JP2005081190A5 - - Google Patents
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Description
本発明は、自動精米装置に関する。
利用者が原料玄米又は籾を持参して所望に精白処理する形態の無人精米装置がある。(特許文献1)
利用者が原料玄米又は籾を持参して所望に精白処理する形態の無人精米装置において、無人精米装置が故障中に投入ホッパに誤って籾や玄米を投入することを防止することを課題とする。
上記課題を解決するために、請求項1に係る発明は、玄米を投入する投入ホッパ4と、投入ホッパ4に投入した玄米を精米する精米機10とを設けた自動精米装置において、前記投入ホッパ4の上方には正面壁79を設け、該正面壁79には下縁部をヒンジ80で連結すると共に上縁部をフック81で着脱自在に固定する表示板78を設け、精米機10が故障すると、表示板81は前記フック81が外れて前記ヒンジ80周りに回動して投入ホッパ4の投入口を塞ぐ構成としたことを特徴とする自動精米装置の構成とする
請求項2に係る発明は、玄米を投入する投入ホッパ4と、投入ホッパ4に投入した玄米を精米する精米機10とを設けた自動精米装置において、投入ホッパ4の投入口の手前側に上下にスライドする表示板82を設け、玄米投入時には表示板82を上方にスライドさせて保持する構成とし、精米機10が故障すると表示板82を下方にスライドさせて投入ホッパ4の前面を塞ぐ構成としたことを特徴とする自動精米装置の構成とする。
請求項1に記載の発明は、精米機10が故障すると、表示板81は前記フック81が外れて前記ヒンジ80周りに回動して投入ホッパ4の投入口を塞ぐ構成としたことで、投入ホッパ4に籾や玄米の投入を不可とし、誤って籾や玄米を投入ホッパ4に投入することを防止することができる。
請求項2に記載の発明は、玄米投入時には表示板82を上方にスライドさせて保持する構成とし、精米機10が故障すると表示板82を下方にスライドさせて投入ホッパ4の前面を塞ぐ構成としたことで、投入ホッパ4に籾や玄米の投入を不可とし、誤って籾や玄米を投入ホッパ4に投入することを防止することができる。
本発明の一実施例を図面に基づき説明する。
図1及び図2において、自動精米装置は、建屋A内を操作室1と機械室2側とが仕切壁3にて仕切られ、機械室2側には、投入ホッパ4、石抜用昇降機5、石抜機6、異物除去装置7、精米用昇降機8、精米タンク9、精米機10、白米タンク11がこの順に接続して配置されている。なお操作室1側にはこの側から操作可能に操作盤31を設けている。
図1及び図2において、自動精米装置は、建屋A内を操作室1と機械室2側とが仕切壁3にて仕切られ、機械室2側には、投入ホッパ4、石抜用昇降機5、石抜機6、異物除去装置7、精米用昇降機8、精米タンク9、精米機10、白米タンク11がこの順に接続して配置されている。なお操作室1側にはこの側から操作可能に操作盤31を設けている。
上記投入ホッパ4の下部には穀粒繰出手段としてのロータリバルブ12を設け、投入ホッパ4の原料玄米を繰出す構成としている。該ロータリバルブ12の繰出し側を石抜用昇降機5のホッパ部に連通し、この石抜用昇降機5の排出口を投入した原料玄米中に含まれる石等の比較的比重の大きい異物を選別除去する石抜機6の投入口にのぞませている。
前記異物除去装置7は篩網を張設してなり適宜に傾斜させた選別枠を揺動させながら投入した穀粒中に含まれる藁屑等を選別分離して傾斜下位側から各別に取出すもので、上記石抜機6の排出口を該異物除去装置の投入口側に、異物除去装置7の排出口を精米用昇降機8のホッパ部に夫々のぞませる。また精米用昇降機8の排出口は精米タンク9に連通させ、精米タンク9の玄米等の穀粒は下方の精米機10へ供給しうる構成である。
精米機10は、従来公知の構成で、送穀螺旋と精白ロールとを一体化して精白筒内にて回転させることにより順次供給される玄米等の表層の糠を剥離除去する構成である。精米機10の出口部には圧迫板13を設けて精白圧力を加減調整できるよう構成し精白白度を数段に変更設定できる構成である。
