材料に熱を加え、結晶相と非晶質相の間で相変化する記録材料の光学的な特性の変化をピットの反射率の差として検出し、二値化したデジタル信号に変換するという同一の原理により実現されている。また、現在要求されている高速化・高密度化について、高密度化はレーザー波長の短波長化によるレーザー・スポット径の微細化により実現し、高速化は相変化記録材料の改善や各層を構成する材料及び膜厚構成の改善により実現する方向にある。
相変化記録材料としては、従来から使われているGeSbTeや共晶組成又は共晶組成近傍のSbTeを含むAgInSbTe系がよく知られているが、例えば、10m/sを超える高速化のためには共晶組成又は共晶組成近傍のSbTeを含むAgInSbTe系の方が有利であると言われている。しかし更なる高線速記録を行うには材料のブレークスルーが要求されており、例えば、高速の記録に有利だと言われているSbTeに添加元素を導入する技術や(特許文献1、2)、更に別の材料種を検討する試み(特許文献3:InGeSb、特許文献4:GaSb)も行われている。
これらの更なる高線速記録を目指した材料には次のような特性が要求される。
イ)短時間で相転移し易いこと(結晶化速度が速くかつ非晶質化もし易いこと)
ロ)結晶化温度及び融点が保存安定性が確保できる程度に高いこと
ハ)レーザー光の繰り返し照射に対する熱劣化が小さこと
また、構造的には、レーザー光で加熱された記録材料を急速に冷却し非晶質化できる急冷構造が好ましい。この急冷構造は、記録層の薄層化と熱伝導の良好な放熱反射層の組み合わせにより実現できる。
また、結晶化速度を向上する手段として、記録層材料が核形成し易い界面層を採用するなどの手段も検討されている(特許文献5)。
材料系に関して見ると、GaSbが相変化記録できることは、先に挙げた特許文献4の他に、特許文献6、7にも開示されていて公知である。しかしながら、特許文献6ではGaの組成比として10〜60原子%という広い範囲を包含している上に、第3頁第6欄第30〜39行には、Gaが60原子%を超えると媒体上にGaの偏析が起こるのが原因と思われる縞模様が生じ実用的でなく、20原子%未満ではレーザー光照射部に気泡が生じたのが原因と思われる膜の盛り上がりが出来るため、反射率の変化するレベルが不安定になり実用上問題があるので、20〜60原子%が特に適当であると記載されている。また、実施例における光記録層の膜厚は何れも1800Å(180nm)であって、本発明で好ましいとしている6〜25nmとは全く異なる。更に、10m/s以上の高線速記録については記載も示唆もされていない。従って、14〜30m/sの高線速記録を可能とするため請求項記載の特定の構成を採用した本発明とは、技術思想が全く異なる。
また、特許文献7においてもGaの組成比は40〜60原子%とかなり広い範囲である上に、本発明とは組成範囲が異なる。
特開2000−322740号公報 特開2002−117577号公報 特開2001−39031号公報 米国特許第5,072,423号明細書 特開平5−144083号公報 特公平3−55892号公報 米国特許第4,647,944号明細書
前述したように、GaSbを相変化記録に用いることは、特許文献4、6、7において公知である。しかしながら、ある特定の記録線速に限定して見ると、特定の組成範囲でしか実現できない。特に、10m/sという速い線速の記録に関しては、Sbの組成比が上昇すると共に対応できる記録線速が急峻に上昇するため、僅かな組成変化によっても対応記録線速が急激に変わってしまうという事が本発明者等の検討により明らかとなった。
従って、本発明は、保存安定性に優れ、DVD−ROMと同容量以上の高密度記録が可能であると共に、10m/s以上の高線速記録が安定して実現でき、更には、反射率が高くかつ均一であり、常に同一の特性が得られる相変化型光情報記録媒体とその製造方法の提供を目的とする。
上記課題は、次の1)〜10)の発明によって解決される。
1) 透明基板上に少なくとも第一誘電体層、記録層、第二誘電体層、反射層をこの順で積層すると共に、記録層に光エネルギーを加えることにより非晶質状態と結晶状態との間の相変化を可逆的に行なわせることができる書き換え可能な相変化型光情報記録媒体であって、記録層が、組成式GaαSbβ(α、βは原子%、α+β=100、11≦α≦13)で表される合金を主成分とする相変化記録材料からなり、記録線速14〜30m/sで記録できることを特徴とする相変化型光情報記録媒体。
2) 記録層が、組成式(GaαSbβ)100−γMγ〔MはGa、Sb以外の金属、α、β、γは原子%、α+β=100、11≦α≦13、0<γ≦10〕で表される合金を主成分とする相変化記録材料からなることを特徴とする1)記載の相変化型光情報記録媒体。
3) 金属Mが、Al、In、Ge、Sn、Ti、Zr、Nb、Ta、Teの中から選ばれた少なくとも1種であることを特徴とする2)記載の相変化型光情報記録媒体。
4) 光エネルギー源がレーザー光であり、該レーザー光の波長λが、630≦λ≦700(nm)であり、かつ、記録層の膜厚tが、6≦t≦25(nm)であることを特徴とする1)〜3)の何れかに記載の相変化型光情報記録媒体。
