JP2005080492A - 車両用モータロック制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】
モータ保護回路を別途設けなくても、車両搭載電動機器の故障を防止することができるとともに、資源の有効活用化及び原料コストの低減を促進することのできる車両用モータロック制御装置を提供すること。
【解決手段】
車両に配設されるとともに、直流電源装置510及び直流モータ装置520を電気的に接続する給電線530の途中に設けられるものであって、給電線530に流れる電流を検出する電流検出手段111(110)と、その電流検出手段111(110)の検出値が第1所定電流閾値(It(1))より大きい場合に、給電線530に流れる電流をPWM制御するPWM制御手段112(110)を備えていることを特徴としている。
【選択図】 図1

Description

本発明は、車両に搭載され、直流モータ装置に過電流が継続的に流れることにより、直流モータ装置が故障してしまうことを防止することができる車両用モータロック制御装置に関する。
車両には、通常、ワイパー、ミラー、スライドドアその他の車両搭載電動機器(負荷)を稼働させるための直流モータ装置、及びこの直流モータ装置により消費される電気を蓄電する蓄電池(二次電池装置、バッテリー装置とも称する。これは、直流電源装置の一種である)が設けられている。この直流モータ装置がロックした場合には、直流モータ装置と直流電源装置とを電気的に接続する給電線(通電線)に、ロック電流(過電流)が流れてしまう。
このため、直流電源装置と直流モータ装置との間に、車両用モータロック制御装置(以下、便宜上、適宜、「モータロック制御装置」と称する。)を設けることが従来より行われていた。
図9は、従来技術のモータロック制御装置による電流制御処理S900を示す。図9に示すように、従来技術においては、所定時間以上、ロック電流が所定時間以上流れた場合、PTC(Positive Temperature Coefficient)その他の直流モータ装置保護機能が働き、回路を遮断させていた。
しかしながら、かかる従来技術のモータロック制御装置によれば、過電流であるロック電流が所定時間以上流れてしまうため、ヒューズが溶断してしまったり、ワイパー装置、パワーウィンド装置その他の車両搭載電動機器を駆動させる直流モータ装置が故障してしまうという問題点があった。
また、ロック電流が流れるために、モータ保護機能が働いてしまうと、給電(通電)の復旧作業が煩雑であるという問題点があった。例えば、車両を修理工場(車両販売店、及びガソリンスタンドを含む。)に運んだりしなけれならなかった。
更には、ロック電流の大きさに合わせて大きな規格のヒューズの選定したり、給電線の太さを大きくしなければならず(何故なら、定常電流の大きさに応じた規格のヒューズを選定すると、ロック電流が流れる度にヒューズが溶断してしまうため。)、資源の有効活用化及び原料コストの低減化の妨げとなってしまうという問題点があった。
そこで、案出されたのが本発明であって、本発明は、モータ保護回路を別途設けなくても、車両搭載電動機器を駆動させる直流モータ装置の故障を防止することができるとともに、資源の有効活用化及び原料コストの低減を促進することのできる車両用モータロック制御装置を提供することを目的としている。
(請求項1)
上記目的を達成するために、請求項1記載の車両用モータロック制御装置は、車両に搭載される直流モータ装置に給電(電気エネルギーを供給)するための給電線(部材)の途中に配設される電流制御手段を備えており、更に、前記電流制御手段は、前記給電線に流れる電流値を検出する電流検出手段と、その電流検出手段の検出値が第1所定電流閾値より大きい場合に、前記給電線を介して前記直流モータ装置に流れる電流(前記給電線を介した前記直流モータ装置への給電)をPWM制御するPWM制御手段とを備えているものである。
(請求項2)
請求項2記載の車両用モータロック制御装置は、請求項1記載の車両用モータロック制御装置において、電流制御手段は、PWM制御手段の制御実行時間(PWM制御手段による制御状態)が第1所定時間を超えた場合に、給電線を介した連続給電を一時的に停止する一時給電停止手段を備えているものである。