精米機10の排出口には、該排出口から排出された精白米を白米タンク11に排出案内する案内シュート15を設ける。この案内シュート15は前記白米タンク11に連通している。この案内シュート15の途中底部に開閉弁16を備え、該開閉弁16は白米の流下方向に直交する支軸16a回りで起伏自在に構成され、支軸16a周りに起立させると流下する白米を堰き止めて底部開口16bから排出される構成としている。この底部開口16bには、循環案内シュート17をのぞませ、該シュート17の下端側はチャージタンク18にのぞませる。
即ち、循環案内シュート17は断面角筒状に構成され、上記案内シュート15の開口16b部下面に装着される。一方上記チャージタンク18の上面には一部膨出状に形成した蓋部材19を備え、循環案内シュート17の下端側はこの蓋部材19の膨出部に接続している。蓋部材19には膨出部頂面及び非膨出部頂面に夫々通気孔20,21を形成し、チャージタンク18の一側壁の開口に連通する吸引ファン22の作用によって通気孔21からタンク18内に外気を流通させると共に、循環案内シュート17の下部側に備える通気網23からシュート17内に進入して上記通気孔の一方側20から外部に抜ける構成としている。このように構成することによって、チャージタンク18内の白米、及び循環案内シュート17内の白米に冷却作用を付与する構成である。18aはタンクの開口に張設する通気性網体である。
上記チャージタンク18は、前後左右4側面のうち、一側面が略垂直状で他は下窄まり状に形成されている。このチャージタンク18の下部には前記投入ホッパ4のロータリバルブ12と同形態のロータリバルブ25を配設している。26は該ロータリバルブ20を回転連動するバルブモータである。
上記チャージタンク18及びロータリバルブ25・バルブモータ26との一体物は、前記精米用昇降機8の下部側において、該昇降機8の下部プーリ軸27の軸支用メタル28の存在側側壁に対してコ字型連結金具29を介して着脱自在に装着されると共に、該昇降機8下部側及び連結金具29に開口を備えて精米昇降機8からの戻しシュート30を設けている。もって、バルブモータ26の繰出回転に伴ないチャージタンク18内の白米を精米用昇降機8に還元する構成である。このような構成によって、一旦精米機10を通過して白米状態とされた精白米はチャージタンク18にて一荷口分の第1回目の精白処理が完了するまで待機し、このチャージタンク18から再度精米用昇降機8に戻して循環させると、精米機10にて白米表層に付着した糠類を分離除去する構成である。なお、上記のように、チャージタンク18内の精白米や該チャージタンク18に供給すべく設ける循環案内シュート17部において冷却風を付与するため、研米処理設定された精米機10における研米処理に際しては、チャージタンク18から冷却済みの白米を受けることにより、過大な昇温を招くことなく研米処理することができる。したがって、上記研米機能付き自動精米装置は、精米処理から研米処理までを連続的に迅速処理しつつ、過大な昇温による品質低下を抑えることができる
前記操作室1内において、仕切り壁3には操作盤31を設けている。この操作盤31の盤面には、図8に示すように、コイン投入口32、紙幣挿入口33、「研米コース」選択用の研米スイッチ34、研米処理を行なわない「精米コース」選択時の白度選択スイッチ35,36及び37(上白、標準、8ぶ、の3段階としているが、任意に設定してもよい)、等を配設している。そしてこの操作盤31の内部には各部駆動モータの駆動出力を制御するマイクロコンピュータを備えている。
前記操作室1内において、仕切り壁3には操作盤31を設けている。この操作盤31の盤面には、図8に示すように、コイン投入口32、紙幣挿入口33、「研米コース」選択用の研米スイッチ34、研米処理を行なわない「精米コース」選択時の白度選択スイッチ35,36及び37(上白、標準、8ぶ、の3段階としているが、任意に設定してもよい)、等を配設している。そしてこの操作盤31の内部には各部駆動モータの駆動出力を制御するマイクロコンピュータを備えている。