5) 第一誘電体層が、ZnSxSiOy(x、yはモル%、x+y=100、30≦y≦50)で表される誘電体からなり、波長660nmにおける膜厚80nmでの透過率が75%以上であることを特徴とする1)〜4)の何れかに記載の相変化型光情報記録媒体。
6) 第二誘電体層がカルコゲン成分を含み、反射層がAgからなり、該第二誘電体層と反射層の間に、耐硫化バリア層が設けられていることを特徴とする1)〜5)の何れかに記載の相変化型光情報記録媒体。
7) 耐硫化バリア層が、Si、Ti、Ta、Zrから選ばれた少なくとも1種の金属の炭化物と酸化物の混合体からなることを特徴とする6)記載の相変化型光情報記録媒体。
8) 記録層の組成のばらつきが、0.5原子%以下であることを特徴とする1)〜7)の何れかに記載の相変化型光情報記録媒体。
9) 記録層を、Arガス圧が0.37〜0.85Paの範囲にある直流スパッタ法により製膜することを特徴とする8)記載の相変化型光情報記録媒体の製造方法。
10) 直流スパッタ法が、パルス状の波形を持つ直流スパッタ法であることを特徴とする9)記載の製造方法。
以下、上記本発明について詳しく説明する。
まず、本発明の相変化型光情報記録媒体の層構成について説明する。
図1は、本発明の相変化型光情報記録媒体の一実施形態を説明するための断面図である。即ち、相変化型光情報記録媒体10は、透明基板1上に第一誘電体層2、記録層3、第二誘電体層41、耐硫化バリア層42(但し、第二誘電体層が硫黄、セレン、テルル等のカルコゲン成分を含まない場合は不要)及び反射層5がこの順に形成され、反射層5上にはスピンコート法による紫外線(UV)硬化樹脂からなる環境保護層6が形成されており、更に、接着層7を介して第二透明基板8が貼り合わされている。
記録層3には、組成式GaαSbβ(α、βは原子%、α+β=100、11≦α≦13)で表される合金を主成分とする相変化記録材料を用いる。該組成範囲内であれば高記録線速における記録感度が高まる。しかし、Gaが11原子%未満では結晶化温度が低くなる傾向があるし、Sb量が多くなるため記録速度が速くなり過ぎて現状の記録システムとのマッチングが取り難くなる。また、保存安定性も悪化する傾向にある。一方、Gaが13原子%を超えると融点が高くなるに従って記録感度が悪くなるため、記録のための半導体レーザーを高パワーにする必要があり、また初期化もされ難くなり好ましくない。
なお、主成分とは、記録材料としての機能を果たすのに十分な量を含有すること、即ち材料全体の80モル%以上、好ましくは90モル%以上を占めることを意味するが、通常は特に必要がない限り該合金のみを用いる。
図2に、GaSb合金の相図を示す。横軸の数字は、Sbの組成量を示し、その数値を100から差し引いた残量がGaの組成量となる。ラインの上側の塗りつぶし(黒い)部分は液体の状態を示し、ラインの下側の白い部分は固体状態を示す。境界部分は、その組成での融点となる。Ga50Sb50は化合物組成と言われ融点は712℃であり、Sb50原子%以上で589℃と書かれた数値は共晶組成のGaSbの融点を示し、その組成は横軸のSb組成量が88でありGa12Sb88を示す。
図4は、GaSbの組成を広く変えたときのGa量に依存した660nm波長における転移線速を示している。図から明らかな様に、Ga量15原子%以下で転移線速の変化が著しく、ある狭い特定の組成範囲でのみ線速範囲を設定したシステムが成り立つと言える。
また、記録層3には、組成式(GaαSbβ)100−γMγ〔MはGa、Sb以外の金属、α、β、γは原子%、α+β=100、11≦α≦13、0<γ≦10〕で表される合金を主成分とする相変化記録材料を用いてもよい。金属Mを含む事により、記録特性の改善を図ることができる。γが10原子%を超えると、相変化記録材料の主成分であるGaSbの特性をがらりと変化させてしまい保存特性と高速記録特性の両立が難しくなる。主成分の定義については前記と同様である。
また、金属Mとしては、Al、In、Ge、Sn、Ti、Zr、Nb、Ta、Teの中から選ばれた少なくとも1種の元素が好適である。Al、Inは反射率の増長に寄与し、Sn、Teは高線速記録特性の増長とレーザー初期化性の向上に寄与する。また、Geは保存特性の増長に寄与する。Ti、Zr、Nb、Taは繰り返し記録特性の増長に寄与する。
記録再生に用いる光エネルギー源は、DVD関連規格で用いられているレーザー光が好ましく、その波長λは、630≦λ≦700(nm)の範囲が好ましい。また、20%前後の反射率、50%以上のモジュレーション、1000回程度の繰り返し記録消去を実現する上で、記録層3の膜厚tは、6≦t≦25(nm)の範囲が好ましい。
透明基板1としては、例えば表面にトラッキング用の案内溝を有する、加工性、光学特性に優れたポリカーボネート基板が好適である。