(請求項3)
請求項3記載の車両用モータロック制御装置は、車両に搭載される直流モータ装置に給電するための給電線の途中に配設される電流制御手段を備えており、更に、前記電流制御手段は、前記給電線に流れる電流値を検出する電流検出手段と、その電流制御手段は、電流検出手段の検出値が第2所定電流閾値より大きい場合に、前記給電線を介した連続給電を一時的に停止する一時給電停止手段を備えているものである。
(請求項4)
請求項4記載の車両用モータロック制御装置は、請求項2又は3に記載の車両用モータロック制御装置において、一時給電停止手段による制御実行中に、給電線の試的給電を繰り返し実行する試的給電手段と、その試的給電手段による給電中における前記電流検出手段の検出値が第1所定電流閾値又は第2所定電流閾値より大きい場合に、前記試的給電手段による制御を継続する一方、前記電流検出手段の検出値が第1所定電流閾値又は第2所定電流閾値より小さい場合に、前記試的給電手段による制御を停止し且つ前記給電線を介した連続給電を回復する自己復帰手段とを備えているものである。
(請求項5)
請求項5記載の車両用モータロック制御装置は、請求項1から4の何れかに記載の車両用モータロック制御装置において、PWM制御手段、一時給電停止手段又は試的給電手段の制御実行時間(PWM制御手段、一時給電停止手段又は試的給電手段による制御状態)が第2所定時間を超えた場合に、給電線を介した直流モータ装置への給電を連続(継続)して停止する連続給電停止手段を備えているものである。
(請求項6)
請求項6記載の車両用モータロック制御装置は、請求項1から5の何れかに記載の車両用モータロック制御装置において、電流制御手段は、給電線に直列に配設されるとともに半導体スイッチング素子及び電流検出センサを有するインテリジェントパワースイッチ装置を備えており、そのインテリジェントパワースイッチ装置を構成する半導体スイッチング素子のオン状態及びオフ状態を切替ることによりPWM制御又は試的給電制御を実行する一方、前記インテリジェントパワースイッチ装置を構成する電流検出センサにより前記給電線に流れる電流値を検出するとともに其の検出値に基づいてフィードバック制御するものである。
(請求項1)
請求項1記載の車両用モータロック制御装置によれば、PWM制御手段により、電流検出手段の検出値、即ち、給電線に流れる電流が第1所定電流閾値より大きい場合に、給電線を介して直流モータ装置に流れる電流をPWM制御するようにされているので、給電線に流れる電流の実効値を低減することができ、ひいては、給電線が溶断したり、直流モータ装置が故障してしまうことを防止できるという効果がある。また、直流モータ装置の定格電流の大きさに応じた規格のヒューズ、及び給電線の太さを使用することができ、ひいては、資源の有効活用、及び原料コストの低減をすることができるという効果がある。
(請求項2)
請求項2記載の車両用モータロック制御装置によれば、請求項1記載の車両用モータロック制御装置の奏する効果に加え、電流制御手段により、PWM制御手段の制御実行時間が第1所定時間を超えた場合には、給電線を介した連続給電が一時的に停止されるので、異常状態が継続している場合には、一時的に給電を停止することにより、モータ装置及び配線の損傷を防止することができるという効果がある。
(請求項3)
請求項3記載の車両用モータロック制御装置によれば、電流制御手段を構成する一時給電停止手段により、電流検出手段の検出値が第2所定電流閾値より大きい場合には、前記給電線を介した連続給電が一時的に停止されるので、より大きいロック電流が流れた場合にも、給電線および直流モータ装置を保護することができるという効果がある。
(請求項4)
請求項4記載の車両用モータロック制御装置によれば、給電線を介した連続給電が停止された状態で、試的給電手段により、給電線を介した試的給電が繰り返し実行されるが、その試的給電手段による給電中に前記電流検出手段の検出値が所定閾値より大きい場合には、前記試的給電手段の作動、即ち、給電線を介した試的給電の繰り返しが継続される一方、前記電流検出手段の検出値が所定閾値より小さい場合には、前記試的給電手段の作動を停止し且つ前記給電線への連続給電が実行されるので、別途モータ保護回路を設けなくても、直流モータ装置の故障を防止することができる。また、異常状態が一時的なものである場合には、給電が自動的に復旧する。