図9に示すように、マイクロコンピュータの制御部38にはコインセンサ39、紙幣検出手段40、白度選択スイッチ35〜37からの白度選択情報、研米スイッチ34の選択情報等が入力される。一方、投入ホッパ4のロータリバルブ12駆動モータ41への制御信号、石抜用・精米用昇降機各駆動モータ42,43への制御信号、石抜機駆動モータ44、精米機駆動モータ45、異物除去装置駆動モータ47、及びチャージタンク用ロータリバルブ25駆動モータ26の穀粒搬送系及び穀粒処理用モータの制御信号のほか、開閉弁16用モータ16cなどの制御モータ駆動出力の制御信号がある。49は負荷電流表示メータである。
図10において、50は、建屋A外に設けた排糠タンクであり、精米機10の精白筒を抜けて分離された糠を空気搬送手段51によって供給しうるよう構成している。この排糠タンク50の下方には排糠を受けて混練する混練手段52を構成している。混練手段52は図例では水平軸53と螺旋条54と該螺旋条54を囲う筒体55とからなり、水平軸53を強制回転すると、排糠タンク50から徐々に排糠が繰出されこの糠は水平方向に移送されながら途中に配設する給水タンク56からの給水を受ける構成であり、適度に水分補給された糠は回転撹拌と相俟って混練されペレット状になる。筒体55出口部には粒状化手段57が構成される。この粒状化手段57は、適宜径の孔58,58…を複数に開口した蓋体で構成され、螺旋条による押出しに抵抗を付与しつつ該複数の孔58,58…から押出されるペレット状の糠が細かく寸断されて排出される構成である。
上記給水タンク56には除湿手段59が接続されている。すなわち、除湿手段59は公知の構成であって内蔵の冷却器によって外気から水分を捕捉する構成とし、該水分を貯水すべく構成してなる。除湿手段59は専用に設けるもよく、建屋A内操作室1又は機械室2を除湿するために設けた空気調和装置60の除湿機能を兼用する形態でもよい。
上記のように除湿手段59を構成して給水タンク56への給水をおこなわせることより、各別に給水手段、例えば専用の水道蛇口によるなどの構成を不要ならしめて、排糠タンク50の移動ひいては建屋の設置箇所の制約を受けないこととなって利便である。
また、建屋内の操作室1又は機械室2を空調する装置を兼用する形態とすれば、格別に除湿手段を構成する必要がなく、兼用化によって効率的な運用が可能となり、安価なエアコンの普及によりランニングコストも嵩張らない。
図12は螺旋条の変形例を示すものである。すなわち、排糠タンク50の排出口付近の螺旋条54の螺旋ピッチPを標準の螺旋ピッチpよりも大に形成している(例えばP=2p)。このように構成すると、螺旋羽根部と螺旋羽根部との距離が長くなって螺旋条54に付着する糠を少なくでき、搬送能力の低下を来たさない。図13は同様に糠の付着による搬送低下を防止するため、排糠タンク50の下方部分において、通常の螺旋条54に平行でかつ前後移送を異ならせた副螺旋条61を設けている。このように構成すると、平行する螺旋条54と螺旋条61とが互いに付着した糠に作用して掻き落とすことができる。なお、この副螺旋条61は螺旋条54の上下左右いずれの位置にあってもよい。また図12及び図13の螺旋条は混練手段52を付した排糠タンク50の例に限らず、糠袋を待機させる糠移送螺旋等に応用しても同様の効果を奏するものである。
上例の作用について説明する。
投入ホッパ4に原料玄米を投入し、研米スイッチ34を押し操作すると、ロータリバルブ12の駆動モータ41、石抜機6や精米機10等各部が回転駆動する。なお、このとき精米機10の圧迫板13は上白設定状態に自動的にセットされる。
投入ホッパ4に原料玄米を投入し、研米スイッチ34を押し操作すると、ロータリバルブ12の駆動モータ41、石抜機6や精米機10等各部が回転駆動する。なお、このとき精米機10の圧迫板13は上白設定状態に自動的にセットされる。
原料玄米は投入ホッパ4からロータリバルブ12の回転に伴って石抜用昇降機5に至り、石抜機6にて石等の異物は傾斜網面の上位に移動し下方に流下する玄米と選別分離され、玄米は異物除去装置7に供給されて粗目面で藁屑類が捕捉されて分離され、最終玄米は精米用昇降機8に供給されて揚上され精米機10の玄米タンクに至る。
玄米タンクの玄米は順次精米機10本体内に供給され、上白に設定され圧迫板13の抵抗作用によって精白処理される。後続する玄米の量が増加すると圧迫板13を開いて案内シュート15部に至る。精白開始時は未精白状態のまま排出される。この案内シュート15の開閉弁16は起立姿勢でしばらくの未精白米を循環案内シュート17からチャージタンク18に至り、更に駆動状態にあるロータリバルブ25を経て精米用昇降機8に戻され新たな玄米と共に精米機10に供給される(初期精米循環)。