第一誘電体層2及び第二誘電体層41は、高線速での繰り返し記録に適した光学特性を有することが望ましく、好ましい材料としては、例えば(ZnS)80(SiO20が挙げられる。通常はこの組成比のものを用いるが、反射率がより高い媒体を得るには、透過率が高い誘電体膜の方が有利である。そのためには、SiOの比率が高い方が望ましく、具体的には、30〜50モル%の範囲が良い。この範囲にあるとき波長660nmにおける膜厚80nmでの透過率は75%以上となる(図3参照)。50モル%を超えると成膜速度が小さくなるため製造コストが高くなる。そこで、少なくとも、第二誘電体層より膜厚が厚く高い反射率を得る上で寄与が大きい第一誘電体層を上記範囲の組成とすると良い。
更に、保存特性が良好でかつ高い反射率を得るためには、第二誘電体層がカルコゲン成分を含み、反射層がAgからなる場合に設けられる耐硫化バリア層42についても、透過率が高く隣接する層との密着性が優れていることが望ましい。その様な材料の例としては、Si、Ti、Ta、Zr、V、Wから選ばれた少なくとも1種の金属の炭化物と酸化物の混合体が挙げられる。これらの金属材料はそれぞれの炭化物の融点が非常に高く(2810〜3880℃)、室温及び相変化を起こさせる程度の温度(300℃以下)では極めて安定である点で、保存性及び繰り返し記録消去特性上優れている。更に、これらの金属材料の酸化物を混合することにより、その透過率を向上させると共にZnSSiOなどの誘電体ガラスとの密着性を向上させることができる。即ち、耐硫化バリア層を金属の炭化物と酸化物の混合体によリ構成することにより、保存性及び繰り返し記録消去特性と密着性を併せ持たせることができる。
炭化物はガラス・プレス・レンズの型材にも使われる材料であり、炭化物単体では、光情報記録媒体で通常良く用いられる誘電体材料(カルコゲン成分を含みSiO、TiO、ZnO等のガラス成分を含む混合体)との密着性が必ずしも良好でない。
耐硫化バリア層の好ましい膜厚は3〜5nm程度である。2nmでは耐硫化機能を発現しない場合があり、また、5nmを超えると耐硫化バリア層による光吸収が無視できないレベルになる。
反射層5には、熱伝導率が高いAg単体又はAg−Cu、Ag−Pd、Ag−Ti等のAg合金が適している。反射層は、通常、膜厚140nmで成膜されているが、120〜160nmの範囲で差し支えない。しかし、熱又は膜応力によりポリカーボネート基板が変形を生ずる程厚く成膜するの好ましくない。
環境保護層6は、公知の紫外線硬化樹脂の中から適宜選択して積層すればよい。
ここで、記録層3の成膜工程において、ある限られた特定の条件でGaSbの組成範囲が保たれることが分った。即ち、直流スパッタ及びパルス状波形を持つ直流スパッタ時のArガス圧範囲が0.37〜0.85Paの範囲である。更に、直流スパッタとパルス状の波形を持つ直流スパッタではGaの組成範囲のばらつき範囲は同じであるが、その組成値がシフトしている。この事に関しては、次の様に考察することができる。
Ar粒子によるスパッタ収率〔但し、値は日本真空技術株式会社発行『真空ハンドブック(改訂版)』1985年5月1日発行、第2版、P202による計算値〕は図5の様になっている。図5から、スパッタ収率的には、同一のスパッタ条件ではSbよりもGaの方がスパッタされ易いということが分る。一方、蒸気圧に関しては、表1から、同じ蒸気圧となるのにSbよりもGaの方が高温を要することが分る。
Figure 2005081795
ターゲット内では、その製造工程からみて、共晶組成であったとしても、小さな結晶の粒が集まった燒結体となっているので、遊離したそれぞれの組成の粒子が存在する。そこで、同一組成のターゲットを用いたとしても、ターゲット表面温度が高い場合は、Sbの蒸気圧が高くなるので、出来上がった膜の組成はSbリッチにシフトし、ターゲット表面温度が低い場合は、出来上がった膜の組成はスパッタ収率の差に比例したGaリッチにシフトすることになる。従って、通常の直流スパッタでは、若干Sbリッチに組成がシフトし、パルス波形を持つ直流スパッタでは電圧が印加されない時に冷却が入るためターゲットの表面温度が抑制されGaリッチに組成がシフトする。(後述する実施例5、6の図6、図7参照。どちらも同一のターゲットより成膜した結果である。)
更に、目的とする組成のGaSbを得るためには、このようなことをベースとして、予めターゲット組成をシフトさせておくことが考えられる。例えばGa組成を12原子%にしようとする場合には、ターゲット組成をその分シフトさせておくことによって12原子%を中心値として、ばらつき幅0.5原子%以下(即ち12±0.5原子%の範囲内)の確定組成を持つ記録層を作製することができる。
同一条件によるばらつき範囲は0.5原子%以下であることが好ましい。組成のばらつきは、図4から対応できる線速の変化に相当する。条件的に同じ光情報記録媒体には同じ条件が設定されるが、線速にばらつきがあると、記録が許容できる線速内であっても高線速に対応できる材料組成では供給エネルギー過剰になるため、DOWによる劣化が先に起こるとか、光劣化による反射率の変動が生じてしまう。GaSbでは組成比により線速が変化するが、0.5原子%以下であればその様な変動を小さく抑えることができる。ばらつきは小さい方が好ましいので、0.3原子%以下の方がより好ましく、0.1原子%以下の方が更に好ましい。組成のばらつきを小さくする方法としては、実施例5〜6で示すように、スパッタ時のArガス圧及びスパッタ方法により実現できる。