(請求項5)
請求項5記載の車両用モータロック制御装置によれば、請求項1から4の何れかに記載の車両用モータロック制御装置の奏する効果に加え、連続給電停止手段によれば、PWM制御手段、一時給電停止手段又は試的給電手段の制御実行時間が第2所定時間を超えた場合に、給電線を介した直流モータ装置への給電が継続して停止されるので、異常状態が一時的なものでない場合には、給電を停止して、余分電力の消費を防止することができるという効果がある。
(請求項6)
請求項6記載の車両用モータロック制御装置によれば、請求項1から5の何れかに記載の車両用モータロック制御装置の奏する効果に加え、電流制御手段が給電線に直列に配設された半導体スイッチング素子及び電流検出センサを有するインテリジェントパワースイッチ装置により構成されており、その半導体スイッチング素子のオン状態及びオフ状態を切替ることによりPWM制御又は試的給電制御が実行されるので、オンオフの繰り返しに対する耐久性(耐経年劣化性)を確保することができるという効果がある。また、電流検出センサにより給電線に流れる電流値の検出が為されるとともに其の検出値に基づいてフィードバック制御が為されるので、PWM制御および試的給電制御を正確に行うことができるという効果もある。更には、電流検出センサおよび半導体スイッチング素子が一体化されているので、組付け作業を簡略化することができるという効果もある。
以下、添付図面を参照して、本発明の好ましい実施例について説明する。勿論、下記実施例は、本発明の好ましい実施例を示すに過ぎないから、本発明の技術的範囲が下記実施例に何ら限定されるものではない。
図1は、本発明の一実施例である車両用モータロック制御装置(以下、便宜上、単に、「モータロック制御装置」と称する)100のブロック図である。図1に示すように、モータロック制御装置100は、インテリジェントパワースイッチ(以下、便宜上、「IPS」と称する。)110と、エレクトリックコントロールシステム(以下、便宜上、「ECS」と称する)120とによって構成されている。ここで、IPSに関する先行技術文献としては、特開2002−353404号公報や、特開2000−312142号公報等が挙げられる。
IPS110は、直流電源装置510と直流モータ装置520とを電気的に接続する給電線530に設けられており、給電線530に流れる電流を検出する電流検出センサ111と、給電線530を接続(オン)状態又は遮断(オフ)状態とする半導体スイッチング素子112とを備えている。このように電流検出手段及びスイッチング手段が一つの機器にまとまっているので、機構を簡素化することができる。なお、直流電源装置510は、通常バッテリーによって構成されており、直流モータ装置520には、図示しないが、エアコンのファン、ワイパー、パワーウィンドーその他の車両搭載電動機器が連結されている。
電流検出センサ111は、給電線530に流れる電流を検出するためのものであり、半導体スイッチング素子112は、給電線530に流れる電流を制御するために、オン動作及びオフ動作を適宜実行することにより、給電線530を接続状態又は遮断状態とするためのものである。これにより、給電線530に流れる電流を制御することができるのである。
ECS120は、モータロック制御装置100を制御するためのものであり、特には、電流検出センサ111の出力信号に基づいて半導体スイッチング素子112のオンオフを制御することにより、直流モータ装置520に流れる電流を制御する処理(即ち、電流制御処理)を実行するものである。このECS120は、図示しない、LSI回路その他の演算回路、RAM、ROMその他の記憶回路、A/D変換回路、D/A変換回路、及び、ドライバ回路によって構成されている。
(第1電流制御処理)
以下、上記のように構成された車両用モータロック制御装置100により実行される電流制御処理について詳細に説明する。図2は、電流制御処理の一例である第1電流制御処理(PWM制御)S100のタイミングチャートである。