所定時間の初期精米循環処理が経過すると、ロータリバルブ25は停止する。精米機10による精白処理は継続し、精白米はチャージタンク18に貯留堆積される(精米処理)。ここでコイン投入枚数が3枚未満であると、精白処理量は3単価分の繰出し量未満であるから、この投入コイン枚数に見合う運転時間Tが経過するまで精白処理が行われ、精白処理され精白米は全部チャージタンク18内に貯留される。
また、投入ホッパ4への投入量も多く投入コインが4枚以上で処理量が4単価以上の場合には、原料玄米投入制限処理がなされる。即ち3単価分に相当する原料玄米の処理が継続して行われるが、その時点でロータリバルブ12を停止する。また投入コイン数から消費コイン数(当該例では3枚)を差し引いた残金が返却口から返却される。さらにコイン投入不可の旨がメッセージ表示される。
精米機10からの精白米は、循環案内シュート17を経てチャージタンク18に至るが、このチャージタンク18に貯留された精白米及び循環案内シュート17の途中の精白米は吸引ファン22の作用によって外気通風され冷却される。
また、投入ホッパ4への投入量も多く投入コインが4枚以上で処理量が4単価以上の場合には、原料玄米投入制限処理がなされる。即ち3単価分に相当する原料玄米の処理が継続して行われるが、その時点でロータリバルブ12を停止する。また投入コイン数から消費コイン数(当該例では3枚)を差し引いた残金が返却口から返却される。さらにコイン投入不可の旨がメッセージ表示される。
精米機10からの精白米は、循環案内シュート17を経てチャージタンク18に至るが、このチャージタンク18に貯留された精白米及び循環案内シュート17の途中の精白米は吸引ファン22の作用によって外気通風され冷却される。
チャージタンク18内に貯留された精白米は、投入ホッパ4側のロータリバルブ12が停止出力された後、所定時間経過するとチャージタンク18側のロータリバルブ12が起動し精米用昇降機8に供給される。玄米タンクから精米機10に再度供給され、研米作用を受ける。圧迫板13は上記の上白位置のままで待機し内部に供給される精白米の表層に付着し又は残る糠類を分離除去する。
研米初期の精白米は未研米分があり、前記の精米初期循環行程と同じく、研米初期循環行程をおき、初期の未研米分はチャージタンク18に収容して待機させる。この研米初期循環行程を所定時間行うときは開閉弁16が起立姿勢で処理米を循環案内シュート17側に排出している。
上記の研米初期循環行程を経過すると、精米機13排出側の案内シュート15は、開閉弁16が起立状態から倒伏の開口を閉じる状態に切り換えられて、研米処理された精白米は白米タンク11側に取り出されるものである。終了間際には先のチャージタンク18に未研米状態で貯留させた初期研米を再び精白米と共に精米機10に戻し、最終的に完全研米状態とさせるものである。
このように3単価分の研米処理が終了すると、投入ホッパ4に残る原料玄米の処理を上記と同様の処理をもって行う。
なお、上記の研米スイッチ34による研米コース選択において、初回の精米処理や循環による研米処理の場合、圧迫板13は上白位置で処理を行う構成としているが、これらは任意に変更設定してもよい。また、白度センサ50a,50bを循環案内シュート17又はチャージタンク18の循環経路に設け、徐々に圧迫板13の圧力を上昇して白度が所定レベル以上にあるか否かを判定しながら所定の圧迫板13圧力を設定する構成としてもよい。このように循環経路を構成して白度をチェックしながら圧迫板13の圧力設定を調整できる手段に構成すると、常時適正な圧力設定で研米処理することができる。
なお、上記の研米スイッチ34による研米コース選択において、初回の精米処理や循環による研米処理の場合、圧迫板13は上白位置で処理を行う構成としているが、これらは任意に変更設定してもよい。また、白度センサ50a,50bを循環案内シュート17又はチャージタンク18の循環経路に設け、徐々に圧迫板13の圧力を上昇して白度が所定レベル以上にあるか否かを判定しながら所定の圧迫板13圧力を設定する構成としてもよい。このように循環経路を構成して白度をチェックしながら圧迫板13の圧力設定を調整できる手段に構成すると、常時適正な圧力設定で研米処理することができる。