以上、説明した様に、スパッタするArガス圧により特定のばらつき範囲に収めることができると共に、成膜方法によってもGaSbの特定の組成範囲を狙って記録層を作製することができる。
本発明によれば、保存安定性に優れ、DVD−ROMと同容量以上の高密度記録が可能であると共に、10m/s以上の高線速記録が安定して実現でき、更には、反射率が高くかつ均一であり、常に同一の特性が得られる相変化型光情報記録媒体とその製造方法を提供できる。
以下、実施例及び比較例により本発明を更に具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例により制限されるものではない。
<実施例1>
図1(b)に示すような本発明の相変化型光情報記録媒体10を作製した。
図1(a)は貼り合わせる前の単板での状態を示している。図では、第二誘電体層41と反射層5との間に両者の反応を防止するための耐硫化バリヤ層42が設けられている。なお、この耐硫化バリヤ層42は、第二誘電体層41が硫黄、セレン、テルル等のカルコゲン成分を含まない場合は不要である。
透明基板1としては、深さ27〜31nm、幅0.25μm、ピッチ0.74μmの溝を有する厚さ0.6mmのポリカーボネート製透明基板を用いた。
この透明基板上に、下記の層を順次積層した。各層の成膜は、目標の膜組成となるようなターゲットを用いて枚様式多層積層用スパッタ装置により行った。
まず、第一誘電体層2として、ZnS(80モル%)−SiO(20モル%)を膜厚60nmで形成した。
次に、記録層3として、スパッタ用Arガス圧を0.73Paに設定し、直流スパッタ法により、共晶組成のGa12Sb88(数字は原子%)を膜厚16nmで形成した。
次に、第二誘電体層41として、第一誘電体層2と同じ組成のZnS−SiOを膜厚9nmで形成した後、耐硫化バリヤ層42としてSiOC(SiC70モル%、SiO30モル%)を膜厚4nmで形成し、更に反射層5として、Ag(純度99.99%)膜を140nmの膜厚で積層してスパッタ成膜を終了した。
スパッタ成膜終了後、反射層5上に、紫外線硬化型樹脂(大日本インキ社製SD301)をスピンコートし、紫外線で硬化して環境保護層6とした。
次いで、環境保護層6上に、紫外線硬化型接着剤(日本化薬社製DVD003)からなる接着層7を介して、ポリカーボネート製の第二透明基板8を貼り合わせた。貼り合わせ前の第二透明基板8は、吸湿による変形が無いように記録媒体と同時に成形するか、予め成形しておき吸湿による変形が無いような条件で管理した。なお、透明基板1は、反射層5までの積層に伴う反りの方向及び環境保護層6を設けた後の反りの方向を予め計算し、成形時点で反りの方向をある程度調整することにより、反りや変形を抑えておいた。
その後、日立コンピューター製相変化型光ディスク用初期化装置(POP120−3Ra)を用いて、以下の条件により約100秒の処理時間でレーザー初期化を行った。即ちCLV(線速度一定)方式により記録媒体を回転させ、線速:9.0m/s、送り量:36μm/回転、初期化範囲:半径位置23〜58mm、レーザーパワー:1400mWとした。この装置のLDの中心発光波長は、810±10nm、スポットサイズは約1μm×96±5μmである。
第二透明基板を貼り合わせた後、反射率を測定したところ、20%であり、後でDCイレースした場合の約95%に相当する値であった。このときの記録媒体の反りは、ラジアル・チルト(radial tilt)が外周(半径58mm)において最大で0.4deg.(度)、タンジェンシャル・チルト(tangential tilt)が最大で0.2deg.(度)であった。また、面内の基板の振れ量は最大でも50μm以下であった。
この記録媒体に対し、波長657nm、NA0.65のピックアップによりCAV(角速度一定)方式を用いて外周半径位置58mm(記録線速度28m/s)における最適記録条件で記録した。
記録ストラテジーは、記録パワー、消去パワー、消去パワーより低いボトムパワーの3つのパワーを制御し、パルス数はマーク長nT(n:マークの長さを示す自然数、Tは基準クロック)に対し(n−1)個で、個々のパルス長は、On、Offパルス長の和が1Tを基本とした。記録変調方式は、(8−17)変調とした。最短マーク長は0.4μm、線密度は0.267μm/ビットとした。記録パワー、消去パワー、ボトムパワーは、それぞれ、30mW、5mW、0.1mWとした。
このようにして記録した記録媒体について、再生線速度3.5m/s、再生パワー0.5mWで再生したところ、一回目記録のジッターが8.5%、変調度=〔(14Tスペースの反射率)−(14Tマークの反射率)〕/(14Tスペースの反射率)が58%、繰り返し記録1000回後のジッターが12%であった。また、最適な特性が得られたピックアップと光記録媒体のチルト角は、ラジアル方向で0.05deg.であり、非常に良好であった。
次に、この記録媒体を保存試験槽に投入した。条件として、80℃・85%RHの高温高湿槽に100時間保管し、再度ジッターとモジュレーションを測定したところ、それぞれ0.3%の上昇と2%の減少があったが、問題となるレベルの変化ではなかった。
<実施例2>