図2に示すように、車両用モータロック制御装置100は、電流検出センサ111の検出値が第1所定電流閾値(It(1))より大きい場合には、即ち、給電線530にロック電流が流れた場合には、半導体スイッチング素子112のオン状態及びオフ状態(オンオフ)を交互に切り替えることによって、給電線530を適宜間隔毎に接続遮断して、PWM制御(給電線530に流れる電流をパルス制御する)を実行する。これにより、給電線530にロック電流が継続的に流れることを防止できる。即ち、ロック電流の実効値を低減することができ、ひいては、給電線530の溶断や、直流モータ装置520の故障を防止することができるのである。
また、ロック電流の実効値を低減することによって、ヒューズ540の規格をロック電流よりも小さい電流、即ち、直流モータ装置520の定格電流(定常電流)の大きさに応じた値とすることができるし、給電線530の太さも細いものとすることができ、更には、別途PTC等の直流モータ保護装置を設けなくても良くなる。これらは、資源の有効活用及び原料コストの低減につながる。
ここで、PWM制御の実行時間が第2所定時間よりも長く実行された場合には、異常状態が継続しており、異常が深刻であるとして、半導体スイッチング素子112を継続的(連続的)にオフ状態とし、直流モータ装置520への給電を停止するようにされている(図2(a)参照)。これにより、異常状態が深刻な場合には、半導体スイッチング素子112を継続的にオフ状態として給電線530を遮断することにより、直流モータ装置520および給電線530の深刻な故障を防止するとともに、余分な電力消費を削減することができ、更には、修理者・点検者に感電等させてしまうことを防止することができるのである。
図3は、第1電流制御処理S100を示すフローチャートである。この図3を参照して、第1電流制御処理S100の流れを説明すると、まず、電流検出センサ111の検出値が第1所定電流閾値(It(1))以上であるか否かが判断される(S101)。かかる検出値がIt(1)よりも小さい場合には(S101:No)、正常状態であるから連続給電処理を実行し(S800)、その後、処理をS101へ移行して、再び電流検出センサ111の検出値とIt(1)とを比較する(S101)。
一方、S101の処理において、電流検出センサ111の検出値がIt(1)以上である場合には(S101:Yes)、半導体スイッチング素子112のオンオフ(オン状態又はオフ状態)を切り替えることにより、給電線530を適宜遮断して、PWM制御を実行する(S102)。PWM制御(S102)の実行中、電流検出センサ111の検出値がIt(1)よりも小さくなったか否かが判断され(S103)、小さくなった場合には(S103:Yes)、異常状態が一時的なものであって正常状態へ復旧したのであるから、処理をS800へ以降して、連続給電処理(S800)を実行し、その後、処理をS101へ移行する。即ち、異常状態が一時的なものであり、正常状態に復帰した場合には、通常の給電制御、即ち、連続給電状態に自動復帰するのである(図2(b)参照)。
一方、S103の処理において、電流検出センサ111の検出値が未だIt(1)より小さくなってない場合には(S103:No)、PWM制御の実行時間が第2所定時間以上経過したか否かが判断される(S104)。そして、PWM制御の実行時間が第2所定時間未満である場合には(S104:No)、処理をS102へ移行して、PWM制御を継続して実行する。一方、PWM制御(S102)の実行時間が第2所定時間以上となった場合には(S103:Yes)、異常状態が深刻であるかも知れないので、半導体スイッチング素子112を連続(継続して)してオフ状態とすることにより、給電線530を介した直流モータ装置520への給電を完全に停止するのである(S105)。S105の処理の後、第1電流制御処理S100を終了する。
(第2電流制御処理)
次に、図4及び図5を参照して、車両用モータロック制御装置100により実行される電流制御処理であって、上記の電流制御処理とは別の電流制御処理について説明する。まず、第2電流制御処理S200について説明する。上記の電流制御処理と同一の部分には同一の符号を付す等してその説明を省略し、異なる部分のみを説明する。