上記のように原料玄米を精白処理から研米処理する研米スイッチ34を操作すると、精白処理行程中には、照光スイッチ形態とされた研米スイッチ34が点滅表示する構成としている。即ち、利用者には精白処理中であることを知らせることができる。なお、研米行程中は継続して照光状態とする。また、上記のほか、精米行程中は消灯し研米処理中は点滅又は継続照光する形態でもよい。なお、精米行程中であることを知らせる効果としては、処理終了までに研米処理時間以上を要することを知らせることができる。このほか音声装置によって精白処理乃至研米処理のいずれであるかを知らせることができるし、行程表示機能を持たせランプ点灯によって現在の状態を知らせることができる。
研米処理が不要で、精白処理のみを行うときは、研米スイッチ34操作を行わず、白度選択スイッチ35〜37のいずれか好みの白度のものを操作する。
精米機による精白処理及び研米処理のいずれも精白筒から抜けて分離される糠はダクトと糠ファンによる空気搬送手段51を経て戸外の排糠タンク50に送られる。所定に貯留された糠は、水平軸の回転駆動によって混練手段52の始端側に繰出され、螺旋条54で圧迫状としながら排出側に向け移送される。混練手段52の途中には、給水タンク56が接続され、徐々に給水されるものであるから、水分が高まってペースト状を呈し、終端部の粒状化手段57を潜ると所定形状の粒状体を得ることができる。この糠の粒状体は肥料として提供される。
精米機による精白処理及び研米処理のいずれも精白筒から抜けて分離される糠はダクトと糠ファンによる空気搬送手段51を経て戸外の排糠タンク50に送られる。所定に貯留された糠は、水平軸の回転駆動によって混練手段52の始端側に繰出され、螺旋条54で圧迫状としながら排出側に向け移送される。混練手段52の途中には、給水タンク56が接続され、徐々に給水されるものであるから、水分が高まってペースト状を呈し、終端部の粒状化手段57を潜ると所定形状の粒状体を得ることができる。この糠の粒状体は肥料として提供される。
なお、給水タンク56は、建屋の操作室1を冷暖房すべく設ける空気調和装置60に接続されていて、空気調和装置60の運転に伴って発生する水を受けて貯水しておく構成であるから、各別の給水手段、例えば水道蛇口を必要とせず、水道工事を伴わないため、建屋設置の制約を少なくしうる。
尚上記の例では原料穀粒が玄米について説明したが、籾の場合についても同様である。
即ち、操作室1側に配設した投入ホッパ4aからの原料籾は籾摺昇降機63を経て籾摺機64に供給されるよう構成している。籾摺機64は、一対の脱ぷロールからなる脱ぷ部65、吸引ファン66の吸引作用によって風選別する風選別部67等からなり、籾殻・塵埃等は排塵筒68を経て機外適所に排出され適宜に回収される構成である。操作盤31a面には籾・玄米選択スイッチ(図示せず)を配設し、又は投入ホッパ4a等の原料投入部に配設する籾・玄米判別手段の自動判別結果に基づき、籾側選択(または判定)の際は前記脱ぷロール間隙を所定の籾摺間隙となし、玄米選択(又は判定)のときは脱ぷロール間隙は拡大されて穀粒の流下を許容する間隙とされ非脱ぷ状態に設定できる構成である。なお、図1と同構成は同一符号を付している。
即ち、操作室1側に配設した投入ホッパ4aからの原料籾は籾摺昇降機63を経て籾摺機64に供給されるよう構成している。籾摺機64は、一対の脱ぷロールからなる脱ぷ部65、吸引ファン66の吸引作用によって風選別する風選別部67等からなり、籾殻・塵埃等は排塵筒68を経て機外適所に排出され適宜に回収される構成である。操作盤31a面には籾・玄米選択スイッチ(図示せず)を配設し、又は投入ホッパ4a等の原料投入部に配設する籾・玄米判別手段の自動判別結果に基づき、籾側選択(または判定)の際は前記脱ぷロール間隙を所定の籾摺間隙となし、玄米選択(又は判定)のときは脱ぷロール間隙は拡大されて穀粒の流下を許容する間隙とされ非脱ぷ状態に設定できる構成である。なお、図1と同構成は同一符号を付している。