第一、第二誘電体層の材料を、ZnS(60モル%)−SiO(40モル%)に変えた点以外は、実施例1と同様にして相変化型光情報記録媒体を作製した。誘電体層の透過率を、膜厚80nm、波長660nmの条件で比較したところ、実施例1のZnS(80モル%)−SiO(20モル%)の透過率が72%、本実施例のZnS(60モル%)−SiO(40モル%)の透過率が78.5%であり、6.5%増大した。透過率の向上により、20%であった反射率が23%まで向上した。その他の記録・保存特性は、実施例1のものと変らなかった。
<実施例3>
記録層材料を共晶組成より若干Sbの多いGa11Sb89(数字は原子%)にInを加えた(Ga11Sb8995In(数字は原子%)に変えた点以外は、実施例1と同様にして相変化型光情報記録媒体を作製し、その特性を測定したところ、反射率が1.5%上昇し21.5%となった。また、ジッター及びモジュレーションは変らず、それぞれ13%及び58%のままであった。但し、繰り返し記録特性を測定したところ、10回繰り返し後の反射率が0.5%低下し21%となったが、その後は安定していた。
<実施例4>
記録層材料を共晶組成のGa12Sb88(数字は原子%)にAlを加えた(Ga12Sb8895Al(数字は原子%)に変えた点以外は、実施例1と同様にして相変化型光情報記録媒体を作製し、実施例1と同様にしてピックアップにより評価したところ、反射率が若干上がり、記録前で20.5%、DCイレース後で21.5%となった。また、Sb量が少なくなったにも拘わらず転移線速は変わらず、20m/sのままであった。記録後のジッター、モジュレーションは同等であった。
<実施例5>
記録層材料を共晶組成より若干Sbの多いGa11Sb89(数字は原子%)にGeを加えた(Ga11Sb8997Ge(数字は原子%)に変えた点以外は、実施例1と同様にして相変化型光情報記録媒体を作製し、実施例1と同一のピックアップにより保存特性を評価したところ、Geの入らないGa11Sb89では、85℃相対湿度85%の高温高湿環境下における保存試験100時間経過後で、0.5%のジッター低下があったが、本実施例のGe入り組成では200時間経過後でも0.3%の低下に留まった。
<実施例6>
記録層材料を共晶組成のGa12Sb88(数字は原子%)にSnを加えた(Ga12Sb8890Sn10(数字は原子%)に変えた点以外は、実施例1と同様にして相変化型光情報記録媒体を作製し、実施例1と同様にして大口径レーザーによる初期化を行ったところ、添加物のSnの効果により、約3割速いスピードで初期化することができた。
即ち、CLV(線速度一定)方式により記録媒体を回転させ、線速:12m/s、送り量:36μm/回転、初期化範囲:半径位置23〜58mm、レーザーパワーは実施例1と同じ1400mWとした。
この相変化型光情報記録媒体を実施例1と同一のピックアップにより評価したところ、反射率が記録前で21%、転移線速は若干上がり29m/sであり、最適ストラテジーで記録後に再生線速度3.5m/s、再生パワー0.5mWで再生評価したところ、記録後のジッター及びモジュレーションは8.4%、59%であり実施例1の結果とほぼ同等であった。
<実施例7>
記録層材料を実施例6のSnの代りに同量のTeを添加した(Ga12Sb8890Te10(数字は原子%)(数字は原子%)に変えた点以外は、実施例6と同様にして相変化型光情報記録媒体を作製し、大口径レーザーにより初期化したところ、添加物のTeの効果により、約1割速いスピード、即ち10m/sで初期化できた。線速は28m/s、反射率は20.5%であり、記録再生の結果は、最適化されたストラテジーで記録した後の再生評価でジッターが8.7%、モジュレーションは57%であった。
<実施例8〜11>
記録層材料を共晶組成より若干Sbの多いGa11Sb89(数字は原子%)にTi、Zr、Nb、Taを加えた(Ga11Sb8995Ti(実施例8)、(Ga11Sb8995Zr(実施例9)、(Ga11Sb8995Nb(実施例10)、(Ga11Sb8995Ta(実施例11)に変えた(各組成式の数字は原子%)点以外は、実施例5と同様にして繰り返し特性を評価したところ、何れも添加無しの実施例1に比べてジッター上昇が緩和され、初期ジッター8.8%に対し、1000回後のジッターは11%であった。
<実施例12>
実施例1と同じ共晶組成のGa12Sb88を用いて、0.5kWの直流スパッタ法により、ポリカーボネート基板上に16μmの厚みで記録層のみを、Arガス圧が1Paまでの真空度の条件で成膜した。このときのカソードサイズは200φ、カソード電圧は−336〜−398V、電流は1.48〜1.26Aであった。
このサンプルの記録層について、蛍光X線評価装置〔(株)理学電機製 波長分散型蛍光X線分析装置 SYSTEM3272〕により、その組成を分析した。結果を図6に示すが、Arガス圧0.37〜0.85Paの範囲において、Ga組成比率は12〜12.5原子%の範囲で安定していた。0.37Pa未満、及び0.85Pa超の圧力範囲では値がばらついた。
<実施例13>