第2電流制御処理S200においては、電流検出センサ111の検出値が第2所定電流閾値(It(2))異常となった場合には、即ち、ロック電流(過電流)が流れた場合には、半導体スイッチング素子112を連続してオフ状態として、給電線530を介した直流モータ装置520への給電を完全に停止するようにされている。これにより、ロック電流(過電流)により、給電線530が溶断したり、直流モータ装置520が故障してしまうことを防止することができる。ここで、It(2)の値は、It(1)の値と同一値であっても良いし、異なる値であっても良いが、It(1)の値以上であることが好ましい。
図5は、第2電流制御処理S200を示すフローチャートである。この図5を参照して第2電流制御処理の流れを説明すると、まず、電流検出センサ111の検出値が第2所定電流閾値(It(2))以上であるか否かが判断され(S201)、かかる検出値がIt(2)よりも小さい場合には(S201:No)、正常状態であるから、連続給電処理(S800)を実行する。その後、処理をS101へ移行して、再び電流検出センサ111の検出値とIt(2)とが比較される(S101)。
一方、S201の処理において、電流検出センサ111の検出値がIt(2)以上である場合には(S201:Yes)、半導体スイッチング素子112を連続してオフ状態とし(S102)、その後、第2電流制御処理S200を終了する。
(第3電流制御処理)
次に、図6及び図7を参照して、第3電流制御処理S300について説明する。上記の電流制御処理と同一の部分には同一の符号を付す等してその説明を省略し、異なる部分のみを説明する。
図6は、第3電流制御処理S300のタイミングチャートである。図6に示すように、第3電流制御処理S300においては、電流検出センサ111の検出値が第2所定電流閾値(It(2))より大きい場合、半導体スイッチング素子112をオフ状態とすることにより、給電線530を一時的に遮断状態として、連続給電が停止される。この後、半導体スイッチング素子112を間欠的にオン状態として(給電線530を一時的に接続(給電)状態として)、給電線530に試的に給電を行うのである(電流を流すのである)。このとき、給電線530に流れる電流が未だIt(2)よりも大きい場合には、再度半導体スイッチング素子112がオフ状態とされ、時間をおいて、再度試的給電が行われるのである。なお、第2所定電流閾値It(2)に代えて、第1所定電流閾値It(1)その他の値の閾値を採用するようにしても良い。
一方、試的給電制御の実行中に電流検出センサ111の検出値がIt(2)よりも小さくなった場合には、半導体スイッチング素子112を連続してオン状態とし、連続給電状態に復帰させるのである(図6(a)参照)。これにより、異常状態が一時的なものであり、正常状態に復帰した場合には、通常の給電制御、即ち、連続給電状態に自動復帰することが可能となる。
また、試的給電制御が第2所定時間以上実行された場合には、異常状態が継続しているのであるから、半導体スイッチング素子112をオフ状態として、給電線530を介した直流モータ装置510への給電が停止するようにされている(図6(b)参照)。従って、直流モータ装置520及び給電線530の深刻な故障、余分な電力消費、及び、修理者・点検者の感電を防止することができる。
図7は、第3電流制御処理S300を示すフローチャートである。この図7を参照して、第3電流制御処理S300の処理の流れについて説明すると、まず、電流検出センサ111の検出値が第2所定電流閾値(It(2))以上であるか否かが判断される(S301)。It(2)よりも小さい場合には(S301:No)、正常状態であるから、連続給電処理(S800)を実行する。連続給電処理の実行後は、処理をS301へ移行して、再び電流検出センサ111の検出値とIt(2)とが比較される。
一方、S301の処理において、電流検出センサ111の検出値がIt(2)以上である場合には(S301:Yes)、半導体スイッチング素子112をオフして給電を一時停止する(S302)。その後、半導体スイッチング素子112を間欠的にオンして試的給電処理を実行する(S303)。