なお、選別部67の構成は概ね以下のように形成されるものである。一対の脱ぷロールからなる脱ぷ部65の下方に配設される風選別部67は、機体後方側の吸引ファン66によって起風される選別風が傾斜姿勢に設けた選別風路68を斜上するように構成され、上記脱ぷロールからの摺出米を風選別する構成である。摺出米は所定の摺出経路69を経て風選別部67に至り、玄米及び籾は傾斜下方の取出口70から取り出され、シイナは傾斜上位のシイナ排出口71、及び吸引ファン66へ導入された後排塵胴68を経て機外排出される籾殻に選別分離される。
ここでシイナ排出口71は、機体の幅方向全幅に亘って選別分離されるシイナをうけ、シイナシュート72を配設して、左右一側に集めて取出し得る構成としている。同様に一部籾を含む玄米を回収する玄米シュート73は上記取出口70からの穀粒を幅方向一杯に受けて左右他側に集めて取出し得る構成としている。
従来左右幅方向に亘るシイナ取出しを一側に集めるため移送螺旋を構成したが、上記の構成では一側に集めるシイナシュート72を構成するから移送螺旋を不要としてコストダウンが図れ、しかもシイナシュート72は玄米シュート73に対して左右交互的に配設されるため互いに干渉せず、配設位置も嵩張らず分散できる。なお、玄米シュート73からの穀粒は近傍に立設された石抜用昇降機5の下部側受け入れ部の一側に、シイナシュート72からのシイナを受け入れ部の他側に夫々供給して次工程に移送される構成である。従って、上記シュートの先端を昇降機の左右部に対称的に配設され、コンパクトな構成を実現できる。なお、シイナを機外に取出しすべく切替える構成でもよい。上記シイナシュート72は籾摺昇降機63に接続され、脱ぷ部65に還元される構成であるから、再度脱ぷ処理を受ける構成である。74は排塵筒である。
上記の籾摺機64を通過して得られる一部籾を含んだ玄米は、石抜用昇降機5を経て石抜機6、異物除去装置7、精米用昇降機8を経て精米機10に至り、精白処理を受け、引き続き、白米タンク11・精米用昇降機8を経由して再び精米機10に至り研米処理を受けるものとなる。
図16は原料穀粒を籾とする場合の構成を示し、機械室2内部に籾摺機64を備えており、投入ホッパ4aからの原料を昇降機5で持ち上げて籾摺機64に接続する。この籾摺処理した主として玄米を精米機10に供給する構成である。この図16において、改良した構成は、投入ホッパ4の上面を囲うようにフード75を設け、このフード75と籾摺機64の風選別部67に作用する吸引ファン66部とを接続している。さらに、操作盤31a面には、利用者の有無を検知する検知手段76を設け、利用者の検知に伴って、籾摺機56または上記吸引ファン66を先行運転すべく構成している。
このように構成することにより、利用者が操作盤31に面して立つと検知手段76が作動し自動的に籾摺機64が先行運転開始し、投入ホッパ4の穀粒投入時に舞い上がる塵埃をフード75を経て吸引排出できるものである。このため、原料穀粒投入時の操作室側雰囲気を清潔に維持できる。
なお、籾摺機64運転に伴い、吸引ファン66が運転されると、このファン運転に伴って機械室2内が負圧状態になって、選別不良の要因となっているが、上記のように構成することによって該負圧状態を解消し選別不良を来たさない。
図17は無人精米施設におけるデータ印字一例を示すものである。即ち、従来運転時間とその利用料金を表示する構成がある。図17の印字例において、(1)電源投入、(2)電源投入時刻表示後、利用者Aの(3)精米開始時刻と終了時刻、(4)精米所要時間と利用金額表示…の順に印字されるが、このうち従来は、項目(3)及び(4)の印字に止まっていた。
しかしながら、図17の例では、更に、装置の停止条件や、故障発生時の故障条件を印字するよう構成している。表示例にしたがって説明すると、項目(5)では単価利用回数と共に装置の停止状態が符号で印字される。項目(5)の数字「3」は単価利用回数、符号「G1」は「玄米利用の正常終了」の旨を示す。装置の終了を表す符号は、図18のように予め設定されていて、「G2」は「玄米利用の金切れ終了」の旨に設定している。