直流スパッタを、パルス状電圧波形を持つ直流スパッタに変えた点以外は、実施例5と同様にしてテストを行った。パルス波形の条件は、周期は100kHz、陰極となるスパッタ電極に負電圧を印加する時間比率は80%とした。また、カソード電圧は−428〜−511V、電流は1.16〜0.98Aであった。
実施例5と同様にして、蛍光X線評価装置〔(株)理学電機製 波長分散型蛍光X線分析装置 SYSTEM3272〕により、その組成を分析した。結果を図7に示すが、Arスパッタガス圧0.37〜0.85Paの範囲において、Ga組成比率は12.5〜13原子%の範囲で安定していた。0.37Pa未満、及び0.85Pa超の圧力範囲では値がばらついた。
<実施例14>
実施例5及び6により、絶対値は異なるものの、変化幅が0.5原子%に収まるArガス圧範囲が判ったので、絶対値をシフトさせるためターゲット組成を共晶組成のGa12Sb88からずらし、Ga11.2Sb88.8という組成の合金を作製し、これをターゲットとしてパルス状電圧波形を持つ直流スパッタにより実施例6と同じテストを行った。その結果、Ga12原子%を中央値とし、変化幅が0.5原子%以内となる組成のGaSb記録層膜が得られた。
<実施例15>
耐硫化バリヤ層42をTiOC(TiC80モル%、TiO20モル%)に変えた点以外は実施例1と同様にして光情報記録媒体を作製した。
初期評価の結果、最適化されたストラテジーで測定した後、3.5m/sで再度評価したジッター及びモジュレーションは、それぞれ8.4%及び59%であった。
次に、この記録媒体のAg反射膜に対する耐硫化性を調べるため、保存試験として、80℃・85%RHの高温高湿槽に100時間保管した後、再度ジッターとモジュレーションを測定したところ、それぞれ0.4%の上昇と3%の減少があったが、問題となるレベルの変化ではなかった。
<実施例16〜17>
耐硫化バリア層をZrOC(ZrC80モル%、Zr20モル%、実施例16)、TaOC(TaC70モル%、TaO30モル%、実施例17)に変えた点以外は実施例15と同様にして光情報記録媒体を作製し、評価を行った。
実施例15と同じ条件の保存試験を行い、ジッターとモジュレーションを測定したところ、それぞれ0.5%以下の上昇と3%の減少があったが、問題となるレベルの変化ではなかった。
<比較例1>
記録層材料を共晶組成近傍のSb85Te15(結晶化温度105℃、数字は原子%)に変えた点以外は、実施例1と同様にして相変化型光情報記録媒体を作製し評価を行った。その結果、転移線速25m/s、ジッター8%台、モジュレーションも55%を実現でき、繰り返し記録特性も1000回までジッター上昇1%程度であった。しかし、80℃・85%RHの温・湿度で100時間の保存試験を実施したところ、記録マークは全て消失し、記録マークの保存信頼性が著しく低いことが分かった。
<比較例2>
記録層材料を共晶組成近傍のGa20Sb80(数字は原子%)に変えた点、及び初期化線速をCLV8.0m/sと遅くして初期化し易くした点以外は、実施例1と同様にして相変化型光情報記録媒体を作製した。
初期化後、実施例1と同様にして特性を評価したところ、転移線速は8m/sと遅く、10m/s以上の高線速では記録できなかった。即ち、最適記録条件ではジッターが10%となったが、20m/sの記録線速ではジッターが25%と表示され、マークが確実に記録できているというレベルではなかった。
<比較例3>
記録層材料を共晶組成近傍のGa9.5Sb90.5(数字は原子%)に変えた点、及び初期化線速をCLV8.5m/sと遅くして初期化し易くした点以外は、実施例1と同様にして相変化型光情報記録媒体を作製した。
初期化後、実施例1と同様にして特性を評価したところ、転移線速は38m/sと非常に高速となったが、初期ジッターが17%であった。続いて、繰り返し記録後のジッター特性を1000回の書き換えまで評価したところ、DOW(ダイレクトオーバーライト)10未満でジッターが一度22%まで上昇し、DOW10〜100の範囲では19〜20%であった。つまり、低ジッターが実現できなかった。
<参考例1>
パルスDCスパッタに代えてRFスパッタとした点以外は、実施例1と同様にして光情報記録媒体を作製したところ、記録層の組成はGaリッチとなり、しかもGa/Sb組成比が経時的に変化した。その結果、安定して同一特性の光情報記録媒体を作製することができなかった。
本発明の相変化型光情報記録媒体の一実施形態を説明するための断面図。 (a)媒体基板断面図 (b)貼り合わせ後の断面図。 GaSb二元合金の相図。 ZnS(A)SiO(B)膜の、波長660nm、膜厚80nmにおけるSiO量(原子%)と透過率との関係を示す図。 GaSb中のGa量(原子%)と転移線速の関係を示す図。 GaとSbのスパッタリング収率の違いを示す図。 通常の直流スパッタでGaSb膜を成膜した場合の、Ga組成(原子%)の蛍光X線測定結果を示す図。 パルス直流スパッタでGaSb膜を成膜した場合の、Ga組成(原子%)の蛍光X線測定結果を示す図。
符号の説明
1 透明基板
2 第一誘電体層
3 記録層
41 第二誘電体層
42 耐硫化バリヤ層
5 反射層
6 環境保護層
7 接着層
8 第二透明基板(貼り合わせ基板)
10 相変化型光情報記録媒体(貼り合わせ後全体)