試的給電制御(S303)の実行中において、電流検出センサ111の検出値がIt(2)よりも小さくなったか否かが判断され(S304)、小さくなった場合には(S304:Yes)、異常状態が一時的なものであって正常状態へ復旧したのであるから、処理をS800へ以降して、連続給電処理(S800)を実行し、その後、処理をS301へ移行する。一方、試的給電制御の実行時間が第2所定時間未満である場合には(S305:No)、電流検出センサの検出値がIt(1)より小さくなるまでの間(S304:No)、処理をS303へ移行して、試的給電制御を継続して実行する。
一方、試的給電制御の実行時間が第2所定時間以上となった場合には(S305:Yes)、異常状態が深刻であるかも知れないので、半導体スイッチング素子112を連続(継続)してオフ状態し、給電線530を介した直流モータ装置520への給電を完全に停止するのである(S307)。その後、第3電流制御処理を終了する。
(第4電流制御処理)
次に、図8を参照して、第4電流制御処理S400について説明する。上記の電流制御処理と同一の部分には同一の符号を付す等してその説明を省略し、異なる部分のみを説明する。
図8に示すように、第4電流制御処理S400においては、電流検出センサ111の値が第1所定電流閾値(It(1))となった場合には(S401:Yes)、PWM制御を実行するとともに(S402)、その制御の実行時間が第1所定時間以上となった場合には(S404:Yes)、給電を一時停止して(S405)、試的給電制御を実行する(S406)。試的給電制御の実行時間が第2所定時間以上となった場合には(S408:Yes)、給電を完全に停止するのである(S409)。勿論、制御中に電流検出センサの値がIt(1)よりも小さくなった場合には(S403,S407:Yes)、連続給電処理S800に自動復帰するのである。
このように、第4電流制御処理S400は、第1電流制御処理S100と第3電流制御処理S200を組み合わせたような処理となっており、異常状態の継続時間に応じて、より安全かつ慎重な制御を実行するようにされている。なお、第1所定時間と第2所定時間とは、同一の時間であっても良いし、異なる時間であっても良い。
以上、実施例に基づき本発明を説明したが、上記実施例は、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々の改良変形が可能であることはいうまでもなく、本発明の技術的範囲には、これらの改良変形も含まれる。
例えば、上記実施例において、第1電流制御処理S100と第2電流制御処理S200とをまとめても良い。この場合、第2所定電流閾値(It(2))の値を第1所定電流閾値(It(1))より大きい値とすることが望ましい。即ち、電流検出センサ111の検出値がIt(1)以上であって且つIt(2)よりも小さければ、PWM制御を実行し、It(2)以上であれば、給電を完全(連続して)に停止するのである。勿論、各電流制御処理S100〜S400の個々の処理においては、第2所定電流閾値(It(2))の値と第1所定電流閾値(It(1))とは、同じ値であっても、異なる値であっても差し支えない。
また念のために付言すれば、上記実施例においては、電流検出センサ111の検出値が所定のしきい電流値以上となった場合に各処理が実行されるが、この検出値が所定のしきい電流値よりも大きくなった場合に各処理が実行されるようにしても良い。即ち、上記実施例においては、以上、未満は、便宜上使用しているに過ぎない。
なお、本発明には以下の発明が含まれる。
車両に搭載される直流モータ装置に給電するための給電線の途中に配設される電流制御手段を備えた車両用モータロック制御装置において、前記給電線に流れる電流値を検出する電流検出手段と、その電流検出手段の検出値が第1所定電流閾値又は第2所定電流閾値より大きい場合に、前記給電線を介した連続給電を停止する一時給電停止手段と、その一時給電停止手段による給電停止後に、前記給電線を介した前記直流モータ装置への試的給電を繰り返す処理を実行する試的給電手段と、その試的給電手段による給電中における前記電流検出手段の検出値が所定第3電流しきい値より大きい場合に、前記試的給電手段による制御を継続する一方、前記電流検出手段の検出値が所定第3電流しきい値より小さい場合に、前記試的給電手段による制御を停止し且つ前記給電線による連続給電を回復する自己復帰手段とを備えていることを特徴とする車両用モータロック制御装置(A)。