項目(6)以降は次の利用者Bに関する。項目(8)で単価利用回数「2」、「G2」停止、つまり「玄米利用の金切れ終了」を示している。その直後に項目(9)で引き続き運転が継続され、同一の利用者Bによるものと推定される。項目(11)で「G2」終了、及び項目(13)でエラー(故障)表示されている結果から、装置に何らの故障が発生したものと推定される。
項目(12)でエラー(故障)表示されると、次欄の項目(13)で文字表示され、項目(14)で発生時刻、項目(15)で詳細内容が符号表示され、エラー(故障)内容が表示される。図19はエラー(故障)表示内容一例を示す。これらのエラー(故障)の判定は、装置内各部位に配設された異常検出手段の検出結果に基づく。たとえば、電源の負荷検出装置によるサーマルトリップ、精白度検出手段等である。なお、図例の項目(15)の符号表示は「E0」であり、図19によればサーマルトリップと判定されている。再びエラー表示(16)される。項目(17)は集金表示、項目(18)は集金日時、項目(19)は前回集金から今回集金の合計金額を表示している。
上記のように、データプリンタに、従来の運転時間と利用料金のほかに、このデータ印字時に、項目(5)、(11)に示すような運転停止の条件を印字出力する構成であるから、正常停止か故障での停止かの判定ができ、又故障停止の場合は項目(13)〜(15)にようにその内容が表示される構成であるから、施設管理者において利用状態や故障要因が容易に判断でき、故障原因を速やかに行え、利用者とのトラブルを未然に防止できる等の効果がある。
また各種のセンサを配設してなり各部の異常判定を行う形態とするが、センサの異常にあっても、施設の運転による営業が可能な場合と施設の運転を停止する必要のある場合とに区分でき、営業を継続しながらの故障箇所修理といったことが可能になる。
図20は本発明の投入ホッパ4近傍の改良に関する。投入ホッパ4の投入口4bには網77を張設し、「営業中」か又は何らの原因で精米処理を行えない「故障中」かを知らせる表示板78の表・裏面に夫々「営業中」及び「故障中」表記を施し、投入ホッパ4の上方空間における正面壁79に、下縁部をヒンジ80連結し上縁部を適宜にフック81等で着脱自在に固定する。このように構成し、フック80での固定時には、表示板78の表面が正面壁79に沿う状態で掲げられて利用者は「営業中」の表記を視認できる(図20(イ))。一方何らの故障で利用を拒否するときは、フック81を外して表示板78をヒンジ80周りに回動させて網77面に置く状態とし利用者が視認できる裏面には「故障中」の旨表記されている(同図(ロ))。
このように構成すると、特に「故障中」に網77面を覆い隠すことができて原料玄米・籾の誤投入を防止できる。
図21は本発明の異なる例を示し、投入ホッパ4の投入口4c手前側に位置する例えば仕切壁3に沿う状態で上下にスライドする表示板82を設ける。この表示板82を下方にスライドすると投入口4cが塞がれる構成であり、上方にスライドさせて保持することによって原料玄米や籾を投入可能になっている。表示板82には、「故障中」及び「営業中」を上下2段に表記し、スライド上昇してフック(図示せず)止めされるときは表示窓83から「営業中」の表記を確認でき、フックを外し投入口4cの前面が塞がれる状態においては、上記表示窓83には「故障中」表記が対応位置するようになす。このように構成すると、「故障中」には投入ホッパ4の投入口4cが塞がれて原料玄米・籾の投入が不可となって誤投入を防止するものである。
図21は本発明の異なる例を示し、投入ホッパ4の投入口4c手前側に位置する例えば仕切壁3に沿う状態で上下にスライドする表示板82を設ける。この表示板82を下方にスライドすると投入口4cが塞がれる構成であり、上方にスライドさせて保持することによって原料玄米や籾を投入可能になっている。表示板82には、「故障中」及び「営業中」を上下2段に表記し、スライド上昇してフック(図示せず)止めされるときは表示窓83から「営業中」の表記を確認でき、フックを外し投入口4cの前面が塞がれる状態においては、上記表示窓83には「故障中」表記が対応位置するようになす。このように構成すると、「故障中」には投入ホッパ4の投入口4cが塞がれて原料玄米・籾の投入が不可となって誤投入を防止するものである。
以上のように、表示板78,83を可動し、故障中には原料玄米・籾の投入を不可とする構成とすると、誤投入を防止し誤った運転を防止できる。
また、投入ホッパ4に原料玄米・籾の投入用シャッタ84を設け、このシャッタ84は常時は原料玄米・籾の投入を制限する閉じ姿勢にあり、利用者がこのシャッタ82を開いて原料玄米を投入し、後にシャッタ84を閉じることによって各部運転可能状態となって、所定の運転スイッチ操作に基づき実質的に稼動する構成としている。すなわち、シャッタ84の閉じ状態を検出する検出手段85(例えばシャッタ84の接近によってオンする近接スイッチ)を配設し、前記制御部38に接続する。制御部38は白度設定スイッチ操作や研米スイッチ等で代替される各部起動スイッチ手段の操作が行われても、上記シャッタ検出手段85のシャッタ閉じ検出を判定できないときは、これを起動出力せず、シャッタ閉じを検出すると起動出力するように牽制手段を構成する。従って、シャッタ84が開いた状態で運転開始されることがなく、安全を確保する。さらに、無人精米施設において利用者の持込原料玄米(又は籾)の量がまちまちで確認判定の手段がないため、つまり投入ホッパに入っている原料玄米(又は籾)が少量なのか投入途中であるかの判断ができないため、制御を複雑としあるいは量確認のための検出手段の追加を余儀なくされていたが、上記のようにシャッタ84開閉、特に閉操作を利用者に委ねることによって、最小精米量を検知する検出手段のみで投入終了を確実に判断でき、制御を簡単化させる。
また、投入ホッパ4に原料玄米・籾の投入用シャッタ84を設け、このシャッタ84は常時は原料玄米・籾の投入を制限する閉じ姿勢にあり、利用者がこのシャッタ82を開いて原料玄米を投入し、後にシャッタ84を閉じることによって各部運転可能状態となって、所定の運転スイッチ操作に基づき実質的に稼動する構成としている。すなわち、シャッタ84の閉じ状態を検出する検出手段85(例えばシャッタ84の接近によってオンする近接スイッチ)を配設し、前記制御部38に接続する。制御部38は白度設定スイッチ操作や研米スイッチ等で代替される各部起動スイッチ手段の操作が行われても、上記シャッタ検出手段85のシャッタ閉じ検出を判定できないときは、これを起動出力せず、シャッタ閉じを検出すると起動出力するように牽制手段を構成する。従って、シャッタ84が開いた状態で運転開始されることがなく、安全を確保する。さらに、無人精米施設において利用者の持込原料玄米(又は籾)の量がまちまちで確認判定の手段がないため、つまり投入ホッパに入っている原料玄米(又は籾)が少量なのか投入途中であるかの判断ができないため、制御を複雑としあるいは量確認のための検出手段の追加を余儀なくされていたが、上記のようにシャッタ84開閉、特に閉操作を利用者に委ねることによって、最小精米量を検知する検出手段のみで投入終了を確実に判断でき、制御を簡単化させる。
4…投入ホッパ、8…精米用昇降機、9…精米タンク、10…精米機、11…白米タンク、50…排糠タンク、51…空気搬送手段、52…混練手段、53…水平軸、54…螺旋条、55…筒体、56…給水タンク、57…粒状化手段、58,58…孔、59…除湿手段、60…空気調和装置
Claims (2)
- 玄米を投入する投入ホッパ4と、投入ホッパ4に投入した玄米を精米する精米機10とを設けた自動精米装置において、前記投入ホッパ4の上方には正面壁79を設け、該正面壁79には下縁部をヒンジ80で連結すると共に上縁部をフック81で着脱自在に固定する表示板78を設け、精米機10が故障すると、表示板81は前記フック81が外れて前記ヒンジ80周りに回動して投入ホッパ4の投入口を塞ぐ構成としたことを特徴とする自動精米装置。
- 玄米を投入する投入ホッパ4と、投入ホッパ4に投入した玄米を精米する精米機10とを設けた自動精米装置において、投入ホッパ4の投入口の手前側に上下にスライドする表示板82を設け、玄米投入時には表示板82を上方にスライドさせて保持する構成とし、精米機10が故障すると表示板82を下方にスライドさせて投入ホッパ4の前面を塞ぐ構成としたことを特徴とする自動精米装置。
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