Claims (10)

  1. 透明基板上に少なくとも第一誘電体層、記録層、第二誘電体層、反射層をこの順で積層すると共に、記録層に光エネルギーを加えることにより非晶質状態と結晶状態との間の相変化を可逆的に行なわせることができる書き換え可能な相変化型光情報記録媒体であって、記録層が、組成式GaαSbβ(α、βは原子%、α+β=100、11≦α≦13)で表される合金を主成分とする相変化記録材料からなり、記録線速14〜30m/sで記録できることを特徴とする相変化型光情報記録媒体。
  2. 記録層が、組成式(GaαSbβ)100−γMγ〔MはGa、Sb以外の金属、α、β、γは原子%、α+β=100、11≦α≦13、0<γ≦10〕で表される合金を主成分とする相変化記録材料からなることを特徴とする請求項1記載の相変化型光情報記録媒体。
  3. 金属Mが、Al、In、Ge、Sn、Ti、Zr、Nb、Ta、Teの中から選ばれた少なくとも1種であることを特徴とする請求項2記載の相変化型光情報記録媒体。
  4. 光エネルギー源がレーザー光であり、該レーザー光の波長λが、630≦λ≦700(nm)であり、かつ、記録層の膜厚tが、6≦t≦25(nm)であることを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載の相変化型光情報記録媒体。
  5. 第一誘電体層が、ZnSxSiOy(x、yはモル%、x+y=100、30≦y≦50)で表される誘電体からなり、波長660nmにおける膜厚80nmでの透過率が75%以上であることを特徴とする請求項1〜4の何れかに記載の相変化型光情報記録媒体。
  6. 第二誘電体層がカルコゲン成分を含み、反射層がAgからなり、該第二誘電体層と反射層の間に、耐硫化バリア層が設けられていることを特徴とする請求項1〜5の何れかに記載の相変化型光情報記録媒体。
  7. 耐硫化バリア層が、Si、Ti、Ta、Zrから選ばれた少なくとも1種の金属の炭化物と酸化物の混合体からなることを特徴とする請求項6記載の相変化型光情報記録媒体。
  8. 記録層の組成のばらつきが、0.5原子%以下であることを特徴とする請求項1〜7の何れかに記載の相変化型光情報記録媒体。
  9. 記録層を、Arガス圧が0.37〜0.85Paの範囲にある直流スパッタ法により製膜することを特徴とする請求項8記載の相変化型光情報記録媒体の製造方法。
  10. 直流スパッタ法が、パルス状の波形を持つ直流スパッタ法であることを特徴とする請求項9記載の製造方法。
JP2003319425A 2003-09-11 2003-09-11 相変化型光情報記録媒体とその製造方法 Expired - Fee Related JP4184203B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003319425A JP4184203B2 (ja) 2003-09-11 2003-09-11 相変化型光情報記録媒体とその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003319425A JP4184203B2 (ja) 2003-09-11 2003-09-11 相変化型光情報記録媒体とその製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005081795A true JP2005081795A (ja) 2005-03-31
JP4184203B2 JP4184203B2 (ja) 2008-11-19