即ち、本発明には、電流制御処理として、試的給電制御のみを実行する車両用モータロック制御装置も含まれる。
本発明の一実施例である車両用モータロック制御装置のブロック図である。 上記モータロック制御装置において実行される第1電流制御処理のタイミングチャートである。 かかる第1電流制御処理のフローチャートである。 上記モータロック制御装置において実行される第2電流制御処理のタイミングチャートである。 かかる第2電流制御処理のフローチャートである。 上記モータロック制御装置において実行される第3電流制御処理のタイミングチャートである。 かかる第3電流制御処理のフローチャートである。 上記モータロック制御装置において実行される第4電流制御処理のフローチャートである。 従来技術の電流制御処理のタイミングチャートである。
符号の説明
100 車両用モータロック制御装置(モータロック制御装置)
110 インテリジェントパワースイッチ(IPS)
111 電流検出センサ
112 半導体スイッチング素子
120 エレクトリックコントロールシステム(ECS)
510 直流電源装置(バッテリー(鉛蓄電池)装置)
520 直流モータ装置
530 給電線

Claims (6)

  1. 車両に搭載される直流モータ装置に給電するための給電線の途中に配設される電流制御手段を備えた車両用モータロック制御装置において、
    前記電流制御手段は、前記給電線に流れる電流値を検出する電流検出手段と、 その電流検出手段の検出値が第1所定電流閾値より大きい場合に、前記給電線を介して前記直流モータ装置に流れる電流をPWM制御するPWM制御手段とを備えていることを特徴とする車両用モータロック制御装置。
  2. 電流制御手段は、PWM制御手段の制御実行時間が第1所定時間を超えた場合に、給電線を介した連続給電を一時的に停止する一時給電停止手段を備えていることを特徴とする請求項1記載の車両用モータロック制御装置。
  3. 車両に搭載される直流モータ装置に給電するための給電線の途中に配設される電流制御手段を備えた車両用モータロック制御装置において、
    前記電流制御手段は、前記給電線に流れる電流値を検出する電流検出手段と、
    その電流制御手段は、電流検出手段の検出値が第2所定電流閾値より大きい場合に、前記給電線を介した連続給電を一時的に停止する一時給電停止手段を備えていることを特徴とする車両用モータロック制御装置。
  4. 一時給電停止手段による停止制御中に、給電線の試的給電を繰り返し実行する試的給電手段と、
    その試的給電手段による給電中における前記電流検出手段の検出値が第1所定電流閾値又は第2所定電流閾値より大きい場合に、前記試的給電手段による制御を継続する一方、前記電流検出手段の検出値が第1所定電流閾値又は第2所定電流閾値より小さい場合に、前記試的給電手段による制御を停止し且つ前記給電線を介した連続給電を回復する自己復帰手段とを備えていることを特徴とする請求項2又は3に記載の車両用モータロック制御装置。
  5. PWM制御手段、一時給電停止手段、又は試的給電手段の制御実行時間が第2所定時間を超えた場合に、給電線の給電を連続して停止する連続給電停止手段を備えていることを特徴とする請求項1から4の何れかに記載の車両用モータロック制御装置。
  6. 電流制御手段は、給電線に直列に配設されるとともに半導体スイッチング素子及び電流検出センサを有するインテリジェントパワースイッチ装置を備えており、
    そのインテリジェントパワースイッチ装置を構成する半導体スイッチング素子のオン状態及びオフ状態を切替ることによりPWM制御又は試的給電制御を実行する一方、前記インテリジェントパワースイッチ装置を構成する電流検出センサにより前記給電線に流れる電流値を検出するとともに其の検出値に基づいてフィードバック制御することを特徴とする請求項1から5の何れかに記載の車両用モータロック制御装置。
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