Family

ID=34418367

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003319425A Expired - Fee Related JP4184203B2 (ja) 2003-09-11 2003-09-11 相変化型光情報記録媒体とその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4184203B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2007013276A1 (ja) * 2005-07-29 2007-02-01 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. 情報記録媒体およびその製造方法

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2007013276A1 (ja) * 2005-07-29 2007-02-01 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. 情報記録媒体およびその製造方法
US7947353B2 (en) 2005-07-29 2011-05-24 Panasonic Corporation Information recording medium and its production process
JP4834666B2 (ja) * 2005-07-29 2011-12-14 パナソニック株式会社 情報記録媒体およびその製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP4184203B2 (ja) 2008-11-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPWO2009096165A1 (ja) 光学的情報記録媒体とその製造方法、及びターゲット
JP4249590B2 (ja) 光情報記録媒体およびその製造方法
JP2002074741A (ja) 光学的情報記録用媒体
JP2008305529A (ja) 光情報記録媒体及び光情報記録媒体の製造方法
JP2005302264A (ja) 相変化型光情報記録媒体及び2層相変化型光情報記録媒体
JP2005339761A (ja) 光記録媒体
JP4184203B2 (ja) 相変化型光情報記録媒体とその製造方法
JP4397838B2 (ja) 多層相変化型光記録媒体
JP2003022570A (ja) 光記録媒体およびその製造方法
JP4281915B2 (ja) 光情報記録媒体及びスパッタリングターゲット
JP4322927B2 (ja) 光記録方法、光記録媒体、及び多層型光記録媒体の光記録装置
JP4357169B2 (ja) 情報記録媒体
JP4308866B2 (ja) 情報記録媒体
JP4322719B2 (ja) 光情報記録媒体及びその製造方法とスパッタリングターゲット
JP2006294219A (ja) 相変化型光情報記録媒体とその製造方法
WO2004055791A1 (ja) 光記録方法
EP1695839A1 (en) Optical recoding medium and its manufacturing method, sputtering target, usage of optical recording medium, and optical recording/reproducing apparatus
JP2008090984A (ja) 多層型相変化光記録媒体
JP2006035618A (ja) 光情報記録媒体およびその製造方法
JP2006212880A (ja) 相変化型光記録媒体
JP2005193663A (ja) 光記録媒体
KR20050026477A (ko) 다층 광 데이터 저장매체와 이 매체의 용도
JP2002269825A (ja) 光記録媒体
JP2005246625A (ja) 光情報記録媒体
JP2007157202A (ja) 光記録媒体、及びその初期化方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060123

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20080421

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080513

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080711

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20080902

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20080903

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110912

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110912

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120912

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130912

Year of fee payment: 5

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees